JP2002179189A - パネル式水槽の単位パネルおよびその製造方法 - Google Patents

パネル式水槽の単位パネルおよびその製造方法

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JP2002179189A JP2000380657A JP2000380657A JP2002179189A JP 2002179189 A JP2002179189 A JP 2002179189A JP 2000380657 A JP2000380657 A JP 2000380657A JP 2000380657 A JP2000380657 A JP 2000380657A JP 2002179189 A JP2002179189 A JP 2002179189A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 止水性および耐腐食性を確保しつつ、安価に
製造することのできるパネル式水槽の単位パネルを提供
する。 【解決手段】 四角形状の平板部2の周縁に、この平板
部2に略直交させて組立用の接合片3を平板部2の表面
側へ折設した金属板製のパネル本体1からなるパネル式
水槽の単位パネルPにおいて、平板部2の四隅に接合片
3の隣り合う2つを含めて所定の大きさの切欠部4を設
け、平板部2の全裏面、この全裏面に連なる各接合片3
の全裏面に熱可塑性のシート11を接着して切欠部4を
覆う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばマンショ
ンなどの集合住宅における飲料水を貯蔵する水槽を組み
立てるパネル式水槽の単位パネルおよびその製造方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】通常、水槽を組み立てるパネル式水槽の
単位パネルは、繊維強化プラスチック、鋼板、ステンレ
ス板などで構成するが、製作の容易性、リサイクル性お
よび耐防火性を考慮して鋼板、ステンレスなどの金属板
製のものが利用されている。この金属板製のパネル式水
槽の単位パネルを製造する場合、所定形状の金属板に折
り曲げ加工を施すことにより、四角形状の平板部の周縁
に、この平板部に略直交する組立用の接合片を平板部の
表面側へ設けるとともに、平板部の四隅で隣り合う接合
片同士を、止水性および耐腐食性を考慮してアルゴン溶
接などで溶接している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のパネル式水槽の
単位パネルは、止水性および耐腐食性を考慮してアルゴ
ン溶接などで溶接しているので、製造コストが嵩み、高
価になるという不具合があった。
【0004】この発明は、上記したような不具合を解消
するためになされたもので、止水性および耐腐食性を確
保しつつ、安価に製造することのできるパネル式水槽の
単位パネルおよびその製造方法を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、四角形状の
平板部の周縁に、この平板部に略直交させて組立用の接
合片を平板部の表面側へ折設した金属板製のパネル本体
からなるパネル式水槽の単位パネルにおいて、平板部の
四隅に接合片の隣り合う2つを含めて所定の大きさに切
り欠いた切欠部を設け、パネル本体の四隅部分に、平板
部の裏面と各接合片の裏面との角出しを行った状態で、
平板部の裏面、この裏面に連なる各接合片の裏面にシー
トを接着して切欠部を覆ったものである。そして、シー
トで、平板部の全裏面と各接合片の全裏面とを覆うのが
望ましい。さらに、切欠部を、一辺の長さが0.5mm
〜10.0mmの四角形にするのが望ましい。
【0006】次に、他の発明にかかるパネル式水槽の単
位パネルの製造方法は、四角形状の金属板の四隅を所定
の方形で切り欠き、この金属板に折り曲げ加工を施して
四角形状の平板部の周縁に、この平板部に略直交する組
立用の接合片を平板部の表面側へ設けるとともに、平板
部の四隅に接合片の隣り合う2つを含めた所定の大きさ
の切欠部を設けてパネル本体とし、パネル本体の四隅部
分に、平板部の裏面と各接合片の裏面との角出しを行っ
た状態で、平板部の裏面、この裏面に連なる各接合片の
裏面に所定温度に加熱した熱可塑性のシートを接着して
切欠部を覆い、シートを冷却させた後にシートの周縁を
トリミングする。そして、シートで、平板部の全裏面と
