JP2002168032A - キャビネットのドアヒンジ構造 - Google Patents
キャビネットのドアヒンジ構造Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 組み立て作業の効率化が図れるキャビネット
のドアヒンジ構造を提供する。 【解決手段】 キャビネット10に取付けられたドア1
2を回転可能に支持するヒンジ軸13と、ヒンジ軸13
を軸心方向に摺動可能に保持するヒンジガイド部材14
と、ヒンジ軸13に嵌合されてヒンジ軸13の軸心方向
への移動を制限する第1の掛止め部材18と、ヒンジ軸
13をドア12の上または下端部から突出する方向に付
勢するべくヒンジガイド部材14とヒンジ軸13に嵌合
された第2の掛止め部材19との間に縮設されたバネ体
15とから構成されたドアヒンジ構造であって、ヒンジ
軸13に係合する第1及び第2の掛止め部材18、19
をそれぞれ着脱するための第1及び第2のスリット1
6、17をドア12の裏面に形成したのでキャビネット
とドアの接触面にネジ等が存在せず、キャビネットとド
アの接触面の導通を損なうことがない。
のドアヒンジ構造を提供する。 【解決手段】 キャビネット10に取付けられたドア1
2を回転可能に支持するヒンジ軸13と、ヒンジ軸13
を軸心方向に摺動可能に保持するヒンジガイド部材14
と、ヒンジ軸13に嵌合されてヒンジ軸13の軸心方向
への移動を制限する第1の掛止め部材18と、ヒンジ軸
13をドア12の上または下端部から突出する方向に付
勢するべくヒンジガイド部材14とヒンジ軸13に嵌合
された第2の掛止め部材19との間に縮設されたバネ体
15とから構成されたドアヒンジ構造であって、ヒンジ
軸13に係合する第1及び第2の掛止め部材18、19
をそれぞれ着脱するための第1及び第2のスリット1
6、17をドア12の裏面に形成したのでキャビネット
とドアの接触面にネジ等が存在せず、キャビネットとド
アの接触面の導通を損なうことがない。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シールド式のキャ
ビネットに開閉自在に取付けられたドアのドアヒンジ構
造に関する。
ビネットに開閉自在に取付けられたドアのドアヒンジ構
造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のシールドキャビネットは、図7に
示すような構造のものがあった。キャビネットaの正面
にドアcがドア取付け部bによって、開閉自在に取付け
られている。また、キャビネットaのドア接触面zとド
アcの接触面yと導通がとられており、断面二次モーメ
ントを大きくして、強度を増すためにドアcの周囲は袋
状構造となっている。
示すような構造のものがあった。キャビネットaの正面
にドアcがドア取付け部bによって、開閉自在に取付け
られている。また、キャビネットaのドア接触面zとド
アcの接触面yと導通がとられており、断面二次モーメ
ントを大きくして、強度を増すためにドアcの周囲は袋
状構造となっている。
【0003】図8は、図7における従来のキャビネット
のドアヒンジ構造を示す説明図、図9は同じくドアヒン
ジ取付け方法を示す説明図である。ドアcは、断面コ字
型のヒンジガイド部材hの上下片h−1、h−2にそれ
ぞれ設けた孔f、g間に突出、後退可能に支持されたヒ
ンジ軸dによってキャビネットaに取付けられている。
孔f、gは、ヒンジ軸dの径eより大きな径で形成さ
れ、またヒンジガイド部材hは、溶接等によりドアcの
支持部に取付けてある。
のドアヒンジ構造を示す説明図、図9は同じくドアヒン
ジ取付け方法を示す説明図である。ドアcは、断面コ字
型のヒンジガイド部材hの上下片h−1、h−2にそれ
ぞれ設けた孔f、g間に突出、後退可能に支持されたヒ
ンジ軸dによってキャビネットaに取付けられている。
孔f、gは、ヒンジ軸dの径eより大きな径で形成さ
れ、またヒンジガイド部材hは、溶接等によりドアcの
支持部に取付けてある。
