JP2002170155A - カップ式飲料自動販売機 - Google Patents

カップ式飲料自動販売機

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JP2002170155A
JP2002170155A JP2000364997A JP2000364997A JP2002170155A JP 2002170155 A JP2002170155 A JP 2002170155A JP 2000364997 A JP2000364997 A JP 2000364997A JP 2000364997 A JP2000364997 A JP 2000364997A JP 2002170155 A JP2002170155 A JP 2002170155A
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beverage
taste
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JP2000364997A
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English (en)
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Teruo Niwada
照夫 庭田
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Toshiba Electric Appliances Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Electric Appliances Co Ltd
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  • Beverage Vending Machines With Cups, And Gas Or Electricity Vending Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】商品選択ボタンを操作した後の待ち時間の間で
あっても、一定時間内であれば、飲料の味についての設
定の変更を可能にする。 【解決手段】ファンクションボタンにより飲料の味が設
定され、かつ商品選択ボタンにより飲料種が選択設定さ
れたときに、ファンクションボタンで設定が可能な最少
ランクの量だけ原料を原料キャニスターから保留シュー
ト内に繰り出し、搬送機構によりカップをその原料キャ
ニスターの配置ポジションに搬送し、この搬送の間だけ
セレクションボタンの設定変更を可能にし、その設定変
更が行なわれたときに、保留シュート内の原料の量がそ
の設定変更により設定されたランクの量となるようにそ
の残量分の原料を繰り出して保留シュート内に加算し、
カップが原料キャニスターの配置ポジションに到達する
のに合わせてその保留シュート内の原料をカップ内に投
入させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、カップ内に飲料
の原料および飲料生成用の液体を供給して飲料を調理
し、この調理した飲料を前記カップを介して顧客に提供
するカップ式飲料自動販売機に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の自動販売機においては、その機
体内に複数の原料キャニスターが配設され、これら原料
キャニスター内に飲料の原料であるコーヒー粉末、砂
糖、ミルク等がそれぞれ個別に収容されている。
【0003】さらに機体内には、カップを保持して水平
なX―Y方向に搬送してそのカップを選択指定された所
定の各ポジションに搬送して配置させる搬送機構および
飲料生成用の湯水等の液体を放出するための液体放出機
構が設けられている。
【0004】機体の前面には開閉扉が設けられ、この開
閉扉に飲料種を選択するための飲料種選択設定手段とし
て複数の選択ボタンが、またその飲料種の味(濃度を含
む)を選択するための味調整設定手段として複数のファ
ンクションボタンが設けられている。さらに機体内には
その機体内の各機器に対する制御を行なう制御手段が設
けられ、また機体の前面の開閉扉にはカップ取出用の販
売口が形成され、この販売口の内側にベンドステージが
設けられている。
【0005】このような自動販売機を利用するときに
は、まず顧客が貨幣投入口に所定金額以上の貨幣を投入
し、ファンクションボタンを操作して味の設定を行な
う。そしてこの味の設定後に選択ボタンを操作して所望
の飲料種を選択する。
【0006】飲料種の選択操作を行なうと、制御手段に
よる制御で機体内の搬送機構が動作し、この搬送機構が
所定のポジションにおいてカップを保持するとともに、
このカップを飲料種の設定に応じた所定の原料キャニス
ターの配置ポンジションに順次搬送する。
【0007】そしてカップが原料キャニスターの配置ポ
ジションに配置したときに、その原料キャニスターから
所定の原料が前記ファンクションボタンの操作により設
定された味に応じる量だけカップ内に供給される。
【0008】この後、カップは搬送機構によりベンドス
テージのポジションに搬送され、このポジションにおい
てカップ内に液体放出機構から飲料生成用の液体、例え
ば熱湯が供給され、さらにカップ内の内容物が撹拌機構
により撹拌されてファンクションボタンで設定された所
望の味の飲料が調理される。そしてこの飲料入りのカッ
プを顧客が販売口から取り出す。
【0009】なお、味調整設定手段が無操作のまま飲料
種選択設定手段が操作されたときには、標準の味が自動
的に設定されて標準の味の飲料が調理される。
【0010】ところで、この種の飲料自動販売機におい
ては、できるだけ飲料の調理工程に要する時間を縮めて
顧客の待ち時間を短くすることが要求されている。この
ようなことから近年においては、各原料キャニスターに
対して保留シュートが設けられ、ファンクションボタン
で味の設定が行なわれた直後に所定の原料キャニスター
からその設定に応じた量の原料を保留シュート内に排出
してカップの移動を待機し、カップがその所定の原料キ
ャニスターのポジションに到達したときにその保留シュ
ート内の原料を一気にカップ内に供給して飲料の調理工
程時間を短縮する手段が採られるようになってきてい
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】このような飲料自動販
売機においては、飲料の調理工程時間が短縮し、顧客が
飲料を得るまでの待ち時間が短くなる。ところが、味調
整設定手段を操作したときに原料の排出量が決定されて
しまい、したがって一旦、味調整設定手段を操作してし
まうとその後の変更が受け付けられない。
【0012】顧客が味調整設定手段を操作した後の待ち
時間の間に、飲料の濃度や添加物についての味の設定を
変更したくなるようなことが往々に生じるが、従来の飲
