JP2002172760A - オフセット印刷装置 - Google Patents
オフセット印刷装置Info
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- JP2002172760A JP2002172760A JP2000374737A JP2000374737A JP2002172760A JP 2002172760 A JP2002172760 A JP 2002172760A JP 2000374737 A JP2000374737 A JP 2000374737A JP 2000374737 A JP2000374737 A JP 2000374737A JP 2002172760 A JP2002172760 A JP 2002172760A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 押圧ローラの長手方向の撓みを防止し、ブラ
ンケット幅、特に、有効印刷領域での印圧の不均一を防
ぎ、均一なパターン印刷をワーク上に高精度に実現でき
るオフセット印刷装置を提供する。 【解決手段】 シート状または帯状のブランケットを、
その両端側で、印刷方向に延展して、これらの間で、押
圧ローラで前記ブランケット上面を押圧しながら、押圧
治具を掃引して、インキの受理および転移を行うオフセ
ット印刷装置において、前記押圧ローラは、その両端の
支軸を、前記押圧治具側に軸支しており、かつ、その支
軸の方向に関して、前記押圧治具は、前記押圧ローラの
バックアップ手段を装備している。
ンケット幅、特に、有効印刷領域での印圧の不均一を防
ぎ、均一なパターン印刷をワーク上に高精度に実現でき
るオフセット印刷装置を提供する。 【解決手段】 シート状または帯状のブランケットを、
その両端側で、印刷方向に延展して、これらの間で、押
圧ローラで前記ブランケット上面を押圧しながら、押圧
治具を掃引して、インキの受理および転移を行うオフセ
ット印刷装置において、前記押圧ローラは、その両端の
支軸を、前記押圧治具側に軸支しており、かつ、その支
軸の方向に関して、前記押圧治具は、前記押圧ローラの
バックアップ手段を装備している。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像形成装置の部
品やプリント基板などの高精細パターンの形成に適した
オフセット印刷方法に係わり、特に、大面積のガラスや
エポキシ板などの平板状のワークに適用されるオフセッ
ト印刷装置に関するものである。
品やプリント基板などの高精細パターンの形成に適した
オフセット印刷方法に係わり、特に、大面積のガラスや
エポキシ板などの平板状のワークに適用されるオフセッ
ト印刷装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電子産業用途のガラス板やエポキ
シ板などの平板状のワークに印刷で所要のパターンを形
成するには、スクリーン印刷法を用いるのが一般的であ
った。しかしながら、近年、画像形成装置のカラーフィ
ルター基板や回路基板の高精細パターンには、50μm
以下の解像度が要求されるようになり、これに適応する
ものとして、オフセット印刷法が用いられるようになっ
てきた。このとき使用されるオフセット印刷機は、ワー
クが平板状であることから、平台校正機型が採用されて
いる。
シ板などの平板状のワークに印刷で所要のパターンを形
成するには、スクリーン印刷法を用いるのが一般的であ
った。しかしながら、近年、画像形成装置のカラーフィ
ルター基板や回路基板の高精細パターンには、50μm
以下の解像度が要求されるようになり、これに適応する
ものとして、オフセット印刷法が用いられるようになっ
てきた。このとき使用されるオフセット印刷機は、ワー
クが平板状であることから、平台校正機型が採用されて
いる。
【0003】また、最近の画像形成装置として、液晶デ
ィスプレイが用いられるが、そのサイズは、2〜20イ
ンチのものから、壁かけテレビの30〜60インチのも
のまで、大小多岐にわたっている。この要求を満たすた
めに、画像形成装置で採用する基板など、大きなワーク
サイズのものに対応可能な大型のオフセット印刷装置が
必要となってきた。
ィスプレイが用いられるが、そのサイズは、2〜20イ
ンチのものから、壁かけテレビの30〜60インチのも
のまで、大小多岐にわたっている。この要求を満たすた
めに、画像形成装置で採用する基板など、大きなワーク
サイズのものに対応可能な大型のオフセット印刷装置が
必要となってきた。
【0004】そこで、最近の発明技術(例えば、特開平
5−169622号公報、特開平6−171062号公
報、特開平7−125179号公報などの発明)では、
平板状に支持されたインキシート(ブランケット)を使
用する、従来までとは形態の異なる、新たなオフセット
印刷法が提唱されている。
5−169622号公報、特開平6−171062号公
報、特開平7−125179号公報などの発明)では、
平板状に支持されたインキシート(ブランケット)を使
用する、従来までとは形態の異なる、新たなオフセット
印刷法が提唱されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】即ち、平台校正機を含
む、従来のオフセット印刷機は、20〜30インチ以上
の、大きなワークサイズに対応させるために、図3に示
す版定盤102およびワーク定盤102aの面積を大き
くするとともに、ブランケット304を装着するための
ブランケット胴105’の横幅とブランケット胴の周長
とを、有効印刷領域をカバーする分以上に大きくしなけ
ればならない。
む、従来のオフセット印刷機は、20〜30インチ以上
の、大きなワークサイズに対応させるために、図3に示
す版定盤102およびワーク定盤102aの面積を大き
くするとともに、ブランケット304を装着するための
ブランケット胴105’の横幅とブランケット胴の周長
とを、有効印刷領域をカバーする分以上に大きくしなけ
ればならない。
【0006】しかるに、印刷中にブランケット304が
印刷原版103またはワーク103aと接触して形成さ
れるニップ巾Lは、印圧(押し込み量)条件が同じであ
っても、ブランケット胴105’の直径が大きくなれ
ば、必然的に増大し、このため、ブランケット304の
表面ゴムの変形量も増大し、印刷パターンの形状が悪化