各接合片の全裏面とを覆ったり、さらに各切欠部に平板
部および各接合片の裏面と面一状態に角出し治具を位置
させて平板部および各接合片の裏面に、所定温度に加熱
した熱可塑性のシートを接着して各切欠部を覆い、シー
トを冷却させた後にシートの周縁をトリミングして各角
出し治具を取り外したり、または、シートを冷却させた
後に各角出し治具を取り外してシートの周縁をトリミン
グする。なお、切欠部を、一辺の長さが0.5mm〜1
0.0mmの四角形にするのが望ましい。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を図に
基づいて説明する。図1はこの発明の第1実施形態であ
るパネル式水槽の単位パネルを示す斜視図、図2はシー
トを接着する前のパネル本体を示す斜視図である。これ
らの図において、Pは単位パネルを示し、金属板製のパ
ネル本体1と、このパネル本体1の裏面に接着剤(1
2)で接着された0.5mm〜2.0mm程度の厚さを
有した熱可塑性のシート11とで構成されている。
【0008】上記したパネル本体1は、略正方形をした
平板部2と、この平板部2の周縁に、平板部2に直交さ
せて平板部2の表面側へ折設した組立用の接合片3とで
構成されている。なお、平板部2の四隅には、接合片3
の隣り合う2つを含めて所定の大きさ、例えば接合片3
の表面からの長さLが、例えば6mmに板厚を加えた正
方形をした切欠部4が設けられている。
【0009】そして、平板部2には、周縁部を若干除い
た中心部分を裏側へ僅かに膨出させた補強部2aと、こ
の補強部2aの外側で、四隅の対称な位置に位置させた
ボルト挿通孔2bと、適宜の間隔で直径が略0.5mm
の複数の吸引孔2cとが設けられている。また、4つの
各接合片3には、ボルト挿通孔3aが他の接合片3のボ
ルト挿通孔3aの位置に対応させて複数設けられてい
る。
【0010】図3は図1に示した単位パネルを製造する
ための角出し治具を示す斜視図、図4〜図9は図1に示
した単位パネルを製造する過程を示す説明図であり、図
1または図2と同一または相当部分に同一符号を付して
説明を省略する。これらの図において、31は金属製の
角出し治具を示し、例えば6mmにパネル本体1の板厚
を加えた値を一辺とする正方形で、高さが略50mmの
四角柱である。
【0011】41は、例えば一辺が1100mmの正方
形をしたステンレス板、42はステンレス板41の四隅
の切り落とし部を示し、この切り落とし部42は、一辺
が略56mmの正方形とされている。43は折り曲げ線
を示し、ステンレス板41の各辺に平行で、各辺から略
50mmの位置に相当する直線である。
【0012】51は載置台を示し、平板部2および各接
合片3の表面側を当接させた状態でパネル本体1を載置
できるとともに、平板部2および接合片3の裏面と面一
に角出し治具31を載置できる形状とされ、各ボルト挿
通孔2bおよび各吸引孔2cに連通する複数の吸引孔5
1aが設けられている。そして、載置台51の、各切欠
部4に対応する四隅に角出し治具31が取り付けられて
いる。61はシート把持部材を示し、シート11の周縁
を把持するものである。71は放熱器を示し、熱可塑性
のシート11を軟化させる所定温度に暖めるものであ
る。
【0013】次に、単位パネルの製造について説明す
る。まず、図4に実線で示すようにステンレス板41を
正方形に切断し、図4に点線で示すように四隅を切断し
て切り落とし部42を設けた後、孔開け加工を施してボ
ルト挿通孔2bおよび吸引孔2cを設けると、図5に示
すようなステンレス板41となる。そして、ステンレス
板41にプレス加工を施して平板部2に補強部2aを形
成するとともに、図5の折り曲げ線43で折り曲げる
と、図2に示すパネル本体1となる。
【0014】次に、図2に示すパネル本体1を図6に示
すように表側を下側にし、図7に示すように、載置台5
1に載置して各切欠部4内に角出し治具31を位置させ
ることにより、角出し治具31でパネル本体1を載置台
51上に位置決めする。このように角出し治具31でパ
ネル本体1を位置決めすると、角出し治具31の上面が
平板部2の裏面と面一状態となり、角出し治具31の両
側面が各接合片3の裏面と面一状態になる。なお、載置
台51にパネル本体1を載置すると、各孔2b,2c,
3aは吸引孔51aに連通する。
【0015】そして、平板部2の裏面および各接合片3
の裏面に接着剤12を塗布する。次に、周縁をシート把
持部材61で把持された、平板部2の長さに各接合片3
