JP2002176629A - 信号処理装置、画像信号処理装置、およびその方法 - Google Patents

信号処理装置、画像信号処理装置、およびその方法

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JP2002176629A
JP2002176629A JP2000371600A JP2000371600A JP2002176629A JP 2002176629 A JP2002176629 A JP 2002176629A JP 2000371600 A JP2000371600 A JP 2000371600A JP 2000371600 A JP2000371600 A JP 2000371600A JP 2002176629 A JP2002176629 A JP 2002176629A
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Akihiro Ota
章浩 太田
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】変換精度を所定のレベル以上に保持しつつ、全
体で使用するデータのビット数とメモリ容量およびバン
ド幅を効率的に縮小することができる信号処理装置、画
像信号処理装置およびその方法を提供する。 【解決手段】SDRAM14(R,G,B) に複数ビットのデ
ータを記憶する際に、入力された複数ビットデータを複
数のビットデータに分割し、分割した一つのビットデー
タを基準書き込みアドレスに指定し、他の分割した残り
のビットデータを基準に対してオフセットを指定し、ア
ドレスに書き込み、分割してSDRMAに書き込まれた
ビットデータをそれぞれ必要な部分のみ基準アドレスに
対してオフセットアドレスを指定することでそれぞれ読
み出し、それら分割して格納されていたデータを合わせ
ることで元のビット幅のデータとして扱いIP変換回路
16(R,G,B) に供給するSDRMAコントローラ15
(R,G,B) を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、信号処理装置に係
り、特に、たとえばインターレース信号をプログレッシ
ブ信号に変換(IP変換)する信号処理装置、画像信号
処理装置、およびその方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】《インターレース信号》現行のカラーテ
レビジョン信号方式では、NTSC(National Televis
ion System Committee)方式やPAL(Phase Alternat
ion by Line )方式などが存在するが、これらはインタ
ーレース走査を特徴とした信号方式となっている。イン
ターレース走査とは、飛び越し走査とも呼ばれ、図19
に示すように、1本ずつ走査線を飛び越して走査する方
式である。NTSC信号の場合は、一枚の画像を525
本の走査線で表現しているので、これをインターレース
走査のために262.5本の線に分解していることにな
る。ここで小数点の0.5の端数がついてくることで、
1回走査を行って、元に戻って走査するときに、その戻
る位置が0.5だけずれることになる。これにより、1
回目に走査が行われる絵素と2回目に走査される絵素と
は位置的にズレが生じ、これらをあわせることで525
本の線として映し出されることになる。このときの26
2.5本の走査線からなる画像をフィールドと呼び、2
回の垂直走査で伝送される525本の画像をフレームと
呼ぶ。図19において、実線の矢印線が第1フィールド
の走査線を示し、点線の矢印線が第2フィールドの走査
線を示している。
【0003】NTSC方式はこの262.5本からなる
フィールドが1秒間に60フィールドで構成されて動画
として表示されていく。また、同様にPAL方式の場合
では1フィールドの走査線は312.5本であり、2フ
ィールド合わせた625本でフレームの画像を表現して
いる。これらの性格の異なるフィールド信号は、奇数番
目のフィールドが奇数フィールド(オッドフィール
ド)、偶数番目のフィールドが偶数フィールド(イーブ
ンフィールド)と呼ばれる。
【0004】《プログレッシブ化》インターレース信号
に対して、図20に示すように、飛び越し走査を行わず
に1本ずつ行う走査のことを順次走査、またはノンイン
ターレース走査という。また。この信号のことをインタ
ーレース信号に対して、ノンインターレース信号、ある
いはプログレッシブ信号とも呼ぶ。もともとテレビジョ
ン放送方式などで用いられているインターレース信号
は、伝送する帯域を抑え、かつ、ちらつき(フリッカ)
を起こさないように工夫している信号であることから、
高画質化のためにはプログレッシブ信号の方が望まし
い。また、最近では大型のテレビジョンなどが比較的多
くなってきているが、大型の表示装置にインターレース
信号を表示すると、走査線の間隔が目立って、画質劣化
につながっている。したがって、最近これらのテレビジ
ョンにおいて、内部の画像処理でインターレース信号を
プログレッシブ信号に変換することがよく行われてい
る。このインターレース信号をプログレッシブ信号に変
換することをIP(Interlace-Progressive )変換とい
う。
【0005】また、ブラウン管のテレビだけではなく映
像表示装置として液晶、PDP(Plasma Display Pane
l)、LED(Light Emitting Diode)を並べて構成す
るディスプレイなどでも、上記のような理由以外に表示
デバイスを駆動する方式としてプログレッシブ信号がド
ライバ素子に必要なる場合があり、IP変換を行う必要
性が生じている。基本的にはプログレッシブ化という作
業は、インターレース信号で得た情報から新たに走査線
データを作ることに相当する。この新たに作る走査線デ
ータによって画質も大きく左右され、IP変換技術が重
要視される所以である。
【0006】《IP変換における最近の技術動向》IP
変換の手法にもさまざまなものが存在する。特に、最近
はテレビの高画質化を狙って、各社で開発が進められて
きている。その中でも方式として大きく直接変換と線形
補間の2つに分けられる。直接変換方式は、マッピング
により入力のデータパターンに対応するデータベースを
参照しながら直接データを作っていく方式である。もう
一方の線形補間方式は、一般的に映像や物体の動きの有
無を検出し、動画はフィールド内補間、静止画はフレー
ム間補間として適応的に変換する方式である。現状で一
般的なIP変換方式としては、このような動き補正型I
P変換と言われる方式がほとんどである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、動き補正型
のIP変換では、動きを検出するために過去のフィール
ドデータを必要とする。特に、最近ではメモリの価格低
下によって多フィールドに亘って過去のデータを演算に
用いる傾向にある。この場合、以前は画像用のメモリと
してフレームメモリを用いてフィールドディレイデータ
を得る手法が多く、フレームメモリを必要な分だけ並べ
て構成する方法を採っていた。しかし最近ではメモリと
してSDRAM(Synchronous Dynamic Random Access
Memory)が十分廉価になり、応答速度も速いことから、
SDRAMとSDRAMコントローラを使用して、必要
なフィールドディレイデータを取り出す構成が多くなっ
てきている。
【0008】仮に、IP変換を行うために、たとえば6
フィールドディレイまでのデータを必要とする方式を実
現する場合に、フレームメモリを使用して実現すると、
図21に示すように、フレームメモリを6個使用する必
要がある。図21の構成では、IP変換デバイス1に対
して、6個のフィールドメモリ2−1〜2−6がカスケ
ード接続されたフィールドメモリ群2が接続されてい
る。そして、フィールドメモリ2−1で1フィールドデ
ィレイの信号を得、フィールドメモリ2−2で2フィー
ルドディレイの信号を得、フィールドメモリ2−3で3
フィールドディレイの信号を得、フィールドメモリ2−
6で6フィールドディレイの信号を得、これら1フィー
ルドディレイ、2フィールドディレイ、3フィールドデ
ィレイ、6フィールドディレイの信号をIP変換デバイ
ス1に供給する。IP変換デバイス1は、フィールドメ
モリ群2による4つのフィールドディレイデータと現信
号データとの5フィールド分のデータに基づいてIP変
換を行う。
【0009】しかし、このように構成するのにはチップ
数が多くなり基板面積も大きくなってしまう。また、コ
ストも高いものになる。
【0010】これに対して、たとえば図22および図2
3に示すように、DSRAM3とそのコントローラを内
蔵する画像処理用IP変換デバイス4を用いて実現する
と、基板面積も少なく、多くのディレイ信号もとること
ができる。IP変換デバイス4は、たとえば図23に示
すように、データ処理部41、SDRAMコントローラ
42、およびデータネットワーク43を有する。
【0011】ところが、この構成においても、SDRA
M3とコントローラ42間のパスがデータのやり取りが
大きすぎるとパス幅が不足し、演算部へのデータの入力
ピンが足らなくなるなどの問題がある。具体的な例を挙
げて、さらにこの問題について説明する。今ここで、1
色につき10ビットの信号を扱おうとすると、上記のよ
うな5フィールド分のデータは50ビットとなり、メモ
リとのパス幅が充足しているかどうか、パスからのデー
タ処理部への経路が全部一度に同期して入力することが
できるかどうかが問題となる。現実的には、このような
ビット幅のまま信号を入力できるデバイスは非効率的で
あることから、データビット数を削減するなどの方法が
採られる。
【0012】IP変換の処理を行うデータ処理部へのビ
ット幅が不足してデータを全部入力できない場合には、
データの削減が考えられる。そして、フィールドデータ
の数は減らしたくない場合には、一部の信号のみビット
数を削減する方法が考えられる。基本的に動き補正型I
P変換で使用されるデータの用途は2種類に大別され
る。一つの補間演算を行うためのソースとなるデータで
あり、もうひとつは動き補正を行うための動き検出に使
用されるデータである。
【0013】今仮に、図24に示するように、動き補正
型のIP変換として、5フィールド分のデータを使用す
るアルゴリズムを使用するとする。さらにその5フィー
ルドの中で補間データの作成に用いるデータは主に現在
のフィールドと1フィールドディレイの2フィールドで
あり、その他のフィールドはほとんど動き検出だけに用
いられているとする。すると、この方法では、動き検出
に用いるデータについてビット数を削減し上位8ビット
のみを扱うことで、トータルとしてデータパス幅の削減
を図れる。
【0014】しかしながら、このときSDRAMに蓄え
るデータの容量について考察すると、SDRAMをフィ
ールドメモリの代りに使用するには、必要なフィールド
ディレイデータをSDRAM内に格納しておかなえれば
ならない。このとき10ビット信号のみを使用するので
あれば、たとえば図25(a)に記載したアドレスマッ
プのように、基準の書き込みアドレスを1つだけ設定す
れば、読み出しは基準に対して定量的なオフセットを持
たせたアドレスをポイントすればよい。なおこの例で
は、10ビット信号を格納するアドレス量を分かりやす
