JP2002175126A - ピークホールド回路 - Google Patents

ピークホールド回路

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 実質的により高速で変化量の少ない入力電流
のピーク値に応じた電流を出力する。 【解決手段】 P−MOSFET11の検出ドレイン電
流と入力電流とを比較し、基準電位VBIAS1をNPNト
ランジスタ13に印加し、基準電位VBIAS1に対してN
PNトランジスタ13とPNPトランジスタ14を同時
にオンにしない所定電圧だけ常に低い基準電位VBIAS2
をPNPトランジスタ14に印加する。そして、検出電
流がドレイン電流より大きい場合に、NPNトランジス
タ13をオンにするとともに、PNPトランジスタ14
をオフにし、検出電流がドレイン電流未満である場合
に、NPNトランジスタ13をオフにするとともに、P
NPトランジスタ14をオンにし、検出電流がドレイン
電流と等しい場合に、NPNトランジスタ13とPNP
トランジスタ14をともにオフにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電流モードのピー
クホールド回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、入力電圧のピーク値に応じた
出力電圧を得ることができるピークホールド回路として
は、例えば、図25に示すものが知られている。演算増
幅器2502の非反転入力端子の電圧(コンデンサ25
07にホールドされている電圧VHに等しい)は、最
初、演算増幅器2501の非反転入力端子の電圧VIN1
に等しくなっているものとする。
【0003】そうすると、演算増幅器2502の出力端
子の電圧と、演算増幅器2501の反転入力端子の電圧
と、演算増幅器2501の出力端子の電圧は、VHすな
わちVIN1となり、ダイオード2503および2504
の両端電圧がそれぞれゼロとなり、ダイオード2503
および2504はそれぞれ非導通状態となっている。
【0004】この状態で、入力端子2508の電圧が上
昇してVIN2になっても、ダイオード2503が非導通
状態であるので、演算増幅器2501には負帰還がかか
らず、演算増幅器2501の出力電圧は大きく上昇す
る。そして、ダイオード2504に順電圧がかかって、
ダイオード2504が導通状態になると、コンデンサ2
507が充電されて、コンデンサ2507の両端電圧が
上昇していき、同様に、演算増幅器2502の出力端子
2509の電圧と、演算増幅器2503の反転入力端子
の電圧が上昇して行く。
【0005】そして、コンデンサ2507の両端電圧が
演算増幅器2501の出力端子2509の電圧VIN2
等しくなると、ダイオード2504が非導通状態とな
り、その結果、コンデンサ2507に電圧VIN2がホー
ルドされる。
【0006】この状態で、入力端子2508の電圧が低
下してVIN2からVIN3に変化したとすると、演算増幅器
2501の出力電圧は低下するものの、コンデンサ25
07の両端電圧(すなわち、ホールド電圧VH)がVIN2
であるため、ダイオード2504の両端に逆電圧がかか
り、ダイオード2504は依然として非導通状態のまま
であり、ホールド電圧VHはVIN2のまま変化しない。
【0007】このように、出力端子2509には、入力
端子2508の入力電圧のピーク値に応じた電圧が出力
されることになる。
【0008】しかしながら、このような電圧モードのピ
ークホールド回路は、複数の演算増幅器と、ダイオード
と、コンデンサ等によって構成されており、回路規模が
大きくなりがちであった。
【0009】また、入力電流を電流−電圧変換回路によ
り電圧値に変換した後、図25のピークホールド回路に
入力するようにしたので、回路規模を小さくするには限
界があり、これ以上小さくすることができなかった。
【0010】このような問題点を解決したピークホール
ド回路としては、例えば、特願平10−5449号に記
載されているものが知られている。このピークホールド
回路は電流モードのピークホールド回路といわれるもの
であり、図26に示すような構成を有する。
【0011】図26を説明する。この電流モードのピー
クホールド回路はP−MOSトランジスタ2601,2
602と、NPNトランジスタ2603と、PNPトラ
ンジスタ2607とにより構成されている。P−MOS
トランジスタ2601,2602はゲートどうしが共通
接続され、各ソースが電源VDDに接続されている。P−
MOSトランジスタ2601はドレインが端子2604
に接続され、P−MOSトランジスタ2602はドレイ
ンが端子2606に接続されている。NPNトランジス
タ2603はコレクタが、共通接続されたP−MOSト
ランジスタ2601,2602のゲートに接続され、エ
ミッタがP−MOSトランジスタ2601のドレインに
接続され、ベースが基準電位VBIAS1に接続されてい
る。PNPトランジスタ2607はエミッタがP−MO
Sトランジスタ2601のドレインに接続され、ベース
が基準電位VBIAS2に接続され、コレクタがアースされ
ている。
【0012】基準電位VBIAS1および基準電位VBIAS2
電源VDDの電圧よりも低く、アース電位よりも高くして
あって、NPNトランジスタ2603とPNPトランジ
スタ2607が同時にオンにならないような電位であ
り、基準電位VBIAS1と基準電位VBIAS2の差電位が例え
ば0.7Vであるとする。
【0013】図26において、V4(t)は時刻tにお
ける端子2604の絶対電位であり、iD1(t)は時刻
tにおけるP−MOSトランジスタ2601のドレイン
電流であり、iin(t)は時刻tにおける入力電流であ
り、iout(t)は時刻tにおける出力電流であり、そ
れぞれ矢印の向きが正である。なお、iout(t)はP
−MOSトランジスタ2602のドレイン電流に一致し
ている。
【0014】(1) P−MOSトランジスタ2601
が飽和領域で動作していて、P−MOSトランジスタ2
601のドレイン電流iD1(t)と入力電流iin(t)
が一致しているものとする。この状態では、端子260
4の電位が概ね2つの基準電位VBIAS1と基準電位V
BIAS2の平均電位にあり、NPNトランジスタ2603
とPNPトランジスタ2607のベース−エミッタ間電
圧が、共に、0.35V程度であって、NPNトランジ
スタ2603もPNPトランジスタ2607もカットオ
フ状態にある。
【0015】そして、例えば、図27(a)に示す時刻
0から時刻t1までの期間のように、入力電流i
in(t)が増加して行くと、P−MOSトランジスタ2
601のドレイン電流iD1(t)と入力電流iin(t)
の関係が、iD1(t)<iin(t)となって、端子26
04の電圧が降下して行く。
【0016】PNPトランジスタ2607はカットオフ
状態を保持したままであるが、NPNトランジスタ26
03は、端子2604の電圧が基準電位VBIAS1に対し
て約0.5V程度下がったとき、順方向活性領域に入っ
て電流を流し始め、端子2604の電圧が基準電位V
BIAS1に対して約0.7V程度まで下がったとき、オン
する。
【0017】NPNトランジスタ2603がオンする
と、入力電流とP−MOSトランジスタ2601のドレ
イン電流iD1(t)との差電流(iin(t)−i
D1(t))が、ノード2605からNPNトランジスタ
2603を通じて端子2604に流れ出し、入力電流i
in(t)とP−MOSトランジスタ2601のドレイン
電流i D1(t)が等しくなるように、ノード2605の
電圧が降下して行く。ノード2605のこの電圧降下
は、ノード2605に接続されているP−MOSトラン
ジスタ2601および2602のゲート−ソース間寄生
容量から、電荷がNPNトランジスタ2603を通じて
引き抜かれることにより生じる。この時、図26のピー
クホールド回路はカレントミラー回路として動作し、入
力電流に比例した出力電流が得られる(図27(b)参
照)。
【0018】(2) 例えば図27(a)に示す時刻t
1からt2までの期間のように、入力電流iin(t)の増
加が止まると、iD1(t)=iin(t)となるので、N
PNトランジスタ2603とPNPトランジスタ260
7がともにカットオフ状態になって、端子2604の電
圧が上昇して行き、端子2604の電圧は概ね2つの基
準電位VBIAS1と基準電位VBIAS2の平均電位に落ち着
く。この時、ノード2605はハイインピータンスであ
るので、P−MOSトランジスタ2601および260
2のゲート−ソース間寄生容量の時刻t1における電荷
は変化しない。
【0019】一方、P−MOSトランジスタ2601、
2602のゲート−ソース間電圧は、VGS(t1)に保
たれ、時刻t1における入力電流iin(t1)に比例した
出力電流iout(t)が維持される(図27(b)参
照)。
【0020】(3) 例えば図27(a)に示す時刻t
2からt3までの期間のように、時刻tでの入力電流iin
(t)が時刻t1での入力電流iin(t1)を下まわる
と、端子2604の電圧はさらに上昇するが、NPNト
ランジスタ2603はカットオフ状態を保ったままであ
るので、P−MOSトランジスタ2601、2602の
ゲート−ソース間電圧VGS(t1)は保持され、出力電
流iout(t)は時刻t1の時の値を保持する。そして、
端子2604の電圧が基準電位VBIAS2から約0.7V
程度上昇すると、PNPトランジスタ2607は順方向
活性領域に入ってオンになり、P−MOSトランジスタ
2601のドレイン電流iD1(t)と入力電流との差電
流(iD1(t)−iin(t))、すなわち、時刻t1
の入力電流と時刻tでの入力電流の差電流(i
in(t1)−iin(t))が流れる。
【0021】(4) 例えば図27(a)に示す時刻t
3からt4までの期間のように、時刻t1での電流i
in(t1)を超える電流が入力され、その電流が増加し
