JP2002173855A - 織機のテンプル装置 - Google Patents

織機のテンプル装置

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JP2002173855A
JP2002173855A JP2000374364A JP2000374364A JP2002173855A JP 2002173855 A JP2002173855 A JP 2002173855A JP 2000374364 A JP2000374364 A JP 2000374364A JP 2000374364 A JP2000374364 A JP 2000374364A JP 2002173855 A JP2002173855 A JP 2002173855A
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JP
Japan
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temple
bracket
woven fabric
mounting
width direction
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JP2000374364A
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English (en)
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Toshikatsu Fushiyou
利克 普照
Shinichi Kinoshita
真一 木下
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Tsudakoma Corp
Original Assignee
Tsudakoma Corp
Tsudakoma Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 織布をその上方から押圧する部材の着脱
作業を容易にすることにある。 【解決手段】 織機のテンプル装置は、織布の上側に位
置する上側部材を支持する支持手段に上向きの座面を形
成し、上側部材を支持手段に取り付ける取付手段を、こ
れが座面に載置された状態で、上方から締め付け力を作
用させる締め付け部材により支持手段に取り付けてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、織布の織り縮みを
防止する織機のテンプル装置に関する。
【0002】
【従来の技術】織機のテンプル装置においては、テンプ
ルを織布に押圧し、織布がテンプルの周面に沿って移動
する状態とすることにより、織布の幅出しを行ってい
る。
【0003】テンプルを織布の上方に配置するいわゆる
上置き型のテンプル装置においては、例えば特開平9−
111614号公報に記載されているように、織布は、
下面の2点をフェルサポートにより支持され、支持され
た部位間の上面をテンプルにより押圧される。
【0004】テンプルを織布の下方に配置するいわゆる
下置き型のテンプル装置においては、例えば実開平5−
54588号公報に記載されているように、織布は、下
面をテンプルにより支えられ、支えられた部位の前後上
面をテンプルカバーにより押圧される。
【0005】従来のテンプル装置においては、上置き型
のテンプル装置のテンプル又は下置き型のテンプル装置
のテンプルカバーを支持するテンプルブラケットに、織
布の移動方向に沿って立設する支持壁を形成し、テンプ
ル又はテンプルカバーを支持壁の織布側の上下方向へ伸
びる側面(縦面)に支持ブラケット等を介して組み付け
ている。
【0006】織機においては、メンテナンス等の理由か
ら、織布が仕掛けられている状態においても、テンプル
を取り外してチェックをする場合がある。また、テンプ
ルカバーの織布と接する部分に傷等がつくと、その傷が
織布に傷を付ける等の悪影響を及ぼすため、チェック又
は交換等のためにテンプルカバーを取り外す場合があ
る。
【0007】しかし、テンプル又はテンプルカバーを取
り外してチェック等の所定の処理をした後に、テンプル
又はテンプルカバーを再度取り付ける際に、前記した従
来のテンプル装置では、次のような問題を有する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】織布を張ったままの状
態でテンプル又はテンプルカバーの取付作業を行うと、
テンプル又はテンプルカバーを織布に押し付ける際に、
織布の張力による反力がテンプル又はテンプルカバーに
作用する。
