JP2002173485A - スピロ化合物 - Google Patents

スピロ化合物

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JP2002173485A
JP2002173485A JP2001291794A JP2001291794A JP2002173485A JP 2002173485 A JP2002173485 A JP 2002173485A JP 2001291794 A JP2001291794 A JP 2001291794A JP 2001291794 A JP2001291794 A JP 2001291794A JP 2002173485 A JP2002173485 A JP 2002173485A
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spiro
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JP2001291794A
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English (en)
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Toshimitsu Arai
俊光 荒井
Yuji Nishikimi
裕司 錦見
Shinichi Imamura
真一 今村
Keiji Kamiyama
圭司 神山
Makoto Kobayashi
真 小林
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Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Takeda Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 新規スピロ化合物を提供する。 【解決手段】 式(I) [式中、A環およびA環はそれぞれ置換基を有して
いてもよいベンゼン環を、Eは置換基を有していてもよ
い2価の鎖状炭化水素基を、XはCO等を、Rは置換
基を有していてもよい炭化水素基等を示し、またはR
はA環の環構成炭素原子と結合して縮合環を形成して
もよく、‐‐‐は単結合または二重結合を示す。]で表
される化合物またはその塩。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規スピロ化合
物、その製造法およびノシセプチン受容体結合剤等に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年の遺伝子技術の進歩により、生体内
から今まで全く知られていなかった受容体が続々と見出
されるようになってきている。これら新しく見出された
受容体は、その受容体が遺伝子的に欠損したマウス、い
わゆるノックアウトマウスの研究やその内在性のペプチ
ド性リガンドを用いた実験などにより、その受容体の生
体における機能や疾患との関わりが解明されつつある。
このような受容体に結合する非ペプチド性の結合剤は受
容体の機能や疾患との関わりあいを解明するにとどまら
ず、この受容体に起因する疾患の予防と治療に有効な薬
物になることがおおいに期待できる。ノシセプチン受容
体(ORL−1、オーファニンFQ受容体ともいう)
は、GTP結合タンパク共役型受容体として単離された
(FEBSLett.1994年341巻33頁)。さ
らに、内在性リガンドとしてアミノ酸17個からなるペ
プチドのノシセプチンが同定された(Science
1995年270巻792頁)。その後、ノシセプチン
受容体を遺伝子的に欠損したマウスやノシセプチンを用
いた研究などがなされ、ノシセプチンの生体における機
能や疾患との関わりが解明されつつある。例えば、ノシ
セプチンを脳内に投与することによって痛みに対する反
応性や自発運動量が変化することが報告されている。ま
た、ノシセプチンは水迷路学習試験や受動的回避学習試
験において学習や記憶障害を惹起することが報告されて
いる。ノシセプチン受容体を遺伝子的に欠損させたマウ
スは、野生型マウスと比べて記憶がよいことが報告され
ている。その他、脳におけるリズム調律、食欲の調節、
水利尿、血管拡張作用、全身血液降下作用に関与してい
るといわれている(Science 1995年270
巻792頁、Eur.J.Neurosci.1997
年9巻194頁、J.Clin.Exp.Med.19
98年185巻789頁、Nature1998年39
4巻577頁、Life Sci.1997年60巻P
L15頁、J. Neurosci. 1999年19巻
2152頁、Trends Pharmacol. Sc
i.1997年18巻293頁等)。
【0003】WO 99/29696に、ノシセプチン
受容体拮抗作用を有する下記のスピロ化合物が記載され
ているが、その側鎖においてアシル化またはスルホニル
化されたアミンに関する記載はない。
【化10】 [式中、XはOまたはCH−を、Yは−C(O)−、−
(CH)−またはN(CH)−を、nは1または2
を、またはXとYとが結合して−CH=CH−を、Zは
−NH−、−CH−、−O−または=CH−を、A
は式
【化11】 を示す。] また、WO 00/06545に、ノシセプチン受容体
リガンドとして有用である下記のスピロ化合物が記載さ
れているが、その側鎖においてアシル化またはスルホニ
ル化されたアミンに関する記載はない。
【化12】 [式中、X
【化13】 (R12はH等を、Qは−CH−等を、mは1または
2を示す)等を、R、R、RおよびRはそれぞ
れH等を、Z、ZおよびZはそれぞれR−(C
−C12)アルキル等を、Rは−NR1920
を、R19およびR20はそれぞれH、(C−C
アルキル、(C−C12)シクロアルキル、アリール
またはアリール(C−C)アルキルを示す。] 一方、WO 94/17045およびWO 98/25
604に、側鎖にアシル化されたアミンを有するスピロ
化合物が記載されているが、それぞれタキキニン拮抗薬
およびケモカインモジュレーターに関するものであり、
ノシセプチン受容体結合剤に関する記載はない。
【化14】 [式中、kは0、1または2を、lおよびmはそれぞれ
0,1,2,3,4または5(但し、l+m=0,1,
2,3,4または5)を、Rは‐NRCOR 等で
置換されていてもよいC1−8アルキル(RおよびR
はそれぞれH、C1−6アルキル、フェニル等を示
す)を、Xは炭素原子で、R、R、RおよびR
はそれぞれH等を、またはRとRとでアリールを形
成してもよい。] また、これらの公報には、kが0
で、lが2で、mが1で、Rがフェニルで、RがC
1−6アルキルで、Xが炭素原子で、RおよびR
Hで、R とRとでアリールを形成している組み合わ
せに関する記載はない。また、EP−A−445974
に、側鎖にアシル化されたアミンを有するスピロ化合物
が記載されているが、シグマ受容体リガンドに関するも
のであり、ノシセプチン受容体結合剤に関する記載はな
い。
【化15】 [式中、AおよびBはそれぞれH等を、Qは結合手等
を、Rは炭化水素基を、RおよびRはそれぞれH
等を示す。]
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ノシセプチン受容体結
合剤は、各種中枢神経系の疾患、痛み、リウマチ、過敏
性腸疾患、排尿障害、尿失禁、尿崩症、多尿症、低血
圧、肥満等の予防と治療に有用であることが期待でき
る。本発明は、ノシセプチン受容体結合作用に基づく中
枢神経系疾患等の予防・治療剤として有用な新規スピロ
化合物等を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、ノシセプ
チン受容体結合作用を有する化合物について鋭意検討し
た結果、下記式(Ia)で表される化合物またはその塩
などが優れたノシセプチン受容体結合活性などを有する
ことを見出し、本発明を完成した。すなわち、本発明
は、(1)式(I)
【化16】 [式中、A環およびA環はそれぞれ置換基を有して
いてもよいベンゼン環を示し、Eはオキソ基以外の置換
基を有していてもよい2価の鎖状炭化水素基を示し、X
はCOまたはSOを示し、Rは置換基を有していて
もよい炭化水素基または置換基を有していてもよい複素
環基を示し、またはRはA環の環構成炭素原子と結
合して隣接するXおよびNとともに置換基を有していて
もよい縮合環を形成してもよく、‐‐‐は単結合または
二重結合を示す。]で表される化合物またはその塩(但
し、N−[3−(インデン−1−スピロ−4’−ピペリ
ジン−1’−イル)プロピル]−1−メチル−5−オキ
ソ−N−フェニル−3−ピロリジンカルボキサミド フ
マル酸塩および1−アセチル−N−(3−クロロフェニ
ル)−N−[3−(インデン−1−スピロ−4’−ピペ
リジン−1’−イル)プロピル]−4−ピペリジンカル
ボキサミドを除く)、(2)Rが置換基を有していて
もよい炭化水素基または置換基を有していてもよい芳香
族複素環基である上記(1)記載の化合物、(3)式
(I)の化合物が、式
【化17】 [式中、A環およびA環はそれぞれ(1)ハロゲン原
子、(2)(1')ハロゲン原子、(2')ニトロ基、(3')シアノ
基、(4')ヒドロキシ基、(5')チオール基、(6')スルホ
基、(7')スルフィノ基、(8')ホスホノ基、(9')モノ−、
ジ−もしくはトリ−ハロゲノ−C1−6アルキル基、(1
0')オキソ基、(11')アミジノ基、(12')イミノ基、(13')
炭素原子と1個の窒素原子以外に酸素原子、硫黄原子お
よび窒素原子から選ばれたヘテロ原子を1〜3個含んで
いてもよい3〜6員の環状アミノ基、(14')C1−3
ルキレンジオキシ基、(15')C1−6アルコキシ基、(1
6')C −6アルキルチオ基、(17')カルボキシル基、(1
8')C1−6アルキル−カルボニル基、(19')C1−6
ルキル−カルボニルオキシ基、(20')C1−6アルコキ
シ−カルボニル基、(21')C7−11アラルキルオキシ
−カルボニル基、(22')チオカルバモイル基、(23')C
1−6アルキルスルフィニル基、(24')C1−6アルキ
ルスルホニル基、(25')スルファモイル基またはモノ−
もしくはジ−C1−6アルキルスルファモイル基、(2
6')C6−10アリールスルファモイル基、(27')C
6−10アリール基、(28')C6−10アリールオキシ
基、(29')C6−10アリールチオ基、(30')C6−10
アリールスルフィニル基、(31')C6−10アリールス
ルホニル基、(32')C6−10アリール−カルボニル
基、(33')C6−10アリール−カルボニルオキシ基、
(34')ハロゲン化されていてもよいC1−6アルキル−
カルボニルアミノ基、(35')式−CONR(式
中、RおよびRはそれぞれ(1'')水素原子、(2'')
(1''')ハロゲン原子、(2''')ニトロ基、(3''')シアノ
基、(4''')ヒドロキシ基、(5''')チオール基、(6''')ス
ルホ基、(7''')スルフィノ基、(8''')ホスホノ基、
(9''')ハロゲン化されていてもよいC1−6アルキル
基、(10''')オキソ基、(11''')アミジノ基、(12''')イ
ミノ基、(13''')式−NR(式中、RおよびR
はそれぞれ水素原子、C1−6アルキル基、またはC
6−10アリール基を示すか、またはRとRは隣接
する窒素原子とともに3〜8員の含窒素複素環を示す)
で表される基、(14''')C1−3アルキレンジオキシ
基、(15''')ハロゲン化されていてもよいC1−6アル
コキシ基、(16''')C1−6アルキルチオ基、(17''')カ
ルボキシル基、(18''')C1−6アルキル−カルボニル
基、(19''')C1−6アルキル−カルボニルオキシ基、
(20''')C1−6アルコキシ−カルボニル基、(21''')C
7−11アラルキルオキシ−カルボニル基、(22''')カ
ルバモイル基、(23''')チオカルバモイル基、(24''')モ
ノ−もしくはジ−C1−6アルキル−カルバモイル基、
(25''')C6−10アリール−カルバモイル基、(26''')
1−6アルキルスルフィニル基、(27''')C 1−6
ルキルスルホニル基、(28''')スルファモイル基、(2
9''')モノ−もしくはジ−C1−6アルキルスルファモ
イル基、(30''')C6−10アリールスルファモイル
基、(31''')C6−10アリールオキシ基、(32''')C
6−10アリールチオ基、(33''')C6−10アリール
スルフィニル基、(34''')C6−10アリールスルホニ
ル基、(35''')C6−10アリール−カルボニル基、(3
6''')C6−1 アリール−カルボニルオキシ基、(3
7''')ハロゲン化されていてもよいC1− アルキル−
カルボニルアミノ基、(38''')酸素原子、硫黄原子およ
び窒素原子から選ばれるヘテロ原子を少なくとも1個含
む5〜12員の複素環基、および(39''')ハロゲン原
子、ハロゲン化されていてもよいC1−4アルキル、ア
ミノスルホニル、C1−3アルコキシまたはC1−3
ルキレンジオキシで1〜3個置換されていてもよいC
6−10アリール基から選択される置換基を1〜3個有
していてもよい炭素数1〜16個の炭化水素基、または
(3'')オキソ基、C1−6アルキル基、C3−6シクロ
アルキル基、C2−6アルキニル基、C2−6アルケニ
ル基またはC7−11アラルキル基で1〜4個置換され
ていてもよい、酸素原子、硫黄原子および窒素原子から
選ばれるヘテロ原子を少なくとも1個含む5〜12員の
複素環基を示すか、またはRとRは隣接する窒素原
子とともに(i)ヒドロキシ基、(ii)シアノ基、(iii)C
1−3アシル基および(iv)式−W−R[式中、Wは結
合手または原子数1〜3の2価の基を示し、Rはハロ
ゲン原子、C1−3アルキル、C1−3アルコキシおよ
びメチレンジオキシから選択される置換基を1〜2個有
していてもよい5〜6員環を示す]から選択される置換
基を有していてもよい3〜8員の含窒素複素環を形成し
てもよい。)で表される基、(36')式−NR(式
中、RおよびRは前記と同意義を示す)で表される
基、(37')式−NHCONR(式中、Rおよび
は前記と同意義を示す)で表される基、(38')式−
NRCOR(式中、RおよびRは前記と同意義
を示す)で表される基、(39')式−NRSO
(式中、RおよびRは前記と同意義を示す)で表
される基および(40')C6−10アリール基を1〜3個
有していてもよいC1−3アルキル基で置換されていて
もよい窒素原子、硫黄原子および酸素原子から選ばれた
1〜2種のヘテロ原子1〜4個を含有する複素環基から
なる群[以下、置換基群Aと称する]から選択される置
換基を1〜3個有していてもよい炭素数1〜16個の炭
化水素基、(3)置換基群Aから選択される置換基を有し
ていてもよいアミノ基、(4)C1−3アシルアミノ基、
(5)置換基群Aから選択される置換基を1〜3個有して
いてもよいC1−6アルコキシ基および(6)C1−3
ルキレンジオキシ基から選択される置換基を1〜2個有
していてもよいベンゼン環を示し;Eは置換基群Aから
選択されるオキソ基以外の置換基を有していてもよい2
価の鎖状炭化水素基を示し;XはCOまたはSOを示
し;Rは置換基群Aから選択される置換基をそれぞれ
1〜3個有していてもよい炭素数1〜16個の炭化水素
基、または置換基群Aから選択される置換基を1〜3個
有していてもよい炭素数1〜16個の炭化水素基および
置換基群Aからなる群から選択される置換基を有してい
てもよい5〜12員の複素環基を示し、またはRはA
環の環構成炭素原子と結合して隣接するXおよびNと
ともに置換基を有していてもよい縮合環を形成してもよ
く;‐‐‐は単結合または二重結合を示す。]で表され
る化合物である上記(1)記載の化合物またはその塩
(但し、N−[3−(インデン−1−スピロ−4’−ピ
ペリジン−1’−イル)プロピル]−1−メチル−5−
オキソ−N−フェニル−3−ピロリジンカルボキサミド
フマル酸塩および1−アセチル−N−(3−クロロフ
ェニル)−N−[3−(インデン−1−スピロ−4’−
ピペリジン−1’−イル)プロピル]−4−ピペリジン
カルボキサミドを除く)、(4)Rが置換基を有して
いてもよい炭化水素基である上記(1)記載の化合物、
(5)Rが置換基を有していてもよいC1−6アルキ
ル基である上記(1)記載の化合物、(6)Rが置換
基を有していてもよいカルバモイル基、置換基を有して
いてもよいアミノ基、置換基を有していてもよいカルバ
モイルアミノ基または置換基を有していてもよいスルホ
ニルアミノ基で置換されていてもよいC1−6アルキル
基である上記(1)記載の化合物、(7)EがC2−6
アルキレン基である上記(1)記載の化合物、(8)A
環と縮合する環が5ないし8員環である上記(1)記
載の化合物、(9)縮合環を形成するときのRが式 −Y−Z−Y− [式中、YおよびYはそれぞれ結合手または置換基
を有していてもよい2価のC1−3鎖状炭化水素基を示
し、Zは結合手、酸素原子、酸化されていてもよい硫黄
原子または置換基を有していてもよいイミノ基を示す。
ただし、Zが結合手のときは、YおよびYの少なく
とも一方は置換基を有していてもよい2価のC1−3
状炭化水素基を示す。]で表される基である上記(1)
記載の化合物。(10)A環が無置換ベンゼン環で、
環がハロゲン原子、C1−6アルキル基、ハロゲン
化されていてもよいC1−6アルコキシ基およびハロゲ
ン化されていてもよいC1−6アルキル基から選ばれる
1または2個の置換基で置換されていてもよいベンゼン
環を、EがC2−6アルキレン基で、Rが置換基を有
していてもよいカルバモイル基、置換基を有していても
よいアミノ基、置換基を有していてもよいカルバモイル
アミノ基もしくは置換基を有していてもよいスルホニル
アミノ基で置換されていてもよいC1−6アルキル基を
示し、またはRが式 −Y−Z−Y− (式中、YおよびYはそれぞれ結合手または置換基
を有していてもよい2価のC1−3鎖状炭化水素基を示
し、Zは結合手、酸素原子、酸化されていてもよい硫黄
原子または置換基を有していてもよいイミノ基を示す。
ただし、Zが結合手のときは、YおよびYの少なく
とも一方は置換基を有していてもよい2価のC1−3
状炭化水素基を示す。)で表される基を示してA環の
環構成炭素原子と結合して隣接するXおよびNとともに
縮合環を形成してもよい上記(1)記載の化合物、(1
1)上記(1)記載の化合物のプロドラッグ、(12)
【化18】 [式中、A環は置換基を有していてもよいベンゼン環
を示し、‐‐‐は単結合または二重結合を示す。]で表
される化合物またはその塩と式
【化19】 [式中、Lは脱離基を示し、A環は置換基を有してい
てもよいベンゼン環を示し、Eはオキソ基以外の置換基
を有していてもよい2価の鎖状炭化水素基を示し、Xは
COまたはSOを示し、Rは置換基を有していても
よい炭化水素基または置換基を有していてもよい芳香族
複素環基を示し、またはRはA環の環構成炭素原子
と結合して隣接するXおよびNとともに縮合環を形成し
てもよい。]で表される化合物またはその塩とを反応さ
せることを特徴とする式
【化20】 [式中の記号は前記と同意義を示す。]で表される化合
物またはその塩(但し、N−[3−(インデン−1−ス
ピロ−4’−ピペリジン−1’−イル)プロピル]−1
−メチル−5−オキソ−N−フェニル−3−ピロリジン
カルボキサミドフマル酸塩および1−アセチル−N−
(3−クロロフェニル)−N−[3−(インデン−1−
スピロ−4’−ピペリジン−1’−イル)プロピル]−
4−ピペリジンカルボキサミドを除く)の製造法、(1
3)
【化21】 [式中、Lは脱離基を示し、A環は置換基を有してい
てもよいベンゼン環を示し、Eはオキソ基以外の置換基
を有していてもよい2価の鎖状炭化水素基を示し、‐‐
‐は単結合または二重結合を示す。]で表される化合物
またはその塩と式
【化22】 [式中、A環は置換基を有していてもよいベンゼン環
を示し、XはCOまたはSOを示し、Rは置換基を
有していてもよい炭化水素基または置換基を有していて
もよい芳香族複素環基を示し、またはRはA環の環
構成炭素原子と結合して隣接するXおよびNとともに縮
合環を形成してもよい。]で表される化合物またはその
塩とを反応させることを特徴とする式
【化23】 [式中の記号は前記と同意義を示す。]で表される化合
物またはその塩(但し、N−[3−(インデン−1−ス
ピロ−4’−ピペリジン−1’−イル)プロピル]−1
−メチル−5−オキソ−N−フェニル−3−ピロリジン
カルボキサミドフマル酸塩および1−アセチル−N−
(3−クロロフェニル)−N−[3−(インデン−1−
スピロ−4’−ピペリジン−1’−イル)プロピル]−
4−ピペリジンカルボキサミドを除く)の製造法、(1
4)上記(1)記載の化合物またはそのプロドラッグを
含有してなる医薬組成物、(15)上記(1)記載の化
合物またはそのプロドラッグを含有してなるノシセプチ
ン受容体結合剤、(16)式
【化24】 [式中、A環およびA環はそれぞれ置換基を有して
いてもよいベンゼン環を示し、Eはオキソ基以外の置換
基を有していてもよい2価の鎖状炭化水素基を示し、X
はCOまたはSOを示し、Rは置換基を有していて
もよい炭化水素基または置換基を有していてもよい複素
環基を示し、またはRはA環の環構成炭素原子と結
合して隣接するXおよびNとともに置換基を有していて
もよい縮合環を形成してもよく、‐‐‐は単結合または
二重結合を示す。]で表される化合物またはその塩ある
いはそのプロドラッグを含有してなるノシセプチン受容
体結合剤、(17)ノシセプチン受容体拮抗剤である上
記(15)または(16)記載のノシセプチン受容体結
合剤、(18)ノシセプチン受容体に関与する疾患の予
防・治療剤である上記(15)または(16)記載のノ
シセプチン受容体結合剤、(19)中枢神経系疾患予防
・治療剤である上記(15)または(16)記載のノシ
セプチン受容体結合剤、(20)痛みの予防・治療剤で
ある上記(15)または(16)記載のノシセプチン受
容体結合剤、(21)哺乳動物に対して上記(15)ま
たは(16)記載のノシセプチン受容体結合剤を有効量
投与することを特徴とするノシセプチン受容体に関与す
る疾患の予防・治療方法、(22)哺乳動物に対して上
記(15)または(16)記載のノシセプチン受容体結
合剤を有効量投与することを特徴とする中枢神経系疾患
の予防・治療方法、(23)哺乳動物に対して上記(1
5)または(16)記載のノシセプチン受容体結合剤を
有効量投与することを特徴とする痛みの予防・治療方
法、(24)ノシセプチン受容体に関与する疾患の予防
・治療剤を製造するための上記(15)または(16)
記載のノシセプチン受容体結合剤の使用、(25)中枢
神経系疾患の予防・治療剤を製造するための上記(1
5)または(16)記載のノシセプチン受容体結合剤の
使用、および(26)痛みの予防・治療剤を製造するた
めの上記(15)または(16)記載のノシセプチン受
容体結合剤の使用等に関する。
【0006】Rで示される「置換基を有していてもよ
い炭化水素基」の「炭化水素基」としては、例えば、脂
肪族炭化水素基、脂環式炭化水素基、脂環式−脂肪族炭
化水素基および芳香族炭化水素基等が挙げられ、炭素数
1ないし16個のものが好ましい。具体的には、例えば
アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアル
キル基、シクロアルケニル基、シクロアルキルアルキル
基、シクロアルケニルアルキル基およびアリール基等が
用いられる。「アルキル基」は、例えば低級アルキル基
等が好ましく、例えばメチル、エチル、プロピル、イソ
プロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−
ブチル、ペンチル、1−エチルプロピルおよびヘキシル
等のC1−6アルキル基等が汎用される。「アルケニル
基」は、例えば低級アルケニル基等が好ましく、例えば
ビニル、1−プロペニル、アリル、イソプロペニル、ブ
テニル、イソブテニルおよび2,2−ジメチル−ペント
−4−エニル等のC2−7アルケニル基等が汎用され
る。「アルキニル基」は、例えば低級アルキニル基等が
好ましく、例えばエチニル、プロパルギルおよび1−プ
ロピニル等のC2−6アルキニル基等が汎用される。
「シクロアルキル基」は、例えば低級シクロアルキル基
等が好ましく、例えばシクロプロピル、シクロブチル、
シクロペンチルシクロヘキシル、シクロヘプチル、シク
ロオクチル、ビシクロ[2.2.1]ヘプタニルおよび
アダマンチル等のC3−10シクロアルキル基等が汎用
される。「シクロアルケニル基」は、例えば低級シクロ
アルケニル基が好ましく、例えばビニル、1−プロペニ
ル、アリル、イソプロペニル、ブテニルおよびイソブテ
ニル等のC2−6アルケニル基等が汎用される。「シク
ロアルキルアルキル基」は、例えば低級シクロアルキル
アルキル基が好ましく、例えばシクロプロピルメチル、
シクロプロピルエチル、シクロブチルメチル、シクロペ
ンチルメチル、シクロヘキシルメチルおよびシクロヘキ
シルエチル等のC4−9シクロアルキルアルキル基等が
汎用される。「シクロアルケニルアルキル基」は、例え
ば低級シクロアルケニルアルキル基が好ましく、シクロ
ペンテニルメチル、シクロヘキセニルメチル、シクロヘ
キセニルエチル、シクロヘキセニルプロピル、シクロヘ
プテニルメチル、シクロヘプテニルエチルおよびビシク
ロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2−イルメチル等
などのC4−9シクロアルケニルアルキル等が汎用され
る。「アリール基」は、例えばフェニル、1−ナフチ
ル、2−ナフチル、ビフェニリルおよび2−アンスリル
等のC6−14アリール基等が好ましく、例えばフェニ
ル基等が汎用される。また、Rならびに下記のR
よびRで示される「置換基を有していてもよい炭化水
