JP2002179775A - 脂環式構造含有重合体の製造方法 - Google Patents

脂環式構造含有重合体の製造方法

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JP2002179775A
JP2002179775A JP2000380067A JP2000380067A JP2002179775A JP 2002179775 A JP2002179775 A JP 2002179775A JP 2000380067 A JP2000380067 A JP 2000380067A JP 2000380067 A JP2000380067 A JP 2000380067A JP 2002179775 A JP2002179775 A JP 2002179775A
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polymer
alicyclic structure
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ene
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Application number
JP2000380067A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Shintani
浩士 新谷
Shinji Komiyama
進二 小宮山
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Zeon Corp
Original Assignee
Nippon Zeon Co Ltd
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  • Polyoxymethylene Polymers And Polymers With Carbon-To-Carbon Bonds (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 重合体の着色や分子量低下を起こさずに、ま
た異物の混入も少なく、しかも簡便な装置により脂環式
構造含有重合体を回収できる脂環式構造含有重合体の製
造方法を提供すること。 【解決手段】 脂環式構造含有重合体を含む反応溶液に
スチームを接触させて重合体を析出させる工程と、前記
析出した重合体を乾燥して重合体の揮発性成分含有量を
500ppm以下にする工程とを有する脂環式構造含有
重合体の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スチーム凝固法を
用いて脂環式構造含有重合体を含む反応原液から重合体
を回収する脂環式構造含有重合体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ノルボルネン系重合体などの脂環式構造
含有重合体は、透明性に優れ、光学材料などに適した材
料である。こうしたノルボルネン系重合体は、有機溶媒
などを用いた溶液反応により製造することができるが、
光学材料などとして使用するには、反応後の溶液中から
有機溶媒や未反応モノマーなどの揮発性成分を除去した
後に、加熱溶融成形などにより成形体にする必要があ
る。
【0003】合成ポリマーの製造プロセスにおいて、重
合体の反応後の溶液中から溶媒などの揮発性成分を除去
して重合体を回収する方法としては、該溶液をスチーム
と接触させて溶媒を蒸発除去させた後に乾燥する「スチ
ーム凝固法」、該反応溶液を多量の貧溶媒中に注いで重
合体を析出させた後、重合体中に残留する溶媒を乾燥除
去する「再沈法」、反応溶液を加熱、減圧などして溶媒
を徐々に除去していく「直接乾燥法」、などの方法が一
般的に用いられている。
【0004】スチーム凝固法は、合成ゴムの製造プロセ
スで主に用いられているが、凝固したクラム(ポリマー
の小さな塊)中に残留する水分を完全に除去するのが困
難であり、また、微細な異物も混入し易いと考えられて
いたために、光学部品などの精密部品用途として使用さ
れるノルボルネン系重合体の回収には利用しようとはさ
れなかった。
【0005】再沈法は、溶液濃度が高すぎると析出する
ポリマーが高粘度になって溶剤が除去されにくく、溶液
濃度が低すぎると多量の貧溶媒を必要としていた。ま
た、回収された溶媒を良溶媒と貧溶媒とに分けなければ
ならないため、後工程で多段蒸留装置が必要となり、工
程が煩雑になってしまうという問題があった。
【0006】そのため従来は、特開平4−161444
号公報や特開平11−134711号公報に開示されて
いるように、ノルボルネン系重合体を含む反応溶液を減
圧下で加熱することにより、該反応溶液中の溶媒や未反
応モノマーなどの揮発性成分を除去する方法や、ノルボ
ルネン系重合体を含む反応溶液中の溶媒(シクロヘキサ
ン)の除去を円筒形濃縮乾燥器を用いて2段階で行う方
法、すなわち直接乾燥法により回収してポリマーを得て
いた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報記載の直接乾燥法では条件を選択しなければ、重合体
が長時間200℃以上の高温に曝されたり、剪断応力が
かかったりして、成形した成形体が着色したり、分子量
低下に起因する成形体の強度低下などが生じることがあ
った。
【0008】本発明の目的は、重合体の着色や分子量低
下を起こさずに、また異物の混入も少なく、しかも簡便
な装置により脂環式構造含有重合体を回収できる脂環式
構造含有重合体の製造方法を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、従来困難
であると考えられていたスチーム凝固法を用いて脂環式
構造含有重合体の回収を試みた結果、意外にも、重合体
の着色や分子量低下を起こさずに、また異物の混入もな
く、しかも簡便な装置により重合体中の揮発性成分(水
を含む)を容易に除去できることを見出した。
【0010】すなわち、本発明に係る脂環式構造含有重
合体の製造方法は、脂環式構造含有重合体を含む反応溶
液にスチームを接触させて重合体を析出させる工程と、
前記析出した重合体を乾燥して重合体の揮発性成分含有
量を500ppm以下にする工程とを有する。
【0011】本発明において「揮発性成分」には、重合
反応や必要に応じて行われる水素化反応で用いられる各
種溶媒のほか、未反応残留モノマーや水をも含む。
【0012】好ましくは、スクリューを有する加熱シリ
ンダーを備えた溶媒除去装置を用いて前記析出した重合
体の揮発性成分を除去する。
【0013】好ましくは、前記析出した重合体を乾燥す
る前に、遠心分離器を用いて前記析出した重合体の揮発
性成分含有量を5〜50重量%に調整する工程をさらに
有する。
【0014】そして、本発明によれば、得られる重合体
の着色や分子量低下を抑制でき、また異物の混入もな
く、しかも簡便な装置により重合体中の揮発性成分(水
を含む)を容易に除去できる脂環式構造含有重合体の製
造方法が提供される。したがって、得られる脂環式構造
含有重合体を用いて成形した成形体は、着色が少なく、
シルバーストリークやボイドなどの成形不良も少ない。
【0015】
【発明の実施の形態】反応溶液 本発明で用いる脂環式構造含有重合体を含む反応溶液
は、脂環式構造含有単量体を重合触媒の存在下で重合し
(重合工程)、必要に応じてさらに水素化触媒の存在下
で水素化して(水素化工程)得られる。
【0016】脂環式構造含有重合体としては、たとえば
ノルボルネン系重合体、単環の環状オレフィン系重合
体、環状共役ジエン系重合体、ビニル脂環式炭化水素系
重合体、およびこれらの水素添加物などが挙げられる。
【0017】重合工程 本発明における脂環式構造含有単量体の重合工程は、通
常、重合触媒の存在下に、不活性溶媒中で行われる。
【0018】重合工程に用いられる脂環式構造含有単量
体は、分子構造中に脂環式構造を有するものであり、た
とえば、ノルボルネン系単量体、単環の環状オレフィン
系単量体、環状共役ジエン系単量体、ビニル脂環式炭化
水素系単量体などが挙げられるが、得られる重合体の透
明性、耐熱性などの観点から、好ましくはノルボルネン
系単量体である。
【0019】ノルボルネン系単量体としては、たとえ
ば、ビシクロ[2.2.1]−ヘプト−2−エン(慣用
名:ノルボルネン)、5−メチル−ビシクロ[2.2.
