JP2002167387A - 2−(7,8−ジヒドロ−8−オキソ−9h−プリン−9−イル)酢酸誘導体 - Google Patents

2−(7,8−ジヒドロ−8−オキソ−9h−プリン−9−イル)酢酸誘導体

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JP2002167387A
JP2002167387A JP2000362126A JP2000362126A JP2002167387A JP 2002167387 A JP2002167387 A JP 2002167387A JP 2000362126 A JP2000362126 A JP 2000362126A JP 2000362126 A JP2000362126 A JP 2000362126A JP 2002167387 A JP2002167387 A JP 2002167387A
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JP2000362126A
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Kaoru Masumoto
薫 増本
Koya Murata
晃哉 村田
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Dainippon Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Pharmaceutical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 BZω3受容体に選択的に作用し、不安関連
疾患等の治療薬および予防薬として有用な2−アリール
−8−オキソジヒドロプリン−9−アセトアミド誘導体
の製造用原料化合物の提供。 【解決手段】 下記式(I)で表される2−(7,8−ジ
ヒドロ−8−オキソ−9H−プリン−9−イル)酢酸誘
導体またはその塩。 【化1】 [式中、R1はヒドロキシ基、アミノ基または下記式
[Y]で表される基を意味し、 【化2】−NH(R3) [Y] (式中、R3は低級アルキル基、非置換もしくは置換フェ
ニル(低級)アルキル基等を意味する。)R2は水素原子等
を意味し、Xは水素原子、低級アルキル基等を意味し、
Wは水素原子等を意味し、Aは非置換もしくは置換フェ
ニル基等を意味する。]

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、末梢型ベンゾジア
ゼピン受容体に選択的に作用する2−アリール−8−オ
キソジヒドロプリン−9−アセトアミド誘導体の製造用
原料化合物である2−(7,8−ジヒドロ−8−オキソ
−9H−プリン−9−イル)酢酸誘導体に関する。
【0002】
【従来の技術】WO99/28320号公報には、下記
式で表される2−アリール−8−オキソジヒドロプリン
誘導体が末梢型ベンゾジアゼピン受容体(以下、「BZ
ω3受容体」と称することもある)に選択的に作用すると
共に不安関連疾患、うつ病、てんかんなどの中枢性疾
患、多発性硬化症などの免疫性神経疾患、狭心症、高血
圧症などの循環器系疾患の治療薬および予防薬として有
用であると記載されている。
【0003】
【化4】
【0004】[式中、Wは水素原子、低級アルキル基、
非置換もしくは置換フェニル基等を意味し、Xは水素原
子、低級アルキル基、ジ(低級)アルキルカルバモイル
基、下記式[Q]で表される基等を意味し、
【0005】
【化5】 −CH(R3)CON(R1)(R2) [Q]
【0006】(式中、R1は低級アルキル基、ヒドロキシ
(低級)アルキル基等を意味し、R2は低級アルキル基、
非置換もしくは置換フェニル基、非置換もしくは置換フ
ェニル(低級)アルキル基、非置換もしくは置換ヘテロア
リール基等を意味し、R3は水素原子、低級アルキル基
等を意味する)
【0007】Yは水素原子、低級アルキル基、非置換も
しくは置換フェニル(低級)アルキル基、下記式[Q]で表
される基等を意味し、
【0008】
【化6】 −CH(R3)CON(R1)(R2) [Q]
【0009】(式中、R1、R2およびR3は前掲に同じも
のを意味する)
【0010】Aは非置換もしくは置換フェニル基または