【0004】ヒンジ軸dの外周部には、2本の溝n、o
が形成されており、溝nはヒンジ軸dのドアcの端面か
らに突出量を規制する掛止め部材lを嵌合するもので、
端面からの突出量及びドアを構成する部材uの板厚s等
を考慮して決定される。また、溝oは、嵌合される掛止
め部材mによって、ヒンジ軸に圧縮バネiによる付勢力
を与えるもので、圧縮バネiのバネ長よりヒンジ軸dの
折り曲げ部tからの距離が長いように設定される。
が形成されており、溝nはヒンジ軸dのドアcの端面か
らに突出量を規制する掛止め部材lを嵌合するもので、
端面からの突出量及びドアを構成する部材uの板厚s等
を考慮して決定される。また、溝oは、嵌合される掛止
め部材mによって、ヒンジ軸に圧縮バネiによる付勢力
を与えるもので、圧縮バネiのバネ長よりヒンジ軸dの
折り曲げ部tからの距離が長いように設定される。
【0005】ヒンジガイド部材hの内側に圧縮バネiを
配設し、ドア上端の孔jまでヒンジ軸dを貫挿した後、
図8に示すk方向から掛止め部材l、mをヒンジ軸dに
形成された溝n,oに装着する。
配設し、ドア上端の孔jまでヒンジ軸dを貫挿した後、
図8に示すk方向から掛止め部材l、mをヒンジ軸dに
形成された溝n,oに装着する。
【0006】以上のように構成されたドアヒンジ構造に
おいて、ヒンジ軸dを下方に引くと掛止め部材mとヒン
ジガイド部材hの上片h−1との間で圧縮バネiが圧縮
されると共に、掛止め部材lがヒンジガイド部材hの上
片h−1に当接して、それ以上下がることなく抜け止め
となる。ドアcのキャビネットaへの取付けは、ヒンジ
軸dの先端部を圧縮バネiの付勢力に抗して後退させた
後、キャビネットaのドア取付け部bにセットし、ヒン
ジ軸dを再度突出させヒンジ軸dを図示しないキャビネ
ットaの軸穴に挿通させることによって行われる。
おいて、ヒンジ軸dを下方に引くと掛止め部材mとヒン
ジガイド部材hの上片h−1との間で圧縮バネiが圧縮
されると共に、掛止め部材lがヒンジガイド部材hの上
片h−1に当接して、それ以上下がることなく抜け止め
となる。ドアcのキャビネットaへの取付けは、ヒンジ
軸dの先端部を圧縮バネiの付勢力に抗して後退させた
後、キャビネットaのドア取付け部bにセットし、ヒン
ジ軸dを再度突出させヒンジ軸dを図示しないキャビネ
ットaの軸穴に挿通させることによって行われる。
【0007】しかし、前記従来のキャビネットのドアヒ
ンジ構造にあっては、掛止め部材l、mを袋状構造のk
方向から取付けなければならず、作業が煩雑であった。
また、取付け後の掛止め部材l、mの目視確認が困難で
あるために、掛止め部材l、mの取付け不良が発生し易
いという面があった。
ンジ構造にあっては、掛止め部材l、mを袋状構造のk
方向から取付けなければならず、作業が煩雑であった。
また、取付け後の掛止め部材l、mの目視確認が困難で
あるために、掛止め部材l、mの取付け不良が発生し易
いという面があった。
【0008】これらの課題を解決するものとして、図1
0に示すようにコの字形のヒンジガイド部材hに雌ネジ
pを形成し、あらかじめ掛止め部材l、m、及び圧縮バ
ネiをヒンジ軸dに組み付けてユニット化したものを、
ドアcに皿ネジqで固定する構造が提案されている。こ
こで、皿ネジqを取付けるドア部分には、テーパ孔rが
形成されている。
0に示すようにコの字形のヒンジガイド部材hに雌ネジ
pを形成し、あらかじめ掛止め部材l、m、及び圧縮バ
ネiをヒンジ軸dに組み付けてユニット化したものを、
ドアcに皿ネジqで固定する構造が提案されている。こ
こで、皿ネジqを取付けるドア部分には、テーパ孔rが
形成されている。
【0009】以上のようなドアヒンジ構造によれば、掛
止め部材l、mを予めドアcに取付けることが可能であ
り、組み立て作業の効率化が図れると共に、取付け状態
の目視確認が容易となり、取付け不良の低減が可能とな
る。
止め部材l、mを予めドアcに取付けることが可能であ
り、組み立て作業の効率化が図れると共に、取付け状態
