JP2002176046A - 真空紫外光cvd装置 - Google Patents

真空紫外光cvd装置

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JP2002176046A
JP2002176046A JP2000372698A JP2000372698A JP2002176046A JP 2002176046 A JP2002176046 A JP 2002176046A JP 2000372698 A JP2000372698 A JP 2000372698A JP 2000372698 A JP2000372698 A JP 2000372698A JP 2002176046 A JP2002176046 A JP 2002176046A
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semiconductor wafer
ultraviolet light
vacuum ultraviolet
stage
thin film
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JP2000372698A
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English (en)
Inventor
Kiyohiko Saikawa
清彦 歳川
Riichi Motoyama
理一 本山
Yosuke Motokawa
洋右 本川
Hirosuke Yagi
裕輔 八木
Tetsuo Yokoyama
哲郎 横山
Junichi Miyano
淳一 宮野
Yutaka Ichiki
豊 市木
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MIYAZAKI MACHINE DESIGN KK
Oki Electric Industry Co Ltd
Miyazaki Oki Electric Co Ltd
Original Assignee
MIYAZAKI MACHINE DESIGN KK
Oki Electric Industry Co Ltd
Miyazaki Oki Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体ウエハ1の表面全体に均一な薄膜を形
成することができる真空紫外光CVD装置を提供する。 【解決手段】 半導体ウエハ1の表面に均一な照度分布
の真空紫外光を照射するランプハウス15と、ガラス窓
14との間に、この半導体ウエハ1の中央部における照
度を低下させるための遮光マスク19を配置する。これ
により、半導体ウエハ1の中央部に濃い濃度で滞留する
原料ガス2の真空紫外光による分解量が減少し、この半
導体ウエハ11の表面に形成される薄膜の厚さが均等化
され、表面全体に均一な薄膜が形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、真空紫外光を用い
たCVD(Chemical Vapour Deposition)による真空紫
外光CVD装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図2は、従来の真空紫外光を用いたCV
D薄膜形成装置の構成図である。このCVD薄膜形成装
置は、処理容器11を有し、この中に被処理物である半
導体ウエハ1を載せるためのステージ12が設けられて
いる。ステージ12は、駆動部13によって180°の
範囲で往復回転運動が行われるようになっている。
【0003】ステージ12の上方には、合成石英ガラス
のガラス窓14を介してランプハウス15が設けられて
おり、このランプハウス15の中に円筒状のランプ16
が複数配置されている。各ランプ16は、172nm程
度の真空紫外光を放射するもので、平行に配置されてガ
ラス窓14を通してステージ12上の半導体ウエハ1の
表面を均一な照度で照らすことができるようになってい
る。
【0004】処理容器11の上方の壁面には注入口17
が設けられ、この注入口17からステージ12上に載せ