素基」の「炭化水素基」は、上記「シクロアルキル基」
または「シクロアルキルアルキル基」のシクロアルキル
基がベンゼン環と縮合して形成される基(例、インダニ
ル等の多環式炭化水素基)を包含する。
【0007】Rで示される「置換基を有していてもよ
い炭化水素基」の「炭化水素基」が有していてもよい置
換基としては、例えばハロゲン原子(例えば、フッ素、
塩素、臭素、ヨウ素等)、ニトロ基、シアノ基、ヒドロ
キシ基、チオール基、スルホ基、スルフィノ基、ホスホ
ノ基、モノ−、ジ−またはトリ−ハロゲノ−低級アルキ
ル基(例えば、クロロメチル、ジクロロメチル、トリク
ロロメチル、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリ
フルオロメチル、2−ブロモエチル、2,2,2−トリフ
ルオロエチル、ペンタフルオロエチル、3,3,3−トリ
フルオロプロピル、4,4,4−トリフルオロブチル、
5,5,5−トリフルオロペンチル、6,6,6−トリフル
オロヘキシル等のモノ−、ジ−またはトリ−ハロゲノ−
1−6アルキル基等)、オキソ基、アミジノ基、イミ
ノ基、アルキレンジオキシ基(例えば、メチレンジオキ
シ、エチレンジオキシ等のC1−3アルキレンジオキシ
基等)、低級アルコキシ基(例えば、メトキシ、エトキ
シ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブト
キシ、ペンチルオキシ、ヘキシルオキシ等のC1−6
ルコキシ基等)、低級アルキルチオ基(例えば、メチル
チオ、エチルチオ、プロピルチオ、イソプロピルチオ、
ブチルチオ、イソブチルチオ、ペンチルチオ、ヘキシル
チオ等のC1−6アルキルチオ基等)、カルボキシル
基、低級アルカノイル基(例えば、ホルミル;アセチ
ル、プロピオニル、ブチリル、イソブチリル等のC
1−6アルキル−カルボニル基等)、低級アルカノイル
オキシ基(例えば、ホルミルオキシ;アセチルオキシ、
プロピオニルオキシ、ブチリルオキシ、イソブチリルオ
キシ等のC1−6アルキル−カルボニルオキシ基等)、
低級アルコキシカルボニル基(例えば、メトキシカルボ
ニル、エトキシカルボニル、プロポキシカルボニル、ブ
トキシカルボニル等のC1−6アルコキシ−カルボニル
基等)、アラルキルオキシカルボニル(例えば、ベンジ
ルオキシカルボニル等のC −11アラルキルオキシ−
カルボニル基等)、チオカルバモイル基、低級アルキル
スルフィニル基(例えば、メチルスルフィニル、エチル
スルフィニル等のC −6アルキルスルフィニル基)、
低級アルキルスルホニル基(例えば、メチルスルホニ
ル、エチルスルホニル等のC1−6アルキルスルホニル
基)、スルファモイル基、モノ−低級アルキルスルファ
モイル基(例えば、メチルスルファモイル、エチルスル
ファモイル等のモノ−C1−6アルキルスルファモイル
基等)、ジ−低級アルキルスルファモイル基(例えば、
ジメチルスルファモイル、ジエチルスルファモイル等の
ジ−C1−6アルキルスルファモイル基等)、アリール
スルファモイル基(例えば、フェニルスルファモイル、
ナフチルスルファモイル等のC6−10アリールスルフ
ァモイル基等)、アリール基(例えば、フェニル、ナフ
チル等のC6−10アリール基等)、アリールオキシ基
(例えば、フェニルオキシ、ナフチルオキシ等のC
6−10アリールオキシ基等)、アリールチオ基(例え
ば、フェニルチオ、ナフチルチオ等のC6−10アリー
ルチオ基等)、アリールスルフィニル基(例えば、フェ
ニルスルフィニル、ナフチルスルフィニル等のC
6−10アリールスルフィニル基等)、アリールスルホ
ニル基(例えば、フェニルスルホニル、ナフチルスルホ
ニル等のC6−10アリールスルホニル基等)、アリー
ルカルボニル基(例えば、ベンゾイル、ナフトイル等の
6−10アリール−カルボニル基等)、アリールカル
ボニルオキシ基(例えば、ベンゾイルオキシ、ナフトイ
ルオキシ等のC6−10アリール−カルボニルオキシ基
等)、ハロゲン化されていてもよい低級アルキルカルボ
ニルアミノ基(例えば、アセチルアミノ、トリフルオロ
アセチルアミノ等のハロゲン化されていてもよいC1−
アルキル−カルボニルアミノ基等)、置換基を有して
いてもよいカルバモイル基(例えば、式−CONR
(式中、RおよびRはそれぞれ水素原子、置換基
を有していてもよい炭化水素基もしくは置換基を有して
いてもよい複素環基を示すか、またはRとRは隣接
する窒素原子とともに環を形成してもよい。)で表され
る基)、置換基を有していてもよいアミノ基(例えば、
式−NR(式中、RおよびRは前記と同意義
を示す)で表される基)、置換基を有していてもよいウ
レイド基(例えば、式−NHCONR(式中、R
およびRは前記と同意義を示す)で表される基)、
置換基を有していてもよいカルボキサミド基(例えば、
式−NRCOR(式中、RおよびRは前記と同
意義を示す)で表される基)、置換基を有していてもよ
いスルホナミド基(例えば、式−NRSO(式
中、RおよびRは前記と同意義を示す)で表される
基)、置換基を有していてもよい複素環基等が用いられ
る。該「置換基を有していてもよい複素環基」の「複素
環基」としては、ピリジル、ピロリジニル、ピペラジニ
ル、ピペリジニル、2−オキソアゼピニル、フリル、デ
カヒドロイソキノリル、キノリニル、インドリル、イソ
キノリル、チエニル、イミダゾリル、モルホリニル等の
窒素原子、硫黄原子および酸素原子から選ばれた1〜2
種のヘテロ原子1〜4個を含有する、5〜12員の、単
環式または縮合複素環基等が挙げられる。該「置換基を
有していてもよい複素環基」が有していてもよい「置換
基」としては、下記Rで示される「置換基を有してい
てもよい複素環基」の「置換基」と同様のものが挙げら
れる。ただし、該「置換基を有していてもよい複素環
基」が有する「置換基」が複素環基または複素環基を有
する炭化水素基である場合は該複素環基は無置換であ
る。該置換基として、好ましくはC6−1 アリール基
を1〜3個有していてもよい炭素数1〜16個の炭化水
素基、特に好ましくはC6−10アリール基を1〜3個
有していてもよいC1−3アルキル基(例、ベンジル、
トリチル等)である。
【0008】RおよびRで示される「置換基を有し
ていてもよい炭化水素基」の「炭化水素基」としては、
例えば上記のRで示される「置換基を有していてもよ
い炭化水素基」の「炭化水素基」と同様のもの等が用い
られる。「置換基」としては、例えばハロゲン原子(例
えば、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素等)、ニトロ基、シ
アノ基、ヒドロキシ基、チオール基、スルホ基、スルフ
ィノ基、ホスホノ基、ハロゲン化されていてもよい低級
アルキル基(例えば、メチル、エチル、プロピル、イソ
プロピル、ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル
等のC1−6アルキル基;クロロメチル、ジクロロメチ
ル、トリクロロメチル、フルオロメチル、ジフルオロメ
チル、トリフルオロメチル、2−ブロモエチル、2,2,
2−トリフルオロエチル、ペンタフルオロエチル、3,
3,3−トリフルオロプロピル、4,4,4−トリフルオ
ロブチル、5,5,5−トリフルオロペンチル、6,6,6
−トリフルオロヘキシル等のモノ−、ジ−またはトリ−
ハロゲノ−C1−6アルキル基等)、オキソ基、アミジ
ノ基、イミノ基、置換基を有していてもよいアミノ基
(例えば、式−NR(式中、RおよびRはそ
れぞれ水素原子、C1− アルキル基(例、メチル、エ
チル、プロピル、イソプロピル、ブチル等)もしくはC
6−10アリール基(例、フェニル等)を示すか、また
はRとRは隣接する窒素原子とともに環(例、アジ
リジン、アゼチジン、ピロリジン、ピロリン、ピロー
ル、イミダゾール、ピラゾリン、イミダゾリジン、ピペ
リジン、モルホリン、ジヒドロピリジン、ピリジン、ピ
ペラジン等の3〜8員(好ましくは5〜6員)の含窒素
複素環)を形成してもよい。)で表される基)、アルキ
レンジオキシ基(例えば、メチレンジオキシ、エチレン
ジオキシ等のC1−3アルキレンジオキシ基等)、ハロ
ゲン化されていてもよい低級アルコキシ基(例えば、メ
トキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブト
キシ、イソブトキシ、ペンチルオキシ、ヘキシルオキシ
等のC1−6アルコキシ基、トリフルオロメトキシ等の
トリ−ハロゲノ−C1−6アルコキシ基等)、低級アル
キルチオ基(例えば、メチルチオ、エチルチオ、プロピ
ルチオ、イソプロピルチオ、ブチルチオ、イソブチルチ
オ、ペンチルチオ、ヘキシルチオ等のC1−6アルキル
チオ基等)、カルボキシル基、低級アルカノイル基(例
えば、ホルミル;アセチル、プロピオニル、ブチリル、
イソブチリル等のC1−6アルキル−カルボニル基
等)、低級アルカノイルオキシ基(例えば、ホルミルオ
キシ;アセチルオキシ、プロピオニルオキシ、ブチリル
オキシ、イソブチリルオキシ等のC1−6アルキル−カ
ルボニルオキシ基等)、低級アルコキシカルボニル基
(例えば、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、
プロポキシカルボニル、ブトキシカルボニル等のC
−6アルコキシ−カルボニル基等)、アラルキルオキシ
カルボニル(例えば、ベンジルオキシカルボニル等のC
7−11アラルキルオキシ−カルボニル基等)、カルバ
モイル基、チオカルバモイル基、モノ−低級アルキルカ
ルバモイル基(例えば、メチルカルバモイル、エチルカ
ルバモイル等のモノ−C1−6アルキル−カルバモイル
基等)、ジ−低級アルキルカルバモイル基(例えば、ジ
メチルカルバモイル、ジエチルカルバモイル等のジ−C
1−6アルキル−カルバモイル基等)、アリールカルバ
モイル基(例えば、フェニルカルバモイル、ナフチルカ
ルバモイル等のC6−10アリール−カルバモイル基
等)、低級アルキルスルフィニル基(例えば、メチルス
ルフィニル、エチルスルフィニル等のC1−6アルキル
スルフィニル基)、低級アルキルスルホニル基(例え
ば、メチルスルホニル、エチルスルホニル等のC1−6
アルキルスルホニル基)、スルファモイル基、モノ−低
級アルキルスルファモイル基(例えば、メチルスルファ
モイル、エチルスルファモイル等のモノ−C1−6アル
キルスルファモイル基等)、ジ−低級アルキルスルファ
モイル基(例えば、ジメチルスルファモイル、ジエチル
スルファモイル等のジ−C1−6アルキルスルファモイ
ル基等)、アリールスルファモイル基(例えば、フェニ
ルスルファモイル、ナフチルスルファモイル等のC
6−10アリールスルファモイル基等)、アリールオキ
シ基(例えば、フェニルオキシ、ナフチルオキシ等のC
6−10アリールオキシ基等)、アリールチオ基(例え
ば、フェニルチオ、ナフチルチオ等のC6−10アリー
ルチオ基等)、アリールスルフィニル基(例えば、フェ
ニルスルフィニル、ナフチルスルフィニル等のC6−
10アリールスルフィニル基等)、アリールスルホニル
基(例えば、フェニルスルホニル、ナフチルスルホニル
等のC6−10アリールスルホニル基等)、アリールカ
ルボニル基(例えば、ベンゾイル、ナフトイル等のC
6−10アリール−カルボニル基等)、アリールカルボ
ニルオキシ基(例えば、ベンゾイルオキシ、ナフトイル
オキシ等のC6−10アリール−カルボニルオキシ基
等)、ハロゲン化されていてもよい低級アルキルカルボ
ニルアミノ基(例えば、アセチルアミノ、トリフルオロ
アセチルアミノ等のハロゲン化されていてもよいC
1−6アルキル−カルボニルアミノ基等)、酸素原子、
硫黄原子および窒素原子等から選ばれるヘテロ原子1な
いし3種(好ましくは1ないし2種)を少なくとも1個
(好ましくは1ないし4個、さらに好ましくは1ないし
2個)含む5員〜12員の複素環基(例えば、ピリジ
ル、ピロリジニル、ピペラジニル、ピペリジニル、2−
オキソアゼピニル、フリル、デカヒドロイソキノリル、
キノリニル、インドリル、イソキノリル等)、置換基を
有していてもよいアリール基等が用いられる。該「置換
基を有していてもよいアリール基」のアリール基として
は、例えばフェニル、ナフチル等のC6−10アリール
基等が挙げられる。該C6−10アリール基は、例えば
ハロゲン原子(例、塩素、フッ素、臭素等)、ハロゲン
化されていてもよいC1−4アルキル(例、メチル、エ
チル、プロピル、イソプロピル、ブチル、sec−ブチ
ル、tert−ブチル、トリクロロメチル、トリフルオ
ロメチル等)、アミノスルホニル、低級(C1−3)ア
ルコキシ(例、メトキシ等)または低級(C1−3)ア
ルキレンジオキシ(例、メチレンジオキシ等)等から選
択される置換基を置換可能な位置に1ないし5個、好ま
しくは1〜3個有していてもよく、置換基数が2個以上
の場合は各置換基は同一または異なっていてもよい。
【0009】RおよびRで示される「置換基を有し
ていてもよい複素環基」の「複素環基」としては、例え
ば下記のRで示される「置換基を有していてもよい複
素環基」の「複素環基」と同様のもの等が用いられる。
「置換基」としては、例えば、オキソ基、低級アルキル
基(例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピ
ル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチ
ル、ペンチル、ヘキシル等のC1−6アルキル基等)、
シクロアルキル基(例えば、シクロプロピル、シクロブ
チル、シクロペンチル、シクロヘキシル等のC3−6
クロアルキル基等)、低級アルキニル基(例えば、エチ
ニル、1-プロピニル、プロパルギル等のC −6アルキ
ニル基等)、低級アルケニル基(例えば、ビニル、アリ
ル、イソプロペニル、ブテニル、イソブテニル等のC
2−6アルケニル基等)、アラルキル基(例えばベンジ
ル、α-メチルベンジル、フェネチル等のC7−11
ラルキル基等)が挙げられる。該置換基の数は、1〜5
個、好ましくは1〜4個であり、置換基数が2個以上の
場合は各置換基は同一または異なっていてもよい。
【0010】上記RとRとが隣接する窒素原子とと
もに形成する環としては、例えば炭素原子と1個の窒素
原子以外に酸素原子、硫黄原子および窒素原子から選ば
れたヘテロ原子を1〜3個含んでいてもよい3ないし8
員の含窒素複素環が挙げられる。該含窒素複素環は単環
式複素環でも縮合複素環でもよい。単環式複素環として
は、例えばアジリジン、アゼチジン、ピロリジン、ピロ
リン、ピロール、イミダゾール、ピラゾリン、イミダゾ
リジン、ピペリジン、モルホリン、ジヒドロピリジン、
ピリジン、ピペラジン等が挙げられる。縮合複素環とし
ては、例えばデカヒドロキノリン、デカヒドロイソキノ
リン等が挙げられる。これらの環は置換基を有していて
もよく、該置換基としては、(i)ヒドロキシ基、(ii)シ
アノ基、(iii)C1−3アシル基(例、アセチル等)お
よび(iv)式−W−R[式中、Wは結合手または原子数
1〜3の2価の基(例、メチレン、エチレン、ビニレ
ン、プロペニレン、−CH−NH−等)を示し、R
はハロゲン原子(例、塩素、臭素等)、C1−3アルキ
ル(例、メチル等)、C1−3アルコキシ(例、メトキ
シ等)およびメチレンジオキシから選択される置換基を
1〜2個有していてもよい5〜6員環を示す]で表され
る基が挙げられる。置換基の数は1〜3個が好ましく、
置換基数が2以上の場合、各置換基は同一または異なっ
ていてもよい。
【0011】Rで示される「置換基を有していてもよ
い複素環基」の「複素環基」としては、環系を構成する
原子(環原子)として、酸素原子、硫黄原子および窒素
原子等から選ばれるヘテロ原子1ないし3種(好ましく
は1ないし2種)を少なくとも1個(好ましくは1ない
し4個、さらに好ましくは1ないし2個)含む、5〜1
2員の、芳香族複素環基または飽和もしくは不飽和の非
芳香族複素環基等が挙げられる。
【0012】該「芳香族複素環基」としては、芳香族単
環式複素環基または芳香族縮合複素環基等が挙げられ
る。「芳香族単環式複素環基」としては、例えばフリ
ル、チエニル、ピロリル、オキサゾリル、イソオキサゾ
リル、チアゾリル、イソチアゾリル、イミダゾリル、ピ
ラゾリル、1,2,3−オキサジアゾリル、1,2,4−オ
キサジアゾリル、1,3,4−オキサジアゾリル、フラザ
ニル、1,2,3−チアジアゾリル、1,2,4−チアジア
ゾリル、1,3,4−チアジアゾリル、1,2,3−トリア
ゾリル、1,2,4−トリアゾリル、テトラゾリル、ピリ
ジル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、トリ
アジニル等の5ないし6員の芳香族単環式複素環基等が
挙げられる。「芳香族縮合複素環基」としては、例えば
ベンゾフラニル、イソベンゾフラニル、ベンゾチエニ
ル、イソベンゾチエニル、インドリル、イソインドリ
ル、1H−インダゾリル、ベンズイミダゾリル、ベンゾ
オキサゾリル、1,2−ベンゾイソオキサゾリル、ベン
ゾチアゾリル、1,2−ベンゾイソチアゾリル、1H−
ベンゾトリアゾリル、キノリル、イソキノリル、シンノ
リニル、キナゾリニル、キノキサリニル、フタラジニ
ル、ナフチリジニル、プリニル、ブテリジニル、カルバ
ゾリル、α−カルボリニル、β−カルボリニル、γ−カ
ルボリニル、アクリジニル、フェノキサジニル、フェノ
チアジニル、フェナジニル、フェノキサチイニル、チア
ントレニル、フェナトリジニル、フェナトロリニル、イ
ンドリジニル、ピロロ〔1,2−b〕ピリダジニル、ピ
ラゾロ〔1,5−a〕ピリジル、イミダゾ〔1,2−a〕
ピリジル、イミダゾ〔1,5−a〕ピリジル、イミダゾ
〔1,2−b〕ピリダジニル、イミダゾ〔1,2−a〕ピ
リミジニル、1,2,4−トリアゾロ〔4,3−a〕ピリ
ジル、1,2,4−トリアゾロ〔4,3−b〕ピリダジニ
ル等の8〜12員の芳香族縮合複素環基(好ましくは、
前記した5ないし6員の芳香族単環式複素環基がベンゼ
ン環と縮合した複素環または前記した5ないし6員の芳
香族単環式複素環基の同一または異なった複素環2個が
縮合した複素環)等が挙げられる。
【0013】該「飽和または不飽和の非芳香族複素環
基」としては、例えばオキシラニル、アゼチジニル、オ
キセタニル、チエタニル、ピロリジニル、テトラヒドロ
フリル、チオラニル、ピペリジニル、テトラヒドロピラ
ニル、チアニル、モルホリニル、チオモルホリニル、ピ
ペラジニル、アゼパニル、オキセパニル、チエパニル、
オキサゼパニル、チアゼパニル、アゾカニル、オキソカ
ニル、チオカニル、オキサゾカニル、チアゾカニル等の
3〜8員(好ましくは5〜6員)の飽和あるいは不飽和
(好ましくは飽和)の非芳香族複素環基(脂肪族複素環
基)などが挙げられる。これらは、オキソ置換されてい
てもよく、例えば2−オキソアゼチジニル、2−オキソ
ピロリジニル、2−オキソピペリジニル、2−オキソア
ゼパニル、2−オキソアゾカニル、2−オキソテトラヒ
ドロフリル、2−オキソテトラヒドロピラニル、2−オ
キソチオラニル、2−オキソチアニル、2−オキソピペ
ラジニル、2−オキソオキセパニル、2−オキソオキサ
ゼパニル、2−オキソチエパニル、2−オキソチアゼパ
ニル、2−オキソアゾカニル、2−オキソオキソカニ
ル、2−オキソチオカニル、2−オキソオキサゾカニ
ル、2−オキソチアゾカニル等でもよい。好ましくは2
−オキソピロリジニル等の5員非芳香族複素環基であ
る。Rで示される「置換基を有していてもよい複素環
基」の「複素環基」としては、酸素原子、硫黄原子およ
び窒素原子から選ばれるヘテロ原子を1〜3個(好まし
くは1または2個)含む5ないし7員(好ましくは5ま
たは6員、より好ましくは5員)の非芳香族複素環基が
好ましい。
【0014】Rで示される「置換基を有していてもよ
い複素環基」の「複素環基」が有していてもよい置換基
としては、例えば、前記Rで示される「置換基を有し
ていてもよい炭化水素基」と同様のもの、および該「置
換基を有していてもよい炭化水素基」の「置換基」と同
様のもの等が用いられる。R、RおよびRで示さ
れる「置換基を有していてもよい複素環基」の「複素環
基」は、それぞれ前記の置換基を、複素環基の置換可能
な位置に1ないし5個、好ましくは1〜3個有していて
もよく、置換基数が2個以上の場合は各置換基は同一ま
たは異なっていてもよい。
【0015】RはA環の環構成炭素原子と結合して
隣接するXおよびNとともに縮合環を形成してもよい。
かかる場合の化合物(Ia)としては、例えば下式で表
される。
【化25】 [式中、Yは酸素原子、酸化されていてもよい硫黄原子
もしくは置換基を有していてもよいイミノ基を介在して
いてもよく、置換基を有していてもよい2価の鎖状炭化
水素基、酸素原子、酸化されていてもよい硫黄原子また
は置換基を有していてもよいイミノ基を、その他の記号
は前記と同意義を示す。]で表される化合物またはその
塩。Yで示される「置換基を有していてもよい2価の鎖
状炭化水素基」の「置換基」としては、前記Rで示さ
れる「炭化水素基」が有していてもよい置換基等が挙げ
られ、「2価の鎖状炭化水素基」としては、前記Eで示
される「オキソ基以外の置換基を有していてもよい2価
の鎖状炭化水素基」の「2価の鎖状炭化水素基」と同様
のものが挙げられる。かかる「2価の鎖状炭化水素基」
としては、C 1−3アルキレン(メチレン、エチレン、
プロピレン)、C2−3アルキニレン(エテニレン等)
等のC1−3鎖状炭化水素基等が好ましい。「置換基を
有していてもよいイミノ基」の「置換基」としては、例
えば、前記「置換基を有していてもよい炭化水素基」と
同様の基等が挙げられる。該「置換基を有していてもよ
いイミノ基」の「置換基」として好ましくは、例えば置
換基を有していてもよいC1−6アルキル基、置換基を
有していてもよいC6−10アリール基等である。該
「C1−6アルキル基」、「C6−10アリール基」が
有していてもよい置換基としては、前記Rで示される
「炭化水素基」が有していてもよい置換基と同様のもの
が用いられる。「介在していてもよい」とは、酸素原
子、酸化されていてもよい硫黄原子および置換基を有し
ていてもよいイミノ基から選ばれる1〜3個のヘテロ原
子を、2価の鎖状炭化水素基の両端または内部に有して
いてもよいことを意味する。
【0016】縮合環を形成するときのRまたはYとし
ては、式 −Y−Z−Y− [式中、YおよびYはそれぞれ結合手または置換基
を有していてもよい2価のC1−3鎖状炭化水素基を示
し、Zは結合手、酸素原子、酸化されていてもよい硫黄
原子または置換基を有していてもよいイミノ基を示す。
ただし、Zが結合手のときは、YおよびYの少なく
とも一方は置換基を有していてもよい2価のC1−3
状炭化水素基を示す。]で表される基が好ましい。Y
およびYで示される「置換基を有していてもよい2価
のC1−3鎖状炭化水素基」の「2価のC1−3鎖状炭
化水素基」としては、C1−3アルキレン(メチレン、
エチレン、プロピレン)、C2−3アルキニレン(エテ
ニレン等)等が挙げられる。YおよびYで示される
「置換基を有していてもよい2価のC1−3鎖状炭化水
素基」の「置換基」としては、前記Rで示される「炭
化水素基」が有していてもよい置換基等が挙げられる。
環と縮合する環は5ないし8員環が好ましい。該縮
合環としては、例えば、オキシインドール、テトラヒド
ロキノリノン、テトラヒドロベンズアゼピノン、テトラ
ヒドロベンズアゾシノン、ベンズイミダゾリノン、ジヒ
ドロキノキサリノン、ベンズオキサジノン、ベンズチア
ジノン、ベンズジアゼピノン、ベンズオキサゼピノン、
ベンズチアゼピノン、ベンズジアゾシノン、ベンズオキ
サゾシノン、ベンズチアゾシノンなどが挙げられる。
【0017】A環およびA環で示される「置換基を
有していてもよいベンゼン環」としては、例えばハロゲ
ン原子(例えば、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素等)、置
換基を有していてもよい炭化水素基、置換基を有してい
てもよいアミノ基、アミド基(例えば、ホルムアミド、
アセトアミド等のC1−3アシルアミノ基等)、置換基
を有していてもよい低級アルコキシ基、低級アルキレン
ジオキシ基(例えば、メチレンジオキシ、エチレンジオ
キシ等のC1−3アルキレンジオキシ基等)等から選ば
れる1ないし2個の置換基を置換可能な位置に有してい
てもよいベンゼン環を示す。該「置換基を有していても
よい炭化水素基」としては、例えば前記で詳述したもの
と同様のものが用いられる。該「置換基を有していても
よいアミノ基」は、置換基として例えば前記「置換基を
有していてもよい炭化水素基」等を1または2個有して
いてもよいアミノ基等が挙げられる。この「アミノ基」
が有していてもよい置換基の好ましいものとしては、例
えば置換基を有していてもよいC1−6アルキル基、置
換基を有していてもよいC6−10アリール基等であ
る。該「C1−6アルキル基」、「C −10アリール
基」が有していてもよい置換基としては、前記Rで示
される「炭化水素基」が有していてもよい置換基と同様
のものが用いられる。該「置換基を有していてもよい低
級アルコキシ基」の「低級アルコキシ基」は、例えばメ
トキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブト
キシ、イソブトキシ、sec−ブトキシおよびtert−ブト
キシ等のC1−6アルコキシ基等を示し、置換基とし
て、例えば前記Rで示される「炭化水素基」が有して
いてもよい置換基等を1〜3個有していてもよい。A
環およびA環は、それぞれ例えばハロゲン原子(例え
ば、フッ素、塩素等)、C1−6アルキル基(例えば、
メチル、エチル等)およびC1−6アルコキシ基(例え
ば、メトキシ、エトキシ等)から選ばれる1ないし2個
の置換基で置換されていてもよいベンゼン環等が好まし
い。
【0018】Eで示される「オキソ基以外の置換基を有
していてもよい2価の鎖状炭化水素基」の「2価の鎖状
炭化水素基」としては、例えばC1−6アルキレン基
