JP2002169572A - カラオケシステム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】複数の利用者に対して、以前に選んだ曲に関す
る情報の一覧を与える。 【解決手段】利用者による最初の利用のときに、この利
用者の会員コード、氏名、選曲データ等を記録部３２の
マスタファイルに登録しておく。同じ利用者による２回
目以降の利用のときに、制御部３１は、記録部３２のマ
スタファイルを検索して、前回の利用時に選択された各
曲の曲名やバーコードを閲覧データとして生成する。印
字部３３は、閲覧データを印刷する。この印刷物を各利
用者別に作成し、それぞれの印刷物を各利用者に提供す
る。このため、いずれの利用者も、印刷物を見るだけ
で、前回のときに選択した各曲を知ることができ、印刷
物上の各曲のバーコードを入力装置２によって読み取ら
せて、これらの曲の演奏を入力装置２を通じてカラオケ
装置１に指示することができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、利用者によって選
ばれた曲を演奏するカラオケシステムに関する。

【０００２】

【従来の技術】カラオケ装置を利用する際には、一般
に、専用の索引本を見て、この本に記載されている多数
の曲のうちから所望の曲を選択し、この曲に対応するコ
ードをリモコン装置等の入力装置を通じてカラオケ装置
に指示するという操作を行う。

【０００３】しかしながら、近年、カラオケ装置により
演奏される曲の数が膨大であるため、全ての曲の中から
所望の曲を速やかに探し出すことが困難となっている。
また、曲名やアーティストを思い出せなければ、索引本
の全曲を閲覧して、所望の曲を探し出すしかないもの
の、この作業が極めて困難であって、かつ長い時間が費
やされる。

【０００４】このため、例えば特開平７−１９１６８３
号公報には、所望の曲のコードを予め記憶したＩＣカー
ドをリモコン装置にセットすると、リモコン装置により
ＩＣカードから曲のコードが読み出されてカラオケ装置
に指示されるというシステムが提案されている。

【０００５】また、特開平８−３０５３８６号公報に
は、所望の曲を演奏したときに、この曲のコード及び利
用者のＩＤ番号をリモコン装置を通じてカラオケ装置に
入力して、曲のコード及び利用者のＩＤ番号を対応付け
てカラオケ装置に記憶しておき、これ以降は、利用者の
ＩＤ番号をリモコン装置を通じてカラオケ装置に指示す
ると、カラオケ装置によりＩＤ番号に対応する曲のコー
ドが検索されるというシステムが提案されている。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記各
公報のいずれにおいても、リモコン装置を操作している
一個人が曲を検索することができ、他の人々は、自分の
順番が来るまで、曲を検索することができなかった。

【０００７】また、上記各公報のいずれにおいても、リ
モコン装置の表示画面に、曲のコード等を表示している
が、このリモコン装置が小型であるため、表示画面も小
さく、多くの情報を表示することができない。あるい
は、このリモコン装置の表示画面の代わりに、歌詞や映
像を表示するカラオケ装置の表示画面を利用することが
可能であるが、このカラオケ装置の表示画面を曲の検索
に用いると、この間は歌唱を中断することになるので、
好ましくはない。

【０００８】そこで、本発明は、上記従来の課題に鑑み
てなされたものであり、複数の利用者に対して、以前に
選んだ曲に関する情報の一覧を与えることができるカラ
オケシステムを提供することを目的とする。

【０００９】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、利用者によって曲の演奏が要求される
と、この曲を予め記憶している複数の曲から検索して演
奏するカラオケシステムにおいて、利用者の識別データ
を入力する識別データ入力手段と、利用者によって演奏
要求された曲及び識別データ入力手段によって入力され
た利用者の識別データを対応付けて記憶する記憶手段
と、利用者の識別データが与えられると、この識別デー
タに対応付けられた曲を記憶手段から検索する検索手段
と、検索手段によって検索された曲に関するデータを印
刷して出力する印刷手段とを備えている。

【００１０】この様な構成の本発明によれば、以前に演
奏要求した曲及び利用者の識別データを対応付けて記憶
しており、利用者の識別データが与えられると、この識
別データに対応付けられた曲が検索され、この曲に関す
るデータが印刷される。このため、利用者は、他の利用
者による曲の検索や歌唱を中断させることなく、印刷物
を閲覧して、所望の曲を探し出すことができる。

