JP2002178188A - レーザ切断加工における極薄板金属板の保持装置 - Google Patents

レーザ切断加工における極薄板金属板の保持装置

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JP2002178188A
JP2002178188A JP2000373208A JP2000373208A JP2002178188A JP 2002178188 A JP2002178188 A JP 2002178188A JP 2000373208 A JP2000373208 A JP 2000373208A JP 2000373208 A JP2000373208 A JP 2000373208A JP 2002178188 A JP2002178188 A JP 2002178188A
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ultra
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Masaki Hase
政樹 長谷
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Nippon Sharyo Ltd
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Nippon Sharyo Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】極薄板金属板を所定の緊張力で安定して保持で
きる作業性の優れたレーザ切断加工用の保持装置を提供
する。 【解決手段】この極薄板金属板の保持装置は、レーザ光
を照射するとともにアシストガスを噴射する加工ヘッド
のノズルの直下に設けられたXYステージ上に設けられ
る。この発明は、一端側に溝部を備えた固定枠35をX
Yステージ9に固設し、極薄板金属板の両端部を固定枠
35に取付板21で締結し、取付板に設けた押付部材で
極薄板金属板を上方から押し付けて溝部へ押し込んで緊
張保持するようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザ切断加工に
おける被加工物の保持装置に関し、特に極薄板金属板を
緊張保持する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】金属板のレーザ切断加工装置は図1に示
すように、加工ヘッド3にレーザ発振器1から反射ミラ
ー2を介して入射されるレーザ光を集光する集光レンズ
4が内装され、下端にはノズル6が設けられている。ま
た、集光レンズ4の下部にはアシストガスAGの噴射圧
力から集光レンズ4を保護するための保護ガラス5が設
けられている。
【0003】被加工物WはX方向とY方向に移動可能な
XYステージ9上に設けた保持装置8に把持され、NC
制御装置10により、予め設定してある切断データに基
づいて制御され、所定の形状にならって移動するように
構成されている。なお、11はX軸駆動装置、12はY
軸駆動装置である。
【0004】ところで、例えば実装基板製作時に使用さ
れるメタルマスクのように極薄板金属板(板厚0.1〜
0.5mm)を高精度・高品質に微細切断する場合は、
レーザ光をできるだけ小さく集光させ、焦点位置の変動
がないようにするとともにアシストガスを加工部に効果
的に噴射させる必要があるが、アシストガスの噴射圧に
よって加工部に局所的な撓み(波打ち現象と称してい
る)が生じ、レーザ光の集光点が変動するという問題が
ある。
【0005】従来、これを解決する手段としては、例え
ば特開平10−328867号公報に示されるように被
加工物(極薄板金属板)を緊張した状態に保持して加工
するようにしたものがある。これは、図7に示すよう
に、Y軸駆動台42に2個の巻取・繰出テンションロー
ラ41を設けて、これに被加工物Wを取り付けX軸方向
に張力を与えるようにしている。また、巻取・繰出テン
ションローラ41はNC制御装置10からの指令で被加
工物WのX軸方向の移動も行っている。
【0006】さらに、被加工物Wを上部押さえ部材44
と下部固定定盤45とによって上下から挟み込み、レー
ザ集光点付近の狭い領域で被加工物Wを拘束するという
手段も採っている。なお、図7において、43は加工ヘ
ッド47の下端に設けられたノズル、46は高潤滑性
板、48は接触式変位計で集光レンズ49の上下方向の
位置を検出するものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
レーザ切断加工装置では、被加工物をY軸駆動台42に
設けた巻取・繰出テンションローラ41に取り付けるの
で、被加工物に巻癖がつき易く、これが製品の質に影響
し、また、加工中はX軸移動のために巻き取り・繰り出
しが行われるので、緊張力が変動し易く一定に保つこと
が困難であるという問題がある。また、Y軸方向は保持
