JP2002169185A - 液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示装置

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JP2002169185A
JP2002169185A JP2000364963A JP2000364963A JP2002169185A JP 2002169185 A JP2002169185 A JP 2002169185A JP 2000364963 A JP2000364963 A JP 2000364963A JP 2000364963 A JP2000364963 A JP 2000364963A JP 2002169185 A JP2002169185 A JP 2002169185A
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substrate
crystal molecules
optical
retardation
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JP2000364963A
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English (en)
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Takeshi Suzaki
剛 須崎
Hiroyuki Kase
裕之 賀勢
Yoshitaka Mori
善隆 森
Shinichiro Tanaka
慎一郎 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Sanyo Electric Co Ltd
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Sanyo Electric Co Ltd
Tottori Sanyo Electric Co Ltd
Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 πツイストOCBモードセル等に適した光学
補償手段を備えた液晶表示装置を提供することを目的と
する。 【構成】 水平配向膜が積層された一対の基板1、2間
にカイラルネマティック液晶又はカイラル材を含むネマ
ティック液晶3を封入し、一方又は両方の基板1、2の
外側に光学補償手段を設け、液晶分子が電界無印加時に
捩れながら水平配列すると共に電圧印加時に垂直配列す
る液晶表示装置において、光学補償手段として負の位相
差を有する光学補償素子を含む補償層4、5を用い、こ
の補償層4、5の光学補償素子によって所定電圧印加時
の液晶層3のレタデーションを相殺する。そして光学補
償素子は1補償層4、5内において基板1、2の法線方
向から観察したときに光軸が同一方向になるように設定
され、且つ補償層4、5はその光軸方向を対向する基板
1、2の配向方向から液晶分子が捩れる方向にずらして
配置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は広視野角を実現した
液晶表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、STNモードやTNモードの液晶
表示装置が幅広く普及しているが、TNモード液晶表示
装置には視野角が狭いなどの問題があり、それらを改善
したモードとしてOCBモードなどが提案されている。
このOCBモード液晶表示装置は、一対の基板間に捩れ
のない液晶分子を挟持させ、両基板間に電圧が印加され
ていないときはスプレイ配向している。そして両基板間
に第1の所定電圧を印加すると、基板付近の液晶分子は
水平配列を維持し、液晶セルの中間部付近の液晶分子は
垂直配列になる。さらに印加電圧を増加させるとそれに
伴い液晶セル内の垂直配列する液晶分子の割合が増え、
基板付近の液晶分子を除いてほとんどの液晶分子が垂直
配列状態になり、この液晶分子の配列状態の変化を利用
して白黒表示の切替えを行うものである。このベンド配
向の一般的な作成方法はまずスプレイ配向セルを作成
し、これに電圧を印加してベンド転位させるというもの
である。
【0003】しかしこのようなベンド配向はスプレイ配
向からの切替え時に大きな電圧を必要とし、さらに切替
りに時間がかかったり、ベンド配向になっているセルを
電圧無印加状態にすると再びスプレイ配向に戻ってしま
うという問題があった。そのため、使用するたびに困難
なベンド切替えを行わなければならなかった。
【0004】そこでこのような欠点を解決するため、特
開平9−96790号公報にはπツイストOCBモード
セルが開示されている。これは電圧印加時にはOCBに
似た挙動をするが、電圧無印加時には液晶分子がスプレ
イ配向にはならず180°捩れた配向となるものであ
る。このようなπツイストOCBモードセルは、捩れて
いないOCBモードセルに比べてベンド配向への切替え
が容易であり、より実用的である。また、OCBモード
セルやπツイストOCBモードセルを、ディスコティッ
ク液晶等の負の光学異方性を有する分子をハイブリッド
配向させた光学補償層を用いて光学補償する技術が特開
平9−146086号公報に記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらπツイス
トOCBモードセルでは、電圧無印加時に安定なπツイ
