JP2002170447A - ノンハロゲン難燃性収縮チューブ - Google Patents

ノンハロゲン難燃性収縮チューブ

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JP2002170447A
JP2002170447A JP2000369012A JP2000369012A JP2002170447A JP 2002170447 A JP2002170447 A JP 2002170447A JP 2000369012 A JP2000369012 A JP 2000369012A JP 2000369012 A JP2000369012 A JP 2000369012A JP 2002170447 A JP2002170447 A JP 2002170447A
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shrinkable tube
halogen
retardant
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flame retardancy
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Katsuyoshi Ishida
克義 石田
Atsushi Suzuki
淳 鈴木
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Fujikura Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高い難燃性と良好な機械的特性とを合わせ有す
るとともに、ハロゲンを含まず焼却処分が可能なノンハ
ロゲン難燃性収縮チューブを提供する。 【解決手段】 ポリオレフィン系樹脂に、少なくともポ
リリン酸アンモニウム、イソシアヌル酸誘導体、モリブ
デン化合物および金属水酸化物が添加された樹脂組成物
を用いて収縮チューブを構成する。難燃剤の配合量を少
なくしても高い難燃性が得られるので、機械的特性の低
下が抑えられる。架橋助剤を配合してさらに難燃性を高
めても良い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種の電気絶縁
用、電線接続部や口出し部の絶縁保護用、各種部品のカ
バー用、あるいは結束用として好適に用いられる収縮チ
ューブに関し、特に難燃性が高いうえに、ハロゲンを含
まず焼却処分が可能であるノンハロゲン難燃性収縮チュ
ーブに関する。
【0002】
【従来の技術】収縮チューブは、樹脂製のチューブであ
って、加熱により収縮して被着体に密着する特性を有す
るもので、各種の電気絶縁被覆用、電線接続部や口出し
部の絶縁保護用、各種部品のカバー用、あるいは結束用
などに用いられている。
【0003】例えば、絶縁電力ケーブルの接続部の保護
用に従来から用いられている収縮チューブは、ポリエチ
レンなどのポリオレフィン系樹脂にカーボンブラックお
よび有機過酸化物などの架橋剤を混和した樹脂組成物を
チューブ状に成形し、加熱または電子線照射などにより
架橋した後に、用いたポリオレフィン系樹脂の融点以上
の温度においてチューブの口径を機械的に拡大(拡径)
し、拡大された口径を保ったまま冷却する方法により製
造されている。そして、このような収縮チューブは、加
熱されると口径方向に収縮し、架橋度が大きいほど強い
収縮が生じる特性を有する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、収縮チュー
ブの用途には電線が多いことから、電線に要求される高
難燃性を収縮チューブも満たすことが要求される。具体
的には、UL規格に制定されるVW−1に準処する難燃
試験に合格することが要求されるが、この難燃試験は垂
直燃焼試験であり比較的高い難燃性を有する樹脂組成物
でないと合格しない。そこで、収縮チューブに高難燃性
を付与するために、臭素系難燃剤を添加することが多
い。
【0005】しかしながら、臭素系難燃剤を添加した収
縮チューブは、ハロゲンである臭素を含んでいるため、
燃焼時にハロゲンガスを発生する。このため収縮チュー
