JP2014154292A - 二次電池 - Google Patents

二次電池 Download PDF

Info

Publication number
JP2014154292A
JP2014154292A JP2013021659A JP2013021659A JP2014154292A JP 2014154292 A JP2014154292 A JP 2014154292A JP 2013021659 A JP2013021659 A JP 2013021659A JP 2013021659 A JP2013021659 A JP 2013021659A JP 2014154292 A JP2014154292 A JP 2014154292A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
battery case
safety valve
positive
battery
electrode body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013021659A
Other languages
English (en)
Inventor
Masashi Kato
真史 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2013021659A priority Critical patent/JP2014154292A/ja
Publication of JP2014154292A publication Critical patent/JP2014154292A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

Landscapes

  • Secondary Cells (AREA)
  • Connection Of Batteries Or Terminals (AREA)
  • Sealing Battery Cases Or Jackets (AREA)
  • Gas Exhaust Devices For Batteries (AREA)

Abstract

【課題】内圧の異常な上昇時に安全弁から確実にガスを抜くことができる二次電池を,簡易な構成で提供すること。
【解決手段】電池100は,扁平形状の電極体150と,電極体を内部に収容する角型のケース本体部材111(電池ケース本体),及び,ケース本体部材の開口部111dを閉塞する封口蓋113(電池ケース蓋)を備える電池ケース110と,正負の電極端子部材(正極端子構造体60および負極端子構造体10)と,封口蓋に設けられ,電池ケースの内圧が上昇した場合に電池ケースの内外を連通させて内圧を開放する安全弁120と,を備えている。この安全弁は,その最外周部123aが,封口蓋113の短手方向に沿う中央位置から前端114aへ,封口蓋113の短手方向に沿う幅寸法の1/3の距離離れて配置されるように,前方へ片寄って設けられている。
【選択図】図9