1]−ヘプト−2−エン、5,5−ジメチル−ビシクロ
[2.2.1]−ヘプト−2−エン、5−エチル−ビシ
クロ[2.2.1]−ヘプト−2−エン、5−ブチル−
ビシクロ[2.2.1]−ヘプト−2−エン、5−ヘキ
シル−ビシクロ[2.2.1]−ヘプト−2−エン、5
−オクチル−ビシクロ[2.2.1]−ヘプト−2−エ
ン、5−オクタデシル−ビシクロ[2.2.1]−ヘプ
ト−2−エン、5−エチリデン−ビシクロ[2.2.
1]−ヘプト−2−エン、5−メチリデン−ビシクロ
[2.2.1]−ヘプト−2−エン、5−ビニル−ビシ
クロ[2.2.1]−ヘプト−2−エン、5−プロペニ
ル−ビシクロ[2.2.1]−ヘプト−2−エン、5−
メトキシ−カルボニル−ビシクロ[2.2.1]−ヘプ
ト−2−エン、5−シアノ−ビシクロ[2.2.1]−
ヘプト−2−エン、5−メチル−5−メトキシカルボニ
ル−ビシクロ[2.2.1]−へプト−2−エン、5−
メトキシカルボニル−ビシクロ[2.2.1]−へプト
−2−エン、5−エトキシカルボニル−ビシクロ[2.
2.1]−ヘプト−2−エン、5−メチル−5−エトキ
シカルボニル−ビシクロ[2.2.1]−ヘプト−2−
エン、ビシクロ[2.2.1]−ヘプト−5−エニル−
2−メチルプロピオネイト、ビシクロ[2.2.1]−
ヘプト−5−エニル−2−メチルオクタネイトビシクロ
[2.2.1]−ヘプト−2−エン−5,6−ジカルボ
ン酸無水物、5−ヒドロキシメチル−ビシクロ[2.
2.1]−ヘプト−2−エン、5,6−ジ(ヒドロキシ
メチル)−ビシクロ[2.2.1]−ヘプト−2−エ
ン、5−ヒドロキシ−i−プロピル−ビシクロ[2.
2.1]−ヘプト−2−エン、5,6−ジカルボキシ−
ビシクロ[2.2.1]−ヘプト−2−エン、ビシクロ
[2.2.1]−ヘプト−2−エン−5,6−ジカルボ
ン酸イミド、5−シクロペンチル−ビシクロ[2.2.
1]−ヘプト−2−エン、5−シクロヘキシル−ビシク
ロ[2.2.1]−ヘプト−2−エン、5−シクロヘキ
セニル−ビシクロ[2.2.1]−ヘプト−2−エン、
5−フェニル−ビシクロ[2.2.1]−ヘプト−2−
エン、トリシクロ[4.3.0.12,5 ]−デカ−
3,7−ジエン(慣用名ジシクロペンタジエン)、トリ
シクロ[4.3.0.12,5 ]−デカ−3−エン、
トリシクロ[4.4.0.12,5 ]−ウンデカ−
3,7−ジエン若しくはトリシクロ[4.4.0.1
2,5 ]−ウンデカ−3,8−ジエン、及びこれらの
部分水素添加物(またはシクロペンタジエンとシクロヘ
キセンの付加物)である、トリシクロ[4.4.0.1
2,5 ]−ウンデカ−3−エン、テトラシクロ[7.
4.0.02,7 .110,13 ]−トリデカ−
2,4,6,11−テトラエン(1,4−メタノ−1,
4,4a,9a−テトラヒドロフルオレンともいう)、
テトラシクロ[8.4.0.03,8 .1
11,14 ]−テトラデカ−3,5,7,12−テト
ラエン(1,4−メタノ−1,4,4a,5,10,1
0a−ヘキサヒドロアントラセンともいう)、テトラシ
クロ[4.4.0.12,5 .17,10]−ドデカ
−3−エン(単にテトラシクロドデセンともいう)、8
−メチル−テトラシクロ[4.4.0.12,5 .1
7,10]−ドデカ−3−エン、8−エチル−テトラシ
クロ[4.4.0.12,5 .17,10]−ドデカ
−3−エン、8−メチリデン−テトラシクロ[4.4.
0.12,5 .17,10]−ドデカ−3−エン、8
−エチリデン−テトラシクロ[4.4.0.
2,5 .17,10]−ドデカ−3−エン、8−ビ
ニル−テトラシクロ[4.4.0.12,5 .1
7,10]−ドデカ−3−エン、8−プロペニル−テト
ラシクロ[4.4.0.12,5 .17,10]−ドデ
カ−3−エン、8−メトキシカルボニル−テトラシクロ
[4.4.0.12,5 .17,10]−ドデカ−3
−エン、8−メチル−8−メトキシカルボニル−テトラ
シクロ[4.4.0.12,5 .17,10]−ドデ
カ−3−エン、8−ヒドロキシメチル−テトラシクロ
[4.4.0.1 ,5 .17,10]−ドデカ−3
−エン、8−カルボキシ−テトラシクロ[4.4.0.
2,5 .17,10]−ドデカ−3−エン、8−シ
クロペンチル−テトラシクロ[4.4.0.12,5
7,10]−ドデカ−3−エン、8−シクロヘキシル
−テトラシクロ[4.4.0.12,5
7,10]−ドデカ−3−エン、8−シクロヘキセニ
ル−テトラシクロ[4.4.0.12,5 .1
7,10]−ドデカ−3−エン、8−フエニル−テトラ
シクロ[4.4.0.12,5 .17,10]−ドデ
カ−3−エン、ペンタシクロ[6.5.1.