続けると、端子2604の電圧は降下して行き、端子2
604の電圧が基準電圧VBIAS1に対して約0.5V程
度下がった時点で、NPNトランジスタ2603が、再
度、順方向活性領域に入って電流を流し始め、このNP
Nトランジスタ2603は、端子2604の電圧が基準
電圧VBIAS1に対して約0.7V程度まで下がったと
き、オンする。
【0022】NPNトランジスタ2603がオンする
と、入力電流とP−MOSトランジスタ2601のドレ
イン電流iD1(t)との差電流(iin(t)−i
D1(t))が、ノード2605からNPNトランジスタ
2603を通じて流れ出し、入力電流iin(t)とP−
MOSトランジスタ1のドレイン電流iD1(t)が一致
するように、ノード2605の電圧が降下して行く。
【0023】以上のようにして、入力電流iin(t)の
ピーク値に応じた出力電流iout(t)が得られること
になる。
【0024】他方で、電流モードのピークホールド回路
としては、図28に示す構成のものが知られている。図
28に示す電流モードのピークホールド回路は、図26
に示したピークホールド回路の構成素子と対応する構成
素子の導電型を逆にしたものであって、N−MOSトラ
ンジスタ2811,2812と、PNPトランジスタ2
813と、NPNトランジスタ2817とにより構成さ
れている。
【0025】N−MOSトランジスタ2811,281
2はゲートどうしが共通接続され、各ソースがアースに
接続され、N−MOSトランジスタ2811のドレイン
が端子2814に接続され、N−MOSトランジスタ2
812のドレインが端子2816に接続されている。P
NPトランジスタ2813はコレクタが、共通接続され
たN−MOSトランジスタ2811,2812のゲート
に接続され、エミッタがN−MOSトランジスタ281
1のドレインに接続され、ベースが基準電位V BIAS1
接続されている。NPNトランジスタ2817はエミッ
タがN−MOSトランジスタ2811のドレインに接続
され、ベースが基準電位VBIAS2に接続され、コレクタ
が電源VDDに接続されている。
【0026】基準電位VBIAS1,基準電位VBIAS2は電源
DDの電位よりも低く、アース電位よりも高くしてあっ
て、NPNトランジスタ2813とPNPトランジスタ
2817が同時にオンにならないような値であり、基準
電位VBIAS2と基準電位VBIA S1の差電位が例えば0.7
Vであるとする。
【0027】図28において、V14(t)は時刻tにお
ける端子2814の絶対電位であり、iD11(t)は時
刻tにおけるN−MOSトランジスタ2811のドレイ
ン電流であり、iin(t)は時刻tにおける入力電流で
あり、iout(t)は時刻tにおける出力電流であり、
それぞれ矢印の向きが正である。なお、出力電流iou t
(t)はN−MOSトランジスタ2812のドレイン電
流に一致している。
【0028】(1) N−MOSトランジスタ2811
が飽和領域で動作していて、N−MOSトランジスタ2
811のドレイン電流iD11(t)と入力電流i
in(t)が一致しており、端子2814の電位が概ね2
つの基準電位VBIAS1とVBIAS2の平均電位にあり、PN
Pトランジスタ2813とNPNトランジスタ2817
のベース−エミッタ間電圧が、共に、0.35V程度と
なって、PNPトランジスタ2813とNPNトランジ
スタ2817が共にカットオフ状態にあるとする。
【0029】(2) 例えば図29に示す時刻t0から
1までの期間のように、iin(t)が増加して行く
と、N−MOSトランジスタ2811のドレイン電流i
D11(t)と入力電流iin(t)の関係が、iD11(t)
<iin(t)となるため、端子2814の電圧が上昇す
る。この時、NPNトランジスタ2817はカットオフ
を保つ一方で、端子2814の電圧がVBIAS1から約
0.5V程度上がると、PNPトランジスタ2813は
順方向活性領域に入って電流を流し始め、約0.7V程
度まで上がってオン状態となる。
【0030】そして、iin(t)−iD11(t)の電流
がPNPトランジスタ2813を通じてノード2815
に流れ込み、iin(t)とiD11(t)が一致するよう
に、ノード2815の電圧を上昇させる。
【0031】なお、ノード2815の電圧は、ノード2
815に接続されているN−MOSトランジスタ281
1および2812のゲート−ソース間寄生容量に、PN
Pトランジスタ2813を通じて電荷が供給されること
により上昇する。この時、図28の回路はカレントミラ
ー回路として動作し、入力電流に比例した出力電流が得
られる。
【0032】(3) 時刻t1からt2の期間のように、
in(t)の増加が止まると、iD1 1(t)=i
in(t)となるため、PNPトランジスタ2813とN
PNトランジスタ2817がともにカットオフするよう
に、端子2814の電圧は降下し、概ね2つの基準電位
BIAS1と基準電位VBIAS2の平均電位に落ち着く。ここ
で、ノード2815はハイインピーダンスであるから、
時刻t1における電荷は変化することはなく、N−MO
Sトランジスタ2811、2812のゲート−ソース間
電圧は、VGS(t1)に保たれる。この時、出力電流i
out(t)は、時刻t1における入力電流iin(t1)に
比例した電流が保持される。
【0033】(4) 時刻t2からt3の期間のように、
in(t)がiin(t1)を下まわると、端子2814
の電圧はさらに降下するが、PNPトランジスタ281
3はカットオフを保ったままであり、VGS(t1)は保
持されるので、出力電流iout(t)は時刻t1の時の値
を保持する。この時、端子2814の電圧が基準電位V
BIAS2から約0.7V程度下がると、NPNトランジス
タ2817は順方向活性領域に入ってオン状態となり、
D(t)−iin(t)、すなわち、iin(t1)−iin
(t)の電流を流す。
【0034】(5) 時刻t3からt4の期間のように、
in(t1)を超える電流が入力され、増加し続ける
と、端子2814の電圧は上昇し、基準電位VBIAS1
ら約0.5V程度上がった時点で、PNPトランジスタ
2813が、再度、順方向活性領域に入って電流を流し
始め、約0.7V程度まで上がってオン状態となる。
【0035】そして、iin(t)−iD11(t)の電流
がPNPトランジスタ2813を通じてノード2815
に流れ込み、iin(t)とiD11(t)が一致するよう
に、ノード2815の電圧が上昇する。このようにし
て、入力電流iin(t)に応じた出力電流iout(t)
が得られることになる。したがって、出力端子2816
には、入力電流のピーク値に応じた出力電流が得られ
る。
【0036】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図26
のピークホールド回路について、入力電流の変化量が小
さい場合に、より高速に動作させようとすると、次のよ
うな問題点があった。
【0037】上述したように、端子2604の電圧V4
(t)は、入力電流に応じて上昇、降下を繰り返し、上
述のバイアス条件では、図30に示すように、その電圧
変化は0.7V程度となる。
【0038】一方、端子2604には、接続される素子
の接合容量等の寄生容量があり、端子2604が上述の
電圧変動を行うには、この寄生容量への電荷の充放電を
行わなくてはならず、充放電される電荷は入力電流iin
(t)とホールド電流、すなわち、N−MOSトランジ
スタ2601のドレイン電流iD11(t)との差電流に
よって供給される。
【0039】したがって、入力電流の変化量が少なく高
速の場合には、端子2604の寄生容量に、電圧変動の
ために必要で充分な電荷が供給されず、ピークホールド
動作ができなかった。
【0040】他方で、図28のピークホールド回路につ
いて、入力電流の変化量が小さい場合に、より高速に動
作させようとすると、次のような問題点があった。
【0041】上述したように、端子2814の電圧V14
(t)は、入力電流に応じて上昇、降下を繰り返し、上
述のバイアス条件では、図31に示すように、その電圧
変動は0.7V程度となる。
【0042】一方、端子2814には、接続される素子
の接合容量等の寄生容量が付加されており、端子281
4が上述の電圧変動を行うためには、この寄生容量への
電荷の充放電を行わなくてはならず、充放電される電荷
は入力電流iin(t)とホールド電流、すなわち、N−
MOSトランジスタ2811のドレイン電流i
D11(t)との差電流によって供給される。
【0043】したがって、入力電流の変化量が少なく高
速の場合には、端子2814の寄生容量に、電圧変動の
ために必要で充分な電荷が供給されず、ピークホールド
動作ができなかった。
【0044】そこで、本発明の目的は、上記のような問
題点を解決し、実質的により高速で変化量の少ない入力
電流に対しても入力電流のピーク値に応じた出力電流を
得ることができる電流モードのピークホールド回路を提
供することにある。
【0045】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、入力
端子からの入力電流と同一の大きさの電流を流す第1定
電流源と、前記入力電流の所定倍の電流を流す第2定電
流源を発生するカレントミラー回路と、ドレインを前記
第1定電流源に接続しソースを第1電源に接続した第1
FETと、ドレインを出力端子に接続しソースを前記第
1電源に接続しゲートを前記第1FETのゲートと共通
接続した第2FETと、相補的な特性を有する第1およ
び第2トランジスタよりなる2段直列回路であって、前
記共通接続したゲートと前記第1電源より電圧が低い第
2電源との間に設けてあり、前記第1および第2トラン
ジスタのノードを前記第1FETのドレインに接続した
2段直列回路と、前記第1FETのドレイン電流を検出
する電流検出手段と、該電流検出手段により検出された
ドレイン電流の前記所定倍分の電流と、前記第2定電流
