JP2002181749A - 液体石油製品の蒸留特性を高速微少蒸留によって決定する方法とこの方法を実施するための装置 - Google Patents

液体石油製品の蒸留特性を高速微少蒸留によって決定する方法とこの方法を実施するための装置

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】液体石油製品の蒸留特性を高速微少量蒸留によ
って決定する。 【解決手段】 分析される試料の5〜15mlを収容す
る大きさの蒸留フラスコ1と、調節可能な一定の加熱強
度で前記蒸留フラスコを加熱する手段2と、連続的な温
度測定を行う2つの即応答性の温度センサ5,6で、一
方は蒸留中において、試料の液相温度の真の値を測定
し、他方は試料の気相の温度の真の値を測定する前記2
つの温度センサと、蒸留中の試料の蒸気相の圧力の連続
的な測定を行うための圧力測定装置7であって、圧力検
出器と、毛管8とを備えた前記圧力測定装置と、前記温
度センサと圧力検出器から送信される信号を受信し利用
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液体石油製品の蒸
留特性を高速微少量蒸留によって決定するための方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】石油製品のさまざまな構成成分の沸点の
範囲又は揮発度は、これらの製品を特徴づける本質的な
特性に対応する。これらは、これらの成分の分子量に直
接依存する。
【0003】現今、石油製品の揮発度は、規格、特に、
専門家によって一般的に認められているASTM規格、
によって定義されている慣行的な条件下での物性試験に
よって決定されている。
【0004】例えば、ASTM規格 D86によれば,
400℃の沸点を有する軽油製品の揮発度を決定でき、
一方、ASTM規格 D160,及びASTM D28
92によれば、高沸点を有する重油製品の揮発度の決定
を行うことができる。後者の場合、時には、分析される
製品の沸点を下げてその製品の分解を避けるためにに、
真空下での蒸留によらなければならなかった。
【0005】これらの規格に適した分析装置は、古くか
ら知られており、これらの機能は、概略的に述べれば次
の原理による。
【0006】分析される試料は、排出管が設けられた蒸
留フラスコ中に導入される。このフラスコは、温度計を
備えた栓で密封されている。
【0007】この排出管は、冷却システムとともに動作
する凝縮器に接続されており、その出口開口は段をなし
た受容試験管上に配置されている。
【0008】蒸留フラスコは、試料を沸騰させるために
予め定められた条件で加熱され、生成した蒸気は、凝縮
後、受容試験管に集められる。
【0009】蒸留フラスコの中に存在する蒸気の温度
は、受容試験管中に集められた凝縮液の予め定められた
容量のためであることに留意しなさい。
【0010】集められた試料の容量%を与える曲線が温
度の関数としてプロットされ、この曲線、試料を特徴ず
ける、から、要求される仕様に従っているか否かが証明
される。
【0011】これらの規格に従って機能する装置によっ
て示される温度は、必ずしも真の沸点ではなく、実験条
件、特に、用いられた温度計を考慮した実験温度である
ことに気づくだろう。
【0012】これらの装置は、液体石油製品を特徴づけ
る全ての専門家によって、現今、行われているが、得ら
れるべき再現性が良く、信頼できる結果を与える。そし
てその結果は、分析される試料の代表となるが、それら
は多くの不都合を有している:それらは特別に重く、固
まっているということ;さらに、蒸発試験を行うのに必
要な試料の容積が比較的大きく(100ml単位)そし
て、各試験の継続時間が45分以上であること。これら
の不都合を解消するために、白ロシア公告198 08
01公報によれば、ポロトスク州立大学の研究者らは、
すでに、たった約10mn及び試料の容積を著しく少な
くした(約5〜15mlの単位)物性試験によって、液
体石油製品の蒸留物性の測定を行う方法と装置とを提案
している。
【0013】この方法及び装置のもう一つの利点は、分
析される製品の特性が、直接温度及び圧力測定から決定
され、それによって収容試験管中に集めた凝縮物の容積
の測定を必要としないところである。
【0014】この従来の刊行物によれば、装置は概略的
には、加熱器具と協働する蒸留フラスコを含んでおり、
その排出管の位置水準で毛管が設けられており、温度セ
ンサと差圧センサの設けられた栓によって封じられてい
る。その温度センサは、蒸留液中に浸され、差圧センサ
は、毛管の近傍の圧力の測定を行う。
【0015】この装置の使用によって行われる方法は、
蒸留フラスコ中の液体状態のそれの温度からと、毛管に
存在している後者の結果中の圧力上昇から試料の蒸気の
温度の計算を行う特別なアルゴリズムに基づくものであ
る。