するという問題点がある。
印刷原版103またはワーク103aと接触して形成さ
れるニップ巾Lは、印圧(押し込み量)条件が同じであ
っても、ブランケット胴105’の直径が大きくなれ
ば、必然的に増大し、このため、ブランケット304の
表面ゴムの変形量も増大し、印刷パターンの形状が悪化
するという問題点がある。
【0007】また、印刷中にブランケット304が印刷
原版103またはワーク103aと接触して形成される
見掛け上の入角aおよび出角bは、ブランケット胴10
5’の直径が大きくなれば小さくなる。入角出角が小さ
くなることで、押圧ローラ前後に発生する、バルチとい
われるゴムの溜りが印刷原版上、または印刷ワーク上で
より大きく発生し、印刷パターン形状が乱れ易くなる。
このため、インキの受理・転移が不安定になってくると
いう問題点もある。
原版103またはワーク103aと接触して形成される
見掛け上の入角aおよび出角bは、ブランケット胴10
5’の直径が大きくなれば小さくなる。入角出角が小さ
くなることで、押圧ローラ前後に発生する、バルチとい
われるゴムの溜りが印刷原版上、または印刷ワーク上で
より大きく発生し、印刷パターン形状が乱れ易くなる。
このため、インキの受理・転移が不安定になってくると
いう問題点もある。
【0008】この現象は大径の印刷ローラになると顕著
であり、所要の高精度印刷条件からは、印刷ローラ径を
小径にする必要がある。また、特開平5−169622
号公報、特開平6−171062号公報、特開平7−1
25179号公報に記載されている発明の、平板状に支
持されたインキシート(ブランケット)を使用するオフ
セット印刷法においては、前述のように、通常のオフセ
ット印刷方式の大面積化によるドラム径の大型化で発生
する弊害、即ち「印刷パターンの形状が悪化するという
問題点」は、一応、避けられると考えられるが、大面積
印刷の場合、印刷領域の拡大とともに、押圧ローラを長
くする必要がある。
であり、所要の高精度印刷条件からは、印刷ローラ径を
小径にする必要がある。また、特開平5−169622
号公報、特開平6−171062号公報、特開平7−1
25179号公報に記載されている発明の、平板状に支
持されたインキシート(ブランケット)を使用するオフ
セット印刷法においては、前述のように、通常のオフセ
ット印刷方式の大面積化によるドラム径の大型化で発生
する弊害、即ち「印刷パターンの形状が悪化するという
問題点」は、一応、避けられると考えられるが、大面積
印刷の場合、印刷領域の拡大とともに、押圧ローラを長
くする必要がある。
【0009】押圧ローラの長さを伸ばすと、従来のよう
に、両端のみで支持した小径ローラの場合、しなりが発
生し、必要な均等印圧分布を得ることができず、印刷位
置精度に関して、ばらつきを生じることが、実験により
分かっている(図8のグラフを参照)。
に、両端のみで支持した小径ローラの場合、しなりが発
生し、必要な均等印圧分布を得ることができず、印刷位
置精度に関して、ばらつきを生じることが、実験により
分かっている(図8のグラフを参照)。
【0010】本発明は、上記事情に基づいてなされたも
ので、基板などの大面積印刷時に適用される、ブランケ
ットが長幅で、これを押圧する押圧ローラが小径であっ
ても、押圧ローラの長手方向の撓みを防止し、ブランケ
ット幅、特に、有効印刷領域での印圧の不均一を防ぎ、
均一なパターン印刷をワーク上に高精度に実現できるオ
フセット印刷装置を提供することを目的としている。
ので、基板などの大面積印刷時に適用される、ブランケ
ットが長幅で、これを押圧する押圧ローラが小径であっ
ても、押圧ローラの長手方向の撓みを防止し、ブランケ
ット幅、特に、有効印刷領域での印圧の不均一を防ぎ、
均一なパターン印刷をワーク上に高精度に実現できるオ
フセット印刷装置を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決する目
的のため、本発明では、シート状または帯状のブランケ
ットを、その両端側で、印刷方向に延展して、これらの
間で、押圧ローラで前記ブランケット上面を押圧しなが
ら、押圧治具を掃引し、前記印刷方向に対して前記押圧
ローラを移動し、前記ブランケット下のインキ載置面に
より、印刷原版およびワークに対して、インキの受理お
よび転移を行うオフセット印刷装置において、前記押圧
ローラは、その両端の支軸を、前記押圧治具側に軸支し
ており、かつ、その支軸の方向に関して、前記押圧治具
は、前記押圧ローラのバックアップ手段を装備している
ことを特徴とする。
的のため、本発明では、シート状または帯状のブランケ
ットを、その両端側で、印刷方向に延展して、これらの
間で、押圧ローラで前記ブランケット上面を押圧しなが
ら、押圧治具を掃引し、前記印刷方向に対して前記押圧
ローラを移動し、前記ブランケット下のインキ載置面に
より、印刷原版およびワークに対して、インキの受理お
よび転移を行うオフセット印刷装置において、前記押圧
ローラは、その両端の支軸を、前記押圧治具側に軸支し
ており、かつ、その支軸の方向に関して、前記押圧治具
は、前記押圧ローラのバックアップ手段を装備している
ことを特徴とする。
【0012】この場合、本発明の実施の形態として、前
記バックアップ手段は、1個または複数個のバックアッ
プローラで構成されており、前記押圧ローラの上側から
バックアップする構成であること、前記バックアップロ
ーラは、前記押圧ローラの軸方向に複数分割されて、間
欠的に配置されていること、あるいは、前記押圧ローラ
の軸方向に伸びていて、押圧ローラ全長において配置さ
れていること、更には、前記ブランケットは、所要のテ
ンションを負荷されていて、前記押圧ローラの押圧箇所
で、前記押圧ローラの周面に接触され、圧縮されること
が、有効である。
記バックアップ手段は、1個または複数個のバックアッ
プローラで構成されており、前記押圧ローラの上側から
バックアップする構成であること、前記バックアップロ
ーラは、前記押圧ローラの軸方向に複数分割されて、間
欠的に配置されていること、あるいは、前記押圧ローラ
の軸方向に伸びていて、押圧ローラ全長において配置さ
れていること、更には、前記ブランケットは、所要のテ
ンションを負荷されていて、前記押圧ローラの押圧箇所
で、前記押圧ローラの周面に接触され、圧縮されること
が、有効である。
【0013】このような構成により、押圧ローラの加圧
