JP2002176490A - 悪用対策モードを備えた携帯電話端末 - Google Patents

悪用対策モードを備えた携帯電話端末

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JP2002176490A
JP2002176490A JP2000372417A JP2000372417A JP2002176490A JP 2002176490 A JP2002176490 A JP 2002176490A JP 2000372417 A JP2000372417 A JP 2000372417A JP 2000372417 A JP2000372417 A JP 2000372417A JP 2002176490 A JP2002176490 A JP 2002176490A
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Takeshi Nakada
武史 中田
Yutaka Naka
豊 中
Atsushi Takagi
厚 高木
Junya Senoo
純也 妹尾
Hirotaka Sakai
啓貴 酒井
Tatsuyoshi Tsuchikawa
達義 土川
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Funai Electric Co Ltd
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Funai Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 盗難を受けた際の悪用防止機能を備えた携帯
電話端末において、不正使用者が通話した内容について
の証拠を残し、悪用の対策を図る。 【解決手段】 紛失し又は盗難を受けた端末に対して特
定の電話機から発信し(#21)、所定の操作を行うこ
とにより悪用対策モードを起動する(#23)。その
後、不正使用による通話を所定時間だけメモリ10に記
録し(#25)、動作停止手段によって携帯電話機1の
機能をロックする(#29)。これにより、以降の第三
者による悪用を防止すると共に、紛失した端末が戻って
きたとき、メモリ10に記録された通話内容を再生する
ことにより不正使用者を特定するための手掛かり又は証
拠としての活用を図ることが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、紛失又は盗難を受けた
携帯電話端末を悪用防止モードに切り替えて、それ以後
になされた通話を録音することによって不正使用の証拠
を残し、悪用の対策とする携帯電話端末に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】近年、電子技術及び通信技術の発達によ
り、携帯電話端末(以下、端末と記す)は、小型化及び
多機能化が可能となり、急速に普及することとなった。
端末は、回線等の物理的な接続がなく可搬性を有するた
め、盗難や紛失等の事故が発生することもあり、盗難さ
れた端末は犯罪等に利用されたり、不正な使用がされる
場合があった。そこで、端末の使用時等にパスワード、
サブアドレス又はコード(パスワード等とする)の照合
を行うことにより第三者の不正な使用を排除し、悪用を
防止する携帯電話端末が以下に開示されている。
【0003】例えば、特開平10−178483号公報
に開示された携帯電話端末は、紛失時にユーザから送信
されたトーン信号を受信し、そのトーン信号を解析して
パスワードを取得し、その取得したパスワードとユーザ
により予め設定されたパスワードとが一致するかを判断
し、一致すれば動作をロックして第三者の不正使用を防
止し、又は、記憶手段に記憶した個人情報等のデータを
消去して個人情報の機密保持を行うものである。また、
特許第2965234号の携帯電話端末は、紛失した端
末のロック状態を制御するための着サブアドレスを付加
した電話番号を端末外から発信し、端末がこの着サブア
ドレスを受信したとき、制御部(CPU)が着サブアド
レスに基づいて発信禁止・着信禁止等の各種機能のロッ
