JP2002168655A - 直線位置絶対値検出器 - Google Patents

直線位置絶対値検出器

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JP2002168655A
JP2002168655A JP2000365984A JP2000365984A JP2002168655A JP 2002168655 A JP2002168655 A JP 2002168655A JP 2000365984 A JP2000365984 A JP 2000365984A JP 2000365984 A JP2000365984 A JP 2000365984A JP 2002168655 A JP2002168655 A JP 2002168655A
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JP2000365984A
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English (en)
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Hisayoshi Sakai
久嘉 境
Nobuhisa Nishioki
暢久 西沖
Yutaka Kuriyama
豊 栗山
Kiyokazu Okamoto
清和 岡本
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Mitutoyo Corp
Mitsutoyo Kiko Co Ltd
Original Assignee
Mitutoyo Corp
Mitsutoyo Kiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 検出ヘッドを小型化し、簡素化し、且つ低コ
スト化できる直線位置絶対値検出器を提供する。 【解決手段】 位置情報を提供するために必要な数(必
要な語長)のbitで構成されたABSコード1205
がX方向に記録されたシリアルアブソリュートスケール
1200と、位置情報を検出するABSコード検出器1
01及び検出された位置情報を記録するシフトレジスタ
103を備えるスライダ1102であって、シリアルア
ブソリュートスケール1200上をX方向に変位するス
ライダ1102とを備えるABSリニアエンコーダにお
いて、スライダ1102がシリアルアブソリュートスケ
ール1200に対して相対的に静止しているときに、A
BSコード検出器101は必要な語長に相当する距離を
X方向と平行に変位して位置情報を検出し、シフトレジ
スタ103は検出した位置情報をスライダ1102の変
位の初期位置として記憶する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、直線位置絶対値検
出器に関し、特にスライダを動かすことなく初期位置検
出可能な直線位置絶対値検出器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、直線上の絶対位置を検出する直線
位置絶対値検出器の1つにアブソリュート形リニアエン
コーダ(absolute liner encoder)が知られている。こ
のアブソリュート形リニアエンコーダ(以下、「ABS
リニアエンコーダ」という)は、位置情報を高精度に且
つ高速に取得する必要のある装置に組み込まれている。
そのような装置の例として、マシニングセンタ、旋盤、
フライス盤、ボール盤等のNC工作機械等がある。ま
た、この他にも三次元測定機等にABSリニアエンコー
ダが組み込まれている。
【0003】図11は、従来のABSリニアエンコーダ
の概略構成の平面図である。
【0004】図11において、ABSリニアエンコーダ
1100は、シリアルアブソリュートスケールを内部に
有するスケールホルダ1101、及びシリアルアブソリ
ュートスケールを透過した光を検出する検出器を備える
検出ヘッドやその検出器から出力された信号を処理する
信号処理回路等が内蔵されたスライダ1102等から構
成されている。
【0005】スケールホルダ1101は、シリアルアブ
ソリュートスケールに関してスライダ1102の反対側
に不図示の光源を内蔵している。スライダ1102は、
摺動機構を備えており、スケールホルダ1101に対し
て直線位置検出方向を表す図中X方向及びこれとは反対
の方向に往復動する。さらに、スライダ1102には信
号処理回路によって処理された信号を不図示のコンピュ
ータ等に出力するケーブル1103が取り付けられてい
る。
【0006】また、上述したABSリニアエンコーダ1
100の中でも、電源を投入したときにスライダ110
2を動かすことなく初期位置を検出できるものが知られ
ている。
【0007】図12は、スライダを動かすことなく初期
位置を検出できるABSリニアエンコーダの概略構成を
示す図である。
【0008】図12において、ABSリニアエンコーダ
1207は、シリアルアブソリュートスケール1200
と、検出ヘッド1201と、信号処理回路1202と、
不図示のアブソリュート信号発生回路によって構成され
る。
【0009】シリアルアブソリュートスケール1200
は、ガラス板から成り、その表面上には、初期位置等の
位置情報を提供するために必要な数(以下、「必要な語
長」という)のbitで構成されたアブソリュートコー
ド1205(absolute code)(以下、「ABSコー
ド」という)が図中X方向に連続して記録されている。
ABSコード1205を構成する各bitは、金属蒸着
膜部分1205a若しくは非蒸着部分1205bのいず
れか1つ、すなわち2値情報によって表わされる。
【0010】検出ヘッド1201は、ABSコード12
05と対向しており、光源から照射され且つ金属蒸着膜
部分1205a若しくは非蒸着部分1205bを透過し
た光を検出するABSコード検出器1203を必要な語
長と同じ数だけ備える。
【0011】信号処理回路1202は、ABSコード検