【００１１】また、本発明においては、記憶手段は、利
用者によって演奏要求された複数の曲及び該各曲の演奏
要求の回数を利用者の識別データに対応付けて記憶し、
検索手段は、識別データに対応付けられた各曲を演奏要
求の回数の多い方から優先的に検索している。

【００１２】この様に各曲を演奏要求の回数の多い方か
ら優先的に検索し、これらの曲を印刷すれば、利用者に
とっては、曲の選択が容易になる。

【００１３】更に、本発明においては、記憶手段は、利
用者によって演奏要求された複数の曲及び該各曲の演奏
要求の日時を利用者の識別データに対応付けて記憶し、
検索手段は、識別データに対応付けられた各曲を演奏要
求の日時が新しい方から優先的に検索している。

【００１４】この様に各曲を演奏要求の日時が新しい方
から優先的に検索し、これらの曲を印刷すれば、利用者
の好みの変化を印刷内容に反映することができる。

【００１５】また、本発明においては、記憶手段は、複
数の曲をそれぞれの属性に対応付けて登録したデータベ
ースを含み、検索手段は、利用者の識別データに対応付
けられた少なくとも１つの曲を検索すると共に、該曲の
ものと一致する属性を有する他の曲をデータベースから
検索している。

【００１６】この様に複数の曲をそれぞれの属性に対応
付けて登録しておき、利用者の識別データに対応する曲
ばかりでなく、該曲のものと一致する属性を有する他の
曲を検索して印刷すれば、利用者によって演奏要求され
たことがなくても、利用者の好みに近い多くの他の曲を
紹介することができる。ここで、曲の属性とは、曲のジ
ャンル、アーティスト、作詞家、作曲家等である。

【００１７】更に、本発明においては、データベースに
は、複数の曲毎に、複数種の属性が登録されており、検
索手段は、利用者の識別データに対応付けられた曲のも
のと一致する所定数以上の属性を有する他の曲をデータ
ベースから検索している。

【００１８】この様に複数の曲毎に、複数種の属性を登
録しておき、利用者の識別データに対応する曲ばかりで
なく、該曲のものと一致する所定数以上の属性を有する
他の曲を検索して印刷すれば、利用者の好みにより合っ
た多くの他の曲を紹介することができる。

【００１９】また、本発明においては、データベースに
は、複数の曲の登録日時が登録されており、検索手段
は、利用者の識別データに対応付けられた曲のものと一
致する属性を有し、かつ登録日時の新しい他の曲を優先
的に検索している。

【００２０】この様に登録日時の新しい他の曲を優先的
に検索して印刷すれば、利用者の好みに近く、かつより
新しい他の曲を紹介することができる。

【００２１】更に、本発明においては、データベースに
は、複数の曲毎に、演奏要求の累計数が登録されてお
り、検索手段は、利用者の識別データに対応付けられた
曲のものと一致する属性を有し、かつ演奏要求の累計数
が大きい他の曲を優先的に検索している。

【００２２】この様に演奏要求の累計数が大きい他の曲
を優先的に検索して印刷すれば、利用者の好みに近く、
かつより人気の高い他の曲を紹介することができる。

【００２３】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図
面を参照して詳細に説明する。

【００２４】図１は、本発明のカラオケシステムの一実
施形態を示すブロック図である。本実施形態のカラオケ
システムは、カラオケ店の各室にそれぞれ設置されたカ
ラオケ装置１、カラオケ装置１への入力に用いられる入
力装置２、各室のカラオケ装置１にネットワークを通じ
て接続された選曲履歴管理サーバ３とを備えている。

【００２５】入力装置２は、バーコード読取部２１、タ
グ識別部２２、及び近接通信部２３を備えている。本実
施形態においては、多数の曲名及びそれぞれのバーコー
ドが対応付けられて記録された専用の索引本を用いてお
り、この索引本を見て、所望の曲を選択し、この曲に対
応するバーコードを入力装置２のバーコード読取部２１
に読み取らせる。バーコード読取部２１は、バーコード
を読み取ると、バーコードから曲コードを導出し、この
曲コードを近接通信部２３に出力する。

【００２６】また、カラオケ装置１の複数の利用者に
は、それぞれのタグ４が貸与される。各タグ４は、それ
ぞれの識別データを有している。入力装置２のタグ識別
部２２は、利用者によって入力装置２の入力操作が行わ
れているときに、つまり利用者のタグ４が接近してきた
ときに、タグ４の識別データを読み取る。例えば、タグ
４からは、識別データを示す微弱な電波が送出され、タ
グ識別部２２は、この電波を受信して、識別データを読
み取る。従って、利用者による入力装置２の入力操作時
に、入力装置２に十分に接近する形態を持つタグ４が好
ましく、例えば指輪やブレスレッド等の形態をタグ４に
持たせる。

