JP2002176755A - Srモータおよび該モータを備えた転てつ機 - Google Patents

Srモータおよび該モータを備えた転てつ機

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JP2002176755A
JP2002176755A JP2000375777A JP2000375777A JP2002176755A JP 2002176755 A JP2002176755 A JP 2002176755A JP 2000375777 A JP2000375777 A JP 2000375777A JP 2000375777 A JP2000375777 A JP 2000375777A JP 2002176755 A JP2002176755 A JP 2002176755A
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rotor
armature
motor
stator
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JP2000375777A
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Morihiro Saito
守弘 斎藤
Tadashi Isayama
正 伊佐山
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Nippon Signal Co Ltd
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Nippon Signal Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 SRモータにつき、ロータの回転位置を検出
するためのセンサや複雑な制御回路を不要とする。 【解決手段】 ロータ2の界磁磁極部21に棒状導体2
2を設け、多数の棒状導体22のそれぞれを終端板2
4,24により相互に導通する。かご型誘導電動機と同
様の原理によりロータ2が始動され、同期速度近くまで
加速されるから、低速大トルクを得られ、またロータ2
の回転位置を検出するセンサや回転位置をフィードバッ
クするための制御回路が不要となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、界磁における磁気
抵抗の偏在によってトルクを得るSRモータに関し、と
くにロータの位置検出を不要としたSRモータ、および
該モータを備えた転てつ機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のスイッチド・リラクタンスモータ
(以下、SRモータとよぶ)としては、例えば内側に、
外向き凸状の界磁磁極部を複数(例えば4個)有する界
磁を設けるとともに、外側に、内向き凸状の電機子磁極
部を複数(例えば6個)有する電機子を配設した構成の
ものであって、電機子側の各電機子磁極部にコイルを取
り付けたもの(回転界磁型)が知られている。また、電
機子と界磁を内外逆とし、内側を電機子とし外側を界磁
とする構成(回転電機子型)もある。
【0003】例えば前者(回転界磁型)のSRモータで
は、刻々変化するロータ(内側回転子)の回転位置を常
時検出するセンサを適宜の位置に付設しており、このセ
ンサから出力する検出信号に基づきステータ(外側固定
子)の適宜のコイルに電流を流し、これによって発生す
る回転磁界によりロータを磁化すると、ロータの突極的
な磁気特性(典型的には、ロータの突極的な幾何形状)
による磁気抵抗の偏在によって、ロータは磁気抵抗が減
少するような姿勢に変位しようとする。これによってS
Rモータがトルクを発生する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、SRモータ
は始動トルクが小さいため、低速域で大きなトルクが必
要な用途には適さない。また、SRモータでは、ロータ
の回転位置を検出するためのセンサや、回転位置をステ
ータのコイルの励磁状態にフィードバックするための制
御回路が必要であるところ、これらは高価であると共に
複雑で故障のおそれもあり、鉄道用の転てつ機のように
信頼性・経済性が重視される用途には必ずしも適すると
はいえない。
【0005】そこで、本発明の目的は、低速大トルクを