の長さを加えた長さよりも大きな正方形をしたシート1
1を、上側から放熱器71で軟化する所定温度に加熱
し、載置台51を上昇させ、または、シート把持部材6
1および放熱器71を下降させることにより、図8に示
すように、平板部2および各接合片3の裏面を覆うよう
にシート11を被せた後、シート把持部材61がシート
11を把持するのを解除する。
【0016】次に、載置台51の下側の各吸引孔51a
から吸引して平板部2および各接合片3の裏面にシート
11を接着させた後、所定時間放置してシート11を自
然冷却させる。そして、図9に示すように、パネル本体
1を載置台51から取り外してシート11の周縁をトリ
ミングすると、図1に示す単位パネルPとなる。
【0017】図10は図1に示した単位パネルの利用例
を示す説明図であり、図1〜図9と同一または相当部分
に同一符号を付して説明を省略する。なお、図10は水
槽の内側から見た状態である。図10において、21は
当て板を示し、例えば金属板、強化プラスチック板など
で構成され、四隅にボルト挿通孔が設けられている。2
2は締結具を構成するボルトを示し、当て板21を単位
パネルPに取り付けるためのものである。
【0018】次に、水槽の組立について説明する。ま
ず、連結する単位パネルPのボルト挿通孔2bにボルト
を挿通して締結具を構成するナットおよびボルトで単位
パネルP同士を縦横に連結して底、側壁または天井を構
成する。このように各単位パネルPを接合片3で接続す
ると、接合片3に接着されているシート11がパッキン
として機能し、接合片3間を止水する。
【0019】しかし、切欠部4の大きさが、6mmに板
厚を加えた四角形で、シート11の厚さが0.5mm〜
2.0mm程度であるため、切欠部4が接する部分を止
水することができなくなるので、4つの切欠部4が集合
する部分の各平板部2の裏面に当て板21を当て、ボル
ト22およびナットで当て板21を各平板部2に固定す
る。このように当て板21を各平板部2に固定すると、
平板部2に接着されているシート11がパッキンとして
機能するので、切欠部4が集合する部分を止水すること
ができる。
【0020】なお、単位パネルPを接続した平面部分の
止水は図10に示すように当て板21を取り付けること
によって止水できるが、コーナ部分は、コーナ部分の形
状に合った同様な当て板部材を利用することにより、切
欠部4が集合する部分を止水することができる。
【0021】上述したように、この発明の第1実施形態
によれば、パネル本体1の裏面にシート11を接着させ
て覆ったので、貯蔵物に対する耐腐食性を確保すること
ができる。そして、パネル本体1の裏面にシート11を
接着させて覆うものの、接合片3同士を溶接する必要が
ないので、単位パネルPを安価に製造することができ
る。さらに、接合片3同士を締結具で締結すると、シー
ト11がパッキンとして機能するので、パッキンを使用
することなく止水性を確保することができる。
【0022】また、切欠部4が接する部分はシート11
を介して当て板21を取り付けることにより、シート1
1がパッキンとして機能するので、切欠部4が集合する
部分の止水性を確保することができる。そして、ステン
レス鋼板などに予めシートを接着させた後、ステンレス
鋼板などに加工を施して単位パネルとする方法では金型
との擦れによってシートが損傷する恐れがあるが、所定
形状に加工した後のパネル本体1にシート11を接着さ
せたので、シート11を損傷させる恐れがなく、確実に
所期の目的を達成することができる。さらに、角出し治
具31を使用して隅に位置するシート11の角出しを行
ったので、単位パネルPの隅の角出しが容易にできると
ともに、隅の角を綺麗に角出しすることができる。
【0023】図11はこの発明の第2実施形態の単位パ
ネルの利用例を示す説明図であり、図1〜図10と同一
または相当部分に同一符号を付して説明を省略する。な
お、図11は水槽の内側から見た状態である。図11に
おいて、23はパッキンを示す。そして、平板部2に
は、ボルト挿通孔2bが設けられていない。さらに、切
欠部4は長さLを0.5mmとした四角形とされてい
る。
【0024】この第2実施形態の単位パネルPは、第1
実施形態の単位パネルPと同様に製造することができ、
第1実施形態の単位パネルPと同様にパネル式水槽を組
み立てることができる。
【0025】したがって、第1実施形態と同様な効果を
得ることができるとともに、切欠部4の大きさが0.5
mmの四角形で、シート11の厚さが0.5mm〜2.
