JP2002180839A - エンジンの吸気装置 - Google Patents

エンジンの吸気装置

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JP2002180839A
JP2002180839A JP2000375003A JP2000375003A JP2002180839A JP 2002180839 A JP2002180839 A JP 2002180839A JP 2000375003 A JP2000375003 A JP 2000375003A JP 2000375003 A JP2000375003 A JP 2000375003A JP 2002180839 A JP2002180839 A JP 2002180839A
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Japan
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valve
intake
chamber
passage
opening
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JP2000375003A
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English (en)
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Yuki Tachibana
由気 橘
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Subaru Corp
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Fuji Heavy Industries Ltd
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

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  • Characterised By The Charging Evacuation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構造で開閉弁や弁軸による吸気抵抗や
気流音を防止すると共に慣性過給効果を向上する。 【解決手段】 ポペット式開閉弁31を採用して、開閉
弁31を吸気通路21の外周に設けたチャンバ室32内
に配設し、アクチュエータ30によりポペット式開閉弁
31をチャンバ室32内で進退移動させて、吸気通路2
1とチャンバ室32とを連通する開口部25の開閉を行
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、吸気通路の中途
に、他の気筒の吸気通路または吸気系に介装されたサー
ジタンクに連通する連通路を接続し、連通路を開閉弁に
より開閉することで実質的な吸気通路長を可変とし慣性
過給効果を得るエンジンの吸気装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、慣性過給効果を利用してエン
ジンの出力向上を図るため、エンジンの吸気装置は、吸
気系に配設されたサージタンクと燃焼室とを連通する吸
気通路の中途から分岐して他の気筒の吸気通路またはサ
ージタンクに連通する連通路を設けて該連通路を開閉す
る開閉弁を配設し、エンジン低回転域では開閉弁を閉弁
してサージタンクから燃焼室に至るまでを実質的な吸気
通路長として比較的長い通路長を確保し、吸気脈動を利
用した慣性過給効果を得、エンジン高回転域では開閉弁
を開弁して吸気通路における連通路との接続部から燃焼
室に至るまでを実質的な吸気通路長として短い通路長に
より慣性過給効果を得るものが数多く実用化されてい
る。
【0003】この種の吸気装置としては、例えば図6に
示すように、吸気系の中途に設けられたサージタンク1
00と各気筒の燃焼室101とを連通する各吸気通路1