られた半導体ウエハ1の表面に、TEOS(Si(OC
)等の薄膜の原料となる原料ガス2が注入さ
れるようになっている。また、処理容器11の下方の壁
面には、処理済みの排気ガスを排出するための排気口1
8が設けられている。
【0005】このようなCVD薄膜形成装置では、次の
ようにして半導体ウエハ1の表面に薄膜が形成される。
【0006】まず、ステージ12の上に、被処理物であ
る半導体ウエハ1を薄膜形成面を上にして載せる。次
に、注入口17から、約150℃の原料ガスを注入す
る。更に、ランプ16を点灯すると共に、駆動部13に
よってステージ12を介して半導体ウエハ1に往復回転
運動を与える。
【0007】これにより、半導体ウエハ1上に注入され
たTEOS等の原料ガス2が、ランプ16から放射され
た真空紫外光によって分解され、SiOや低誘電率の
薄膜が半導体ウエハ1の表面に形成される。また、処理
済みの排気ガスは、排気口18から排出される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
CVD薄膜形成装置では、次のような課題があった。真
空紫外光は、空気等によって吸収されて極度に減衰する
ため、ガラス窓14と半導体ウエハ1の距離を例えば1
5mm程度以下にする必要がある。このため、注入口1
7から半導体ウエハ1上に注入する原料ガス2の濃度を
均一にすることが困難で、この半導体ウエハ1の中心部
に原料ガス2が溜まりやすくなる。これにより、半導体
ウエハ1上に形成される薄膜は、中心部が厚く周辺部が
薄くなるという課題があった。
【0009】本発明は、前記従来技術が持っていた課題
を解決し、被処理物である半導体ウエハ1の表面全体に
均一な膜厚の薄膜を形成することができる薄膜形成装置
を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明の内の第1の発明は、半導体ウエハを載せる
ステージと、原料ガスを内部に注入する注入口及び排ガ
スを外部に排出する排気口を有すると共に前記ステージ
及び半導体ウエハを外気から遮蔽する処理容器と、前記
ステージに載せられた半導体ウエハの表面に均一な照度
で真空紫外光を照射するランプとを備えた真空紫外光C
VD装置において、前記ランプと前記半導体ウエハが搭
載された前記ステージ間に前記真空紫外光の一部を遮る
遮光マスクを設けている。
【0011】第2の発明は、前記遮光マスクを、円形、
二重円形、十字形または格子形に形成している。
【0012】第1及び第2の発明によれば、以上のよう
に真空紫外光CVD装置を構成したので、次のような作
用が行われる。半導体ウエハの表面で均一な照度となる
ようにランプから出力された真空紫外光は、遮光マスク
によってその照度分布が調整されて半導体ウエハの中央
部の照度が低下させられ、薄膜形成の対象となる半導体
ウエハの表面に照射される。
【0013】第3の発明は、第1と同様の真空紫外光C
VD装置において、注入口に注入される原料ガスをステ
ージに載せられた半導体ウエハへ導くと共に、該半導体
ウエハ表面に供給するガス導入管を設けている。
【0014】第4の発明は、前記ガス導入管を円形、半
円形または櫛形に形成している。
【0015】第3及び第4の発明によれば、次のような
作用が行われる。処理容器の注入口に注入された薄膜の
原料ガスは、ガス導入管によって半導体ウエハの上まで
導かれ、この半導体ウエハ表面に供給される。
【0016】第5の発明は、第1と同様の真空紫外光C
VD装置において、処理容器内の原料ガスと排ガスの流
れの分布が均一になるように整えると共に、該排ガスを
排気口に導く整流板を設けている。
【0017】第5の発明によれば、次のような作用が行
われる。処理容器の注入口から注入された原料ガスは、
整流板によって流れの分布が均一になるように整えられ
て薄膜形成処理が行われ、その排ガスは排気口に導かれ
て処理容器から排出される。
【0018】第6の発明は、第1と同様の真空紫外光C
VD装置において、ステージと半導体ウエハの間に配置
され、該半導体ウエハの中央部の温度が周辺部よりも高
くなるように制御する温度制御板を設けている。
【0019】第7の発明は、第1〜第6の発明における