0mm程度であるため、第1実施形態の単位パネルPの
ように各平板部2の裏面に当て板21を当てて止水する
必要がなく、単にパッキン23で止水することができる
ので、水槽を容易かつ安価に組み立てることができる。
さらに、切欠部4の大きさを0.5mmにしたので、雨
水などが付着するのを防止できるため、パネル本体1、
すなわち単位パネルPの寿命を向上させることができ
る。
【0026】図12は図1に示した単位パネルを製造す
るための載置台などを示す部分斜視図、図13〜図16
は図12の載置台などを使用して図1に示した単位パネ
ルを製造する過程を示す説明図であり、図1〜図11と
同一または相当部分に同一符号を付して説明を省略す
る。これらの図において、32は受け台を示し、角出し
治具31の上面よりもパネル1の板厚分だけ上面が低
く、切欠部4に隣接した平板部2の表面側を支えるもの
であり、角出し治具31と一体に構成されても、角出し
治具31と別体に構成してもよい。
【0027】51Aは平面視矩形の載置台を示し、上側
に開放する矩形の凹部51bが設けられ、この凹部51
bに連通する吸引孔51aが、例えば底に設けられてい
る。そして、載置台51Aの上面に周回してパッキン5
3が取り付けられるとともに、四隅に角出し治具31お
よび受け台32が取り付けられている。
【0028】次に、単位パネルの製造について説明す
る。まず、図4に実線で示すようにステンレス板41を
正方形に切断し、図4に点線で示すように四隅を切断し
て切り落とし部42を設けた後、孔開け加工を施してボ
ルト挿通孔2bおよび吸引孔2cを設けると、図5に示
すようなステンレス板41となる。そして、ステンレス
板41にプレス加工を施して平板部2に補強部2aを形
成するとともに、図5の折り曲げ線43で折り曲げる
と、図2に示すパネル本体1となる。
【0029】次に、図2に示すパネル本体1を図13に
示すように表側を下側にし、図14に示すように、載置
台51Aに載置して平板部2の端をパッキン53に当接
させるとともに、切欠部4に隣接した平板部2を受け台
32に載せることにより、角出し治具31でパネル本体
1を載置台51A上に位置決めする。このように角出し
治具31でパネル本体1を位置決めすると、角出し治具
31の上面が平板部2の裏面と面一状態となり、角出し
治具31の両側面が各接合片3の裏面と面一状態になる
ことにより、各切欠部4内に角出し治具31が位置する
ことになる。
【0030】そして、平板部2の裏面および各接合片3
の裏面に接着剤12を塗布する。次に、周縁をシート把
持部材61で把持された、平板部2の長さに各接合片3
の長さを加えた長さよりも大きな正方形をしたシート1
1を、上側から放熱器71で軟化する所定温度に加熱
し、載置台51Aを上昇させ、または、シート把持部材
61および放熱器71を下降させることにより、図15
に示すように、平板部2および各接合片3の裏面を覆う
ようにシート11を被せた後、シート把持部材61がシ
ート11を把持するのを解除する。
【0031】次に、載置台51Aの下側の吸引孔51a
から吸引して平板部2および各接合片3の裏面にシート
11を接着させた後、所定時間放置してシート11を自
然冷却させる。そして、図16に示すように、パネル本
体1を載置台51Aから取り外してシート11の周縁を
トリミングすると、図1に示す単位パネルPとなる。
【0032】このようにして製造した単位パネルPも、
図10または図11のように組み立てることにより、水
槽とすることができる。そして、この載置台51Aは、
パネル本体1の表面側に当接する部分がないので、すな
わち金型として機能せず、単なる凹部51bを有する台
なので、安価に製造することができる。
【0033】なお、上記した実施形態では、吸引孔51
aから空気を吸引してパネル本体1の裏面にシート11
を接着させたが、吸引孔2cを設けずに、例えば一端側
から他端側へ弾性のあるローラでシート11をパネル本
体1へ押圧し、平板部2および各接合片3にシート11
を接着させてもよい。そして、当て板21を使用して止
水したが、特殊形状のパッキンを利用して止水すること
も可能である。
【0034】また、シート11で平板部2の全裏面と各
接合片3の全裏面とを覆って単位パネルPを容易に製造
できるようにしたが、パネル本体1の四隅部分に、平板
部2の裏面と各接合片3の裏面との角出しを行った状態