されないので、幅の広い被加工物では均一に緊張されず
らいという問題もある。さらに、Y軸移動とは異なる手
段でX軸移動をさせるのでY軸移動とのマッチングが難
しく加工精度に限界がある。
【0008】なお、上記特開平10−328867号公
報には、被加工物がシートである場合の例として、被加
工物の外縁部を把持して被加工物に張力を与え略水平に
緊張把持するようにしたことが記載されているが、緊張
保持の構成については記載がなく、不明である。
【0009】そこで、本発明は、極薄板金属板を所定の
緊張力で安定して保持できる作業性の優れた保持装置を
提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明では次の手段を採った。即ち、レーザ光を照
射するとともにアシストガスを噴射する加工ヘッドのノ
ズルの直下に設けられたNC制御装置からの指令で平面
移動するXYステージに保持される極薄板金属板の保持
装置において、少なくとも一端側に溝部を備えた固定枠
をXYステージに固設し、極薄板金属板の両端を固定枠
の端部に取付板で固定し、該取付板に設けた押付部材で
上方から押し付けることにより、極薄板金属板を溝部へ
押し込んで緊張保持するようにしたことを特徴としてい
る。
【0011】レーザ切断加工における被加工物(極薄金
属板)の保持装置は、予め枠体に被加工物を緊張保持し
たものをXYステージに取り付けるようにすることも考
えられるが、別途緊張保持する装置を設置する必要があ
る。本発明はレーザ加工機のXYステージ上で被加工物
を取り付けて緊張保持するものであり、ムラのない均一
な緊張保持が短時間で確実にできるようにしたものであ
る。
【0012】緊張力は被加工物の材質や板厚と使用する
アシストガスの噴射圧力などによって適宜調整できるよ
うにする必要があるが、本発明では、押付部材の押し込
み量を変えることによって調整する。この場合、被加工
物全体を均一な緊張状態にするには、被加工物が溝部の
底に隙間なく押圧されるようにするのが望ましい。
【0013】そこで、請求項2に記載のように、溝部の
底部を平坦として調整板によって溝深さを調整できるよ
うにするのがよい。調整板は種々の板厚金属板を組み合
わせて所望の厚さになるようにすればよい。なお、固定
枠の溝部は被加工物を固定する取付板の近くに設ける
が、これは固定枠の両端側に設けてもよいし、片側だけ
でもよい。また、極薄板金属板の幅寸法が大きいとき
は、上記の長手方向による緊張保持の後に幅方向の両端
部も固定するようにするのがよい。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明のレーザ切断加工に
おける極薄板金属板の保持装置の実施形態を図面に基づ
いて説明する。レーザ加工装置については上記図1で説
明したものと同じであり、説明は省略する。
【0015】被加工物(極薄板金属板)の保持装置8は
図2ないし図5に示すように、XYステージ9にボルト
37で固設される上面が四角形の固定枠35と、被加工
物の長手方向を固定枠35に緊張させて固定する取付装
置20と、固定枠35に被加工物の幅方向を固定する押
さえ板30とから構成されている。
【0016】固定枠35のX方向の両端には取付装置2
0が、Y方向の両端には押さえ板30が取り付けられる
ようにネジ穴が設けられている。そして、X方向の両端
側には溝部36が形成されている。取付装置20は断面
角状の取付板21と、押付部材25と、押付部材25を
押し込む押付ボルト24とから構成されている。
【0017】取付板21は取付ボルト26で固定枠35
に締結できるように構成され、取付ボルト26の挿通穴
には脱着を容易にするため戻しバネ27が設けられてい
る。また、取付板21の両端部にはガイド取付金具29
が固設されており、これに押付部材25を支持するガイ
ド棒28が取り付けられている。ガイド棒28の上端部
はナット28bが取り付けられており取付金具29との
間にバネ28aが装着されている。そして、ガイド棒2
8の下端部は押付部材25の両端部を嵌挿しナット28
cで固定している。押付部材25は取付板21と同方向
に長く、下端部は被加工物を傷つけないように曲面とな
っている。
【0018】取付板21の上面には2個のブラケット2
3がボルト22で固設されており、このブラケット23
には押付部材25を下方へ押し込むための押付ボルト2
4が設けられている。押さえ板30は幅の広い被加工物
である場合にY方向側を固定枠35に締結するためのも
ので、固定枠35に取付ボルト31で締結される。取付
ボルト31には上記取付装置20の取付ボルト26と同
様な戻しバネが装着されており(図5(b)参照)、押
さえ板30の脱着を容易にしている。
【0019】次に、このように構成された被加工物の保
持装置の作用について説明する。まず、被加工物を取り
付ける前に、被加工物の板厚や緊張力を考慮して溝部3
6の深さを調整する。この調整は図6に示すように、適
宜の厚さの調整板(金属板)38を組み合わせて固定枠
35の溝部36の底に敷設することによって行う。
