JP2002173146A - 非円型容器の内容物保持構造 - Google Patents
非円型容器の内容物保持構造Info
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- JP2002173146A JP2002173146A JP2000373494A JP2000373494A JP2002173146A JP 2002173146 A JP2002173146 A JP 2002173146A JP 2000373494 A JP2000373494 A JP 2000373494A JP 2000373494 A JP2000373494 A JP 2000373494A JP 2002173146 A JP2002173146 A JP 2002173146A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 胴部の断面が非円形の円筒状容器1と、口部
5から挿入される詰め物10とからなり、錠剤等の収容
物9が容器1内で移動することを抑制するための容器の
構造において、簡易な構造で単一な詰め物によって、収
容物の収容量にばらつきがあっても、容易且つ確実に収
容物の移動を防止出来るようにするとともに、破損を生
ずることなく、容易且つ確実に収容物の移動を防止す
る。 【解決手段】 容器1の形状は、胴部2の上部の口部5
の下側に平断面が円形の円筒状部2aを設け、その内周
面に口部5から挿入される詰め物10の外周面が当接さ
れることにより、保持される構成とする。詰め物10は
容器1内で収容物9に当接する押さえ部11と、該押さ
え部11に径方向外方に向けて連設された弾性変形部1
9とを備える。該弾性変形部19は、容器1内に挿入さ
れた状態において押さえ部11を下方側に付勢するよう
弾性変形する構造とする。
5から挿入される詰め物10とからなり、錠剤等の収容
物9が容器1内で移動することを抑制するための容器の
構造において、簡易な構造で単一な詰め物によって、収
容物の収容量にばらつきがあっても、容易且つ確実に収
容物の移動を防止出来るようにするとともに、破損を生
ずることなく、容易且つ確実に収容物の移動を防止す
る。 【解決手段】 容器1の形状は、胴部2の上部の口部5
の下側に平断面が円形の円筒状部2aを設け、その内周
面に口部5から挿入される詰め物10の外周面が当接さ
れることにより、保持される構成とする。詰め物10は
容器1内で収容物9に当接する押さえ部11と、該押さ
え部11に径方向外方に向けて連設された弾性変形部1
9とを備える。該弾性変形部19は、容器1内に挿入さ
れた状態において押さえ部11を下方側に付勢するよう
弾性変形する構造とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、錠剤やカプセル剤
等の粒状のバラ品を収容した容器において、収容物が容
器内で移動するのを防止する容器の構造に関する。特に
容器胴部の平断面が非円形である容器における収容物移
動防止のための構造に関する。
等の粒状のバラ品を収容した容器において、収容物が容
器内で移動するのを防止する容器の構造に関する。特に
容器胴部の平断面が非円形である容器における収容物移
動防止のための構造に関する。
【0002】
【従来の技術】錠剤やカプセル剤等の容器の収容物移動
防止方法として、詰め物を容器内の収容物の上に挿入す
る方法がある。詰め物としては合成樹脂フィルムを丸め
たものが簡単であるが、この詰め物を容器上部空間内に
詰め込み、錠剤の移動を防止する手法を採用した場合、
錠剤がフィルムの間に入り込み、フィルムを取り出す際
にその錠剤が飛び出し、紛失することがある。このよう
な錠剤の紛失の可能性があると、特に員数管理が必要な
製剤、例えば麻薬製剤などにおいては、厚生省への届け
出の義務が生じ、面倒な手続きが必要となる。そこで、
上記問題を解決しうるものとして、特許第287552
4号公報に記載のもののように可撓性合成樹脂により成
形した詰め物が提案されている。
防止方法として、詰め物を容器内の収容物の上に挿入す
る方法がある。詰め物としては合成樹脂フィルムを丸め
たものが簡単であるが、この詰め物を容器上部空間内に
詰め込み、錠剤の移動を防止する手法を採用した場合、
錠剤がフィルムの間に入り込み、フィルムを取り出す際
にその錠剤が飛び出し、紛失することがある。このよう
な錠剤の紛失の可能性があると、特に員数管理が必要な
製剤、例えば麻薬製剤などにおいては、厚生省への届け
出の義務が生じ、面倒な手続きが必要となる。そこで、
上記問題を解決しうるものとして、特許第287552
4号公報に記載のもののように可撓性合成樹脂により成
形した詰め物が提案されている。
【0003】上記公報に開示された詰め物は、図22
(イ)に示すように、円形の底部11とその周縁から下
方外側に連続して形成された周壁部21とからなり、そ
の周壁部21が網状に形成されており、この周壁部21
が図22(ロ)に示すように、容器内に裏返された状態
で装着されるものである。
(イ)に示すように、円形の底部11とその周縁から下
方外側に連続して形成された周壁部21とからなり、そ
の周壁部21が網状に形成されており、この周壁部21
が図22(ロ)に示すように、容器内に裏返された状態
で装着されるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記公報記載の詰め物
を、図23に示す様に容器の胴部の平断面が非円形の容
器に用いた場合、詰め物の外側面と容器胴部のコーナー
部分の内側面との間に顕著な隙間が生じ(図23(c)
参照)、内容物の最上部の一部は詰め物の底部に覆われ
ない状態となる。従って容器が振動を受けた時に詰め物
の底部に覆われない内容物は容易に移動してしまう。こ
のため胴部の断面形状が非円形の容器の場合に内容物の
移動防止を図るのためには、上記の詰め物の他に隙間を
埋めるための詰め物を追加するか、容器の形状に合わせ
た構造の新規の詰め物を用いるなどの方策が必要であ
り、詰め物の装着作業の煩雑化及び詰め物の製造コスト
高を招いていた。
を、図23に示す様に容器の胴部の平断面が非円形の容
器に用いた場合、詰め物の外側面と容器胴部のコーナー
部分の内側面との間に顕著な隙間が生じ(図23(c)
参照)、内容物の最上部の一部は詰め物の底部に覆われ
ない状態となる。従って容器が振動を受けた時に詰め物
の底部に覆われない内容物は容易に移動してしまう。こ
のため胴部の断面形状が非円形の容器の場合に内容物の
移動防止を図るのためには、上記の詰め物の他に隙間を
埋めるための詰め物を追加するか、容器の形状に合わせ
た構造の新規の詰め物を用いるなどの方策が必要であ
り、詰め物の装着作業の煩雑化及び詰め物の製造コスト
高を招いていた。
【0005】さらに、円型容器に用いる場合でも、図2
2(ロ)に示すように、口内径が小さい容器の場合には
詰め物を取り出しにくく、口部に指を入れて詰め物を引
き出そうとする場合にうまく引き出せないことがあり、
何度も引き出そうとするうちに詰め物内部に錠剤が入り
込み、詰め物を引き出した時に錠剤が飛び出す可能性が
ある。
2(ロ)に示すように、口内径が小さい容器の場合には
詰め物を取り出しにくく、口部に指を入れて詰め物を引
き出そうとする場合にうまく引き出せないことがあり、
何度も引き出そうとするうちに詰め物内部に錠剤が入り
込み、詰め物を引き出した時に錠剤が飛び出す可能性が
ある。
【0006】本発明の課題は、胴部の平断面が非円形の
形状である粒状物の容器において、収容物の移動を容易
且つ確実に防止出来る構造を提供することにある。
形状である粒状物の容器において、収容物の移動を容易
且つ確実に防止出来る構造を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、次の技術的手段を講じた。本発明の非円
型容器の内容物保持構造は、断面非円形の胴部に該胴部
よりも小径の口部が上方に連設された非円型容器と、該
容器に前記口部から挿入されて前記容器内に収容された
粒状収容物が容器内で移動することを抑制する詰め物と
を備えており、前記容器の胴部の上部には、前記口部の
下方に、断面円形の円筒状部が設けられている。
決するために、次の技術的手段を講じた。本発明の非円
型容器の内容物保持構造は、断面非円形の胴部に該胴部
よりも小径の口部が上方に連設された非円型容器と、該
容器に前記口部から挿入されて前記容器内に収容された
粒状収容物が容器内で移動することを抑制する詰め物と
を備えており、前記容器の胴部の上部には、前記口部の
下方に、断面円形の円筒状部が設けられている。
【0008】即ち、断面非円形の胴部に胴部よりも小径
の口部が上方に連設された非円型容器において、詰め物
は、容器内に収容された粒状収容物の容器内での移動を
直接的に抑制する。前記断面円筒状部は詰め物を保持し
て固定することにより、粒状収容物の容器内での移動を
間接的に抑制する。さらに断面円筒状部と詰め物との接
触面の隙間が減少することにより、粒状収容物が隙間を
すり抜けて容器の上方へ移動することを阻止する。
の口部が上方に連設された非円型容器において、詰め物
は、容器内に収容された粒状収容物の容器内での移動を
直接的に抑制する。前記断面円筒状部は詰め物を保持し
て固定することにより、粒状収容物の容器内での移動を
間接的に抑制する。さらに断面円筒状部と詰め物との接
触面の隙間が減少することにより、粒状収容物が隙間を
すり抜けて容器の上方へ移動することを阻止する。
【0009】さらに詳細には、上記詰め物は容器内で収
容物に当接する押さえ部と、該押さえ部に径方向外方に
向けて連設された弾性変形部とを備え、該弾性変形部
は、詰め物が容器内に挿入された状態において前記胴部
の円筒状部内面に近接するものとすることが出来る。こ
こにおいて、押さえ部が収容物に当接することにより、
その移動を直接的に抑制する。押さえ部に径方向外方に
向けて連設された弾性変形部が円筒状部内面に近接する
ことにより詰め物は円筒状部に保持され、容器に固定さ
れる。なお、ここで近接とは、当接を含み、また、若干
の離反があってもよい意味である。
容物に当接する押さえ部と、該押さえ部に径方向外方に
向けて連設された弾性変形部とを備え、該弾性変形部
は、詰め物が容器内に挿入された状態において前記胴部
の円筒状部内面に近接するものとすることが出来る。こ
こにおいて、押さえ部が収容物に当接することにより、
その移動を直接的に抑制する。押さえ部に径方向外方に
向けて連設された弾性変形部が円筒状部内面に近接する
ことにより詰め物は円筒状部に保持され、容器に固定さ
れる。なお、ここで近接とは、当接を含み、また、若干
の離反があってもよい意味である。
【0010】さらに本発明の詰め物では、弾性変形部
は、容器への未装着状態で押さえ部よりも下方側に位置
し、押さえ部に対して上方に反転可能であり、該反転時
にその外端側の周長が拡縮自在であり、上方反転状態で
姿勢保持するものであるとともに、容器内に挿入された
上方反転状態において、押さえ部を下方側に付勢するよ
う弾性変形するものとすることが出来る。
