JP2002169268A - 光学式レチクル基板検査装置及びそのビーム走査方法 - Google Patents

光学式レチクル基板検査装置及びそのビーム走査方法

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JP2002169268A
JP2002169268A JP2000364551A JP2000364551A JP2002169268A JP 2002169268 A JP2002169268 A JP 2002169268A JP 2000364551 A JP2000364551 A JP 2000364551A JP 2000364551 A JP2000364551 A JP 2000364551A JP 2002169268 A JP2002169268 A JP 2002169268A
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acousto
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 波長が短いレーザ光源を使用した場合におけ
る走査の安定性を向上することができる光学式レチクル
基板検査装置及びそのビーム走査方法を提供する。 【解決手段】 トランスデューサ19から、波長が時間
の経過に連れて線形的に短くなるように掃引した一連の
超音波を出力させる。この一連の超音波の最前部26と
最後部25との間隔は、レーザビーム30の幅に一致し
ている。レーザビーム30が音響光学素子4に入射する
と、最前部26から最後部にかけて波長が線形的に短く
なるように周波数掃引された超音波パルスによってレー
ザビーム30の回折が生じる。このとき、レーザビーム
30の空間位置に応じて超音波の波長が相違するため、
ブラッグ角も相違し、この結果、凹レンズ効果が起き
る。このため、音響光学素子4が凹レンズとして作用
し、シリンドリカル凹レンズ群5との協働作用によって
レーザビーム30の入射側に真円の虚像14が形成され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レチクル基板の欠
陥及び線幅を検査する光学式レチクル基板検査装置及び
そのビーム走査方法に関し、特に、波長が短いレーザ光
源を使用した場合の安定性の向上を図った光学式レチク
ル基板検査装置及びそのビーム走査方法に関する。
【0002】
【従来の技術】レチクル基板の欠陥及び線幅を検査する
光学式のレチクル基板検査装置において、基板上に検査
光を集光し、透過光又は反射光にて欠陥及び線幅を検出
する装置がある。このような装置では、レチクル基板の
表面に平行な一方向(以下、この方向をy軸方向とい
う。)においてレーザビームのスポット(ビームスポッ
ト)を走査し、レチクル基板の表面に平行な方向であっ
てy軸方向に直交する方向(以下、この方向をx軸方向
という。)においてレチクル基板が載置されたステージ
を等速移動させることで、レチクル基板の欠陥等を検査
する。ビームスポットを走査する方法としては、検査を
短時間に処理するため、光学的に走査する方法が一般的
であり、従来、音響光学素子を用いたビーム走査方法が
採用されている。
【0003】このようなビーム走査方法においては、通
常のシリンドリカルレンズで集光した場合、走査ビーム
の角度に対し収差が発生し、レチクル基板面での焦点ず
れが生じる。そこで、音響光学素子によるレンズ効果を
用いて集光し、焦点ずれを低減させる方法が採られてい
る。このように2個の音響光学素子を用いてビームを集
光する技術は、例えば米国特許第3,851,951に
記載されている。また、この技術を適用した基板検査装
置が、例えば特開平6−294750号公報に記載され
ている。図4は従来の光学式レチクル基板検査装置を示
す模式図である。
【0004】光学式レチクル基板検査装置には、レーザ
光源1、音響光学素子2及びシリンドリカルレンズ群3
が、レーザ光源1から出力されたレーザビームが直進す
る方向に、この順で配置されている。音響光学素子2
は、レーザ光源1から出力されたレーザビームを、周波
数変調によって前記直線に垂直な方向に走査することが
でるように配置され、シリンドリカルレンズ群3は、音
響光学素子2から出力されたレーザビームを、音響光学
素子2による走査方向のみに拡大することができるよう
に配置されている。
【0005】光学式レチクル基板検査装置には、更にシ
リンドリカルレンズ群3から出力されたレーザビーム
を、シリンドリカルレンズ効果を示す音響光学素子4a
が設けられている。音響光学素子4aの一端部には音響
光学素子4aに超音波を発振するトランスデューサ19
が取り付けられている。音響光学素子4aは、トランス
デューサ19が取り付けられた側、即ち超音波の入力側
がシリンドリカルレンズ群3に近くなるようにして配置
