JP2002181513A - 半透明部材の端部検出装置及び方法 - Google Patents

半透明部材の端部検出装置及び方法

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JP2002181513A
JP2002181513A JP2000385632A JP2000385632A JP2002181513A JP 2002181513 A JP2002181513 A JP 2002181513A JP 2000385632 A JP2000385632 A JP 2000385632A JP 2000385632 A JP2000385632 A JP 2000385632A JP 2002181513 A JP2002181513 A JP 2002181513A
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Masahisa Sakiyama
方央 崎山
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SAAFU GIJUTSU SERVICE KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】搬送ラインを搬送されている半透明部材の端部
の位置を検出する。 【解決手段】半透明部材の端部検出装置10は、半透明
部材11を第1の方向に搬送するフィーダー12a、1
2b、12c、12dと、第1の方向に延び、かつ、非
透光性の第一ラインが形成されている透光板13と、透
光板13の下方から透光板13に光を照射する光源14
と、透光板13の上方から半透明部材11の画像を撮像
するカメラ16と、カメラ16が撮像した画像を解析す
る解析装置17と、からなる。半透明部材11は、フィ
ーダーにより、半透明部材の端部のうち第1の方向と交
差する第一端部が第一ラインと交差するように、第一ラ
インから上方に所定の距離だけ離れた位置において搬送
される。解析装置17は、カメラ16が撮像した画像に
基づいて、第一端部と第一ラインとの交点を検出し、も
って、第一端部の位置を検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半透明部材の端部
を検出する装置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】製品を大量生産する場合、一つの工程か
ら次の工程へ中間加工品その他の部材を搬送する際に
は、ベルトその他のフィーダーにより搬送されることが
一般的である。
【0003】この場合、その部材が傾いていたり、ある
いは、所定の位置からずれたりしていると、次工程にお
いて支障をきたすため、その部材の搬送中にその部材の
位置を検出し、所定の位置にない部材は搬送ラインから
除外し、次工程には行かないようにすることが必要であ
る。
【0004】工程間で搬送される部材が非透明のもので
ある場合には、例えば、その部材に光を照射し、その反
射光を解析することにより、その部材の位置を確定する
ことができる。あるいは、その部材をカメラで撮像し、
その部材の画像を処理することによっても、その部材の
位置を確定することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、搬送し
ている部材が透明に近い半透明のものである場合には、
その部材に光を照射しても、光はほぼ全て透過してしま
うため、反射光を得ることができず、反射光による位置
解析を行うことができない。
【0006】同様に、その部材をカメラで撮像しても、
半透明の部材は画像上には現れてこないため、画像処理
によっても、半透明部材の位置を確定することはできな
い。
【0007】本発明は、このような問題点に鑑みてなさ
れたものであり、搬送ラインを搬送されている半透明部
材の位置を確定することを可能にする装置及び方法を提
供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明は、第一の態様として、半透明部材を第1の
方向に搬送するフィーダーと、第1の方向に延び、か
つ、非透光性の少なくとも一つの第一ラインが形成され
ている透光板と、透光板の下方から透光板に光を照射す
る光源と、半透明部材の上方から半透明部材の画像を撮
像する撮像装置と、撮像装置が撮像した画像を解析する
解析装置と、からなる半透明部材の端部検出装置であっ
て、半透明部材は、フィーダーにより、半透明部材の端
部のうち第1の方向と交差する第一端部が第一ラインと
交差するように、第一ラインから上方に所定の距離だけ
離れた位置において搬送され、解析装置は、撮像装置が
撮像した画像に基づいて、第一端部と第一ラインとの交
点を検出し、もって、第一端部の位置を検出するもので
ある半透明部材の端部検出装置を提供する。
【0009】本端部検出装置においては、半透明部材は
透光板から上方に所定の距離だけ離れた位置においてフ
ィーダーにより搬送される。この際、半透明部材は、上
方から見たときに、半透明部材の端部のうち、第1の方
向と交差して延びる第一端部が透光板上に形成されてい
る第一ラインと交差するように、搬送される。半透明部
材には、その下方から、光源が発する光が照射されてお
り、撮像装置が半透明部材の画像を撮像することが可能
な状態になっている。撮像装置は半透明部材及びその下
の透光板を撮像し、その画像を解析装置に送信する。
【0010】解析装置は、撮像装置から送られてきた画
像に対して、例えば、2値化処理を施す。2値化処理を
施すことにより、画像のうち、光源からの光が透過した
領域は白色となり、光が透過しなかった領域は黒色とな
る。
【0011】仮に、透光板が半透明部材に接して配置さ
れていると、撮像装置により撮像された画像に2値化処
理を施すと、透光板に形成されている第一ラインは黒色
となって現れる。これに対して、本端部検出装置におい
ては、透光板は半透明部材から離れて位置しているた
め、撮像装置が透光板に形成されている第一ラインを撮
像すると、第一ラインの画像はぼやけた状態で撮像され
る。このため、半透明部材と第一ラインとの間の距離に
関して、半透明部材及び第一ラインの画像を2値化処理
したときに、第一ラインの画像が黒色から白色に変わる