は、容器への未装着状態で押さえ部よりも下方側に位置
し、押さえ部に対して上方に反転可能であり、該反転時
にその外端側の周長が拡縮自在であり、上方反転状態で
姿勢保持するものであるとともに、容器内に挿入された
上方反転状態において、押さえ部を下方側に付勢するよ
う弾性変形するものとすることが出来る。
【0011】本発明の詰め物は、容器への未装着状態に
押さえ部よりも下方側に位置した弾性変形部が、容器へ
の着装時に反転し、下方に位置変更された押さえ部を下
方側に付勢する。そして、下方側に付勢された押さえ部
が容器内の収容物を上から押さえつけることにより、収
容物の上方への移動を阻止する。収容物の収容量が少な
い場合においても、弾性変形部の変形量が収容物の収容
量に応じて追従して、押さえ部によって的確に収容物の
上方への移動を阻止することが出来る。さらに、弾性変
形部はその側面が容器の円筒状部の内面に近接(好まし
くは当接)して保持され、その側面と円筒状部の内面の
間隙が縮小するで、内容物がこの間隙を通過して弾性変
形部の底面より上部へ移動することが阻止される。さら
に、弾性変形部は、その反転時に外端周長が拡縮自在で
あるから、容器内へ挿入する際に破損するおそれが少な
く、ワンタッチで容易かつ迅速に容器内への挿入作業を
行うことが出来る。また、弾性変形部は、容器内に挿入
することにより上方に反転された後は、円筒状部に保持
・固定され、反転状態のままで姿勢保持されるものであ
るから、容器内へ挿入した詰め物が、詰め物自体の弾性
復元力により容器口部から飛び出すことがなく、作業性
の向上を図ることが可能である。
押さえ部よりも下方側に位置した弾性変形部が、容器へ
の着装時に反転し、下方に位置変更された押さえ部を下
方側に付勢する。そして、下方側に付勢された押さえ部
が容器内の収容物を上から押さえつけることにより、収
容物の上方への移動を阻止する。収容物の収容量が少な
い場合においても、弾性変形部の変形量が収容物の収容
量に応じて追従して、押さえ部によって的確に収容物の
上方への移動を阻止することが出来る。さらに、弾性変
形部はその側面が容器の円筒状部の内面に近接(好まし
くは当接)して保持され、その側面と円筒状部の内面の
間隙が縮小するで、内容物がこの間隙を通過して弾性変
形部の底面より上部へ移動することが阻止される。さら
に、弾性変形部は、その反転時に外端周長が拡縮自在で
あるから、容器内へ挿入する際に破損するおそれが少な
く、ワンタッチで容易かつ迅速に容器内への挿入作業を
行うことが出来る。また、弾性変形部は、容器内に挿入
することにより上方に反転された後は、円筒状部に保持
・固定され、反転状態のままで姿勢保持されるものであ
るから、容器内へ挿入した詰め物が、詰め物自体の弾性
復元力により容器口部から飛び出すことがなく、作業性
の向上を図ることが可能である。
【0012】さらに本発明の非円型容器の内容物保持構
造は、弾性変形部の基端部近傍が円筒状部内面に近接
し、該近接部分よりも外端側で弾性変形部は口部の基端
部内面に当接するものとすることが出来る。上記弾性変
形部はその基端部近傍が円筒状部内面に近接し、かつ、
当近部分よりも外端側で口部の基端部内面に当接するこ
とにより、上方から圧迫を受けると同時に、押さえ部を
介して収容物からの双方の圧迫を受けて弾性変形するこ
とにより、その弾性復元力によって押さえ部を下方側に
付勢する。下方側に付勢された押さえ部が容器内の収容
物を上から押さえつけることにより、収容物の上方への
移動を阻止する作用は前記と同様である。
造は、弾性変形部の基端部近傍が円筒状部内面に近接
し、該近接部分よりも外端側で弾性変形部は口部の基端
部内面に当接するものとすることが出来る。上記弾性変
形部はその基端部近傍が円筒状部内面に近接し、かつ、
当近部分よりも外端側で口部の基端部内面に当接するこ
とにより、上方から圧迫を受けると同時に、押さえ部を
介して収容物からの双方の圧迫を受けて弾性変形するこ
とにより、その弾性復元力によって押さえ部を下方側に
付勢する。下方側に付勢された押さえ部が容器内の収容
物を上から押さえつけることにより、収容物の上方への
移動を阻止する作用は前記と同様である。
【0013】また本発明の非円型容器の内容物保持構造
は円筒状部は、胴部の上端に設けられたものとすること
が出来る。この様な形状の非円型容器は、円筒状部が胴
部の上端にあって口部の先端との間隔が短いので、詰め
物が容器内に装着されて容器にキャップが被せられた
時、弾性変形部の上端部がキャップに当接し易く、ま
た、その様な詰め物は簡単な構成のものとすることが出
来る。
は円筒状部は、胴部の上端に設けられたものとすること
が出来る。この様な形状の非円型容器は、円筒状部が胴
部の上端にあって口部の先端との間隔が短いので、詰め
物が容器内に装着されて容器にキャップが被せられた
時、弾性変形部の上端部がキャップに当接し易く、ま
た、その様な詰め物は簡単な構成のものとすることが出
来る。
【0014】また本発明の非円型容器の内容物保持構造
は、胴部の、円筒状部よりも上方に断面非円形の非円筒
状部が設けられているものとすることが出来る。即ち、
本発明の非円型容器の形状は、円筒状部が胴部の上端に
位置することが必須ではなく、胴部の上端と円筒状部の
間の形状をデザイン的観点等を含めて種々に選択出来
る。特に、上記の非円筒状部の平断面が胴部と同一で、
双方の側面が同一平面上にある様な形状の容器は、容器
の収納/積み付け、積載/運搬、などに好適なものであ
る。この様な形状の非円型容器の作用は、非円筒状部が
設けられていないこれまでの非円型容器の内容物保持構
造のものと同様である。
は、胴部の、円筒状部よりも上方に断面非円形の非円筒
状部が設けられているものとすることが出来る。即ち、
本発明の非円型容器の形状は、円筒状部が胴部の上端に
位置することが必須ではなく、胴部の上端と円筒状部の
間の形状をデザイン的観点等を含めて種々に選択出来
る。特に、上記の非円筒状部の平断面が胴部と同一で、
双方の側面が同一平面上にある様な形状の容器は、容器
の収納/積み付け、積載/運搬、などに好適なものであ
る。この様な形状の非円型容器の作用は、非円筒状部が
設けられていないこれまでの非円型容器の内容物保持構
造のものと同様である。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の錠剤等容器の構造の実施
形態は、錠剤等の収容物を収容する平断面が非円形であ
る胴部(容器本体)、胴部よりも小径の口部、および胴
部の上部で口部の下側(一般的には肩部の下側に隣接)
に設けられた円筒状部からなる形状の非円筒形容器と、
容器に挿入され、錠剤等の収容物が胴部内で移動するの
を防止する詰め物によって構成することが出来る。非円
型容器における胴部の平断面形状は、錠剤の充填/取り
出し、容器の収納/運搬、その他の容器本体としての使
用目的、および製造法やデザイン性等を考慮した種々の
形状が可能である。この様な容器はガラス、または合成
樹脂等を用いて成形することが出来る。成型法はブロー
成形、射出成形等の適宜な方法を用いることが出来る。
形態は、錠剤等の収容物を収容する平断面が非円形であ
る胴部(容器本体)、胴部よりも小径の口部、および胴
部の上部で口部の下側(一般的には肩部の下側に隣接)
に設けられた円筒状部からなる形状の非円筒形容器と、
容器に挿入され、錠剤等の収容物が胴部内で移動するの
を防止する詰め物によって構成することが出来る。非円
型容器における胴部の平断面形状は、錠剤の充填/取り
出し、容器の収納/運搬、その他の容器本体としての使
用目的、および製造法やデザイン性等を考慮した種々の
形状が可能である。この様な容器はガラス、または合成
樹脂等を用いて成形することが出来る。成型法はブロー
成形、射出成形等の適宜な方法を用いることが出来る。
【0016】本発明の非円型容器の形状は、非円筒状の
胴部と胴部よりも小径の口部、および胴部の上部の円筒
状部に加えて、円筒状部の上部と肩部の間の位置に非円
筒状部を設けることが出来る。この様な非円型容器は合
成樹脂の射出成形によって製造するのが好適である。こ
の場合の非円筒状部の平断面は胴部と同一で、かつ側面
が胴部と同一面にある形状(即ち、非円筒状の胴部と胴
部よりも小径の口部を有する容器において、肩部の下に
一定の間隔を隔てて円筒状部が設けられた形状)が上記
した容器本体としての使用目的には好適であるが、製造
法やデザイン性等を考慮した種々の形状が可能である。
胴部と胴部よりも小径の口部、および胴部の上部の円筒
状部に加えて、円筒状部の上部と肩部の間の位置に非円
筒状部を設けることが出来る。この様な非円型容器は合
成樹脂の射出成形によって製造するのが好適である。こ
の場合の非円筒状部の平断面は胴部と同一で、かつ側面
が胴部と同一面にある形状(即ち、非円筒状の胴部と胴
部よりも小径の口部を有する容器において、肩部の下に
一定の間隔を隔てて円筒状部が設けられた形状)が上記
した容器本体としての使用目的には好適であるが、製造
法やデザイン性等を考慮した種々の形状が可能である。
【0017】上記の様に胴部の上部に設けられる円筒状
部は、形状および位置は様々であるが、その作用が本発
明の最大の特徴である。円筒状部はその内周面が詰め物
の外周に当接し、詰め物を保持し容器内に固定すること
により、錠剤等の粒状の収容物の移動を間接的に阻止す
るとともに、断面円筒状部と詰め物との接触面の隙間が
減少することにより、粒状収容物が隙間をすり抜けて容
器の上方へ移動することを阻止することである。
部は、形状および位置は様々であるが、その作用が本発
明の最大の特徴である。円筒状部はその内周面が詰め物
の外周に当接し、詰め物を保持し容器内に固定すること
により、錠剤等の粒状の収容物の移動を間接的に阻止す
るとともに、断面円筒状部と詰め物との接触面の隙間が
減少することにより、粒状収容物が隙間をすり抜けて容
器の上方へ移動することを阻止することである。
【0018】一方、本発明の詰め物の構造は前記した構
成と作用を呈する多くの変形が可能であり、以下にそれ
らを述べる。前記詰め物は容器内で収容物と接触状態に
ある押さえ部(底部)と、該押さえ部(底部)の外周方
向に連設された弾性変形可能な弾性変形部(周縁部)と
を備えるものとして実施することが出来る。この詰め物
は、容器内への挿入状態において、弾性変形部が肩部と
当接して押さえ部が収容物を下方側に押圧する構成とす
ることが出来る。この弾性変形部は、肩部との接触部分
よりも自由端側が容器本体の軸心側で且つ開口側に傾斜
して設けられるとともに、外側方向に復元弾性力を有す
るように構成することが好ましい。これによれば、容器
内に装着されると、押さえ部が容器内の収容物と接触
し、弾性変形部が容器の肩部と接触することになり、弾
性変形部の弾性復元力によって容器内の収容物の上部へ
の移動を阻止することが出来る。しかも、収容物の収容
量が少ない場合であっても、押さえ部によって的確に収
容物の上部への移動を阻止することが出来る。つまり、
収容量が少なく、押さえ部が下方側に位置した際にも、
外側方向に復元弾性力を有する弾性変形部は上述の肩部