【００２７】入力装置２の近接通信部２３は、バーコー
ド読取部２１から曲コードを入力すると共に、タグ識別
部２２から識別データを入力し、曲コード及び識別デー
タをカラオケ装置１へと送信する。これにより、利用者
が選択曲の演奏を要求したことになる。

【００２８】カラオケ装置１は、入力装置２からの曲コ
ード及び識別データを近接通信部１１で受信して制御部
１２に入力する。制御部１２は、曲コード及び識別デー
タを入出力部２０からネットワークを通じて選曲履歴管
理サーバ３に送信すると共に、曲コードを映像再生編集
部１３及び音声再生編集部１４に指示する。記憶部１５
には、多数の曲の曲コードに対応して該各曲の演奏用デ
ータ並びに映像データが予め登録されている。映像再生
編集部１３は、制御部１２からの曲コードに対応する映
像データを記憶部１５から検索し、この映像データによ
って示される動画像を表示装置１７の表示画面に表示す
る。また、音声再生編集部１４は、制御部１２からの曲
コードに対応する演奏用データを記憶部１５から検索
し、この演奏用データによって示される楽音をスピーカ
１８から発音させる。このとき、音声再生編集部１４
は、マイク１９に入力された利用者の歌声もスピーカ１
８から発音させる。これにより、映像や歌詞が表示装置
１７の表示画面に表示されつつ、楽音及び歌声がスピー
カ１８から発音される。

【００２９】尚、操作入力部１６を操作することによ
り、各種のデータや指示を制御部１２に与えることがで
きる。

【００３０】選曲履歴管理サーバ３では、カラオケ装置
１からの曲コード及び識別データを入出力部３５で受信
して制御部３１に入力する。

【００３１】また、複数の利用者にそれぞれのタグ４を
貸与するときに、操作入力部３４を操作することによ
り、各タグ４の識別データ及びそれぞれの利用者の会員
コードを対応付けて制御部３１に登録しておく。更に、
利用者が初めて来店したのであれば、利用者の氏名及び
住所を入力して制御部３１に登録しておく。

【００３２】制御部３１のタグ管理部３１ａは、カラオ
ケ装置１からの識別データを予め登録された各タグ４の
識別データと照合し、カラオケ装置１からの識別データ
に対応する利用者の会員コードを特定する。登録部３１
ｂは、曲コード及び特定された利用者の会員コードを顧
客別選曲データとして記憶部３２に記憶する。

【００３３】また、特定された会員コードの利用者によ
って、このカラオケシステムが以前に利用されているこ
とがある。この場合、利用者の顧客別選曲データが既に
記憶部３２に記憶されている。検索部３１ｃは、特定さ
れた利用者の会員コードに対応する顧客別選曲データを
記憶部３２から検索して読み出すと共に、顧客別選曲デ
ータに応じて利用者好みの曲のデータを記憶部３２から
検索し、顧客別選曲データ及び利用者好みの曲のデータ
等を整理して、利用者専用の図２に示す様な閲覧データ
を作成する。この閲覧データは、印字処理部３１ｄから
印字部３３に送出され、印字部３３で用紙３６に記録さ
れて、この用紙３６が排出される。

【００３４】ここで、図３乃至図９を参照して、記憶部
３２に記憶されているマスタファイルを説明する。この
マスタファイルは、図３の顧客データベース４１、図４
の選曲履歴データベース４２、図５の顧客別選曲データ
４３、図６の曲データベース４４、図７のジャンルマス
タ４５、図８のアーティストマスタ４６、図９の作詞家
マスタ４７、図１０の作曲家マスタ４８を含んでいる。

【００３５】図３の顧客データベース４１には、利用者
の会員コードに対応して、利用者の氏名及び住所が登録
されている。更に、利用者の嗜好情報として、利用者が
好むジャンルを示すジャンルコード、アーティストを示
すアーティストコード、作詞家を示す作詞家コード、作
曲家を示す作曲家コード等が登録されている。