スト状態を得るために液晶材料にカイラル剤を添加した
り、カイラルネマティック液晶を用いている。このよう
な液晶セルは、電圧印加時においてもカイラル剤の影響
により捩れが少し残るため、基板面に接している液晶分
子の軸方向と基板面から少し離れた場所にある液晶分子
の軸方向は少しずれた関係となる。そのため、捩れのな
い液晶を用いたOCBと同様に光学補償層の光軸の方位
角方向を基板側に位置する液晶分子の軸の方位角方向と
一致させるだけでは、良好な光学補償が得られない。そ
こでπツイストOCBモードセルにおいては、このよう
な分子配列に合わせた光学補償が必要である。
【0006】そこで本発明は、πツイストOCBモード
セル等に適した光学補償手段を備えた液晶表示装置を提
供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、それぞれ所定の電極が形成された一対の基
板と、基板に積層されると共に水平配向処理が施された
配向膜と、基板間に封入されたカイラルネマティック液
晶又はカイラル材を含むネマティック液晶と、一方又は
両方の基板の外側に配置された光学補償手段とを備え、
液晶分子が電圧無印加時に捩れながら水平配列すると共
に電圧印加時に垂直配列する液晶表示装置において、光
学補償手段は少なくとも負の位相差を有する光学補償素
子を含む補償層を備え、前記補償層は、光学補償素子に
よって所定電圧印加時の液晶分子のレタデーションを補
償し、基板の法線方向から観察したときに補償層内の光
学補償素子の光軸が同一方向に設定され、その光軸方向
を該補償層が対向する基板の配向方向から液晶分子が捩
れる方向にずらして配置したことを特徴とする。補償層
の光軸を基板の配向方向とずらして配置することによっ
て液晶分子の捩れの影響を含めたレタデーションの補償
ができ、高コントラストな液晶表示装置が提供できる。
また1補償層内の光学補償素子は基板の法線方向から観
察したときに光軸方向が同一方向に設定されているた
め、補償層の配置の調整が容易に行え、最適な表示状態
が得られる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施例を図
に基づいて説明する。図1は第1の電圧を印加したとき
の液晶分子の配列状態を示す概略図であり、図2は液晶
分子と光学補償層の光学異方素子との配置関係を示す概
略図である。
【0009】1はガラス基板などの透明な第一基板であ
り、この第一基板1上には走査線と信号線がマトリクス
状に配線され、走査線と信号線の交差部に薄膜トランジ
スタが、走査線と信号線で囲まれる領域内に薄膜トラン
ジスタと接続される画素電極がそれぞれ形成される。2
はガラス基板などの透明な第二基板であり、第一基板1
上の走査線及び信号線と対向する部分にブラックマトリ
ックスが、画素電極と対向する位置にカラーフィルタが
それぞれ配置され、表示領域部分にはカラーフィルタ等
を覆うようにベタ電極の対向電極が積層されている。両
基板1、2には水平配向処理が施された配向膜が積層さ
れ、両配向膜の配向方向は略平行に処理されている。配
向膜の配向方向は液晶分子の配列状態に大きく影響し、
最も基板1、2に近接した液晶分子は配向膜の配向方向
に長軸方向を一致させて配列する。したがって後述する
基板1、2付近の液晶分子の長軸方向とは配向膜の配向
方向と同一方向を示している。両基板1、2間には正の
誘電率異方性を有する液晶層3が挟持され、この液晶層
3には電圧無印加時に両基板1、2間で液晶分子が18
0°捩れるようにカイラル材が添加されている。したが
って電圧無印加時には両基板1、2の付近に位置する液
晶分子3a、3bが配向膜の配向方向に沿って所定のチ
ルト角で水平配列し、液晶層3の中央部分では液晶分子
が180°に捩れながら水平配列する。第一基板1の薄
膜トランジスタに電圧を供給すると画素電極と対向電極
の間に電界が発生して液晶分子の配列状態が変化する
が、第1の電圧が印加されたときは図1に示すように基
板1、2付近の液晶分子3a、3bは僅かに、液晶層3
の中央付近の液晶分子3cは大きく水平方向から垂直方
向に変わり、液晶層3の配列状態が水平配列からベンド
配列に変化する。そして印加電圧を更に増加させると液
晶層3の各液晶分子は更に大きく垂直方向へ配列状態を
変え、大部分の液晶分子の長軸方向が第一基板1の法線
方向と同一方向になる。
【0010】4は第一基板1と第一偏光板6の間に挟持
された第一光学補償層、5は第二基板2と第二偏光板7
の間に挟持された第二光学補償層である。この実施例で
は光学補償手段として2つの光学補償層4、5を用い
る。両光学補償層4、5には例えばディスコティック液
晶等の負の光学異方性を有する光学異方素子4a、4
b、5a、5bがハイブリッド配向しており、この光学
異方素子4a、4b、5a、5bによって各液晶分子3
a、3b、3cのレタデーションを相殺して補償してい
る。例えば第1の電圧を印加したときの各液晶分子3
a、3b、3cのレタデーションを補償する場合、光学
異方素子4a、4b、5a、5bの光軸と第一基板1の
法線方向とのなす角度が、第1の電圧を印加したときの
対応する液晶分子3a、3b、3cの長軸と第一基板1
の法線方向とのなす角度と一致するように設定され、図
1の場合は光学異方素子4aによって液晶分子3aのレ
タデーションを相殺し、光学異方素子5aによって液晶
分子3bのレタデーションを相殺し、光学異方素子4
b、5bで液晶分子3cのレタデーションを相殺するよ
うにしている。なお図1では光学異方素子4a、4b、
5a、5bを楕円状の平面板として示しているが、この