Description

本発明は,二次電池,特に,電池ケースの内圧が所定値を超えると,電池ケース内のガスを外部に排出して電池ケースの内圧の過昇圧を防止する二次電池に関する。
従来より,過充電などにより電池ケースの内圧が所定値を超える(異常に上昇する)と,電池ケース内のガスを外部に排出して電池ケースの内圧の過昇圧を防止する二次電池が,多数提案されている。このような二次電池では,電池ケースの内圧が所定値を超えた場合に,安全弁が開裂し,電池ケース内のガスを外部に排出する。これにより,二次電池の破裂等の危険を防止している。
ところが,電池ケースの内圧が所定値を超えて,電池ケース内のガスを外部に排出する際,電池ケース内で膨張した電極体が,開裂した安全弁を閉塞してしまうことがあった。このようなことがあると,電池ケース内のガスを,適切に外部に排出することができない。
このような不具合を防止するために,例えば下記特許文献1に記載の二次電池が提案されている。下記特許文献1の二次電池は,電池ケースの内部で,正極端子と封口蓋とを絶縁する内部絶縁部材を備えている。内部絶縁部材は,正極端子と封口蓋との間に挟まれる取付部と,この取付部から安全弁側に延びる延長部を有している。延長部には,安全弁に向けてガスを案内可能なガス案内溝が形成されている。このガス案内溝は,電極体に対向する側が閉じ,封口蓋に対向する側が解放された断面形状である。このように構成された二次電池によれば,電極体が膨張しても延長部が潰れにくい上,この延長部にガス案内溝が形成されているため,内圧上昇時にガス排出路を確保することができ,電池ケースの内圧上昇を適切に抑えることができる。
特開2010−282847号公報
しかしながら,上記した従来の技術には,次の点で改良の余地があった。すなわち,近年では,電池が小型化される中で,高容量化の要請から電極体が大型化しており,電池ケース(安全弁)と電極体との間の間隙が極めて小さくなっている。そのため,上記した技術を用いても,ガス排出路を確保できないことも考えられる。
また,正極端子に,所定内圧時に作動する感圧型の電流遮断機構を組み込んだ構成の二次電池では,ただでさえ電池ケース内に配される部材が多く,電池ケース内の構造が複雑である。従って,このような二次電池であっても内圧の異常な上昇時にガス排出路を確保できるよう,上記文献よりも簡易な構成でガス排出路を確保する技術の登場が期待されていた。
本発明は,上記した事情に鑑みてなされたものである。すなわちその課題とするところは,内圧の異常な上昇時に安全弁から確実にガスを抜くことができる二次電池を,簡易な構成で提供することである。
この課題の解決を目的としてなされた本発明の二次電池は,正負の電極板がセパレータと共に扁平形状に捲回された電極体と,上部に開口部を有して,電極体の捲回軸が長手方向と平行になるように,電極体を内部に収容する角型の電池ケース本体,及び,電池ケース本体の開口部を閉塞する電池ケース蓋を備える電池ケースと,電池ケース本体の内部で電極体に電気的に接続されるとともに,電池ケース蓋の外側へ延出される正負の電極端子と,電池ケース蓋に設けられ,電池ケースの内圧が予め定めた値を超えて上昇した場合に電池ケースの内外を連通させて内圧を開放する安全弁と,を備える二次電池であって,安全弁は,少なくともその一部が,電池ケース蓋の短手方向に沿う中央位置から端へ,電池ケース蓋の短手方向に沿う幅寸法の1/3以上の距離離れて配置されるように,片寄って設けられていることを特徴とする。
本発明の二次電池によれば,安全弁は,電池ケース蓋の短手方向に沿う中央位置から端へ片寄って設けられている。その片寄りの量は,安全弁の少なくとも一部が,電池ケース蓋の短手方向に沿う中央位置から端へ,電池ケース蓋の短手方向に沿う幅寸法の1/3以上の距離離れる程度である。そのため,電池ケースの内圧が上昇した場合には,電池ケース蓋の短手方向に沿う中央位置に安全弁の中心が来るように安全弁が設けられている場合と比べて,電池ケース蓋の短手方向に沿う端に寄った位置で,安全弁が開口する。電池ケースにおいて,この,端に寄った位置の内表面側は,扁平形状の電極体が膨張しても,電極体が接しにくい箇所である。従って,膨張した電極体によって,開口した安全弁が塞がれにくい。よって,電池ケースの外部へ,確実にガスを排出して,電池の破損や破裂を抑えることができる。
ここで,本発明の二次電池では,正負の電極端子部材のうち正極端子部材は,電池ケースの外側に位置する正極外部端子と,電池ケースの内側に位置する正極内部端子とが電気的に接続された構成とされ,この二次電池は,電池ケースの内圧が作動圧を超えたときに電極体に流れる電流を遮断する電流遮断機構を備え,電流遮断機構は,正極外部端子と正極内部端子とを接続しているダイヤフラムが電池ケースの内圧を受けて変形することにより,正極外部端子と正極内部端子との導通を遮断すると共に,安全弁と電極体との間に第1ガス排出路を形成するものであり,ダイヤフラムの変形により形成される第1ガス排出路の断面積は,安全弁の開口面積よりも大きいことが望ましい。
このように構成すれば,過充電により電池が発熱するのを,電流遮断機構により防ぐことができる。さらに電流遮断機構の作動によって,安全弁の開口面積よりも大きい断面積をもつ第1ガス排出路が形成される。従って,電極体が膨張しても,この第1ガス排出路によって,安全弁までのガスの排出経路を確保することができる。また,この第1ガス排出路は,安全弁の開口面積よりも断面積が大きいため,この第1ガス排出路を介して,開口した安全弁から電池ケース内のガスを素早く排出することができる。
また本発明の二次電池では,正負の電極端子部材のうち負極端子部材は,電極体と電池ケース蓋との間に,扁平形状に捲回された電極体の湾曲部に沿って湾曲したR部を備え,R部と電池ケース蓋との間に,電極体から安全弁へ至る第2ガス排出路が形成されていることが望ましい。
このように構成すれば,過充電等により電極体が膨張しても,電極体の膨張をR部によって規制することができる。そのため,R部と電池ケース蓋との間に形成されている第2ガス排出路は,電極体により塞がれることがない。従って,この第2ガス排出路によって,安全弁までのガスの排出経路を確保することができる。
本発明によれば,内圧の異常な上昇時に安全弁から確実にガスを抜くことができる二次電池が,安全弁を片寄った位置に設けるという簡易な構成により提供されている。
実施形態に係る二次電池を示す断面図である。 封口蓋の平面図である。 図1のX部分の拡大図であり,作動前の電流遮断機構の構成を示す図である。 電流遮断機構の作動後の状態を示す図である。 図1のA−A断面を模式的に示す図である。 図1のB−B断面を模式的に示す概念図である。 安全弁のオフセット量を説明するための図である。 異常時における,時間経過に対する電池ケースの内圧変化を示すグラフである。 図1のC−C端面を模式的に示す図である。 膨張した電極体により安全弁の開口部が閉塞された状態を示す図である。 電池ケースの変形によりガスの排出経路が形成された状態を示す図である。 実施形態に係る二次電池を直列に接続してなる組電池を示す平面図である。 同組電池において電池ケース内から電池ケース外へガスが排出される様子を示す模式図である。
以下,本発明の実施形態について,図面を参照しつつ説明する。本実施形態の二次電池100は,図1に示すように,扁平な直方体形状(すなわち角型)の電池ケース110と,電池ケース110の内部に収容された電極体150とを備えるリチウムイオン二次電池である。この二次電池100(以下単に電池100ともいう)は,ハイブリッドカーや電気自動車等の車両や,ハンマードリル等の電池使用機器に搭載されるものである。なお,本明細書において,特に断りのない限りは,上下左右は,図1を基準にいうものとし,また,図1中紙面手前側を前方,紙面奥側を後方というものとする。
電池ケース110は,ケース本体部材(電池ケース本体に相当する)111と,封口蓋(電池ケース蓋に相当する)113とを有する。ケース本体部材111は,上部に開口部111dを有した有底の矩形箱形状をしている。また,ケース本体部材111は,左右方向が長く前後方向が短い扁平形状をしている。
