JP2002170595A - 角形非水電解液電池 - Google Patents

角形非水電解液電池

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JP2002170595A JP2000366933A JP2000366933A JP2002170595A JP 2002170595 A JP2002170595 A JP 2002170595A JP 2000366933 A JP2000366933 A JP 2000366933A JP 2000366933 A JP2000366933 A JP 2000366933A JP 2002170595 A JP2002170595 A JP 2002170595A
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    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

Abstract

(57)【要約】 【課題】 安全性に優れた角形非水電解液電池を提供す
る。 【解決手段】 電池蓋8にステンレス箔の薄膜円形状の
安全弁9がそれぞれ正極端子1及び負極端子2側に溶接
されている。負極端子2側の安全弁9が正極端子2側の
安全弁9より薄肉とされている。安全弁9の下部に
「一」文字状の閉塞防止部材10の両端上面部が電池蓋
8の背面に固定され、安全弁9は閉塞防止部材10、及
び、アルミニウム板3又は銅板4のそれぞれ直上に配置
されている。角形非水電解液電池の内圧が上昇して安全
弁9が開裂したときに、電極群の内容物がガスとともに
安全弁9の方向に移動しても、負極端子2側の安全弁9
が早く開裂し開裂部は閉塞されない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は角形非水電解液電池
に係り、特に、正極板、負極板及びセパレータを積層し
角形電池ケース内に収容された電極群と、該電極群から
導電され電池ケース上面に固定された正極及び負極端子
と、を備えた角形非水電解液電池に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、非水電解液電池としてリチウム一
次電池、リチウム二次電池などが実用化されている。こ
れらの電池のうち、電気容量が1.5Ah程度の小型リ
チウム二次電池では、例えば、PTC(Positive Temper
ature Coefficient) 素子を発電素子と直列に挿入して
温度上昇時に電流を遮断する電流遮断機構を付加した
り、電池内部と外部との境界に金属薄膜を形成して電池
の内圧上昇時に金属薄膜を破断させ電池内部の発生ガス
を放出し、電池容器の損傷を防ぐ内圧低減機構を付加す
る等、非水電解液電池の安全性を確保している。
【0003】このように小型電池においても安全性を重
視しており、電気容量が10Ahを越えるような大型電
池であれば、安全性を確保することが更に重要であるこ
とはいうまでもない。安全性を重視した大型電池とし
て、例えば、特開平第9−92249号公報には電池内
部の発生ガスを放出するために開放弁を備えた二次電池
の技術が開示されている。同公報の開放弁によれば、開
放圧を再現性よく設定でき、開放圧力を低く設定できる
ことから、圧力開放時の衝撃力を和らげることができ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、同公報
の技術では開放弁の明確な位置を記述するには至ってい
ない。また、同公報は円筒形電池についての技術であ
り、その構造上の特性から電池ケースの耐圧が低い角形
電池では、安全性を確保するために、電池内部の発生ガ
スを放出する内圧低減機構がより一層重要となる。
【0005】また、上記した金属薄膜を破断させて発生
ガスを放出させる内圧低減機構では、その金属薄膜の配
置位置又はその開裂機構を十分に考慮しなければ安全機
能を発揮できない場合がある。すなわち、例えば、ある
物体が金属薄膜の直上に配置された場合には、電池異常
時に内圧が上昇し金属薄膜が破断して内部発生ガスを放
出しようとしても、該物体がガス放出経路を遮断してい
るので放出することができず、電池容器自体の損傷を招
くことも考えられる。
【0006】更に、電池異常時に内部発生したガスは、
金属薄膜が破断すると同時に勢いよく放出する。このと
き、電極群等の電池内容物は、流出ガスとともに圧力が
下がった金属薄膜破断部方向に移動するので、ガス放出
口を閉塞させ電池容器の損傷を引き起こす、という問題
がある。
【0007】本発明は上記事案に鑑み、安全性に優れた