得ることができ、またロータの回転位置を検出するため
のセンサや複雑な制御回路が不要なSRモータを提供す
ることを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】第1の本発明は、ステー
タと、前記ステータの内側に収容されるロータとからな
り、前記ステータと前記ロータとのいずれか一方を電機
子とし他方を界磁とし、前記界磁における磁気抵抗の偏
在によってトルクを得るSRモータであって、前記電機
子は、前記界磁に向けて突出する複数の電機子磁極部を
等角的に備えると共に各電機子磁極部には単巻きコイル
を備え、前記界磁は、磁性体からなり前記電機子の電機
子磁極部に向けて間欠的かつ等角的に突出する複数の界
磁磁極部をそれぞれ備えた第1の部材および第2の部材
と、前記第1および第2の部材の間に設けられ両部材を
互いに異極に磁化する永久磁石と、を備え、前記第1の
部材の界磁磁極部と前記第2の部材の界磁磁極部とは回
転方向に互いに位相を異にして設けられ、前記界磁はさ
らに、前記界磁磁極部のそれぞれを前記ロータの回転軸
と同方向に貫通する導体を備え、且つこれら導体のそれ
ぞれが相互に導通されていることを特徴とするSRモー
タである。
【0007】第1の本発明では、界磁は永久磁石により
その第1の部材の界磁磁極部と第2の部材の界磁磁極部
とが互いに異極に磁化されている。そして、これらの界
磁磁極部を吸引するような回転磁界を電機子により生じ
させることにより、界磁の突極的な幾何形状による磁気
抵抗の偏在によって、界磁と電機子(いずれか一方がロ
ータであり他方がステータである)は、界磁の磁気抵抗
が減少するような姿勢に相対的に回転する。
【0008】ここで、第1の本発明では、界磁がさら
に、界磁磁極部のそれぞれをロータの回転軸と同方向に
貫通する導体を備え、且つこれら導体のそれぞれが相互
に導通されていることとしたので、電機子により生じる
回転磁界が導体を切ることによって誘起される誘起起電
力により導体から磁界が生じ、これが回転磁界と鎖交し
て回転力が生じる。すなわち、かご型誘導電動機と同様
の原理によりロータが始動され、同期速度近くまで加速
される。そして、ロータとステータの間のすべりが縮小
し、ロータが同期速度に達すると、導体には電流が流れ
なくなる。
【0009】このように第1の本発明では、界磁に備え
られた導体の電気的・磁気的作用により、始動および同
期速度への移行を行うことができるから、ロータの回転
位置を検出するセンサや回転位置をフィードバックする
ための制御回路が不要となり、きわめて信頼性・経済性
の高い製品を得ることができる。
【0010】第2の本発明は、第1の本発明のSRモー
タであって、前記第1および第2の部材はいずれも平板
状であり、前記第1および第2の部材の一方における前
記界磁磁極部を貫通する前記導体を、前記第1および第
2の部材の他方における前記界磁磁極部同士の間の空隙
に露出させ且つ前記電機子の電機子磁極部による磁束中
に臨ませたことを特徴とするSRモータである。
【0011】第2の本発明では、界磁を構成する第1お
よび第2の部材がいずれも平板状であることとしたの
で、加工が容易であって低コストで製造できる。また、
導体が第1および第2の部材の一方における界磁磁極部
を貫通することとしたので、導体を界磁に対し回転方向
に位相を異にした外部に配置した構造に比して、導体の
作用により大きなトルクを得ることができる。
【0012】第3の本発明は、第1または第2の本発明
のSRモータであって、前記電機子の電機子磁極部の単
巻きコイルを2相に配線すると共に両相の間に進相コン
デンサを接続してなり、単相交流電力により運転される
ことを特徴とするSRモータである。
【0013】第3の本発明では、電機子を2相に配線
し、両相の間に進相コンデンサを接続したので、これに
単相交流電力を印加すると、電機子の各相が2相交流で
励磁される。これにより第3の本発明では、第1または
第2の発明の効果に加え、単相交流電力によって運転で
き、構造単純にして取扱性に優れたSRモータを得るこ
とができる。
【0014】本発明は、第4の本発明のようにロータを
界磁とする回転界磁型であってもよく、また、第5の本
発明のようにステータを界磁とする回転電機子型であっ
てもよい。また、本発明は上述の各種の利点から、転て