源の流す前記入力電流の所定倍の電流とを比較し、前記
第1電源の電圧より低い第1印加電圧を前記第1トラン
ジスタに印加するとともに、該第1印加電圧に対して前
記第1および第2トランジスタを同時にオンにしない所
定電圧だけ常に低い第2印加電圧を前記第2トランジス
タに印加する印加電圧制御手段であって、前記電流検出
手段により検出された検出電流が前記第1FETのドレ
イン電流より大きい場合に、前記第1印加電圧として第
1電圧を前記第1トランジスタに印加してオンにすると
ともに、前記第2印加電圧として第2電圧を前記第2ト
ランジスタに印加してオフにし、前記検出電流が前記ド
レイン電流未満である場合に、前記第1印加電圧として
前記第1の電圧より前記所定電圧だけ低い第3電圧を前
記第1トランジスタに印加してオフにするとともに、前
記第2印加電圧として前記第2電圧より前記所定電圧だ
け低い第4電圧を前記第2トランジスタに印加してオン
にし、前記検出電流が前記ドレイン電流と等しい場合
に、前記第1印加電圧として前記第1電圧と前記第3電
圧の平均電圧を前記第1トランジスタに印加してオフに
するとともに、前記第2印加電圧として前記第2電圧と
前記第4電圧の平均電圧を前記第2トランジスタに印加
してオフにする印加電圧制御手段とを備えたことを特徴
とする。
【0046】請求項1において、第1および第2FET
の共通接続したゲートと第1電源との間に電荷をホール
ドするためのコンデンサを接続することができる。
【0047】請求項1または2において、第1および第
2FETの共通接続したゲートの電位を第1電源の電位
にするためのスイッチング手段を有することができる。
【0048】請求項1ないし3のいずれかにおいて、第
1および第2FETはP−MOSFETとすることがで
き、第1トランジスタはNPNトランジスタとすること
ができ、第2トランジスタはPNPトランジスタとする
ことができる。
【0049】請求項1ないし4のいずれかにおいて、第
1および第2FETはP−MOSFETとすることがで
き、第1トランジスタはN−MOSFETとすることが
でき、第2トランジスタはP−MOSFETとすること
ができる。
【0050】請求項6の発明は、入力端子への入力電流
と同一の大きさの電流を流す第1定電流源と、前記入力
電流の所定倍の電流を流す第2定電流源を発生するカレ
ントミラー回路と、ドレインを前記第1定電流源に接続
しソースを、第1電源より電圧の低い第2電源に接続し
た第1FETと、ドレインを出力端子に接続しソースを
前記第2電源に接続しゲートを前記第1FETのゲート
と共通接続した第2FETと、相補的な特性を有する第
1および第2トランジスタよりなる2段直列回路であっ
て、前記共通接続したゲートと前記第1電源との間に設
けてあり、前記第1および第2トランジスタのノードを
前記第1FETのドレインに接続した2段直列回路と、
前記第1FETのドレイン電流を検出する電流検出手段
と、該電流検出手段により検出されたドレイン電流の前
記所定倍分の電流と、前記第2定電流源の流す前記入力
電流の所定倍の電流とを比較し、前記第2電源の電圧よ
り高い第1印加電圧を前記第1トランジスタに印加する
とともに、前記第1および第2トランジスタを同時にオ
ンにしない所定電圧だけ前記第1印加電圧より常に高い
第2印加電圧を前記第2トランジスタに印加する印加電
圧制御手段であって、前記電流検出手段により検出され
た検出電流が前記第1FETのドレイン電流より大きい
場合に、前記第1印加電圧として第1電圧を前記第1ト
ランジスタに印加してオンにするとともに、前記第2印
加電圧として第2電圧を前記第2トランジスタに印加し
てオフにし、前記検出電流が前記ドレイン電流未満であ
る場合に、前記第1印加電圧として前記第1の電圧より
前記所定電圧だけ高い第3電圧を前記第1トランジスタ
に印加してオフにするとともに、前記第2印加電圧とし
て前記第2電圧より前記所定電圧だけ高い第4電圧を前
記第2トランジスタに印加してオンにし、前記検出電流
が前記ドレイン電流と等しい場合に、前記第1印加電圧
として前記第1電圧と前記第3電圧の平均電圧を前記第
1トランジスタに印加してオフにするとともに、前記第
2印加電圧として前記第2電圧と前記第4電圧の平均電
圧を前記第2トランジスタに印加してオフにする印加電
圧制御手段とを備えたことを特徴とする。
【0051】請求項6において、第1および第2FET
の共通接続したゲートと第2電源との間に電荷をホール
ドするためのコンデンサを接続することができる。
【0052】請求項6または7において、第1および第
2FETの共通接続したゲートの電位を第2電源の電位
にするためのスイッチング手段を有することができる。
【0053】請求項6ないし8のいずれかにおいて、第
1および第2FETはN−MOSFETとすることがで
き、第1トランジスタはPNPトランジスタとすること
ができ、第2トランジスタはNPNトランジスタとする
ことができる。
【0054】請求項6ないし9のいずれかにおいて、第
1および第2FETはN−MOSFETとすることがで
き、第1トランジスタはP−MOSFETとすることが
でき、第2トランジスタはN−MOSFETとすること
ができる。
【0055】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して詳細に説明する。
【0056】<第1の実施の形態>図1は本発明の第1
の実施の形態を示す。図1に矢印で示す向きを電流の正
の向きとする。図1において、1は電流制御回路であっ
て、P−MOSトランジスタ11,12と、NPNトラ
ンジスタ13と、PNPトランジスタ14とにより構成
してある。P−MOSトランジスタ11,12はゲート
どうしが共通接続してあり、各ソースが電源VDDに接続
してあり、P−MOSトランジスタ12のドレインが出
力端子に接続してある。NPNトランジスタ13はコレ
クタが、共通接続したP−MOSトランジスタ11,1
2のゲートに接続してあり、エミッタがP−MOSトラ
ンジスタ11のドレインに接続してあり、ベースが電圧
制御回路22(基準電位VBIAS1)に接続してある。P
NPトランジスタ14はエミッタがNPNトランジスタ
13のエミッタに接続してあり、ベースが電圧制御回路
22(基準電位VBIAS2)に接続してあり、コレクタが
アースしてある。
【0057】2は電圧制御部であって、入力電流i
in(t)とP−MOSトランジスタ11のドレイン電流
D(t)の差に応じて、2つの基準電位VBIAS1と基準
電位VBI AS2を制御するものであり、P−MOSトラン
ジスタ21と、電圧制御回路22とにより構成してあ
る。P−MOSトランジスタ21はP−MOSトランジ
スタ11のドレイン電流iD(t)を検出するものであ
り、ゲートが、電流制御回路1のP−MOSトランジス
タ11,12の共通接続したゲートに接続してあり、ソ
ースが電源VDDに接続してあり、ドレインが電圧制御回
路22に接続してある。
【0058】ここで、P−MOSトランジスタ11とP
−MOSトランジスタ21のサイズ比、すなわち、P−
MOSトランジスタのゲート幅をW、ゲート長をLとし
た場合のそれぞれのW/Lの比は、1:nに設定してあ
り、P−MOSトランジスタ21のドレイン電流は、n
・iD(t)となる。
【0059】電圧制御回路22は、n・iD(t)>n
・iin(t)の場合に、2つの基準電位VBIAS1と基準
電位VBIAS2をその差電圧を保ちつつ降下させ、他方、
n・i D(t)<n・iin(t)の場合に、2つの基準
電位VBIAS1と基準電位VBIAS2をその差電圧を保ちつつ
上昇させるように動作する。
【0060】3はカレントミラー回路であり、NPNト
ランジスタ31,32,33により構成してある。NP
Nトランジスタ31,32,33はベースどうしが共通
接続してある。NPNトランジスタ31はコレクタが入
力端子とベースに接続してあり、エミッタがアースに接
続してある。NPNトランジスタ32はコレクタが電圧
制御部2の電圧制御回路22に接続してあり、エミッタ
がアースに接続してある。NPNトランジスタ33はコ
レクタが、電流制御回路1のP−MOSトランジスタ1
1のドレインに接続してあり、エミッタがアースに接続
してある。
【0061】よって、NPNトランジスタ32のコレク
タに接続した、電圧制御回路22の電流入力コンパレー
タ223の反転端子には、入力端子を介してNPNトラ
ンジスタ31のコレクタに入力された入力電流i
in(t)に比例した電流(n・iin(t))が入力され
ることになる。
【0062】図2は図1の電圧制御回路22の構成を示
す。電圧制御回路22はコンパレータ223と、NPN
トランジスタ224,226と、PNPトランジスタ2
25と、定電流源227とにより構成してある。
【0063】コンパレータ223は電流入力電圧出力の
コンパレータであって、非反転端子が電圧制御部2のP
−MOSトランジスタ21のドレインに接続してあり、
反転端子がカレントミラー回路3のNPNトランジスタ
32のコレクタに接続してある。コンパレータ223の
2つの入力端子において矢印で示す向きの入力電流を正
としている。コンパレータ23はn・iD(t)<n・
in(t)の場合には、おおむねVDDに等しいハイレベ
ルの電位を出力しようとし、n・iD(t)>n・iin
(t)の場合には、おおむねアース電位に等しいローレ
ベルの電位を出力しようとする。
【0064】NPNトランジスタ224はコンパレータ
223のローレベルの出力電位に制限を設けるためのも
のであって、コレクタが電源VDD(2.1V電源より電
圧が高い)に接続してあり、ベースが2.1V電源に接
続してあり、エミッタがコンパレータ223の出力端子
に接続してある。NPNトランジスタ224のオン時の
ベース−エミッタ間電圧は、約0.7Vであるから、コ
ンパレータ223のローレベルの出力電位は、2.1V
電源の電位より約0.7V低い電位に制限されて約1.