角形非水電解液電池を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、正極板、負極板及びセパレータを積層し角
形電池ケース内に収容された電極群と、該電極群から導
電され前記電池ケース上面に固定された正極及び負極端
子と、を備えた角形非水電解液電池において、前記電池
ケースの上面には所定内圧で開裂し該開裂圧が異なる複
数の脆弱部が形成されており、前記脆弱部のうち少なく
とも1つは、前記電池ケース内側に配置され該脆弱部が
開裂したときに該脆弱部の閉塞を防止する閉塞防止部材
の直上に配置されたことを特徴とする。
【0009】本発明では、閉塞防止部材を電池ケース内
側に配置し、その直上に脆弱部が形成されているので、
電池内圧の上昇により脆弱部が開裂したとき、ガス放出
に伴う電池内容物が閉塞防止部材に係止されて脆弱部の
閉塞が防止され、内部発生ガスを確実に電池外部に放出
することができる。また、脆弱部が電池ケース上面に形
成されているので、角形電池の上面以外の5面が他の物
体により密着され、その5面に形成された脆弱部が閉塞
された場合でも、正極及び負極端子のような凹凸のある
電池ケース上面は閉塞されずに、確実に内部発生ガスを
電池外部へ放出することができると共に、複数の脆弱部
が電池ケース上面に形成されているので、それらの脆弱
部のうち何れかが他の物体により閉塞されていても確実
に内部発生ガスを電池外部に放出することができる。更
に、複数の脆弱部の開裂圧は異なるので、その中で最も
小さい開裂圧を有する脆弱部の形成位置を確実にガス放
出可能な位置に特定することにより、ガス放出経路を確
保することができ安全性を向上させることができる。な
お、脆弱部を形成には、例えば、電池ケースの一部を薄
肉化したり、強度の脆い異なる材質とする等の態様を採
ることができる。
【0010】この場合において、一端が正極板又は負極
板に接続され、他端が正極端子又は負極端子にそれぞれ
接続された長尺状の導電部材を閉塞防止部材とすれば、
正極板、正極端子間及び負極板、負極端子間を導通する
導電部材を閉塞防止部材とすることができるので、新た
に閉塞防止部材を設ける必要がなく、また、閉塞防止部
材を長尺状の簡易な構造とすることで電池内容物を閉塞
防止部材に係止させることができると共にガス放出経路
を確保することができる。
【0011】また、正極板に接続された閉塞防止部材を
アルミニウム製、負極板に接続された閉塞防止部材を銅
製とすれば、閉塞防止部材に耐電圧性を持たせることが
でき腐蝕を防止することができるので、閉塞防止部材が
脆弱化することを防止することが可能となると共に、閉
塞防止部材には金属材料が使用されるので、樹脂材料を
使用した場合に比べ放出される高温ガスに対し融点が高
く、ガス放出時に閉塞防止部材の変形・溶融を防止する
ことができる。なお、閉塞防止部材には、純アルミニウ
ム製の他にアルミニウム合金製のものや(正極端子
側)、純銅製の他に銅合金製のもの(負極端子側)を使
用するようにしてもよい。
【0012】更に、上記の導電部材と、この導電部材か
ら電気的に絶縁され、導電部材と脆弱部との間に導電部
材の長手方向に直交するように配置された長尺部材と、
で閉塞防止部材を構成すれば、導電部材を通過した電池
内容物を導電部材と直交するように配置された長尺部材
で閉塞防止部材に係止させることができるので、より確
実に脆弱部の閉塞を防止することができる。
【0013】そして、脆弱部のうち、銅製の閉塞防止部
材の直上に配置された脆弱部の開裂圧を最も小さくすれ
ば、アルミニウムよりも高融点の銅を使用している負極
端子側に開裂圧が最も小さい脆弱部が形成されるので、
電池ケースからのガス放出の確実性を更に高めることが
できる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明に係
る角形非水電解液電池の実施の形態について説明する。
【0015】図1に示すように、本実施形態の角形非水
電解液電池20は、容器となる角形でステンレス製の電
池缶7を備えている。電池缶7の中央部には、矩形状で
上部方向に耳部が張り出した正極板5及び負極板6を両
極板が直接接触しないように図示しないセパレータを挟
んで複数枚積層した電極群が収容されている。正極板5
はアルミニウム箔を正極集電体とし、正極集電体両面に
正極活物質合剤が塗布されている。一方、負極板5は銅
箔を負極集電体とし、負極集電体両面に負極活物質合剤
が塗布されている。また、角形非水電解液電池20は、
ステンレス製の電池蓋8を備えており、電極群を電池缶
7に挿入した後、電池缶7の開口部周縁とこの電池蓋8
の周縁とを溶接することで封止されている。
【0016】正極板5の耳部上端は厚さ2mmの薄板状
のアルミニウム板3に超音波接合されている。電池蓋8