で、平板部2の裏面、この裏面に連なる各接合片3の裏
面にシート11を接着して、すなわちシート11を部分
的に接着して切欠部4を覆っても、同様な効果を得るこ
とができる。さらに、単位パネルPの製造方法の説明
で、シート11を冷却させた後にシート11の周縁をト
リミングして各角出し治具31を切欠部4から取り外し
たが、シート11を冷却させた後に各角出し治具31を
切欠部4から取り外してシート11の周縁をトリミング
してもよい。
【0035】そして、切欠部4の平板部2に形成される
隅の角度を90度として説明したが、この隅は丸みを帯
びていてもよいことは言うまでもない。また、切欠部4
を0.5mm角、6mmに板厚を加えた角の2例を示し
たが、図10に示すように、当て板21を利用して組み
立てる場合は、切欠部4を10mm角にしても止水性を
確保することができるとともに、外観上も美観を損ねる
ことがなく、また、図11に示すように、パッキン23
を使用して組み立てる場合は、パッキン23の厚さにも
よるが、切欠部4を2.5mm角にしても止水性を確保
することができ、さらに、図11に示すように、パッキ
ン23を使用せずに組み立てる場合は、シート11の厚
さを2.0mmにすることにより、切欠部4を1.4m
m角にしても止水性を確保することができる。
【0036】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、パネ
ル本体の裏面にシートを接着させて覆ったので、飲料水
などの収容物に対する耐腐食性を確保することができ
る。そして、パネル本体の裏面にシートを接着させて覆
うものの、接合片同士を溶接する必要がないので、単位
パネルを安価に製造することができる。さらに、接合片
同士を締結具で締結すると、シートがパッキンとして機
能し、また、切欠部が集合する部分はシートを介して当
て板を取り付けることにより、シートがパッキンとして
機能するので、パッキンを使用することなく止水性を確
保することができる。
【0037】そして、所定形状に加工した後のパネル本
体にシートを接着させたので、シートが損傷する恐れが
なく、確実に所期の目的を達成することができる。さら
に、角出し治具を使用して隅に位置するシートの角出し
を行ったので、単位パネルの隅の角出しが容易にできる
とともに、隅の角を綺麗に角出しすることができる。ま
た、切欠部の一辺の長さを0.5mm〜10.0mmに
したので、切欠部の一辺の長さが、例えば0.5mm〜
2.5mmであれば、単にパッキンで止水することがで
きるため、水槽を容易かつ安価に組み立てることがで
き、また、雨水などが付着するのを防止できるため、単
位パネルの寿命を向上させることができ、また、切欠部
の一辺の長さが、例えば0.5mm〜1.4mmであれ
ば、パッキンを使用することなく止水することが可能に
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施形態であるパネル式水槽の
単位パネルを示す斜視図である。
【図2】シートを接着する前のパネル本体を示す斜視図
である。
【図3】図1に示した単位パネルを製造するための角出
し治具を示す斜視図である。
【図4】図1に示した単位パネルを製造する過程を示す
説明図である。
【図5】図1に示した単位パネルを製造する過程を示す
説明図である。
【図6】図1に示した単位パネルを製造する過程を示す
説明図である。
【図7】図1に示した単位パネルを製造する過程を示す
説明図である。
【図8】図1に示した単位パネルを製造する過程を示す
説明図である。
【図9】図1に示した単位パネルを製造する過程を示す
説明図である。
【図10】図1に示した単位パネルの利用例を示す説明
図である。
【図11】この発明の第2実施形態の単位パネルの利用
例を示す説明図である。
【図12】図1に示した単位パネルを製造するための載
置台などを示す部分斜視図である。
【図13】図12の載置台などを使用して図1に示した
単位パネルを製造する過程を示す説明図である。
【図14】図12の載置台などを使用して図1に示した
単位パネルを製造する過程を示す説明図である。
【図15】図12の載置台などを使用して図1に示した
単位パネルを製造する過程を示す説明図である。
【図16】図12の載置台などを使用して図1に示した
単位パネルを製造する過程を示す説明図である。