クをかけ第三者の不正使用を防止し、又は、ユーザの連
絡先等のメッセージを表示手段に表示させて端末の発見
の補助を可能とするものである。さらに、特開2000
−50354号公報の携帯電話端末は、端末を紛失した
際、ユーザによる他の電話機からのパスワード入力を受
信し、この入力されたパスワードと予め端末内のメモリ
に記憶させたパスワードとを比較してこれらが一致して
いると判断した場合に、制御部(CPU)の動作を制限
する保護手段を具備し、この保護手段により第三者によ
る端末の使用を不能とするものである。また、特開平8
−205238号公報の携帯電話端末は、所定のパスワ
ード(コード)を入力することにより、発着信動作の規
制を行い、第三者による不正使用を防止するセキュリテ
ィー機能を備えた携帯電話端末において、所定時間内に
ユーザから上記パスワードの入力がされないとき、自動
的にセキュリティー機能が作動するものである。
【0004】また、別な携帯電話端末の悪用防止対策と
して、端末と所定の信号を送受信してユーザを特定する
ためのIDカードを用いるものが知られている(例え
ば、特開平9−98480号公報参照)。これは、端末
とは別途に上記IDカードをユーザに所持させて、端末
のスイッチがオンに操作されたとき、ユーザが所持する
IDカードからの確認信号が受信できない場合には端末
の電源をオフにすることで、端末の使用者を正規なユー
ザのみに限定し、第三者の不正使用を排除するものであ
る。
【0005】さらに別な悪用対策として、ユーザが通話
可能時間と自身の連絡先を予め設定し、端末の通話積算
時間が上記通話可能時間を超過したと判断される場合
に、端末の制御部(マイクロコンピュータ)が以後の通
話操作を禁止すると共に、上記連絡先に自動的に連絡す
るものが知られている(例えば、特開平10−3412
81号公報参照)。これは、制御部が盗難等によって第
三者の手に渡った端末が第三者によって不正使用され、
その通話積算時間が通話可能時間を超過した後におけ
る、不正使用の排除と、不正使用された旨のユーザへの
報知を行う携帯電話端末である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】これらの端末は、いず
れも盗難されたと判断される場合に端末の使用を不能に
するものであるため、第三者の悪用(不正使用)を防止
し、端末に格納された個人情報を保護することは可能で
ある。しかしながら、上記のように単に端末を使用不能
とするだけでは、使用不能になった端末の現在位置を特
定して、又は、不正使用者を特定して端末を回収するこ
とは困難である。また、仮に端末を回収することができ
たとしても、その際に不正使用者を特定したり、不正使
用についての証拠を残すことは困難である。
【0007】また、特開平9−98480号公報に開示
された携帯電話端末では、ユーザは常にIDカードを携
帯しなければならず、また、端末とIDカードを同時に
盗難された場合は第三者による不正使用を防止すること
ができない場合があるという問題がある。さらに、ID
カードを単独で紛失した場合も、IDカードの再発行や
端末の設定変更等に要する事後処理も煩雑になるという
問題がある。
【0008】さらに、特開平10−341281号公報
の携帯電話端末では、通話積算時間が設定時間を超過す
るまでは、不正使用を認容せざるをえないという問題が
あり、その不正使用に要する通話料は、ユーザが負担す
るという不合理が生ずる。
【0009】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、ユーザに対して少ない課金で、
盗難を受けた端末の悪用を防止すると共に、端末が発見
された際に不正使用者を特定し、不正使用時の通話内容
についての証拠を残して、悪用の対策を図ることができ
る携帯電話端末を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1の発明は、通話を記録する通話記録手段と、
紛失し又は盗難を受けた携帯電話端末に対して他の特定
の電話機から発信し所定の遠隔操作を行うことにより該
端末の動作を停止させる動作停止手段とを備え、該動作
