JP2002170985A - 緑青白非晶質p−i−n薄膜発光ダイオード及びその製造方法 - Google Patents
緑青白非晶質p−i−n薄膜発光ダイオード及びその製造方法Info
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- JP2002170985A JP2002170985A JP2000387182A JP2000387182A JP2002170985A JP 2002170985 A JP2002170985 A JP 2002170985A JP 2000387182 A JP2000387182 A JP 2000387182A JP 2000387182 A JP2000387182 A JP 2000387182A JP 2002170985 A JP2002170985 A JP 2002170985A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 欠陥が少なく、特性が優れたp−i−n構造
の非晶質薄膜発光ダイオードを提供する。 【解決手段】 本発明の非晶質p−i−n薄膜発光ダイ
オードの発光層はp-iの界面にあり、デバイスの発光光
度を上げ、必要な操作電圧を下げる。本発明では連続成
長の方法で新規の傾斜バンドギャップのp−iとi−n
界面層を製造しており、接合面の特性を改善することで
接触電気抵抗を減少させる。i層部分での高光バンドギ
ャップの材料として、非晶質窒化ケイ素水素、非晶質酸
化ケイ素水素、非晶質窒化炭素水素、非晶質窒化ケイ素
炭素水素、或いは非晶質炭素水素などを使用している。
価電子がi層に注入される時比較的高いエネルギー状態
を占めるようにさせ、比較的大きなエネルギー差を持た
せ、高エネルギーの緑、青、或いは白の発光をさせる。
の非晶質薄膜発光ダイオードを提供する。 【解決手段】 本発明の非晶質p−i−n薄膜発光ダイ
オードの発光層はp-iの界面にあり、デバイスの発光光
度を上げ、必要な操作電圧を下げる。本発明では連続成
長の方法で新規の傾斜バンドギャップのp−iとi−n
界面層を製造しており、接合面の特性を改善することで
接触電気抵抗を減少させる。i層部分での高光バンドギ
ャップの材料として、非晶質窒化ケイ素水素、非晶質酸
化ケイ素水素、非晶質窒化炭素水素、非晶質窒化ケイ素
炭素水素、或いは非晶質炭素水素などを使用している。
価電子がi層に注入される時比較的高いエネルギー状態
を占めるようにさせ、比較的大きなエネルギー差を持た
せ、高エネルギーの緑、青、或いは白の発光をさせる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発光ダイオード
(LED)の構造に関する。さらに、詳しくは、緑―青
―白の非晶質p−i−n薄膜発光ダイオードの構造であ
り、これは、発光ダイオードの製造において、フルカラ
ーのディスプレイパネルに役立つものである。
(LED)の構造に関する。さらに、詳しくは、緑―青
―白の非晶質p−i−n薄膜発光ダイオードの構造であ
り、これは、発光ダイオードの製造において、フルカラ
ーのディスプレイパネルに役立つものである。
【0002】現在、市場で見られる発光ダイオードは大
部分が赤、黄、緑で、青の発光ダイオードは比較的値段
が高く、全面的にフルカラーディスプレイパネルに応用
するのは難しい状況である。Wirote Boonkosum 等が19
93年Mat.Res.Soc.Symp.Proc.第 297巻第 1005-1010頁
に、従来の青−白非晶質p−i−n薄膜発光ダイオード
の構造断面図を開示した。それを図1に示した。図2に
その製造過程における断面図を示す。製造時におのおの
p+−a−SiC:H(3)、固有のi−a−SiN:
H(4)及びn+−a−SiC:H(5)を成膜させ
る。p−i及びi−n界面に多くの欠陥が生じることか
ら、成膜時に段階別に成長させる方法を採用していた。
さらに、アルミニウム電極とn+ 型非晶質炭化ケイ素窒
素(n+ −a−SiC:H)の仕事関数(work functio
n)の差が比較的大きくp−i界面にも不連続に原子価帯
がある。従って電子とホールを発光層に注入するのがや
や難しく、また価電子輻射性複合の確率も減少し、発光
光度も弱まる。また操作電圧も高く、デバイスの安定性
も不確かで、実際的な商用価値は高いとは言えない。
部分が赤、黄、緑で、青の発光ダイオードは比較的値段
が高く、全面的にフルカラーディスプレイパネルに応用
するのは難しい状況である。Wirote Boonkosum 等が19
93年Mat.Res.Soc.Symp.Proc.第 297巻第 1005-1010頁
に、従来の青−白非晶質p−i−n薄膜発光ダイオード
の構造断面図を開示した。それを図1に示した。図2に
その製造過程における断面図を示す。製造時におのおの
p+−a−SiC:H(3)、固有のi−a−SiN:
H(4)及びn+−a−SiC:H(5)を成膜させ
る。p−i及びi−n界面に多くの欠陥が生じることか
ら、成膜時に段階別に成長させる方法を採用していた。
さらに、アルミニウム電極とn+ 型非晶質炭化ケイ素窒
素(n+ −a−SiC:H)の仕事関数(work functio
n)の差が比較的大きくp−i界面にも不連続に原子価帯
がある。従って電子とホールを発光層に注入するのがや
や難しく、また価電子輻射性複合の確率も減少し、発光
光度も弱まる。また操作電圧も高く、デバイスの安定性
も不確かで、実際的な商用価値は高いとは言えない。
【0003】