4Vとなる。
【0065】PNPトランジスタ225はコンパレータ
223のハイレベルの出力電位に制限を設けるためのも
のであって、エミッタがNPNトランジスタ224のエ
ミッタに接続してあり、ベースが1.4V電源に接続し
てあり、コレクタがアースに接続してある。PNPトラ
ンジスタ225のオン時のエミッタ−ベース間電圧は、
約0.7Vであるから、コンパレータ223のハイレベ
ルの出力電位は、1.4V電源の電位より約0.7V高
い電位に制限されて約2.1Vとなる。
【0066】NPNトランジスタ226と定電流源22
7とによりエミッタフォロア回路を構成してあり、NP
Nトランジスタ226はコレクタが電源VDDに接続して
あり、ベースがコンパレータ223の出力端子(基準電
位VBIAS1)と、電流制御回路1のNPNトランジスタ
13のベースとに接続してあり、エミッタが定電流源2
27と、電流制御回路1のNPNトランジスタ14のベ
ースに接続してある。エミッタフォロア回路の出力端子
の電位、すなわち、NPNトランジスタ226のエミッ
タの電位(基準電位VBIAS2)は、基準電位VBIAS1より
も約0.7Vだけ低い。
【0067】よって、基準電位VBIAS1の電圧変化範囲
は1.4V〜2.1Vであり、基準電位VBIAS2の電圧
変化範囲は0.7V〜1.4Vであり、VBIAS1−V
BIAS2=0.7Vである。
【0068】次に、図3を参照して動作を説明する。こ
こで、n・iD(t)=n・iin(t)のとき、基準電
位VBIAS1と基準電位VBIAS2は、それぞれ、電圧変化範
囲の平均電位、すなわち、1.75V(=(1.4+
2.1)/2)と1.05V(=(0.7+1.4)/
2)になっている。
【0069】はじめに、P−MOSトランジスタ11が
飽和領域で動作しており、P−MOSトランジスタ11
のドレイン電流iD(t)と、NPNトランジスタ33
のコレクタ電流iin(t)は一致しているとする。よっ
て、この場合、n・iD(t)=n・iin(t)であ
り、基準電位VBIAS1と基準電位VBIAS2は電圧変化範囲
の平均電位となっていて、それぞれ、1.75V、1.
05Vである。このとき、ノード16の電位はおおむね
基準電位VBIAS1と基準電位VBIAS2の平均電位である
1.4Vである。また、NPNトランジスタ13とPN
Pトランジスタ14はベース−エミッタ間電圧がそれぞ
れ0.35V程度となっていてカットオフしている。
【0070】(1) 例えば図3に示す時刻t0から時
刻t1の期間のように、入力電流iin(t)が増加し始
めると、すなわち、iD(t)<iin(t)となると、
ノード16の電圧は2つの基準電位VBIAS1と基準電位
BIAS2に対して降下する。この時、PNPトランジス
タ14はカットオフを保つ一方で、ノード16の電圧が
基準電位VBIAS1から約0.5V程度下がると、NPN
トランジスタ13は順方向活性領域に入って電流を流し
始め、約0.7V程度まで下がってオン状態となる。
【0071】そして、ノード15から、iin(t)−i
D(t)に相当する電流がNPNトランジスタ13を通
じて流れ出し、iin(t)とiD(t)が一致するよう
に、ノード15の電圧を降下させる。なお、ノード15
に接続されているP−MOSトランジスタ11,12の
ゲート−ソース間の寄生容量の電荷が、NPNトランジ
スタ13を通じて引き抜かれるため、ノード15の電位
が降下する。この時、電流モードの電流制御回路1はカ
レントミラー回路として動作し、入力電流に比例した出
力電流が得られる。
【0072】ところで、ノード16の絶対電位の動きに
ついて着目すると、上述したように、iD(t)<iin
(t)のとき、ノード16の電圧は2つの基準電位V
BIAS1と基準電位VBIAS2に対して降下する。また、n・
D(t)<n・iin(t)であるので、基準電位V
BIAS1と基準電位VBIAS2は上昇し、NPNトランジスタ
13がオン状態の時には、基準電位VBIAS1は2.1V
に達し、ノード16の絶対電位が約1.4Vとなる。
【0073】ノード16の電位を示す図4から分かるよ
うに、ノード16の電位変動は基準電位VBIAS1と基準
電位VBIAS2が固定電位であった従来例に比較して少な
くて済む。
【0074】(2) 時刻t1から時刻t2の期間のよう
に、iin(t)の増加が止まると、iD(t)=i
in(t)となるため、NPNトランジスタ13とPNP
トランジスタ14がともにカットオフするよう、ノード
16の電圧は2つの基準電位VBI AS1と基準電位VBIAS2
に対して上昇し、概ね基準電位VBIAS1と基準電位V
BIAS2の平均電位に落ち着く。ここで、ノード15はハ
イインピーダンスであるから、時刻t1における電荷が
変化することはなく、P−MOSトランジスタ11、1
2のゲート−ソース間電圧は、VGS(t1)に保たれ
る。よって、出力電流iout(t)は、時刻t1におけ
る入力電流iin(t1)に比例した電流が保持される。
【0075】このときのノード16の絶対電位の動きに
着目すると、上述したように、iD(t)=iin(t)
となった時に、ノード16の電圧は2つの基準電位V
BIAS1と基準電位VBIAS2に対して上昇して、平均電位に
落ち着く。しかし、n・iD(t)=n・iin(t)と
なるため、基準電位VBIAS1と基準電位VBIAS2の電位は
降下し、それぞれ、1.75V、1.05Vとなる。し
たがって、ノード16の絶対電位はこれらの平均電位で
ある1.4Vとなる。
【0076】図4から分かるように、ノード16の電位
変動は基準電位VBIAS1と基準電位VBIAS2が固定電位で
あった従来例に比較して少なくて済む。
【0077】(3) 時刻t2から時刻t3の期間のよう
に、iin(t)がiin(t1)を下まわると、ノード1
6の電圧は2つの基準電位VBIAS1と基準電位VBIAS2
対してさらに上昇する。しかし、NPNトランジスタ1
3がカットオフを保ったままであるから、VGS(t1
は保持され、出力電流iout(t)は時刻t1の時の値
を保持する。
【0078】この時、ノード16の電圧が基準電位V
BIAS2から約0.7V程度上がると、PNPトランジス
タ14は順方向活性領域に入ってオン状態となり、iD
(t)−iin(t)、すなわち、iin(t1)−i
in(t)の電流を流す。
【0079】このときのノード16の絶対電位の動きに
着目すると、上述したように、ノード16の電圧は2つ
の基準電位VBIAS1と基準電位VBIAS2に対してさらに上
昇する。このとき、n・iD(t)>n・iin(t)と
なるため、基準電位VBIAS1と基準電位VBIAS2はさらに
降下し、PNPトランジスタ14がオン状態の時には、
基準電位VBIAS2は0.7Vに達する。したがって、ノ
ード16の絶対電位は約1.4Vとなる。
【0080】図4から分かるように、ノード16の電位
変動は基準電位VBIAS1と基準電位VBIAS2が固定電位で
あった従来例に比較して少なくて済む。
【0081】(4) 時刻t3から時刻t4の期間のよう
に、iin(t1)を超える電流が入力され増加し続ける
と、ノード16の電圧は2つの基準電位VBIAS1と基準
電位VBIAS2に対して降下し、基準電位VBIAS1から約
0.5V程度下がった時点で、NPNトランジスタ13
が、再度、順方向活性領域に入って電流を流し始め、約
0.7V程度まで下がつてオン状態となる。そして、ノ
ード15から、iin(t)−iD(t)に相当する電流
がNPNトランジスタ13を通じて流れ出し、NPNト
ランジスタ33のコレクタ電流iin(t)と、P−MO
Sトランジスタのドレイン電流iD(t)が一致するよ
うに、ノード15の電圧が降下する。
【0082】このようにして、入力電流iin(t)に応
じた出力電流iout(t)が得られることになる。
【0083】一方、ノード16の絶対電位の動きについ
て着目すると、上述したように、ノード16の電圧は2
つの基準電位VBIAS1と基準電位VBIAS2に対して降下す
るが、このとき、n・iD(t)<n・iin(t)とな
るため、基準電位VBIAS1と基準電位VBIAS2は上昇し、
NPNトランジスタ13がオン状態の時には、基準電位
BIAS1の電位は2.1Vに達する。したがって、ノー
ド16の絶対電位は約1.4Vとなる。
【0084】図4から分かるように、ノード16の電位
変動は基準電位VBIAS1と基準電位VBIAS2が固定電位で
あった従来例に比較して少なくて済む。
【0085】以上より、入力電流のピーク値に応じた出
力電流が得られることになる。
【0086】本実施の形態では、基準電位ノード16の
絶対電位の変動は、基準電位VBIAS 1と基準電位VBIAS2
の電位が固定されていた従来例に比較してはるかに少な
く、また、より高速で変化量の少ない入力電流に対して
も入力電流のピーク値に応じた出力電流を得ることがで
きる。
【0087】<第2の実施の形態>図5は本発明の第2
の実施の形態を示す。本実施の形態は第1の実施の形態
との比較でいえば、カレントミラー回路の構成が異な
る。
【0088】すなわち、第1の実施の形態では、カレン
トミラー回路3はNPNトランジスタ31,32,33
により構成して、3つの定電流源を発生させるようにし
た。
【0089】これに対して、本実施の形態では、カレン
トミラー回路53は、コレクタを入力端子に接続したN
PNトランジスタ531と、NPNトランジスタ534
と、抵抗5353と、NPNトランジスタ32とにより
3トランジスタ形カレントミラー回路と、NPNトラン
ジスタ33とにより、2つの定電流源を発生させるよう
にした。
【0090】<第3実施の形態>図6は本発明の第3の
実施の形態を示す。本実施の形態は第1の実施の形態と
の比較でいえば、カレントミラー回路の構成が異なる。
すなわち、第1の実施の形態では、カレントミラー回路
3はNPNトランジスタ31,32,33により構成し
て、2つの定電流源を発生させるようにした。
【0091】これに対して、本実施の形態のカレントミ
ラー回路63は、第1の実施の形態のカレントミラー回
路3(図1)のNPNトランジスタ31,32,33
を、N−MOSトランジスタ631,632,633と
