JP2002179536A - ワックスの微細分散組成物、それを含む洗浄料及び毛髪化粧料 - Google Patents

ワックスの微細分散組成物、それを含む洗浄料及び毛髪化粧料

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JP2002179536A
JP2002179536A JP2000377552A JP2000377552A JP2002179536A JP 2002179536 A JP2002179536 A JP 2002179536A JP 2000377552 A JP2000377552 A JP 2000377552A JP 2000377552 A JP2000377552 A JP 2000377552A JP 2002179536 A JP2002179536 A JP 2002179536A
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wax
hair
oil
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polyoxyethylene
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English (en)
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Akira Noda
章 野田
Eiko Matsuura
恵衣子 松浦
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Shiseido Co Ltd
Original Assignee
Shiseido Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、極めて小さい粒子径を有し、毛髪
表面に均一に付着して毛髪の手触り感を向上させ、さら
には毛髪内部にも浸透することが期待でき、生分解性に
も優れたワックス微細分散組成物及びそれを含有する洗
浄料及び毛髪化粧料を提供することを目的とする。 【解決手段】 (A)特定のアミドアミン化合物及び
その塩、あるいは特定の塩基性アミノ酸誘導体及びその
塩から選ばれる1種または2種以上と、(B)ワックス
と、を含むことを特徴とするワックスの微細分散組成
物。及びそれを含む洗浄剤、毛髪化粧料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はワックスの微細分散
組成物、特にそれを用いた洗浄料及び毛髪化粧料の生分
解性と、毛髪の手触り感やまとまりやすさの改善に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、環境問題に対する意識の高まりか
ら、環境保護を考慮した洗浄剤の開発が急務になってい
る。リンス基剤においても、界面活性剤として従来の4
級カチオン(第4級アンモニウム塩)に比較し、より生
分解性の高いアミドアミン系界面活性剤を用いた基剤が
開発されている。リンス効果を発揮するために、通常の
リンス基剤ではシリコーン油分が汎用されているが、生
分解されにくいことからアミドアミン系リンス基剤では
炭化水素系の液状油分が使用されている。しかしなが
ら、毛髪になめらかさや軽さを付与するというリンス効
果の点ではシリコーン配合のリンスに比較し劣っている
ような状況である。
【0003】シリコーンに代わってリンス効果を発揮で
きる物質としては、ワックスが考えられる。ワックスは
常温で固体ないし半固体の油分であり、その皮膜は撥水
性を有するため化粧品、塗料等の分野に広く用いられて
いる。例えば、ワックスで毛髪をコートすることによ
り、ドライヤーやブラッシング等の損傷原因から毛髪を
保護でき、光沢感やつるつる感、さらに高い整髪性を付
与できることから毛髪化粧料に多用されている。この場
合、ワックス自体をベースとして用いる場合もあるが、
固形あるいは半固形のため毛髪への均一な塗布が極めて
困難でむら付き、厚付きとなりやすいことからエマルジ
ョン形態で用いることが一般的である。しかしながら単
純なO/W型エマルジョンであると、ワックス分散粒子
径が大きく毛髪表面に均一に付着しにくくなるため、べ
たつき生じたり十分なつるつる感を発揮できないという
欠点があり、粒子径の小さいワックス分散液の調製が望
まれていた。
【0004】ワックスを微細分散させる技術としては、
例えば特開平3−2112、特開平4−230616、
特開平5−220383等のように転相乳化法を利用し
て数百nm程度の粒子径を得る方法や、特開平10−3
24617のような数十nmのワックス分散液を得る方
法が知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
数百nmのワックス粒子径では、毛髪表面への付着の均
一性という点では不十分であり、かつ毛髪内部への浸透
は期待できないものであり、十分なワックスの効果を発