くするために100と仮定した。したがって、基準アド
レスはゼロであり、その後100のオフセットをアドレ
スに持たせることで1フィールドディレイずつディレイ
する信号を読み出すことに相当する。
【0015】次に、動き検出で用いるデータを10ビッ
トから8ビットに削減することにより、10ビットのデ
ータと8ビットのデータの両方をSDRAMとやり取り
しなければならない場合を考える。この場合、SDRA
Mでは、読み出しアドレスを入力すれば、一定周期でク
ロックに同期してデータを出力する特性があるため、逆
にランダムアクセスすることができず、メモリへのデー
タの格納を10ビットと8ビットの両方しておかない
と、読み出せない問題が生じる。これを素直に実現する
と、図25(b)に示すアドレスマップのように、もと
もと10ビット信号のみをSDRAMに格納するよりも
多くの容量を必要としてしまう。このとき基準書き込み
アドレスに書き込むデータ量が10ビットであることか
ら、8ビットのデータを格納する部分についても毎フィ
ールド書き込まれてカウントされていくアドレス量は1
00である。このことは、SDRAMコントローラとデ
ータ処理部とのパス幅を削減したために、SDRAMと
SDRAMコントローラのメモリバンド幅を圧迫するこ
とにつながる。
【0016】このように、SDRAMを用いてIP変換
で用いるフィールドディレイデータを得ようとしたとき
において、10ビットと8ビットなどのビット数が違う
信号を同時に同じSDRAMで扱う場合には、10ビッ
ト信号の格納と8ビット信号の格納をする必要があり、
使用するメモリ容量が増えてしまうという不利益があ
る。
【0017】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、複数ビット数を持つ所定フォー
マットの信号、たとえば映像インターレース信号を、他
のフォーマットの信号、たとえばプログレッシブ信号に
変換する際に、過去のフィールドデータを含め多フィー
ルドのデータを使いパスが不足するような場合に、変換
精度を所定のレベル以上に保持しつつ、全体で使用する
データのビット数とメモリ容量およびバンド幅を効率的
に縮小することができる信号処理装置、画像信号処理装
置、およびその方法を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、複数ビットを含む所定フォーマットの信
号に対して、記憶手段に記憶した過去の複数ビットデー
タを含む多データに基づいて補正処理系で所定の補正処
理を施して、他のフォーマットの信号に変換する信号処
理装置であって、上記記憶手段に複数ビットのデータを
記憶する際に、入力された複数ビットデータを複数のビ
ットデータに分割し、分割した一つのビットデータを基
準書き込みアドレスに指定し、他の分割した残りのビッ
トデータを基準に対してオフセットを指定し、アドレス
に書き込む制御手段を有する。
【0019】また、本発明の信号処理装置では、上記制
御手段は、分割して上記記憶手段に書き込まれたビット
データをそれぞれ必要な部分のみ基準アドレスに対して
オフセットアドレスを指定することでそれぞれ読み出
し、それら分割して格納されていたデータを合わせるこ
とで元のビット幅のデータとして扱い、上記補正処理系
に供給する。
【0020】また、本発明の信号処理装置では、上記制
御手段は、上記記憶手段に分割したビットデータを書き
込むに際し、分割した大きいビットデータを基準書き込
みアドレスに指定し、小さい他の分割した残りのビット
データを基準に対してオフセットを指定し、アドレスに
書き込む。
【0021】また、本発明は、複数ビットのインターレ
ースの映像信号のデータが存在しないラインについて記
憶手段に記憶した過去のフィールドデータを含む多フィ
ールドデータに基づいて、処理手段において動き部分検
出を行い、補間画素演算を行って補間データを作成し、
当該補間データに基づいてインターレースの映像信号を
プログレッシブの映像信号に変換する画像処理装置であ
って、上記記憶手段に複数ビットのデータを記憶する際
に、入力された複数ビットデータを複数のビットデータ
に分割し、分割した一つのビットデータを基準書き込み
アドレスに指定し、他の分割した残りのビットデータを
基準に対してオフセットを指定し、アドレスに書き込む
制御手段を有する。
【0022】また、本発明の画像信号処理装置では、上
記制御手段は、分割して上記記憶手段に書き込まれたビ
ットデータをそれぞれ必要な部分のみ基準アドレスに対
してオフセットアドレスを指定することでそれぞれ読み
出し、それら分割して格納されていたデータを合わせる
ことで元のビット幅のデータとして扱い、上記処理手段
に供給する。
【0023】また、本発明の画像信号処理装置では、上
記制御手段は、上記記憶手段に分割したビットデータを
書き込むに際し、分割した大きいビットデータを基準書
き込みアドレスに指定し、小さい他の分割した残りのビ
ットデータを基準に対してオフセットを指定し、アドレ
スに書き込む。
【0024】また、本発明の画像信号処理装置では、上
記処理手段は、現フィールドデータと複数のフィールド
ディレイデータに基づいて、それぞれのフィールド間の
データ差分を演算し、それぞれのデータ差分値であらか
じめ設定したしきい値よりも大きい部分にフラグを立
て、得られたそれぞれのフラグデータの論理和を上記動
き部分検出に用いる。
【0025】また、本発明の画像信号処理装置では、上
記処理手段は、複数の時間間隔の違うフィールドデータ
に基づいて、それぞれのフィールド間のデータ差分を演
算し、それぞれのデータ差分値でしきい値よりも大きい
部分にフラグを立て、得られたそれぞれのフラグデータ
の論理和を上記動き部分検出に用いる。
【0026】また、本発明の画像信号処理装置では、上
記処理手段は、偶数フィールド同士のデータ差分および
奇数フィールド同士のデータ差分のうち少なくとも一方
を演算し、演算して求めた偶数フィールド同士の差分デ
ータおよび奇数フィールド同士の差分データのうち少な
くも一方を、動き検出に用いる。
【0027】また、本発明の画像信号処理装置では、上
記処理手段は、補間画素とその周囲複数画素を合わせた
複数画素における動き判定フラグの合計値を補間画素演
算する際の静止画と動画の混合比とする。
【0028】また、本発明の画像信号処理装置では、上
記処理手段は、補間画素とその周囲複数画素を合わせた
複数画素における動き判定フラグを画素によって割合を
変えて合計を計算し、その合計値をしきい値でクリップ
した値を目的の補間画素に対し静止画と動画の割合を段
階的に混合するするための比率とする。
【0029】また、本発明の画像信号処理装置では、上
記処理手段は、信号ソースの種類によって動き部分検出
に用いるしきい値を変更する。
【0030】また、本発明の画像信号処理装置では、上
記処理手段は、信号ソースの種類によって、インターレ
ースからプログレッシブへの変換処理を施す信号ごとに
動き部分検出に用いるしきい値を変更する。
【0031】また、本発明は、複数ビットを含む所定フ
ォーマットの信号に対して、記憶手段に記憶した過去の
複数ビットデータを含む多データに基づいて所定の補正
処理を施して、他のフォーマットの信号に変換する信号
処理方法であって、上記記憶手段に複数ビットのデータ
を記憶する際に、入力された複数ビットデータを複数の
ビットデータに分割し、分割した一つのビットデータを
基準書き込みアドレスに指定し、他の分割した残りのビ
ットデータを基準に対してオフセットを指定し、アドレ
スに書き込む。
【0032】また、本発明の信号処理方法では、分割し
て上記記憶手段に書き込まれたビットデータをそれぞれ
必要な部分のみ基準アドレスに対してオフセットアドレ
スを指定することでそれぞれ読み出し、それら分割して
格納されていたデータを合わせることで元のビット幅の
データとして扱う。
【0033】また、本発明の信号処理方法では、上記記
憶手段に分割したビットデータを書き込むに際し、分割
した大きいビットデータを基準書き込みアドレスに指定
し、小さい他の分割した残りのビットデータを基準に対
してオフセットを指定し、アドレスに書き込む。
【0034】また、本発明は、複数ビットのインターレ
ースの映像信号のデータが存在しないラインについて記
憶手段に記憶した過去のフィールドデータを含む多フィ
ールドデータに基づいて、動き部分検出を行い、補間画
素演算を行って補間データを作成し、当該補間データに
基づいてインターレースの映像信号をプログレッシブの
映像信号に変換する画像信号処理方法であって、上記記
憶手段に複数ビットのデータを記憶する際に、入力され
た複数ビットデータを複数のビットデータに分割し、分
割した一つのビットデータを基準書き込みアドレスに指
定し、他の分割した残りのビットデータを基準に対して
オフセットを指定し、アドレスに書き込む。
【0035】また、本発明の画像信号処理方法では、分
割して上記記憶手段に書き込まれたビットデータをそれ
ぞれ必要な部分のみ基準アドレスに対してオフセットア
ドレスを指定することでそれぞれ読み出し、それら分割
して格納されていたデータを合わせることで元のビット
幅のデータとして扱う。
【0036】また、本発明の画像信号処理方法では、上
記記憶手段に分割したビットデータを書き込むに際し、
分割した大きいビットデータを基準書き込みアドレスに
指定し、小さい他の分割した残りのビットデータを基準
に対してオフセットを指定し、アドレスに書き込む。
【0037】また、本発明の画像信号処理方法では、現
フィールドデータと複数のフィールドディレイデータに
基づいて、それぞれのフィールド間のデータ差分を演算
し、それぞれのデータ差分値であらかじめ設定したしき
い値よりも大きい部分にフラグを立て、得られたそれぞ
れのフラグデータの論理和を上記動き部分検出に用い
る。
【0038】また、本発明の画像信号処理方法では、複
数の時間間隔の違うフィールドデータに基づいて、それ
ぞれのフィールド間のデータ差分を演算し、それぞれの
データ差分値でしきい値よりも大きい部分にフラグを立
て、得られたそれぞれのフラグデータの論理和を上記動
き部分検出に用いる。
【0039】また、本発明の画像信号処理方法では、偶
数フィールド同士のデータ差分および奇数フィールド同
士のデータ差分のうち少なくとも一方を演算し、演算し
て求めた偶数フィールド同士の差分データおよび奇数フ
ィールド同士の差分データのうち少なくも一方を、動き
検出に用いる。
【0040】また、本発明の画像信号処理方法では、補
間画素とその周囲複数画素を合わせた複数画素における
動き判定フラグの合計値を補間画素演算する際の静止画
と動画の混合比とする。
【0041】また、本発明の画像信号処理方法では、補
間画素とその周囲複数画素を合わせた複数画素における
動き判定フラグを画素によって割合を変えて合計を計算
し、その合計値をしきい値でクリップした値を目的の補
間画素に対し静止画と動画の割合を段階的に混合するす
るための比率とする。
【0042】また、本発明の画像信号処理方法では、信
号ソースの種類によって動き部分検出に用いるしきい値
を変更する。
【0043】また、本発明の画像信号処理方法では、信
号ソースの種類によって、インターレースからプログレ
ッシブへの変換処理を施す信号ごとに動き部分検出に用
いるしきい値を変更する。
【0044】本発明によれば、制御手段により、たとえ
ばSDRAM等の記憶手段に複数ビットのデータを記憶
