JP2002180965A - 圧縮機 - Google Patents
圧縮機Info
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Abstract
リーフバルブを備えた、リリーフバルブの装着レイアウ
トの自由度が高く小型で安価な圧縮機を提供すること。 【解決手段】 ケーシング10の筒状部11とこれの内
側に配した圧縮機構13との間に、周方向にのびかつ少
なくとも一箇所で吐出室16に連通したガス通路34を
形成し、このガス通路にリリーフバルブ37を接続し
た。吐出室は圧縮機構にて生成された圧縮ガスの通路と
なる。吐出室の過剰高圧時には、圧縮ガスは吐出室から
ガス通路を通りリリーフバルブから圧縮機の外部に放出
される。
Description
に、吐出室から過剰高圧時に圧縮ガスを逃がすためのリ
リーフバルブを備えた圧縮機に関する。
が備えられている。通常、空調装置はエンジンにて駆動
される圧縮機を含んでいる。圧縮機としては、スクロー
ル形圧縮機や斜板式圧縮機やその他の様々な種類の圧縮
機が使用され得る。
はエンジンルームの関係で胴径も全長も小さく設計され
る。また安全のため空調システムが所定の圧力以上にな
らないようにリリーフバルブが取付けられる(例えば、
特開平7−4356号公報及び特開平9−203388
号公報参照)。リリーフバルブは車両側との干渉が生じ
ない場所に装着される。
は圧縮機の寸法を増加させる原因になる。例えばリリー
フバルブを圧縮機の背面側に付けると、そのリリーフバ
ルブが後方に突き出てしまい、圧縮機の寸法を増加させ
てしまう。またリリーフバルブを圧縮機の下側に付ける
と、リリーフバルブの作動時即ち開弁時に冷媒と共に冷
凍機油も噴出してしまう。後者の場合、冷凍機油がエン
ジンなどの高温部に触れると発煙や発火の可能性があり
危険である。
先端に吹き出し方向を規定する部品を取付けているが、
部品点数の増加によるコストアップ及び圧縮機の全長の
増加などの問題が生じている。
少なく所定の機能を果たすリリーフバルブを備えた小型
で安価な圧縮機を提供することにある。
着レイアウトの自由度が高い圧縮機を提供することにあ
る。
を有するケーシングと、前記筒状部の内側に配置された
圧縮機構と、前記圧縮機構にて生成された圧縮ガスの通
路となる吐出室と、前記吐出室から過剰高圧時に圧縮ガ
スを逃がすためのリリーフバルブとを有する圧縮機にお
いて、前記筒状部と前記圧縮機構との間で周方向にの
び、少なくとも一箇所で前記吐出室に連通したガス通路
を形成し、前記ガス通路に前記リリーフバルブを接続し
たことを特徴とする圧縮機が得られる。
れた固定スクロールと、前記固定スクロールと協働して
圧縮ガスを生成する可動スクロールとを含み、前記ガス
通路は前記固定スクロールと前記筒状部との間に形成さ
れていてもよい。
した底部を有するカップ状のものであり、前記固定スク
ロールは前記底部と対向し、両者間に前記吐出室を形成
していてもよい。
もって嵌合しかつ前記底部に当接したスカート部を有
し、前記隙間により前記ガス通路を形成してもよい。
前記隙間の端部を規定するオーリングを備えてもよい。
穴を設け、該穴に前記リリーフバルブを組付けてもよ
い。
した部分を拡大形成してもよい。
底部との間に延在形成して前記リリーフバルブに対向さ
せてもよい。
出ポートを有し、前記ガス通路は前記吐出ポートの近傍
で前記吐出室に連通していてもよい。
の第1の実施の形態に係る圧縮機について説明する。
に使用されるスクロール型圧縮機であり、筒状部11と
これの一端を閉塞した底部12とを有するカップ状のケ
ーシング10を含んでいる。筒状部11の内側には圧縮
機構13が配置されている。圧縮機構13は、ケーシン
グ10に固定された固定スクロール14と、固定スクロ
ール14と協働して可動スクロール15とを含んでい
る。
と、このうず巻壁14aの一方の軸端に一体化された板
体14bとを有している。固定スクロール14の板体1
4bとケーシング10の底部12との間には吐出室16
が形成されている。板体14bには吐出口14cが形成
されている。
と、このうず巻壁15aの一方の軸端に一体化された板
体15bとを有している。うず巻壁14a,15aは互
いにかみ合い、両者間に圧縮室17を形成している。
状凸部15cが形成されている。円筒状凸部15cには
偏心ブッシュ19が回転可能に挿入されている。偏心ブ
ッシュ19には、主軸21の偏心ピン22が係合してい
る。主軸21は、ケーシング10の筒状部11の他端に
固定されたフロントハウジング23に回転可能に支持さ
れている。フロントハウジング23の外周にはロータ2
4が回転可能に備えられている。ロータ24の回転は電
磁クラッチ25にて主軸21に掛け外しされる。
23との間には回転阻止機構26が介在している。回転
阻止機構26は、可動スクロール15を円軌道上での公
転は許すが自転は阻止するものである。
が偏心ピン22及び偏心ブッシュ19を介して可動スク
ロール15に伝わる。その結果、可動スクロール15が
自転することなく円軌道上で公転し、固定スクロール1
4と協働して吸入室27から冷媒ガスを圧縮室17に取
込み、圧縮ガスを生成する。圧縮ガスは、吐出口14c
から吐出室16に入り、さらに上部に位置した吐出ポー
ト28から冷凍回路(図示せず)に吐出される。
込は、図示しない吸入ポートを通して行なわれる。冷媒
ガスと共に冷凍機油も冷凍回路を循環し、圧縮機の内部
に一部が溜まる。吐出室16に溜った冷凍機油の油面を
参照符号29で示した。
10の筒状部11に隙間をもって嵌合しかつ底部12に
当接したスカート部31を有している。筒状部11とス
カート部31との間の隙間は、これらの間に介在したオ
ーリング32により軸方向の一端を完全に閉塞され、ま
た底部12のスクロール突き当て面33により軸方向の