光学異方素子4a、4b、5a、5bの光軸方向は平面
板の平面の法線方向になる。
【0011】ここで両偏光板6、7の透過軸が直交する
ように配置すれば、第1の電圧印加時は黒表示になり、
第1の電圧以上の電圧を印加したときは白表示になるノ
ーマリーブラックモードになる。また、この実施例では
第1の電圧印加時における液晶分子のレタデーションを
補償するように設定しているが、第1の電圧以上の電圧
印加時における液晶分子のレタデーションを補償するよ
うに設定すれば、第1の電圧印加時に白表示になるノー
マリーホワイトモードになる。
【0012】図2(a)は基板1、2の法線方向(図1
の矢印a)から観察したときの第二基板2側の液晶分子
3bと第二光学補償層5の光学異方素子5a、5bの配
置を示し、図2(b)は矢印aの方向から観察したとき
の第一基板1側の液晶分子3aと第一光学補償層4の光
学異方素子4a、4bの配置を示している。図2(a)
において点線1は第一偏光板6の透過軸の方向、点線2
は第二偏光板7の透過軸の方向を示し、実線1は第二基
板2付近の液晶分子3bの長軸方向、実線2は第二基板
2から離れて位置する液晶分子の長軸方向を示す。なお
第二基板2付近の液晶分子3bの長軸方向とは第二基板
2の配向膜の配向方向と一致する。
【0013】液晶分子は電圧無印加時に両基板1、2間
で180°捩れながら配列しているため、第1の電圧印
加時には捩れた状態で垂直配列になり、第二基板2から
離れるにしたがって連続的に液晶分子の長軸の方向も捩
れ方向(実線1から実線2の方向)に回転し、液晶層3
の中央付近では完全に垂直配列した状態になって第二基
板2の法線方向に長軸が向く。完全に垂直配列した液晶
分子3cについては捩れによる長軸方向が基板1、2の
法線方向から観察したときには確認できないため、実線
2は基板1、2の法線方向から観察したときに捩れによ
る液晶分子の長軸方向が確認できる液晶分子のうち、最
も第二基板2から離れた液晶分子の長軸方向を示し、第
二基板2の配向方向から最もずれている。そして第二光
学補償層5の光学異方素子5a、5bの光軸は実線1と
実線2の間に位置する一点鎖線1の方向に設定される。
この発明では第二光学補償層5内の全ての光学異方素子
5a、5bが矢印aから観察したときの光軸方向が一点
鎖線1と同一方向になるように設定され、光学異方素子
の光軸を実線1と同一方向に設定するものでも、第二光
学補償層5内の光学異方素子の光軸を実線1から実線2
の方向に連続的に変化させるものでもない。光学異方素
子の光軸の方向(一点鎖線1)は実際に液晶セルに第二
光学補償層5を重ね、その光学異方素子の光軸の向きを
変えながら最適な表示が得られる方向に決定すればよ
い。例えば、第1の電圧を印加したときに第二基板2の
法線方向から観察したときの光漏れを少なくするために
は第二基板2付近に位置する水平方向の液晶分子3bの
レタデーションを主に補償する必要があるため、第二光
学補償層5の光軸方向(一点鎖線1)は実線1よりに設
定され、第二基板2の法線方向に対して斜め方向から観
察したときの光漏れを少なくするためには第二基板2か
ら離れて位置する垂直配列気味の液晶分子のレタデーシ
ョンを主に補償する必要があるため、第二光学補償層5
の光軸方向(一点鎖線1)は実線2よりに設定される。
【0014】図2(b)の実線3は第一基板1付近の液
晶分子3aの長軸方向、実線4は第一基板1から離れた
液晶分子の長軸方向を示している。図2(a)で液晶分
子が実線1から実線2の方へ捩れているため、図2
(b)では液晶分子が実線4から実線3へ捩れている。
そして一点鎖線2は矢印aから観察したときにおける第
一光学補償層4内の光学異方素子4a、4bの光軸方向
を示し、第二光学補償層5と同様に全ての光学異方素子
4a、4bの光軸が同一方向に設定され、且つその光軸
方向(一点鎖線2)が実線3と実線4の間に設定されて
いる。
【0015】本発明では光学補償層4、5の光学異方素
子の光軸が基板1、2付近の液晶分子3a、3bの長軸
方向とずらして設定されているため、光学異方素子の光
軸を基板1、2付近の液晶分子3a、3bの長軸方向と
同一方向に設定する場合よりも液晶分子の捩れ分に配慮
した設定が行え、最適なレタデーションの補償が行え
る。また、各光学異方素子をそれぞれ対応する液晶分子
の捩れに合わせて光軸の向きを設定し、1つの光学補償
層4、5内で光学異方素子の光軸が連続的に捩れるよう
にする場合、各液晶分子の捩れに合わせて光学異方素子
の光軸の向きを設定することは困難であり、光学補償層
の設計が難しくなる。しかし本発明のように1つの光学
補償層4、5内では光学異方素子の光軸方向が基板1、
2の法線方向から観察したときに同一方向になるように
設定しているので光学補償層4、5の設計が容易にな
り、光学補償層4、5と液晶層3との配置の調整も容易
に行うことができる。
【0016】次に第2の実施例を図3及び図4に基づい
て説明する。図3は第1の電圧を印加したときの液晶分
子の配列状態を示す概略図であり、図4は液晶分子と光
学補償層4、5の光学異方素子との配置関係を示す概略
図である。第2の実施例は第1の実施例の第一基板1と
第一光学補償層4の間と第二基板2と第二光学補償層5
の間にそれぞれ1軸性フィルム8、9を追加したもので
あり、その他の構成は第1の実施例と同じである。
【0017】第一基板1及び第二基板2上には同一方向
に水平配向処理を施した水平配向膜を積層し、基板1、
2間に正の誘電率異方性を有する液晶3を封入する。こ
の液晶3にはカイラル材が添加され、電圧を印加しない