ステージを、半導体ウエハを載せた状態で回転運動及び
水平方向の往復運動を行うように構成している。
【0020】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)図1は、本発
明の第1の実施形態を示すCVD薄膜形成装置の構成図
であり、図2中の要素と共通の要素には共通の符号が付
されている。
【0021】このCVD薄膜形成装置は、図2のCVD
薄膜形成装置と同様に、処理容器11を有し、この中に
被処理物である半導体ウエハ1を載せるためのステージ
12が設けられている。ステージ12は、図2のCVD
薄膜形成装置とは異なり、駆動部13Aによって360
°の回転運動と水平方向の往復運動ができるようになっ
ている。
【0022】ステージ12の15mm程度上方には、厚
さ20mm程度の合成石英ガラスを使用したガラス窓1
4が設けられている。ガラス窓14の上には、ランプハ
ウス15が設けられており、このランプハウス15の中
に円筒状のランプ16が複数配置されている。各ランプ
16は、172nm程度の真空紫外光を放射するもの
で、平行に配置されて、むらの無い均一な真空紫外光を
照射することができるようになっている。
【0023】ガラス窓14とランプハウス15の間に
は、このランプハウス15からステージ12上の半導体
ウエハ1の表面に照射される真空紫外光の照度分布を調
整するために、アルミニウム等で作製された遮光マスク
19が配置されている。
【0024】処理容器11の上方の壁面には、原料ガス
2を注入するための注入口17が設けられ、この注入口
17からステージ12上に載せられた半導体ウエハ1の
表面に、TEOS等の原料ガス2が注入されるようにな
っている。また、処理容器11の下方の壁面には排気口
18が設けられ、処理済みの排気ガスが排出されるよう
になっている。
【0025】図3(a)〜(c)は、図1中の遮光マス
ク19のパターンを示す平面図である。これらの遮光マ
スク19は、半導体ウエハ1の表面における真空紫外光
の照度分布を調整するものであり、周辺部から中心部に
かけて照度が徐々に小さくなるようなパターンとなって
いる。
【0026】図3(a)の遮光マスクは、中心部の真空
紫外光を遮光する円形のパターンとなっている。例え
ば、半導体ウエハ1の直径が150mm程度の場合、遮
光マスク19のパターンの直径は30〜40mmであ
る。図3(b)の遮光マスクは、直径30mmの円形
と、内径85mm外径100mmの輪形のパターンを同
心円に配置したのものである。図3(c)の遮光マスク
は、幅10mm程度の帯状のパターンを十字型に組み合
わせたものである。また、図3(d)の遮光マスクは、
幅5mm程度の帯状のパターンを格子型に組み合わせた
ものである。
【0027】次に動作を説明する。まず、ステージ12
の上に、被処理物である半導体ウエハ1を薄膜形成面を
上にして載せる。次に、注入口17から、約150℃の
原料ガス2を注入する。更に、ランプ16を点灯すると
共に、駆動部13Aによってステージ12を介して半導
体ウエハ1に回転運動と水平方向の往復運動を与える。
【0028】注入口17から注入された原料ガス2は、
半導体ウエハ1とガラス窓18の間に溜まると共に、処
理容器11の内部にも広がる。半導体ウエハ1とガラス
窓18の間隔は15mm程度となっているので、この半
導体ウエハ1の中心部のガス濃度が周辺部に比較して高
くなる。一方、ランプハウス16から照射された真空紫
外光は、遮光マスク19によって、半導体ウエハ1の周
辺部から中心部にかけて照度が徐々に小さくなるように
照度分布が調整される。
【0029】従って、半導体ウエハ1の中心部におい
て、原料ガス2の真空紫外光による分解が抑制される。
これにより、半導体ウエハ1の中心部に形成される薄膜
の厚さが制限され、中心部と周辺部でほぼ同一の厚さの
SiOや低誘電率の薄膜が形成される。また、処理済
みの排気ガスは、処理容器11の下方に設けられた排気
口18から排出される。
【0030】図4(a)〜(c)は、図1のCVD薄膜
形成装置の効果を示す図であり、同図(a),(b)
は、同図(c)に示す半導体ウエハ1表面上の薄膜の膜
厚分布である。図4(a)は、半導体ウエハ1表面に形