3,6 .02,7 .09,13]−ペンタデカ−
4,10−ジエン、ペンタシクロ[7.4.0.0
2,7 .13,6 .110,13 ]−ペンタデカ
−4,11−ジエンなどが挙げられる。これらのノルボ
ルネン系単量体は、シクロアルキル基やアリール基を有
するもの、あるいはハロゲン原子、エステル型残基、エ
ーテル型残基、シアノ基、ピリジル基などといった極性
基を有するものであってもよい。
【0020】単環の環状オレフィン系単量体としては、
たとえば、シクロヘキセン、シクロヘプテン、シクロオ
クテンなどが挙げられる。
【0021】環状共役ジエン系単量体としては、たとえ
ば、シクロペンタジエン、シクロヘキサジエンなどが挙
げられる。
【0022】ビニル環式炭化水素系単量体としては、た
とえば、ビニルシクロヘキセン、ビニルシクロヘキサン
などが挙げられる。
【0023】これらの脂環式構造含有単量体は、それぞ
れ単独で、あるいは2種以上組合わせて用いることがで
きる。
【0024】脂環式構造含有単量体以外に、これと共重
合可能な単量体(ビニル系化合物)を用いることができ
る。ビニル系化合物としては、たとえば、エチレン、プ
ロピレン、1−ブテン、1−ペンチン、1−ヘキセン、
3−メチル−1−プテン、8−メチル−1−ペンテン、
3−エチル−1−ペンテン、4−メチル−1−ペンテ
ン、4−メチル−1−ヘキセン、4,4−ジメチル−1
−ヘキセン、4.4−ジメチル−1−ベンテン、4−エ
チル−1−ヘキセン、3−エチル−1−ヘキセン、1−
オクテン、1−デセン、1−ドデセン、1−テトラデセ
ン、1−ヘキサデセン、1−オクタデセン、1−エイコ
センなどの炭素数2〜20のエチレンまたはα−オレフ
ィンなどの鎖状ビニル化合物;1,4−ヘキサジエン、
4−メチル−1,4−ヘキサジエン、5−メチル−1,
4−ヘキサジエン、1,7一オクタジエンなどの非共役
ジエン化合物;などが挙げられる。
【0025】脂環式構造含有単量体の量は、全単量体
中、通常、50重量%以上、好ましくは70重量%以
上、より好ましくは90重量%以上である。
【0026】ノルボルネン系単量体の重合は、たとえ
ば、特開平3−14882号公報や、特開平3−122
137号公報などに開示されている公知の方法で重合
し、開環重合体、付加重合体、共重合可能なビニル系単
量体との付加型共重合体などとすることができる。これ
らの中でも、得られる脂環式構造含有重合体の耐熱性や
透明性、耐光性を高度にバランスさせる上で、ノルボル
ネン系単量体の開環重合体であることが好ましい。
【0027】開環重合は、ノルボルネン系単量体を開環
重合触媒の存在下に不活性溶媒中で通常−50〜100
℃の重合温度、0〜5MPaの重合圧力で反応させるこ
とで行うことができる。開環重合触媒としては、たとえ
ば、ルテニウム、ロジウム、パラジウム、オスミウム、
イリジウム、白金などの金属のハロゲン化物、硝酸塩ま
たはアセチルアセトン化合物と、還元剤とからなる触媒
系;チタン、バナジウム、ジルコニウム、タングステ
ン、モリブデンなどの金属のハロゲン化物またはアセチ
ルアセトン化合物と、有機アルミニウム化合物とからな
る触媒系;などが挙げられる。また、これらの各種触媒
系に第三成分を加えて、重合活性や開環重合の選択性を
高めることもできる。第三成分としては、たとえば、分
子状酸素、アルコール、エ−テル、過酸化物、カルボン
酸、酸無水物、酸クロリド、エステル、ケトン、含窒素
化合物、含硫黄化合物、含ハロゲン化合物、分子状ヨウ
素、その他のルイス酸などが挙げられる。
【0028】ノルボルネン系単量体の付加重合、あるい
はノルボルネン系単量体とビニル系化合物との付加共重
合は、モノマ−成分を重合触媒の存在下に溶媒中で通常
−50〜100℃の重合温度、0〜5MPaの重合圧力
で(共)重合させることで行うことができる。付加
(共)重合に用いる重合触媒としては、たとえば、チタ
ン、ジルコニウム、又はバナジウム化合物と有機アルミ
ニウム化合物とからなる触媒系などが挙げられる。
【0029】単環の環状オレフィン系単量体の重合は、
公知の方法、たとえば特開昭64−66216号公報に
開示されている方法で付加重合を行うことができる。
【0030】環状共役ジエン系単量体の重合は、公知の
方法、たとえば特開平6−136057号公報や特開平
7−258318号公報に開示されている方法で、1,
2−または1,4−付加重合した重合体を得ることがで
きる。
【0031】ビニル脂環式炭化水素系単量体の重合は、
たとえば、特開昭51−59989号公報に開示されて
いる方法で重合を行うことができる。
【0032】なお、重合工程において得られる脂環式構
造含有重合体は、単独重合体でも、共重合体でもよく、
共重合体としては、ランダム共重合体でも、ブロック共
重合体でもよい。さらにこれらをグラフト変性した
(共)重合体でもよい。
【0033】重合工程において得られる脂環式構造含有
重合体の分子量は、使用目的に応じて適宜選択される
が、機械強度と成形加工性とのバランスの観点から、シ
クロヘキサン溶液(重合体が溶解しない場合はトルエン
溶液)のゲル・パーミエーション・クロマトグラフ法で
測定したポリイソプレン(トルエン溶液ではポリスチレ
ン)換算の重量平均分子量(Mw)で、通常5000以
上、好ましくは5000〜500000、より好ましく
は3000〜200000、特に好ましくは10000
〜100000である。分子量が過度に大きいと、成形
性が悪くなるばかりでなく、後述する水素化を行う場合
に、水素化反応の進行が遅くなり、水素化率が低下す
る。また、分子量が過度に小さいと重合体の機械強度が
小さくなる。
【0034】重合工程において得られる脂環式構造含有
重合体の分子量分布(Mw/Mn)は、通常7以下、好
ましくは5以下、より好ましくは3.5以下である。分
子量分布が上記範囲にあるときに、該重合体を用いて成
形した成形体の着色がなく、また、成形体にシルバース
トリークやボイドなどの成形不良も発生しない。
【0035】なお、前記重合工程により得られる重合体
が、主鎖および/または側鎖の環に炭素−炭素不飽和結
合(非共役不飽和結合および/または芳香族性不飽和結
合など。以下同じ)を有さず、後述する水素化工程を行