臨界点的な距離が存在する。従って、半透明部材を第一
ラインからこの臨界点的な距離以上の距離だけ離すこと
により、半透明部材及び透光板の画像を2値化処理した
ときに、第一ラインのうち、半透明部材と重なり合って
いる部分は白色となって現れる。
【0012】一方、第一ラインは非透光性であるため、
光源からの光は第一ラインを通過しない。このため、半
透明部材及び透光板の画像を2値化処理した場合、第一
ラインのうち、半透明部材と重なり合っていない部分は
黒色となって現れる。
【0013】なお、半透明部材の画像を2値化処理する
と、グレーの画像として現れるが、白色として表すかあ
るいは黒色として表すかのしきい値を適宜選択すること
により、半透明部材の2値化処理画像は白色として表す
ことができる。
【0014】このように、2値化処理後の画像において
は、半透明部材の画像は白色として、第一ラインのう
ち、半透明部材と重なり合っている部分は白色として、
重なり合っていない部分は黒色として現れるため、第一
ラインは、半透明部材との境界線において、途中で途切
れた形で表される。すなわち、第一ラインの途切れた箇
所が半透明部材の第一端部の位置を表している。
【0015】このように、本請求項に係る端部検出装置
によれば、半透明部材の第一端部の位置を確定すること
が可能である。
【0016】なお、半透明部材及び第一ラインの画像を
2値化したときに第一ラインの画像が黒色から白色に変
わる上述の臨界点的な距離は第一ラインの濃度すなわち
透光率や半透明部材の透光率に応じて決められる。
【0017】また、本請求項に係る端部検出装置におい
ては、透光板上に第一ラインを形成しているが、第一ラ
インはどのような形で形成されていてもよい。例えば、
透光板を用いることなく、第一ラインを構成するような
部材のみを光源の上方に配置することも可能である。
【0018】透光板には、相互に平行な複数の第一ライ
ンが形成されていることが好ましい。
【0019】第一ラインは少なくとも一つ形成されてい
れば足りるが、複数の第一ラインを設けることにより、
半透明部材の第一端部の位置をより正確に確定すること
が可能である。
【0020】本発明は、第二の態様として、半透明部材
を第1の方向に搬送するフィーダーと、第1の方向に延
び、かつ、非透光性の少なくとも一つの第二ラインが形
成されている透光板と、透光板の下方から透光板に光を
照射する光源と、半透明部材の上方から半透明部材の画
像を撮像する撮像装置と、撮像装置が撮像した画像を解
析する解析装置と、からなる半透明部材の端部検出装置
であって、半透明部材は、フィーダーにより、半透明部
材の端部のうち第1の方向と平行に延びる第二端部が第
二ラインと重なるように、第二ラインから上方に所定の
距離だけ離れた位置において搬送され、解析装置は、撮
像装置が撮像した画像に基づいて、第二端部と第二ライ
ンとの交点を検出し、もって、第二端部の位置を検出す
るものである半透明部材の端部検出装置を提供する。
【0021】前述の第一の態様における半透明部材の端
部検出装置は、第1の方向と交差する第一端部の位置を
検出するものであったが、第二の態様における半透明部
材の端部検出装置は、第一の態様における半透明部材の
端部検出装置と同様の原理により、第1の方向と平行に
延びる第二端部の位置を検出するものである。
【0022】この場合、第二ラインは一つの連続するラ
インとして形成することも可能であるが、相互に間隔を
開けて形成されている複数のラインからなるものとし
て、形成することも可能である。
【0023】本発明は、第三の態様として、半透明部材
を第1の方向に搬送するフィーダーと、第1の方向と交
差する第2の方向に延び、かつ、非透光性の少なくとも
一つの第三ラインが形成されている透光板と、透光板の
下方から透光板に光を照射する光源と、半透明部材の上
方から半透明部材の画像を撮像する撮像装置と、撮像装
置が撮像した画像を解析する解析装置と、からなる半透
明部材の端部検出装置であって、半透明部材は、フィー
ダーにより、半透明部材の端部のうち第1の方向と平行
に延びる第二端部が第三ラインと交差するように、第三
ラインから上方に所定の距離だけ離れた位置において搬
送され、解析装置は、撮像装置が撮像した画像に基づい
て、第二端部と第三ラインとの交点を検出し、もって、
第二端部の位置を検出するものである半透明部材の端部
検出装置を提供する。
【0024】第三の態様における半透明部材の端部検出
装置は、第一の態様における半透明部材の端部検出装置
と同様の原理により、第1の方向と平行に延びる第二端
部の位置を検出するものである。第二端部の位置を検出
する点においては、前述の第二の態様における半透明部
材の端部検出装置と同様であるが、第三の態様において
は、第二の態様において用いた第二ラインに代えて、第
1の方向と交差する第2の方向に延びる第三ラインを用
いる点が異なっている。
【0025】フィーダーは、半透明部材を搬送できるも
のであれば、いかなるものも用いることができるが、フ
ィーダーとしては、例えば、ベルト部材を用いることが
できる。フィーダーとしてベルト部材を用いる場合、ベ
ルト部材を配置する位置は任意である。さらに、ベルト
部材が第一乃至第三ラインを覆い隠すほどに大きい幅で
ない限り、ベルト部材の幅も任意である。例えば、ベル
ト部材は第一ラインよりも幅を小さくし、かつ、第一ラ
イン上に位置させることができる。
【0026】撮像装置が撮像した画像を、例えば、二値
化処理した場合、ベルト部材も黒色として現れる。この
ため、ベルト部材が第一ライン上に位置していると、ベ
ルト部材は第一ラインとともに黒色として現れる。すな
わち、ベルト部材が第一ラインと重なり合っている範囲
においては、ともに黒色として現れるので、この範囲に
おいては、ベルト部材と第一ラインとを判別する必要が
なくなる。
【0027】透光板は、例えば、乳白色のものとするこ
とができる。
【0028】透光板を乳白色にすることにより、光源か
ら透光板に照射された光を均一に拡散することが可能に
なり、撮像装置がより鮮明に半透明部材の画像を撮像す
ることが可能になる。
【0029】解析装置は、例えば、撮像装置が撮像した
画像に2値化処理を施すものとして構成することができ
る。撮像装置が撮像した画像に2値化処理を施すことに
より、前述のように、第一ラインのみを黒色で、半透明