【符号の説明】
P 単位パネル 1 パネル本体 2 平板部 2a 補強部 2b ボルト挿通孔 2c 吸引孔 3 接合片 3a ボルト挿通孔 4 切欠部 11 シート 12 接着剤 21 当て板 22 ボルト 23 パッキン 31 角出し治具 32 受け台 41 ステンレス板 42 切り落とし部 43 折り曲げ線 51 載置台 51A 載置台 51a 吸引孔 51b 凹部 53 パッキン 61 シート把持部材 71 放熱器 L 長さ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 四角形状の平板部の周縁に、この平板部
    に略直交させて組立用の接合片を前記平板部の表面側へ
    折設した金属板製のパネル本体からなるパネル式水槽の
    単位パネルにおいて、 前記平板部の四隅に前記接合片の隣り合う2つを含めて
    所定の大きさに切り欠いた切欠部を設け、 前記パネル本体の四隅部分に、前記平板部の裏面と前記
    各接合片の裏面との角出しを行った状態で、前記平板部
    の裏面、この裏面に連なる前記各接合片の裏面にシート
    を接着して前記切欠部を覆った、 ことを特徴とするパネル式水槽の単位パネル。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のパネル式水槽の単位パ
    ネルにおいて、 前記シートは、前記平板部の全裏面と前記各接合片の全
    裏面とを覆っている、 ことを特徴とするパネル式水槽の単位パネル。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載のパネル
    式水槽の単位パネルにおいて、 前記切欠部を、一辺の長さが0.5mm〜10.0mm
    の四角形にした、 ことを特徴とするパネル式水槽の単位パネル。
  4. 【請求項4】 四角形状の金属板の四隅を所定の方形に
    切り欠き、 この金属板に折り曲げ加工を施して四角形状の平板部の
    周縁に、この平板部に略直交する組立用の接合片を前記
    平板部の表面側へ設けるとともに、前記平板部の四隅に
    前記接合片の隣り合う2つを含めた所定の大きさの切欠
    部を設けてパネル本体とし、 前記パネル本体の四隅部分に、前記平板部の裏面と前記
    各接合片の裏面との角出しを行った状態で、前記平板部
    の裏面、この裏面に連なる前記各接合片の裏面に所定温
    度に加熱した熱可塑性のシートを接着して前記切欠部を
    覆い、 前記シートを冷却させた後に前記シートの周縁をトリミ
    ングする、 パネル式水槽の単位パネルの製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のパネル式水槽の単位パ
    ネルの製造方法において、 前記シートで、前記平板部の全裏面と前記各接合片の全
    裏面とを覆う、 ことを特徴とするパネル式水槽の単位パネルの製造方
    法。
  6. 【請求項6】 請求項4または請求項5に記載のパネル
    式水槽の単位パネルの製造方法において、 前記各切欠部に前記平板部および前記各接合片の裏面と
    面一状態に角出し治具を位置させて前記平板部および前
    記各接合片の裏面に、所定温度に加熱した熱可塑性のシ
    ートを接着して前記各切欠部を覆い、 前記シートを冷却させた後に前記シートの周縁をトリミ
    ングして前記各角出し治具を取り外す、 ことを特徴とするパネル式水槽の単位パネルの製造方
    法。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載のパネル式水槽の単位パ
    ネルの製造方法において、 前記シートを冷却させた後に前記各角出し治具を取り外
    して前記シートの周縁をトリミングする、 ことを特徴とするパネル式水槽の単位パネルの製造方
    法。
  8. 【請求項8】 請求項4から請求項7のいずれか1項に
    記載のパネル式水槽の単位パネルの製造方法において、 前記切欠部を、一辺の長さが0.5mm〜10.0mm
    の四角形にした、 ことを特徴とするパネル式水槽の単位パネルの製造方
    法。
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