ときには基板1、2間で液晶分子が180°捩れながら
水平配列している。そして第1の電圧を印加したときは
水平配列していた液晶分子が垂直方向へ配向状態を変更
し、図3に示すようにベンド配列になる。このとき第一
基板1の法線方向から観察すると、液晶分子は捩れなが
ら水平配列から垂直配列に連続的に変化している。第一
基板1の外側には1軸性フィルム8、第一光学補償層
4、第一偏光板6が重ねられ、第二基板2の外側には1
軸性フィルム9、第二光学補償層5、第二偏光板7が重
ねられている。この実施例では、1軸性フィルム8、9
及び光学補償層4、5によって第1の電圧を印加したと
きの液晶分子のレタデーションを相殺する。1軸性フィ
ルム8、9は基板1、2の面内方向にレタデーションを
有しており、それぞれ第一又は第二基板2付近に位置す
る水平配列している液晶分子3a、3bのレタデーショ
ンを相殺するように設定されている。光学補償層4、5
にはディスコティック液晶等の負の光学異方性を有する
光学異方素子4a、4b、5a、5bがハイブリッド配
向しており、この光学異方素子4a、4b、5a、5b
によって各液晶分子3a、3b、3cのレタデーション
を相殺して補償している。つまり光学異方素子の光軸と
第一基板1の法線方向とのなす角度が、補償しようとす
る液晶分子の長軸方向と第一基板1の法線方向とがなす
角度と一致するように、各光学異方素子の光軸を設定し
ている。液晶層3のレタデーションを二枚の光学補償層
4、5によって補償するため、第一光学補償層4は第一
基板1から液晶層3の中央付近まで位置する液晶分子3
a、3cのレタデーションを補償し、第二光学補償層5
は第二基板2から液晶層3の中央付近まで位置する液晶
分子3b、3cのレタデーションを補償している。なお
基板1、2の法線方向から観察した際に、液晶層3の液
晶分子は基板1、2間で捩れているのに対し、光学補償
層4、5の光学異方素子の光軸はそれぞれの光学補償層
4、5内で同一方向に向いている。
【0018】図4(a)は図3の矢印aから観察したと
きの第二光学補償層5の光軸と第二基板2側の液晶分子
3bの配置を示し、図4(b)は矢印aから観察したと
きの第一光学補償層4の光軸と第一基板1側の液晶分子
3aの配置を示している。図4(a)の実線1は第二基
板2付近の液晶分子3bの長軸方向、実線2は第二基板
2から離れて位置する液晶分子の長軸方向、点線1は第
一偏光板6の透過軸、点線2は第二偏光板7の透過軸、
一点鎖線1は第二光学補償層5の光軸方向、二点鎖線1
は1軸性フィルム9の軸方向を示している。液晶分子は
第二基板2から離れるに従って捩れながら垂直配列し、
完全に垂直配列した液晶分子3cについては捩れによる
液晶分子の長軸方向が確認できない。そのため実線2は
基板1、2の法線方向から観察したときに捩れによる液
晶分子の長軸方向が確認できる液晶分子のうち、最も第
二基板2から離れた液晶分子の長軸方向を示している。
偏光板6、7は互いの透過軸が直交し、且つその透過軸
が実線1と約45°をなすように配置されている。また1
軸性フィルム9の軸方向は実線1と直交するように配置
され、長軸方向が実線1の方向に向いている液晶分子3
bのレタデーションを相殺している。第二光学補償層5
の光軸方向(一点鎖線1)は実線1の方向ではなく、実
線1と実線2の間に設定されて液晶分子の捩れの影響も
含めてレタデーションを補償している。
【0019】図4(b)についても図4(a)と同様に
配置され、図4(b)の実線3は第一基板1付近の液晶
分子3aの長軸方向、実線4は第一基板1から離れて位
置する液晶分子の長軸方向、点線1は第一偏光板6の透
過軸、点線2は第二偏光板7の透過軸、一点鎖線2は第
一光学補償層4の光軸方向、二点鎖線1は1軸性フィル
ム8の軸方向を示している。液晶分子は第一基板1から
離れるに従って捩れながら垂直配列し、完全に垂直配列
した液晶分子についてはレタデーションを補償する必要
がないため、実線4はレタデーションの補償が必要な液
晶分子のうち最も第一基板1から離れて位置する液晶分
子の長軸方向を示している。1軸性フィルム8の軸方向
は実線3と直交するように配置され、長軸方向が実線3
の方向に向いている液晶分子3aのレタデーションを相
殺している。第一光学補償層4の光軸方向(一点鎖線
1)は実線3の方向ではなく、実線3と実線4の間に設
定されて液晶分子の捩れの影響も含めてレタデーション
を補償している。この実施例では1軸性フィルム8、9
によって実線1、3の液晶分子のレタデーションを補償
しているため、基板1、2付近で水平配列している液晶
分子3a、3bのレタデーションを確実に補償でき、第
1の実施例よりも光漏れの少ないノーマリブラックモー
ドになる。
【0020】次に第3の実施例を図5に基づいて説明す
る。図5は第1の電圧を印加したときの液晶分子の配列
状態を示す概略図であり、第3の実施例は第1の実施例
の第一光学補償層4と第一偏光板6の間と第二光学補償
層5と第二偏光板7の間にそれぞれ1軸性フィルム1
0、11を追加したものであり、その他の構成は第1の
実施例と同じである。なお、第2の実施例では基板1、
2の面内方向にレタデーションを有する1軸性フィルム
8、9を設けたが、第3の実施例では基板1、2の厚み
方向にレタデーションを有する1軸性フィルム10、1
1を設ける。
【0021】基板1、2間には正の誘電率異方性を有
し、カイラル材が添加された液晶3が封入され、第1の
電圧を印加したときは図5に示すようにベンド配列して
いる。このとき第一基板1の法線方向から観察すると、
液晶分子は捩れながら水平配列から垂直配列に連続的に
