JP2002180999A - ディフューザ - Google Patents

ディフューザ

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JP2002180999A
JP2002180999A JP2000374585A JP2000374585A JP2002180999A JP 2002180999 A JP2002180999 A JP 2002180999A JP 2000374585 A JP2000374585 A JP 2000374585A JP 2000374585 A JP2000374585 A JP 2000374585A JP 2002180999 A JP2002180999 A JP 2002180999A
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diffuser
outlet opening
inlet opening
splitter
opening
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JP2000374585A
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Tetsuya Matsuo
哲也 松尾
Seiichi Ibaraki
誠一 茨木
Hirotaka Higashimori
弘高 東森
Akinori Takamori
昭憲 高森
Yasuhiro Kajino
安弘 鍛冶野
Keiichi Shiraishi
啓一 白石
Takashi Mikogami
隆 御子神
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ディフューザの圧力回復を改善すること。 【解決手段】 入口開口部12aから出口開口部12b
へ向けて中心軸線Oに沿って拡開する中空部材より成る
ディフューザ本体12内に、入口開口部14aから出口
開口部14bへ向けて中心軸線Oに沿って拡開する中空
の中子部材14を含んで成るスプリッタを配置した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内部にスプリッタ
を有するディフューザに関する。
【0002】
【従来の技術】異径管の継ぎ手や圧力回復を目的として
図8に示すようなディフューザが配管内に設置される。
図8において、ディフューザ100は、入口開口部10
2aから出口開口部102bへ向けて拡開した中空円錐
台形状のディフューザ本体102を具備している。入口
開口部102aは入口導管(図示せず)を介してコンプ
レッサやポンプ等の流体供給源(図示せず)の出口ポー
トに接続され、出口開口部102bは出口導管(図示せ
ず)を介して前記流体供給源から供給される気体または
液体を利用する機器(以下、利用機器と記載する)に接
続される。入口開口部102aからディフューザ本体1
02内に供給された流体は、ディフューザ本体102内
において流路面積が流れ方向に増加しているために流速
が漸次低下し、それに伴い圧力が漸次増加する。ディフ
ューザ100により圧力が高められた流体は、ディフュ
ーザ本体102の出口開口部102bから出口導管を経
て前記利用機器に供給される。
【0003】ディフューザ100における圧力回復を大
きくするためには減速比を大きくする、すなわち、ディ
フューザ本体102の入口開口部102aに対する出口
開口部102bの面積比を大きくすればよい。そのため
には、ディフューザ拡がり角度を大きくすれば良いが、
あまり大きくしすぎると流れは壁面より剥離し、逆にデ
ィフューザの性能は低下し圧力回復が小さくなる問題が
ある。ディフューザ本体102の軸方向に長くすること
により、ディフューザの拡がり角度を大きくすることな
く減速比を大きくすることはできるが、ディフューザが
大きくなるために製造コストが増加したり、或いは、具
体的に適用する配管の形状によっては長いディフューザ
を設置することができない場合もある。
【0004】ここで、「拡がり角度」との語は、流路の
入口と出口の面積から計算された等価直径を用いて流路
を完全な円錐台形状であるとして計算された流路の拡が
り角度と定義する。例えば、ディフューザ100で考え
ると、ディフューザ本体102の入口開口部102aお
よび出口開口部102bの面積から、入口開口部102
aおよび出口開口部102bを等価の円形と考え、ディ
フューザ本体102が中心軸線Oに関して軸対象の完全
な円錐台であると仮定し、ディフューザ本体102を長
