JP2002174739A - 光ファイバグレーティング - Google Patents

光ファイバグレーティング

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複雑な損失特性を容易に実現でき、小型化な
どを図ることができるデバイスを提供する。 【解決手段】 コア12aとその外周上に設けられたク
ラッド12bとを備え、該コアを入射方向と同方向に伝
搬する導波モードと、該導波モードと同方向に伝搬する
クラッドモードとを結合させて損失させる特性を備えた
第1ないし第3のグレーティング部12、13、14
が、コア15a、16aとその外周上に設けられたクラ
ッド15b、16bとを備え、該クラッド15b、16
bにクラッドモードを吸収するドーパントが添加された
クラッドモード吸収部15、16を介して接続されてい
ることを特徴とする光ファイバグレーティング11を構
成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光情報通信分野で
用いられる光アンプの利得等化器などとして利用されて
いる光ファイバグレーティングに関する。
【0002】
【従来の技術】光ファイバグレーティングは、コアとそ
の外周上に設けられたクラッドとを備えた光ファイバの
長さ方向にそって、前記コアまたはクラッドの少なくと
も一部に例えば屈折率の周期的な変化などを形成したグ
レーティング部を備えているものである。例えばゲルマ
ニウム添加石英ガラスに波長240nm付近の紫外線を
照射すると、屈折率が上昇するフォトリフラクティブ効
果を利用して製造することができる。この製造方法によ
って製造したグレーティングを紫外線誘起型とよぶ。そ
して、利得等化器などに主に用いられている長周期型光
ファイバグレーティングは、コアをその入射方向と同方
向に伝搬するモード(以下、導波モードという)と、コ
アの外周上に設けられたクラッドを同方向に伝搬するク
ラッドモードとを結合させることによって、所定の波長
帯の光を損失させる特性を備えている。一般的な長周期
型光ファイバグレーティング、すなわち均一なグレーテ
ィング間隔を備えた長周期型光ファイバグレーティング
ひとつで得られる損失の波長依存性(波長と損失との関
係)を示したグラフにおいて、得られる損失ピークは単
峰型である。
【0003】一方、利得等化器などにおいては、複雑な
損失特性(損失の波長依存性)、すなわち利得等化特性
を要求される場合がある。そのため、以下のようなデバ
イスが用いられている。 (1)直列接続型デバイス:複数の光ファイバグレーテ
ィングを直接、直列接続して、それぞれの損失特性を併
せ持つデバイスとしたもの。各光ファイバグレーティン
グの損失特性の和がこのデバイスの損失特性となる。図
5はこのデバイスの構成の一例を示したもので、このデ
バイス1は、第1の光ファイバグレーティング2と第2
の光ファイバグレーティング3とがピグテイルファイバ
5を介して接続され、第2の光ファイバグレーティング
3と第3の光ファイバグレーティング4とがピグテイル
ファイバ6を介して接続され、さらにこれらがケース7
に収められて形成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記
(1)においては、デバイスのサイズが大きくなるとい
う問題があった。すなわち、図5に示したように第1の
光ファイバグレーティング2において、導波モードと結
合したクラッドモードがピグテイルファイバ5を伝搬
し、光ファイバグレーティング3に入射するまでの間に
消失しなければ、このクラッドモードが第2の光ファイ
バグレーティング3の特性に影響を与え、所望の損失特
性が得られない。第2の光ファイバグレーティング3と
第3の光ファイバグレーティング4との間においても同
様である。
【0005】したがって、このデバイス1においては、
ピグテイルファイバ5、6を長くして、ピグテイルファ
イバ5、6を伝搬中にクラッドモードを十分に減衰させ
る必要があった。その結果、図5に示したように、ケー
ス7においては、第1ないし第3の光ファイバグレーテ
ィング2、3、4を収めるスペースのみならず、ピグテ
イルファイバ5、6を巻き回して収めるスペースが必要
であった。これは、高密度化、デバイスやモジュールの
小型化などにおいて不利であった。また、独立した第1
ないし第3の光ファイバグレーティング2、3、4をピ
グテイルファイバ5、6を介して接続する結果、総ファ
イバ長が長くなる。したがって、特に第1ないし第3の