の目視確認が容易となり、取付け不良の低減が可能とな
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のドアヒンジ構造をユニット化したものでは、図10
に示すように取付けのために皿ネジqなどの別部品が必
要となる上に、皿ネジqがドアcの外観に現れてしま
う。また、ドアcの板厚寸法sが小さい場合、皿ネジq
の頭部が板厚寸法s内に納まらなくなる場合がある。そ
こで、皿ネジqを図8に示すキャビネットaとの接触面
y方向から螺着する構造が考えられているが、皿ネジq
の頭部がドアc側の接触面yとキャビネットa側の接触
面zに表出してしまい、接触面yz間の導通を不安定に
することがあった。
来のドアヒンジ構造をユニット化したものでは、図10
に示すように取付けのために皿ネジqなどの別部品が必
要となる上に、皿ネジqがドアcの外観に現れてしま
う。また、ドアcの板厚寸法sが小さい場合、皿ネジq
の頭部が板厚寸法s内に納まらなくなる場合がある。そ
こで、皿ネジqを図8に示すキャビネットaとの接触面
y方向から螺着する構造が考えられているが、皿ネジq
の頭部がドアc側の接触面yとキャビネットa側の接触
面zに表出してしまい、接触面yz間の導通を不安定に
することがあった。
【0011】本発明は、かかる従来の点に鑑みなされた
もので、キャビネットとドアの接触面の導通を損なわ
ず、また従来のような皿ネジを使用せずとも取付けので
きるキャビネットのドアヒンジ構造を提案するものであ
る。
もので、キャビネットとドアの接触面の導通を損なわ
ず、また従来のような皿ネジを使用せずとも取付けので
きるキャビネットのドアヒンジ構造を提案するものであ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
請求項1に記載の発明は、キャビネットに取付けられた
ドアを回転可能に支持するヒンジ軸と、ヒンジ軸を軸心
方向に摺動可能に保持するヒンジガイド部材と、ヒンジ
軸に嵌合されてヒンジ軸の軸心方向への移動を制限する
第1の掛止め部材と、ヒンジ軸をドアの上または下端部
から突出する方向に付勢するべくヒンジガイド部材とヒ
ンジ軸に嵌合された第2の掛止め部材との間に縮設され
たバネ体とから構成されたドアヒンジ構造であって、ヒ
ンジ軸に係合する第1及び第2の掛止め部材をそれぞれ
着脱するための第1及び第2のスリットをドアの裏面に
形成したものである。
請求項1に記載の発明は、キャビネットに取付けられた
ドアを回転可能に支持するヒンジ軸と、ヒンジ軸を軸心
方向に摺動可能に保持するヒンジガイド部材と、ヒンジ
軸に嵌合されてヒンジ軸の軸心方向への移動を制限する
第1の掛止め部材と、ヒンジ軸をドアの上または下端部
から突出する方向に付勢するべくヒンジガイド部材とヒ
ンジ軸に嵌合された第2の掛止め部材との間に縮設され
たバネ体とから構成されたドアヒンジ構造であって、ヒ
ンジ軸に係合する第1及び第2の掛止め部材をそれぞれ
着脱するための第1及び第2のスリットをドアの裏面に
形成したものである。
【0013】このように、第1及び第2のスリットをド
アの裏面に形成したので、このスリットから、掛止め部
材を取付けることができ、キャビネットとドアの接触面
にネジ等が存在しないので、キャビネットとドアの接触
面の導通を損なうことがない。更に、掛止め部材の取付
け状態の確認を目視で行うことができる。
アの裏面に形成したので、このスリットから、掛止め部
材を取付けることができ、キャビネットとドアの接触面
にネジ等が存在しないので、キャビネットとドアの接触
面の導通を損なうことがない。更に、掛止め部材の取付
け状態の確認を目視で行うことができる。
【0014】前記目的を達成するため請求項2に記載の
発明は、キャビネットに開閉可能に取付けられたドアの
ドアヒンジ構造であって、ドアを回転可能に支持する掛
止め軸と、掛止め軸に螺着されたヒンジ軸と、ヒンジ軸
を軸心方向に摺動可能に保持するヒンジガイド部材と、
掛止め軸をドアの上または下端部から突出する方向に付
