JP2002180895A - 車載電気負荷駆動系の異常検出装置 - Google Patents

車載電気負荷駆動系の異常検出装置

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JP2002180895A JP2000380652A JP2000380652A JP2002180895A JP 2002180895 A JP2002180895 A JP 2002180895A JP 2000380652 A JP2000380652 A JP 2000380652A JP 2000380652 A JP2000380652 A JP 2000380652A JP 2002180895 A JP2002180895 A JP 2002180895A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マイクロプロセッサにより制御される複数系
統の開閉素子、電気負荷および配線などの短絡および断
線異常などを手軽に検出する車載電気負荷駆動系の異常
検出装置を得る。 【解決手段】 CPU110aからの断続信号P1、P
2により順次開閉動作する開閉素子114a〜114d
は、電気負荷103a〜103dを駆動する。開閉素子
114a〜114dの遮断時に応答した個別状態検出信
号は、ダイオード116aで論理和結合されて合成状態
検出信号P3としてCPU110aに入力され一時記憶
され、その後の断続信号P1、P2のパルスエッジで読
出記憶後にリセットされる。読出記憶情報が異常発生を
示していれば異常警報表示器106を作動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、たとえば自動車
用エンジンの排気ガス循環通路に設けられた循環ガス量
の調整弁やアイドル回転速度制御用の吸気弁などの駆動
制御に用いられる複数の電気負荷(ステッピングモータ
の場合には、多相の界磁コイルなど)を駆動制御するた
めの車載電気負荷駆動系の異常検出装置に関し、特に電
気負荷自体の断線または短絡異常、電気負荷駆動用の開
閉素子の断線または短絡異常、または、電気負荷および
開閉素子間の配線などの断線または短絡異常を手軽に検
出可能な改良された車載電気負荷駆動系の異常検出装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車用エンジンなどに搭載さ
れた電気負荷駆動系の異常検出装置としては、電気負荷
自体の異常(断線または短絡異常)、電気負荷駆動用開
閉素子の異常、または、電気負荷および開閉素子間の配
線の異常を検出するために、種々の方式を用いた装置が
知られている。
【0003】第1の従来装置としては、負荷電流検出方
式を用いたものがあり、これは、電気負荷に通電したと
きに、電流検出用直列抵抗器に発生する電圧降下を監視
し、適正電流が流れているか否かを判定するものであ
る。
【0004】この場合、負荷短絡や配線短絡などが発生
すれば電気負荷に過大な電流が流れ、一方、負荷断線、
配線断線または開閉素子の閉路異常などが発生すれば、
電気負荷電流が所定値未満になることにより、各部の異
常を総合的に検出することができる。
【0005】このような負荷電流検出方式は、負荷や配
線の短絡異常発生時に開閉素子を自動的に遮断して開閉
素子の破損を防止する場合に有効であるが、電気負荷が
誘導性負荷の場合には、開閉素子の導通直後で電流上昇
遅れが発生するので、不用意に断線異常と判定しないよ
うな遅延検出処理が必要となる。
【0006】また、第2の従来装置としては、漏れ電流
検出方式を用いたものがあり、これは、負荷駆動用開閉
素子と並列に漏れ電流を流すための高抵抗器を接続し、
この高抵抗器の分圧電圧を監視するものである。
【0007】この場合、開閉素子を遮断したときに電気
負荷に流れる漏れ電流が無ければ、電気負荷や配線の断
線または開閉素子の短絡異常として、各部の異常を総合
的に検出することができる。
【0008】さらに、第3の従来装置としては、サージ
電圧検出方式を用いたものがあり、これは、電気負荷
(誘導性負荷)駆動用開閉素子を遮断したときに、誘導
性負荷が発生するサージ電圧を検出するものである。
【0009】この場合、サージ電圧が無ければ、電気負
荷や配線の断線、開閉素子の遮断異常、電気負荷や配線
の短絡による遮断異常として、各部の異常を総合的に検
出することができる。
【0010】しかしながら、サージ電流検出方式を用い
た場合も、開閉素子の遮断直後においてはサージ電圧の
発生遅れがあるので、不用意に異常と判定しないような
遅延検出処理が必要となる。
【0011】たとえば、特開平3−203599号公報
(特許第2639144号)に参照される排気ガス循環
弁制御装置においては、負荷電流検出方式を用いたステ
ッピングモータ駆動系の異常検出装置が開示されてい
る。
【0012】この場合、ステッピングモータの4つの界
磁コイルに関する異常をディレイラッチして、これらを
AND結合した総合異常判定結果をマイクロプロセッサ
に取込むようにした「外部ハードウェア(以下、「H/
W」と記す)方式」が採用されている。
【0013】また、特開平10−257799号公報に
参照される多チャンネル(複数系統の)出力装置の出力
オープン検出装置においては、漏れ電流検出方式を用い
たステッピングモータ駆動系の異常検出装置が開示され
ている。
【0014】この場合、ステッピングモータの4つの界
磁コイルに関する正常状態信号をダイオードでOR結合
して、積分回路をリセットするとともに、積分回路の出
力を総合異常判定結果として、必要に応じてマイクロプ
ロセッサに取込み可能にした「外部H/W方式」が採用
されている。
【0015】同様に、特開平10−9027号公報に参
照される燃料噴射弁の駆動回路においても、漏れ電流検
出方式を用いた燃料噴射弁駆動用電磁コイル駆動系の異
常検出装置が開示されている。
【0016】また、特開平7−99796号公報に参照
されるステッピングモータの駆動装置においては、負荷
電流検出方式と漏れ電流検出方式とを併用したステッピ
ングモータ駆動系の異常検出装置が開示されている。
【0017】この場合、各種状態信号を論理結合してマ
イクロプロセッサに入力し、入力されたパルス列の周期
およびデューティ比をマイクロプロセッサ内で監視する
ことにより、断線または短絡検出を行うようにした「内
部ソフトウェア(以下、「S/W」と記す)方式」が採
用されている。
【0018】さらに、特公平7−92016号公報に参
照される内燃機関用燃料噴射弁駆動回路の故障検出回路
においては、サージ電圧検出方式を用いた燃料噴射弁駆
動用電磁コイル駆動系の異常検出装置が開示されてい
る。
【0019】なお、上述した通り、多数の電気負荷に対
する公知の異常検出手段としては、ハードウエアで判定
および合成した結果をマイクロプロセッサに取込むよう
にした「外部H/W方式」の異常検出装置と、合成され
た状態信号をマイクロプロセッサに入力して、マイクロ
プロセッサ内部で判定処理を行うようにした「内部S/
W方式」の異常検出装置とに大別される。
【0020】たとえば、上記特開平3−203599号
公報や特開平10−257799号公報に参照されるよ
うな「外部H/W方式」を採用した場合には、寸法およ
びコスト面で不利となる。
【0021】したがって、この点に鑑みれば、上記特開
平7−99796号公報に参照されるような「内部S/
W方式」が望ましいが、この場合、多数の電気負荷の内
どの負荷系統が異常となったものであるかを特定する概
念が開示されていない。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】従来の車載電気負荷駆
動系の異常検出装置は以上のように、外部H/W方式を
採用した場合には、寸法およびコスト面で不利になると
いう問題点があった。
【0023】また、内部S/W方式を採用した場合に
は、多数の電気負荷の内どの負荷系統が異常となったも
のであるかを特定する概念がなく、このため保守作業が
困難となるという問題点があった。
【0024】また、内部S/W方式を採用した場合に
は、単に負荷系統に異常があるか否かを総合的に判定す
る上でも、相互誘導ノイズ(後述する)の影響があるの
で、正確な異常判定が困難になるという問題点があっ
た。
【0025】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、安価で且つ簡易な外部H/Wに