揮できなかった。また、より粒子径の小さいワックス分
散物が得られる後者の技術では、分散剤としては非イオ
ン性界面活性剤と両性界面活性剤とを併用しているた
め、リンス等に配合した場合、すすぎ時および乾燥時に
おける毛髪のなめらかさやしなやかさ等の手触り感を損
なうことがあった。すなわち、極めてワックス分散物の
粒子径が小さく、かつ手触り感が良好なリンス効果を発
現できる技術が望まれていた。
【0006】本発明は、極めて小さい粒子径を有し、毛
髪表面に均一に付着して毛髪の手触り感を向上させ、さ
らには毛髪内部にも浸透することが期待でき、生分解性
にも優れたワックス微細分散組成物及びそれを含有する
洗浄料及び毛髪化粧料を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、分散剤として生分
解生が高く擬カチオン性を有する特定のアミドアミン又
は特定の塩基性アミノ酸誘導体を用いて粒子径数十nm
のワックス微細分散液を調製し応用することで、毛髪表
面に均一に付着してなめらかさやしなやかさ等の毛髪の
手触り感が極めて良好で、かつ優れたまとまりやすさを
毛髪に付与できる洗浄剤や毛髪化粧料が得られることを
見い出した。本発明者らは、さらに高級アルコール及び
/又は非イオン性界面活性剤を配合することにより、ワ
ックスの多量配合が可能となることを見出し、本発明を
完成するに至った。
【0008】すなわち、本発明のワックスの微細分散組
成物は、(A)下記一般式(I): RCONH(CH)N(R) …(I) (式中、Rは炭素原子数13〜23の高級脂肪酸の残
基を表し、Rは炭素原子数1〜4のアルキル基を表
し、Xは2〜4の整数を示す)で表されるアミドアミン
化合物及びその塩、あるいは下記一般式(II)で表され
る塩基性アミノ酸誘導体及びその塩から選ばれる1種ま
たは2種以上と、(B)ワックスと、を含むことを特徴
とする。
【0009】
【化3】
【0010】(式中、Rは炭素原子数8〜22の直鎖
または分岐鎖のアルキル基またはアルケニル基を表し、
mは1〜5の整数を表し、Yは下記(1)〜(3)のい
ずれかの置換基を表す)
【0011】
【化4】
【0012】また、本発明のワックスの微細分散組成物
においては、ワックスの分散粒子の粒子径は10〜10
0nmであることが好適である。ワックスの分散粒子は
常温で固体ないし半固体の油分であることが好適であ
る。
【0013】また、本発明のワックスの微細分散組成物
においては、上記組成物に、さらに高級アルコール及び
/又は非イオン性界面活性剤を含むことが好適である。
【0014】また、本発明の洗浄料は上記ワックスの微
細分散組成物を含むことを特徴とする。本発明の洗浄料
においては、シリコーン油及び第4級アンモニウム塩を
実質的に含まないことが好適である。
【0015】また、本発明の毛髪化粧料は、上記ワック
スの微細分散組成物を含むことを特徴とする。また、本
発明の毛髪化粧料においては、シリコーン油及び第4級
アンモニウム塩を実質的に含まないことが好適である。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態をさらに
詳細に説明する。アミドアミン化合物及びその塩 本発明に用いられる(A)成分としてのアミドアミン化
合物は、下記一般式(I)で表される。 RCONH(CH)N(R) …(I) (式中、Rは炭素原子数13〜23の高級脂肪酸の残
基を表し、Rは炭素原子数1〜4のアルキル基を表
し、Xは2〜4の整数を示す)
【0017】具体的には、ステアリン酸ジエチルアミノ
エチルアミド、ステアリン酸ジメチルアミノエチルアミ
ド、パルミチン酸ジエチルアミノエチルアミド、パルミ
チン酸ジメチルアミノエチルアミド、ミリスチン酸ジエ
チルアミノエチルアミド、ミリスチン酸ジメチルアミノ
エチルアミド、ベヘニン酸ジエチルアミノエチルアミ
ド、ベヘニン酸ジメチルアミノエチルアミド、ステアリ
ン酸ジエチルアミノプロピルアミド、ステアリン酸ジメ
チルアミノプロピルアミド、パルミチン酸ジエチルアミ
ノプロピルアミド、パルミチン酸ジメチルアミノプロピ
ルアミド、ミリスチン酸ジエチルアミノプロピルアミ
ド、ミリスチン酸ジエチルアミノプロピルアミド、ベヘ
ニン酸ジエチルアミノプロピルアミド、ベヘニン酸ジメ
チルアミノプロピルアミド等が例示的に挙げられる。こ
れらの中でも、ステアリン酸ジメチルアミノプロピルア
ミド、ステアリン酸ジエチルアミノエチルアミドが好適
に用いられる。本発明では、これらのアミドアミン化合
物の中から1種または2種以上を任意に用いることがで
きる。
【0018】塩基性アミノ酸誘導体及びその塩 塩基性アミノ酸誘導体は下記一般式(II)で表される。
【0019】
【化5】 (式中、Rは炭素原子数8〜22の直鎖または分岐鎖
のアルキル基またはアルケニル基を表し、mは1〜5の
整数を表し、Yは下記(1)〜(3)のいずれかの置換
基を表す)
【0020】
【化6】
【0021】具体的には、3−ラウリルオキシ−2−ヒ
ドロキシプロピル−L−アルギニン、3−ミリスチルオ
キシ−2−ヒドロキシプロピル−L−アルギニン、3−