【従来の技術】上述のような様々な欠点に対して、以下
に挙げた従来の方法によってエレメントの特性を改良す
ることができた。P. Roca i Cabarrocas等が1990年IEEE
Photovoltaic Specialists Conference第2巻第161
0-1613頁でモリブデンクッション層に関して提示してい
る:インジウム−錫酸化物(ITO)透明電極の上に非
常に薄い膜のモリブデン金属膜被覆を施し、各エレメン
トが必要とする各層薄膜を成長させた。その目的はIT
O電極の酸素が非晶質薄膜に浸入し酸化させるのを防止
し、デバイスの特性が影響を受けるのを防止することで
あった。さらに、デバイスの発光スレショールド電圧を
下げ、デバイスの発光特性を高めることであった。例え
ば、光度を増加させることであった。 注入した傾斜バンドギャップの界面層:電子とホールが
発光層に容易に注入され、発光界面層の欠陥密度を減少
させるため、Yen-Ann Chen 等が1996年Jpn.J.Appl.Phy
s.第35巻第2号第1018-1021 頁、及び1997年IEEE Tran
s. Electron Devices 第44巻第9号第1360-1366 頁で
示した傾斜バンドギャップ層を採用している。 n+−a−SiCGe:H 低抵抗反射層の利用:Yen-A
nn Chen 等が1997年IEEE Trans. Electron Devices
第44巻第9号第 1360-1366頁で示したように、この層は
抵抗が低く光反射係数が高いので、発光領域から発せら
れる光はこの反射で反射し、反射光はITO透明電極へ
向かい、デバイスの発光光度を増加させることができ
る。
に挙げた従来の方法によってエレメントの特性を改良す
ることができた。P. Roca i Cabarrocas等が1990年IEEE
Photovoltaic Specialists Conference第2巻第161
0-1613頁でモリブデンクッション層に関して提示してい
る:インジウム−錫酸化物(ITO)透明電極の上に非
常に薄い膜のモリブデン金属膜被覆を施し、各エレメン
トが必要とする各層薄膜を成長させた。その目的はIT
O電極の酸素が非晶質薄膜に浸入し酸化させるのを防止
し、デバイスの特性が影響を受けるのを防止することで
あった。さらに、デバイスの発光スレショールド電圧を
下げ、デバイスの発光特性を高めることであった。例え
ば、光度を増加させることであった。 注入した傾斜バンドギャップの界面層:電子とホールが
発光層に容易に注入され、発光界面層の欠陥密度を減少
させるため、Yen-Ann Chen 等が1996年Jpn.J.Appl.Phy
s.第35巻第2号第1018-1021 頁、及び1997年IEEE Tran
s. Electron Devices 第44巻第9号第1360-1366 頁で
示した傾斜バンドギャップ層を採用している。 n+−a−SiCGe:H 低抵抗反射層の利用:Yen-A
nn Chen 等が1997年IEEE Trans. Electron Devices
第44巻第9号第 1360-1366頁で示したように、この層は
抵抗が低く光反射係数が高いので、発光領域から発せら
れる光はこの反射で反射し、反射光はITO透明電極へ
向かい、デバイスの発光光度を増加させることができ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、連続成長
の方法により新規な傾斜バンドギャップ(graded-gap)の
p−iとi−n界面層を製造し、接合面の特性を改善す
ることで、不発光欠陥の密度を減少させ、デバイスの内
部抵抗と横断する電極の接触電気抵抗を減少させること
を課題とするものである。この発明で提示した新規な傾
斜バンドギャップは、非晶質炭化ケイ素水素(a−Si
N:H)を利用して成長する他に、i−a−SiN:H
(15)発光層と隣合う傾斜バンドギャップ層に混合の
p−a−SiN:H(10)を用いており、これが複合
発光領域P−i界面の欠陥を減少させ、デバイスの発光
光度を増加させる(なお、( )中の数字は、図中の符
号を示す。以下同じ)。
の方法により新規な傾斜バンドギャップ(graded-gap)の
p−iとi−n界面層を製造し、接合面の特性を改善す
ることで、不発光欠陥の密度を減少させ、デバイスの内
部抵抗と横断する電極の接触電気抵抗を減少させること
を課題とするものである。この発明で提示した新規な傾
斜バンドギャップは、非晶質炭化ケイ素水素(a−Si
N:H)を利用して成長する他に、i−a−SiN:H
(15)発光層と隣合う傾斜バンドギャップ層に混合の
p−a−SiN:H(10)を用いており、これが複合
発光領域P−i界面の欠陥を減少させ、デバイスの発光
光度を増加させる(なお、( )中の数字は、図中の符
号を示す。以下同じ)。
【0005】
【課題を解決するたの手段】この発明の新規な傾斜バン
ドギャップ成長方法はケイ素(Si)、炭素(C)及び
窒素(N)の三種の主要な元素と適当な不純物(ドーパ
ント)を利用し傾斜バンドギャップを製造するが、従来
の技術ではSiとCの2種の主要元素を使用するだけで
あった。その他に複合発光領域の電子とホールは主に光
バンドギャップが比較的低く、容易に混合されるn+−
a−Si:H(またはn+−a−SiGe:H)及びp+
−a−Si:H(またはp+−a−SiGe:H)を分
けて注入しており、光バンドギャップが高く混合が難し
いn+−a−SiN:H(またはn+−a−SiC:H)
及びp+−a−SiN:H(またはp+−a−SiC:
H)から産出されない。そのためn+−a−SiN:H
及びp+−a−SiN:H膜は発光デバイスに対する影
響が比較的小さい。i層部分に関しては、高光バンドギ
ャップの材料にa−SiN:H、a−SiO:H、a−
CN:H、a−SiCN:H、a−C:Hなどを使用し
た。デバイスに外からバイアスが加わった場合、大部分
の電圧は高光バンドギャップのi層にシフトし、i層で
は比較的強い電場が発生する。これにより価電子はi層
に注入された時、比較的高いエネルギー状態に置かれ、
価電子が輻射性複合をする時、比較的大きなエネルギー
差を持たせ、高エネルギーの緑、青、或いは白の発光を
させる。
ドギャップ成長方法はケイ素(Si)、炭素(C)及び
窒素(N)の三種の主要な元素と適当な不純物(ドーパ
ント)を利用し傾斜バンドギャップを製造するが、従来
の技術ではSiとCの2種の主要元素を使用するだけで
あった。その他に複合発光領域の電子とホールは主に光
バンドギャップが比較的低く、容易に混合されるn+−
a−Si:H(またはn+−a−SiGe:H)及びp+
−a−Si:H(またはp+−a−SiGe:H)を分
けて注入しており、光バンドギャップが高く混合が難し
いn+−a−SiN:H(またはn+−a−SiC:H)
及びp+−a−SiN:H(またはp+−a−SiC:
H)から産出されない。そのためn+−a−SiN:H
及びp+−a−SiN:H膜は発光デバイスに対する影
響が比較的小さい。i層部分に関しては、高光バンドギ
ャップの材料にa−SiN:H、a−SiO:H、a−
CN:H、a−SiCN:H、a−C:Hなどを使用し
た。デバイスに外からバイアスが加わった場合、大部分
の電圧は高光バンドギャップのi層にシフトし、i層で
は比較的強い電場が発生する。これにより価電子はi層
に注入された時、比較的高いエネルギー状態に置かれ、
価電子が輻射性複合をする時、比較的大きなエネルギー
差を持たせ、高エネルギーの緑、青、或いは白の発光を
させる。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の緑青白非晶質p−i−n
薄膜発光ダイオードは以下のものを含む:三種の主要元
素及び不純物で構成されたp−i傾斜バンドギャップ構
造を含み、この構造はすぐ隣のi層のp−i界面に同質
の接合面を形成する;本発明のp+ −a−SiCN:H
(9)とp−a−SiN:H(10)は傾斜バンドギャ
ップを組成し、価電子注入効率を向上させ、その上p−
a−SiN:H(10)とi−a−SiN:H(15)
界面は傾斜バンドギャップを持ち同質接合面である、
これらの界面発光層は界面に多く発生する欠陥と言う欠
点を改良する。ゲルマニウム(Ge)などのより多種の
元素を利用して、傾斜バンドギャップを構成し、エレメ
ントの発光特性を改善する。またより多くの金属層を応
用して非晶質膜と外部電極のオーム接触を改善する。例
として、n+−a−SiGe:H或いはn+ −a−S
i:H(14)とマグネシウム金属の仕事関数の差が比
較的小さいので、マグネシウム金属被覆をn+−a−S
iGe:H或いはn+−a−Si:Hに施した後、再度
アルミニウム(6)を被覆すると、優良なデバイスの特
性が得られる。デバイス中の発光層と複合発光領域の材
料は本発明の実施例に採用されているa−SiN:H以
外に、a−SiO:H、a−SiON:H、a−CN:
H、a−SiCN:H、或いはa−C:Hなど一種のデ
バイス、或いは数種のデバイスを併用して組成した非晶
質膜も使用できる。
薄膜発光ダイオードは以下のものを含む:三種の主要元
素及び不純物で構成されたp−i傾斜バンドギャップ構
造を含み、この構造はすぐ隣のi層のp−i界面に同質
の接合面を形成する;本発明のp+ −a−SiCN:H
(9)とp−a−SiN:H(10)は傾斜バンドギャ
ップを組成し、価電子注入効率を向上させ、その上p−
a−SiN:H(10)とi−a−SiN:H(15)
界面は傾斜バンドギャップを持ち同質接合面である、
これらの界面発光層は界面に多く発生する欠陥と言う欠
点を改良する。ゲルマニウム(Ge)などのより多種の
元素を利用して、傾斜バンドギャップを構成し、エレメ
ントの発光特性を改善する。またより多くの金属層を応
用して非晶質膜と外部電極のオーム接触を改善する。例
として、n+−a−SiGe:H或いはn+ −a−S
i:H(14)とマグネシウム金属の仕事関数の差が比
較的小さいので、マグネシウム金属被覆をn+−a−S
iGe:H或いはn+−a−Si:Hに施した後、再度
アルミニウム(6)を被覆すると、優良なデバイスの特
性が得られる。デバイス中の発光層と複合発光領域の材
料は本発明の実施例に採用されているa−SiN:H以
外に、a−SiO:H、a−SiON:H、a−CN:
H、a−SiCN:H、或いはa−C:Hなど一種のデ
バイス、或いは数種のデバイスを併用して組成した非晶
質膜も使用できる。
【0007】そのため、実施例に示した方法でデバイス
の特性を改良する以外に、本発明では以下の改良方法を
採用した。 n+−a−SiGe:H とアルミニウム電極のオーム
接触:n+−a−SiGe:Hは従来のn型非晶質膜に
代えて、エレメントの発光電圧を下げ、デバイスに実用
性を持たせることができる。 発光層と複合発光領域の材料の選択:例としてa−Si
ON:H、a−SiO:H、a−SiN:H、a−Si
CN:H、a−CN:H、またはa−C:Hなどのバン
ドギャップの高い材料を発光層に使用し、注入された電
子とホールは比較的高いエネルギー状態を占めるように
する。また、複合発光領域p−i界面と発光層の材料は