【0016】石油製品の蒸留特性の決定をするこの方法
は、確かに便利である。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、それゆ
え得られる曲線は、蒸留フラスコ中の残留物と一緒の気
圧変化と、気相中の試料の損失が考慮されていないこと
を考えると、十分信頼できるものではない。
【0018】さらに、加熱器具は、液相中の試料の温度
測定値に干渉する。
【0019】さらに、この方法は、400℃よりも低い
沸点温度を有する軽油製品の蒸留統制を決定することの
みに適しているだけで、石油製品の蒸留特性の測定には
適していない。というのは、大気圧での操作は、これら
の産物の熱分解を生じるからである。
【0020】しかしながら、この方法の本質的な不都合
な点は、それによってなされる試験が、規格と相関せ
ず、特に、ASTM規格と相関しないことである。これ
らの規格は,石油分析の分野における専門家の間におい
て、現今、一般的に考え出されている大きな欠点を構成
する。
【0021】本発明は、専門家によって一般に考察され
ている規格や、特に、ASTM規格に従った結果を提供
するために、高速微少量蒸留によって、軽油や重油やそ
れらの混合物のいずれにおいても蒸留特性の測定可能な
方法を提案することによって、これらの欠点を解消する
ことを目的としている。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、次の段
階を備えた方法によって、この目的を達成することがで
きる: (1)体積で5〜15mlオーダーの分析試料を蒸留フ
ラスコに導入する段階と、ここで、前記蒸留フラスコ
は、その底部のヒータ要素と協働するとともに、圧力検
出計と、試料の液相温度の真の値を測定する温度センサ
と、該蒸留フラスコに装着された排出管の入口より僅か
下の位置レベルにおいて試料の蒸気相の温度の真の値を
測定する温度センサとの2つの即応答性の温度センサー
とを備えており、(2)分析試料を徐々に沸騰させるよ
うに分析試料の性質に応じた一定の過熱強度で前記蒸留
フラスコを加熱する段階と、(3)前記蒸留フラスコ中
の蒸気圧を排出管の入口の位置レベルで常に測定し、同
様に上記試料の液相温度の真の値T及び蒸気相の温度
の真の値Tを測定して、この圧力及びこれらの温度の
変化を示す曲線を時間τの関数としてプロットする段
階と、(4)試料の液相及び蒸気相の温度の変化を示す
曲線の数15式で示す1次及び2次微分係数を確定する
とともに、数16式で示されるようになる点に対応する
初留の液相温度T IBPを推定する段階と、
【数15】
【0023】
【数16】
【0024】(5)圧力上昇の開始が観察される時間に
対応する初留の蒸気相温度T IBPを決定する段階
と、(6)試料の液相温度の真の値を測定する温度セン
サによって示される値が試料の蒸気相温度を測定するセ
ンサによって示される値と一致する温度T ENDを決
定し、この温度T ENDを慣行的に蒸気相の最終沸騰
温度T EXPに等しいとみなす段階と、(7)蒸留さ
れた試料の体積%νを、次の数17式で示される関数
によって、蒸留フラスコ中の蒸気圧Pおよび試料の蒸気
相温度の真の値Tのτの関数としての変化を示す曲
線から決定する段階と、
【数17】
【0025】ここで、Sf(T,P)は分留における
圧力曲線の下側の面積に因り、他方Sf(Ti,P
i)はこの面積の時間τ1iにおける小部分であり、V
re は時間τ1iにおける蒸留フラスコ中の液体の
体積を表し、(8)気相でのこの試料の温度の真の値T
の関数の関数として蒸留された試料のモル%νを,
次の数18式で示される関数によって決定する段階と、
【数18】
【0026】(9)次の数19式に従がって反復法によ
り、液相の最終蒸留温度T FBPを決定する段階と、
【数19】
【0027】ここで、νENDはT ENDで蒸留され
た試料のモル%を示し、a及びkは次の数20式で示す
実験式に対応する蒸留の数学モデルの係数であり、
【数20】
【0028】これは次の数21式から反復法によって計
算され、
【数21】
【0029】ここで、次の数22式において
【数22】
【0030】次の数23式が満足される時まで、各段階
においてT FEPの新しい値を計算し、
【数23】
【0031】(10)この試料の蒸気相温度の真の値の
関数として、蒸留された試料のモル%を、試料の蒸気相
における残留分と損失分を考慮して、次の数24式によ
って計算する段階と、
【数24】
【0032】(11)蒸留された試料の体積%を、この
試料の液相温度の真の値の関数として次の数25式によ
って決定する段階と、
【数25】
【0033】(12)対応する対応曲線をトレースする
段階。
【0034】次の実験式である数26式に対応する蒸留
の数学的モデルは公報、ディムドュティー.エー.(D
imudu T.A.),ヤコバ オー.エヌ.(Ja
kova)O.N.),及びアベエフ ジー.エヌ.