との接触部分よりも自由端側が肩部と接触し、これによ
り肩部との接触状態を維持でき、収容物の上部への移動
を的確に阻止することが出来る。この時、弾性変形部は
その側面が容器の円筒状部の内面に近接して保持・固定
され、弾性変形部の側面と円筒状部の内面の間の間隙が
縮小するため、内容物がこの間隙を通過して弾性変形部
の底面より上部へ移動することが阻止される。
成と作用を呈する多くの変形が可能であり、以下にそれ
らを述べる。前記詰め物は容器内で収容物と接触状態に
ある押さえ部(底部)と、該押さえ部(底部)の外周方
向に連設された弾性変形可能な弾性変形部(周縁部)と
を備えるものとして実施することが出来る。この詰め物
は、容器内への挿入状態において、弾性変形部が肩部と
当接して押さえ部が収容物を下方側に押圧する構成とす
ることが出来る。この弾性変形部は、肩部との接触部分
よりも自由端側が容器本体の軸心側で且つ開口側に傾斜
して設けられるとともに、外側方向に復元弾性力を有す
るように構成することが好ましい。これによれば、容器
内に装着されると、押さえ部が容器内の収容物と接触
し、弾性変形部が容器の肩部と接触することになり、弾
性変形部の弾性復元力によって容器内の収容物の上部へ
の移動を阻止することが出来る。しかも、収容物の収容
量が少ない場合であっても、押さえ部によって的確に収
容物の上部への移動を阻止することが出来る。つまり、
収容量が少なく、押さえ部が下方側に位置した際にも、
外側方向に復元弾性力を有する弾性変形部は上述の肩部
との接触部分よりも自由端側が肩部と接触し、これによ
り肩部との接触状態を維持でき、収容物の上部への移動
を的確に阻止することが出来る。この時、弾性変形部は
その側面が容器の円筒状部の内面に近接して保持・固定
され、弾性変形部の側面と円筒状部の内面の間の間隙が
縮小するため、内容物がこの間隙を通過して弾性変形部
の底面より上部へ移動することが阻止される。
【0019】また、本発明の容器の構造では、詰め物の
弾性変形部が、押さえ部から外側方向に突設された複数
の突設片から構成され、この突設片同士が互いに隙間を
もって配されるとともに、該突設片は、押さえ部との連
設側に湾曲部を有し、該湾曲部は、容器内への装着時に
おいて、押さえ部よりも外周側の収容物の移動を防止す
るよう設けられているものとすることが出来る。これに
よれば、弾性変形部が隙間をもって配された複数の突設
片から構成されるので、容器内への挿入に際して、突設
片同士の距離が接離して、弾性変形部が拡径・縮径し
て、容器内へ装着されることになる。このように、容器
内への挿入作業が簡便に行うことが出来、この際の弾性
変形部の破損が生じ難い。
弾性変形部が、押さえ部から外側方向に突設された複数
の突設片から構成され、この突設片同士が互いに隙間を
もって配されるとともに、該突設片は、押さえ部との連
設側に湾曲部を有し、該湾曲部は、容器内への装着時に
おいて、押さえ部よりも外周側の収容物の移動を防止す
るよう設けられているものとすることが出来る。これに
よれば、弾性変形部が隙間をもって配された複数の突設
片から構成されるので、容器内への挿入に際して、突設
片同士の距離が接離して、弾性変形部が拡径・縮径し
て、容器内へ装着されることになる。このように、容器
内への挿入作業が簡便に行うことが出来、この際の弾性
変形部の破損が生じ難い。
【0020】また、弾性変形部は、周方向に沿う蛇腹状
(略波形状)に成形することが出来る。これによれば、
弾性変形部が蛇腹状に形成されているので、容器内への
挿入に際し、蛇腹状の弾性変形部が容易に周方向に伸縮
することで拡径・縮径して、容器内へ装着される。この
ように、容器内への挿入作業が簡便に行うことが出来、
この際の弾性変形部の破損が生じ難い。本発明の容器の
構造において、詰め物の弾性変形部は適宜の構成とする
ことが出来るが、好ましくは次の構成とするのがよい。
(略波形状)に成形することが出来る。これによれば、
弾性変形部が蛇腹状に形成されているので、容器内への
挿入に際し、蛇腹状の弾性変形部が容易に周方向に伸縮
することで拡径・縮径して、容器内へ装着される。この
ように、容器内への挿入作業が簡便に行うことが出来、
この際の弾性変形部の破損が生じ難い。本発明の容器の
構造において、詰め物の弾性変形部は適宜の構成とする
ことが出来るが、好ましくは次の構成とするのがよい。
【0021】即ち、弾性変形部は、押さえ部の外周縁に
薄肉の折曲容易部を介して設けられた複数の突設片から
構成され、各突設片同士は周方向に互いに隙間をもって
配設されており、各突設片は、容器への未装着状態で、
基部側が押さえ部外周から下方に向けて延設されるとと
もに湾曲部を介して先端側が上方に向けて延設されてお
り、該突設片の湾曲部は容器口部の開口端に当接するも
のであり、また、前記突設片は、容器内に挿入された状
態において、押さえ部を下方側に付勢するよう径方向に
沿う方向に弾性変形するものとすることが出来る。これ
によれば、詰め物を容器内に挿入する際には、非反転状
態の突設片の湾曲部が容器口部に当接し、その状態で押
さえ部を指などで押し込むことで、突設片は折曲容易部
で容易に折れ曲がり、湾曲部が口部内面を円滑に摺動す
るため、スムーズにワンタッチで詰め物の挿入を行うこ
とが可能となる。また、弾性変形部を上記の構成とすれ
ば、未装着状態の構造にアンダーカット部がほとんど存
在しないものとすることが出来るので、射出成形などの
各種の成形を行い易くなり、金型構造の簡素化、生産性
の向上をも図ることが可能となる。なお、突設片の先端
部には、基端側に向けて延びるスリットを形成しておく
のが好ましい。また、折曲容易部は、突設片を上方反転
したときに塑性変形若しくは破断、折損するものであっ
てよく、この様な折曲容易部の作用によって突設片が上
方反転状態で保持されるものとすることが出来る。
薄肉の折曲容易部を介して設けられた複数の突設片から
構成され、各突設片同士は周方向に互いに隙間をもって
配設されており、各突設片は、容器への未装着状態で、
基部側が押さえ部外周から下方に向けて延設されるとと
もに湾曲部を介して先端側が上方に向けて延設されてお
り、該突設片の湾曲部は容器口部の開口端に当接するも
のであり、また、前記突設片は、容器内に挿入された状
態において、押さえ部を下方側に付勢するよう径方向に
沿う方向に弾性変形するものとすることが出来る。これ
によれば、詰め物を容器内に挿入する際には、非反転状
態の突設片の湾曲部が容器口部に当接し、その状態で押
さえ部を指などで押し込むことで、突設片は折曲容易部
で容易に折れ曲がり、湾曲部が口部内面を円滑に摺動す
るため、スムーズにワンタッチで詰め物の挿入を行うこ
とが可能となる。また、弾性変形部を上記の構成とすれ
ば、未装着状態の構造にアンダーカット部がほとんど存
在しないものとすることが出来るので、射出成形などの
各種の成形を行い易くなり、金型構造の簡素化、生産性
の向上をも図ることが可能となる。なお、突設片の先端
部には、基端側に向けて延びるスリットを形成しておく
のが好ましい。また、折曲容易部は、突設片を上方反転
したときに塑性変形若しくは破断、折損するものであっ
てよく、この様な折曲容易部の作用によって突設片が上
方反転状態で保持されるものとすることが出来る。
【0022】また、弾性変形部は、周方向に沿って蛇腹
状に形成された略腕状の周壁により構成されており、該
周壁は、容器内に挿入された状態において、押さえ部を
下方側に付勢するよう径方向に沿う方向に弾性変形する
ものとすることが出来る。これによれば、詰め物を容器
内に挿入する際には、非反転状態の腕状周壁が容器口部
に当接し、その状態で押さえ部を指などで押し込むこと
で、腕状周壁は蛇腹部が拡がることにより全体としてほ
ぼ平坦な板状となり、さらに押し込むと腕状周壁が上下
反転してスムーズにワンタッチで詰め物の挿入を行うこ
とが出来る。また、弾性変形部を上記の構成とすれば、
網目構造とする必要がなく、未装着状態の構造にアンダ
ーカット部がほとんど存在しないものとすることが出来
るので、射出成形などの各種の成形を行い易くなり、金
型構造の簡素化、生産性の向上をも図ることが可能とな
る。
状に形成された略腕状の周壁により構成されており、該
周壁は、容器内に挿入された状態において、押さえ部を
下方側に付勢するよう径方向に沿う方向に弾性変形する
ものとすることが出来る。これによれば、詰め物を容器
内に挿入する際には、非反転状態の腕状周壁が容器口部
に当接し、その状態で押さえ部を指などで押し込むこと
で、腕状周壁は蛇腹部が拡がることにより全体としてほ
ぼ平坦な板状となり、さらに押し込むと腕状周壁が上下
反転してスムーズにワンタッチで詰め物の挿入を行うこ
とが出来る。また、弾性変形部を上記の構成とすれば、
網目構造とする必要がなく、未装着状態の構造にアンダ
ーカット部がほとんど存在しないものとすることが出来
るので、射出成形などの各種の成形を行い易くなり、金
型構造の簡素化、生産性の向上をも図ることが可能とな
る。
【0023】弾性変形部は、容器内に挿入された状態
で、容器の肩部内面に当接することで弾性変形して、押
さえ部を下方側に付勢するものであってもよく、また、
容器の口部に取り付けられたキャップに当接することで
弾性変形して、押さえ部を下方側に付勢するものであっ
てもよい。
で、容器の肩部内面に当接することで弾性変形して、押
さえ部を下方側に付勢するものであってもよく、また、
容器の口部に取り付けられたキャップに当接することで
弾性変形して、押さえ部を下方側に付勢するものであっ
てもよい。
【0024】さらに、上記詰め物は、複数の未反転状態
の詰め物を上下に積み重ねる際に他の詰め物と互いにイ
ンロー嵌合する嵌合部が弾性変形部に設けられたものと
して実施出来る。これによれば、詰め物をバラで箱詰め
した場合に詰め物同士が複雑に絡み合うことを防止する
ために、筒状箱の中に複数の詰め物を上下に積み重ねる
ことが出来、さらに、インロー嵌合部を弾性変形部に設
けることで、上部側の詰め物の重みや、上部側の詰め物
を取り出す際の押し付け力は、弾性変形部の一部である
嵌合部を介して下部側の詰め物に作用する。したがっ
て、折曲容易部や蛇腹状弾性変形部の全体に重みや押し
付け力が作用して下部側の詰め物が押し潰されてしまう
ことが防止される。
の詰め物を上下に積み重ねる際に他の詰め物と互いにイ
ンロー嵌合する嵌合部が弾性変形部に設けられたものと
して実施出来る。これによれば、詰め物をバラで箱詰め
した場合に詰め物同士が複雑に絡み合うことを防止する
ために、筒状箱の中に複数の詰め物を上下に積み重ねる
ことが出来、さらに、インロー嵌合部を弾性変形部に設
けることで、上部側の詰め物の重みや、上部側の詰め物
を取り出す際の押し付け力は、弾性変形部の一部である
嵌合部を介して下部側の詰め物に作用する。したがっ
て、折曲容易部や蛇腹状弾性変形部の全体に重みや押し
付け力が作用して下部側の詰め物が押し潰されてしまう
ことが防止される。
【0025】また、上記詰め物は、胴部、胴部よりも小
径の口部、および胴部の上部で口部の下部に設けられた
円筒状部を有する非円型容器に前記口部から挿入され、
容器内で収容物に当接する押さえ部と、該押さえ部に径