よる個別状態検出信号を論理結合した単一の合成状態検
出信号をマイクロプロセッサに入力し、マイクロプロセ
ッサ内のS/W処理によって正しい異常検出を行うとと
もに、異常な負荷系統を正確に特定可能にして、保守作
業の容易化を実現した車載電気負荷駆動系の異常検出装
置を得ることを目的とする。
【0026】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
る車載電気負荷駆動系の異常検出装置は、電源電圧を発
生する車載バッテリと、車載バッテリにより給電されて
断続信号を生成するマイクロプロセッサと、断続信号に
応答して互いに異なる時刻に順次開閉動作する複数系統
の開閉素子と、各開閉素子の開閉動作によって各系統毎
に個別に駆動される複数系統の電気負荷と、各開閉素子
および各電気負荷の各系統毎の個別状態を示す複数系統
の個別状態検出信号を論理結合して、合成状態検出信号
としてマイクロプロセッサに入力する検出信号合成手段
と、マイクロプロセッサにより駆動される異常警報表示
手段とを備え、各個別状態検出信号は、各系統毎の、開
閉素子の短絡または開放異常と、電気負荷の短絡または
開放異常と、開閉素子と電気負荷との間の配線の短絡ま
たは開放異常との少なくとも1つの異常状態を示し、マ
イクロプロセッサは、合成状態検出信号が入力されたこ
とを記憶する一時記憶手段と、断続信号の今回の立上が
り時点または立下がり時点で一時記憶手段の内容を読み
出して、各開閉素子と、各電気負荷と、各開閉素子と各
電気負荷との間の配線との少なくとも1つの異常の有無
を、各系統毎に判定して記憶する個別判定記憶手段と、
個別判定記憶手段の動作後に一時記憶手段の内容を消去
するリセット手段とを含み、個別判定記憶手段の少なく
とも1つの記憶内容が異常を示す場合に、異常警報表示
手段を作動させるものである。
【0027】また、この発明の請求項2に係る車載電気
負荷駆動系の異常検出装置は、請求項1において、電気
負荷は、車載バッテリから給電される誘導性負荷を含
み、個別状態検出信号は、電気負荷の通電を遮断したと
きに発生する電源電圧よりも高電圧のサージ電圧からな
るものである。
【0028】また、この発明の請求項3に係る車載電気
負荷駆動系の異常検出装置は、請求項1において、各個
別状態検出信号は、電気負荷の駆動出力端子の電圧変化
を検出するための微分信号電圧からなり、同一時刻に複
数の個別状態検出信号が重複生成されないものである。
【0029】また、この発明の請求項4に係る車載電気
負荷駆動系の異常検出装置は、請求項1から請求項3ま
でのいずれかにおいて、マイクロプロセッサは、外部ツ
ールが接続されるインタフェースを含み、個別判定記憶
手段の内容は、インタフェースを介して、外部ツールに
より読み出し表示されるとともに、外部ツールによって
リセットされるものである。
【0030】また、この発明の請求項5に係る車載電気
負荷駆動系の異常検出装置は、請求項1から請求項4ま
でのいずれかにおいて、電気負荷は、多相ステッピング
モータの界磁コイルを含み、個別判定記憶手段は、多相
ステッピングモータの特定の回転方向に対して記憶動作
を行うものである。
【0031】また、この発明の請求項6に係る車載電気
負荷駆動系の異常検出装置は、請求項1から請求項4ま
でのいずれかにおいて、電気負荷は、多相ステッピング
モータの界磁コイルを含み、マイクロプロセッサは、多
相ステッピングモータの回転方向を判定する回転方向判
定手段を含み、個別判定記憶手段は、回転方向判定手段
の判定結果に応答して、界磁コイルを含む故障系統を識
別するものである。
【0032】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下、図面を参照
しながら、この発明の実施の形態1について詳細に説明
する。図1はこの発明の実施の形態1を示すブロック構
成図である。
【0033】図1において、異常検出装置100aは、
マイクロプロセッサ(CPU)110aと、マイクロプ
ロセッサ110aに関連する回路要素111〜125
(後述する)と、電源端子IGSおよびバッテリ入力端
子BATと、4系統のコネクタ端子A1〜D1とを有
し、コネクタ端子A1〜D1を介して外部接続されたス
テッピングモータ101aを駆動制御する。
【0034】マイクロプロセッサ110aは、断続信号
P1、P2を出力する出力端子と、異常検出用の合成状
態検出信号P3を取り込む割込み入力端子と、表示(ラ
ンプ)駆動出力端子LPと、RAM130aおよびRO
M131aとを有する。
【0035】ステッピングモータ101aは、回転子1
02と、多相(4相)の界磁コイル103a、103
b、103c、103dと、4系統のコネクタ端子A2
〜D2とを有する。
【0036】各界磁コイル103a〜103dは、コネ
クタ端子A2、B2、C2、D2を介して、異常検出装
置100aのコネクタ端子A1、B1、C1、D1に接
続されている。
【0037】ステッピングモータ101a内の各界磁コ
イル103a〜103dの他端は、電源スイッチ105
を介して車載バッテリ104の出力端子が接続されてお
り、ステッピングモータ101aは、車載バッテリ10
4からの電源電圧が電源スイッチ105を介して給電さ
れる。
【0038】また、異常検出装置100aのバッテリ入
力端子BATは、車載バッテリ104に直接接続され、
異常検出装置100aの電源端子IGSは、電源スイッ
チ105を介して車載バッテリ104に接続されてい
る。
【0039】これにより、異常検出装置100aには、
車載バッテリ104からの電源電圧が直接的にまたは電
源スイッチ105を介して給電される。
【0040】ランプなどからなる異常警報表示器106
は、異常検出装置100a内のマイクロプロセッサ11
0aの制御下で駆動される。また、外部ツール140
は、ケーブル141を介して異常警報装置100a内の
マイクロプロセッサ110aに接続されている。
【0041】異常検出装置100aにおいて、通信用の
インタフェース111は、マイクロプロセッサ110a
と外部ツール140とを接続している。プルダウン抵抗
器112a、112cは、マイクロプロセッサ100a
から出力される断続信号P1、P2をグランド側にプル
ダウンする。
【0042】ベース抵抗器113a、113b、113
c、113dは、マイクロプロセッサ100aからの断
続信号に応答して、エミッタ接地のトランジスタにより
構成された4系統の開閉素子114a、114b、11
4c、114dを駆動する。
【0043】ベース抵抗器113aおよび113cは、
マイクロプロセッサ100aからの断続信号を通過さ
せ、ベース抵抗器113bおよび113dは、論理反転
素子115bおよび115dを介した断続信号を通過さ
せるようになっている。
【0044】各開閉素子114a〜114dのコレクタ
端子は、マイクロプロセッサ100aの各コネクタ端子
A1、B1、C1、D1に接続されて、ステッピングモ
ータ101a内の4系統の界磁コイル103a、103
b、103c、103dを駆動する。
【0045】また、各開閉素子114a〜114dのコ
レクタ端子は、OR結合用ダイオード116aを介して
抵抗器117に接続されている。抵抗器117の他端
は、トランジスタ118のエミッタ端子に接続されてい
る。
【0046】トランジスタ118のエミッタ端子は、抵
抗器117を介してOR結合用ダイオード116aのカ
ソード側に接続されるとともに、エミッタ抵抗器119
を介して電源端子IGSに接続されている。
【0047】トランジスタ118のベース端子と電源端
子IGSとの間には、ドロッパダイオード120が接続
されている。トランジスタ118のコレクタ端子は、ベ
ース抵抗器121を介してエミッタ接地のトランジスタ
122を駆動する。
【0048】トランジスタ122のベース/エミッタ端
子間には、安定抵抗器123が接続されている。合成状
態検出信号P3を生成するトランジスタ122のコレク
タ端子は、マイクロプロセッサ110aの割込み入力端
子に接続されている。
【0049】電源ユニット(PSU)124は、電源端
子IGSおよびBAT端子から供給される電源電圧を制
御用定電圧に変換出力し、マイクロプロセッサ110a
に給電する。
【0050】プルアップ抵抗器125は、トランジスタ
122のコレクタ端子と電源ユニット124の出力端子
との間に接続されている。
【0051】なお、電源端子BATから供給される電源