部材を白色で表すことができ、ひいては、半透明部材の
端部の位置を検出することが可能になる。
【0030】なお、解析装置が行う画像解析は2値化処
理に限定されるものではなく、他の画像処理により半透
明部材の端部の位置を検出することも可能である。
【0031】さらに、本発明は、第四の態様として、半
透明部材を、第1の方向に延び、かつ、非透光性の少な
くとも一つの第一ラインが形成されている透光板の上方
の所定の距離の位置において、半透明部材の端部のうち
第1の方向と交差する第一端部が第一ラインと交差する
ように、第1の方向に搬送する第一の過程と、透光板の
下方から透光板に光を照射する第二の過程と、半透明部
材の上方から半透明部材の画像を撮像する第三の過程
と、第三の過程において撮像された画像を解析すること
により、第一端部と第一ラインとの交点を検出し、もっ
て、第一端部の位置を検出する第四の過程と、からなる
半透明部材の端部検出方法を提供する。
【0032】この第四の態様における端部検出方法によ
り、前述の第一の態様における半透明部材の端部検出装
置と同様の効果を得ることができる。
【0033】また、本発明は、第五の態様として、半透
明部材を、第1の方向に延び、かつ、非透光性の少なく
とも一つの第二ラインが形成されている透光板の上方の
所定の距離の位置において、半透明部材の端部のうち第
1の方向と平行に延びる第二端部が第二ラインと重なる
ように、第1の方向に搬送する第一の過程と、透光板の
下方から透光板に光を照射する第二の過程と、半透明部
材の上方から半透明部材の画像を撮像する第三の過程
と、第三の過程において撮像された画像を解析すること
により、第二端部と第二ラインとの交点を検出し、もっ
て、第二端部の位置を検出する第四の過程と、からなる
半透明部材の端部検出方法を提供する。
【0034】この第五の態様における端部検出方法によ
り、前述の第二の態様における半透明部材の端部検出装
置と同様の効果を得ることができる。
【0035】また、本発明は、第六の態様として、半透
明部材を、第1の方向と交差する第2の方向に延び、か
つ、非透光性の少なくとも一つの第三ラインが形成され
ている透光板の上方の所定の距離の位置において、半透
明部材の端部のうち第1の方向と平行に延びる第二端部
が第三ラインと交差するように、第1の方向に搬送する
第一の過程と、透光板の下方から透光板に光を照射する
第二の過程と、半透明部材の上方から半透明部材の画像
を撮像する第三の過程と、第三の過程において撮像され
た画像を解析することにより、第二端部と第三ラインと
の交点を検出し、もって、第二端部の位置を検出する第
四の過程と、からなる半透明部材の端部検出方法を提供
する。
【0036】この第六の態様における端部検出方法によ
り、前述の第三の態様における半透明部材の端部検出装
置と同様の効果を得ることができる。
【0037】前述の第四乃至第六の態様における半透明
部材の端部検出方法は、光が半透明部材に達する前に、
光を均一に拡散させる過程をさらに備えることが好まし
い。
【0038】また、第四の過程は、例えば、画像に2値
化処理を施し、光が透過した領域を白色及び黒色の一方
で、光が透過しなかった領域を他方で表す過程として構
成することができる。
【0039】
【発明の実施の形態】図1乃至図3に本発明の第一の実
施形態に係る半透明部材の端部検出装置を示す。図1
は、同装置の正面図、図2は、図1のA方向から見た同
装置の側面図、図3は、図1のB方向から見た透光板の
平面図である。
【0040】本実施形態に係る端部検出装置10は、半
透明部材11が第1の方向X1(図2及び3参照)に搬
送されている際に、第1の方向X1と直交する第2の方
向X2に延びる半透明部材11の前端11a及び後端1
1b(図2及び3参照)の位置を検出するものである。
【0041】本実施形態に係る端部検出装置10は、半
透明部材11を第1の方向X1に搬送するフィーダーと
しての4本のベルト部材12a、12b、12c、12
dと、搬送ライン中に配置されている透光板13と、透
光板13の下方に配置され、透光板13の下方から透光
板13に光を照射する光源14と、透光板13の上方に
配置され、透光板13の上方から半透明部材11及び透
光板13の画像を撮像する撮像装置としてのカメラ16
と、カメラ16が撮像した画像を解析する解析装置とし
ての2値化処理装置17と、2値化処理装置17が行っ
た2値化処理の後の画像を表示するモニター18と、か
らなっている。
【0042】カメラ16、ベルト部材12a、12b、
12c、12d、透光板13及び光源14は遮光カバー
15に覆われており、外光の影響を受けないようになっ
ている。
【0043】図3に示すように、透光板13の表面に
は、第1の方向X1に相互に平行に、かつ、等間隔に延
びる4つの第一ライン19a、19b、19c、19d
が形成されている。第一ライン19a、19b、19
c、19dは全て黒色のラインからなり、従って、光を
透過させない。すなわち、第一ライン19a、19b、
19c、19dの透光率はゼロである。
【0044】各ベルト部材12a、12b、12c、1
2dの幅W1は第一ライン19a、19b、19c、1
9dの幅W2よりも小さく設定されており、かつ、半透
明部材11の上方から見たときに、各ベルト部材12
a、12b、12c、12dはそれぞれ第一ライン19
a、19b、19c、19dの真上を通過するように配
置されている。
【0045】半透明部材11は4本のベルト部材12
a、12b、12c、12d上に載せられて第1の方向
X1に搬送される。
【0046】また、本実施形態に係る半透明部材の端部
検出装置10においては、半透明部材11は透光板13
から距離Sだけ離れた上方の位置において搬送される。
【0047】ここに、距離Sは第一ライン19a、19
b、19c、19dの透光率及び半透明部材11の透光
率の双方の関数として決められた距離であり、第一ライ
ン19a、19b、19c、19dの画像を2値化した
ときに、その画像が黒色ではなく、白色として表される
ような距離である。
【0048】本実施形態における透光板13は乳白色の
アクリル板から構成されており、光源14から発せられ
た光は透光板13により拡散される。このため、半透明
部材11はその下方から一様な照度で照らし出される。
【0049】図4は、第一の実施形態に係る半透明部材