方向外方に向けて連設された弾性変形部と、複数の詰め
物を上下に積み重ねる際に他の詰め物と互いにインロー
嵌合する嵌合部とを備え、該弾性変形部は、容器内に挿
入された状態において押さえ部を下方側に付勢するよう
弾性変形するものであり、前記嵌合部は弾性変形部に形
成されているものとして好適に実施することが出来る。
この様な詰め物は、特に、弾性変形部が、押さえ部の外
周縁に薄肉の折曲容易部を介して設けられた複数の突設
片から構成されたものである場合に好適に実施出来、好
ましくは、上記突設片の基端部に嵌合部を形成するのが
良い。
径の口部、および胴部の上部で口部の下部に設けられた
円筒状部を有する非円型容器に前記口部から挿入され、
容器内で収容物に当接する押さえ部と、該押さえ部に径
方向外方に向けて連設された弾性変形部と、複数の詰め
物を上下に積み重ねる際に他の詰め物と互いにインロー
嵌合する嵌合部とを備え、該弾性変形部は、容器内に挿
入された状態において押さえ部を下方側に付勢するよう
弾性変形するものであり、前記嵌合部は弾性変形部に形
成されているものとして好適に実施することが出来る。
この様な詰め物は、特に、弾性変形部が、押さえ部の外
周縁に薄肉の折曲容易部を介して設けられた複数の突設
片から構成されたものである場合に好適に実施出来、好
ましくは、上記突設片の基端部に嵌合部を形成するのが
良い。
【0026】また、上記詰め物は、胴部、胴部よりも小
径の口部、および胴部の上部で口部の下部に設けられた
円筒状部を有する非円型容器に前記口部から挿入され、
容器内で収容物に当接する押さえ部と、該押さえ部に径
方向外方に向けて連設された弾性変形部とを備え、該弾
性変形部は、押さえ部に対して上方に反転可能であり、
該反転時にその外端側の周長が拡縮自在であるととも
に、容器内に挿入された上方反転状態において押さえ部
を下方側に付勢するよう弾性変形するものであり、さら
に、該弾性変形部は、押さえ部の外周縁に薄肉の折曲容
易部を介して設けられた複数の突設片から構成され、各
突設片同士は周方向に互いに隙間をもって配設されてお
り、各突設片は、容器への未装着状態で、基部側が押さ
え部外周から下方に向けて延設されるとともに湾曲部を
介して先端側が上方に向けて延設されており、該突設片
の湾曲部は容器口部の開口端に当接するものであり、ま
た、前記突設片は、容器内に挿入された状態において、
押さえ部を下方側に付勢するよう径方向に沿う方向に弾
性変形することを特徴とする錠剤等容器の詰め物として
実施することも出来る。この場合、折曲容易部は、突設
片を上方反転したときに弾性変形するものであってもよ
く、塑性変形或いは破断、折損するものであってもよ
い。
径の口部、および胴部の上部で口部の下部に設けられた
円筒状部を有する非円型容器に前記口部から挿入され、
容器内で収容物に当接する押さえ部と、該押さえ部に径
方向外方に向けて連設された弾性変形部とを備え、該弾
性変形部は、押さえ部に対して上方に反転可能であり、
該反転時にその外端側の周長が拡縮自在であるととも
に、容器内に挿入された上方反転状態において押さえ部
を下方側に付勢するよう弾性変形するものであり、さら
に、該弾性変形部は、押さえ部の外周縁に薄肉の折曲容
易部を介して設けられた複数の突設片から構成され、各
突設片同士は周方向に互いに隙間をもって配設されてお
り、各突設片は、容器への未装着状態で、基部側が押さ
え部外周から下方に向けて延設されるとともに湾曲部を
介して先端側が上方に向けて延設されており、該突設片
の湾曲部は容器口部の開口端に当接するものであり、ま
た、前記突設片は、容器内に挿入された状態において、
押さえ部を下方側に付勢するよう径方向に沿う方向に弾
性変形することを特徴とする錠剤等容器の詰め物として
実施することも出来る。この場合、折曲容易部は、突設
片を上方反転したときに弾性変形するものであってもよ
く、塑性変形或いは破断、折損するものであってもよ
い。
【0027】弾性変形部が突設片により構成される上記
した詰め物において、容器内に挿入された状態におい
て、突設片の湾曲部が、容器内の外周側の収容物を上方
から押さえるように位置づけられるものとすることが出
来る。これによれば、押さえ部を小径口部を通過しうる
程度の大きさとしつつ、突設片により外周側の収容物を
押さえることによって、全体にわたって錠剤等の収容物
を確実に押さえつけることが出来、錠剤が容器内で移動
することを確実に防止出来る。また、容器の口部を通過
する際に、突設片が押さえ部の外周から略垂直に延びる
姿勢となるものとすることが出来る。これによれば、複
数の詰め物が上方反転したときに、押さえ部上方に大き
な空間が確保されるので、複数の突設片の先端により指
が挟まれることがなく、より容易に詰め物の押し込みを
行うことが可能となる。
した詰め物において、容器内に挿入された状態におい
て、突設片の湾曲部が、容器内の外周側の収容物を上方
から押さえるように位置づけられるものとすることが出
来る。これによれば、押さえ部を小径口部を通過しうる
程度の大きさとしつつ、突設片により外周側の収容物を
押さえることによって、全体にわたって錠剤等の収容物
を確実に押さえつけることが出来、錠剤が容器内で移動
することを確実に防止出来る。また、容器の口部を通過
する際に、突設片が押さえ部の外周から略垂直に延びる
姿勢となるものとすることが出来る。これによれば、複
数の詰め物が上方反転したときに、押さえ部上方に大き
な空間が確保されるので、複数の突設片の先端により指
が挟まれることがなく、より容易に詰め物の押し込みを
行うことが可能となる。
【0028】また、上記した各詰め物において、押さえ
部の底面は、中央側が下方に突出する山形状を呈してお
り、容器内に挿入された状態において、押さえ部の中央
部が収容物に押し込まれるものとすることも出来る。こ
れによれば、押さえ部を断面略V字状にすることで、該
押さえ部を錠剤等の収容物の中へ押し込み、その押し込
んだ分だけ詰め物の周囲と容器との隙間に錠剤が入り込
み、その隙間を埋めることが可能になる。したがって、
錠剤が容器内で移動する隙間をより効率良く埋めること
が出来、振動を受けた場合でも錠剤同士が当たる音がし
なくなる。
部の底面は、中央側が下方に突出する山形状を呈してお
り、容器内に挿入された状態において、押さえ部の中央
部が収容物に押し込まれるものとすることも出来る。こ
れによれば、押さえ部を断面略V字状にすることで、該
押さえ部を錠剤等の収容物の中へ押し込み、その押し込
んだ分だけ詰め物の周囲と容器との隙間に錠剤が入り込
み、その隙間を埋めることが可能になる。したがって、
錠剤が容器内で移動する隙間をより効率良く埋めること
が出来、振動を受けた場合でも錠剤同士が当たる音がし
なくなる。
【0029】
【実施例】本発明の容器の構造について、第1実施例を
図1乃至図5を参照して以下説明する。容器1は平断面
が略正方形である胴部2(容器本体部)を備え、その上
部が平断面が円形の円筒状部2aとなっている。円筒状
部2aは平面視においては胴部2に内接するように構成
されている。
図1乃至図5を参照して以下説明する。容器1は平断面
が略正方形である胴部2(容器本体部)を備え、その上
部が平断面が円形の円筒状部2aとなっている。円筒状
部2aは平面視においては胴部2に内接するように構成
されている。
【0030】円筒状部2aの上端はなだらかに湾曲して
肩部3となっている。肩部3の上端はなだらかに湾曲
し、円筒状の口部5が上方に向けて連設されている。口
部5の径は胴部2の径よりやや小さく、口部5の上端は
開口しており、口部5の外周にはネジ部が設けられ、キ
ャップ(図示せず)が脱着される様になっている。
肩部3となっている。肩部3の上端はなだらかに湾曲
し、円筒状の口部5が上方に向けて連設されている。口
部5の径は胴部2の径よりやや小さく、口部5の上端は
開口しており、口部5の外周にはネジ部が設けられ、キ
ャップ(図示せず)が脱着される様になっている。
【0031】容器1には、内容物9(錠剤)が円筒状部
2aの下端から上端までの高さ範囲に充填され、後記の
詰め物10が口部5から内容物9の上に装着された状態
は、図1(b)、(c)の様になる。即ち、詰め物10
の押さえ部11が内容物9に当接し、弾性変形部19の
下端付近が円筒状部2aの内周面に当接される。この
時、弾性変形部19と円筒状部2aの内周面の隙間は図
1(b)、(c)の様に錠剤9が通過出来ない程度に縮
小する。
2aの下端から上端までの高さ範囲に充填され、後記の
詰め物10が口部5から内容物9の上に装着された状態
は、図1(b)、(c)の様になる。即ち、詰め物10
の押さえ部11が内容物9に当接し、弾性変形部19の
下端付近が円筒状部2aの内周面に当接される。この
時、弾性変形部19と円筒状部2aの内周面の隙間は図
1(b)、(c)の様に錠剤9が通過出来ない程度に縮
小する。
【0032】容器1の素材は、外気からの遮断や収容物
である錠剤への接触による影響等の考慮から、ガラス、
またはポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート等の
適宜な合成樹脂が用いるられる。成型法はブロー成形、
射出成形等の採用が可能である。
である錠剤への接触による影響等の考慮から、ガラス、
またはポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート等の
適宜な合成樹脂が用いるられる。成型法はブロー成形、
射出成形等の採用が可能である。
【0033】詰め物10は、図2及び図3に示すよう
に、円形且つ略平板状の押さえ部(底部)11と、該押
さえ部11の外周方向に折曲容易部13を介して一体的
に形成された弾性変形部(周縁部)21とからなる。こ
こで、この押さえ部11及び弾性変形部19は合成樹脂
により一体成形されたものである。なお、この詰め物1
0を構成する合成樹脂としては、例えば、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン等の可撓性合成樹脂等を用いること
が出来る。また、ポリカーボネイトやPETなどを用い
ることも出来る。なお、本発明の詰め物10の成形材料
としては、可撓性合成樹脂であればどのような材料をも
使用することが出来、例えばオレフィン系樹脂やポリエ
ステルなどの適宜の材料を使用出来る。
に、円形且つ略平板状の押さえ部(底部)11と、該押
さえ部11の外周方向に折曲容易部13を介して一体的
に形成された弾性変形部(周縁部)21とからなる。こ
こで、この押さえ部11及び弾性変形部19は合成樹脂
により一体成形されたものである。なお、この詰め物1
0を構成する合成樹脂としては、例えば、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン等の可撓性合成樹脂等を用いること
が出来る。また、ポリカーボネイトやPETなどを用い
ることも出来る。なお、本発明の詰め物10の成形材料
としては、可撓性合成樹脂であればどのような材料をも
使用することが出来、例えばオレフィン系樹脂やポリエ
ステルなどの適宜の材料を使用出来る。