(例、メチレン、エチレン、トリメチレン等)、C
2−6アルケニレン基(例、エテニレン等)、C2−6
アルキニレン基(例、エチニレン等)等が挙げられる。
該「2価の鎖状炭化水素基」は前記Rで示される「炭
化水素基」が有していてもよい置換基を1〜3個有して
いてもよい。Eは、C2−6アルキレン基が好ましく、
トリメチレンがより好ましい。
【0019】本発明の式(I)で表される化合物の塩と
しては酸付加塩、例えば無機酸塩(例えば、塩酸塩、硫
酸塩、臭化水素酸塩、リン酸塩など)、有機酸塩(例え
ば、酢酸塩、トリフルオロ酢酸塩、コハク酸塩、マレイ
ン酸塩、フマル酸塩、プロピオン酸塩、クエン酸塩、酒
石酸塩、乳酸塩、蓚酸塩、メタンスルホン酸塩、p−ト
ルエンスルホン酸塩など)等のほか、塩基との塩(たと
えば、カリウム塩、ナトリウム塩、リチウム塩等のアル
カリ金属塩、カルシウム塩、マグネシウム塩等のアルカ
リ土類金属塩、アンモニウム塩、トリメチルアミン塩、
トリエチルアミン塩、tert−ブチルジメチルアミン塩、
ジベンジルメチルアミン塩、ベンジルジメチルアミン
塩、N,N−ジメチルアニリン塩、ピリジン塩、キノリ
ン塩などの有機塩基との塩)を形成していてもよい。
尚、一般式(I)で表される化合物またはその塩は水和
物であってもよく、以下、それぞれ塩、水和物も含め化
合物(I)と称する。
【0020】化合物(I)のプロドラッグは、生体内に
おいて酵素や胃酸等による反応により化合物(I)に変
換する化合物をいう。化合物(I)のプロドラッグとし
ては、化合物(I)がアミノ基を有する場合、該アミノ
基がアシル化、アルキル化、りん酸化された化合物
(例、化合物(I)のアミノ基がエイコサノイル化、ア
ラニル化、ペンチルアミノカルボニル化、(5−メチル
−2−オキソ−1,3−ジオキソレン−4−イル)メト
キシカルボニル化、テトラヒドロフラニル化、ピロリジ
ルメチル化、ピバロイルオキシメチル化、tert−ブ
チル化された化合物など);化合物(I)が水酸基を有
する場合、該水酸基がアシル化、アルキル化、りん酸
化、ほう酸化された化合物(例、化合物(I)の水酸基
がアセチル化、パルミトイル化、プロパノイル化、ピバ
ロイル化、サクシニル化、フマリル化、アラニル化、ジ
メチルアミノメチルカルボニル化された化合物など);
化合物(I)がカルボキシル基を有する場合該カルボキ
シル基がエステル化、アミド化された化合物(例、化合
物(I)のカルボキシル基がエチルエステル化、フェニ
ルエステル化、カルボキシメチルエステル化、ジメチル
アミノメチルエステル化、ピバロイルオキシメチルエス
テル化、エトキシカルボニルオキシエチルエステル化、
フタリジルエステル化、(5−メチル−2−オキソ−
1,3−ジオキソレン−4−イル)メチルエステル化、
シクロヘキシルオキシカルボニルエチルエステル化、メ
チルアミド化された化合物など);等が挙げられる。こ
れらの化合物は自体公知の方法によって製造することが
できる。また、化合物(I)のプロドラッグは、広川書
店1990年刊「医薬品の開発」第7巻分子設計163
頁から198頁に記載されているような、生理的条件で
化合物(I)に変化するものであってもよい。化合物
(I)のプロドラッグはそれ自身であっても、薬理学的
に許容される塩であってもよい。このような塩として
は、化合物(I)のプロドラッグがカルボキシル基等の
酸性基を有する場合、無機塩基(例、ナトリウム、カリ
ウム等のアルカリ金属、カルシウム、マグネシウム等の
アルカリ土類金属、亜鉛、鉄、銅等の遷移金属等)や有
機塩基(例、トリメチルアミン、トリエチルアミン、ピ
リジン、ピコリン、エタノールアミン、ジエタノールア
ミン、トリエタノールアミン、ジシクロヘキシルアミ
ン、N,N’−ジベンジルエチレンジアミンなどの有機
アミン類、アルギニン、リジン、オルニチンなどの塩基
性アミノ酸類等)などとの塩が挙げられる。化合物
(I)のプロドラッグがアミノ基等の塩基性基を有する
場合、無機酸や有機酸(例、塩酸、硝酸、硫酸、燐酸、
炭酸、重炭酸、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、トリフルオ
ロ酢酸、フマール酸、シュウ酸、酒石酸、マレイン酸、
クエン酸、コハク酸、リンゴ酸、メタンスルホン酸、ベ
ンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸等)、アス
パラギン酸、グルタミン酸などの酸性アミノ酸等との塩
が挙げられる。また、化合物(I)のプロドラッグは水
和物および非水和物のいずれであってもよい。化合物
(I)は分子内に1ないしそれより多い不斉炭素を有す
る場合があるが、これら不斉炭素に関しR配置、S配置
のいずれも本発明に包含される。
【0021】化合物(I)は、例えば以下に示される方
法等によって製造される。なお、化合物(I')は化合
物(I)に含まれる化合物である。また、反応式中の化
合物は塩を形成している場合も含み、該塩としては、例
えば化合物(I)の塩と同様のもの等が挙げられる。化
合物(II)、(III)、(III')、(IV)、(IV')、
(V)、(V')、(VI)および(VII)は市販されてい
るものを容易に入手でき、また、自体公知の方法または
それに準じた方法に従って製造することもできる。
【0022】製造法1 下式で示すとおり、化合物(II)と化合物(III)とを
反応させることにより化合物(I)を製造することがで
きる。
【化26】 [式中、Lは脱離基を、その他の記号は前記と同意義を
示す。] Lで示される「脱離基」としては、例えばハロゲン原子
(例えば、クロロ,ブロモ,ヨードなど)、ハロゲン化
されていてもよいC1−6アルキルスルホニルオキシ
(例えば、メタンスルホニルオキシ,エタンスルホニル
オキシ,トリフルオロメタンスルホニルオキシなど)、
置換基を有していてもよいC6−10アリールスルホニ
ルオキシなどが挙げられる。該「置換基を有していても
よいC6− 10アリールスルホニルオキシ」の置換基と
しては、ハロゲン原子、ハロゲン化されていてもよいC
1−6アルキルおよびハロゲン化されていてもよいC
1−6ハロゲン化アルコキシから選ばれる1〜3個の置
換基が挙げられる。「置換基を有していてもよいC
6−10アリールスルホニルオキシ」の具体例として
は、ベンゼンスルホニルオキシ、p−トルエンスルホニ
ルオキシ、1−ナフタレンスルホニルオキシ、2−ナフ
タレンスルホニルオキシなどが挙げられる。この反応
は、通常反応に不活性な溶媒中で行われる。該溶媒とし
ては、たとえばエーテル系溶媒(例、エチルエーテル、
ジイソプロピルエーテル、ジメトキシエタン、テトラヒ
ドロフラン、ジオキサンなど)、ハロゲン系溶媒(例、
ジクロロメタン、ジクロロエタン、クロロホルムな
ど)、芳香族系溶媒(例、トルエン、クロロベンゼン、
キシレンなど)、アセトニトリル、N,N−ジメチルホ
ルムアミド(DMF)、アセトン、メチルエチルケト
ン、ジメチルスルホキシド(DMSO)、水などを単独
あるいはそれらを混合して用いることができる。中でも
アセトニトリル、ジクロロメタン、クロロホルムなどが
好ましい。この反応は通常化合物(II)に対し、化合物
(III)0.2ないし5当量、好ましくは0.5ないし
2当量反応させることにより行われる。反応温度は−2
0℃から150℃、好ましくは0℃ないし室温であり、
反応時間は通常5分間から100時間である。また、こ
の反応においては塩基を共存させることにより、反応が
より円滑に進行する場合もある。該塩基としては、無機
塩基、有機塩基ともに有効である。無機塩基の例として
は、アルカリ金属やアルカリ土類金属の水酸化物、水素
化物、炭酸塩、炭酸水素塩、有機酸塩などがあげられ、
中でも炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カ
リウムが好ましい。有機塩基としてはトリエチルアミン
などの3級アミン類が好ましい。
【0023】製造法2 下式で示すとおり、化合物(II)と化合物(III')とを
反応させることにより化合物(I)を製造することがで
きる。
【化27】 [式中、E'はEから炭素1個を減じた基を、その他の
記号は前記と同意義を示す。] 化合物(II)と化合物(III')との反応における還元剤
としては、例えば水素化ホウ素ナトリウム,水素化ホウ
素リチウム,シアノ水素化ホウ素ナトリウムなどが挙げ
られる。これらの還元剤の使用量は化合物(II)に対し
通常0.1〜10当量、好ましくは0.5〜2当量であ
る。反応温度は−20〜50℃、好ましくは0℃〜室温
であり、反応時間は通常5分間から100時間である。
接触還元法は触媒量のラネーニッケル、酸化白金、金属
パラジウム、パラジウム−炭素などの金属接触と不活性
溶媒中(例えば、メタノール、エタノール、イソプロパ
ノール、t−ブタノール等のアルコール性溶媒)、室温
ないし100℃、水素圧が1気圧から100気圧におい
て、1ないし100時間反応させることにより得られ
る。
【0024】製造法3 下式で示すとおり、化合物(IV)と化合物(V)とを反
応させることにより化合物(I)を製造することができ
る。
【化28】 [式中の記号は前記と同意義を示す。] すなわち、化合物(IV)と化合物(V)とを製造法1と
同様の方法で反応させることにより化合物(I)を製造
することができる。
【0025】製造法4 下式で示すとおり、化合物(IV)または化合物(IV')
と化合物(V)とを反応させることにより化合物(VI)
を製造し、化合物(VI)と化合物(VII)とを反応させ
ることにより化合物(I')(化合物(I)においてR
が置換基を有していてもよい炭化水素基であるもの)を
製造することができる。
【化29】 [式中、Raは置換基を有していてもよい炭化水素基
を、その他の記号は前記と同意義を示す。] すなわち、製造法1と製造法2と同様の方法で化合物
(VI)を製造し、化合物(VI)と化合物(VII)とを製
造法1と同様の方法で反応させることにより化合物
(I')を製造することができる。
【0026】上記各反応における生成物(I)、
(I')は、常法に従って反応混合物から単離すること
もでき、再結晶、蒸留、クロマトグラフィー等の分離手
段により容易に精製することができる。また、化合物
(I)、(I')の各原料化合物は、反応液のまま、あ
るいは粗精製物として次反応に用いることもできるが、
常法に従って反応混合物から単離することもでき、通常
の分離手段(例、再結晶、蒸留、クロマトグラフィー
等)により容易に精製することもできる。本発明の化合
物(I)は、優れたノシセプチン受容体結合作用、ノシ
セプチン受容体拮抗作用を有し、ノシセプチン受容体に
関与する疾患、例えば、中枢神経系の疾患(例、アルツ
ハイマー病、痴呆、不安、ストレス、分裂病、パーキン
ソン病、うつ病、てんかん、けいれん、精神病、舞踏
病、学習障害、多動、リズム障害等)、痛み、リウマ
チ、過敏性腸疾患、排尿障害、尿失禁、尿崩症、多尿
症、低血圧、肥満の予防および/または治療に対して有
効であり、これらの疾患の予防・治療剤として用いられ
る。本発明の化合物(I)は、他の予防・治療剤(例、
他の中枢神経系疾患の予防・治療剤)と組み合わせて用
いてもよい。
【0027】化合物(I)は、毒性が低く、そのままあ
るいは自体公知の方法に従って、薬理学的に許容される
担体を混合した医薬組成物、例えば錠剤(糖衣錠、フィ
ルムコーティング錠を含む)、散剤、顆粒剤、カプセル
剤(ソフトカプセルを含む)、液剤、注射剤、点鼻剤、
坐剤、徐放剤、貼布剤、チューインガム等として、経口
的または非経口的(例、局所、直腸、静脈投与等)に安
全に投与することができる。化合物(I)の本発明製剤
中の含有量は、製剤全体の約0.01ないし約100重
量%である。該投与量は、投与対象、投与ルート、疾患
等によっても異なるが、例えばアルツハイマー病治療剤
として、成人(体重50kg)に対し、経口剤として投
与する場合、有効成分として化合物(I)を1日当たり
約5ないし約1000mg、好ましくは約10ないし6
00mg、さらに好ましくは約10ないし300mg、
とりわけ好ましくは約15ないし150mgであり、1
日当たり1回または2から3数回にわけて投与すること
ができる。本発明の化合物(I)を、他剤と組み合わせ
て用いる場合、これらの薬物は、別々にあるいは同時
に、薬理学的に許容されうる担体、賦形剤、結合剤、希
釈剤などと混合して製剤化し、予防・治療のための医薬
組成物として経口的にまたは非経口的に投与することが
できる。薬物を別々に製剤化する場合、別々に製剤化し
たものを使用時に希釈剤などを用いて混合して投与する
ことができるが、別々に製剤化した個々の製剤を、同時
に、あるいは時間差をおいて別々に、同一対象に投与し
てもよい。別々に製剤化したものを使用時に希釈剤など
を用いて混合して投与するためのキット製品(例えば、
粉末状の個々の薬物を含有するアンプルと2種以上の薬
物を使用時に混合して溶解するための希釈剤などを含有
する注射用キットなど)、別々に製剤化した個々の製剤
を、同時に、あるいは時間差をおいて別々に、同一対象
に投与するためのキット製品(例えば、個々の薬物を含
有する錠剤を同一または別々の袋に入れ、必要に応じ、
薬物を投与する時間の記載欄を設けた、2種以上の錠剤
を同時にあるいは時間差をおいて別々に投与するための
錠剤用キットなど)なども本発明の医薬組成物含まれ
る。本発明製剤の製造に用いられてもよい薬理学的に許
容される担体としては、製剤素材として慣用の各種有機
あるいは無機担体物質が挙げられ、例えば固形製剤にお
ける賦形剤、滑沢剤、結合剤、崩壊剤;液状製剤におけ
る溶剤、溶解補助剤、懸濁化剤、等張化剤、緩衝剤、無
痛化剤等が挙げられる。また、必要に応じて、通常の防
腐剤、抗酸化剤、着色剤、甘味剤、吸着剤、湿潤剤等の
添加物を用いることもできる。
【0028】賦形剤としては、例えば乳糖、白糖、D−
マンニトール、デンプン、コーンスターチ、結晶セルロ
ース、軽質無水ケイ酸等が挙げられる。滑沢剤として
は、例えばステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カ
ルシウム、タルク、コロイドシリカ等が挙げられる。結
合剤としては、例えば結晶セルロース、白糖、D−マン
ニトール、デキストリン、ヒドロキシプロピルセルロー
ス、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニル
ピロリドン、デンプン、ショ糖、ゼラチン、メチルセル
ロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム等が挙
げられる。崩壊剤としては、例えばデンプン、カルボキ
シメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースカル
シウム、クロスカルメロースナトリウム、カルボキシメ
チルスターチナトリウム、L−ヒドロキシプロピルセル
ロース等が挙げられる。溶剤としては、例えば注射用
水、アルコール、プロピレングリコール、マクロゴー
ル、ゴマ油、トウモロコシ油、オリーブ油等が挙げられ
る。溶解補助剤としては、例えばポリエチレングリコー
ル、プロピレングリコール、D−マンニトール、安息香
酸ベンジル、エタノール、トリスアミノメタン、コレス
テロール、トリエタノールアミン、炭酸ナトリウム、ク
エン酸ナトリウム等が挙げられる。懸濁化剤としては、
例えばステアリルトリエタノールアミン、ラウリル硫酸
ナトリウム、ラウリルアミノプロピオン酸、レシチン、
塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、モノステ
アリン酸グリセリン等の界面活性剤;例えばポリビニル
アルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシメチル
セルロースナトリウム、メチルセルロース、ヒドロキシ
メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒド
ロキシプロピルセルロース等の親水性高分子等が挙げら
れる。等張化剤としては、例えばブドウ糖、 D−ソル
ビトール、塩化ナトリウム、グリセリン、D−マンニト
ール等が挙げられる。緩衝剤としては、例えばリン酸
塩、酢酸塩、炭酸塩、クエン酸塩等の緩衝液等が挙げら
れる。無痛化剤としては、例えばベンジルアルコール等
が挙げられる。防腐剤としては、例えばパラオキシ安息
香酸エステル類、クロロブタノール、ベンジルアルコー
ル、フェネチルアルコール、デヒドロ酢酸、ソルビン酸
等が挙げられる。抗酸化剤としては、例えば亜硫酸塩、
アスコルビン酸、α−トコフェロール等が挙げられる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下に参考例、合成例、実施例、
実験例、製剤例を示し、本願発明をさらに詳しく説明す
る。これらは、単なる例であって本発明を何ら限定する
ものではない。1H-NMRスペクトルはバリアン社Gemi
ni−200(200Mz)を用い、テトラメチルシラ
ンを内部標準として測定した。1H-NMRスペクトルにおい
て、sはシングレット、dはダブレット、tはトリプレ
ット、mはマルチプレット、bsは幅広く広がったシン
グレットを示す。
【0030】
【実施例】参考例1 ビス(2−クロロエチル)カルバミド酸 tert−ブ
チル 二炭酸ジ−tert−ブチル(21.83g)の塩化メ
チレン(200ml)溶液にビス(2−クロロエチル)
アミン塩酸塩(35.70g)とトリエチルアミン(2
8ml)を室温で加え、室温で24時間攪拌した。反応
液に水を加え、塩化メチレンで抽出した。抽出液を10
%クエン酸水溶液と飽和食塩水で洗い、無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、表題化合物(26.4
9g)を無色油状物質として得た。1H-NMR(CDCl3)δ:
1.48 (9H, s), 3.55-3.75 (8H, m).
【0031】参考例2 (1H−インデン−1−スピロ−4’−ピペリジン−
1’−イル)カルバミド酸tert−ブチル インデン(5.81g)のテトラヒドロフラン(20m
l)溶液に1Nリチウムビス(トリメチルシリル)アミ
ドのテトラヒドロフラン(100ml)溶液を0℃で加
え、0℃で30分間攪拌した。反応混合物にビス(2−
クロロエチル)カルバミド酸 tert−ブチル(1
2.11g)のテトラヒドロフラン(50ml)溶液を
0℃で加え、0℃で3時間攪拌した。反応液に水を加
え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を10%クエン酸水
溶液と飽和炭酸水素ナトリウム水溶液と飽和食塩水で洗
い、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、ろ液に活性
炭を加え、ろ過し、濃縮した。残留物をヘキサンで洗
い、表題化合物(6.68g)を無色固体として得た。
1H-NMR(CDCl3)δ: 1.25-1.40 (2H, m), 1.51 (9H, s),
2.01 (2H, dt, J = 4.4, 17.6 Hz), 3.00-3.25 (2H,
m), 4.10-4.30 (2H, m), 6.79 (1H, d, J = 5.4 Hz),
6.85 (1H, d, J = 5.4 Hz), 7.15-7.40 (4H, m).
【0032】参考例3 1H−インデン−1−スピロ−4’−ピペリジン トリ
フルオロ酢酸塩 (1H−インデン−1−スピロ−4’−ピペリジン−
1’−イル)カルバミド酸 tert−ブチル(2.0
0g)にトリフルオロ酢酸(4ml)を室温で加え、室
温で30分間攪拌した。反応液にヘキサンとエーテルを
加え、析出物をろ取し、エーテルで洗い、表題化合物
(1.97g)を無色固体として得た。1H-NMR(D2O)δ:
1.50-1.65 (2H, m), 2.32 (2H, dt, J = 4.0, 14.2 H
z), 3.25-3.70(4H, m), 6.95 (1H, d, J = 5.8 Hz), 7.
00 (1H, d, J = 5.8 Hz), 7.25-7.55(4H, m).
【0033】参考例4 1H−インダン−1−スピロ−4’−ピペリジン トリ
フルオロ酢酸塩 1H−インデン−1−スピロ−4’−ピペリジン トリ
フルオロ酢酸塩(150mg)のエタノール(10m
l)溶液に10%パラジウム炭素(100mg)を加
え、水素雰囲気下(4気圧)、室温で3時間攪拌した。
反応混合物をろ過し、濃縮し、表題化合物(147m
g)を無色固体として得た。1H-NMR(CD3OD)δ:1.70-1.8
5 (2H, m), 2.05 (2H, dt, J = 4.8, 12.8 Hz), 2.15
(2H, t, J = 7.4 Hz), 2.97 (2H, t, J = 7.4 Hz), 3.1
0-3.50 (4H, m), 7.10-7.30 (4H, m).
【0034】参考例5 N−[3−(1H−インデン−1−スピロ−4’−ピペ
リジン−1’−イル)プロピル]アニリン 1H−インデン−1−スピロ−4’−ピペリジン トリ
フルオロ酢酸塩(748mg)に1N水酸化ナトリウム
水溶液(5ml)を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出
液を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮した。
残留物のテトラヒドロフラン(5ml)溶液に1,8−
ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン(0.
004ml)とアクロレイン(0.186ml)を−1
5℃で加え、−15℃で1時間攪拌した。反応混合物に
アニリン(0.228ml)と水素化トリアセトキシホ
ウ素ナトリウム(1060mg)を−15℃で加え、−
15℃で30分間、室温で24時間攪拌した。反応液に
飽和炭酸水素ナトリウム水水溶液を加え、酢酸エチルで
抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗い、無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥し、ろ過し、濃縮した。残留物をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(酢酸エチルで溶出)で精製
し、表題化合物(455mg)を無色油状物質として得
た。1H-NMR(CDCl3)δ: 1.30-1.50 (2H, m), 1.80-2.00
(2H, m), 2.10-2.25 (4H, m), 2.62 (2H, t, J = 7.0 H
z), 3.00-3.15 (2H, m), 3.24 (2H, t, J = 6.6 Hz),
6.60-6.70 (3H, m), 6.75 (1H, d, J = 5.8 Hz), 6.85
(1H, d, J = 5.8 Hz), 7.15-7.45 (6H, m).
【0035】参考例6 1−メチル−5−オキソ−N−フェニル−3−ピロリジ
ンカルボキサミド アニリン(4.66g)と1−メチル−2−ピロリドン
−4−カルボン酸(7.15g)のジメチルホルムアミ
ド(50ml)溶液に1−ヒドロキシベンズトリアゾー
ル(7.43g)と1−エチル−3−(3−ジメチルア
ミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(14.38g)
を室温で加え、室温で40分間攪拌した。反応液を濃縮
し、残留物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、塩
化メチレンで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗い、無
水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮した。残留物
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(メタノール:
酢酸エチル=1:9で溶出)で精製し、エーテルで洗
い、表題化合物(9.47g)を無色固体として得た。
1H-NMR(CDCl3)δ: 2.50-3.95 (2H, m), 2.88 (3H, s),
3.15-3.35 (1H, m), 3.58 (1H, dd, J = 9.6, 9.6 Hz),
3.77 (1H, dd, J = 7.0, 9.6 Hz), 7.05-7.60 (5H,
m).
【0036】参考例7 N−(3−クロロプロピル)−1−メチル−5−オキソ
−N−フェニル−3−ピロリジンカルボキサミド 1−メチル−5−オキソ−N−フェニル−3−ピロリジ
ンカルボキサミド(2.18g)のジメチルホルムアミ
ド(20ml)溶液に水素化ナトリウム(60%鉱油懸
濁液800mg)を0℃で加え、0℃で30分間攪拌し
た。反応混合物に1−ブロモ−3−クロロプロパン
(1.978ml)を0℃で加え、0℃で30分間、室
温で30分間攪拌した。反応液を水に加え、酢酸エチル
で抽出した。抽出液を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ
過し、濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(酢酸エチルとメタノール:酢酸エチル=1:
9で溶出)で精製し、表題化合物(2.69g)を無色
油状物質として得た。1H-NMR(CDCl3)δ: 1.95-2.15 (2
H, m), 2.15-2.35 (1H, m), 2.60-2.80 (1H, m), 2.77
(3H, s), 2.95-3.30 (2H, m), 3.56 (1H, t, J = 6.6 H
z), 3.50-3.70 (1H,m), 3.85 (1H, t, J = 6.2 Hz), 7.