の端部検出装置10の動作を示すフローチャートであ
る。以下、本実施形態に係る半透明部材の端部検出装置
10の動作を図4を用いて説明する。
【0050】図3に示すように、半透明部材11は、ベ
ルト部材12a、12b、12c、12dに載せられた
状態で、上方から見たときに、前端11a及び後端11
bが第一ライン19a、19b、19c、19dと直交
するように、第一の方向X1に搬送される(ステップS
10)。
【0051】透光板13には、その下方から、光源14
が発する光が照射されており(ステップS20)、その
光は半透明部材11を下方から照らし出している。この
ため、カメラ16は常に半透明部材11及び透光板13
の画像を撮像することが可能な状態にある。カメラ16
は半透明部材11が透光板13上を通過するときに、半
透明部材11及び透光板13の画像を撮像する(ステッ
プS30)。
【0052】カメラ16が撮像した半透明部材11及び
透光板13の画像は、カメラ16から2値化処理装置1
7に送信される。
【0053】2値化処理装置17は、カメラ16から送
られてきた画像に対して、2値化処理を施す(ステップ
S40)。
【0054】2値化処理を施すことにより、カメラ16
から送られてきた画像のうち、光源14からの光が透過
した領域は白色となり、光が透過しなかった領域は黒色
となる。
【0055】本端部検出装置10においては、透光板1
3は半透明部材11から前述の距離Sだけ離れて位置し
ているため、第一ライン19a、19b、19c、19
dを撮像した画像を2値化処理すると、第一ライン19
a、19b、19c、19dのうち、半透明部材11と
重なり合っている部分は白色となって現れる。
【0056】一方、第一ライン19a、19b、19
c、19dは非透光性であるため、光源14からの光は
第一ライン19a、19b、19c、19dを通過しな
い。このため、透光板13の画像を2値化処理した場合
には、第一ライン19a、19b、19c、19dのう
ち、半透明部材11と重なり合っていない部分は黒色と
なって現れる。
【0057】半透明部材11の画像を2値化処理する
と、グレーの画像として現れるが、本実施形態において
は、しきい値を適宜選択することにより、半透明部材1
1の2値化処理画像は白色として表している。
【0058】また、ベルト部材12a、12b、12
c、12dは光源14からの光を透過させないので、2
値化処理した画像においては、ベルト部材12a、12
b、12c、12dは黒色となって現れる。
【0059】このように、半透明部材11及び透光板1
3を撮像した画像を2値化処理した後の画像において
は、半透明部材11の画像は白色として、第一ライン1
9a、19b、19c、19dのうち、半透明部材11
と重なり合っている部分は白色として、重なり合ってい
ない部分は黒色として現れるため、第一ライン19a、
19b、19c、19dは、半透明部材11との境界線
において、途中で途切れた形で表される。すなわち、第
一ライン19a、19b、19c、19dの途切れた箇
所が半透明部材11の前端11a及び後端11bの位置
を表している。
【0060】図5は、2値化処理装置17が、カメラ1
6から送られてきた画像を2値化処理した結果としての
画像を示す。
【0061】前述のように、2値化処理後の画像におい
ては、半透明部材11が占有していた領域は全て白色と
して表され、第一ライン19a、19b、19c、19
dのうち、半透明部材11と重なり合っていない部分は
黒色として表される。さらに、各ベルト部材12a、1
2b、12c、12dも黒色として表される。
【0062】この2値化処理後の画像においては、、各
第一ライン19a、19b、19c、19dは、半透明
部材11の前端11a及び後端11bとの境界線におい
て、途中で途切れた形で表される。すなわち、第一ライ
ン19a、19b、19c、19dが途切れた箇所をつ
なぐ破線20a及び20bがそれぞれ半透明部材11の
前端11a及び後端11bの位置を示す。
【0063】なお、第一ライン19a、19b、19
c、19dのうち、半透明部材11と重なり合っていな
い部分及びベルト部材12a、12b、12c、12d
はともに黒色として表されるが、ベルト部材12a、1
2b、12c、12dの幅W1は第一ライン19a、1
9b、19c、19dの幅W2よりも小さいため、第一
ライン19a、19b、19c、19dが占める領域と
ベルト部材12a、12b、12c、12dが占める領
域との判別は可能である。
【0064】2値化処理後の画像は2値化処理装置17
からモニター18に送られ、モニター18に表示され
る。
【0065】本端部検出装置10の操作者はモニター1
8に表示された2値化処理後の画像を見ることにより、
傾いたまま搬送されている半透明部材11などの所定の
位置にない半透明部材11を判別することができ、その
半透明部材11を不良品として搬送ラインから除外する
ことが可能になる。
【0066】あるいは、2値化処理の結果を2値化処理
装置17から中央処理装置(図示せず)に送信し、不良
品の半透明部材11を自動的に搬送ラインから除外し、
次工程に進まないようにすることができる。
【0067】以上のように、本実施形態に係る端部検出
装置10によれば、半透明部材11の前端11a及び後
端11bの位置を確定することが可能である。
【0068】本実施形態においては、透光板13上に4
つの第一ライン19a、19b、19c、19dを形成
したが、第一ラインは少なくとも一つ形成されていれば
足りる。ただし、本実施形態のように複数の第一ライン
を設けることにより、半透明部材11の前端11a及び
後端11bの位置をより正確に確定することが可能であ
る。
【0069】また、本実施形態においては、透光板13
上に第一ライン19a、19b、19c、19dを形成
したが、第一ライン19a、19b、19c、19dは
どのような形で形成されていてもよい。例えば、非透光
性の帯状の部材を光源14の上方に張り渡すことによ
り、それらの帯状部材を第一ライン19a、19b、1
9c、19dとして用いることもできる。
【0070】半透明部材11と透光板13との間の距離
Sは、第一ライン19a、19b、19c、19dの濃
度すなわち透光率や半透明部材11の透光率に応じて決
められる値である。2値化処理後の画像において第一ラ