ブが廃棄物となった場合に、これらの焼却処分による環
境汚染の問題が懸念されていた。このような不都合を解
決するためのものとして、ポリエチレン、エチレンー酢
酸ビニル共重合体などのポリオレフィン系樹脂に水酸化
マグネシウムなどの金属水酸化物を多量に配合したノン
ハロゲン系の難燃性樹脂組成物を用いることが提案され
ている。
【0006】しかしながら、このノンハロゲン系難燃性
樹脂組成物を用いて得られた収縮チューブにあっては、
十分な難燃性を得るために多量の金属水酸化物を配合し
ているため、引張強度、伸びなどの機械的特性が大きく
低下する欠点があり、実用性に欠ける新たな問題点が明
らかになった。
【0007】本発明は、前記事情に鑑みてなされたもの
で、高い難燃性を有するとともに、ハロゲンを含まず焼
却処分が可能であり、機械的特性に優れ、望ましくはU
L規格のVWー1に規定する難燃試験に合格するノンハ
ロゲン難燃性収縮チューブを提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題は、ポリオレフ
ィン系樹脂に、少なくともポリリン酸アンモニウム、イ
ソシアヌル酸誘導体、モリブデン化合物および金属水酸
化物が添加された樹脂組成物からなるノンハロゲン難燃
性収縮チューブによって解決できる。前記ポリオレフィ
ン系樹脂が、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン
−エチルアクリレート共重合体、およびエチレン−ブチ
ルアクリレート共重合体からなる群から選ばれる1種ま
たは2種以上であることが好ましい。
【0009】前記樹脂組成物に、さらにスズ化合物など
の難燃助剤あるいは架橋助剤を添加することにより、難
燃性をさらに向上させることができる。また、上記VW
ー1の難燃試験に合格するためには、ポリリン酸アンモ
ニウム、イソシアヌル酸誘導体、モリブデン化合物、金
属水酸化物の配合量を最適化し、さらにはこれに上記難
燃助剤、架橋助剤を追加配合することで可能になる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳しく説明する。
本発明でベース樹脂として用いられるポリオレフィン系
樹脂は、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、エ
チレン−エチルアクリレート共重合体(EEA)、エチ
レン−ブチルアクリレート共重合体(EBA)が好まし
い。これらの樹脂は1種単独で用いてもよく、あるいは
2種以上をブレンドして用いてもよい。
【0011】特に、エチレン−酢酸ビニル共重合体(E
VA)は難燃性を向上させ易い材料であるので、本発明
において好ましく用いられる。EVAを用いる場合は、
特にエチレンとの共重合に用いられる共単量体(酢酸ビ
ニル;VA)の含有量が15〜40重量%のものが好適
である。共単量体の含有量がこれより少ないと難燃性が
劣り、これより多いとベタつき(接着性)によりペレッ
トどうしがくっつき押出成形時の作業性が悪くなるので
好ましくない。
【0012】また、UL規格に規定されている電気特性
を満足できるようにするためには、VAの含有量を30
重量%以下とすることが好ましい。また、使用するポリ
オレフィン系樹脂のメルトフローレート(MFR)が
0.1〜10g/10分の範囲であることが好ましく、
これよりもMFRが大きいとベタつきにより押出成形が
難しくなり、小さいと押出成形時の樹脂圧が高くなりす
ぎて成形が難しくなる。
【0013】本発明においては、難燃剤としてポリリン
酸アンモニウムと、イソシアヌル酸誘導体と、モリブデ
ン化合物と金属水酸化物が併用される。ポリリン酸アン
モニウムとしては、特に限定されるものではないが、重
合度が200〜1000であるものが好適であり、なか
でも表面がメラミン樹脂等で被覆された易流動性の粉末
状で水に難溶性のポリリン酸アンモニウムが望ましい。
このポリリン酸アンモニウムは、ポリオレフィン系樹脂
に対して少量の配合で高い難燃性を付与するものであ
る。
【0014】イソシアヌル酸誘導体の具体的な化合物と
しては、ジアリルイソシアヌル酸、モノアリルイソシア
ヌル酸などが挙げられ、これらの1種または2種以上の