つ機に適用するのが好適である。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の好適な実施形態につい
て、以下に図面を参照しながら説明する。図1は第1実
施形態に係るインナロータ方式のSRモータ10を示
す。外側部材となるステータ1は、多数枚の同形の珪素
鋼板を軸方向に積層してなり、内向きの電機子磁極部1
1が12個、等間隔に形成されている。
【0016】ステータ1の各電機子磁極部11には、単
巻きコイル12が1つずつ取り付けてある。単巻きコイ
ル12は、その巻き方向が図中時計回りに正・正・逆・
逆の繰り返しとなるように各電機子磁極部11に取り付
けられる。単巻きコイル12を使用する理由は、巻装密
度を上げることができること、簡単に製造できること、
製造コストが安いことなどにある。
【0017】内側部材となるロータ2は、いずれも多数
枚の同形の珪素鋼板を軸方向に積層してなる第1ロータ
板2Aおよび第2ロータ板2B、およびこれらに挟まれ
た円盤状の永久磁石3(図2参照)から構成されてい
る。第1ロータ板2Aおよび第2ロータ板2Bには、そ
れぞれ外向きの界磁磁極部21が15個ずつ等間隔に形
成されている。
【0018】これら界磁磁極部21は、一方のロータ板
の界磁磁極部21が他方のロータ板の界磁磁極部21,
21の間から軸方向に露出するように、交互に配置さ
れ、その結果図1に示すとおり、回転軸4の軸方向から
見て計30個の電機子磁極部21が等間隔に並んだ状態
となる。なお、ステータ1およびロータ2の材質は、強
磁性となりうる磁性材料であれば他の材料でもよい。回
転軸4はロータ2とキー結合により固定されており、ま
たケース5に対してベアリング6により回転自在に保持
されている。
【0019】永久磁石3は、その軸方向の両端面が磁極
となるような極性をもち、第1ロータ板2AをN極に磁
化し、他方、第2ロータ板2BをS極に磁化している。
この結果、N極に磁化されている第1ロータ板の界磁磁
極部21と、S極に磁化されている第2ロータ板2Bの
界磁磁極部21とが、周方向にN,S,N,Sの順で交
互に配置されることになる。
【0020】ロータ2の界磁磁極部21のそれぞれに
は、通孔が開けられている。これら通孔には、図3に示
すように、棒状導体22をロータ2の回転軸と同方向に
貫通させ、これら棒状導体22の両端部を、リング状の
導体からなる終端板24,24に固定する。棒状導体2
2および終端板24により、かご型導体が形成される。
【0021】ステータ1の各電機子磁極部11に巻装さ
れている単巻きコイル12は、A相およびB相の2相に
配線されており、これらA相およびB相の単巻きコイル
12は、ステータ1の各電機子磁極部11に、時計方向
にみてB相正巻、A相正巻、B相逆巻、A相逆巻の順に
装着されている。
【0022】図4において、並列に接続されたA相の単
巻きコイル12aおよびB相の単巻きコイル12bの各
入力側と、入力端子15との間には、正逆転スイッチ1
4が設けられている。そしてA相およびB相の単巻きコ
イル12a,12bの間には、進相コンデンサ13が接
続されており、これにより、正逆転スイッチ14がA相
側(正転側)を選択しているときにはB相側が進相とな
り、また正逆転スイッチ14がB相側(逆転側)を選択
しているときにはA相側が進相となるように、A相側と
B相側とには互いに電気角90°の位相差をもった電流
がそれぞれ供給される。
【0023】次に、第1実施形態の作動について説明す
る。第1実施形態のSRモータ10は、主として棒状導
体22の作用による始動状態から、主として界磁磁極部
21の作用による同期状態へと移行するものである。
【0024】始動状態においても、同期状態において
も、ステータ1の電機子磁極部11には電源周波数に対
応した同期速度の回転磁界が生じている。このステータ
1による回転磁界の生成について、まず説明する。
【0025】図5はA相とB相の各相の電機子磁極部1
1の磁化状態の推移を示すグラフであり、図6(a)な
いし(e)は、図5における時刻aないしeのそれぞれ
におけるロータ2の姿勢を示す説明図である。図6
(a)においてステータ1の外側に付されている符号
A,Abar,B,BbarはそれぞれA相の正巻、A相の逆
巻、B相の正巻、B相の逆巻の単巻きコイル12を示
す。なお、図6においては理解の容易のため、図1ない
し図3の構成に比して極数を少ないものとして図示して
いる。
【0026】いま、図6(a)における中央最上部の電