10-7.25 (2H, m), 7.30-7.55 (3H, m).
【0037】参考例8 N−(4−クロロフェニル)−1−メチル−5−オキソ
−3−ピロリジンカルボキサミド 4−クロロアニリン(1.78g)と1−メチル−2−
ピロリドン−4−カルボン酸(2.00g)のジメチル
ホルムアミド(20ml)溶液に1−ヒドロキシベンズ
トリアゾール(2.08g)と1−エチル−3−(3−
ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(4.
02g)を室温で加え、室温で1時間攪拌した。反応液
を濃縮し、残留物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加
え、塩化メチレンで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗
い、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮した。
残留物をエーテルとアセトンで洗って表題化合物(2.
64g)を無色固体として得た。1H-NMR(DMSO-d6)δ:
2.72 (3H, s), 3.20-3.65 (5H, m), 7.30-7.45 (2H,
m), 7.55-7.70 (2H, m).
【0038】参考例9 N−(4−クロロフェニル)−N−(3−クロロプロピ
ル)−1−メチル−5−オキソ−3−ピロリジンカルボ
キサミド N−(4−クロロフェニル)−1−メチル−5−オキソ
−3−ピロリジンカルボキサミド(1011mg)のジ
メチルホルムアミド(8ml)溶液に水素化ナトリウム
(60%鉱油懸濁液320mg)を0℃で加え、0℃で
30分間攪拌した。反応混合物に1−ブロモ−3−クロ
ロプロパン(0.791ml)を0℃で加え、0℃で3
0分間、室温で30分間攪拌した。反応液を水に加え、
酢酸エチルで抽出した。抽出液を無水硫酸ナトリウムで
乾燥し、ろ過し、濃縮した。残留物をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(酢酸エチルとメタノール:酢酸エ
チル=1:10で溶出)で精製し、表題化合物(113
0mg)を無色油状物質として得た。1H-NMR(CDCl3)δ:
1.95-2.15 (2H, m), 2.25 (1H, dd, J = 9.6, 16.8 H
z), 2.67 (1H, dd, J = 8.8, 16.8 Hz), 2.78 (3H, s),
2.90-3.20 (2H, m),3.55 (2H, t, J = 6.6 Hz), 3.83
(1H, t, J = 8.2 Hz), 7.00-7.20 (2H, m),7.35-7.55
(2H, m).
【0039】参考例10 N−(4−フルオロフェニル)−1−メチル−5−オキ
ソ−3−ピロリジンカルボキサミド 4−フルオロアニリン(1.324ml)と1−メチル
−2−ピロリドン−4−カルボン酸(2.00g)のジ
メチルホルムアミド(20ml)溶液に1−ヒドロキシ
ベンズトリアゾール(2.08g)と1−エチル−3−
(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩
(4.02g)を室温で加え、室温で1時間攪拌した。
反応液を濃縮し、残留物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶
液を加え、塩化メチレンで抽出した。抽出液を飽和食塩
水で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮
した。残留物をエーテルとアセトンで洗って表題化合物
(2.26g)を無色固体として得た。1H-NMR(DMSO-
d6)δ: 2.72 (3H, s), 3.20-3.70 (5H, m), 7.05-7.25
(2H, m), 7.50-7.65 (2H, m).
【0040】参考例11 N−(3−クロロプロピル)−N−(4−フルオロフェ
ニル)−1−メチル−5−オキソ−3−ピロリジンカル
ボキサミド N−(4−フルオロクロロフェニル)−1−メチル−5
−オキソ−3−ピロリジンカルボキサミド(945m
g)のジメチルホルムアミド(8ml)溶液に水素化ナ
トリウム(60%鉱油懸濁液320mg)を0℃で加
え、0℃で30分間攪拌した。反応混合物に1−ブロモ
−3−クロロプロパン(0.791ml)を0℃で加
え、0℃で30分間、室温で30分間攪拌した。反応液
を水に加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を無水硫酸
ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮した。残留物をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチルとメタノ
ール:酢酸エチル=1:9で溶出)で精製し、表題化合
物(1130mg)を無色油状物質として得た。1H-NMR
(CDCl3)δ: 1.95-2.15 (2H, m), 2.24 (1H, dd, J = 9.
6,16.8 Hz), 2.68 (1H, dd, J = 12.4, 16.8 Hz), 2.89
(3H, s), 3.20 (2H, t,J = 9.2 Hz), 3.56 (2H, t, J
= 6.6 Hz), 3.83 (2H, t, J = 8.0 Hz), 7.00-7.30 (4
H, m).
【0041】参考例12 1−(3−クロロプロピル)−3,4−ジヒドロ−2
(1H)−キノリノン 3,4−ジヒドロ−2(1H)−キノリノン(1.47
g)のジメチルホルムアミド(10ml)溶液に水素化
ナトリウム(60%鉱油懸濁液400mg)を室温で加
え、室温で20分間攪拌した。反応混合物に1−ブロモ
−3−クロロプロパン(0.989ml)を室温で加
え、室温で1.5時間攪拌した。反応液に水を加え、酢
酸エチルで抽出した。抽出液を飽和炭酸水素ナトリウム
水溶液と飽和食塩水で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥
し、ろ過し、濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=5:1で溶
出)で精製し、表題化合物(1.73g)を無色油状物
質として得た。1H-NMR(CDCl3)δ: 2.05-2.25 (2H, m),
2.60-2.70 (2H, m), 2.80-3.00 (2H, m), 3.63 (2H, t,
J = 6.2 Hz), 4.11 (2H, t, J = 6.8 Hz), 6.95-7.40
(4H, m).
【0042】参考例13 1−(3−クロロプロピル)−1,3,4,5−テトラ
ヒドロ−2H―1―ベンズアゼピン−2−オン 1,3,4,5−テトラヒドロ−2H―1―ベンズアゼ
ピン−2−オン(1.61g)のジメチルホルムアミド
(10ml)溶液に水素化ナトリウム(60%鉱油懸濁
液400mg)を室温で加え、室温で30分間攪拌し
た。反応混合物に1−ブロモ−3−クロロプロパン
(0.989ml)を室温で加え、室温で1時間攪拌し
た。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液
を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液と飽和食塩水で洗い、
無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮した。残留
物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:
酢酸エチル=3:1で溶出)で精製し、表題化合物
(2.05g)を無色油状物質として得た。1H-NMR(CDC
l3)δ: 1.95-2.35 (6H, m), 2.70 (2H, t, J = 6.6 H
z), 3.52(2H, t, J = 6.6 Hz), 3.70-4.20 (2H, m), 7.
10-7.40 (4H, m).
【0043】参考例14 4−(3−クロロプロピル)−2H−1,4−ベンゾオ
キサジン−3(4H)−オン 2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)−オン
(1.49g)のジメチルホルムアミド(10ml)溶
液に水素化ナトリウム(60%鉱油懸濁液400mg)
を室温で加え、室温で1.5時間攪拌した。反応混合物
に1−ブロモ−3−クロロプロパン(0.989ml)
を室温で加え、室温で16時間攪拌した。反応液に水を
加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和炭酸水素ナ
トリウム水溶液と飽和食塩水で洗い、無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥し、ろ過し、濃縮した。残留物をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=4:
1で溶出)で精製し、表題化合物(1.96g)を無色
油状物質として得た。1H-NMR(CDCl3)δ: 2.05-2.35 (2
H, m), 3.64 (2H, t, J = 6.2 Hz), 4.11 (2H, t, J =
6.6 Hz), 4.61 (2H, s), 6.95-7.10 (4H, m).
【0044】参考例15 4−(3−クロロプロピル)−2H−1,4−ベンゾチ
アジン−3(4H)−オン 2H−1,4−ベンゾチアジン−3(4H)−オン
(1.65g)のジメチルホルムアミド(10ml)溶
液に水素化ナトリウム(60%鉱油懸濁液400mg)
を室温で加え、室温で1.5時間攪拌した。反応混合物
に1−ブロモ−3−クロロプロパン(0.989ml)
を室温で加え、室温で16時間攪拌した。反応液に水を
加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和炭酸水素ナ
トリウム水溶液と飽和食塩水で洗い、無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥し、ろ過し、濃縮した。残留物をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=4:
1で溶出)で精製し、表題化合物(2.26g)を無色
油状物質として得た。1H-NMR(CDCl3)δ: 2.00-2.40 (2
H, m), 3.39 (2H, s), 3.59 (2H, t, J = 6.6 Hz), 4.1
7(2H, t, J = 7.4 Hz), 6.95-7.45 (4H, m).
【0045】参考例16 1−(3−クロロプロピル)−3,4−ジヒドロキノキサ
リン−2(1H)−オン 参考例12と同様の方法で、3,4−ジヒドロキノキサ
リン−2(1H)−オンを用いて、表題化合物を無色液
体として得た。1H-NMR(CDCl3)δ: 2.05-2.35 (2H, m),
3.63 (2H, t, J = 6.6 Hz), 3.94 (2H, s), 4.11 (2H,
t, J = 7.4 Hz),6.65-7.20 (4H, m).
【0046】参考例17 [2−[[3−(1H−インデン−1−スピロ−4’−
ピペリジン−1’−イル)プロピル]アミノ]フェニ
ル]酢酸 tert−ブチル 参考例5と同様の方法でアニリンの代わりに(2−アミ
ノフェニル)酢酸tert−ブチルを用いて、表題化合
物を無色液体として得た。1H-NMR(CDCl3)δ: 1.35-1.45
(2H, m), 1.43 (9H, s), 1.86-2.03 (2H, m), 2.10-2.
45 (4H, m), 2.63 (2H, t, J = 7.3 Hz), 3.00-3.15 (2
H, m), 3.16-3.32 (2H, m), 3.49(2H, s), 4.75-4.84
(1H, br), 6.64-6.78 (3H, m), 6.86 (1H, d, J = 5.4
Hz),7.05-7.43 (6H, m).
【0047】参考例18 1−(3−クロロプロピル)−3,4,5,6−テトラ
ヒドロ−1−ベンズアゾシン−2(1H)−オン 参考例12と同様の方法で、3,4,5,6−テトラヒ
ドロ−1−ベンズアゾシン−2(1H)−オンを用い
て、表題化合物を無色液体として得た。1H-NMR(CDCl3)
δ: 1.20-2.45 (9H, m), 2.70-2.90 (1H, m), 3.45-3.6
5 (3H, m), 4.20-4.40 (1H, m), 7.15-7.45 (4H, m).
【0048】参考例19 1−(3−クロロプロピル)−1,3−ジヒドロ−2H
−ベンズイミダゾール−2−オン 参考例12と同様の方法で、1,3−ジヒドロ−2H−
ベンズイミダゾール−2−オンを用いて、表題化合物を
無色液体として得た。1H-NMR(CDCl3)δ: 2.00-2.35 (2
H, m), 3.62 (2H, t, J = 6.2 Hz), 4.08 (2H, t, J =
6.6 Hz), 7.00-7.25 (4H, m).
【0049】参考例20 5−オキソ−1−[2−(ピリジン−2−イル)エチ
ル]ピロリジン−3−カルボン酸 イタコン酸(3.90g)と2−(2−アミノエチル)
ピリジン(3.67g)と水(3ml)の混合物を15
0℃で2時間加熱した。残留物をイソプロパノールで洗
い、表題化合物(4.09g)を無色固体として得た。
1H-NMR(CDCl3)δ: 2.63 (1H, dd, J = 17.2, 10.0 Hz),
2.83 (1H, dd, J = 17.2, 8.2 Hz), 2.93-3.41 (3H,
m), 3.63 (2H, t, J = 7.9 Hz), 3.68-3.87 (2H, m),
7.27-7.41(2H, m), 7.79 (1H, dt, J = 2.0, 7.7 Hz),
8.59-8.65 (1H, m). 参考例21 5−オキソ−1−[2−(ピペリジン−1−イル)エチ
ル]ピロリジン−3−カルボン酸 イタコン酸(3.90g)と1−(2−アミノエチル)
ピペリジン(3.85g)と水(5ml)の混合物を1
40℃で2時間加熱した。残留物をイソプロパノールと
酢酸エチルで洗い、表題化合物(5.24g)を無色固
体として得た。 1H-NMR(CDCl3)δ: 1.50-2.10 (6H, m),
2.50-3.80 (12H, m), 4.15-4.35 (1H, m).
【0050】合成例1 N−[3−(1H−インデン−1−スピロ−4’−ピペ
リジン−1’−イル)プロピル]−1−メチル−5−オ
キソ−N−フェニル−3−ピロリジンカルボキサミド
フマル酸塩 スピロ[1H−インデン−1,4’−ピペリジン]トリ
フルオロ酢酸塩(405mg)とN−(3−クロロプロ
ピル)−1−メチル−5−オキソ−N−フェニル−3−
ピロリジンカルボキサミド(465mg)のアセトニト
リル(20ml)溶液によう化カリウム(226mg)
と炭酸カリウム(282mg)を室温で加え、24時間
加熱還流した。放冷後、反応液に水を加え、酢酸エチル
で抽出した。抽出液を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ
過し、濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(酢酸エチルとメタノール:酢酸エチル=1:
4で溶出)で精製し、エタノールに溶解し、フマル酸
(108mg)を加え、濃縮した。残留物をエーテルで
洗い、表題化合物(463mg)を無色固体として得
た。1H-NMR(DMSO-d6)δ: 1.10-1.30 (2H, m), 1.60-1.8
0 (2H, m), 2.00-3.80 (15H, m), 2.63 (3H, s), 6.59
(2H, s), 6.80 (1H, d, J = 5.4 Hz), 6.97 (1H,d, J =
5.4 Hz), 7.10-7.60 (9H, m).
【0051】実施例1 N−[3−(1H−インデン−1−スピロ−4’−ピペ
リジン−1’−イル)プロピル]−N−フェニルアセタ
ミド フマル酸塩 N−[3−(1H−インデン−1−スピロ−4’−ピペ
リジン−1’−イル)プロピル]アニリン(80mg)
とピリジン(0.040ml)の塩化メチレン(1m
l)溶液に塩化アセチル(0.021ml)を室温で加
え、室温で1時間攪拌した。反応液に水酸化ナトリウム
水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和炭
酸水素ナトリウム水溶液と飽和食塩水で洗い、無水硫酸
ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮した。残留物をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチルで溶出)
で精製し、エーテルに溶解し、フマル酸(29mg)を
加え、析出物をエーテルで洗い、表題化合物(60m
g)を無色固体として得た。1H-NMR(DMSO-d6)δ: 1.10-
1.30 (2H, m), 1.60-1.80 (5H, m), 2.05-2.30 (2H,
m), 2.30-2.75 (4H, m), 3.00-3.15 (2H, m), 3.65-3.8
0 (2H, m), 6.60 (2H, s),6.81 (1H, d, J = 5.8 Hz),
6.98 (1H, d, J = 5.8 Hz), 7.10-7.55 (9H, m).
【0052】実施例2 N−[3−(1H−インデン−1−スピロ−4’−ピペ
リジン−1’−イル)プロピル]−5−オキソ−1,N
−ジフェニル−3−ピロリジンカルボキサミド塩酸塩 5−オキソ−1−フェニル−3−ピロリジンカルボン酸
(108mg)の塩化メチレン(1.06ml)溶液に
塩化オキザリル(0.051ml)とジメチルホルムア
ミド(0.004ml)を室温で加え、室温で30分間
攪拌した。この反応液をN−[3−(1H−インデン−
1−スピロ−4’−ピペリジン−1’−イル)プロピ
ル]アニリン(145mg)とピリジン(0.072m
l)の塩化メチレン(2ml)溶液に室温で加え、室温
で20分間攪拌した。反応液に水酸化ナトリウム水溶液
を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和炭酸水素
ナトリウム水溶液と飽和食塩水で洗い、無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥し、ろ過し、濃縮した。残留物をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(酢酸エチルで溶出)で精製
し、酢酸エチルに溶解し、1N塩酸エーテル溶液を加
え、析出物をエーテルで洗い、表題化合物(62mg)
を無色固体として得た。1H-NMR(DMSO-d6)δ: 1.25-1.45
(2H, m), 1.80-4.05 (17H, m), 6.90 (1H, d, J = 5.4
Hz), 7.05-7.70(15H, m).
【0053】実施例3 1−アセチル−N−[3−(1H−インデン−1−スピ
ロ−4’−ピペリジン−1’−イル)プロピル]−N−
フェニル−4−ピペリジンカルボキサミド フマル酸塩 N−[3−(1H−インデン−1−スピロ−4’−ピペ
リジン−1’−イル)プロピル]アニリン(142m
g)とピリジン(0.072ml)の塩化メチレン(2
ml)溶液に1−アセチルピペリジン−4−カルボン酸
塩化物(101mg)を室温で加え、室温で30分間攪
拌した。反応液に水酸化ナトリウム水溶液を加え、酢酸
エチルで抽出した。抽出液を飽和炭酸水素ナトリウム水
溶液と飽和食塩水で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥
し、ろ過し、濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(酢酸エチルとメタノール:酢酸エチル
=1:1で溶出で溶出)で精製し、メタノールに溶解
し、フマル酸(29mg)を加え、濃縮した。残留物を
エーテルとヘキサンの混合溶液で洗い、表題化合物(1
16mg)を無色固体として得た。1H-NMR(DMSO-d6)δ:
1.10-2.80 (17H, m), 1.94 (3H, m), 2.95-3.15 (2H,
m), 3.50-3.80 (3H, m), 4.20-4.35 (1H, m), 6.59(2H,
s), 6.81 (1H, d, J = 5.4 Hz), 6.99 (1H, d, J = 5.
4 Hz), 7.10-7.60 (9H, m).
【0054】実施例4 N−[3−(1H−インダン−1−スピロ−4’−ピペ
リジン−1’−イル)プロピル]−1−メチル−5−オ
キソ−N−フェニル−3−ピロリジンカルボキサミド
塩酸塩 1H−インダン−1−スピロ−4’−ピペリジン トリ
フルオロ酢酸塩(138mg)とN−(3−クロロプロ
ピル)−1−メチル−5−オキソ−N−フェニル−3−
ピロリジンカルボキサミド(157mg)のジメチルホ
ルムアミド(5ml)溶液によう化カリウム(76m
g)と炭酸セシウム(448mg)と臭化テトラ−n−
ブチルアンモニウム(2mg)を室温で加え、80℃で
18時間攪拌した。放冷後、反応液に水を加え、酢酸エ
チルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗い、無水硫酸
ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮した。残留物をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチルとメタノ
ール:酢酸エチル=1:1で溶出)で精製し、酢酸エチ
ルに溶解し、1N塩酸エーテル溶液を加え、析出物をエ
ーテルで洗い、表題化合物(115mg)を無色固体と
して得た。1H-NMR(DMSO-d6)δ: 1.55-3.80 (19H, m),
2.06 (2H, t, J = 6.5 Hz), 2.70 (3H, s), 2.89 (2H,
t, J = 6.5 Hz), 7.05-7.60 (9H, m).
【0055】実施例5 N−(4−クロロフェニル)−N−[3−(1H−イン
デン−1−スピロ−4’−ピペリジン−1’−イル)プ
ロピル]−1−メチル−5−オキソ−3−ピロリジンカ
ルボキサミド 塩酸塩 1H−インデン−1−スピロ−4’−ピペリジン トリ
フルオロ酢酸塩(300mg)とN−(4−クロロフェ
ニル)−N−(3−クロロプロピル)−1−メチル−5
−オキソ−3−ピロリジンカルボキサミド(395m
g)のジメチルホルムアミド(5ml)溶液によう化カ
リウム(166mg)と炭酸カリウム(553mg)と
臭化テトラ−n−ブチルアンモニウム(3mg)を室温
で加え、80℃で24時間攪拌した。放冷後、反応液に
水を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水
で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し
た。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢
酸エチルとメタノール:酢酸エチル=1:4で溶出)で
精製し、酢酸エチルに溶解し、1N塩酸エーテル溶液を
加え、析出物をエーテルで洗い、表題化合物(420m
g)を無色固体として得た。1H-NMR(DMSO-d6)δ: 1.25-
1.40 (2H, m), 1.80-2.05 (2H, m), 2.05-2.25(1H, m),
2.40-4.30 (14H, s), 2.65 (3H, s), 6.90 (1H, d, J
= 5.8 Hz), 7.16 (1H, d, J = 5.8 Hz), 7.20-7.45 (4
H, m), 7.45-7.65 (4H, m).
【0056】実施例6 N−(4−フルオロフェニル)−N−[3−(1H−イ
ンデン−1−スピロ−4’−ピペリジン−1’−イル)
プロピル]−1−メチル−5−オキソ−3−ピロリジン
カルボキサミド 塩酸塩 1H−インデン−1−スピロ−4’−ピペリジン トリ
フルオロ酢酸塩(299mg)とN−(3−クロロプロ
ピル)−N−(4−フルオロフェニル)−1−メチル−
5−オキソ−3−ピロリジンカルボキサミド(375m
g)のジメチルホルムアミド(5ml)溶液によう化カ
リウム(166mg)と炭酸カリウム(553mg)と
臭化テトラ−n−ブチルアンモニウム(3mg)を室温
で加え、80℃で16時間攪拌した。放冷後、反応液に
水を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和炭酸水
素ナトリウム水溶液と飽和食塩水で洗い、無水硫酸ナト
リウムで乾燥し、ろ過し、濃縮した。残留物をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチルとメタノー
ル:酢酸エチル=1:4で溶出)で精製し、酢酸エチル
とエーテルの混合溶液に溶解し、1N塩酸エーテル溶液
を加え、析出物をエーテルで洗い、表題化合物(335
mg)を無色固体として得た。1H-NMR(DMSO-d6)δ: 1.2
0-1.40 (2H, m), 1.80-3.80 (17H, m), 2.65 (3H, s),
6.90 (1H, d, J= 5.6 Hz), 7.16 (1H, d, J = 5.6 Hz),
7.10-7.60 (8H, m).
【0057】実施例7 N−[3−(1H−インデン−1−スピロ−4’−ピペ
リジン−1’−イル)プロピル]−1−(メチルスルホ
ニル)−N−フェニル−4−ピペリジンカルボキサミド
フマル酸塩 1H−インデン−1−スピロ−4’−ピペリジン トリ
フルオロ酢酸塩(300mg)とN−(3−クロロプロ
ピル)−1−(メチルスルホニル)−N−フェニル−4
−ピペリジンカルボキサミド(358mg)のジメチル
ホルムアミド(5ml)溶液によう化カリウム(166
mg)と炭酸セシウム(1.30g)と臭化テトラ−n
−ブチルアンモニウム(3mg)を室温で加え、80℃
で89時間攪拌した。放冷後、反応液に水を加え、酢酸
エチルで抽出した。抽出液を飽和炭酸水素ナトリウム水
溶液と飽和食塩水で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥
し、ろ過し、濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(酢酸エチルとメタノール:酢酸エチル
=1:1で溶出)で精製し、酢酸エチルに溶解し、フマ
ル酸(102mg)を加え、析出物をエーテルで洗い、
表題化合物(176mg)を無色固体として得た。1H-N
MR(DMSO-d6)δ: 1.20-1.40 (2H, m), 1.45-3.80 (21H,
m), 2.76 (3H,m), 6.61 (2H, s), 6.45-6.75 (3H, m),
6.85 (1H, d, J= 5.8 Hz), 7.05 (1H, d, J = 5.8 Hz),
7.10-7.60 (6H, m).
【0058】実施例8 N−[3−(1H−インデン−1−スピロ−4’−ピペ
リジン−1’−イル)プロピル]−3,4−ジヒドロ−
2(1H)−キノリノン 塩酸塩 1H−インデン−1−スピロ−4’−ピペリジン トリ
フルオロ酢酸塩(300mg)と1−(3−クロロプロ
ピル)−3,4−ジヒドロ−2(1H)−キノリノン
(224mg)のジメチルホルムアミド(5ml)溶液
によう化カリウム(166mg)と臭化テトラ−n−ブ
チルアンモニウム(3mg)と炭酸セシウム(1.30
g)を室温で加え、80℃で15時間攪拌した。放冷
後、反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液
を飽和食塩水で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ
過し、濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(酢酸エチルで溶出)で精製し、エーテルに溶
解し、1N塩酸エーテル溶液を加え、析出物をエーテル
で洗い、表題化合物(247mg)を無色固体として得
た。1H-NMR(DMSO-d6)δ: 1.25-1.40 (2H, m), 1.95-2.2
0 (2H, m), 2.45-2.65 (4H, m), 2.80-3.00 (2H, m),
3.15-3.70 (6H, m), 4.01 (2H, t, J = 7.0 Hz),6.89
(1H, d, J = 5.8 Hz), 6.95-7.45 (8H, m), 7.16 (1H,
d, J = 5.8 Hz).