により生じるローラの彎曲を防止することができ、ブラ
ンケット、原版、ワークに対して均一な圧力分布を保証
し、印刷インクの受理時、転移時における理想的な挙動
変化(パターンの伸び縮みなど)への対応が可能で、印
刷対象物への印刷の高精度化を達成できる。
により生じるローラの彎曲を防止することができ、ブラ
ンケット、原版、ワークに対して均一な圧力分布を保証
し、印刷インクの受理時、転移時における理想的な挙動
変化(パターンの伸び縮みなど)への対応が可能で、印
刷対象物への印刷の高精度化を達成できる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係わる実施の形態
について、図面を参照しながら説明する。図1は、本発
明を実施するにあたり用いる印刷装置の一例の概略を示
す側面図である。ここでは、インク受理時、印刷定盤1
02上に印刷原版103を設置し、また、インキ転移
時、ワーク(図示せず)を設置して、ブランケット10
4による印刷インクの受理・転写を行う。
について、図面を参照しながら説明する。図1は、本発
明を実施するにあたり用いる印刷装置の一例の概略を示
す側面図である。ここでは、インク受理時、印刷定盤1
02上に印刷原版103を設置し、また、インキ転移
時、ワーク(図示せず)を設置して、ブランケット10
4による印刷インクの受理・転写を行う。
【0015】なお、ブランケット104は、少なくと
も、その有効印刷領域を挟んで、その両端側を支持ロー
ラ107a、108aによって支持され、印刷方向に延
展された状態で、印刷定盤102の上方に懸架されてお
り、ブランケット表面(インキ載置面)が下方を向いて
セットされている。
も、その有効印刷領域を挟んで、その両端側を支持ロー
ラ107a、108aによって支持され、印刷方向に延
展された状態で、印刷定盤102の上方に懸架されてお
り、ブランケット表面(インキ載置面)が下方を向いて
セットされている。
【0016】そして、印刷時には、加圧装置106の先
端に取り付けられた押圧ローラ105がブランケット1
04の裏面を押しながら下降し、ブランケット表面が原
版103(またはワーク103a)に、設定押し込み量
Dで、圧着される。この際、ブランケット104には、
その両端を巻き込みローラ109および110で巻き込
むようにした張力装置113および114によって、一
定の張力が印加されている。
端に取り付けられた押圧ローラ105がブランケット1
04の裏面を押しながら下降し、ブランケット表面が原
版103(またはワーク103a)に、設定押し込み量
Dで、圧着される。この際、ブランケット104には、
その両端を巻き込みローラ109および110で巻き込
むようにした張力装置113および114によって、一
定の張力が印加されている。
【0017】その後、押圧ローラ105が原版103
(またはワーク103a)の左端から右端まで、即ち、
印刷方向に移動することによって、印刷が行われる。こ
の時、ブランケット104が原版103(またはワー
ク)となす進入角度αと離脱角度βとは、エアシリンダ
などの昇降装置107、108が各々支持ローラ107
a、108aの高さを自動調整することにより、印刷動
作中において、任意の設定角度(好ましくは、α=β)
に維持される。
(またはワーク103a)の左端から右端まで、即ち、
印刷方向に移動することによって、印刷が行われる。こ
の時、ブランケット104が原版103(またはワー
ク)となす進入角度αと離脱角度βとは、エアシリンダ
などの昇降装置107、108が各々支持ローラ107
a、108aの高さを自動調整することにより、印刷動
作中において、任意の設定角度(好ましくは、α=β)
に維持される。
【0018】さらに、ブランケット支持端に設置された
ロードセル111、112で、リアルタイムにブランケ
ット張力T1、T2を検知して、その情報を制御手段
(図示せず)を経由して、張力装置113、114の各
駆動部にフィードバックする。これにより、印刷中、押
圧ローラ105の左右位置で、ブランケット104に対
してブランケットテンションを、意図的に設定すること
ができる。
ロードセル111、112で、リアルタイムにブランケ
ット張力T1、T2を検知して、その情報を制御手段
(図示せず)を経由して、張力装置113、114の各
駆動部にフィードバックする。これにより、印刷中、押
圧ローラ105の左右位置で、ブランケット104に対
してブランケットテンションを、意図的に設定すること
ができる。
【0019】なお、この実施の形態で重要なのは、図6
に示すように、押圧ローラ105が、その両端の支軸
を、押圧治具115側に軸支しており、かつ、その支軸
の方向に関して、押圧治具115には、押圧ローラ10
5のバックアップ手段が装備され、押圧ローラ105を
背後から押圧していることである。
に示すように、押圧ローラ105が、その両端の支軸
を、押圧治具115側に軸支しており、かつ、その支軸
の方向に関して、押圧治具115には、押圧ローラ10
5のバックアップ手段が装備され、押圧ローラ105を
背後から押圧していることである。
【0020】前述のバックアップ手段は、(a)のよう
に、押圧ローラ105の軸方向に複数分割されて、間欠
的に配置されている、例えば、バックアップロール11
6であること、あるいは、(b)のように、押圧ローラ
の軸方向に伸びていて、押圧ローラ全長においてバック
アップするように配置されているバックアップロール1
16’(この事例では、印刷方向に並列した1対)であ
ることが有効である。更に、(c)に示すように、前記
バックアップ手段として、スリーブ117を装備しても
よい。
に、押圧ローラ105の軸方向に複数分割されて、間欠
的に配置されている、例えば、バックアップロール11
6であること、あるいは、(b)のように、押圧ローラ
の軸方向に伸びていて、押圧ローラ全長においてバック
アップするように配置されているバックアップロール1
16’(この事例では、印刷方向に並列した1対)であ
ることが有効である。更に、(c)に示すように、前記
バックアップ手段として、スリーブ117を装備しても
よい。
【0021】
【実施例】以下、この印刷装置を使用した印刷の実施例
について述べる。
について述べる。
【0022】(実施例1)図1の印刷装置を使用して、