02の途中に開口部103を設け、これらの開口部10
3に連通路104を介して副サージタンク105を連通
すると共に、連通路104の途中にバタフライ式の開閉
弁106を設け、エンジン回転数域に応じ開閉弁106
により開口部103を開閉することによって実質的な吸
気通路長を変化させて慣性過給効果を得るものがある。
【0004】しかし、上述の吸気装置は、バタフライ式
の開閉弁106を開閉動作させるためリンク機構107
等を必要とし、構造が複雑化する。また、この吸気装置
は、開閉弁106が吸気通路102内に臨まされると吸
気脈動の干渉や吸気抵抗となるため、開口部103から
連通路104側に退避した位置に開閉弁106を設ける
必要がある。従って、開閉弁106の閉弁時に、開口部
103と開閉弁106との間に袋状のデッドスペース1
08が形成され、このデッドスペース108が小さなサ
ージタンクとして作用し圧力波を反射するため、十分な
慣性過給効果を得られない場合がある。
【0005】これに対処し、例えば特開平6−2548
号公報には、サージタンクと各気筒の燃焼室をそれぞれ
連通する各吸気通路(吸気管)の途中に、各吸気通路と
直交して各吸気通路を互いに連通する副サージタンク
(第2のサージタンク)を設け、この副サージタンクの
内壁面に互いに平行に設けられた複数の仕切り壁によっ
て各吸気通路に対応する個室を形成すると共に、副サー
ジタンクの軸線上に沿って各仕切り壁に設けられた開口
部(連通穴)によって各個室を連通し、各開口部を各々
同時に開閉する複数のポペット式の開閉弁を一本の弁軸
に取り付け、弁軸をアクチュエータにより進退すること
で、これらポペット式の開閉弁を一体的に変位させ、各
開口部を開閉する吸気装置が開示されている。この先行
例によれば、開閉弁の動作に複雑なリンク機構等を必要
としないため構造を簡素化できる。また、先行例は、開
閉弁の閉弁時に、開閉弁と開口部との間にデッドスペー
スが生じないため、或る程度の慣性過給効果の向上を望
める。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記先
行例は、開閉弁を一体的に取り付ける弁軸が各吸気通路
を常時横切る構成のため、弁軸が吸気抵抗となって吸気
効率の低下を招いたり気流音を発生させる等の不都合が
ある。特に、エンジン高回転域での開閉弁の開弁時に
は、吸気流量が多く、且つ弁軸に加え開閉弁が吸気通路
内に位置するため、吸気抵抗や気流音が更に助長され
る。
【0007】また、先行例は、上述のように、一本の弁
軸によって各開閉弁を一体的に変位させるので、各開閉
弁の閉弁時にシール性を確保すべく、軸方向(弁スライ
ド方向)における各部材の取付公差等を厳しく管理する
か、または、取付公差等を吸収するために特別な機構を
設ける等の対策が必要となり、構造が複雑化する。
【0008】本発明は上記事情に鑑み、簡単な構造で開
閉弁や弁軸による吸気抵抗や気流音を防止すると共に慣
性過給効果を向上することが可能なエンジンの吸気装置
を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、吸気系に配設されたサージ
タンクと燃焼室とを連通する吸気通路の中途から分岐し
て他の気筒の吸気通路または上記サージタンクに連通す
る連通路を設け、該連通路を開閉する開閉弁を配設し、
エンジン低回転域では上記開閉弁を閉弁して上記サージ
タンクから燃焼室に至るまでを実質的な通路長とし、エ
ンジン高回転域では上記開閉弁を開弁して吸気通路にお
ける上記連通路との接続部から燃焼室に至るまでを実質
的な通路長として慣性過給効果を得るエンジンの吸気装
置において、上記吸気通路の外周側であって該吸気通路
と上記連通路との接続部にチャンバ室を設け、該チャン
バ室内に、上記吸気通路とチャンバ室とを連通する開口
部を開閉するポペット式の開閉弁を配設し、上記開口部
の開閉を、上記ポペット式開閉弁を上記チャンバ室内で
進退移動させることにより行うアクチュエータを備えた
ことを特徴とする。
【0010】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、上記エンジンは多気筒エンジンであり、上