料自動販売機においては、一旦、味調整設定手段により
味を設定して飲料種選択設定手段を操作してしまうと、
その後の変更がきかず、顧客に対するサービス性が不充
分となっている。
【0013】この発明はこのような点に着目してなされ
たもので、その目的とするところは、味を設定して飲料
種選択設定手段を操作した後の待ち時間の間であって
も、一定時間内であれば、飲料の味についての設定を変
更することができるサービス性に優れたカップ式自動販
売機を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明はこのような目
的を達成するために、飲料生成用の原料が収容された複
数の原料キャニスターと、各原料キャニスターに対応し
て設けられ、その原料キャニスターから繰り出される原
料を一時的に保留する保留シュートと、カップを所定の
各ポジションに搬送する搬送機構と、飲料種を選択して
設定する飲料種選択設定手段と、飲料に用いる原料の量
を複数のランクに増減して飲料の味を設定する味調整設
定手段と、味調整設定手段により飲料の味が設定され、
かつ飲料種選択設定手段により飲料種が選択設定された
ときに、その飲料種に対応する原料キャニスター内の原
料を、味調整設定手段で設定が可能な最少ランクの量だ
け保留シュート内に繰り出し、かつ搬送機構によりカッ
プをその選択された飲料種に応じる原料キャニスターの
配置ポジションに搬送し、この搬送の間だけ味調整設定
手段の設定変更を可能にし、その設定変更が行なわれた
ときに、前記保留シュート内の原料の量がその設定変更
により設定されたランクの量となるように、原料キャニ
スター内からその分の原料を繰り出して保留シュート内
に加算し、カップが原料キャニスターの配置ポジション
に到達するのに合わせてその保留シュート内の原料をカ
ップ内に投入させる制御手段とを具備するようにしたも
のである。
【0015】味調整設定手段による飲料の味が設定され
ずに飲料種選択設定手段による飲料種の選択設定が先行
した場合には、カップがその飲料種に対応する原料キャ
ニスターの配置ポジションに到達するまでの間、味調整
設定手段による味の設定操作の有無を監視し、その操作
がないときには、保留シュート内の原料の量が標準のラ
ンクの量となる設定を自動的に行なって原料キャニスタ
ー内からその分の原料を繰り出して保留シュート内に加
算させるようにしている。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施形態につ
いて図面を参照して説明する。
【0017】図1にはカップ式飲料自動販売機の正面図
を示してあり、この自動販売機の機体1は前面が開放す
る箱形状をなし、この機体1の前面に開閉扉2が回動自
在に枢着され、この開閉扉2に貨幣投入口3、釣り銭返
却口4、販売口5等が設けられている。
【0018】さらに、開閉扉2の前面には設定操作部6
が設けられ、この設定操作部6に商品としての飲料種を
選択するための飲料種選択設定手段として、例えば図2
に示すように、ミルク、砂糖入りのホットコーヒーを選
択するためのボタン7a、ミルク入りのホットコーヒー
を選択するためのボタン7b、砂糖入りのホットコーヒ
ーを選択するためのボタン7c、添加物なしのブラック
のホットコーヒーを選択するためのボタン7d等の選択
ボタン7が設けられ、また味調整設定手段として、コー
ヒーの濃度を1〜5段階のランク別に別けて設定するた
めのボタン8a,8b、砂糖の量を1〜5段階のランク
別に別けて設定するためのボタン9a,9b、ミルクの
量を1〜5段階のランク別に別けて設定するためのボタ
ン10a,10b等のファンクションボタン8,9,1
0が設けられている。そしてその各ファンクションボタ
ン8,9,10による設定のランクを光の点灯で表示す
るインジケータ11,12,13が設けられている。
【0019】機体1内の奥方上部には、図3に示すよう
に、複数の原料キャニスター14が横に並列して設けら
れ、これら原料キャニスター14内に飲料の原料として
のコーヒーの粉末、ミルクの粉末、砂糖の粉末等がそれ
ぞれ個別に収容されている。
【0020】各原料キャニスター14の前面下部には排
出筒15がその下方に延びるように設けられ、また各原
料キャニスター14の内底部には図4に示すように、排
出機構として螺旋状をなす排出体16が設けられ、この
排出体16がモータ17に連動して回転し、原料キャニ
スター14内の原料がその排出体16の回転量に応じる
量だけ前記排出筒15から排出されるようになってい
る。
【0021】各排出筒15の下部には保留シュート27
が設けられ、この保留シュート27はフレーム19に設
けられた昇降駆動機構により上死点と下死点との間を上
下に移動するように駆動され、その上下動のストローク
幅がSとなっている。
【0022】各保留シュート27の内部にはシャッタ弁
32が設けられ、このシャッタ弁32は楕円形をなし、
その両側部には図5に示すように直列状に支軸32a,
32bが一体に形成され、これら支軸32a,32bが
保留シュート27を構成する上部筒28と下部筒29と
の接合部分に形成された軸受33を介して回動自在に支
持されている。
【0023】そしてこのシャッタ弁32の周縁が保留シ
ュート27の内周面に当接するほぼ水平な状態のときに
保留シュート27内が上下に仕切られ、この状態からシ
ャッタ弁32が支軸32a,32bを支点に回動してほ
ぼ起立することにより、保留シュート27内が開放され
てその上下部が連通するようになっている。
【0024】シャッタ弁32の一方の支軸32aの端部
にはその軸方向と直角にアーム36が一体に形成され、
また保留シュート27の外側部にはばね収容筒37が形
成され、このばね収容筒37内にコイルばね38が収納
され、このコイルばね38の下端部が前記アーム36に
弾性的に当接し、この当接によりシャッタ弁32が支軸
32a,32bを支軸とする一回動方向に弾性的に付勢
され、この付勢力でシャッタ弁32がほぼ水平な状態に
保持されて保留シュート27内が上下に仕切られてい
る。
【0025】コイルばね38内にはその下端部からゴム
等の弾性部材で形成された芯棒40が挿入されている。
この芯棒40はコイルばね38の下端部からばね収容筒
37内に達する長さを有し、またこの芯棒40は下端部
に鍔状の受け座40aを一体に有し、この受け座40a
でコイルばね38の下端部が支持されている。
【0026】そして前記受け座40aの下面に凹部40
bが形成され、また前記アーム36にその凹部40bに
対応する凸部36bが形成され、その凹部40bと凸部
36bとの係合により芯棒40がコイルばね38ととも
にアーム36に支持されている。
【0027】このように、コイルばね38内に弾性部材
で形成された芯棒40が挿入されることにより、コイル
ばね38が万一破損したようなときにその破片の周囲へ
の飛散、つまりカップ内への落下進入を防止することが
できる。
【0028】フレーム19の下部には、各保留シュート
27に対応して複数の係止片39が設けられ、各保留シ
ュート27が上死点の位置から下死点の位置に下降する