(Abaev G.N.)の実験データによる石油製品
の分留とその同定の数学的モデル//インジニーリアケ
ミスズナ イ プロセソワ、 1996年 第17巻,
第4号(Inzynieria Chemiczna
i Procesowa,1996、V.17,N4)
による。
【0035】
【数26】
【0036】さらに、上記方法によって得られる実験デ
ータが、LBP蒸留(実験室バッチ蒸留)又はFD蒸留
(分留)と呼ばれる1枚板によってなされる規格蒸留技
術に一致することに気づくでしょう。
【0037】本発明のもう一つの特徴によれば、前記加
熱要素の加熱強度は前記試料の蒸留に要する時間が5〜
15分単位になるように調整されている。
【0038】全体的に未知の特性を有する試料の場合、
この力は、どこでも初留段階に決定される必要がある。
【0039】本発明のもう一つの特徴によれば、対応試
料の蒸気相温度の規格に対応する実験値T
standを、前記段階(1)〜(12)から計算され
た試料の役相温度の値Tから式TiSTAND=T
−θ(ここで、θはこれらの温度間の差を示す関数
である。)によって決定される。
【0040】本発明によるこの方法は、特に規格AST
M D86 と関係する軽油製品の蒸留特性を決定する
のに十分に適したものである。
【0041】本発明のもう一つの特徴によれば、T
D86 STANDは、ASTM規格D86に対応する実
験温度であり、θ D86は次の数27式の関数から計
算され、前記段階(1)〜(12)によって計算された
グラフ又はパラメータ(a,K,T IBP,T
FBP)の値から決定される。
【0042】
【数27】
【0043】本発明の方法によれば、また、大気圧で、
分析された製品の熱分解が生じるリスクがない温度に到
達することなく400℃よりも高い沸点を有する重油製
品の蒸留特性を決定するに適当である。
【0044】この目的のため、本発明のもう一つの特徴
によれば、 − 溶媒分析される試料と相溶性を有し300℃以下の
沸点を有する軽液体石油製品溶媒を選択し、 − その溶媒溶媒液体を前記段階(1)〜(12)にて
処理し、この溶媒液体の液相の真の温度の関数T
VMi(vehicle)=f(T )として、蒸留
された溶媒溶媒液体のモル%を示す曲線を得ることと、 − 約85〜95%の溶媒溶媒液体と、5〜15%の分
析される試料とを含む混合液を調整し、これにより混合
液の少なくとも90%が約360℃より低い温度を有す
る混合液を準備することと、 ― この混合液を前記段階(1)〜(12)にて処理
し、この混合液の液相温度TLの関数として、蒸留され
た混合液のモル%νを表す曲線νMi(mix =f
(T )を曲線νMi(vehicle)=f(T
)と同じ座標系中にプロットし、 − 分析される試料の最終沸騰温度TFBP HPが混合
液の液相の最終沸騰温度と等しいもの、TFBP HP
FBP(mix)、と慣行的に見なし、 − T FBP(mix)を前記段階(1)〜(9)に
したがって、反復法によって決定することと、 − 分析される試料の液相の初留温度が、次の数28式
によって計算されること、
【数28】
【0045】− aHP及びKMPが次の数29式の加
法式系によって決定されること、
【数29】 とを備えている。
【0046】単純化のために、周知のケロシン、及び/
又は300℃よりも低い沸点を備えた液体石油製品が媒
体として一般的に用いられる。
【0047】普通のLBP又はFD蒸留技術に加えて、
石油製品の分析分野における専門家たちは、時には、複
数の理論段数、統一的に考えられた規格によって定義さ
れるTBP(真の沸点)と呼ばれる一般的に少なくとも
15枚の理論段数を備えたカラムに対応する技術を用い
ている。
【0048】それで、本発明は試料の真の沸点の曲線、
特に、その組成を知るためにプロットさせるものであ
る。
【0049】この目的を達成するために、本発明のもう
一つの特徴によれば、単段のカラムに対応するLBP規
格蒸留曲線V=f(T)から、少なくとも理論的に1
5段のカラムについての技術に対応する真のTBP沸点
の曲線を、次のこと、即ち、温度T END(LBP)
と温度T END(TBP)が等しく、座標ν,T系
において、LBP規格蒸留曲線より下の面は、真のTB
P沸点の曲線よりも下の面積に等しく,TLBP(TB
P)=f(SLBP)が成立すること、ここでf(S
LBP)は,座標V,T系において、LBP規格蒸留
曲線の下側の面積に依存するということを慣行的に考慮
しながら、プロットするものである。
【0050】本発明は又上記方法を実施するための装置
に関するものである。
【0051】本発明によれば、この装置は、 − 分析される試料の5〜15mlを収容する大きさ