出器1203が検出した透過光の明暗に基づいて透過光
を2値情報に変換する変換回路1206と、変換された
2値情報を格納するシフトレジスタ1204とを備え
る。このシフトレジスタ1204は、変換回路1206
を介して検出ヘッド1201と接続される。シフトレジ
スタ1204の桁数は、検出ヘッド1201が備えるA
BSコード検出器1203の数、すなわち必要な語長と
同じである。
【0012】アブソリュート信号発生回路は、シフトレ
ジスタ1204に格納された2値情報を位置情報を表す
シリアルアブソリュート信号に変換し、コンピュータ等
に出力する。
【0013】従って、上述した構成を備えるABSリニ
アエンコーダ1207は、複数のABSコード検出器1
203が必要な語長のbitで構成されたABSコード
1205における金属蒸着膜部分1205a若しくは非
蒸着部分1205bの透過光を一度に検出できるので、
スライダ1102を動かすことなく初期位置を検出でき
る。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年、
ABSリニアエンコーダの高分解化に伴うシリアルアブ
ソリュートスケールの目盛ピッチの微細化やシリアルア
ブソリュートスケールの長ストローク化等の要因によっ
て必要な語長が増大している。この必要な語長の増大に
伴い、検出ヘッド1201が備えるべきABSコード検
出器1203の数も増加の一途をたどり、その結果、検
出ヘッド1201の大型化、複雑化及び高コスト化を招
くという問題がある。
【0015】本発明の目的は、検出ヘッドを小型化し、
簡素化し、且つ低コスト化できる直線位置絶対値検出器
を提供することにある。
【0016】
【課題を解決する手段】上記目的を達成するため、請求
項1記載の直線位置絶対値検出器は、所定の語長の2値
情報で構成された位置情報を表すアブソリュートコード
が直線方向に記録されたスケールと、前記アブソリュー
トコードから前記位置情報を検出する検出手段及び前記
検出手段が検出した位置情報を記録する直列レジスタを
備えるスライダであって、前記スケール上を前記直線方
向に移動する前記スライダとを備える直線位置絶対値検
出器において、前記スライダが前記スケールに対して相
対的に静止しているときに、前記検出手段は前記所定の
語長に相当する距離を前記直線方向に変位して前記位置
情報を検出し、前記直列レジスタは前記検出した位置情
報を前記スライダの移動の初期位置として記憶すること
を特徴とする。
【0017】請求項1記載の直線位置絶対値検出器によ
れば、検出手段はスライダがスケールに対して相対的に
静止しているときに、検出手段は所定の語長に相当する
距離を直線方向に変位して位置情報を検出するので、所
定の語長の位置情報を一度に検出できるだけの数の検出
器を備える必要は無い。その結果、検出手段を小型化
し、簡素化し、且つ低コスト化することができる。
【0018】請求項2記載の直線位置絶対値検出器は、
請求項1記載の直線位置絶対値検出器において、前記ス
ケールは前記直線方向に他の2値情報を表す0及び1が
交互に連続するインクレメンタルコードを記録し、前記
検出手段は前記直列レジスタの前記直線方向に関する最
後尾と接続された第1の検出器及び前記直列レジスタの
前記直線方向に関する先頭と接続された第2の検出器を
備え、前記スライダは前記検出手段と連結された他の検
出手段を備え、前記第1及び第2の検出器は夫々前記位
置情報を検出し、前記他の検出手段は前記検出手段の変
位方向を判別するために前記他の2値情報を検出し、且
つ前記検出した他の2値情報に基づいて前記第1及び第
2の検出器が検出した前記位置情報のいずれか1つを前
記直列レジスタに記憶させることを特徴とする。
【0019】請求項2記載の直線位置絶対値検出器によ
れば、直列レジスタは検出手段の変位の方向を判別する
ための他の2値情報に基づいて直列レジスタの最後尾と
接続された第1の検出器及び直列レジスタの先頭と接続
された第2の検出器の夫々が検出した所定の語長の位置
情報のいずれか1つを記憶するので、直列レジスタに記
憶された2値情報の配列はABSコードにおける2値情
報の配列と常に一致する。その結果、初期位置の検出を
確実に行うことができる。
【0020】請求項3記載の直線位置絶対値検出器は、
請求項1又は2記載の直線位置絶対値検出器において、
前記スライダが前記スケールに対して相対的に静止して
いるときは電源投入時であって、前記検出手段は前記直
線方向及び前記直線方向とは反対の方向のいずれか1方
向にのみ変位することを特徴とする。
【0021】請求項3記載の直線位置絶対値検出器によ
れば、検出手段は直線方向及び直線方向とは反対の方向
のいずれか1方向にのみ変位するので、直線方向に関し
て1往復する必要がなく、短時間で初期位置を特定でき
る。
【0022】請求項4記載の直線位置絶対値検出器は、
請求項3記載の直線位置絶対値検出器において、前記検
出手段はフリップフロップ変位機構により変位すること
を特徴とする。
【0023】請求項4記載の直線位置絶対値検出器によ
れば、検出手段はフリップフロップ変位機構により変位
するので、確実に一方向にのみ変位できる。
【0024】請求項5記載の直線位置絶対値検出器は、
請求項1記載の直線位置絶対値検出器において、前記ス
ライダが前記スケールに対して相対的に静止していると
きは電源投入時であって、前記検出手段は前記直線方向
に1往復することを特徴とする。
【0025】請求項5記載の直線位置絶対値検出器によ
れば、検出手段は直線方向に1往復して所定の語長の位
置情報を検出するので、スライダの移動の初期位置を補
正する必要がない。その結果、スライダの移動の初期位
置検出処理後の直線位置絶対値検出の精度を向上させる
ことができる。
【0026】請求項6記載の直線位置絶対値検出器は、
請求項5記載の直線位置絶対値検出器において、前記検
出手段はPZTに対する電圧印加及び除去、磁歪素子に
対する磁界印加及び除去、並びに電磁ソレノイドへの電
流印加及び除去の少なくともいずれか1つにより変位す
ることを特徴とする。
【0027】請求項6記載の直線位置絶対値検出器によ