ときに、その下死点に達する直前において、各保留シュ
ート27のシャッタ弁32のアーム36がその対応する
係止片39に当接し、この当接でシャッタ弁32が前記
コイルばね38の弾性力に抗してほぼ水平な状態から起
立する状態に回動し、これにより保留シュート27内が
その上部から下部に亘って連通する開放状態に変化す
る。
【0029】保留シュート27の上端側の開口部内に
は、原料キャニスター14の排出筒15が挿入されてい
る。排出筒15は保留シュート27が上死点に位置して
いるときに、その保留シュート27の周壁とLの長さの
幅でラップし、このラップ幅Lと保留シュート27の上
下動のストローク幅Sとの関係が、L>Sとなってい
る。
【0030】したがって保留シュート27が上死点から
下死点にまで下降しても、保留シュート27は排出筒1
5から離脱せず、排出筒15と保留シュート27との接
続状態が保持される。
【0031】保留シュート27を昇降させる昇降駆動機
構は、保留シュート27を支持した可動体45と、この
可動体45を昇降自在に支持したガイドピン46と、可
動体45を駆動してガイドピン46に沿って昇降させる
駆動源としてのギアードモータ47とで構成されてい
る。
【0032】一方、図3に示すように、機体1内の前部
には、開閉扉2の販売口5に対向してベンドステージ5
0が設けられ、このベンドステージ50の上方部に撹拌
機構51が設けられ、また並列した原料キャニスター1
4の前方側の下方の空間部には搬送機構52が設けられ
ている。
【0033】撹拌機構51は上下に昇降するインペラ5
5を有し、また搬送機構52はカップを保持する移動ス
テージ56およびこの移動ステージ56をX―Y方向に
移動させる移送ガイド機構57を有し、移動ステージ5
6で保持したカップを移送ガイド機構57の動作で所定
の各ポジションに順次搬送するようになっている。そし
てベンドステージ50にはカップの配置の有無を例えば
光学的に検出する検出センサ58が設けられている。
【0034】また、機体1内の奥方隅部には、飲料生成
用の液体を放出する液体放出機構として電磁弁59を備
える温水器60が設けられている。そしてこの温水器6
0の電磁弁59からホース61が導出され、このホース
61がベンドステージ50内に導入されている。また温
水器60と並列して製氷機62が設けられ、この製氷機
62からホース63が導出され、このホース63がベン
ドステージ50内に導入されている。
【0035】図6には制御回路の構成を示してあり、6
5がマイクロコンピュータを内蔵した制御手段としての
制御部で、この制御部65に飲料種選択設定手段として
の選択ボタン7、味調整設定手段としてのファンクショ
ンボタン8,9,10、カップの有無を検出する検出セ
ンサ58が接続されている。そして各ボタン7〜10に
対する操作に応じる信号および検出センサ58の検出信
号が制御部65に出力され、この出力信号に基づいて制
御部65により各原料キャニスター14の排出体16を
駆動するモータ17、各保留シュート27を駆動するギ
アードモータ47、撹拌機構51、搬送機構52、温水
器60の電磁弁59等がそれぞれ所定のプログラムに従
って制御されるようになっている。
【0036】次に、このように構成されたカップ式飲料
自動販売機の動作について図7に示すタイムチャートを
参照して説明する。
【0037】いま、自動販売機を利用する顧客が例えば
砂糖およびミルク入りのホットコーヒーを所望したとす
る。この場合、顧客は、まず貨幣投入口3に貨幣を投入
する。そしてファンクションボタン8,9,10を押圧
操作してホットコーヒーの味の設定を行なう。
【0038】例えばコーヒーの濃度を標準より1ランク
高い第4のランクの濃度にし、砂糖を標準より1ランク
低い第2のランクに減量し、ミルクを標準より2ランク
高い第5のランクに増量する設定とするときには、ボタ
ン8a,8bを操作してコーヒーの濃度についての設定
を行ない、ボタン9a,9bを操作して砂糖量について
の設定を行ない、ボタン10a,10bを操作してミル
ク量についての設定を行なう。このような味調整の設定
操作が行なわれたときには、各インジケータ11,1
2,13におけるその設定のランク領域部が点灯する。
【0039】ファンクションボタン8,9,10による
味の設定を行なった後には、飲料種選択の設定として、
選択ボタン7のうちの所望した砂糖およびミルク入りの
ホットコーヒーに対応するボタン7aを押圧操作する。
【0040】この操作に応じて制御部65による制御
で、コーヒー、砂糖、ミルクのそれぞれの原料キャニス
ター14の排出体16がモータ17を介して駆動され、
その各原料キャニスター14内から原料としてのコーヒ
ーの粉末、砂糖の粉末、ミルクの粉末がそれぞれ繰り出
される。
【0041】この場合、その繰り出しの各量は、ファン
クションボタン8,9,10での設定に関わらず、最少
ランクのMin値の量に制御される。
【0042】各原料キャニスター14から繰り出された
原料は、排出筒15を通して保留シュート27内に導入
される。原料の受け入れを待機する保留シュート27は
上死点の位置に配置し、内部が図8(A)に示すように
ほぼ水平の姿勢にあるシャッタ弁32により閉止されて
いる。したがって原料キャニスター14から繰り出され
た原料は、保留シュート27内に一時的に保留される。
【0043】また、選択ボタン7aが操作されたときに
は、制御部65の制御で搬送機構52が動作し、まず移
動ステージ56がカップケース(図示せず)の下方のポ
ジションに搬送され、このポジションにおいてカップケ
ースから所定のサイズのカップが移動ステージ56に供
給される。
【0044】そしてこの後、カップを保持した移動ステ
ージ56がコーヒーの原料が収容されている原料キャニ
スター14の配置ポジションに搬送される。
【0045】選択ボタン7aを操作してからカップがコ
ーヒーの原料キャニスター14の配置ポジションに搬送
されるまでの間は、コーヒーの濃度についての味の設定
変更が許容され、これがコーヒーのファンクションボタ
ン8におけるインジケータ11の点滅により表示され
る。
【0046】そしてこの間に、コーヒーのファンクショ
ンボタン8a,8bを操作して味の設定を当初の第4の
ランクの濃度から例えば第5のランクの濃度に変更する
と、そのデータが制御部65に送られ、これに基づいて
制御部65による制御でコーヒーの原料キャニスター1
4の排出体16が所定時間駆動され、所定量の原料が繰
り出され、この原料が保留シュート27内に導入され、
既に導入されている原料に加算される。
【0047】この際、原料キャニスター14から繰り出
される原料の量は、第5のランクの濃度に対応する量か
ら保留シュート27内に既に導入されている第1のラン
クの濃度に対応するMin値の量を差し引いた量であ
る。したがって、保留シュート27内には原料の加算に
よって第5のランクの濃度に対応する量の原料が保留さ
れる。
【0048】例えば第1のランクの量が2.0g、第5
のランクの量が3.5gであるとすると、その差(3.