手方向の中心軸線Oを含む平面で切断したときの、ディ
フューザ本体102の内周面と前記平面との交線により
形成される角度が、ディフューザ本体102の拡がり角
度となる。
【0005】ディフューザの軸方向の長さを増加させ
ず、また性能を低下させずに減速比を大きくするため
に、ディフューザ本体内にスプリッタを挿入した従来技
術がある。図9を参照すると、従来技術によるディフュ
ーザ200は、入口開口部202a、出口開口部202
bを有するディフューザ本体202を具備しており、デ
ィフューザ本体202内には2枚の平板から成るスプリ
ッタ204が配設されている。スプリッタ204をディ
フューザ本体202内に挿入することにより、ディフュ
ーザ内部が複数の流路に分割され、各々の流路の拡がり
角度が、スプリッタ204を挿入しない場合と比較して
小さくなるため、流れの剥離が抑えられディフューザの
性能が向上する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、挿入する
スプリッタの枚数を増やすと、ディフューザ内を流れる
流体との接触面積が大きくなることにより摩擦損失が大
きくなり、その結果、ディフューザの性能は低下する。
また、例えば、入口開口部202aの近傍に圧縮機など
の回転機械が存在するなど、ディフューザの入口部で旋
回流が存在する場合には、旋回流がスプリッタと衝突す
ることにより損失が生じ、ディフューザの性能が低下す
るという問題もある。
【0007】本発明は、こうした従来技術の問題を解決
することを技術課題としており、ディフューザの圧力回
復を改善することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、入口開口部から出口開口部へ向けて中心軸線に沿っ
て拡開する中空部材より成るディフューザ本体内に、入
口開口部から出口開口部へ向けて中心軸線に沿って拡開
する中空の中子部材を含んで成るスプリッタを配置した
ことを特徴とするディフューザを要旨とする。
【0009】中空の中子部材を含んで成るスプリッタを
ディフューザ本体内に配置することにより、ディフュー
ザ本体内はスプリッタの内側と外側の2つの流路に分割
され、各々の流路における拡がり角度は、スプリッタを
挿入しない場合に比して小さくなり流れの剥離が抑制さ
れる。その結果、性能を低下させることなくディフュー
ザの減速比を大きくすることができる。
【0010】前記ディフューザ本体と前記中子部材との
間に複数の板部材を配置して、前記ディフューザ本体と
前記中子部材との間の空間を周方向に複数の流路に分
割、区画してもよい。前記板部材は、前記入口開口部か
ら出口開口部に亘って延設された長板と、入口開口部か
ら出口開口部に向かった任意の位置から出口開口部に亘
って延設され前記長板より短い短板とにより形成するこ
とができる。また、前記板部材の前記入口開口部に隣接
する部分に傾斜部を設けることにより、旋回流に対して
更に有効な圧力回復が可能となる。
【0011】請求項5に記載の本発明は、入口開口部か
ら出口開口部へ向けて中心軸線に沿って拡開する中子部
材より成るディフューザ本体内に、前記中心軸線周りに
前記ディフューザ本体内の流路を複数の流路に分割、区
画する複数の板部材を含んで成るスプリッタを配置した
ことを特徴とするディフューザを要旨とする。前記板部
材は、前記入口開口部から出口開口部に亘って延設され
た長板と、入口開口部から出口開口部に向かった任意の
位置から出口開口部に亘って延設され前記長板より短い
短板とにより形成することができる。また、前記板部材
の前記入口開口部に隣接する部分に傾斜部を設けること
により、旋回流に対して更に有効な圧力回復が可能とな
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の好ましい実施形態を説明する。図1を参照すると、本
発明の第1の実施形態において、ディフューザ10は、
入口開口部12a、出口開口部12bを有するディフュ
ーザ本体12を具備している。ディフューザ本体12
は、入口開口部12aから出口開口部12bへ向けて中
心軸線Oに沿って拡開する略円錐台形状を呈している。
ディフューザ10は、また、円錐台形状の中空の中子部
材から成るスプリッタ14を具備しており、スプリッタ
14は、ディフューザ本体12内において中心軸線Oに
関して同心に配置されている。スプリッタ14は、流れ
方向の数カ所に放射状に配置された数本の棒やリブ(図
示せず)などでディフューザ本体12の内壁に支持する
ことができる。