封口蓋113は,ケース本体部材111の開口部111dに適合する矩形板状に形成されている。この封口蓋113は,ケース本体部材111の開口部111dを閉塞した状態で,その全周をケース本体部材111に溶接されている。
また封口蓋113は,その長手方向(左右方向)の両端部に,この封口蓋113を貫通する円形状の貫通孔(端子引出孔)113h,113kを有している。貫通孔113hは,後述する負極端子構造体10の一部が挿通されている端子引出孔であり,貫通孔113kは,後述する正極端子構造体60の一部が挿通されている端子引出孔である。また図2に示すように,封口蓋113の長手方向の中央部には,安全弁120が設けられている。この安全弁120は,封口蓋113と一体的に形成されて,封口蓋113の一部をなしている。
安全弁120は,封口蓋113の他の部分よりも薄く形成されると共に,その上面には開裂溝121が形成されている(図2参照)。開裂溝121は,二つのY字の下端を向かい合わせた形状である。安全弁120は,電池ケース110内部の内圧が所定圧力に達した際に作動する。即ち,内圧が所定圧力に達したときに開裂溝121が破断して,開口部122(図9参照)が形成され,その開口部122から,電池ケース110の内部のガスを外部に放出する。言い換えれば,安全弁120は,電池ケース110の内圧が予め定められた値を超えて上昇した場合に電池ケース110の内外を連通させて内圧を開放するものである。なお,安全弁120の設けられている位置については,後に詳述する。
また,封口蓋113の安全弁120と貫通孔113kとの間には,電解液(図示なし)を電池ケース110内に注入するための注液口113nが形成されている。この注液口113nは,注液栓113mにより封止されている。
なお,電池ケース110を構成する材料としては,一般的なリチウムイオン二次電池で使用されるものと同様のものを適宜使用することができる。放熱性等の観点から,金属製(例えばアルミニウム製やスチール製等)が好ましい。本実施形態の電池ケース110はアルミニウム製である。
電極体150は,帯状の正極板155と負極板156とを,帯状のセパレータ157を間に介在させて捲回して扁平形状に押しつぶした捲回型の電極体である。電極体150は,捲回軸が横倒しとなる姿勢で(すなわち,捲回軸を水平方向に沿わせた状態で),電池ケース110の内部に収容されている。なお,電極体150には,電解液(図示せず)が含浸されている。電解液は,例えば,エチレンカーボネート(EC)とジメチルカーボネート(DMC)とエチルメチルカーボネート(EMC)とを,体積比でEC:DMC:EMC=30:40:30に調整した混合有機溶媒に,溶質として六フッ化リン酸リチウ
ム(LiPF)を添加し,リチウムイオン濃度を1mol/lとした非水電解液である。
正極板155は,アルミニウム箔からなる正極基材に,正極合材層を配したものである。正極合材層は,正極活物質(例えば,コバルト酸リチウム)と,導電材(例えば,アセチレンブラック)と,結着剤(例えば,PVDF)とを含んでいる。負極板156は,銅箔からなる負極基材に,負極合材層を配したものである。負極合材層は,負極活物質(例えば,天然黒鉛)と,結着剤(例えば,SBR)と,増粘剤(例えば,CMC)とを含んでいる。セパレータ157は,多孔質ポリオレフィン系樹脂で構成されている。
ここで電極体150は,正極板155と負極板156とを幅方向(捲回軸方向)に沿ってずらして,セパレータ157の幅方向の一端から,正極板155の一端がはみ出し,セパレータ157の幅方向の他端から,負極板156の一端がはみ出すように捲回されている。正極板155におけるはみ出し部分は,正極合材層が形成されていない正極合材層非形成部155aである。また,負極板156におけるはみ出し部分は,負極合材層が形成されていない負極合材層非形成部156aである。
正極合材層非形成部155aには,正極端子構造体60が溶接により接続されている。また,負極合材層非形成部156aには,負極端子構造体10が溶接により接続されている。正極端子構造体60および負極端子構造体10は,それぞれ,ケース本体部材111の内部で電極体150に接続すると共に,封口蓋113の貫通孔113h,113kを通じて外部に延出している。
負極端子構造体(負極端子部材に相当する)10は,負極内部端子11と,負極外部端子20と,負極締結ボルト30と,ガスケット34と,インシュレーター36とを含んでいる。負極内部端子11は,金属(純銅)からなり,主として電池ケース110の内部に位置している。また負極内部端子11は,封口蓋113の貫通孔113hを貫通して,負極外部端子20,インシュレーター36及びガスケット34を封口蓋113にかしめている。これにより,負極内部端子11は,負極外部端子20に導通している。
詳細には,負極内部端子11は,図1及び図5に示すように,水平方向に沿う矩形板状の台座部12と,台座部12の上面から突出する円柱形状で,貫通孔113hに挿通されている挿通部13と,挿通部13の上端に連なり,かしめられて(拡径するように変形されて)円盤状をなしているかしめ部14と,台座部12から延設されているR部(膨張規制部)15と,R部15から鉛直方向下方に向かって延びて,負極合材層非形成部156aに溶接されている電極体接続部17と,を備えている。
R部15は,図5に示すように,電極体150の上部に形成されている湾曲部151であって上向きに突出するように湾曲した湾曲部151に沿って,湾曲している。そのため,R部15の外表面15c(電池ケース110側の表面)と,電池ケース110の間には,空間S1(図中の網掛け部分)が形成されている。より詳細には,R部15は,台座部12の後側面12aから延設されている後側R部15aと,台座部12の前側面12bから延設されている前側R部15bとを含んでいる。この後側R部15aと電池ケース110との間,及び,前側R部15bと電池ケース110との間に,空間S1は形成されている。この空間S1は,安全弁120の作動時にガスの排出経路(第2ガス排出路に相当する)となる。すなわち,電池ケース110の内圧上昇時には,膨張した電極体150はR部15の下面に当たり,それ以上に上方へは膨張することができないため,空間S1は,電極体150によって閉塞されることはなく,ガスの排出経路として機能する。なお必ずしも後側R部15aと前側R部15bとを設ける必要はなく,後側R部15aのみでもよい。この場合,後側R部15aと電池ケース110の間の空間S1がガスの排出経路(第2ガス排出路)となる。
負極外部端子20は,金属(銅)からなり,封口蓋113上(電池ケース110の外部)に位置している。負極外部端子20は,前方から見て略Z字形状をしている。負極外部端子20は,かしめ部14により固定される固定部21と,負極締結ボルト30と接続する接続部22と,固定部21と接続部22とを連結する連結部23と,を有している。固定部21には,これを貫通する貫通孔21aが形成されている。この貫通孔21a内には,負極内部端子11の挿通部13が挿通されている。また,接続部22にも,これを貫通する貫通孔22aが形成されている。
負極締結ボルト30は,電池100を複数用いて後述の組電池200(図12参照)を構成する場合に,バスバー203(図12参照)をボルト締結するためのものである。詳細には,負極締結ボルト30は,金属製であり,矩形板状の頭部31と,円柱状の軸部32とを有している。軸部32のうち先端側の部位は,ネジ部32aとなっている。負極締結ボルト30の軸部32は,負極外部端子20の貫通孔22aに挿通されている。負極外部端子20に挿通された軸部32にさらに,バスバー203を挿通して,ナット204(図12参照)を締め付けることにより,負極外部端子20にバスバー203を接続して固定することができる。
また,ガスケット34は,電気絶縁性樹脂からなり,負極内部端子11と電池ケース110との間に介在し,これらを電気的に絶縁している。また,インシュレーター36は,電気絶縁性樹脂からなり,負極外部端子20と電池ケース110との間に介在し,これらを電気的に絶縁している。