混合物が用いられる。モリブデン化合物としては、例え
ば三酸化モリブデン等の酸化物、二硫化モリブデン等の
硫化物、ジモリブデン酸アンモニウム、モリブデン酸カ
ルシウム、モリブデン酸亜鉛、モリブデン酸カリウム、
モリブデン酸ナトリウムなどのモリブデン酸塩などが挙
げられる。
【0015】ポリリン酸アンモニウムの添加量は、ポリ
オレフィン系樹脂100重量部に対して10重量部以上
50重量部以下が好ましい。添加量が10重量部未満で
は十分な難燃性が得られず、50重量部を越えると引っ
張り強度や伸びといった機械特性の劣化が大きくなるの
で好ましくない。
【0016】イソシアヌル酸誘導体の添加量は、ポリオ
レフィン系樹脂100重量部に対して0.5重量部以上
3重量部以下とするのが好ましい。添加量が0.5重量
部未満では好ましい難燃性が得られず、3重量部を越え
ると難燃性が飽和して更なる向上は期待できず、かえっ
てコスト高となるので好ましくない。
【0017】モリブデン化合物の添加量は、ポリオレフ
ィン系樹脂100重量部に対して5重量部以上30重量
部以下が好ましい。モリブデン化合物の添加量が5重量
部未満では好ましい難燃性が得られず、また30重量部
を越えて添加しても原材料費が増大するだけで更なる難
燃性の向上はあまり望めない。
【0018】さらに、金属水酸化物としては、水酸化マ
グネシウム、水酸化アルミニウム、水酸化カルシウムな
どが用いられ、特に水酸化マグネシウムが好ましく、ポ
リオレフィン系樹脂との親和性や熱分解特性改善等の理
由から、ステアリン酸等の高級飽和脂肪酸によって表面
処理された水酸化マグネシウムや、予めモリブデン化合
物で金属水酸化物を表面処理したモリブデン処理金属水
酸化物を用いることも好ましい。金属水酸化物の添加量
は、ポリオレフィン系樹脂100重量部に対して5〜3
0重量部が好ましく、5重量部未満では添加効果が得ら
れず、30重量部を越えると機械的特性が低下する。
【0019】さらに、必要に応じて上記難燃性樹脂組成
物には、難燃助剤として、スズ化合物を添加してもよ
い。このスズ化合物としては、スズ酸亜鉛、ヒドロキシ
スズ酸亜鉛などが用いられる。スズ化合物の添加量は、
ポリオレフィン系樹脂100重量部に対して、0.5〜
30重量部が好ましく、0.5重量部未満では添加効果
が得られず、30重量部を越えると機械的特性が低下す
る。
【0020】また、上記したポリリン酸アンモニウム、
イソシアヌル酸誘導体、モリブデン化合および金属水酸
化物に加えて架橋助剤を添加することにより、さらに難
燃性を向上させることができる。ここでいう架橋助剤
は、従来、過酸化物架橋における共架橋剤として使用さ
れているものであり、本発明における樹脂組成物の難燃
性向上に寄与するものである。
【0021】例えば、ベース樹脂であるポリオレフィン
系樹脂としてEVAを使用する場合は、メタクリル酸亜
鉛塩を少量添加すると、EVAの酸素指数が向上し、燃
焼時における樹脂組成物のドリップが抑制され、またチ
ャー生成も促進されるので、さらに難燃性が向上する。
このような難燃性に寄与する架橋助剤としては、上記に
挙げたメタクリル酸亜鉛塩の他にも、メタクリル酸マグ
ネシウム、アクリル酸亜鉛塩などを好ましく用いること
ができる。
【0022】この架橋助剤の添加量は、ポリオレフィン
系樹脂100重量部に対して1重量部以上20重量部以
下が好ましい。架橋助剤の添加量が少なすぎると難燃性
を向上させるうえでの添加効果が得られず、多すぎると
引張伸び特性が低下する。
【0023】さらに老化防止剤を添加することが好まし
い。老化防止剤としては特に限定されないが、例えばフ
ェノール系、アミン系のもの等を好ましく用いることが
できる。老化防止剤の添加量は少なすぎると添加効果が
得られず、多すぎるとブルーミングやブリード・アウト
が生じることがあるので、ポリオレフィン系樹脂100
重量部に対して0.1重量部以上10重量部以下が好ま
しい。
【0024】また収縮チューブを製造する際には、樹脂
組成物を架橋させる必要があるので、そのための架橋剤
や架橋促進剤を必要に応じて添加しておく。例えば化学
的架橋方法を採用する場合には、架橋剤として、ジクミ
ルパーオキサイド(DCP)や、2,5−ジメチル−ジ