電圧は、電源スイッチ105を開放したときのスリープ
電源として用いられ、マイクロプロセッサ110aと協
動するRAM130aの一部を記憶保持するためのもの
である。
【0052】また、マイクロプロセッサ110aは、R
OM131aに格納されたプログラムにしたがう制御動
作を行うとともに、インタフェース111を介して外部
ツール140との通信を行うようになっている。
【0053】さらに、マイクロプロセッサ110aの割
込み入力端子に入力される合成状態検出信号P3は、マ
イクロプロセッサ110aにより常時監視されており、
「L」レベル信号を「意味あり」信号としてRAM13
0a内に取込まれるようになっている。
【0054】次に、図2〜図4に示したタイミングチャ
ートを参照しながら、この発明の実施の形態1による動
作について詳細に説明する。図2はステッピングモータ
101aの正常正転動作時の各信号波形を示すタイミン
グチャートである。
【0055】図2において、マイクロプロセッサ110
aの断続信号P1の立上がりタイミングは、エッジE
1、E5、E9で示され、立下がりタイミングは、エッ
ジE3、E7、E11で示されている。
【0056】また、マイクロプロセッサ110aの断続
信号P2の立上がりはエッジE4、E8、E12で示さ
れ、立下がりエッジはE2、E6、E10で示されてい
る。
【0057】断続信号P1の立上がりエッジE1、E
5、E9の時点での断続信号P2は、「H」レベルとな
っており、断続信号P1の立下がりエッジE3、E7、
E11の時点での断続信号P2は、「L」レベルとなっ
ており、これが正転状態を表している。
【0058】A1、B1、C1、D1は開閉素子114
a、114b、114c、114dのコレクタ端子電圧
波形すなわち異常検出装置100aのコネクタ端子A
1、B1、C1、D1の電圧波形を示しており、界磁コ
イル103a、103b、103c、103dへの通電
時は「L」、遮断時は「H」レベルとなっている。
【0059】各電圧波形A1、B1、C1、D1内の2
00a〜200dは、電気負荷の通電遮断時に発生する
サージ電圧(個別状態検出信号)波形であり、200a
は断続信号P1の立下がりエッジE3で界磁コイル10
3aの通電が遮断されたときのサージ電圧、200bは
断続信号P1の立上がりエッジE1で界磁コイル103
bの通電が遮断されたときのサージ電圧である。
【0060】また、200cは断続信号P2の立下がり
エッジE2で界磁コイル103cの通電が遮断されたと
きのサージ電圧、200dは断続信号P2の立上がりエ
ッジE4で界磁コイル103dの通電が遮断されたとき
のサージ電圧である。
【0061】各サージ電圧200a〜200dによって
流れる電流(個別状態検出信号)は、OR結合用ダイオ
ード116aを介して合成され、さらに、抵抗器11
7、エミッタ抵抗器119および電源スイッチ105を
介して、車載バッテリ104に吸収される。
【0062】しかし、合成された個別状態検出信号の一
部は、ドロッパダイオード120に流れてトランジスタ
118を駆動し、さらに、トランジスタ118およびベ
ース抵抗器121を介してトランジスタ122を駆動す
る。
【0063】したがって、サージ電圧200a〜200
dが発生しているときには、マイクロプロセッサ110
aに入力される合成状態検出信号P3は、正常を意味す
る信号「L」レベルとなっている。
【0064】合成状態検出信号P3は、マイクロプロセ
ッサ110aに割込み動作で読込まれ、RAM130a
内の一時記憶メモリに直ちに格納される。
【0065】RAM130a内に格納された一時記憶メ
モリ内容は、次回のタイミング(断続信号P1およびP
2の立上がりエッジや立下がりエッジ)で、読み出され
且つ判定されたうえでリセットされる。以下、新たに入
力された合成状態検出信号P3が順次格納される。
【0066】図3はステッピングモータ101aの正常
逆転動作時の各信号波形を示すタイミングチャートであ
る。図3において、前述(図2参照)と同様に、断続信
号P1の立上がりエッジはE1、E5、E9、立下がり
エッジはE3、E7、E11で示され、断続信号P2の
立下がりエッジはE4、E8,E12、立上がりエッジ
はE2、E6、E10で示されている。
【0067】一方、図3は逆転状態なので、前述(図
2)とは逆に、断続信号P1の立上がりエッジE1、E
5、E9の時点における断続信号P2は「L」レベルと
なっているとともに、断続信号P1の立下がりエッジE
3、E7、E11の時点における断続信号P2は「H」
レベルとなっている。
【0068】異常検出装置100aのコネクタ端子A
1、B1、C1、D1の電圧波形は、開閉素子114
a、114b、114c、114dのコレクタ電圧波形
を示しており、界磁コイル103a、103b、103
c、103dへの通電時は「L」、遮断時は「H」レベ
ルとなっている。
【0069】300aは断続信号P1の立下がりエッジ
E3で界磁コイル103aの通電が遮断されたときのサ
ージ電圧、300bは断続信号P1の立上がりエッジE
1で界磁コイル103bの通電が遮断されたときのサー
ジ電圧、300cは断続信号P2の立下がりエッジE4
で界磁コイル103cの通電が遮断されたときのサージ
電圧、300dは断続信号P2の立上がりエッジE2で
界磁コイル103dの通電が遮断されたときのサージ電
圧である。
【0070】各サージ電圧300a〜300dにより流
れる電流(個別状態検出信号)は、前述と同様に、OR
結合用ダイオード116a、抵抗器117、エミッタ抵
抗器119、電源スイッチ105を介して車載バッテリ
104に吸収される。
【0071】また、個別状態検出信号の一部は、ドロッ
パダイオード120を介してトランジスタ118を駆動
し、トランジスタ118およびベース抵抗器121を介
してトランジスタ122を駆動する。
【0072】したがって、前述(図2)と同様に、サー
ジ電圧300a〜300dが発生しているときには、合
成状態検出信号P3は「L」レベルとなっている。
【0073】なお、図2および図3内の合成状態検出信
号P3のパルス列において、たとえば、最初の「L」レ
ベルパルスE2Bは、エッジE2のタイミングでサージ
電圧300bによる界磁コイル103bの状態(個別状
態検出信号)を読取り判定することを意味する。
【0074】図4は界磁コイル103aの系統に断線が
発生したときのステッピングモータ101aの正転動作
時の各信号波形を示すタイミングチャートである。図4
において、サージ電圧200b、200c、200d
は、前述(図2参照)と同様である。
【0075】この場合、コネクタ端子A1の電圧波形に
おいて、本来の電圧波形(破線参照)が、実際には発生
しない状態となっている。したがって、合成状態検出信
号P3においても、本来は「L」レベルとなるべきパル
スE4(A)(破線参照)が、実際には「H」レベルの
ままとなる。
【0076】一方、コネクタ端子B1の電圧波形におい
て、400cは誘導電圧波形であり、断続信号P2の立
下がりエッジE2で開閉素子103cが遮断されたとき
に、界磁コイル103cから発生したサージ電圧200
cにより、通電遮断中の界磁コイル103bに誘導され
た電圧波形である。
【0077】本来、誘導電圧波形400cの発生時点で
は、界磁コイル103aが通電中であって、誘導電圧は
界磁コイル103aに吸収されるべきものであるが、界
磁コイル103aが断線しているという異常結果とし
て、図4のように誘導電圧波形400cがコネクタ端子
B1に発生する。
【0078】この結果、合成状態検出信号P3は、2回
の継続した「L」レベル状態が発生しているが、一時記
憶された信号レベル「L」状態は変化しないので、問題
は無い。
【0079】上記誘導現象に注目すると、所定期間内に
入力される合成状態検出信号P3のパルス数をカウント
するような判定は無効であることが分かる。なぜなら、
欠落波形がある代わりに、余分な波形があって相殺され
てしまうからである。
【0080】なお、界磁コイル103a〜103dや配
線の断線、コネクタの接触不良、または、開閉素子11
4a〜114dの短絡異常などが発生すると、開閉素子
114a〜114dが遮断されるべきタイミングで、サ
ージ電圧200a〜200d、300a〜300dが発
生しない。
【0081】また、界磁コイル103a〜103dや配
線の短絡や開閉素子114a〜114dの開放異常が発
生しても、界磁コイル103a〜103dに流れるべき