わない場合には、前記重合工程後の反応溶液から重合触
媒を除去する工程を含むことが好ましい。水素化工程を
行う場合であっても、重合工程後に重合触媒除去工程を
含むこととしても良い。触媒除去後の反応溶液中の触媒
残留量は、反応溶液中の重合体に対し、(触媒)金属元
素の重量で、通常10ppm以下、好ましくは1ppm
以下、より好ましくは0.1ppm以下である。
【0036】水素化工程 本発明では、上記重合工程により得られる重合体が、主
鎖および/または側鎖に、炭素−炭素不飽和結合を有す
る場合には、その不飽和基の一部または全部を飽和させ
ることにより、脂環式構造含有重合体の水素化物とする
ことができる。炭素−炭素不飽和結合を有する場合にお
いてその不飽和基を水素化することにより、脂環式構造
含有重合体の耐熱劣化性や耐光劣化性を改善できる。
【0037】水素化反応に供される重合体が芳香環を有
する場合には、当該芳香環を残存させてもよいが、完全
に水素化しても構わない。芳香環を残存させる場合にお
ける芳香環の残存率は、耐光性等の観点から、通常80
%以下、好ましくは50%以下、より好ましくは30%
以下である。芳香族環の不飽和結合は、H−NMR
による分析により、その他の不飽和結合とを区別して認
識できる。
【0038】非共役不飽和結合の水素化率は、通常80
%以上、好ましくは90%以上、より好ましくは95%
以上である。水素化率が低いと酸化劣化や分子切断を起
こしやすく、色目が悪くなったり、透明性が低下した
り、機械強度の低下をもたらす。
【0039】なお、炭素−炭素不飽和結合が芳香環だけ
である場合において、水素化を行うか否かは、脂環式構
造含有重合体の使用目的に応じて選択される。
【0040】水素化反応は、常法に従い、水素化触媒の
存在下に重合体を水素と接触させることにより行う。水
素化触媒としては、特開昭58−43412号公報、特
開昭60−26024号公報、特開昭64−24826
号公報、特開平1−138257号公報、特開平7−4
1550号公報等に記載されているものを使用すること
ができ、均一系触媒でも不均一系触媒でもよい。均一系
触媒は、水素化反応液中で分散しやすいので添加量が少
なくてよく、また、高温高圧にしなくても活性を有する
ので重合体の分解やゲル化が起こらず、低コスト性や品
質安定性等に優れる。不均一触媒は、高温高圧にするこ
とで高活性となり、短時間で水添でき、さらに除去が容
易である等の生産効率に優れる。中でも、除去が容易で
ある点から、不均一系触媒が好ましい。
【0041】均一系触媒としては、たとえば、クロロト
リス(トリフェニルホスフィン)ロジウム(I)などの
いわゆるウィルキンソン錯体; 酢酸コバルト/トリエ
チルアルミニウム、ニッケルアセチルアセトナート/ト
リイソブチルアルミニウム、チタノセンジクロリド/n
−ブチルリチウム、ジルコノセンジクロリド/sec−
ブチルリチウム、テトラブトキシチタネート/ジメチル
マグネシウム等の遷移金属化合物とアルキル金属化合物
の組み合わせからなる触媒;などが挙げられる。
【0042】不均一系触媒としては、たとえば、Ni、
Pd、Pt、Ru、Rh等の水素化触媒金属を担体に担
持させたものが挙げられる。特に、担体として、アルミ
ナやケイソウ土等の吸着剤を用いると、不純物等の混入
が少なく好ましい。これらの触媒は、重合体1重量部に
対し、10−5〜0.5重量部、好ましくは10−4
0.3重量部の範囲で使用される。水素化触媒は、重合
反応液にそのまま添加するか、あるいは重合反応液から
重合触媒を除去した後に添加して反応させることができ
る。
【0043】水素化反応は、通常、不活性溶媒中で実施
する。不活性溶媒としては、触媒に対して不活性なもの
であれば格別な限定はなく、重合反応溶媒と同じでよ
く、また、重合反応溶液にさらに追加しても良い。水素
化に用いる不活性溶媒の量は、水素化反応効率の観点か
ら、重合反応液中の重合体に対して、重量比で通常1〜
100倍、好ましく1.5〜20倍、より好ましくは2
〜10倍である。
【0044】水素化反応は、常法に従って行うことがで
きるが、水素化触媒の種類や反応温度によって水素添加
率が変わり、芳香族環の残存率も変化させることができ
る。上記の水素化触媒を用いた場合、芳香族環の不飽和
結合をある程度以上残存させるためには、反応温度を低
くしたり、水素圧力を下げたり、反応時間を短くする等
の制御を行えばよい。重合体中の芳香族環構造を完全に
水素化することなく残存させたまま、主鎖の非共役不飽
和結合の水添率を選択的に高めるためには、通常、水素
圧を0.01〜5MPa、好ましくは0.05〜4MP
a、さらに好ましくは0.1〜3MPaとする。水素化
反応の反応温度は、均一触媒を用いる場合は、通常、−
10〜150℃、好ましくは0〜130℃、さらに好ま
しくは20〜110℃とする。不均一触媒を用いる場合
には、通常、0〜300℃、好ましくは100〜250
℃、さらに好ましくは150〜230℃で実施する。
【0045】水素化反応は、水素の供給を停止すること
で停止できる。
【0046】水素化工程において得られる脂環式構造含
有重合体の水素化物の分子量は、使用目的に応じて適宜
選択されるが、シクロヘキサン溶液(重合体が溶解しな
い場合はトルエン溶液)のゲル・パーミエーション・ク
ロマトグラフ法で測定したポリイソプレン(トルエン溶
液ではポリスチレン)換算の重量平均分子量(Mw)
で、通常5000以上、好ましくは5000〜5000
00、より好ましくは8000〜200000、特に好
ましくは10000〜100000である。
【0047】水素化工程において得られる脂環式構造含
有重合体の水素化物の分子量分布Mw/Mnは、通常7
以下、好ましくは5以下、より好ましくは3.5以下で
ある。
【0048】水素化工程において得られる脂環式構造含
有重合体の水素化物のガラス転移温度(Tg)は、通
常、50〜250℃、好ましくは70〜220℃、より
好ましくは80〜200℃である。
【0049】なお、本発明では、前記水素化工程後の反
応溶液から水素化触媒を除去する工程を含むことが好ま
しい。なお、前記重合触媒除去工程を行わずに、水素化
工程後に重合触媒および水素化触媒の双方を一度に除去
することとしても良い。除去方法や除去後の触媒残留量