等しく、界面欠陥の影響を減少させる。実施例において
製作したデバイスにはa−SiN:H が採用されてい
る。多重金属層(マグネシウム/アルミニウムなど)を
n型、またはp型のオーム接触を改良するために挿入:
上述のマグネシウムとn+ −a−Si:H、またはn+
−a−SiGe:Hの仕事関数差は比較的小さいので、
アルミニウムとn+−a−Si:H或いはn+−a−Si
Ge:Hの間にマグネシウム金属を加え、デバイスの電
気的特質を更に改良する。
の特性を改良する以外に、本発明では以下の改良方法を
採用した。 n+−a−SiGe:H とアルミニウム電極のオーム
接触:n+−a−SiGe:Hは従来のn型非晶質膜に
代えて、エレメントの発光電圧を下げ、デバイスに実用
性を持たせることができる。 発光層と複合発光領域の材料の選択:例としてa−Si
ON:H、a−SiO:H、a−SiN:H、a−Si
CN:H、a−CN:H、またはa−C:Hなどのバン
ドギャップの高い材料を発光層に使用し、注入された電
子とホールは比較的高いエネルギー状態を占めるように
する。また、複合発光領域p−i界面と発光層の材料は
等しく、界面欠陥の影響を減少させる。実施例において
製作したデバイスにはa−SiN:H が採用されてい
る。多重金属層(マグネシウム/アルミニウムなど)を
n型、またはp型のオーム接触を改良するために挿入:
上述のマグネシウムとn+ −a−Si:H、またはn+
−a−SiGe:Hの仕事関数差は比較的小さいので、
アルミニウムとn+−a−Si:H或いはn+−a−Si
Ge:Hの間にマグネシウム金属を加え、デバイスの電
気的特質を更に改良する。
【0008】本発明の緑青白非晶質p−i−n薄膜発光
ダイオードの製造方法は、それはp−i或いはi−n、
またはn型の傾斜バンドギャップ構造を製造する方法
で、以下のような工程からなる: (a)先ず、電極上に容易にドープされ、且つ比較的低
い光バンドギャップのp型、またはn型非晶質膜を成膜
させ、良好な電気的接触を得る工程; (b)そして適当な材料と不純物の混合の方法を利用
し、光バンドギャップを徐々に高くしてp型、またはn
型の非晶質膜を連続して成膜させる工程; (c)そしてガス源と不純物を変更し、高光バンドギャ
ップ発光層の材質と同じp型、またはn型の非晶質膜を
一層成膜させる工程; (d)最後に成膜に必要なi型高光バンドギャップ非晶
質膜を成膜させる工程;
ダイオードの製造方法は、それはp−i或いはi−n、
またはn型の傾斜バンドギャップ構造を製造する方法
で、以下のような工程からなる: (a)先ず、電極上に容易にドープされ、且つ比較的低
い光バンドギャップのp型、またはn型非晶質膜を成膜
させ、良好な電気的接触を得る工程; (b)そして適当な材料と不純物の混合の方法を利用
し、光バンドギャップを徐々に高くしてp型、またはn
型の非晶質膜を連続して成膜させる工程; (c)そしてガス源と不純物を変更し、高光バンドギャ
ップ発光層の材質と同じp型、またはn型の非晶質膜を
一層成膜させる工程; (d)最後に成膜に必要なi型高光バンドギャップ非晶
質膜を成膜させる工程;
【0009】本発明の実施例で採用された非晶質薄膜発
光ダイオードの構造断面図を図3に示す。製造工程と各
種改良方法を明確にするため、製造工程の種々の段階に
おける断面図を図4(a)〜図4(j)に示した。新規な傾斜バンドギャップの連続成長 連続成長の採用により、p−i、i−n界面またはその
他の界面の欠陥密度を減少させる。その連続成長とは、
各層の薄膜が成長する時、高周波出力が中断しないこと
である。傾斜バンドギャップを採用すると電子とホール
が発光層へ注入され易く、輻射性複合を行い発光する。
然るにデバイスの発光光度が大幅に上がる。成長時にS
iH4、C2H2、PH3、B2H6及びNH3 などの気体流
量を適宜調整することができる。Wirote Boonkosum 等
が1993年Mat.Res.Soc.Symp.Proc.第 297巻第 1005-1010
頁に記した従来のデバイスの発光層は異質なp−a−S
iC:Hとi−a−SiN:Hの間に介在するので、こ
の発光界面の欠陥密度は高く、デバイスの光度は下が
る。そのため本発明では隣接発光層の材料にはp−a−
SiN:Hを採用し、同質の接合面を形成した。
光ダイオードの構造断面図を図3に示す。製造工程と各
種改良方法を明確にするため、製造工程の種々の段階に
おける断面図を図4(a)〜図4(j)に示した。新規な傾斜バンドギャップの連続成長 連続成長の採用により、p−i、i−n界面またはその
他の界面の欠陥密度を減少させる。その連続成長とは、
各層の薄膜が成長する時、高周波出力が中断しないこと
である。傾斜バンドギャップを採用すると電子とホール
が発光層へ注入され易く、輻射性複合を行い発光する。
然るにデバイスの発光光度が大幅に上がる。成長時にS
iH4、C2H2、PH3、B2H6及びNH3 などの気体流
量を適宜調整することができる。Wirote Boonkosum 等
が1993年Mat.Res.Soc.Symp.Proc.第 297巻第 1005-1010
頁に記した従来のデバイスの発光層は異質なp−a−S
iC:Hとi−a−SiN:Hの間に介在するので、こ
の発光界面の欠陥密度は高く、デバイスの光度は下が
る。そのため本発明では隣接発光層の材料にはp−a−
SiN:Hを採用し、同質の接合面を形成した。
【0010】n + −a−SiCGe:H Yen-Ann Chen 等が1997年 IEEE Trans. Electron Devi