する際に、入力された複数ビットデータが複数のビット
データに分割される。そして、分割された一つのビット
データ、たとえば大きいビットデータが基準書き込みア
ドレスに指定され、小さい他の分割した残りのビットデ
ータが基準に対してオフセットが指定あれて、アドレス
に書き込まれる。また、制御手段により、分割して記憶
手段に書き込まれたビットデータがそれぞれ必要な部分
のみ基準アドレスに対してオフセットアドレスが指定さ
れて読み出される。そして、それら分割されて格納され
ていたデータが合わされて、元のビット幅のデータとし
て扱われて、補正処理系に供給される。
【0045】たとえば、動き補正型IP変換処理を行う
際に必要となる多数のフィールドデータに対してビット
の削減によるデータビット数の削減を行う際に、SDR
AMの使用量が増えてしまうことがなく、全体として使
用するメモリ内容を減らすことができる。特に、ビデオ
信号としてPALではNTSCよりも1フィールドの画
素数が多く、メモリ消費が大きく、本手法を用いずに実
現すると、16Mビットの容量では不足してしまうが、
本実施形態では、16Mビット以内の容量で収まり、メ
モリは16Mビットチップ1個で実現できる利点があ
る。
【0046】また、たとえば、8ビットと10ビットの
両方をメモリに格納する際には、書き込み側で8ビット
と10ビット、読み出し側で8ビットが3つに10ビッ
トが1つあるので合計52ビットの信号を書き込みや読
み出しをすることになり、10ビットのみでデータを扱
う場合の合計50ビットの場合に比べてSDRAMコン
トローラとSDRAMの間のメモリバンド幅を増加させ
てしまうが、本発明によれば、書き込み側で8ビットと
2ビット、読み出し側で8ビットが4つに2ビット が
1つで合計でも44ビットであり、メモリバンド幅は1
0ビットのみしか格納しない場合よりも削減することが
できる。
【0047】また、メモリバンド幅は、基本的にメモリ
とのパス幅とそのパスのクロックによって転送できる量
が決まるが、このときメモリバンド幅を下げることがで
きれば、転送ができる範囲でパスクロックを下げること
も可能となる。SDRAMは、高速アクセスができる素
子であるが、実際に基板上にあるパスクロックを高速化
するとノイズによる誤動作や周囲素子への悪影響を与え
る場合があるので、あまり高いパスクロックは望まれな
いが、本実施形態によれば、パスクロックの周波数も下
げることが可能となる利点がある。
【0048】また、本発明によれば、複数のフィールド
データを用いて、複数の差分データ(差分成分)が用い
られて、それらが互いに検出ミスを補う形で補正されて
動きのデータが得られる。これにより、ミスの少ない精
度の良い動き検出が実現される。当然動き検出に関し
て、単純に動き検出のしきい値を下げることで感度を上
げて、動き検出のミスを少なくすることができるが、そ
のためにノイズによる障害も多くなってしまう。しかし
この場合、しきい値を下げることなく、複数の動き検出
データを用いることでより正確に動きを検出することが
でき、感度向上の効果が得られる。また、動き部分検出
を行うにあたって、時間間隔の違うフィールド差分デー
タが複数用いられる。これにより、特に、各フレーム間
の差分のみでは動きが速すぎて動きを検出できない問題
や、逆に動きが遅すぎるために検出できないなどの問題
によって生じる検出ミスが補われる。
【0049】また、たとえば偶数フィールド同士の差分
だけでなく、奇数フィールド同士の差分が取られる。こ
れにより、さらに細かい範囲で動き検出ができる。これ
は奇数フィールドでのラインが偶数フィールドでのライ
ンとラインの中間の位置にくることから、その動き検出
成分も偶数フィールドのラインとラインの間の成分とな
って、細かい範囲での動き検出能力の向上につながる。
【0050】また、補間する画素に対して周囲複数、た
とえば8画素を含め複数、すなわち9点の範囲で動いて
いる画素が探される。その画素の数によって静止画モー
ドから動画モードに推移され、切り替え部分での解像度
の変化が目立ちにくくなる。また、補間画素とその周囲
複数画素を合わせた複数画素における動き判定フラグを
画素によって割合を変えて合計が計算され、その合計値
をしきい値でクリップした値が目的の補間画素に対し静
止画と動画の割合を段階的に混合するための比率とされ
る。具体的には、たとえば9点での動き検出フラグの和
を求めるときに、補間する画素に近いラインのみ1では
なくたとえば2倍して2を足す、すなわち目的のライン
を重み付けすることで、9点の和が最大12とすること
ができる。この和を8でクリップしてゼロならは完全静
止モード、8ならば完全動画モード、中間値は線形段階
的に静止画と動画のミックスされる値をとることで、単
純なミックスよりも動画モードになりやすくすることが
できる。これは、誤検出の際に、動画を静止画と判断し
て処理するよりも静止画を動画として判断して処理を行
ったほうが、見たときの画像の破綻が少なく、画質的に
目立ちやすい判断ミスを招きにくい効果がある。
【0051】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る画像信号処
理装置の一実施形態を示すブロック図である。
【0052】本実施形態に係る画像信号処理装置10
は、図1に示すように、Y/C分離回路11、クロマデ
コーダ12、アナログ−デジタル(A/D)変換回路1
3R,13G,13B、記憶手段としてのSDRAM1
4R,14G,14B、制御手段としてのSDRAMコ
ントローラ15R,15G,15B、処理手段としての
IP変換回路16R,16G,16B、およびデジタル
−アナログ(D/A)変換回路17R,17G,17B
を有している。なお、本画像信号処理装置10では、入
力信号についてはコンポジットビデオ、Y/R−Y/B
−Yのコンポーネント、色の3原色であるR(赤;レッ
ド)、G(緑;グリーン)、B(青;ブルー)の各信号
のインターレース信号の場合を想定している。また、各
色のビット数は10ビットを想定している。
【0053】Y/C分離回路11は、入力されるコンポ
ジットビデオ信号を受けて、輝度信号Yおよびクロマ信
号Cに分離して、クロマデコーダ12に出力する。
【0054】クロマデコーダ12は、Y/C分離回路1
1による輝度信号Yおよびクロマ信号Cに基づいて、色
の3原色であるR(赤;レッド)、G(緑;グリー
ン)、B(青;ブルー)の各信号に変換し、レッド信号
RをA/D変換回路13Rに出力し、グリーン信号Gを
A/D変換回路13Gに出力し、ブルー信号BをA/D
変換回路13Bに出力する。
【0055】A/D変換回路13Rは、クロマデコーダ
12または外部からのアナログ信号のレッド信号Rをデ
ジタル信号に変換してSDRAMコントローラ15Rに
出力する。
【0056】A/D変換回路13Gは、クロマデコーダ
12または外部からのアナログ信号であるグリーン信号
Gをデジタル信号に変換してSDRAMコントローラ1
5Gに出力する。
【0057】A/D変換回路13Bは、クロマデコーダ
12または外部からのアナログ信号であるブルー信号B
をデジタル信号に変換してSDRAMコントローラ15
Bに出力する。
【0058】SDRAM14Rは、SDRAMコントロ
ーラ15Rにより、10ビットのレッド信号Rが後述す
るようにたとえば8ビットと2ビットに分割した形態
で、記憶され、記憶したデータが所定のオフセット情報
に基づいて1フィールドディレイのデータ、2フィール
ドディレイのデータ、3フィールドディレイのデータ、
6フィールドディレイのデータとして読み出される。
【0059】SDRAM14Gは、SDRAMコントロ
ーラ15Gにより、10ビットのグリーン信号Gが後述
するようにたとえば8ビットと2ビットに分割した形態
で、記憶され、記憶したデータが所定のオフセット情報
に基づいて1フィールドディレイのデータ、2フィール
ドディレイのデータ、3フィールドディレイのデータ、
6フィールドディレイのデータとして読み出される。
【0060】SDRAM14Bは、SDRAMコントロ
ーラ15Bにより、10ビットのブルー信号Bが後述す
るようにたとえば8ビットと2ビットに分割した形態
で、記憶され、記憶したデータが所定のオフセット情報
に基づいて1フィールドディレイのデータ、2フィール
ドディレイのデータ、3フィールドディレイのデータ、
6フィールドディレイのデータとして読み出される。
【0061】SDRAMコントローラ15Rは、A/D
変換回路13Rから出力される10ビットのデジタル信
号Rを、後で詳述するように、たとえば8ビットと2ビ
ットに分割し、分割された大きいビットの信号(8ビッ
ト信号)を基準書き込みアドレスに指定し、もう一方の
分割された残りの信号(2ビット信号)を基準に対して
オフセットを指定して、SDRAM14Rの所定のアド
レスに書き込み、SDRAM14Rに記憶させたフィー
ルドデータを、それぞれ必要な部分のみ基準アドレスに
対してオフセットアドレスを指定することで1フィール
ドディレイのデータ、2フィールドディレイのデータ、
3フィールドディレイのデータ、6フィールドディレイ
のデータとして読み出し、それら分割して格納されてい
たデータを合わせることで元のビット幅のデータとして
IP変換回路16Rに出力し、かつ、現フィールドのデ
ータをそのままIP変換回路16Rに出力する。
【0062】SDRAMコントローラ15Gは、A/D
変換回路13Gから出力される10ビットのデジタル信
号Gを、後で詳述するように、たとえば8ビットと2ビ
ットに分割し、分割された大きいビットの信号(8ビッ
ト信号)を基準書き込みアドレスに指定し、もう一方の
分割された残りの信号(2ビット信号)を基準に対して
オフセットを指定して、SDRAM14Gの所定のアド
レスに書き込み、SDRAM14Gに記憶させたフィー
ルドデータを、それぞれ必要な部分のみ基準アドレスに
対してオフセットアドレスを指定することで1フィール
ドディレイのデータ、2フィールドディレイのデータ、
3フィールドディレイのデータ、6フィールドディレイ
のデータとして読み出し、それら分割して格納されてい
たデータを合わせることで元のビット幅のデータとして
IP変換回路16Gに出力し、かつ、現フィールドのデ
ータをそのままIP変換回路16Gに出力する。
【0063】SDRAMコントローラ15Bは、A/D
変換回路13Bから出力される10ビットのデジタル信
号Bを、後で詳述するように、たとえば8ビットと2ビ
ットに分割し、分割された大きいビットの信号(8ビッ
ト信号)を基準書き込みアドレスに指定し、もう一方の
分割された残りの信号(2ビット信号)を基準に対して
オフセットを指定して、SDRAM14Bの所定のアド
レスに書き込み、SDRAM14Bに記憶させたフィー
ルドデータを、それぞれ必要な部分のみ基準アドレスに
対してオフセットアドレスを指定することで1フィール
ドディレイのデータ、2フィールドディレイのデータ、
3フィールドディレイのデータ、6フィールドディレイ
のデータとして読み出し、それら分割して格納されてい
たデータを合わせることで元のビット幅のデータとして
IP変換回路16Bに出力し、かつ、現フィールドのデ
ータをそのままIP変換回路16Bに出力する。
【0064】IP変換回路16Rは、後で詳述するよう
に、基本的には、SDRAMコントローラ15Rから直
接入力される現フィールド信号と、1フィールドディレ