などについては前記重合触媒除去工程における場合と同
様にすればよい。
【0050】不活性溶媒 上述した重合工程および水素化工程で用いられる不活性
溶媒は、脂環式構造含有単量体、脂環式構造含有重合体
および脂環式構造含有重合体の水素化物を十分に溶解で
き、かつ重合反応や水素化反応を阻害しないものが用い
られる。不活性溶媒としては、たとえば、ペンタン、ヘ
キサン、ヘプタン、オクタン、ノナン、デカンなどのア
ルカン類;シクロペンタン、シクロヘキサン、メチルシ
クロヘキサン、エチルシクロヘキサン、ジメチルシクロ
ヘキサン、ジエチルシクロヘキサン、トリメチルシクロ
ヘキサン、シクロヘプタン、シクロオクタン、デカリ
ン、ノルボルナン、メチルノルボルナン、エチルノルボ
ルナンなどのシクロアルカン類;ベンゼン、トルエン、
キシレン、エチルベンゼン、クメンなどの芳香族炭化水
素類;クロロブタン、ブロムヘキサン、塩化メチレン、
ジクロロエタン、ヘキサメチレンジブロミド、クロロベ
ンゼン、クロロホルム、テトラクロロエチレンなどのハ
ロゲン化アルカンやアリールなどの化合物;などが挙げ
られ、中でも溶解性等の観点から、シクロアルカン類ま
たは芳香族炭化水素が好ましく、シクロアルカン類がよ
り好ましい。これらの不活性溶媒は、それぞれ単独で、
あるいは2種以上混合して用いることができる。不活性
溶媒の使用量は、特に限定されないが、撹拌効率、生産
性の双方のバランスを考慮して、脂環式構造含有単量体
100重量部に対して、通常40〜2000重量部、好
ましくは100〜1000重量部、より好ましくは25
0〜600重量部である。
【0051】スチーム凝固 反応溶液から揮発性成分(水、溶媒や未反応残留モノマ
ーなど)を除去するために、反応溶液をスチームと接触
させて重合体を析出させる。スチームに接触させる際の
反応溶液の重合体濃度は、特に限定されないが、好まし
くは5〜40重量%、より好ましくは10〜30重量%
に調整される。
【0052】反応溶液のスチーム凝固方法は、特に限定
されないが、通常、脂環式構造含有重合体を含む反応溶
液を、スチーム凝固槽に導入する直前に、高圧スチーム
および/または熱水(以下、単に「スチーム」とする)
の一部と接触させることにより行うことができる。
【0053】反応溶液に接触するスチームの温度は、反
応溶液中の揮発性成分の沸点およびこれと水の共沸温度
以上である。
【0054】反応溶液にスチームを接触させる際の操作
圧力(絶対圧)は、揮発性成分を除去する際の反応溶液
の温度において前記反応溶液中の溶媒の飽和蒸気圧より
低いことが好ましく、より好ましくは200kPa以下
である。操作圧力が高すぎると、揮発性成分の蒸発効率
が悪くなる。
【0055】反応溶液とスチームとの接触は、外部環境
から異物が混入しないような密閉系で行うことが好まし
い。
【0056】反応溶液には、予めフェノール系、フォス
ファイト系、チオエーテル系、リン系などの各種酸化防
止剤を添加しておくことが好ましい。スチームとの接触
前に酸化防止剤を添加しておくことで処理される重合体
の熱劣化を効果的に抑制できる。
【0057】スチームには、必要に応じて、界面活性剤
などのクラム化剤やpH調整のための酸を添加してもよ
い。
【0058】スチームに加えられる界面活性剤として
は、たとえばアルキルベンゼンスルホン酸塩、高級アル
コール硫酸エステル塩、脂肪酸またはロジン酸の塩、ポ
リオキシエチレン脂肪アルコールエーテルサルフェー
ト、アルキルフェノールポリエチレンオキサイドリン酸
エステルまたはその塩、高級アルコールポリエチレンオ
キサイドリン酸エステルまたはその塩、ジイソブチレン
と無水マレイン酸の共重合体またはその塩、スチレンと
無水マレイン酸の共重合体またはその塩などのアニオン
界面活性剤;脂肪酸アミン塩またはアミドピリジニウム
塩、アルキルアンモニウムハライド、アルキルアミンベ
ンジルハライドなどのカチオン界面活性剤;ソルビタン
脂肪酸エステル、ポリエチレンオキサイドグリセリン脂
肪酸エステル、ポリエチレンオキサイド高級アルコール
エーテル、ポリエチレンオキサイドアルキルフェノール
エーテル、ポリエチレンオキサイドとポリプロピレンオ
キサイドとのブロックポリマーなどが挙げられる。界面
活性剤は、スチームに対して一般に0.1〜3000p
pm程度になるように添加される。これらの界面活性剤
に加えて、Li、Na、K、Mg、Ca、Al、Znな
どの金属の水溶性塩を添加することも可能である。
【0059】スチームに加えられる酸は、有機酸でも無
機酸でもよく、またpHの変動に応じて加える量が増減
される。
【0060】反応溶液をスチームと接触させることによ
り、重合体がクラム状で水中に分散したスラリー(クラ
ムの水分散液)が得られる。
【0061】水中に分散したクラム状の重合体の濃度
は、水に対して、通常0.1〜20重量%、好ましくは
0.5〜15重量%、より好ましくは1〜10重量%で
ある。濃度がこの範囲であれば運転上の支障をきたすこ
となく、良好な粒径のクラムを得ることが可能である。
【0062】脱揮発性成分 上述したクラムの水分散液から揮発性成分を除去すれ
ば、脂環式構造含有重合体が得られる。しかしながら、
除去すべき揮発性成分が多すぎる場合は、後述する乾燥
工程で直接、揮発性成分を除去するのは効率が悪い。し
たがって本発明では、必要に応じて、含揮発性成分クラ
ムの揮発性成分含有率を通常10〜50重量%、好まし
くは10〜30重量%程度に調整して、乾燥工程での処
理を効率よく行えるようにすることが好ましい。揮発性
成分含有量の調整に用いる装置としては、特に限定され
ず、ロール、バンバリー式脱水機、スクリュー押出機式
絞り脱水機などの圧縮水絞機を用いてもよいが、遠心分
離器が好ましい。遠心分離器を用いることにより、短時
間で確実に揮発性成分含有量を適量に調整することがで
きる。
【0063】なお、スチームと接触させて得られるクラ
ム状重合体の水分散液を濾過などにより水をある程度除
去し、得られたスラリー化したクラムを回転式スクリー
ン、振動スクリーン、遠心脱水機などにより、含水率3
5〜60重量%まで水切りしてから圧縮水絞機や遠心分
離機に導入するのが製造効率の点から好ましい。