ces第44巻第9号第1360-1366 頁に示したように、この
薄膜層を加えた主な原因はn+−a−SiCGe:Hが
低抵抗であり、n+−a−SiC:Hより低く、且つ高
反射係数を持つ薄膜で、該デバイスの光電気特性を良好
にさせ、発光光度を向上させるからである。
ces第44巻第9号第1360-1366 頁に示したように、この
薄膜層を加えた主な原因はn+−a−SiCGe:Hが
低抵抗であり、n+−a−SiC:Hより低く、且つ高
反射係数を持つ薄膜で、該デバイスの光電気特性を良好
にさせ、発光光度を向上させるからである。
【0011】この薄膜発光ダイオードの製造に必要な設
備 i−a−SiN:Hを発光層とする非晶質p−i−n薄
膜発光ダイオードを例にとって見ると、成膜に必要な薄
膜はa−Si:H、a−SiC:H、a−SiN:H、
及びa−SiCGe:Hなどであり、これらの薄膜を成
膜させる設備は、図5に示したようなPECVDシステ
ム(plasmas-enhanced chemical vapordeposition syst
em )(例えば、ULVAC CPD−1108D)で
ある。その他類似した設備としてはECR−CVD、マ
イクロ波−CVDなどがある。これらの薄膜発光ダイオ
ードを成膜製造するのに必要な気体、基板温度、及び各
層成長時に参考とする工程条件は表1及び表2に示すと
おりである。
備 i−a−SiN:Hを発光層とする非晶質p−i−n薄
膜発光ダイオードを例にとって見ると、成膜に必要な薄
膜はa−Si:H、a−SiC:H、a−SiN:H、
及びa−SiCGe:Hなどであり、これらの薄膜を成
膜させる設備は、図5に示したようなPECVDシステ
ム(plasmas-enhanced chemical vapordeposition syst
em )(例えば、ULVAC CPD−1108D)で
ある。その他類似した設備としてはECR−CVD、マ
イクロ波−CVDなどがある。これらの薄膜発光ダイオ
ードを成膜製造するのに必要な気体、基板温度、及び各
層成長時に参考とする工程条件は表1及び表2に示すと
おりである。
【0012】
【表1】 薄膜発光ダイオード成膜製作の参考製造工程条件 高周波出力=5W 高周波密度=7mW/cm2 基板温度 =180℃ 使用気体:1:SiH4 :4% SiH4 + 96% H2 2:B2H6 :1% B2H6 + 99% H2 3:PH3 :1% PH3 + 99% H2 4:C2H2 :100% 5:NH3 :100% 6:GeH4 :10% GeH4+ 90% H2
【0013】
【表2】
【0014】デバイス製造工程:図3及び図4(a)〜
(j)参照 1.ITO(2)被覆したガラス(1)(例えば、Corni
ng 7059)を標準作業手順に従い洗浄した後、PECVD シス
テムに入れる。最初に窒素を利用して気体チューブとチ
ャンバーを清浄する。そしてチャンバーを5.33×1
0-4Pa(4×10-6torr)以下の状態にして、基板を
180℃に熱し、酸素または水素を導入する。そしてプ
ラズマを生じさせ、ITO表面に衝突させる。これによ
りITO表面の有機不純物を除去し、ITO表面とp型
薄膜に比較的良好な接触を持たせる。ITO表面に衝突
させる条件は酸素流量は100sccm、真空チャンバ
ー圧力は53.3Pa(0.4torr)とし、高周波出力
は150ワット、5分間とする。 2.デバイスの薄膜成膜を開始する: 最初にp型非晶質
ケイ素窒素(p+−a−Si:H)薄膜(7)を成膜さ
せる。SiH4(4%、100sccm)及びB2H
6(1%,36sccm) をチャンバーに導入し、圧
力を46.7Pa(0.35torr)、基板の温度を 1
80℃に調整する。連続成長のために、5Wの高周波出
力で、全ての薄膜成膜が完成するまで中断しないように
維持し、各層薄膜間が良好な界面特性を得られるようす
る。p−a−Si:Hの成膜が8nmになった後、C2
H2(100%)を導入し、ゆっくりその流量を増加さ
せる。1sccmから3sccmまで15nmの成長で
傾斜バンドギャップのa−SiC:H(8)を組成す
る。その後C2H2の導入を閉じ、NH3(100%、4
sccm)を導入し、厚さ5nmのp+−a−SiC
N:H(9)を5nmに成長させ、B2H6の導入を閉じ
る。真空チャンバーに残っているB2H6を利用して、2
nmのドープされた傾斜バンドギャップ層p−a−Si
N:H(10)を約20秒間、2nmに成長させる。そ
の後すぐにNH3 の気体流量を4sccmから18sc
cmに調整し、30nmの広いギャップのi−a−Si
N:H(15)を30nmに成長させる。その後NH3
の気体流量を10秒間以内に18sccmから4scc
mに調整し、PH3(1%)の気体を導入する。15秒
間で、0sccmから72sccmに調整し、窒素含量
を低下させてドープされた傾斜バンドギャップのa−S
iN:H(11)層を2nm形成させ、5nmのn+−
a−SiN:H(12)が成長したら、NH3を閉じ、
C2H2(100%,3sccm)、GeH4(10%)
を導入する。そしてn+−a−SiCGe:H(13)
を成長させ、GeH4 の気体を1sccmから5scc
mまで一定時間ごとに1sccmずつ増加させ、薄膜を
23.5nmまで成長させる。この膜のn+−a−Si
CGe:Hが低抵抗と高反射係数を有するからである。
その後C2H2とGeH4の流入を停止し、残りのSiH4
(4%)とPH3(1%)を使い、続けて7.5nmの
n+−a−Si:H(14)を成長させる。 3.成膜が完成した薄膜の基板を蒸着装置(ULVAC MB62