【0034】前記押さえ部11は、装着された際に錠剤
9と接触状態となるものであり、該押さえ部11の外径
は容器1の口部5の内径よりも小さくなされている。こ
の押さえ部11は、その中心部に若干上方に隆起した隆
起部15を有している。また、押さえ部11の周縁に
は、図4に示すように、他の部分よりも薄肉の薄肉部1
3が周方向に連続して設けられており、該薄肉部13が
前記折り曲げ部として機能することになる。
9と接触状態となるものであり、該押さえ部11の外径
は容器1の口部5の内径よりも小さくなされている。こ
の押さえ部11は、その中心部に若干上方に隆起した隆
起部15を有している。また、押さえ部11の周縁に
は、図4に示すように、他の部分よりも薄肉の薄肉部1
3が周方向に連続して設けられており、該薄肉部13が
前記折り曲げ部として機能することになる。
【0035】前記弾性変形部19は、容器1内の挿入状
態において、図5(ロ)に示すように上方側に立ち上が
り、容器1の肩部3と当接する部位であり、この際に外
側に広がる方向に復元弾性力を有するものである。具体
的には、この弾性変形部19は、図2に示すように、押
さえ部11の周縁から突設された複数枚の突設片21か
ら構成されており、各突設片21は、互いに隙間23を
持って放射状に配されている。なお、図示例では8枚の
突設片21が設けられている。また、この突設片21の
隙間23から連続して押さえ部11の中心側にかけて切
り溝25が形成されている。
態において、図5(ロ)に示すように上方側に立ち上が
り、容器1の肩部3と当接する部位であり、この際に外
側に広がる方向に復元弾性力を有するものである。具体
的には、この弾性変形部19は、図2に示すように、押
さえ部11の周縁から突設された複数枚の突設片21か
ら構成されており、各突設片21は、互いに隙間23を
持って放射状に配されている。なお、図示例では8枚の
突設片21が設けられている。また、この突設片21の
隙間23から連続して押さえ部11の中心側にかけて切
り溝25が形成されている。
【0036】また、突設片21は、図3に示すように、
押さえ部11の周縁から下方に垂下して外周方向に湾曲
した湾曲部21aと、この湾曲部21aから直線状に設
けられた直線部21bとが一体的に形成されているもの
である。前記突設片21間の切り溝25は、上記湾曲部
21aから押さえ部11の中心部にかけて形成されてお
り、また前記突設片21間の隙間23は、直線部21b
の中心側から自由端21c側につれて、その幅が大きく
なるように設けられている。なお、突設片21の自由端
21c(直線部21bの端部)には上方に立ちあがった
立ち上がり部が形成されている。また、突設片21の直
線部21bには、図2に示すように、自由端21c側か
ら中心側にかけて切り欠き溝27が形成されている。
押さえ部11の周縁から下方に垂下して外周方向に湾曲
した湾曲部21aと、この湾曲部21aから直線状に設
けられた直線部21bとが一体的に形成されているもの
である。前記突設片21間の切り溝25は、上記湾曲部
21aから押さえ部11の中心部にかけて形成されてお
り、また前記突設片21間の隙間23は、直線部21b
の中心側から自由端21c側につれて、その幅が大きく
なるように設けられている。なお、突設片21の自由端
21c(直線部21bの端部)には上方に立ちあがった
立ち上がり部が形成されている。また、突設片21の直
線部21bには、図2に示すように、自由端21c側か
ら中心側にかけて切り欠き溝27が形成されている。
【0037】次に、上記の第1実施例の構成において、
収容物9に対する具体的な作用を図5を参照しつつ説明
する。容器1は口部5を上に向けて配置され、内容物9
(錠剤)が円筒状部2aの下端から上端までの高さ範囲
に充填され、詰め物10が口部から内容物9の上に装着
され、最終的には図1(b)、(c)の様になる。即
ち、詰め物10の押さえ部11が内容物9に当接し、弾
性変形部19の下端付近が円筒状部2aの内周面に当接
される。この時、弾性変形部19と円筒状部2aの内周
面は図1(b)、(c)の様に錠剤9が通過出来ない程
度の隙間となる。
収容物9に対する具体的な作用を図5を参照しつつ説明
する。容器1は口部5を上に向けて配置され、内容物9
(錠剤)が円筒状部2aの下端から上端までの高さ範囲
に充填され、詰め物10が口部から内容物9の上に装着
され、最終的には図1(b)、(c)の様になる。即
ち、詰め物10の押さえ部11が内容物9に当接し、弾
性変形部19の下端付近が円筒状部2aの内周面に当接
される。この時、弾性変形部19と円筒状部2aの内周
面は図1(b)、(c)の様に錠剤9が通過出来ない程
度の隙間となる。
【0038】さらに詰め物の装着の詳細な状況を以下に
説明する。内容物9(錠剤)の充填後、詰め物10を、
図5(イ)に示すように、容器1の口部5の開口縁上に
載置させる。この際に、容器1の口部5の開口縁には、
詰め物10の弾性変形部19を構成する突設片21の湾
曲部21aが当接することになる。
説明する。内容物9(錠剤)の充填後、詰め物10を、
図5(イ)に示すように、容器1の口部5の開口縁上に
載置させる。この際に、容器1の口部5の開口縁には、
詰め物10の弾性変形部19を構成する突設片21の湾
曲部21aが当接することになる。
【0039】そして、容器1の口部5に載置された詰め
物10の押さえ部11を胴部2側に押し込むことによ
り、弾性変形部19が順次上方側に立ち上がっていくこ
とになるが、この押し込みに際し、弾性変形部19は、
湾曲部21aが容器1の口部5をスライドしつつ立ち上
がっていくため、この挿入作業が的確且つ容易に行われ
ることになる。
物10の押さえ部11を胴部2側に押し込むことによ
り、弾性変形部19が順次上方側に立ち上がっていくこ
とになるが、この押し込みに際し、弾性変形部19は、
湾曲部21aが容器1の口部5をスライドしつつ立ち上
がっていくため、この挿入作業が的確且つ容易に行われ
ることになる。
【0040】さらに押さえ部11が押し込まれていく
と、弾性変形部19が口部5の下端の肩部3(肩部3の
最小径部分)に当接することになり、弾性変形部19の
外側方向への弾性復元力が、詰め物10を下方側に押し
込む方向の力として作用することになる。
と、弾性変形部19が口部5の下端の肩部3(肩部3の
最小径部分)に当接することになり、弾性変形部19の
外側方向への弾性復元力が、詰め物10を下方側に押し
込む方向の力として作用することになる。
【0041】そして、押さえ部11を、図5(ロ)に示
すように、収容されている錠剤9の上面と接触する状態
まで押し込むと、詰め物10の容器1内への装着が完了
することになる。この状態においては、弾性変形部19
(弾性変形部19の直線部21b)が肩部3の最小径部
3aと当接しており、その復元弾性力によって押さえ部
11を錠剤9側に押し付けた状態を維持することにな
る。この時、弾性変形部19の側面の最大径部19aが
容器1の円筒状部2aの内面に当接する。
すように、収容されている錠剤9の上面と接触する状態
まで押し込むと、詰め物10の容器1内への装着が完了
することになる。この状態においては、弾性変形部19
(弾性変形部19の直線部21b)が肩部3の最小径部
3aと当接しており、その復元弾性力によって押さえ部
11を錠剤9側に押し付けた状態を維持することにな
る。この時、弾性変形部19の側面の最大径部19aが
容器1の円筒状部2aの内面に当接する。
【0042】このように詰め物10が装着された後に、
図5(ハ)に示すように、容器1の口部5の開口にキャ
ップ(蓋体)7を取付け、容器1を密閉する。このキャ
ップ体7の取付けによって、詰め物10の弾性変形部1
9の直線部21bが内側方向に折り曲げられる。
図5(ハ)に示すように、容器1の口部5の開口にキャ
ップ(蓋体)7を取付け、容器1を密閉する。このキャ
ップ体7の取付けによって、詰め物10の弾性変形部1
9の直線部21bが内側方向に折り曲げられる。
【0043】上述の構成からなる容器1において、前記
の様に詰め物10が装着された状態にあっては、押さえ
部11が容器1内の錠剤9と接触し、弾性変形部19が
容器1の肩部3と接触して、弾性変形部19の弾性復元
力によって容器1内の錠剤9の上部への移動を阻止する
ことが出来る。この時、弾性変形部19の側面の最大径
部19aが容器1の円筒状部2aの内面にほぼ全周で当
接し、これらの間には殆ど間隙がないため、内容物がこ
の間隙を通過して弾性変形部の底面より上部へ脱出する
ことが阻止される。さらに、押さえ部11から連続して
弾性変形部19には湾曲部21aが形成されているの
で、図5(ハ)に示すように、押さえ部11よりも外周
側においても該湾曲部21aによって錠剤9の移動が阻
止出来るという利点を有する。
の様に詰め物10が装着された状態にあっては、押さえ
部11が容器1内の錠剤9と接触し、弾性変形部19が
容器1の肩部3と接触して、弾性変形部19の弾性復元
力によって容器1内の錠剤9の上部への移動を阻止する
ことが出来る。この時、弾性変形部19の側面の最大径
部19aが容器1の円筒状部2aの内面にほぼ全周で当
接し、これらの間には殆ど間隙がないため、内容物がこ
の間隙を通過して弾性変形部の底面より上部へ脱出する
ことが阻止される。さらに、押さえ部11から連続して
弾性変形部19には湾曲部21aが形成されているの
で、図5(ハ)に示すように、押さえ部11よりも外周
側においても該湾曲部21aによって錠剤9の移動が阻
止出来るという利点を有する。
【0044】また、容器1内の収容量が少ない場合にお
いても、容器1の円筒状部2aの下端より上にある範囲
で押さえ部11をより深く押し込むことによって、錠剤
9の移動を的確に阻止出来る。つまり、収容量が少な
く、押さえ部11をより下方側に押し込んだ際にも、外
側方向に復元弾性力を有する弾性変形部19は上述の肩
部3との接触部分よりも自由端21c側が肩部3と接触
することが出来、これにより錠剤9の上部への移動を的
確に阻止することが出来る。この時、押さえ部11は円
筒状部2aの下端より上にあるので、弾性変形部19の
側面は円筒状部2aの内面に当接出来るためこれらの面
間に隙間がなくなり、内容物がこの間隙を通過して弾性
変形部の底面より上部へ脱出することが阻止される。こ
れらのため、錠剤9の収容量が異なる場合であっても、
同一の詰め物を利用することが出来る。
いても、容器1の円筒状部2aの下端より上にある範囲
で押さえ部11をより深く押し込むことによって、錠剤
9の移動を的確に阻止出来る。つまり、収容量が少な
く、押さえ部11をより下方側に押し込んだ際にも、外
側方向に復元弾性力を有する弾性変形部19は上述の肩
部3との接触部分よりも自由端21c側が肩部3と接触
することが出来、これにより錠剤9の上部への移動を的
確に阻止することが出来る。この時、押さえ部11は円
筒状部2aの下端より上にあるので、弾性変形部19の
側面は円筒状部2aの内面に当接出来るためこれらの面
間に隙間がなくなり、内容物がこの間隙を通過して弾性
変形部の底面より上部へ脱出することが阻止される。こ
れらのため、錠剤9の収容量が異なる場合であっても、