で、凝縮器と協働する側部の排出管と、栓とを上部に備
えた蒸留フラスコと、 ― 前記フラスコの底部で、適切な一定の加熱温度で前
記蒸留フラスコを加熱する器具と、 − 前記栓を貫通している管を通って前記蒸留フラスコ
内に導入され、連続的な測定をする2つの不活性でない
温度センサであって、一方は蒸留中において、液相の試
料の真の温度値を測定し、他方は排出管の入口よりもや
や低い位置水準で、気相の試料の真の温度値を測定する
前記温度センサと、 − 蒸留中の試料の蒸気相中の圧力の連続的な測定を行
うための装置であって、栓を貫通する管によって前記蒸
留フラスコの内部に接続された圧力検出器と、この管の
入口の水位で出口の内部部分に導入される毛管とを備え
た前記装置と、 − 温度センサと圧力検出器によって送り出される信号
を受け入れ、取り込むための器具とを備えている。
【0052】これらの特徴を考慮すると、試験するため
には、ユーザーは、分析する試料の5〜15mlを、例
えば、注射器によって蒸留フラスコに注入し、これを、
加熱強度を選択する前に、再びとじる。
【0053】このとき、受信および利用手段が、温度と
差圧センサに関係する回路のスイッチを自動的に入れ、
試料の加熱と蒸留が始まる。
【0054】蒸留の間、異なるセンサが連続的に受信及
び利用手段に信号を伝達する。この信号により、受信及
び利用手段は蒸留曲線を自動的に形成し、これをスクリ
ーン上に表示し、印刷する。これは、15分間よりも短
い時間である。
【0055】ユーザの意図した分野によって、本発明の
範囲から離れることなしに、蒸留フラスコは、永久フラ
スコ、特にガラス又はスチール製のフラスコか、又は使
い捨てのフラスコのいずれでも良い。この場合、毛管
は、好ましくは、ステンレス製の固定素子によって形成
される。
【0056】本発明のもうひとつの特徴によれば、装置
は、一個の携帯組立体を構成する。
【0057】このことは、特に、如何なる場所でも、特
に軍事上の戦域において石油製品のテストを早急に行う
ことのできる軽量で小型の装置を得ることを可能とする
ので、好都合な特徴である。
【0058】
【発明の実施の形態】本発明の目的であるこの方法及び
装置の特徴を、この装置の構成の一例を概略的に示す添
付の図1を参照して詳しく説明する。
【0059】図1に示すように,この装置は、側部に排
出管4を備えた球形の蒸留フラスコ1を含んでいる。こ
の蒸留フラスコは分析される5〜15mlの試料を収容
できる寸法である。
【0060】このフラスコは、その底部を加熱抵抗2に
よって調整された一定の加熱強度で加熱され、上部を取
外し可能な栓3によって密封しており、分析される試料
は、その栓を通して、特に注射器によって、注入され
る。
【0061】2つの即応答性の温度センサ5,6が、栓
3を貫通した配管5′,6′を通って蒸留フラスコ1に
導入される。
【0062】第1の温度センサ5は、蒸留中に、試料の
液相の温度の真の値を連続的に測定できるように、分析
されるべき液体中に浸される。
【0063】第2の温度センサ6は、その部分を、蒸留
中に試料の蒸気相の温度の真の値を連続的に測定できる
ように、蒸留フラスコ1の上部で、排出管4の入口40
よりもわずか下の位置に設置されている。
【0064】この装置は、また、蒸留フラスコ1の上部
の圧力を連続的に測定するための圧力測定装置を含んで
いる。
【0065】図1に示すように、この圧力測定装置は、
基本的には、栓3を貫通する可撓性の管7′によって蒸
留フラスコの内部に接続された差圧センサ7からなる。
【0066】差圧センサ7は、蒸留フラスコの排出管4
の内部に導入される金属毛管8と協働する。それゆえ、
蒸留中の試料の蒸気は、この毛管8を通って、外側へ逃
げる。
【0067】この毛管は、排出管4の入口40の位置レ
ベルで、蒸留フラスコ1中に開口するように取り付けら
れ、反対側の端部を空気凝縮気9に接続されている。こ
の空気凝縮気は蒸留フラスコ1から排出する蒸気を凝縮
させ、図示しない回収要素中に移送するためのものてあ
る。
【0068】蒸留フラスコ1の排出管4、毛管8、及び
凝縮器9の配置は、装置の組み立て中にねじ込まれた凝
縮器が毛管を圧縮して、蒸留フラスコ1からの蒸気の出
口の位置レベルで封止するように選択されている。
【0069】さらに、差圧センサ7と蒸留フラスコ1の
内部との接続のための管7′は、T字継手10を備えて
おり、このT字継手は、内部に図示しない流量制御弁を
有している。この継手10には,管7’に少量の空気を
送り込むために、マイクロコンプレッサ12に接続され
た補助パイプ11が接続されており、これにより、差圧