一方,正極端子構造体(正極端子部材に相当する)60は,正極内部端子構造体61と,正極外部端子68と,正極締結ボルト70と,ガスケット72と,インシュレーター
74とを有している。正極外部端子68,正極締結ボルト70,ガスケット72,及び,
インシュレーター74については,負極外部端子20,負極締結ボルト30,ガスケット34,及び,インシュレーター36と,概ね同様の構成であるため説明を省略する。但し,正極外部端子68は,銅製ではなく,アルミニウム製である。また,ガスケット72は,正極内部端子構造体61と封口蓋113との間に介在し,これらを電気的に絶縁している。また,ガスケット72の外周面には水平方向に突出する突出部72a(図3参照)が設けられている。
正極内部端子構造体61は,主として電池ケース110の内部に位置している。なお,正極内部端子構造体61は,電流遮断機構62を含んでいる。電流遮断機構62は,電池ケース110の内圧が作動圧を超えた場合に,電極体150に流れる電流を遮断する機構である。
この正極内部端子構造体61は,図1及び図3に示すように,正極集電端子(正極内部端子に相当する)63と,絶縁部材66と,平板状のダイヤフラム64と,下方に開口する矩形凹状の中継部材65と,かしめ部材67とを有する。正極集電端子63,ダイヤフラム64,中継部材65,及びかしめ部材67は,いずれもアルミニウム製である。また,絶縁部材66は,電気絶縁性樹脂からなり,主に正極集電端子63とダイヤフラム64の間に介在している。
かしめ部材67は,封口蓋113の貫通孔113kを貫通してかしめ変形されて,中継部材65,ガスケット72,インシュレーター74及び正極外部端子68を,封口蓋113に結合している(図3参照)。すなわち,このかしめ部材67は,中継部材65,ガスケット72,封口蓋113,インシュレーター74及び正極外部端子68を貫通している。このかしめ部材67を通じて,中継部材65と正極外部端子68とが電気的に接続されている。さらには,中継部材65に接続されているダイヤフラム64が,正極外部端子68に電気的に接続されている。
また,正極集電端子63は,図3に示すように,封口蓋113と平行な矩形板状の破断部材63Xと,この破断部材63Xから略直角に曲がって下方に延出している細長板状の集電接続部材63Yとが一体に形成されてなる。このうち,集電接続部材63Yは,正極板155の正極合材層非形成部155aに接合している(図1参照)。これにより,破断部材63Xが,電極体150(詳細には正極板155)に電気的に接続している。また,破断部材63Xには,この破断部材63Xの中央部を上下方向に沿って貫通する貫通孔63Gと,この貫通孔63Gの両側に位置する2つの上下方向に沿う貫通孔63H,63Hが形成されている。
また,破断部材63Xは,貫通孔63Gの周縁の位置に,ダイヤフラム64に溶接される溶接部63Fを有している。この溶接部63Fの全体の形状は,平面で見て,貫通孔63Gの周縁に沿ったリング状である。さらに,破断部材63Xの下面側には,溶接部63Fの径方向外側の位置に,リング状の切り欠き部63Eが形成されている。この切り欠き部63Eは,破断部材63Xにおける脆弱部(破断部)となっている。なお,破断部材63Xにおいて切り欠き部63Eが形成されている箇所は,他の箇所に比べて薄肉となっている。
また,絶縁部材66は,平板状の本体部66Aと,本体部66Aの外周を囲む周壁部66Bとを備える。周壁部66Bは,中継部材65,ダイヤフラム64,及び破断部材63Xの周囲を平面視コ字状に囲うものである。周壁部66Bには,水平方向に沿う貫通孔66Baが形成されている。この貫通孔66Baには,ガスケット72の突出部72aが嵌合している。絶縁部材66の本体部66Aには,この絶縁部材66の中央部を貫通する貫通孔66Gと,この貫通孔66Gの両側に位置する2つの貫通孔66H,66Hが形成されている。
この絶縁部材66に正極集電端子63が組み付けられている状態では,破断部材63Xの貫通孔63Hと絶縁部材66の貫通孔66Hとが重なっており,さらに,破断部材63Xの貫通孔63Gと絶縁部材66の貫通孔66Gとが重なっている。さらに,絶縁部材66の貫通孔66Gの内側に,破断部材63Xの溶接部63Fと切り欠き部63Eが位置しており,破断部材63Xの貫通孔63Gは,絶縁部材66の貫通孔66Gに連通している。
また,ダイヤフラム64は,自身の中央の位置に,正極集電端子63の破断部材63X側に突出する突出部64Aを有している。ダイヤフラム64の突出部64Aの下面側には,破断部材63Xにおけるリング状(円環状)の溶接部63Fが溶接されている。これにより,破断部材63Xとダイヤフラム64とが電気的に接続されている。
また,図3に示すように,ダイヤフラム64の周縁部64Eは,中継部材65の周縁部65Eと接合している。これにより,中継部材65とダイヤフラム64とかしめ部材67とによって,空間C(図3参照)が形成されている。この空間Cは,かしめ部材67の貫通孔67Hを通じて,電池ケース110の外部と連通しているため,この空間Cの気圧は大気圧になっている。
このように構成された本実施形態にかかるリチウムイオン二次電池100では,正極内部端子構造体61を構成する正極集電端子63,ダイヤフラム64,中継部材65,絶縁部材66,及びかしめ部材67が,電流遮断機構62をなしている。この電流遮断機構62は,電池ケース110の内圧が作動圧を超えたときに,電極体150に流れる電流を遮断する。
具体的には,例えば,リチウムイオン二次電池100の過充電により,所定の最大動作電圧より大きい反応電圧(すなわち,通常の動作電圧よりも大きい異常な高電圧)となると,電解液が分解し始め,電池の温度が高まるとともに,電解液に予め添加しておいたガス発生剤(例えばシクロヘキシルベンゼン)が酸化分解され,ガスが放出される。そして,放出されたガスにより,電池ケース110の内圧が上昇して,電流遮断機構62の作動圧以上となったときには,次のように電流遮断機構62が作動して電極体150に流れる電流を遮断する。
すなわち,ガスが放出されると,図3に示すように,ダイヤフラム64には,絶縁部材66の貫通孔66H,66H及び破断部材63Xの貫通孔63H,63Hと,絶縁部材66の貫通孔66G及び破断部材63Xの貫通孔63Gを通じて,図3の下方から上方に向かって,電池ケース110の内圧F(図3参照)がかかる。そして,電池ケース110の内圧Fの上昇に伴って,空間Cとの気圧差により,ダイヤフラム64が,電池ケース110の外方(図3において上方)に押されて変形する。このとき,ダイヤフラム64の突出部64Aに溶接されている破断部材63Xのうち,絶縁部材66の貫通孔66Gの内側に位置している部位(溶接部63F及び切り欠き部63Eが含まれる部位)も,ダイヤフラム64の突出部64Aと共に,電池ケース110の外方(図3において上方)に押されて変形する。
そして,電池ケース110の内圧Fが電流遮断機構62の作動圧を超えると,図4に示すように,破断部材63Xが切り欠き部63Eの位置で破断し,ダイヤフラム64と正極集電端子63とが切り離される。これにより,ダイヤフラム64と電極体150との間の通電が遮断される。詳細には,「正極外部端子68」→「かしめ部材67」→「中継部材65」→「ダイヤフラム64」→「正極集電端子63」の経路で電極体150に流れる電流が遮断される。これにより,リチウムイオン二次電池1の充電(過充電)が停止する。
ここで,電流遮断機構62の作動によりダイヤフラム64が変形することで(図6において変形後のダイヤフラム64を二点鎖線で示す),正極内部端子構造体61には,発生したガスを安全弁120へと至らしめるガス排出路(第1ガス排出路に相当する)S2が形成される(図6の網掛け部分参照)。このガス排出路S2の前後方向に沿う鉛直面で切った縦断面の面積K1は,安全弁120の開口面積K2よりも大きい(K1>K2)。従って,このガス排出路S2を介して,開口した安全弁120から電池ケース110内で発生したガスを素早く排出することができる。また,このガス排出路S2は,電極体150が膨張しても塞がれることはない。電極体150の膨張は,正極集電端子63等により規制されるからである。なお,図6中では膨張後の電極体150を二点鎖線で示している。よって,このガス排出路S2が形成されることで,安全弁120までのガスの排出経路が確保される。