同一の詰め物を利用することが出来る。
【0045】さらに、弾性変形部19を構成する突設片
21同士は隙間23をもって配されており、この隙間2
3は外側につれて広がって設けられているので、装着時
において突設片21同士が緩衝することがない。
21同士は隙間23をもって配されており、この隙間2
3は外側につれて広がって設けられているので、装着時
において突設片21同士が緩衝することがない。
【0046】次に本発明の第2実施例を図6を参照して
以下説明する。なお、第1実施例と同様の構成及び作用
を奏する部分については同一の図番を用い、その詳細説
明を省略する。本発明の第2実施例の容器1では、円筒
状部2aよりも上方で且つ口部5の下方に、平断面略方
形状の非円筒状部2bが設けられている。
以下説明する。なお、第1実施例と同様の構成及び作用
を奏する部分については同一の図番を用い、その詳細説
明を省略する。本発明の第2実施例の容器1では、円筒
状部2aよりも上方で且つ口部5の下方に、平断面略方
形状の非円筒状部2bが設けられている。
【0047】円筒状部2aの上端から角部分がなだらか
に拡径し、非円筒状部2bを形成している。非円筒状部
2bの平断面は略正方形であり、その外側面は胴部2の
外側面と同一平面状にあるが、角部は胴部2のそれより
も丸みが大きい。非円筒状部2bの上端はなだらかに少
し縮径して、口部5に連接している。
に拡径し、非円筒状部2bを形成している。非円筒状部
2bの平断面は略正方形であり、その外側面は胴部2の
外側面と同一平面状にあるが、角部は胴部2のそれより
も丸みが大きい。非円筒状部2bの上端はなだらかに少
し縮径して、口部5に連接している。
【0048】次に本発明の第3実施例を図7乃至図9を
参照しつつ説明し、第1実施例と同様の構成及び作用を
奏する部分については同一の図番を用い、その詳細説明
を省略する。本実施例の詰め物10は、第1実施例と同
様に、弾性変形部19が、図7に示すように、押さえ部
11の周縁から突設された複数枚の突設片21から構成
されており、各突設片21は、互いに隙間23を持って
放射状に配されている。
参照しつつ説明し、第1実施例と同様の構成及び作用を
奏する部分については同一の図番を用い、その詳細説明
を省略する。本実施例の詰め物10は、第1実施例と同
様に、弾性変形部19が、図7に示すように、押さえ部
11の周縁から突設された複数枚の突設片21から構成
されており、各突設片21は、互いに隙間23を持って
放射状に配されている。
【0049】また、突設片21は、図8に示すように、
押さえ部11の周縁から下方に垂下しつつ外周方向に湾
曲した湾曲部21aから主構成されている。なお、本実
施例においては、自由端21c側の直線部は形成されて
いない。また、本実施例においても、突設片21間の隙
間23及び切り溝25が形成されており、隙間23は、
湾曲部21aの最下端部位21dから自由端21c側に
かけて、その幅が大きくなるように設けられており、切
り溝25は、上記湾曲部21aの最下端部位21dから
押さえ部11の中心部に向けて形成されている。
押さえ部11の周縁から下方に垂下しつつ外周方向に湾
曲した湾曲部21aから主構成されている。なお、本実
施例においては、自由端21c側の直線部は形成されて
いない。また、本実施例においても、突設片21間の隙
間23及び切り溝25が形成されており、隙間23は、
湾曲部21aの最下端部位21dから自由端21c側に
かけて、その幅が大きくなるように設けられており、切
り溝25は、上記湾曲部21aの最下端部位21dから
押さえ部11の中心部に向けて形成されている。
【0050】上記詰め物10は第1実施例と同様に図9
に示す使用状態で使用される。つまり、本実施例では詰
め物10は、まず図9(イ)に示すように、容器1の口
部5の開口縁上に載置される。なお、この際には容器1
の口部5の開口縁に詰め物10の弾性変形部19が当接
し、具体的には湾曲部21aの最下端部位21dよりも
内側が当接する。そして、容器1の口部5に載置された
詰め物10の押さえ部11を容器1内に押し込むことに
より、弾性変形部19が順次立ち上がり、さらに、押さ
え部11が押し込まれていくと弾性変形部19が肩部3
の最小径部分に当接し、図9(ロ)に示すように、収容
されている錠剤9の上面と接触する状態まで押し込む
と、詰め物10の容器1内への装着が完了し、口部5の
開口に蓋体7を取り付けて、容器1を密閉する。この装
着状態において詰め物10は、弾性変形部19が肩部3
の最小径部3aと当接し復元弾性力によって押さえ部1
1を錠剤9側に押し付けた状態を維持するとともに容器
1の円筒状部2aの内面とも確実に当接することにな
る。
に示す使用状態で使用される。つまり、本実施例では詰
め物10は、まず図9(イ)に示すように、容器1の口
部5の開口縁上に載置される。なお、この際には容器1
の口部5の開口縁に詰め物10の弾性変形部19が当接
し、具体的には湾曲部21aの最下端部位21dよりも
内側が当接する。そして、容器1の口部5に載置された
詰め物10の押さえ部11を容器1内に押し込むことに
より、弾性変形部19が順次立ち上がり、さらに、押さ
え部11が押し込まれていくと弾性変形部19が肩部3
の最小径部分に当接し、図9(ロ)に示すように、収容
されている錠剤9の上面と接触する状態まで押し込む
と、詰め物10の容器1内への装着が完了し、口部5の
開口に蓋体7を取り付けて、容器1を密閉する。この装
着状態において詰め物10は、弾性変形部19が肩部3
の最小径部3aと当接し復元弾性力によって押さえ部1
1を錠剤9側に押し付けた状態を維持するとともに容器
1の円筒状部2aの内面とも確実に当接することにな
る。
【0051】次に本発明の第4実施例を図10乃至図1
2を参照しつつ説明し、第1及び第3実施例と同様の構
成及び作用を奏する部分については同一の図番を用い、
その詳細説明を省略する。第4実施例の詰め物10は、
第1及び第3実施例同様に、略円形の押さえ部11を有
するものであるが、第4実施例の押さえ部11は、図1
0に示すように、外径方向に突出した複数の凸部11a
を有する歯車状に形成されており、また図11に示すよ
うに、未装着状態において中心部側にかけて上方に盛り
上がった湾曲状に形成されている。なお、押さえ部11
の中心部は下方側に隆起した隆起部15として形成され
ている。
2を参照しつつ説明し、第1及び第3実施例と同様の構
成及び作用を奏する部分については同一の図番を用い、
その詳細説明を省略する。第4実施例の詰め物10は、
第1及び第3実施例同様に、略円形の押さえ部11を有
するものであるが、第4実施例の押さえ部11は、図1
0に示すように、外径方向に突出した複数の凸部11a
を有する歯車状に形成されており、また図11に示すよ
うに、未装着状態において中心部側にかけて上方に盛り
上がった湾曲状に形成されている。なお、押さえ部11
の中心部は下方側に隆起した隆起部15として形成され
ている。
【0052】また、弾性変形部19は、容器1に装着さ
れた状態においては、図12に示すように内外を裏返さ
れて容器1の肩部3と当接する部位であり、この際に外
側に広がる方向に復元弾性力を有するものである。な
お、該弾性変形部19と押さえ部11との間には上記第
1及び第3実施例のような薄肉部は形成されていない。
れた状態においては、図12に示すように内外を裏返さ
れて容器1の肩部3と当接する部位であり、この際に外
側に広がる方向に復元弾性力を有するものである。な
お、該弾性変形部19と押さえ部11との間には上記第
1及び第3実施例のような薄肉部は形成されていない。
【0053】該弾性変形部19は、周方向に沿って蛇腹
状(波形状)に形成された周壁により構成されており、
ここで該波形は周方向に連続して形成されている。具体
的には、所定角度位置において径の大きい大径部22a
と、この大径部22aよりも小径の小径部22bとが、
連続して周方向に形成されて、正面視略星型状に形成さ
れている。なお、この大径部22aは、前記押さえ部1
1の凸部11aから連続して径方向外向きに形成されて
いる。さらに、該弾性変形部19は、未装着状態におい
て、図11に示すように、順次下方側に傾斜して設けら
れている。
状(波形状)に形成された周壁により構成されており、
ここで該波形は周方向に連続して形成されている。具体
的には、所定角度位置において径の大きい大径部22a
と、この大径部22aよりも小径の小径部22bとが、
連続して周方向に形成されて、正面視略星型状に形成さ
れている。なお、この大径部22aは、前記押さえ部1
1の凸部11aから連続して径方向外向きに形成されて
いる。さらに、該弾性変形部19は、未装着状態におい
て、図11に示すように、順次下方側に傾斜して設けら
れている。
【0054】上記構成からなる第4実施例の詰め物10
は第1乃至第3実施例と同様に図12に示す使用状態で
使用される。つまり、本実施例の詰め物10は、まず図
12(イ)に示すように、容器1の口部5の開口縁上に
載置される。この際に弾性変形部19の内面側の小径部
22bが口部5と当接することになる。そして、容器1
の口部5に載置された詰め物10の押さえ部11を容器
1内に押し込むことにより、弾性変形部19が順次内外
を裏返されていくこととなる。この際に、周壁部22が
波形状に形成されているので、周方向に容易に広がり、
容易且つ的確な裏返しが行えることになる。
は第1乃至第3実施例と同様に図12に示す使用状態で
使用される。つまり、本実施例の詰め物10は、まず図
12(イ)に示すように、容器1の口部5の開口縁上に
載置される。この際に弾性変形部19の内面側の小径部
22bが口部5と当接することになる。そして、容器1
の口部5に載置された詰め物10の押さえ部11を容器
1内に押し込むことにより、弾性変形部19が順次内外
を裏返されていくこととなる。この際に、周壁部22が
波形状に形成されているので、周方向に容易に広がり、
容易且つ的確な裏返しが行えることになる。
【0055】さらに、押さえ部11が押し込まれていく
と弾性変形部19が肩部3の最小径部3aに当接し、図
12(ハ)に示すように、収容されている錠剤9の上面
と接触する状態まで押し込むと、詰め物10の容器1内
への装着が完了し、口部5の開口に蓋体7を取り付け
て、容器1を密閉する。この装着状態において詰め物1
0は、弾性変形部19が肩部3の最小径部3aと当接し
復元弾性力によって押さえ部11を錠剤9側に押し付け
た状態を維持することになる。
と弾性変形部19が肩部3の最小径部3aに当接し、図
12(ハ)に示すように、収容されている錠剤9の上面
と接触する状態まで押し込むと、詰め物10の容器1内
への装着が完了し、口部5の開口に蓋体7を取り付け
て、容器1を密閉する。この装着状態において詰め物1
0は、弾性変形部19が肩部3の最小径部3aと当接し
復元弾性力によって押さえ部11を錠剤9側に押し付け
た状態を維持することになる。
【0056】次に本発明の第5実施例を図13乃至図1
4を参照しつつ説明し、第4実施例と同様の構成及び作
用を奏する部分については同一の図番を用い、その詳細