機子磁極部11を、B相正巻の単巻きコイル12の装着
された電機子磁極部11bとし、その図中右隣の電機子
磁極部11を、A相正巻の単巻きコイル12の装着され
た電機子磁極部11aとする。
【0027】まず、時刻aにおいては、図6(a)に示
すようにA相正巻・A相逆巻の磁束が0、かつB相正巻
の磁束がN側の最大値、B相逆巻の磁束がS側の最大値
となっている。
【0028】次に、時刻bにおいて、図6(b)に示す
ようにA相正巻・B相正巻の電機子磁極部11a,11
bがいずれもN側にやや弱く励磁された推移状態とな
る。
【0029】次に、時刻cにおいては、図6(c)に示
すようにA相正巻の磁束がN側の最大値、A相逆巻の磁
束がS側の最大値、かつB相正巻・逆巻の磁束が0とな
っている。このようにしてN,S各極性のピークがステ
ータ1の電機子磁極部11を時計方向に順番に受け渡さ
れることにより回転磁界が生じる。
【0030】同期状態においては、このステータ1にお
ける回転磁界と同期してロータ2が回転する。すなわ
ち、ステータ1において、ある電機子磁極部11がN極
に磁化されているときには、その電機子磁極部11に、
ロータ2の界磁磁極部21のうちS極に磁化されている
もの(すなわち、第2部材2Bの界磁磁極部21)が対
向した状態となり、ロータ2はこの関係を保ちながら、
電源周波数と極数とにより定まる回転磁界の速度と同じ
定速度で回転する。
【0031】そして、始動時においては、ステータ1の
回転磁界が、棒状導体22を切ることにより誘起起電力
が生じ、これにより棒状導体22を流れる電流によって
その周囲に二次磁束が生じる。この二次磁束が、ステー
タ1の回転磁界の磁束と鎖交することにより、ロータ2
を回転させる方向のトルクが生じる。すなわち、かご型
誘導電動機と同様の作用により、ロータ2の回転速度が
0から同期速度まで加速される。そして同期速度とロー
タ2の回転速度の差である滑りが0まで低減し、同期速
度になると、棒状導体22には電流が流れなくなり、し
たがって棒状導体22によるトルクは発生しなくなる。
【0032】以上のとおり、本実施形態では、ロータ2
の界磁磁極部21が棒状導体22を備え、且つ多数の棒
状導体22のそれぞれが相互に導通されていることとし
たので、かご型誘導電動機と同様の原理によりロータ2
が始動され、同期速度近くまで加速される。そして、ロ
ータ2とステータ1の間のすべりSが縮小し、ロータ2
が同期速度に達すると、棒状導体22には電流が流れな
くなる。
【0033】このように本実施形態では、ロータ2に備
えられた棒状導体22の電気的・磁気的作用により、始
動および同期速度への移行を行うことができるから、ロ
ータ2の回転位置を検出するセンサや回転位置をフィー
ドバックするための制御回路が不要となり、きわめて信
頼性・経済性の高い製品を得ることができる。
【0034】また、本実施形態では、回転子としてのロ
ータ2を構成する第1ロータ板2Aおよび第2ロータ板
2Bがいずれも平板状であることとしたので、加工が容
易であって低コストで製造できる。また、棒状導体22
が第1ロータ板2Aおよび第2ロータ板2Bの一方にお
ける界磁磁極部21を貫通することとしたので、棒状導
体22を界磁磁極部21に対し回転方向に位相を異にし
た外部に配置した構造に比して、棒状導体22の作用に
より大きなトルクを得ることができる。
【0035】また本実施形態では、ステータ1を2相に
配線し、両相の間に進相コンデンサ13を接続したの
で、これに単相交流電力を印加すると、ステータ1の各
相が2相交流で励磁される。これにより本実施形態で
は、単相交流電力によって運転でき、構造単純にして取
扱性に優れたSRモータを得ることができる。
【0036】なお、上記実施形態における棒状導体22
および終端板24については、滑りSと二次抵抗(棒状
導体22と終端板24とのなす閉回路の抵抗値)との間
のいわゆる比例推移特性を利用して、始動時(S=1)
のトルクを最大とするように、終端板24の材質(比抵
抗値)を選定したり、あるいは、終端板24を多数に分
割し分割された各部分の間に固定抵抗素子や可変抵抗器
を挿入する構成とするのが好適である。また、電気的に
同位相の棒状導体22の両端を直結してこれらから誘起
される電流をスリップリングにより取り出し、各相のス
リップリングの間に同様の二次抵抗としての固定抵抗素
子や可変抵抗器を挿入する構成としてもよい。
