JP2002167651A - マルテンサイト系ステンレス鋼及びその製造方法 - Google Patents
マルテンサイト系ステンレス鋼及びその製造方法Info
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Abstract
用インペラ及びシャフトまたはナイフなどのように強度
と耐食性を同時に要求する部品に適用されるマルテンサ
イト系ステンレス鋼およびその製造方法を提供する。 【解決手段】炭素:0.06重量%以下、シリコン:
2.5重量%以下、マンガン:2.5重量%以下、ニッ
ケル:1.0〜6.0重量%、クロム:10.0〜1
9.0重量%、タングステン:0.5〜6.0重量%、
モリブデン:3.5重量%以下、ニオブ:0.8重量%
以下、バナジウム:0.8重量%以下、銅:3.0重量
%以下、窒素:0.04〜0.25重量%を含み、残り
は鉄と不可避な不純物からなるマルテンサイト系ステン
レス鋼を提供する。
Description
り、より詳しくは、ボイラーフィードポンプ(Boiler f
eed pump)用インペラ及びシャフトまたはナイフなどの
ように強度及び耐食性を同時に要求する部品に適用され
るマルテンサイト系ステンレス鋼及びその製造方法に関
する。
クロム系とクロム−ニッケル系に大別され、金属組織上
ではマルテンサイト(Martensite)系、オーステナイト
(Austenite)系、フェライト(Ferrite)系、デュプレ
ックス(Duplex)系と析出硬化(Precipitation harden
ing)系などに区分され、ここにスーパーステンレス鋼
がさらに加わる。
化性及び耐腐食性が優れているため、このような特性が
要求される産業用設備構造物及びその部品を製造するこ
とに基本素材として広く使用されている。
テンサイト系である410系または420系ステンレス
鋼は強度が非常に優れているとともに、ある程度の耐食
性を有しているため、摩耗を誘発する粒子を含有する流
体移送用パイプラインまたは速い回転によって強い遠心
力を受けるポンプ用インペラの材料として多く利用され
ている。
設備は燃料効率を向上させるためにボイラータービンの
入口の温度を増加させる傾向があり、また、ボイラータ
ービン用ポンプの場合にも回転速度がより一層増加して
いて次第に使用環境が苛酷化している。
る部品の場合、砂や石炭のような微細な固体粒子または
酸化スケールのような摩耗粒子が含まれている流体を移
送しなければならないので高い耐摩耗性を備えなければ
ならず、さらに、移送される流体の種類によって必要な
耐腐食性を備えなければならない。
使用される部品を製作する時に適用される一般410系
あるいは420J系マルテンサイトステンレス鋼は、強
度は非常に優れているが耐食性が劣るという問題点があ
る。
場合、比較的高い炭素量と12〜18%のクロムを含有
しているため、熱処理によってマルテンサイト組織を有
するようになるので相当水準の高強度を得ることができ
る反面、高い炭素含量のため結晶粒界にクロム炭化物が
析出し粒界周囲のクロム欠乏層が容易に形成されること
により耐腐食性が相対的に低くなるからである。
び高耐食性が同時に要求される部品を製作する時に使用
される他の材料としては、アヴェスタシェフィールド
(Avesta Sheffield)社で開発したスーパーマルテンサ
イト系248SV合金がある。
よって炭化物偏在による腐食を抑制し、クロムの含量を
増加させることによって耐食性をより向上させようとし
たものである。しかし、この合金は高強度のマルテンサ
イト組織を得ることが難しいため、オーステナイト安定
化元素としてニッケルを多量添加することによって強度
が多少増加するが、高強度ではなく、むしろ耐食性をよ
り向上させたものである。
号には、海水による腐食と流体による腐食を改善するた
めのステンレス鋼が開示されている。しかし、この合金
はコバルトが3.5〜7.0%含まれているため非常に