−4502)を用い、基板を170℃に加熱し、厚さ500
nm のAl(6) をn+−a−Si:Hの上に被覆す
る。 4.完成したデバイスを急速アニーリングシステムにお
いて、水素または窒素を導入した後、毎秒10℃の加熱
速度で360℃まで熱し、20分間保持してから、室温
に下げる。アニーリングの目的は被覆されたAl(6)
とn+−a−Si:H(14)の間に良好なオーム接触
を持たせ、また窒化によって良好な薄膜を生じさせるた
めである。
(j)参照 1.ITO(2)被覆したガラス(1)(例えば、Corni
ng 7059)を標準作業手順に従い洗浄した後、PECVD シス
テムに入れる。最初に窒素を利用して気体チューブとチ
ャンバーを清浄する。そしてチャンバーを5.33×1
0-4Pa(4×10-6torr)以下の状態にして、基板を
180℃に熱し、酸素または水素を導入する。そしてプ
ラズマを生じさせ、ITO表面に衝突させる。これによ
りITO表面の有機不純物を除去し、ITO表面とp型
薄膜に比較的良好な接触を持たせる。ITO表面に衝突
させる条件は酸素流量は100sccm、真空チャンバ
ー圧力は53.3Pa(0.4torr)とし、高周波出力
は150ワット、5分間とする。 2.デバイスの薄膜成膜を開始する: 最初にp型非晶質
ケイ素窒素(p+−a−Si:H)薄膜(7)を成膜さ
せる。SiH4(4%、100sccm)及びB2H
6(1%,36sccm) をチャンバーに導入し、圧
力を46.7Pa(0.35torr)、基板の温度を 1
80℃に調整する。連続成長のために、5Wの高周波出
力で、全ての薄膜成膜が完成するまで中断しないように
維持し、各層薄膜間が良好な界面特性を得られるようす
る。p−a−Si:Hの成膜が8nmになった後、C2
H2(100%)を導入し、ゆっくりその流量を増加さ
せる。1sccmから3sccmまで15nmの成長で
傾斜バンドギャップのa−SiC:H(8)を組成す
る。その後C2H2の導入を閉じ、NH3(100%、4
sccm)を導入し、厚さ5nmのp+−a−SiC
N:H(9)を5nmに成長させ、B2H6の導入を閉じ
る。真空チャンバーに残っているB2H6を利用して、2
nmのドープされた傾斜バンドギャップ層p−a−Si
N:H(10)を約20秒間、2nmに成長させる。そ
の後すぐにNH3 の気体流量を4sccmから18sc
cmに調整し、30nmの広いギャップのi−a−Si
N:H(15)を30nmに成長させる。その後NH3
の気体流量を10秒間以内に18sccmから4scc
mに調整し、PH3(1%)の気体を導入する。15秒
間で、0sccmから72sccmに調整し、窒素含量
を低下させてドープされた傾斜バンドギャップのa−S
iN:H(11)層を2nm形成させ、5nmのn+−
a−SiN:H(12)が成長したら、NH3を閉じ、
C2H2(100%,3sccm)、GeH4(10%)
を導入する。そしてn+−a−SiCGe:H(13)
を成長させ、GeH4 の気体を1sccmから5scc
mまで一定時間ごとに1sccmずつ増加させ、薄膜を
23.5nmまで成長させる。この膜のn+−a−Si
CGe:Hが低抵抗と高反射係数を有するからである。
その後C2H2とGeH4の流入を停止し、残りのSiH4
(4%)とPH3(1%)を使い、続けて7.5nmの
n+−a−Si:H(14)を成長させる。 3.成膜が完成した薄膜の基板を蒸着装置(ULVAC MB62
−4502)を用い、基板を170℃に加熱し、厚さ500
nm のAl(6) をn+−a−Si:Hの上に被覆す
る。 4.完成したデバイスを急速アニーリングシステムにお
いて、水素または窒素を導入した後、毎秒10℃の加熱
速度で360℃まで熱し、20分間保持してから、室温
に下げる。アニーリングの目的は被覆されたAl(6)
とn+−a−Si:H(14)の間に良好なオーム接触
を持たせ、また窒化によって良好な薄膜を生じさせるた
めである。
【0015】エレメントの特性:図6に本発明のデバイ
ス (エレメント) のJ−V(電流密度―印加電圧)及び
B−V(光度―電圧特性曲線)を示す。図7にエレメン
トの電子発光(EL)スペクトルを示す。その発光光度
は約200cd/m2 になっている。図8に本発明のデ
バイスの発光を示す。
ス (エレメント) のJ−V(電流密度―印加電圧)及び
B−V(光度―電圧特性曲線)を示す。図7にエレメン
トの電子発光(EL)スペクトルを示す。その発光光度
は約200cd/m2 になっている。図8に本発明のデ
バイスの発光を示す。
【0016】
【発明の効果】従来のp−i−n構造非晶質薄膜ダイオ
ード(LED)は各層の接合面に多くの欠陥が存在し、
i層の光バンドギャップがn層及びp層の光バンドギャ
ップより高く、ホールと電子が発光層に注入され難かっ
た。そのため従来のp−i−n構造の非晶質薄膜発光ダ
イオードは発光光度、操作電圧、またエレメントの安定
性等の光電気特性の全面において本発明のエレメント構
造によって得られる特性に比べ劣っていた。市場が発達
を遂げている今日、消費者のニーズに合致した光電気製
品は、できるだけ小さく安価であることが絶対条件であ
る。本発明では発光層の材料構成、或いは印加電圧を調
整することで、エレメントに緑、青、白の発光を可能に
させ、LEDフルカラー表示製品の発展に大きな貢献を
する。
ード(LED)は各層の接合面に多くの欠陥が存在し、
i層の光バンドギャップがn層及びp層の光バンドギャ
ップより高く、ホールと電子が発光層に注入され難かっ
た。そのため従来のp−i−n構造の非晶質薄膜発光ダ