【0037】次に、第2実施形態について説明する。上
記第1実施形態では、内側をロータとするインナロータ
型の構成例について説明したが、第2実施形態は、外側
をロータとするアウタロータ型の構成例である。
【0038】図7に示すように、内側部材となるステー
タ52には外向きの多数の電機子磁極部61を等間隔に
形成し、各電機子磁極部61には、単巻きコイル62を
1つずつ取り付ける。
【0039】他方、外側部材となるロータ51は、第1
ロータ板51Aおよび第2ロータ板51B、およびこれ
らに挟まれたリング状の永久磁石53(図8参照)から
構成されている。第1ロータ板51Aおよび第2ロータ
板51Bには、それぞれ内向きの界磁磁極部71が多数
等間隔に形成されている。界磁磁極部71は、一方のロ
ータ板の界磁磁極部71が他方のロータ板の界磁磁極部
71,71の間から軸方向に露出するように、交互に配
置され、その結果、回転軸54の軸方向から見て、多数
の界磁磁極部71が交互に等間隔に並んだ状態となる。
【0040】永久磁石53は、その軸方向の両端面が磁
極となるような極性をもち、第1ロータ板51AをN極
に磁化し、他方、第2ロータ板51BをS極に磁化して
いる。ロータ51の界磁磁極部71のそれぞれに開けら
れた通孔には、棒状導体72を回転軸54と同方向に貫
通させ、これら棒状導体72の両端部を、リング状の導
体からなる終端板74,74に固定する。棒状導体72
および終端板74により、かご型導体が形成される。ロ
ータ51はケース55を介して回転軸54に固定され、
ステータ52は、ホルダ57を介してベアリング56に
より回転軸54に回転自在に保持されている。
【0041】以上のとおり構成された第2実施形態のS
Rモータ60は、ホルダ57を適宜箇所に固定して使用
され、ステータ52の電機子磁極部61の各単巻きコイ
ル62に対して、図4のものと同様の回路により給電す
ることによりステータ52に回転磁界を生じさせ、これ
により、外側のロータ51を回転させる。しかして、こ
の第2実施形態においても、ロータ51が多数の棒状導
体72を備えることとしたので、かご型誘導電動機と同
様の原理により始動および同期速度への移行を行うこと
ができるから、ロータ51の回転位置を検出するセンサ
や回転位置をフィードバックするための制御回路が不要
となり、きわめて経済性・信頼性の高い製品を得ること
ができるという第1実施形態と同様の効果を生ずる。
【0042】なお、第1および第2実施形態では、ロー
タ側を界磁とする回転界磁型の構成例について説明した
が、本発明はステータ側を界磁とする回転電機子型のモ
ータに適用することも可能であり、かかる構成も本発明
の範疇に属するものである。
【0043】本発明に係るSRモータは、低速大トルク
を実現できるので、転てつ機に適用するのが好適であ
る。例えば図9のとおり、SRモータ10(,60)を
備えた電気転てつ機88を、信号扱所に備えられた操作
手段である電気てこ81、および制御状態を表示する表
示装置82に対して、電線で接続する。電気転てつ機8
8は、SRモータ10(,60)を制御する転てつ制御
リレー83、SRモータ10(,60)への機械的衝撃
を緩衝する摩擦連軸器84、SRモータ10(,60)
の出力回転を減速する減速歯車装置85、転てつ機の解
錠・転換・鎖錠を行う転換鎖錠装置86、および制御状
態を検出する回路制御器87を含んで構成される。な
お、摩擦連軸器84はSRモータ10(,60)の特性
によっては省略することも可能である。しかして、この
ような適用は、本発明の上述の利点、すなわちロータの
回転位置を検出するセンサや回転位置をフィードバック
するための制御回路が不要であり、きわめて信頼性・経
済性が高いという利点を有するSRモータ10(,6
0)の用途として特に有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施形態のSRモータの一部切欠した正
面図である。
【図2】 第1実施形態のSRモータの一部切欠した側
面図である。
【図3】 第1実施形態のSRモータの要部を示す斜視
図である。
【図4】 給電回路を示す回路図である。
【図5】 各相の電機子磁極部の磁化状態の推移を示す
グラフである。
【図6】 (a)ないし(e)は第1実施形態のSRモ
ータの動作を示す説明図である。
【図7】 第2実施形態のSRモータの一部切欠した正
面図である。