の一側には、アルミニウム製のねじ棒からなる正極端子
1が図示しないシール材を介して電池蓋8と螺合するよ
うにねじ穴が形成されている。正極端子1の先端部は電
池蓋8の上部にナットにより固定されており、アルミニ
ウム板3の超音波接合側反対端部と正極端子1の先端部
反対端とはボルトとナットにより締め付け接触されてい
る。一方、負極板6の耳部上端は厚さ2mmの薄板状の
銅板4に超音波接合されている。電池蓋8の正極端子1
固定側とは反対側には、銅製のねじ棒からなる負極端子
2が図示しないシール材を介して電池蓋8と螺合するよ
うにねじ穴が形成されている。負極端子2の先端部は電
池蓋8の上部にナットにより固定されており、銅板4の
超音波接合側反対端部と負極端子2の先端部反対端とは
ボルトとナットにより締め付け接触されている。従っ
て、正極端子1はアルミニウム板3を介して正極板5
に、負極端子2は銅板4を介して負極板6に、それぞれ
電気的に導通されている。
【0017】図1乃至図3に示すように、電池蓋8に
は、正極端子1側と負極端子2側とにステンレス箔を溶
接した薄膜円形状の脆弱部としての安全弁9が溶接され
ている。後述するように、これらの安全弁9の肉厚は異
なっている。安全弁9の下部には、「一」文字状(長尺
状)で大きさが2mm×2mm×25mmのステンレス
製の閉塞防止部材10の両端上面部が電池蓋8の背面に
固定されている。安全弁9は、閉塞防止部材10並びに
アルミニウム板3又は銅板4のそれぞれの直上に配置さ
れ、閉塞防止部材10とアルミニウム板3又は銅板4と
は電気的に絶縁されている。また、閉塞防止部材10と
アルミニウム板3又は銅板4とは直交する位置関係にあ
り、それぞれの長手方向が交差するように配置されてい
る。
【0018】図1に示すように、電池蓋8には注液口1
1が形成されており、本実施形態の角形非水電解液電池
20では、この注液口11からエチレンカーボネートと
ジメチルカーボネートとの混合溶媒に6フッ化リン酸リ
チウム(LiPF)を溶解した非水電解液を注入し、
電解液注入後、図示しない液口栓により注液口11を密
閉している。
【0019】次に、本実施形態の角形非水電解液電池2
0の作用について説明する。
【0020】本実施形態の角形非水電解液電池20で
は、安全弁9が閉塞防止部材10とアルミニウム板3、
銅板4とがそれぞれの長手方向に交差した直上に配置さ
れている。このため、角形非水電解液電池20の内圧が
上昇して安全弁9が開裂したときに、電極群の内容物
(正極活物質、負極活物質等)がガスとともに安全弁9
の方向に移動しても、交差する閉塞防止部材10及びア
ルミニウム板3、銅板4に当接係止されて安全弁9の開
裂部を閉塞することはない。従って、角形非水電解液電
池20の内部で発生したガスは確実に安全弁9から外部
に放出されるので、内圧で角形非水電解液電池20を損
傷させることはない。
【0021】また、角形非水電解液電池は、高電圧又は
高容量を得るために、複数個が直列又は並列に接続され
て使用される場合がある。このような用途では、複数個
の角形非水電解液電池の総容積をできるだけ小さくする
ために、一般に角形非水電解液電池の上下面を除く4側
面が又はこの4側面のいずれかが他の角形非水電解液電
池の側面に接触して配置される。また、角形非水電解液
電池の下面は角形非水電解液電池の重量を支えるために
一般に平面とされている。従って、角形非水電解液電池
は、6面のうち5面が他の角形非水電解液電池及び載置
床面に密着されることがある。本実施形態の角形非水電
解液電池20では、正極端子1、負極端子2により凹凸
が形成された上面に複数の安全弁9を設けるようにした
ので、これらの安全弁9が角形非水電解液電池20の配
置の関係で更に上面の1つの安全弁9が閉塞されても他
の安全弁9により確実にガスを外部に排出することがで
きる。
【0022】更に、角形非水電解液電池20は、アルミ
ニウム板3及び銅板4がそれぞれ正極板5、負極板6の
各集電体と同一材質(それぞれアルミニウム及び銅)と
されている。このため、電蝕犠牲となり脆弱化すること
ない。従って、電極群の内容物がガスとともに安全弁9
の方向に移動したときにも強度を保つことができる。ま
た、閉塞防止部材10をアルミニウム板3、銅板4と絶
縁するようにしたので、外部短絡を招くおそれもない。
しかも、閉塞防止部材10、アルミニウム板3及び銅板
4は全て金属であり樹脂と比較して高温ガスに対して融
点が高く、ガス放出時に変形や溶融によって電極群内容
物が係止不能となる事態を防止することができる。更
に、角形非水電解液電池20は、安全弁9の肉厚が異な
っている。従って、アルミニウム板3より融点の高い銅
板4側、すなわち、負極端子2側、の安全弁9の肉厚を