されている。また、光学式レチクル基板検査装置には、
音響光学素子4aから出力されたレーザビームを集光す
るシリンドリカル凸レンズ群18が設けられている。更
に、シリンドリカル凸レンズ群18により形成される集
光スポットよりも離間した位置には、集光スポットを通
過したレーザビームを後段の光学系(図示せず)に伝搬
するリレーレンズ24が配置されている。また、光学系
と検査対象であるレチクル基板との間には、対物レンズ
(図示せず)が配置され、更にレチクル基板を透過した
レーザビームの強度等を検出する検出器(図示せず)が
設けられている。
【0006】このように構成された光学式レチクル基板
検査装置においては、レーザ光源1から出力されたレー
ザビームに対し、1個目の音響光学素子2による周波数
変調を利用して入射方向と出力方向とがなす角度を走査
する。この工程により、レーザビームの光路は経路12
から経路13へと遷移する。レーザビームが経路12を
光路とする場合、レーザビームはシリンドリカルレンズ
群3により拡大されて走査方向に幅を備えたレーザビー
ム30として出力される。
【0007】また、トランスデューサ19からは、波長
が時間の経過に連れて線形的に長くなるように、即ち最
前部28における波長が最後部27における波長よりも
短くなるように掃引した一連の超音波を出力させる。図
4中の最後部20と最前部21との間の複数の平行線
は、間隔が広いほど波長が長いことを示している。レー
ザビーム30が入射された2個目の音響光学素子4aは
トランスデューサ19から発振される超音波によってシ
リンドリカル凸レンズとしてレーザビーム30を集光し
ながら出力する。音響光学素子4aから出力されたレー
ザビーム30は、更にシリンドリカル凸レンズ群18に
よって集光され、集光スポット22を形成する。レーザ
ビームが経路13を光路とする場合には、集光スポット
22から走査方向にずれた位置に集光スポット23を形
成する。集光スポット22を通過したレーザビーム30
は、再びその幅を拡大しながらリレーレンズ24に入射
される。その後、光学系及び対物レンズを経由して集光
スポット22がレチクル基板に結像され、その透過光の
強度等が検出器によって検出される。
【0008】なお、音響光学素子4aを超音波の入力側
がシリンドリカルレンズ群3から遠くなるようにして配
置し、波長が時間の経過に連れて線形的に短くなるよう
に掃引しても、同様の検出を行うことは可能である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年、
パターン微細化の要求に伴い、レチクル基板を検査する
装置にも高分解能化が求められているが、上述の従来の
光学式レチクル基板検査装置では、十分な高分解能を得
ることができないという問題点がある。
【0010】高分解能を得るための一つの方法として、
検査光の波長をより短波長化することで、レチクル基板
面での集光スポットサイズを小さくする方法が考えられ
る。また、技術の進歩により露光の分野においても短波
長化が進んでいる。検査波長により欠陥の現れ方が変化
するため、検査光の波長も露光光の波長に近づけること
が重要でなる。しかし、検査光を短波長化する場合、従
来の音響光学素子で集光する走査方法では、材料吸収の
問題から使用できる音響光学素子の材料に制限がある。
例えば、従来、音響光学素子として一般的に使用されて
きた二酸化テルル製では300nm以下の波長の検査光
を透過しないため、音速が5960m/秒と二酸化テル
ル製に比べ約10倍速い石英製の音響光学素子を用いる
必要がある。しかし、音響光学素子によるシリンドリカ
ルレンズ効果の焦点距離は、光源から出力される光の波
長に逆比例し、音速の2乗に比例することから、石英製
の音響光学素子を使用した場合には、焦点距離が長くな
るという問題点がある。
【0011】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、波長が短いレーザ光源を使用した場合にお
ける走査の安定性を向上することができる光学式レチク
ル基板検査装置及びそのビーム走査方法を提供すること
を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に係る光学式レチ
クル基板検査装置は、レーザ光源と、このレーザ光源か
ら出力されたレーザビームを走査する第1の音響光学素
子と、この第1の音響光学素子から出力されたレーザビ
ームに対し凹レンズ効果によって虚像を形成する第2の
音響光学素子と、この第2の音響光学素子のレーザビー
ム出力側に配置され前記レーザビームを走査の方向に対
して直交する方向に拡大する凹レンズと、前記虚像を検
査対象であるレチクル基板に結像する光学系と、を有す
ることを特徴とする。
【0013】本発明においては、第1の音響光学素子に