勢するべくヒンジガイド部材と掛止め軸との間に縮設さ
れたバネ体と、ヒンジ軸の軸心方向の移動を制限するス
トッパーとから構成したものである。
発明は、キャビネットに開閉可能に取付けられたドアの
ドアヒンジ構造であって、ドアを回転可能に支持する掛
止め軸と、掛止め軸に螺着されたヒンジ軸と、ヒンジ軸
を軸心方向に摺動可能に保持するヒンジガイド部材と、
掛止め軸をドアの上または下端部から突出する方向に付
勢するべくヒンジガイド部材と掛止め軸との間に縮設さ
れたバネ体と、ヒンジ軸の軸心方向の移動を制限するス
トッパーとから構成したものである。
【0015】このように、キャビネットとドアの接触面
にネジ等が存在しないので、キャビネットとドアの接触
面の導通を損なうことがない。
にネジ等が存在しないので、キャビネットとドアの接触
面の導通を損なうことがない。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、図面を用いて本発明におけ
る実施の形態について説明する。
る実施の形態について説明する。
【0017】図1は、本発明のドアヒンジ構造を採用し
たキャビネットを示す全体斜視図、図2は、本発明の第
1の実施例におけるキャビネットのドアヒンジ構造を示
す説明図である。ここで、電子機器等を収納するシール
ド式のキャビネット10は、正面の開口した箱形をして
おり、ドア取付け部11にドア12がヒンジ軸13を中
心に開閉自在に取付けられている。
たキャビネットを示す全体斜視図、図2は、本発明の第
1の実施例におけるキャビネットのドアヒンジ構造を示
す説明図である。ここで、電子機器等を収納するシール
ド式のキャビネット10は、正面の開口した箱形をして
おり、ドア取付け部11にドア12がヒンジ軸13を中
心に開閉自在に取付けられている。
【0018】図2において、断面コ字状のヒンジガイド
部材14は、ドア12の袋状に形成されたヒンジ取付け
部20に溶接等で固定されている。ヒンジガイド部材1
4は、上片14c、下片14dにヒンジ軸13の径αよ
り大きい径を有する孔14a、14bを有している。ま
た、ヒンジガイド部材14の上片14cと下片14dと
の間に圧縮バネ15を配置し、孔14a、14b、及び
ドア上端の孔12aを貫通するようにヒンジ軸13を下
から挿通した後、孔14aと孔12aの間の袋部に形成
した第1のスリット16から掛止め部材18をヒンジ軸
13の溝13aに嵌合する。また、第1のスリット16
から一旦嵌合した掛止め部材18を引き抜くこともでき
る。
部材14は、ドア12の袋状に形成されたヒンジ取付け
部20に溶接等で固定されている。ヒンジガイド部材1
4は、上片14c、下片14dにヒンジ軸13の径αよ
り大きい径を有する孔14a、14bを有している。ま
た、ヒンジガイド部材14の上片14cと下片14dと
の間に圧縮バネ15を配置し、孔14a、14b、及び
ドア上端の孔12aを貫通するようにヒンジ軸13を下
から挿通した後、孔14aと孔12aの間の袋部に形成
した第1のスリット16から掛止め部材18をヒンジ軸
13の溝13aに嵌合する。また、第1のスリット16
から一旦嵌合した掛止め部材18を引き抜くこともでき
る。
【0019】ヒンジ軸13に形成された溝13aは、ヒ
ンジ軸13のドア端面からの突出量を規制する。溝13
aの位置は、ヒンジ軸13の突出量及びドア12の板厚
β等を考慮して決定する。また、溝13bは、これに嵌
合される掛止め部材19によって、ヒンジ軸13に圧縮
バネ15による付勢力を与えるもので、圧縮バネ15の
バネ長よりレバー部13cからの距離が長くなるように
設定する。
ンジ軸13のドア端面からの突出量を規制する。溝13
aの位置は、ヒンジ軸13の突出量及びドア12の板厚
β等を考慮して決定する。また、溝13bは、これに嵌
合される掛止め部材19によって、ヒンジ軸13に圧縮
バネ15による付勢力を与えるもので、圧縮バネ15の
バネ長よりレバー部13cからの距離が長くなるように
設定する。