停止手段により悪用を防止する悪用対策モードを備えた
携帯電話端末において、予め定めた特定の電話機から紛
失し又は盗難を受けた端末に対して発信し、所定の操作
を行うことにより悪用対策モードを起動する悪用対策モ
ード起動手段を備え、この悪用対策モードは、該モード
起動後になされた通話を所定の時間だけ通話記録手段に
記録する機能と、通話記録手段によって通話を記録した
後、特定の電話機に対して自動的に発信し、該携帯電話
端末によって通話がなされた旨をユーザに知らせる機能
と、通話記録手段によって通話を記録した後、動作停止
手段によって端末動作を停止させる機能と、特定の電話
機からの遠隔操作により、通話記録手段によって記録し
た通話を自動的に再生し、特定の電話機に対して通話内
容を送信する機能とを有するものである。
【0011】この構成においては、紛失し又は盗難を受
けた携帯電話端末に対してユーザが例えば自宅等の特定
電話番号の電話機より所定の遠隔操作を行い悪用対策モ
ードを起動する。この悪用対策モードでは、該モード起
動後に通話された内容を所定の時間だけ通話記録手段に
記録した後、動作停止手段によって端末の動作を停止し
て以降の第三者による悪用を防止することとしている。
動作の停止を受けた携帯電話端末は使用不能となるた
め、不正使用者がその後、廃棄することが予想される。
そこで、廃棄された携帯電話端末を拾得し回収すること
により、通話記録手段に記録された通話内容を再生する
ことができる。この通話の内容は、相手方の電話番号を
も含むことにより、携帯電話端末を不正使用した者を特
定するための手掛かり又は証拠として活用することがで
きる。また、本発明では、悪用対策モードが起動した
後、所定の通話時間だけ通話可能としているので、必要
以上に不正使用を認容することもなく、ユーザが負担す
る通話料も軽減することができる。さらに、本発明で
は、ユーザは、特定の電話機を介して紛失し又は盗難を
受けた携帯電話端末の使用状況を知ることができ、ま
た、特定の電話機を介して、悪用時の通話内容を聴くこ
とができる。このとき、携帯電話端末が交信した無線基
地局を特定することにより、端末の位置を推定すること
も可能になり、該端末の回収が容易になる。
【0012】また、請求項2の発明は、通話を記録する
通話記録手段と、紛失し又は盗難を受けた携帯電話端末
の動作を停止させる動作停止手段を備え、該動作停止手
段により悪用を防止する悪用対策モードを備えた携帯電
話端末において、予め定めた特定の電話機から紛失し又
は盗難を受けた端末に対して発信し、所定の操作を行う
ことにより悪用対策モードを起動する悪用対策モード起
動手段を備え、この悪用対策モードは、該モード起動後
になされた通話を所定の時間だけ前記通話記録手段に記
録する機能を有するものである。この構成においては、
請求項1に記載の携帯電話端末と同様に、特定の電話機
からの遠隔操作により悪用対策モードを起動し、その後
通話された内容を所定の時間だけ通話記録手段に記録す
ることとしている。
【0013】また、請求項3の発明は、通話を記録する
通話記録手段と、紛失し又は盗難を受けた携帯電話端末
に対して他の特定の電話機から発信し所定の遠隔操作を
行うことにより該端末の動作を停止させる動作停止手段
とを備え、該動作停止手段により悪用を防止する悪用対
策モードを備えた携帯電話端末において、予め定めた特
定の電話機から紛失し又は盗難を受けた端末に対して発
信し、所定の操作を行うことにより悪用対策モードを起
動する悪用対策モード起動手段を備え、この悪用対策モ
ードは、該モード起動後になされた通話を所定の時間だ
け通話記録手段に記録する機能と、通話記録手段によっ
て通話を記録した後、動作停止手段によって端末動作を
停止させる機能とを有するものである。この構成におい
ては、請求項1に記載の携帯電話端末と同様に、特定の
電話機からの遠隔操作により悪用対策モードを起動し、
その後通話された内容を所定の時間だけ通話記録手段に
記録し、動作停止手段によって端末の動作を停止して以
降の第三者による悪用を防止することとしている。
【0014】また、請求項4の発明は、悪用対策モード
は、請求項3に記載の悪用対策モードを備えた携帯電話