成された横方向の直径上の点X1〜X7における膜厚分
布を、遮光マスク19を用いた場合(実線)と、用いな
い場合(破線)について示している。同様に、図4
(b)は、半導体ウエハ1表面に形成された縦方向の直
径上の点Y1〜Y7における膜厚分布を、遮光マスク1
9を用いた場合(実線)と、用いない場合(破線)につ
いて示している。但し、半導体ウエハ1の周辺部の6m
mは、回路形成領域外であるので、膜厚の測定結果は示
していない。
【0031】なお、この時の処理条件は、概略次のとお
りである。 遮光マスク19の形状・寸法:図3(b)に示す2重の
同心円型 半導体ウエハ1の直径:150mm 真空紫外光の強度:10 mW/cm2 (ガラス窓14の半
導体ウエハ側) 原料ガス2の種類:TEOS(濃度100%)及びO2 原料ガス2の注入量と温度:TEOS…50cm3 /min
,150℃ O2 …50cm3 /min ,室温 処理容器11内の圧力:80Pa 処理時間:10min ステージ12の運動:固定
【0032】これらの図4(a),(b)に示すよう
に、遮光マスク19を用いない場合には、図中の破線の
ように、半導体ウエハ1の中央部と周辺部で形成される
膜厚の差が大きくなっている。一方、遮光マスク19を
使用することにより、図中の実線で示すように、中央部
と周辺部の膜厚の差が小さくなり、ほぼ均一な膜厚を持
つCVD膜が形成されることがわかる。
【0033】以上のように、この第1の実施形態のCV
D薄膜形成装置は、半導体ウエハ1に照射する真空紫外
光の照度分布を、周辺部から中心部にかけて照度が徐々
に小さくなるように調整するための遮光マスク19を有
している。これにより、半導体ウエハ1の中心部と周辺
部でほぼ同一の厚さの薄膜を形成することができる。更
に、半導体ウエハ1を載せるステージ12を回転させる
と共に、水平方向に往復運動を与える駆動部13Aを有
している。これにより、半導体ウエハ1に供給される原
料ガス2の濃度分布や、真空紫外光の照度分布を、均一
にすることが可能になり、厚さが均一でむらのない薄膜
を形成することができる。
【0034】(第2の実施形態)図5は、本発明の第2
の実施形態を示すCVD薄膜形成装置の構成図であり、
図1中の要素と共通の要素には共通の符号が付されてい
る。
【0035】このCVD薄膜形成装置は、図1のCVD
薄膜形成装置における遮光マスク19及び駆動部13A
を削除すると共に、新たにガス導入管20を設けたもの
である。ガス導入管20は、半導体ウエハ1とガラス窓
14の間に設けられ、注入口17に注入された原料ガス
2を、半導体ウエハ1上に効率良く供給するためのもの
である。その他の構成は、図1と同様である。
【0036】図6(a)〜(c)は、図5中のガス導入
管20の形状を示す平面図である。これらのガス導入管
20は、内径6mm外径8mm程度の管を、円形、半円
形、または櫛形等に形成したもので、原料ガス2や真空
紫外光で侵されないようにアルミニウムやステンレス鋼
(SUS)等の材料が用いられている。また、ガス導入
管20の円形や櫛形の部分には、ステージ12上の半導
体ウエハ1の表面に、原料ガス2を均一に吹き出すため
に直径1mm以下の吹出穴が多数設けられている。
【0037】このようなCVD薄膜形成装置では、次の
ようにして半導体ウエハ1の表面に薄膜が形成される。
【0038】まず、ステージ12の上に、被処理物であ
る半導体ウエハ1を薄膜形成面を上にして載せる。次
に、ランプ16を点灯すると共に、注入口17から原料
ガス2を注入する。
【0039】これにより、注入口17から注入されたT
EOS等の原料ガス2は、ガス導入管20によって半導
体ウエハ1上に導かれ、このガス導入管20に設けられ
た吹出穴から半導体ウエハ1の表面に供給される。
【0040】半導体ウエハ1の表面に供給された原料ガ
ス2に、ランプ16から放射された真空紫外光が均一照
射される。これによって、原料ガス2が分解され、Si
や低誘電率の薄膜が半導体ウエハ1の表面に形成さ
れる。また、処理済みの排気ガスは、処理容器11の下
方に設けられた排気口18から排出される。
【0041】以上のように、この第2の実施形態のCV
D薄膜形成装置は、注入口17から半導体ウエハ1の上