【0020】また、孔14aと孔14bの間に形成され
た第2のスリット17から掛止め部材19をヒンジ軸1
3の溝13bに嵌合する。更に、第2のスリット17か
らは、掛止め部材19を引き抜くこともできる。
た第2のスリット17から掛止め部材19をヒンジ軸1
3の溝13bに嵌合する。更に、第2のスリット17か
らは、掛止め部材19を引き抜くこともできる。
【0021】このように構成されたドアヒンジ構造にお
いて、ヒンジ軸13のL字状に折り曲げられたレバー部
13cを下方に引き下げると、掛止め部材19と下片1
4dの間で圧縮バネ15が圧縮され、ヒンジ軸13の先
端部がドア12の端面から後退する。また、ある程度ヒ
ンジ軸13が下降すると、掛止め部材18がヒンジガイ
ド部材14の上片14cに当接して、それ以上移動でき
ずに抜け止めとなる。
いて、ヒンジ軸13のL字状に折り曲げられたレバー部
13cを下方に引き下げると、掛止め部材19と下片1
4dの間で圧縮バネ15が圧縮され、ヒンジ軸13の先
端部がドア12の端面から後退する。また、ある程度ヒ
ンジ軸13が下降すると、掛止め部材18がヒンジガイ
ド部材14の上片14cに当接して、それ以上移動でき
ずに抜け止めとなる。
【0022】以上のように構成することにより、ヒンジ
ガイド部材14を予めドア12に固定すると共に、掛止
め部材18,19を第1のスリット16及び第2のスリ
ット17から装着及び引き抜きができるために、組み込
みスペースの狭いヒンジ取付け部においても、掛止め部
材18,19の装着が容易となる。
ガイド部材14を予めドア12に固定すると共に、掛止
め部材18,19を第1のスリット16及び第2のスリ
ット17から装着及び引き抜きができるために、組み込
みスペースの狭いヒンジ取付け部においても、掛止め部
材18,19の装着が容易となる。
【0023】また、掛止め部材18,19の取付け後の
目視確認を、各スリット16、17から行う事が出来、
掛止め部材18、19の取付け不良の削減が達成でき
る。更に、ドア12の板厚βが薄い場合であっても、ド
ア12の開閉時にドア12とキャビネット10が干渉す
ることがない。
目視確認を、各スリット16、17から行う事が出来、
掛止め部材18、19の取付け不良の削減が達成でき
る。更に、ドア12の板厚βが薄い場合であっても、ド
ア12の開閉時にドア12とキャビネット10が干渉す
ることがない。
【0024】図4〜図6は、本発明の第2の実施例を示
すものである。本実施例において、図5に示すようにヒ
ンジ軸21は、直角に折り曲げられている折り曲げ部2
1bを有すると共に先端に雄ネジ21aが形成されてい
る。
すものである。本実施例において、図5に示すようにヒ
ンジ軸21は、直角に折り曲げられている折り曲げ部2
1bを有すると共に先端に雄ネジ21aが形成されてい
る。
【0025】図6に示すように掛止め軸22は、ヒンジ
軸21の先端と螺合する雌ネジ部22aを下端に有する
と共に、大きな径を有する円柱部22bと、ドア12の
上端の孔12aより小径の円柱状に形成された挿通部2
2cとから構成されている。そして、挿通部22cの先
端には、ドライバー等で回せるように溝部22dが構成
されている。
軸21の先端と螺合する雌ネジ部22aを下端に有する
と共に、大きな径を有する円柱部22bと、ドア12の
上端の孔12aより小径の円柱状に形成された挿通部2
2cとから構成されている。そして、挿通部22cの先
端には、ドライバー等で回せるように溝部22dが構成
されている。
【0026】次に、以上のように構成されたドアヒンジ
構造の組み付け手順について説明する。先ず、ドア12
のヒンジ取付け部30には、所定の位置にヒンジガイド
部材23を固着する。次に、ヒンジ軸21をヒンジガイ
ド部材23に形成された孔23aに挿通する。挿通され
たヒンジ軸21に、圧縮バネ24を貫通させた後に、掛
止め軸22の挿通部22cをドア12の孔12aに下か
ら挿入した後、掛止め軸22をヒンジ軸21の先端に螺
着固定する。螺着は、ドア12の上から突出した掛止め