端末において、通話記録手段によって通話を記録した
後、特定の電話機に対して自動的に発信し、該携帯電話
端末によって通話がなされた旨をユーザに知らせる機能
をさらに有するものである。この構成においては、特定
の電話機を介して紛失し又は盗難を受けた携帯電話端末
の使用状況を知ることができる。
【0015】また、請求項5の発明は、請求項3に記載
の悪用対策モードを備えた携帯電話端末において、悪用
対策モードは、特定の電話機からの遠隔操作により、通
話記録手段によって記録した通話を自動的に再生し、特
定の電話機に対して通話内容を送信する機能をさらに有
するものである。この構成においては、特定の電話機を
介して、悪用時の通話内容を聴くことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
形態に係る携帯電話機について、図面を参照して説明す
る。図1は、携帯電話機の概略ブロックを示す。携帯電
話機1は、メモリ10に記憶させたプログラムに基づい
て携帯電話機1の各種制御を行う制御部2を中心とし
て、ユーザに対して各種の情報を表示する表示部3と、
操作キー等を用いてユーザが端末の操作を行うための操
作部4と、時刻及び日付を計数するタイマ5と、無線基
地局と交信するためのアンテナ6aを備え音声等の送受
信を行う送受信回路6と、端末1に着信があった場合に
着信音を出力する着信音出力部7と、ユーザの音声を入
力する音声入力部8と、ユーザに発信元からの音声を出
力する音声出力部9と、端末1の悪用対策モード起動プ
ログラム等の各種のプログラムを格納し、悪用対策モー
ドを起動する際の起動指令やユーザ宅等の特定電話機の
電話番号を記憶し、また、通話時の音声データを記録す
るためのメモリ10とにより構成されている。そして、
制御部2とメモリ10とタイマ5とによって通話記録手
段及び悪用対策モード起動手段が、制御部2によって動
作停止手段が実現される。
【0017】本携帯電話機1が紛失し又は盗難を受けた
場合、携帯電話機1に対して、ユーザが、例えば自宅等
(勤め先や別途所有する携帯電話機であってもよい)の
特定電話番号の電話機より発信し、所定の遠隔操作を行
うことでメモリ10に格納されたプログラムに基づいて
悪用対策モードを起動させる。特定電話番号は、予めユ
ーザ又は携帯電話会社(以下、ユーザ等)が設定し、メ
モリ10に記憶させておくものとする。この悪用対策モ
ードは、携帯電話機1を用いてなされた不正使用に係る
通話内容を所定の時間だけメモリ10に記録した後、制
御部2の制御により携帯電話機1の動作・機能を停止
(ロック)させて以降の第三者による悪用を防止する機
能を有している。ここで、メモリ10に記録させる通話
内容とは、通話時の音声データに加えて、通話日時及び
通話相手先の電話番号を含むものとする。
【0018】また、上述の所定の時間は、メモリ10の
記憶容量により制限を受け、又はその範囲内でユーザ等
が設定することができ、後に不正使用者を特定する際の
手掛かり又は証拠として十分な時間であって、かつ通話
料が嵩まない程度とすることが望ましい。より具体的に
は、ユーザ自身が長時間に及ぶ通話や海外への通話によ
る通話料の増大を考慮して設定すればよい。
【0019】機能の停止を受けた携帯電話機1は、使用
不能となるため、不正使用者が継続して所持する蓋然性
は低くなり、廃棄されることが予想される。そこで、こ
の廃棄された携帯電話機1を拾得し回収することによ
り、メモリ10に記録された通話内容を再生することが
できる。この通話の内容は、携帯電話機1を不正使用し
た者を特定するための手掛かり又は証拠として活用する
ことができ、特に通話内容に含まれる通話日時や相手先
の電話番号は、不正使用者の行動や交友関係を特定する
ために有効な手掛かり又は証拠とすることができる。
【0020】本携帯電話機1の紛失から不正使用者の特
定に至る、ユーザと該携帯電話機1の動作ステップにつ
いて図2を用いて説明する。ユーザが携帯電話機1を紛
失したとき(#1)、特定の電話機を介した所定の遠隔
操作によって、携帯電話機1の悪用対策モード(悪用対
策処理)を起動する(#2)。その後、携帯電話機1
は、1回目(最初)の通話をメモリ10に記録(保存)
