JP2002172508A - ドリル - Google Patents

ドリル

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JP2002172508A
JP2002172508A JP2000372178A JP2000372178A JP2002172508A JP 2002172508 A JP2002172508 A JP 2002172508A JP 2000372178 A JP2000372178 A JP 2000372178A JP 2000372178 A JP2000372178 A JP 2000372178A JP 2002172508 A JP2002172508 A JP 2002172508A
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Japan
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drill
cutting
tip
peripheral corner
cutting edge
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JP2000372178A
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Masayoshi Yoda
正義 依田
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】各種の工作機械や機械加工に用いられる削孔用
ドリルの構造に関し、被加工材からの切削バリの発生を
ほぼ解消するとともに、ドリルへの削り屑の巻き付きを
防ぎ、しかも耐久性を向上させたドリルの提供。 【解決手段】シャンク2寄りからボディ5の先端部にか
けて螺旋状のボディが形成されているとともに、該ボデ
ィ5先端の切刃4をその外周コーナー部6より内側に向
けて所定幅の段部を形成し、なおかつ段部から軸心にか
けて先端が鋭利になるよう傾斜させるとともに、上記切
刃の外周コーナー部6にRを形成したことを特徴とする
ドリル。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種の工作機械や
機械加工に用いられる削孔用ドリルの構造に関し、被加
工材からの切削バリの発生をほぼ解消するとともに、ド
リルへの削り屑の巻き付きを防ぎ、しかも寸法精度およ
び耐久性を向上させたドリルの提供を目的とする。
【0002】
【従来の技術】削孔用のドリルとして、従来から一般的
に汎用されてきたものには、図8にあらわしたように、
ドリル本体21のドリルチャックに対する取り付け用の
シャンク寄りから先端部にかけて、螺旋状のボディ22
が形成されているとともに、外周コーナー25より先端
軸心23にかけて、先端を鋭突にすべく傾斜状の切刃2
4を形成してなる構造の、いわゆるツイスト型のものが
最も多い。 そして、該ツイスト型ドリルによれば、切
削バリの発生が避けられないというのが常識であった。
図10は従来のドリルを自動車部品の取付穴26の切削
形成に適用した例を示し、27は取付穴26の開口端に
発生した切削バリである。
【0003】そこで、上記切削バリ27を少なくするた
めに、図9にあらわしたように(実開昭63−1760
11号公報参照)切刃24の先端の外周コーナー25に
Rを構成したドリルや、外周コーナー部を所定の角度で
研ぎ落したドリルも開発されている(特開平7−964
11号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た切刃24の先端の外周コーナー25にRを構成したド
リルや、外周コーナー部を所定の角度で研ぎ落したドリ
ルにおいては、ある程度の切削バリ27の発生は低減す
ることができるが、決定的な切削バリ27の解消が図れ
るようなものではなかった。
【0005】そのため、本発明者は切刃の先端の構造に
ついて鋭意研究を進めた結果、ボディ先端の切刃を、そ
の外周コーナー部より内側に向けて所定幅の段部を形成
し、かつボディの切刃に所定の角度以上のねじりを持た
せたものとすることにより、切削バリをほぼ解消するこ
とができるようになることを見出し、本発明を完成した
のである。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明のドリル
にあっては、上記した従来技術における種々の課題を解
決するため、シャンク寄りからボディの先端部にかけて
螺旋状のボディが形成されているとともに、該ボディ先
端の切刃をその外周コーナー部より内側に向けて所定幅
の段部を形成し、なおかつ段部から軸心にかけて先端が
鋭利になるよう傾斜させるとともに、上記切刃の外周コ
ーナー部にRを形成したことを特徴とするものである。
【0007】また、上記した本発明のドリルは、上記螺
旋状のボディの切刃が、切削屑を手前方向にすくい取る
ようなねじりを与えられていることをも特徴とするもの
である。
【0008】上記した本発明のドリルは、上記切刃先端
における段部の角度が、軸心線に対して直角位置から約
0〜15°の範囲であることをも特徴とするものであ
る。
【0009】さらに、上記した本発明のドリルは、上記
した切刃先端における外周コーナー部のRの幅を、ドリ
ル幅径の5〜30パーセントの範囲内としたことをも特
徴とするものである。
【0010】以上のように本発明においては、ボディ先
端の切刃を、その外周コーナー部より内側に向けて所定
幅の段部を形成したものとすることによって、切削バリ
をほぼ解消することができるようになり、また螺旋状の
ボディが、切削屑を手前方向にすくい取るようなねじり
を与えられており、切削屑を押し出すのではなく、切削
屑を手前側にすくい取るようにしたので切削屑を散逸さ
せて周辺を汚すことがない。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、この発明のドリルの具体的
な実施の形態について図面に基いて詳細に説明する。そ
れぞれ、図1はこの発明のドリルの1実施例を示す側面
図、図2はその要部断面図、図3はその端面図、図4は
この発明のドリルの他の実施例を示す側面図、図5はそ
の要部断面図、図6はその端面図、図7はこの発明のド
リルを自動車部品の取付穴の切削形成に適用した例を示
す概略図である。
【0012】図1ないし図3において、1はこの発明に
係るドリルの全体をあらわし、2はドリルチャック(図