非置換もしくは置換ヘテロアリール基を意味する。但
し、上記[化4]においてXおよびYのいずれか一方は
上記式[Q]で表される基である]
【0011】上記WO99/28320号公報には、上
記[化4]の化合物の製造中間体として下記式で表され
る化合物も記載されている。
【0012】
【化7】
【0013】(式中、Y2は水素原子、低級アルキル基、
シクロアルキル基、シクロアルキル(低級)アルキル基、
低級アルケニル基または非置換もしくは置換フェニル
(低級)アルキル基を意味し、A、R3およびWは前掲に
同じものを意味する)
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、上記W
O99/28320号公報記載の化合物群の中にある2
−アリール−8−オキソジヒドロプリン−9−アセトア
ミド誘導体(上記[化4]において、Yが式[Q]で表
される基である化合物)の製造方法について鋭意研究を
重ねた結果、後記式(I)で表される2−(7,8−ジヒ
ドロ−8−オキソ−9H−プリン−9−イル)酢酸誘導
体が有用な製造用原料化合物となることを見いだし、本
発明の完成に至った。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、下記式
(I)で表される2−(7,8−ジヒドロ−8−オキソ−
9H−プリン−9−イル)酢酸誘導体およびその塩(以
下、「本発明の化合物」と称することもある)が提供さ
れる。
【0016】
【化8】
【0017】[式中、R1はヒドロキシ基、アミノ基ま
たは下記式[Y]
【0018】
【化9】−NH(R3) [Y]
【0019】(式中、R3は低級アルキル基、低級アルケ
ニル基、シクロアルキル基、シクロアルキル(低級)アル
キル基、ヒドロキシ(低級)アルキル基、非置換もしくは
置換ベンジルオキシ(低級)アルキル基、非置換もしくは
置換フェニル基、非置換もしくは置換フェニル(低級)ア
ルキル基または非置換もしくは置換ヘテロアリール基を
意味する。)で表される基を意味し、
【0020】R2は水素原子、低級アルキル基、ヒドロ
キシ(低級)アルキル基または非置換もしくは置換ベンジ
ルオキシ(低級)アルキル基を意味し、
【0021】Wは水素原子、低級アルキル基、ハロゲン
原子、低級アルコキシ基、アミノ基、モノもしくはジ
(低級)アルキルアミノ基または非置換もしくは置換フェ
ニル基を意味し、
【0022】Xは水素原子、低級アルキル基、シクロア
ルキル(低級)アルキル基、非置換もしくは置換フェニル
(低級)アルキル基、低級アルケニル基、低級アルカノイ
ル基、カルバモイル基またはジ(低級)アルキルカルバモ
イル基を意味し、
【0023】Aは非置換もしくは置換フェニル基または
非置換もしくは置換ヘテロアリール基を意味する。]
【0024】式(I)で表される化合物の塩とは、酸付加
塩、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩または有機塩
基との塩を意味する。酸付加塩とは、酸付加塩を形成し
得るに十分な塩基度を有する場合の酸付加塩を意味し、
具体的には、酸付加塩としては、塩酸塩、臭化水素酸
塩、ヨウ化水素酸塩、硫酸塩、リン酸塩等の無機酸塩お
よびマレイン酸塩、フマル酸塩、シュウ酸塩、クエン酸
塩、酒石酸塩、乳酸塩、安息香酸塩、メタンスルホン酸
塩等の有機酸塩が挙げられる。アルカリ金属塩として
は、例えば、ナトリウム塩、カリウム塩等の無機アルカ
リ塩が挙げられ、アルカリ土類金属塩としては、例え
ば、カルシウム塩、マグネシウム塩が挙げられ、また、
有機塩基との塩としては、例えば、アンモニア、メチル
アミン、トリエチルアミン、トリブチルアミン、ジイソ
プロピルエチルアミン、N−メチルモルホリン、ジシク
ロヘキシルアミンとの塩が挙げられる。
【0025】式(I)で表される化合物およびその塩は、
水和物および/または溶媒和物の形で存在することもあ
るので、これらの水和物および/または溶媒和物も本発
明の化合物に包含される。
【0026】式(I)の化合物は、場合により1個以上の
不斉炭素原子を有し、また幾何異性を生ずることがあ
る。従って、式(I)の化合物は、場合により2種以上の
立体異性体の形で存在し得る。これらの立体異性体、そ
の混合物およびラセミ体は式(I)の化合物に包含され