れば、検出手段はPZTに対する電圧印加及び除去、磁
歪素子に対する磁界印加及び除去、並びに電磁ソレノイ
ドへの電流印加及び除去の少なくともいずれか1つによ
り変位するので、確実に直線方向に関して1往復でき
る。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態に係る
ABSリニアエンコーダを図面を参照して詳述する。
【0029】本発明の実施の形態に係るABSリニアエ
ンコーダの構成及び機能は、従来のABSリニアエンコ
ーダと基本的に同じであり、検出ヘッドの構成及び機能
が異なる。
【0030】図1は、本発明の第1の実施の形態に係る
ABSリニアエンコーダの概略構成を示す図である。
【0031】図1において、検出ヘッド100はABS
コード検出器101(検出手段)を1つだけ備え、信号
処理回路102はシフトレジスタ103(直列レジス
タ)及び変換回路104を備える。尚、シフトレジスタ
103の図中X方向(直線方向)に関する最後尾103
aは、変換回路104を介してABSコード検出器10
1と接続される。
【0032】検出ヘッド100は、図中Y方向から眺め
たときに、開口部がシリアルアブソリュートスケール1
200と対向するコの字形状をしている。検出ヘッド1
00において、ABSコード検出器101は、ABSコ
ード1205と対向している。
【0033】図2は、図1における検出ヘッド100の
概略構成を示す図である。
【0034】図2において、検出ヘッド100は、案内
機構200を上記開口部のシリアルアブソリュートスケ
ール1200と対向する面上且つ図中X方向に平行に備
え、1つのABSコード検出器101を案内機構200
の下方に備え、検出器微動機構201を検出ヘッド10
0の図中X方向に関して直交する側面の内側面とABS
コード検出器101の間に備える。
【0035】検出器微動機構201は、ABSコード検
出器101を変位させる。案内機構200は、ABSコ
ード検出器101を図中X方向に平行にガイドする。
【0036】また、案内機構200は図中X方向に関す
る長さが必要な語長(所定の語長)に相当する距離以上
であるので、ABSコード検出器101は図中X方向に
関して必要な語長に相当する距離以上に変位することが
できる。ABSコード検出器101は、図中X方向に関
して必要な語長に相当する距離以上だけ変位する際に、
ABSコード1205における金属蒸着膜部分1205
a若しくは非蒸着部分1205bを透過した光を順次検
出する。
【0037】また、ABSコード検出器101は順次検
出した透過光を変換回路104に送信し、変換回路10
4は送信された透過光の明暗に基づいて透過光を2値情
報に変換してシフトレジスタ103に送信し、該変換さ
れた2値情報を受信したシフトレジスタ103は最後尾
103aから受信した2値情報を順次格納する。
【0038】以下、図1のABSリニアエンコーダが実
行する初期位置検出処理について図面を参照して説明す
る。
【0039】図3は、図1のABSリニアエンコーダに
よって実行される初期位置検出処理のフローチャートで
ある。
【0040】図3の初期位置検出処理は、ABSリニア
エンコーダの電源を投入することによって開始される。
【0041】まず、ABSリニアエンコーダの電源投入
時に、ABSコード検出器101は対向しているABS
コード1205における金属蒸着膜部分1205a若し
くは非蒸着部分1205bの透過光を検出して(ステッ
プS301)、該検出した透過光を変換回路104に送
信する。変換回路104は送信された透過光の明暗に基
づいて透過光を2値情報に変換し、該変換した2値情報
をシフトレジスタ103へ送信する。変換された2値情
報を受信したシフトレジスタ103は最後尾103aか
ら受信した2値情報を格納する。
【0042】次いで、コンピュータ等が検出器微動機構
201を起動し(ステップS302)、検出器微動機構
201がABSコード検出器101を図1中X方向と平
行に変位させ、該変位の間、検出器101は対向するA
BSコード1205における金属蒸着膜部分1205a
若しくは非蒸着部分1205bの透過光を順次検出して
(ステップS303)、該検出した透過光を変換回路1
04に送信する。変換回路104は、送信された透過光
の明暗に基づいて透過光を2値情報に変換し、該変換し
た2値情報をシフトレジスタ103へ送信する。変換さ
れた2値情報を受信したシフトレジスタ103は最後尾
103aから受信した2値情報を順次格納する。
【0043】図4は、図3の初期位置検出処理における
2値情報のシフトレジスタ103への格納方法を説明す
る図である。
【0044】図4において、ABSコード1205にお
ける金属蒸着膜部分1205aの2値情報は「0」であ
り、非蒸着部分1205bの2値情報は「1」である。
変換回路104は、ABSコード検出器101から送信
された透過光の明暗を判別することによって、2値情報
が「0」か「1」かを決定している。また、図4におけ
る必要な語長は4bitである。
【0045】ABSリニアエンコーダの電源が投入され
た直後(図4(a))には、ABSコード検出器101
は金属蒸着膜部分1205aと対向しており、金属蒸着
膜部分1205aの透過光(暗)を検出して、該検出し
た透過光(暗)を変換回路104に送信する。変換回路
104は送信された透過光(暗)を2値情報「0」に変
換し、該変換した2値情報「0」をシフトレジスタ10
3へ送信する。変換された2値情報「0」を受信したシ
フトレジスタ103は、受信した2値情報「0」を最後
尾103aから格納する。
【0046】その後、ABSコード検出器101は検出
器微動機構201によって図中X方向と反対方向に変位
し、残り3bit分の金属蒸着膜部分1205a若しく
は非蒸着部分1205bの各々の透過光を順次検出す
る。
【0047】このとき、順次検出された透過光は、その
明暗に基づいて2値情報に変換され、該変換された2値
情報はシフトレジスタ103の最後尾103aから順次
格納されていく。その結果、シフトレジスタ103にお