光ファイバグレーティング2、3、4との接続損失が小
さな光ファイバを用いるピグテイルファイバ5、6の伝
送損失が大きいと、デバイスの過剰損失が増加するとい
う問題があった。
【0006】そこで、小型化を図れるものとして、以下
のようなものが提案された。 (2)位相シフト型光ファイバグレーティング:単一の
光ファイバグレーティングからなる広帯域利得等化器で
あって、グレーティング部内の一箇所または複数箇所に
おいて、例えば屈折率変化の周期などのいわゆるグレー
ティング周期が変更されており、その結果、位相のシフ
トを行うものである。そして、そのシフト量や位相シフ
トを導入する位置、グレーティングの総段数を変化させ
ることによって、単一の光ファイバグレーティングまた
は複数の通常の光ファイバグレーティングを組み合わせ
た場合と比較して、複雑な損失特性を実現することがで
きる。 (3)クラッドモード変更型デバイス(特開平11−3
26668号公報に開示):単一デバイス上に複数のグ
レーティング部が形成され、それぞれのグレーティング
部において、導波モードと結合させるクラッドモード
(クラッドモードの次数)が異なるデバイスである。ク
ラッドモードの次数を異なるものにすることによって、
グレーティング部間のクラッドモードの干渉を低減し、
各グレーティング部の損失特性の和に近い損失特性が得
られる。
【0007】しかしながら、前記(2)の位相シフト型
は、損失特性が位相シフト量に対して非常に敏感である
という欠点があった。特に、紫外線誘起型のものを製造
するにおいては、光学特性の長期安定性を確保するため
に加熱エージング工程が必須である。そして、この工程
中に屈折率が変化し、この変化に伴って位相シフト量が
変化してしまう可能性がある。その結果、損失特性が大
きく変動し、安定な製造が困難であるという問題があっ
た。また、グレーティング部内において、位相シフトは
その位置が離散的にしか選択することができないため、
設計の自由度が低いという欠点があった。
【0008】前記(3)のクラッドモード変更型におい
ては、前記(1)と比較すると小型化を図ることがで
き、前記(2)と比較すると安定な製造が可能である。
しかしながら、実際には、グレーティング部は、相互に
わずかずつ光学特性に影響を及ぼし、全体として無視で
きないほどの干渉の影響が生じる場合がある。したがっ
て、設計どおりの損失特性が得られず、実験的に補正す
る処置が必要となる場合があり、製造効率が低下すると
いう問題があった。また、グレーティング部毎に導波モ
ードと結合させるクラッドモードを変更して設計するた
め、クラッドモードの選択の幅が限定され、その結果、
設計条件が限定されるという問題があった。すなわち、
例えば、特に損失させる波長帯域が広い場合、モード結
合によって生じる損失ピークの近傍に、別のクラッドモ
ードとの結合による損失ピークを生じ、不都合となる場
合があった。
【0009】本発明は前記事情に鑑みてなされたもの
で、複雑な損失特性を容易に実現できるデバイスを提供
することを課題とする。そして、この特性を備えた上
で、以下に示す少なくともひとつの課題を解決するデバ
イスを提供することを課題とする。小型化を図ることが
できるデバイスを提供する。過剰損失の小さいデバイス
を提供する。安定に製造することができるデバイスを提
供する。設計が容易なデバイスを提供する。製造後に実
験的に特性を補正する必要が生じないデバイスを提供す
る。設計の自由度が高いデバイスを提供する。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明の光ファイバグレーティングは、コアとその
外周上に設けられたクラッドとを備え、該コアを入射方
向と同方向に伝搬する導波モードと、該導波モードと同
方向に伝搬するクラッドモードとを結合させて損失させ
る特性を備えた複数のグレーティング部が、コアとその
外周上に設けられたクラッドとを備え、該クラッドにク
ラッドモードを吸収するドーパントが添加されたクラッ
ドモード吸収部を介して接続されていることを特徴とす
る。また、前記クラッドモード吸収部において、クラッ
ドモードが30dB以上減衰するものであると好まし
い。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は本発明の光ファイバグレー
ティングの一例を示したもので、この光ファイバグレー
ティング11は、第1のグレーティング部12と第2の