【0059】実施例9 N−[3−(1H−インデン−1−スピロ−4’−ピペ
リジン−1’−イル)プロピル]−1,3,4,5−テ
トラヒドロ−2H−1−ベンズアゼピン−2−オン 塩
酸塩 1H−インデン−1−スピロ−4’−ピペリジン トリ
フルオロ酢酸塩(300mg)と1−(3−クロロプロ
ピル)−1,3,4,5−テトラヒドロ−2H―1―ベ
ンズアゼピン−2−オン(238mg)のジメチルホル
ムアミド(5ml)溶液によう化カリウム(166m
g)と臭化テトラ−n−ブチルアンモニウム(3mg)
と炭酸カリウム(553mg)を室温で加え、80℃で
18時間攪拌した。放冷後、反応液に水を加え、酢酸エ
チルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗い、無水硫酸
ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮した。残留物をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチルとメタノ
ール:酢酸エチル=1:10で溶出)で精製し、エーテ
ルに溶解し、1N塩酸エーテル溶液を加え、析出物をエ
ーテルで洗い、表題化合物(258mg)を無色固体と
して得た。1H-NMR(DMSO-d6)δ: 1.20-1.40 (2H, m), 1.
70-4.00 (18H, m), 6.88 (1H, d, J = 5.8 Hz), 7.16
(1H, d, J = 5.8 Hz), 7.10-7.50 (8H, m).
【0060】実施例10 N−[3−(1H−インデン−1−スピロ−4’−ピペ
リジン−1’−イル)プロピル]−2H−1,4−ベン
ゾオキサジン−3(4H)−オン 塩酸塩 1H−インデン−1−スピロ−4’−ピペリジン トリ
フルオロ酢酸塩(299mg)と4−(3−クロロプロ
ピル)−2H−1,4−ベンゾオキサジン−3(4H)
−オン(226mg)のジメチルホルムアミド(5m
l)溶液によう化カリウム(166mg)と臭化テトラ
−n−ブチルアンモニウム(3mg)と炭酸カリウム
(553mg)を室温で加え、80℃で20時間攪拌し
た。放冷後、反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出し
た。抽出液を飽和食塩水で洗い、無水硫酸ナトリウムで
乾燥し、ろ過し、濃縮した。残留物をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(酢酸エチルで溶出)で精製し、エ
ーテルに溶解し、1N塩酸エーテル溶液を加え、析出物
をエーテルで洗い、表題化合物(316mg)を無色固
体として得た。1H-NMR(DMSO-d6)δ: 1.20-1.40 (2H,
m), 2.00-2.25 (2H, m), 2.35-2.70 (2H, m), 3.10-3.7
0 (6H, m), 4.04 (2H, t, J = 7.0 Hz), 4.68 (2H, s),
6.89 (1H, d, J = 5.6 Hz), 7.00-7.45 (8H, m), 7.16
(1H, d, J = 5.6 Hz).
【0061】実施例11 N−[3−(1H−インデン−1−スピロ−4’−ピペ
リジン−1’−イル)プロピル]−2H−1,4−ベン
ゾチアジン−3(4H)−オン 塩酸塩 1H−インデン−1−スピロ−4’−ピペリジン トリ
フルオロ酢酸塩(300mg)と4−(3−クロロプロ
ピル)−2H−1,4−ベンゾチアジン−3(4H)−
オン(241mg)のジメチルホルムアミド(5ml)
溶液によう化カリウム(167mg)と臭化テトラ−n
−ブチルアンモニウム(3mg)と炭酸カリウム(55
0mg)を室温で加え、80℃で20時間攪拌した。放
冷後、反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出
液を飽和食塩水で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、
ろ過し、濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(酢酸エチルで溶出)で精製し、エーテルに
溶解し、1N塩酸エーテル溶液を加え、析出物をエーテ
ルで洗い、表題化合物(310mg)を無色固体として
得た。1H-NMR(DMSO-d6)δ: 1.20-1.40 (2H, m), 2.00-
2.20 (2H, m), 2.30-2.70 (2H, m), 3.10-3.70 (6H,
m), 3.55 (2H, s), 4.08 (2H, t, J = 7.4 Hz),6.89 (1
H, d, J = 5.8 Hz), 7.00-7.50 (8H, m), 7.16 (1H, d,
J = 5.8 Hz).
【0062】実施例で得られた化合物の構造式を以下に
示す。
【化30】
【0063】
【化31】
【0064】実施例12 1−[3−(1H−インデン−1−スピロ−4’−ピペ
リジン−1’−イル)プロピル]−3,4−ジヒドロキ
ノキサリン−2(1H)−オン 塩酸塩 実施例8と同様の方法で表題化合物を無色固体として得
た。1H-NMR(DMSO-d6)δ:1.20-1.40 (2H, m), 2.00-4.45
(16H, m), 3.81 (2H, s), 3.99 (2H, t, J = 7.2 Hz),
6.60-8.00 (10H, m).
【0065】実施例13 1−[3−(1H−インデン−1−スピロ−4’−ピペ
リジン−1’−イル)プロピル]−1,3−ジヒドロ−
2H−インドール−2−オン 塩酸塩 [2−[[3−(1H−インデン−1−スピロ−4’−
ピペリジン−1’−イル)プロピル]アミノ]フェニ
ル]酢酸 tert−ブチル(606mg)のエタノー
ル(2ml)溶液に4N 塩酸の酢酸エチル(8ml)
溶液を室温で加え、室温で2時間攪拌し、濃縮した。残
留物にエタノール(10ml)を加え、70℃で4時間
攪拌し、濃縮した。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水
溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩
水で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮
した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(ヘキサン:酢酸エチル=1:1と酢酸エチルと酢酸エ
チル:メタノール=4:1で溶出)と塩基性シリカゲル
カラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=
5:1とヘキサン:酢酸エチル=2:1で溶出)で精製
し、エタノールに溶解し、1N塩酸エーテル溶液を加
え、濃縮した。析出物をエーテルで洗い、表題化合物
(288mg)を無色固体として得た。1H-NMR(DMSO-
d6)δ: 1.20-1.38 (2H, m), 2.00-2.24 (2H, m), 2.50-
2.78 (2H, m), 3.10-3.70 (8H, m), 3.81 (2H, t,J =
6.5Hz), 6.87 (1H, d, J = 5.4 Hz), 6.98-7.42 (9H,
m).
【0066】実施例14 1−[3−(1H−インデン−1−スピロ−4’−ピペ
リジン−1’−イル)プロピル]−3,4,5,6−テ
トラヒドロ−1−ベンズアゾシン−2(1H)−オン
塩酸塩 実施例8と同様の方法で表題化合物を無色固体として得
た。1H-NMR(DMSO-d6)δ:1.10-1.40 (2H, m), 1.45-4.20
(20H, m), 6.89 (1H, d, J = 5.4 Hz), 7.16 (1H, d,
J = 5.4 Hz), 7.20-7.45 (8H, m).
【0067】実施例15 1−[2−(1H−インデン−1−スピロ−4’−ピペ
リジン−1’−イル)エチル]−3,4−ジヒドロ−2
(1H)−キノリノン 塩酸塩 1H−インデン−1−スピロ−4’−ピペリジントリフ
ルオロ酢酸塩(159mg)と3−(2−オキソ−3,
4−ジヒドロキノリン−1(2H)−イル)アセトアル
デヒド(98mg)と酢酸ナトリウム(43mg)とナ
トリウム水素化トリアセトキシホウ素(168mg)と
テトラヒドロフラン(5ml)の混合物を1.5時間攪
拌した。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加
え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗
い、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮した。
残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エ
チルで溶出)で精製し、エーテルに溶解し、1N塩酸エ
ーテル溶液を加え、析出物をエーテルで洗い、表題化合
物(111mg)を無色固体として得た。1H-NMR(DMSO-
d6)δ: 1.25-1.45 (2H, m), 2.30-2.70 (4H, m), 2.85-
3.00 (2H, m), 3.25-3.55(4H, m), 3.65-3.85 (2H, m),
4.40 (2H, t, J = 7.4 Hz), 6.90 (1H, d, J = 5.6 H
z), 7.00-7.45 (9H, m).
【0068】実施例16 1−[4−(1H−インデン−1−スピロ−4’−ピペ
リジン−1’−イル)ブチル]−3,4−ジヒドロ−2
(1H)−キノリノン 塩酸塩 実施例8と同様の方法で表題化合物を無色固体として得
た。1H-NMR(DMSO-d6)δ:1.25-1.40 (2H, m), 1.50-1.95
(4H, m), 2.45-2.70 (4H, m), 2.80-2.95 (2H,m), 3.1
0-3.65 (6H, m), 3.96 (2H, t, J = 7.6 Hz), 6.89 (1
H, d, J = 5.8 Hz), 6.95-7.45 (9H, m).
【0069】実施例17 1−[5−(1H−インデン−1−スピロ−4’−ピペ
リジン−1’−イル)ペンチル]−3,4−ジヒドロ−
2(1H)−キノリノン 塩酸塩 実施例8と同様の方法で表題化合物を無色固体として得
た。1H-NMR(DMSO-d6)δ:1.25-1.95 (8H, m), 2.30-2.70
(4H, m), 2.86 (2H, t, J = 8.2 Hz), 3.05-3.70 (6H,
m), 3.92 (2H, t, J = 7.4 Hz), 6.90 (1H, d, J = 5.
6 Hz), 6.95-7.45 (9H, m).
【0070】実施例18 1−[3−(1H−インデン−1−スピロ−4’−ピペ
リジン−1’−イル)プロピル]−1,3−ジヒドロ−
2H−ベンズイミダゾール−2−オン 塩酸塩 実施例8と同様の方法で表題化合物を無色固体として得
た。1H-NMR(DMSO-d6)δ:1.25-1.40 (2H, m), 2.00-4.05
(12H, m), 6.87 (1H, d, J = 5.8 Hz), 6.95-7.40 (9
H, m).
【0071】実施例19 1−[3−(1H−インデン−1−スピロ−4’−ピペ
リジン−1’−イル)プロピル]−1,3−ジヒドロ−
3−メチル−2H−ベンズイミダゾール−2−オン フ
マル酸塩 1−[3−(1H−インデン−1−スピロ−4’−ピペ
リジン−1’−イル)プロピル]−1,3−ジヒドロ−
2H−ベンズイミダゾール−2−オン(359mg)の
N,N−ジメチルホルムアミド(4ml)溶液に60%
水素化ナトリウム(48mg)を室温で加え、室温で1
時間攪拌し、さらに、ヨウ化メチル(0.075ml)
を室温で加え、室温で2.5時間攪拌した。反応液に水
を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で
洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し
た。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(メ
タノール:酢酸エチル=1:9で溶出)で精製し、エー
テル(10ml)に溶解し、フマル酸(61mg)を加
え、析出物をエーテルで洗い、表題化合物(184m
g)を無色固体として得た。1H-NMR(DMSO-d6)δ: 1.10-
1.30 (2H, m), 1.85-2.20(4H, m), 2.35-2.70 (4H, m),
2.95-3.15 (2H, m), 3.35 (3H, s), 3.94 (2H, t, J =
6.6 Hz), 6.61 (2H, s), 6.79 (1H, d, J = 5.6 Hz),
6.96 (1H, d, J =5.6 Hz), 7.00-7.45 (8H, m).
【0072】実施例20 1−[3−(1H−インデン−1−スピロ−4’−ピペ
リジン−1’−イル)プロピル]−3−エチル−1,3
−ジヒドロ−2H−ベンズイミダゾール−2−オン 実施例19と同様の方法で表題化合物を無色液体として
得た。1H-NMR(CDCl3)δ:1.20-1.45 (2H, m), 1.35 (3H,
t, J = 7.4 Hz), 1.90-2.45 (6H, m), 2.54 (2H, t, J
= 6.6 Hz), 2.90-3.10 (2H, m), 3.90-4.20 (2H, m),
3.97 (2H, q, J= 7.4 Hz), 6.73 (1H, d, J = 5.4 Hz),
6.82 (1H, d, J = 5.4 Hz), 6.95-7.45(8H, m).
【0073】実施例21 1−[3−(1H−インデン−1−スピロ−4’−ピペ
リジン−1’−イル)プロピル]−1,3−ジヒドロ−
3−プロピル−2H−ベンズイミダゾール−2−オン 実施例19と同様の方法で表題化合物を無色固体として
得た。1H-NMR(DMSO-d6)δ: 0.88 (3H, t, J = 7.8 Hz),
1.20-1.40 (2H, m), 1.55-1.80 (2H, m), 2.10-3.70
(10H, m), 3.82 (2H, t, J = 7.2 Hz), 4.00 (2H, t, J
= 7.0 Hz), 6.88(1H, d, J = 5.4 Hz), 7.15 (1H, d,
J = 5.4 Hz), 7.05-7.50 (8H, m).
【0074】実施例22 N−(3−クロロフェニル)−N−[3−(1H−イン
デン−1−スピロ−4’−ピペリジン−1’−イル)プ
ロピル]−1−メチル−5−オキソピロリジン−3−カ
ルボキサミド 塩酸塩 1−メチル−5−オキソピロリジン−3−カルボン酸
(172mg)と塩化オキザリル(0.113ml)と
N,N−ジメチルホルムアミド(0.007ml)と塩
化メチレン(2ml)の混合物を室温で30分間攪拌
し、N−(3−クロロフェニル)−N−[3−(1H−
インデン−1−スピロ−4’−ピペリジン−1’−イ
ル)プロピル]アミン(353mg)とピリジン(0.
162ml)の塩化メチレン(4ml)溶液を室温で加
え、室温で18時間間攪拌した。反応液に飽和炭酸水素
ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出
液を飽和食塩水で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、
ろ過し、濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(酢酸エチルとメタノール:酢酸エチル=
1:9で溶出)で精製し、エーテルに溶解し、1N塩酸
エーテル溶液を加え、析出物をエーテルで洗い、表題化
合物(226mg)を無色固体として得た。1H-NMR(DMS
O-d6)δ: 1.25-1.40 (2H, m), 1.80-3.80 (17H, m), 2.
65 (3H, s), 6.87 (1H,d, J = 5.8 Hz), 7.15 (1H, d,
J = 5.8 Hz), 7.10-7.70 (8H, m).
【0075】実施例23 N−(2−クロロフェニル)−N−[3−(1H−イン
デン−1−スピロ−4’−ピペリジン−1’−イル)プ
ロピル]−1−メチル−5−オキソピロリジン−3−カ
ルボキサミド 塩酸塩 実施例22と同様の方法で、1−メチル−5−オキソピ
ロリジン−3−カルボン酸とN−(2−クロロフェニ
ル)−N−[3−(1H−インデン−1−スピロ−4’
−ピペリジン−1’−イル)プロピル]アミンを用い
て、表題化合物を無色固体として得た。1H-NMR(DMSO-
d6)δ: 1.25-1.40 (2H, m), 1.80-4.20 (17H, m), 2.64
(3H, s), 6.89 (1H, d, J = 6.0 Hz), 7.15-7.80 (9H,
m).
【0076】実施例24 N−(3,4−ジクロロフェニル)−N−[3−(1H
−インデン−1−スピロ−4’−ピペリジン−1’−イ
ル)プロピル]−1−メチル−5−オキソピロリジン−
3−カルボキサミド 塩酸塩 実施例22と同様の方法で、1−メチル−5−オキソピ
ロリジン−3−カルボン酸とN−(3,4−ジクロロフ
ェニル)−N−[3−(1H−インデン−1−スピロ−
4’−ピペリジン−1’−イル)プロピル]アミンを用
いて、表題化合物を無色固体として得た。1H-NMR(DMSO-
d6)δ: 1.25-1.40 (2H, m), 1.80-3.80 (17H, m), 2.65
(3H, s), 6.90 (1H, d, J = 5.6 Hz), 7.15 (1H, d, J
= 5.6 Hz), 7.10-7.95 (7H, m).
【0077】実施例25 N−(3−クロロフェニル)−N−[3−(1H−イン
デン−1−スピロ−4’−ピペリジン−1’−イル)プ
ロピル]−5−オキソ−1−(2−フェニルエチル)ピ
ロリジン−3−カルボキサミド 塩酸塩 実施例22と同様の方法で、5−オキソ−1−(2−フ
ェニルエチル)ピロリジン−3−カルボン酸とN−(3
−クロロフェニル)−N−[3−(1H−インデン−1
−スピロ−4’−ピペリジン−1’−イル)プロピル]
アミンを用いて、表題化合物を無色固体として得た。1H
-NMR(DMSO-d6)δ: 1.20-1.40 (2H, m), 1.80-3.80 (21
H, m), 6.90 (1H, d, J = 5.4 Hz), 7.10-7.70 (14H,
m).
【0078】実施例26 N−(3,4−ジクロロフェニル)−N−[3−(1H
−インデン−1−スピロ−4’−ピペリジン−1’−イ
ル)プロピル]−5−オキソ−1−(2−フェニルエチ
ル)ピロリジン−3−カルボキサミド 塩酸塩 実施例22と同様の方法で、5−オキソ−1−(2−フ
ェニルエチル)ピロリジン−3−カルボン酸とN−
(3,4−ジクロロフェニル)−N−[3−(1H−イ
ンデン−1−スピロ−4’−ピペリジン−1’−イル)
プロピル]アミンを用いて、表題化合物を無色固体とし
て得た。1H-NMR(DMSO-d6)δ: 1.25-1.40 (2H,m), 1.80-
3.80 (21H, m), 6.90 (1H, d, J = 5.8 Hz), 7.10-7.40
(10H, m), 7.49 (1H, dd, J = 2.2, 8.4 Hz), 7.79 (1
H, d, J = 8.4 Hz), 7.86 (1H, d, J =2.2 Hz).
【0079】実施例27 N−(2−フルオロフェニル)−N−[3−(1H−イ
ンデン−1−スピロ−4’−ピペリジン−1’−イル)
プロピル]−1−メチル−5−オキソピロリジン−3−
カルボキサミド 塩酸塩 実施例22と同様の方法で、1−メチル−5−オキソピ
ロリジン−3−カルボン酸とN−(2−フルオロフェニ
ル)−N−[3−(1H−インデン−1−スピロ−4’
−ピペリジン−1’−イル)プロピル]アミンを用い
て、表題化合物を無色固体として得た。1H-NMR(DMSO-
d6)δ: 1.20-1.45 (2H, m), 1.80-4.00 (17H,m), 2.65
(3H, s), 6.90 (1H, d, J = 5.4 Hz), 7.16 (1H, d, J
= 5.4 Hz), 7.10-7.70 (8H, m).
【0080】実施例28 N−[3−(1H−インデン−1−スピロ−4’−ピペ
リジン−1’−イル)プロピル]−N−(2−メトキシ
フェニル)−1−メチル−5−オキソピロリジン−3−
カルボキサミド 塩酸塩 実施例22と同様の方法で、1−メチル−5−オキソピ
ロリジン−3−カルボン酸とN−[3−(1H−インデ
ン−1−スピロ−4’−ピペリジン−1’−イル)プロ
ピル]−N−(2−メトキシフェニル)アミンを用い
て、表題化合物を無色固体として得た。1H-NMR(DMSO-
d6)δ: 1.25-1.40 (2H, m), 1.80-4.30 (17H,m), 2.76
(3H, s), 3.87 (3H, s), 6.90 (1H, d, J = 5.8 Hz),
7.00-7.55 (9H,m).
【0081】実施例29 N−[3−(1H−インデン−1−スピロ−4’−ピペ
リジン−1’−イル)プロピル]−1−メチル−5−オ
キソ−N−(2−トリフルオロメチルフェニル)ピロリ
ジン−3−カルボキサミド 実施例22と同様の方法で1−メチル−5−オキソピロ
リジン−3−カルボン酸とN−[3−(1H−インデン
−1−スピロ−4’−ピペリジン−1’−イル)プロピ
ル]−N−(2−トリフルオロメチルフェニル)アミン
を用いて、表題化合物を無色固体として得た。1H-NMR(C
DCl3)δ: 1.25-4.50 (19H, m), 2.76 (3/2H, s), 2.78
(3/2H, s), 6.74 (1H, d, J = 5.8 Hz), 6.83 (1H, d,
J = 5.8 Hz), 7.10-7.90 (8H, m).
【0082】実施例30 N−[3−(1H−インデン−1−スピロ−4’−ピペ
リジン−1’−イル)プロピル]−1−メチル−N−
(2−メチルフェニル)−5−オキソピロリジン−3−
カルボキサミド 塩酸塩 実施例22と同様の方法で、1−メチル−5−オキソピ
ロリジン−3−カルボン酸とN−[3−(1H−インデ
ン−1−スピロ−4’−ピペリジン−1’−イル)プロ
ピル]−N−(2−メチルフェニル)アミンを用いて、
表題化合物を無色固体として得た。1H-NMR(DMSO-d6)δ:
1.25-1.40 (2H, m), 1.80-4.25 (17H, m), 2.21 (3H,
s), 2.64 (3H, s), 6.90 (1H, d, J = 5.4 Hz), 7.16
(1H, d, J =5.4 Hz), 7.10-7.50 (8H, m).
【0083】実施例31 N−(2−エチルフェニル)−N−[3−(1H−イン
デン−1−スピロ−4’−ピペリジン−1’−イル)プ
ロピル]−1−メチル−5−オキソピロリジン−3−カ
ルボキサミド 塩酸塩 実施例22と同様の方法で、1−メチル−5−オキソピ
ロリジン−3−カルボン酸とN−(2−エチルフェニ
ル)−N−[3−(1H−インデン−1−スピロ−4’
−ピペリジン−1’−イル)プロピル]アミンを用い
て、表題化合物を無色固体として得た。1H-NMR(DMSO-
d6)δ: 1.21 (3H, J = 7.4 Hz), 1.20-1.45 (2H,m), 1.
80-4.40 (19H, m), 2.64 (3H, s), 6.90 (1H, d, J =
5.2 Hz), 7.17 (1H, d, J = 5.2 Hz), 7.10-7.55 (8H,
m).
【0084】実施例32 N−[3−(1H−インデン−1−スピロ−4’−ピペ
リジン−1’−イル)プロピル]−5−オキソ−1−
(2−フェニルエチル)−N−(2−プロピルフェニ
ル)ピロリジン−3−カルボキサミド 塩酸塩 実施例22と同様の方法で、1−メチル−5−オキソピ
ロリジン−3−カルボン酸とN−[3−(1H−インデ
ン−1−スピロ−4’−ピペリジン−1’−イル)プロ
ピル]−N−(2−プロピルフェニル)アミンを用い
て、表題化合物を無色固体として得た。1H-NMR(DMSO-
d6)δ: 0.95 (3H, J = 8.0 Hz), 1.20-1.40 (2H, m),
1.50-1.75 (2H, m), 1.80-4.40 (19H, m), 2.64 (3H,
s), 6.89 (1H, d,J = 5.6 Hz), 7.16 (1H, d, J = 5.6
Hz), 7.10-7.55 (8H, m).
【0085】実施例33 N−[3−(1H−インデン−1−スピロ−4’−ピペ
リジン−1’−イル)プロピル]−1−メチル−N−
(4−メチルフェニル)−5−オキソピロリジン−3−
カルボキサミド 塩酸塩 実施例22と同様の方法で、1−メチル−5−オキソピ
ロリジン−3−カルボン酸とN−[3−(1H−インデ
ン−1−スピロ−4’−ピペリジン−1’−イル)プロ
ピル]−N−(4−メチルフェニル)アミンを用いて、
表題化合物を無色固体として得た。1H-NMR(DMSO-d6)δ:
1.20-1.40 (2H, m), 1.80-2.70 (6H, m), 2.37 (3H,
s), 2.64 (3H, s), 2.90-3.80 (11H, m), 6.89 (1H, d,
J = 5.4Hz), 7.17 (1H, d, J = 5.4 Hz), 7.20-7.45
(8H, m).
【0086】実施例34 N−(2,6−ジメチルフェニル)−N−[3−(1H
−インデン−1−スピロ−4’−ピペリジン−1’−イ
ル)プロピル]−1−メチル−5−オキソピロリジン−
3−カルボキサミド 塩酸塩 実施例22と同様の方法で、1−メチル−5−オキソピ
ロリジン−3−カルボン酸とN−(2,6−ジメチルフ
ェニル)−N−[3−(1H−インデン−1−スピロ−
4’−ピペリジン−1’−イル)プロピル]アミンを用
いて、表題化合物を無色固体として得た。1H-NMR(DMSO-
d6)δ: 1.25-1.40 (2H, m), 1.80-3.70 (17H, m), 2.22
(6H, s), 2.64 (3H, s), 6.89 (1H, d, J = 5.4 Hz),
7.16 (1H,d, J = 5.4 Hz), 7.10-7.45 (7H, m).
【0087】実施例35 N−[3−(1H−インダン−1−スピロ−4’−ピペ
リジン−1’−イル)プロピル]−1−メチル−N−
(2−メチルフェニル)−5−オキソピロリジン−3−
カルボキサミド 塩酸塩 N−[3−(1H−インダン−1−スピロ−4’−ピペ
リジン−1’−イル)プロピル]−1−メチル−N−
(2−メチルフェニル)−5−オキソピロリジン−3−
カルボキサミド 塩酸塩(20mg)のエタノール(1
5ml)溶液に10%パラジウム炭素(15mg)を室
温で加え、水素雰囲気下、室温で5時間攪拌した。反応
液をろ過し、濃縮して、表題化合物(16mg)を無色
固体として得た。1H-NMR(DMSO-d6)δ: 1.55-1.75 (2H,
m), 1.80-3.60 (19H, m), 2.20 (3H,s), 2.63 (3H, s),
3.95-4.25 (2H, m), 7.05-7.50 (8H, m).