次に,安全弁120が設けられている位置について詳述する。図2に示すように,安全弁120は,封口蓋113の短手方向(前後方向)に沿う中央位置よりも前端114a側へ片寄って設けられている。なお,安全弁120は,負極端子構造体10と正極端子構造体60との間であって,封口体113の長手方向(左右方向)の中央位置に配置されている。
より詳細には,安全弁120は,その最外周部123aが,封口蓋113の短手方向に沿う幅寸法の1/3の距離だけ,封口蓋113の短手方向に沿う中央位置から前端114a側へ離れた位置に配されるように,前方へずらして設けられている。安全弁120の最外周部123aとは,楕円形状の安全弁120の外周部123において最も封口蓋113の外周縁114に近い部分のことである。本実施形態では,安全弁120の最外周部123aは,図7において太線で示す部分のことである。
ここで,安全弁120の片寄り量,すなわち封口蓋113の短手方向に沿う中央位置から前端114a側への安全弁120のオフセット量と,電池ケース110の内圧が異常に上昇したときの電池100の破損等との関係を調べた実験結果について,下記表1(段落[0055])に基づいて説明する。なお,オフセット量は,図7に示すように,封口蓋113の短手方向に沿う中央位置から前端114a側へ,封口蓋113の幅寸法の1/3の距離離れた位置(1/3位置)に安全弁120の最外周部123aが位置しているときには,1/3位置のオフセット量という(図7(d)参照)。同様に,封口蓋113の短手方向に沿う中央位置から前端114a側へ,封口蓋113の幅寸法の1/4の距離離れた位置(1/4位置)に安全弁120の最外周部123aが位置しているときには,1/4位置のオフセット量という(図7(c)参照)。同様に,封口蓋113の短手方向に沿う中央位置から前端114a側へ,封口蓋113の幅寸法の1/6の距離離れた位置(1/6位置)に安全弁120の最外周部123aが位置しているときには,1/6位置のオフセット量という(図7(b)参照)。
この実験のために用意した電池は,図7に示す,安全弁120の位置の異なる4つの電池と,1/3位置よりもさらに前端114a側にオフセットした電池である。図7に示す4つの電池とは,具体的には,図7(a)に示すように,安全弁120が封口蓋113の短手方向中央位置に設けられているもの(オフセットされていないもの)と,図7(b)に示すように,安全弁120が1/6位置に設けられているものと,図7(c)に示すように,安全弁120が1/4位置に設けられているものと,図7(d)に示すように,安全弁120が1/3位置に設けられているものである。
これらの電池について実験した結果,下記表1に示す結果が得られた。すなわち,安全弁120のオフセット量が1/4位置までである場合には,安全弁120の作動後にも電池ケース110の内圧の上昇が確認された。すなわち,膨張した電極体150により安全弁120の開口部122(図9参照)が閉塞されてしまい,ガスが電池ケース110の外へ排出されない不具合が生じた。これに対して,安全弁120のオフセット量が1/3位置を超えている場合には,安全弁120の作動後に,電池ケース110の内圧の上昇は確認されなかった。すなわち,電極体150が膨張しても安全弁120の開口部122(図9参照)が閉塞されることはなく,図8に実線で示すように,安全弁120の作動後に,内圧は下降した。
また,安全弁120のオフセット量が1/6位置までである場合には,電池ケース110における安全弁120以外の箇所に,変形や破損が生じた。すなわち,膨張した電極体150により安全弁120の開口部122(図9参照)が完全に閉塞されてしまい,その結果,図8に破線で示すように,内圧の上昇が止まらず,その上昇した内圧で電池ケース110が変形したり破損したりすることがあった。これに対して,安全弁120のオフセット量が1/4位置を超えている場合には,電池ケース110における安全弁120以外の箇所に,変形や破損が生じることはなかった。すなわち,電池ケース110が変形したり破損したりするほど内圧が上昇することはなかった。
Figure 2014154292
以上の結果より,安全弁120のオフセット量は,1/3位置を超えるものであることが望ましいことがわかる。言い換えれば,安全弁120の最外周部123aが,封口蓋113の短手方向に沿う幅寸法の1/3以上の距離,封口蓋113の短手方向に沿う中央位置から前端114a側へ離れた位置に配されるように,安全弁120を前方へずらして設けることが望ましいことがわかる。そこで,本実施形態の二次電池100では,上述した通り,安全弁120のオフセット量を,1/3位置にしているのである。なお,安全弁120を,封口蓋113の短手方向に沿う中央位置から後端114b(図2参照)側へオフセットしてもよい。
このように構成した本実施形態の二次電池100によれば,図9に示すように,安全弁120の作動時,開裂溝121の開裂により形成された開口部122は,電池ケース110の前方寄りの位置で開口する。そのため,扁平形状に捲回されている電極体150が膨張しても,電極体150の湾曲部151と電池ケース110との間には,空間S3(図9の網掛け部分参照)が残る。より詳細には,電極体150の湾曲部151と,電池ケース110のL字部110A(封口蓋113とケース本体部材111の側壁111aとが直交している部分)との間には,空間S3が残る。そして,この空間S3の上方で,前端114a寄りに設けられた安全弁120が開口している。すなわち,この空間S3は,安全弁120の開口部122を介して電池ケース110の外部と連通している。そのため,この空間S3は,ガスの排出経路として機能する。従って本実施形態の二次電池100によれば,膨張した電極体150により安全弁120の開口部122が閉塞されることはなく,ガスを電池ケース110外へ確実に排出することができる。
仮に,図10に示すように,電極体150が,電池ケース110のL字部110Aの内表面に接するほど膨張した場合には,安全弁120の開口部122は,膨張した電極体150により閉塞されることとなる。しかしこの場合には,図11に示すように,上昇した内圧により内側から押されて電池ケース110が外側へ膨らむように変形することで,膨張した電極体150と,電池ケース110との間に空間S4(図11の網掛け部分参照)が形成される。そのため,この空間S4をガスの排出経路として,ガスが安全弁120に至り,電池ケース110外へ排出されることとなる。従って,電池ケース110の内圧上昇を抑えることができ,電池100の変形や破損,破裂を防止することができる。
以上詳細に説明したように,実施形態の電池100は,正極板155及び負極板156がセパレータ157と共に扁平形状に捲回された電極体150と,上部に開口部111dを有して,電極体150の捲回軸が長手方向と平行になるように,電極体150を内部に収容する角型のケース本体部材111(電池ケース本体),及び,ケース本体部材111の開口部111dを閉塞する封口蓋113(電池ケース蓋)を備える電池ケース110と,ケース本体部材111の内部で電極体150に電気的に接続されるとともに,封口蓋113の外側へ延出される正負の電極端子部材(正極端子構造体60および負極端子構造体10)と,封口蓋113に設けられ,電池ケース110の内圧が上昇した場合に電池ケース110の内外を連通させて内圧を開放する安全弁120と,を備えている。この安全弁120は,その最外周部123aが,封口蓋113の短手方向に沿う中央位置から前端114aへ,封口蓋113の短手方向に沿う幅寸法の1/3の距離離れて配置されるように,前方へ片寄って設けられている。
従って,電池ケース110の内圧が上昇した場合には,図7(a)に示すように封口蓋113の短手方向に沿う中央位置に安全弁120の中心が来るように安全弁120が設けられている場合と比べて,封口蓋113の短手方向に沿う前端114aに寄った位置で,安全弁120が開口する(図9参照)。従って,扁平形状の電極体150が膨張しても,開口した安全弁120が電極体150により塞がれにくい。よって,電池ケース110の外部へ,確実にガスを排出して,電池100の変形や破損,破裂を抑えることができる。