し(#3)、この1回目の通話から一定の時間(例えば
3分程度)が経過すると通話をストップさせ、メモリ1
0への通話の記録もストップさせる(#4)。さらに、
携帯電話機1は、通話の相手先の電話番号をメモリ10
に記憶させ、これを履歴として残す(#5)。そして、
以降は、この携帯電話機1を使用できないように機能
(動作)を停止させる(#6)。機能が停止し使用不能
となった携帯電話機1は、不正使用者によって廃棄され
(#7)、その後、所有者の元に回収される(#8)。
回収された携帯電話機1のメモリ10には、悪用された
際の記録が残っており(#9)、その通話内容の記録、
履歴が不正使用者の特定につながり証拠とすることがで
きる(#10)。
【0021】次に、紛失した携帯電話機1における悪用
対策モードの起動から機能停止までの制御部2及び特定
電話機の処理の手順について、図3を参照して説明す
る。形態電話機1を紛失等したユーザによって特定電話
機から紛失した携帯電話機1に対して発信動作がなされ
(#21)、悪用対策モードの起動指令が入力されると
(#22)、それを受信した携帯電話機1においては、
制御部2は悪用対策モードを起動し(#23)、不正使
用による通話を待ち受ける。その後、携帯電話機1から
不正使用者によって発信され、又は、携帯電話機1が着
信を受けた場合(#24においてYES)、メモリ10
の記録時間が所定の時間に達するまで通話内容がメモリ
10に記録される(#25)。記録時間が所定の時間に
達すれば(#26においてYES)、制御部2は自動的
に通話をストップさせ(#27)、さらには通話相手先
の電話番号をメモリ10に記録させ(#28)、携帯電
話機1の機能を停止させる(#29)。なお、通話内容
の記録は、記録時間が所定の時間に達するまで継続され
る(#26においてNO)。
【0022】このようにして、本携帯電話機1は悪用対
策モードを起動して悪用時の通話の記録を取り、その後
に機能を停止させる。従って、紛失時に単に機能を停止
させる電話機と違って、上記の通話記録により不正使用
者を特定するための手掛かりとして、また、その証拠と
して活用することが可能となる。
【0023】なお、本発明は上記実施形態の構成に限ら
れることなく種々の変形が可能であり、例えば、#5に
て、通話先の電話番号を記録した後に、その携帯電話機
1が上述の特定の電話機に対して自動的に発信してユー
ザに携帯電話機1の通話状態を報知するようにしてもよ
い。また、メモリ10に記録させた通話内容は、携帯電
話機1の機能を停止する前及び後において、特定の電話
機からの発信と遠隔操作により聞き出せるようにしても
よい。これらのとき、携帯電話会社は携帯電話機1が交
信した無線基地局を特定することができるので、携帯電
話機1の現在位置を該無線基地局より交信可能な範囲に
絞り込むことができ、携帯電話機1の発見を容易にする
ことができる。
【0024】また、着信を受けた際に、受信しなければ
相手方からのメッセージをメモリ10等に記録する、い
わゆる留守番電話機能を有する携帯電話機1にあって
は、#25において通話内容を記録するメモリ10は、
上記の留守番電話機能において使用するメモリと兼用し
てもよい。この場合、#22における悪用対策モードの
起動指令として、以下の形態が考えられる。まず、#2
1において、特定の電話機より発信があったとき、制御
部2は、着信音出力部7より着信音を出力させずに所定
の時間だけ待機する。その間に、特定の電話機より所定
の信号の入力があれば(例えば「#」キーを押す)、#
23の悪用対策モードが起動するものとする。ユーザが
携帯電話機1を紛失等していないとき(特定の電話機か
らの通常の発呼があったとき)は、発信元の者は上記所
定の信号を入力することなく、通常の留守番電話機能を
働かせれば、制御部2は、発信元すなわち特定の電話機
からの「留守番電話メッセージ」を受け付けることとす
る。ここで、制御部2は送信された「留守番電話メッセ
ージ」をメモリ10に記録させ、着信音出力部7に着信
音を出力する指令を発する。この着信音を聞いたユーザ
は「留守番電話メッセージ」を再生させて内容を確認す
ることができる。なお、上記着信音の替わりとして、制