下記の要領で実際の印刷を行った。 ・使用ブランケット104 表面シリコーンゴムブランケット (巾600mm×長さ2000mmのウェブ状で 厚み2.0mm) (伸び率1.5%:1000Kg/1m巾荷重時) ・使用版103 ガラス製凹版(外形:巾500mm×長さ400m m×厚み3.0mm) (パターン領域:巾400mm×長さ300mm) ・使用ワーク103a 青板ガラス(外形:巾500mm×長さ400mm ×厚み3.0mm) ・使用インキ 金レジーネトペースト(含有溶剤:ターピネオール 、BCA) ・使用押圧ローラ105 鋼鉄製(直径30mm×巾650mm) 両端から 120の位置に補助ローラ×2を有する。
下記の要領で実際の印刷を行った。 ・使用ブランケット104 表面シリコーンゴムブランケット (巾600mm×長さ2000mmのウェブ状で 厚み2.0mm) (伸び率1.5%:1000Kg/1m巾荷重時) ・使用版103 ガラス製凹版(外形:巾500mm×長さ400m m×厚み3.0mm) (パターン領域:巾400mm×長さ300mm) ・使用ワーク103a 青板ガラス(外形:巾500mm×長さ400mm ×厚み3.0mm) ・使用インキ 金レジーネトペースト(含有溶剤:ターピネオール 、BCA) ・使用押圧ローラ105 鋼鉄製(直径30mm×巾650mm) 両端から 120の位置に補助ローラ×2を有する。
【0023】その上、350mm長の押圧ローラ105
の両端から、中央に向けて120mmの位置に、湾曲防
止部材(バックアップ手段)として、小径ローラ(φ1
0mm)を設置した(図6の(a)を参照)。
の両端から、中央に向けて120mmの位置に、湾曲防
止部材(バックアップ手段)として、小径ローラ(φ1
0mm)を設置した(図6の(a)を参照)。
【0024】実施に際しては、押圧ローラ105に、バ
ックアップローラを対応させて、押圧ローラ105が小
径・長尺でも、実質的に「非湾曲ローラ」を構成するこ
とにより、バックアップのない場合(図5を参照)と比
較して、どの程度、押圧ローラ105の、ブランケット
104に対する圧力分布に変化があるかを、感圧紙(超
低圧フィルム:富士フィルム製)による試験で、確認し
た。
ックアップローラを対応させて、押圧ローラ105が小
径・長尺でも、実質的に「非湾曲ローラ」を構成するこ
とにより、バックアップのない場合(図5を参照)と比
較して、どの程度、押圧ローラ105の、ブランケット
104に対する圧力分布に変化があるかを、感圧紙(超
低圧フィルム:富士フィルム製)による試験で、確認し
た。
【0025】それによると押圧装置106により、押圧
ローラ105に240kgの加重をかけた場合(図7を
参照)、押圧ローラ下の圧力分布として、通常の押圧ロ
ーラでは、中央部で、約6Kg/cm2、両端部で、13
Kg/cm2となり、また、本発明の非湾曲ローラ(押
圧ローラ)で、各部で均等の、ほぼ9Kg/cm2とな
った。これによる印刷パターンの形状結果の違いを実験
により確認した。
ローラ105に240kgの加重をかけた場合(図7を
参照)、押圧ローラ下の圧力分布として、通常の押圧ロ
ーラでは、中央部で、約6Kg/cm2、両端部で、13
Kg/cm2となり、また、本発明の非湾曲ローラ(押
圧ローラ)で、各部で均等の、ほぼ9Kg/cm2とな
った。これによる印刷パターンの形状結果の違いを実験
により確認した。
【0026】まず、ガラス製凹版(原版)103にイン
キを展開し、ドクターブレードで余分なインキを掻き取
った原版103を、印刷定盤102上に置き、原版10
3の左端上にブランケット104の裏面を押し付けなが
ら、非湾曲ローラ105により、ブランケット104の
インキ載置面を印刷原版103上に圧着させた。この時
のブランケットの押し込み量Dは0.1mmに設定し
た。
キを展開し、ドクターブレードで余分なインキを掻き取
った原版103を、印刷定盤102上に置き、原版10
3の左端上にブランケット104の裏面を押し付けなが
ら、非湾曲ローラ105により、ブランケット104の
インキ載置面を印刷原版103上に圧着させた。この時
のブランケットの押し込み量Dは0.1mmに設定し
た。
【0027】次いで、張力装置113と114におい
て、圧着点左右(図1を参照)でのブランケット104
の箇所において、巻き込みローラ109、110を巻き
込むための張力設定を、それぞれ、100Kgに設定し
た。また、印刷中は、昇降装置107、108によっ
て、ブランケット104が原版103となす進入角度α
を25°、離脱角度βを25°に維持した。
て、圧着点左右(図1を参照)でのブランケット104
の箇所において、巻き込みローラ109、110を巻き
込むための張力設定を、それぞれ、100Kgに設定し
た。また、印刷中は、昇降装置107、108によっ
て、ブランケット104が原版103となす進入角度α
を25°、離脱角度βを25°に維持した。
【0028】そして、押圧ローラ105を20mm/秒
の速度で、右方向に移動させ、ブランケット104の表
面ゴム(インキ載置面)上に、インキを受理させた。こ
のとき、押圧ローラ105の回転は、印刷形状を維持す
るために、印刷スピードと同等に設定した。ただし、こ
の場合、印刷寸法は、原版103に対して、約10mm
短く受理されている。これにより、原版103上のパタ
ーン形状を損なうことなく、ブランケット104上にイ
ンキが受理された。
の速度で、右方向に移動させ、ブランケット104の表
面ゴム(インキ載置面)上に、インキを受理させた。こ
のとき、押圧ローラ105の回転は、印刷形状を維持す
るために、印刷スピードと同等に設定した。ただし、こ
の場合、印刷寸法は、原版103に対して、約10mm
短く受理されている。これにより、原版103上のパタ
ーン形状を損なうことなく、ブランケット104上にイ
ンキが受理された。
【0029】次に、印刷定盤102上の原版103を取
り去り、代りにワーク103aを置き、先程と同様に、
押圧ローラ105をブランケット104の裏面を押し付
けながら、10mm/秒の速度で、ワークの左端上から
右端上へと移動しつつ、ブランケット104をワーク上
に圧着させた。このときのブランケットの押し込み量D
は0.1mmに設定した。
り去り、代りにワーク103aを置き、先程と同様に、
押圧ローラ105をブランケット104の裏面を押し付
けながら、10mm/秒の速度で、ワークの左端上から
右端上へと移動しつつ、ブランケット104をワーク上
に圧着させた。このときのブランケットの押し込み量D