【0088】実施例で得られた化合物の構造式を以下に
示す。
【化32】
【0089】実施例36 N−[3−(1H−インデン−1−スピロ−4’−ピペ
リジン−1’−イル)プロピル]−N−(2−メチルフ
ェニル)−5−オキソ−1−(2−フェニルエチル)ピ
ロリジン−3−カルボキサミド 塩酸塩 実施例22と同様の方法で、5−オキソ−1−(2−フ
ェニルエチル)ピロリジン−3−カルボン酸とN−[3
−(1H−インデン−1−スピロ−4’−ピペリジン−
1’−イル)プロピル]−N−(2−メチルフェニル)
アミンを用いて、表題化合物を無色固体として得た。1H
-NMR(DMSO-d6)δ: 1.20-1.40 (2H, m), 1.80-4.20 (21
H, m), 2.17 (3/2H, s), 2.20 (3/2H, s), 6.89 (1H,
d, J = 5.8 Hz), 7.10-7.50 (14H, m)
【0090】実施例37 1−エチル−N−[3−(1H−インデン−1−スピロ
−4’−ピペリジン−1’−イル)プロピル]−5−オ
キソ−N−フェニルピロリジン−3−カルボキサミド
塩酸塩 実施例22と同様の方法で1−エチル−5−オキソピロ
リジン−3−カルボン酸とN−[3−(1H−インデン
−1−スピロ−4’−ピペリジン−1’−イル)プロピ
ル]−N−フェニルアミンを用いて、表題化合物を無色
固体として得た。1H-NMR(DMSO-d6)δ: 0.96 (3H, t, J
= 7.3 Hz), 1.20-1.40 (2H, m), 1.86-2.22 (3H, m),
2.38-2.70 (3H, m), 2.90-3.85 (13H, m), 6.89 (1H,
d, J = 5.8 Hz), 7.17 (1H, d, J = 5.8 Hz), 7.20-7.6
0 (9H, m).
【0091】実施例38 N−[3−(1H−インデン−1−スピロ−4’−ピペ
リジン−1’−イル)プロピル]−5−オキソ−N−フ
ェニル−1−プロピルピロリジン−3−カルボキサミド
塩酸塩 実施例22と同様の方法で5−オキソ−1−プロピルピ
ロリジン−3−カルボン酸とN−[3−(1H−インデ
ン−1−スピロ−4’−ピペリジン−1’−イル)プロ
ピル]−N−フェニルアミンを用いて、表題化合物を無
色固体として得た。1H-NMR(DMSO-d6)δ: 0.77 (3H, t,
J = 7.5 Hz), 1.20-1.55 (4H, m), 1.85-2.25 (3H, m),
2.38-2.70 (3H, m), 2.90-3.85 (13H, m), 6.89 (1H,
d, J = 5.6 Hz), 7.17 (1H, d, J = 5.6 Hz), 7.20-7.6
0 (9H, m).
【0092】実施例39 1−ブチル−N−[3−(1H−インデン−1−スピロ
−4’−ピペリジン−1’−イル)プロピル]−5−オ
キソ−N−フェニルピロリジン−3−カルボキサミド
塩酸塩 実施例22と同様の方法で1−ブチル−5−オキソピロ
リジン−3−カルボン酸とN−[3−(1H−インデン
−1−スピロ−4’−ピペリジン−1’−イル)プロピ
ル]−N−フェニルアミンを用いて、表題化合物を無色
固体として得た。1H-NMR(DMSO-d6)δ: 0.84 (3H, t, J
= 7.1 Hz), 1.05-1.50 (6H, m), 1.85-2.23 (3H, m),
2.38-2.70 (3H, m), 2.90-3.85 (13H, m), 6.89 (1H,
d, J = 5.4Hz), 7.17 (1H, d, J = 5.4 Hz), 7.20-7.60
(9H, m).
【0093】実施例40 N−[3−(1H−インデン−1−スピロ−4’−ピペ
リジン−1’−イル)プロピル]−1−(2−メトキシ
エチル)−5−オキソ−N−フェニルピロリジン−3−
カルボキサミド 塩酸塩 実施例22と同様の方法で1−(2−メトキシエチル)
−5−オキソピロリジン−3−カルボン酸とN−[3−
(1H−インデン−1−スピロ−4’−ピペリジン−
1’−イル)プロピル]−N−フェニルアミンを用い
て、表題化合物を無色固体として得た。1H-NMR(DMSO-
d6)δ: 1.20-1.40 (2H, m), 1.85-2.22 (3H, m), 2.40-
2.70 (3H, m), 2.90-3.85 (15H, m), 3.19 (3H, s), 6.
89 (1H, d, J =5.6 Hz), 7.17 (1H, d, J = 5.6 Hz),
7.22-7.60 (9H, m).
【0094】実施例41 N−[3−(1H−インデン−1−スピロ−4’−ピペ
リジン−1’−イル)プロピル]−1−(3−メトキシ
プロピル)−5−オキソ−N−フェニルピロリジン−3
−カルボキサミド 塩酸塩 実施例22と同様の方法で、1−(3−メトキシプロピ
ル)−5−オキソピロリジン−3−カルボン酸とN−
[3−(1H−インデン−1−スピロ−4’−ピペリジ
ン−1’−イル)プロピル]−N−フェニルアミンを用
いて、表題化合物を無色固体として得た。1H-NMR(DMSO-
d6)δ: 1.20-1.40 (2H, m), 1.56-1.70 (2H, m), 1.80-
2.23 (3H, m), 2.40-2.65 (3H, m), 2.90-3.85 (15H,
m), 3.18 (3H, s), 6.90 (1H, d, J = 5.8 Hz), 7.16
(1H, d, J = 5.8 Hz), 7.20-7.60 (9H, m). 実施例42
【0095】1−[2−(アセチルアミノ)エチル]−
N−[3−(1H−インデン−1−スピロ−4’−ピペ
リジン−1’−イル)プロピル]−5−オキソ−N−フ
ェニルピロリジン−3−カルボキサミド 塩酸塩 実施例22と同様の方法で1−[2−(アセチルアミ
ノ)エチル]−5−オキソピロリジン−3−カルボン酸
とN−[3−(1H−インデン−1−スピロ−4’−ピ
ペリジン−1’−イル)プロピル]−N−フェニルアミ
ンを用いて、表題化合物を無色固体として得た。1H-NMR
(DMSO-d6)δ: 1.20-1.40 (2H, m), 1.74 (3H, s), 1.90
-2.21 (3H, m), 2.40-2.70 (3H, m), 2.80-3.90 (15H,
m), 6.89 (1H, d, J = 5.7 Hz), 7.17 (1H, d, J = 5.7
Hz), 7.20-7.60 (9H, m), 7.80-7.95 (1H, m).
【0096】実施例43 1−シクロヘキシル−N−[3−(1H−インデン−1
−スピロ−4’−ピペリジン−1’−イル)プロピル]
−5−オキソ−N−フェニルピロリジン−3−カルボキ
サミド 塩酸塩 実施例22と同様の方法で1−シクロヘキシル−5−オ
キソピロリジン−3−カルボン酸とN−[3−(1H−
インデン−1−スピロ−4’−ピペリジン−1’−イ
ル)プロピル]−N−フェニルアミンを用いて、表題化
合物を無色固体として得た。1H-NMR(DMSO-d6)δ:1H-NMR
(DMSO-d6)δ: 0.90-2.20 (15H, m), 2.38-2.75 (3H,
m), 2.85-3.85 (12H, m), 6.89 (1H, d, J = 6.0 Hz),
7.17 (1H, d,J = 6.0 Hz), 7.20-7.60 (9H, m).
【0097】実施例44 1−(シクロヘキシルメチル)−N−[3−(1H−イ
ンデン−1−スピロ−4’−ピペリジン−1’−イル)
プロピル]−5−オキソ−N−フェニルピロリジン−3
−カルボキサミド 塩酸塩 実施例22と同様の方法で1−(シクロヘキシルメチ
ル)−5−オキソピロリジン−3−カルボン酸とN−
[3−(1H−インデン−1−スピロ−4’−ピペリジ
ン−1’−イル)プロピル]−N−フェニルアミンを用
いて、表題化合物を無色固体として得た。1H-NMR(DMSO-
d6)δ: 0.70-0.95 (2H, m), 1.00-1.70 (11H, m), 1.85
-2.23 (3H, m), 2.40-2.70 (3H, m), 2.80-3.85 (13H,
m), 6.89 (1H, d, J = 5.6 Hz), 7.17 (1H, d, J = 5.6
Hz) ,7.20-7.60 (9H, m).
【0098】実施例45 1−(2−シクロヘキシルエチル)−N−[3−(1H
−インデン−1−スピロ−4’−ピペリジン−1’−イ
ル)プロピル]−5−オキソ−N−フェニルピロリジン
−3−カルボキサミド 塩酸塩 1−(2−シクロヘキシルエチル)−5−オキソピロリ
ジン−3−カルボン酸(239mg)とトリエチルアミ
ン(0.139ml)とクロロ炭酸イソブチル(0.1
30ml)とテトラヒドロフラン(5ml)の混合物を
0℃で1.5時間攪拌し、N−[3−(1H−インデン
−1−スピロ−4’−ピペリジン−1’−イル)プロピ
ル]−N−フェニルアミン(159mg)を0℃で加
え、室温で20時間攪拌した。反応液に飽和炭酸水素ナ
トリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液
を飽和食塩水で洗い、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、
ろ過し、濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=3:7と酢酸エチ
ル:ヘキサン=7:3で溶出)で精製し、エタノールに
溶解し、1N塩酸エーテル溶液を加え、濃縮した。析出
物をエーテルで洗い、表題化合物(241mg)を無色
固体として得た。1H-NMR(DMSO-d6)δ: 0.70-1.40 (10H,
m), 1.50-1.75 (5H, m), 1.80-2.24 (3H, m), 2.35-2.
70 (3H, m), 2.90-3.85 (13H, m), 6.89 (1H, d, J =
5.6 Hz), 7.16 (1H, d, J = 5.6 Hz), 7.20-7.60 (9H,
m).
【0099】実施例46 1−[2−(シクロヘキサ−1−エン−1−イル)エチ
ル]−N−[3−(1H−インデン−1−スピロ−4’
−ピペリジン−1’−イル)プロピル]−5−オキソ−
N−フェニルピロリジン−3−カルボキサミド 塩酸塩 実施例45と同様の方法で1−[2−(シクロヘキサ−
1−エン−1−イル)エチル]−5−オキソピロリジン
−3−カルボン酸とN−[3−(1H−インデン−1−
スピロ−4’−ピペリジン−1’−イル)プロピル]−
N−フェニルアミンを用いて、表題化合物を無色固体と
して得た。1H-NMR(DMSO-d6)δ: 1.20-1.60 (6H, m), 1.
75-2.20 (9H, m), 2.40-2.70 (3H, m), 2.85-3.85 (13
H, m), 5.29 (1H, s), 6.90 (1H, d, J = 5.6 Hz), 7.1
7 (1H, d, J = 5.6 Hz), 7.20-7.60 (9H, m).
【0100】実施例47 1−[1,1’−ビフェニル−4−イルメチル]−N−
[3−(1H−インデン−1−スピロ−4’−ピペリジ
ン−1’−イル)プロピル]−5−オキソ−N−フェニ
ルピロリジン−3−カルボキサミド 塩酸塩 実施例22と同様の方法で1−[1,1’−ビフェニル
−4−イルメチル]−5−オキソピロリジン−3−カル
ボン酸とN−[3−(1H−インデン−1−スピロ−
4’−ピペリジン−1’−イル)プロピル]−N−フェ
ニルアミンを用いて、表題化合物を無色固体として得
た。1H-NMR(DMSO-d6)δ: 1.18-1.38 (2H, m), 1.82-2.7
0 (6H, m), 2.90-3.90 (11H, m), 4.29 (1H, d, J = 1
5.1 Hz), 4.45(1H, d, J = 15.1 Hz), 6.88 (1H, d, J
= 5.9 Hz), 7.14 (1H, d, J = 5.9 Hz), 7.20-7.70 (18
H, m).
【0101】実施例48 1−ベンズヒドリル−N−[3−(1H−インデン−1
−スピロ−4’−ピペリジン−1’−イル)プロピル]
−5−オキソ−N−フェニルピロリジン−3−カルボキ
サミド 塩酸塩 実施例22と同様の方法で1−ベンズヒドリル−5−オ
キソピロリジン−3−カルボン酸とN−[3−(1H−
インデン−1−スピロ−4’−ピペリジン−1’−イ
ル)プロピル]−N−フェニルアミンを用いて、表題化
合物を無色固体として得た。1H-NMR(DMSO-d6)δ: 1.20-
1.40 (2H, m), 1.80-2.10 (2H, m), 2.20-2.70 (4H,
m), 2.90-3.80 (11H, m), 6.32 (1H, s), 6.90 (1H, d,
J = 5.4 Hz), 7.00-7.60 (20H, m).
【0102】実施例49 1−ベンジル−N−[3−(1H−インデン−1−スピ
ロ−4’−ピペリジン−1’−イル)プロピル]−5−
オキソ−N−フェニルピロリジン−3−カルボキサミド
塩酸塩 実施例22と同様の方法で1−ベンジル−5−オキソピ
ロリジン−3−カルボン酸とN−[3−(1H−インデ
ン−1−スピロ−4’−ピペリジン−1’−イル)プロ
ピル]−N−フェニルアミンを用いて、表題化合物を無
色固体として得た。1H-NMR(DMSO-d6)δ: 1.20-1.40 (2
H, m), 1.84-2.70 (6H, m), 2.90-4.00 (11H,m), 4.26
(1H, d, J = 15.2 Hz), 4.39 (1H, d, J = 15.2 Hz),
6.89 (1H, d,J = 5.6 Hz), 7.12-7.58 (15H, m).
【0103】実施例50 N−[3−(1H−インデン−1−スピロ−4’−ピペ
リジン−1’−イル)プロピル]−5−オキソ−N−フ
ェニル−1−(2−フェニルエチル)ピロリジン−3−
カルボキサミド 塩酸塩 5−オキソ−1−(2−フェニルエチル)ピロリジン−
3−カルボン酸(373mg)をテトラヒドロフラン
(5ml)と塩化オキサリル(0.140ml)と10
%N,N−ジメチルホルムアミドのテトラヒドロフラン
溶液(0.124ml)の混合物を室温で1時間攪拌
し、N−フェニル−N−[3−(1H−インデン−1−
スピロ−4’−ピペリジン−1’−イル)プロピル]ア
ミン(255mg)とピリジン(0.324ml)と4
−(ジメチルアミノ)ピリジン(49mg)を室温で加
え、室温で3時間攪拌した。反応液に飽和炭酸水素ナト
リウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を
飽和食塩水で洗い、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ
過し、濃縮した。残留物を塩基性シリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:3と酢酸
エチル:ヘキサン=3:1で溶出)で精製し、エタノー
ルに溶解し、1N塩酸エーテル溶液を加え、濃縮した。
析出物をエーテルで洗い、表題化合物(241mg)を
無色固体として得た。1H-NMR(DMSO-d6)δ: 1.20-1.40
(2H, m), 1.80-2.20 (3H, m), 2.35-3.90 (18H, m), 6.
89 (1H, d, J = 6.0 Hz), 7.10-7.65 (14H, m).
【0104】実施例51 N−[3−(1H−インデン−1−スピロ−4’−ピペ
リジン−1’−イル)プロピル]−5−オキソ−N−フ
ェニル−1−(3−フェニルプロピル)ピロリジン−3
−カルボキサミド 塩酸塩 実施例22と同様の方法で5−オキソ−1−(3−フェ
ニルプロピル)ピロリジン−3−カルボン酸とN−[3
−(1H−インデン−1−スピロ−4’−ピペリジン−
1’−イル)プロピル]−N−フェニルアミンを用い
て、表題化合物を無色固体として得た。1H-NMR(DMSO-
d6)δ: 1.20-1.40 (2H, m), 1.60-1.80 (2H,m), 1.86-
2.23 (3H, m), 2.38-2.70 (5H, m), 2.90-3.85 (13H,
m), 6.89 (1H,d, J = 6.0 Hz), 7.05-7.60 (15H, m).
【0105】実施例52 N−[3−(1H−インデン−1−スピロ−4’−ピペ
リジン−1’−イル)プロピル]−5−オキソ−N−フ
ェニル−1−(4−フェニルブチル)ピロリジン−3−
カルボキサミド 塩酸塩 実施例22と同様の方法で5−オキソ−1−(4−フェ
ニルブチル)ピロリジン−3−カルボン酸とN−[3−
(1H−インデン−1−スピロ−4’−ピペリジン−
1’−イル)プロピル]−N−フェニルアミンを用い
て、表題化合物を無色固体として得た。1H-NMR(DMSO-
d6)δ: 1.20-1.60 (6H, m), 1.85-2.23 (3H, m), 2.35-
2.70 (5H, m), 2.90-3.85 (13H, m), 6.89 (1H, d, J =
5.6 Hz), 7.10-7.60 (15H, m).
【0106】実施例53 1−(2,4−ジメトキシベンジル)−N−[3−(1
H−インデン−1−スピロ−4’−ピペリジン−1’−
イル)プロピル]−5−オキソ−N−フェニルピロリジ
ン−3−カルボキサミド 塩酸塩 実施例22と同様の方法で1−(2,4−ジメトキシベ
ンジル)−5−オキソピロリジン−3−カルボン酸とN
−[3−(1H−インデン−1−スピロ−4’−ピペリ
ジン−1’−イル)プロピル]−N−フェニルアミンを
用いて、表題化合物を淡黄色固体として得た。1H-NMR(D
MSO-d6)δ: 1.20-1.40 (2H, m), 1.80-2.65 (6H, m),
2.90-3.90 (11H, m), 3.73 (3H, s), 3.76 (3H, s), 4.
14 (1H, d, J = 14.9 Hz), 4.24 (1H, d, J = 14.9 H
z), 6.46 (1H, dd, J = 8.4, 2.3 Hz), 6.54 (1H, d, J
= 2.3 Hz), 6.89 (1H, d, J = 5.9 Hz), 6.98 (1H, d,
J =8.4 Hz), 7.15 (1H, d, J = 5.9 Hz), 7.20-7.60
(9H, m).
【0107】実施例54 N−[3−(1H−インデン−1−スピロ−4’−ピペ
リジン−1’−イル)プロピル]−1−[2−(2−メ
トキシフェニル)エチル]−5−オキソ−N−フェニル
ピロリジン−3−カルボキサミド 塩酸塩 実施例45と同様の方法で1−[2−(2−メトキシフ
ェニル)エチル]−5−オキソピロリジン−3−カルボ
ン酸とN−[3−(1H−インデン−1−スピロ−4’
−ピペリジン−1’−イル)プロピル]−N−フェニル
アミンを用いて、表題化合物を無色固体として得た。1H
-NMR(DMSO-d6)δ: 1.20-1.40 (2H, m),1.80-2.18 (3H,
m), 2.38-2.72 (5H, m), 2.90-3.90 (13H, m), 3.73 (3
H, s),6.75-6.95 (2H, m), 7.00-7.60 (13H, m).
【0108】実施例55 N−[3−(1H−インデン−1−スピロ−4’−ピペ
リジン−1’−イル)プロピル]−1−[2−(3−メ
トキシフェニル)エチル]−5−オキソ−N−フェニル
ピロリジン−3−カルボキサミド 塩酸塩 実施例45と同様の方法で1−[2−(3−メトキシフ
ェニル)エチル]−5−オキソピロリジン−3−カルボ
ン酸とN−[3−(1H−インデン−1−スピロ−4’
−ピペリジン−1’−イル)プロピル]−N−フェニル
アミンを用いて、表題化合物を無色固体として得た。1H
-NMR(DMSO-d6)δ: 1.20-1.40 (2H, m),1.80-2.20 (3H,
m), 2.40-2.75 (5H, m), 2.85-3.85 (13H, m), 3.71 (3
H, s),6.65-6.80 (3H, m), 6.89 (1H, d, J = 5.6 Hz),
7.10-7.60 (11H, m).
【0109】実施例56 N−[3−(1H−インデン−1−スピロ−4’−ピペ
リジン−1’−イル)プロピル]−1−[2−(4−メ
トキシフェニル)エチル]−5−オキソ−N−フェニル
ピロリジン−3−カルボキサミド 塩酸塩 実施例45と同様の方法で1−[2−(4−メトキシフ
ェニル)エチル]−5−オキソピロリジン−3−カルボ
ン酸とN−[3−(1H−インデン−1−スピロ−4’
−ピペリジン−1’−イル)プロピル]−N−フェニル
アミンを用いて、表題化合物を無色固体として得た。1H
-NMR(DMSO-d6)δ: 1.20-1.40 (2H, m),1.80-2.20 (3H,
m), 2.38-2.70 (5H, m), 2.80-3.85 (13H, m), 3.71 (3
H, s),6.81 (2H, d, J = 8.6 Hz), 6.89 (1H, d, J =
5.7 Hz), 7.07 (2H, d, J = 8.6Hz), 7.17 (1H, d, J =
5.7 Hz), 7.20-7.60 (9H, m).
【0110】実施例57 N−[3−(1H−インデン−1−スピロ−4’−ピペ
リジン−1’−イル)プロピル]−5−オキソ−N−フ
ェニル−1−[2−(2−チエニル)エチル]ピロリジン
−3−カルボキサミド 塩酸塩 実施例45と同様の方法で1−[2−(2−チエニル)
エチル]−5−オキソピロリジン−3−カルボン酸とN
−[3−(1H−インデン−1−スピロ−4’−ピペリ
ジン−1’−イル)プロピル]−N−フェニルアミンを
用いて、表題化合物を無色固体として得た。1H-NMR(DMS
O-d6)δ: 1.25-1.40 (2H, m), 1.80-2.20 (4H, m), 2.3
5-3.80 (17H, m), 6.80-7.60 (15H, m).
【0111】実施例58 N−[3−(1H−インデン−1−スピロ−4’−ピペ
リジン−1’−イル)プロピル]−5−オキソ−N−フ
ェニル−1−[2−(ピリジン−2−イル)エチル]ピ
ロリジン−3−カルボキサミド 二塩酸塩 5−オキソ−1−[2−(ピリジン−2−イル)エチ
ル]ピロリジン−3−カルボン酸(351mg)とジク
ロロメタン(3ml)と2M塩化オキザリルのジクロロ
メタン溶液(0.90ml)と10%N,N−ジメチル
ホルムアミドのテトラヒドロフラン溶液(0.1ml)
を0℃で加え、0℃で10分間攪拌した。この混合物
を、N−フェニル−N−[3−(1H−インデン−1−
スピロ−4’−ピペリジン−1’−イル)プロピル]ア
ミン(159mg)とピリジン(0.404ml)のジ
クロロメタン(3ml)溶液に0℃で加え、室温で1時
間攪拌し、濃縮した。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム
水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食
塩水で洗い、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過し、
濃縮した。残留物を塩基性シリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=1:1と酢酸エチル
とメタノール:酢酸エチル=1:30で溶出)で精製
し、エタノールに溶解し、1N塩酸エーテル溶液を加
え、濃縮した。析出物をエーテルで洗い、表題化合物
(204mg)を無色固体として得た。1H-NMR(DMSO-
d6)δ: 1.20-1.40 (2H, m), 1.86-2.75 (6H, m), 2.85-
4.00 (15H, m), 6.89 (1H, d, J = 5.8 Hz), 7.15-7.60
(10H, m), 7.80-7.95 (2H, m), 8.41 (1H,t, J = 7.3
Hz), 8.76 (1H, d, J = 5.4 Hz).
【0112】実施例59 N−[3−(1H−インデン−1−スピロ−4’−ピペ
リジン−1’−イル)プロピル]−5−オキソ−N−フ
ェニル−1−[2−(3−ピリジル)エチル]ピロリジン
−3−カルボキサミド 二塩酸塩 実施例45と同様の方法で1−[2−(3−ピリジル)
エチル]−5−オキソピロリジン−3−カルボン酸とN
−[3−(1H−インデン−1−スピロ−4’−ピペリ
ジン−1’−イル)プロピル]−N−フェニルアミンを
用いて、表題化合物を無色固体として得た。1H-NMR(DMS
O-d6)δ: 1.20-1.40 (2H, m), 1.85-3.80 (21H, m), 6.
90 (1H, d, J = 5.6 Hz), 7.20 (1H, d, J = 5.6 Hz),
7.15-7.60 (9H, m), 7.90-8.00 (1H, m), 8.40-8.50 (1
H, m), 8.75-8.90 (2H, m).
【0113】実施例で得られた化合物の構造式を以下に
示す。
【化33】
【0114】実施例60 N−[3−(1H−インデン−1−スピロ−4’−ピペ
リジン−1’−イル)プロピル]−5−オキソ−N−フ
ェニル−1−[2−(4−ピリジル)エチル]ピロリジン
−3−カルボキサミド 二塩酸塩 実施例45と同様の方法で1−[2−(4−ピリジル)
エチル]−5−オキソピロリジン−3−カルボン酸とN
−[3−(1H−インデン−1−スピロ−4’−ピペリ
ジン−1’−イル)プロピル]−N−フェニルアミンを
用いて、表題化合物を無色固体として得た。1H-NMR(DMS
O-d6)δ: 1.20-1.40 (2H, m), 1.80-4.40 (21H, m), 6.