【0009】しかし、従来のテンプル装置では、テンプ
ル又はテンプルカバーを立設部の側面に取り付ける構造
であるため、テンプル又はテンプルカバーの位置決めを
行った後にテンプル又はテンプルカバーをテンプルブラ
ケットに固定しなければならない。このため、作業者
は、織布の反力に逆らってテンプル等を押さえ付けつ
つ、位置決めをして固定しなければならず、取付作業が
非常に困難になる。
【0010】また、従来のテンプル装置においては、上
下方向におけるテンプル又はテンプルカバーの位置を調
整可能にするために、長孔を利用してテンプル又はテン
プルカバーを取り付けている場合がある。この場合、上
記の取付作業方法では、正確な位置決めが行えない。
【0011】上記の問題を解消するためには、織布を一
旦緩めなければならない。この場合、テンプル又はテン
プルカバーのために取付作業に、織布を一旦緩め、再度
張るという作業が加わり、取付作業が繁雑になる。ま
た、製織中の織布を緩めるため、織布の品質に悪影響を
及ぼす恐れもある。
【0012】本発明の目的は、上置き型のテンプル装置
におけるテンプル又は下置き型のテンプル装置における
テンプルカバーのように、織布を上方から押圧する部材
の着脱作業を容易にすることにある。
【0013】
【課題を解決するための手段、作用及び効果】本発明に
係る、織機のテンプル装置は、織布の上方及び下方のい
ずれか一方に配置されたテンプルと、織布を介して前記
テンプルと対向して織布の上方及び下方の他方に配置さ
れた受け部材と、前記テンプル及び前記受け部材のうち
の少なくとも上側の部材を支持する支持手段と、前記支
持手段を支持するベース部材であって織幅方向における
位置を調整可能のベース部材と、前記テンプル及び前記
受け部材のうちの少なくとも上側の部材を前記支持手段
に取り付ける取付手段とを含む。前記支持手段は上向き
の座面を有しており、前記取付手段は、前記座面に載置
された状態で、上方から締め付け力を作用させる締め付
け部材により前記支持手段に取り付けられている。
【0014】織布を押さえ付ける方向の締め付け部材の
締め付け力によりテンプル又は受け部材を支持手段の上
向き座面に取り付けることができるから、テンプル又は
受け部材を織布に押し付けてその位置を維持した状態で
取付作業を行う必要がなく、テンプル又は受け部材の取
付作業が容易になる。
【0015】また、上下方向における座面の位置はテン
プル又は受け部材を取り外したときのままであるから、
テンプル又は受け部材を再度取り付ける際にも、テンプ
ル又は受け部材は正確に同じ高さ位置に取り付けられ、
テンプル又は受け部材の高さ位置がずれることはない。
【0016】前記座面は、織端よりも織布側の上方にあ
って織布の幅方向におけるテンプルの配置位置の範囲内
に形成されていることができる。そのようにすれば、織
布の反力により支持手段へのテンプル又は受け部材の取
付部に作用するモーメントが著しく小さくなり、テンプ
ル又は受け部材を決められた位置により正確に取り付け
ることができる。
【0017】前記支持手段は、織機の本体側に組み付け
られるテンプルブラケットと、該ブラケットに上下方向
における位置を調整可能に取り付けられて前記座面を有
するセットブラケットとを含むことができる。そのよう
にすれば、上下方向におけるテンプル又は受け部材の位
置調整を、テンプル又は受け部材の取り外しの際にも、
支持手段が織機本体に組み付けられた状態で、セットブ
ラケットにより行うことができる。したがって、テンプ
ル又は受け部材を支持する部材全体の上下方向における
位置調整をする場合に比べ、調整作業が容易になる。ま
た、支持手段に対するテンプル又は受け部材の上下方向
の位置調整をするものではないから、テンプル又は受け
部材を同じ位置に確実に取り付けることができる。
【0018】テンプル装置は、さらに、織布の幅方向に
おける位置を調整可能に前記支持手段に組み付けられて
前記テンプルの長手方向への移動を規制する規制部材を
含むことができる。そのようにすれば、織幅方向におけ
るテンプルの位置が、テンプルの着脱の際にも規制部材
により支持手段に対して規制されるから、取り付けの際
におけるテンプルの織幅方向における位置決めが正確に
なる。
【0019】前記支持手段は、前記取付手段を前記支持
手段に取り付ける位置に収束する傾斜面を前記座面に有
することができる。そのようにすれば、取付手段を支持
手段に取り付ける際に、取付手段を座面に載置するだけ
でテンプル又は受け部材の位置合わせが行われるため、
テンプル又は受け部材の取付作業がさらに容易になる。
【0020】
【発明の実施の形態】図1から図4を参照するに、テン
プル装置10は、織布12の上側にテンプル14を配置