【００３６】図４の選曲履歴データベース４２には、カ
ラオケ装置１の利用年月日、会員コード、及び選択され
た曲の曲コードが登録されている。

【００３７】図５の顧客別選曲データ４３は、各利用者
毎に作成されるものであって、利用年月日、利用者の会
員コード、選択された曲の曲コードを含んでいる。この
顧客別選曲データ４３の登録内容に基づいて、いずれの
利用者が何時如何なる曲を選択したかが分かる。

【００３８】顧客別選曲データ４３は、図４の選曲履歴
データベース４２を用いて作成することができるので、
格別に登録せずとも、何時でも得ることができる。

【００３９】図６の曲データベース４４には、登録年月
日、曲コード、曲名、ジャンルコード、アーティストコ
ード、作詞家コード、作曲家コード、及びリクエスト回
数（選択された回数）が登録されている。ジャンルコー
ド、アーティストコード、作詞家コード、及び作曲家コ
ードは、曲の属性を示している。この曲データベース４
４の登録内容に基づいて、曲のジャンル、アーティス
ト、あるいは人気の程度が分かる。

【００４０】また、図３の顧客データベース４１の利用
者の嗜好情報は、図５の顧客別選曲データ４３及び図６
の曲データベース４４を用いて作成される。この作成手
順は、カラオケシステムの前回の利用のときに選択され
た各曲のジャンルコード、アーティストコード、作詞家
コード、及び作曲家コードを図５の曲データベース４４
から検索し、ジャンルコード、アーティストコード、作
詞家コード、及び作曲家コード別に、最も高い検索頻度
のコードを求め、これらのコードを嗜好情報として顧客
データベース４１に登録するというものである。

【００４１】図７のジャンルマスタ４５には、ジャンル
コード及びジャンル名が登録されている。図８のアーテ
ィストマスタ４６には、アーティストコード及びアーテ
ィスト名が登録されている。図９の作詞家マスタ４７に
は、作詞家コード及び作詞家名が登録されている。図１
０の作曲家マスタ４８には、作曲家コード及び作曲家名
が登録されている。

【００４２】さて、この様な構成のカラオケシステムに
おいては、図１１及び図１２に示すフローチャートに従
って、曲が選択されて演奏される。

【００４３】まず、入力装置２のタグ識別部２２は、利
用者のタグ４の識別データを読み取り、識別データが変
わったか否か、つまり入力装置２を保有する利用者が代
わったか否かを判定する（ステップＳ１）。そして、識
別データが変わっていれば（ステップＳ１，Ｙｅｓ）、
タグ識別部２２は、このタグ識別部２２内で保持してい
る識別データを更新する（ステップＳ２）。また、識別
データが変わっていなければ（ステップＳ１，Ｎｏ）、
ステップＳ２の処理が行われない。

【００４４】次に、入力装置２のバーコード読取部２１
は、索引本の曲に対応するバーコードの読み取りを待機
する（ステップＳ３）。ここで、バーコードが読み取ら
れなければ（ステップＳ３，Ｎｏ）、選曲の確定がなさ
れず（ステップＳ５，Ｎｏ）、ステップＳ１に戻る。ま
た、バーコードが読み取られると（ステップＳ３，Ｙｅ
ｓ）、バーコード読取部２１は、このバーコードから曲
コードを導出し、このバーコード読取部２１内に曲コー
ドを保持する（ステップＳ４）。

【００４５】この後、入力装置２の確定ボタン（図示せ
ず）が押下されると（ステップＳ５，Ｙｅｓ）、入力装
置２の近接通信部２３は、バーコード読取部２１からの
曲コード及びタグ識別部２２からの識別データをカラオ
ケ装置１へと送信する（ステップＳ６）。

【００４６】一方、カラオケ装置１では、入力装置２か
らの曲コード及び識別データを近接通信部１１で受信し
て制御部１２に入力する。制御部１２は、曲コードを映
像再生編集部１３及び音声再生編集部１４に指示する。
映像再生編集部１３は、曲コードに対応する映像データ
を記憶部１５から検索し、この映像データによって示さ
れる動画像を表示装置１７の表示画面に表示する。ま
た、音声再生編集部１４は、曲コードに対応する演奏用
データを記憶部１５から検索し、この演奏用データによ
って示される楽音をスピーカ１８から発音させると共
に、マイク１９に入力された利用者の歌声もスピーカ１
８から発音させる（ステップＳ７）。更に、制御部１２
は、曲コード及び識別データを入出力部２０からネット
ワークを通じて選曲履歴管理サーバ３に送信する。