置換したものである。
【0092】<第4実施の形態>図7は本発明の第4の
実施の形態を示す。本実施の形態は第1の実施の形態と
の比較でいえば、電流制御回路の構成が異なる。
【0093】すなわち、本実施の形態の電流制御回路7
1は、第1の実施の形態の電流制御回路7(図1)にお
けるNPNトランジスタ13とPNPトランジスタ14
を、N−MOSトランジスタ713とP−MOSトラン
ジスタ714と置換したものである。
【0094】従って、ノード716の電位が基準電位V
BIAS1に対してN−MOSトランジスタ713の閾値電
位以上降下すると、N−MOSトランジスタ713はオ
ンし、他方、ノード716の電位が基準電位VBIAS2
対してP−MOSトランジスタ714の閾値電位以上上
昇すると、P−MOSトランジスタ714はオンするこ
とになる。
【0095】本実施の形態の電圧制御回路22は、図8
に示す構成の電圧制御回路と置換してもよい。この電圧
制御回路は図2の電圧制御回路22のNPNトランジス
タ244と、PNPトランジスタ225と、NPNトラ
ンジスタ226とを、それぞれ、N−MOSトランジス
タ8224と、P−MOSトランジスタ8225と、N
−MOSトランジスタ8226と置換したものである。
【0096】なお、本実施の形態のカレントミラー回路
3は、第2および第3の実施の形態のカレントミラー回
路53,63(図5、図6)と置換してもよい。
【0097】<第5の実施の形態>図9は本発明の第5
の実施の形態を示す。本実施の形態は第1の実施の形態
との比較でいえば、ピークホールド回路の構成が異な
る。
【0098】図9を説明する。図9に矢印で示す向きを
電流の正の向きとする。図9において、91は電流制御
回路であって、N−MOSトランジスタ911,912
と、PNPトランジスタ913と、PNPトランジスタ
914とにより構成してある。N−MOSトランジスタ
911,912はゲートどうしが共通接続してあり、各
ソースがアースに接続してあり、N−MOSトランジス
タ912のドレインが出力端子に接続してある。
【0099】PNPトランジスタ913はコレクタが、
共通接続したN−MOSトランジスタ911,912の
ゲートに接続してあり、エミッタがN−MOSトランジ
スタ911のドレインに接続してあり、ベースが電圧制
御回路922の基準電位VBI AS1に接続してある。NP
Nトランジスタ914はエミッタがPNPトランジスタ
913のエミッタに接続してあり、ベースが電圧制御回
路922の基準電位V BIAS2に接続してあり、コレクタ
が電源VDDに接続してある。
【0100】92は電圧制御部であって、入力電流iin
(t)とN−MOSトランジスタ911のドレイン電流
D(t)の差に応じて、2つの基準電位VBIAS1とV
BIAS2を制御するものであり、N−MOSトランジスタ
921と、電圧制御回路922とにより構成してある。
N−MOSトランジスタ921はN−MOSトランジス
タ911のドレイン電流iD(t)を検出するものであ
り、ゲートが、電流制御回路91のN−MOSトランジ
スタ911,912の共通接続したゲートに接続してあ
り、ソースがアースに接続してあり、ドレインが電圧制
御回路22に接続してある。
【0101】ここで、N−MOSトランジスタ911と
N−MOSトランジスタ921のサイズ比、すなわち、
N−MOSトランジスタのゲート幅をW、ゲート長をL
とした場合のそれぞれのW/Lの比は、1:nに設定し
てあり、N−MOSトランジスタ921のドレイン電流
は、n・iD(t)となる。
【0102】電圧制御回路922は、n・iD(t)>
n・iin(t)の場合に、2つの基準電位VBIAS1と基
準電位VBIAS2をその差電位を保ちつつ上昇させ、他
方、n・iD(t)<n・iin(t)の場合に、2つの
基準電位VBIAS1と基準電位VBIAS 2をその差電位を保ち
つつ降下させるように動作する。
【0103】93はカレントミラー回路であり、PNP
トランジスタ931,932,933により構成してあ
る。PNPトランジスタ931,932,933はベー
スどうしが共通接続してある。PNPトランジスタ93
1はコレクタが入力端子とベースに接続してあり、エミ
ッタが電源VDDに接続してある。PNPトランジスタ9
32はコレクタが電圧制御部92の電圧制御回路922
に接続してあり、エミッタがアースに接続してある。P
NPトランジスタ933はコレクタが、電流制御回路9
1のN−MOSトランジスタ911のドレインに接続し
てあり、エミッタが電源VDDに接続してある。
【0104】よって、PNPトランジスタ932のコレ
クタに接続した、電圧制御回路922のコンパレータ2
23の反転端子(図10)には、入力端子を介してPN
Pトランジスタ931のコレクタに入力された入力電流
in(t)に比例した電流(n・iin(t))が入力さ
れることになる。
【0105】図10は図9の電圧制御回路922の構成
を示す。電圧制御回路922はコンパレータ9223
と、PNPトランジスタ9225,9226と、NPN
トランジスタ9224と、定電流源9227とにより構
成してある。
【0106】コンパレータ9223は電流入力電圧出力
のコンパレータであって、非反転端子が電圧制御部92
のN−MOSトランジスタ921のドレインに接続して
あり、反転端子がカレントミラー回路93のPNPトラ
ンジスタ932のコレクタに接続してある。コンパレー
タ9223の2つの入力端子において矢印で示す向きの
入力電流を正としている。コンパレータ9223はn・
D(t)>n・iin(t)の場合には、おおむねVDD
に等しいハイレベルの電位を出力しようとし、n・iD
(t)<n・iin(t)の場合には、おおむねアース電
位に等しいローレベルの電位を出力しようとする。
【0107】NPNトランジスタ9224はコンパレー
タ9223のローレベルの出力電位に制限を設けるため
のものであって、コレクタが電源VDDに接続してあり、
ベースが(VDD−1.4V)電源に接続してあり、エミ
ッタがコンパレータ9223の出力端子に接続してあ
る。NPNトランジスタ9224のオン時のベース−エ
ミッタ間電圧は、約0.7Vであるから、コンパレータ
9223のローレベルの出力電位は、(VDD−1.4
V)電源電位から約0.7V低い電位に制限されて約
(VDD−2.1V)になる。
【0108】PNPトランジスタ9225はコンパレー
タ9223のハイレベルの出力電位に制限を設けるため
のものであって、エミッタがNPNトランジスタ922
4のエミッタに接続してあり、ベースが(VDD−2.1
V)電源に接続してあり、コレクタがアースに接続して
ある。PNPトランジスタ9225のオン時のエミッタ
−ベース間電圧は、約0.7Vであるから、コンパレー
タ9223のハイレベルの出力電位は、(VDD−2.1
V)電源電位から約0.7V高い電位に制限されて約
(VDD−1.4V)になる。
【0109】PNPトランジスタ9226と定電流源9
227とでエミッタフォロア回路を構成してあり、PN
Pトランジスタ9226はコレクタがアースに接続して
あり、ベースがコンパレータ9223の出力端子(基準
電位VBIAS1)と、電流制御回路91のPNPトランジ
スタ913のベースとに接続してあり、エミッタが定電
流源9227と、電流制御回路91のNPNトランジス
タ914のベースに接続してある。エミッタフォロア回
路の出力端子の電位、すなわち、PNPトランジスタ9
226のエミッタの電位(基準電位VBIAS2)は、基準
電位VBIAS1よりも約0.7Vだけ高い。
【0110】よって、基準電位VBIAS1の電圧変化範囲
は(VDD−2.1V)〜(VDD−1.4V)であり、基
準電位VBIAS2の電圧変化範囲は(VDD−1.4V)〜
(VD D−0.7V)であり、VBIAS1−VBIAS2=0.7
Vである。
【0111】次に、図11を参照して動作を説明する。
ここで、n・iD(t)=n・iin(t)の時には、基
準電位VBIAS1と基準電位VBIAS2は、それぞれ、電圧変
化範囲の平均電位にあるとする。
【0112】はじめに、N−MOSトランジスタ911
が飽和領域で動作しており、N−MOSトランジスタ9
11のドレイン電流iD(t)と、PNPトランジスタ
933のコレクタ電流iin(t)は一致しているとす
る。よって、この場合、n・i D(t)=n・i
in(t)であり、基準電位VBIAS1と基準電位VBIAS2
電圧変化範囲となっていて、それぞれ、(VDD−1.7
5V)、(VDD−1.05V)である。このとき、ノー
ド16の電位はおおむね基準電位VBIAS1と基準電位VB
IAS2の平均電位である(VDD−1.4V)である。ま
た、PNPトランジスタ913とNPNトランジスタ9
14は、ベース−エミッタ間電圧がそれぞれ0.35V
程度となっていてカットオフしている。
【0113】(1) 図11に示す時刻t0からt1の期
間のように、iin(t)が増加し始めると、iD(t)
<iin(t)となるため、ノード916の電圧は2つの
基準電位VBIAS1と基準電位VBIAS2に対して上昇する。
この時、NPNトランジスタ914はカットオフを保つ
一方で、ノード916の電圧が基準電位VBIAS1から約
0.5V程度上がると、PNPトランジスタ913は順
方向活性領域に入って電流を流し始め、約0.7V程度
まで上がってオン状態となる。
【0114】そして、iin(t)−iD(t)の電流が
PNPトランジスタ913を通じてノード915へ流れ
込み、iin(t)とiD(t)が一致するように、ノー
ド915の電圧が上昇する。すなわち、ノード915に
接続されているN−MOSトランジスタ911および9
12のゲート−ソース間寄生容量の電荷が、PNPトラ
ンジスタ913を通じてノード915に供給され、ノー
ド915の電圧が上昇する。
【0115】この時、電流モードの電流制御回路91は
カレントミラー回路として動作し、入力電流iin(t)
に比例した出力電流iout(t)が得られる。
【0116】ところで、ノード916の絶対電位の動き
について着目すると、上述したように、iD(t)<i
in(t)のとき、ノード916の電圧は2つの基準電位