他端の大部分を閉塞されている。こうして、この隙間に
より、黒の太い線で示すように周方向にのび少なくとも
一箇所で吐出室16連通したガス通路34を形成してい
る。図示例では、ガス通路34は、上部に位置した吐出
ポート28の近傍にのみ開口部35を有し、この開口部
35を通して吐出室16に連通している。
にガス通路34に連通する穴36を設け、この穴36に
リリーフバルブ37を組付けてガス通路34に接続させ
ている。リリーフバルブ37は、周知のように、吐出室
16が過剰高圧になった時に吐出室16から外部に圧縮
ガスを放出するためのものである。なお、ガス通路34
のリリーフバルブ37に対向した部分を拡大する加工を
ケーシング10の内面に施している。
縮ガスの一部が開口部35からガス通路34を通ってリ
リーフバルブ37により外部に放出される。開口部35
は上部に位置しているため、冷凍機油がガス通路34に
流入する虞は少ない。したがって、リリーフバルブ37
の作動時即ち開弁時に冷媒ガスと共に冷凍機油が外部に
噴出することは抑制される。即ち、リリーフバルブ37
は冷凍機油の噴出少なく所定の機能を果たすことにな
る。
も、開口部35を上部に位置させている限り、リリーフ
バルブ37の作動時における冷凍機油の噴出は少なく制
限される。したがってリリーフバルブ37の装着レイア
ウトには固定ボルト38に抵触しない範囲で様々な設計
変更が可能であり、自由度が高い。その上、部品点数の
増加によるコストアップ及び圧縮機の全長の増加などの
問題もない。
実施の形態に係る圧縮機について説明する。図1と同様
な部分には同じ符号を付し、説明を省略する。
に使用されるスクロール型圧縮機である。この圧縮機に
おいては、ガス通路34を固定スクロール14の板部1
4bとケーシング10の底部12との間に延在形成して
リリーフバルブ37に対向させている。これによって
も、図1の圧縮機と同等な作用効果を奏する。
冷凍機油の噴出少なく所定の機能を果たすリリーフバル
ブを備えた、リリーフバルブの装着レイアウトの自由度
が高く小型で安価な圧縮機を提供できる。
のスクロール型圧縮機の縦断面図である。
って得られた断面図である。
のスクロール型圧縮機を示す断面図である。
って得られた断面図である。
Claims (9)
- 【請求項1】 筒状部を有するケーシングと、前記筒状
部の内側に配置された圧縮機構と、前記圧縮機構にて生
成された圧縮ガスの通路となる吐出室と、前記吐出室か
ら過剰高圧時に圧縮ガスを逃がすためのリリーフバルブ
とを有する圧縮機において、前記筒状部と前記圧縮機構
との間で周方向にのび、少なくとも一箇所で前記吐出室
に連通したガス通路を形成し、前記ガス通路に前記リリ
ーフバルブを接続したことを特徴とする圧縮機。 - 【請求項2】 前記圧縮機構は、前記ケーシングに固定
された固定スクロールと、前記固定スクロールと協働し
て圧縮ガスを生成する可動スクロールとを含み、前記ガ
ス通路は前記固定スクロールと前記筒状部との間に形成
されている請求項1に記載の圧縮機。 - 【請求項3】 前記ケーシングは前記筒状部の一端を閉
塞した底部を有するカップ状のものであり、前記固定ス
クロールは前記底部と対向し、両者間に前記吐出室を形
成している請求項2に記載の圧縮機。 - 【請求項4】 前記固定スクロールは前記筒状部に隙間
をもって嵌合しかつ前記底部に当接したスカート部を有
し、前記隙間により前記ガス通路を形成した請求項3に
記載の圧縮機。 - 【請求項5】 前記固定スクロールと前記筒状部との間
に前記隙間の端部を規定するオーリングを備えた請求項
4に記載の圧縮機。 - 【請求項6】 前記ケーシングに前記ガス通路に連通す
る穴を設け、該穴に前記リリーフバルブを組付けた請求
項3−5のいずれかに記載の圧縮機。 - 【請求項7】 前記ガス通路の前記リリーフバルブに対
向した部分を拡大形成した請求項6に記載の圧縮機。 - 【請求項8】 前記ガス通路を前記固定スクロールと前
記底部との間に延在形成して前記リリーフバルブに対向
させた請求項6に記載の圧縮機。 - 【請求項9】 前記吐出室は圧縮ガスを吐出するための
吐出ポートを有し、前記ガス通路は前記吐出ポートの近
傍で前記吐出室に連通している請求項1−8のいずれか
に記載の圧縮機。
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JP4568422B2 JP4568422B2 (ja) | 2010-10-27 |
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---|---|---|---|---|
JPH0444491U (ja) * | 1990-08-16 | 1992-04-15 | ||
JP2000220587A (ja) * | 1999-01-29 | 2000-08-08 | Sanden Corp | スクロール型圧縮機 |
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---|---|---|---|---|
JPS5218409U (ja) * | 1975-07-28 | 1977-02-09 | ||
JPH11303777A (ja) * | 1998-04-23 | 1999-11-02 | Aisin Seiki Co Ltd | スクロールコンプレッサ |
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2000
- 2000-12-08 JP JP2000373883A patent/JP4568422B2/ja not_active Expired - Fee Related
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