ける2値情報の配列は最後尾103a側から「101
0」となる(図4(b))。
【0048】図3に戻り、続くステップS304におい
て、コンピュータ等はABSコード検出器101が必要
な語長に相当する距離以上変位したか否かを判別する。
【0049】ステップS304の判別の結果、必要な語
長に相当する距離以上変位していないときは、ステップ
S303に戻り、必要な語長に相当する距離以上変位し
たときは、検出器微動機構201の作動を中止する(ス
テップS305)。
【0050】その後、アブソリュート信号発生回路は、
シフトレジスタ103に格納された2値情報の配列を位
置情報を表すシリアルアブソリュート信号に変換し、コ
ンピュータ等に出力する。
【0051】続くステップS306において、ABSコ
ード検出器101の変位の方向は、本処理以後のABS
リニアエンコーダによる測定におけるスライダ1102
の移動方向と同じであるか否かを判別する。
【0052】ステップS306の判別の結果、変位方向
と移動方向が同じであるときは、ステップS303にお
けるABSコード検出器101の変位量をスライダ11
02の移動の初期位置から減算した(ステップS30
7)後、変位方向と移動方向が異なるときは、ステップ
S303におけるABSコード検出器101の変位量を
スライダ1102の移動の初期位置に加算した(ステッ
プS308)後、本処理を終了する。
【0053】本第1の実施の形態によれば、ABSコー
ド検出器101は、ABSコード1205上を図1中X
方向と平行に必要な語長に相当する距離以上変位して、
必要な語長のbitで構成されたABSコード1205
における金属蒸着膜部分1205a若しくは非蒸着部分
1205bの透過光を検出するので、必要な語長と同じ
数の検出器は必要無い。その結果、検出ヘッド100を
小型化し、簡素化し、且つ低コスト化することができ
る。
【0054】尚、本第1実施の形態における検出器微動
機構201は、フリップフロップ的な変位機構によって
構成されてもよく、案内機構200は、平行バネ等の弾
性ヒンジ、転がり案内、滑り案内又は非接触案内等のい
ずれか1つによって構成されてもよい。
【0055】また、本第1の実施の形態における変換回
路104は、検出ヘッド100に備えられていてもよ
く、スライダ1102内における検出ヘッド100及び
信号処理回路102とは別の場所に備えられていてもよ
い。
【0056】次に、本発明の第2の実施の形態に係るA
BSリニアエンコーダについて説明する。
【0057】本発明の第2の実施の形態に係るABSリ
ニアエンコーダは、概略構成及び機能が、第1の実施の
形態のものと基本的に同じである。
【0058】以下、本発明の第2の実施の形態に係るA
BSリニアエンコーダが実行する初期位置検出処理につ
いて図面を参照して説明する。本処理は、図3の初期位
置検出処理に対して、スライダ1102の移動の初期位
置補正処理(ステップS306〜S308)が必要ない
点で異なる。
【0059】図5は、本発明の第2の実施の形態に係る
ABSリニアエンコーダによって実行される初期位置検
出処理のフローチャートである。
【0060】図5のフローチャートにおいて、ステップ
S301〜S303は図3のフローチャートのそれと同
じであるので、説明を省略する。
【0061】本処理において、ステップS303の後、
コンピュータ等がABSコード検出器101が必要な語
長に相当する距離以上変位したか否かを判別する(ステ
ップS501)。
【0062】ステップS501の判別の結果、必要な語
長に相当する距離以上変位していないときは、ステップ
S303に戻り、必要な語長に相当する距離以上変位し
たときは、コンピュータ等が検出器微動機構201によ
ってABSコード検出器101をステップS303にお
けるABSコード検出器101の変位方向とは反対の方
向に変位させる(ステップS502)。
【0063】続くステップS503において、ABSコ
ード検出器101が電源投入時に存在した位置に到達し
たか否かを判別する。
【0064】ステップS503の判別の結果、変位開始
位置に到達していないときは、ステップS502に戻
り、変位開始位置に到達したときは、検出器微動機構2
01の作動を中止する(ステップS504)。
【0065】その後、アブソリュート信号発生回路は、
シフトレジスタ103に格納された2値情報の配列を位
置情報を表すシリアルアブソリュート信号に変換し、コ
ンピュータ等に出力した後、本処理を終了する。
【0066】本第2の実施の形態によれば、ABSコー
ド検出器101は、必要な語長のbitで構成されたA
BSコード1205における金属蒸着膜部分1205a
若しくは非蒸着部分1205bの透過光を検出した後、
電源投入時に存在した位置に戻るので、スライダ110
2の移動の初期位置を補正する必要がない。その結果、
初期位置検出処理後の直線位置絶対値検出の精度を向上
させることができる。
【0067】尚、本第2の実施の形態における検出器微
動機構201は、PZT、磁歪素子、電磁ソレノイド又
は機械的バネ等の少なくともいずれか1つによって構成
されてもよい。
【0068】次に、本発明の第3の実施の形態に係るA
BSリニアエンコーダについて説明する。
【0069】本発明の第3の実施の形態に係るABSリ
ニアエンコーダは、構成及び機能が、本発明の第1の実
施の形態に係るものと基本的に同じであり、検出ヘッド
の構成及び機能、信号処理回路の構成及び機能が異な
る。
【0070】図6は、本発明の第3の実施の形態に係る
ABSリニアエンコーダの概略構成を示す図である。
【0071】図6において、検出ヘッド600は、図中
Y方向から眺めたときに、開口部がシリアルアブソリュ
ートスケール607と対向するコの字形状をしており、
検出器の対601(検出手段)と、マーカ検出器602
(他の検出手段)とを備える。また、信号処理回路60
3はシフトレジスタ604と、変換回路605、606
と、シフトレジスタ制御信号発生回路610とを備え
る。
【0072】シリアルアブソリュートスケール607は
ガラス板であり、その表面上には、必要な語長のbit