BIA S1と基準電位VBIAS2に対して上昇する。このと
き、n・iD(t)<n・iin(t)となるため、基準
電位VBIAS1と基準電位VBIAS2は降下し、PNPトラン
ジスタ913がオン状態の時には、基準電位VBIAS1
(VDD−2.1V)に達する。したがって、ノード91
6の絶対電位は約(VDD−1.4V)となる。
【0117】ノード916の電位を示した図12から分
かるように、ノード916の電位変動は基準電位V
BIAS1と基準電位VBIAS2が固定電位である従来例に比較
して少なくて済む。
【0118】(2) 時刻t1からt2の期間のように、
入力端子を介して入力される入力電流iin(t)の増加
が止まると、iD(t)=iin(t)となるため、PN
Pトランジスタ913とNPNトランジスタ914がと
もにカットオフするように、ノード916の電圧は2つ
の基準電位VBIAS1と基準電位VBIAS2に対して降下し、
概ね、基準電位VB1AS1と基準電位VBIAS2の平均電位に
落ち着く。
【0119】ここで、ノード915はハイインピーダン
スであるから、時刻t1における電荷が変化することは
なく、N−MOSトランジスタ911、912のゲート
−ソース間電圧は、VGS(t1)に保たれる。このた
め、出力電流iout(t)は、時刻t1における入力電流
in(t1)に比例した電流が保持される。
【0120】このときのノード916の絶対電位の動き
に着目すると、上述したように、i D(t)=i
in(t)となった時に、ノード916の電圧は2つの基
準電位VBIA S1と基準電位VBIAS2に対して降下し、平均
電位に落ち着く。しかし、n・iD(t)=n・i
in(t)となるため、基準電位VBIAS1と基準電位V
BIAS2の電位は上昇し、それぞれ、(VDD−1.75
V)、(VDD−1.05V)となる。したがって、ノー
ド916の絶対電位はこれらの平均電位である(VDD
1.4V)となる。
【0121】図12から分かるように、ノード916の
電位変動は基準電位VBIAS1と基準電位VBIAS2が固定電
位である従来例に比較して少なくて済む。
【0122】(3) 時刻t2からt3の期間のように、
in(t)がiin(t1)を下まわると、ノード916
の電圧は2つの基準電位VBIAS1と基準電位VBIAS2に対
してさらに降下する。しかし、PNPトランジスタ91
3はカットオフを保ったままであるから、VGS(t1
は保持され、出力電流iout(t)は時刻t1の時の値を
保持する。この時、ノード916の電圧が基準電位V
BIAS2から約0.7V程度下がると、NPNトランジス
タ914は順方向活性領域に入ってオン状態となり、i
D(t)−iin(t)、すなわち、iin(t1)−iin
(t)の電流を流す。
【0123】この時のノード916の絶対電位の動きに
着目すると、上述したように、ノード916の電圧は2
つの基準電位VBIAS1と基準電位VBIAS2に対してさらに
降下する。しかし、このとき、n・iD(t)>n・i
in(t)となるため、基準電位VBIAS1と基準電位V
BIAS2はさらに上昇し、NPNトランジスタ914がオ
ン状態の時には、基準電位VBIAS2の電位は(VDD
0.7V)に達する。したがって、ノード916の絶対
電位は約(VDD−1.4V)となる。
【0124】図12から分かるように、ノード916の
電位変動は基準電位VBIAS1と基準電位VBIAS2が固定電
位である従来例に比較して少なくて済む。
【0125】(4) 時刻t3からt4の期間のように、
入力端子から入力電流iin(t1)を超える電流i
in(t)が入力され増加し続けると、ノード916の電
圧は2つの基準電位VBIAS1と基準電位VBIAS2に対して
上昇し、基準電位VBIAS1から約0.5V程度下がった
時点で、PNPトランジスタ913が、再度、順方向活
性領域に入って電流を流し始め、約0.7V程度まで上
がってオン状態となる。そして、iin(t)−i
D(t)の電流がPNPトランジスタ913を通じてノ
ード915へ流れ込み、iin(t)とiD(t)が一致
するようにノード915の電圧が上昇する。このように
して、入力電流iin(t)に応じた出力電流i
out(t)が得られることになる。
【0126】一方、ノード916の絶対電位の動きにつ
いて着目すると、上述したように、ノード916の電圧
は2つの基準電位VBIAS1と基準電位VBIAS2に対して上
昇する。しかし、このとき、n・iD(t)<n・iin
(t)となるため、基準電位VBIAS1と基準電位VBIAS2
は降下し、PNPトランジスタ913がオン状態の時に
は、基準電位VBIAS1は(VDD−2.1V)に達する。
したがって、ノード916の絶対電位は約(VDD−1.
4V)となる。
【0127】図12から分かるように、ノード916の
電位変動は基準電位VBIAS1と基準電位VBIAS2が固定電
位である従来例に比較して少なくて済む。
【0128】本実施の形態では、基準電位VBIAS1と基
準電位VBIAS2を固定した従来例に比較して、ノード91
6の絶対電位の変動がはるかに少なくて済み、また、よ
り高速で変化量の少ない入力電流に対しても入力電流の
ピーク値に応じた出力電流を得ることができる。
【0129】<第6の実施の形態>図13は本発明の第
6の実施の形態を示す。本実施の形態は第5の実施の形
態との比較でいえば、カレントミラー回路の構成が異な
る。
【0130】すなわち、第5の実施の形態では、カレン
トミラー回路93(図9)はPNPトランジスタ93
1,932,933により構成して、3つの定電流源を
発生させるようにした。
【0131】これに対して、本実施の形態では、カレン
トミラー回路133は、コレクタを入力端子に接続した
PNPトランジスタ1331と、PNPトランジスタ1
334と、抵抗1335と、PNPトランジスタ133
2とにより構成した3トランジスタ形カレントミラー回
路と、PNPトランジスタ1333とにより、3つの定
電流源を発生させるようにした。
【0132】<第7の実施の形態>図14は本発明の第
7の実施の形態を示す。本実施の形態は第5の実施の形
態との比較でいえば、カレントミラー回路の構成が異な
る。すなわち、第5の実施の形態では、カレントミラー
回路93(図9)はPNPトランジスタ931,93
2,933により構成して、2つの定電流源を発生させ
るようにした。
【0133】これに対して、本実施の形態では、第5の
実施の形態のカレントミラー回路93(図9)のPNP
トランジスタ931,932,933を、それぞれ、P
−MOSトランジスタ1431,1432,1433と
置換したものである。
【0134】<第8の実施の形態>図15は本発明の第
8の実施の形態を示す。本実施の形態は第5の実施の形
態との比較でいえば、電流制御回路の構成が異なる。
【0135】すなわち、本実施の形態の電流制御回路1
51は、第5の実施の形態の電流制御回路91(図9)
におけるNPNトランジスタ913とPNPトランジス
タ914を、N−MOSトランジスタ1513とP−M
OSトランジスタ1514と置換したものである。
【0136】従って、ノード1516の電位が基準電位
BIAS1に対してP−MOSトランジスタ1513の閾
値電位以上上昇すると、P−MOSトランジスタ151
3はオンし、他方、ノード716の電位が基準電位V
BIAS2に対してN−MOSトランジスタ1514の閾値
電位以上降下すると、N−MOSトランジスタ1514
はオンすることになる。
【0137】本実施の形態の電圧制御回路22は、図1
6に示す構成の電圧制御回路と置換してもよい。この電
圧制御回路は図10の電圧制御回路922のNPNトラ
ンジスタ9244と、PNPトランジスタ9225と、
NPNトランジスタ9226とを、それぞれ、N−MO
Sトランジスタ16224と、P−MOSトランジスタ
16225と、N−MOSトランジスタ16226と置
換したものである。
【0138】本実施の形態のカレントミラー回路93
は、第6および第7の実施の形態のカレントミラー回路
133,143(図13、図14)と置換してもよい。
【0139】<第9の実施の形態>図17は本発明の第
9の実施の形態を示す。本実施の形態は第1の実施の形
態との比較でいえば、電流制御回路の構成が異なる。す
なわち、本実施の形態の電流制御回路171は、第1の
実施の形態の電流制御回路1(図1)におけるノード1
5をコンデンサ178を介して電源VDDに接続したもの
である。
【0140】このように構成したので、ノード15の電
圧が降下する際、ノード15に接続したP−MOSトラ
ンジスタ11および12のゲート−ソース間寄生容量に
加えて、ノード15に接続した電荷ホールド用のコンデ
ンサ178から、NPNトランジスタ13を通じて電荷
が引き抜かれることになる。
【0141】そして、第1の実施の形態に比較して、ノ
ード15における容量がコンデンサ178の分だけ大き
くなり、保持される電荷量も増えることになる。このた
め、ノード15にリーク電流があった場合、一定時間経
過後のノード15の電圧変動誤差を、第1の実施の形態
の場合に比較して小さくすることができ、より安定して
入力電流のピーク値に応じた出力電流を得ることができ
る。
【0142】なお、第9の実施の形態のカレントミラー
回路3は、第2および第2の実施の形態のカレントミラ
ー回路53,63(図5、図6)と置換してもよい。
【0143】<第10の実施の形態>図18は本発明の
第10の実施の形態を示す。本実施の形態は第4の実施
の形態との比較でいえば、電流制御回路の構成が異な
る。すなわち、本実施の形態の電流制御回路181は、
第4の実施の形態の電流制御回路71(図7)のノード
715をコンデンサ188を介して電源VDDに接続した
ものである。
【0144】このように構成したので、ノード715の
電圧が降下する際、ノード715に接続したP−MOS
トランジスタ11および12のゲート−ソース間寄生容
量に加えて、ノード715に接続した電荷ホールド用の
コンデンサ188から、NPNトランジスタ713を通
じて電荷が引き抜かれることになる。
【0145】ノード715の容量は、第4の実施の形態
との比較で言えば、コンデンサ188の分だけ大きくな