イン19a、19b、19c、19dを白色の領域とし
て表すためには、距離Sは大きければ大きいほどよい
が、距離Sを大きくすると、本端部検出装置10のサイ
ズそのものも大きくなってしまう。さらには、カメラ1
6の焦点深度の関係上、カメラ16による半透明部材1
1及び透光板13の撮像が不可能になる。このため、距
離Sの適当な範囲を予め実験で求めておくことが好まし
い。
【0071】例えば、発明者の実験によれば、距離Sと
しての最低値は約150mmであった。
【0072】図6は、第二の実施形態に係る半透明部材
の端部検出装置において用いる透光板13b及び半透明
部材11を上方から見たときの平面図である。
【0073】第二の実施形態に係る半透明部材の端部検
出装置は、透光板13bの構成のみが異なり、他の構造
は第一の実施形態に係る半透明部材の端部検出装置10
と同様である。
【0074】本実施形態に係る端部検出装置は、半透明
部材11が第1の方向X1(図6参照)に搬送されてい
る際に、半透明部材11の前端11a及び後端11bの
みならず、第1の方向X1と平行に延びる半透明部材1
1の側端部11c、11d(図6参照)の位置を検出す
るものである。
【0075】図6に示すように、第二の実施形態におけ
る透光板13bには、第1の方向X1に相互に平行に延
びる2つの第一ライン19a、19bと、第一ライン1
9a、19bの外側において、第一ライン19a、19
bに平行に延びる第二ライン21a、21bが形成され
ている。
【0076】図6に示すように、第二ライン21a、2
1bは、相互に間隔を開けて形成されている複数のライ
ンから構成されている。各ライン相互間の間隔は半透明
部材11の第1の方向X1における長さよりも短く設定
されている。
【0077】また、第二ライン21a、21bは、上方
から見たときに、半透明部材11の側端部11c、11
dが、第二ライン21a、21bを構成する複数のライ
ンのうち、相互に隣接する二つのラインの双方に重なる
ように、配置されている。
【0078】第一の実施形態の場合と同様に、第一ライ
ン19a、19b及び第二ライン21a、21bは全て
黒色のラインからなり、従って、光を透過させない。す
なわち、第一ライン19a、19b及び第二ライン21
a、21bの透光率はゼロである。
【0079】第一の実施形態の場合と同様に、ベルト部
材12a、12bは、上方から見たときに、それぞれ第
一ライン19a、19bの真上を通過するように配置さ
れている。
【0080】本実施形態に係る端部検出装置の作動は、
前述の第一の実施形態に係る端部検出装置10と同様で
ある。
【0081】図7に、本実施形態に係る端部検出装置に
おける2値化処理装置17がカメラ16から送られてき
た画像を2値化処理した後の画像を示す。
【0082】図7に示すように、2値化処理後の画像に
おいては、第一の実施形態の場合と同様に、半透明部材
11が占有していた領域は全て白色として表され、ベル
ト部材12a、12bは黒色として、第一ライン19
a、19b及び第二ライン21a、21bのうち、半透
明部材11と重なり合っていない部分は黒色として、第
一ライン19a、19b及び第二ライン21a、21b
のうち、半透明部材11と重なり合っている部分は白色
として表される。すなわち、各第一ライン19a、19
bは半透明部材11の前端11a及び後端11bとの境
界線において、各第二ライン21a、21bは半透明部
材11の側端部11c、11dとの境界線において、そ
れぞれ途中で途切れた形で表される。
【0083】このため、第一の実施形態の場合と同様
に、第一ライン19a、19bが途切れた箇所をつなぐ
破線20a及び20bがそれぞれ半透明部材11の前端
11a及び後端11bの位置を示すとともに、第二ライ
ン21a、21bが途切れた箇所をつなぐ破線20c及
び20dがそれぞれ半透明部材11の側端部11c及び
11dの位置を示す。
【0084】以上のように、本実施形態に係る端部検出
装置によれば、半透明部材11の前端11a及び後端1
1bの位置のみならず、半透明部材11の側端部11c
及び11dの位置を確定することが可能である。
【0085】本実施形態においては、各第二ライン21
a、21bを相互に間隔を開けて形成されている複数の
ラインからなるものとして構成したが、各第二ライン2
1a、21bを一本の連続するラインとして構成するこ
とも可能である。
【0086】さらに、本実施形態における透光板13に
おいては、第一ライン19a、19bと第二ライン21
a、21bの双方を設けたが、第二ライン21a、21
bのみを設け、半透明部材11の側端部11c及び11
dの位置のみを検出するようにすることも可能である。
【0087】なお、第一ライン19a、19b、第二ラ
イン21a、21b及びベルト部材12a、12bはと
もに黒色として表されるが、ベルト部材12a、12b
の幅W1は第一ライン19a、19bの幅W2よりも小
さいため、第一ライン19a、19bが占める領域とベ
ルト部材12a、12bが占める領域との判別は可能で
ある。
【0088】図8は、第三の実施形態に係る半透明部材
の端部検出装置において用いる透光板13cを上方から
見たときの平面図である。
【0089】第三の実施形態に係る半透明部材の端部検
出装置は、透光板13cの構成のみが異なり、他の構造
は第一の実施形態に係る半透明部材の端部検出装置10
と同様である。
【0090】本実施形態に係る端部検出装置は、半透明
部材11が第1の方向X1(図8参照)に搬送されてい
る際に、半透明部材11の前端11a及び後端11bの
みならず、第1の方向X1と平行に延びる半透明部材1
1の側端部11c、11d(図8参照)の位置を検出す
るものである。
【0091】図8に示すように、第三の実施形態におけ
る透光板13cには、第1の方向X1に相互に平行に延
びる2つの第一ライン19a、19bと、第1の方向X
1と直交する第2の方向X2に相互に平行に延びる四つ
の第三ライン22a、22b、22c、22dが形成さ
れている。
【0092】図8に示すように、第三ライン22a、2
2b、22c、22dは、相互に間隔を開けて形成され
ており、第三ライン22a、22b、22c、22d相
互間の間隔は半透明部材11の第1の方向X1における
長さよりも短く設定されている。
【0093】第一の実施形態の場合と同様に、第一ライ