軸22の溝部22dをドライバー等で回すことにより行
う。
構造の組み付け手順について説明する。先ず、ドア12
のヒンジ取付け部30には、所定の位置にヒンジガイド
部材23を固着する。次に、ヒンジ軸21をヒンジガイ
ド部材23に形成された孔23aに挿通する。挿通され
たヒンジ軸21に、圧縮バネ24を貫通させた後に、掛
止め軸22の挿通部22cをドア12の孔12aに下か
ら挿入した後、掛止め軸22をヒンジ軸21の先端に螺
着固定する。螺着は、ドア12の上から突出した掛止め
軸22の溝部22dをドライバー等で回すことにより行
う。
【0027】更に、ストッパー25をヒンジ軸21の下
側に設ける。この際、ヒンジ軸21の折り曲げ部21b
の下端から、ストッパー25の当接面までの取付け寸法
Xは、Z<X<Yを満足する必要がある。
側に設ける。この際、ヒンジ軸21の折り曲げ部21b
の下端から、ストッパー25の当接面までの取付け寸法
Xは、Z<X<Yを満足する必要がある。
【0028】このようにして組み立てられたヒンジ軸2
1を下側方向に引くと掛止め軸22の円柱部22bによ
り、圧縮バネ24が下方に圧縮されると共に、掛止め軸
22がドア12の端面から後退する。また、ヒンジ軸2
1の折り曲げ部21bがストッパー25に当接すること
で、それ以上下降できずに抜け止めとなる。
1を下側方向に引くと掛止め軸22の円柱部22bによ
り、圧縮バネ24が下方に圧縮されると共に、掛止め軸
22がドア12の端面から後退する。また、ヒンジ軸2
1の折り曲げ部21bがストッパー25に当接すること
で、それ以上下降できずに抜け止めとなる。
【0029】また、図1に示すように、ドア12をキャ
ビネット10へ取付ける場合、ヒンジ軸21を下方へ移
動させた後、ドアを所定位置に取付け、然る後に、キャ
ビネット10のドア取付け部11に嵌挿するべくヒンジ
軸21を上方に戻す。これにより、ドア12は掛止め軸
22によって、キャビネット10に取付けられ、掛止め
軸22を中心に開閉可能となる。
ビネット10へ取付ける場合、ヒンジ軸21を下方へ移
動させた後、ドアを所定位置に取付け、然る後に、キャ
ビネット10のドア取付け部11に嵌挿するべくヒンジ
軸21を上方に戻す。これにより、ドア12は掛止め軸
22によって、キャビネット10に取付けられ、掛止め
軸22を中心に開閉可能となる。
【0030】また、ヒンジ軸21は軸方向に摺動可能に
ヒンジガイド部材23の孔23aによって保持されると
共に圧縮バネ24によって掛止め軸22を突出する方向
に付勢される。ドア12の上端の孔12aから、ヒンジ
ガイド部材23の取付け位置までの寸法は、圧縮バネ2
4のバネ長より短く設定されている。
ヒンジガイド部材23の孔23aによって保持されると
共に圧縮バネ24によって掛止め軸22を突出する方向
に付勢される。ドア12の上端の孔12aから、ヒンジ
ガイド部材23の取付け位置までの寸法は、圧縮バネ2
4のバネ長より短く設定されている。
【0031】以上のように構成することにより、掛止め
軸22を取付けスペースの狭い方向から取付けることが
可能となる。また、掛止め軸22は溝部22dを用いて
ドアの上端外からドライバー等で回すことにより、ヒン
ジ軸21に螺合し締結することができる。
軸22を取付けスペースの狭い方向から取付けることが
可能となる。また、掛止め軸22は溝部22dを用いて
ドアの上端外からドライバー等で回すことにより、ヒン
ジ軸21に螺合し締結することができる。
【0032】また、ドア12側に皿もみ加工等の複雑な
加工作業を必要としないために、板厚γが小さい場合で
も、ドア12を開閉する際にドア12とキャビネット1
0が干渉することがなく、外観上も優れたものとなる。
加工作業を必要としないために、板厚γが小さい場合で
も、ドア12を開閉する際にドア12とキャビネット1
0が干渉することがなく、外観上も優れたものとなる。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、キャビネットに取付け