まで原料ガス2を導くと共に、この半導体ウエハ1の表
面に原料ガス2を均一に供給するガス導入管20を有し
ている。これにより、半導体ウエハ1の中心部と周辺部
でほぼ同一の厚さの薄膜を形成することができる。更
に、処理容器11の内部に拡散される原料ガス2の量が
少なくできるので、原料の使用効率が高くなる。
【0042】(第3の実施形態)図7は、本発明の第3
の実施形態を示すCVD薄膜形成装置の構成図であり、
図5中の要素と共通の要素には共通の符号が付されてい
る。
【0043】このCVD薄膜形成装置は、図5のCVD
薄膜形成装置におけるガス導入管20を削除すると共
に、新たに整流板21を設けたものである。整流板21
は、処理容器11の底部から一定の距離を隔てて配置し
た板であり、原料ガス2及び排気ガスがこの処理容器1
1内部を均一に流れるように適切な寸法の穴を適切な間
隔で設けたものである。その他の構成は、図5と同様で
ある。
【0044】このようなCVD薄膜形成装置では、注入
口17から注入された原料ガス2は、処理容器11内部
を均一に流れ、排気ガスが整流板21に設けられた穴を
介して排気口18に集められ、外部に排出される。
【0045】以上のように、この第3の実施形態のCV
D薄膜形成装置は、処理容器11内の原料ガス2の流れ
を均一にするための整流板21を有している。これによ
り、半導体ウエハ1上の原料ガス2の流れが均一にな
り、膜厚分布の均一な薄膜を形成することができる。
【0046】(第4の実施形態)図8は、本発明の第4
の実施形態を示すCVD薄膜形成装置の構成図であり、
図5中の要素と共通の要素には共通の符号が付されてい
る。
【0047】このCVD薄膜形成装置は、図5のCVD
薄膜形成装置におけるガス導入管20を削除すると共
に、新たに温度制御板22を設けたものである。温度制
御板22は、ステージ12上に設けられ、半導体ウエハ
1の表面温度分布を制御するするものである。即ち、温
度制御板22は、半導体ウエハ1に対して周辺部から中
心部に向けて徐々に温度が高くなるような温度分布を形
成するようになっている。その他の構成は、図5と同様
である。
【0048】このようなCVD薄膜形成装置では、半導
体ウエハ1の中心部のガス濃度が高くなり、真空紫外光
による原料ガス2の分解量が多くなる。しかし、半導体
ウエハ1の中心部は、温度制御板22によって高い温度
になるように制御されているので、分解されたSiO
等が付着しにくくなり、表面の薄膜の形成量が減少す
る。これにより、半導体ウエハ1の中心部の薄膜の厚さ
が抑制され、膜厚分布の均一な薄膜を形成することがで
きる。
【0049】以上のように、この第4の実施形態のCV
D薄膜形成装置は、半導体ウエハ1の表面温度分布を制
御するための温度制御板22を有している。これによ
り、半導体ウエハ1上の原料ガス2による薄膜形成速度
が制御され、膜厚分布の均一な薄膜を形成することがで
きる。
【0050】なお、本発明は、上記実施形態に限定され
ず、種々の変形が可能である。この変形例としては、例
えば、次の(a)〜(e)のようなものがある。
【0051】(a) 説明中に示した材料や寸法は一例
であり、被処理物の材質や寸法に応じて適切なものを用
いることができる。
【0052】(b) 図1のCVD薄膜形成装置では、
ランプハウス16とガラス窓14の間に、照射する真空
紫外光の光量を制御するための遮光マスク19を設けて
いるが、ランプ17の表面の一部にアルミニウム等によ
る遮光マスクを取り付けても良い。
【0053】(c) 図1中の遮光マスク19に代え
て、複数のランプ17に供給する電力を制御し、これら
のランプ17から出力される真空紫外光の強度を制御す
るようにしても良い。
【0054】(d) 図1中の駆動部13Aと遮光マス
ク19、図5中のガス導入管20、図7中の整流板2
1、及び図8中の温度制御板22は、それぞれ単独で用
いているが、これらを任意に組み合わせて用いることが
できる。特に、処理対象の半導体ウエハ1のサイズが大
きい場合には、これらを組み合わせることにより、効果
的に均一な膜厚分布を有する薄膜を形成することができ
る。
【0055】(e) 真空紫外光を用いたCVD薄膜形