【0013】円錐台形状のスプリッタ14をディフュー
ザ本体12の内部に配置することにより、ディフューザ
本体12内はスプリッタ14の内側と外側の2つの流路
に分割され、各々の流路における拡がり角度は、スプリ
ッタ14を挿入しない場合に比して小さくなり流れの剥
離が抑制される。その結果、性能を低下させることなく
ディフューザ10の減速比を大きくすることができる。
【0014】次に、図2を参照して本発明の第2実施形
態を説明する。本発明の第2の実施形態において、ディ
フューザ20は、入口開口部22a、出口開口部22b
を有し、入口開口部22aから出口開口部22bへ向け
て中心軸線Oに沿って拡開する略円錐台形状のディフュ
ーザ本体22を具備している。ディフューザ本体22内
にはスプリッタ24が配設されており、スプリッタ24
は、ディフューザ本体22の中心軸線Oにおいて互いに
交差し、放射状に配置された複数の板部材、図2に示す
実施形態では、中心軸線O周りに90°ごとに配置され
た4枚の板部材24a、24b、24c、24dから成
る。スプリッタ24は、図2に一例として示すように、
中心軸線O周りに90°ごとに配置された4枚の板部材
24a、24b、24c、24dから十字形に形成され
てディフューザ本体22内部を4分割しているが、スプ
リッタ24は、ディフューザ本体22の大きさに応じて
複数の板部材を中心軸線Oにおいて交差させ、ディフュ
ーザ本体22の内部を6分割または8分割するようにし
てもよい。
【0015】ディフューザ本体22の内部を中心軸線O
から放射状に、或いは、中心軸線O周りに周方向に複数
の流路に分割、区画するスプリッタ24をディフューザ
本体22内に設けることにより、スプリッタ24によっ
て分割された各流路の拡がり角度は、スプリッタ24を
挿入しない場合に比して小さくなり流れの剥離が抑制さ
れる。その結果、性能を低下させることなくディフュー
ザ20の減速比を大きくすることができる。また、本実
施形態の場合、図9に示す従来技術と比較して、スプリ
ットによる流路の分割数が同じであっても流体との接触
面積を小さくすることができ摩擦損失を低減することが
できる。
【0016】図3に示す本発明の第3の実施形態では、
ディフューザ30は、入口開口部32a、出口開口部3
2bを有し、入口開口部32aから出口開口部32bへ
向けて中心軸線Oに沿って拡開する略円錐台形状ディフ
ューザ本体32を具備している。ディフューザ本体32
内にはスプリッタ34が配設されており、スプリッタ3
4は、中心軸線O周りに90°ごとに配置された4枚の
板部材34a、34b、34c、34dから成る。第2
の実施形態とは異なり、本実施形態では、特にスプリッ
タ34を形成する4枚の板部材34a、34b、34
c、34dのうち、互いに180°の位置に配置された
板部材34a、34cは、入口開口部32aから出口開
口部32bに亘って延設された長板であり、他方の板部
材34b、34dは、入口開口部32aから出口開口部
32bに向かった任意の位置から出口開口部32bに亘
って延設され長板34a、34cより短い短板となって
いる。スプリッタ34の形状は、長板34a、34cと
短板34b、34dの組合せによって、十字形(4分
割)のみでなくディフューザの大きさに応じて6分割、
8分割などの形状であっても良い。
【0017】一般的に、ディフューザの入口部、例えば
図8の従来技術では、ディフューザ本体102内におい
て入口開口部102aの近傍では、境界層があまり発達
しておらず、損失が小さいので圧力を効率良く回復する
ことができるが、出口部、つまりディフューザ本体10
2内おいて出口開口部102bの近傍では境界層が発達
するため損失が大きくなり、入口部ほど圧力を回復する
ことができない。従って、損失が小さいディフューザ入
口部では減速比を大きくして(拡がり角度を大きくし
て)効率良く圧力を回復させ、損失が大きい出口部では
ディフューザの拡がり角を小さくして、流れの剥離を抑
えて損失を極力小さくすることが有利である。本発明の
第3の実施形態では、ディフューザ本体32内部の入口
開口部32aの近傍ではスプリッタ34による流路分割
数を少なくして、相対的に拡がり角度を大きくすること
により減速比を大きくし、逆に出口開口部34bの近傍
ではスプリッタ34による流路分割数を多くして、相対
的に拡がり角度を小さくするようにしている。これによ
り、流れの剥離を抑えて損失を小さくすることができ、
効率良く圧力を回復することが可能となる。
【0018】また、ディフューザの入口部に旋回流があ
る場合、旋回流がない場合に比して流れの剥離は生じに