電流が流れていないことになるので、開閉素子114a
〜114dが遮断されるべきタイミングでのサージ電圧
が発生しない。
【0082】したがって、上記のいずれの場合も、マイ
クロプロセッサ110aにおいて、合成状態検出信号P
3から異常として検出されることになる。
【0083】次に、図1〜図4とともに、図5および図
6のフローチャートを参照しながら、この発明の実施の
形態1による動作について、さらに詳細に説明する。図
5はこの発明の実施の形態1による前半の処理動作を示
し、図6は図5内のA部(ステップ510)に続く後半
の処理動作を示す。
【0084】まず、図5において、マイクロプロセッサ
110aは、動作開始(ステップ500)に続いて、断
続信号P1の立上がりが検出されたか否かを判定する
(ステップ501)。ステップ501は、断続信号P1
の立上がりが検出されるまで待機動作が繰り返される。
【0085】ステップ501において、断続信号P1の
立上がりが検出された(すなわち、YES)と判定され
れば、続いて、電源スイッチ105が閉路されてから初
回の立上がりであるか否かを判定する(ステップ50
2)。
【0086】ステップ502において、初回の立上がり
である(すなわち、YES)と判定されれば、ステップ
507cd(後述する)に進み、合成状態検出信号P3
に関する過去の不確定な一時記憶情報をリセットする。
【0087】一方、ステップ502において、初回の立
上がりでない(すなわち、NO)と判定されれば、続い
て、断続信号P2が「H」レベルであるか否かを判定す
る(ステップ503)。
【0088】ステップ503において、断続信号P2が
「H」レベル(すなわち、YES)と判定されれば、図
2の正転動作を示すので、割込み動作で一時記憶されて
いた合成状態検出信号P3を読み出す(ステップ504
d)。
【0089】続いて、ステップ504dで読み出された
合成状態検出信号P3が意味あり信号(「L」レベル)
であったか否かを判定し(ステップ505d)、意味あ
り信号(「L」レベル)が記憶されていない(すなわ
ち、NO)と判定されれば、フラグFDをセットして
(ステップ506d)、ステップ507cdに進む。
【0090】また、ステップ505dにおいて、意味あ
り信号(「L」レベル)が記憶されている(すなわち、
YES)と判定されれば、直ちにステップ507cdに
進み、合成状態検出信号P3をリセットする。
【0091】一方、ステップ503において、断続信号
P2が「L」レベル(すなわち、NO)と判定されれ
ば、図3の逆転動作を示すので、割込み動作で一時記憶
されていた合成状態検出信号P3を読み出す(ステップ
504cr)。
【0092】続いて、ステップ504crで読み出され
た合成状態検出信号P3が意味あり信号(「L」レベ
ル)であったか否かを判定し(ステップ505cr)、
意味あり信号(「L」レベル)が記憶されていない(す
なわち、NO)と判定されれば、フラグFCをセットし
て(ステップ506cr)、ステップ507cdに進
む。
【0093】また、ステップ505crにおいて、意味
あり信号(「L」レベル)が記憶されている(すなわ
ち、YES)と判定されれば、直ちにステップ507c
dに進む。
【0094】ステップ507cdは、合成状態検出信号
P3の一時記憶をリセットして「H」レベルにする処理
であり、ステップ502で初回動作が判定された場合、
ステップ505dまたは505crで意味あり信号の記
憶有り(すなわち、YES)と判定された場合に実行さ
れるとともに、意味あり信号の記憶無し(すなわち、N
O)と判定された場合にステップ506dおよび506
crに続いて実行される。
【0095】続いて、断続信号P2の立下がりが検出さ
れたか否かを判定し(ステップ508)、断続信号P2
の立下がり検出されていない(すなわち、NO)と判定
されれば、続いて、断続信号P2の立上がりが検出され
たか否かを判定する(ステップ509)。
【0096】ステップ509において、断続信号P2の
立上がりが検出されていない(すなわち、NO)と判定
されれば、ステップ508へ復帰する。したがって、ス
テップ508で断続信号P2の立下がりが検出される
か、または、ステップ509で断続信号P2の立上がり
が検出されるまでは、ステップ508および509によ
る待機動作が繰り返される。
【0097】ステップ508において、断続信号P2の
立下がりが検出された(すなわち、YES)と判定され
れば、断続信号P1が立上がっているとき(ステップ5
01参照)に断続信号P2が立下がったこと(図2の正
転動作)を示すので、割込み動作で一時記憶されていた
合成状態検出信号P3を読み出す(ステップ504
b)。
【0098】続いて、読み出された合成状態検出信号P
3が意味あり信号(「L」レベル)であったか否かを判
定し(ステップ505b)、意味あり信号(「L」レベ
ル)が記憶されていない(すなわち、NO)と判定され
れば、フラグFBをセットして(ステップ506b)、
ステップ507bbに進む。
【0099】また、ステップ505bにおいて、意味あ
り信号(「L」レベル)が記憶されている(すなわち、
YES)と判定されれば、直ちにステップ507bbに
進み、合成状態検出信号P3をリセットする。
【0100】一方、ステップ509において、断続信号
P2の立上がり検出された(すなわち、YES)と判定
されれば、断続信号P1が立上がっているとき(ステッ
プ501参照)に断続信号P2が立上がること(図3の
逆転動作)を示すので、割込み動作で一時記憶されてい
た合成状態検出信号P3を読み出す(ステップ504b
r)。
【0101】続いて、ステップ504brで読み出され
た合成状態検出信号P3が意味あり信号(「L」レベ
ル)であったか否かを判定し(ステップ505br)、
意味あり信号(「L」レベル)が記憶されていない(す
なわち、NO)と判定されれば、フラグFBをセットし
て(ステップ506br)、ステップ507bbに進
む。
【0102】また、ステップ505brにおいて、意味
あり信号(「L」レベル)が記憶されている(すなわ
ち、YES)と判定されれば、直ちにステップ507b
bに進む。
【0103】ステップ507bbは、合成状態検出信号
P3の一時記憶をリセットして「H」レベルにする処理
であり、ステップ505bまたは505brで意味あり
信号の記憶有り(すなわち、YES)と判定された場合
に実行されるとともに、意味あり信号の記憶無し(すな
わち、NO)と判定された場合にステップ506bおよ
び506brに続いて実行される。
【0104】図5内の最終ステップ510は、図6(後
述する)に続く中継端子である。以下に、図5の処理動
作の概要をまとめて再度説明する。まず、マイクロプロ
セッサ110aに割込み入力される合成状態検出信号P
3は、正常な各界磁コイル103a、103b、103
c、103dが発生するサージ電圧(個別状態検出信
号)の論理和信号である。
【0105】したがって、各界磁コイル103a、10
3b、103c、103dがサージ電圧を発生していれ
ば、正常な意味あり信号として「L」レベルの合成状態
検出信号P3がRAM130aに一時記憶される。
【0106】マイクロプロセッサ110aは、RAM1
30aに一時記憶された意味あり信号の有無を事後に読
出判定して、意味あり信号(「L」レベル)が記憶され
ていない場合(異常発生時)には、4系統(一連の界磁
コイルの配線および開閉素子)のうちのどの界磁コイル
系統の異常であったかを、個別判定記憶手段(ステップ
506d、506cr、506b、506br)により
記憶する。
【0107】すなわち、正転動作時の処理として、ステ
ップ506dでは界磁コイル103d系統の異常が記憶
され、ステップ506bでは、界磁コイル103b系統
の異常が記憶される。
【0108】また、逆転動作時の処理として、ステップ
506crでは界磁コイル103c系統の異常が記憶さ
れ、ステップ506brでは界磁コイル103b系統の
異常が記憶される。
【0109】各断続信号P1、P2の出力区間での判定
および記憶が終了すると、一時記憶はリセットされ(ス
テップ507cd、507bb)、次の区間の動作判定
に備えるようになっている。
【0110】なお、図5において、判定ステップ508
および509を含むステップ523は、回転方向判定手
段による処理であり、同様に、判定ステップ503も回
転方向判定手段による処理である。
【0111】また、ステップ507cdはリセット手段