センサ7からの信号が管7’に凝縮液が導入されること
によって誤ることを防止することができる。
【0070】ファン13は、各試験の後に、蒸留フラス
コを冷却するためのものである。
【0071】図1の破線で図示するように、差圧センサ
7によって及び第1及び第2の温度センサ5及び6によ
って発せられた信号は、これらの信号を受信し利用する
手段に伝達される。この手段は、これらの信号に応答し
て蒸留曲線を印刷し、かつスクリーン上に表示させる。
【0072】本発明における方法及び装置の信頼性は、
試験によって証明されており、その結果を以下に示す。
【0073】(例1)ヘキサン−イソオクタン−デカン
混合物のLBD規格蒸留特性の決定。
【0074】A−本発明による方法による 混合物をぶんせきしたところ、体積で次の組成を有して
いた。
【0075】−ヘキサン40% −イソオクタン55% −デカン5% これらの混合物10mlを本発明の装置の蒸留フラスコ
に導入した。
【0076】このフラスコは、装置中に置かれており、
毛管と空気凝縮器とを備えていた。
【0077】次に、蒸留プログラムをスタートさせ、フ
ラスコ内部の圧力Pとともに液相温度T及び蒸気相温
度Tを継続して測定した。
【0078】受信及び利用手段は、本発明の方法に従っ
て、混合物のLBD規格蒸留特性の計算と、蒸留プログ
ラムの継続チェックとを行った。
【0079】その結果を下記の表1及び添付の図2に示
す。
【0080】
【表1】
【0081】表1及び図2において、値TSTAND
ASTM規格 D 86の関数として再計算した温度値
に対応する。
【0082】蒸留の終わりに、加熱手段は自動的にスイ
ッチオフとなり、蒸留フラスコを冷却するためにファン
が始動した。
【0083】この試験で、上記混合物について、17
3.6℃の温度TFBPが得られた。この温度は、純デ
カンの沸点に近い。また、78.5℃のTIBP 及び
81.7℃のTIBP が得られた。
【0084】蒸留の最後に、蒸留フラスコを装置から取
り外し、分析される新しい試料を準備した。
【0085】B−白ロシア公告公報198 0 801
に対応する従来技術による方法による 試験Aと同じ混合物の蒸留を混合物の液相温度Tのみ
測定したことを除いて同様に行った。
【0086】この方法によれば、時間τの関数として
蒸留された試料の体積%νを次の数30式を用いて計
算した。
【0087】
【数30】
【0088】それから、温度TからTSTAND=T
−Aにより温度TSTANDを計算した。ここで、A
=は次の数31式で示され、A,A,A,A
及びAは計算係数であり、一方TCPは平均沸点
温度を示す。
【0089】
【数31】
【0090】最終蒸留温度TFBPは次の数32式に従
った最小自乗法によって判定した。
【0091】
【数32】
【0092】そして、温度TFBPは、最小分散即ち最
大値(相関係数)が観察された温度に一致するとみなさ
れた。
【0093】この試験によって得られた結果を下記表2
に示した。
【0094】
【表2】
【0095】この試験によって決定される温度TFBP
は純デカンの最終沸点とは、6.5℃異なっている。
【0096】(例2) ディーゼル用燃料のLBP規格蒸留特性の決定 ディーゼル用燃料の試料について、例1と同様な試験
を、A;本発明による方法、およびB;上記従来技術に
よる方法を用いて行った。
【0097】本発明にしたがってなされた試験によって
得られた結果を、まとめて下記表3に示す。
【0098】
【表3】
【0099】従来技術に従ってなされた試験によって得
られた結果を下記表4にまとめて示す。
【0100】
【表4】
【0101】次ぎに、本発明によって得られたものと、
従来技術によって得られたものとを比較した。
【0102】得られた結果を下記表5にまとめて示し
た。
【0103】
【表5】
【0104】こうして、本発明によって得られた結果
(0.4)は、従来技術によって得られた結果(1℃)
よりも2倍の精度を持つことを検証することができた。
【0105】(例3) ヘキサン−トルエン−デカン混合物のTBP蒸留曲線の
作成 a)ヘキサン−トルエン−デカン混合液を、体積で、4
5%-45%-10%の組成をもって用意した。
【0106】この混合液のLBD規格蒸留曲線及びTB
P蒸留曲線をプロットした。これを添付の図3に示し
た。
【0107】これらの曲線を作成するために、従来の慣
行に従がって、 −THP FBP(LBD)=TFBP(TBP) −TIBP(TBP)=f(SLBD) −ν=τ(T)(LBP)曲線及びν=f(T)
(TBP)曲線の下側の面積は等しいことを考慮した。
【0108】こうして、混合物の異なる成分間のモル関
係を本発明によって決定することができた。