イ、2フィールドディレイ、3フィールドディレイ、6
フィールドディレイの全5フィールド分のデータを用い
て、それぞれのフィールド間のデータ差分を演算し、そ
れぞれのデータ差分値でしきい値よりも大きい部分にフ
ラグを立て、得られたそれぞれのフラグデータの論理和
を動き部分検出に用い、この検出結果に基づいて、入力
したインターレース信号をプログレッシブ信号に変換し
て、D/A変換回路17Rに出力する。
【0065】IP変換回路16Gは、後で詳述するよう
に、基本的には、SDRAMコントローラ15Gから直
接入力される現フィールド信号と、1フィールドディレ
イ、2フィールドディレイ、3フィールドディレイ、6
フィールドディレイの全5フィールド分のデータを用い
て、それぞれのフィールド間のデータ差分を演算し、そ
れぞれのデータ差分値でしきい値よりも大きい部分にフ
ラグを立て、得られたそれぞれのフラグデータの論理和
を動き部分検出に用い、この検出結果に基づいて、入力
したインターレース信号をプログレッシブ信号に変換し
て、D/A変換回路17Gに出力する。
【0066】IP変換回路16Bは、後で詳述するよう
に、基本的には、SDRAMコントローラ15Bから直
接入力される現フィールド信号と、1フィールドディレ
イ、2フィールドディレイ、3フィールドディレイ、6
フィールドディレイの全5フィールド分のデータを用い
て、それぞれのフィールド間のデータ差分を演算し、そ
れぞれのデータ差分値でしきい値よりも大きい部分にフ
ラグを立て、得られたそれぞれのフラグデータの論理和
を動き部分検出に用い、この検出結果に基づいて、入力
したインターレース信号をプログレッシブ信号に変換し
て、D/A変換回路17Bに出力する。
【0067】D/A変換回路17Rは、IP変換回路1
6Rから出力されたデジタル−プログレッシブ信号Rを
アナログ信号に変換して出力する。
【0068】D/A変換回路17Gは、IP変換回路1
6Gから出力されたデジタル−プログレッシブ信号Gを
アナログ信号に変換して出力する。
【0069】D/A変換回路17Bは、IP変換回路1
6Bから出力されたデジタル−プログレッシブ信号Bを
アナログ信号に変換して出力する。
【0070】以下に、本発明に係るSDRAMコントロ
ーラ、およびIP変換回路の具体的な処理について、図
面に関連付けて順を追って詳細に説明する。
【0071】まず、SDRAMコントローラの具体的な
処理について、図2〜図5に関連付けて説明する。図2
はSDRAMへの書き込み処理を説明するための図、図
3はSDRAMからの読み出し処理を説明するための
図、図4は8ビット、10ビット混在時との比較におけ
るメモリ容量を削減したDRAMへの格納状態を説明す
るための図、および図5はSDRAMコントローラの処
理手順を示すフローチャートである。
【0072】なお、ここでは、上述したように、インタ
ーレース信号はコンポジット信号または色差信号からR
GBにデコードされている状態であり、各色のビット数
は10ビットを想定している。ここでは、RGB各色と
もに同様の手順内容となることから、その1色のみの手
順を説明する。
【0073】(1):入力データに対して、動き検出部
分では8ビット(bit) データに削減して使用する場合に
は入力の10ビットを8ビットと2ビットに分割する
(図5のステップST1)。入力された10ビット信号
は、図2に示すように、SDRAMコントローラ15で
メモリへの書き込みをする際に8ビットと2ビットの信
号の両方に書き込み用アドレスポインタを指定する。た
だし、このとき2分割した際の大きいほうのビット数の
信号に基準アドレスポインタBADPを与える。このと
きの基準アドレスはゼロとする(図5のステップST
2)。
【0074】(2):基準アドレスをもつ8ビットデー
タに対して残りの2ビットデータの相対アドレスであ
り、基準に対して一定量のオフセット量を持たせる(図
5のステップST3)。このオフセット量は、読み出す
ときに必要となる8ビットのフィールドディレイ量と読
み出しと書き込みを同時に行わないためのバッファ量の
合計アドレス量に相当する。このバッファは、書き込み
と読み出しを同時に行うことにより、読み出しデータが
不足になるミスを防ぐためのものである。したがって、
読み出しが先にできればなくてもかまわない。よって、
このオフセット量を基準アドレスに対して持たせた相対
アドレスポインタRADPを2分割した際の小さいほう
のビット数データ書き込み時に用いる。今仮に、1フィ
ールド分のデータをSDRAM14に格納するのにアド
レスが100進むとすると、8ビットでは80アドレス
が進むことになり、図4(b)に示すように、相対書き
込みアドレスは480+buffer(bufferは上記のバッフ
ァ分)になる。
【0075】(3):上記アドレスポインタをもつ8ビ
ットデータはアドレス0から入力されたデータの量に従
って順次アドレスを進めながらSDRAM14に書き込
みをしていき、その基準アドレスに対してオフセット値
(480+buffer)を持つ相対アドレスに2ビットデー
タの書き込みを基準アドレスの進みに同期して行う。
【0076】以上でデータの書き込みができたので、次
に読み出しを行う。
【0077】(4):上記処理(1)から(3)の動作
によってSDRAMに書き込まれたデータを読み出す場
合には、それぞれ必要なデータのアドレスを与える(図
5のステップST4)。これは、基準書き込みアドレス
に対してどれだけのオフセット量をもっているかに相当
する。このとき、読み出しのオフセット量はフィールド
ディレイ量になる。したがって、所望のディレイ数に相
当するオフセット量をそれぞれ8ビットのデータの読み
出しアドレスとして与える。ここでは、1フィールド分
のオフセットが8ビットでは80と仮にしているので、
1フィールドディレイがオフセット80、2フィールド
ディレイがオフセット180、3フィールドディレイが
オフセット240、6フィールドディレイがオフセット
480になる。
【0078】(5):次に2ビットデータの読み出しア
ドレスを与える。このときの基準アドレスからのオフセ
ット量は、相対書き込みアドレスのオフセット量と所望
フィールドディレイデータのオフセット量の合計にな
る。よって、1フィールドディレイの2ビットデータの
オフセット量は560+bufferになる。
【0079】(6):このメモリ格納方式では、8ビッ
トと2ビットの幅のデータしか読み出せないので、10
ビットを取り出す場合には、図3に示すように、8ビッ
トで所望のフィールドデータを取り出しまた同時に2ビ
ットでのデータも読み出す。そこで両者のデータを合わ
せることで10ビットのデータを得(図5のステップS
T6)、IP変換回路にデータを渡す(図5のステップ
ST7)。
【0080】このときのSDRAM14におけるアドレ
スマップをまとめると、図4(b)のように示される。
【0081】なお、上記の例では、説明のためにフィー
ルドディレイの数および使用するフィールドデータの数
を各々決めたが、本手法ではこれ以外の場合にでも適用
できる。
【0082】また、上記の例では、信号ビット数が10
ビットでその動き検出に用いる信号の幅を8ビットに削
減する方法について述べてきた。これはさらにビット幅
を落として6ビットにすることもできる。その場合には
さらにSDRAMコントローラから演算処理部へのパス
幅、使用メモリ容量、SDRAMのバンド幅を削減する
ことができる。このときのメモリアドレスマップを図6
に示す。また、全体の信号ビット数が10ビット以上の
場合にも有効である。入力信号ビットが12ビットにな
る場合でも同様に、動き検出に用いる信号のみのビット
幅を削減することで同様の効果を得ることができる。
【0083】次に、IP変換回路の具体的な処理につい
て、図7〜図18に関連付けて説明する。ここでも、上
述したように、インターレース信号はコンポジット信号
または色差信号からRGBにデコードされている状態で
あり、各色をプログレッシブのRGB信号に変換するこ
とを想定している。したがって、RGB各色対応のIP
変換回路15R,15G,15Bでは、ともに同様な演
算手順をとる。よって、以下の説明では、1色分の演算
についてのみ述べるが、実際には3色で同様な演算を行
うことになる。また、本実施形態では、10ビットのデ
ジタル信号を考えているが、特に信号のビット幅は規定
しない(たとえば8ビット信号でも対応できる)。
【0084】まず、本処理で必要とするインターレース
信号のデータについて説明する。一般的には、フィール
ド補間のために、メモリにデータを保持しておき1フィ
ールドディレイや2フィールドディレイの信号を必要と
される。しかしながら、本実施形態においては、図7に
示すように、入力される現フィールド信号と、1フィー
ルドディレイ、2フィールドディレイ、3フィールドデ
ィレイ、6フィールドディレイの全部で5フィールド分
のデータを必要とする。
【0085】(A)静止画用の補間データを作成、
(B)動画用の補間データを作成、(C)動き検出、
(D)出力データの作成、という手順で進めていく。以
下に(A)〜(D)の処理について、順を追って説明を
していく。なお、図8、(A)〜(D)の処理を含む補
間画素作成とプログレッシブ化の処理手順を示すフロー
チャートである。
【0086】(A)静止画用の補間データを作成(図8
のステップST12,ST13) まず、静止画用の補間データを求める。この場合、静止
画であるので目的の補間をすべき画素を持つフィールド
に対して前後のフィールド(2フィールドの時間差をも
つフィールド同士)の同位置にある画素は同じデータを
持っているため、理論的にはそれらフィールド前後で同
位置のデータから直接補間すべき画素のデータを選択し
たときに最も解像度がよくなるはずである。しかしなが
ら、前後のフィールドではコンポジット信号時のサブキ
ャリアのリーク(たとえばクロマデコーダ12において
RGBにデコードする際に打ち消すことのできなかった
余計な搬送波成分)やノイズ成分により差異が生じてい
る可能性がある。したがって、本実施形態においては、
補間すべきラインの画素に相当する前後のフィールドか
らデータの平均値を静止画用補間データとする。
【0087】図9は、静止画用補間データを作成する場
合に用いるデータについて説明するための図である。図
9においては、補間データをSub _Dataとして表記して
いる。また、図9においては、それぞれのデータ成分を
現フィールドはFld0、1フィールドディレイをFld1、2
フィールドディレイをFld2とし、それぞれの基準ライン
を0Ldly とし、1ラインディレイを1Ldly 、2ラインデ
ィレイを2Ldly 、3ラインディレイを3Ldly として、フ
ィールドディレイとラインディレイをアンダーバーでつ
ないだ形式で表示している。そして、各表記、たとえば
Fld2 2Ldly の中には水平画素部のデータが並んでい
る。
【0088】補間すべきラインの画素に相当する前後の
フィールドからデータの平均値を静止画用補間データと
するには、つまり、図10に示すように、補間すべきラ
インの画素(図9のSub _Dataのラインに位置するそれ
ぞれの画素)に対して、前のフィールドの補間位置に相
当するラインの画素(図9のFld0_1Ldly のラインに位
置するそれぞれの画素)と後のフィールドの補間位置に
相当する画素(図9のFld2_1Ldly のラインに位置する
それぞれの画素)の走査線データから補間すべき画素に