し、受け部材としてのフェルサポート16及び補助部材
18を織布12の下側に配置したいわゆる上置き型のテ
ンプル装置である。テンプル装置10は、織布12の織
前20と左右の織端22との近傍に配置されている。
【0021】織布12は、経糸24の開口26に緯入れ
された緯糸が筬によって織前20に筬打ちされることに
より製織され、テンプル装置10を経てクロスガイド2
8に案内される。テンプル14と、フェルサポート16
及び補助部材18とは、織布12を介して対向配置され
ている。
【0022】テンプル装置10は、テンプル14、フェ
ルサポート16及び補助部材18のほかに、さらに、織
機のフレームに組み付けられたベースブラケット30
と、ベースブラケット30に組み付けられたテンプルブ
ラケット32と、テンプルブラケット32に組み付けら
れたセットブラケット34と、テンプル14をセットブ
ラケット34に組み付けるための取付部材として作用す
るテンプルホルダ36とを含む。
【0023】ベースブラケット30は、織幅方向に伸び
るガイドバー38に結合された板状の基部40と、基部
40から立ち上がりかつガイドバー96に結合された板
状の立設部42と、基部40から幅方向中央側へ伸びる
板状の組付部44とを一体的に有している。ガイドバー
38,96は、織機のフレームに支持されている。立設
部42は、織布12の織端22の外側に位置されてお
り、また織布12の側に向く組付面46を有する。
【0024】ベースブラケット30は、ボルト及びナッ
トを用いる複数の取付具48により織幅方向における位
置を調整可能に基部40においてガイドバー38に組み
付けられていると共に、複数のボルト100及び複数の
ナット102により織幅方向における位置を調整可能に
取付部44において補助部材18と共にガイドバー96
に組み付けられている。図示の例では、ベースブラケッ
ト30は、テンプル14の支持手段を支持するベース部
材として作用する。
【0025】テンプルブラケット32は、ベースブラケ
ット30の組付面46にボルト及びナットを用いた複数
の組付ねじ50により組み付けられた板状の基部52
と、基部52から織幅方向へ伸びる板状の支持部54と
を一体的に有していると共に、基部52及び支持部54
をリブ56により補強している。
【0026】テンプルブラケット32の支持部54は、
織前20側に向く組付面58と、支持部54を厚さ方向
に貫通すると共に上下方向に伸びる複数の長穴60と、
組付面58に開口すると共に上下方向へ伸びる凹部すな
わち溝62とを有する。図示の例では、溝62を間にし
て織幅方向に間隔をおいた2つの長穴60が設けられて
いる。
【0027】セットブラケット34は、2つの板状部6
4,66をL字状に一体的に結合した形状を有してお
り、またほぼ水平の板状部66の上面が上向きの座面6
8となるように、上下方向へ伸びる板状部64において
複数のねじ部材70によりテンプルブラケット32の支
持部54に組み付けられている。
【0028】セットブラケット34は、各ねじ部材70
がテンプルブラケット32の長穴60に通されて板状部
64のねじ穴72に螺合されることにより、テンプルブ
ラケット32に取り外し可能に取り付けられており、ま
た板状部64の背面(織布12の移動方向下流側の面)
を上下方向へ伸びる凸部74がテンプルブラケット32
の溝62に嵌合されていることによりテンプルブラケッ
ト32に対し織幅方向における位置決めをされている。
【0029】座面68を有するセットブラケット34を
テンプルブラケット32に組み付けるねじ部材70が通
される長穴60が上下方向へ伸びているから、セットブ
ラケット34はテンプルブラケット32に対する上下方
向における位置を調整可能である。また、座面68は、
織端22よりも織布12側の上方にあって織布12の幅
方向におけるテンプル14の配置位置の範囲内に形成さ
れている。
【0030】図示の例では、セットブラケット34は、
テンプルブラケット32と共に、テンプル14の支持手
段として作用する。このため、セットブラケット34
は、テンプルホルダ36を組み付ける複数のねじ部材7
6が螺合されるねじ穴(図示せず)を板状部66に有す
る。
【0031】テンプルホルダ36は、長い板状の主体部
78と、主体部78の長手方向中央部にあって主体部7
8の幅方向に突出する板状の取付部80と、主体部78
の一端部から下方へ突出する壁部82とを一体的に有し
ている。各ねじ部材76は、テンプルホルダ36は、取
付部80に形成された長穴84を貫通して板状部66の
上記したねじ穴にねじ込まれる。
【0032】テンプル14は、テンプルホルダ36の主
体部78の下側を織幅方向へ伸びており、また一端部を
壁部82に形成された穴に挿入され、他端部をねじ部材