−t−ブチルペルオキシヘキサンなどの有機過酸化物を
添加しておき、チューブ状に押出成形した後、加熱加圧
して架橋させる。
【0025】あるいはチューブ状に成形した後に、高エ
ネルギーの電子線やγ線を照射することによって架橋さ
せることもでき、この場合は、架橋促進剤として、トリ
メチロールプロパントリメタクリレート(TMPTM
A)等の多官能モノマーを添加することが好ましい。収
縮チューブでは、架橋度が大きいほど強い収縮が生じる
が、室温での形状維持特性が低下するので、形状維持特
性を損なわずに所望する程度の収縮が生じるように、架
橋剤の配合量および/または架橋時間を適宜設定し、最
適の架橋度合い(ゲル分率)とすることが好ましい。
【0026】また、上記の配合剤以外にも、紫外線吸収
剤、銅害防止剤、顔料、染料その他の着色剤、少量のタ
ルクなどの無機物微粉末など、用途に応じて適宜の添加
剤を配合することができる。またこれらの添加剤はハロ
ゲンや、特に鉛(Pb)を含まないもの、カドミウム
(Cd)などの有害な重金属を含まないものを選択す
る。
【0027】そして、UL規格VW−1に制定される垂
直燃焼試験に合格する程度の高難燃性を達成するために
好ましい難燃剤の添加量は、ポリオレフィン系樹脂10
0重量部に対して、ポリリン酸アンモニウム20〜50
重量部、イソシアヌル酸誘導体10〜30重量部、モリ
ブデン化合物10〜30重量部および金属水酸化物5〜
30重量部の範囲で定められ、これにスズ化合物、架橋
助剤を追加添加した場合では上の3種の難燃剤を減量す
ることもでき、必要とされる難燃性、機械的特性、用途
に応じて適宜変更することができる。
【0028】本発明のノンハロゲン難燃性収縮チューブ
は、上述した配合の樹脂組成物をチューブ状に成形し、
加熱加圧または電子線照射などにより架橋した後に、ベ
ース樹脂として用いたポリオレフィン系樹脂の融点以上
の温度でチューブの口径を拡大(拡径)し、拡大された
口径を保ったまま冷却することにより得られる。このよ
うな本発明の収縮チューブは、難燃剤として添加されて
いるポリリン酸アンモニウム、イソシアヌル酸誘導体と
モリブデン化合物と金属水酸化物との相乗効果により、
難燃性が大きく向上する。また、これらの難燃剤の配合
量を最適化すればUL規格VWー1に準処する垂直難燃
試験に合格できるほどの高難燃性を達成することができ
る。また、さらに架橋助剤を添加すれば、難燃性をより
向上させることができる。
【0029】また、難燃剤の配合量が少なくとも高い難
燃性が得られるので、樹脂組成物の引張強度、伸びなど
の機械的特性の低下が少なく、得られる収縮チューブの
機械的強度が高いものとなる。さらに、ここで用いられ
る難燃剤等の添加剤は、すべて着色が可能であり、好み
の色調の熱収縮チューブを得ることができる。
【0030】さらに、従来の臭素系難燃剤を使用せず
に、電線に要求される高難燃性を達成できるものである
ので、電線分野の用途に好適に用いることができ、ハロ
ゲンを含んでいないので燃焼時に有害なガスを発生せ
ず、焼却処分が可能である。また、電線分野における電
気絶縁用、電線接続部や口出し部の絶縁保護用としての
用途だけでなく、各種部品等のカバー用、各種部品等の
結束用等の用途にも好適である。
【0031】
【実施例】以下、具体的な実施例を示して本発明の効果
を明らかにする。下記表1に示す配合割合(単位:重量
部)で各種成分を配合し、混練機で混練して樹脂組成物
を得た。ベース樹脂となるポリオレフィン系樹脂として
は、酢酸ビニル含有量が17重量%であり、MFRが
0.8g/10分であるEVAを用いた。
【0032】ポリリン酸アンモニウムとしては、重合度
が200〜1000のもの(「ホスタフラム」商品名
ヘキスト社製)を用いた。イソシアヌル酸誘導体として
は、ジアリルイソシアヌル酸とモノアリルイソシアヌル
酸の混合物を用いた。モリブデン(Mo)化合物として
は、オクタモリブデン酸アンモン(日本無機化学社製)
を用いた。スズ化合物としては、ヒドロキシ錫酸亜鉛を
用いた。金属水酸化物には、水酸化マグネシウムを用い
た。
【0033】架橋助剤としては、メタクリル酸亜鉛塩を
用いた。老化防止剤としては、フェノール系老化防止剤
(商品名:イルガノックス1010)を用いた。架橋剤