薄くすることで、高温ガスによる変形・溶融をより確実
に防止することができ、肉厚を薄くした負極端子2側の
安全弁9側から早期かつ確実に高温高圧ガスの外部排出
が可能となり、安全弁9全体の信頼性を更に高めること
ができる。
【0023】なお、本実施形態では、安全弁9の開裂時
の閉塞を防止するために、アルミニウム板3、銅板4と
は別に電気的に独立した閉塞防止部材10を設けた例に
ついて述べたが、閉塞防止部材10は特に有しなくても
よい。例えば、図4及び図5に示すように、角形非水電
解液電池21は、閉塞防止部材10を有しておらず、銅
板4が安全弁9の開裂時に電極群の内容物を係止させ閉
塞しないようにしたものである。この角形非水電解液電
池21では、アルミニウム板3、銅板4を、それぞれ、
正極板5から正極端子1、負極板6から負極端子2への
導電部材として使用すると共に、安全弁9の閉塞を防止
するようにしたので、角形非水電解液電池20より部品
数を少なくすることができる。
【0024】また、本実施形態では、正負極の安全弁9
を同材質のステンレスを用い肉厚を薄くすることにより
開裂圧を設定したが、材質を異ならせることにより安全
弁9の開裂圧を設定するようにしてもよい。更に、本実
施形態では、アルミニウム板3、銅板4に文字通りアル
ミニウム、銅を使用したが、アルミニウム合金、銅合金
等を使用するようにしてもよい。また、本実施形態で
は、閉塞防止部材10にステンレスを使用したが、他の
金属、耐熱性樹脂、難燃性樹脂等も使用してもよい。そ
して、本発明は上述の実施形態に限らず本発明の要旨を
逸脱することなくその他種々の構成を採り得ることはい
うまでもない。
【0025】
【実施例】次に、以上の実施形態に従って作製した角形
非水電解液電池20(21)の実施例について説明す
る。なお、比較のために作製した比較例の電池について
も併記する。
【0026】(実施例1)図1乃至図3に示した角形非
水電解液電池20と同一で、正極端子1側と負極端子2
側にそれぞれ1つずつ2個の安全弁9を設け、安全弁9
を閉塞防止部材10並びにアルミニウム板3又は銅板4
のそれぞれ直上に配置し、安全弁9の肉厚が正極端子1
側より負極端子2側の方が薄い電池。
【0027】(実施例2)図4及び図5に角形非水電解
液電池21と同一で、正極端子1側と負極端子2側にそ
れぞれ1つずつ2個の安全弁9を設け、安全弁9をアル
ミニウム板3又は銅板4のそれぞれ直上に配置し、安全
弁9の肉厚が正極端子1側より負極端子2側の方が薄い
電池。
【0028】(実施例3)図1乃至図3に示した角形非
水電解液電池20と同一で、正極端子1側と負極端子2
側にそれぞれ1つずつ2個の安全弁9を設け、安全弁9
を閉塞防止部材10並びにアルミニウム板3又は銅板4
のそれぞれ直上に配置し、安全弁9の肉厚が負極端子2
側より正極端子1側の方が薄い電池。
【0029】(実施例4)図4及び図5に角形非水電解
液電池21と同一で、正極端子1側と負極端子2側にそ
れぞれ1つずつ2個の安全弁9を設け、安全弁9をアル
ミニウム板3又は銅板4のそれぞれ直上に配置し、安全
弁9の肉厚が負極端子2側より正極端子1側の方が薄い
電池。
【0030】(比較例1)アルミニウム板3及び銅板4
を用いずに電極群中の正極板5及び負極板6からリード
(線)により直接それぞれ正極端子1及び負極端子2に
導電させたこと以外は実施例4と同様に作製した電池。
【0031】<試験・評価> [試験]次に、以上のように作製した実施例及び比較例の
各電池について、正極端子1と負極端子2とを電池外部
で短絡させる外部短絡試験を実施した。検査方法とし
て、外部短絡試験後、損傷、発火の有無を確認した。
【0032】[試験結果]外部短絡試験の検査結果を下表
1に示す。なお、表1において、「○」は80%以上損
傷・発火なし、「△」は50%以上80%未満損傷・発
火なし、「×」は50%未満損傷・発火なし、「●」は
安全弁9の作動側に規則性あり(負極端子2側の安全弁
9が早期に開裂)、「◆」は安全弁9の作動側に規則性
なしとなったものをそれぞれ示している。
【0033】
【表1】
【0034】[評価]表1に示すように、外部短絡試験の
結果、比較例1の電池は過半数が損傷・発火した。実施
例3、4の電池は50%以上が損傷・発火せず、電池の
安全性が向上している。実施例1、2の電池では、80
%以上が損傷・発火せず安全性が一段と高まっている。
また、実施例1、2の電池では、常に負極端子2側の安
全弁9が正極端子1側の安全弁9より先に開裂すること
が確認された。
【0035】このことから、安全弁9開裂時の閉塞を妨
げる機能を有する部材(アルミニウム板3及び/又は銅
板4及び/又は閉塞防止部材10)を設けることにより
安全性が向上し、更に、安全弁9の肉厚を正極端子1側