ミリスチルオキシ−2−ヒドロキシプロピル−リジン、
3−ラウリルオキシ−2−ヒドロキシプロピル−リジ
ン、3−パルミチルオキシ−2−ヒドロキシプロピル−
L−アルギニン等が挙げられる。本発明では、これらの
塩基性アミノ酸誘導体の中から1種又は2種以上を任意
に用いることができる。
【0022】ワックス ワックス成分としては、ミツロウ(ビースワックス)、
キャンデリラワックス、綿ロウ、カルナバワックス、ベ
イベリーロウ、イボタロウ、鯨ロウ、モンタンロウ、ヌ
カロウ、ラノリン、カポックロウ、モクロウ、酢酸ラノ
リン、液状ラノリン、サトウキビロウ、ラノリン脂肪酸
イソプロピル、ラウリン酸ヘキシル、還元ラノリン、ホ
ホバワックス、硬質ラノリン、セラックロウ、マイクロ
クリスタリンワックス、パラフィンワックス、ポリオキ
シエチレンラノリンアルコールエーテル、ポリオキシエ
チレンラノリンアルコールアセテート、ポリオキシエチ
レンコレステロールエーテル、ラノリン脂肪酸ポリエチ
レングリコール、脂肪酸クリセリド、硬化ヒマシ油、ワ
セリン、ポリオキシエチレン水素添加ラノリンアルコー
ルエーテル等がある。
【0023】なお、これらのワックスは混合して用いる
ことが可能であり、他の固形状あるいは液状油分を混合
しても常温において固形である範囲で使用可能である。
【0024】固体油分としては、カカオ脂、ヤシ油、硬
化ヤシ油、パーム油、パーム核油、モクロウ核油、硬化
油等が挙げられる。
【0025】液体油分としては、アボカド油、ツバキ
油、タートル油、マカデミアナッツ油、トウモロコシ
油、ミンク油、オリーブ油、ナタネ油、卵黄油、ゴマ
油、パーシック油、小麦胚芽油、サザンカ油、ヒマシ
油、アマニ油、サフラワー油、綿実油、エノ油、大豆
油、落花生油、茶実油、カヤ油、コメヌカ油、シナギリ
油、日本キリ油、ホホバ油、胚芽油、トリグリセリン、
トリオクタン酸グリセリン、テトラオクタン酸ペンタエ
リスリット、トリイソパルミチン酸グリセリン等が挙げ
られる。
【0026】本発明におけるワックスの分散粒子の粒子
径は、好ましくは10〜100nm、より好ましくは1
0〜50nmである。
【0027】本発明のワックス微細分散組成物は、あら
かじめ有機酸あるいは無機酸で中和し溶解しておいた前
記アミドアミン水溶液、ワックス及び精製水を混合し、
ワックスの融点以上まで加熱し攪拌した後に冷却するこ
とによって得られる。これにより、ワックスの分散粒子
の粒子径を10〜100nmに調製することが可能であ
る。
【0028】高級アルコール及び非イオン性界面活性剤 本発明のワックスの微細分散組成物においては、上記の
組み合わせにさらに高級アルコールや非イオン性界面活
性剤を添加することで、ワックスの多量配合が可能とな
り、より容易にワックス微細分散組成物を得ることがで
きる。
【0029】高級アルコールとしては、例えば、ミリス
チルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコ
ール、ベヘニルアルコール、バチルアルコール、イソス
テアリルアルコール等が挙げられる。
【0030】非イオン性界面活性剤としては、通常化粧
料に用いられる非イオン性界面活性剤を用いることがで
きる。例えばポリオキシエチレンソルビタンモノオレエ
ート、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレー
ト、ポリオキシエチレンソルビタンテトラオレエート等
のポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル類、ポ
リオキシエチレンソルビットモノラウレート、ポリオキ
シエチレンソルビットモノオレエート、ポリオキシエチ
レンソルビットペンタオレエート、ポリオキシエチレン
ソルビットモノステアレート等のポリオキシエチレンソ
ルビット脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレングリセ
リンモノステアレート、ポリオキシエチレングリセリン
モノイソステアレート、ポリオキシエチレングリセリン
トリイソステアレート等のポリオキシエチレングリセリ
ン脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレンモノオレエー
ト、ポリオキシエチレンジステアレート、ポリオキシエ
チレンジオレエート、ジステアリン酸エチレングリコー
ル等のポリオキシエチレン脂肪酸エステル類、ポリオキ
シエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンオレ
イルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテ
ル、ポリオキシエチレンベヘニルエーテル、ポリオキシ
エチレン2−オクチルドデシルエーテル、ポリオキシエ
チレンコレスタノールエーテル等のポリオキシエチレン
アルキルエーテル類、ポリオキシエチレンオクチルフェ