による処理である。さらに、ステップ130aは、RA
M130aによる合成状態検出信号P3の一時記憶処理
であり、破線矢印のように、ステップ504dおよび5
07cdに関連している。
【0112】RAM130a内に一時記憶された合成状
態検出信号P3(図2参照)は、各界磁コイル103a
〜103dの駆動毎に、ステップ504により読出され
るとともに、ステップ507cdによりリセットされ
る。
【0113】すなわち、各系統毎の個別状態検出信号
は、次回の他系統の電気負荷(界磁コイル103a〜1
03d)に対する開閉動作タイミングで読取られる。こ
れにより、実質的に各系統毎のサージ電圧(個別状態検
出信号)を、1系統の合成状態検出信号P3(たとえ
ば、図2参照)により検出することができる。
【0114】次に、図5内のA部(ステップ510)に
続く図6の処理動作について説明する。図6において、
まず、前述のステップ507bbに続いて、断続信号P
1の立下がりが検出されたか否かを判定する(ステップ
511)。
【0115】ステップ511は、断続信号P1の立下が
りが検出されるまで待機動作が繰り返される。ステップ
511において、断続信号P1の立下がりが検出された
(すなわち、YES)と判定されれば、続いて、断続信
号P2が「L」レベルか否かを判定する(ステップ51
3)。
【0116】ステップ513において、断続信号P2が
「L」レベル(すなわち、YES)と判定されれば、図
2の正転動作を示すので、割込み動作で一時記憶されて
いた合成状態検出信号P3を読み出す(ステップ514
c)。
【0117】続いて、ステップ514cで読み出された
合成状態検出信号P3が意味あり信号(「L」レベル)
であったか否かを判定し(ステップ515c)、意味あ
り信号(「L」レベル)が記憶されていない(すなわ
ち、NO)と判定されれば、フラグFCをセットして
(ステップ516c)、ステップ517dcに進む。
【0118】また、ステップ515cにおいて、意味あ
り信号(「L」レベル)が記憶されている(すなわち、
YES)と判定されれば、直ちにステップ517dcに
進み、合成状態検出信号P3をリセットする。
【0119】一方、ステップ513において、断続信号
P2が「H」レベル(すなわち、NO)と判定されれ
ば、図3の逆転動作を示すので、割込み動作で一時記憶
されていた合成状態検出信号P3を読み出す(ステップ
514dr)。
【0120】続いて、ステップ514drで読み出され
た合成状態検出信号P3が意味あり信号(「L」レベ
ル)であったか否かを判定し(ステップ515dr)、
意味あり信号(「L」レベル)が記憶されていない(す
なわち、NO)と判定されれば、フラグFDをセットし
て(ステップ516dr)、ステップ517dcに進
む。
【0121】また、ステップ515drにおいて、意味
あり信号(「L」レベル)が記憶されている(すなわ
ち、YES)と判定されれば、直ちにステップ517d
cに進む。
【0122】続いて、断続信号P2の立上がりが検出さ
れたか否かを判定し(ステップ518)、断続信号P2
の立上がり検出されていない(すなわち、NO)と判定
されれば、続いて、断続信号P2の立下がりが検出され
たか否かを判定する(ステップ519)。
【0123】ステップ519において、断続信号P2の
立下がりが検出されていない(すなわち、NO)と判定
されれば、ステップ518へ復帰する。したがって、ス
テップ518で断続信号P2の立上がりが検出される
か、または、ステップ519で断続信号P2の立下がり
が検出されるまでは、ステップ518および519によ
る待機動作が繰り返される。
【0124】ステップ518において、断続信号P2の
立上がりが検出された(すなわち、YES)と判定され
れば、断続信号P1が立下がっているとき(ステップ5
11参照)に断続信号P2が立上がったこと(図2の正
転動作)を示すので、割込み動作で一時記憶されていた
合成状態検出信号P3を読み出す(ステップ514
a)。
【0125】続いて、読み出された合成状態検出信号P
3が意味あり信号(「L」レベル)であったか否かを判
定し(ステップ515a)、意味あり信号(「L」レベ
ル)が記憶されていない(すなわち、NO)と判定され
れば、フラグFAをセットして(ステップ516a)、
ステップ517aaに進む。
【0126】また、ステップ515aにおいて、意味あ
り信号(「L」レベル)が記憶されている(すなわち、
YES)と判定されれば、直ちにステップ517aaに
進み、合成状態検出信号P3をリセットする。
【0127】一方、ステップ519において、断続信号
P2の立下がり検出された(すなわち、YES)と判定
されれば、断続信号P1が立下がっているとき(ステッ
プ511参照)に断続信号P2が立下がること(図3の
逆転動作)を示すので、割込み動作で一時記憶されてい
た合成状態検出信号P3を読み出す(ステップ514a
r)。
【0128】続いて、ステップ514arで読み出され
た合成状態検出信号P3が意味あり信号(「L」レベ
ル)であったか否かを判定し(ステップ515ar)、
意味あり信号(「L」レベル)が記憶されていない(す
なわち、NO)と判定されれば、フラグFAをセットし
て(ステップ516ar)、ステップ517aaに進
む。
【0129】また、ステップ515arにおいて、意味
あり信号(「L」レベル)が記憶されている(すなわ
ち、YES)と判定されれば、直ちにステップ517a
aに進む。
【0130】ステップ517aaで合成状態検出信号P
3の一時記憶がリセットされた後、マイクロプロセッサ
110aは、図5および図6内の各フラグFA〜FDの
いずれかがセットされているか否かを判定する(ステッ
プ520)。
【0131】ステップ520において、フラグFA〜F
Dのいずれかがセットされている(すなわち、YES)
と判定されれば、異常警報表示出力を発生して異常警報
表示器106を駆動し(ステップ521)、図6の処理
動作を終了する(ステップ522)。
【0132】また、ステップ520において、フラグF
A〜FDのいずれもセットされていない(すなわち、N
O)と判定されれば、直ちに図6の処理動作を終了する
(ステップ522)。
【0133】図6の処理動作終了後において、ステッピ
ングモータ101aが運転されている場合には、直ちに
動作開始ステップ500へ復帰する。以下、図6の処理
動作の概要をまとめて再度説明する。
【0134】まず、各割込み入力によって一時記憶され
た合成状態検出信号P3に意味あり信号が記憶されてい
なければ、4系統のうちのどの界磁コイル系統(一連の
界磁コイルの配線および開閉素子)の異常であったか
を、個別判定記憶手段の処理(ステップ516c、51
6dr、516a、516ar)として記憶する。
【0135】すなわち、正転動作時の処理として、ステ
ップ516cでは界磁コイル103c系統の異常が記憶
され、ステップ516aでは界磁コイル103a系統の
異常が記憶される。
【0136】また、逆転動作時の処理として、ステップ
516drでは界磁コイル103d系統の異常が記憶さ
れ、ステップ516arでは界磁コイル103a系統の
異常が記憶される。
【0137】各断続信号P1、P2の出力区間での判定
および記憶が終了すると、一時記憶された合成状態検出
信号P3はリセットされ(ステップ517dc、517
aa)、次の区間の動作判定に備えるようになってい
る。
【0138】なお、図6において、判定ステップ518
および519を含むステップ523は、回転方向判定手
段による処理であり、同様に、判定ステップ513も回
転方向判定手段による処理である。
【0139】このように、マイクロプロセッサ110a
から生成された断続信号P1、P2により複数系統(4
系統)の開閉素子114a〜114dを互いに異なる時
刻に順次開閉動作させ、各開閉素子114a〜114d
により複数系統(4系統)の電気負荷(界磁コイル10
3a〜103d)を個別に駆動する車載電気負荷駆動系
において、各系統毎の異常発生状態を効率よく検出する
ことができる。
【0140】すなわち、各開閉素子114a〜114d
の短絡または開放異常と、各界磁コイル103a〜10
3dの短絡または開放異常と、各開閉素子114a〜1
14dと各界磁コイル103a〜103dとの間の配線
の短絡または開放異常との少なくとも1つの異常状態
を、各系統毎に検出することができる。
【0141】このとき、OR結合用ダイオード116a
を含む検出信号合成手段により、各系統毎の個別状態検