相当する画素同士で和を取って、2で割った値を補間画
素のデータとする。ここで、特に補間すべきラインを静
止画用の補間処理したものをSub _Data_Stl と表せ
ば、次のようになる。
【0089】
【数1】Sub _Data_Stl = (Fld0 _1Ldly + Fld2_1L
dly) / 2
【0090】この式での記号はラインの位置を示してい
るが、ライン中のそれぞれの画素演算に相当する。ま
た、この演算は補間すべきすべてのラインで行われる。
【0091】(B)動画用の補間データを作成(図8の
ステップST14,ST15) 静止画用の補間データとは別に動画用の補間データも求
める。この場合、動画であるので前後のフィールドなど
から補間すべき画素に位置する画素データを使用する
と、関係のないデータを使用することになることから画
質劣化につながる。したがって、補間すべき画素のある
フィールド内からデータを用いて補間を行う。本実施形
態の場合、補間するライン内の画素に対して上下それぞ
れ2ラインずつの同位置のデータを用いている。本来、
映像信号のプログレッシブ化をフィールド内時間のみで
信号処理的に見ればサンプリングラインが増えて表現で
きる周波数が倍になることと解釈できる。しかし、もと
もと持っている周波数成分は変わらないので触れた周波
数領域にイメージング成分が含まれてしまうことにな
る。このイメージ成分を除くために、ローパスフィルタ
をかける操作が補間演算そのものに相当する。この演算
を補間ラインに対する上下合わせて4ラインで行うこと
で、従来行っていた2ラインの平均をとる方式などより
も周波数特性の良い補間を行うことができる。
【0092】つまり、本実施形態では、4タップのフィ
ルタリング演算で動画用補間画素を得る。この4タップ
の係数はさまざまな数値を取ることができるが、基本的
にはローパスフィルタであるので、sinc関数(sin(x)/
(x))に窓関数をかけたものを係数として使用する。そ
の他にもsinc関数の近似関数であるCubic 関数などを用
いることができる。
【0093】図11および図12は、Cubic 関数で補間
する場合の例を説明するための図である。Cubic 関数
は、図11に示されるような関数であり、この関数とデ
ータ(この場合、Fld1_0Ldly 、Fld1_1Ldly 、Fld1_
2Ldly 、Fld1_3Ldly の位置にある4点)との畳み込み
演算によって補間データが作成される。このとき、図1
2のように補間関数をh(x)で表すと、フィルタ係数は補
間する位置の関係からh(-1.5) 、h(-0.5) 、h(0.5)、
(1.5) となる。したがって、補間演算はこの4係数とFl
d1_0Ldly 、Fld1_1Ldly 、Fld1_2Ldly 、Fld1_3Ldl
y の4データとの畳み込み演算によって行われ、補間さ
れる動画用のデータをSub _Data_Mov と表すと、次の
ように演算される。
【0094】
【数2】Sub _Data_Mov = Fld1_3Ldly * h(1.5) + F
ld1 _2Ldly * h(0.5)+ Fld1_1Ldly * h(-0.5) + Fld1
_0Ldly * h(-1.5)
【0095】この式でもデータを示す記号はラインの情
報を示しているが、ライン中の画素演算に相当する。ま
た、この演算は補間すべきすべてのラインで演算され
る。
【0096】(C)動き検出(図8のステップST1
6,ST17) 次に動き検出を行う。動き検出とは、前述したように画
像として動いている部位に静止している部位での補間処
理を変えるために行うものである。動き検出の手法につ
いては、本実施形態では、信号の大きさ(輝度レベル)
の変化量を判定の基準に用いる。仮に、映像中に物体が
動いている場合には、図13に示すように、走査線の位
置が同じもの同士の組み合わせ(奇数フィールド同士や
偶数フィールド同士)で差分をとる。その差分の成分の
絶対値が或るしきい値よりも高ければ、動きが検出され
たとする。図13の例では、実線を付した部分が動画と
判断され、白色部分は静止画判断となる。
【0097】本実施形態では、フィールド同士の差分演
算を、図14に示すような位置関係に基づいて4回行
う。それぞれ演算されるフィールドのディレイ量を、di
ffの後に付加したものを差分成分の絶対値とし図14に
示すように、diff02、diff26、diff06、およびdiff13と
表記する。さらに、ラインの位置情報を示したものをア
ンダーバーの後にラインの位置を示すディレイ数を加え
て、図15に示すように、たとえばdiff02_1Ldly のよ
うに表記する。次にこれらの差分成分で、あるしきい値
よりも大きい信号成分だけにしるしをつけておくために
フラグを画素ごとに設定する。このとき、それぞれの差
分成分に対するフラグを差分成分の後にアンダーバーと
flg をつなげて表記すると、図15に示すように、diff
02_1Ldly _flg のようになる。これらのフラグは、差
分成分がしきい値よりも大きい場合に1を持たせ、しき
い値よりも小さい場合にはゼロ(0)を与える。このフ
ラグの値が処理(D)での最終的な出力を作成する差異
の指標として使われる。つまり、フラグが1であれば、
この画素で動きが検出されたことになる。
【0098】ここで判断の基準となるしきい値は、小さ
すぎるとノイズの影響を受け、大きすぎると検出感度の
低下を招く。本実施形態においては、指標としてしきい
値は全体の絶対的信号レベルの最大値(8ビットなら2
55)に対して5%から10%程度の間に設定すること
が望ましい。しかしながら、ノイズなどに対してはハー
ドウェアに依存する部分が大きいのでしきい値に関して
十分冗長性をもたせる必要がある。
【0099】(D)出力データの作成(図8のステップ
ST18〜ST21) 上記処理(C)で検出された動き信号フラグを判断基準
に用いて、最終的な出力を作成する。今、補間をすべき
ライン位置を、図9でSub _Dataと記述して示してある
ように、Fld1_1Ldly とFld1_2Ldly のラインの間に位
置しているとする。図16は、このときの処理(C)で
得られた動き検出部を示すフラグの垂直位置関係を示す
図である。ここでさらに、処理(C)で得られた動き情
報から動きの検出ミスをなすくために、情報をまとめた
フラグをラインごとに作成する。補間するラインに対応
するラインのフラグをDiffOR_1Ldly _flg とし、その
前後のラインを、図16に示すように、DiffOR_0Ldly
_fly 、DiffOR_2Ldly_fig とした。これらのフラグ
は、Diff02、Diff26、Diff06は同ライン、Diff13はその
ラインに最も近い上下の2ラインでの動き検出フラグを
すべてOR(論理和)演算したものとする。つまり、図
16中、点線矢印で囲んだ動き検出フラグDiff02_1Ldl
y _flg 、Diff26_1Ldly _flg 、Diff06_1Ldly _fl
g 、およびDiff13_1Ldly _flg 、Diff13_2Ldly _fl
g 、の5つのフラグの論理和(OR)をとったものがDi
ffOR_1Ldly _flg となる。ここでは、これらの論理和
を演算したフラグを総称してDiffOR_flg と記述する。
また、これらの論理和をとる演算は、各ライン位置で同
様に演算される。つまり、DiffOR_0Ldly _flg 、Diff
OR_2Ldly _flg もそれぞれ1ラインずれた位置で同様
な演算となる。これらのDiffOR_flg 群を演算式で表す
と、次のようになる(“|”はOR演算子を表す)。
【0100】
【数3】 DiffOR_0Ldly _flg = Diff02_0Ldly _flg |Diff26_0Ldly _flg |Diff06_0Ldly _flg | Diff13_0Ldly _flg |Diff13_1Ldly _flg
【0101】
【数4】 DiffOR_1Ldly _flg = Diff02_1Ldly _flg |Diff26_1Ldly _flg |Diff06_1Ldly _flg |Diff13_1Ldly _flg |Diff13_2Ldly _flg
【0102】
【数5】 DiffOR_2Ldly _flg = Diff02_2Ldly _flg |Diff26_2Ldly _flg |Diff06_2Ldly _flg |Diff13_2Ldly _flg |Diff13_3Ldly _flg
【0103】これらの式においても、データを示す記号
はラインの情報を示しているが、ライン中のそれぞれの
画素演算に相当する。また、この演算は補間すべきすべ
てのラインで演算される。
【0104】さらに、これらのDiffOR_flg に対して図
17に示すように、目的の補間画素とその周囲8画素を
含めた9点におけるDiffOR_flg の和となるMix _Sum
を計算する。Mix _Sum は目的とする補間画素に対して
周囲の8点の位置に相当するDiffOR_flg を使って次式
のように演算される。
【0105】
【数6】Mix _Sum = L1 + C1 + R1 + 2 * ( L2 + C2 +
R2 ) + L3 + C3 + R3
【0106】ここで、L1、C1、R1、L2、C2、R2、L3、C
3、R3、は図17に示しているように、補間画素の周囲
8点のDiffOR_flg を表す。すると、図17では14列
e行の画素を補間する場合の例を示しているが、この画
素のMix _Sum は5となる。
【0107】最後に、このMix _Sum の数値を使って最
終的な出力補間データを演算する。本実施形態では、こ
のMix _Sum 値に従い処理(A)で求めた静止画用補間
データSub _Data_Stl と処理(B)で求めた動画用補
間データSub _Data_Mov を混合(ミックス)する。演
算的には、Mix _Sum は補間すべき画素と周囲8画素を
含めて9点のフラグの足し算からなり、補間画素がある
ラインは2倍しているので最大値は12までなる可能性
があるが、最大でも8となるようにMix _Sum 値をクリ
ッピングする。具体的には、8以上の数値はすべて8と
する。その後に、クリップしたMix _Sum 値(Mix _Su
m _clipとする)と動画用補間データSub _Data_Mov
を掛け算したものと、8からMix _Sum _clip値を引い
た値と静止画用補間データSub _Data_Stl を掛け合わ
せたものの和をとり、最後に8で割ったものが最終的な
補間画素データとなる。最終的な補間データをSub _Da
taとすると、この演算は、次式で表される。
【0108】
【数7】Sub _Data = ( Mix_Sum _clip * Sub_Data
_Mov+ ( 8 - Mix _Sum _clip ) * Sub_Data_Stl )
/ 8
【0109】最終的に出力されるプログレッシブ信号の
出力は、図9に示されているように、Fld1_1Ldly デー
タとFld1_2Ldly データの間のライン上に上記で演算さ
れたSub _Dataを挟み込むようなタイミングで順次に出
力していることで実現される。
【0110】また、次フィールドについても図18に示
すよう位置関係で上記と同様な演算操作を行うことによ
ってプログレッシブ化信号が得られる。図18におい
て、実線の枠で囲った部分が次フィールド時に使用する