5−2.0)である1.5g分が追加して加算され、保
留シュート27内には第5のランクの量である3.5g
の原料が保留される。
【0049】なお、コーヒーの濃度についての味の設定
変更が行なわれなかった場合、つまり当初の第4のラン
クの濃度の設定が維持された場合には、原料キャニスタ
ー14から繰り出される原料の量は、第4のランクの濃
度に対応する量から保留シュート27内に既に導入され
ている第1のランクの濃度に対応するMin値の量を差
し引いた量に制御され、保留シュート27内には第4の
ランクの濃度に対応する量の原料が保留される。
【0050】カップを保持した移動ステージ56がコー
ヒーの原料キャニスター14の配置ポジションに搬送さ
れたときには、保留シュート27がギアードモータ47
により駆動されて上部位置から下降し、この下降に伴い
図4に鎖線で示すように、保留シュート27の下端部が
カップC内に進入する。
【0051】原料シュート27が下部位置に達する直前
には、図8(B)に示すようにシャッタ弁32のアーム
36が係止片39に当接し、この当接に応じてシャッタ
弁32が回動して起立し、これにより原料シュート27
内のコーヒーの原料が一気にカップC内に投下放出され
る。
【0052】保留シュート27内には、その下方にカッ
プCが到達する前に予めMin値の量の原料が保留さ
れ、その後に、設定量との差の分だけの量の原料が原料
シュート14から補充されるものであり、したがって保
留シュート27内への原料の補充を短時間で達成できる
とともに、保留シュート27の下降動作の開始に応じて
速やかに短時間で保留シュート27内の原料の全量をカ
ップC内に投下放出させることができる。
【0053】なお、設定量が最少ランクのMin値であ
る場合には、原料キャニスター14から保留シュート2
7内への原料の補充は行なわれず、既に保留シュート2
7内に保留されているMin値の量の原料がカップC内
に投下放出される。
【0054】原料シュート27はシャッタ弁32の開放
後に下死点に達する。そして原料シュート27が下死点
に達した後に上昇し、これに応じてシャッタ弁32のア
ーム36が係止片39から離間し、この離間でシャッタ
弁32がコイルばね38の弾性力により回動してほぼ水
平状態に復帰し、この後、原料シュート27が上死点に
達して停止する。
【0055】カップC内に原料が投下放出された後に
は、カップCは搬送機構52により駆動されて移動ステ
ージ56とともに砂糖の原料キャニスター14の配置ポ
ジションに搬送される。
【0056】選択ボタン7を操作してからカップCが砂
糖の原料キャニスター14の配置ポジションに搬送され
るまでの間は、砂糖量についての味の設定変更が許容さ
れ、これが砂糖のファンクションボタン9におけるイン
ジケータ12の点滅により表示される。
【0057】そしてこの間に、砂糖のファンクションボ
タン9a,9bを操作して味の設定を当初の第2のラン
クの量からそれより増量する例えば第4のランクの量に
変更すると、そのデータが制御部65に送られ、これに
基づいて制御部65による制御で砂糖の原料キャニスタ
ー14の排出体16が所定時間駆動され、所定量の原料
(砂糖)が繰り出され、この原料が保留シュート27内
に導入され、既に導入されている原料に加算される。
【0058】この際、原料キャニスター14から繰り出
される原料(砂糖)の量は、第4のランクに対応する量
から保留シュート27内に既に導入されている第1のラ
ンクのMin値の量を差し引いた量である。したがっ
て、保留シュート27内には原料の加算によって第4の
ランクの量の原料が保留される。
【0059】例えば第1のランクの量が4.0g、第4
のランクの量が8.0gであるとすると、その差(8.
0−4.0)である4.0g分が追加して加算され、保
留シュート27内には第4のランクの量である8.0g
の原料が保留される。
【0060】なお、この場合においても、砂糖について
の味の設定変更が行なわれずに当初の第2のランクの量
の設定が維持された場合には、原料キャニスター14か
ら繰り出される原料の量は、第2のランクの量から保留
シュート27内に既に導入されている第1のランクのM
in値の量を差し引いた量に制御され、保留シュート2
7内に第2のランクの量の原料が保留される。
【0061】カップを保持した移動ステージ15が砂糖
の原料キャニスター14の配置ポジションに搬送された
ときには、前述の場合と同様に、保留シュート27がギ
アードモータ47により駆動されてその内部の原料(砂
糖)が一気にカップC内に投下放出される。
【0062】この場合においても、前述の場合と同様
に、保留シュート27内には、その下方にカップCが到
達する前に予めMin値の量の原料が保留され、その後
に、設定量との差の分だけの量の原料が原料シュート1
4から補充されるものであるから、保留シュート27内
への原料の補充を短時間で達成できるとともに、保留シ
ュート27の下降動作の開始に応じて速やかに短時間で
保留シュート27内の原料の全量をカップC内に投下放
出させることができる。
【0063】また、砂糖の設定量が最少ランクのMin
値である場合には、原料キャニスター14から保留シュ
ート27内への原料の補充は行なわれず、既に保留シュ
ート27内に保留されているMin値の量の原料がカッ
プC内に投下放出される。
【0064】この後、保留シュート27は上死点まで上
昇して停止し、またカップCは搬送機構52により駆動
されて移動ステージ56とともにミルクの原料キャニス
ター14の配置ポジションに搬送される。
【0065】選択ボタン7を操作してからカップCがミ
ルクの原料キャニスター14の配置ポジションに搬送さ
れるまでの間は、ミルク量についての味の設定変更が許
容され、これがミルクのファンクションボタン10にお
けるインジケータ13の点滅により表示される。
【0066】そしてこの間に、ミルクのファンクション
ボタン10a,10bを操作して味の設定を当初の第5
のランクの量からそれより減量する例えば第2のランク
の量に変更すると、そのデータが制御部65に送られ、
これに基づいて制御部65による制御でミルクの原料キ
ャニスター14の排出体16が所定時間駆動され、所定
量の原料(ミルクの粉末)が繰り出され、この原料が保
留シュート27内に導入され、既に導入されている原料
に加算される。
【0067】この際、原料キャニスター14から繰り出
される原料(ミルクの粉末)の量は、第2のランクに対
応する量から保留シュート27内に既に導入されている
第1のランクのMin値の量を差し引いた量である。し
たがって、保留シュート27内には原料の加算によって
第2のランクの量の原料が保留される。
【0068】例えば第1のランクの量が1.0g、第2
のランクの量が1.5gであるとすると、その差(1.