記連通路により各チャンバ室を互いに連通したことを特
徴とする。
【0011】請求項3記載の発明は、請求項1或いは請
求項2記載の発明において、上記チャンバ室の一部或い
は全部を上記吸気通路と一体形成したことを特徴とす
る。
【0012】すなわち、請求項1記載の発明は、吸気通
路の外周側に吸気通路と連通路との接続部に設けたチャ
ンバ室の室内に、吸気通路とチャンバ室とを連通する開
口部を開閉するポペット式の開閉弁を配設し、アクチュ
エータによりポペット式開閉弁をチャンバ室内で進退移
動させて、開口部の開閉を行う。従って、エンジン低回
転域における開閉弁の閉弁時に、開閉弁と開口部との間
にデッドスペースが殆ど生じず、デッドスペースによる
圧力波の反射が解消されて慣性過給効果が向上し、且
つ、開閉弁の閉弁時および開弁時共に、開閉弁および弁
軸が吸気通路内に位置すること無く、簡単な構造で開閉
弁や弁軸による吸気抵抗や気流音を解消することが可能
となる。
【0013】請求項2記載の発明は、多気筒エンジンに
適用し、連通路により各チャンバ室を互いに連通するこ
とで、エンジン高回転域における開閉弁の開弁時に、各
チャンバ室と連通路とを大容量の副サージタンクとして
作用させることが可能となり、より一層の慣性過給効果
の向上を図ることが可能となる。
【0014】請求項3記載の発明は、チャンバ室の一部
或いは全部を吸気通路と一体形成することで、部品点数
を削減し、更なる構造の簡素化が図れる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1〜図3は本発明の実施の第1
形態に係り、図1はエンジン及び吸気装置の要部断面
図、図2はアクチュエータの説明図、図3は吸気装置の
概略図である。
【0016】図1において、符号1は多気筒エンジン
(以下、単に「エンジン」という)を示し、本実施の形
態は水平対向4気筒エンジンを示す。このエンジン1
は、シリンダブロック2がクランク軸3を中心として両
側のバンク(図1において左バンクのみを図示)に2分
割されており、例えば、右バンクに気筒#1,#3の気
筒群が配置され、左バンクに気筒#2,#4の気筒群が
配置されている。
【0017】各バンクのシリンダブロック2にはシリン
ダヘッド5が冠設され、これらシリンダブロック2とシ
リンダヘッド5との間に、各気筒の燃焼室6が形成され
る。また、各シリンダヘッド5には、各燃焼室6に連通
する吸気ポート7と排気ポート8がそれぞれ形成されて
いる。
【0018】また、各吸,排気ポート7,8には吸,排
気弁10,11がそれぞれ設けられ、これらが動弁室1
2内に配設された吸,排気カム15,16により駆動さ
れて各吸,排気ポート7,8を開閉する。
【0019】吸気系として、各吸気ポート7の上流に
は、吸気マニホールド20がそれぞれ連通され、これら
吸気ポート7と吸気マニホールド20とで吸気通路21
が形成されている。さらに、吸気マニホールド20の上
流にサージタンク22が連通され、サージタンク22の
上流に吸気導入管(図示せず)が連通されている。そし
て、吸気導入管からサージタンク22に導入された吸入
空気は、サージタンク22内でその脈動が平滑化された
後、各吸気通路21を介して各燃焼室6に導かれる。
【0020】また、吸気通路21の中途として各吸気マ
ニホールド20の途中に、開口部25がそれぞれ設けら
れ、吸気通路21の外周側として吸気マニホールド20
の外部に、開口部25を開閉するためのバルブユニット
27がそれぞれ配設されている。
【0021】各バルブユニット27は、ダイヤフラム式
のアクチュエータ30と、アクチュエータ30により進
退動作され開口部25を開閉するポペット式の開閉弁3
1を室内に配設したチャンバ室32とが一体的に形成さ
れており、図1,2に示すように、開口部25と同軸上
で吸気マニホールド20の外部に固設された略筒状のケ
ーシング35を備えて構成されている。
【0022】ケーシング35の途中に仕切壁36が設け
られており、仕切壁36によって区画されたケーシング
35内の基部側の空間が、開口部25に連通されたチャ
ンバ室32として構成される。
【0023】チャンバ室32は連通口32aが設けら