より負極端子2側を薄くすることにより、正極端子1側
の安全弁9が確実に早期に作動することが分かる。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
閉塞防止部材を電池ケース内側に配置し、その直上に脆
弱部が形成されているので、電池内圧の上昇により脆弱
部が開裂したとき、ガス放出に伴う電池内容物が閉塞防
止部材に係止されて脆弱部の閉塞が防止され、内部発生
ガスを確実に電池外部に放出することができ、脆弱部が
電池ケース上面に形成されているので、角形電池の上面
以外の5面が他の物体により密着され、その5面に形成
された脆弱部が閉塞された場合でも、正極及び負極端子
のような凹凸のある電池ケース上面は閉塞されずに、確
実に内部発生ガスを電池外部へ放出することができ、複
数の脆弱部が電池ケース上面に形成されているので、そ
れらの脆弱部のうち何れかが他の物体により閉塞されて
いても確実に内部発生ガスを電池外部に放出することが
でき、更に、複数の脆弱部の開裂圧は異なるので、その
中で最も小さい開裂圧を有する脆弱部の形成位置を確実
にガス放出可能な位置に特定することにより、ガス放出
経路を確保することができ安全性を向上させることがで
きる、という効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用可能な実施形態の角形非水電解液
電池の一部破断正面図である。
【図2】実施形態の角形非水電解液電池の安全弁付近の
拡大側断面図である。
【図3】実施形態の角形非水電解液電池の安全弁付近を
電極群側から見たときの拡大図である。
【図4】本発明が適用可能な別の実施形態の角形非水電
解液電池の一部破断正面図である。
【図5】別の実施形態の角形非水電解液電池の安全弁付
近を電極群側から見たときの拡大図である。
【符号の説明】
1 正極端子 2 負極端子 3 アルミニウム板(導電部材、閉塞防止部材の一部) 4 銅板(導電部材、閉塞防止部材の一部) 5 正極板 6 負極板 7 電池缶(電池ケースの一部) 8 電池蓋(電池ケースの一部) 9 安全弁(脆弱部) 10 閉塞防止部材 20、21 角形非水電解液電池
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小関 満 東京都中央区日本橋本町二丁目8番7号 新神戸電機株式会社内 Fターム(参考) 5H011 AA13 CC06 5H012 AA07 BB02 DD11 GG01 5H022 AA09 CC02 CC12 EE01 EE04 5H029 AJ12 AM03 AM05 AM07 BJ02 BJ27 DJ02 DJ05 EJ01 HJ12 HJ15

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正極板、負極板及びセパレータを積層し
    角形電池ケース内に収容された電極群と、該電極群から
    導電され前記電池ケース上面に固定された正極及び負極
    端子と、を備えた角形非水電解液電池において、前記電
    池ケースの上面には所定内圧で開裂し該開裂圧が異なる
    複数の脆弱部が形成されており、前記脆弱部のうち少な
    くとも1つは、前記電池ケース内側に配置され該脆弱部
    が開裂したときに該脆弱部の閉塞を防止する閉塞防止部
    材の直上に配置されたことを特徴とする角形非水電解液
    電池。
  2. 【請求項2】 前記閉塞防止部材は、一端が前記正極板
    又は負極板に接続され、他端が前記正極端子又は前記負
    極端子にそれぞれ接続された長尺状の導電部材であるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の角形非水電解液電池。
  3. 【請求項3】 前記正極板に接続された閉塞防止部材は
    アルミニウム製であり、前記負極板に接続された閉塞防
    止部材は銅製であることを特徴とする請求項2に記載の
    角形非水電解液電池。
  4. 【請求項4】 前記閉塞防止部材は、前記導電部材と、
    前記導電部材から電気的に絶縁され、前記導電部材と前
    記脆弱部との間に前記導電部材の長手方向に直交するよ
    うに配置された長尺部材と、で構成されたことを特徴と
    する請求項2又は請求項3に記載の角形非水電解液電
    池。
  5. 【請求項5】 前記脆弱部のうち、前記銅製の閉塞防止
    部材の直上に配置された脆弱部の開裂圧が最も小さいこ
    とを特徴とする請求項4に記載の角形非水電解液電池。
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