成装置は、原料ガス2を常温で使用することが特徴とな
っている。しかし、第4の実施形態で述べたように、温
度の高い箇所は薄膜が形成され難いという性質があるの
で、図1中の遮光マスク19や図5中のガス導入管20
を暖めることにより、ガラス窓14が暖まり、これによ
ってガラス窓14の薄膜による曇り防止ができる。
【0056】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、第1及び第
2の発明によれば、半導体ウエハの中央部に照射される
真空紫外光の照度を低下させる遮光マスクを有してい
る。これにより、半導体ウエハの中央部において原料ガ
スの濃度が高くなっても、真空紫外光による分解量が減
少し、半導体ウエハ表面に均一な膜厚分布の薄膜を形成
することができる。
【0057】第3及び第4の発明によれば、処理容器の
注入口に注入される原料ガスをステージに載せられた半
導体ウエハ上に導いて、この半導体ウエハ表面に供給す
るガス導入管を有している。これにより、半導体ウエハ
表面の原料ガスの濃度分布を均一に保つことが可能にな
り、この半導体ウエハ表面に均一な膜厚分布の薄膜を形
成することができる。更に、原料ガスの処理容器内への
拡散量が減少し、原料の効率的な利用が可能になる。
【0058】第5の発明によれば、処理容器内の原料ガ
スと排ガスの流れの分布を均一になるように整える整流
板を有している。これにより、半導体ウエハ表面の原料
ガスの濃度分布を均一に保つことが可能になり、この半
導体ウエハ表面に均一な膜厚分布の薄膜を形成すること
ができる。
【0059】第6の発明によれば、半導体ウエハの中央
部の温度が周辺部よりも高くなるように制御する温度制
御板を、この半導体ウエハとステージとの間に設けてい
る。これにより、半導体ウエハの中央部において原料ガ
スの濃度が高くなっても、この半導体ウエハの中央部の
温度が高くなっているので、形成される薄膜が薄くな
り、この半導体ウエハ表面に均一な膜厚分布の薄膜を形
成することができる。
【0060】第7の発明によれば、半導体ウエハを載せ
るステージを、この半導体ウエハを載せた状態で回転運
動及び水平方向の往復運動が行えるように構成してい
る。これにより、半導体ウエハ表面に照射される真空紫
外光の照度や、原料ガスの濃度や、温度のむらがなくな
り、むらのない均一な膜厚分布の薄膜を形成することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示すCVD薄膜形成
装置の構成図である。
【図2】従来の真空紫外光を用いたCVD薄膜形成装置
の構成図である。
【図3】図1中の遮光マスク19のパターンを示す平面
図である。
【図4】図1のCVD薄膜形成装置の効果を示す図であ
る。
【図5】本発明の第2の実施形態を示すCVD薄膜形成
装置の構成図である。
【図6】図5中のガス導入管20の形状を示す平面図で
ある。
【図7】本発明の第3の実施形態を示すCVD薄膜形成
装置の構成図である。
【図8】本発明の第4の実施形態を示すCVD薄膜形成
装置の構成図である。
【符号の説明】
1 半導体ウエハ 2 原料ガス 11 処理容器 12 ステージ 13A 駆動部 14 ガラス窓 15 ランプハウス 16 ランプ 17 注入口 18 排気口 19 遮光マスク 20 ガス導入管 21 整流板 22 温度制御板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 歳川 清彦 宮崎県宮崎郡清武町大字木原727番地 宮 崎沖電気株式会社内 (72)発明者 本山 理一 宮崎県宮崎郡清武町大字木原727番地 宮 崎沖電気株式会社内 (72)発明者 本川 洋右 宮崎県宮崎郡清武町大字木原727番地 宮 崎沖電気株式会社内 (72)発明者 八木 裕輔 宮崎県宮崎郡清武町大字木原727番地 宮 崎沖電気株式会社内 (72)発明者 横山 哲郎 宮崎県宮崎郡清武町大字木原727番地 有 限会社 宮崎マシンデザイン内 (72)発明者 宮野 淳一 宮崎県宮崎郡清武町大字木原727番地 有 限会社 宮崎マシンデザイン内 (72)発明者 市木 豊 宮崎県宮崎郡清武町大字木原727番地 有 限会社 宮崎マシンデザイン内 Fターム(参考) 4K030 AA06 AA09 AA14 BA44 CA04 EA05 FA08 GA06 JA10 KA45 LA15 5F045 AA11 AB32 AC09 AC11 AD05 AE19 AF01 BB02 DP04 EB02 EB03 EG02 EK12 EM10