5−1.0)である0.5g分が追加して加算され、保
留シュート27内には第2のランクの量である1.5g
の原料が保留される。
【0069】なお、この場合においても、ミルクについ
ての味の設定変更が行なわれずに当初の第5のランクの
量の設定が維持された場合には、原料キャニスター14
から繰り出される原料の量は、第5のランクの量から保
留シュート27内に既に導入されている第1のランクの
Min値の量を差し引いた量に制御され、保留シュート
27内に第5のランクの量の原料が保留される。
【0070】カップを保持した移動ステージ15がミル
クの原料キャニスター14の配置ポジションに搬送され
たときには、前述の場合と同様に、保留シュート27が
ギアードモータ47により駆動されてその内部の原料
(ミルクの粉末)が一気にカップC内に投下放出され
る。
【0071】この場合においても、前述の場合と同様
に、保留シュート27内には、その下方にカップCが到
達する前に予めMin値の量の原料が保留され、その後
に、設定量との差の分だけの量の原料が原料シュート1
4から補充されるものであるから、保留シュート27内
への原料の補充を短時間で達成できるとともに、保留シ
ュート27の下降動作の開始に応じて速やかに短時間で
保留シュート27内の原料の全量をカップC内に投下放
出させることができる。
【0072】また、ミルクの設定量が最少ランクのMi
n値である場合には、原料キャニスター14から保留シ
ュート27内への原料の補充は行なわれず、既に保留シ
ュート27内に保留されているMin値の量の原料がカ
ップC内に投下放出される。
【0073】このようにしてカップC内にコーヒー生成
用の各原料(コーヒーの粉末、砂糖、ミルクの粉末)が
供給された後には、カップCが搬送機構52を介してベ
ンドステージ50のポジションにまで搬送され、これが
検出センサ58により検出され、この検出の信号に基づ
いて制御部65による制御で温水器60の電磁弁59が
開放操作され、温水器60内の熱湯がホース61を通し
てカップC内に所定量供給される。
【0074】さらに、制御部65により撹拌機構51が
制御され、インペラ55を介してカップC内の内容物が
撹拌され、これにより顧客が所望した味および濃度に調
整された砂糖およびミルク入りのホットコーヒーが調理
される。そしてこのコーヒー入りのカップCが開閉扉2
の販売口5を通して顧客に提供される。
【0075】一方、ファンクション8,9,10による
コーヒーの味についての設定が行なわれずに選択ボタン
7による飲料種の選択設定が先行して行なわれた場合に
は、保留シュート27内にMin値の量の原料が供給さ
れ、カップCがその飲料種に対応する原料キャニスター
14の配置ポジションに到達する直前までの間、制御部
65により味の設定操作の有無が監視される。
【0076】そしてその間に味の設定操作が行なわれた
ときには、その操作に応じる前述と同様の制御が行なわ
れる。
【0077】また、味の設定操作が行なわれなかったと
きには、保留シュート27の下方にカップCが到達する
までの間に保留シュート27内の原料の量が標準のラン
クの量となる設定が行なわれて原料キャニスター14内
からその分の原料が繰り出されて保留シュート27内に
加算され、これにより標準のランクの味のコーヒーが調
理される。
【0078】なお、以上の説明においては、砂糖および
ミルク入りのホットコーヒーが選択された場合の例であ
るが、添加物が砂糖のみであるホットコーヒーの場合に
は、カップC内に原料としてコーヒーの粉末と砂糖のみ
が供給され、添加物がミルクのみであるホットコーヒー
の場合には、カップC内に原料としてコーヒーの粉末と
ミルクのみが供給され、添加物なしのブラックコーヒー
の場合には、カップC内に原料としてコーヒーの粉末の
みが供給される。また、アイスコーヒーの場合には製氷
機62からホース63を通してカップ内に氷片が供給さ
れる。
【0079】次に、飲料調理のさらに詳しい工程ついて
図9〜図14に示すフローチャートを参照して説明す
る。
【0080】貨幣投入口に所定金額(商品販売価格)以
上の貨幣の投入があると、該当商品の選択ボタンおよび
ファンクションボタンの操作が許容され、その選択ボタ
ンおよびファンクションボタンが点灯表示される(ステ
ップ1)。
【0081】貨幣の投入を受け付けると、搬送機構の移
動ステージが商品選択に備えて現在の停止位置(通常は
ベンドポジションで待機しているが、位置ずれや保守点
検作業等の関係で搬送経路の途中で停止している場合も
ある)からカップ搬送の起点部であるスタート位置にま
で移動して停止待機する(ステップ2)。
【0082】このスタート位置は、目的とするポイント
部への移動停止をエンコーダ制御する上で不可欠であ
り、搬送の終着部となるベンドポジションであっても差
し支えないが、複数種の原料とカップ種の中から指定の
投下位置を選択する関係上、商品選択がなされてからの
スタートとなるので、最初の移動目的地である停止点ま
での移動距離を考えると、遠い位置から搬送をスタート
させるよりは、そのスタート点は移動先に近い方が短か
な移動距離になって、商品選択から調理が終了するまで
の時間がその近づいた分だけ短縮化できるので商品を提
供するまでの時間を短縮することができる上で有利であ
る。
【0083】商品選択に先立ってファンクションボタン
の操作があっても商品選択がなされるまでの間は、搬送
機構を含む原料排出等の動きはなく、そのままの体勢で
待機され、ステップ5の商品選択がなされた以降に動作
が開始する。
【0084】まず、選択された商品に該当する原料に対
しての繰り出しがなされる。この繰り出しは、ファンク
ションボタンの操作で設定される増減許容量のうちの最
少減量であるMin値を先行繰り出しさせて、搬送され
るカップがこの原料の投下位置に到達する以前に付属の
保留シュート内に繰り出し保留される(ステップ6)。
【0085】この動作に並行して、移動ステージが搬送
起点部から選択された商品に指定されるカップ種の排出
投下位置に移動し(ステップ7)、この移動ステージが
そのカップの投下位置に到達して停止したときに(ステ
ップ8)、カップが投下され、これを受け取ってから