【００４７】選曲履歴管理サーバ３では、カラオケ装置
１からの曲コード及び識別データを入出力部３５で受信
して制御部３１に入力する（ステップＳ８）。制御部３
１のタグ管理部３１ａは、カラオケ装置１からの識別デ
ータを予め登録された各タグ４の識別データ（各会員コ
ードに対応する）と照合し、カラオケ装置１からの識別
データに対応する利用者の会員コードを特定する（ステ
ップＳ９）。登録部３１ｂは、利用年月日、会員コー
ド、及び曲データを記憶部３２の図５の顧客別選曲デー
タ４３に登録する（ステップＳ１０）。また、利用者が
初めて来店したのであれば、利用者の会員コード、氏
名、及び住所を図３の顧客データベース４１に登録す
る。更に、図５の顧客別選曲データ４３及び図６の曲デ
ータベース４４を用いて、先に述べた作成手順で、嗜好
情報となるジャンルコード、アーティストコード、作詞
家コード、及び作曲家コードを求めて、この嗜好情報を
図３の顧客データベース４１に登録する。

【００４８】次に、カラオケシステムが同じ利用者によ
って２回目以降に利用されるときの選曲履歴管理サーバ
３の処理を図１３のフローチャートに従って説明する。

【００４９】まず、選曲履歴管理サーバ３では、操作入
力部３４の操作により、タグ４の識別データ及び利用者
の会員コードが制御部３１に入力される（ステップＳ１
１）。これに応答して制御部３１の検索部３１ｃは、会
員コードに対応する氏名を図３の顧客データベース４１
から検索し、会員コードに対応する氏名が登録されてい
ることを確認してから、図２に示す閲覧データの作成を
開始する。この閲覧データは、利用者の氏名、前回の利
用年月日、新着曲の情報の欄、人気おすすめ曲の欄、及
び前回の利用時に選択された曲の欄を含んでいる。

【００５０】検索部３１ｃは、図４の選曲履歴データベ
ース４２から利用者の会員コードを検索し、この会員コ
ードに対応する前回の利用年月日及び曲コードを抽出
し、図５の顧客別選曲データ４３を生成する（ステップ
Ｓ１２）。そして、検索部３１ｃは、この顧客別選曲デ
ータ４３の各曲コードからそれぞれのバーコードを導出
し、また各曲コードに対応するそれぞれの曲名を図６の
曲データベース４４から検索し、各曲コード、各曲名、
及び各バーコード５１を配列してなる図２の閲覧データ
における前回の利用時に選択された曲の欄を生成する。

【００５１】また、検索部３１ｃは、記憶部３２のマス
タファイルを検索して、図２の閲覧データにおける新着
曲の情報の欄及び人気おすすめ曲の欄を生成する（各ス
テップＳ１３，Ｓ１４）。

【００５２】次に、検索部３１ｃは、利用者の氏名、前
回の利用年月日、新着曲の情報の欄、人気おすすめ曲の
欄、及び前回の利用時に選択された曲の欄を編集して、
図２の閲覧データを生成する（ステップＳ１５）。この
閲覧データは、印字処理部３１ｄから印字部３３に送出
され、ここで用紙３６に記録される（ステップＳ１
６）。

【００５３】図１４は、図１３のステップＳ１３の処理
を更に詳しく示すフローチャートである。

【００５４】まず、検索部３１ｃは、会員コードに対応
するジャンルコード、アーティストコード、作詞家コー
ド、及び作曲家コード（嗜好情報）を図３の顧客データ
ベース４１から検索し、また最も新しい登録年月日の曲
を図６の曲データベース４４から検索する（ステップＳ
１７）。そして、検索部３１ｃは、図６の曲データベー
ス４４から検索した曲が未だに選択されていないことを
確認してから（ステップＳ１８，未選曲）、検索した曲
のアーティストコードを図６の曲データベース４４から
抽出し（各ステップＳ１９）、検索した曲のアーティス
トコードが嗜好情報のアーティストコードに整合するか
否かを判定する（ステップＳ２０）。