れ、連通口32aに接続する連通路37を介して他の気
筒の吸気通路21を構成する他気筒の吸気マニホールド
20の途中に同様に併設されたチャンバ室32に連通さ
れている。換言するならば、吸気通路21と連通路37
との接続部にチャンバ室32が配置される。
【0024】ここで、互いに連通される気筒のチャンバ
室32の組み合わせは、各吸気弁10の開閉による気筒
間の干渉を避ける組み合わせに設定されている。本実施
の形態は、エンジン1の各気筒の点火順序すなわち吸気
弁の開閉による吸気行程が、気筒#1→気筒#3→気筒
#2→気筒#4であり、且つ、右バンクに気筒#1,#
3が配置され、左バンクに気筒#2,#4が配置されて
いることから、これら気筒間の吸気干渉を避けるため、
図3に示すように、気筒#1のチャンバ室32と気筒#
2のチャンバ室32とを互いに連通し、気筒#3のチャ
ンバ室32と気筒#4のチャンバ室32とを互いに連通
する。
【0025】なお、サージタンク22から各気筒の燃焼
室6に至るまでの吸気通路21の通路長は、エンジン低
回転域において吸気脈動を利用した吸気慣性効果を得る
に適正な長さに設定されており、また、吸気通路21の
途中に形成された開口部25から燃焼室6に至るまでの
通路長は、エンジン高回転域において短い通路長により
慣性過給効果を得るに適正な長さに設定されている。す
なわち、エンジン低回転域で開閉弁31により開口部2
5を閉じて、サージタンク22から各気筒の燃焼室6に
至るまでの吸気通路21を実質的な吸気通路長とし、エ
ンジン高回転域で開閉弁31により開口部25を開いて
開口部25から燃焼室に至るまでを実質的な吸気通路長
とする。
【0026】次に、ポペット式開閉弁31の作動系につ
いて説明する。図2に示すように、先ず、負圧源の負圧
タンク46がチェック弁47を有する通路48により図
示しないスロットル弁下流の吸気系に連通して、スロッ
トル弁の全閉時に負圧を貯え且つ脈動圧を緩衝する。ま
た、ダイヤフラム式アクチュエータ30の圧力室41に
供給する制御圧を切換えてアクチュエータ30のダイヤ
フラム42、弁軸43を介して連設するポペット式開閉
弁31を開閉するため電磁弁50を有する。電磁弁50
は電子制御装置(ECU)60からのON,OFF信号
により負圧タンク46からの負圧通路49を介しての負
圧、該電磁弁50の大気ポートからの大気圧を選択し、
制御圧通路51によりアクチュエータ30の圧力室41
に導いて開閉弁31を作動する。
【0027】より具体的には、電磁弁50は、通電がO
FFされると、負圧通路49側を閉じて大気ポートを開
き、制御圧通路51を介してアクチュエータ30のスプ
リング45が内装された圧力室41に大気圧を導くこと
で、スプリング45の付勢力により開閉弁31を閉じ
る。また、ONされると、逆に大気ポートを閉じて負圧
通路49側を開きアクチュエータ30の圧力室41に負
圧を導くことで、アクチュエータ30の大気室43と圧
力室41との差圧によりスプリング45の付勢力に抗し
て開閉弁31を開く。
【0028】次に、作用について説明する。周知のよう
にECU60には、エンジン回転数を検出するためのク
ランク角センサ(図示せず)をはじめエンジン運転状態
を検出する各種のセンサからの信号が入力される。そし
て、ECU60は、エンジン回転域に応じ、電磁弁50
をON,OFFすることでポペット式開閉弁31を開閉
制御する。
【0029】エンジン運転状態が低回転域のときには、
ECU60により電磁弁50の通電がOFFされて、電
磁弁50の負圧通路49側が閉じて大気ポートが開く。
これにより、制御圧通路51を介してアクチュエータ3
0の圧力室41に大気圧が導入し、スプリング45の付
勢力によりダイヤフラム42、弁軸43を介して、チャ
ンバ室32内に配設された開閉弁31が前進作動し、吸
気通路21の途中に形成された開口部25が開閉弁31
により閉じられる。
【0030】従って、エンジン低回転域のときは、開口
部25が開閉弁31により閉弁されることで、サージタ
ンク22から各気筒の燃焼室6に至るまでの吸気通路2
1の全長が実質的な吸気通路長となり、比較的長い吸気
通路長によって、吸気脈動を利用した慣性過給効果を得