示せず)に対する取り付け用のシャンク、3は先端軸
心、4は切刃、5はシャンク2寄りから先端部にかけて
螺旋状に施されたボディ、6は切刃4の先端の外周コー
ナー部をあらわす。
【0013】上記切刃4の先端は、外周コーナー部6よ
り内側に向けて所定幅の段部7を形成し、なおかつ段部
7から軸心3にかけて先端が鋭利になるよう傾斜させた
構造となっている。上記段部7の角度は、0〜15°の
範囲で適宜決定することができる。上記先端の角度は、
図では約120°前後である。この程度の角度でも、軸
心3でも穿孔の際の求心性は非常に良好である。なお、
このような構造を採用したことにより、なぜ切削バリが
出なくなるかの理由は詳らかではないが、実際に上記構
造にした場合に切削バリが出なくなる作用効果は非常に
顕著である。なお、上記段部7の切刃4は、切削屑を分
断する作用があり、切削バリを解消する作用がより向上
する。
【0014】なお、この発明のドリル1は、上記した切
刃4の先端における外周コーナー部6にRが形成されて
おり、この外周コーナー部6のRの幅を、ドリル幅径の
5〜30パーセントの範囲内としたものである。このよ
うにした場合に切削バリが出なくなる理由も詳らかでは
ないが、実際に上記構造にした場合には、切削バリが出
なくなる作用効果が非常に顕著にあらわれる。
【0015】また、この発明のドリル1は、上記螺旋状
のボディ5が、切削屑を手前方向にすくい取るようなね
じりを与えられている。このようなねじりは、ドリル1
の軸方向の中心線に対して所定角度を有しており、経験
的に決定されるべきものである。もちろん、すくい取る
ようなねじりを与える所定角度においてその上限は、切
削速度や切削バリの排出効率等を勘案して適宜決定する
ことができる。なお、このようにした場合に切削バリが
出なくなる理由も詳らかではないが、螺旋状のボディ
が、切削屑を手前方向にすくい取るようなねじりを与え
られており、切削屑を押し出すのではなく、切削屑を手
前側にすくい取るようにしたので切削屑を散逸させて周
辺を汚すことがないと考えられる。実際に上記構造にし
た場合に、切削バリが出なくなる作用効果は非常に顕著
である。
【0016】この発明に係るドリルの他の実施例を示す
図4ないし図6において、1はこの発明に係るドリルの
全体をあらわし、2はドリルチャック(図示せず)に対
する取り付け用のシャンク、3は先端軸心、4は切刃、
5はシャンク2寄りから先端部にかけて螺旋状に施され
たボディ、6は切刃4の先端の外周コーナー部をあらわ
す。そして、上記切刃4の先端は、外周コーナー部6よ
り内側に向けて所定幅の段部7を形成し、なおかつ段部
7から軸心3にかけて先端が鋭利になるよう傾斜させた
構造となっている。上記先端の角度は、図では約120
°前後である。また8はネックをあらわす。
【0017】この実施例においては、ドリル1は先端部
分11が本体部分12よりも小径の2段に形成されてお
り、本体部分12の端部がワークの開口部分を切削する
ように配慮されている。
【0018】つぎに図7により、上記したドリル1を用
いてワークTの目的箇所に孔部Sを掘削して穿孔する場
合について説明すると、まずドリル1のシャンク2をド
リルチャック(図示省略)に差し込んで締め付け固定
し、ワークTの加工部に切刃4先端の軸心3を位置合わ
せして回転させ、穿孔を開始する。
【0019】穿孔にあたり、切刃4の外周コーナー部6
にRが形成されているために、該部分に対応するワーク
Tの切削がなく、したがって穿削孔終了直前になっても
ワークTの未切削部分の剛性が高く、その結果、未切削
部分のほとんどが外周コーナー部6に続くボディ5の切
刃4によって削り取られるものと考えられる。そして、
外周コーナー部6より内側に向けて所定幅の段部7を形
成したことにより、切削バリが開口端側に押し出すより
も、切刃4が切削屑を手前側にすいくい取る量の方が多
いので、中空部品に穿孔する場合でも、中空内部に切削
屑を落してしまうことがほとんどない。
【0020】
【発明の効果】以上のように本発明においては、ボディ
先端の切刃を、その外周コーナー部より内側に向けて所
定幅の段部を形成したものとすることによって、切削バ
リをほぼ解消することができるようになり、また螺旋状
のボディが、切削屑を手前方向にすくい取るようなねじ
りを与えられており、切削屑を押し出すのではなく、切
削屑を手前側にすくい取るようにしたので切削屑を散逸
させて周辺を汚すことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のドリルの一実施例を示す側面図であ
る。
【図2】その要部断面図である。
【図3】その端面図である。
【図4】この発明のドリルの他の実施例を示す側面図で
ある。
【図5】その要部断面図である。
【図6】その端面図である。
【図7】この発明のドリルを自動車部品の取付穴の切削
形成に適用した例を示す概略図である。
【図8】従来型のドリルの例を示す側面図である。
【図9】その要部断面図である。
【図10】従来型のドリルを用いたワークの穿孔過程を
あらわした概略図である。
【符号の説明】
1 ドリル 2 シャンク 3 先端軸心 4 切刃 5 ボディ 6 外周コーナー部 7 段部 8 ネック 11 先端部分 12 本体部分

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シャンク寄りからボディの先端部にかけて
    螺旋状のボディが形成されているとともに、該ボディ先
    端の切刃をその外周コーナー部より内側に向けて所定幅
    の段部を形成し、なおかつ段部から軸心にかけて先端が
    鋭利になるよう傾斜させるとともに、上記切刃の外周コ
    ーナー部にRを形成したことを特徴とするドリル。
  2. 【請求項2】螺旋状のボディの切刃が、切削屑を手前方
    向にすくい取るようなねじりを与えられている請求項1
    に記載のドリル。
  3. 【請求項3】切刃先端における段部の角度が、軸心線に
    対して直角位置から約0〜15°の範囲である請求項1
    または2に記載のドリル。
  4. 【請求項4】切刃先端における外周コーナー部のRの幅
    を、ドリル幅径の5〜30パーセントの範囲内としてな
    る請求項1ないし3のいずれかに記載のドリル。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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