データ群である。演算操作的には、奇数フィールド、偶
数フィールドにかかわらず同じ演算内容となる。
【0111】なお、以上の(A)から(D)までの処理
を示す図8のフローチャートでは、(A)、(B)、
(C)と順番に手順を示したが、実際にはこれらの演算
の順番にはそれぞれで相関性がない。したがって、これ
ら(A)(B)(C)の各処理における演算をする順番
は入れ替えてもよいし、並列に処理してもよい。また、
実ラインデータの出力をフローチャートでは先頭(ステ
ップST1)に持ってきたが、補間ラインのデータの出
力が交互になる条件を満たせば、位置を入れ替えても良
い。
【0112】《他の形態》上述したように、動き検出部
ではフィールド差分成分に対してしきい値を設定して、
しきい値以上の差分があった場合にその部位を動き部分
と判定しているが、動き判定の精度はこのしきい値に大
きく依存している。このしきい値が小さい値をとると、
動き検出の感度を上げることができるが、ノイズに対し
て誤検知をしてしまう場合が増える。最も良いしきい値
の設定は、静止画においてノイズによって動画と誤判断
しない範囲で最も小さい値をとることである。そこでし
きい値の値をできるだけ小さくすることが望ましい。今
ここでは、入力される信号種類による最適値を選定す
る。
【0113】コンポジット信号の場合には、図1に示す
ようにY/C分離回路11、カラー(クロマ)デコーダ
12などの回路を通ってRGBの信号に変換され、色差
信号Y/R−Y/B−Yの場合には、クロマデコーダ1
2を通ってRGBに変換される。また、RGBが入力さ
れた際には、図1に示すように、そのままでRGB信号
として扱える。つまり、通過する経路やデコーダの能力
いかんによって、それぞれ入力される信号でRGBにデ
コードされたときに含むノイズ成分の大きさが変わって
くる。そこで、常に一定のしきい値を持たせるのではな
く、入力される信号種類ごとに最適なしきい値を持たせ
ることで、信号種類にあった適切な動き判定ができる。
【0114】また、さらにコンポジット信号が入力され
た場合には、デコードする際にどうしてもグリーン信号
Gにサブキャリアの打ち消せなかった成分(キャリアリ
ーク)が入り込むため、その他のブルー信号Bやレッド
信号Rよりもノイズレベルが高くなる。この点を加味し
て、グリーンのみをブルーやレッドよりもしきい値を高
く設定することでさらに最適化したしきい値を持たすこ
とができる。
【0115】次に、図1の画像信号処理装置の動作を説
明する。たとえばインターレース信号であるコンポジッ
トビデオ信号は、Y/C分離回路11によって、YC信
号に変換され、さらに1602部のクロマデコーダによ
って、レッド信号R、グリーン信号G、およびブルー信
号Bに変換される。また、Y/R−Y/B−Yのコンポ
ーネント信号の場合は、同様に、クロマデコーダ12に
よってレッド信号R、グリーン信号G、およびブルー信
号Bに変換される。そして、変換されたあるいは外部か
らのレッド信号RがA/D変換回路13Rに出力され、
グリーン信号GがA/D変換回路13Gに出力され、ブ
ルー信号BがA/D変換回路13Bに出力される。
【0116】A/D変換回路13Rでは、クロマデコー
ダ12または外部からのアナログ信号であるレッド信号
Rがデジタル信号に変換されて、SDRAMコントロー
ラ15Rに出力される。同様に、A/D変換回路13G
では、クロマデコーダ12または外部からのアナログ信
号であるグリーン信号Gがデジタル信号に変換されて、
SDRAMコントローラ15Gに出力される。A/D変
換回路13Bでは、クロマデコーダ12または外部から
のアナログ信号であるブロー信号Bがデジタル信号に変
換されて、SDRAMコントローラ15Bに出力され
る。
【0117】SDRAMコントローラ15Rでは、A/
D変換回路13Bから出力される10ビットのデジタル
信号Rが、8ビットと2ビットに分割され、分割された
大きいビットの信号(8ビット信号)が基準書き込みア
ドレスに指定され、もう一方の分割された残りの信号
(2ビット信号)が基準に対してオフセットが指定され
て、SDRAM14Rの所定のアドレスに書き込まれ
る。そして、SDRAMコントローラ15Rでは、SD
RAM14Rに記憶させたフィールドデータが、それぞ
れ必要な部分のみ基準アドレスに対してオフセットアド
レスを指定されて、1フィールドディレイのデータ、2
フィールドディレイのデータ、3フィールドディレイの
データ、6フィールドディレイのデータとして読み出さ
れ、それら分割して格納されていたデータが合わされ
て、元のビット幅のデータとしてIP変換回路16Rに
出力される。また、SDRAMコントローラ15Rから
は、現フィールドのデータをそのままIP変換回路16
Rに出力される。
【0118】同様に、SDRAMコントローラ15Gで
は、A/D変換回路13Gから出力される10ビットの
デジタル信号Rが、8ビットと2ビットに分割され、分
割された大きいビットの信号(8ビット信号)が基準書
き込みアドレスに指定され、もう一方の分割された残り
の信号(2ビット信号)が基準に対してオフセットが指
定されて、SDRAM14Gの所定のアドレスに書き込
まれる。そして、SDRAMコントローラ15Gでは、
SDRAM14Gに記憶させたフィールドデータが、そ
れぞれ必要な部分のみ基準アドレスに対してオフセット
アドレスを指定されて、1フィールドディレイのデー
タ、2フィールドディレイのデータ、3フィールドディ
レイのデータ、6フィールドディレイのデータとして読
み出され、それら分割して格納されていたデータが合わ
されて、元のビット幅のデータとしてIP変換回路16
Gに出力される。また、SDRAMコントローラ15G
からは、現フィールドのデータをそのままIP変換回路
16Gに出力される。
【0119】また、SDRAMコントローラ15Bで
は、A/D変換回路13Bから出力される10ビットの
デジタル信号Rが、8ビットと2ビットに分割され、分
割された大きいビットの信号(8ビット信号)が基準書
き込みアドレスに指定され、もう一方の分割された残り
の信号(2ビット信号)が基準に対してオフセットが指
定されて、SDRAM14Bの所定のアドレスに書き込
まれる。そして、SDRAMコントローラ15Bでは、
SDRAM14Bに記憶させたフィールドデータが、そ
れぞれ必要な部分のみ基準アドレスに対してオフセット
アドレスを指定されて、1フィールドディレイのデー
タ、2フィールドディレイのデータ、3フィールドディ
レイのデータ、6フィールドディレイのデータとして読
み出され、それら分割して格納されていたデータが合わ
されて、元のビット幅のデータとしてIP変換回路16
Bに出力される。また、SDRAMコントローラ15B
からは、現フィールドのデータをそのままIP変換回路
16Bに出力される。
【0120】IP変換回路16Rにおいては、SDRA
Mコントローラ15Rから入力される現フィールド信号
と、1フィールドディレイ、2フィールドディレイ、3
フィールドディレイ、6フィールドディレイの全5フィ
ールド分のデータが用いられて、それぞれのフィールド
間のデータ差分が演算される。そして、それぞれのデー
タ差分値でしきい値よりも大きい部分にフラグが立てら
れ、得られたそれぞれのフラグデータの論理和が求めら
れて、動き部分検出に用いられ、この検出結果に基づい
て、入力したインターレース信号がプログレッシブ信号
に変換されて、D/A変換回路17Rに出力される。
【0121】IP変換回路16Gにおいては、SDRA
Mコントローラ15Gから入力される現フィールド信号
と、1フィールドディレイ、2フィールドディレイ、3
フィールドディレイ、6フィールドディレイの全5フィ
ールド分のデータが用いられて、それぞれのフィールド
間のデータ差分が演算される。そして、それぞれのデー
タ差分値でしきい値よりも大きい部分にフラグが立てら
れ、得られたそれぞれのフラグデータの論理和が求めら
れて、動き部分検出に用いられ、この検出結果に基づい
て、入力したインターレース信号がプログレッシブ信号
に変換されて、D/A変換回路17Gに出力される。
【0122】IP変換回路16Bにおいては、SDRA
Mコントローラ15Bから入力される現フィールド信号
と、1フィールドディレイ、2フィールドディレイ、3
フィールドディレイ、6フィールドディレイの全5フィ
ールド分のデータが用いられて、それぞれのフィールド
間のデータ差分が演算される。そして、それぞれのデー
タ差分値でしきい値よりも大きい部分にフラグが立てら
れ、得られたそれぞれのフラグデータの論理和が求めら
れて、動き部分検出に用いられ、この検出結果に基づい
て、入力したインターレース信号がプログレッシブ信号
に変換されて、D/A変換回路17Bに出力される。
【0123】そして、D/A変換回路17Rにおいて、
IP変換回路16Rから出力されたデジタル−プログレ
ッシブ信号Rがアナログ信号に変換されて出力される。
同様に、D/A変換回路17Gでは、IP変換回路16
Gから出力されたデジタル−プログレッシブ信号Gがア
ナログ信号に変換され出力される。D/A変換回路17
Bでは、IP変換回路16Bから出力されたデジタル−
プログレッシブ信号Bがアナログ信号に変換されて出力
される。
【0124】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、動き補正型IP変換処理を行う際に必要となる多数
のフィールドデータに対してビットの削減によるデータ
ビット数の削減を行う際に、SDRAMの使用量が増え
てしまうことがなく、全体として使用するメモリ内容を
減らすことができる。特に、ビデオ信号としてPALで
はNTSCよりも1フィールドの画素数が多く、メモリ
消費が大きく、本手法を用いずに実現すると、16Mビ
ットの容量では不足してしまうが、本実施形態では、1
6Mビット以内の容量で収まり、メモリは16Mビット
チップ1個で実現できる利点がある。
【0125】また、一般に、8ビットと10ビットの両
方をメモリに格納する際には、書き込み側で8ビットと
10ビット、読み出し側で8ビットが3つに10ビット
が1つあるので合計52ビットの信号を書き込みや読み
出しをすることになり、10ビットのみでデータを扱う
場合の合計50ビットの場合に比べてSDRAMコント
ローラとSDRAMの間のメモリバンド幅を増加させて
しまうが、本実施形態では、書き込み側で8ビットと2
ビット、読み出し側で8ビットが4つに2ビット が1
つで合計でも44ビットであり、メモリバンド幅は10
ビットのみしか格納しない場合よりも削減することがで
きる。
【0126】また、メモリバンド幅は、基本的にメモリ
とのパス幅とそのパスのクロックによって転送できる量
が決まるが、このときメモリバンド幅を下げることがで
きれば、転送ができる範囲でパスクロックを下げること
も可能となる。SDRAMは、高速アクセスができる素
子であるが、実際に基板上にあるパスクロックを高速化
するとノイズによる誤動作や周囲素子への悪影響を与え
る場合があるので、あまり高いパスクロックは望まれな
いが、本実施形態によれば、パスクロックの周波数も下
げることが可能となる利点がある。
【0127】また、本実施形態によれば、従来メモリの
制約などから動き検出を1つの差分成分からのみ算出し
ていたのに対し、複数のフィールドデータを用いて、複
数の差分データ(差分成分)を用いてそれらが互いに検