は0.1mmに設定した。
【0030】この際、張力装置113、114によっ
て、ブランケットへの張力を左右30Kgに設定し、昇
降装置107と108を使用して、ブランケット104
の接触箇所がワークとなす進入角度αを25°に、離脱
角度βを25°に、それぞれ、維持されるように設定し
た。
て、ブランケットへの張力を左右30Kgに設定し、昇
降装置107と108を使用して、ブランケット104
の接触箇所がワークとなす進入角度αを25°に、離脱
角度βを25°に、それぞれ、維持されるように設定し
た。
【0031】そして、前述のように、押圧ローラ105
を右方向(印刷方向)に移動させた際に、ブランケット
104の表面ゴム上のインキを、ワーク上に転移させ
て、印刷を実行した。
を右方向(印刷方向)に移動させた際に、ブランケット
104の表面ゴム上のインキを、ワーク上に転移させ
て、印刷を実行した。
【0032】以上の手順をもって、原版103のパター
ン形状のインキがブランケット104を介してワーク1
03aに移り、本発明のオフセット印刷を完了すること
ができた。
ン形状のインキがブランケット104を介してワーク1
03aに移り、本発明のオフセット印刷を完了すること
ができた。
【0033】なお、ここでは、図4に示す印刷パターン
を用いた。即ち、200μm角の正方形が、印刷方向に
は200μm間隔で、巾方向には20μmと180μm
の交互間隔で4列に並んでいるパターンである。
を用いた。即ち、200μm角の正方形が、印刷方向に
は200μm間隔で、巾方向には20μmと180μm
の交互間隔で4列に並んでいるパターンである。
【0034】この実施例で、青板ガラスのワーク上に印
刷されたパターンを、顕微鏡を用いて観察したが、パタ
ーン領域(400mm×300mm)全面において、イ
ンキの受理・転移不良に起因すると思われるパターンの
抜け・欠けは生じていない。また、ブランケット104
のゴムが不当に変形して起こるような、パターンの変形
もなく、巾方向の20μmのピッチも、明瞭に分解再現
されていた。
刷されたパターンを、顕微鏡を用いて観察したが、パタ
ーン領域(400mm×300mm)全面において、イ
ンキの受理・転移不良に起因すると思われるパターンの
抜け・欠けは生じていない。また、ブランケット104
のゴムが不当に変形して起こるような、パターンの変形
もなく、巾方向の20μmのピッチも、明瞭に分解再現
されていた。
【0035】さらに、ソキア社製自動測長機を用いて、
原版上、9箇所の長さ寸法を測定し、印刷寸法精度の検
証を行ったところ、全ての箇所で、約±3μmの偏差で
あった。
原版上、9箇所の長さ寸法を測定し、印刷寸法精度の検
証を行ったところ、全ての箇所で、約±3μmの偏差で
あった。
【0036】(実施例2)図1の印刷装置を使用して、
下記の要領で実際の印刷を行った。 ・使用ブランケット104 表面シリコーンゴムブランケット (巾600mm×長さ2000mmのウェブ状で 厚み2.0mm) (伸び率1.5%:1000Kg/1m巾荷重時) ・使用版103 ガラス製凹版(外形:巾500mm×長さ400m m×厚み3.0mm) (パターン領域:巾400mm×長さ300mm) ・使用ワーク103a 青板ガラス(外形:巾500mm×長さ400mm ×厚み3.0mm) ・使用インキ 金レジーネトペースト(含有溶剤:ターピネオール 、BCA) ・使用押圧ローラ105 鋼鉄製三本ローラ(直径30mm×巾650mm) (図6の(b)を参照) 湾曲防止部材(バックアップロール)として、350m
m長のローラに接するように、2本の同一なローラ部材
116’を設置し、押圧ローラ105と共に、三本ロー
ラといわれる形式にした。
下記の要領で実際の印刷を行った。 ・使用ブランケット104 表面シリコーンゴムブランケット (巾600mm×長さ2000mmのウェブ状で 厚み2.0mm) (伸び率1.5%:1000Kg/1m巾荷重時) ・使用版103 ガラス製凹版(外形:巾500mm×長さ400m m×厚み3.0mm) (パターン領域:巾400mm×長さ300mm) ・使用ワーク103a 青板ガラス(外形:巾500mm×長さ400mm ×厚み3.0mm) ・使用インキ 金レジーネトペースト(含有溶剤:ターピネオール 、BCA) ・使用押圧ローラ105 鋼鉄製三本ローラ(直径30mm×巾650mm) (図6の(b)を参照) 湾曲防止部材(バックアップロール)として、350m
m長のローラに接するように、2本の同一なローラ部材
116’を設置し、押圧ローラ105と共に、三本ロー
ラといわれる形式にした。
【0037】ここでは、本発明の非湾曲ローラ(押圧ロ
ーラ)を用いることにより、どの程度、押圧ローラの、
圧力分布に変化があるかを、感圧紙(超低圧フィルム:
富士フィルム製)による試験で、確認した。
ーラ)を用いることにより、どの程度、押圧ローラの、
圧力分布に変化があるかを、感圧紙(超低圧フィルム:
富士フィルム製)による試験で、確認した。
【0038】それによると(図7を参照)押圧ローラ1
05に240kgの加重をかけた場合、ローラ下の圧力
分布として、通常ローラでは中央部で約6Kg/cm2
両端部では13Kg/cm2となり、また非湾曲ローラ
では、ほぼ9Kg/cm2となった。これによる印刷形
状結果の違いを実験により確認した。なお手順などは実
施例1に準じる。
05に240kgの加重をかけた場合、ローラ下の圧力
分布として、通常ローラでは中央部で約6Kg/cm2
両端部では13Kg/cm2となり、また非湾曲ローラ
では、ほぼ9Kg/cm2となった。これによる印刷形
状結果の違いを実験により確認した。なお手順などは実
施例1に準じる。
【0039】本実施例では、図4に示す印刷パターンを
用いた。200μm角の正方形が、印刷方向には200
μm間隔で、巾方向には20μmと180μmの交互間
隔で並んでいるパターンである。ここでの、青板ガラス
のワーク上に印刷されたパターンを、顕微鏡を用いて観
察したが、パターン領域(400mm×300mm)全
面において、インキの受理・転移不良に起因すると思わ
れるパターンの抜け・欠けはない。また、ブランケット
のゴムが不当に変形して起こるようなパターンの変形も
なく、巾方向の20μmのピッチも明瞭に分解再現され
ていた。さらに、ソキア社製自動測長機を用いて、版上
9箇所の長寸法測定し、印刷寸法精度の検証を行ったと