くくなるため、拡がり角を多少大きくしても性能は低下
せず、減速比を大きくすることができる。従って、ディ
フューザの入口部に旋回流がある場合には、特に第3の
実施形態のように、ディフューザ本体32の入口開口部
32aの近傍でスプリッタ34による流路分割数を少な
くして、相対的に拡がり角度を大きくすることにより減
速比が大きくなり、ディフューザの性能を向上すること
が可能となる。
【0019】第2と第3の実施形態では、ディフューザ
本体22、23内に中心軸線Oからディフューザ本体2
2、23内部の空間を放射状に複数の流路に分割、区画
するスプリッタ24、34を挿入することで、スプリッ
タ24、34によって分割された各流路の拡がり角度
を、スプリッタ24、34を備えない場合と比較して小
さくすることができ、かつ、図9に示すような従来の平
板を挿入する場合に比して摩擦損失も小さくなり、ディ
フューザの性能を低下させずに、減速比を大きくするこ
とが可能となる。また、第3の実施形態のように、ディ
フューザの入口部では、スプリッタ34による流路の分
割数を少なくして、相対的に拡がり角度を大きくするこ
とにより減速比を大きくし、逆に出口部ではスプリッタ
34による流路分割数を多くして、相対的に拡がり角度
を小さくすることにより、流れの剥離を抑えて損失を小
さくすることによって、効率良く圧力を回復することが
可能となる。
【0020】次に、図4を参照して本発明の第4の実施
形態を説明する。第4の実施形態では、ディフューザ4
0は、入口開口部42a、出口開口部42bを有し入口
開口部42aから出口開口部42bへ向けて中心軸線O
に沿って拡開する略円錐台形状のディフューザ本体42
を具備している。ディフューザ40は、また、ディフュ
ーザ本体42内に中心軸線Oに関して同心に配置された
円錐台形状の中空の中子部材44と、中子部材44の外
面とディフューザ本体42内面の間において、入口開口
部42aから出口開口部42bに亘って放射状に配置さ
れた複数、本実施形態では4枚の板部材46とから成る
スプリッタを具備している。中子部材44は、中心軸線
Oに関してディフューザ本体42内において同心に配置
され、かつ、中心軸線Oに沿ってディフューザ本体42
の入口開口部42aおよび出口開口部42bの各々と概
ね同じ位置に配置された入口開口部44aおよび出口開
口部44bを有し、入口開口部44aから出口開口部4
4bへ向けて中心軸線Oに沿って拡開している。本実施
形態では、中子部材44の外面とディフューザ本体42
内面の間において90°ごとに等間隔で4枚の板部材4
6が配置されているが、板部材46の数はディフューザ
の大きさに応じて適宜決定することができる。
【0021】図5に示す第5の実施形態では、ディフュ
ーザ50は、入口開口部52a、出口開口部52bを有
し入口開口部52aから出口開口部52bへ向けて中心
軸線Oに沿って拡開する略円錐台形状のディフューザ本
体52を具備している。ディフューザ50は、また、デ
ィフューザ本体52内に中心軸線Oに関して同心に配置
された円錐台形状の中空の中子部材54と、中子部材5
4の外面とディフューザ本体52の内面の間において放
射状に配置された複数の板部材56とから成るスプリッ
タを具備している。中子部材54は、中心軸線Oに関し
てディフューザ本体52内において同心に配置され、か
つ、中心軸線Oに沿ってディフューザ本体52の入口開
口部52aおよび出口開口部52bの各々と概ね同じ位
置に配置された入口開口部54aおよび出口開口部54
bを有し、入口開口部54aから出口開口部54bへ向
けて拡開している。本実施形態では、板部材56は、中
子部材54の外面とディフューザ本体52の内面の間に
おいて、入口開口部52a、54aから出口開口部52
b、54bに向かった任意の位置から出口開口部52
b、54bに亘って延設されている。本実施形態でも、
4枚の板部材56が配置されているが、板部材56の数
はディフューザの大きさに応じて適宜決定することがで
きる。
【0022】ディフューザ本体42、52の内部に同心
に配置された円錐台形状の中空の中子部材44、54
と、中子部材44、54の外面とディフューザ本体4
2、52の内面の間において放射状に配置された複数の
板部材46、56とから成るスプリッタを設けることに
より、ディフューザ本体42、52の内部空間を複数の
流路に分割、区画することができ、各々の流路の拡がり
角度が、こうしたスプリッタ44、46;54、56を
備えない場合と比較して小さくすることができ、流れの
剥離を抑えることができる。従って、ディフューザの性