よりレーザビームの走査が行われる。また、第2の音響
光学素子によりレーザビームに対して収差が低減された
虚像が形成され、凹レンズによりその虚像の形状が、例
えば真円に調整される。そして、光学系により虚像がレ
チクル基板に結像される。このように、本発明では、集
光スポットではなく、虚像がレチクル基板に結像されて
その走査が行われるので、短波長のレーザビームを使用
した場合であっても、安定した走査が可能となる。
【0014】なお、前記凹レンズの開口数を、前記第2
の音響光学素子の凹レンズ効果による開口数と一致させ
ることによって虚像の形状を真円にしてもよい。また、
前記レーザビームの波長は300nm以下であることが
好ましく、この場合、前記第2の音響光学素子を石英製
とすることができる。
【0015】本発明に係る光学式レチクル基板検査装置
のビーム走査方法は、レーザビームに対し音響光学素子
によって虚像を形成する工程と、前記虚像をレチクル基
板に結像する工程と、を有することを特徴とする。
【0016】本発明方法においても、前記レーザビーム
の波長は300nm以下であることが好ましく、前記音
響光学素子を石英製とすることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例に係る光学
式レチクル基板検査装置及びそのビーム走査方法につい
て、添付の図面を参照して具体的に説明する。図1は本
発明の第1の実施例に係る光学式レチクル基板検査装置
の構造を示す模式図である。
【0018】第1の実施例に係る光学式レチクル基板検
査装置には、従来の装置と同様に、レーザ光源1、音響
光学素子2及びシリンドリカルレンズ群3が、レーザ光
源1から出力されたレーザビームが直進する方向に、こ
の順で配置されている。レーザ光源1のレーザ波長は、
例えば300nm以下である。音響光学素子2は、例え
ば石英製であり、レーザ光源1から出力されたレーザビ
ームを、周波数変調によって前記直線に垂直な方向に走
査することがでるように配置されている。シリンドリカ
ルレンズ群3は、音響光学素子2から出力されたレーザ
ビームを、音響光学素子2による走査方向のみに拡大す
ることができるように配置されている。なお、音響光学
素子2による走査方向はy軸方向に相当している。
【0019】本実施例には、更にシリンドリカルレンズ
群3から出力されたレーザビームに対し、レンズ効果を
示す音響光学素子4が設けられている。音響光学素子4
の一端部にはトランスデューサ19が取り付けられてい
る。音響光学素子4は、トランスデューサ19が取り付
けられた側、即ち超音波の入力側がシリンドリカルレン
ズ群3に近くなるようにして配置されている。また、本
実施例には、音響光学素子4から出力されたレーザビー
ムを走査方向に直交する方向のみに拡大して出力するシ
リンドリカル凹レンズ群5が設けられている。シリンド
リカル凹レンズ群5の開口数は、音響光学素子4がシリ
ンドリカル凹レンズとして作用するときの開口数に一致
している。従って、音響光学素子4及びシリンドリカル
凹レンズ群5によって形成される虚像の形状は真円とな
る。
【0020】更に、シリンドリカル凹レンズ群5から出
力されたレーザビームを結像する光学系8が設けられ、
シリンドリカル凹レンズ群5と光学系8との間には、シ
リンドリカル凹レンズ群5から出力されたレーザビーム
を後段の光学系8に伝搬するリレーレンズ7が配置され
ている。光学系8は従来のものと同様の構造を有し、例
えば結像に必要なレンズ群、レーザビームの強度等の変
動を検出する測定器、マルチビーム検査方式に必要な分
割部、及びレチクル基板反射光を検出する測定器等が含
まれている。また、光学系8と検査対象であるレチクル
基板10との間には、理論スポット限界近くまで集光す
る対物レンズ9が配置され、更にレチクル基板10を透
過したレーザビームの強度等を検出する検出器11が設
けられている。
【0021】音響光学素子2、シリンドリカルレンズ群
3、音響光学素子4及びシリンドリカル凹レンズ群5か
ら凹レンズ型走査部6が構成されている。
【0022】なお、シリンドリカルレンズ群3の倍率
は、例えばトランスデューサ19から発振された一連の
超音波の音響光学素子4を伝搬する際の最前部と最後部
との間隔に一致するように設定しておく。
【0023】次に、上述のように構成された第1の実施
例に係る光学式レチクル検査装置のビーム走査方法につ
いて説明する。図2は本発明の第1の実施例に係る光学
式レチクル検査装置のビーム走査方法を示す模式図であ
る。図2には、レーザ光源1からリレーレンズ7までを
示す。
【0024】このビーム走査方法では、レーザ光源1か
ら出力されたレーザビームに対し、音響光学素子2によ
る周波数変調を利用して入射方向と出力方向とがなす角
度を走査する。このとき、角度の走査のために音響光学
素子2で変調する周波数帯域は、音響光学素子4により