イオードは発光光度、操作電圧、またエレメントの安定
性等の光電気特性の全面において本発明のエレメント構
造によって得られる特性に比べ劣っていた。市場が発達
を遂げている今日、消費者のニーズに合致した光電気製
品は、できるだけ小さく安価であることが絶対条件であ
る。本発明では発光層の材料構成、或いは印加電圧を調
整することで、エレメントに緑、青、白の発光を可能に
させ、LEDフルカラー表示製品の発展に大きな貢献を
する。
【図1】従来の非晶質p−i−n薄膜発光ダイオードの
構造を示す断面図である。
構造を示す断面図である。
【図2(a)】従来の製造工程を示す断面図であり、IT
O被覆したガラス基板上に成長するp+−a−SiC:
H層を示す。
O被覆したガラス基板上に成長するp+−a−SiC:
H層を示す。
【図2(b)】従来の製造工程を示す断面図であり、図2
(a)に引き続き、成長するi−a−SiN:H層を示
す。
(a)に引き続き、成長するi−a−SiN:H層を示
す。
【図2(c)】図2(b)に引き続き、成長するn+−a−S
iC:H層を示す。
iC:H層を示す。
【図2(d)】図2(c) に引き続き、沈着するアルミニウ
ム電極を示す。
ム電極を示す。
【図3】本発明の緑青白非晶質p−i−n薄膜発光ダイ
オードの構造を示す断面図である。
オードの構造を示す断面図である。
【図4(a)】図3の緑青白非晶質p−i−n薄膜発光ダ
イオードの製造工程における各主要工程におけるエレメ
ントの断面図であり、ITO被覆したガラス基板で成長
したp+−a−Si:H層を示す。
イオードの製造工程における各主要工程におけるエレメ
ントの断面図であり、ITO被覆したガラス基板で成長
したp+−a−Si:H層を示す。
【図4(b)】図4(a)に引き続き、成長するp+−a−S
iC:H傾斜バンドギャップ層を示す。
iC:H傾斜バンドギャップ層を示す。
【図4(c)】図4(b)に引き続き、成長するp+−a−S
iCN:H層を示す。
iCN:H層を示す。
【図4(d)】図4(c)に引き続き、成長するa−SiN:
H p−iドープされた傾斜バンドギャップ層を示す。
H p−iドープされた傾斜バンドギャップ層を示す。
【図4(e)】図4(d)に引き続き、成長するi−a−Si
N:H層を示す。
N:H層を示す。
【図4(f)】図4(e)に引き続き、成長するa−SiN:
Hのi−nドープされた傾斜バンドギャップ層を示す。
Hのi−nドープされた傾斜バンドギャップ層を示す。
【図4(g)】図4(f)に引き続き、成長するn+−a−S
iN:H層を示す。
iN:H層を示す。
【図4(h)】図4(g)に引き続き、成長するn+−a−S
iCGe:H傾斜バンドギャップ反射層を示す。
iCGe:H傾斜バンドギャップ反射層を示す。
【図4(i)】図4(h)に引き続き、成長するn+−a−S
i:H層を示す。
i:H層を示す。
【図4(j)】図4(i)に引き続き、沈着するアルミ電極膜
を示す。
を示す。
【図5】本発明のデバイスのためのPECVDシステム
(ULVAC CPD-1108D)の概念図を示す。
(ULVAC CPD-1108D)の概念図を示す。
【図6】本発明のデバイスの電流密度―電圧及び光度―
電圧特性曲線図を示す。 (a) 電流密度―電圧特性曲線(J−V)を示す。 (b) 光度―電圧特性曲線(B−V)を示す。
電圧特性曲線図を示す。 (a) 電流密度―電圧特性曲線(J−V)を示す。 (b) 光度―電圧特性曲線(B−V)を示す。
【図7】種々のバイアス下における本発明のデバイスの
EL発光スペクトルを示す。
EL発光スペクトルを示す。
【図8】本発明のデバイスのルミネエッセンスを示す。
1…ガラス基板 2…ITO透明電極 3…p+−a−SiC:H 4…i−a−SiN:H 5…n+−a−SiC:H 6…アルミ電極 7…p+−a−Si:H 8…p+−a−SiC:H 9…p+−a−SiCN:H 10…a−SiN:H p−iドープされた傾斜バンド
ギャップ層 11…a−SiN:H i−n界面傾斜バンドギャップ
層 12…n+−a−SiN:H 13…n+−a−SiCGe:H 低抵抗反射層 14…n+−a−Si:H 15…i−a−SiN:H 16…加熱器 17…基板 18…機械的真空ポンプへ 19…拡散ポンプへ 20…気体入口 21…整合ネットワーク 22…高周波発生器
ギャップ層 11…a−SiN:H i−n界面傾斜バンドギャップ
層 12…n+−a−SiN:H 13…n+−a−SiCGe:H 低抵抗反射層 14…n+−a−Si:H 15…i−a−SiN:H 16…加熱器 17…基板 18…機械的真空ポンプへ 19…拡散ポンプへ 20…気体入口 21…整合ネットワーク 22…高周波発生器
Claims (10)
- 【請求項1】 緑青白非晶質p−i−n薄膜発光ダイオ
ードにおいて、三種の元素、及び不純物によって構成さ
れたp−i傾斜バンドギャップ構造を含み、この構造
は、隣接するi層のp−i界面に固有の同種の接合面を
形成するとともに、p+ −a−SiCN:H及びp−a
−SiN:Hからなる傾斜バンドギャップが形成し、価
電子注入効率を向上させてp−a−SiN:Hとi−a
−SiN:H界面はドープされた傾斜バンドギャップを
持つ同質接合面であって、界面発光層は界面に発生する
欠陥を改良したことを特徴とする薄膜発光ダイオード。 - 【請求項2】 薄膜発光ダイオード構造の傾斜バンドギ
ャップ層はゲルマニウムを加えることによってデバイス
の光学特性を改善した請求項1に記載の薄膜発光ダイオ
ード。 - 【請求項3】 マグネシウム、アルミニウムからなる金