で構成されたABSコード608及びインクレメンタル
コード609が図中X方向に記録されている。
【0073】ABSコード608を構成する各bit
は、金属蒸着膜部分608a若しくは非蒸着部分608
b、すなわち2値情報によって表わされる。
【0074】インクレメンタルコード609も、金属蒸
着膜部分609a及び該金属蒸着膜部分609aと同一
サイズの非蒸着部分609b、すなわち2値情報によっ
て構成され、金属蒸着膜部分609a及び非蒸着部分6
09bは、図中X方向に関して交互に連続する。尚、金
属蒸着膜部分609aと非蒸着部分609bの間隔は、
マーカ検出器602が検出できる最小の間隔と等しく、
隣り合う1つの金属蒸着膜部分609aと1つの非蒸着
部分609bとを1組としたものの幅はABSコード6
08における1bitの長さと同じである。
【0075】このインクレメンタルコード609は、検
出器の対601が変位するときの変位方向又はスライダ
1102が移動するときの移動方向を検出するためのも
のである。後述するように検出器の対601がABSコ
ード608から位置情報を検出するときに、マーカ検出
器602はインクレメンタルコード609から検出器の
対601の変位方向を検出する。
【0076】検出器の対601は、図中X方向に関する
後端にABSコード検出器601a(第1の検出器)及
び図中X方向に関する前端にABSコード検出器601
b(第2の検出器)を備え、ABSコード検出器601
aとABSコード検出器601bの間隔は必要な語長に
相当する距離と同じである。
【0077】マーカ検出器602は、不図示の2つの受
光素子(ホトダイオード若しくは、ホトトランジスタ)
をインクレメンタルコード609に対向するように備え
る。2つの受光素子は、互いに図中X方向に関して金属
蒸着膜609aの幅の半分に相当する距離だけずれて配
置されている。
【0078】シフトレジスタ604の図中X方向に関す
る最後尾604aは、変換回路605を介してABSコ
ード検出器601aと接続され、シフトレジスタ604
の図中X方向に関する先頭604bは、変換回路606
を介してABSコード検出器601bと接続される。シ
フトレジスタ604は、シフトレジスタ制御信号発生回
路610を介してマーカ検出器602と接続される。
【0079】図7は、図6における検出ヘッド600の
概略構成を示す図6中Y方向矢視図である。
【0080】図7において、検出ヘッド600は、案内
機構700を上記開口部におけるABSコード608と
対向する面上且つ図中X方向に平行に備え、検出器の対
601を案内機構700の下方に備え、検出器微動機構
701を検出ヘッド600の図中X方向に関して直交す
る側面の内側面と検出器の対601との間に備える。
【0081】検出器微動機構701は、検出器の対60
1を変位させる。案内機構700は検出器の対601を
図中X方向に関してガイドする。また、案内機構700
は図中X方向に関する長さが必要な語長に相当する距離
の2倍以上であるので、検出器の対601は図中X方向
に関して必要な語長に相当する距離以上に変位すること
が可能である。
【0082】検出器の対601が図中X方向に平行に必
要な語長に相当する距離以上だけ変位する際に、ABS
コード検出器601a、601bは夫々、ABSコード
608における金属蒸着膜部分608a若しくは非蒸着
部分608bを透過した光を順次検出し、該順次検出し
た透過光を変換回路605、606の夫々に送信する。
さらに、変換回路605、606は、送信された透過光
の明暗に基づいて透過光を2値情報に変換し、変換した
2値情報をシフトレジスタ604へ送信する。変換され
た2値情報を受信したシフトレジスタ604は、シフト
レジスタ制御信号発生回路610からの制御信号に従っ
て、変換回路605、606から受信した2つの2値情
報のいずれか1つを順次格納していく。
【0083】図8は、図6における検出ヘッド600の
概略構成を示す図6中Z方向矢視図である。
【0084】尚、図6中Z方向は、図6中Y方向と反対
の方向である。
【0085】図8において、検出ヘッド600は、案内
機構800を上記開口部におけるインクレメンタルコー
ド609と対向する面上且つ図中X方向に平行に備え、
マーカ検出器602を案内機構800の下方に備える。
【0086】案内機構800は、マーカ検出器602を
図中X方向に平行にガイドする。マーカ検出器602
は、検出器の対601と不図示の連結部材で連結されて
おり、検出器の対601と一体となって図中X方向に平
行に変位する。
【0087】また、マーカ検出器602は、図中X方向
に変位する際に、インクレメンタルコード609におけ
る金属蒸着膜部分609a若しくは非蒸着部分609b
を透過した光を順次検出する。マーカ検出器602が透
過光を順次検出するときに、2つの受光素子は夫々、オ
ン/オフ比率50%の2相の信号(増減マーカ信号)を
出力する。2つの受光素子は、互いに図中X方向に関し
て金属蒸着膜609aの幅の半分に相当する距離だけず
れて配置されているので、夫々から出力された増減マー
カ信号は位相差が90°となる。マーカ検出器602
は、これらの増減マーカ信号をシフトレジスタ制御信号
発生回路610に送信する。シフトレジスタ制御信号発
生回路610は、送信された増減マーカ信号に基づいて
検出器の対601の変位方向を判別し、判別した検出器
の対601の変位方向に基づいてシフトレジスタ604
に制御信号を送信する。
【0088】以下、図6のABSリニアエンコーダが実
行する初期位置検出処理について図面を参照して説明す
る。尚、本処理におけるスライダ1102の移動の初期
位置の補正処理は、図3の初期位置検出処理(ステップ
S306〜S308)におけるスライダ1102の移動
の初期位置の補正処理と同じである。
【0089】図9は、図6のABSリニアエンコーダに
よって実行される初期位置検出処理のフローチャートで
ある。
【0090】図9の初期位置検出処理も、ABSリニア
エンコーダの電源を投入することによって開始される。
【0091】まず、ABSリニアエンコーダの電源投入