ン19a、19b及び第三ライン22a、22b、22
c、22dは全て黒色のラインからなり、従って、光を
透過させない。すなわち、第一ライン19a、19b及
び第三ライン22a、22b、22c、22dの透光率
はゼロである。
【0094】第一の実施形態の場合と同様に、ベルト部
材12a、12bはそれぞれ第一ライン19a、19b
の真上を通過するように配置されている。
【0095】本実施形態に係る端部検出装置の作動は、
前述の第一の実施形態に係る端部検出装置10と同様で
ある。
【0096】図9に、本実施形態に係る端部検出装置に
おける2値化処理装置17がカメラ16から送られてき
た画像を2値化処理した後の画像を示す。
【0097】図9に示すように、2値化処理後の画像に
おいては、半透明部材11が占有していた領域は全て白
色として表され、ベルト部材12a、12bは黒色とし
て、第一ライン19a、19b及び第三ライン22a、
22b、22c、22dのうち、半透明部材11と重な
り合っていない部分は黒色として、第一ライン19a、
19b及び第三ライン22a、22b、22c、22d
のうち、半透明部材11と重なり合っている部分は白色
として表される。すなわち、各第一ライン19a、19
bは半透明部材11の前端11a及び後端11bとの境
界線において、各第三ライン22a、22b、22c、
22dは半透明部材11の側端部11c、11dとの境
界線において、それぞれ途中で途切れた形で表される。
【0098】従って、第一の実施形態の場合と同様に、
第一ライン19a、19bが途切れた箇所をつなぐ破線
20a及び20bがそれぞれ半透明部材11の前端11
a及び後端11bの位置を示すとともに、第三ライン2
2a、22b、22c、22dが途切れた箇所をつなぐ
破線20c及び20dがそれぞれ半透明部材11の側端
部11c及び11dの位置を示す。
【0099】以上のように、本実施形態に係る端部検出
装置によれば、半透明部材11の前端11a及び後端1
1bの位置、ならびに、半透明部材11の側端部11c
及び11dの位置を確定することが可能である。
【0100】本実施形態においては、透光板13上に4
つの第三ライン22a、22b、22c、22dを形成
したが、第三ラインは少なくとも一つ形成されていれば
足りる。ただし、本実施形態のように複数の第三ライン
を設けることにより、半透明部材11の側端部11c及
び11dの位置をより正確に確定することが可能であ
る。
【0101】さらに、本実施形態における透光板13に
おいては、第一ライン19a、19bと第三ライン22
a、22b、22c、22dの双方を設けたが、第三ラ
イン22a、22b、22c、22dのみを設け、半透
明部材11の側端部11c及び11dの位置のみを検出
するようにすることも可能である。
【0102】なお、第一ライン19a、19b、第二ラ
イン21a、21b及びベルト部材12a、12bはと
もに黒色として表されるが、ベルト部材12a、12b
の幅W1は第一ライン19a、19bの幅W2よりも小
さいため、第一ライン19a、19bが占める領域とベ
ルト部材12a、12bが占める領域との判別は可能で
ある。
【0103】以下、本発明に係る半透明部材の端部検出
装置の一応用例を以下に説明する。
【0104】本応用例においては、本発明に係る半透明
部材の端部検出装置として、前述の第二の実施形態に係
る端部検出装置を用いる。
【0105】図10は、本応用例において用いる半透明
部材としての海苔入りフィルム袋30を示す平面図であ
る。
【0106】海苔入りフィルム袋30は、上下に重ね合
わせられた半透明の2枚の薄いフィルム31A、31B
と、フィルム31A、31Bの間に挟み込まれたほぼ長
方形形状の海苔32と、からなっている。
【0107】2枚の薄いフィルム31A、31Bは両側
端部における一定幅の領域31C、31D、前端31a
における領域31E及び後端31bにおける領域31F
においてシールされ、相互に接合されている。
【0108】なお、シール領域31E及び31Fは、フ
ィルム31A、31Bを中心線から二つに破くために、
何れも中心線付近において分割されている。
【0109】この海苔入りフィルム袋30は、握り飯の
周囲に巻き付けて使用されるものである。実際の販売時
においては、握り飯の周囲に海苔入りフィルム袋30を
巻き付け、さらに、その外側を包装紙で包んで店頭に置
かれる。使用時には、包装紙を取り外した後、所定の順
番に従って、フィルム31A、31Bを破くと、フィル
ム31A、31Bのみが取り除かれ、フィルム31A、
31Bの間に挟み込まれていた海苔32が自動的に握り
飯の周囲に巻き付けられる。このため、購入者は海苔3
2に手を触れることなく、海苔32を握り飯の周囲に巻
き付けることができる。
【0110】フィルム31A、31Bをとり除いた後に
海苔32が握り飯の周囲に自動的に巻き付けられるよう
にするためには、海苔32がフィルム31A、31Bの
ほぼ中央に収納されていなければならない。
【0111】しかしながら、海苔32は薄く、軽く、か
つ、破れやすいために、自動収納装置を用いたとして
も、海苔32をフィルム31A、31Bのほぼ中央に位
置させることは容易ではない。このため、海苔32の位
置がずれ、その結果として、海苔32が、シール領域3
1C、31D、31Eまたは31Fにおいて、フィルム
31A、31Bの間に挟まれた状態で上下2枚のフィル
ム31A、31Bが相互にシールされてしまうことがあ
る。
【0112】このような海苔入りフィルム袋30は不良
品として排除する必要があるが、前述の第二の実施形態
に係る端部検出装置によれば、このような不良品の海苔
入りフィルム袋30を容易に排除することができる。
【0113】図11は、第二の実施形態に係る端部検出
装置におけるカメラ16が撮像した海苔入りフィルム袋
30の画像を2値化処理した後の画像を示す。
【0114】図11に示すように、フィルム31A、3
1Bの前端31aは破線20aとして、後端31bは破
線20bとして、側端部31cは破線20cとして、側
端部31dは破線20dとして、それぞれ示される。ま
た、海苔32は黒色の領域33として表される。
【0115】この図11に示すような画像を得た後、例
えば、中央処理装置が、この画像に基づいて、海苔32
を示す黒色領域33の側端部33cとフィルム31A、