り、保持される電荷量も増えることになる。よって、ノ
ード715にリーク電流があった場合、一定時間経過後
のノード715の電圧変動誤差を、第4の実施の形態の
場合に比較して小さくすることができ、より安定して入
力電流のピーク値に応じた出力電流を得ることができ
る。
【0146】本実施の形態のカレントミラー回路3は、
第2および第3の実施の形態のカレントミラー回路5
3,63(図5、図6)と置換してもよい。
【0147】<第11の実施の形態>図19は本発明の
第11の実施の形態を示す。本実施の形態は第5の実施
の形態との比較でいえば、電流制御回路の構成が異な
る。すなわち、本実施の形態の電流制御回路191は、
第5の実施の形態の電流制御回路91(図9)における
ノード915をコンデンサ198を介してアースに接続
したものである。
【0148】このように構成したのでち、ノード915
の電圧が上昇する際、ノード915に接続したN−MO
Sトランジスタ911および912のゲート−ソース間
寄生容量に加えて、ノード915に接続した電荷ホール
ド用のコンデンサ198に、PNPトランジスタ913
を通じて電荷が供給されることになる。
【0149】ノード915の容量は第5の実施の形態と
比較してコンデンサ198の分だけ大きくなり、保持さ
れる電荷量も増えることになる。このため、ノード91
5にリーク電流があった場合、一定時間経過後のノード
915の電圧変動誤差を、第5の実施の形態の場合に比
較して小さくすることができ、より安定して入力電流の
ピーク値に応じた出力電流が得られる。
【0150】本実施の形態の電流制御回路93は、第5
の実施の形態のカレントミラー回路93(図9)は、第
6および第7の実施の形態のカレントミラー回路13
3,143(図13、図14)と置換してもよい。
【0151】<第12の実施の形態>図20は本発明の
第12の実施の形態を示す。本実施の形態は第8の実施
の形態との比較でいえば、電流制御回路の構成が異な
る。すなわち、本実施の形態の電流制御回路201は、
第8の実施の形態の電流制御回路151(図15)にお
けるノード1515をコンデンサ208を介してアース
に接続したものである。
【0152】このように構成したので、ノード1515
の電圧が上昇する際、ノード1515に接続したP−M
OSトランジスタ1511および1512のゲート−ソ
ース間寄生容量に加えて、ノード1515に接続した電
荷ホールド用のコンデンサ208に、NPNトランジス
タ1513を通じて電荷が供給されることになる。
【0153】そして、ノード1515の容量が、第8の
実施の形態と比較してコンデンサ208の分だけ大きく
なり、保持される電荷量も増えることになる。よって、
ノード1515にリーク電流があった場合、一定時間経
過後のノード1515の電圧変動誤差を、第8の実施の
形態の場合に比較して小さくすることができ、より安定
して入力電流のピーク値に応じた出力電流が得られる。
【0154】本実施の形態のカレントミラー回路93
は、第6および第7の実施の形態のカレントミラー回路
133,143(図13、図14)と置換してもよい。
【0155】<第13の実施の形態>図21は本発明の
第13の実施の形態を示す。本実施の形態は第1の実施
の形態との比較でいえば、電流制御回路の構成が異な
る。すなわち、本実施の形態の電流制御回路211は、
第1の実施の形態の電流制御回路1(図1)におけるノ
ード15をスイッチ219を介して電源VDDに接続し、
スイッチ219をリセット制御回路210によりON/
OFF制御するようにした。
【0156】本実施の形態の電流制御回路211は、ス
イッチ219がリセット制御回路210によりオフにさ
れた場合は、第1の実施の形態の電流制御回路1(図
1)と同様に動作する。他方、スイッチ219がリセッ
ト制御回路210によりオンにされた場合は、ノード1
5が電源VDDにショートされ、ノード15の電位を電源
DDの電位にすることができる。
【0157】そこで、ピークホールド動作後、スイッチ
219をオンにし、ノード15の電圧を電源VDDの電圧
に上昇させた後、スイッチ219をオフにすれば、その
後は、第1の実施の形態の電流制御回路1と同様に動作
して、新たにピークホールド動作を行うことになる。
【0158】なお、図17の電流制御回路171のノー
ド15にスイッチ219を介して電源VDDに接続し、ス
イッチ219をリセット制御回路210によりON/O
FF制御するようにしてもよい。
【0159】本実施の形態のカレントミラー回路211
は、第2および第3の実施の形態のカレントミラー回路
53,63(図5、図6)と置換してもよい。
【0160】<第14の実施の形態>図22は本発明の
第14の実施の形態を示す。本実施の形態は第4の実施
の形態との比較でいえば、電流制御回路の構成が異な
る。すなわち、本実施の形態の電流制御回路221は、
第4の実施の形態の電流制御回路71(図7)における
ノード715をスイッチ229を介して電源VDDに接続
し、スイッチ229をリセット制御回路220によりO
N/OFF制御するようにした。
【0161】本実施の形態の電流制御回路221は、ス
イッチ229がリセット制御回路220によりオフにさ
れた場合は、第4の実施の形態の電流制御回路71(図
7)と同様に動作する。他方、スイッチ229がリセッ
ト制御回路220によりオンにされた場合は、ノード7
15が電源VDDにショートされ、ノード715の電位を
電源VDDの電位にすることができる。
【0162】そこで、ピークホールド動作後、スイッチ
229をオンにし、ノード715の電圧を電源VDDの電
圧に上昇させた後、スイッチ229をオフにすれば、そ
の後は、第4の実施の形態の電流制御回路1と同様に動
作して、新たにピークホールド動作を行うことになる。
【0163】なお、図18の電流制御回路181のノー
ド715にスイッチ229を介して電源VDDに接続し、
スイッチ229をリセット制御回路220によりON/
OFF制御するようにしてもよい。
【0164】本実施の形態のカレントミラー回路221
は、第2および第3の実施の形態のカレントミラー回路
53,63(図5、図6)と置換してもよい。
【0165】<第15の実施の形態>図23は本発明の
第15の実施の形態を示す。本実施の形態は第5の実施
の形態との比較でいえば、電流制御回路の構成が異な
る。すなわち、本実施の形態の電流制御回路231は、
第5の実施の形態の電流制御回路91(図9)における
ノード915をスイッチ239を介して電源VDDに接続
し、スイッチ239をリセット制御回路230によりO
N/OFF制御するようにした。
【0166】本実施の形態の電流制御回路231は、ス
イッチ239がリセット制御回路230によりオフにさ
れた場合は、第5の実施の形態の電流制御回路91(図
9)と同様に動作する。他方、スイッチ239がリセッ
ト制御回路230によりオンにされた場合は、ノード9
15がアースにショートされ、ノード915の電位をア
ースの電位にすることができる。
【0167】そこで、ピークホールド動作後、スイッチ
239をオンにし、ノード915の電圧をアースの電圧
に降下させた後、スイッチ239をオフにすれば、その
後は、第5の実施の形態の電流制御回路91と同様に動
作して、新たにピークホールド動作を行うことになる。
【0168】なお、図19の電流制御回路191のノー
ド915にスイッチ239を介して電源VDDに接続し、
スイッチ239をリセット制御回路230によりON/
OFF制御するようにしてもよい。
【0169】本実施の形態のカレントミラー回路93
は、第6および第7の実施の形態のカレントミラー回路
143,143(図13、図14)と置換してもよい。
【0170】<第16の実施の形態>図23は本発明の
第16の実施の形態を示す。本実施の形態は第8の実施
の形態との比較でいえば、電流制御回路の構成が異な
る。すなわち、本実施の形態の電流制御回路221は、
第8の実施の形態の電流制御回路151(図15)にお
けるノード1515をスイッチ249を介して電源VDD
に接続し、スイッチ249をリセット制御回路240に
よりON/OFF制御するようにした。
【0171】本実施の形態の電流制御回路241は、ス
イッチ249がリセット制御回路240によりオフにさ
れた場合は、第8の実施の形態の電流制御回路151
(図15)と同様に動作する。他方、スイッチ249が
リセット制御回路240によりオンにされた場合は、ノ
ード1515がアースにショートされ、ノード1515
の電位をアース電位にすることができる。
【0172】そこで、ピークホールド動作後、スイッチ
249をオンにし、ノード1515の電圧をアースの電
圧に降下させた後、スイッチ249をオフにすれば、そ
の後は、第8の実施の形態の電流制御回路151(図1
5)と同様に動作して、新たにピークホールド動作を行
うことになる。
【0173】なお、図20の電流制御回路201のノー
ド1515にスイッチ249を介して電源VDDに接続
し、スイッチ249をリセット制御回路240によりO
N/OFF制御するようにしてもよい。
【0174】本実施の形態のカレントミラー回路93
は、第6および第7の実施の形態のカレントミラー回路
133,143(図13、図14)と置換してもよい。
【0175】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
上記のように構成したので、実質的により高速で変化量
の少ない入力電流に対しても入力電流のピーク値に応じ
た出力電流を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す回路図であ
る。
【図2】図1の電圧制御回路の構成を示す回路図であ
る。
【図3】図1のピークホールド回路の動作を説明するた
めの説明図である。
【図4】図1に示すノード16の電位の変動の一例を示
す図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態を示す回路図であ
る。
【図6】本発明の第3の実施の形態を示す回路図であ
る。
【図7】本発明の第4の実施の形態を示す回路図であ
る。