(ステップ9)移動ステージは目的の原料投下位置に移
動を開始する(ステップ10)。
【0086】また、商品選択に先立ってファンクション
ボタンの操作がなされていることをもって、先のMin
値の原料繰り出しの後を受けてファンクションボタンの
設定が、増量要求の場合であれば、Min値の繰り出し
動作に継続させて必要量が加算繰り出しされる(ステッ
プ10)。
【0087】この繰り出し分は、そのMin値との加算
分と、後述する標準設定時に後出しされる補充繰り出し
分を加えた合計量が設定量となるように保留加算される
ものとなっている。
【0088】一方、減量要求の場合であれば、先行繰り
出しされたMin値の繰り出しを終えた段階で繰り出し
動作を停止して待機する(ステップ10)。
【0089】なお、減量Min値の設定であれば、搬送
機構の移動ステージが減量投下位置に到達した時点でそ
の設定を確定して以降の繰り出しが中止される。
【0090】対する次ランクの減量設定であれば、上記
の待機状態から原料投下位置に移動ステージが到達した
後でMin値に次ランク分として不足する分のみが保留
シュートを開放してカップ内に直接加算繰り出しされる
ようになっている。
【0091】移動ステージが原料投下位置に到達して停
止すると(ステップ11)、到達前に繰り出しを終えて
いる原料を加えた、ファンクションボタンの操作で設定
の増減繰り出し分が最終確定されて、保留シュートが降
下開放されることと合わせ、増減値にもとづく繰り出し
動作の再駆動乃至は停止状態で所定量の原料がカップ内
に投下排出されるものとなっているが、ステップ11以
降のフロー(ステップ12,13,14)では上記増減
繰り出し量の確定に先立って以降の繰り出しが可能か否
かの判断がなされる。
【0092】すなわち、上述したファンクションボタン
の操作の後で商品選択する場合での問題はないが、後述
の商品選択後にファンクションボタンが操作される他の
フロー部との関係において、移動ステージが原料投下位
置に到達する間際でファンクションボタンの操作による
増減設定がなされたとすると、販売調理時間の短縮化等
で移動ステージの停止時間が限られた時間に短縮化され
ていると、この時間内での繰り出しが間に合わなくなる
場合もあることを考慮して、特に繰り出しに時間を要す
る増量Max値の繰り出しを対象に、停止時間と残り繰
り出し時間との関係が満たされているかの判断をさせる
機能をもたせている。
【0093】ここでは、商品選択前でのファンクション
ボタンの操作がステップ4で先行操作されているので、
上記の設定が確定された状態でも何ら不都合はなく、M
ax増量を含む増減設定された全量が上記の限られた停
止時間内に保留分を含めて投下乃至繰り出し分が保留シ
ュートの降下開放で停止待機するカップ内に受け入れら
れる(ステップ13→14→15、ステップ13→17
→18、ステップ17→19)。
【0094】ステップ14で「有効」のときは、到達ま
でに繰り出された量(Min値+その後に繰り出しを行
なった量)に、設定された増量値に達するまでの残量分
の全てが所定の停止時間内に繰り出し投下される。
【0095】これに対し、到達までに繰り出された量に
加算される残量分の繰り出し時間が所定の停止時間内に
納まらない場合(満たされない場合)は、その設定の確
定が否定され、ステップ16においてファンクションボ
タンの操作で設定された増量値を無効化させて上記設定
の増量値以下に変更設定し、標準量値の継続繰り出しが
確定実行される。
【0096】この機能は、上述した調理時間の短縮化を
優先する場合に有効であるが、逆に味の調整を優先させ
たいとするのであれば、継続する繰り出し時間に合わせ
て原料受け取りの停止時間を延長設定する可変機能を付
加させるようにしてもよい。
【0097】この場合においても、減量Min値を先行
繰り出しする分だけ停止時間は短縮化されるので実用面
ではさほどの影響はない。
【0098】上記の説明と一部重複するが、移動ステー
ジが原料投下位置に到達するまでの原料繰り出し動作の
詳細について述べると次の通りである。
【0099】ステップ11を経たステップ25において
は、移動ステージが原料投下位置に到達していない状態
のもとでファンクションボタンの操作による原料の繰り
出しが実行されるが、この部分は設定が確定される前の
ファンクションボタンの操作の有無の確認機能部となっ
ている。無操作のときには、標準ランクに自動設定され
るが、一度操作した後で再度標準に戻して変更される場
合もあるのでそのチェック機能として存在させてある
が、通常のファンクションボタンの操作は、標準量に対
する増減量を設定する部分として用いられるので、その
場合はステップ25から26に移って増減が確認される
とMax値以下の増量ランクがステップ27で判別さ
れ、前述のMin値の繰り出しに継続してステップ28
または29のランク別繰り出しがなされ保留シュート内
に加算保留される。
【0100】一方、ステップ26を経て減量が確認され
ると、ステップ30でMin値以上の減量ランクが判別
され、Min値であれば先に繰り出しを行なっているM
in値の繰り出しを終えた状態で以降の繰り出しを中止
させて保留待機する(ステップ31)。
【0101】また、次ランクの減量であれば、同様にM
in値の繰り出しを終えた状態で繰り出し動作を一時停
止して待機することに加え、移動ステージが原料投下位
置への到達時点または到達後において標準設定量を満た
すMin値量に加算して繰り出される補充分量値からこ
の1減量ランク分を減算した量の原料補充時間を仮設定
し待機する(ステップ32)。
【0102】以降は、いずれも移動ステージが原料投下
位置への到達を待って設定されたランクが確定される
が、この確定されるまでの間は、設定操作されたファン
クションボタンの増減変更を許容させるものとしている
ので、ステップ34→35、33→34→35、および
25→34→35を経てその変更操作があったか否かが
判別監視される。
【0103】いずれにおいても、変更操作がなされた状
態で移動ステージが原料投下位置に到達すると、ステッ
プ34から36に移ってファンクションボタンの操作で