能を低下させることなく減速比を大きくすることができ
る。特に本発明の第5の実施形態では、板部材56を入
口開口部52aから出口開口部52bに向かった任意の
位置から出口開口部52bに亘って延設するように設
け、中子部材54の外面とディフューザ本体52の内面
の間において入口開口部52aの近傍では流路分割数を
少なくして、相対的に拡がり角度を大きくすることによ
り減速比を大きくし、逆に出口開口部52bの近傍では
板部材56による流路分割数を多くして、相対的に拡が
り角度を小さくするようにしている。これにより、流れ
の剥離を抑えて損失を小さくすることができ、効率良く
圧力を回復することが可能となる。
【0023】次に図6を参照して本発明の第6実施形態
を説明する。第6の実施形態では、ディフューザ60
は、入口開口部62a、出口開口部62bを有し入口開
口部62aから出口開口部62bへ向けて中心軸線Oに
沿って拡開する略円錐台形状のディフューザ本体62を
具備している。ディフューザ本体62内にはスプリッタ
64が配設されており、スプリッタ64は、ディフュー
ザ本体22の中心軸線Oにおいて交差し、放射状に配置
した複数の板部材、図6に示す実施形態では、中心軸線
Oにおいて直角に交差する4枚の板部材66から成る。
板部材66の各々は、入口開口部62aに隣接する部分
に傾斜部66aが設けられている。傾斜部66aの深さ
(軸方向の長さ)はディフューザ本体62の中心軸線O
から半径方向に向かうに従って増加させてある。また、
傾斜部66aは、ディフューザ60へ流入する流れの有
する旋回流Frを迎え受けて中心軸線Oの方向に変換さ
せるように傾斜している。更に、図6のスプリッタ64
は、一例として十字形に形成されてディフューザ本体6
2内を4分割するようになっているが、ディフューザの
大きさに応じて6分割、8分割などの形状であっても良
い。また、傾斜部の位置については入口近傍のみになっ
ているが流れ方向に延長しても良く、傾斜部形状につい
ては、代表例では曲げ加工を考慮して平面となっている
が、曲率を変化させた曲面であってもかまわない。
【0024】本実施形態では、第2の実施形態のよう
に、中心軸線Oからディフューザ本体22内の空間を複
数の流路に分割、区画するスプリッタ24が配置される
ディフューザ20に旋回流を含んだ流れが流入する場合
(例えば、入口部の上流側に圧縮機などの回転機械があ
る場合)、板部材66の入口部に傾斜部66aを設ける
ことにより旋回流Frを軸方向流れに徐々に変化させ、
旋回流Frの板部材66への衝突損失を小して、ディフ
ューザの性能を向上させることができる。
【0025】次に、図7を参照して本願発明の第7の実
施形態を説明する。第7の実施形態では、ディフューザ
70は、入口開口部72a、出口開口部72bを有し入
口開口部72aから出口開口部72bへ向けて中心軸線
Oに沿って拡開する略円錐台形状のディフューザ本体7
2を具備している。ディフューザ70は、また、ディフ
ューザ本体72内に中心軸線Oに関して同心に配置され
た円錐台形状の中空の中子部材74と、中子部材74の
外面とディフューザ本体72内面の間において、入口開
口部72aから出口開口部72bに亘って放射状に配置
された複数、本実施形態では4枚の板部材76とから成
るスプリッタを具備している。中子部材74は、中心軸
線Oに関してディフューザ本体72内において同心に配
置され、かつ、中心軸線Oに沿ってディフューザ本体7
2の入口開口部72aおよび出口開口部72bの各々と
概ね同じ位置に配置された入口開口部74aおよび出口
開口部74bを有し、入口開口部74aから出口開口部
74bへ向けて拡開している。板部材76の各々は、入
口開口部72aに隣接する部分に傾斜部76aが設けら
れている。傾斜部76aの深さ(軸方向長さ)はディフ
ューザ本体72の中心軸線Oから半径方向に向かうに従
って増加させてある。また、傾斜部76aは、ディフュ
ーザ70へ流入する流れの有する旋回流Frを迎え受け
て中心軸線Oの方向に変換させるように傾斜している。
また、図7の板部材76は、一例としてディフューザ本
体72と中子部材74との間の空間を中心軸線O周りに
90°ごとに4分割するようになっているが、ディフュ
ーザの大きさに応じて6分割、8分割などの形状であっ
ても良い。また、傾斜部の位置については入口近傍のみ
になっているが流れ方向に延長しても良く、傾斜部形状
については、代表例では曲げ加工を考慮して平面となっ
ているが、曲率を変化させた曲面であってもかまわな
い。
【0026】本実施形態では、第4の実施形態のよう