しかも,負極端子構造体10には,R部15が形成されているため,負極側にガス排出路(図5のS1参照)を確保することができる。また,正極端子構造体60の電流遮断機構62が作動することにより,正極側にもガス排出路(図6のS2参照)を確保することができる。また,安全弁120が封口蓋113の前方にオフセット(図2参照)されているため,扁平形状の電極体150が膨張しても膨張した電極体150と電池ケース110のL字部110Aとの間に,ガス排出路(図9のS3参照)を確保することができる。従って,安全弁120の作動時には,確実にガスを外部へ排出することができる二次電池100とすることができる。
なお本実施形態の電池100は,この電池100による電気エネルギーを動力源の全部または一部に使用する車両に搭載することができる。「車両」としては,例えば,電気自動車,ハイブリッド自動車,プラグインハイブリッド自動車,ハイブリッド鉄道車両,フォークリフト,電気車いす,電動アシスト自転車,電動スクーターなどが挙げられる。その際には,この電池100を複数用いて組電池を構成する。以下,かかる構成の電池100を単電池とし,この単電池を複数,直列に接続してなる組電池の構成例について説明する。
図12に示すように,この組電池200は,複数個(典型的には10個以上,好ましくは10〜30個程度,例えば20個)のリチウムイオン二次電池(単電池)100を,それぞれの正極端子(正極端子構造体60)および負極端子(負極端子構造体10)が交互に配置されるように一つずつ反転させつつ,ケース20の幅広な面が対向する方向(積層方向)に配列されている。言い変えれば,複数の単電池100を,その第1主面100a(図13参照)同士を向い合せて,封口蓋113の短手方向に沿って並べて配列している。
配列された単電池100間には,冷却板201が挟み込まれている。この冷却板201は,使用時に各単電池100内で発生する熱を効率よく放散させるための放熱部材として機能するものである。冷却板201は,単電池100間に冷却用流体(典型的には空気)を導入可能な形状(例えば,鉛直方向に延びる溝が複数,平行に表面に設けられた形状)となっている。
上記のように配列させた単電池100の両端には,一対のエンドプレート(拘束板)202が配置されている(図12には一端側のみを表示)。配列された単電池100及び冷却板201は,両エンドプレート202の間に架け渡された締め付け用の拘束バンド(図示せず)によって,規定の拘束圧が加わるように拘束されている。
隣接する単電池100同士は,一方の単電池100の正極端子構造体60と他方の単電池100の負極端子構造体10とが,バスバー(接続部材)203によって電気的に接続されている。より詳しくは,バスバー203の一端に設けられた貫通孔に,一方の単電池100の正極締結ボルト70の軸部71を挿通させてナット204で締め付けるとともに,バスバー203の他端に設けられた貫通孔に,上記した一方の単電池100に隣接する他方の単電池100の負極締結ボルト30の軸部32を挿通させてナット204で締め付ける。これにより,一方の正極端子構造体60と他方の負極端子構造体10とを電気的に接続する。こうして,各単電池100を直列に接続して,所望の電圧の組電池200を構成する。なお,図12には単電池100を一列に配列した例を示しているが,単電池100は,二列以上に配列されていてもよい。
このように構成した組電池200では,一方の単電池100における安全弁120と,その単電池に隣接する単電池100における安全弁120とが,近接した状態で位置することとなる。すなわち,本実施形態の単電池100では,安全弁120が封口蓋113の端(前端114a)に片寄って設けられている。そのため,直列接続のために単電池100を一つおきに反転させて配列したときには,安全弁120を片寄りなく封口蓋113の短手方向中央位置に配した場合(図7(a)参照)よりも,隣り合う2つの安全弁120が近づいた状態で配置されることとなる。
従って,過充電等により電池100の内圧が異常に上昇した場合には,図13に示すように,一方の単電池100Xの安全弁120の開口部122からガス(図中の矢印a参照)が勢いよく外部へ排出されることにより,ベンリュリー効果でその付近が負圧となり,一方の単電池100Xに隣り合う他方の単電池100Yの安全弁120の開口部122からのガス(図中の矢印b参照)の放出が促進される。言い換えれば,一方の単電池100Xから放出されるガスによって,他方の単電池100Y内のガスが吸引される効果がある。従って,電池100の内圧が異常に上昇した場合のガスの排出性能が高い組電池とすることができる。
なお,図12に示す組電池200では,ガスの排出経路が安全弁120の上方に単電池100の配列方向に沿って形成されるため,安全弁120の左右両側の領域(図12において2点鎖線で示す領域P)を,配線などの設置スペースに利用することができる。
以上,本発明を実施形態に即して説明したが,本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく,その要旨を逸脱しない範囲で,適宜変更して適用できることは言うまでもない。例えば,上記実施形態では,電池として,リチウムイオン二次電池100を例示したが,ニッケル水素電池,ニッケルカドミウム電池等の他の種類の二次電池などにも,本発明の技術的思想を適用できる。また,安全弁120の形状は平面視楕円形状に限られない。例えば,平面視真円形状であってもよい。この場合も安全弁の最外周部が封口蓋113において1/3位置を超える程度に,安全弁を片寄らせて配置すればよい。
また,電極端子部材(正極端子構造体60,負極端子構造体10)は,ケース本体部材111の内部で電極体150に対して電気的に接続されるとともに,封口蓋113の外側へ延出されるものであれば,必ずしも,実施形態のように,内部端子(負極内部端子11,正極内部端子構造体61)と,外部端子(負極外部端子20,正極外部端子68)と,締結ボルト(負極締結ボルト30,正極締結ボルト70)と,ガスケット(ガスケット34,ガスケット72)と,インシュレーター(インシュレーター36,インシュレーター74)とから構成されている必要はない。
また上記実施形態では,正極側に電流遮断機構62を設けたが,電流遮断機構62のない正極端子構造体(例えば,負極端子構造体10と同じ構成のもの)を用いてもよい。また,電流遮断機構62は,電池ケース110の内圧上昇に伴ってダイヤフラム64が変形することにより正極集電端子63と正極外部端子68との電気的な接続が切断される構成であれば,適宜構成を変更してもよい。
また上記実施形態では,安全弁120の開口面積よりも,電流遮断機構62の作動により形成されたガス排出路S2(図6参照)の断面積の方が大きい構成としたが,安全弁120の開口面積を,電流遮断機構62の作動により形成されたガス排出路S2(図6参照)の断面積(前後方向に沿う鉛直面で切った断面積)と,R部15が設けられていることにより負極側に形成されるガス排出路S1(図5参照)の断面積(前後方向に沿う鉛直面で切った断面積)との合計よりも,大きくしてもよい。このようにすれば,正極側および負極側に確保されたガス排出路S1及びS2を通って安全弁120に至ったガスを,スムーズに安全弁120を通して電池ケース110の外へ排出することができる。
10…負極端子構造体(負極端子部材,電極端子部材)
11…負極内部端子
15…R部
60…正極端子構造体(正極端子部材,電極端子部材)
62…電流遮断機構
63…正極内部端子
64…ダイヤフラム
68…正極外部端子
100…リチウムイオン二次電池
110…電池ケース
111…ケース本体部材(電池ケース本体)
111d…開口部
113…封口蓋(電池ケース蓋)
114…前端
120…安全弁
123a…最外周部
150…電極体
151…湾曲部
155…正極板(電極板)
156…負極板(電極板)
157…セパレータ
S1…第2ガス排出路
S2…第1ガス排出路