変化している。第一基板1の外側には第一光学補償層
4、1軸性フィルム10、第一偏光板6が重ねられ、第
二基板2の外側には第二光学補償層5、1軸性フィルム
11、第二偏光板7が重ねられている。この実施例で
は、1軸性フィルム10、11及び光学補償層4、5に
よって第1の電圧を印加したときの液晶分子3a、3
b、3cのレタデーションを相殺する。1軸性フィルム
10、11は基板1、2の厚み方向にレタデーションを
有しており、それぞれ液晶層3の中央付近で垂直配列し
ている液晶分子3cのレタデーションを相殺する。光学
補償層4、5にはディスコティック液晶等の負の光学異
方性を有する光学異方素子がハイブリッド配向してお
り、この光学異方素子によって各液晶分子のレタデーシ
ョンを相殺して補償している。液晶層3のレタデーショ
ンを二枚の光学補償層4、5によって補償するため、第
一光学補償層4は第一基板1から液晶層3の中央付近ま
で位置する液晶分子3a、3cのレタデーションを補償
し、第二光学補償層5は第二基板2から液晶層3の中央
付近まで位置する液晶分子3b、3cのレタデーション
を補償している。なお基板1、2の法線方向から観察し
た際に、液晶層3の液晶分子は基板1、2間で捩れてい
るのに対し、光学補償層4、5の光学異方素子の光軸は
それぞれの光学補償層4、5内で同一方向に向いてい
る。そして第1の実施例と同様に、第一光学補償層4の
光軸は第一基板1の法線方向から観察した場合における
第一基板1付近の液晶分子3aの長軸方向と第一基板1
から離れて位置する液晶分子の長軸方向の間に設定さ
れ、第二光学補償層5の光軸は第二基板2付近の液晶分
子3bの長軸方向と第二基板2から離れて位置する液晶
分子の長軸方向の間に設定され、液晶分子の捩れの影響
も含めたレタデーションの補償を行っている。この実施
例では1軸性フィルム10、11によって液晶層3の中
央付近で垂直配列している液晶分子のレタデーションを
確実に相殺するため、第1の実施例よりも特に基板1、
2の法線方向に対して斜め方向からの光漏れが少ないノ
ーマリブラックモードになる。
【0022】次に第4の実施例を図6に基づいて説明す
る。図6は第1の電圧を印加したときの液晶分子の配列
状態を示す概略図であり、第4の実施例は第1の実施例
の第一基板1と第一偏光板6の間と第二基板2と第二偏
光板7の間にそれぞれ1軸性フィルム12、13、1
4、15を二枚追加したものであり、その他の構成は第
1の実施例と同じである。なおこの実施例では、基板
1、2の面内方向にレタデーションを有する1軸性フィ
ルム12、14と基板1、2の厚み方向にレタデーショ
ンを有する1軸性フィルム13、15を設けている。
【0023】基板1、2間には正の誘電率異方性を有
し、カイラル材が添加された液晶3が封入され、第1の
電圧を印加したときは図6に示すようにベンド配列して
いる。このとき第一基板1の法線方向から観察すると、
液晶分子は捩れながら水平配列から垂直配列に連続的に
変化している。第一基板1の外側には1軸性フィルム1
2、第一光学補償層4、1軸性フィルム13、第一偏光
板6が重ねられ、第二基板2の外側には1軸性フィルム
14、第二光学補償層5、1軸性フィルム15、第二偏
光板7が重ねられている。この実施例では、1軸性フィ
ルム12〜15及び光学補償層4、5によって第1の電
圧を印加したときの液晶分子3a、3b、3cのレタデ
ーションを相殺する。1軸性フィルム12、14は基板
1、2の面内方向にレタデーションを有すると共にそれ
ぞれの軸方向が対向する基板1、2に沿って水平配列し
ている液晶分子3a、3bの長軸方向と直交するように
配置され、基板1、2付近の水平配列している液晶分子
3a、3bのレタデーションを相殺する。1軸性フィル
ム13、15は基板1、2の厚み方向にレタデーション
を有し、それぞれ液晶層3の中央付近で垂直配列してい
る液晶分子3cのレタデーションを相殺する。
【0024】光学補償層4、5にはディスコティック液
晶等の負の光学異方性を有する光学異方素子4a、4
b、5a、5bがハイブリッド配向しており、この光学
異方素子4a、4b、5a、5bによって各液晶分子3
a、3b、3cのレタデーションを相殺して補償してい
る。液晶層3のレタデーションを二枚の光学補償層4、
5によって補償するため、第一光学補償層4は第一基板
1から液晶層3の中央付近まで位置する液晶分子3a、
3cのレタデーションを補償し、第二光学補償層5は第
二基板2から液晶層3の中央付近まで位置する液晶分子
3b、3cのレタデーションを補償している。なお基板
1、2の法線方向から観察した際に、液晶層3の液晶分
子は基板1、2間で捩れているのに対し、光学補償層
4、5の光学異方素子の光軸はそれぞれの光学補償層
4、5内で同一方向に向いている。そして第1の実施例
と同様に、第一光学補償層4の光軸は第一基板1の法線
方向から観察した場合における第一基板1付近の液晶分
子3aの長軸方向と第一基板1から離れて位置する液晶
分子の長軸方向の間に設定され、第二光学補償層5の光
軸は第二基板2付近の液晶分子3bの長軸方向と第二基
板2から離れて位置する液晶分子の長軸方向の間に設定
され、液晶分子の捩れの影響も含めたレタデーションの
補償を行っている。この実施例では1軸性フィルム12
によって第一基板1付近の水平配列した液晶分子3aの
レタデーションを、1軸性フィルム14によって第二基
板2付近の水平配列した液晶分子3bのレタデーション
を、1軸性フィルム13、15によって液晶層3の中央
付近で垂直配列している液晶分子3cのレタデーション