【図8】 第2実施形態のSRモータの一部切欠した側
面図である。
【図9】 SRモータを備えた電気転てつ機を示すブロ
ック図である。
【符号の説明】
1,52 ステータ、2,51 ロータ、2A,51A
第1ロータ板、2B,51B 第2ロータ板、3,5
3永久磁石、4,54 回転軸、10,60SRモー
タ、11,61 電機子磁極部、12,62 コイル、
13 進相コンデンサ、14 正逆転スイッチ、21,
71 界磁磁極部、22,72 棒状導体、24,74
終端板。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02K 19/14 H02K 19/14 A 21/16 21/16 M 21/46 21/46 Fターム(参考) 2D056 AB00 5H002 AA01 AE07 5H619 AA01 BB01 BB05 BB15 BB24 PP01 PP02 PP04 PP08 PP15 5H621 AA01 GA04 GB10 HH01 HH10 PP08 PP10 5H622 AA01 CA01 CA06 CA09 CB04

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステータと、前記ステータの内側に収容
    されるロータとからなり、前記ステータと前記ロータと
    のいずれか一方を電機子とし他方を界磁とし、前記界磁
    における磁気抵抗の偏在によってトルクを得るSRモー
    タであって、 前記電機子は、前記界磁に向けて突出する複数の電機子
    磁極部を等角的に備えると共に各電機子磁極部には単巻
    きコイルを備え、 前記界磁は、磁性体からなり前記電機子の電機子磁極部
    に向けて間欠的かつ等角的に突出する複数の界磁磁極部
    をそれぞれ備えた第1の部材および第2の部材と、前記
    第1および第2の部材の間に設けられ両部材を互いに異
    極に磁化する永久磁石と、を備え、前記第1の部材の界
    磁磁極部と前記第2の部材の界磁磁極部とは回転方向に
    互いに位相を異にして設けられ、 前記界磁はさらに、前記界磁磁極部のそれぞれを前記ロ
    ータの回転軸と同方向に貫通する導体を備え、且つこれ
    ら導体のそれぞれが相互に導通されていることを特徴と
    するSRモータ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のSRモータであって、 前記第1および第2の部材はいずれも平板状であり、前
    記第1および第2の部材の一方における前記界磁磁極部
    を貫通する前記導体を、前記第1および第2の部材の他
    方における前記界磁磁極部同士の間の空隙に露出させ且
    つ前記電機子の電機子磁極部による磁束中に臨ませたこ
    とを特徴とするSRモータ。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載のSRモータで
    あって、 前記電機子の電機子磁極部の単巻きコイルを2相に配線
    すると共に両相の間に進相コンデンサを接続してなり、
    単相交流電力により運転されることを特徴とするSRモ
    ータ。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載のS
    Rモータであって、 前記ロータが前記界磁であることを特徴とするSRモー
    タ。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし3のいずれかに記載のS
    Rモータであって、 前記ステータが前記界磁であることを特徴とするSRモ
    ータ。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれかに記載のS
    Rモータを備えた転てつ機。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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CN107516958A (zh) * 2016-06-15 2017-12-26 德昌电机(深圳)有限公司 转子、具有该转子的电机及电动工具
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