説明を省略する。第5実施例の詰め物10は、弾性変形
部19において穿孔22cが形成されている。つまり、
波形に形成された弾性変形部19において、所定の大径
部22aが周方向に幅をもって形成され、この大径部2
2aに穿孔22cが穿設されているものである。なお、
本実施例においては、幅を持って形成された大径部22
aは複数(図示例では4つ)形成され、この幅をもって
形成された全ての大径部22aに穿孔22cが形成され
ているものである。
4を参照しつつ説明し、第4実施例と同様の構成及び作
用を奏する部分については同一の図番を用い、その詳細
説明を省略する。第5実施例の詰め物10は、弾性変形
部19において穿孔22cが形成されている。つまり、
波形に形成された弾性変形部19において、所定の大径
部22aが周方向に幅をもって形成され、この大径部2
2aに穿孔22cが穿設されているものである。なお、
本実施例においては、幅を持って形成された大径部22
aは複数(図示例では4つ)形成され、この幅をもって
形成された全ての大径部22aに穿孔22cが形成され
ているものである。
【0057】次に本発明の第6実施例を図15乃至図1
6を参照しつつ説明し、第5実施例と同様の構成及び作
用を奏する部分については同一の図番を用い、その詳細
説明を省略する。第6実施例の詰め物10は、第5実施
例と同様に、所定の大径部22aが周方向に幅をもって
形成され、この大径部22aに穿孔22cが穿設されて
いるものである。そして、この第6実施例においては、
各大径部22aが周方向に幅をもって形成され、所望の
大径部22aに穿孔22cが穿設されているものであ
る。
6を参照しつつ説明し、第5実施例と同様の構成及び作
用を奏する部分については同一の図番を用い、その詳細
説明を省略する。第6実施例の詰め物10は、第5実施
例と同様に、所定の大径部22aが周方向に幅をもって
形成され、この大径部22aに穿孔22cが穿設されて
いるものである。そして、この第6実施例においては、
各大径部22aが周方向に幅をもって形成され、所望の
大径部22aに穿孔22cが穿設されているものであ
る。
【0058】次に本発明の第7実施例を図17乃至図1
9を参照しつつ以下説明する。なお、第1実施例と同様
の構成及び作用を奏する部分については同一の図番を用
い、その詳細説明を省略する。本実施例の詰め物10
は、図18及び図19を参照すると明らかなように、複
数の詰め物10を上下に積み重ねる際に他の詰め物10
と互いにインロー嵌合する嵌合部24を備えている。こ
の嵌合部24は、弾性変形部19を構成するすべての突
設片21の基端部、即ち、薄肉部13の外端側に設けら
れており、嵌合部24全体として略鍔付き円筒状を呈す
るようになっている。
9を参照しつつ以下説明する。なお、第1実施例と同様
の構成及び作用を奏する部分については同一の図番を用
い、その詳細説明を省略する。本実施例の詰め物10
は、図18及び図19を参照すると明らかなように、複
数の詰め物10を上下に積み重ねる際に他の詰め物10
と互いにインロー嵌合する嵌合部24を備えている。こ
の嵌合部24は、弾性変形部19を構成するすべての突
設片21の基端部、即ち、薄肉部13の外端側に設けら
れており、嵌合部24全体として略鍔付き円筒状を呈す
るようになっている。
【0059】より詳細には、嵌合部24は、薄肉部13
の外端から下方に延設された比較的厚肉の内側壁部24
aと、該壁部24aの下端から径方向外方に延設された
鍔部24bと、該鍔部24bの外端から下方に延設され
た外側壁部24cとを備えている。これら構成要素24
a,24b,24cは、突設片21の基端部に備えられ
ている。また、内側壁部24aの外径は、外側壁部24
cの内径よりも若干小径に構成されており、外側壁部2
4cの内側に、他の詰め物10の内側壁部が嵌り込むこ
とでインロー嵌合するようになっている。
の外端から下方に延設された比較的厚肉の内側壁部24
aと、該壁部24aの下端から径方向外方に延設された
鍔部24bと、該鍔部24bの外端から下方に延設され
た外側壁部24cとを備えている。これら構成要素24
a,24b,24cは、突設片21の基端部に備えられ
ている。また、内側壁部24aの外径は、外側壁部24
cの内径よりも若干小径に構成されており、外側壁部2
4cの内側に、他の詰め物10の内側壁部が嵌り込むこ
とでインロー嵌合するようになっている。
【0060】本実施例によれば、図19に示すように複
数の詰め物10の嵌合部24同士を互いにインロー嵌合
して、上下に積み重ねたとき、嵌合部24の内側壁部2
4aが上下方向に連続するように積み重ねられ、上方か
らの荷重は内側壁部24aを介して下部側に伝達するた
め、薄肉部13や突設片21の先端側に荷重が作用する
ことを回避出来、下側の詰め物10が押し潰されること
が防止される。
数の詰め物10の嵌合部24同士を互いにインロー嵌合
して、上下に積み重ねたとき、嵌合部24の内側壁部2
4aが上下方向に連続するように積み重ねられ、上方か
らの荷重は内側壁部24aを介して下部側に伝達するた
め、薄肉部13や突設片21の先端側に荷重が作用する
ことを回避出来、下側の詰め物10が押し潰されること
が防止される。
【0061】なお、本発明の詰め物10は上記何れの実
施例に限定されるものではなく、適宜設計変更すること
が出来る。
施例に限定されるものではなく、適宜設計変更すること
が出来る。
【0062】つまり、前記第1実施例の容器1の構造に
おいては、詰め物10の装着状態において、湾曲部21
aから延設された直線部21bが容器1の口部5の開口
端よりも上方側に突出してなり、蓋体7により弾性変形
部19の自由端21Cを内側方向に折り曲げて収容して
いるものについて説明したが、装着状態において詰め物
10の弾性変形部19の自由端21cが蓋体7に接触し
ないように設けることも可能である。また、弾性変形部
19を波形状に形成する場合にあっても、前記第4乃至
第6実施例のように大径部22aにおいて鋭角で屈曲さ
れているものに限定されず、丸みをもって湾曲せしめら
れて波形状に形成された弾性変形部も本発明の意図する
範囲内である。
おいては、詰め物10の装着状態において、湾曲部21
aから延設された直線部21bが容器1の口部5の開口
端よりも上方側に突出してなり、蓋体7により弾性変形
部19の自由端21Cを内側方向に折り曲げて収容して
いるものについて説明したが、装着状態において詰め物
10の弾性変形部19の自由端21cが蓋体7に接触し
ないように設けることも可能である。また、弾性変形部
19を波形状に形成する場合にあっても、前記第4乃至
第6実施例のように大径部22aにおいて鋭角で屈曲さ
れているものに限定されず、丸みをもって湾曲せしめら
れて波形状に形成された弾性変形部も本発明の意図する
範囲内である。
【0063】また、押さえ部11は平板状に限定される
ものではなく、図20に示す第8実施例のように、中央
側が下方に突出する下向き山形状を呈するものとするこ
とも出来る。これによれば、図20(ニ)に示すよう
に、容器1内に詰め物10が挿入された状態において、
押さえ部11の中央部が錠剤9に押し込まれ、その押し
込んだ分の錠剤9が突設片21の湾曲部21aと容器1
内面との間の隙間に入り込み、その隙間を埋めることが
出来るので、より一層確実に錠剤9の移動の抑制をする
ことが出来る。
ものではなく、図20に示す第8実施例のように、中央
側が下方に突出する下向き山形状を呈するものとするこ
とも出来る。これによれば、図20(ニ)に示すよう
に、容器1内に詰め物10が挿入された状態において、
押さえ部11の中央部が錠剤9に押し込まれ、その押し
込んだ分の錠剤9が突設片21の湾曲部21aと容器1
内面との間の隙間に入り込み、その隙間を埋めることが
出来るので、より一層確実に錠剤9の移動の抑制をする
ことが出来る。
【0064】また、折曲容易部13は、図21に示す第
9実施例のように、径方向に比較的大きな幅を有するも
のとすることが出来る。これによれば、折曲容易部13
の変形の自由度が大きくなり、図21(ロ)に示すよう
に、容器1の口部5を通過する際に、突設片21が押さ
え部11の外周から略垂直に延びる姿勢となる。さら
に、図21(ニ)に示すように、容器1内に挿入された
状態において、突設片21の湾曲部21aが、容器1内
の外周側の錠剤9を上方から押さえるように位置づけら
れるようになり、全体にわたって確実に錠剤9を押さえ
付けることが出来、振動などを受けた場合でも、錠剤同
士があたって音が生ずることがない。
9実施例のように、径方向に比較的大きな幅を有するも
のとすることが出来る。これによれば、折曲容易部13
の変形の自由度が大きくなり、図21(ロ)に示すよう
に、容器1の口部5を通過する際に、突設片21が押さ
え部11の外周から略垂直に延びる姿勢となる。さら
に、図21(ニ)に示すように、容器1内に挿入された
状態において、突設片21の湾曲部21aが、容器1内
の外周側の錠剤9を上方から押さえるように位置づけら
れるようになり、全体にわたって確実に錠剤9を押さえ
付けることが出来、振動などを受けた場合でも、錠剤同
士があたって音が生ずることがない。
【0065】以上説明した各実施例の詰め物10に関し
ては、これらを本発明に係る容器の内容物保持構造に適
用することが本発明の必須要件ではなく、図22に示す
従来の詰め物や、その他の適宜な構造の詰め物を採用出
来る。
ては、これらを本発明に係る容器の内容物保持構造に適
用することが本発明の必須要件ではなく、図22に示す
従来の詰め物や、その他の適宜な構造の詰め物を採用出
来る。
【0066】
【発明の効果】本発明は、非容器に設けられた円筒状部
に容器内に挿入された詰め物が保持され、円筒状部の内
面が詰め物の側面に近接して大きな隙間がなくなるの
で、単一の詰め物の他に容器内面との隙間を埋める物を
必要としない。詰め物は弾性変形部の弾性復元力によっ
て押さえ部が容器内の収容物の上部への移動を的確に阻
止出来るとともに、収容量が少なく押さえ部が下方側に
位置した際には、弾性変形部が外側方向に復元弾性力を
有し、自由端側が肩部と接触状態を維持するよう設けら
れているので、収容物の量が異なる場合であっても、的
確に収容物の移動を阻止することが出来る。このため、
容器内の収容量が異なっても、共通の詰め物を利用する
ことが出来、詰め物の装着作業の簡便化及びその製造コ
スト減を図ることが出来る。
に容器内に挿入された詰め物が保持され、円筒状部の内
面が詰め物の側面に近接して大きな隙間がなくなるの
で、単一の詰め物の他に容器内面との隙間を埋める物を
必要としない。詰め物は弾性変形部の弾性復元力によっ
て押さえ部が容器内の収容物の上部への移動を的確に阻
止出来るとともに、収容量が少なく押さえ部が下方側に
位置した際には、弾性変形部が外側方向に復元弾性力を
有し、自由端側が肩部と接触状態を維持するよう設けら
れているので、収容物の量が異なる場合であっても、的
確に収容物の移動を阻止することが出来る。このため、
容器内の収容量が異なっても、共通の詰め物を利用する
ことが出来、詰め物の装着作業の簡便化及びその製造コ
スト減を図ることが出来る。