られたドアを回転可能に支持するヒンジ軸と、ヒンジ軸
を軸心方向に摺動可能に保持するヒンジガイド部材と、
ヒンジ軸に嵌合されてヒンジ軸の軸心方向への移動を制
限する第1の掛止め部材と、ヒンジ軸をドアの上または
下端部から突出する方向に付勢するべくヒンジガイド部
材とヒンジ軸に嵌合された第2の掛止め部材との間に縮
設されたバネ体とから構成されたドアヒンジ構造であっ
て、ヒンジ軸に係合する第1及び第2の掛止め部材をそ
れぞれ着脱するための第1及び第2のスリットをドアの
裏面に形成したので、掛止め部材の取付け、抜き取りが
容易となる。また、掛止め部材の取付け状態をスリット
から視認でき、取付け不良を未然に発見することによ
り、製造不良の低減が達成できる。さらに、ドアの板厚
に影響を受けることなく、開閉の際にキャビネットと干
渉することもない。
られたドアを回転可能に支持するヒンジ軸と、ヒンジ軸
を軸心方向に摺動可能に保持するヒンジガイド部材と、
ヒンジ軸に嵌合されてヒンジ軸の軸心方向への移動を制
限する第1の掛止め部材と、ヒンジ軸をドアの上または
下端部から突出する方向に付勢するべくヒンジガイド部
材とヒンジ軸に嵌合された第2の掛止め部材との間に縮
設されたバネ体とから構成されたドアヒンジ構造であっ
て、ヒンジ軸に係合する第1及び第2の掛止め部材をそ
れぞれ着脱するための第1及び第2のスリットをドアの
裏面に形成したので、掛止め部材の取付け、抜き取りが
容易となる。また、掛止め部材の取付け状態をスリット
から視認でき、取付け不良を未然に発見することによ
り、製造不良の低減が達成できる。さらに、ドアの板厚
に影響を受けることなく、開閉の際にキャビネットと干
渉することもない。
【0034】また、キャビネットとドアの接触面にネジ
等が存在しないので、キャビネットとドアの接触面の導
通を損なうことがない。
等が存在しないので、キャビネットとドアの接触面の導
通を損なうことがない。
【図1】本発明のドアヒンジ構造を採用したキャビネッ
トを示す全体斜視図
トを示す全体斜視図
【図2】同第1の実施例におけるキャビネットのドアヒ
ンジ構造を示す説明図
ンジ構造を示す説明図
【図3】同第1の実施例に使用される掛止め部材を示す
平面図
平面図
【図4】本発明の第2の実施例におけるキャビネットの
ドアヒンジ構造を示す説明図
ドアヒンジ構造を示す説明図
【図5】同第2の実施例におけるキャビネットのドアヒ
ンジ構造に使用されるヒンジ軸を示す側面図
ンジ構造に使用されるヒンジ軸を示す側面図
【図6】同第2の実施例におけるキャビネットのドアヒ
ンジ構造に使用される掛止め部を示す側面図
ンジ構造に使用される掛止め部を示す側面図
【図7】従来のドアヒンジ構造を採用したキャビネット
を示す全体斜視図
を示す全体斜視図
【図8】従来のキャビネットのドアヒンジ構造を示す説
明図
明図
【図9】同キャビネットのドアヒンジ取付け方法を示す
説明図
説明図
【図10】同ドアヒンジ構造を示す説明図
10 キャビネット 11 ドア取付け部 12 ドア 13 ヒンジ軸 13c レバー部 14 ヒンジガイド部材 15 圧縮バネ 16 第1のスリット 17 第2のスリット 18 掛止め部材 19 掛止め部材 20 ヒンジ取付け部 21 ヒンジ軸 22 掛止め軸 22a 雌ネジ部 22b 円柱部 22c 挿通部 22d 溝部 23 ヒンジガイド部材 23a 孔 24 圧縮バネ 25 ストッパー 30 ヒンジ取付け部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上野 卓也 神奈川県横浜市港北区綱島東四丁目3番1 号 松下通信工業株式会社内 Fターム(参考) 2E030 AB01 BB03 HA01 HB01 HC01 HD01 HE01
Claims (2)
- 【請求項1】 キャビネットに取付けられたドアを回転
可能に支持するヒンジ軸と、前記ヒンジ軸を軸心方向に
摺動可能に保持するヒンジガイド部材と、前記ヒンジ軸
に嵌合されて前記ヒンジ軸の軸心方向への移動を制限す