出ミスを補う形で補正して動きのデータを得ることか
ら、ミスの少ない精度の良い動き検出ができ、動き検出
精度の向上を図ることができる。当然動き検出に関し
て、単純に動き検出のしきい値を下げることで感度を上
げて、動き検出のミスを少なくすることができるが、そ
のためにノイズによる障害も多くなってしまう。しかし
この場合、しきい値を下げることなく、複数の動き検出
データを用いることでより正確に動きを検出することが
でき、感度向上の効果が得られる。特に、各フレーム間
の差分のみでは動きが速すぎて動きを検出できない問題
や、逆に動きが遅すぎるために検出できないなどの問題
によって生じる検出ミスを時間間隔の違うフィールド差
分を複数用いることで、検出ミスを補うことができる。
具体的には、動画像として駅のホームに電車が入ってき
て停車するなどというシーンでは、必ず電車は速い動き
から遅い動きまでを含んでいる。このような場合、一定
の時間差成分のみで動きを検知すると検出ミスが多い
が、さまざまな時間差成分から検出すると速度の変化に
も対応することができて検出ミスを少なくすることがで
きる。
【0128】また、偶数フィールド同士の差分だけでな
く、奇数フィールド同士の差分を取ることで、さらに細
かい範囲で動き検出ができる。これは奇数フィールドで
のラインが偶数フィールドでのラインとラインの中間の
位置にくることから、その動き検出成分も偶数フィール
ドのラインとラインの間の成分となって、細かい範囲で
の動き検出能力の向上につながる。
【0129】また、最後に補間データを出力する段階
で、従来は動き検出によって静止画用補間データを出力
するか動画用補間データを出力するかの二者択一の方式
であったために、静止画と動画との境でモードが変わる
とその部分で切り替えによる解像度の変化が目立って、
画質劣化を招いていた。これに対して、本実施形態で
は、補間する画素に対して周囲画素を含め9点の範囲で
動いている画素を探し、その画素の数によって静止画モ
ードから動画モードに推移するようにしたため、切り替
え部分での解像度の変化が目立ちにくくすることができ
る。
【0130】また、9点での動き検出フラグの和を求め
るときに、補間する画素に近いラインのみ1ではなく2
倍して2を足すことで9点の和が最大12とすることが
できる。この和を8でクリップしてゼロならは完全静止
モード、8ならば完全動画モード、中間値は線形段階的
に静止画と動画のミックスされる値をとることで、単純
なミックスよりも動画モードになりやすくすることがで
きる。これは、誤検出の際に、動画を静止画と判断して
処理するよりも静止画を動画として判断して処理を行っ
たほうが、見たときの画像の破綻が少なく、画質的に目
立ちやすい判断ミスを招きにくい効果がある。
【0131】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
動き補正型IP変換処理を行う際に必要となる多数のフ
ィールドデータに対してビットの削減によるデータビッ
ト数の削減を行う際に、SDRAMの使用量が増えてし
まうことがなく、全体として使用するメモリ内容を減ら
すことができる利点がある。
【0132】また、入力信号の通る経路によって動画検
出で用いるしきい値を変更することでノイズ耐性に対し
て最適な動き検出が、またRGB信号に対するそれぞれ
の動き検出でRGBそれぞれ個別のしきい値をもたせる
ことで、より最適な動き検出ができる。
【0133】さらに、補間画素とその周囲の複数(たと
えば8)画素を含めて複数(たとえば9)点の動きを示
すフラグの和を動画と静止画の比率とすることにより、
データのミックス度を自然に切り替えることができる。
また、複数(9)点のフラグの和をクリップすることに
より、動画の割合が多くなり、誤検出が露呈しやすい動
画時の静止画データの利用を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像信号処理装置の一実施形態を
示すブロック図である。
【図2】本実施形態に係るSDRAMへの書き込み処理
を説明するための図である。
【図3】本実施形態に係るSDRAMからの読み出し処
理を説明するための図である。
【図4】本実施形態に係る8ビット、10ビット混在時
との比較におけるメモリ容量を削減したDRAMへの格
納状態を説明するための図である。
【図5】本実施形態に係るSDRAMコントローラの処
理手順を示すフローチャートである。
【図6】本実施形態に係る10ビット混在時との比較に
おけるメモリ容量を削減したDRAMへの格納状態を説
明するための図である。
【図7】本実施形態において、IP変換処理を行う場合
に使用するフィールドデータについて説明するための図
である。
【図8】本実施形態に係る補間画素作成とプログレッシ
ブ化の処理手順を示すフローチャートである。
【図9】本実施形態において、静止画用補間データを作
成する場合には用いるデータについて説明するための図
である。
【図10】本実施形態において、補間すべきラインの画
素に相当する前後のフィールドからデータの平均値を静
止画用補間データとする場合の具体例を示す図である。
【図11】補間に用いるCubic 関数を説明するための図
である。
【図12】Cubic 関数による動画時のライン補間の例を
示す図である。
【図13】画面左下から右上に移動する場合の動き検出
の例を示す図である。
【図14】本実施形態に係る動き検出に用いる差分デー
タについて説明するための図である。
【図15】本実施形態に係る動き検出フラグの位置関係
を説明するための図である。
【図16】本実施形態に係る動き検出のためのフィール
ド差分成分と動きフラグの関係を説明するための図であ
る。
【図17】本実施形態に係るDiff ORフラグの画像上の
イメージとMix Sum との関係を説明するための図であ
る。
【図18】次フィールド次の補間位置関係を説明するた
めの図である。
【図19】インターレース(飛び越し)走査を説明する
ための図である。
【図20】ノンインターレース(順次)走査を説明する
ための図である。
【図21】多フィールドに亘って過去のデータを演算に
用いてIP変換を行う場合に、フィールドメモリを用い
たときの回路構成例を示す図である。
【図22】多フィールドに亘って過去のデータを演算に
用いてIP変換を行う場合に、SDRAMおよびそのコ
ントローラを用いたときの回路構成例を示す図である。
【図23】SDRAMコントローラを内蔵したIP変換
デバイスの構成例を示す図である。
【図24】多フィールドに亘って過去のデータを演算に
用いてIP変換を行う場合の、フィールドデータとその
用途例を説明するための図である。
【図25】10ビット信号のみのSDRAM格納アドレ
スと8ビットと10ビット混在時のSSDRAM格納ア
ドレスについて説明するための図である。
【符号の説明】
10…画像信号処理装置、11…Y/C分離回路、12
…クロマデコーダ、13R,13G,13B…アナログ
−デジタル(A/D)変換回路、14R,14G,14
B…SDRAM、15R,15G,15B…SDRAM
コントローラ、16R,16G,16B…IP変換回
路、17R,17G,17B…デジタル−アナログ(D
/A)変換回路。

Claims (40)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数ビットを含む所定フォーマットの信
    号に対して、記憶手段に記憶した過去の複数ビットデー
    タを含む多データに基づいて補正処理系で所定の補正処
    理を施して、他のフォーマットの信号に変換する信号処
    理装置であって、 上記記憶手段に複数ビットのデータを記憶する際に、入
    力された複数ビットデータを複数のビットデータに分割
    し、分割した一つのビットデータを基準書き込みアドレ
    スに指定し、他の分割した残りのビットデータを基準に
    対してオフセットを指定し、アドレスに書き込む制御手
    段を有する信号処理装置。
  2. 【請求項2】 上記制御手段は、分割して上記記憶手段
    に書き込まれたビットデータをそれぞれ必要な部分のみ
    基準アドレスに対してオフセットアドレスを指定するこ
    とでそれぞれ読み出し、それら分割して格納されていた
    データを合わせることで元のビット幅のデータとして扱
    い、上記補正処理系に供給する請求項1記載の信号処理
    装置。
  3. 【請求項3】 上記制御手段は、上記記憶手段に分割し
    たビットデータを書き込むに際し、分割した大きいビッ
    トデータを基準書き込みアドレスに指定し、小さい他の
    分割した残りのビットデータを基準に対してオフセット
    を指定し、アドレスに書き込む請求項1記載の信号処理
    装置。
  4. 【請求項4】 上記制御手段は、上記記憶手段に分割し
    たビットデータを書き込むに際し、分割した大きいビッ
    トデータを基準書き込みアドレスに指定し、小さい他の
    分割した残りのビットデータを基準に対してオフセット
    を指定し、アドレスに書き込む請求項2記載の信号処理
    装置。
  5. 【請求項5】 複数ビットのインターレースの映像信号
    のデータが存在しないラインについて記憶手段に記憶し
    た過去のフィールドデータを含む多フィールドデータに
    基づいて、処理手段において動き部分検出を行い、補間
    画素演算を行って補間データを作成し、当該補間データ
    に基づいてインターレースの映像信号をプログレッシブ
    の映像信号に変換する画像処理装置であって、 上記記憶手段に複数ビットのデータを記憶する際に、入
    力された複数ビットデータを複数のビットデータに分割
    し、分割した一つのビットデータを基準書き込みアドレ
    スに指定し、他の分割した残りのビットデータを基準に
    対してオフセットを指定し、アドレスに書き込む制御手
    段を有する画像信号処理装置。
  6. 【請求項6】 上記制御手段は、分割して上記記憶手段
    に書き込まれたビットデータをそれぞれ必要な部分のみ
    基準アドレスに対してオフセットアドレスを指定するこ
    とでそれぞれ読み出し、それら分割して格納されていた
    データを合わせることで元のビット幅のデータとして扱
    い、上記処理手段に供給する請求項5記載の画像信号処
    理装置。
  7. 【請求項7】 上記制御手段は、上記記憶手段に分割し
    たビットデータを書き込むに際し、分割した大きいビッ
    トデータを基準書き込みアドレスに指定し、小さい他の
    分割した残りのビットデータを基準に対してオフセット
    を指定し、アドレスに書き込む請求項5記載の画像信号
    処理装置。
  8. 【請求項8】 上記制御手段は、上記記憶手段に分割し
    たビットデータを書き込むに際し、分割した大きいビッ
    トデータを基準書き込みアドレスに指定し、小さい他の
    分割した残りのビットデータを基準に対してオフセット
    を指定し、アドレスに書き込む請求項6記載の画像信号
    処理装置。
  9. 【請求項9】 上記処理手段は、現フィールドデータと
    複数のフィールドディレイデータに基づいて、それぞれ
    のフィールド間のデータ差分を演算し、それぞれのデー
    タ差分値であらかじめ設定したしきい値よりも大きい部