【図8】図7の電圧制御回路22と置換可能な電圧制御
回路の構成を示す回路図である。
【図9】本発明の第5の実施の形態を示す回路図であ
る。
【図10】図9の電圧制御回路922の構成を示す回路
図である。
【図11】図9のピークホールド回路の動作を説明する
ための説明図である。
【図12】図9に示すノード916の電位の変動の一例
を示す図である。
【図13】本発明の第6の実施の形態を示す回路図であ
る。
【図14】本発明の第7の実施の形態を示す回路図であ
る。
【図15】本発明の第8の実施の形態を示す回路図であ
る。
【図16】図14の電圧制御回路922と置換可能な電
圧制御回路の構成を示す回路図である。
【図17】本発明の第9の実施の形態を示す回路図であ
る。
【図18】本発明の第10の実施の形態を示す回路図で
ある。
【図19】本発明の第11の実施の形態を示す回路図で
ある。
【図20】本発明の第12の実施の形態を示す回路図で
ある。
【図21】本発明の第13の実施の形態を示す回路図で
ある。
【図22】本発明の第14の実施の形態を示す回路図で
ある。
【図23】本発明の第15の実施の形態を示す回路図で
ある。
【図24】本発明の第16の実施の形態を示す回路図で
ある。
【図25】電圧モードのピークホールド回路の一例を示
す回路図である。
【図26】従来の電流モードのピークホールド回路の一
例を示す回路図である。
【図27】図20のピークホールド回路の動作を説明す
るための説明図である。
【図28】従来の電流モードのピークホールド回路の他
の例を示す回路図である。
【図29】図24のピークホールド回路の動作を説明す
るための説明図である。
【図30】図26のピークホールド回路における図27
の入力電流iin(t)の変化に対する電圧V4(t)の
変動例を示す図である。
【図31】図28のピークホールド回路における図29
の入力電流iin(t)の変化に対する電圧V14(t)の
変動例を示す図である。
【符号の説明】
1,91 電流制御回路 2,92 電圧制御部 3,93 カレントミラー回路 11,12,21 P−MOSFET 13,31〜33,224,226,913,914
NPNトランジスタ 14,225,913,931〜933 PNPトラン
ジスタ 22,922 電圧制御回路 178,188,198,208 コンデンサ 210.220,230,240 リセット制御回路 219,229,239,249 スイッチ 223,9223 コンパレータ 911,912,921 N−MOSFET

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力端子からの入力電流と同一の大きさ
    の電流を流す第1定電流源と、前記入力電流の所定倍の
    電流を流す第2定電流源を発生するカレントミラー回路
    と、 ドレインを前記第1定電流源に接続しソースを第1電源
    に接続した第1FETと、 ドレインを出力端子に接続しソースを前記第1電源に接
    続しゲートを前記第1FETのゲートと共通接続した第
    2FETと、 相補的な特性を有する第1および第2トランジスタより
    なる2段直列回路であって、前記共通接続したゲートと
    前記第1電源より電圧が低い第2電源との間に設けてあ
    り、前記第1および第2トランジスタのノードを前記第
    1FETのドレインに接続した2段直列回路と、 前記第1FETのドレイン電流を検出する電流検出手段
    と、 該電流検出手段により検出されたドレイン電流の前記所
    定倍分の電流と、前記第2定電流源の流す前記入力電流
    の所定倍の電流とを比較し、前記第1電源の電圧より低
    い第1印加電圧を前記第1トランジスタに印加するとと
    もに、該第1印加電圧に対して前記第1および第2トラ
    ンジスタを同時にオンにしない所定電圧だけ常に低い第
    2印加電圧を前記第2トランジスタに印加する印加電圧
    制御手段であって、前記電流検出手段により検出された
    検出電流が前記第1FETのドレイン電流より大きい場
    合に、前記第1印加電圧として第1電圧を前記第1トラ
    ンジスタに印加してオンにするとともに、前記第2印加
    電圧として第2電圧を前記第2トランジスタに印加して
    オフにし、前記検出電流が前記ドレイン電流未満である
    場合に、前記第1印加電圧として前記第1の電圧より前
    記所定電圧だけ低い第3電圧を前記第1トランジスタに
    印加してオフにするとともに、前記第2印加電圧として
    前記第2電圧より前記所定電圧だけ低い第4電圧を前記
    第2トランジスタに印加してオンにし、前記検出電流が
    前記ドレイン電流と等しい場合に、前記第1印加電圧と
    して前記第1電圧と前記第3電圧の平均電圧を前記第1
    トランジスタに印加してオフにするとともに、前記第2
    印加電圧として前記第2電圧と前記第4電圧の平均電圧
    を前記第2トランジスタに印加してオフにする印加電圧
    制御手段とを備えたことを特徴とするピークホールド回
    路。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記第1および第2
    FETの共通接続したゲートと前記第1電源との間に電
    荷をホールドするためのコンデンサを接続したことを特
    徴とするピークホールド回路。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、前記第1お
    よび第2FETの共通接続したゲートの電位を前記第1
    電源の電位にするためのスイッチング手段を有すること
    を特徴とするピークホールド回路。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかにおいて、 前記第1および第2FETはP−MOSFETであり、 前記第1トランジスタはNPNトランジスタであり、 前記第2トランジスタはPNPトランジスタであること
    を特徴とするピークホールド回路。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかにおいて、 前記第1および第2FETはP−MOSFETであり、 前記第1トランジスタはN−MOSFETであり、 前記第2トランジスタはP−MOSFETであることを
    特徴とするピークホールド回路。
  6. 【請求項6】 入力端子への入力電流と同一の大きさの
    電流を流す第1定電流源と、前記入力電流の所定倍の電
    流を流す第2定電流源を発生するカレントミラー回路
    と、 ドレインを前記第1定電流源に接続しソースを、第1電
    源より電圧の低い第2電源に接続した第1FETと、 ドレインを出力端子に接続しソースを前記第2電源に接
    続しゲートを前記第1FETのゲートと共通接続した第
    2FETと、 相補的な特性を有する第1および第2トランジスタより
    なる2段直列回路であって、前記共通接続したゲートと
    前記第1電源との間に設けてあり、前記第1および第2
    トランジスタのノードを前記第1FETのドレインに接
    続した2段直列回路と、 前記第1FETのドレイン電流を検出する電流検出手段
    と、 該電流検出手段により検出されたドレイン電流の前記所
    定倍分の電流と、前記第2定電流源の流す前記入力電流
    の所定倍の電流とを比較し、前記第2電源の電圧より高
    い第1印加電圧を前記第1トランジスタに印加するとと
    もに、前記第1および第2トランジスタを同時にオンに
    しない所定電圧だけ前記第1印加電圧より常に高い第2
    印加電圧を前記第2トランジスタに印加する印加電圧制
    御手段であって、前記電流検出手段により検出された検
    出電流が前記第1FETのドレイン電流より大きい場合
    に、前記第1印加電圧として第1電圧を前記第1トラン
    ジスタに印加してオンにするとともに、前記第2印加電
    圧として第2電圧を前記第2トランジスタに印加してオ
    フにし、前記検出電流が前記ドレイン電流未満である場
    合に、前記第1印加電圧として前記第1の電圧より前記
    所定電圧だけ高い第3電圧を前記第1トランジスタに印
    加してオフにするとともに、前記第2印加電圧として前
    記第2電圧より前記所定電圧だけ高い第4電圧を前記第
    2トランジスタに印加してオンにし、前記検出電流が前
    記ドレイン電流と等しい場合に、前記第1印加電圧とし
    て前記第1電圧と前記第3電圧の平均電圧を前記第1ト
    ランジスタに印加してオフにするとともに、前記第2印
    加電圧として前記第2電圧と前記第4電圧の平均電圧を
    前記第2トランジスタに印加してオフにする印加電圧制
    御手段とを備えたことを特徴とするピークホールド回
    路。
  7. 【請求項7】 請求項6において、前記第1および第2
    FETの共通接続したゲートと前記第2電源との間に電
    荷をホールドするためのコンデンサを接続したことを特
    徴とするピークホールド回路。
  8. 【請求項8】 請求項6または7において、前記第1お
    よび第2FETの共通接続したゲートの電位を前記第2
    電源の電位にするためのスイッチング手段を有すること
    を特徴とするピークホールド回路。
  9. 【請求項9】 請求項6ないし8のいずれかにおいて、 前記第1および第2FETはN−MOSFETであり、 前記第1トランジスタはPNPトランジスタであり、 前記第2トランジスタはNPNトランジスタであること
    を特徴とするピークホールド回路。
  10. 【請求項10】 請求項6ないし9のいずれかにおい
    て、 前記第1および第2FETはN−MOSFETであり、 前記第1トランジスタはP−MOSFETであり、 前記第2トランジスタはN−MOSFETであることを
    特徴とするピークホールド回路。
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