【0109】結果を下記表6に整理して示した。
【0110】
【表6】
【0111】b)同様な試験を、混合比:50%−40
%−10%のヘキサン−トルエン−デカン混合物につい
て行った。
【0112】この混合物のLBD規格蒸留曲線及びTB
P蒸留曲線がプロットした。これらを添付の図4に示
す。
【0113】下記の表7は、本発明によって計算できた
の混合物の異なる構成成分のモル比を示している。
【0114】
【表7】
【0115】表6及び表7は、本発明によれば、初期の
混合物における計算された体積比と真の実験モル比との
間に十分な一致が得られたことを示している。
【0116】(例4) 400℃よりも高い沸点を有する重い液体石油製品の蒸
留特性の決定 溶媒製品として、次のLBP規格蒸留特性を有するガソ
リンを選択した:即ち、a=0.462;k=1.83
4;TIBP=88.3℃;及びTFBP=164.4
℃。
【0117】この溶媒液の蒸留曲線V=F(T)を本発
明によって作成し、これをプロットした。
【0118】その結果を、下記表8及び添付図5に示し
た。
【0119】
【表8】
【0120】この溶媒に、分析する重油製品の試料を1
0%加えた。
【0121】この混合物に対しても、本発明による方法
を行った。この混合物のLBD規格蒸留パラメータは、
次のように:a=7.57;k=1.285;TIBP
=81℃;及びTFBP=534.2℃であることを計
算によって決定することができた。
【0122】この混合物の蒸留特性を、以下の表9及び
図5に示す。
【0123】
【表9】
【0124】次ぎに、THP IBPを、次の数33式に
よって決定した。
【0125】
【数33】
【0126】TFBP HPは、次の数34式によるアル
ゴリズムを用いた反復法によって決定した。
【0127】
【数34】
【0128】続いて、試料の蒸留パラメータ“aHP
及び“kHP”を数35式で示される加法の方程式から
判定した:
【数35】
【0129】計算によって決定された混合物の蒸留パラ
メータは次の通りである:“aHP”=10.21;
“kHP”=1.54;THP IBP=76.4℃及び
HP FBP=534.2℃。
【0130】この試験によって得られた重い製品の試料
の蒸留特性を下記表10に示し、かつまた図5に示す。
【0131】
【表10】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による装置の配置例を示す概略図であ
る。
【図2】複数の蒸留曲線、即ち、例1における温度に依
存して集められる液相(液体)及び蒸気相(蒸気)の試
料の体積%、及びASTM規格 D86の関数として再
計算された温度値(STAND)を示すグラフである。
【図3】例3のa)における混合液のlBD規格蒸留曲
線(温度に依存した体積%)、及びTBP規格蒸留曲線
(温度に依存した体積%(vol)及びモル%(mo
l))を示すグラフである。
【図4】例3のb)における混合液のLBD規格蒸留曲
線(温度に依存した体積%)及びTBP規格蒸留曲線
(温度に依存した体積%(vol)及びモル%(mo
l))を示すグラフである。
【図5】例4における溶媒液、混合液,及び試料の蒸留
曲線(温度に依存した体積%)を示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 グエンリフ アバエフ ベラルーシ,211440 ノボポロツク,3 ルゥ コムソモルスカヤ,アパルトマン 111 (72)発明者 ライッサ アンドリーヴァ ベラルーシ,211440 ノボポロツク,3 ルゥ コムソモルスカヤ,アパルトマン 111 (72)発明者 ヴィアチェスラウ ウルヴァンツァウ ベラルーシ,211440 ノボポロツク,18 ルゥ コムソモルスカヤ,アパルトマン 714 (72)発明者 アリアクサンドル スピルイドナウ ベラルーシ,211400 ポロツク,8 ルゥ ツチェイコ,アパルトマン 37 (72)発明者 ヴィクトル カレスニク ベラルーシ,211402 ポロツク,3 ルゥ ツゥーリグエニエヴァ,アパルトマン 1 Fターム(参考) 2G040 AB01 AB11 BA06 BA24 CA02 CA03 CB03 CB08 DA02 DA14 EA02 EB02 FA01

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体石油製品の蒸留特性を高速微少蒸留
    によって決定するための方法であって、(1)体積で5
    〜15mlオーダーの分析試料を蒸留フラスコに導入す
    る段階と、ここで、前記蒸留フラスコは、その底部のヒ