【図1】本発明の第1実施例の容器の構造を示す図であ
り、(a)は平面図、(b)は(a)のA−A断面図、
(c)は(a)のB−B断面図を示す。
り、(a)は平面図、(b)は(a)のA−A断面図、
(c)は(a)のB−B断面図を示す。
【図2】本発明の第1実施例の詰め物の平面図である。
【図3】図2のA−A線矢視断面図である。
【図4】本発明の第1実施例に係る詰め物の要部拡大断
面正面図である。
面正面図である。
【図5】本発明の第1実施例の容器の構造における詰め
物の容器への装着段階を示す一部断面を含む正面図であ
り、(イ)は容器の口部の上方に詰め物を載置した状
態、(ロ)は詰め物が装着された状態、(ハ)は詰め物
が装着された容器に蓋体が取付けられた状態を表す。
物の容器への装着段階を示す一部断面を含む正面図であ
り、(イ)は容器の口部の上方に詰め物を載置した状
態、(ロ)は詰め物が装着された状態、(ハ)は詰め物
が装着された容器に蓋体が取付けられた状態を表す。
【図6】第2実施例の容器の構造を示す図であり、
(a)は正面図、(b)はA−A断面図、(c)はB−
B断面図である。
(a)は正面図、(b)はA−A断面図、(c)はB−
B断面図である。
【図7】本発明の第3実施例の詰め物の平面図である。
【図8】本発明の第3実施例の詰め物の断面正面図であ
る。
る。
【図9】本発明の第3実施例の容器への詰め物の装着段
階を示す一部断面を含む正面図であり、(イ)は容器の
口部の上方に詰め物を載置した状態、(ロ)は詰め物が
装着されて容器に蓋体が取付けられた状態を表す。
階を示す一部断面を含む正面図であり、(イ)は容器の
口部の上方に詰め物を載置した状態、(ロ)は詰め物が
装着されて容器に蓋体が取付けられた状態を表す。
【図10】本発明の第4実施例の詰め物の平面図であ
る。
る。
【図11】図10のB−B線矢視断面図である。
【図12】本発明の第4実施例の詰め物の容器への装着
段階を示す一部断面を含む正面図であり、(イ)は容器
の口部の上方に詰め物を載置した状態、(ロ)は詰め物
が押しこまれて変形された状態、(ハ)は詰め物が装着
され容器が取付けられた状態を表す。
段階を示す一部断面を含む正面図であり、(イ)は容器
の口部の上方に詰め物を載置した状態、(ロ)は詰め物
が押しこまれて変形された状態、(ハ)は詰め物が装着
され容器が取付けられた状態を表す。
【図13】本発明の第5実施例の詰め物の平面図であ
る。
る。
【図14】図13のC−C線矢視断面図である。
【図15】本発明の第6実施例の詰め物の平面図であ
る。
る。
【図16】図15のD−D線矢視断面図である。
【図17】本発明の第7実施例の詰め物を示し、(a)
は一部破断平面図、(b)は(a)のE−E線矢視断面
図、(c)は一部破断底面図である。
は一部破断平面図、(b)は(a)のE−E線矢視断面
図、(c)は一部破断底面図である。
【図18】同詰め物のインロー嵌合部の拡大断面図であ
る。
る。
【図19】同詰め物を複数上下に積み重ねた状態の断面
図である。
図である。
【図20】本発明の第8実施例の詰め物の容器への装着
段階を示す一部断面を含む正面図であり、(イ)は容器
の口部の上方に詰め物を載置した状態、(ロ)は詰め物
が押しこまれて弾性変形部が上方に反転した状態、
(ハ)は押さえ部の先端が錠剤に埋まるまで詰め物が押
し込まれた状態、(ニ)は容器の口部にキャップを装着
した状態を表す。
段階を示す一部断面を含む正面図であり、(イ)は容器
の口部の上方に詰め物を載置した状態、(ロ)は詰め物
が押しこまれて弾性変形部が上方に反転した状態、
(ハ)は押さえ部の先端が錠剤に埋まるまで詰め物が押
し込まれた状態、(ニ)は容器の口部にキャップを装着
した状態を表す。
【図21】本発明の第9実施例の詰め物の容器への装着
段階を示す一部断面を含む正面図であり、(イ)は容器
の口部の上方に詰め物を載置した状態、(ロ)は詰め物
が押しこまれて弾性変形部が上方に反転した状態、
(ハ)は押さえ部が錠剤に突き当たるまで詰め物が押し
込まれた状態、(ニ)は容器の口部にキャップを装着し
た状態を表す。
段階を示す一部断面を含む正面図であり、(イ)は容器
の口部の上方に詰め物を載置した状態、(ロ)は詰め物
が押しこまれて弾性変形部が上方に反転した状態、
(ハ)は押さえ部が錠剤に突き当たるまで詰め物が押し
込まれた状態、(ニ)は容器の口部にキャップを装着し
た状態を表す。
【図22】従来の詰め物の説明図で、(イ)は正面図、
(ロ)は装着状態の断面図である。
(ロ)は装着状態の断面図である。
【図23】従来型の非円筒形の容器に詰め物を装着した
状態状態を説明する図であり、(a)は平面図、(b)
は(a)のA−A断面図、(c)は(a)のB−B断面
図を示す。
状態状態を説明する図であり、(a)は平面図、(b)
は(a)のA−A断面図、(c)は(a)のB−B断面
図を示す。
1 容器 2 胴部(容器本体) 2a 円筒状部 2b 非円筒状部 3 肩部(段部) 5 口部 7 蓋体(キャップ) 9 収容物 10 詰め物 11 押さえ部 19 弾性変形部 21 突設片 21a 湾曲部 21c 自由端 23 隙間 24 嵌合部
Claims (5)
- 【請求項1】 断面非円形の胴部(2)に該胴部(2)
よりも小径の口部(5)が上方に連設された非円型容器
(1)と、該容器(1)に前記口部(5)から挿入され
て前記容器(1)内に収容された粒状収容物(9)が容
器(1)内で移動することを抑制する詰め物(10)と
を備え、 前記容器(1)の胴部(2)の上部には、前記口部
(5)の下方に、断面円形の円筒状部(2a)が設けら
れ、 前記詰め物(10)は、容器(1)内で収容物(9)に
当接する押さえ部(11)と、該押さえ部(11)に径
方向外方に向けて連設された弾性変形部(19)とを備
え、該弾性変形部(19)は、詰め物(10)が容器
(1)内に挿入された状態において前記胴部(2)の円
筒状部(2a)内面に近接することを特徴とする非円型
容器の内容物保持構造。 - 【請求項2】 弾性変形部(19)は、容器(1)への
未装着状態で押さえ部(11)よりも下方側に位置し、
押さえ部(11)に対して上方に反転可能であり、該反
転時にその外端側の周長が拡縮自在であり、上方反転状
態で姿勢保持するものであるとともに、容器(1)内に
挿入された上方反転状態において押さえ部(11)を下
方側に付勢するよう弾性変形するものであることを特徴
とする請求項1に記載の非円型容器の内容物保持構造。 - 【請求項3】 弾性変形部(19)の基端部近傍が円筒
状部(2a)内面に近接し、該近接部分よりも外端側で
弾性変形部(19)は口部(5)の基端部内面に当接す
ることを特徴とする請求項1又は2に記載の非円型容器
の内容物保持構造。 - 【請求項4】 円筒状部(2a)は、胴部(2)の上端
に設けられていることを特徴とする請求項1,2又は3
に記載の非円型容器の内容物保持構造。 - 【請求項5】 胴部(2)の、円筒状部(2a)よりも
上方に断面非円形の非円筒状部(2b)が設けられてい
ることを特徴とする請求項1,2又は3に記載の非円型
容器の内容物保持構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000373494A JP2002173146A (ja) | 2000-12-07 | 2000-12-07 | 非円型容器の内容物保持構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000373494A JP2002173146A (ja) | 2000-12-07 | 2000-12-07 | 非円型容器の内容物保持構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002173146A true JP2002173146A (ja) | 2002-06-18 |
Family
ID=18842869
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000373494A Pending JP2002173146A (ja) | 2000-12-07 | 2000-12-07 | 非円型容器の内容物保持構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002173146A (ja) |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS54112883U (ja) * | 1978-01-27 | 1979-08-08 | ||
JPH06509307A (ja) * | 1991-07-10 | 1994-10-20 | ビーソン・アンド・サンズ・リミテッド | 容器、容器の首、その蓋およびこれらの製造方法 |
JPH08183537A (ja) * | 1994-12-29 | 1996-07-16 | Eisai Co Ltd | ラベルによる副収納部付き包装容器 |
JPH10305853A (ja) * | 1997-05-02 | 1998-11-17 | Kao Corp | 容 器 |
JPH11105899A (ja) * | 1997-10-02 | 1999-04-20 | Kao Corp | 容 器 |
JP2001315853A (ja) * | 2000-05-10 | 2001-11-13 | Shionogi & Co Ltd | 錠剤等容器の詰め物 |
-
2000
- 2000-12-07 JP JP2000373494A patent/JP2002173146A/ja active Pending
Patent Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS54112883U (ja) * | 1978-01-27 | 1979-08-08 | ||
JPH06509307A (ja) * | 1991-07-10 | 1994-10-20 | ビーソン・アンド・サンズ・リミテッド | 容器、容器の首、その蓋およびこれらの製造方法 |
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JPH10305853A (ja) * | 1997-05-02 | 1998-11-17 | Kao Corp | 容 器 |
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JP2001315853A (ja) * | 2000-05-10 | 2001-11-13 | Shionogi & Co Ltd | 錠剤等容器の詰め物 |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20100129 |
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100208 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20100604 |