形成される虚像の大きさ、走査に伴う虚像の移動距離、
及びレチクル基板10の表面に結像されるスポットの大
きさに基づいて任意に決定することができる。この走査
により、レーザビームの光路は経路12から経路13へ
と遷移する。レーザビームが経路12を光路とする場
合、レーザビームはシリンドリカルレンズ群3により拡
大されて走査方向に幅を備えたレーザビーム30として
出力される。
【0025】また、トランスデューサ19からは、波長
が時間の経過に連れて線形的に短くなるように掃引した
一連の超音波を出力させる。図2中の最後部25と最前
部26との間の複数の平行線は、間隔が広いほど波長が
長いことを示している。この一連の超音波の最前部26
と最後部25との間隔は、レーザビーム30の幅に一致
している。レーザビーム30が音響光学素子4に入射す
ると、上述のように最前部26から最後部にかけて波長
が線形的に短くなるように周波数掃引された超音波パル
スによってレーザビーム30の回折が生じる。このと
き、レーザビーム30の空間位置に応じて超音波の波長
が相違するため、ブラッグ角も相違し、この結果、本実
施例では、凹レンズ効果が起きる。このため、音響光学
素子4が凹レンズとして作用し、シリンドリカル凹レン
ズ群5との協働作用によってレーザビーム30の入射側
に真円の虚像14が形成される。また、レーザビームが
経路13を光路とする場合には、虚像14から走査方向
にずれた位置に真円の虚像15が形成される。
【0026】音響光学素子4から出力されたレーザビー
ム30は、その幅を拡大しながらシリンドリカル凹レン
ズ群5及びリレーレンズ7を経由して、光学系8に入射
する。そして、光学系8によりレーザビーム30の進行
方向及び絞り等を制御し、対物レンズ9を介して虚像1
4をレチクル基板10の表面にスポット17として結像
させる。レチクル基板10の表面に結像されたスポット
17は、音響光学素子2による角度走査に伴ってy軸方
向に移動し、音響光学素子2から出力されたレーザビー
ムの光路が経路13となるときには、虚像15がスポッ
ト16としてレチクル基板10の表面に結像される。そ
して、その透過光の強度等が検出器11によって検出さ
れる。
【0027】このような走査方法において、音響光学素
子4における超音波の伝搬速度をV(m/秒)、レーザ
ビームの波長をλ(m)、トランスデューサ19におけ
る超音波の掃引時間(一連の超音波の出力時間)をT
(秒)、トランスデューサ19から発振される超音波の
帯域をΔf(Hz)とすると、音響光学素子4がシリン
ドリカル凹レンズ効果を示すときの焦点距離f(m)
は、下記数式1で表される。
【0028】
【数1】
【0029】この数式1にも、焦点距離が入射レーザの
波長に逆比例し、超音波速度の2乗に比例することが表
されており、前述のように、超音波の伝搬速度が620
(m/秒)の二酸化テルル製の音響光学素子に比べて、
超音波の伝搬速度が5960(m/秒)と速い石英製の
音響光学素子を使用した場合に、焦点距離が長くなって
しまうことが理解できる。
【0030】本実施例においては、音響光学素子4を凹
レンズ効果を起こすように使用して虚像をリレーする構
成としているので、従来のシリンドリカル凸レンズ効果
を用いたビーム走査方法と比して、全体光路長を短くで
きる。特に、現状では、300nmより短いレーザ波長
においては、音響光学素子に音速(超音波の伝搬速度)
の速い石英製しか使用できないため、大きな効果を発揮
する。例えば、伝搬速度Vが5960(m/秒)、レー
ザビームの波長λが244×10-9(m)、超音波の掃
引時間(一連の超音波の出力時間)Tが2×10
-6(秒)、超音波の帯域Δfが80×10-6(Hz)の
場合、上記数式1より、焦点距離fは3.64mとな
る。従って、従来のように音響光学素子に凸レンズ効果
を発揮させて集光スポットをリレーして走査した場合に
は、約2×f相当だけ光路が長くなり、安定性を考慮す
ると現実的でない。一方、本実施例によれば、音響光学
素子を凹レンズとして作用するように使用しているの
で、虚像をリレーして走査光学系の光路を短くできる。
このため、超音波の伝搬速度が速い石英製の音響光学素
子を使用した場合であっても、安定した走査が可能とな
る。
【0031】次に、本発明の第2の実施例について説明
する。第1の実施例においては、音響光学素子4の超音
波パルスを最前部26から最後部25にかけて波長が短
くなるような構成として周波数の掃引を行っているが、
第2の実施例では、周波数の掃引方向を逆方向にする。
図3は本発明の第2の実施例に係る光学式レチクル基板
検査装置の構造及びそのビーム走査方法を示す模式図で
ある。なお、図3に示す第2の実施例において、図1及
び図2に示す第1の実施例と同一の構成要素には、同一
の符号を付してその詳細な説明は省略する。
【0032】第2の実施例においては、音響光学素子4