【００５５】ここで、両者のアーティストコードが整合
しなければ（ステップＳ２０，不整合）、検索した曲の
ジャンルコードを図６の曲データベース４４から抽出し
（ステップＳ２１）、検索した曲のジャンルコードが嗜
好情報のジャンルコードに整合するか否かを判定する
（ステップＳ２２）。以降同様に、両者のジャンルコー
ドが整合しなければ（ステップＳ２２，不整合）、検索
した曲の作詞家コードを曲データベース４４から抽出し
（ステップＳ２３）、検索した曲の作詞家コードが嗜好
情報の作詞家コードに整合しなければ（ステップＳ２
４，不整合）、検索した曲の作曲家コードを曲データベ
ース４４から抽出し（ステップＳ２５）、検索した曲の
作曲家コードが嗜好情報の作曲家コードに整合しなけれ
ば（ステップＳ２６，不整合）、ステップＳ１７に戻
る。

【００５６】また、検索した曲の各コードの少なくとも
１つが嗜好情報の各コードのいずれかに整合すれば（各
ステップＳ２０，Ｓ２２，Ｓ２４のいずれかで整合）、
つまり検索した曲が利用者の嗜好に合うものであれば、
検索した曲を選択する。

【００５７】この様な処理は、曲の登録年月日が新しい
程、優先的に行われ、これにより登録年月日が新しく、
かつ利用者の好みに合う曲が選択される。そして、選択
された各曲が一定数に達するか、又は最近の１ヶ月間に
登録された全ての曲について処理が終了すると（ステッ
プＳ２６，Ｙｅｓ）、検索部３１ｃは、選択された各曲
の曲コード、各曲名、及び各曲コードから導出されるそ
れぞれのバーコード５２を配列してなる図２の閲覧デー
タにおける新着曲の情報の欄を生成する。

【００５８】図１５は、図１３のステップＳ１４の処理
を更に詳しく示すフローチャートである。

【００５９】まず、検索部３１ｃは、最も多いリクエス
ト回数の曲を図６の曲データベース４４から検索する
（ステップＳ２７）。そして、検索部３１ｃは、図６の
曲データベース４４から検索した曲が未だに選択されて
いないことを確認してから（ステップＳ２８，未選
曲）、検索した曲のアーティストコードを図６の曲デー
タベース４４から抽出し（各ステップＳ２９）、検索し
た曲のアーティストコードが嗜好情報のアーティストコ
ードに整合するか否かを判定する（ステップＳ３０）。
そして、両者のアーティストコードが整合しなければ
（ステップＳ３０，不整合）、検索した曲のジャンルコ
ードを曲データベース４４から抽出し（ステップＳ３
１）、検索した曲のジャンルコードが嗜好情報のジャン
ルコードに整合しなければ（ステップＳ３２，不整
合）、検索した曲の作詞家コードを曲データベース４４
から抽出し（ステップＳ３３）、検索した曲の作詞家コ
ードが嗜好情報の作詞家コードに整合しなければ（ステ
ップＳ３４，不整合）、検索した曲の作曲家コードを曲
データベース４４から抽出し（ステップＳ３５）、検索
した曲の作曲家コードが嗜好情報の作曲家コードに整合
しなければ（ステップＳ３６，不整合）、ステップＳ２
７に戻る。

【００６０】また、検索した曲の各コードの少なくとも
１つが嗜好情報の各コードのいずれかに整合すれば（各
ステップＳ３０，Ｓ３２，Ｓ３４のいずれかで整合）、
つまり検索した曲が利用者の嗜好に合うものであれば、
検索した曲を選択する。

【００６１】この様な処理は、曲のリクエスト回数が多
い程、優先的に行われ、これにより人気が高く、かつ利
用者の嗜好に合う曲が選択される。そして、選択された
各曲が一定数に達するか、又はリクエスト回数が所定数
以上の全ての曲について処理が終了すると（ステップＳ
３６，Ｙｅｓ）、検索部３１ｃは、選択された各曲の曲
コード、各曲名、及び各曲コードから導出されるそれぞ
れのバーコード５３を配列してなる図２の閲覧データに
おける人気おすすめ曲の欄を生成する。

【００６２】この様に本実施形態のカラオケシステムで
は、利用者による最初の利用のときに、この利用者の会
員コード、氏名、選曲データ等を記録部３２のマスタフ
ァイルに登録しておき、同じ利用者による２回目以降の
利用のときに、記録部３２のマスタファイルを検索し
て、前回の利用時に選択された各曲の曲名やバーコード
を閲覧データとして印刷している。この印刷物を各利用
者別に作成し、それぞれの印刷物を各利用者に提供す
る。このため、いずれの利用者も、印刷物を見るだけ
で、前回の利用のときに選択した各曲を知ることがで
き、印刷物上の各曲のバーコードを入力装置２によって
読み取らせて、これらの曲の演奏を入力装置２を通じて
カラオケ装置１に指示することができる。従って、従来
の様にリモコン装置を操作している一個人を除く他の人
々が曲を検索することができなかったり、リモコン装置
の表示画面の大きさにより利用者に提供される情報が制
限されたり、カラオケ装置の表示画面を曲の検索に利用
している間は歌唱を中断するという様な不都合を生じる
ことはない。