86によりテンプルホルダ36に組み付けられている。
テンプル14は、テンプルホルダ36に対し織幅方向へ
移動することをねじ部材86と止めねじ88とにより防
止されている。
【0033】テンプルホルダ36の長穴84は、織幅方
向へ伸びている。このため、織幅方向におけるセットブ
ラケット34に対するテンプルホルダ36の位置は、長
穴84内におけるねじ部材76の移動可能範囲内で調整
可能となっている。したがって、織幅方向における織布
12に対するテンプル14の位置は、ベースブラケット
30による織幅方向の位置調整に加え、セットブラケッ
ト34に対するテンプルホルダ36の位置調整によって
微調整が可能である。
【0034】しかし、織幅方向におけるテンプルホルダ
36の位置は、取付部80の一端縁をストッパ90に当
接されることにより規制することができる。そのように
すれば、織幅方向におけるテンプル14の位置決めが容
易になり、セットブラケット34へのテンプル14の着
脱作業が容易になる。
【0035】また、ストッパ90は、取付部80の織幅
方向における織布12の中央部側の一端縁に当接して、
テンプルホルダ34の位置を規制する構成となっている
ため、テンプル14の着脱作業の際に、織布12に織縮
みによりテンプル14に作用する織幅方向の力を受ける
ことができ、着脱作業がさらに容易になる。
【0036】ストッパ90は、そのねじ部をセットブラ
ケット34の板状部64に形成された長穴92に通さ
れ、そのねじ部にナット94が螺合されることにより、
セットブラケット34に組み付けられている。長穴92
は織幅方向へ伸びている。このため、織幅方向中央側へ
のテンプルホルダ36の最大調整位置は、長穴92内に
おけるストッパ90の移動可能範囲内で調整することが
できる。
【0037】フェルサポート16は、織幅方向に伸びる
ガイドバー96に一体的に形成されており、またテンプ
ル14に対しその下側及び織布12の移動方向上流側を
織機の幅方向全体にわたって伸びている。
【0038】補助部材18は、Z字状の断面形状を有し
ており、テンプル14に対し織布12の移動方向下流側
を織幅方向に伸びている。フェルサポート16及び補助
部材18の上端縁は、織布12をテンプル14の下面に
巻きかけるように、テンプル14の回転軸線の高さ位置
とほぼ同じ高さ位置を織幅方向へ伸びている。
【0039】テンプル装置10の各部材は、テンプル1
4が織端22を越えて伸びると共に、テンプル14の大
部分が織布12に接触するように、相互に組み付けられ
る。織布12は、フェルサポート16及び補助部材18
によりテンプル14の下側にほぼ半周にわたって巻きか
けられた状態で、テンプル14とフェルサポート16及
び補助部材18との間を通過する。
【0040】製織の間、テンプル14はその中心軸線の
周りに所定の方向に回転され、それにより織布12の幅
寸法が広く維持されて織前20における織布12の幅寸
法が所定の値に維持される。
【0041】テンプル14は、ねじ部材76をセットブ
ラケット34から外すことにより、テンプルホルダ36
に組み付けられた状態でテンプル装置10から分離し、
ねじ部材86,88をテンプルブラケット36から外す
ことにより、テンプルブラケット36から分離すること
ができる。テンプル14は、前記と逆の動作を行うこと
により、テンプル装置10に組み付けることができる。
【0042】テンプル14をテンプル装置10に取り付
ける際、織布12を押さえ付ける方向へのねじ部材76
の締め付け力によりテンプルブラケット36を介してテ
ンプル14をセットブラケット34の上向き座面68に
取り付けることができるから、テンプル14を織布12
に押し付けてその位置を維持した状態で取付作業を行う
必要がなく、テンプル14の取付作業が容易になる。
【0043】また、上下方向における座面68の位置が
テンプル14を取り外したときのままであるから、テン
プル14をセットブラケット34に再度取り付ける際に
も、テンプル14は同じ高さ位置に正確かつ容易に取り
付けられ、テンプル14の高さ位置がずれることはな
い。
【0044】テンプル装置10においては、座面68が
織端22よりも織布12側の上方にあって織布12の幅
方向におけるテンプル14の配置位置の範囲内に形成さ
れているから、織布12の反力によりセットブラケット
34へのテンプル14の取付部に作用するモーメントが
著しく小さくなり、テンプル14を決められた位置によ
り正確に取り付けることができる。
【0045】テンプル装置10においては、また、テン
プル14の長手方向への移動を規制するストッパ90が
織布12の幅方向における位置を調整可能にセットブラ
ケット34に組み付けているから、織幅方向におけるテ
ンプル14の位置が、テンプルの着脱の際にもストッパ