90 (1H, d, J = 6.0 Hz), 7.19 (1H, d, J = 6.0 Hz),
7.10-9.00 (13H, m).
【0115】実施例61 N−[3−(1H−インデン−1−スピロ−4’−ピペ
リジン−1’−イル)プロピル]−5−オキソ−N−フ
ェニル−1−[2−(1−トリチル−1H−イミダゾー
ル−5−イル)エチル]ピロリジン−3−カルボキサミ
ド 実施例45と同様の方法で5−オキソ−1−[2−(1
−トリチル−1H−イミダゾール−5−イル)エチル]
ピロリジン−3−カルボン酸とN−[3−(1H−イン
デン−1−スピロ−4’−ピペリジン−1’−イル)プ
ロピル]−N−フェニルアミンを用いて、表題化合物を
無色固体として得た。1H-NMR(CDCl3)δ:1.25-1.40 (2H,
m), 1.70-1.90 (2H, m), 2.00-3.90 (19H, m), 6.56-
6.59 (1H, m), 6.73 (1H, d, J = 5.5 Hz), 6.83 (1H,
d, J = 5.5 Hz), 7.05-7.50 (25H, m).
【0116】実施例62 1−[2−(1H−イミダゾール−5−イル)エチル]
−N−[3−(1H−インデン−1−スピロ−4’−ピ
ペリジン−1’−イル)プロピル]−5−オキソ−N−
フェニルピロリジン−3−カルボキサミド 二塩酸塩 N−[3−(1H−インデン−1−スピロ−4’−ピペ
リジン−1’−イル)プロピル]−5−オキソ−N−フ
ェニル−1−[2−(1−トリチル−1H−イミダゾー
ル−5−イル)エチル]ピロリジン−3−カルボキサミ
ド(38mg)のメタノール(1.5ml)溶液にピリ
ジン塩酸塩(58mg)を室温で加え、60℃で6時間
撹拌した。反応液に水を加え、酢酸エチルで洗った。水
層に10%炭酸ナトリウム水溶液を加え塩基性とし、酢
酸エチルで抽出した。抽出液を無水硫酸マグネシウムで
乾燥し、ろ過し、濃縮した。N−[3−(1H−インデ
ン−1−スピロ−4’−ピペリジン−1’−イル)プロ
ピル]−5−オキソ−N−フェニル−1−[2−(1−
トリチル−1H−イミダゾール−5−イル)エチル]ピ
ロリジン−3−カルボキサミド(76mg)を用いて同
様の操作を行った。得られた残留物を混合し、塩基性ア
ルミナカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:メタノ
ール=20:1と酢酸エチル:メタノール=4:1で溶
出)で精製し、エタノールに溶解し、1N塩酸エーテル
溶液を加え、濃縮した。析出物をエーテルで洗い、表題
化合物(58mg)を無色固体として得た。1H-NMR(DMS
O-d6)δ: 1.20-1.40 (2H, m), 1.85-2.21 (3H, m), 2.3
5-3.85 (18H, m), 6.89 (1H,d, J = 5.8 Hz), 7.15-7.6
0 (11H, m) 9.01 (1H, d, J = 1.0 Hz).
【0117】実施例63 N−[3−(1H−インデン−1−スピロ−4’−ピペ
リジン−1’−イル)プロピル]−5−オキソ−N−フ
ェニル−1−[2−(ピペリジン−1−イル)エチル]
ピロリジン−3−カルボキサミド 二塩酸塩 5−オキソ−1−[2−(ピペリジン−1−イル)エチ
ル]ピロリジン−3−カルボン酸(240mg)のテト
ラヒドロフラン(20ml)懸濁液にトリエチルアミン
(0.139ml)とクロロぎ酸イソブチル(0.13
0ml)を0℃で加え、0℃で2時間攪拌した。さら
に、N−[3−(1H−インデン−1−スピロ−4’−
ピペリジン−1’−イル)プロピル]−N−フェニルア
ミン(159mg)を加え、室温で15時間攪拌した。
反応液を濃縮し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加
え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥し、ろ過し、濃縮した。残留物を塩基性シリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチ
ル=3:1と酢酸エチルで溶出)で精製し、エタノール
に溶解し、1N塩酸エーテル溶液を加え、濃縮した。析
出物をエーテルで洗い、表題化合物(201mg)を無
色固体として得た。1H-NMR(DMSO-d6)δ: 1.20-1.50 (3
H, m), 1.55-3.90 (30H, m), 6.89 (1H, d, J = 5.4 H
z), 7.20-7.60 (10H, m).
【0118】実施例64 1−[2−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)エチ
ル]−N−[3−(1H−インデン−1−スピロ−4’
−ピペリジン−1’−イル)プロピル]−5−オキソ−
N−フェニルピロリジン−3−カルボキサミド 二塩酸
塩 実施例45と同様の方法で1−[2−(1−ベンジルピ
ペリジン−4−イル)エチル−5−オキソピロリジン−
3−カルボン酸とN−[3−(1H−インデン−1−ス
ピロ−4’−ピペリジン−1’−イル)プロピル]−N
−フェニルアミンを用いて、表題化合物を無色固体とし
て得た。1H-NMR(DMSO-d6)δ: 1.20-3.85(32H, m), 4.22
(2H, d, J = 4.6 Hz), 6.89 (1H, d, J = 5.6 Hz), 7.
17-7.70(15H, m).
【0119】実施例65 N−[3−(1H−インデン−1−スピロ−4’−ピペ
リジン−1’−イル)プロピル]−1−[2−(モルホ
リン−4−イル)エチル]−5−オキソ−N−フェニル
ピロリジン−3−カルボキサミド 二塩酸塩 実施例45と同様の方法で1−[2−(モルホリン−4
−イル)エチル]−5−オキソピロリジン−3−カルボ
ン酸とN−[3−(1H−インデン−1−スピロ−4’
−ピペリジン−1’−イル)プロピル]−N−フェニル
アミンを用いて、表題化合物を無色固体として得た。1H
-NMR(DMSO-d6)δ: 1.20-1.40 (2H, m),1.85-2.75 (6H,
m), 2.90-4.05 (23H, m), 6.89 (1H, d, J = 5.8 Hz),
6.98-7.60 (10H, m).
【0120】実施例66 N−[3−(1H−インデン−1−スピロ−4’−ピペ
リジン−1’−イル)プロピル]−N−フェニルプロパ
ンアミド 塩酸塩 N−[3−(1H−インデン−1−スピロ−4’−ピペ
リジン−1’−イル)プロピル]−N−フェニルアミン
(318mg)のテトラヒドロフラン(3ml)とN,
N−ジメチルホルムアミド(3ml)の混合溶液にトリ
エチルアミン(0.209ml)と塩化プロピオニル
(0.130ml)を室温で加え、室温で15時間攪拌
した。反応液を濃縮し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液
を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥し、ろ過し、濃縮した。残留物を塩基性
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチルと酢
酸エチル:メタノール=1:1で溶出)で精製し、エタ
ノールに溶解し、1N塩酸エーテル溶液を加え、濃縮し
た。析出物をエーテルで洗い、表題化合物(308m
g)を無色固体として得た。1H-NMR(DMSO-d6)δ: 0.93
(3H, t, J = 7.4 Hz), 1.24-1.38 (2H, m), 1.80-2.10
(4H, m), 2.42-2.68 (2H, m), 3.10-3.40 (4H, m), 3.5
0-3.66 (2H, m), 3.73 (2H, t, J = 6.5 Hz), 6.89 (1
H, d, J = 5.8 Hz), 7.17 (1H, d, J = 5.8 Hz), 7.20-
7.58 (9H, m).
【0121】実施例67 N−[3−(1H−インデン−1−スピロ−4’−ピペ
リジン−1’−イル)プロピル]−N−フェニルメタン
スルホンアミド 塩酸塩 N−[3−(1H−インデン−1−スピロ−4’−ピペ
リジン−1’−イル)プロピル]−N−フェニルアミン
(318mg)のテトラヒドロフラン(3ml)とN,
N−ジメチルホルムアミド(3ml)の混合溶液にトリ
エチルアミン(0.209ml)と塩化メタンスルホニ
ル(0.116ml)を室温で加え、70℃で15時間
攪拌した。反応液を減圧濃縮した。反応液を濃縮し、飽
和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出
した。抽出液を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過
し、濃縮した。残留物を塩基性シリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(酢酸エチルと酢酸エチル:メタノール=
2:1で溶出)で精製し、エタノールに溶解し、1N塩
酸エーテル溶液を加え、濃縮した。析出物をエーテルで
洗い、表題化合物(70mg)を無色固体として得た。
1H-NMR(DMSO-d6)δ: 1.20-1.38 (2H, m), 1.70-2.00 (2
H, m), 2.36-2.64 (2H, m), 3.03 (3H, s), 3.10-3.40
(4H, m), 3.44-3.62 (2H, m), 3.77 (2H, t, J = 6.2 H
z), 6.89 (1H,d, J = 5.4 Hz), 7.17 (1H, d, J = 5.4
Hz), 7.20-7.56 (9H, m).
【0122】実施例68 1−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[3−
(1H−インデン−1−スピロ−4’−ピペリジン−
1’−イル)プロピル]−N−フェニルプロリンアミド 1−(tert−ブトキシカルボニル)−N−(3−ク
ロロプロピル)−N−フェニルプロリンアミド(9.2
4g)と1H−インデン−1−スピロ−4’−ピペリジ
ントリフルオロ酢酸塩(5.99g)と炭酸カリウム
(8.29g)とよう化カリウム(3.32g)とジメ
チルホルムアミド(100ml)の混合物を60℃で1
5時間攪拌した。反応液を濃縮し、水を加え、酢酸エチ
ルで抽出した。抽出液を飽和食塩水で洗い、無水硫酸マ
グネシウムで乾燥し、ろ過し、濃縮した。残留物を塩基
性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢
酸エチル=2:1と酢酸エチルと酢酸エチル:メタノー
ル=2:1で溶出)で精製し、表題化合物(5.76
g)を無色固体として得た。1H-NMR(CDCl3)δ: 1.25-1.
40 (2H, m), 1.45 (9/2H, s), 1.51 (9/2H, s), 1.60-
2.60 (12H, m), 2.88-3.06 (2H, m), 3.20-4.30 (5H,
m), 6.73 (1H, d, J = 5.9 Hz), 6.80-6.87 (1H, m),
7.10-7.55 (9H, m).
【0123】実施例69 N−[3−(1H−インデン−1−スピロ−4’−ピペ
リジン−1’−イル)プロピル]−N−フェニルプロリ
ンアミド 二塩酸塩 1−(tert−ブトキシカルボニル)−N−[3−
(1H−インデン−1−スピロ−4’−ピペリジン−
1’−イル)プロピル]−N−フェニルプロリンアミド
(5.66g)にエタノール(17ml)と4N 塩酸
の酢酸エチル(50ml)溶液を0℃で加え、0℃で
2.5時間攪拌した。析出物をろ取し、酢酸エチルで洗
浄して、表題化合物(4.83g)を無色固体として得
た。1H-NMR(DMSO-d6)δ: 1.20-1.40 (2H, m), 1.50-2.1
5 (6H, m), 2.50-2.75 (2H, m), 3.00-3.75 (9H, m),
3.86-4.10 (2H, m), 6.89 (1H, d, J = 5.4 Hz), 7.15-
7.67 (10H, m), 8.50-8.72 (1H, br), 9.80-10.05 (1H,
br).
【0124】実施例70 1−[2−(1−ベンジルピペリジン−4−イル)エチ
ル]−N−[3−(1H−インデン−1−スピロ−4’
−ピペリジン−1’−イル)プロピル]−5−オキソ−
N−フェニルピロリジン−3−カルボキサミド 実施例45と同様の方法で1−[2−(1−ベンジルピ
ペリジン−4−イル)エチル−5−オキソピロリジン−
3−カルボン酸とN−[3−(1H−インデン−1−ス
ピロ−4’−ピペリジン−1’−イル)プロピル]−N
−フェニルアミンを用いて、表題化合物を無色固体とし
て得た。1H-NMR(DMSO-d6)δ: 1.20-3.85(32H, m), 4.22
(2H, d, J = 4.6 Hz), 6.89 (1H, d, J = 5.6 Hz), 7.
17-7.70(15H, m).
【0125】実施例71 N−[3−(1H−インデン−1−スピロ−4’−ピ
ペリジン−1’−イル)プロピル]−N−フェニルグ
リシンアミド 二塩酸塩 実施例69と同様の方法でN−(tert−ブトキシ
カルボニル)−N−[3−(1H−インデン−1−ス
ピロ−4’−ピペリジン−1’−イル)プロピル]−N
−フェニルグリシンアミドを用いて、表題化合物を無
色固体として得た。1H-NMR(DMSO-d6)δ: 1.20-1.40 (2
H, m), 1.88-2.10 (2H, m), 2.52-2.76 (2H,m), 3.20-
3.80 (10H, m), 6.89 (1H, d, J = 5.7 Hz), 7.15-7.65
(10H, m), 8.15-8.35 (3H, br).
【0126】実施例72 3−[[[3−(1H−インデン−1−スピロ−4’−
ピペリジン−1’−イル)プロピル]フェニルアミノ]
カルボニル]−1−アゼチジンカルボン酸 tert−
ブチル 実施例45と同様の方法で1−(tert-ブトキシカ
ルボニル)−3−アゼチジンカルボン酸とN−[3−
(1H−インデン−1−スピロ−4’−ピペリジン−
1’−イル)プロピル]−N−フェニルアミンを用い
て、表題化合物を無色固体として得た。1H-NMR(CDCl3)
δ: 1.26-1.42 (2H, m), 1.40 (9H, s). 1.70-1.90 (2
H, m), 2.04-2.54 (6H, m), 2.88-3.02 (2H, m), 3.10-
3.28 (1H, m), 3.54-3.70 (2H, m), 3.74-3.86 (2H,
m), 4.00-4.20 (2H, m), 6.73 (1H, d, J =5.6 Hz), 6.
83 (1H, d, J = 5.6 Hz), 7.05-7.50 (9H, m).
【0127】実施例73 N−[3−(1H−インデン−1−スピロ−4’−ピペ
リジン−1’−イル)プロピル]−N−フェニル−3−
アゼチジンカルボキサミド 二塩酸塩 実施例69と同様の方法で3−[[[3−(1H−イン
デン−1−スピロ−4’−ピペリジン−1’−イル)プ
ロピル]フェニルアミノ]カルボニル]−1−アゼチジ
ンカルボン酸 tert−ブチルを用いて、表題化合物
を無色固体として得た。1H-NMR(DMSO-d6)δ: 1.20-1.40
(2H, m), 1.75-2.10 (2H, m), 2.50-4.20 (15H, m),
6.89 (1H, d, J = 5.4 Hz), 7.18-7.70 (10H, m), 8.15
-8.35 (2H, br).
【0128】実施例74 3−[[[3−(1H−インデン−1−スピロ−4’−
ピペリジン−1’−イル)プロピル]フェニルアミノ]
カルボニル]−1−ピロリジンカルボン酸 tert−
ブチル 実施例45と同様の方法で1−(tert−ブトキシカ
ルボニル)ピロリジン−3−カルボン酸とN−[3−
(1H−インデン−1−スピロ−4’−ピペリジン−
1’−イル)プロピル]−N−フェニルアミンを用い
て、表題化合物を無色固体として得た。1H-NMR(CDCl3)
δ: 1.25-1.40 (2H, m), 1.42 (9H, s). 1.70-1.90 (3
H, m), 2.00-2.55 (7H, m), 2.70-3.85 (9H, m), 6.73
(1H, d, J = 6.0Hz), 6.83 (1H, d, J = 6.0 Hz), 7.15
-7.55 (9H, m).
【0129】実施例75 N−[3−(1H−インデン−1−スピロ−4’−ピペ
リジン−1’−イル)プロピル]−N−フェニルピロリ
ジン−3−カルボキサミド 二塩酸塩 実施例69と同様の方法で3−[[[3−(1H−イン
デン−1−スピロ−4’−ピペリジン−1’−イル)プ
ロピル]フェニルアミノ]カルボニル]−1−ピロリジ
ンカルボン酸 tert−ブチルを用いて、表題化合物
を無色固体として得た。1H-NMR(DMSO-d6)δ: 1.20-1.40
(2H, m), 1.70-2.15 (4H, m), 2.50-3.90 (15H,m), 6.
89 (1H, d, J = 5.7 Hz), 7.18-7.65 (10H, m), 9.20-
9.55 (2H, br).
【0130】実施例76 5−オキソ−5−[フェニル[3−(1H−インデン−
1−スピロ−4’−ピペリジン−1’−イル)プロピ
ル]アミノ]ペンタン酸エチル 実施例66と同様の方法で、塩化グルタリルエチルとN
−[3−(1H−インデン−1−スピロ−4’−ピペリ
ジン−1’−イル)プロピル]−N−フェニルアミンを
用いて、表題化合物を無色固体として得た。1H-NMR(CDC
l3)δ: 1.19 (3H, t, J = 7.2 Hz), 1.25-1.40 (2H,
m), 1.70-2.55 (14H, m), 2.90-3.10 (2H,m), 3.77 (2
H, t, J = 7.6 Hz), 4.06 (2H, q, J = 7.0 Hz), 6.74
(1H, d, J= 5.8 Hz), 6.83 (1H, d, J = 5.8 Hz), 7.10
-7.50 (9H, m).
【0131】実施例77 5−オキソ−5−[フェニル[3−(1H−インデン−
1−スピロ−4’−ピペリジン−1’−イル)プロピ
ル]アミノ]ペンタン酸 5−オキソ−5−[フェニル[3−(1H−インデン−
1−スピロ−4’−ピペリジン−1’−イル)プロピ
ル]アミノ]ペンタン酸エチル(2.75g)のメタノ
ール(30ml)溶液に1N水酸化ナトリウム(12m
l)水溶液を室温で加え、50℃で3時間攪拌した。放
冷後、反応液に1N塩酸(16.7ml)を加え、pH
を4.49にし、ジクロロメタンで抽出した。抽出液を
無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮し、表題化
合物(2.29g)を無色固体として得た。1H-NMR(CDC
l3)δ: 1.40-1.65 (2H, m), 1.65-4.20 (18H, m), 6.77
(1H,d, J = 5.8 Hz), 6.83 (1H, d, J = 5.8 Hz), 7.1
5-7.55 (9H, m).
【0132】実施例78 N−(シクロヘキシルメチル)−N−[3−(1H
−インデン−1−スピロ−4’−ピペリジン−1’−イ
ル)プロピル]−N−フェニルペンタンジアミド 塩
酸塩 5−オキソ−5−[[3−(1H−インデン−1−スピ
ロ−4’−ピペリジン−1’−イル)プロピル]フェニ
ルアミノ]ペンタン酸(649mg)のアセトニトリル
(20ml)懸濁液にシクロへキサンメチルアミン(2
04mg)と1−[3−(ジメチルアミノ)プロピル]
−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(345mg)と1
−ヒドロキシベンゾトリアゾール一水和物(276m
g)を室温で加え、室温で3時間攪拌した。さらに、ジ
メチルホルムアミド(10ml)を室温で加え、室温で
15時間攪拌した。反応液を濃縮し、飽和炭酸水素ナト
リウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。抽出液を
無水硫酸マグネシウムで乾燥し、ろ過し、濃縮した。残
留物を塩基性シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘ
キサン:酢酸エチル=1:1と酢酸エチルで溶出)とシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エ
チル=2:1と酢酸エチル)で精製し、表題化合物のフ
リー体(716mg)を油状物として得た。そのフリー
体の一部(340mg)をエタノールに溶解し、1N塩
酸エーテル溶液を加え、濃縮した。析出物をエーテルで
洗い、表題化合物(339mg)を無色固体として得
た。1H-NMR(DMSO-d6)δ: 0.65-0.95 (2H, m), 0.95-1.4
0 (6H, m), 1.45-2.10 (13H, m), 2.40-2.65 (2H, m),
2.80 (2H, t, J = 6.2 Hz), 3.10-3.80 (8H, m), 6.89
(1H,d, J = 5.5 Hz), 7.17 (1H, d, J = 5.5 Hz), 7.20
-7.60 (9H, m), 7.60-7.75(1H, m).
【0133】実施例79 N−[3−(1H−インデン−1−スピロ−4’−ピ
ペリジン−1’−イル)プロピル]−N−フェニル−
−[4−(トリフルオロメチル)ベンジル]ペンタ
ンジアミド 塩酸塩 実施例78と同様の方法でシクロへキサンメチルアミン
の代わりに4−(トリフルオロメチル)ベンジルアミン
を用いて、表題化合物を無色固体として得た。 1H-NMR(D
MSO-d6)δ: 1.20-1.40 (2H, m), 1.60-2.20 (8H, m),
2.40-2.65 (2H,m), 3.10-3.80 (8H, m), 4.28 (2H, d,
J = 5.8 Hz), 6.89 (1H, d, J = 5.5 Hz), 7.17 (1H,
d, J = 5.5 Hz), 7.20-7.55 (11H, m), 7.66 (2H, d, J
= 8.4 Hz), 8.43 (1H, t, J = 5.8 Hz).
【0134】実施例80 N−[3−(1H−インデン−1−スピロ−4’−ピ
ペリジン−1’−イル)プロピル]−N−メチル−N
−(1−メチルピペリジン−4−イル)−N−フェ
ニルペンタンジアミド 二塩酸塩 実施例78と同様の方法でシクロへキサンメチルアミン
の代わりに1−メチル−4−(メチルアミノ)ピペリジ
ンを用いて、表題化合物を無色固体として得た。1H-NMR
(DMSO-d6)δ: 1.20-1.40 (2H, m), 1.40-4.60 (33H,
m), 6.89 (1H, d, J= 5.4 Hz), 7.15-7.60 (10H, m).
【0135】実施例81 N−[3−(1H−インデン−1−スピロ−4’−ピ
ペリジン−1’−イル)プロピル]−N−フェニル−
−ピリジン−3−イルペンタンジアミド 二塩酸塩 実施例78と同様の方法でシクロへキサンメチルアミン
の代わりに3−アミノピリジンを用いて、表題化合物を
無色固体として得た。1H-NMR(DMSO-d6)δ: 1.20-1.40
(2H, m), 1.70-3.85 (18H, m), 6.89 (1H, d, J = 5.4
Hz), 7.20 (1H,d, J = 5.4 Hz), 7.10-9.20 (13H, m).
【0136】実施例82 N−(1−アダマンチル)−N−[3−(1H−イ
ンデン−1−スピロ−4’−ピペリジン−1’−イル)
プロピル]−N−フェニルペンタンジアミド塩酸塩 実施例78と同様の方法でシクロへキサンメチルアミン
の代わりに1−アダマンタナミンを用いて、表題化合物
を無色固体として得た。1H-NMR(DMSO-d6)δ: 1.20-1.40
(2H, m), 1.40-2.10 (23H, m), 2.40-2.70 (2H, m),
3.10-3.80 (8H,m), 6.89 (1H, d, J = 5.6 Hz), 7.17
(1H, d, J = 5.6 Hz), 7.10-7.80 (9H, m).
【0137】実施例83 N−(1−シクロオクチル)−N−[3−(1H−
インデン−1−スピロ−4’−ピペリジン−1’−イ
ル)プロピル]−N−フェニルペンタンジアミド塩酸
塩 実施例78と同様の方法でシクロへキサンメチルアミン
の代わりにシクロオクチルアミンを用いて、表題化合物
を無色固体として得た。1H-NMR(DMSO-d6)δ: 1.20-3.80
(35H, m), 6.90 (1H, d, J = 6.0 Hz), 7.16 (1H, d,
J = 6.0 Hz), 7.10-7.70 (9H, m).
【0138】実施例で得られた化合物の構造式を以下に
示す。
【化34】
【0139】実施例84 N−[(1−アミノスルホニル)ベンジル]−N
[3−(1H−インデン−1−スピロ−4’−ピペリジ
ン−1’−イル)プロピル]−N−フェニルペンタン
ジアミド 塩酸塩 実施例78と同様の方法でシクロへキサンメチルアミン
の代わりに4−アミノスルホニルベンジルアミンを用い
て、表題化合物を無色固体として得た。1H-NMR(DMSO-
d6)δ: 1.25-1.40 (2H, m), 1.60-4.40 (20H, m), 6.89
(1H, d, J = 5.6Hz), 7.16 (1H, d, J = 5.6 Hz), 7.1
0-7.80 (13H, m).
【0140】実施例85 N−(2−アダマンチル)−N−[3−(1H−イ
ンデン−1−スピロ−4’−ピペリジン−1’−イル)
プロピル]−N−フェニルペンタンジアミド塩酸塩 実施例78と同様の方法でシクロへキサンメチルアミン
の代わりに2−アダマンタナミンを用いて、表題化合物
を無色固体として得た。1H-NMR(DMSO-d6)δ: 1.20-1.50
(4H, m), 1.60-3.80 (31H, m), 6.90 (1H, d, J = 5.6
Hz), 7.16 (1H, d, J = 5.6 Hz), 7.10-7.65 (9H, m).