31Bの側端部31cを示す破線20cとの間の距離D
1を計測し、さらに、同様に、黒色領域33の側端部3
3dとフィルム31A、31Bの側端部31dを示す破
線20dとの間の距離D2を計測する。
【0116】さらに、中央処理装置は、図11に示す画
像に基づいて、海苔32を示す黒色領域33の前端33
aとフィルム31A、31Bの前端31aを示す破線2
0aとの間の距離D3及び黒色領域33の後端33bと
フィルム31A、31Bの後端31bを示す破線20b
との間の距離D4を計測する。
【0117】距離D1及びD2の計測は、第1の方向X
1における海苔32の全長に沿った全ての地点において
行われ、距離D3及びD4の計測は、第2の方向X2に
おける海苔32の全幅に沿った全ての地点において行わ
れる。
【0118】その後、中央処理装置は、このようにして
計測した距離D1及びD2がシール領域31C、31D
の幅W1、W2(図10参照)よりも大きいか否かを判
定するとともに、距離D3及びD4が、フィルム31
A、31Bの前端31a及び後端31bからの各シール
領域31E、31Fの距離S1、S2よりも大きいか否
かを判定する。
【0119】中央処理装置は、距離D1及びD2がシー
ル領域31C、31Dの幅W1、W2と等しいか、ある
いは、幅W1、W2よりも大きければ、海苔32はシー
ル領域31C、31Dにおいてフィルム31A、31B
に挟まれていないものと判断する。
【0120】同様に、中央処理装置は、距離D3及びD
4が距離S1、S2と等しいか、あるいは、距離S1、
S2よりも大きければ、海苔32はシール領域31E、
31Fにおいてフィルム31A、31Bに挟まれていな
いものと判断する。
【0121】このように、海苔32が何れのシール領域
31C、31D、31E、31Fにおいても、フィルム
31A、31Bの間に挟まれていない場合に、海苔32
はフィルム31A、31Bのほぼ中央に位置しているも
のと判定する。
【0122】逆に、中央処理装置は、距離D1及びD2
がシール領域31C、31Dの幅W1、W2よりも小さ
ければ、海苔32はその一部がシール領域31C、31
Dの間に挟み込まれているものと判定し、この海苔入り
フィルム袋30を搬送ラインから排除するための指令を
発する。
【0123】あるいは、中央処理装置は、距離D3及び
D4が距離S1、S2よりも小さければ、海苔32はそ
の一部がシール領域31E、31Fの間に挟み込まれて
いるものと判定し、この海苔入りフィルム袋30を搬送
ラインから排除するための指令を発する。
【0124】以上のように、本応用例によれば、フィル
ム31A、31Bの端部31a、31b、31c、31
dの位置を検出することにより、海苔32がフィルム3
1A、31B内の所定の範囲に位置しているか否かを判
定することができる。
【0125】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る半透明部材
の端部検出装置によれば、搬送ラインを搬送されている
半透明部材の前端、後端及び側端の位置を確定すること
が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施形態に係る半透明部材の端
部検出装置の正面図である。
【図2】図1のA方向から見た半透明部材の端部検出装
置の側面図である。
【図3】図1のB方向から見た減光板の平面図である。
【図4】第一の実施形態に係る半透明部材の端部検出装
置の動作を示すフローチャートである。
【図5】第一の実施形態に係る半透明部材の端部検出装
置において、撮像された半透明部材の画像を2値化処理
した後の画像を示す平面図である。
【図6】第二の実施形態に係る半透明部材の端部検出装
置において用いる減光板を上方から見たときの平面図で
ある。
【図7】第二の実施形態に係る半透明部材の端部検出装
置において、撮像された半透明部材の画像を2値化処理
した後の画像を示す平面図である。
【図8】第三の実施形態に係る半透明部材の端部検出装
置において用いる減光板を上方から見たときの平面図で
ある。
【図9】第三の実施形態に係る半透明部材の端部検出装
置において、撮像された半透明部材の画像を2値化処理
した後の画像を示す平面図である。
【図10】応用例において半透明部材として用いられる
海苔入りフィルム袋の平面図である。
【図11】応用例において、撮像された海苔入りフィル
ム袋の画像を2値化処理した後の画像を示す平面図であ
る。
【符号の説明】
10 第一の実施形態に係る半透明部材の端部検出装置 11 半透明部材 12a、12b、12c、12d ベルト部材 13、13b、13c 透光板 14 光源 15 遮光カバー 16 カメラ 17 2値化処理装置 18 モニター 19a、19b、19c、19d 第一ライン 21a、21b 第二ライン 22a、22b、22c、22d 第三ライン 30 海苔入りフィルム袋 31A、31B フィルム 32 海苔
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年1月9日(2001.1.9)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
【図1】
【図2】
【図3】
【図6】
【図5】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 崎山 方央 千葉県柏市柏1146−2 有限会社サーフ技 術サービス内 Fターム(参考) 2F065 AA12 BB23 CC02 FF04 LL49 PP15 QQ04 UU07

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半透明部材を第1の方向に搬送するフィ
    ーダーと、 前記第1の方向に延び、かつ、非透光性の少なくとも一
    つの第一ラインが形成されている透光板と、 前記透光板の下方から前記透光板に光を照射する光源
    と、 前記半透明部材の上方から前記半透明部材の画像を撮像
    する撮像装置と、 前記撮像装置が撮像した画像を解析する解析装置と、 からなる半透明部材の端部検出装置であって、 前記半透明部材は、前記フィーダーにより、前記半透明
    部材の端部のうち前記第1の方向と交差する第一端部が