ることができ、エンジン出力の向上が図れる。
【0031】また、エンジン高回転域のときには、EC
U60により電磁弁50が通電(ON)され、逆に電磁
弁50の大気ポートが閉じて負圧通路49側が開き、制
御圧通路51を介してアクチュエータ30の圧力室41
に負圧が導入される。これにより、スプリング45の付
勢力に抗してダイヤフラム42、弁軸43を介してポペ
ット式開閉弁31が後退作動し、吸気通路21の途中に
形成された開口部25が開かれる。
【0032】このため、エンジン高回転域のときは、吸
気通路21の途中の開口部25が開弁されることで、吸
気通路21の途中の開口部25から各気筒の燃焼室6に
至るまでが実質的な吸気通路長となり、比較的短い吸気
通路長による慣性過給効果により充填効率が向上しエン
ジン出力の向上が図れる。
【0033】すなわち、エンジン高回転域の開閉弁31
の開弁時は、各気筒の吸気通路21の中途が開口部2
5、チャンバ室32、連通路37を介して連通する。こ
れにより、各チャンバ室32と連通路37とが大容量の
副サージタンクとして作用し、開口部25において吸気
の圧力波が反射されるため、実質的に作用する吸気通路
長が短くなり、エンジン高回転域における吸気効率の向
上により充填効率が向上し、エンジン出力の向上が図れ
る。
【0034】ここで、ポペット式開閉弁31を採用し
て、開閉弁31を吸気通路21の外周に設けたチャンバ
室32内に配設し、アクチュエータ30によりポペット
式開閉弁31をチャンバ室32内で進退移動させて、吸
気通路21とチャンバ室32とを連通する開口部25の
開閉を行うので、エンジン低回転域における開閉弁31
の閉弁時に、開閉弁31と開口部25との間に生じるデ
ッドスペースは、吸気マニホールド20の管厚のみであ
って極めて僅少である。このため、エンジン低回転域で
の開閉弁31の閉弁時に、開閉弁31と開口部25との
間にデッドスペースが殆ど生じず、デッドスペースによ
る圧力波の反射が解消し、慣性過給効果が向上する。
【0035】また、開閉弁31の閉弁時および開弁時共
に、開閉弁31および弁軸43が吸気通路21内に位置
すること無く実現可能なため、開閉弁31や弁軸43に
よる吸気抵抗や気流音を解消することが可能となる。
【0036】さらに、開口部25の開閉にポペット式開
閉弁31を用いるので、開閉弁31を開閉動作させるた
めのリンク機構等を必要とせず、構造を簡素に実現でき
る。
【0037】また、各気筒の吸気通路21毎にアクチュ
エータ30を設け、各開閉弁31を個々に進退動作させ
て開口部25を開閉する構成のため、開閉弁31の閉弁
時のシール性を確保するに際し、アクチュエータ30、
弁軸43及び開閉弁31等の寸法公差や軸方向(弁スラ
イド方向)における各部材の取付公差等を緩く許容する
ことが可能となり、製造上有利となる。また、これら公
差を緩く許容できるため、公差を吸収するための特別な
機構を設けることなく実現できる。
【0038】次に、図4に従い本発明の実施の第2形態
について説明する。本形態は、第1形態に対し、開口部
25を開閉するポペット式開閉弁31を備えたバルブユ
ニット55のチャンバ室57を、連通路56を介してサ
ージタンク22に連通するものである。その他の構成
は、実施の第1形態と同一であり、その説明を省略す
る。
【0039】本形態は、ポペット式開閉弁31の開閉に
よって、サージタンク22から吸気通路21の開口部2
5までの吸気通路有効断面積を切換えることで、実質的
に吸気通路長を切換え、慣性過給効果を得る。
【0040】本形態は、連通路56をサージタンク22
に連通構成するので、単気筒エンジンにも適用可能であ
る。
【0041】次に、図5に基づいて本発明の実施の第3
形態を説明する。本形態は、鋳造もしくは樹脂成形によ
って、チャンバ室32を形成するケーシング60を、吸
気通路を構成する吸気マニホールド20に一体形成した
ものである。その他の構成は、実施の第1形態と同一で
あり、その説明を省略する。
【0042】本形態は、チャンバ室32を構成するケー
シング60と吸気マニホールド20とを一体形成するこ
とにより、部品点数を削減し、更なる構造の簡素化、組
立性の向上を図れる。