Claims (3)

  1. 正負の電極板がセパレータと共に扁平形状に捲回された電極体と,
    上部に開口部を有して,前記電極体の捲回軸が長手方向と平行になるように,前記電極体を内部に収容する角型の電池ケース本体,及び,前記電池ケース本体の前記開口部を閉塞する電池ケース蓋を備える電池ケースと,
    前記電池ケース本体の内部で前記電極体に電気的に接続されるとともに,前記電池ケース蓋の外側へ延出される正負の電極端子部材と,
    前記電池ケース蓋に設けられ,前記電池ケースの内圧が予め定めた値を超えて上昇した場合に前記電池ケースの内外を連通させて内圧を開放する安全弁と,を備える二次電池であって,
    前記安全弁は,
    少なくともその一部が,前記電池ケース蓋の短手方向に沿う中央位置から端へ,前記電池ケース蓋の短手方向に沿う幅寸法の1/3以上の距離離れて配置されるように,片寄って設けられている
    ことを特徴とする二次電池。
  2. 請求項1に記載の二次電池であって,
    前記正負の電極端子部材のうち正極端子部材は,前記電池ケースの外側に位置する正極外部端子と,前記電池ケースの内側に位置する正極内部端子とが電気的に接続された構成とされ,
    前記二次電池は,前記電池ケースの内圧が作動圧を超えたときに前記電極体に流れる電流を遮断する電流遮断機構を備え,
    前記電流遮断機構は,前記正極外部端子と前記正極内部端子とを接続しているダイヤフラムが前記電池ケースの内圧を受けて変形することにより,前記正極外部端子と前記正極内部端子との導通を遮断すると共に,前記安全弁と前記電極体との間に第1ガス排出路を形成するものであり,
    前記ダイヤフラムの変形により形成される前記第1ガス排出路の断面積は,前記安全弁の開口面積よりも大きい
    ことを特徴とする二次電池。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の二次電池であって,
    前記正負の電極端子部材のうち負極端子部材は,前記電極体と前記電池ケース蓋との間に,扁平形状に捲回された前記電極体の湾曲部に沿って湾曲したR部を備え,
    前記R部と前記電池ケース蓋との間に,前記電極体から前記安全弁へ至る第2ガス排出路が形成されている
    ことを特徴とする二次電池。
JP2013021659A 2013-02-06 2013-02-06 二次電池 Pending JP2014154292A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013021659A JP2014154292A (ja) 2013-02-06 2013-02-06 二次電池