出信号が論理結合され、1系統の合成状態検出信号P3
としてマイクロプロセッサ110aに入力されるので、
回路構成を簡略化することができ、コストアップを招く
こともない。
【0142】すなわち、OR結合用ダイオード116a
を用いることにより、同一時刻に複数の個別状態検出信
号が重複しないような論理結合を容易に実現することが
できる。
【0143】また、合成状態検出信号P3は、マイクロ
プロセッサ110aに割込み入力される毎にRAM13
0aに一時記憶され、断続信号P1、P2(時系列信
号)の今回の立上がり時点または立下がり時点毎に読出
されて、異常の有無が判定されて個別判定記憶手段(フ
ラグFA〜FD)に記憶された後、リセット手段により
消去されるので、複数系統のうちの少なくとも1つが異
常を正確に検出することができる。
【0144】また、各系統毎の個別状態検出信号を次回
の他系統の電気負荷(界磁コイル103a〜103d)
に対する開閉動作タイミングで読取ることにより、今回
の開閉素子114a〜114dの開閉にともなって各個
別状態検出信号の応答遅れが生じても、遅延検出用タイ
マ手段が不要となり、個別判定記憶手段によって異常な
負荷系統を特定することができる。
【0145】すなわち、断続信号P1、P2の立上がり
または立下がりに起因して若干の時間遅れを持って発生
する個別状態検出信号を一時記憶し、この記憶情報を次
回の断続信号の立上がりまたは立下がり時点で読取りお
よび判定することになるので、時間遅れに対応した検出
用タイマ回路などが不要となり、回路の簡略化を実現す
ることができる。
【0146】また、複数系統の電気負荷に対する個別状
態検出信号を論理結合し、合成状態検出信号P3として
マイクロプロセッサ110aに入力するので、マイクロ
プロセッサ110aの入力端子数を節約することができ
る。
【0147】また、マイクロプロセッサ110aの外部
のハードウェアとしては、何等の判定機能を持っておら
ず、単純に個別状態検出信号を論理結合するためのOR
結合用ダイオード116aのみを設ければよいので、回
路構成を小形化することができる。
【0148】また、複数系統のうちの少なくとも1つが
異常であることが検出された場合に、異常警報表示器1
06を作動させることにより、オペレータに報知するこ
とができる。
【0149】また、界磁コイル103a〜103dは、
車載バッテリ104から給電される誘導性負荷なので、
個別状態検出信号は、電気負荷への通電を遮断したとき
に、電源電圧を越えるサージ電圧として発生するので、
確実に検出することができる。
【0150】すなわち、コンパレータによる比較などを
行わなくても、電源電圧の変動にともなうサージ電圧の
変動に対し、比較基準である電源電圧も連動して変化す
るので、簡単且つ安価に所定値以上のサージ電圧が発生
しているか否かを判定することができる。
【0151】また、図1において、電気負荷はステッピ
ングモータ101aの多相の界磁コイル103a〜10
3dからなり、個別判定記憶手段(フラグFA〜FD)
は、多相のステッピングモータ101aの特定回転方向
に関連して異常情報を記憶するので、ステッピングモー
タ101aの駆動系(開閉素子114a〜114d)の
異常検出を、たとえば一定回転方向の初期化運転時のみ
で実行するような場合に、簡易な判定手段を提供するこ
とができる。
【0152】また、個別判定記憶手段(フラグFA〜F
D)は、ステッピングモータ101aの回転方向を判定
する回転方向判定手段の判定結果に応じて、異常発生し
た界磁コイル103a〜103dの系統を識別するの
で、任意の回転方向に対するステッピングモータ101
aの駆動系の異常検出手段を提供することができる。
【0153】また、ステッピングモータ101aの正逆
運転中において、常に、正確な個別判定記憶を行うこと
ができる。
【0154】また、マイクロプロセッサ110aには、
外部ツール140を接続するためのインタフェース11
1が設けられているので、異常発生時の各種要求に応じ
た表示手段や、保守作業後のフラグ初期化リセット手段
を提供することができる。
【0155】したがって、マイクロプロセッサ110a
は、インタフェース111を介して、外部ツール140
と通信することにより、個別判定記憶手段(後述する複
数系統のフラグ)の内容を読出し、異常警報表示器10
6に表示して異常な負荷系統を明確にすることができ
る。
【0156】すなわち、異常発生後の修理および保守作
業において、どの負荷系統の異常であるかが明確に判明
するので、的確な修理を能率よく行うことができる。ま
た、外部ツール140と通信することにより、異常状態
に対処するための保守作業後に、個別判定記憶手段(フ
ラグ)の内容を初期化リセットすることができる。
【0157】しかも、外部ツール140は、マイクロプ
ロセッサ110aの制御プログラムの書込みおよび変更
などの多目的用途のものであって、異常検出装置100
aそのもののコストアップを招くことはなく、異常系統
の読出を容易に行うことができる。
【0158】実施の形態2.なお、上記実施の形態1で
は、通電電流の遮断時にコネクタ端子A1〜D1に発生
するサー子電圧波形を直接検出して合成状態検出信号P
3を生成したが、通電時にコネクタ端子A1〜D1に発
生する電圧波形を微分した信号に基づいて、合成状態検
出信号P3を生成してもよい。
【0159】図6は通電時にの微分電圧波形を用いたこ
の発明の実施の形態2を示すブロック構成図であり、前
述(図1参照)と同様のものについては、同一符号を付
して、または符号の後に「b」を付して、詳述を省略す
る。
【0160】この場合、個別状態検出信号としては、前
述のサージ電圧ではなく、電気負荷(界磁コイル103
a〜103d)の駆動出力端子(コネクタ端子A1〜D
1)の電圧変化を微分した電圧信号が用いられている。
【0161】図6において、ステッピングモータ101
bは、前述の構成に加えて、各界磁コイル103a〜1
03dの駆動入力側に挿入された4系統の負荷側開閉素
子107a、107b、107c、107dと、各負荷
側開閉素子107a、107b、107c、107dの
ベース抵抗器すなわち駆動抵抗器108a、108b、
108c、108dとを備えている。
【0162】各負荷側開閉素子107a〜107dは、
界磁コイル103a〜103dに直列接続されたトラン
ジスタにより構成されている。また、各駆動抵抗器10
8a〜108dは、各界磁コイル103a〜103dと
ともに電気負荷を構成しており、コネクタ端子A2〜D
2を介して、異常検出装置100bのコネクタ端子A1
〜D1にそれぞれ接続されている。
【0163】各界磁コイル103a〜103dの他端
は、車載バッテリ104の負極側端子(グランド)に接
続されている。また、各負荷側開閉素子107a〜10
7dのエミッタ端子は、電源スイッチ105を介して車
載バッテリ104に接続されている。
【0164】異常検出装置100bにおいて、各開閉素
子114a〜114dのコレクタ端子は、コネクタ端子
A1〜D1に接続されるとともに、微分コンデンサ12
6a、126b、126c、126dを介してOR結合
用ダイオード116bに接続されている。
【0165】127は放電用ダイオードであり、各微分
コンデンサ126a〜126dの負極側と電源(車載バ
ッテリ104)の負極側端子との間に接続されている。
【0166】放電用ダイオード127は、各微分コンデ
ンサ126a〜126dの充電電圧を各開閉素子114
a〜114dの導通にともなって放電する極性となるよ
うに接続されている。
【0167】この場合、トランジスタ118およびその
関連要素(抵抗器117、119およびダイオード12
0)は省略されている。
【0168】なお、図6においては、個別状態検出信号
としてサージ電圧でなく微分信号を用いているので、開
閉素子114a〜114d、各系統毎の配線およびステ
ッピングモータ101b内の駆動抵抗器108a〜10
8dの異常を検出することはできるが、負荷側開閉素子
107a〜107dおよび界磁コイル103a〜103
dのそのものの異常を検出することはできない。
【0169】したがって、負荷側開閉素子107a〜1
07dおよび界磁コイル103a〜103dのそのもの
の異常は、ステッピングモータ101b内で検出されて
おり、検出結果は、図示されない信号回線を介してマイ
クロプロセッサ110bに入力されているものとする。
【0170】たとえば、回転子102の周辺に周知のポ