ころ、全ての箇所で、約±5μmの偏差であった。
用いた。200μm角の正方形が、印刷方向には200
μm間隔で、巾方向には20μmと180μmの交互間
隔で並んでいるパターンである。ここでの、青板ガラス
のワーク上に印刷されたパターンを、顕微鏡を用いて観
察したが、パターン領域(400mm×300mm)全
面において、インキの受理・転移不良に起因すると思わ
れるパターンの抜け・欠けはない。また、ブランケット
のゴムが不当に変形して起こるようなパターンの変形も
なく、巾方向の20μmのピッチも明瞭に分解再現され
ていた。さらに、ソキア社製自動測長機を用いて、版上
9箇所の長寸法測定し、印刷寸法精度の検証を行ったと
ころ、全ての箇所で、約±5μmの偏差であった。
【0040】(実施例3)図1の印刷装置を使用して、
下記の要領で実際の印刷を行った。 ・使用ブランケット104 表面シリコーンゴムブランケット (巾:600mm×長さ:2000mmのウェブ 状で、厚み:2.0mm) (伸び率:1.5%:1000Kg/1m巾荷重 時) ・使用版103 ガラス製凹版(外形=巾:500mm×長さ:4 00mm×厚み:3.0mm) (パターン領域:巾:400mm×長さ:300 mm) ・使用ワーク103a 青板ガラス(外形=巾:500mm×長さ:40 0mm×厚み:3.0mm) ・使用インキ 金レジーネトペースト(含有溶剤:ターピネオー ル、BCA) ・使用押圧ローラ105 鋼鉄製(直径:30mm×巾:650mm)非湾 曲用スリーブ付(図6の(c)を参照) 湾曲防止部材として、350mm長のローラを半円周カ
バーするようにスリーブを設置するような形式にした。
実験の前に、非湾曲ローラに変更することにより、どの
程度、押圧ローラの、圧力分布に変化があるかを、感圧
紙(超低圧フィルム:富士フィルム製)による試験で、
確認した。
下記の要領で実際の印刷を行った。 ・使用ブランケット104 表面シリコーンゴムブランケット (巾:600mm×長さ:2000mmのウェブ 状で、厚み:2.0mm) (伸び率:1.5%:1000Kg/1m巾荷重 時) ・使用版103 ガラス製凹版(外形=巾:500mm×長さ:4 00mm×厚み:3.0mm) (パターン領域:巾:400mm×長さ:300 mm) ・使用ワーク103a 青板ガラス(外形=巾:500mm×長さ:40 0mm×厚み:3.0mm) ・使用インキ 金レジーネトペースト(含有溶剤:ターピネオー ル、BCA) ・使用押圧ローラ105 鋼鉄製(直径:30mm×巾:650mm)非湾 曲用スリーブ付(図6の(c)を参照) 湾曲防止部材として、350mm長のローラを半円周カ
バーするようにスリーブを設置するような形式にした。
実験の前に、非湾曲ローラに変更することにより、どの
程度、押圧ローラの、圧力分布に変化があるかを、感圧
紙(超低圧フィルム:富士フィルム製)による試験で、
確認した。
【0041】それによると(図7を参照)、押圧ローラ
105に240kgの加重をかけた場合、ローラ下の圧
力分布として、通常ローラでは、中央部で約6Kg/c
m2、両端部では13Kg/cm2となり、また、非湾曲
ローラ(押圧ローラ)では、ほぼ9.2Kg/cm2と
なった。これによる印刷形状結果の違いを、実験により
確認した。なお、手順などは実施例1に準じる。
105に240kgの加重をかけた場合、ローラ下の圧
力分布として、通常ローラでは、中央部で約6Kg/c
m2、両端部では13Kg/cm2となり、また、非湾曲
ローラ(押圧ローラ)では、ほぼ9.2Kg/cm2と
なった。これによる印刷形状結果の違いを、実験により
確認した。なお、手順などは実施例1に準じる。
【0042】本実施例では、図4に示す印刷パターンを
用いた。200μm角の正方形が印刷方向には200μ
m間隔で、巾方向には20μmと180μmの交互間隔
で並んでいるパターンである。ここでの、青板ガラスの
ワーク上に印刷されたパターンを、顕微鏡を用いて観察
したが、パターン領域(400mm×300mm)全面
において、インキの受理・転移不良に起因すると思われ
るパターンの抜け・欠けはない。また、ブランケットの
ゴムが不当に変形して起こるようなパターンの変形もな
く、巾方向の20μmのピッチも明瞭に分解再現されて
いた。さらに、ソキア社製自動測長機を用いて、版上9
箇所の長寸法測定し印刷寸法精度の検証を行ったとこ
ろ、全ての箇所で、約±5μmの偏差であった。
用いた。200μm角の正方形が印刷方向には200μ
m間隔で、巾方向には20μmと180μmの交互間隔
で並んでいるパターンである。ここでの、青板ガラスの
ワーク上に印刷されたパターンを、顕微鏡を用いて観察
したが、パターン領域(400mm×300mm)全面
において、インキの受理・転移不良に起因すると思われ
るパターンの抜け・欠けはない。また、ブランケットの
ゴムが不当に変形して起こるようなパターンの変形もな
く、巾方向の20μmのピッチも明瞭に分解再現されて
いた。さらに、ソキア社製自動測長機を用いて、版上9
箇所の長寸法測定し印刷寸法精度の検証を行ったとこ
ろ、全ての箇所で、約±5μmの偏差であった。
【0043】(比較例)この比較例では、装置構成など
を上記実施例に準ずるものとした。即ち、図1の印刷装
置を使用して、下記の要領で実際の印刷を行った。 ・使用ブランケット104 表面シリコーンゴムブランケット (巾:600mm×長さ:2000mmのウェブ 状で厚み:2.0mm) (伸び率:1.5%:1000Kg/1m巾荷重 時) ・使用版103 ガラス製凹版(外形=巾:500mm×長さ:4 00mm×厚み:3.0mm) (パターン領域=巾:400mm×長さ:30 0mm) ・使用ワーク103a 青板ガラス(外形=巾:500mm×長さ:40 0mm×厚み:3.0mm) ・使用インキ 金レジーネトペースト(含有溶剤:ターピネオー ル、BCA) ・使用押圧ローラ105 鋼鉄製(直径:30mm×巾:350mm) 比較例として、通常の金属ローラ(SUS製)を使用
し、印刷を行った。実験前にローラ下での圧力分布を感
圧紙(超低圧フィルム:富士フィルム製)による試験
で、確認した。次に、ガラス製凹版にインキを展開しド
クターブレードで余分なインキを掻き取った版103を
印刷定盤102上に置き、版103の左端上にブランケ
ット104の裏面を押しながら押圧ローラ105を圧着
させた。このときのブランケットの押し込み量Dは0.