る。
【0027】本発明の化合物である2−(7,8−ジヒ
ドロ−8−オキソ−9H−プリン−9−イル)酢酸誘導
体は、下記式に示すようにプリン環の位置番号が付与さ
れ、本明細書においてはこの位置番号に従って命名す
る。
【0028】
【化10】
【0029】(式中、A、R1、R2、WおよびXは前掲
と同じものを意味する。)
【0030】本明細書における用語を以下に説明する。
【0031】低級アルキル基および低級アルキル部分
は、特に断らない限り炭素数1〜6のものを意味し、直
鎖状または分枝鎖状のいずれでもよい。「低級アルキル
基」の具体例としては、メチル、エチル、プロピル、イ
ソプロピル、ブチル、イソブチル、ペンチル、ヘキシル
が挙げられるが、低級アルキル基としては炭素数1〜4
のものが好ましい。「低級アルコキシ基」とは炭素数1
〜6のアルコキシ基を意味し、例えば、メトキシ、エト
キシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシが挙げら
れる。「低級アルケニル基」とは、1−2位間以外に二
重結合を1個有する炭素数3〜6のものを意味し、例え
ば、アリル、2−ブテニルが挙げられる。「シクロアル
キル基」とは炭素数3〜8のものを意味し、具体例とし
てはシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、
シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチルが挙
げられる。「シクロアルキル(低級)アルキル基」とは、
上記「シクロアルキル基」が置換している炭素数1〜4
のアルキル基を意味し、例えば、シクロプロピルメチ
ル、シクロペンチルメチル、シクロヘキシルメチルが挙
げられる。「ヒドロキシ(低級)アルキル基」とは、ヒド
ロキシ基で置換された低級アルキル基を意味し、例え
ば、ヒドロキシメチル、2−ヒドロキシエチル、3−ヒ
ドロキシプロピルが挙げられる。「ハロゲン原子」と
は、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素を意味する。「モノも
しくはジ(低級)アルキルアミノ基」とは、炭素数1〜4
のアルキル基が1個または2個置換しているアミノ基を
意味し、例えば、メチルアミノ、エチルアミノ、プロピ
ルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、ジプロピ
ルアミノ、エチルメチルアミノが挙げられる。「低級ア
ルカノイル基」とは炭素数2〜6のアルカノイル基を意
味し、例えば、アセチル、プロピオニル、ブチリル、イ
ソブチリルが挙げられる。「ジ(低級)アルキルカルバモ
イル基」とは、炭素数1〜4のアルキル基が2個置換し
ているカルバモイル基を意味し、例えば、N,N−ジメ
チルカルバモイル基、N,N−ジエチルカルバモイル
基、N,N−ジプロピルカルバモイル基が挙げられる。
【0032】「非置換もしくは置換フェニル基」とは、
ハロゲン原子、低級アルキル、低級アルコキシ、トリフ
ルオロメチル、ヒドロキシ、アミノ、モノもしくはジ
(低級)アルキルアミノ、シアノおよびニトロから選ばれ
る1個または2個で置換されていてもよいフェニル基を
意味し、例えば、フェニル;2−、3−または4−クロ
ロフェニル;2−、3−または4−ブロモフェニル;2
−、3−または4−フルオロフェニル;2,4−ジクロ
ロフェニル;2,4−ジブロモフェニル;2,4−ジフル
オロフェニル;3−クロロ−4−フルオロフェニル;2
−、3−または4−メチルフェニル;2−、3−または
4−メトキシフェニル;3,4−ジメトキシフェニル;
3,5−ジメトキシフェニル;4−フルオロ−3−メト
キシフェニル;2−、3−または4−トリフルオロメチ
ルフェニル;4−フルオロ−3−トリフルオロメチルフ
ェニル;2−、3−または4−ヒドロキシフェニル;2
−、3−または4−アミノフェニル;2−、3−または
4−メチルアミノフェニル;2−、3−または4−ジメ
チルアミノフェニル;2−、3−または4−シアノフェ
ニル;2−、3−または4−ニトロフェニルが挙げられ
る。
【0033】「非置換もしくは置換フェニル基(低級)ア
ルキル基」とは、ハロゲン原子、低級アルキル、低級ア