ジションセンサ(図示せず)などを設け、各界磁コイル
103a〜103dの駆動タイミングに対応した回転位
置をマイクロプロセッサ110bにフィードバックする
ことにより、マイクロプロセッサ110a側で、負荷側
開閉素子107a〜107dおよび界磁コイル103a
〜103dの異常を検出することができる。
【0171】次に、この発明の実施の形態2による動作
について詳細に説明する。図6において、たとえば開閉
素子114aが導通(オン)すると、ステッピングモー
タ101b内の駆動抵抗器108aを介して負荷側開閉
素子107aが導通(オン)し、界磁コイル103aへ
の給電が行われる。
【0172】次に、開閉素子114aが開放(オフ)さ
れたときには、車載バッテリ104から、電源スイッチ
105、負荷側開閉素子107aのエミッタ端子、駆動
抵抗器108a、微分コンデンサ126a、OR結合用
ダイオード116b、ベース抵抗器121、および、ト
ランジスタ122のベース回路を介して、微分コンデン
サ126aが充電され、この充電電流によってトランジ
スタ122が導通する。
【0173】その後、微分コンデンサ126aが電源電
圧の近傍まで充電されると、トランジスタ122は不導
通となるが、微分コンデンサ126aに充電された電圧
は、開閉素子114aが導通したときに、放電用ダイオ
ード127を通じて放電される。
【0174】上記のように、微分コンデンサ126aに
充電電流が流れて、トランジスタ122が導通するため
には、駆動抵抗器108a、コネクタ端子A1およびA
2間の配線などに断線がないこと、開閉素子126aが
正常に開閉動作していることなど、種々の要件を満たす
必要がある。
【0175】したがって、上記要件を満たさないときに
は、界磁コイル103aの系統に何らかの異常があると
判断することができる。このことは、他の微分コンデン
サ126b、126c、126dについても同様であ
る。
【0176】このように、各電気負荷への駆動出力電圧
の変化を検出する微分コンデンサ126a〜126d
と、OR結合用ダイオード116bなどの簡単な論理結
合処理手段とを用いることにより、前述と同様に、同一
時刻に複数の個別状態検出信号が重複されることなく、
合成状態検出信号P3を取得することができ、小形で且
つ安価な異常検出装置を実現することができる。
【0177】実施の形態3.なお、上記実施の形態1で
は、多相のステッピングモータ101aが正逆回転する
場合を想定しているが、ステッピングモータ101aの
初期化運転のときのみ異常検出を実行してもよい。
【0178】この場合、ステッピングモータ101aの
回転方向が一定である場合には、図5および図6内の回
転方向判定手段による処理は不要となり、特定回転方向
に対応した処理動作のみに単純化することができる。
【0179】すなわち、個別判定記憶手段(フラグFA
〜FD)は、ステッピングモータ101aの特定回転方
向に対して記憶するので、異常検出装置100a内のマ
イクロプロセッサ110aの制御プログラムを単純化す
ることができる。
【0180】特に、異常検出装置100aが他の多くの
エンジン制御機能を有している場合には、マイクロプロ
セッサ110aの負担を軽減することができる。
【0181】また、上記実施の形態1、2では、正常動
作中の状態信号を「意味あり」として論理レベル「L」
でとらえ、これを論理結合した合成状態検出信号P3を
マイクロプロセッサ101a、101bに入力し、正常
状態信号(「L」レベル)が無ければ異常と判定した
が、逆に、異常動作状態を示す信号を論理結合してマイ
クロプロセッサ101aに入力し、異常状態信号が無け
れば正常と判定してもよい。
【0182】また、上記実施の形態1では、断続信号P
1、P2の立上がりエッジおよび立下がりエッジを検出
するために、判定ステップ501、508、509、5
11、518および519(図5、図6参照)を実行し
たが、これらは断続信号P1、P2の生成直後の処理動
作を意味しており、敢えて判定ステップを追加する必要
はない。
【0183】また、上記実施の形態1、2では、電気負
荷がステッピングモータの界磁コイルである場合を例に
とって説明したが、他の電気負荷、たとえば多気筒エン
ジンの各気筒に個別に設置された点火コイルや、多気筒
エンジンの各吸気ポートに個別に設置された燃料噴射用
電磁弁の駆動用電磁コイルであってもよい。
【0184】電気負荷としてどのようなものが適用され
た場合であっても、マイクロプロセッサから生成される
断続信号P1、P2により、互いに異なる時刻に順次開
閉動作される複数系統の開閉素子と、各開閉素子によっ
て個別に駆動される複数系統の電気負荷とを備えていれ
ば、前述と同様の作用効果を奏することは言うまでもな
い。
【0185】
【発明の効果】以上のように、この発明の請求項1によ
れば、電源電圧を発生する車載バッテリと、車載バッテ
リにより給電されて断続信号を生成するマイクロプロセ
ッサと、断続信号に応答して互いに異なる時刻に順次開
閉動作する複数系統の開閉素子と、各開閉素子の開閉動
作によって各系統毎に個別に駆動される複数系統の電気
負荷と、各開閉素子および各電気負荷の各系統毎の個別
状態を示す複数系統の個別状態検出信号を論理結合し
て、合成状態検出信号としてマイクロプロセッサに入力
する検出信号合成手段と、マイクロプロセッサにより駆
動される異常警報表示手段とを備え、各個別状態検出信
号は、各系統毎の、開閉素子の短絡または開放異常と、
電気負荷の短絡または開放異常と、開閉素子と電気負荷
との間の配線の短絡または開放異常との少なくとも1つ
の異常状態を示し、マイクロプロセッサは、合成状態検
出信号が入力されたことを記憶する一時記憶手段と、断
続信号の今回の立上がり時点または立下がり時点で一時
記憶手段の内容を読み出して、各開閉素子と、各電気負
荷と、各開閉素子と各電気負荷との間の配線との少なく
とも1つの異常の有無を、各系統毎に判定して記憶する
個別判定記憶手段と、個別判定記憶手段の動作後に一時
記憶手段の内容を消去するリセット手段とを含み、個別
判定記憶手段の少なくとも1つの記憶内容が異常を示す
場合に、異常警報表示手段を作動させるようにしたの
で、遅延検出用タイマ手段などを不要として個別判定記
憶手段により異常な負荷系統を特定することができ、マ
イクロプロセッサ入力端子数を節約することができ、外
部ハードウェアとしては何等の判定機能を有さず単純に
個別状態検出信号を論理結合するのみでよく、回路構成
を小形化することができ、安価で且つ簡易な構成で正し
い異常検出を行うとともに、異常な負荷系統を正確に特
定可能にして、保守作業の容易化を実現した車載電気負
荷駆動系の異常検出装置が得られる効果がある。
【0186】また、この発明の請求項2によれば、請求
項1において、電気負荷は、車載バッテリから給電され
る誘導性負荷を含み、個別状態検出信号は、電気負荷の
通電を遮断したときに発生する電源電圧よりも高電圧の
サージ電圧からなるので、電源電圧変動にともなうサー
ジ電圧変動に対して比較基準(電源電圧)も連動して変
化することから、コンパレータを用いずに、安価で且つ
簡易な構成で正しい異常検出を行うとともに、異常な負
荷系統を正確に特定可能にして、保守作業の容易化を実
現した車載電気負荷駆動系の異常検出装置が得られる効
果がある。
【0187】また、この発明の請求項3によれば、請求
項1において、各個別状態検出信号は、電気負荷の駆動
出力端子の電圧変化を検出するための微分信号電圧から
なり、同一時刻に複数の個別状態検出信号が重複生成さ
れないようにしたので、ダイオード論理による簡単な処
理で合成状態を検出することができ、安価で且つ簡易な
構成で正しい異常検出を行うとともに、異常な負荷系統
を正確に特定可能にして、保守作業の容易化を実現した
車載電気負荷駆動系の異常検出装置が得られる効果があ
る。
【0188】また、この発明の請求項4によれば、請求
項1から請求項3までのいずれかにおいて、マイクロプ
ロセッサは、外部ツールが接続されるインタフェースを
含み、個別判定記憶手段の内容は、インタフェースを介
して、外部ツールにより読み出し表示されるとともに、
外部ツールによってリセットされるようにしたので、異
常発生後の修理および保守作業で異常負荷系統が明確に
判明して的確な修理を能率よく行うことができ、また、
異常状態に対処するための保守作業後に外部ツールとの
通信により個別判定記憶手段の内容を初期化リセットす
ることができ、さらに多目的用途の外部ツールを用いる