グレーティング部13と第3のグレーティング部14と
が、その長さ方向と平行に一列に配列され、かつ、この
第1のグレーティング部12と第2のグレーティング部
13とがクラッドモード吸収部15を介して接続され、
この第2のグレーティング部13と前記第3のグレーテ
ィング部14とがクラッドモード吸収部16を介して接
続されている。そして、これらがひとつのケース17に
収められて構成されている。
【0012】この例において、第1のグレーティング部
12、第2のグレーティング部13、第3のグレーティ
ング部14は、同じ外径と屈折率分布を備えた3本の材
料ファイバに、それぞれ損失特性が異なるグレーティン
グ部を形成したものである。例えば、第1のグレーティ
ング部12は、コア12aがゲルマニウム添加石英ガラ
スからなり、その外周上に設けられたクラッド12aが
純粋石英ガラスからなる材料ファイバに、その長さ方向
にそって、所定の周期で波長240nm付近の紫外線を
照射することによって形成したものである。第2のグレ
ーティング部13、第3のグレーティング部14におい
ても同様である。
【0013】なお、ゲルマニウムは上述のようにフォト
リフラクティブ効果を生じる他、添加するのみで屈折率
を上昇させる作用を備えているため、コア12aの屈折
率の調整のために通常添加されているものである。第1
ないし第3のグレーティング部12、13、14の損失
特性は、グレーティング周期、グレーティング数(段
数)、屈折率変化量などによって変更することができ
る。なお、この例においてはコアの屈折率を変化させて
いるが、設計条件によっては、少なくともコアの一部ま
たはクラッドの一部の一方または両方の屈折率を変化さ
せたグレーティング部を形成することもできる。
【0014】この例において、クラッドモード吸収部1
5、16は、第1ないし第3のグレーティング部12、
13、14と等しい外径を備え、かつモードフィールド
径が等しくなるように屈折率分布が調整されたものであ
る。なお、シングルモード光ファイバはコアと光が伝搬
する領域とが同一ではなく、この光が伝搬する領域をモ
ードフィールド径という。シングルモード光ファイバの
接続は光の強度分布のパターンによって決定されるた
め、接続損失の観点において、モードフィールド径は重
要なパラメータである。よって、第1ないし第3のグレ
ーティング部12、13、14と同じ外径と屈折率分布
の光ファイバを用いることにより、接続損失を低下させ
ることができる。クラッドモード吸収部15はコア15
aとその外周上に設けられたクラッド15bとからな
り、クラッド15bにクラッドモードを吸収するドーパ
ントが添加されている。なお、コア15aは例えばゲル
マニウム添加石英ガラスから構成されている。クラッド
モード吸収部16も同様であって、コア16aとクラッ
ド16bとからなり、クラッド16bにクラッドモード
を吸収するドーパントが添加されている。
【0015】クラッドモードを吸収するドーパントとし
ては、例えばCo、Cr、Ni、Mn、V、Fe、Cu
などの遷移金属などを例示することができる。これら例
示したドーパントは波長900〜1600nm付近にか
けてなだらかな吸収特性を示す。したがって、この波長
帯内で通信を行う用途に用いることができ、一般的な光
通信システムであれば十分に適用できる。また、1.5
5μm帯において通信を行う用途に用いる場合には、
1.54μm付近に吸収帯を備えた希土類元素であるE
rなどを用いることもできる。
【0016】図2はクラッドモード吸収部15、16の
クラッド15b、16bに添加するドーパントの1.5
5μm帯における透過特性を示したグラフである。Co
の濃度は30000ppm、15000ppm、300
0ppmである。このグラフより、Co濃度が高くなる
程、またクラッドモード吸収部15、16の長さが長く
なる程、透過損失が増加している。クラッドモード吸収
部15、16においては、それぞれクラッドモードが3
0dB以上、好ましくは40dB以上、実質的には50
dB程度減衰するように、そのドーパントの添加量と長
さを調整すると好ましい。30dB未満の場合は十分に
クラッドモードを減衰させることができず、第1のグレ
ーティング部12の特性が第2のグレーティング部13
の特性に影響し、また第2のグレーティング部13の特
性が第3のグレーティング部14の特性に影響するため
不都合である。
【0017】なお、クラッドモード吸収部15、16の
長さは好ましくは2〜10mm、さらに好ましくは4〜