【0020】被加工物の取り付けは、押付ボルト24を
緩めた状態で行う。まず、取付ボルト26を緩めること
により、戻しバネ27によって取付板21が固定枠36
から浮き上がるので、固定枠35の上面と取付板21の
間に被加工物の一端側の端部を差し込み、取付ボルト2
6を締め込んで締結する。他端側も同様に締結する。
【0021】このとき、押付部材25はガイド棒28の
バネ28aによって引き上げられ、上方に位置してい
る。次いで、押付ボルト24を締め込み、押付部材25
を下方へ押し込む。これによって被加工物は溝部36へ
押し込まれ、緊張する。押付部材25が被加工物を溝部
36の調整板38へ圧接するまで十分に締め込む。
【0022】次に、押さえ板30を被加工物のY方向両
端部に置き、取付ボルト31で締結する。なお、一端側
の押さえ板30は上記の取付板21と同様に取付ボルト
31を緩めて固定枠35との間に隙間を作り極薄板金属
板を差し込むようにしてもよい。
【0023】押さえ板30の締結により被加工物は固定
枠35にしっかりと緊張保持される。レーザ切断加工が
終わったら、押付ボルト24、取付ボルト31および取
付ボルト26を緩めて緊張を解いてから、被加工物を取
り出す。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のレーザ切
断加工における極薄金属板の保持装置は、少なくとも一
端側に溝部を備えた固定枠をXYステージに固設し、極
薄板金属板の両端を固定枠の端部に取付板で固定し、該
取付板に設けた押付部材で上方から押し付けることによ
り、極薄板金属板を溝部へ押し込んで緊張保持するよう
にしたので、緊張保持作業が簡便で短時間で行え、か
つ、安定した緊張力を保持できる。また、溝部へ調整板
を介在させることによって適宜の緊張力に調整できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】金属板のレーザ切断加工装置の全体構成を示す
正面図である。
【図2】本発明の極薄金属板の保持装置の構成を示す側
面図である。
【図3】同 平面図である。
【図4】同 図3のD−D視図である。
【図5】(a)は図3のAA断面図、(b)はBB断面
図、(c)はCC断面図である。
【図6】同 極薄板金属板の緊張保持状態を示す側面図
である。
【図7】従来の極薄板金属板の保持装置を示す正面図で
ある。
【符号の説明】
1…レーザ発振器 2…反射ミラー 3…加工ヘッド 4…集光レンズ 5…保護ガラス 6…ノズル 8…保持装置 9…XYステージ 10…NC制御装置 11…X軸駆動装置 12…Y軸駆動装置 20…取付装置 21…取付板 22…ボルト 23…ブラケット 24…押付ボルト 25…押付部材 26…取付ボルト 27…戻しバネ 28…ガイド棒 28a…バネ 28b,28c…ナット 30…押さえ板 31…取付ボルト 35…固定枠 36…溝部 37…ボルト 38…調整板 41…巻取・繰出テンションローラ 42…Y軸駆動台 43…ノズル 44…上部押え部材 45…下部固定定盤 46…高潤滑性板 47…加工ヘッド 48…変位計 49…集光レンズ W…被加工物 AG…アシストガス

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】レーザ光を照射するとともにアシストガス
    を噴射する加工ヘッドのノズルの直下に設けられたNC
    制御装置からの指令で平面移動するXYステージに保持
    される極薄板金属板の保持装置において、少なくとも一
    端側に溝部を備えた固定枠をXYステージに固設し、極
    薄板金属板の両端を固定枠の端部に取付板で固定し、該
    取付板に設けた押付部材で上方から押し付けることによ
    り、極薄板金属板を溝部へ押し込んで緊張保持するよう
    にしたことを特徴とするレーザ切断加工における極薄板
    金属板の保持装置。
  2. 【請求項2】該固定枠の溝部は底部が平坦で調整板を敷
    設することによって溝深さが調整できることを特徴とす
    る請求項1記載のレーザ切断加工における極薄板金属板
    の保持装置。
JP2000373208A 2000-12-07 2000-12-07 レーザ切断加工における極薄板金属板の保持装置 Pending JP2002178188A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011016156A (ja) * 2009-07-09 2011-01-27 Nippon Sharyo Seizo Kaisha Ltd レーザ加工機
JP2014130972A (ja) * 2012-12-28 2014-07-10 Nidec-Read Corp チャック及び処理装置
CN104174989A (zh) * 2013-05-28 2014-12-03 日本车辆制造株式会社 激光加工机

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