【0064】乾燥 必要に応じて行われる脱揮発性成分により得られたクラ
ム状の重合体を乾燥して、当該重合体の揮発性成分含有
量を、好ましくは500ppm以下、より好ましくは3
00ppm以下に調整する。乾燥後の重合体は、クラム
状、粒状、粉末状のいずれの形態であってもよい。
【0065】乾燥工程に用いられる装置としては、特に
限定されず、ドライヤー、乾燥器、ベント付き二軸押出
機等が挙げられるが、好ましくは、大気ベントおよび真
空ベントが設けられた2軸押出機(たとえば特開平3−
220211号公報参照)などのスクリューを有する加
熱シリンダーを備えた溶媒除去装置である。このような
スクリューを有する加熱シリンダーを備えた溶媒除去装
置によれば、分子量低下を抑制しつつ、乾燥前重合体か
ら効率よく、かつ短い滞留時間で溶媒その他の揮発性成
分を除去することが可能である。
【0066】乾燥時の乾燥温度は、好ましくは240〜
330℃、より好ましくは260〜310℃である。乾
燥温度が低すぎると、内部の揮発性成分を十分に除去す
ることができない。乾燥温度が高すぎると、回収される
重合体が熱劣化して、この重合体を成形して得られる成
形体が着色するおそれがある。
【0067】乾燥時の操作圧力(絶対圧)は、好ましく
は13.3kPa以下、より好ましくは4kPa以下で
ある。操作圧力が高すぎると、重合体中に残留する揮発
性成分の蒸発効率が悪くなり、乾燥後重合体中の揮発性
成分含有量が多くなるおそれがある。
【0068】以上のような工程を経ることにより、以下
に示すような特性を有する重合体を得ることができる。 (1)重合体の揮発性成分含有量が、好ましくは500
ppm以下、より好ましくは300ppm以下に調整さ
れているので、成形体にシルバーストリークやボイドな
どの成形不良や着色が生じるおそれが少なくなる。
【0069】(2)スチームとの接触前の重合体の重量
平均分子量を記号Mw1とし、乾燥後の重合体の重量平
均分子量を記号Mw2としたときに、関係式{(Mw1
−Mw2)/Mw1}×100≦30(%)を満足する
ような重合体を得ることができる。前記関係式の左辺
は、分子量の減少率を示している。分子量減少率が30
%以下(好ましくは20%以下)である重合体を成形し
て得られる成形体は、着色を生じるおそれが少ない。特
に、製造される脂環式構造含有重合体がノルボルネン系
重合体である場合には、その分子量低下率が5%以下で
ある重合体を得ることが可能であり、水素化ポリスチレ
ンなどのビニル脂環式炭化水素重合体である場合には、
その分子量低下率が15%以下である重合体を得ること
が可能である。
【0070】(3)重合体およびこれを成形して得られ
る成形体のイエローインデックス(△YI)を0.5以
下にすることができる。イエローインデックス(△Y
I)とは黄色度のことであり、この△YIが0.5以下
であると、着色しているとは認められず、しかも各種光
学特性に優れるものである。
【0071】(4)重合体に含まれる異物(大きさ:
0.5μm超)の個数を、150000個以下とするこ
とができる。異物の個数が150000個以下程度であ
れば、各種光学部品に使用可能である。
【0072】各種配合剤 本発明方法で製造される脂環式構造含有重合体には、必
要に応じて各種配合剤を添加することができる。各種配
合剤としては、樹脂工業で一般的に用いられるものであ
れば格別な限定はないが、たとえば、フェノール系、フ
ォスファイト系、チオエーテル系などの酸化防止剤;ヒ
ンダードフェノール系などの紫外線吸収剤;脂肪族アル
コール、脂肪族エステル、芳香族エステル、トリグリセ
ライド類、フッ素系界面活性剤、高級脂肪酸金属塩など
の離型剤;その他の滑剤、防曇剤、可塑剤、顔料、近赤
外吸収剤、帯電防止剤などが挙げられる。これらの配合
剤はそれぞれ単独で或いは2種以上を組み合わせて用い
られる。配合剤の使用量は、本発明の範囲を損ねない範
囲で適宜選択される。なお、各種配合剤が添加される脂
環式構造含有重合体(水素化物も含む)は、単独あるい
は2種類以上組み合わせて用いられる。
【0073】成形 本発明方法で製造される脂環式構造含有重合体は、製造
後に二軸押出機等の溶融状態で混練して、ペレットとし
て用いることができる。そして、周知の方法、たとえ
ば、射出成形、押し出し成形、キャスト成形、インフレ
ーション成形、ブロー成形、真空成形、プレス成形、圧
縮成形、回転成形、カレンダー成形、圧延成形、切削成
形等によって成形加工することができる。
【0074】用途 本発明方法で製造される脂環式構造含有重合体は、光学
材料をはじめとして各種成形体として広範な分野におい
て有用である。
【0075】たとえば、光ディスク、光学レンズ、プリ
ズム、光拡散板、光カード、光ファイバー、光学ミラ
ー、液晶表示素子基板、導光板、偏光フィルム、位相差
フィルムなどの光学材料;液体薬品容器、アンプル、バ
イアル、プレフィルドシリンジ、輸液用バッグ、密封薬
袋、プレス・スルー・パッケージ、固体薬品容器、点眼
薬容器などの液体、粉体、または固体薬品の容器、食品
容器、血液検査用サンプリング試験管、薬品容器用キャ
ップ、採血管、検体容器などのサンプリング容器、注射
器などの医療器具、メス、鉗子、ガーゼ、コンタクトレ
ンズなどの医療器具などの滅菌容器、ビーカー、シャー
レ、フラスコ、試験管、遠心管などの実験・分析器具、
医療検査用プラスチックレンズなどの医療用光学部品、
医療用輸液チューブ、配管、継ぎ手、バルブなどの配管
材料、義歯床、人工心臓、人造歯根などの人工臓器やそ
の部品などの医療用器材;タンク、トレイ、キャリア、
ケースなどの処理用または移送用容器、キャリアテー
プ、セパレーション・フィルムなどの保護材、パイプ、
チューブ、バルブ、シッパー流量計、フィルター、ポン
プなどの配管類、サンプリング容器、ボトル、アンプル
バッグなどの液体用容器類などの電子部品処理用器材;
電線、ケーブル用被覆材、民生用・産業用電子機器、複
写機、コンピューター、プリンターなどのOA機器、計
器類などの一般絶縁材料;硬質プリント基板、フレキシ
ブルプリント基板、多層プリント配線板などの回路基
板、特に高周波特性が要求される衛星通信機器用などの
高周波回路基板;液晶基板、光メモリー、自動車や航空