御部2の指令により、表示部3等の発光又はバイブレー
ション(振動)等によって、ユーザに報知するようにし
てもよい。
【0025】また、携帯電話機1の機能は、携帯電話会
社がユーザから携帯電話機1の紛失の連絡を受けたとき
から、適当な期間の経過後に停止させるようにしてもよ
い。さらに、通話の記録は、悪用対策モードを起動した
後の1回目に限らず、記録時間が所定の時間に達するま
では、何回でも通話を記録するものとしてもよい。
【0026】さらに、機能が停止された携帯電話機1
は、回収後、ユーザ等の所定の操作により、再び機能を
復活させるプログラムをメモリ10に格納してもよい。
この際の所定の操作は、特定の電話機を用いた遠隔操作
であってもよいし、回収した携帯電話機1を直接操作し
てもよい。さらにまた、携帯電話機1は、通信機能を有
する携帯コンピュータ端末であってもよい。
【0027】
【発明の効果】以上のように請求項1の発明によれば、
悪用対策モードの起動後に通話された内容を通話相手先
の電話番号を含んだ情報として記録手段に記録してい
る。従って、その後、この端末を回収し、通話記録手段
に記録された通話内容を再生すれば、この通話内容を不
正使用者を特定するための手掛かり又は証拠として活用
できる。また、悪用対策モードの起動後、所定の通話時
間だけ通話可能としているので、ユーザが負担する通話
料も軽減することもできる。さらに、通話を記録した
後、前記特定の電話機に対して自動的に発信するので、
ユーザは特定の電話機を介して紛失し又は盗難を受けた
携帯電話端末の使用状況を知ることができ、また、特定
の電話機からの遠隔操作により、記録した通話内容を自
動的に再生し発信するので、ユーザは悪用時の通話内容
を聴くことができると共に、このとき端末が交信した無
線基地局を特定することで端末の位置を推定することも
可能になり、該端末の回収が容易になる。
【0028】請求項2の発明によれば、悪用対策モード
の起動後になされた通話を通話記録手段に記録するの
で、回収した携帯電話端末の通話記録手段に記録された
通話内容を再生すれば、この通話内容を特定するための
手掛かり又は証拠として活用できる。
【0029】請求項3の発明によれば、悪用対策モード
の起動後になされた通話を通話記録手段に記録するの
で、回収した携帯電話端末の通話記録手段に記録された
通話内容を再生すれば、この通話内容を特定するための
手掛かり又は証拠として活用できる。また、悪用対策モ
ードの起動後、所定の通話時間だけ通話可能としている
ので、ユーザが負担する通話料も軽減することもでき
る。
【0030】請求項4の発明によれば、通話を記録した
後、特定の電話機に対して自動的に発信するので、ユー
ザは特定の電話機を介して紛失し又は盗難を受けた携帯
電話端末の使用状況を知ることができると共に、端末が
交信した無線基地局を特定することで端末の位置を推定
することも可能になり、該端末の回収が容易になる。
【0031】請求項5の発明によれば、特定の電話機か
らの遠隔操作により、記録した通話内容を自動的に再生
し、発信するので、ユーザは悪用時の通話内容を聴くこ
とができると共に、このとき端末が交信した無線基地局
を特定することで端末の位置を推定することも可能にな
り、該端末の回収が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態による携帯電話機のブロ
ック構成図。
【図2】 同携帯電話機の紛失から不正使用者の特定に
至る、ユーザと該携帯電話機の動作ステップを示した
図。
【図3】 同携帯電話機の制御部の処理手順を示すフロ
ーチャート。
【符号の説明】
1 携帯電話機(携帯電話端末) 2 制御部(通話記録手段、悪用対策モード起動手
段、動作停止手段) 5 タイマ(通話記録手段、悪用対策モード起動手
段) 10 メモリ(通話記録手段、悪用対策モード起動手