7mmとされる。2mm未満ではクラッドモードを十分
に抑制することができない場合があり、また10mmを
こえると十分に小型化できなくなったり、過剰損失が大
きくなるため、不都合となる場合がある。また、クラッ
ド15b、16bに添加するクラッドモードを吸収する
ドーパントの濃度は特に限定せず、ドーパントの種類や
クラッドモード吸収部15、16の長さなどによって適
宜調整すると好ましい。Coの場合は例えば5000〜
50000ppm、好ましくは10000〜30000
ppmとされる。5000ppm未満では十分にクラッ
ドモードを吸収することができない場合があり、500
00ppmをこえると材料ファイバ自体を安定に製造す
ることが困難となる。なお、図2に示したグラフより、
例えばCoの濃度が15000ppmで、長さ5mmの
クラッドモード吸収部15、16を用いれば、クラッド
モードを30dB以上減衰させることができる。このよ
うに短い長さであっても効果が得られるため、デバイス
を小型化することができ、かつピグテイルファイバ1
8、18の伝送損失に起因する過剰損失も小さくなる。
【0018】なお、第1ないし第3のグレーティング部
12、13、14とクラッドモード吸収部15、16と
の接続においては、単にこれらの端面を研磨し、突き合
わせて接続することもできるし、融着接続などの他の公
知の方法によって接続することもできる。また、第1の
グレーティング部12の片端と、第3のグレーティング
部14の片端に接続され、ケース17から外部に延びる
ピグテイルファイバ18、18の外周上には、通常プラ
スチックからなる保護被覆層(図示せず)が設けられて
いる。また、ケース17は、例えば金属、ガラス、また
はセラミックスなどからなる公知のものを用いることが
できる。
【0019】この光ファイバグレーティング11におい
ては、第1のグレーティング部12に入射した導波モー
ドのうち、所定の波長帯の導波モードがクラッドモード
に結合し、損失する。そして、このクラッドモードはク
ラッドモード吸収部15において、クラッド15bに吸
収されることによって減衰する。そして、他の導波モー
ドはクラッドモード吸収部15を経て第2のグレーティ
ング部13に至り、ここで、さらに所定の波長帯の導波
モードがクラッドモードに結合し、このクラッドモード
がクラッドモード吸収部16のクラッド16bに吸収さ
れることによって減衰する。そして、クラッドモードと
結合しなかった導波モードはさらに第3のグレーティン
グ部14に至り、所定の波長帯の導波モードがクラッド
モードに結合し、他の導波モードが第3のグレーティン
グ部14の出射端から出射する。そして、第1ないし第
3のグレーティング部12、13、14の損失特性の和
にほぼ等しい損失特性を備えた出射光が得られる。
【0020】このように本発明の光ファイバグレーティ
ングにおいては、損失特性の異なる第1ないし第3のグ
レーティング部12、13、14の組み合わせにより、
複雑な損失特性を実現することができる。そして、これ
ら第1ないし第3のグレーティング部12、13、14
の間にクラッドモード吸収部15、16を設けることに
より、第1のグレーティング部12において、導波モー
ドと結合したクラッドモードを、クラッドモード吸収部
15において十分に減衰させることができる。したがっ
て、必要な導波モードのみを第2のグレーティング部1
3に導くことができ、前記クラッドモードの影響を抑制
することができる。そして、同様に、クラッドモード吸
収部16において、第2のグレーティング部13におい
て、導波モードと結合したクラッドモードを十分に減衰
させることができる。したがって、必要な導波モードの
みを第3のグレーティング部14に導くことができ、前
記クラッドモードの影響を抑制することができる
【0021】また、第1ないし第3のグレーティング部
12、13、14の相互間の影響が少ないため、この光
ファイバグレーティングの損失特性は、これら第1ない
し第3のグレーティング部12、13、14の損失特性
の和と近いものとなり、設計が容易となり、また、製造
後に実験的に特性を補正する必要が生じにくい。また、
第1ないし第3のグレーティング部12、13、14の
損失特性が製造時に大きく変化することがないため、安
定に製造することができる。また、従来技術で示したよ
うなクラッドモードの次数などの制限がないため、比較
的設計の自由度が高くなる。
【0022】
【実施例】以下、本発明を実施例を示して詳しく説明す
る。材料ファィバである3本の株式会社フジクラ製1.