をそれぞれ確実に相殺するため、第1の実施例よりも基
板1、2の法線方向からも斜め方向からも光漏れが少な
いノーマリブラックモードになる。
【0025】次に第5の実施例を図7に基づいて説明す
る。図7は第1の電圧を印加したときの液晶分子の配列
状態を示す概略図であり、第5の実施例は第1の実施例
の第一光学補償層4と第一偏光板6の間と第二光学補償
層5と第二偏光板7の間にそれぞれ2軸性フィルム1
6、17を追加したものであり、その他の構成は第1の
実施例と同じである。この2軸性フィルム16、17は
基板1、2の面内方向と厚み方向にそれぞれレタデーシ
ョンを有している。
【0026】基板1、2間には正の誘電率異方性を有
し、カイラル材が添加された液晶3が封入され、第1の
電圧を印加したときは図7に示すようにベンド配列して
いる。このとき第一基板1の法線方向から観察すると、
液晶分子は捩れながら水平配列から垂直配列に連続的に
変化している。第一基板1の外側には第一光学補償層
4、2軸性フィルム16、第一偏光板6が重ねられ、第
二基板2の外側には第二光学補償層5、2軸性フィルム
17、第二偏光板7が重ねられている。この実施例で
は、2軸性フィルム16、17及び光学補償層4、5に
よって第1の電圧を印加したときの液晶分子3a、3
b、3cのレタデーションを相殺する。2軸性フィルム
16、17は基板1、2の面内方向と厚み方向にレタデ
ーションを有しており、この基板1、2の面内方向のレ
タデーションにより基板1、2付近の水平配列している
液晶分子3a、3bのレタデーションを相殺し、基板
1、2の厚み方向のレタデーションにより液晶層3の中
央付近で垂直配列している液晶分子3cのレタデーショ
ンを相殺している。この2軸性フィルム16、17とし
ては、図7に示すように基板1、2の面内方向であって
基板1、2面に接している液晶分子3a、3bの長軸方
向と直交する方向をX方向、液晶分子3a、3bの長軸
方向をY方向、基板1、2の厚さ方向をZ方向として、
2軸性フィルム16、17のX方向、Y方向、Z方向の
屈折率をそれぞれnx、ny、nzとした際に、nx>
ny>nzの関係を満たす2軸性フィルムを用いる。ま
た、この2軸性フィルム16、17は、それぞれ面内方
向のレタデーションに関する軸方向がX方向になるよう
に配置されている。
【0027】光学補償層4、5にはディスコティック液
晶等の負の光学異方性を有する光学異方素子4a、4
b、5a、5bがハイブリッド配向しており、この光学
異方素子4a、4b、5a、5bによって各液晶分子3
a、3b、3cのレタデーションを相殺して補償してい
る。液晶層3のレタデーションを二枚の光学補償層4、
5によって補償するため、第一光学補償層4は第一基板
1から液晶層3の中央付近まで位置する液晶分子3a、
3cのレタデーションを補償し、第二光学補償層5は第
二基板2から液晶層3の中央付近まで位置する液晶分子
3b、3cのレタデーションを補償している。なお基板
1、2の法線方向から観察した際に、液晶層3の液晶分
子は基板1、2間で捩れているのに対し、光学補償層
4、5の光学異方素子の光軸はそれぞれの光学補償層
4、5内で同一方向に向いている。そして第1の実施例
と同様に、第一光学補償層4の光軸は第一基板1の法線
方向から観察した場合における第一基板1付近の液晶分
子3aの長軸方向と第一基板1から離れて位置する液晶
分子の長軸方向の間に設定され、第二光学補償層5の光
軸は第二基板2付近の液晶分子3bの長軸方向と第二基
板2から離れて位置する液晶分子の長軸方向の間に設定
され、液晶分子の捩れの影響も含めたレタデーションの
補償を行っている。
【0028】この実施例では2軸性フィルム16の面内
方向のレタデーションによって第一基板1付近の水平配
列した液晶分子3aのレタデーションを、2軸性フィル
ム17の面内方向のレタデーションによって第二基板2
付近の水平配列した液晶分子3bのレタデーションを、
2軸性フィルム16、17の厚み方向のレタデーション
によって液晶層3の中央付近で垂直配列している液晶分
子3cのレタデーションをそれぞれ確実に相殺するた
め、第1の実施例よりも基板1、2の法線方向からも斜
め方向からも光漏れが少ないノーマリブラックモードに
なる。また第4の実施例よりも使用するフィルムの枚数
が少なくなるため、液晶セルの厚みが薄くなると共に製
造工程も簡単になる。
【0029】これまで液晶セルにπツイストOCBモー
ドセルを用いた場合について述べてきたが、本発明は捩
れる性質を有する液晶を用いた液晶セルに有効であり、
例えばTNモードにも利用できる。次に第6の実施例を
図8及び図9に基づいて説明する。
【0030】第一基板18上には複数の走査線と複数の
信号線がマトリクス状に配線され、走査線と信号線の交
差部に薄膜トランジスタが形成され、走査線と信号線に
囲まれた領域に薄膜トランジスタと接続された画素電極
が形成されている。第一基板18に対向して配置されて
いる第二の基板19上には、画素電極に対向配置するカ
ラーフィルタと、各走査線及び信号線に対向配置するブ
ラックマトリックスが形成されている。カラーフィルタ
及びブラックマトリックスには対向電極が積層され、画
素電極に電圧が印加されたときに対向電極と画素電極と
の間に電界が発生するようにしている。両基板18、1
9上には水平配向処理が施された配向膜が積層され、基
板18、19の法線方向から観測した際に互いの配向方
向が直交するように配置されている。基板18、19間
には正の誘電率異方性を有すると共にカイラル材が添加
された液晶20が封入され、電圧が印加されていないと