ルコキシ、トリフルオロメチル、ヒドロキシ、アミノ、
モノもしくはジ(低級)アルキルアミノ、シアノおよびニ
トロから選ばれる1個または2個で置換されていてもよ
いフェニル基で置換されている炭素数1〜4のアルキル
基を意味し、例えば、ベンジル;2−、3−または4−
クロロベンジル;2−、3−または4−ブロモベンジ
ル;2−、3−または4−フルオロベンジル;2,4−
ジクロロベンジル;2,4−ジブロモベンジル;2,4−
ジフルオロベンジル;2−、3−または4−メチルベン
ジル;2−、3−または4−メトキシベンジル;2−、
3−または4−トリフルオロメチルベンジル;2−、3
−または4−ヒドロキシベンジル;2−、3−または4
−アミノベンジル;2−、3−または4−メチルアミノ
ベンジル;2−、3−または4−ジメチルアミノベンジ
ル;2−、3−または4−シアノベンジル;2−、3−
または4−ニトロベンジル;フェネチル;2−(4−ク
ロロフェニル)エチルが挙げられる。
【0034】「非置換もしくは置換ヘテロアリール基」
とは、C1〜C3アルキルまたはトリフルオロメチルで置
換されていてもよい、窒素原子、酸素原子または硫黄原
子を少なくとも1個含む5員環ないし6員環の単環性ヘ
テロアリール基または5員環ないし6員環の二環性ヘテ
ロアリール基を意味し、例えば2−、3−または4−ピ
リジル;5−メチル−2−ピリジル;2−または3−チ
エニル;2−または3−フリル;2−、4−または5−
ピリミジニル;ピラジニル;1−ピラゾリル;2−イミ
ダゾリル;2−チアゾリル;3−イソキサゾリル;5−
メチル−3−イソキサゾリル;キノリル;イソキノリル
が挙げられる。
【0035】「非置換もしくは置換ベンジルオキシ(低
級)アルキル基」とは、上記「ヒドロキシ(低級)アルキ
ル基」の酸素原子上の水素原子が「ハロゲン原子、低級
アルキルおよび低級アルコキシから選ばれる1個または
2個で置換されていてもよいフェニル基」で置換された
基を意味し、例えば、ベンジルオキシメチル、2−ベン
ジルオキシエチル、3−ベンジルオキシプロピル、4−
クロロベンジルオキシメチル、2−(4−クロロベンジ
ルオキシ)エチル、3−(4−クロロベンジルオキシ)
プロピル、4−メチルベンジルオキシメチル、2−(4
−メチルベンジルオキシ)エチル、3−(4−メチルベ
ンジルオキシ)プロピル、4−メトキシベンジルオキシ
メチル、2−(4−メトキシベンジルオキシ)エチル、
3−(4−メトキシベンジルオキシ)プロピル、2,4
−ジメトキシベンジルオキシメチル、2−(2,4−ジ
メトキシベンジルオキシ)エチル、3−(2,4−ジメ
トキシベンジルオキシ)プロピルが挙げられる。
【0036】前記式[Y]:
【0037】
【化11】−NH(R3) [Y]
【0038】で表される基の具体例としては、メチルア
ミノ;エチルアミノ;プロピルアミノ;イソプロピルア
ミノ;ブチルアミノ;イソブチルアミノ;ペンチルアミ
ノ;ヘキシルアミノ;アリルアミノ;2−ブテニルアミ
ノ;シクロプロピルアミノ;シクロブチルアミノ;シク
ロペンチルアミノ;シクロヘキシルアミノ;シクロヘプ
チルアミノ;シクロオクチルアミノ;シクロプロピルメ
チルアミノ;シクロペンチルメチルアミノ;シクロヘキ
シルメチルアミノ;2−ヒドロキシエチルアミノ;3−
ヒドロキシプロピルアミノ;2−ベンジルオキシエチル
アミノ;3−ベンジルオキシプロピルアミノ;2−(4
−メチルベンジルオキシ)エチルアミノ;3−(4−メ
チルベンジルオキシ)プロピルアミノ;2−(4−メト
キシベンジルオキシ)エチルアミノ;3−(4−メトキ
シベンジルオキシ)プロピルアミノ;2−(2,4−ジ
メトキシベンジルオキシ)エチルアミノ;3−(2,4
−ジメトキシベンジルオキシ)プロピルアミノ;フェニ
ルアミノ;2−、3−または4−クロロフェニルアミ
ノ;2−、3−または4−ブロモフェニルアミノ;2
−、3−または4−フルオロフェニルアミノ;2,4−
ジクロロフェニルアミノ;2,4−ジブロモフェニルア
ミノ;2,4−ジフルオロフェニルアミノ;3−クロロ
−4−フルオロフェニルアミノ;2−、3−または4−
メチルフェニルアミノ;2−、3−または4−メトキシ
フェニルアミノ;3,4−ジメトキシフェニルアミノ;
3,5−ジメトキシフェニルアミノ;4−フルオロ−3
−メトキシフェニルアミノ;2−、3−または4−トリ