ニルエーテル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエー
テル、ポリオキシエチレンジノニルフェニルエーテル等
のポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル類、プ
ルロック等のプルロニック類、ポリオキシエチレン・ポ
リオキシプロピレンセチルエーテル、ポリオキシエチレ
ン・ポリオキシプロピレン2−デシルテトラデシルエー
テル、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレンモノ
ブチルエーテル、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロ
ピレン水添ラノリン、ポリオキシエチレン・ポリオキシ
プロピレングリセリンエーテル等のポリオキシエチレン
・ポリオキシプロピレンアルキルエーテル類、テトロニ
ック等のテトラポリオキシエチレン・テトラポリオキシ
プロピレンエチレンジアミン縮合物類、ポリオキシエチ
レンヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリ
オキシエチレン硬化ヒマシ油モノイソステアレート、ポ
リオキシエチレン硬化ヒマシ油トリイソステアレート、
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油モノピログルタミン酸
モノイソステアリン酸ジエステル、ポリオキシエチレン
硬化ヒマシ油マレイン酸等のポリオキシエチレンヒマシ
油硬化ヒマシ油誘導体、ポリオキシエチレンソルビット
ミツロウ等のポリオキシエチレンミツロウ・ラノリン誘
導体、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、ラウリン酸モ
ノエタノールアミド、脂肪酸イソプロパノールアミド等
のアルカノールアミド、ポリオキシエチレンプロピレン
グリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキ
ルアミン、ポリオキシエチレン脂肪酸アミド、ショ糖脂
肪酸エステル、ポリオキシエチレンノニルフェニルホル
ムアルデヒド縮合物、アルキルエトキシジメチルアミン
オキシド、トリオレイルリン酸等が挙げられる。
【0031】その他の成分 本ワックスの微細分散組成物及びこれを配合した洗浄
料、毛髪化粧料には、必要に応じて、他の成分を本発明
の効果を損なわない質的、量的範囲内で使用することが
できる。
【0032】具体的には、通常毛髪化粧料の成分とし使
用する油分(ツバキ油、ナタネ油、ゴマ油、サフラワー
油、綿実油、ヒマシ油、大豆油、ヤシ油、パーム油、ミ
ツロウ、モンタンロウ、ラノリン、炭化水素油、エステ
ル油等)、界面活性剤(アルキルベンゼンスルホン酸
塩、ポリオキシアルキレンアルキル硫酸エステル、アル
キル硫酸エステル、アルカンスルホン酸塩、アルキルエ
トキシカルボン酸塩、コハク酸誘導体、アルキルアミン
オキサイド、イミダゾリン型化合物、ポリオキシエチレ
ンアルキル又はアルケニルエーテル、ポリオキシエチレ
ンアルキルフェニルエーテル、高級脂肪酸アルカノール
アミド又はそのアルキレオキサイド付加物等)、高分子
化合物(ヒドロキシエチレンセルロース、ヒドロキシプ
ロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロー
ス、メチルセルロース、カチオン化セルロース、カチン
化高分子、ポリビニルピロリドン、ピニルピロリドンと
酢酸ビニルの共重合体、ビニルピロリドン−酢酸ビニル
−アルキルアミノアクリレート共重合体、メチルビニル
エーテル−無水マレイン酸共重合体の低級アルキル−N
−アルキルアクリルアミド共重合体等)、酸化防止剤、
紫外線吸収剤、保湿剤、香料、染料、顔料、色素、防腐
剤、ビタミン剤、ホルモン剤、消臭剤、pH調製剤、固
着剤等が挙げられる。
【0033】また、本発明の特定界面活性剤以外に非イ
オン性界面活性剤と両性界面活性剤とを併用すると、リ
ンス等に配合した場合、すすぎ時および乾燥時における
毛髪のなめらかさやしなやかさ等の手触り感を損なうこ
とがあるので好ましくはない。また、シリコーン油や第
4級アンモニウム塩は、生分解性が著しく劣るので、本
発明に用いないほうが好ましい。
【0034】
【実施例】以下に本発明を実施例に基づいてさらに詳細
に説明するが、本発明はこれらによって限定されるもの
ではない。なお、配合量はすべて重量%である。
【0035】本発明者らは、ワックスの微細分散組成
物、ワックスエマルジョンを後述の配合量で調製した。
そしてこれら各分散物を用いて調製したリンスについ
て、下記評価基準に従って毛髪の滑らか感、まとまりや
すさ、再整髪性の評価を行った。
【0036】[滑らか感]各サンプルを用いて、女性2
0名の専門パネルにより使用後(乾燥後)の毛髪の滑ら
か感を官能評価し平均をとった。比較対照として、後述
の実施例1−1を用いた。 (評価) + :実施例1−1より滑らか感があると回答 +−:実施例1−1と同程度の滑らか感があると回答 − :実施例1−1よりやや滑らか感が劣っていると回