90によりセットブラケット34に対して規制され、そ
の結果取り付けの際におけるテンプル14の織幅方向に
おける位置決めが正確になる。
【0046】テンプル装置10のように、テンプルブラ
ケット32に対するセットブラケット34の上下方向に
おける位置が調整可能であると、上下方向におけるテン
プル14の位置調整を、テンプル14の取り外しの際に
も、テンプルブラケット32が織機本体に組み付けられ
た状態で、セットブラケット34により行うことができ
る。このため、ベースブラケット30に対するテンプル
14を支持するテンプルブラケット32及びセットブラ
ケット34の上下方向における位置調整をする場合に比
べ、調整作業が容易になる。また、セットブラケット3
4に対するテンプル14の上下方向の位置調整をする必
要がないから、テンプル14を同じ位置に確実に取り付
けることができる。
【0047】本発明は、テンプル14を織布12の上側
に配置した上置き型のテンプル装置のみならず、テンプ
ル14を織布12の下側に配置したいわゆる下置き型の
テンプル装置にも適用することができる。図5は、その
ような下置き型のテンプル装置110の一実施例を示
す。
【0048】テンプル装置110において、テンプル1
4は、これが織布12の下側に位置するように、織機本
体側に支持されており、受け部材としてのテンプルカバ
ー112は、これが織布12の上側に位置するように、
複数のねじ部材76によりセットブラケット34に組み
付けられている。
【0049】テンプルカバー112は、取付部材として
作用するカバーホルダ114と一体的に形成されてお
り、また弧状の断面形状を有している。カバーホルダ1
14は、テンプル装置10におけるテンプルホルダ36
の主体部78及び取付部80と同じ形状を有する取付部
116と、この取付部116から伸びる延長部118と
を有しており、テンプルカバー112を延長部118の
先端部に一体的に形成している。
【0050】カバーホルダ114は、織布12をテンプ
ルカバー112によりテンプル14の上側の面に巻きか
けるように、取付部116をセットブラケット34の上
向きの座部68に複数のねじ部材76により組み付けら
れている。テンプルカバー112と取付部材114と
は、異なる部材としてもよい。
【0051】テンプル装置110においても、テンプル
14の代わりに、テンプルカバー112がセットブラケ
ット34に対して着脱されることを除いて、テンプル装
置10と同様の上記作用効果を生じる。
【0052】テンプルホルダ及びカバーホルダのいずれ
かは、上記実施例以外の手法により支持手段(例えば、
セットブラケット)に取り付けてもよい。
【0053】図6は、上置き型テンプル装置のテンプル
及び下置き型テンプル装置のテンプルカバーのいずれか
一方をセットブラケットに取り付ける他の実施例を示
す。図6に示す各実施例においては、いずれも、セット
ブラケットの座面と取付部材との双方に斜面を形成し、
該斜面をセットブラケットに対する取付部材の位置規制
部として用いる。
【0054】図6に示す各実施例において、斜面の傾斜
はセットブラケットへの取付部材の取付位置に向けて収
束する。また、取付部材は、上置き型テンプル装置のテ
ンプル及び下置き型テンプル装置のテンプルカバーのい
ずれか一方である。
【0055】取付部材120を用いる図6(a)に示す
例において、座面68は、セットブラケット34の板状
部64の側に位置する水平の上向き面122と、この上
向き面122から他の板状部66の先端側に向けて漸次
上昇する勾配を有する斜め上向きの斜面124とを有す
る。これに対し、取付部材120の下面には、斜面12
4に対応する勾配を有する逆向きの斜面126と、斜面
126に続きかつ板状部66の先端部を受け入れる下向
きの凹所128とが形成されている。
【0056】図6(a)に示す例においては、斜面12
6が斜面124に当接するように、取付部材120がセ
ットブラケット34に載置され、取付部材120が複数
のねじ部材76によりセットブラケット34に取り付け
られる。取付部材120は、その端面120aが板状部
64に当接すると共に、両斜面124,126が当接す
ることにより、織布の移動方向における位置が規定され
ている。このため、取付部材120を座面68に載置す
るだけでテンプル又はテンプルカバーの位置合わせが行
われ、テンプル又はテンプルカバーの取付作業がさらに
容易になる。
【0057】取付部材130を用いる図6(b)に示す
例において、セットブラケット34は台形の断面形状を
有する凹部132を座面38に有し、取付部材130は
凹部132に対応する凸部134を対応する下面に有す
る。凹部132及び凸部134は、いずれも、織幅方向