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013021659A JP2014154292A (ja) 2013-02-06 2013-02-06 二次電池

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014154292A true JP2014154292A (ja) 2014-08-25

Family

ID=51575986

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013021659A Pending JP2014154292A (ja) 2013-02-06 2013-02-06 二次電池

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2014154292A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018106904A (ja) * 2016-12-26 2018-07-05 トヨタ自動車株式会社 組電池
CN111630681A (zh) * 2018-01-23 2020-09-04 株式会社电装 电池组
US11616269B2 (en) 2019-02-14 2023-03-28 Lg Energy Solution, Ltd. Secondary battery and battery module

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018106904A (ja) * 2016-12-26 2018-07-05 トヨタ自動車株式会社 組電池
CN111630681A (zh) * 2018-01-23 2020-09-04 株式会社电装 电池组
US11616269B2 (en) 2019-02-14 2023-03-28 Lg Energy Solution, Ltd. Secondary battery and battery module

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9397372B2 (en) Sealed battery including current interrupting mechanism
US10128485B2 (en) Sealed secondary battery
JP5611251B2 (ja) 密閉型二次電池
JP4596289B2 (ja) 密閉型電池
KR101279994B1 (ko) 전극리드에 안전부재가 위치한 구조의 캡 어셈블리 및 이를 포함하고 있는 원통형 전지
JP5538114B2 (ja) 二次電池
EP2924763B1 (en) Secondary battery
KR101667966B1 (ko) 캡 조립체 및 이를 포함하는 이차 전지
US10205153B2 (en) Battery cell assembly of enhanced safety and battery module comprising the same
US9337459B2 (en) Sealed secondary battery
KR20100137904A (ko) 이차전지 및 그 모듈
KR102686170B1 (ko) 전지 및 그 관련장치, 제조방법 및 제조설비
JP2016189248A (ja) 角形二次電池及びそれを用いた組電池
KR20090131573A (ko) 배터리 과충전시 전원차단장치
JP2014056716A (ja) 密閉型二次電池
US20160072119A1 (en) Sealed secondary battery
JP2011090830A (ja) 2次電池
JP5110671B2 (ja) 円筒形電池
JP2014154292A (ja) 二次電池
JP2018037327A (ja) 密閉型二次電池
KR20140106326A (ko) 캡 조립체 및 이를 포함하는 이차 전지
WO2015163005A1 (ja) 蓄電装置
KR101121205B1 (ko) 이차전지
JP2007227283A (ja) 密閉型電池
KR20020021888A (ko) 이차전지의 안전장치