1mmに設定した。また、昇降装置107と108を使
用して、ブランケット104が版103となす進入角度
αを25°と離脱角度βを25°に維持し、張力装置1
09、110の張力設定を、それぞれ100Kgにし
て、ブランケットの、圧着点の左右の部位に印加する。
これにより、受理時、ブランケット上へインキパターン
を受理することができた。
を上記実施例に準ずるものとした。即ち、図1の印刷装
置を使用して、下記の要領で実際の印刷を行った。 ・使用ブランケット104 表面シリコーンゴムブランケット (巾:600mm×長さ:2000mmのウェブ 状で厚み:2.0mm) (伸び率:1.5%:1000Kg/1m巾荷重 時) ・使用版103 ガラス製凹版(外形=巾:500mm×長さ:4 00mm×厚み:3.0mm) (パターン領域=巾:400mm×長さ:30 0mm) ・使用ワーク103a 青板ガラス(外形=巾:500mm×長さ:40 0mm×厚み:3.0mm) ・使用インキ 金レジーネトペースト(含有溶剤:ターピネオー ル、BCA) ・使用押圧ローラ105 鋼鉄製(直径:30mm×巾:350mm) 比較例として、通常の金属ローラ(SUS製)を使用
し、印刷を行った。実験前にローラ下での圧力分布を感
圧紙(超低圧フィルム:富士フィルム製)による試験
で、確認した。次に、ガラス製凹版にインキを展開しド
クターブレードで余分なインキを掻き取った版103を
印刷定盤102上に置き、版103の左端上にブランケ
ット104の裏面を押しながら押圧ローラ105を圧着
させた。このときのブランケットの押し込み量Dは0.
1mmに設定した。また、昇降装置107と108を使
用して、ブランケット104が版103となす進入角度
αを25°と離脱角度βを25°に維持し、張力装置1
09、110の張力設定を、それぞれ100Kgにし
て、ブランケットの、圧着点の左右の部位に印加する。
これにより、受理時、ブランケット上へインキパターン
を受理することができた。
【0044】次に、印刷定盤102上の版103を取り
去り、代りにワーク103aを置き、先程と同様にワー
ク103aの左端上にブランケット104の裏面を押し
ながら押圧ローラ105を圧着させた。このときのブラ
ンケットの押し込み量Dは0.1mmに設定した。又印
刷角度に関しては昇降装置107と108を使用して、
ブランケット104がワーク115となす進入角度αを
20°と離脱角度βを25°に維持した。次いで、張力
装置113と114によって張力を100Kg印加し、
押圧ローラ103を10mm/秒の速度で設定したうえ
で、ブランケット104の表面ゴム上のインキをワーク
103a上に転移させた。以上の手順をもって、版10
3のパターン形状のインキがブランケット104を介し
てワーク103aに移り、本発明のオフセット印刷が完
了した。この比較例での、青板ガラスのワーク103a
上に印刷されたパターンを、顕微鏡を用いて観察した
が、パターン領域(400mm×300mm)全面にお
いて、インキの受理・転移不良に起因すると思われるパ
ターンの抜け・欠けはなかった。しかし、ソキア社製自
動測長機を用いて、版上9箇所の長寸法測定し、印刷寸
法精度の検証を行ったところ、非湾曲部材を用いた、本
発明の押圧ローラ105に比べ、印刷領域中央部におい
ての箇所で、約±15〜20μmのズレが生じてしまっ
た。この原因としては、やはり、ローラ下での圧力分布
のバラ付きによるものであり、これに対して、本発明の
非湾曲部材の有効性が認められる。
去り、代りにワーク103aを置き、先程と同様にワー
ク103aの左端上にブランケット104の裏面を押し
ながら押圧ローラ105を圧着させた。このときのブラ
ンケットの押し込み量Dは0.1mmに設定した。又印
刷角度に関しては昇降装置107と108を使用して、
ブランケット104がワーク115となす進入角度αを
20°と離脱角度βを25°に維持した。次いで、張力
装置113と114によって張力を100Kg印加し、
押圧ローラ103を10mm/秒の速度で設定したうえ
で、ブランケット104の表面ゴム上のインキをワーク
103a上に転移させた。以上の手順をもって、版10
3のパターン形状のインキがブランケット104を介し
てワーク103aに移り、本発明のオフセット印刷が完
了した。この比較例での、青板ガラスのワーク103a
上に印刷されたパターンを、顕微鏡を用いて観察した
が、パターン領域(400mm×300mm)全面にお
いて、インキの受理・転移不良に起因すると思われるパ
ターンの抜け・欠けはなかった。しかし、ソキア社製自
動測長機を用いて、版上9箇所の長寸法測定し、印刷寸
法精度の検証を行ったところ、非湾曲部材を用いた、本
発明の押圧ローラ105に比べ、印刷領域中央部におい
ての箇所で、約±15〜20μmのズレが生じてしまっ
た。この原因としては、やはり、ローラ下での圧力分布
のバラ付きによるものであり、これに対して、本発明の
非湾曲部材の有効性が認められる。
【0045】さらに、Φ30mmの押圧ローラに関し
て、印圧と同条件で両端に加重をかけた場合の印圧分布
を感圧紙により測定し、それぞれの印圧のばらつきをプ
ロットした(図9を参照)。これから明らかなように、
長尺になればなるほど、分布のバラ付きが大きくなるの
が見られる。
て、印圧と同条件で両端に加重をかけた場合の印圧分布
を感圧紙により測定し、それぞれの印圧のばらつきをプ
ロットした(図9を参照)。これから明らかなように、
長尺になればなるほど、分布のバラ付きが大きくなるの
が見られる。
【0046】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明によれば、
押圧ローラの印刷加圧による湾曲を抑え、その湾曲にと
もない発生する、印刷圧力の偏った分布を抑制すること
が可能となり、従来の、彎曲防止のための支持を持たな
い印刷ローラに比較し、印刷中、受理・転移時における
パターン寸法の印刷部位による寸法バラ付き、印刷不良
を抑制することが可能であり、より寸法精度、印刷品位
の高い印刷を得られる。
押圧ローラの印刷加圧による湾曲を抑え、その湾曲にと
もない発生する、印刷圧力の偏った分布を抑制すること
が可能となり、従来の、彎曲防止のための支持を持たな