へ伸びている。座面68は、織幅方向に水平に伸びる上
向き面136と、凹部132の幅方向の各端縁に形成さ
れた斜め上向きの斜面138とを有する。取付部材13
0は、凸部134の幅方向の各端縁に形成された斜面1
40を有する。
【0058】図6(b)に示す例において、凸部134
が凹部132に受け入れられて斜面138が斜面140
に当接するように、取付部材130がセットブラケット
34に載置され、取付部材130が複数のねじ部材76
によりセットブラケット34に取り付けられる。取付部
材130は、凹部132の両斜面138が凸部134の
斜面140に当接することにより、織布の移動方向にお
ける位置が規定されている。このため、取付部材130
を座面68に載置するだけでテンプル又はテンプルカバ
ーの位置合わせが行われ、テンプル又はテンプルカバー
の取付作業がさらに容易になる。
【0059】取付部材150を用いる図6(c)に示す
例において、セットブラケット34は凹部152を座面
38に有し、取付部材150は凹部152に対応する凸
部154を対応する下面に有する。凹部152及び凸部
154は、いずれも、織幅方向へ伸びている。座面68
は、織幅方向に水平に伸びる上向き面156と、凹部1
52の幅方向の一端縁に形成された斜め上向きの斜面1
58とを有する。取付部材150は、凸部154の幅方
向の一端縁に形成された斜面160を有する。
【0060】図6(c)に示す例において、凸部154
が凹部152に受け入れられて斜面158が斜面160
に当接するように、取付部材150がセットブラケット
34に載置され、取付部材150が複数のねじ部材76
によりセットブラケット34に取り付けられる。取付部
材150は、端面150aがセットブラケット34の凹
部152に続く面162に当接すると共に、両斜面15
8,160が当接することにより、織布の移動方向にお
ける位置が規定されている。このため、取付部材150
を座面68に載置するだけでテンプル又はテンプルカバ
ーの位置合わせが行われ、テンプル又はテンプルカバー
の取付作業がさらに容易になる。
【0061】図7は、上置き型テンプル装置のテンプル
及び下置き型テンプル装置のテンプルカバーのいずれか
一方をセットブラケット34に取り付けるさらに他の実
施例を示す。
【0062】図7に示す実施例において、セットブラケ
ット34と取付部材170との双方に斜面172,17
4を2つずつ形成し、斜面172,174をセットブラ
ケット34に対する取付部材170の位置規制部として
用いる。セットブラケット34側の各斜面172は、織
幅方向に間隔をおいて座面68に組み付けられた一対の
ストッパ176の内側面として形成されている。取付部
材170側の各斜面174は、取付部材170の織幅方
向における端面として形成されている。
【0063】各ストッパ176は、セットブラケット3
4の板状部64に形成されて織幅方向へ伸びる長穴17
8を貫通してストッパ176に螺合するねじ部材180
により、セットブラケット34に組み付けられている。
このため、織幅方向におけるストッパ176の位置は長
穴178に対するねじ部材180の位置を変更すること
より調整することができる。斜面172,174は、セ
ットブラケット34への取付部材170の取付位置に向
けて収束する。
【0064】図7に示す例において、取付部材170が
ストッパ176間に受け入れられて斜面172が斜面1
74に当接するように、取付部材170がセットブラケ
ット34に載置され、取付部材170が複数のねじ部材
76によりセットブラケット34に取り付けられる。取
付部材170は、その下面がセットブラケット34の座
面68に当接すると共に、斜面172,174が当接す
ることにより、織幅方向における位置が規定されてい
る。このため、取付部材170を座面68に載置するだ
けでテンプル又はテンプルカバーの位置合わせが行わ
れ、テンプル又はテンプルカバーの取付作業がさらに容
易になる。
【0065】上記実施例では、いずれも、支持手段とし
てのテンプルブラケット32及びセットブラケット34
を別部材で形成しているが、テンプルブラケット32及
びセットブラケット34を1つの部材として一体に形成
してもよい。この場合、上下方向におけるテンプル又は
テンプルカバーの位置は、ベースブラケットと支持手段
との間で行うことができる。
【0066】上記実施例では、また、テンプルブラケッ
ト32及びセットブラケット34を支持手段としている
が、本発明はそのような実施例に限定されない。例え
ば、ベースブラケットの立設部に上向きの座面を形成
し、この座面にテンプルブラケットの一部の下面を載置
して、取り付けるようにしてもよい。この場合、ベース
ブラケットの基部がベース部材として作用し、ベースブ