フルオロメチルフェニルアミノ;4−フルオロ−3−ト
リフルオロメチルフェニルアミノ;2−、3−または4
−ヒドロキシフェニルアミノ;2−、3−または4−ジ
メチルアミノフェニルアミノ;2−、3−または4−シ
アノフェニルアミノ;2−、3−または4−ニトロフェ
ニルアミノ;ベンジルアミノ;2−、3−または4−ク
ロロベンジルアミノ;2−、3−または4−ブロモベン
ジルアミノ;2−、3−または4−フルオロベンジルア
ミノ;2,4−ジクロロベンジルアミノ;2,4−ジブロ
モベンジルアミノ;2,4−ジフルオロベンジルアミ
ノ;2−、3−または4−メチルベンジルアミノ;2
−、3−または4−メトキシベンジルアミノ;2−、3
−または4−トリフルオロメチルベンジルアミノ;2
−、3−または4−ヒドロキシベンジルアミノ;2−、
3−または4−ジメチルアミノベンジルアミノ;2−、
3−または4−シアノベンジルアミノ;2−、3−また
は4−ニトロベンジルアミノ;フェネチルアミノ;2−
(4−クロロフェニル)エチルアミノ;2−、3−または
4−ピリジルアミノ;5−メチル−2−ピリジルアミ
ノ;2−または3−チエニルアミノ;2−、4−または
5−ピリミジニルアミノ;ピラジニルアミノ;2−チア
ゾリルアミノ;5−メチル−3−イソキサゾリルアミ
ノ;キノリルアミノ;イソキノリルアミノが挙げられ
る。
【0039】本発明の化合物はすべて酢酸誘導体である
が、その製法およびその化学構造式の特徴から、以下の
3つのタイプに分類することができる。
【0040】タイプ1:式(I)においてR1がヒドロキ
シ基であり、R2、A、WおよびXが前掲に同じもので
ある化合物およびその塩。
【0041】タイプ1に含まれる本発明の化合物のうち
で、2−アリール−8−オキソジヒドロプリン−9−ア
セトアミド誘導体の製造用原料化合物として有用性の高
いものは、式(I)においてR1がヒドロキシ基であり、
2が水素原子であり、Aが非置換もしくは置換フェニ
ル基であり、Wが水素原子であり、Xが水素原子または
低級アルキル基である化合物およびその塩が挙げられ
る。
【0042】さらに有用性の高い化合物として、2−
(7,8−ジヒドロ−8−オキソ−2−フェニル−9H
−プリン−9−イル)酢酸および2−(7,8−ジヒド
ロ−7−メチル−8−オキソ−2−フェニル−9H−プ
リン−9−イル)酢酸並びにこれら塩が挙げられる。
【0043】タイプ2:式(I)においてR1がアミノ基
であり、R2、A、WおよびXが前掲に同じものである
化合物およびその塩。
【0044】タイプ2に含まれる本発明の化合物のうち
で、有用性の高いものは、式(I)においてR1がアミノ
基であり、R2が水素原子であり、Aが非置換もしくは
置換フェニル基であり、Wが水素原子であり、Xが水素
原子または低級アルキル基である化合物およびその塩が
挙げられる。
【0045】さらに有用性の高い化合物として、2−
(7,8−ジヒドロ−8−オキソ−2−フェニル−9H
−プリン−9−イル)アセトアミドおよび2−(7,8
−ジヒドロ−7−メチル−8−オキソ−2−フェニル−
9H−プリン−9−イル)アセトアミド並びにこれらの
塩が挙げられる。
【0046】タイプ3:式(I)においてR1が下記式
[Y]
【0047】
【化12】−NH(R3) [Y]
【0048】(式中、R3は低級アルキル基、低級アルケ
ニル基、シクロアルキル基、シクロアルキル(低級)アル
キル基、ヒドロキシ(低級)アルキル基、非置換もしくは
置換ベンジルオキシ(低級)アルキル基、非置換もしくは
置換フェニル基、非置換もしくは置換フェニル(低級)ア
ルキル基または非置換もしくは置換ヘテロアリール基を
意味する。)で表される基であり、R2、A、WおよびX
が前掲に同じものである化合物およびその塩。
【0049】タイプ3に含まれる本発明の化合物のうち
で、有用性の高いものは、式(I)においてR1が下記式
[Y’]
【0050】
【化13】−NH(R3') [Y’]
【0051】(式中、R3'は低級アルキル基または非置
換もしくは置換フェニル(低級)アルキル基を意味す
る。)で表される基であり、R2が水素原子であり、Aが
非置換もしくは置換フェニル基であり、Wが水素原子で
あり、Xが水素原子または低級アルキル基である化合物
およびその塩が挙げられる。