答 −−:実施例1−1より著しく滑らか感が劣っていると
回答
【0037】[まとまり感]各サンプルを用いて、女性
20名の専門パネルにより使用後(乾燥後)の毛髪のま
とまり感を官能評価した。 (評価) ◎:18名以上が、まとまり感があると回答 ○:14〜17名が、まとまり感があると回答 △:8〜13名が、まとまり感があると回答 ×:7名以下が、まとまり感があると回答
【0038】[再整髪性]毛髪束(1g)に各サンプル
を塗布した後、30℃の水ですすぎを行い、乾燥後の毛
髪の広がり(S1)とさらにドライヤーを30秒あてた
後にくしでとかしたときの毛髪の広がり(S2)を測定
し、再整髪性を調べた。評価のS2/S1が小さい値ほ
ど、再整髪性は良好であることを表す。 (評価) ◎:S2/S1<0.5 ○:0.5≦S2/S1≦0.7 △:0.7<S2/S1<1.0 ×:S2/S1≧1.0
【0039】実施例1:ワックス微細分散物 カルナバワックス 2(重量%) ステアリン酸ジエチルアミノエチルアミド (+pH調整剤) 13 塩化ナトリウム 適量 イオン交換水 残部 [製法]全成分を約95℃で攪拌混合し、冷却すること
により得る。動的光散乱法による測定の結果、この微細
分散物の粒子径は約40nmであった。
【0040】比較例1:ワックス微細分散物 カルナバワックス 5(重量%) ポリオキシエチレンベヘニルエーテル(10EO) 10 ヤシ油脂肪酸アミドジメチルアミノ酢酸ベタイン 5 イオン交換水 残部 [製法]全成分を約95℃で攪拌混合し、冷却すること
により得る。動的光散乱法による測定の結果、この微細
分散物の粒子径は約30nmであった。
【0041】比較例2:ワックスエマルジョン カルナバワックス 5(重量%) ポリオキシエチレンベヘニルエーテル(10EO) 1 ヤシ油脂肪酸アミドジメチルアミノ酢酸ベタイン 0.5 イオン交換水 残部 [製法]全成分を約95℃で高速攪拌混合し、冷却する
ことにより得る。粒度分布測定装置ならびに光学顕微鏡
下で測定の結果、この微細分散物の粒子径は約2μmで
あった。
【0042】前記ワックスの微細分散物及びワックスエ
マルジョンを用いて、表1のリンスを調製した。評価結
果を併せて示す。
【0043】
【表1】 リンス 実施例 比較例 比較例 1−1 1−1 2−1 ワックス微細分散物(実施例1) 20 − − ワックス微細分散物(比較例1) − 20 − ワックス微細分散物(比較例2) − − 20 脱臭セタノール 2 2 2 ベヘニルアルコール 5 5 5ステアリン 酸シ゛メチルアミノフ゜ロヒ゜ルアミト゛ 1 3.6 3.6 pH調整剤 適量 適量 適量 防腐剤 適量 適量 適量 香料 適量 適量 適量 精製水 残部 残部 適量 滑らか感 +− − −− まとまり感 ○ ○ △ 再整髪性 ○ ○ △ 製法は常法による
【0044】表1の結果より、特定アミドアミン化合物
を含むワックスの微細分散物(実施例1)を用いて調製
したリンス(実施例1−1)は、滑らか感、まとまり
感、再整髪性に優れていることがわかる。これに対し
て、特定アミドアミン化合物を含まないワックスの微細
分散物(比較例1、2)を用いて調製したリンス(比較
例1−1、2−1)は、滑らか感において本発明のもの
(実施例1−1)より劣ることがわかる。また、実施例
1−1と比較例1−1及び2−1を比較すると、全体組
成物中の特定アミドアミン化合物の配合量は同じである
が、比較例1−1及び2−1は滑らか感において劣って
いることがわかる。従って、ワックスの微細分散組成物
を調製するときに、特定アミドアミン化合物を用いて調
製する必要があるといえる。
【0045】実施例2:ワックス微細分散物 カルナバワックス 5(重量%) ステアリン酸ジエチルアミノエチルアミド (+pH調整剤) 13 ベヘニルアルコール 2 1%塩化ナトリウム 適量 イオン交換水 残部 [製法]全成分を約95℃で攪拌混合し、冷却すること
により得た。動的光散乱法による測定の結果、この微細
分散物の粒子径は約30nmであった。
【0046】実施例3:ワックス微細分散物 カルナバワックス 5(重量%) ステアリン酸ジエチルアミノエチルアミド(+pH調整剤) 13 ポリオキシエチレン(8EO)ステアリルエーテル 2 塩化ナトリウム 適量 イオン交換水 残部 [製法]全成分を約95℃で攪拌混合し、冷却すること
により得た。動的光散乱法による測定の結果、この微細
分散物の粒子径は約35nmであった。
【0047】
【表2】 リンス 実施例 実施例 実施例 比較例 比較例 比較例 1−1 2−1 3−1 1−2 2−2 3−1 ワックス 微細分散物(実施例1) 20 − − − − −ワックス 微細分散物(実施例2) − 20 − − − −ワックス 微細分散物(実施例3) − − 20 − − −ワックス 微細分散物(比較例1) − − − 20 − −ワックスエマルシ゛ョン (比較例2) − − − − 20 − 流動パラフィン − − − − − 3 脱臭セタノール 2 2 2 2 2 2 ベヘニルアルコール 5 5 5 5 5 5ステアリン 酸シ゛メチルアミノフ゜ロヒ゜ルアミト゛ 1 1 1 1 1 1 pH調整剤 適量 適量 適量 適量 適量 適量 防腐剤 適量 適量 適量 適量 適量 適量 香料 適量 適量 適量 適量 適量 適量 精製水 残部 残部 残部 残部 残部 残部 滑らか感 +− + + − −− − まとまり感 ○ ◎ ◎ ○ △ × 再整髪性 ○ ◎ ◎ ○ △ × *製法は常法による