い印刷ローラに比較し、印刷中、受理・転移時における
パターン寸法の印刷部位による寸法バラ付き、印刷不良
を抑制することが可能であり、より寸法精度、印刷品位
の高い印刷を得られる。
【図1】本発明に係わる実施の形態についての、印刷装
置の一例を示す概略側面図である。
置の一例を示す概略側面図である。
【図2】図1のブランケットとワーク接触部を拡大した
図である。
図である。
【図3】従来技術の平台校正機型オフセット印刷機を示
す概略側面図である。
す概略側面図である。
【図4】本発明の実施例で使用した印刷パターンの配列
図である。
図である。
【図5】従来法での問題点を指摘するための概略正面図
である。
である。
【図6】本発明による解決手段を示す概念正面図であ
る。
る。
【図7】バックアップローラによる印圧分布の均一化を
示すグラフである。
示すグラフである。
【図8】従来の通常ローラ(押圧ローラ)による印圧分
布の均一化を示すグラフである。
布の均一化を示すグラフである。
【図9】φ30mm径の押圧ローラによる印圧分布の均
一化を示すグラフである。
一化を示すグラフである。
【図10】本発明の押圧ローラのバックアップによる印
刷寸法ずれを示す図である。
刷寸法ずれを示す図である。
【図11】従来の通常ローラによる印刷寸法ずれを示す
図である。
図である。
101 定盤 102 原版またはワーク定盤 103 印刷原版 103a ワーク(被印刷物) 104 ブランケット 105 押圧ローラ 106 加圧装置 107、108 昇降装置 109、110 巻き込みローラ 111、112:感圧センサー 113、114 張力装置 L ニップ幅 T ブランケット押し込み量 105’ ブランケット胴 304 ブランケット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 向井 康雄 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 5E343 AA02 AA11 BB72 DD02 DD04 DD20 FF02 FF12 GG06
Claims (5)
- 【請求項1】 シート状または帯状のブランケットを、
その両端側で、印刷方向に延展して、これらの間で、押
圧ローラで前記ブランケット上面を押圧しながら、押圧
治具を掃引し、前記印刷方向に対して前記押圧ローラを
移動し、前記ブランケット下のインキ載置面により、印
刷原版およびワークに対して、インキの受理および転移
を行うオフセット印刷装置において、前記押圧ローラ
は、その両端の支軸を、前記押圧治具側に軸支してお
り、かつ、その支軸の方向に関して、前記押圧治具は、
前記押圧ローラのバックアップ手段を装備していること
を特徴とするオフセット印刷装置。 - 【請求項2】 前記バックアップ手段は、1個または複
数個のバックアップローラで構成されており、前記押圧
ローラの上側からバックアップする構成であることを特
徴とする請求項1に記載のオフセット印刷装置。 - 【請求項3】 前記バックアップローラは、前記押圧ロ
ーラの軸方向に複数分割されて、間欠的に配置されてい
ることを特徴とする請求項2に記載のオフセット印刷装
置。 - 【請求項4】 前記バックアップローラは、前記押圧ロ
ーラの軸方向に伸びていて、押圧ローラ全長において配
置されていることを特徴とする請求項2に記載のオフセ
ット印刷装置。 - 【請求項5】 前記ブランケットは、所要のテンション
を負荷されていて、前記押圧ローラの押圧箇所で、前記
押圧ローラの周面に接触され、圧縮されることを特徴と
する請求項1〜4のいずれか1項に記載のオフセット印
刷装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000374737A JP2002172760A (ja) | 2000-12-08 | 2000-12-08 | オフセット印刷装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000374737A JP2002172760A (ja) | 2000-12-08 | 2000-12-08 | オフセット印刷装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002172760A true JP2002172760A (ja) | 2002-06-18 |
Family
ID=18843870
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000374737A Pending JP2002172760A (ja) | 2000-12-08 | 2000-12-08 | オフセット印刷装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002172760A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110683323A (zh) * | 2019-10-23 | 2020-01-14 | 重庆洋桥玻璃制品有限公司 | 一种玻璃瓶双面热转印生产线 |
CN113853062A (zh) * | 2021-09-09 | 2021-12-28 | 森茂科技淮安有限公司 | 一种pcb防卷翘磁性载具 |
-
2000
- 2000-12-08 JP JP2000374737A patent/JP2002172760A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110683323A (zh) * | 2019-10-23 | 2020-01-14 | 重庆洋桥玻璃制品有限公司 | 一种玻璃瓶双面热转印生产线 |
CN110683323B (zh) * | 2019-10-23 | 2021-06-15 | 重庆洋桥玻璃制品有限公司 | 一种玻璃瓶双面热转印生产线 |
CN113853062A (zh) * | 2021-09-09 | 2021-12-28 | 森茂科技淮安有限公司 | 一种pcb防卷翘磁性载具 |
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