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体ウエハを載せるステージと、原料
    ガスを内部に注入する注入口及び排ガスを外部に排出す
    る排気口を有すると共に前記ステージ及び半導体ウエハ
    を外気から遮蔽する処理容器と、前記ステージに載せら
    れた半導体ウエハの表面に均一な照度で真空紫外光を照
    射するランプとを備えた真空紫外光CVD装置におい
    て、 前記ランプと前記半導体ウエハが搭載された前記ステー
    ジ間に前記真空紫外光の一部を遮る遮光マスクを設けた
    ことを特徴とする真空紫外光CVD装置。
  2. 【請求項2】 前記遮光マスクは、円形、二重円形、十
    字形または格子形であることを特徴とする請求項1記載
    の真空紫外光CVD装置。
  3. 【請求項3】 半導体ウエハを載せるステージと、原料
    ガスを内部に注入する注入口及び排ガスを外部に排出す
    る排気口を有すると共に前記ステージ及び半導体ウエハ
    を外気から遮蔽する処理容器と、前記ステージに載せら
    れた半導体ウエハの表面に均一な照度で真空紫外光を照
    射するランプとを備えた真空紫外光CVD装置におい
    て、 前記注入口に注入される原料ガスを前記ステージに載せ
    られた半導体ウエハへ導くと共に、該半導体ウエハ表面
    に供給するガス導入管を設けたことを特徴とする真空紫
    外光CVD装置。
  4. 【請求項4】 前記ガス導入管は、円形、半円形または
    櫛形であることを特徴とする請求項3記載の真空紫外光
    CVD装置。
  5. 【請求項5】 半導体ウエハを載せるステージと、原料
    ガスを内部に注入する注入口及び排ガスを外部に排出す
    る排気口を有すると共に前記ステージ及び半導体ウエハ
    を外気から遮蔽する処理容器と、前記ステージに載せら
    れた半導体ウエハの表面に均一な照度で真空紫外光を照
    射するランプとを備えた真空紫外光CVD装置におい
    て、 前記処理容器内の前記原料ガスと排ガスの流れの分布が
    均一になるように整えると共に、該排ガスを前記排気口
    に導く整流板を設けたことを特徴とする真空紫外光CV
    D装置。
  6. 【請求項6】 半導体ウエハを載せるステージと、原料
    ガスを内部に注入する注入口及び排ガスを外部に排出す
    る排気口を有すると共に前記ステージ及び半導体ウエハ
    を外気から遮蔽する処理容器と、前記ステージに載せら
    れた半導体ウエハの表面に均一な照度で真空紫外光を照
    射するランプとを備えた真空紫外光CVD装置におい
    て、 前記ステージと半導体ウエハの間に配置され、該半導体
    ウエハの中央部の温度が周辺部よりも高くなるように制
    御する温度制御板を設けたことを特徴とする真空紫外光
    CVD装置。
  7. 【請求項7】 前記ステージは、前記半導体ウエハを載
    せた状態で回転運動及び水平方向の往復運動を行うよう
    に構成したことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか
    に記載した真空紫外光CVD装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103088415A (zh) * 2011-11-03 2013-05-08 上海华虹Nec电子有限公司 改善灯加热腔体内温度均匀性的方法
JP2018520511A (ja) * 2015-06-02 2018-07-26 東京エレクトロン株式会社 スピンオン・カーボンの平坦化のための技術

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