きには基板18、19付近の液晶分子20a、20bは
その長軸方向が対する基板18、19の配向方向になっ
て水平配列し、さらに基板18、19間では液晶分子が
90°捩れながら水平配列する。基板18、19は一対
の偏光板21、22で挟み込まれ、この偏光板21、2
2は互いの透過軸が直交し、且つその透過軸が対向する
基板18、19に接する液晶分子20a、20bの長軸
方向と同一方向になるように配置されている。第一基板
18と第一偏光板21の間には第一光学補償層23が、
第二基板19と第二偏光板22の間には第二光学補償層
24が配置され、第一及び第二光学補償層23、24に
は例えばディスコティック液晶等の負の光学異方性を有
する光学異方素子23a、23b、24a、24bがハ
イブリッド配向している。
【0031】この実施例では、電圧が印加されていない
ときは液晶分子が90°捩れながら水平配列しているの
で、第一偏光板21と通過した透過光は液晶層20で旋
光されて第二偏光板22を通過し、電圧が印加されたと
きは液晶分子が水平配列から垂直配列に配向状態が変わ
るため、第一偏光板21を通過した透過光は第二偏光板
22で遮光され、ノーマリホワイトモードになる。電圧
を印加したとき、基板18、19付近の液晶分子20
a、20bは配向膜に影響されて完全な垂直配列になれ
ないため、これらの液晶分子の作用によって光漏れが生
じる。したがって本発明では、光学補償層23、24に
よって電圧印加時の液晶層20のレタデーションを相殺
して補償するようにしている。電圧印加時では図8に示
すように第一基板18から第二基板19にかけて液晶分
子の配列状態が斜め方向、垂直方向、斜め方向と連続的
に変化している。この液晶層20のレタデーションを第
一及び第二光学補償層23、24によって相殺するた
め、第一光学補償層23は第一基板18から液晶層20
の中央付近までの液晶分子20a、20cのレタデーシ
ョンを補償し、第二光学補償層24は第二基板19から
液晶層20の中央付近までの液晶分子20b、20cの
レタデーションを補償する。そして光学補償層23、2
4は、光学異方素子23a、23b、24a、24bの
光軸と基板18、19の法線方向とのなす角度が補償し
ようとする液晶分子20a、20b、20cの長軸方向
と基板18、19の法線方向とのなす角度と同じになる
ように設定されている。
【0032】図9は図8の矢印aから観察したときの光
学補償層23、24の光軸と基板18、19付近の液晶
分子20a、20bの配置を示している。図9の実線1
は第一基板18付近の液晶分子20aの長軸方向、実線
2は第一基板18から離れて位置する液晶分子の長軸方
向、実線3は第二基板19付近の液晶分子20bの長軸
方向、実線2は第二基板18から離れて位置する液晶分
子の長軸方向、点線1は第一偏光板21の透過軸、点線
2は第二偏光板22の透過軸、一点鎖線1は第一光学補
償層23の光軸方向、一点鎖線2は第二光学補償層24
の光軸方向を示している。なお実線1は第一基板18上
の配向膜の配向方向と一致し、実線2は第二基板19上
の配向膜の配向方向と一致する。液晶分子は基板18、
19付近から離れるに従って捩れながら垂直配列状態に
変化するため、基板18、19の法線方向から観察した
ときに液晶分子の長軸方向も基板18、19から離れる
に従って捩れ方向に回転するが、液晶分子が完全に垂直
配列状態になると長軸方向が法線方向と一致するため捩
れに起因する長軸方向が確認できなくなる。そのため実
線2、4は基板18、19の法線方向から観察したとき
に捩れによる液晶分子の長軸方向が確認できる液晶分子
のうち、最も基板18、19から離れた液晶分子の長軸
方向を示している。光学補償層23、24の光軸はそれ
ぞれ対向する基板18、19に接する液晶分子20a、
20bの長軸方向とずらした方向に設定され、第一光学
補償層23の光軸(一点鎖線1)は実線1と実線2の間
に、第二光学補償層24の光軸(一点鎖線2)は実線3
と実線4の間に設定されて、液晶分子の捩れの影響も含
めたレタデーションの補償を行っている。したがって電
圧印加時に液晶層3のレタデーションを相殺でき、非常
に光漏れの少ない黒表示が実現できる。
【0033】以上のように本発明は捩れを有する液晶層
のレタデーションを光学補償層によって相殺する際に有
効な技術であり、本発明の要旨を逸脱しない範囲であれ
ば上記実施例以外の形態も可能である。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、補償層の光学補償素子
の光軸を基板の法線方向から観察したときに補償層と対
する基板の配向方向から液晶分子の捩れ方向にずらして
設定しているため、補償層によって液晶分子の捩れの影
響を含めたレタデーションの補償ができ、高コントラス
トな液晶表示装置が実現できる。また1補償層内に存在
する光学補償素子は基板の法線方向から観察したときに
光軸方向が同一方向に設定されているため、補償層を基
板に取付ける際に補償層の光軸方向の調整が容易に行
え、最適な表示状態が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例である液晶表示装置の第
1の電界を印加したときの断面概略図である。
【図2】第1の実施例である液晶表示装置の液晶分子の
長軸方向と光学補償層の光軸の関係を示す平面図でる。
【図3】第2の実施例である液晶表示装置の第1の電界
を印加したときの断面概略図である。
【図4】第2の実施例である液晶表示装置の液晶分子の
長軸方向と光学補償層の光軸の関係を示す平面図でる。