機のデフロスタなどの面発熱体などの透明導電性フィル
ムの基材、トランジスタ、IC、LSI、LEDなどの
電気・導体封止材や部品、モーター、コンデンサー、ス
イッチ、センサーなどの電気・電子部品の封止材、テレ
ビやビデオカメラなどのボディ材料、パラボラアンテ
ナ、フラットアンテナ、レーダードームの構造部材など
の電気絶縁材料;包装フィルム、農業用フィルムなどの
フィルム;磁気フロッピーディスク、磁気ハードディス
クなどの情報記録用基板などが挙げられる。中でも、成
形体の着色を嫌う光学材料に適用して好ましい。
【0076】以上、本発明の実施形態について説明して
きたが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において
種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
【0077】
【実施例】以下、本発明をさらに詳細な実施例に基づき
説明するが、本発明はこれら実施例に限定されない。以
下の例では、特に断りのない限り、部および%は重量基
準である。
【0078】なお、数平均分子量(Mn)および重量平
均分子量(Mw)は特に断りのない限り、シクロヘキサ
ンを移動層としたゲルパーミエーション・クロマトグラ
フィー(ポリスチレン換算)より測定した。主鎖(芳香
環以外の不飽和結合)水素添加率および芳香環の水素添
加率は、H−NMRにより測定した。
【0079】反応溶液1の製造 室温の反応器に窒素雰囲気下で、脱水シクロヘキサン5
00部、1−ヘキセン0.55部、ジブチルエ−テル
0.11部およびトリイソブチルアルミニウム0.22
部を入れて混合した後、45℃に保ちながら、トリシク
ロ[4.3.0.12,5]−デカ−3−エン(DC
P)76部、テトラシクロ[4.4.0.1 2,5.1
7,10]−ドデカ−3−エン(TCD)70部および
テトラシクロ[7.4.0.110,13
2,7 ]−トリデカ−2,4,6−11−テトラエ
ン(MTF)54部および六塩化タングステンの0.7
%トルエン溶液30部を2時間かけて連続的に添加して
重合した。得られた重合反応液を耐圧反応器に移送し、
珪藻土担持ニッケル触媒(日産ガードラー社製;G−9
6D、ニッケル担持率58重量%)10部およびシクロ
ヘキサン200部を加え、150℃、水素圧4.4MP
aで8時間反応させた。ステンレス製金網を備えたろ過
器の、金網上に珪藻土をろ過助剤として敷きつめ、水素
化反応液をろ過して、触媒を除去し、ノルボルネン系
(DCP−TCD−MTF)開環三元共重合体水素化物
の反応溶液1(重合体濃度20%)を得た。
【0080】反応溶液2の製造 窒素雰囲気下で反応器に、脱水シクロヘキサン230
部、スチレン4部およびジブチルエーテル0.10部を
仕込み、攪拌しながら温度60℃でnーブチルリチウム
溶液(15%含有ヘキサン溶液)0.18部を添加して
重合を開始した。0.5時間重合を行った後(この時点
での重合添加率は99%であった)、重合反応溶液中
に、96部のスチレンを1時間かけて連続的に添加し
た。添加終了30分後、イソプロピルアルコール0.1
部を添加して重合を停止させた。重合転化率は100%
であり、得られた重合体のMwは200,000、Mw
/Mnは1.05であった。以下、重合反応溶液167
部に対して上記反応溶液1と同様にして水素化反応を行
った。反応終了後、濾過により触媒を除去し、水素化ポ
リスチレン樹脂の反応溶液2(重合体濃度20%)を得
た。
【0081】実施例1 容積1mのステンレス製反応器に水600リットル
を入れ、攪拌下しながら、前記反応溶液1とスチームと
を同時に水相中に吹き込んだ。反応器の水相中には、反
応溶液1から析出したスラリー状のポリマー1が浮遊し
ていた。
【0082】遠心分離装置(コクサン社製の製品番号H
−1301)を用いて、該スラリーから殆どの水分を除
去してポリマー固形分を得た後、ベント付き二軸押出機
を用いて、ポリマー中の水分及び揮発性成分を除去乾燥
した。押出機のシリンダー温度は280℃、シリンダー
内圧力は10Torrであった。
【0083】得られたポリマーの揮発性成分含有量を、
ガスクロマトグラフィーにより測定したところ100p
pmであった。
【0084】得られたポリマーの重量平均分子量(M
w)は、スチームとの接触前では30300、乾燥後で
は30100、したがって減少率は約1%以下であり、
揮発性成分の除去処理による重合体への影響はほとんど
なかった。
【0085】得られたポリマー中の異物量を以下に示す
方法で測定したところ、0.5μm以上の異物量は約7
0000個であった。異物量の測定は、得られたポリマ
ーを、0.1μmカートリッジフィルターにて濾過精製
したシクロヘキサンを用いて0.2重量%溶液に調整
し、光散乱式粒子検出器(KS−58、リオン社製)を
用いて異物個数を測定した。
【0086】得られたポリマーの着色度(△YI)を以
下に示す方法で測定したところ、△YIが0.5以下で
あった。ポリマーの着色度の測定は、得られたポリマー
をトルエンに溶解して15重量%溶液とし、光路長50
mmの石英セルに入れ、色差計により測定した。
【0087】なお、得られたポリマーの主鎖水素添加率
は99.9%、共重合組成(重量比)はDCP/TCD
/MTF=38/35/27、Tgは140℃であっ
た。結果を合わせて表1に記載する。
【0088】実施例2 ベント付き二軸押出機の代わりに流動式乾燥機を用いて
乾燥した以外は、実施例1と同様にしてポリマーの評価
を行った。
【0089】得られたポリマーの揮発性成分含有量は1
20ppmであった。得られたポリマーの重量平均分子
量(Mw)は、スチームとの接触前では30300、乾
燥後では30200、したがって減少率は約1%以下で
あった。得られたポリマー中の0.5μm以上の異物量
は約120000個であった。得られたポリマーの着色
度(△YI)は0.5以下であった。結果を合わせて表
1に記載する。
【0090】実施例3 遠心分離装置の代わりに、2 1/2メッシュの金網を
用いて水分を除去し、しかもベント付き二軸押出機のシ
リンダー内圧力を30Torrとした以外は、実施例1
と同様にしてポリマーの評価を行った。
【0091】得られたポリマーの揮発性成分含有量は1