【0043】なお、本発明は上記各実施の形態に限定さ
れること無く、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更
可能であることは云うまでもない。例えば、上述の各形
態は、ダイヤフラム式のアクチュエータによってポペッ
ト式開閉弁を進退動作させているが、電動式アクチュエ
ータや油圧式アクチュエータを用いてもよい。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ポ
ペット式開閉弁を採用して、開閉弁を吸気通路の外周に
設けたチャンバ室内に配設し、アクチュエータによりポ
ペット式開閉弁をチャンバ室内で進退移動させて、吸気
通路とチャンバ室とを連通する開口部の開閉を行うの
で、エンジン低回転域における開閉弁の閉弁時に、開閉
弁と開口部との間に生じるデッドスペースを極めて僅少
にできる。従って、エンジン低回転域での開閉弁の閉弁
時に、開閉弁と開口部との間にデッドスペースが殆ど生
じず、デッドスペースによる圧力波の反射を解消して、
慣性過給効果を向上できる。
【0045】また、開閉弁の閉弁時および開弁時共に、
開閉弁および弁軸が吸気通路内に位置すること無く実現
できるため、開閉弁や弁軸による吸気抵抗を解消して更
なる慣性過給効果の向上を図ることができ、且つ、気流
音を解消することができる。
【0046】さらに、開閉弁を開閉動作させるためのリ
ンク機構等を必要とせず、構造を簡素に実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の第1形態に係り、エンジン及び吸気装置
の要部断面図
【図2】同上、アクチュエータの説明図
【図3】同上、吸気装置の概略図
【図4】実施の第2形態に係り、吸気装置の概略図
【図5】実施の第3形態に係り、吸気通路の要部断面図
【図6】従来例による吸気装置の説明図
【符号の説明】
1 エンジン(多気筒エンジン) 6 燃焼室 21 吸気通路 22 サージタンク 25 開口部 30 アクチュエータ 31 ポペット式開閉弁 32 チャンバ室 37,56 連通路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸気系に配設されたサージタンクと燃焼
    室とを連通する吸気通路の中途から分岐して他の気筒の
    吸気通路または上記サージタンクに連通する連通路を設
    け、該連通路を開閉する開閉弁を配設し、エンジン低回
    転域では上記開閉弁を閉弁して上記サージタンクから燃
    焼室に至るまでを実質的な通路長とし、エンジン高回転
    域では上記開閉弁を開弁して吸気通路における上記連通
    路との接続部から燃焼室に至るまでを実質的な通路長と
    して慣性過給効果を得るエンジンの吸気装置において、 上記吸気通路の外周側であって該吸気通路と上記連通路
    との接続部にチャンバ室を設け、 該チャンバ室内に、上記吸気通路とチャンバ室とを連通
    する開口部を開閉するポペット式の開閉弁を配設し、 上記開口部の開閉を、上記ポペット式開閉弁を上記チャ
    ンバ室内で進退移動させることにより行うアクチュエー
    タを備えたことを特徴とするエンジンの吸気装置。
  2. 【請求項2】 上記エンジンは多気筒エンジンであり、
    上記連通路により各チャンバ室を互いに連通したことを
    特徴とする請求項1記載のエンジンの吸気装置。
  3. 【請求項3】 上記チャンバ室の一部或いは全部を上記
    吸気通路と一体形成したことを特徴とする請求項1或い
    は請求項2記載のエンジンの吸気装置。
JP2000375003A 2000-12-08 2000-12-08 エンジンの吸気装置 Pending JP2002180839A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013036463A (ja) * 2011-08-02 2013-02-21 Mann & Hummel Gmbh 内燃機関の吸気システム

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