設定された標準量を含む増減量の設定が確定されて原料
の繰り出しが必要となるものは補充繰り出しの加算動作
がなされる一方、保留シュートが移動ステージの到達と
連動して降下開放され、先行繰り出し分を含む保留原料
および到達後に繰り出される減量分が設定に応じてカッ
プ内に投下される(ステップ59)。原料の全てが繰り
出されると繰り出し動作が停止し、保留シュートが上昇
復帰する(ステップ20,21)原料の追加繰り出しに
係る最長時間を見越した所定時間(移動ステージ上のカ
ップに投下される原料の全てを受け取るための停止時
間)が経過すると、これに先立って保留シュートが上昇
復帰されるので、これに合わせて移動ステージが次の目
的地に移動(複数の原料をミックスする場合はその原料
投下位置へとなるが、ここで説明しているフローでは、
一原料を対象に省略し、直接調理部に移動)するが、最
終目的地である販売口部を調理部としたので、スタート
起点部を介して調理部に移動復帰され(ステップ2
2)、そこで湯水の供給と撹拌がなされ、選択された調
理飲料が提供される。
【0104】原料投下位置に移動ステージが到達してい
ないことを条件に、変更操作があると、ステップ37で
その変更がなされた時点での繰り出された原料の保留量
と変更内容との関係が演算対比され、その変更(増減ま
たは標準)可否が直ちに判断される。
【0105】その変更がMin値の減量への変更設定で
あれば、ステップ38から39でその変更についての有
効判断がなされ、「有効」であればそれを許容確定さ
せ、Min値の繰り出し途中であれば残量分を繰り出し
て保留待機させ、移動ステージが原料投下位置に到達以
降の繰り出し動作も中止される(ステップ40)。
【0106】またMin値の変更が「否」と判断される
と、この変更を無効化し、ステップ44→42に移り、
次ランク減量への変更可否が判断され、その変更が「有
効」でればステップ43で次ランク減量を許容確定させ
て、現在移動中の繰り出し動作が停止され、移動ステー
ジが原料投下位置に到達した後での繰り出し調整に備え
て保留待機される。(この保留量の状態が二次記憶さ
れ、上記到達後に不足があれば繰り出しがなされ、満た
されていれば以降の繰り出し動作は当然ながら中止とな
る。)さらにまた、ステップ42で上記次ランク減量が
「否」と判断されると、その変更は無効化され(ステッ
プ45)、次の調整ランクに位置付けられた標準量への
変更可否がステップ46で判別されて、上記の減量変更
と同様に判別結果に応じた処理がなされると共に順次増
量についても同様に対応処理される。
【0107】なお、変更操作の内容確認は、ステップ3
8→44→48→50を経て上述したMin値減量(ス
テップ38)から順次増量に向けて個別確認がなされ、
該当する変更設定の可否判断がなされるものとなってお
り、この判断結果の状態のもとで移動ステージが指定の
原料投下位置に到達(ステップ34)した後はステップ
36に進み、以降は上述した説明と同様となる。
【0108】ステップ3で商品選択の指定があると、こ
れを受けて前述と同様に最少許容量に指定された減量M
in値分の原料が待機状態の保留シュート内に先行繰り
出しされる(ステップ50)。
【0109】また、これと並行(前後可)して同商品に
指定された使用カップの排出投下位置に移動ステージが
移動し、同投下位置に到達すると一時停止して投下カッ
プを受け取り(ステップ52→53)、同商品の原料投
下位置に向けて再び移動が開始される(ステップ5
4)。
【0110】上記の状況下では、ファンクションボタン
の操作の受付も許容されているので、この間はその操作
があったか否かが常時(原料投下位置に移動ステージが
到達するまでの間)監視(ステップ55→56)される
が、ファンクションボタンの操作がないままで移動ステ
ージが原料投下位置に到達すると、つまりステップ56
→57→58を経て商品選択からファンクションボタン
が操作されるまでの所定の操作許容時間がカウントさ
れ、満了するまでの間に同操作がなされていないことが
確認されると、ステップ58→59で先に繰り出しを行
ない、保留状態にあるMin値に加算されて標準量とな
る分の残量繰り出し量が確定され、これにより標準量が
無操作で設定される。
【0111】また、移動ステージの到達に連動して保留
シュートが下降開放されて保留状態にあったMin先行
繰り出し分の原料がカップ内に投下されると共に、上記
の確定された標準量に見合う残量繰り出し分の原料繰り
出し動作がなされ、この分は直接保留シュートを介して
カップ内に繰り出し投下される。
【0112】以降の動作は前述のステップ20以下の説
明と同様である。なお、上記のステップ57〜58のフ
ローは、原料のカップ受け取り時間に余裕を設けている
場合を対象にファンクションボタンの操作(変更を含
む)を極限まで許容する仕様として有効視されるが、必
ずしも必要とするものではない。
【0113】上記の事項に余裕がなく、これを省略させ
たとしても(ステップ56→12)標準以上の増量設定
が後押しされた場合には困難性があるが、減量について
は、残量繰り出し分を停止するのみとなるので、これに
よっても変更等の利便性は確保される。
【0114】この場合は、上記ステップ56→12に移
り、無操作による標準設定のままかが確認されてステッ
プ59で標準繰り出しが確定実行される。
【0115】移動ステージが原料投下位置に到達してい
ない状態でファンクションボタンの操作があると、ステ
ップ55→60から61を経て62において同操作の内
容が判別され、増量操作の決定があれば、その増量設定
ランクに応じた繰り出し量が移動ステージの到達後の繰
り出し量の加算分と合わせ、先行繰り出しMin量分に
加算されて繰り出し補充がなされ、その必要分が保留シ
ュート内に繰り出される(ステップ63)。
【0116】この後の動作は、ステップ34に移り、前
述と同様の動作となるが、本フローチャートによるファ
ンクションボタンの操作は、商品選択後に行なわれてい
るので、その操作タイミングによっては、移動ステージ
が原料投下位置に到達するまでの間に、後続の時間を加
えても増量繰り出しに適合させるまでの量を保留繰り出