時に、ABSコード検出器601a、601bの夫々が
対向しているABSコード608における金属蒸着膜部
分608a若しくは非蒸着部分608bを透過した光を
検出し(ステップS901)、ABSコード検出器60
1aは検出した透過光を変換回路605に送信し、AB
Sコード検出器601bは検出した透過光を変換回路6
06に送信する。変換回路605、606は、送信され
た透過光の明暗に基づいて透過光を2値情報に変換し、
該変換した2値情報をシフトレジスタ604へ送信す
る。変換された2値情報を受信したシフトレジスタ60
4は、変換回路605から受信した2値情報を最後尾6
04aから格納し、変換回路606から受信した2値情
報を先頭604bから格納する。
【0092】次いで、コンピュータ等が検出器微動機構
701を起動し(ステップS902)、検出器微動機構
701が検出器の対601及びマーカ検出器602を図
6中X方向又は図6中X方向と反対方向に変位させ、該
変位の間、ABSコード検出器601a、601bの夫
々は対向するABSコード608における金属蒸着膜部
分608a若しくは非蒸着部分608bを透過した光を
順次検出し(ステップS903)、マーカ検出器602
は対向するインクレメンタルコード609における金属
蒸着膜部分609a若しくは非蒸着部分609bを透過
した光を順次検出する。
【0093】ABSコード検出器601a、601bの
夫々がABSコード608における金属蒸着膜部分60
8a若しくは非蒸着部分608bの透過光を検出する
(ステップS903)と、ABSコード検出器601a
は検出した透過光を変換回路605に送信し、ABSコ
ード検出器601bは検出した透過光を変換回路606
に送信する。変換回路605、606は、送信された透
過光の明暗に基づいて透過光を2値情報に変換し、変換
した2値情報をシフトレジスタ604へ送信する。
【0094】一方、マーカ検出器602は、図中X方向
への変位の間にインクレメンタルコード609における
金属蒸着膜部分609a若しくは非蒸着部分609bを
透過した光を順次検出し、上述したように増減マーカ信
号をシフトレジスタ制御信号発生回路610に送信す
る。その後、シフトレジスタ制御信号発生回路610
は、送信された増減マーカ信号が図6中X方向を表して
いるか否かを判別する(ステップS904)。
【0095】ステップS904の判別の結果、増減マー
カ信号が図6中X方向を表しているとき、シフトレジス
タ制御信号発生回路610は、シフトレジスタ604に
変換回路606が送信した2値情報を先頭604bから
格納する旨の制御信号を送信する。該制御信号を受信し
たシフトレジスタ604は、制御信号に従って、受信し
た2値情報を先頭604bから格納する(ステップS9
05)。
【0096】ステップS904の判別の結果、増減マー
カ信号が図6中X方向と反対方向を表しているとき、シ
フトレジスタ制御信号発生回路610は、シフトレジス
タ604に変換回路605が送信した2値情報を最後尾
604aから格納する旨の制御信号を送信する。該制御
信号を受信したシフトレジスタ604は、制御信号に従
って、受信した2値情報を最後尾604aから格納する
(ステップS906)。
【0097】図10は、図9の初期位置検出処理におけ
る2値情報のシフトレジスタ604への格納方法を説明
する図である。
【0098】図10において、ABSコード608にお
ける金属蒸着膜部分608aの2値情報は「0」であ
り、非蒸着部分608bの2値情報は「1」である。変
換回路605、606は、ABSコード検出器601
a、601bから送信された透過光の明暗を判別するこ
とによって、2値情報が「0」か「1」かを決定してい
る。また、図10における必要な語長も4bitであ
る。
【0099】ABSリニアエンコーダの電源が投入され
た直後(図10(a))には、ABSコード検出器60
1aは対向する非蒸着部分608bの透過光(明)を検
出し、ABSコード検出器601bは対向する非蒸着部
分608bの透過光(明)を検出する。ABSコード検
出器601aは検出した透過光(明)を変換回路605
に送信し、ABSコード検出器601bは検出した透過
光(明)を変換回路606に送信する。さらに、変換回
路605は、送信された透過光(明)を2値情報「1」
に変換し、変換した2値情報「1」をシフトレジスタ6
04へ送信する。変換回路606も、送信された透過光
(明)を2値情報「1」に変換し、変換した2値情報
「1」をシフトレジスタ604へ送信する。
【0100】変換された2値情報を受信したシフトレジ
スタ604は、変換回路605から受信した2値情報
「1」を最後尾604aから格納し、変換回路606か
ら受信した2値情報「1」を先頭604bから格納す
る。その結果、シフトレジスタ604における2値情報
の配列は先頭604bから「1**1」となる。尚、シ
フトレジスタ604における「*」は2値情報が格納さ
れていない状態を表す。
【0101】ABSコード検出器601a、601bが
図中X方向に1bitだけ変位したとき(図10
(b))には、シフトレジスタ604は、シフトレジス
タ制御信号発生回路610からの制御信号に従って、変
換回路606からの2値情報「1」を先頭604bから
格納する。その結果、シフトレジスタ604に格納され
た2値情報の配列は最後尾604aから「**11」と
なる。
【0102】その後、ABSコード検出器601a、6
01bが図中X方向に変位を続けたならば、格納された
2値情報の配列は最後尾604aから「1100」とな
り、ABSコード608における2値情報の配列と一致
する。
【0103】また、ABSコード検出器601a、60
1bが図中X方向と反対方向に1bitだけ変位したと
き(図10(c))には、シフトレジスタ604は、シ
フトレジスタ制御信号発生回路610からの制御信号に
従って、変換回路605からの2値情報「0」を最後尾
604aから格納する。その結果、シフトレジスタ60
4に格納された2値情報の配列は最後尾604aから
「01**」となる。