高価であり、炭素含有量が0.08%以上で高いため耐
腐食性が多少低いという短所がある。
うな高い耐摩耗性と耐腐食性が要求される部品に使用さ
れる従来のステンレス鋼は強度と耐食性のうちのいずれ
か1つの特性のみを満たすだけであり、ボイラーフィー
ドポンプなどの使用環境に適した2種類の特性を全て備
えたステンレス鋼は開発されていない。
であって、その目的は、ボイラーフィードポンプ用イン
ペラ及びシャフトなどの部品製造に使用される耐摩耗性
及び耐腐食性を備えたマルテンサイト系ステンレス鋼お
よびその製造方法を提供することにある。
に本発明は、炭素(C): 0.06重量%以下、シリ
コン(Si):2.5重量%以下、マンガン(Mn):
2.5重量%以下、ニッケル(Ni):1.0〜6.0
重量%、クロム(Cr):10.0〜19.0重量%、
タングステン(W):0.5〜6.0重量%、モリブデ
ン(Mo):3.5重量%、ニオブ(Nb):0.8重
量%以下、バナジウム(V):0.8重量%以下、銅
(Cu):3.0重量%以下、窒素(N):0.04〜
0.25重量%を含み残りは鉄(Fe)と不可避な不純
物からなるマルテンサイト系ステンレス鋼を提供する。
量%以下、シリコン:2.0重量%以下、マンガン:
2.0重量%以下、ニッケル:1.5〜4.5重量%、
クロム12.0〜16.0重量%、タングステン:0.
5〜4.5重量%、モリブデン:2.5重量%以下、ニ
オブ:0.3重量%以下、バナジウム:0.3重量%以
下、銅:2.0重量%以下、窒素:0.08〜0.20
重量%を含み残りは鉄と不可避な不純物からなるマルテ
ンサイト系ステンレス鋼を提供する。
レス鋼に結晶粒界腐食敏感性をより抑制するためにチタ
ニウム(Ti)0.8重量%以下またはタンタル(T
a)1.0重量%以下をそれぞれまたは共に添加したス
テンレス鋼を提供する。
鋳造した状態で800〜1150℃の温度範囲で均質化
処理し、均質化処理された製品を350〜575℃の温
度範囲でテンパリング処理してボイラーフィードポンプ
用インペラ及びシャフトなどの部品を製造する。ここ
で、均質化処理またはテンパリング処理は二つの熱処理
を順次に全て行うこともでき、いずれか一つの熱処理の
みを選択的に行うこともできる。
した後、合金組織が加工硬化を起こす程度に機械加工す
る場合には、まず、800〜1150℃の温度範囲で均
質化処理し、このように均質化処理された製品を350
〜575℃でテンパリングして必要とする製品を製造す
る。ここで、このような均質化処理またはテンパリング
処理は二つを順次に全て行うこともでき、いずれか一つ
の熱処理のみを選択的に行うこともできる。
る。
テンレス鋼は海水設備または化学、発電所用設備部品な
ど高強度及び高耐食性が同時に要求される部品を製造す
る時に主に使用することができる。このようなステンレ
ス鋼は鍛造または鋳造された状態そのままで使用したり
これを機械的に加工して使用することができる。以下、
本発明の構成成分の限定理由についてそれぞれ説明す
る。
ステン、ニオブ及びバナジウムなどのような炭化物形成
元素と結合して高硬度の炭化物を形成し、このような炭
化物はステンレス鋼の強度を増加させる。特に、炭素は
マルテンサイト変態開始温度(Ms)を低くするが、硬
化能を向上させる役割を果たす。炭素は一般マルテンサ
イト系410系合金のように0.15重量%程度に多く
添加されると結晶粒界に粗大なクロム炭化物を容易に析
出させ耐腐食性を減少させるので、本発明ではその含量
を0.06重量%以下に添加する。本発明で炭素添加効
果が最も良い範囲は0.035重量%以下である。
含まれたり鋳造品製造時に流動性を増加させるために添
加されるが、2.5重量%以上になれば機械的特性を大
きく減退させるので前記範囲以下で添加しなければなら
ない。シリコンの添加による流動性増加効果は2.0重
量%以下に添加する場合が最も大きい。
留元素として含まれるが、2.5重量%を超過すると延
性のような機械的特性を低下させる。このようなマンガ