【0141】実施例86 N−ベンジル−N−[(2−ジメチルアミノ)エチ
ル]−N−[3−(1H−インデン−1−スピロ−
4’−ピペリジン−1’−イル)プロピル]−N−フ
ェニルペンタンジアミド 二塩酸塩 実施例78と同様の方法でシクロへキサンメチルアミン
の代わりにN−ベンジル−N’,N’−ジメチルエチレ
ンジアミンを用いて、表題化合物を無色固体として得
た。1H-NMR(DMSO-d6)δ: 1.20-4.65 (26H, m), 2.74 (3
H, s), 2.77 (3H,s), 6.90 (1H, d, J = 5.8 Hz), 7.10
-7.55 (15H, m).
【0142】実施例87 N−(1−ベンジルピロリジン−3−イル)−N
メチル−N−[3−(1H−インデン−1−スピロ−
4’−ピペリジン−1’−イル)プロピル]−N −フ
ェニルペンタンジアミド 二塩酸塩 実施例78と同様の方法でシクロへキサンメチルアミン
の代わりに3−アミノ−1−ベンジルピロリジンを用い
て、表題化合物を無色固体として得た。1H-NMR(DMSO-
d6)δ: 1.20-1.40 (2H, m), 1.50-4.45 (27H, m), 2.89
(3H, s), 6.89 (1H, d, J = 5.6 Hz), 7.10-7.70 (15
H, m).
【0143】実施例88 N−(シクロヘキシルメチル)−N−[3−(イン
ダン−1−スピロ−4’−ピペリジン−1’−イル)プ
ロピル]−N−フェニルペンタンジアミド 塩酸塩 N−(シクロヘキシルメチル)−N−[3−(1H
−インデン−1−スピロ−4’−ピペリジン−1’−イ
ル)プロピル]−N−フェニル−ペンタンジアミド
(310mg)をエタノール(10ml)に溶解し、1
0%パラジウム炭素(50%含水、60mg)を加え、
水素雰囲気下5時間激しく攪拌した。触媒を除去した
後、溶媒を減圧留去して得られた残留物を塩酸処理して
塩酸塩にして、表題化合物(296mg)を無色固体と
して得た。1H-NMR(DMSO-d6)δ: 0.65-0.95 (2H, m), 0.
95-1.42 (4H, m), 1.42-2.35 (19H, m), 2.70-3.80 (12
H, m),7.05-7.60 (9H, m), 7.60-7.75 (1H, m).
【0144】実施例89 N−(3,4−ジクロロフェニル)アミノカルボニル
−N−[3−(1H−インデン−1−スピロ−4’−
ピペリジン−1’−イル)プロピル]−N−フェニル
−β−アラニン 塩酸塩 5−オキソ−5−[フェニル[3−(1H−インデン−
1−スピロ−4’−ピペリジン−1’−イル)プロピ
ル]アミノ]ペンタン酸と3,4−ジクロロフェニルイ
ソシアナートを用いて、表題化合物を無色固体として得
た。1H-NMR(DMSO-d6)δ: 1.50-3.80 (18H, m), 2.06 (2
H, t, J = 7.6 Hz), 2.89 (2H, t, J = 7.6 Hz), 7.05-
7.60 (11H, m), 7.79 (1H, d, J = 2.6 Hz).
【0145】実施例で得られた化合物の構造式を以下に
示す。
【化35】
【0146】以下の実施例90から実施例230の化合
物についても同様に合成し、質量分析により構造を確認
した。
【化36】
【0147】
【化37】
【0148】
【化38】
【0149】
【化39】
【0150】
【化40】
【0151】 (1)、(2)と(3)および(4)の1/2を混和し
た後、顆粒化する。これに残りの(4)を加えて全体を
ゼラチンカプセルに封入する。 2.錠剤 (1)合成例1で得られた化合物 40mg (2)ラクトース 58mg (3)コーンスターチ 18mg (4)微結晶セルロース 3.5mg (5)ステアリン酸マグネシウム 0.5mg 1錠 120mg (1)、(2)、(3)、(4)の2/3および(5)
の1/2を混和後、顆粒化する。これに残りの(4)お
よび(5)をこの顆粒に加えて錠剤に加圧成型する。
【0152】実験例1 ノシセプチン受容体結合作用の
測定 (1)細胞培養および膜画分調製 ヒトノシセプチン受容体遺伝子(hORL1)発現細胞の樹立
は以下の方法で行った。hORL1を発現ベクターpcDNA3.1
(-) (Invitorgen)に組み込み、SuperFect Transfection
Reagent (キアゲン)を用いてCHO-K1細胞に導入した。
遺伝子導入された細胞は300μg/mlのジェネティシン(ラ
イフテックオリエンタル)の存在下で選択し、更に受容
体遺伝子の発現の確認およびノシセプチン(ペプチド研
究所)による細胞内サイクリックアデノシン3',5'-一リ
ン酸(cAMP)濃度変化の確認により選択を行い、安定発
現細胞(CHO/hORL1)を得た。CHO/ORL1細胞は300μg/ml
ジェネティシン、10 % (v/v)熱非動化済牛胎児血清(FB
S)、 100 U/ml ペニシリン、100μg/ml ストレプトマイ
シン含有Ham F12(日研生物医学研究所)培地中、5 %CO
存在下、37℃で培養した。膜画分調製は以下の手順で
行った。CHO/hORL1細胞をリン酸緩衝化食塩水(PBS(-))
で洗浄後、セルスクレイパーおよび遠心分離(250×
g、4℃、5 分間)を用いて回収した。次に、回収され
た細胞を50 mMトリス-塩酸緩衝液(pH 7.4、1mMフェニル
メチルスルホニルフルオリド(和光純薬)) に懸濁し、
組織ホモジェナイザーにて粉砕後、低速遠心分離(1000
×g、4℃、10 分間)による上清画分を回収し、更に超
遠心分離(100,000×g、4℃、1時間)を行い、膜画分
を得た。得られた膜画分は10 mM HEPES緩衝液(pH 7.4)
に懸濁後、-80℃にて保存した。含有蛋白量は、牛血清
アルブミンを標準物質として、BCA Protein Assay Reag
ent(Pierce)を用いて定量した。 (2)ノシセプチン−受容体結合阻害実験 本発明化合物のノシセプチン受容体親和性は、以下に示
すノシセプチン−受容体結合阻害実験により評価した。
15μgの蛋白を含むCHO/hORL1細胞の膜画分、62.5 pM [
125I][Tyr14]Nociceptin (アマシャムファルマシ
アバイオテック)、1 mg Wheatgerm agglutinin SPA (Sc
intillation Proximity Assay) beads (アマシャムファ
ルマシアバイオテック)、および1μMの非標識本発明化
合物(合成例1の化合物)を0.2 ml の結合阻害実験用
緩衝液 (50 mM HEPES (pH7.4)、10mM 塩化ナトリウム、
1 mM 塩化マグネシウム、2.5 mM 塩化カルシウム、0.1
%(w/v)牛血清アルブミン、0.025 %(w/v)バシトラシン
(カルビオケム-ノバビオケムジャパン))中で、混合す
る。この混合液を室温にて1 時間振とうし、放射活性を
トップカウントマイクロプレートシンチレーションカウ
ンター (パッカードジャパン)にて測定した。試験には9
6 穴プレート (オプティプレート、 パッカードジャパ
ン)を用い、非特異結合は100 nM ノシセプチンを添加し
て定量した。阻害活性の結果を表1に示す。
【表1】 化合物 阻害率 合成例1 95% 上記の結果より、本発明化合物は優れたノシセプチン受
容体結合作用を有することがわかる。
【0153】
【発明の効果】本発明の化合物(I)は優れたノシセプ
チン受容体結合作用、ノシセプチン受容体拮抗作用を有
し、ノシセプチン受容体に関与する疾患、例えば、中枢
神経系の疾患(例、アルツハイマー病、痴呆、不安、ス
トレス、分裂病、パーキンソン病、うつ病、てんかん、
けいれん、精神病、舞踏病、学習障害、多動、リズム障
害等)、痛み、リウマチ、過敏性腸疾患、排尿障害、尿
失禁、尿崩症、多尿症、低血圧、肥満の予防・治療剤と
して有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 31/4709 A61K 31/4709 31/496 31/496 31/5377 31/5377 31/538 31/538 31/5415 31/5415 31/55 31/55 A61P 1/04 A61P 1/04 3/04 3/04 9/02 9/02 13/02 13/02 25/00 101 25/00 101 25/04 25/04 29/00 101 29/00 101 43/00 111 43/00 111 C07D 401/06 C07D 401/06 401/12 401/12 401/14 401/14 405/12 405/12 409/14 409/14 413/06 413/06 417/06 417/06 (72)発明者 神山 圭司 大阪府茨木市松ケ本町5番41号 (72)発明者 小林 真 兵庫県神戸市西区春日台七丁目5番5号 Fターム(参考) 4C034 CK02 4C063 AA01 AA03 BB03 BB09 CC17 CC19 CC26 CC34 CC54 CC64 CC81 CC92 DD02 DD03 DD12 DD17 EE01 4C086 AA01 AA02 AA03 AA04 BC27 BC33 BC74 BC89 GA02 GA04 GA07 GA08 GA09 GA10 GA12 MA01 MA04 NA14 ZA02 ZA08 ZA43 ZA66 ZA70 ZA81 ZB15

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式(I) 【化1】 [式中、A環およびA環はそれぞれ置換基を有して
    いてもよいベンゼン環を示し、Eはオキソ基以外の置換
    基を有していてもよい2価の鎖状炭化水素基を示し、X
    はCOまたはSOを示し、Rは置換基を有していて
    もよい炭化水素基または置換基を有していてもよい複素
    環基を示し、またはRはA環の環構成炭素原子と結
    合して隣接するXおよびNとともに置換基を有していて
    もよい縮合環を形成してもよく、‐‐‐は単結合または
    二重結合を示す。]で表される化合物またはその塩(但
    し、N−[3−(インデン−1−スピロ−4’−ピペリ
    ジン−1’−イル)プロピル]−1−メチル−5−オキ
    ソ−N−フェニル−3−ピロリジンカルボキサミド フ
    マル酸塩および1−アセチル−N−(3−クロロフェニ
    ル)−N−[3−(インデン−1−スピロ−4’−ピペ
    リジン−1’−イル)プロピル]−4−ピペリジンカル
    ボキサミドを除く)。
  2. 【請求項2】Rが置換基を有していてもよい炭化水素
    基または置換基を有していてもよい芳香族複素環基であ
    る請求項1記載の化合物。
  3. 【請求項3】式(I)の化合物が、式 【化2】 [式中、A環およびA環はそれぞれ(1)ハロゲン原
    子、(2)(1')ハロゲン原子、(2')ニトロ基、(3')シアノ
    基、(4')ヒドロキシ基、(5')チオール基、(6')スルホ
    基、(7')スルフィノ基、(8')ホスホノ基、(9')モノ−、
    ジ−もしくはトリ−ハロゲノ−C1−6アルキル基、(1
    0')オキソ基、(11')アミジノ基、(12')イミノ基、(13')
    炭素原子と1個の窒素原子以外に酸素原子、硫黄原子お
    よび窒素原子から選ばれたヘテロ原子を1〜3個含んで
    いてもよい3〜6員の環状アミノ基、(14')C1−3
    ルキレンジオキシ基、(15')C1−6アルコキシ基、(1
    6')C −6アルキルチオ基、(17')カルボキシル基、(1
    8')C1−6アルキル−カルボニル基、(19')C1−6
    ルキル−カルボニルオキシ基、(20')C1−6アルコキ
    シ−カルボニル基、(21')C7−11アラルキルオキシ
    −カルボニル基、(22')チオカルバモイル基、(23')C
    1−6アルキルスルフィニル基、(24')C1−6アルキ
    ルスルホニル基、(25')スルファモイル基またはモノ−
    もしくはジ−C1−6アルキルスルファモイル基、(2
    6')C6−10アリールスルファモイル基、(27')C
    6−10アリール基、(28')C6−10アリールオキシ
    基、(29')C6−10アリールチオ基、(30')C6−10
    アリールスルフィニル基、(31')C6−10アリールス
    ルホニル基、(32')C6−10アリール−カルボニル
    基、(33')C6−10アリール−カルボニルオキシ基、
    (34')ハロゲン化されていてもよいC1−6アルキル−
    カルボニルアミノ基、(35')式−CONR(式
    中、RおよびRはそれぞれ(1'')水素原子、(2'')
    (1''')ハロゲン原子、(2''')ニトロ基、(3''')シアノ
    基、(4''')ヒドロキシ基、(5''')チオール基、(6''')ス
    ルホ基、(7''')スルフィノ基、(8''')ホスホノ基、
    (9''')ハロゲン化されていてもよいC1−6アルキル
    基、(10''')オキソ基、(11''')アミジノ基、(12''')イ
    ミノ基、(13''')式−NR(式中、RおよびR
    はそれぞれ水素原子、C1−6アルキル基、またはC
    6−10アリール基を示すか、またはRとRは隣接
    する窒素原子とともに3〜8員の含窒素複素環を示す)
    で表される基、(14''')C1−3アルキレンジオキシ
    基、(15''')ハロゲン化されていてもよいC1−6アル
    コキシ基、(16''')C1−6アルキルチオ基、(17''')カ
    ルボキシル基、(18''')C1−6アルキル−カルボニル
    基、(19''')C1−6アルキル−カルボニルオキシ基、
    (20''')C1−6アルコキシ−カルボニル基、(21''')C
    7−11アラルキルオキシ−カルボニル基、(22''')カ
    ルバモイル基、(23''')チオカルバモイル基、(24''')モ
    ノ−もしくはジ−C1−6アルキル−カルバモイル基、
    (25''')C6−10アリール−カルバモイル基、(26''')
    1−6アルキルスルフィニル基、(27''')C 1−6
    ルキルスルホニル基、(28''')スルファモイル基、(2
    9''')モノ−もしくはジ−C1−6アルキルスルファモ
    イル基、(30''')C6−10アリールスルファモイル
    基、(31''')C6−10アリールオキシ基、(32''')C
    6−10アリールチオ基、(33''')C6−10アリール
    スルフィニル基、(34''')C6−10アリールスルホニ
    ル基、(35''')C6−10アリール−カルボニル基、(3
    6''')C6−1 アリール−カルボニルオキシ基、(3
    7''')ハロゲン化されていてもよいC1− アルキル−
    カルボニルアミノ基、(38''')酸素原子、硫黄原子およ
    び窒素原子から選ばれるヘテロ原子を少なくとも1個含
    む5〜12員の複素環基、および(39''')ハロゲン原
    子、ハロゲン化されていてもよいC1−4アルキル、ア
    ミノスルホニル、C1−3アルコキシまたはC1−3
    ルキレンジオキシで1〜3個置換されていてもよいC
    6−10アリール基から選択される置換基を1〜3個有
    していてもよい炭素数1〜16個の炭化水素基、または
    (3'')オキソ基、C1−6アルキル基、C3−6シクロ
    アルキル基、C2−6アルキニル基、C2−6アルケニ
    ル基またはC7−11アラルキル基で1〜4個置換され
    ていてもよい、酸素原子、硫黄原子および窒素原子から
    選ばれるヘテロ原子を少なくとも1個含む5〜12員の
    複素環基を示すか、またはRとRは隣接する窒素原
    子とともに(i)ヒドロキシ基、(ii)シアノ基、(iii)C
    1−3アシル基および(iv)式−W−R[式中、Wは結
    合手または原子数1〜3の2価の基を示し、Rはハロ
    ゲン原子、C1−3アルキル、C1−3アルコキシおよ
    びメチレンジオキシから選択される置換基を1〜2個有
    していてもよい5〜6員環を示す]から選択される置換
    基を有していてもよい3〜8員の含窒素複素環を形成し
    てもよい。)で表される基、(36')式−NR(式
    中、RおよびRは前記と同意義を示す)で表される
    基、(37')式−NHCONR(式中、Rおよび
    は前記と同意義を示す)で表される基、(38')式−
    NRCOR(式中、RおよびRは前記と同意義
    を示す)で表される基、(39')式−NRSO
    (式中、RおよびRは前記と同意義を示す)で表
    される基および(40')C6−10アリール基を1〜3個
    有していてもよいC1−3アルキル基で置換されていて
    もよい窒素原子、硫黄原子および酸素原子から選ばれた
    1〜2種のヘテロ原子1〜4個を含有する複素環基から
    なる群[以下、置換基群Aと称する]から選択される置
    換基を1〜3個有していてもよい炭素数1〜16個の炭
    化水素基、(3)置換基群Aから選択される置換基を有し
    ていてもよいアミノ基、(4)C1−3アシルアミノ基、
    (5)置換基群Aから選択される置換基を1〜3個有して
    いてもよいC1−6アルコキシ基および(6)C1−3
    ルキレンジオキシ基から選択される置換基を1〜2個有
    していてもよいベンゼン環を示し;Eは置換基群Aから
    選択されるオキソ基以外の置換基を有していてもよい2
    価の鎖状炭化水素基を示し;XはCOまたはSOを示
    し;Rは置換基群Aから選択される置換基をそれぞれ
    1〜3個有していてもよい炭素数1〜16個の炭化水素
    基、または置換基群Aから選択される置換基を1〜3個
    有していてもよい炭素数1〜16個の炭化水素基および
    置換基群Aからなる群から選択される置換基を有してい
    てもよい5〜12員の複素環基を示し、またはRはA
    環の環構成炭素原子と結合して隣接するXおよびNと
    ともに置換基を有していてもよい縮合環を形成してもよ
    く;‐‐‐は単結合または二重結合を示す。]で表され
    る化合物である請求項1記載の化合物またはその塩(但
    し、N−[3−(インデン−1−スピロ−4’−ピペリ
    ジン−1’−イル)プロピル]−1−メチル−5−オキ
    ソ−N−フェニル−3−ピロリジンカルボキサミド フ
    マル酸塩および1−アセチル−N−(3−クロロフェニ
    ル)−N−[3−(インデン−1−スピロ−4’−ピペ
    リジン−1’−イル)プロピル]−4−ピペリジンカル
    ボキサミドを除く)。
  4. 【請求項4】Rが置換基を有していてもよい炭化水素
    基である請求項1記載の化合物。
  5. 【請求項5】Rが置換基を有していてもよいC1−6
    アルキル基である請求項1記載の化合物。
  6. 【請求項6】Rが置換基を有していてもよいカルバモ
    イル基、置換基を有していてもよいアミノ基、置換基を
    有していてもよいカルバモイルアミノ基または置換基を
    有していてもよいスルホニルアミノ基で置換されていて
    もよいC1−6アルキル基である請求項1記載の化合
    物。
  7. 【請求項7】EがC2−6アルキレン基である請求項1
    記載の化合物。
  8. 【請求項8】A環と縮合する環が5ないし8員環であ
    る請求項1記載の化合物。
  9. 【請求項9】縮合環を形成するときのRが式 −Y−Z−Y− [式中、YおよびYはそれぞれ結合手または置換基
    を有していてもよい2価のC1−3鎖状炭化水素基を示
    し、Zは結合手、酸素原子、酸化されていてもよい硫黄
    原子または置換基を有していてもよいイミノ基を示す。
    ただし、Zが結合手のときは、YおよびYの少なく
    とも一方は置換基を有していてもよい2価のC1−3
    状炭化水素基を示す。]で表される基である請求項1記
    載の化合物。
  10. 【請求項10】A環が無置換ベンゼン環で、A環が
    ハロゲン原子、C1−6アルキル基、ハロゲン化されて
    いてもよいC1−6アルコキシ基およびハロゲン化され
    ていてもよいC1−6アルキル基から選ばれる1または
    2個の置換基で置換されていてもよいベンゼン環を、E
    がC2−6アルキレン基で、Rが置換基を有していて
    もよいカルバモイル基、置換基を有していてもよいアミ
    ノ基、置換基を有していてもよいカルバモイルアミノ基
    もしくは置換基を有していてもよいスルホニルアミノ基
    で置換されていてもよいC1−6アルキル基を示し、ま
    たはRが式 −Y−Z−Y− (式中、YおよびYはそれぞれ結合手または置換基
    を有していてもよい2価のC1−3鎖状炭化水素基を示
    し、Zは結合手、酸素原子、酸化されていてもよい硫黄
    原子または置換基を有していてもよいイミノ基を示す。
    ただし、Zが結合手のときは、YおよびYの少なく
    とも一方は置換基を有していてもよい2価のC1−3
    状炭化水素基を示す。)で表される基を示してA環の
    環構成炭素原子と結合して隣接するXおよびNとともに
    縮合環を形成してもよい請求項1記載の化合物。
  11. 【請求項11】請求項1記載の化合物のプロドラッグ。
  12. 【請求項12】式 【化3】 [式中、A環は置換基を有していてもよいベンゼン環
    を示し、‐‐‐は単結合または二重結合を示す。]で表
    される化合物またはその塩と式 【化4】 [式中、Lは脱離基を示し、A環は置換基を有してい
    てもよいベンゼン環を示し、Eはオキソ基以外の置換基
    を有していてもよい2価の鎖状炭化水素基を示し、Xは
    COまたはSOを示し、Rは置換基を有していても
    よい炭化水素基または置換基を有していてもよい芳香族
    複素環基を示し、またはRはA環の環構成炭素原子
    と結合して隣接するXおよびNとともに縮合環を形成し
    てもよい。]で表される化合物またはその塩とを反応さ
    せることを特徴とする式 【化5】 [式中の記号は前記と同意義を示す。]で表される化合
    物またはその塩(但し、N−[3−(インデン−1−ス
    ピロ−4’−ピペリジン−1’−イル)プロピル]−1
    −メチル−5−オキソ−N−フェニル−3−ピロリジン
    カルボキサミドフマル酸塩および1−アセチル−N−
    (3−クロロフェニル)−N−[3−(インデン−1−
    スピロ−4’−ピペリジン−1’−イル)プロピル]−
    4−ピペリジンカルボキサミドを除く)の製造法。
  13. 【請求項13】 【化6】 [式中、Lは脱離基を示し、A環は置換基を有してい
    てもよいベンゼン環を示し、Eはオキソ基以外の置換基
    を有していてもよい2価の鎖状炭化水素基を示し、‐‐
    ‐は単結合または二重結合を示す。]で表される化合物
    またはその塩と式 【化7】 [式中、A環は置換基を有していてもよいベンゼン環
    を示し、XはCOまたはSOを示し、Rは置換基を
    有していてもよい炭化水素基または置換基を有していて
    もよい芳香族複素環基を示し、またはRはA環の環
    構成炭素原子と結合して隣接するXおよびNとともに縮
    合環を形成してもよい。]で表される化合物またはその
    塩とを反応させることを特徴とする式 【化8】 [式中の記号は前記と同意義を示す。]で表される化合
    物またはその塩(但し、N−[3−(インデン−1−ス
    ピロ−4’−ピペリジン−1’−イル)プロピル]−1
    −メチル−5−オキソ−N−フェニル−3−ピロリジン
    カルボキサミドフマル酸塩および1−アセチル−N−
    (3−クロロフェニル)−N−[3−(インデン−1−
    スピロ−4’−ピペリジン−1’−イル)プロピル]−
    4−ピペリジンカルボキサミドを除く)の製造法。
  14. 【請求項14】請求項1記載の化合物またはそのプロド
    ラッグを含有してなる医薬組成物。
  15. 【請求項15】請求項1記載の化合物またはそのプロド
    ラッグを含有してなるノシセプチン受容体結合剤。
  16. 【請求項16】式 【化9】 [式中、A環およびA環はそれぞれ置換基を有して
    いてもよいベンゼン環を示し、Eはオキソ基以外の置換
    基を有していてもよい2価の鎖状炭化水素基を示し、X
    はCOまたはSOを示し、Rは置換基を有していて
    もよい炭化水素基または置換基を有していてもよい複素
    環基を示し、またはRはA環の環構成炭素原子と結
    合して隣接するXおよびNとともに置換基を有していて
    もよい縮合環を形成してもよく、‐‐‐は単結合または
    二重結合を示す。]で表される化合物またはその塩ある
    いはそのプロドラッグを含有してなるノシセプチン受容
    体結合剤。
  17. 【請求項17】ノシセプチン受容体拮抗剤である請求項
    15または16記載のノシセプチン受容体結合剤。
  18. 【請求項18】ノシセプチン受容体に関与する疾患の予
    防・治療剤である請求項15または16記載のノシセプ
    チン受容体結合剤。
  19. 【請求項19】中枢神経系疾患予防・治療剤である請求
    項15または16記載のノシセプチン受容体結合剤。
  20. 【請求項20】痛みの予防・治療剤である請求項15ま
    たは16記載のノシセプチン受容体結合剤。
  21. 【請求項21】哺乳動物に対して請求項15または16
    記載のノシセプチン受容体結合剤を有効量投与すること
    を特徴とするノシセプチン受容体に関与する疾患の予防
    ・治療方法。
  22. 【請求項22】哺乳動物に対して請求項15または16
    記載のノシセプチン受容体結合剤を有効量投与すること
    を特徴とする中枢神経系疾患の予防・治療方法。
  23. 【請求項23】哺乳動物に対して請求項15または16
    記載のノシセプチン受容体結合剤を有効量投与すること
    を特徴とする痛みの予防・治療方法。
  24. 【請求項24】ノシセプチン受容体に関与する疾患の予
    防・治療剤を製造するための請求項15または16記載
    のノシセプチン受容体結合剤の使用。
  25. 【請求項25】中枢神経系疾患の予防・治療剤を製造す
    るための請求項15または16記載のノシセプチン受容
    体結合剤の使用。
  26. 【請求項26】痛みの予防・治療剤を製造するための請
    求項15または16記載のノシセプチン受容体結合剤の
    使用。
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