【0104】その後、ABSコード検出器601a、6
01bが図中X方向と反対方向に変位を続けたならば、
格納された2値情報の配列は最後尾604aから「11
01」となり、ABSコード608における2値情報の
配列と一致する。
【0105】図9に戻り、続くステップS907におい
て、コンピュータ等は検出器の対601及びマーカ検出
器602が必要な語長に相当する距離以上変位したか否
かを判別する。
【0106】ステップS907の判別の結果、必要な語
長に相当する距離以上変位していないときは、ステップ
S903に戻り、必要な語長に相当する距離以上変位し
たときは、検出器微動機構201の作動を中止する(ス
テップS305)。
【0107】その後、図3の初期位置検出処理(ステッ
プS306〜S308)と同じスライダ1102の移動
の初期位置の補正処理を実行して、本処理を終了する。
【0108】本第3の実施の形態によれば、シフトレジ
スタ604は、シフトレジスタ制御信号発生回路610
からの制御信号に従って、検出器の対601及びマーカ
検出器602が図6中X方向に変位したときには、変換
回路606からの2値情報を先頭604bから格納し、
検出器の対601及びマーカ検出器602が図6中X方
向と反対方向に変位したときには、変換回路606から
の2値情報を最後尾604aから格納するので、格納さ
れた2値情報の配列はABSコード608における2値
情報の配列と常に一致する。その結果、初期位置の検出
を確実に行うことができる。
【0109】尚、本第3の実施の形態における検出器微
動機構701は、フリップフロップ的な変位機構によっ
て構成されてもよく、案内機構700及び案内機構80
0は、平行バネ等の弾性ヒンジ、転がり案内、滑り案内
又は非接触案内等の少なくともいずれか1つによって構
成されてもよい。
【0110】また、変換回路605、変換回路606及
びシフトレジスタ制御信号発生回路610は、検出ヘッ
ド600に備えられていてもよく、スライダ1102内
における検出ヘッド600及び信号処理回路102とは
別の場所に備えられていてもよい。
【0111】尚、本発明の実施の形態として、透過型光
学式ABSリニアエンコーダに本発明が応用された例に
ついて述べたが、本発明は、一般にシリアルアブソリュ
ート位置検出に使用されるエンコーダの検出ヘッド(検
出器)に関するものであるため、透過型光学式ABSリ
ニアエンコーダの他、反射型光学式ABSリニアエンコ
ーダ、磁気式ABSリニアエンコーダ、さらにはリニア
エンコーダ(直線タイプ)だけでなくロータリーエンコ
ーダ(回転タイプ)等にも応用してもよい。
【0112】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、請求項1記
載の直線位置絶対値検出器によれば、検出手段はスライ
ダがスケールに対して相対的に静止しているときに、検
出手段は所定の語長に相当する距離を直線方向に変位し
て位置情報を検出するので、所定の語長の位置情報を一
度に検出できるだけの数の検出器を備える必要は無い。
その結果、検出手段を小型化し、簡素化し、且つ低コス
ト化することができる。
【0113】請求項2記載の直線位置絶対値検出器によ
れば、直列レジスタは検出手段の変位の方向を判別する
ための他の2値情報に基づいて直列レジスタの最後尾と
接続された第1の検出器及び直列レジスタの先頭と接続
された第2の検出器の夫々が検出した所定の語長の位置
情報のいずれか1つを記憶するので、直列レジスタに記
憶された2値情報の配列はABSコードにおける2値情
報の配列と常に一致する。その結果、初期位置の検出を
確実に行うことができる。
【0114】請求項3記載の直線位置絶対値検出器によ
れば、検出手段は直線方向及び直線方向とは反対の方向
のいずれか1方向にのみ変位するので、直線方向に関し
て1往復する必要がなく、短時間で初期位置を特定でき
る。
【0115】請求項4記載の直線位置絶対値検出器によ
れば、検出手段はフリップフロップ変位機構により変位
するので、確実に一方向にのみ変位できる。
【0116】請求項5記載の直線位置絶対値検出器によ
れば、検出手段は直線方向に1往復して所定の語長の位
置情報を検出するので、スライダの移動の初期位置を補
正する必要がない。その結果、スライダの移動の初期位
置検出処理後の直線位置絶対値検出の精度を向上させる
ことができる。
【0117】請求項6記載の直線位置絶対値検出器によ
れば、検出手段はPZTに対する電圧印加及び除去、磁
歪素子に対する磁界印加及び除去、並びに電磁ソレノイ
ドへの電流印加及び除去の少なくともいずれか1つによ
り変位するので、確実に直線方向に関して1往復でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るABSリニア
エンコーダの概略構成を示す図である。
【図2】図1における検出ヘッド100の概略構成を示
す図である。
【図3】図1のABSリニアエンコーダによって実行さ
れる初期位置検出処理のフローチャートである。
【図4】図3の初期位置検出処理における2値情報のシ
フトレジスタ103への格納方法を説明する図であり、
(a)はABSリニアエンコーダの電源が投入された直
後の状態を説明する図であり、(b)はABSコード検
出器101が必要な語長に相当する距離だけ変位した状
態を説明する図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係るABSリニア
エンコーダによって実行される初期位置検出処理のフロ
ーチャートである。
【図6】本発明の第3の実施の形態に係るABSリニア
エンコーダの概略構成を示す図である。
【図7】図6における検出ヘッド600の概略構成を示
す図6中Y方向矢視図である。
【図8】図6における検出ヘッド600の概略構成を示
す図6中Z方向矢視図である。
【図9】図6のABSリニアエンコーダによって実行さ
れる初期位置検出処理のフローチャートである。
【図10】図9の初期位置検出処理における2値情報の
シフトレジスタ604への格納方法を説明する図であ
り、(a)はABSリニアエンコーダの電源が投入され