ラケットの立設部が支持手段として機能し、テンプルブ
ラケット、セットブラケット及びテンプルホルダが取付
部材として作用する。
【0067】取付部材を支持手段に締め付けて取り付け
る締付部材は、上記のねじ部材76に限定されず、取付
部材を支持手段の座面に向けて締め付ける締め付け力を
取付部材に作用させるものであれば、他のものであって
もよい。
【0068】本発明による織機のテンプル装置は、1つ
のテンプルだけを用いるテンプル装置のみならず、2以
上のテンプルを用いるテンプル装置にも同様に適用する
ことができる。
【0069】本発明は、その趣旨を逸脱しない限り、種
々変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るテンプル装置の第1の実施例を示
す平面図である。
【図2】図1に示すテンプル装置を織前の側から見た図
である。
【図3】図1における3−3線に沿って得た断面図であ
る。
【図4】図1に示すテンプル装置の支持手段及び取付手
段を分解して示す分解斜視図である。
【図5】本発明に係るテンプル装置の第2の実施例の要
部を示す図である。
【図6】支持手段及び取付手段の他の実施例を示す要部
の断面図である。
【図7】支持手段及び取付手段のさらに他の実施例を示
す要部の断面図である。
【符号の説明】
10,110 テンプル装置 12 織布 14 テンプル 16 フェルサポート(受け部材) 18 補助部材(受け部材) 20 織前 22 織端 30 ベースブラケット 32 テンプルブラケット 34 セットブラケット 36 テンプルホルダ 60,92 長穴 62 溝 68 座面 76 ねじ部材(締め付け部材) 90 ストッパ 112 テンプルカバー(受け部材) 114,120,140,150,170 取付部材 124,126,138,140,158,160,1
67,178 斜面

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 織布の上方及び下方のいずれか一方に配
    置されたテンプルと、織布を介して前記テンプルと対向
    して織布の上方及び下方の他方に配置された受け部材
    と、前記テンプル及び前記受け部材のうちの少なくとも
    上側の部材を支持する支持手段と、前記支持手段を支持
    するベース部材であって織幅方向における位置を調整可
    能のベース部材と、前記テンプル及び前記受け部材のう
    ちの少なくとも上側の部材を前記支持手段に取り付ける
    取付手段とを含み、 前記支持手段は上向きの座面を有し、 前記取付手段は、前記座面に載置された状態で、上方か
    ら締め付け力を作用させる締め付け部材により前記支持
    手段に取り付けられている、織機のテンプル装置。
  2. 【請求項2】 前記座面は、織端よりも織布側の上方に
    あって織布の幅方向におけるテンプルの配置位置の範囲
    内に形成されている、請求項1に記載のテンプル装置。
  3. 【請求項3】 前記支持手段は、織機の本体側に組み付
    けられるテンプルブラケットと、該ブラケットに上下方
    向における位置を調整可能に取り付けられて前記座面を
    有するセットブラケットとを含む、請求項1又は2に記
    載のテンプル装置。
  4. 【請求項4】 さらに、織布の幅方向における位置を調
    整可能に前記支持手段に組み付けられて前記テンプルの
    長手方向への移動を規制する規制部材を含む、請求項
    1,2又は3に記載のテンプル装置。
  5. 【請求項5】 前記支持手段は、前記取付手段を前記支
    持手段に取り付ける位置に収束する傾斜面を前記座面に
    有する、請求項1に記載のテンプル装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009052156A (ja) * 2007-08-24 2009-03-12 Tsudakoma Corp テンプル装置
CN101906695A (zh) * 2010-08-30 2010-12-08 浙江奔特纺织机械有限公司 边撑刺轴固定架
CN103015015A (zh) * 2012-12-17 2013-04-03 常熟市兴隆虹桥纺织木器厂 织布机的边撑座
CN105780275A (zh) * 2016-05-26 2016-07-20 刘延松 一种喷气织机边撑装置
CN106120120A (zh) * 2016-08-31 2016-11-16 海宁市天纺织有限公司 一种无梭织机的升级边撑装置及其调节方法

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