段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高木 厚 大阪府大東市中垣内7丁目7番1号 船井 電機株式会社内 (72)発明者 妹尾 純也 大阪府大東市中垣内7丁目7番1号 船井 電機株式会社内 (72)発明者 酒井 啓貴 大阪府大東市中垣内7丁目7番1号 船井 電機株式会社内 (72)発明者 土川 達義 大阪府大東市中垣内7丁目7番1号 船井 電機株式会社内 Fターム(参考) 5K027 AA11 BB09 EE04 GG08 HH11 5K039 AA05 BB04 CC07 EE01 EE21 FF14 HH18 5K067 AA32 BB04 DD13 DD16 DD23 DD27 EE02 FF40 GG01 GG11 HH22 HH23

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通話を記録する通話記録手段と、紛失し
    又は盗難を受けた携帯電話端末に対して他の特定の電話
    機から発信し所定の遠隔操作を行うことにより該端末の
    動作を停止させる動作停止手段とを備え、該動作停止手
    段により悪用を防止する携帯電話端末において、 予め定めた特定の電話機から紛失し又は盗難を受けた端
    末に対して発信し、所定の操作を行うことにより悪用対
    策モードを起動する悪用対策モード起動手段を備え、 前記悪用対策モードは、 該モード起動後になされた通話を所定の時間だけ前記通
    話記録手段に記録する機能と、 通話記録手段によって通話を記録した後、前記特定の電
    話機に対して自動的に発信し、該携帯電話端末によって
    通話がなされた旨をユーザに知らせる機能と、 前記通話記録手段によって通話を記録した後、前記動作
    停止手段によって端末動作を停止させる機能と、 前記特定の電話機からの遠隔操作により、通話記録手段
    によって記録した通話を自動的に再生し、前記特定の電
    話機に対して通話内容を送信する機能とを有することを
    特徴とする悪用対策モードを備えた携帯電話端末。
  2. 【請求項2】 通話を記録する通話記録手段と、紛失し
    又は盗難を受けた携帯電話端末の動作を停止させる動作
    停止手段を備え、該動作停止手段により悪用を防止する
    携帯電話端末において、 予め定めた特定の電話機から紛失し又は盗難を受けた端
    末に対して発信し、所定の操作を行うことにより悪用対
    策モードを起動する悪用対策モード起動手段を備え、 前記悪用対策モードは、 該モード起動後になされた通話を所定の時間だけ前記通
    話記録手段に記録する機能を有することを特徴とする悪
    用対策モードを備えた携帯電話端末。
  3. 【請求項3】 通話を記録する通話記録手段と、紛失し
    又は盗難を受けた携帯電話端末に対して他の特定の電話
    機から発信し所定の遠隔操作を行うことにより該端末の
    動作を停止させる動作停止手段とを備え、該動作停止手
    段により悪用を防止する携帯電話端末において、 予め定めた特定の電話機から紛失し又は盗難を受けた端
    末に対して発信し、所定の操作を行うことにより悪用対
    策モードを起動する悪用対策モード起動手段を備え、 前記悪用対策モードは、 該モード起動後になされた通話を所定の時間だけ前記通
    話記録手段に記録する機能と、 前記通話記録手段によって通話を記録した後、前記動作
    停止手段によって端末動作を停止させる機能とを有する
    ことを特徴とする悪用対策モードを備えた携帯電話端
    末。
  4. 【請求項4】 前記悪用対策モードは、通話記録手段に
    よって通話を記録した後、前記特定の電話機に対して自
    動的に発信し、該携帯電話端末によって通話がなされた
    旨をユーザに知らせる機能をさらに有することを特徴と
    する請求項3に記載の悪用対策モードを備えた携帯電話
    端末。
  5. 【請求項5】 前記悪用対策モードは、前記特定の電話
    機からの遠隔操作により、通話記録手段によって記録し
    た通話を自動的に再生し、前記特定の電話機に対して通
    話内容を送信する機能をさらに有することを特徴とする
    請求項3に記載の悪用対策モードを備えた携帯電話端
    末。
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