【００６３】一般に、カラオケ店に行く度に、同じ曲を
唱歌する人が多い。このため、前回に選択した各曲を閲
覧し得る印刷物を提供すれば、利用者は、膨大な数の曲
を載せた索引本を閲覧する手間をかけずに済み、選曲の
ための煩雑な作業を行わずに済む。

【００６４】また、前回に選択した各曲ばかりでなく、
これらの曲のアーティスト、ジャンル、作詞家、及び作
曲家から嗜好情報を求め、この嗜好情報に応じて利用者
好みの他の曲を選択して、この他の曲の曲名やバーコー
ドを閲覧データとして印刷しているので、利用者に多様
な曲を紹介することができる。

【００６５】更に、利用者好みというだけでなく、登録
年月日の新しい曲を優先的に紹介したり、リクエスト回
数の多い曲を優先的に紹介しているので、新しい曲や人
気が高い曲を紹介することができる。

【００６６】尚、本発明は、上記実施形態に限定される
ものではなく、多様に変形することができる。例えば、
嗜好情報に応じて利用者好みの曲を選択するときに、嗜
好情報の各コードの少なくとも１つを有する曲を選択す
るのではなく、該各コードの所定数以上を有する曲を選
択しても良い。これにより、利用者の好みをより反映し
た曲を紹介することができる。

【００６７】また、前回に選択した各曲の曲名やバーコ
ードを選択回数の多い方から順番に印刷したり、利用年
月日の新しい方から順番に印刷したり、前回の利用のと
きの選択順序通りに印刷しても構わない。

【００６８】更に、入力装置は、バーコードリーダを読
み込むものでなく、操作キーの操作により曲コードを入
力するものであっても構わない。

【００６９】また、タグは、識別データを示すバーコー
ドを印したもの、識別コードを記憶したＩＣカード、識
別データを印した磁気カード、識別データを示す光信号
を出力するもの等を適用することができる。入力装置
は、タグから識別データを読み出したり、識別データを
検出すれば良い。

【００７０】

【発明の効果】以上説明した様に本発明によれば、以前
に演奏要求した曲及び利用者の識別データを対応付けて
記憶しており、利用者の識別データが与えられると、こ
の識別データに対応付けられた曲が検索され、この曲に
関するデータが印刷される。このため、利用者は、他の
利用者による曲の検索や歌唱を中断させることなく、印
刷物を閲覧して、所望の曲を探し出すことができる。

【００７１】また、本発明によれば、各曲を演奏要求の
回数の多い方から優先的に検索し、これらの曲を印刷す
るので、利用者にとっては、曲の選択が容易になる。

【００７２】更に、本発明によれば、各曲を演奏要求の
日時が新しい方から優先的に検索し、これらの曲を印刷
するので、利用者の好みの変化を印刷内容に反映するこ
とができる。

【００７３】また、本発明によれば、複数の曲をそれぞ
れの属性に対応付けて登録しておき、利用者の識別デー
タに対応する曲ばかりでなく、該曲のものと一致する属
性を有する他の曲を検索して印刷するので、利用者によ
って演奏要求されたことがなくても、利用者の好みに近
い多くの他の曲を紹介することができる。

【００７４】更に、本発明によれば、複数の曲毎に、複
数種の属性を登録しておき、利用者の識別データに対応
する曲ばかりでなく、該曲のものと一致する所定数以上
の属性を有する他の曲を検索して印刷するので、利用者
の好みにより合った多くの他の曲を紹介することができ
る。

【００７５】また、本発明によれば、登録日時の新しい
他の曲を優先的に検索して印刷するので、利用者の好み
に近く、かつより新しい他の曲を紹介することができ
る。

【００７６】更に、本発明によれば、演奏要求の累計数
が大きい他の曲を優先的に検索して印刷するので、利用
者の好みに近く、かつより人気の高い他の曲を紹介する
ことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のカラオケシステムの一実施形態を示す
ブロック図である。