【0048】表2の結果より、非イオン性界面活性剤と
両性界面活性剤を含むワックスの微細分散物(比較例
1)を用いて調製したリンス(比較例1−2)は、滑ら
か感において本発明より劣ることがわかる。またワック
スエマルジョン(比較例2)を用いて調製したリンス
(比較例2−2)は、滑らか感、まとまり感、再整髪性
に劣ることがわかる。またワックスの代わりに炭化水素
の液状油分を用いて調製したリンス(比較例3−1)
も、滑らか感、まとまり感、再整髪性に劣ることがわか
る。これらに対して、特定アミドアミン化合物を含むワ
ックスの微細分散物(実施例1、2、3)を用いて調製
したリンス(実施例1−1、2−1、3−1)は、いず
れも滑らか感、まとまり感、再整髪性に優れていること
がわかる。
【0049】実施例1−1、2−1、3−1を比較する
と、高級アルコールを含むワックスの微細分散物(実施
例2)や非イオン性界面活性剤を含むワックスの微細分
散物(実施例3)を用いた方が、高級アルコール及び非
イオン性界面活性剤を含まないワックスの微細分散物
(実施例1)を用いるよりも滑らか感、まとまり感、再
整髪性においてより優れていることがわかる。
【0050】以下、さらに実施例を示す。実施例2−2:シャンプー ワックス微細分散物(実施例2) 5(重量%) ラウロイルメチルタウリンナトリウム(30%) 30 ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン(35%) 7 カチオン化セルロース 0.5 エチレングリコールジステアリン酸エステル 2 pH調整剤 適量 防腐剤 適量 香料 適量 精製水 残部 [製法]上記組成のサンプルを常法により調製した。本
サンプルは毛髪に対し、優れた滑らか感、まとまり感を
付与し、再整髪性も有していた。
【0051】実施例2−3:シャンプー ワックス微細分散物(実施例2) 10(重量%) ラウリルポリオキシエチレン(3)硫酸エステルナトリウム(30%) 30 ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 3 pH調整剤 適量 防腐剤 適量 香料 適量 精製水 残部 [製法]上記組成のサンプルを常法により調製した。本
サンプルは毛髪に対し、優れた滑らか感、まとまり感を
付与し、再整髪性も有していた。
【0052】実施例2−4:ヘアジェル ワックス微細分散物(実施例2) 30(重量%) カルボキシビニルポリマー 1 ポリビニルピロリドン 2 エチルアルコール 10 ポリオキシエチレンオクチルドデシルエーテル 適量 pH調整剤 適量 防腐剤 適量 香料 適量 キレート剤 適量 精製水 残部 [製法]上記組成のサンプルを常法により調製した。本
サンプルは毛髪に対し、優れた滑らか感、まとまり感を
付与し、再整髪性も有していた。
【0053】特定塩基性アミノ酸誘導体 次に特定塩基性アミノ酸誘導体を用いた実施例を示す。
本発明者らは、ワックスの微細分散組成物、ワックスエ
マルジョンを後述の配合量で調製した。そしてこれら各
分散物を用いて調製したリンスについて、前記評価基準
に従って毛髪のまとまりやすさ、再整髪性の評価を行っ
た。なお、滑らか感の評価基準は、下記の通りである。
【0054】[滑らか感]各サンプルを用いて、女性2
0名の専門パネルにより使用後(乾燥後)の毛髪の滑ら
か感を官能評価し平均をとった。比較対照として、後述
の実施例4−1を用いた。 (評価) + :実施例4−1より滑らか感があると回答 +−:実施例4−1と同程度の滑らか感があると回答 − :実施例4−1よりやや滑らか感が劣っていると回
答 −−:実施例4−1より著しく滑らか感が劣っていると
回答
【0055】実施例4:ワックス微細分散物 キャンデリラワックス 2(重量%) 3−ラウリルオキシ−2−ヒドロキシプロピル−L−アルギニン塩酸塩 (+pH調整剤) 5 イオン交換水 残部 [製法]全成分を約95℃で攪拌混合し、冷却すること
により得た。動的光散乱法による測定の結果、この微細
分散物の粒子径は約45nmであった。
【0056】比較例4:ワックス微細分散物 キャンデリラワックス 8(重量%) ポリオキシエチレンベヘニルエーテル(10EO) 10 ヤシ油脂肪酸アミドジメチルアミノ酢酸ベタイン 5 イオン交換水 残部 [製法]全成分を約95℃で攪拌混合し、冷却すること
により得た。動的光散乱法による測定の結果、この微細
分散物の粒子径は約40nmであった。