    ータ要素と協働するとともに、圧力検出計と、試料の液
    相温度の真の値を測定する温度センサと、該蒸留フラス
    コに装着された排出管の入口より僅か下の位置レベルに
    おいて試料の蒸気相の温度の真の値を測定する温度セン
    サとの2つの即応答性の温度センサーとを備えており、
    (2)分析試料を徐々に沸騰させるように分析試料の性
    質に応じた一定の過熱強度で前記蒸留フラスコを加熱す
    る段階と、(3)前記蒸留フラスコ中の蒸気圧を排出管
    の入口の位置レベルで常に測定し、同様に上記試料の液
    相温度の真の値T及び蒸気相の温度の真の値Tを測
    定して、この圧力及びこれらの温度の変化を示す曲線を
    時間τの関数としてプロットする段階と、(4)試料
    の液相及び蒸気相の温度の変化を示す曲線の数1式で示
    す1次及び2次微分係数を確定するとともに、数2式で
    示されるようになる点に対応する初留の液相温度T
    IBPを推定する段階と、 【数1】 【数2】 (5)圧力上昇の開始が観察される時間に対応する初留
    の蒸気相温度T IBPを決定する段階と、(6)試料
    の液相温度の真の値を測定する温度センサによって示さ
    れる値が試料の蒸気相温度を測定するセンサによって示
    される値と一致する温度T ENDを決定し、この温度
    ENDを慣行的に蒸気相の最終沸騰温度T EXP
    に等しいとみなす段階と、(7)蒸留された試料の体積
    %νを、次の数3式で示される関数によって、蒸留フ
    ラスコ中の蒸気圧Pおよび試料の蒸気相温度の真の値T
    のτの関数としての変化を示す曲線から決定する段
    階と、 【数3】 ここで、Sf(T,P)は分留における圧力曲線の下
    側の面積に因り、他方Sf(Ti,Pi)はこの面積
    の時間τ1iにおける小部分であり、V re は時間
    τ1iにおける蒸留フラスコ中の液体の体積を表し、
    (8)気相でのこの試料の温度の真の値Tの関数の関
    数として蒸留された試料のモル%νを,次の数4式で
    示される関数によって決定する段階と、 【数4】 (9)次の数5式に従がって反復法により、液相の最終
    蒸留温度T FBPを決定する段階と、 【数5】 ここで、νENDはT ENDで蒸留された試料のモル
    %を示し、a及びkは次の数6式で示す実験式に対応す
    る蒸留の数学モデルの係数であり、 【数6】 これは次の数7式から反復法によって計算され、 【数7】 ここで、次の数8式において 【数8】 次の数9式が満足される時まで、各段階においてT
    FEPの新しい値を計算し、 【数9】 (10)この試料の蒸気相温度の真の値の関数として、
    蒸留された試料のモル%を、試料の蒸気相における残留
    分と損失分を考慮して、次の数10式によって計算する
    段階と、 【数10】 (11)蒸留された試料の体積%を、この試料の液相温
    度の真の値の関数として次の数11式によって決定する
    段階と、 【数11】 (12)対応する対応曲線をトレースする段階とを備え
    ていることを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の方法において、前記加熱
    要素の加熱強度を、前記試料の蒸留に要する時間が5〜
    15分のオーダーになるように調整することを特徴とす
    る方法。
  3. 【請求項3】 請求項1及び2の内のいずれか1つに記
    載の方法において、対応試料の蒸気相温度の規格に対応
    する実験値Tstandを、前記段階(1)〜(12)
    から計算された試料の役相温度の値Tから式T
    iSTAND=T −θ(ここで、θはこれらの温
    度間の差を示す関数である。)によって決定することを
    特徴とする方法。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の方法において、TD86
    STANDは、ASTM規格D86に対応する実験温度
    であり、θ D86は次の数12式の関数から計算さ
    れ、前記段階(1)〜(12)によって計算されたグラ
    フ又はパラメータ(a,K,T IBP,T FBP
    の値から決定されることを特徴とする方法。 【数12】
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4の内のいずれか1つに従
    がって、400℃よりも高い沸点を有する重い液体石油