【図２】本実施形態のカラオケシステムにおける閲覧デ
ータを示す図である。

【図３】本実施形態のカラオケシステムにおける顧客デ
ータベースを示す図である。

【図４】本実施形態のカラオケシステムにおける選択履
歴データベースを示す図である。

【図５】本実施形態のカラオケシステムにおける顧客別
選曲データを示す図である。

【図６】本実施形態のカラオケシステムにおける曲デー
タベースを示す図である。

【図７】本実施形態のカラオケシステムにおけるジャン
ルマスタを示す図である。

【図８】本実施形態のカラオケシステムにおけるアーテ
ィストマスタを示す図である。

【図９】本実施形態のカラオケシステムにおける作詞家
マスタを示す図である。

【図１０】本実施形態のカラオケシステムにおける作曲
家マスタを示す図である。

【図１１】本実施形態のカラオケシステムにおける入力
装置及びカラオケ装置の処理を示すフローチャートであ
る。

【図１２】本実施形態のカラオケシステムにおける選曲
履歴管理サーバの処理を示すフローチャートである。

【図１３】本実施形態のカラオケシステムにおける選曲
履歴管理サーバの他の処理を示すフローチャートであ
る。

【図１４】図１３のステップＳ１３の処理を更に詳しく
示すフローチャートである。

【図１５】図１３のステップＳ１４の処理を更に詳しく
示すフローチャートである。

【符号の説明】

１ カラオケ装置 ２ 入力装置 ３ 選曲履歴管理サーバ １１ 近接通信部 １２ 制御部 １３ 映像再生編集部 １４ 音声再生編集部 １５ 記憶部 １６，３４ 操作入力部 １７ 表示装置 １８ スピーカ １９ マイク ２０，３５ 入出力部 ２１ バーコード読取部 ２２ タグ識別部 ２３ 近接通信部 ３１ 制御部 ３２ 記憶部 ３３ 印字部

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 利用者によって曲の演奏が要求される
   と、この曲を予め記憶している複数の曲から検索して演
   奏するカラオケシステムにおいて、 利用者の識別データを入力する識別データ入力手段と、 利用者によって演奏要求された曲及び識別データ入力手
   段によって入力された利用者の識別データを対応付けて
   記憶する記憶手段と、 利用者の識別データが与えられると、この識別データに
   対応付けられた曲を記憶手段から検索する検索手段と、 検索手段によって検索された曲に関するデータを印刷し
   て出力する印刷手段とを備えることを特徴とするカラオ
   ケシステム。
2. 【請求項２】 記憶手段は、利用者によって演奏要求さ
   れた複数の曲及び該各曲の演奏要求の回数を利用者の識
   別データに対応付けて記憶し、 検索手段は、識別データに対応付けられた各曲を演奏要
   求の回数の多い方から優先的に検索することを特徴とす
   る請求項１に記載のカラオケシステム。
3. 【請求項３】 記憶手段は、利用者によって演奏要求さ
   れた複数の曲及び該各曲の演奏要求の日時を利用者の識
   別データに対応付けて記憶し、 検索手段は、識別データに対応付けられた各曲を演奏要
   求の日時が新しい方から優先的に検索することを特徴と
   する請求項１に記載のカラオケシステム。
4. 【請求項４】 記憶手段は、複数の曲をそれぞれの属性
   に対応付けて登録したデータベースを含み、 検索手段は、利用者の識別データに対応付けられた少な
   くとも１つの曲を検索すると共に、該曲のものと一致す
   る属性を有する他の曲をデータベースから検索すること
   を特徴とする請求項１に記載のカラオケシステム。
5. 【請求項５】 データベースには、複数の曲毎に、複数
   種の属性が登録されており、 検索手段は、利用者の識別データに対応付けられた曲の
   ものと一致する所定数以上の属性を有する他の曲をデー
   タベースから検索することを特徴とする請求項４に記載
   のカラオケシステム。
6. 【請求項６】 データベースには、複数の曲の登録日時
   が登録されており、 検索手段は、利用者の識別データに対応付けられた曲の
   ものと一致する属性を有し、かつ登録日時の新しい他の
   曲を優先的に検索することを特徴とする請求項４に記載
   のカラオケシステム。
7. 【請求項７】 データベースには、複数の曲毎に、演奏
   要求の累計数が登録されており、 検索手段は、利用者の識別データに対応付けられた曲の
   ものと一致する属性を有し、かつ演奏要求の累計数が大
   きい他の曲を優先的に検索することを特徴とする請求項
   ４に記載のカラオケシステム。