【0057】比較例5:ワックスエマルジョン キャンデリラワックス 8(重量%) ポリオキシエチレンベヘニルエーテル(10EO) 1 ヤシ油脂肪酸アミドジメチルアミノ酢酸ベタイン 0.5 イオン交換水 残部 [製法]全成分を約95℃で高速攪拌混合し、冷却する
ことにより得た。粒度分布測定装置ならびに光学顕微鏡
下で測定の結果、この微細分散物の粒子径は約2μmで
あった。
【0058】前記ワックスの微細分散物及びワックスエ
マルジョンを用いて、表3のリンスを調製した。評価結
果を併せて示す。
【0059】
【表3】 リンス 実施例 比較例 比較例 4−1 4−1 5−1 ワックス微細分散物(実施例4) 15 − − ワックス微細分散物(比較例4) − 15 − ワックス微細分散物(比較例5) − − 15 3−ラウリルオキシ−2−ヒドロキシプロピル−L−アルギニン塩酸塩 2 2.75 2.75 脱臭セタノール 2 2 2 ベヘニルアルコール 4 4 4 pH調整剤 適量 適量 適量 防腐剤 適量 適量 適量 香料 適量 適量 適量 精製水 残部 残部 残部 滑らか感 +− − −− まとまり感 ○ ○ △ 再整髪性 ○ ○ △ *製法は常法による
【0060】表3の結果より、特定塩基性アミノ酸誘導
体を含まないワックスの微細分散物(比較例4、5)を
用いて調製したリンス(比較例4−1、5−1)は、滑
らか感において本発明のもの(実施例4−1)より劣る
ことがわかる。これに対して、特定塩基性アミノ酸誘導
体の塩を含むワックスの微細分散物(実施例4)を用い
て調製したリンス(実施例4−1)は、滑らか感、まと
まり感、再整髪性に優れていることがわかる。また、実
施例4−1と比較例4−1、5−1を比較すると、全体
組成物中の特定塩基性アミノ酸誘導体の配合量は同じで
あるが、比較例4−1、5−1は滑らか感において劣っ
ていることがわかる。従って、ワックスの微細分散組成
物を調製するときに、特定塩基性アミノ酸誘導体を用い
て調製する必要があるといえる。
【0061】実施例5:ワックス微細分散物 キャンデリラワックス 8(重量%) 3−ラウリルオキシ−2−ヒドロキシプロピル−L−アルギニン塩酸塩 (+pH調整剤) 5 ポリオキシエチレン(8EO)ステアリルエーテル 10 イオン交換水 残部 [製法]全成分を約95℃で攪拌混合し、冷却すること
により得る。動的光散乱法による測定の結果、この微細
分散物の粒子径は約30nmであった。
【0062】実施例6:ワックス微細分散物 キャンデリラワックス 8(重量%) 3−ラウリルオキシ−2−ヒドロキシプロピル−L−アルギニン塩酸塩 (+pH調整剤) 5 ベヘニルアルコール 10 イオン交換水 残部 [製法]全成分を約95℃で攪拌混合し、冷却すること
により得る。動的光散乱法による測定の結果、この微細
分散物の粒子径は約20nmであった。
【0063】
【表4】 リンス 実施例 実施例 実施例 比較例 比較例 比較例 4−1 5−1 6−1 4−2 5−2 6−1 ワックス 微細分散物(実施例4) 15 − − − − −ワックス 微細分散物(実施例5) − 15 − − − −ワックス 微細分散物(実施例6) − − 15 − − −ワックス 微細分散物(比較例4) − − − 15 − −ワックスエマルシ゛ョン (比較例5) − − − − 15 − 流動パラフィン − − − − − 3 脱臭セタノール 2 2 2 2 2 2 ベヘニルアルコール 4 4 4 4 4 4 pH調整剤 適量 適量 適量 適量 適量 適量 防腐剤 適量 適量 適量 適量 適量 適量 香料 適量 適量 適量 適量 適量 適量 精製水 残部 残部 残部 残部 残部 残部 滑らか感 +− + + − −− − まとまり感 ○ ◎ ◎ ○ △ × 再整髪性 ○ ◎ ◎ ○ △ × *製法は常法による
【0064】表4の結果より、非イオン性界面活性剤と
両性界面活性剤を含むワックスの微細分散物(比較例
4)を用いて調製したリンス(比較例4−2)は、滑ら
か感において本発明より劣ることがわかる。またワック
スエマルジョン(比較例5)を用いて調製したリンス
(比較例5−2)は、滑らか感、まとまり感、再整髪性
に劣ることがわかる。またワックスの代わりに炭化水素
の液状油分を用いて調製したリンス(比較例6−1)
も、滑らか感、まとまり感、再整髪性に劣ることがわか
る。これに対して、特定塩基性アミノ酸誘導体を含むワ
ックスの微細分散物(実施例4〜6)を用いて調製した
リンス(実施例4−1、5−1、6−1)は、いずれも
滑らか感、まとまり感、再整髪性に優れていることがわ
かる。
【0065】実施例4−1、5−1、6−1を比較する
と、高級アルコールを含むワックスの微細分散物(実施
例6)や非イオン性界面活性剤を含むワックスの微細分
散物(実施例5)の方が、高級アルコール及び非イオン
性界面活性剤を含まないワックスの微細分散物(実施例
4)よりも滑らか感、まとまり感、再整髪性においてよ
り優れていることがわかる。
【0066】アミドアミン化合物及び塩基性アミノ酸誘
導体の生分解性 本発明者らは、本ワックスの微細分散組成物に用いられ
る特定アミドアミン化合物及び特定塩基性アミノ酸誘導