    製品の蒸留特性を高速微少量蒸留によって決定するため
    の方法において、 − 溶媒分析される試料と相溶性を有し300℃以下の
    沸点を有する軽液体石油製品溶媒を選択し、 − その溶媒溶媒液体を前記段階(1)〜(12)にて
    処理し、この溶媒液体の液相の真の温度の関数T
    VMi(vehicle)=f(T )として、蒸留
    された溶媒溶媒液体のモル%を示す曲線を得ることと、 − 約85〜95%の溶媒溶媒液体と、5〜15%の分
    析される試料とを含む混合液を調整し、これにより混合
    液の少なくとも90%が約360℃より低い温度を有す
    る混合液を準備することと、 ― この混合液を前記段階(1)〜(12)にて処理
    し、この混合液の液相温度TLの関数として、蒸留され
    た混合液のモル%νを表す曲線νMi(mix =f
    (T )を曲線νMi(vehicle)=f(T
    )と同じ座標系中にプロットし、 − 分析される試料の最終沸騰温度TFBP HPが混合
    液の液相の最終沸騰温度と等しいもの、TFBP HP
    FBP(mix)、と慣行的に見なし、 − T FBP(mix)を前記段階(1)〜(9)に
    したがって、反復法によって決定することと、 − 分析される試料の液相の初留温度が、次の数13式
    によって計算されること、 【数13】 − aHP及びKMPが次の数14式の加法式系によっ
    て決定されること、 【数14】 とを備えていることを特徴とする方法。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の方法において、軽い溶媒
    溶媒液体石油製品は、ケロシン(灯油)、及び/又は3
    00℃よりも低い沸点を備えた液体石油製品であること
    を特徴とする方法。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6の内のいずれか一つに記
    載の方法において、単段のカラムに対応するLBP規格
    蒸留曲線V=f(T)から、少なくとも理論的に15
    段のカラムについての技術に対応する真のTBP沸点の
    曲線を、次のこと、即ち、温度T END(LBP)と
    温度T END(TBP)が等しく、座標ν,T系に
    おいて、LBP規格蒸留曲線より下の面は、真のTBP
    沸点の曲線よりも下の面積に等しく,TLBP(TB
    P)=f(SLBP)が成立すること、ここでf(S
    LBP)は,座標V,T系において、LBP規格蒸留
    曲線の下側の面積に依存するということを慣行的に考慮
    しながら、プロットすることを特徴とする方法。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至7の内のいずれか一つに記
    載の方法を行う装置の使用であって、 − 分析される試料の5〜15mlを収容する大きさ
    で、凝縮器と協働する側部の排出管と、栓とを上部に備
    えた蒸留フラスコと、 ― 前記フラスコの底部で、調節可能な一定の加熱強度
    で前記蒸留フラスコを加熱する手段と、 − 前記栓を貫通している管を通って前記蒸留フラスコ
    内に導入され、連続的な温度測定を行う2つの即応答性
    の温度センサであって、一方は蒸留中において、試料の
    液相温度の真の値を測定し、他方は排出管の入口よりも
    やや低い位置レベルで、試料の気相の温度の真の値を測
    定する前記2つの温度センサと、 − 蒸留中の試料の蒸気相の圧力の連続的な測定を行う
    ための圧力測定装置であって、栓を貫通する管によって
    前記蒸留フラスコの内部に接続された圧力検出器と、前
    記排出管の入口の位置レベル該排出管の内部に導入され
    た毛管とを備えた前記圧力測定装置と、 − 前記温度センサと圧力検出器から送信される信号を
    受信し利用するための手段とを備えていることを特徴と
    する前記装置の使用。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の使用において、 − 前記蒸留フラスコは使い捨てのフラスコであり、 − 前記毛管は、好ましくはステンレススチ−ル製の固
    定要素であることを特徴とする使用。
  10. 【請求項10】 請求項8及び9の内のいずれか一方に
    記載の使用において、前記装置は、一個の携帯組立体を
    構成していることを特徴とする使用。
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