しさせることができない場合もあるので、これを見越し
ての遅延時間を移動ステージが原料投下位置に到達した
後に設けておけば、商品選択後にファンクションボタン
の押し忘れに気づいたとしてもタイミング的には十分に
対応が可能である。
【0117】また、ステップ62で減量であれば前述の
ステップ30以下を介してステップ34に移り、同様の
動作が行なわれる。
【0118】本フローチャートは、粉末コーヒー原料等
を対象とする一原料のみからなる商品(ブラックコーヒ
ー)の増減設定を対象に例示したが、実際には砂糖、ミ
ルク等の添加物入り等の商品選択もあるので、このよう
な場合の原料投下位置としては、複数の個所に移動させ
ながらの原料受け取り停止動作となるが、通常動作とし
て一般的であるから、この場合には、主原料のコーヒー
を加えた砂糖、ミルクの各原料ごとに定められた増減容
量の繰り出し時間を移動停止される移動ステージの動作
のなかに組み入れて同様の動作がなされる。
【0119】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば、
味調整設定手段および飲料種選択設定手段を操作して飲
料の調理を待つ時間内であっても、一定時間内であれ
ば、味調整設定手段による設定操作をやり直して飲料の
味の設定を変更することができ、したがって顧客に対す
るサービス性が向上し、販売の促進を期待することが可
能となる。
【0120】そして、味調整設定手段により飲料の味が
設定され、かつ飲料種選択設定手段により飲料種が選択
設定されたときに、まずその飲料種に対応する原料キャ
ニスター内の原料を、味調整設定手段で設定が可能な最
少ランクの量だけ予め保留シュート内に繰り出し、搬送
機構によりカップがその選択された飲料種に応じる原料
キャニスターの配置ポジションに搬送される間に、前記
保留シュート内の原料の量が味の設定変更により設定さ
れたランクの量となるように、原料キャニスター内から
その分の原料を繰り出して保留シュート内に加算し、カ
ップが原料キャニスターの配置ポジションに到達するの
に合わせてその保留シュート内の原料をカップ内に投入
するようにしたから、原料キャニスターからカップ内へ
の原料の供給を短時間で達成して飲料の調理時間を短縮
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係るカップ式自動販売
機を示す正面図。
【図2】その自動販売機の設定操作部を示す正面図。
【図3】その自動販売機の内部構造を示す正面図。
【図4】その自動販売機における保留シュートを示す側
面図。
【図5】その自動販売機における保留シュートを示す分
解斜視図。
【図6】その自動販売機の制御回路の構成を示すブロッ
ク図。
【図7】その自動販売機の動作を説明するためのタイム
チャート。
【図8】その自動販売機における保留シュートの動作を
説明するための正面図。
【図9】その自動販売機の動作を説明するための第1の
動作部分の流れを示すフローチャート。
【図10】その自動販売機の動作を説明するための第2
の動作部分の流れを示すフローチャート。
【図11】その自動販売機の動作を説明するための第3
の動作部分の流れを示すフローチャート。
【図12】その自動販売機の動作を説明するための第4
の動作部分の流れを示すフローチャート。
【図13】その自動販売機の動作を説明するための第5
の動作部分の流れを示すフローチャート。
【図14】その自動販売機の動作を説明するための第6
の動作部分の流れを示すフローチャート。
【符号の説明】
1…機体 2…開閉扉 5…販売口 7…選択ボタン 8,9,10…セレクションボタン 14…原料キャニスター 15…排出筒 16…排出体 27…保留シュート 32…シャッタ弁 50…ベンドステージ 52…搬送機構 56…移動ステージ 51…撹拌機構 58…検出センサ 60…温水器

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】飲料生成用の原料が収容された複数の原料
    キャニスターと、 各原料キャニスターに対応して設けられ、その原料キャ
    ニスターから繰り出される原料を一時的に保留する保留
    シュートと、 カップを所定の各ポジションに搬送する搬送機構と、 飲料種を選択して設定する飲料種選択設定手段と、 飲料に用いる原料の量を複数のランクに増減して飲料の
    味を設定する味調整設定手段と、 味調整設定手段により飲料の味が設定され、かつ飲料種
    選択設定手段により飲料種が選択設定されたときに、そ
    の飲料種に対応する原料キャニスター内の原料を、味調
    整設定手段で設定が可能な最少ランクの量だけ保留シュ
    ート内に繰り出し、かつ搬送機構によりカップをその選
    択された飲料種に応じる原料キャニスターの配置ポジシ
    ョンに搬送し、この搬送の間だけ味調整設定手段の設定
    変更を可能にし、その設定変更が行なわれたときに、前
    記保留シュート内の原料の量がその設定変更により設定
    されたランクの量となるように、原料キャニスター内か
    らその分の原料を繰り出して保留シュート内に加算し、
    カップが原料キャニスターの配置ポジションに到達する
    のに合わせてその保留シュート内の原料をカップ内に投
    入させる制御手段と、を具備することを特徴とするカッ
    プ式飲料自動販売機。
  2. 【請求項2】制御手段は、味調整設定手段による飲料の
    味が設定されずに飲料種選択設定手段による飲料種の選
    択設定が先行した場合には、カップがその飲料種に対応
    する原料キャニスターの配置ポジションに到達するまで
    の間、味調整設定手段による味の設定操作の有無を監視
    し、その操作がないときには、保留シュート内の原料の
    量が標準のランクの量となる設定を自動的に行なって原
    料キャニスター内からその分の原料を繰り出して保留シ
    ュート内に加算させることを特徴とする請求項1に記載
    のカップ式飲料自動販売機。
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