    前記第一ラインと交差するように、前記第一ラインから
    上方に所定の距離だけ離れた位置において搬送され、 前記解析装置は、前記撮像装置が撮像した画像に基づい
    て、前記第一端部と前記第一ラインとの交点を検出し、
    もって、前記第一端部の位置を検出するものである半透
    明部材の端部検出装置。
  2. 【請求項2】 前記透光板には、相互に平行な複数の第
    一ラインが形成されていることを特徴とする請求項1に
    記載の端部検出装置。
  3. 【請求項3】 半透明部材を第1の方向に搬送するフィ
    ーダーと、 前記第1の方向に延び、かつ、非透光性の少なくとも一
    つの第二ラインが形成されている透光板と、 前記透光板の下方から前記透光板に光を照射する光源
    と、 前記半透明部材の上方から前記半透明部材の画像を撮像
    する撮像装置と、 前記撮像装置が撮像した画像を解析する解析装置と、 からなる半透明部材の端部検出装置であって、 前記半透明部材は、前記フィーダーにより、前記半透明
    部材の端部のうち前記第1の方向と平行に延びる第二端
    部が前記第二ラインと重なるように、前記第二ラインか
    ら上方に所定の距離だけ離れた位置において搬送され、 前記解析装置は、前記撮像装置が撮像した画像に基づい
    て、前記第二端部と前記第二ラインとの交点を検出し、
    もって、前記第二端部の位置を検出するものである半透
    明部材の端部検出装置。
  4. 【請求項4】 前記第二ラインは、相互に間隔を開けて
    形成されている複数のラインからなるものであることを
    特徴とする請求項3に記載の半透明部材の端部検出装
    置。
  5. 【請求項5】 半透明部材を第1の方向に搬送するフィ
    ーダーと、 前記第1の方向と交差する第2の方向に延び、かつ、非
    透光性の少なくとも一つの第三ラインが形成されている
    透光板と、 前記透光板の下方から前記透光板に光を照射する光源
    と、 前記半透明部材の上方から前記半透明部材の画像を撮像
    する撮像装置と、 前記撮像装置が撮像した画像を解析する解析装置と、 からなる半透明部材の端部検出装置であって、 前記半透明部材は、前記フィーダーにより、前記半透明
    部材の端部のうち前記第1の方向と平行に延びる第二端
    部が前記第三ラインと交差するように、前記第三ライン
    から上方に所定の距離だけ離れた位置において搬送さ
    れ、 前記解析装置は、前記撮像装置が撮像した画像に基づい
    て、前記第二端部と前記第三ラインとの交点を検出し、
    もって、前記第二端部の位置を検出するものである半透
    明部材の端部検出装置。
  6. 【請求項6】 前記解析装置は、前記撮像装置が撮像し
    た画像に2値化処理を施し、前記光源からの光が透過し
    た領域を白色及び黒色の一方で、前記光源からの光が透
    過しなかった領域を前記白色及び黒色の他方で表すもの
    であることを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に
    記載の半透明部材の端部検出装置。
  7. 【請求項7】 半透明部材を、第1の方向に延び、か
    つ、非透光性の少なくとも一つの第一ラインが形成され
    ている透光板の上方の所定の距離の位置において、前記
    半透明部材の端部のうち前記第1の方向と交差する第一
    端部が前記第一ラインと交差するように、前記第1の方
    向に搬送する第一の過程と、 前記透光板の下方から前記透光板に光を照射する第二の
    過程と、 前記半透明部材の上方から前記半透明部材の画像を撮像
    する第三の過程と、 前記第三の過程において撮像された画像を解析すること
    により、前記第一端部と前記第一ラインとの交点を検出
    し、もって、前記第一端部の位置を検出する第四の過程
    と、 からなる半透明部材の端部検出方法。
  8. 【請求項8】 半透明部材を、第1の方向に延び、か
    つ、非透光性の少なくとも一つの第二ラインが形成され
    ている透光板の上方の所定の距離の位置において、前記
    半透明部材の端部のうち前記第1の方向と平行に延びる
    第二端部が前記第二ラインと重なるように、前記第1の
    方向に搬送する第一の過程と、 前記透光板の下方から前記透光板に光を照射する第二の
    過程と、 前記半透明部材の上方から前記半透明部材の画像を撮像
    する第三の過程と、 前記第三の過程において撮像された画像を解析すること
    により、前記第二端部と前記第二ラインとの交点を検出
    し、もって、前記第二端部の位置を検出する第四の過程
    と、 からなる半透明部材の端部検出方法。
  9. 【請求項9】 半透明部材を、第1の方向と交差する第
    2の方向に延び、かつ、非透光性の少なくとも一つの第
    三ラインが形成されている透光板の上方の所定の距離の
    位置において、前記半透明部材の端部のうち前記第1の
    方向と平行に延びる第二端部が前記第三ラインと交差す
    るように、前記第1の方向に搬送する第一の過程と、 前記透光板の下方から前記透光板に光を照射する第二の
    過程と、 前記半透明部材の上方から前記半透明部材の画像を撮像
    する第三の過程と、 前記第三の過程において撮像された画像を解析すること
    により、前記第二端部と前記第三ラインとの交点を検出
    し、もって、前記第二端部の位置を検出する第四の過程
    と、 からなる半透明部材の端部検出方法。
  10. 【請求項10】 前記光が前記半透明部材に達する前
    に、前記光を均一に拡散させる過程をさらに備えること
    を特徴とする請求項7乃至9の何れか一項に記載の半透
    明部材の端部検出方法。
  11. 【請求項11】 前記第四の過程は、前記画像に2値化
    処理を施し、前記光が透過した領域を白色及び黒色の一
    方で、前記光が透過しなかった領域を他方で表すもので
    あることを特徴とする請求項7乃至10の何れか一項に
    記載の半透明部材の端部検出方法。
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