    分にフラグを立て、得られたそれぞれのフラグデータの
    論理和を上記動き部分検出に用いる請求項5記載の画像
    信号処理装置。
  10. 【請求項10】 上記処理手段は、偶数フィールド同士
    のデータ差分および奇数フィールド同士のデータ差分の
    うち少なくとも一方を演算し、演算して求めた偶数フィ
    ールド同士の差分データおよび奇数フィールド同士の差
    分データのうち少なくも一方を、動き検出に用いる請求
    項9記載の画像信号処理装置。
  11. 【請求項11】 上記処理手段は、補間画素とその周囲
    複数画素を合わせた複数画素における動き判定フラグの
    合計値を補間画素演算する際の静止画と動画の混合比と
    する請求項9記載の画像信号処理装置。
  12. 【請求項12】 上記処理手段は、補間画素とその周囲
    複数画素を合わせた複数画素における動き判定フラグを
    画素によって割合を変えて合計を計算し、その合計値を
    しきい値でクリップした値を目的の補間画素に対し静止
    画と動画の割合を段階的に混合するするための比率とす
    る請求項9記載の画像信号処理装置。
  13. 【請求項13】 上記処理手段は、信号ソースの種類に
    よって動き部分検出に用いるしきい値を変更する請求項
    9記載の画像信号処理装置。
  14. 【請求項14】 上記処理手段は、信号ソースの種類に
    よって、インターレースからプログレッシブへの変換処
    理を施す信号ごとに動き部分検出に用いるしきい値を変
    更する請求項9記載の画像信号処理装置。
  15. 【請求項15】 上記処理手段は、複数の時間間隔の違
    うフィールドデータに基づいて、それぞれのフィールド
    間のデータ差分を演算し、それぞれのデータ差分値でし
    きい値よりも大きい部分にフラグを立て、得られたそれ
    ぞれのフラグデータの論理和を上記動き部分検出に用い
    る請求項5記載の画像信号処理装置。
  16. 【請求項16】 上記処理手段は、偶数フィールド同士
    のデータ差分および奇数フィールド同士のデータ差分の
    うち少なくとも一方を演算し、演算して求めた偶数フィ
    ールド同士の差分データおよび奇数フィールド同士の差
    分データのうち少なくも一方を、動き検出に用いる請求
    項15記載の画像信号処理装置。
  17. 【請求項17】 上記処理手段は、補間画素とその周囲
    複数画素を合わせた複数画素における動き判定フラグの
    合計値を補間画素演算する際の静止画と動画の混合比と
    する請求項15記載の画像信号処理装置。
  18. 【請求項18】 上記処理手段は、補間画素とその周囲
    複数画素を合わせた複数画素における動き判定フラグを
    画素によって割合を変えて合計を計算し、その合計値を
    しきい値でクリップした値を目的の補間画素に対し静止
    画と動画の割合を段階的に混合するするための比率とす
    る請求項15記載の画像信号処理装置。
  19. 【請求項19】 上記処理手段は、信号ソースの種類に
    よって動き部分検出に用いるしきい値を変更する請求項
    15記載の画像信号処理装置。
  20. 【請求項20】 上記処理手段は、信号ソースの種類に
    よって、インターレースからプログレッシブへの変換処
    理を施す信号ごとに動き部分検出に用いるしきい値を変
    更する請求項15記載の画像信号処理装置。
  21. 【請求項21】 複数ビットを含む所定フォーマットの
    信号に対して、記憶手段に記憶した過去の複数ビットデ
    ータを含む多データに基づいて所定の補正処理を施し
    て、他のフォーマットの信号に変換する信号処理方法で
    あって、上記記憶手段に複数ビットのデータを記憶する
    際に、入力された複数ビットデータを複数のビットデー
    タに分割し、分割した一つのビットデータを基準書き込
    みアドレスに指定し、他の分割した残りのビットデータ
    を基準に対してオフセットを指定し、アドレスに書き込
    む信号処理方法。
  22. 【請求項22】 分割して上記記憶手段に書き込まれた
    ビットデータをそれぞれ必要な部分のみ基準アドレスに
    対してオフセットアドレスを指定することでそれぞれ読
    み出し、それら分割して格納されていたデータを合わせ
    ることで元のビット幅のデータとして扱う請求項21記
    載の信号処理方法。
  23. 【請求項23】 上記記憶手段に分割したビットデータ
    を書き込むに際し、分割した大きいビットデータを基準
    書き込みアドレスに指定し、小さい他の分割した残りの
    ビットデータを基準に対してオフセットを指定し、アド
    レスに書き込む請求項21記載の信号処理方法。
  24. 【請求項24】 上記記憶手段に分割したビットデータ
    を書き込むに際し、分割した大きいビットデータを基準
    書き込みアドレスに指定し、小さい他の分割した残りの
    ビットデータを基準に対してオフセットを指定し、アド
    レスに書き込む請求項22記載の信号処理方法。
  25. 【請求項25】 複数ビットのインターレースの映像信
    号のデータが存在しないラインについて記憶手段に記憶
    した過去のフィールドデータを含む多フィールドデータ
    に基づいて、動き部分検出を行い、補間画素演算を行っ
    て補間データを作成し、当該補間データに基づいてイン
    ターレースの映像信号をプログレッシブの映像信号に変
    換する画像信号処理方法であって、 上記記憶手段に複数ビットのデータを記憶する際に、入
    力された複数ビットデータを複数のビットデータに分割
    し、分割した一つのビットデータを基準書き込みアドレ
    スに指定し、他の分割した残りのビットデータを基準に
    対してオフセットを指定し、アドレスに書き込む画像信
    号処理方法。
  26. 【請求項26】 分割して上記記憶手段に書き込まれた
    ビットデータをそれぞれ必要な部分のみ基準アドレスに
    対してオフセットアドレスを指定することでそれぞれ読
    み出し、それら分割して格納されていたデータを合わせ
    ることで元のビット幅のデータとして扱う請求項25記
    載の画像信号処理方法。
  27. 【請求項27】 上記記憶手段に分割したビットデータ
    を書き込むに際し、分割した大きいビットデータを基準
    書き込みアドレスに指定し、小さい他の分割した残りの
    ビットデータを基準に対してオフセットを指定し、アド
    レスに書き込む請求項25記載の画像信号処理方法。
  28. 【請求項28】 上記記憶手段に分割したビットデータ
    を書き込むに際し、分割した大きいビットデータを基準
    書き込みアドレスに指定し、小さい他の分割した残りの
    ビットデータを基準に対してオフセットを指定し、アド
    レスに書き込む請求項26記載の画像信号処理方法。
  29. 【請求項29】 現フィールドデータと複数のフィール
    ドディレイデータに基づいて、それぞれのフィールド間
    のデータ差分を演算し、それぞれのデータ差分値であら
    かじめ設定したしきい値よりも大きい部分にフラグを立
    て、得られたそれぞれのフラグデータの論理和を上記動
    き部分検出に用いる請求項25記載の画像信号処理方
    法。
  30. 【請求項30】 偶数フィールド同士のデータ差分およ
    び奇数フィールド同士のデータ差分のうち少なくとも一
    方を演算し、演算して求めた偶数フィールド同士の差分
    データおよび奇数フィールド同士の差分データのうち少
    なくも一方を、動き検出に用いる請求項29記載の画像
    信号処理方法。
  31. 【請求項31】 補間画素とその周囲複数画素を合わせ
    た複数画素における動き判定フラグの合計値を補間画素
    演算する際の静止画と動画の混合比とする請求項29記
    載の画像信号処理方法。
  32. 【請求項32】 補間画素とその周囲複数画素を合わせ
    た複数画素における動き判定フラグを画素によって割合
    を変えて合計を計算し、その合計値をしきい値でクリッ
    プした値を目的の補間画素に対し静止画と動画の割合を
    段階的に混合するするための比率とする請求項29記載
    の画像信号処理方法。
  33. 【請求項33】 信号ソースの種類によって動き部分検
    出に用いるしきい値を変更する請求項29記載の画像信
    号処理方法。
  34. 【請求項34】 信号ソースの種類によって、インター
    レースからプログレッシブへの変換処理を施す信号ごと
    に動き部分検出に用いるしきい値を変更する請求項29
    記載の画像信号処理方法。
  35. 【請求項35】 複数の時間間隔の違うフィールドデー
    タに基づいて、それぞれのフィールド間のデータ差分を
    演算し、それぞれのデータ差分値でしきい値よりも大き
    い部分にフラグを立て、得られたそれぞれのフラグデー
    タの論理和を上記動き部分検出に用いる請求項25記載
    の画像信号処理方法。
  36. 【請求項36】 偶数フィールド同士のデータ差分およ
    び奇数フィールド同士のデータ差分のうち少なくとも一
    方を演算し、演算して求めた偶数フィールド同士の差分
    データおよび奇数フィールド同士の差分データのうち少
    なくも一方を、動き検出に用いる請求項35記載の画像
    信号処理方法。
  37. 【請求項37】 補間画素とその周囲複数画素を合わせ
    た複数画素における動き判定フラグの合計値を補間画素
    演算する際の静止画と動画の混合比とする請求項35記
    載の画像信号処理方法。
  38. 【請求項38】 補間画素とその周囲複数画素を合わせ
    た複数画素における動き判定フラグを画素によって割合
    を変えて合計を計算し、その合計値をしきい値でクリッ
    プした値を目的の補間画素に対し静止画と動画の割合を
    段階的に混合するするための比率とする請求項35記載
    の画像信号処理方法。
  39. 【請求項39】 信号ソースの種類によって動き部分検
    出に用いるしきい値を変更する請求項35記載の画像信
    号処理方法。
  40. 【請求項40】 信号ソースの種類によって、インター
    レースからプログレッシブへの変換処理を施す信号ごと
    に動き部分検出に用いるしきい値を変更する請求項35
    記載の画像信号処理方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100817052B1 (ko) 2006-01-10 2008-03-26 삼성전자주식회사 높은 메모리 대역폭을 요구하지 않는 영상 신호 처리 장치및 영상 신호 처리 방법
US8472066B1 (en) * 2007-01-11 2013-06-25 Marvell International Ltd. Usage maps in image deposition devices

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