属層を導入して非晶質膜と外部電極のオーム接触を改善
した請求項1に記載の薄膜発光ダイオード。 - 【請求項4】 発光層の材料はa−SiO:H、a−S
iON:H、a−CN:H、a−SiCN:H、a−
C:Hから選ばれる群の少なくとも1種からなる非晶質
である請求項1に記載の薄膜発光ダイオード。 - 【請求項5】 発光層の材料はa−SiO:H、a−S
iON:H、a−SiCN:H、a−C:Hから選ばれ
る群の少なくとも1種からなる非晶質である請求項2ま
たは3に記載の薄膜発光ダイオード。 - 【請求項6】 緑青白非晶質p−i−n薄膜発光ダイオ
ードの製造方法において、 電気的接触を形成するために電極上に容易にドープされ
得る比較的狭い光バンドギャップのp−型 またはn−
型の非晶質膜を成膜させる工程、 ドーパントを用いて光バンドギャップを徐々に高くして
p型またはn型の非晶質膜を連続して成膜させる工程;
原料気体とドーパントを変化させて高光バンドギャップ
発光層の材質と同じp−型、またはn型の非晶質膜を一
層成膜させる工程、 次いで、成膜に必要なi型高光バンドギャップ非晶質膜
を成膜させる工程からなることを特徴とする薄膜発光ダ
イオードの製造方法。 - 【請求項7】 製造された単結晶もしくは多結晶のLE
D、または単結晶、もしくは多結晶の基板が使われて、
デバイスの光電気特性を向上させる請求項1から5のい
ずれかに記載の薄膜発光ダイオード。 - 【請求項8】 ケイ素基板上に成長させる請求項7に記
載の薄膜発光ダイオード。 - 【請求項9】 結晶半導体発光ダイオードを製造し、或
いは結晶基板上に成長させ、デバイスの光電気特性を向
上させる請求項6に記載の薄膜発光ダイオードの製造方
法。 - 【請求項10】 ケイ素基板上に成長させる請求項9に
記載の薄膜発光ダイオード製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000387182A JP2002170985A (ja) | 2000-09-19 | 2000-12-20 | 緑青白非晶質p−i−n薄膜発光ダイオード及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000-326228 | 2000-09-19 | ||
JP2000326228 | 2000-09-19 | ||
JP2000387182A JP2002170985A (ja) | 2000-09-19 | 2000-12-20 | 緑青白非晶質p−i−n薄膜発光ダイオード及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002170985A true JP2002170985A (ja) | 2002-06-14 |
Family
ID=26602783
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000387182A Pending JP2002170985A (ja) | 2000-09-19 | 2000-12-20 | 緑青白非晶質p−i−n薄膜発光ダイオード及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002170985A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004095591A1 (ja) * | 2003-04-23 | 2004-11-04 | Hoya Corporation | 発光ダイオード |
JP2005303259A (ja) * | 2004-04-12 | 2005-10-27 | Korea Electronics Telecommun | シリコン発光素子及びその製造方法 |
US7161301B2 (en) * | 2003-01-30 | 2007-01-09 | Epistar Corporation | Nitride light-emitting device having an adhesive reflecting layer |
CN100446290C (zh) * | 2007-02-09 | 2008-12-24 | 南京大学 | 掺氧硅基氮化物薄膜黄绿波段发光二极管及制备方法 |
-
2000
- 2000-12-20 JP JP2000387182A patent/JP2002170985A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7161301B2 (en) * | 2003-01-30 | 2007-01-09 | Epistar Corporation | Nitride light-emitting device having an adhesive reflecting layer |
WO2004095591A1 (ja) * | 2003-04-23 | 2004-11-04 | Hoya Corporation | 発光ダイオード |
JP2005303259A (ja) * | 2004-04-12 | 2005-10-27 | Korea Electronics Telecommun | シリコン発光素子及びその製造方法 |
CN100446290C (zh) * | 2007-02-09 | 2008-12-24 | 南京大学 | 掺氧硅基氮化物薄膜黄绿波段发光二极管及制备方法 |
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