が、トランスデューサ19が取り付けられた側、即ち超
音波の入力側がシリンドリカルレンズ群3から遠くなる
ようにして配置されている。その他の構造は、第1の実
施例のものと同様である。
【0033】このように構成された第2の実施例に対す
るビーム走査方法では、トランスデューサ19からは、
波長が時間の経過に連れて線形的に長くなるように掃引
した一連の超音波を出力させる。図3中の最後部27と
最前部28との間の複数の平行線は、間隔が広いほど波
長が長いことを示している。この一連の超音波の最前部
28と最後部27との間隔は、第1の実施例と同様に、
レーザビーム30の幅に一致している。レーザビーム3
0が音響光学素子4に入射すると、上述のように波長が
線形的に長くなるように周波数掃引された超音波パルス
によってレーザビーム30の回折が生じる。この結果、
本実施例においても、凹レンズ効果が起きる。そして、
シリンドリカル凹レンズ群5との協働作用によってレー
ザビーム30の入射側に真円の虚像14が形成される。
また、レーザビームが経路13を光路とする場合には、
虚像14から走査方向にずれた位置に真円の虚像15が
形成される。
【0034】従って、第2の実施例によっても、第1の
実施例と同様の走査を行うことにより、第1の実施例と
同様に、安定した走査を行うことができるという効果が
得られる。
【0035】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
音響光学素子の凹レンズ効果により、集光スポットでは
なく、収差が低減された虚像がレチクル基板に結像され
てその走査が行われるので、短波長のレーザビームを使
用した場合であっても、安定した走査を行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る光学式レチクル基
板検査装置の構造を示す模式図である。
【図2】本発明の第1の実施例に係る光学式レチクル検
査装置のビーム走査方法を示す模式図である。
【図3】本発明の第2の実施例に係る光学式レチクル基
板検査装置の構造及びそのビーム走査方法を示す模式図
である。
【図4】従来の光学式レチクル基板検査装置を示す模式
図である。
【符号の説明】
1;レーザ光源 2、4;音響光学素子 3;シリンドリカルレンズ群 5;シリンドリカル凹レンズ群 6;凹レンズ型走査部 7;リレーレンズ 8;光学系 9;対物レンズ 10;レチクル基板 11;検出部 12、13;経路 14、15;虚像 16、17;スポット 18;シリンドリカル凸レンズ群 19;トランスデューサ 20、25、27;最後部 21、26、28;最前部 30;レーザビーム

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ光源と、このレーザ光源から出力
    されたレーザビームを走査する第1の音響光学素子と、
    この第1の音響光学素子から出力されたレーザビームに
    対し凹レンズ効果によって虚像を形成する第2の音響光
    学素子と、この第2の音響光学素子のレーザビーム出力
    側に配置され前記レーザビームを走査の方向に対して直
    交する方向に拡大する凹レンズと、前記虚像を検査対象
    であるレチクル基板に結像する光学系と、を有すること
    を特徴とする光学式レチクル基板検査装置。
  2. 【請求項2】 前記凹レンズの開口数は、前記第2の音
    響光学素子の凹レンズ効果による開口数と一致している
    ことを特徴とする請求項1に記載の光学式レチクル基板
    検査装置。
  3. 【請求項3】 前記レーザビームの波長は300nm以
    下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の光学
    式レチクル基板検査装置。
  4. 【請求項4】 前記第2の音響光学素子は、石英製であ
    ることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記
    載の光学式レチクル基板検査装置。
  5. 【請求項5】 レーザビームに対し音響光学素子によっ
    て虚像を形成する工程と、前記虚像をレチクル基板に結
    像する工程と、を有することを特徴とする光学式レチク
    ル基板検査装置のビーム走査方法。
  6. 【請求項6】 前記レーザビームの波長は300nm以
    下であることを特徴とする請求項5に記載の光学式レチ
    クル基板検査装置のビーム走査方法。
  7. 【請求項7】 前記音響光学素子は、石英製であること
    を特徴とする請求項5又は6に記載の光学式レチクル基
    板検査装置のビーム走査方法。
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