【図5】第3の実施例である液晶表示装置の第1の電界
を印加したときの断面概略図である。
【図6】第4の実施例である液晶表示装置の第1の電界
を印加したときの断面概略図である。
【図7】第5の実施例である液晶表示装置の第1の電界
を印加したときの断面概略図である。
【図8】第6の実施例である液晶表示装置の電界を印加
したときの断面概略図である。
【図9】第6の実施例である液晶表示装置の液晶分子の
長軸方向と光学補償層の光軸の関係を示す平面図でる。
【符号の説明】
1、18 第一基板 2、19 第二基板 3、20 液晶層 4、5、23、24 光学補償層 6、21 第一偏光板 7、22 第二偏光板 8、9、12、14 面内方向にレタデーションを有す
る1軸性フィルム 10、11、13、15 厚み方向にレタデーションを
有する1軸性フィルム 16、17 2軸性フィルム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 賀勢 裕之 鳥取県鳥取市南吉方3丁目201番地 鳥取 三洋電機株式会社内 (72)発明者 森 善隆 鳥取県鳥取市南吉方3丁目201番地 鳥取 三洋電機株式会社内 (72)発明者 田中 慎一郎 鳥取県鳥取市南吉方3丁目201番地 鳥取 三洋電機株式会社内 Fターム(参考) 2H049 BA02 BA06 BA42 BB03 BC22 2H088 GA02 GA17 HA03 HA16 JA09 KA07 LA06 LA08 2H090 KA07 MA02 MA03 MA04 MA06 2H091 FA11X FA11Z GA06 HA09 LA16

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれ所定の電極が形成された一対の
    基板と、前記基板に積層されると共に水平配向処理が施
    された配向膜と、前記基板間に封入されたカイラルネマ
    ティック液晶又はカイラル材を含むネマティック液晶
    と、一方又は両方の基板の外側に配置された光学補償手
    段とを備え、液晶分子が電圧無印加時に捩れながら水平
    配列すると共に電圧印加時に垂直配列する液晶表示装置
    において、前記光学補償手段は少なくとも負の位相差を
    有する光学補償素子を含む補償層を備え、前記補償層
    は、該光学補償素子によって所定電圧印加時の前記液晶
    分子のレタデーションを補償し、前記基板の法線方向か
    ら観察したときに前記補償層内の前記光学補償素子の光
    軸が同一方向に設定され、その光軸方向を該補償層が対
    向する前記基板の配向方向から前記液晶分子が捩れる方
    向にずらして配置したことを特徴とする液晶表示装置。
  2. 【請求項2】 前記一対の基板に積層された配向膜の配
    向方向が互いに略平行の関係にあることを特徴とする請
    求項1記載の液晶表示装置。
  3. 【請求項3】 前記一対の基板に積層された配向膜の配
    向方向が互いに略直交の関係にあることを特徴とする請
    求項1記載の液晶表示装置。
  4. 【請求項4】 前記液晶は第1電圧印加時に液晶分子が
    ベンド配列すると共に第1電圧以上の電圧印加時に垂直
    配列する請求項1乃至請求項2記載の液晶表示装置。
  5. 【請求項5】 前記光学補償手段は黒表示時の液晶分子
    のレタデーションを相殺するように設定されていること
    を特徴とする請求項1乃至請求項4記載の液晶表示装
    置。
  6. 【請求項6】 前記補償層内では光学補償素子がハイブ
    リッド配列していることを特徴とする請求項1乃至請求
    項5記載の液晶表示装置。
  7. 【請求項7】 前記光学補償手段として前記基板の面内
    方向にレタデーションを有する1軸性フィルムを設けた
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項6記載の液晶表示
    装置。
  8. 【請求項8】 前記1軸性フィルムの光軸方向は基板の
    法線方向から観察したときに前記1軸性フィルムが対す
    る前記基板の配向方向と直交の関係にあることを特徴と
    する請求項7記載の液晶表示装置。
  9. 【請求項9】 前記光学補償手段として前記基板の厚さ
    方向にレタデーションを有する1軸性フィルムを設けた
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項8記載の液晶表示
    装置。
  10. 【請求項10】 光学補償手段として、前記基板の面内
    方向にレタデーションを有すると共に前記基板の厚さ方
    向にレタデーションを有する2軸性フィルムを設けたこ
    とを特徴とする請求項1乃至請求項9記載の液晶表示装
    置。
  11. 【請求項11】 前記2軸性フィルムの面内方向レタデ
    ーションの遅延軸方向は基板の法線方向から観察したと
    きに前記2軸性フィルムが対する前記基板の配向方向と
    直交の関係にあることを特徴とする請求項10記載の液
    晶表示装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101092268B1 (ko) 2003-04-03 2011-12-13 후지필름 가부시키가이샤 광학 이방성층, 이를 사용한 위상차판, 타원 편광판 및 액정 표시 장치

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