に、中心軸線O上に円錐台形状の中子部材44が配置さ
れ、その外側に、放射状の板部材46が配置されるディ
フューザ40に旋回流を含んだ流れが流入する場合(例
えば、入口部の上流側に圧縮機などの回転機械がある場
合)、板部材76の入口部に傾斜部76aを設けること
により旋回流Frを軸方向流れに徐々に変化させ、旋回
流Frの板部材76への衝突損失を小さくしてディフュ
ーザの性能を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態によるディフューザの略
示斜視図である。
【図2】本発明の第2実施形態によるディフューザの略
示斜視図である。
【図3】本発明の第3実施形態によるディフューザの略
示斜視図である。
【図4】本発明の第4実施形態によるディフューザの略
示斜視図である。
【図5】本発明の第5実施形態によるディフューザの略
示斜視図である。
【図6】本発明の第6実施形態によるディフューザを示
す図であり、(a)は略示斜視図、(b)は略示平面図
である。
【図7】本発明の第7実施形態によるディフューザを示
す図であり、(a)は略示斜視図、(b)は略示平面図
である。
【図8】一般的なディフューザの略示斜視図である。
【図9】従来技術によるスプリッタを備えたディフュー
ザの略示斜視図である。
【符号の説明】
10…ディフューザ 12…ディフューザ本体 14…スプリッタ(中子) 24…スプリッタ(板部材) 34…スプリッタ(板部材) 44…スプリッタ(中子) 46…スプリッタ(板部材) 54…スプリッタ(中子) 56…スプリッタ(板部材) 64…スプリッタ(板部材) 66a…傾斜部 74…スプリッタ(中子) 76…スプリッタ(板部材) 76a…傾斜部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 東森 弘高 長崎県長崎市深堀町五丁目717番1号 三 菱重工業株式会社長崎研究所内 (72)発明者 高森 昭憲 広島県広島市西区観音新町四丁目6番22号 三菱重工業株式会社広島製作所内 (72)発明者 鍛冶野 安弘 広島県広島市西区観音新町四丁目6番22号 三菱重工業株式会社広島製作所内 (72)発明者 白石 啓一 長崎県長崎市飽の浦町1番1号 三菱重工 業株式会社長崎造船所内 (72)発明者 御子神 隆 神奈川県相模原市田名3000番地 三菱重工 業株式会社汎用機・特車事業本部内 Fターム(参考) 3H034 AA02 BB01 BB06 CC03 DD07 EE18

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入口開口部から出口開口部へ向けて中心
    軸線に沿って拡開する中空部材より成るディフューザ本
    体内に、入口開口部から出口開口部へ向けて中心軸線に
    沿って拡開する中空の中子部材を含んで成るスプリッタ
    を配置したことを特徴とするディフューザ。
  2. 【請求項2】 前記スプリッタは、更に、前記ディフュ
    ーザ本体と前記中子部材との間の空間を周方向に複数の
    流路に分割、区画する複数の板部材を具備する請求項1
    に記載のディフューザ。
  3. 【請求項3】 前記板部材は、前記入口開口部から出口
    開口部に亘って延設された長板と、入口開口部から出口
    開口部に向かった任意の位置から出口開口部に亘って延
    設され前記長板より短い短板とを含んで成る請求項2に
    記載のディフューザ。
  4. 【請求項4】 前記板部材は、前記入口開口部に隣接す
    る部分に傾斜部を有している請求項2に記載のディフュ
    ーザ。
  5. 【請求項5】 入口開口部から出口開口部へ向けて中心
    軸線に沿って拡開する中子部材より成るディフューザ本
    体内に、前記中心軸線周りに前記ディフューザ本体内の
    流路を複数の流路に分割、区画する複数の板部材を含ん
    で成るスプリッタを配置したことを特徴とするディフュ
    ーザ。
  6. 【請求項6】 前記板部材は、前記入口開口部から出口
    開口部に亘って延設された長板と、入口開口部から出口
    開口部に向かった任意の位置から出口開口部に亘って延
    設され前記長板より短い短板とを含んで成る請求項5に
    記載のディフューザ。
  7. 【請求項7】 前記板部材は、前記入口開口部に隣接す
    る部分に傾斜部を有している請求項5に記載のディフュ
    ーザ。
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