3μm単一モードファィバに、UVレーザ光源にKrF
エキシマレーザを使用して、損失特性の異なる紫外線誘
起型の第1ないし第3のグレーティング部をそれぞれ形
成した。なお、この材料ファイバはコアがゲルマニウム
添加石英ガラスからなり、クラッドが純粋石英ガラスか
らなるステップ型の屈折率分布を備えたもので、その外
径は125μmであった。表1にそれぞれのグレーティ
ング周期およびグレーティング数(段数)を示した。な
お、これら第1ないし第3のグレーティング部において
は導波モード(LP01モード)を、クラッドモード
(LP08モード)と結合させるように設計した。
【0023】
【表1】
【0024】図3は、これら第1ないし第3のグレーテ
ィング部の損失特性の測定値を示したグラフである。こ
のグラフには、さらに第1ないし第3のグレーティング
部の損失特性の測定値の和の計算値が示されている。一
方、目標特性値とはこれら第1ないし第3のグレーティ
ング部を備えた光ファイバグレーティングについての目
標特性値であって、前記測定値の和とほぼ一致してい
る。
【0025】これらの第1ないし第3のグレーティング
部を用いて、図1に示したものと同様の光ファイバグレ
ーティングを製造した。ふたつのクラッドモード吸収部
には、それぞれ、前記材料ファイバと同じ外径と屈折率
分布を備え、かつクラッドにCoを30000ppm添
加した長さ4mmのものを用いた。
【0026】図4は、この光ファイバグレーティングの
損失特性を示したグラフである。このグラフには、図3
のグラフにも示した第1ないし第3のグレーティング部
の損失特性の測定値の和の計算値を示した。光ファイバ
グレーティングの損失特性は、前記測定値の和によく一
致している。したがって、この光ファイバグレーティン
グにおいては、製造時などに第1ないし第3のグレーテ
ィング部の損失特性が変化せず、それぞれの損失特性の
和が得られることが明らかとなった。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように本発明においては、
損失特性の異なる複数のグレーティング部の組み合わせ
により、複雑な損失特性を実現することができる。そし
て、これらのグレーティング部の間にクラッドモード吸
収部を設けることにより、このグレーティング吸収部に
おいて、グレーティング部において導波モードと結合し
たクラッドモードを十分に減衰させることができ、他の
グレーティング部に対する前記クラッドモードの影響を
抑制することができる。このように、複数のグレーティ
ング部の相互間の影響が少ないため、本発明の光ファイ
バグレーティングの損失特性は、これらのグレーティン
グ部の損失特性の和と近いものとなり、設計が容易とな
り、また、製造後に実験的に特性を補正する必要がな
い。また、グレーティング部の損失特性が製造時に大き
く変化することがないため、安定に製造することができ
る。また、クラッドモードの次数などの制限がないた
め、比較的設計の自由度が高くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の光ファイバグレーティングの一例を
示した側断面図である。
【図2】 クラッドモード吸収部の特性の一例を示した
グラフである。
【図3】 実施例に用いた第1ないし第3のグレーティ
ング部の損失特性の測定値を示したグラフである。
【図4】 実施例の光ファイバグレーティングの損失特
性を示したグラフである。
【図5】 従来のデバイスの構成の一例を示した一部断
面図である。
【符号の説明】
11…光ファイバグレーティング、12…第1のグレー
ティング部、13…第2のグレーティング部、14…第
3のグレーティング部、15、16…クラッドモード吸
収部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西出 研二 千葉県佐倉市六崎1440番地 株式会社フジ クラ佐倉事業所内 (72)発明者 和田 朗 千葉県佐倉市六崎1440番地 株式会社フジ クラ佐倉事業所内 Fターム(参考) 2H049 AA02 AA33 AA45 AA51 AA59 AA62 AA66 2H050 AB05X AB18Y AC03 AC82 AC84 AD00 AD03

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コアとその外周上に設けられたクラッド
    とを備え、該コアを入射方向と同方向に伝搬する導波モ
    ードと、該導波モードと同方向に伝搬するクラッドモー
    ドとを結合させて損失させる特性を備えた複数のグレー
    ティング部が、コアとその外周上に設けられたクラッド
    とを備え、該クラッドにクラッドモードを吸収するドー
    パントが添加されたクラッドモード吸収部を介して接続
    されていることを特徴とする光ファイバグレーティン
    グ。
  2. 【請求項2】 前記クラッドモード吸収部において、ク
    ラッドモードが30dB以上減衰するものであることを
    特徴とする請求項1に記載の光ファイバグレーティン
    グ。
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