ンの添加量は2.0重量%以下が好ましい。
素である。また、本発明によるステンレス鋼は炭素の含
量が0.06重量%以下で一般410系合金に比べて低
い。このような点を考慮すれば、ニッケルの添加量は少
なくとも1.0重量%以上が必要である。しかし、その
添加量が6.0重量%以上になればマルテンサイト変態
開始温度及び共析変態温度(Ac1)を大幅低下させる
だけでなく、過時効(over aging)を促進して焼入抵抗
性を低下させることがある。従って、ニッケルの添加量
は1.0乃至6.0重量%とする。しかし、均一なマル
テンサイト組織を形成させ強度の増加を図るために添加
されるニッケルの含量は1.5〜4.5重量%であるの
が最も好ましい。
して耐食性を向上させるのに不可避な元素である。しか
し、クロム含有量が10重量%以下になれば耐腐食性を
維持することが難しく、19.0重量%以上になればデ
ルタ−フェライト(δ-Ferrite)を安定化させて強度特
性を低下させる。本発明で好ましいクロムの添加量は1
2.0〜16.0重量%の範囲である。
こでMは金属元素)のような炭化物を形成させて高温強
度及びテンパリング抵抗性を向上させる。特に、耐腐食
性合金であるステンレス鋼において、タングステンの添
加は与えられた酸度(pH)で臨界孔食(pitting)抵
抗性を改善する。しかし、タングステンの添加量が0.
5重量%以下になればその効果が小さく、6.0重量%
以上になればその効果が飽和するだけでなく多量のフェ
ライト形成が容易になることにより強度が低下する問題
点がある。また、6.0重量%以上添加される場合、マ
ルテンサイト変態開始温度(Ms)を大幅に低くするこ
とによってマルテンサイト組織を得ることが難しくな
る。本発明でタングステン添加効果が最も良い範囲は
0.5〜4.5重量%である。
ことによって強度を向上させると共に孔食抵抗性をさら
に改善することができる。このようなモリブデン添加効
果は3.5重量%以下で期待することができ、2.5重
量%以下が最も好ましい。
4C3などのような炭化物を形成して高温強度を向上させ
ることに必要な元素である。しかし、それぞれ0.8重
量%以上添加すると靭性及び軟性が減少するので、0.
8重量%以上添加しないのが良い。ニオブとバナジウム
の好ましい添加量はそれぞれ0.3重量%以下である。
向上させて組織の微細化に寄与し、銅複合物を析出させ
て強度を増加させることができる。しかし、その添加量
が3.0重量%以上になれば鋳塊で凝固偏析などを誘発
して材料を脆化させる。銅の添加量は2.0重量%以下
が最も好ましい。
のステンレス鋼とは異なり炭素添加量を減少させ窒素を
添加したことである。本発明によるステンレス鋼におい
て窒素はデルタ−フェライトを減少させオーステナイト
を安定化させる役割を果たす。また、窒素は合金鋼内で
M23C6のような粗大な炭化物への遷移を遅延させてク
ロム欠乏による耐腐食性をより向上させることができ
る。しかし、窒素は上記の効果を得るためには少なくと
も0.04重量%以上添加しなければならず、その添加
量が0.25重量%以上になればマルテンサイト変態開
始温度を低くしステンレス鋼の靭性を低下させる。この
ような窒素の添加量は0.08〜0.20重量%の範囲
内であるのが好ましい。
テンレス鋼は多様な鋳造法によって鋳造した状態で直接
使用することができる。また、鋳造されたインゴット
(ingot)を使用して鍛造、圧延または押出しなどのよ
うな加工法で機械加工して板材や棒材などとして製造さ
れ得る。
ト系ステンレス鋼は一般炭素鋼の表面に高機能素材を育
成する育成熔接用ワイヤーとしても使用され得る。
テンレス鋼を鋳造品として製造したり、製造して加工硬
化が発生しない範囲内で最小限の機械的加工のみで製品
を製造する場合、800〜1150℃の温度範囲で均質
化処理して鋳造組織内の鋳造偏析を除去し鋳造組織を改
善する。また、このように均質化処理された鋳造製品は