ことにより異常検出装置そのもののコストアップを回避
して異常系統の読出を容易に行うことができ、安価で且
つ簡易な構成で正しい異常検出を行うとともに、異常な
負荷系統を正確に特定可能にして、保守作業の容易化を
実現した車載電気負荷駆動系の異常検出装置が得られる
効果がある。
【0189】また、この発明の請求項5によれば、請求
項1から請求項4までのいずれかにおいて、電気負荷
は、多相ステッピングモータの界磁コイルを含み、個別
判定記憶手段は、多相ステッピングモータの特定の回転
方向に対して記憶動作を行うようにしたので、特に多く
のエンジン制御機能を有するマイクロプロセッサの制御
プログラムを単純化してマイクロプロセッサの負担を軽
減することができ、安価で且つ簡易な構成で正しい異常
検出を行うとともに、異常な負荷系統を正確に特定可能
にして、保守作業の容易化を実現した車載電気負荷駆動
系の異常検出装置が得られる効果がある。
【0190】また、この発明の請求項6によれば、請求
項1から請求項4までのいずれかにおいて、電気負荷
は、多相ステッピングモータの界磁コイルを含み、マイ
クロプロセッサは、多相ステッピングモータの回転方向
を判定する回転方向判定手段を含み、個別判定記憶手段
は、回転方向判定手段の判定結果に応答して、界磁コイ
ルを含む故障系統を識別するようにしたので、ステッピ
ングモータの正逆運転中において、常に正確な個別判定
記憶を行うことができ、安価で且つ簡易な構成で正しい
異常検出を行うとともに、異常な負荷系統を正確に特定
可能にして、保守作業の容易化を実現した車載電気負荷
駆動系の異常検出装置が得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1を示すブロック構成
図である。
【図2】 この発明の実施の形態1による正常正転動作
時の各信号波形を示すタイミングチャートである。
【図3】 この発明の実施の形態1による正常逆転動作
時の各信号波形を示すタイミングチャートである。
【図4】 この発明の実施の形態1によるA系統異常発
生時の正転動作時の各信号波形を示すタイミングチャー
トである。
【図5】 この発明の実施の形態1による前半の処理動
作を示すフローチャートである。
【図6】 この発明の実施の形態1による後半の処理動
作を示すフローチャートである。
【図7】 この発明の実施の形態2を示すブロック構成
図である。
【符号の説明】
100a、100b 異常検出装置、101a、101
b ステッピングモータ、103a〜103d 界磁コ
イル(電気負荷)、104 車載バッテリ、106 異
常警報表示器、108a〜108d 駆動抵抗器(電気
負荷)、110a、110b マイクロプロセッサ、1
11 インタフェース、114a〜114d 開閉素
子、116a、116b OR結合用ダイオード(検出
信号合成手段)、130a、130b RAM(一時記
憶手段)、140 外部ツール、200a〜200d、
300a〜300d サージ電圧(個別状態検出信
号)、503、513、523、524 回転方向判定
手段による処理、506b、506d、506br、5
06cr 個別判定記憶手段による処理、507cd
リセット手段による処理、516a、516c、516
ar、516dr個別判定記憶手段による処理、517
dc、517aa リセット手段による処理、521
異常警報表示手段による処理、FA〜FD フラグ(個
別判定記憶手段)、P1、P2 断続信号、P3 合成
状態検出信号。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02H 7/00 H02H 7/00 D 5H580 7/08 7/08 R H02P 8/38 H02P 8/00 S 8/00 Q (72)発明者 左山 昌彦 兵庫県神戸市兵庫区浜山通6丁目1番2号 三菱電機コントロールソフトウエア株式 会社内 (72)発明者 藤田 昌英 東京都千代田区大手町二丁目6番2号 三 菱電機エンジニアリング株式会社内 Fターム(参考) 3G062 EA11 FA18 GA04 GA21 GA27 3G084 BA05 BA20 CA03 DA27 EB24 EC07 3G301 HA13 KA07 LA03 LA04 LC04 LC10 NC01 NC08 5G044 AA03 AB02 AD01 AE03 CA03 CA05 CE03 5G053 AA03 AA07 BA04 DA03 EA01 EC03 FA04 5H580 AA08 CA12 DD01 FA14 GG04 HH22 HH23 HH35 JJ09

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源電圧を発生する車載バッテリと、 前記車載バッテリにより給電されて断続信号を生成する
    マイクロプロセッサと、 前記断続信号に応答して互いに異なる時刻に順次開閉動
    作する複数系統の開閉素子と、 前記各開閉素子の開閉動作によって各系統毎に個別に駆
    動される複数系統の電気負荷と、 前記各開閉素子および前記各電気負荷の各系統毎の個別
    状態を示す複数系統の個別状態検出信号を論理結合し
    て、合成状態検出信号として前記マイクロプロセッサに
    入力する検出信号合成手段と、 前記マイクロプロセッサにより駆動される異常警報表示
    手段とを備え、 前記各個別状態検出信号は、各系統毎の、前記開閉素子
    の短絡または開放異常と、前記電気負荷の短絡または開
    放異常と、前記開閉素子と前記電気負荷との間の配線の
    短絡または開放異常との少なくとも1つの異常状態を示
    し、 前記マイクロプロセッサは、 前記合成状態検出信号が入力されたことを記憶する一時
    記憶手段と、 前記断続信号の今回の立上がり時点または立下がり時点
    で前記一時記憶手段の内容を読み出して、前記各開閉素
    子と、前記各電気負荷と、前記各開閉素子と前記各電気
    負荷との間の配線との少なくとも1つの異常の有無を、
    各系統毎に判定して記憶する個別判定記憶手段と、 前記個別判定記憶手段の動作後に前記一時記憶手段の内
    容を消去するリセット手段とを含み、 前記個別判定記憶手段の少なくとも1つの記憶内容が異
    常を示す場合に、前記異常警報表示手段を作動させるこ
    とを特徴とする車載電気負荷駆動系の異常検出装置。
  2. 【請求項2】 前記電気負荷は、前記車載バッテリから
    給電される誘導性負荷を含み、 前記個別状態検出信号は、前記電気負荷の通電を遮断し
    たときに発生する前記電源電圧よりも高電圧のサージ電
    圧からなることを特徴とする請求項1に記載の車載電気
    負荷駆動系の異常検出装置。
  3. 【請求項3】 前記各個別状態検出信号は、前記電気負
    荷の駆動出力端子の電圧変化を検出するための微分信号
    電圧からなり、同一時刻に複数の個別状態検出信号が重
    複生成されないことを特徴とする請求項1に記載の車載
    電気負荷駆動系の異常検出装置。
  4. 【請求項4】 前記マイクロプロセッサは、外部ツール
    が接続されるインタフェースを含み、 前記個別判定記憶手段の内容は、前記インタフェースを
    介して、前記外部ツールにより読み出し表示されるとと
    もに、前記外部ツールによってリセットされることを特
    徴とする請求項1から請求項3までのいずれかに記載の
    車載電気負荷駆動系の異常検出装置。
  5. 【請求項5】 前記電気負荷は、多相ステッピングモー
    タの界磁コイルを含み、 前記個別判定記憶手段は、前記多相ステッピングモータ
    の特定の回転方向に対して記憶動作を行うことを特徴と
    する請求項1から請求項4までのいずれかに記載の車載
    電気負荷駆動系の異常検出装置。
  6. 【請求項6】 前記電気負荷は、前記多相ステッピング
    モータの界磁コイルを含み、 前記マイクロプロセッサは、前記多相ステッピングモー
    タの回転方向を判定する回転方向判定手段を含み、 前記個別判定記憶手段は、前記回転方向判定手段の判定
    結果に応答して、前記界磁コイルを含む故障系統を識別
    することを特徴とする請求項1から請求項4までのいず
    れかに記載の車載電気負荷駆動系の異常検出装置。
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