体の生分解性をBOD法を用いて調べた。アミドアミン
化合物として、ステアリン酸ジメチルアミノプロピルア
ミドを用い、塩基性アミノ酸誘導体として、N-[3-アル
キル(12、14)オキシ-2-ヒドロキシプロピル]-L-アルギ
ニン塩酸塩を用いた。なお、比較対照として、毛髪化粧
料によく用いられているカチオン性界面活性剤の塩化ス
テアリルトリメチルアンモニウムを挙げた。結果を図1
に示す。図1からわかるように、特定アミドアミン化合
物及び特定塩基性アミノ酸誘導体は、28日で40%以
上の分解率を得られた。これに対して、塩化ステアリル
トリメチルアンモニウムは、28日後もほどんと分解さ
れず、著しく低い分解率であることがわかる。従って、
本ワックスの微細分散組成物の生分解性は極めて高いと
いえる。また本ワックスの微細分散組成物を洗浄剤、毛
髪化粧料に用いたときも高い生分解性が期待できる。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のワックス
の微細分散組成物は、特定のアミドアミン化合物及びそ
の塩、又は特定の塩基性アミノ酸誘導体及びその塩と、
ワックスを含むので、毛髪の手触り感やまとまりやすさ
に優れており、洗浄剤又は毛髪化粧料として有用であ
る。また、本発明のワックスの微細分散組成物及びこれ
を含む洗浄料、毛髪化粧料は、生分解性の悪いシリコー
ン油や第4級アンモニウム塩を用いる必要がないので、
生分解性にも優れたものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】アミドアミン化合物及び塩基性アミノ酸誘導体
の生分解性を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C11D 3/38 C11D 3/38 10/02 10/02 Fターム(参考) 4C083 AA122 AB332 AC022 AC071 AC072 AC102 AC182 AC392 AC641 AC642 AC662 AC712 AC782 AC792 AD072 AD092 AD132 BB04 BB12 CC23 CC31 CC38 CC39 DD23 DD41 EE06 EE28 4H003 AB23 AD02 AD04 AD09 AE02 DA02 EA19 EB09 EB40 EB42 ED02 FA03 FA21

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)下記一般式(I): RCONH(CH)N(R) …(I) (式中、Rは炭素原子数13〜23の高級脂肪酸の残
    基を表し、Rは炭素原子数1〜4のアルキル基を表
    し、Xは2〜4の整数を示す)で表されるアミドアミン
    化合物及びその塩、あるいは下記一般式(II): 【化1】 (式中、Rは炭素原子数8〜22の直鎖又は分岐鎖の
    アルキル基またはアルケニル基を表し、mは1〜5の整
    数を表し、Yは下記(1)〜(3)のいずれかの置換基
    を表す) 【化2】 で表される塩基性アミノ酸誘導体及びその塩から選ばれ
    る1種または2種以上と、(B)ワックスと、を含むこ
    とを特徴とするワックスの微細分散組成物。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の組成物において、ワック
    スの分散粒子の粒子径が10〜100nmであることを
    特徴とするワックスの微細分散組成物。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の組成物におい
    て、ワックスは常温で固体ないし半固体の油分であるこ
    とを特徴とするワックスの微細分散組成物。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の組成物
    において、さらに高級アルコール及び/又は非イオン性
    界面活性剤を含むことを特徴とするワックスの微細分散
    組成物。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載のワック
    スの微細分散組成物を含むことを特徴とする洗浄料。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の洗浄料において、シリコ
    ーン油及び第4級アンモニウム塩のいずれも実質的に含
    まないことを特徴とする洗浄料。
  7. 【請求項7】 請求項1〜4のいずれかに記載のワック
    スの微細分散組成物を含むことを特徴とする毛髪化粧
    料。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の毛髪化粧料において、シ
    リコーン油及び第4級アンモニウム塩のいずれも実質的
    に含まないことを特徴とする毛髪化粧料。
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