30ppmであった。得られたポリマーの重量平均分子
量(Mw)は、スチームとの接触前では30300、乾
燥後では30100、したがって減少率は約1%以下で
あった。得られたポリマー中の0.5μm以上の異物量
は約80000個であった。得られたポリマーの着色度
(△YI)は0.5以下であった。結果を合わせて表1
に記載する。
【0092】実施例4 反応溶液2を用い、ベント付き二軸押出機のシリンダー
温度を260℃とした以外は、実施例1と同様にしてポ
リマーの評価を行った。
【0093】得られたポリマーの揮発性成分含有量は9
0ppmであった。得られたポリマーの重量平均分子量
(Mw)は、スチームとの接触前では200000、乾
燥後では191000、したがって減少率は約5%であ
り、若干ではあるが揮発性成分の除去処理による重合体
への影響が見られた。得られたポリマー中の0.5μm
以上の異物量は約80000個であった。得られたポリ
マーの着色度(△YI)は0.5以下であった。なお、
得られたポリマーの芳香環の水素添加率は99.8%で
あった。結果を合わせて表1に記載する。
【0094】比較例1 30リットルのイソプロピルアルコールを入れた反応器
内で該アルコールを攪拌しながら、10リットルの反応
溶液1を少しずつ滴下してポリマー1を析出させたが、
析出したポリマーはもち状になり、攪拌翼にからみつい
た。回収したもち状ポリマーを金網上に2時間放置し
て、ポリマー表面の揮発性成分を蒸発除去させた後、真
空乾燥機(ヤマト科学社製の製品番号DP41)にて乾
燥した。
【0095】得られたポリマーの重量平均分子量(M
w)は、再沈前では30500、乾燥後(再沈後)では
30200、したがって減少率は約1%以下であり、ま
た、得られたポリマーの着色度(△YI)は0.5以下
であり、これらの点では良好であった。これに対し、ポ
リマーの揮発性成分含有量は1200ppmであり、ま
た、ポリマー中の0.5μm以上の異物量が約5000
00個であり、これらの点で実施例1〜4の優位性が確
認できた。なお、得られたポリマーの芳香環の水素添加
率は99.8%であった。結果を合わせて表1に記載す
る。
【0096】比較例2 反応溶液1をシクロヘキサンで希釈して重合体濃度5%
とし、30リットルのイソプロピルアルコールを入れた
反応器内で該アルコールを攪拌しながら、少しずつ滴下
してポリマー1を析出させた。析出したポリマーは細か
い粉状になっていた。回収した粉状ポリマーを金網上に
30分放置して、ポリマー表面の揮発性成分を蒸発除去
させた後、比較例1と同様の真空乾燥機にて乾燥した。
【0097】得られたポリマーの重量平均分子量(M
w)は、再沈前では30500、乾燥後(再沈後)では
30400、したがって減少率は約1%以下であり、ま
た、得られたポリマーの着色度(△YI)は0.5以下
であり、これらの点では良好であった。これに対し、ポ
リマーの揮発性成分含有量は500ppmであり、ま
た、ポリマー中の0.5μm以上の異物量は約4000
00個であり、これらの点で実施例1〜4の優位性が確
認できた。結果を合わせて表1に記載する。
【0098】比較例3 薄膜乾燥器(円筒形濃縮乾燥機:日立製作所製)を用い
た直接乾燥法により、反応溶液1の揮発性成分の除去を
行い、ポリマーを得た。なお、円筒形濃縮乾燥機の運転
条件は、第1ステップ:温度270℃、圧力20kP
a、第2ステップ:温度270℃、圧力1kPa以下、
溶液の滞留時間は5時間とした。
【0099】得られたポリマーの揮発性成分含有量は2
00ppmであり、また、ポリマー中の0.5μm以上
の異物量についても約6×10個であり、これらの
点では良好であった。これに対し、得られたポリマーの
重量平均分子量(Mw)は、薄膜乾燥前では3030
0、乾燥後では27900、したがって減少率は約10
%であった。また、得られたポリマーの着色度(△Y
I)は0.5を超えており、ポリマーは黄色味を帯びて
いた。これらの点では実施例1〜4の優位性が確認でき
た。結果を合わせて表1に記載する。
【0100】
【表1】
【0101】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、重合体の着色や分子量低下を起こさずに、また異物
の混入も少なく、しかも簡便な装置により脂環式構造含
有重合体を回収できる脂環式構造含有重合体の製造方法
を提供できる。
フロントページの続き Fターム(参考) 4J032 CA02 CA25 CA27 CA28 CA34 CA35 CA36 CA38 CA43 CA45 CB01 CB03 CB05 CF05 CG02 CG07 CG08 4J100 AA20P AR03P AR05P AR11P AR17P AR18P AR21P AR22P AS15P BA03P BA10P BA16P BA20P BA40P BC03P BC04P BC27P BC43P BC55P BC66P CA01 GC07 GC25 JA32 JA33 JA35 JA36 JA44 JA51 JA58 JA64

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 脂環式構造含有重合体を含む反応溶液に
    スチームを接触させて重合体を析出させる工程と、 前記析出した重合体を乾燥して重合体の揮発性成分含有
    量を500ppm以下にする工程とを有する脂環式構造
    含有重合体の製造方法。
  2. 【請求項2】 スクリューを有する加熱シリンダーを備
    えた溶媒除去装置を用いて前記析出した重合体の揮発性
    成分を除去することを特徴とする請求項1に記載の脂環
    式構造含有重合体の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記析出した重合体を乾燥する前に、遠
    心分離器を用いて前記析出した重合体の揮発性成分含有
    量を5〜50重量%に調整する工程をさらに有する請求
    項1または2に記載の脂環式構造含有重合体の製造方
    法。
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