た直後の状態を説明する図であり、(b)はABSコー
ド検出器601a、601bが図中X方向に1bitだ
け変位した状態を説明する図であり、(c)はABSコ
ード検出器601a、601bが図中X方向と反対方向
に1bitだけ変位した状態を説明する図である。
【図11】従来のABSリニアエンコーダの概略構成の
平面図である。
【図12】スライダを動かすことなく初期位置を検出で
きるABSリニアエンコーダの概略構成を示す図であ
る。
【符号の説明】
100,600,1201 検出ヘッド 101,601a,601b,1203 ABSコード
検出器 102,603,1202 信号処理回路 103,604,1204 シフトレジスタ 103a,604a 最後尾 104,605,606,1206 変換回路 200,700,800 案内機構 201,701 検出器微動機構 601 検出器の対 602 マーカ検出器 604b 先頭 607,1200 シリアルアブソリュートスケール 608,1205 ABSコード 608a,609a,1205a 金属蒸着膜部分 608b,609b,1205b 非蒸着部分 609 インクレメンタルコード 610 シフトレジスタ制御信号発生回路 1100,1207 ABSリニアエンコーダ 1101 スケールホルダ 1102 スライダ 1103 ケーブル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 栗山 豊 茨城県つくば市上横場430番地の1 株式 会社ミツトヨ内 (72)発明者 岡本 清和 茨城県つくば市上横場430番地の1 株式 会社ミツトヨ内 Fターム(参考) 2F077 AA37 AA43 CC02 CC10 NN05 NN30 PP19 QQ03 QQ13 QQ15 RR02 RR03 RR23 TT67 VV01 2F103 BA31 BA43 CA01 CA02 DA06 DA11 DA12 EA15 EB16 EB21 EB33 ED16 FA12

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の語長の2値情報で構成された位置
    情報を表すアブソリュートコードが直線方向に記録され
    たスケールと、前記アブソリュートコードから前記位置
    情報を検出する検出手段及び前記検出手段が検出した位
    置情報を記録する直列レジスタを備えるスライダであっ
    て、前記スケール上を前記直線方向に移動する前記スラ
    イダとを備える直線位置絶対値検出器において、前記ス
    ライダが前記スケールに対して相対的に静止していると
    きに、前記検出手段は前記所定の語長に相当する距離を
    前記直線方向に変位して前記位置情報を検出し、前記直
    列レジスタは前記検出した位置情報を前記スライダの移
    動の初期位置として記憶することを特徴とする直線位置
    絶対値検出器。
  2. 【請求項2】 前記スケールは前記直線方向に他の2値
    情報を表す0及び1が交互に連続するインクレメンタル
    コードを記録し、前記検出手段は前記直列レジスタの前
    記直線方向に関する最後尾と接続された第1の検出器及
    び前記直列レジスタの前記直線方向に関する先頭と接続
    された第2の検出器を備え、前記スライダは前記検出手
    段と連結された他の検出手段を備え、前記第1及び第2
    の検出器は夫々前記位置情報を検出し、前記他の検出手
    段は前記検出手段の変位方向を判別するために前記他の
    2値情報を検出し、且つ前記検出した他の2値情報に基
    づいて前記第1及び第2の検出器が検出した前記位置情
    報のいずれか1つを前記直列レジスタに記憶させること
    を特徴とする請求項1記載の直線位置絶対値検出器。
  3. 【請求項3】 前記スライダが前記スケールに対して相
    対的に静止しているときは電源投入時であって、前記検
    出手段は前記直線方向及び前記直線方向とは反対の方向
    のいずれか1方向にのみ変位することを特徴とする請求
    項1又は2記載の直線位置絶対値検出器。
  4. 【請求項4】 前記検出手段はフリップフロップ変位機
    構により変位することを特徴とする請求項3記載の直線
    位置絶対値検出器。
  5. 【請求項5】 前記スライダが前記スケールに対して相
    対的に静止しているときは電源投入時であって、前記検
    出手段は前記直線方向に1往復することを特徴とする請
    求項1記載の直線位置絶対検出器。
  6. 【請求項6】 前記検出手段はPZTに対する電圧印加
    及び除去、磁歪素子に対する磁界印加及び除去、並びに
    電磁ソレノイドへの電流印加及び除去の少なくともいず
    れか1つにより変位することを特徴とする請求項5記載
    の直線位置絶対値検出器。
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JP2010139334A (ja) * 2008-12-10 2010-06-24 Nikon Corp アブソリュートエンコーダ及び移動体装置
JP2011013187A (ja) * 2009-07-06 2011-01-20 Tokai Rika Co Ltd 位置検出装置及びシフト装置
JP2011149716A (ja) * 2010-01-19 2011-08-04 Nikon Corp エンコーダ装置
JP2013535695A (ja) * 2010-08-19 2013-09-12 エレスタ・リレイズ・ゲーエムベーハー 絶対位置を決定するための位置測定デバイス及び方法
JP2019211361A (ja) * 2018-06-06 2019-12-12 ファナック株式会社 エンコーダ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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