としてはTMPTMAを用いた。銅害防止剤としては、
CDA−1(商品名、旭電化社製)を用いた。
【0034】得られた樹脂組成物について、UL224
規格に準処する引張強度および伸びを測定した。その結
果を下記表1に示す。また難燃性の評価はUL224規
格に準じて行い、電子線架橋した収縮チューブを用い
て、UL規格VW−1に制定される垂直燃焼試験を行っ
た。10本の収縮チューブについて同様の試験を行った
結果、合格した本数を表1に示す。なお、収縮チューブ
の規格であるUL224規格の定格温度125℃、定格
電圧600Vグレードでは、引張強度が1MPa以上
で、伸びが200%以上で、垂直燃焼試験に合格するこ
とが要求される。
【0035】
【表1】
【0036】表1の結果より、機械的特性が優れ、難燃
性も良好であり、特に、配合例4〜6では良好な難燃性
が得られるとともに、引張強度および伸びも良好であ
り、UL224規格の定格温度125℃、定格電圧60
0Vグレードを満足できる収縮チューブが得られた。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ベ
ース樹脂としてポリオレフィン系樹脂を用い、難燃剤と
してポリリン酸アンモニウムとイソシアヌル酸誘導体と
モリブデン化合物と金属水酸化物を併用した樹脂組成物
を用いて収縮チューブを構成することにより、高い難燃
性と優れた機械的強度とを有するとともに、ハロゲンを
含んでいないので燃焼時に有害ガスを発生せず、焼却処
分が可能なノンハロゲン難燃性収縮チューブが得られ
る。また、これら難燃剤の配合量を最適化すれば、UL
規格のVWー1に定める難燃試験に合格する程度の高度
の難燃性を得ることも可能である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08K 5/3477 C08K 5/3477 C08L 23/08 C08L 23/08 C09K 21/02 C09K 21/02 21/10 21/10 21/14 21/14 F16L 11/04 F16L 11/04 H01B 17/56 H01B 17/56 J Fターム(参考) 3H111 AA02 BA15 CA57 CB02 DA26 DB23 EA04 4F071 AA15 AA28 AA33 AB18 AB19 AB25 AC12 AH12 BA01 BC05 4H028 AA07 AA08 AA10 AA12 AA30 AA42 BA06 4J002 BB061 BB071 BF031 BG041 BG051 DE079 DE089 DE098 DE149 DE188 DG028 DH056 EU197 FD030 FD136 FD140 FD150 GT00 5G333 AA10 AA13 AB22 BA01 CB13 DA03 DA11 DA21

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリオレフィン系樹脂に、少なくともポ
    リリン酸アンモニウム、イソシアヌル酸誘導体、モリブ
    デン化合物および金属水酸化物が添加された樹脂組成物
    からなるノンハロゲン難燃性収縮チューブ。
  2. 【請求項2】 前記ポリオレフィン系樹脂が、エチレン
    −酢酸ビニル共重合体、エチレン−エチルアクリレート
    共重合体、およびエチレン−ブチルアクリレート共重合
    体からなる群から選ばれる1種または2種以上である請
    求項1記載のノンハロゲン難燃性収縮チューブ。
  3. 【請求項3】 前記樹脂組成物に、さらに難燃助剤とし
    てスズ化合物が添加されたことを特徴とする請求項1ま
    たは2に記載のノンハロゲン難燃性収縮チューブ。
  4. 【請求項4】 前記樹脂組成物に、さらに架橋助剤が添
    加されたことを特徴とする請求項1または2に記載のノ
    ンハロゲン難燃性収縮チューブ。
JP2000369012A 2000-12-04 2000-12-04 ノンハロゲン難燃性収縮チューブ Withdrawn JP2002170447A (ja)

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