選択的に350〜575℃の温度範囲でテンパリングす
ることによって最終製品に必要な強度を付与することが
できる。
金を鍛造、圧延または押出しなどのような加工法で加工
硬化が発生する程度に機械的加工する場合には、加工方
法に関係なしに800〜1150℃の温度で均質化処理
した後に350〜575℃でテンパリングする時、製品
の機械的特性が大幅改善される。
例を提示する。しかし、下記の実施例は本発明をより容
易に理解するために提供されるものにすぎず、本発明が
下記の実施例に限定されるのではない。
入して溶融した後、150×150×300mmのサイ
ズのマルテンサイト系ステンレス鋼インゴットを鋳造し
た。
0mmのサイズに切断した。次いで、切断されたインゴ
ットを熱処理炉に入れて1100℃で2時間均質化処理
して試片を制作した。
性はビッカース硬度計で硬度を測定し、万能試験器(Un
iversal Testing Machine)で降伏強度と延伸率を測定
し、腐食特性は臨界孔食温度を測定して評価した。
FeCl3.6H2O溶液を使用してASTM G48A
基準によって氷水を用いて0℃から10℃間隔で臨界孔
食温度を測定した。また、腐食速度の測定は10%Fe
Cl3.6H2O溶液を使用してASTM G46A基準
によって測定した。
ンサイト系ステンレス鋼の硬度と引張特性、腐食特性を
表2に示した。
例によって製造されたステンレス鋼は比較例に比べて硬
度及び降伏強度が同等であったり30%まで増加する優
れた機械的特性を有しており、延伸率も比較例とほぼ同
等な水準を維持している。
以下で臨界孔食温度が形成される反面、実施例によって
製造されたステンレス鋼は全て10〜30℃以下で臨界
孔食が発生するので比較例に比べて非常に優れた耐腐食
性を有していることが分かる。
ンサイト系ステンレス鋼の腐食速度を表3に示した。
テンレス鋼は炭素含量が増加するほど腐食速度が増加す
ることが分かる。したがって、本発明の実施例のように
炭素含量が少ない場合、腐食速度を大幅に減少させるこ
とができる。
ンサイト系ステンレス鋼の熱処理による腐食速度を表4
に示した。
片は均質化熱処理を行った試片より腐食速度が約7倍程
度速いことが分かる。従って、均質化熱処理を行うこと
によって製造されたステンレス鋼の耐食性を大幅に向上
させることができる。
理による機械的特性の変化を実験するために前記均質化
処理された試片を350〜750℃の温度範囲でそれぞ
れ2時間テンパリング処理し降伏強度と延伸率を測定し
た。
理した実施例6の試片に対して加熱温度によって降伏強
度(Yield stress)を測定したグラフである。図1に
示されているように、約350〜575℃範囲で最も高
い強度を維持することが分かる。このような降伏強度パ
ターンは他の実施例によって製造された試片でも同一で
あったりまたは類似しているように示される。
熱処理による延伸率(Elongation)変化を示したグラフ
である。図2に示されているように、均質化またはテン
パリングした試片の場合、鋳造状態の試片より延伸率が
大幅上昇したことが分かる。このような延伸率変化パタ
ーンは他の実施例によって製造された試片でも同一であ
ったりまたは類似しているように示される。
おける通常の知識を有する者によって容易に実施される
ことができ、このような変形あるいは変更は全て本発明
の領域に含まれるものと見なすことができる。
有するマルテンサイト系ステンレス鋼は一般410系ま
たは420J系ステンレス鋼より機械的特性が少なくと
も同等であったりまたは向上しており、耐腐食性も非常
に優れているので化学、発電所及び海水露出設備に使用
される各種部品に使用することができ、これら部品の耐
腐食性及び耐磨耗性を増加させて寿命を向上させること
ができる非常に経済的な素材を供給することができる。
強度の変化を示すグラフである。
率の変化を示すグラフである。
Claims (8)
- 【請求項1】 炭素:0.06重量%以下、シリコン:
2.5重量%以下、マンガン:2.5重量%以下、ニッ
ケル:1.0〜6.0重量%、クロム:10.0〜1
9.0重量%、タングステン:0.5〜6.0重量%、
モリブデン:3.5重量%以下、ニオブ:0.8重量%
以下、バナジウム:0.8重量%以下、銅:3.0重量
%以下、窒素:0.04〜0.25重量%を含み、残り
は鉄と不可避な不純物からなるマルテンサイト系ステン
レス鋼。 - 【請求項2】 前記ステンレス鋼にチタニウム:0.8
重量%以下またはタンタル:1.0重量%以下を全てま
たはいずれか一つをさらに添加することを特徴とする請
求項1に記載のマルテンサイト系ステンレス鋼。 - 【請求項3】 炭素:0.035重量%以下、シリコ
ン:2.0重量%以下、マンガン:2.0重量%以下、
ニッケル:1.5〜4.5重量%、クロム12.0〜1
6.0重量%、タングステン:0.5〜4.5重量%、
モリブデン:2.5重量%以下、ニオブ:0.3重量%
以下、バナジウム:0.3重量%以下、銅:2.0重量
%以下、窒素:0.08〜0.20重量%を含み、残り
は鉄と不可避な不純物からなるマルテンサイト系ステン
レス鋼。 - 【請求項4】 前記ステンレス鋼にチタニウム:0.8
重量%以下またはタンタル:1.0重量%以下を全てま
たはいずれか一つをさらに添加することを特徴とする請
求項3に記載のマルテンサイト系ステンレス鋼。 - 【請求項5】 炭素:0.06重量%以下、シリコン:
2.5重量%以下、マンガン:2.5重量%以下、ニッ
ケル:1.0〜6.0重量%、クロム:10.0〜1
9.0重量%、タングステン:0.5〜6.0重量%、
モリブデン:3.5重量%以下、ニオブ:0.8重量%
以下、バナジウム:0.8重量%以下、銅:3.0重量
%以下、窒素:0.04〜0.25重量%を含み、残り
は鉄と不可避な不純物からなる鋳造製品を鋳造する段階
と、前記鋳造製品を800〜1150℃の温度範囲で均
質化処理する段階または350〜575℃の温度範囲で
テンパリングする段階のうちのいずれか一つの熱処理あ
るいは二つの熱処理を順次に実施する段階と、 を含むことを特徴とするマルテンサイト系ステンレス鋼
の製造方法。 - 【請求項6】 前記ステンレス鋼にチタニウム:0.8
重量%以下またはタンタル:1.0重量%以下を全てま
たはいずれか一つをさらに添加することを特徴とする請
求項5に記載のマルテンサイト系ステンレス鋼の製造方
法。 - 【請求項7】 炭素:0.06重量%以下、シリコン:
2.5重量%以下、マンガン:2.5重量%以下、ニッ
ケル:1.0〜6.0重量%、クロム:10.0〜1
9.0重量%、タングステン:0.5〜6.0重量%、
モリブデン:3.5重量%以下、ニオブ:0.8重量%
以下、バナジウム:0.8重量%以下、銅:3.0重量
%以下、窒素:0.04〜0.25重量%を含み、残り
は鉄と不可避な不純物からなる鋳造物を鋳造する段階
と、 前記鋳造物に対し、加工硬化を起こす程度に機械加工す
る段階と、 前記機械加工された製品を800〜1150℃の温度範
囲で均質化処理する段階または350〜575℃の温度
範囲でテンパリングする段階のうちのいずれか一つの熱
処理あるいは二つの熱処理を順次に実施する段階と、 を含むことを特徴とするマルテンサイト系ステンレス鋼
の製造方法。 - 【請求項8】 前記ステンレス鋼にチタニウム:0.8
重量%以下またはタンタル:1.0重量%以下を全てま
たはいずれか一つをさらに添加することを特徴とする請
求項7に記載のマルテンサイト系ステンレス鋼の製造方
法。
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JP2000350000A JP3768091B2 (ja) | 2000-11-16 | 2000-11-16 | 高強度及び高耐食性のマルテンサイト系ステンレス鋼及びその製造方法 |
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