る第1の掛止め部材と、前記ヒンジ軸をドアの上または
下端部から突出する方向に付勢するべく前記ヒンジガイ
ド部材と前記ヒンジ軸に嵌合された第2の掛止め部材と
の間に縮設されたバネ体とから構成されたドアヒンジ構
造であって、 前記ヒンジ軸に係合する第1及び第2の掛止め部材をそ
れぞれ着脱するための第1及び第2のスリットを前記ド
アの裏面に形成したことを特徴とするキャビネットのド
アヒンジ構造。 - 【請求項2】 キャビネットに開閉可能に取付けられた
ドアのドアヒンジ構造であって、 前記ドアを回転可能に支持する掛止め軸と、前記掛止め
軸に螺着されたヒンジ軸と、前記ヒンジ軸を軸心方向に
摺動可能に保持するヒンジガイド部材と、前記掛止め軸
をドアの上または下端部から突出する方向に付勢するべ
く前記ヒンジガイド部材と前記掛止め軸との間に縮設さ
れたバネ体と、前記ヒンジ軸の軸心方向の移動を制限す
るストッパーとから構成されたことを特徴とするキャビ
ネットのドアヒンジ構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000369106A JP2002168032A (ja) | 2000-12-04 | 2000-12-04 | キャビネットのドアヒンジ構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000369106A JP2002168032A (ja) | 2000-12-04 | 2000-12-04 | キャビネットのドアヒンジ構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002168032A true JP2002168032A (ja) | 2002-06-11 |
Family
ID=18839197
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000369106A Pending JP2002168032A (ja) | 2000-12-04 | 2000-12-04 | キャビネットのドアヒンジ構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002168032A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016216949A (ja) * | 2015-05-18 | 2016-12-22 | 株式会社宮成製作所 | キャビネットのドア用ヒンジ |
GB2592343A (en) * | 2019-12-12 | 2021-09-01 | Hawes Gary | Security door for a cupboard |
JP7117038B1 (ja) * | 2021-06-21 | 2022-08-12 | 利高工業株式会社 | 扉機構 |
-
2000
- 2000-12-04 JP JP2000369106A patent/JP2002168032A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016216949A (ja) * | 2015-05-18 | 2016-12-22 | 株式会社宮成製作所 | キャビネットのドア用ヒンジ |
GB2592343A (en) * | 2019-12-12 | 2021-09-01 | Hawes Gary | Security door for a cupboard |
GB2592343B (en) * | 2019-12-12 | 2023-07-05 | Hawes Gary | Security door for a cupboard |
JP7117038B1 (ja) * | 2021-06-21 | 2022-08-12 | 利高工業株式会社 | 扉機構 |
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