【0052】さらに有用性の高い化合物として、N−ベ
ンジル−2−(7,8−ジヒドロ−8−オキソ−2−フ
ェニル−9H−プリン−9−イル)アセトアミド、N−
エチル−2−(7,8−ジヒドロ−8−オキソ−2−フ
ェニル−9H−プリン−9−イル)アセトアミド、N−
ベンジル−2−(7,8−ジヒドロ−7−メチル−8−
オキソ−2−フェニル−9H−プリン−9−イル)アセ
トアミドおよびN−エチル−2−(7,8−ジヒドロ−
7−メチル−8−オキソ−2−フェニル−9H−プリン
−9−イル)アセトアミド並びにこれらの塩が挙げられ
る。
【0053】本発明の化合物のうちで、好適な2−アリ
ール−8−オキソジヒドロプリン−9−アセトアミド誘
導体の製造用原料化合物となるものは、式(I)におい
て、Aが下記式[A']
【0054】
【化14】
【0055】(式中、R4は水素原子、ハロゲン原子、低
級アルキル基、低級アルコキシ基、トリフルオロメチル
基、ヒドロキシ基、アミノ基、モノもしくはジ(低級)ア
ルキルアミノ基、シアノ基またはニトロ基を意味し、R
5は水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル基、低級ア
ルコキシ基またはヒドロキシ基を意味する。)で表され
る基、ピリジル基、チエニル基またはフリル基であり、
1、R2、WおよびXが前掲に同じものである化合物お
よびその塩が挙げられる。
【0056】本発明の化合物のうちで、更に好適な製造
用原料化合物となるものは、式(I)においてXが水素原
子、低級アルキル基またはカルバモイル基であり、R1
がヒドロキシ基、アミノ基または下記式[Ya]で表され
る基を意味し、
【0057】
【化15】−NH(R31) [Ya]
【0058】(式中、R31は低級アルキル基または下記
式[A"]
【0059】
【化16】
【0060】(式中、R4は水素原子、ハロゲン原子、低
級アルキル基、低級アルコキシ基、トリフルオロメチル
基、ヒドロキシ基、アミノ基、モノもしくはジ(低級)ア
ルキルアミノ基、シアノ基またはニトロ基を意味し、R
5は水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル基、低級ア
ルコキシ基またはヒドロキシ基を意味し、nは0、1ま
たは2を意味する。) であり、
【0061】Aは前記式[A']で示される基、ピリジル
基、チエニル基またはフリル基であり、R2およびWは
前掲と同じものである化合物およびその塩が挙げられ
る。
【0062】一層好適な製造用原料化合物となるもの
は、式(I)において、
【0063】Xが水素原子、メチル基、エチル基、プロ
ピル基、イソプロピル基またはブチル基であり、R1
ヒドロキシ基、アミノ基、メチルアミノ基、エチルアミ
ノ基、プロピルアミノ基、イソプロピルアミノ基、ブチ
ルアミノ基、フェニルアミノ基、ハロゲン、メトキシ、
トリフルオロメチルもしくはヒドロキシで置換されたフ
ェニルアミノ基、ベンジルアミノ基またはハロゲン、メ
トキシ、トリフルオロメチルもしくはヒドロキシで置換
されたベンジルアミノ基であり、Aは前記式[A']で示
される基、ピリジル基、チエニル基またはフリル基であ
り、R2およびWは前掲と同じものである化合物および
その塩が挙げられる。
【0064】特に好適な製造用原料化合物となるもの
は、下記式(Ia)で表される2−(7,8−ジヒドロ−8
−オキソ−9H−プリン−9−イル)酢酸誘導体および
その塩が挙げられる。
【0065】
【化17】
【0066】(式中、X1は水素原子、メチル基、エチル
基またはプロピル基を意味し、R11はヒドロキシ基、ア
ミノ基、メチルアミノ基、エチルアミノ基、プロピルア
ミノ基、プロピルアミノ基、フェニルアミノ基、ハロゲ
ノフェニルアミノ基、メトキシフェニルアミノ基、ベン
ジルアミノ基、ハロゲノベンジルアミノ基またはメトキ
シベンジルアミノ基を意味し、R21は水素原子、メチル
基またはエチル基を意味し、R41は水素原子、ハロゲン
原子、メチル基、メトキシ基、トリフルオロメチル基、
ヒドロキシ基またはニトロ基を意味する。)
【0067】上記式(Ia)において、R21が水素原子であ
る化合物がより好ましい。
【0068】特に好適な製造用原料化合物の具体例とし
ては、例えば次の化合物およびその塩が挙げられる。
【0069】2−(7,8−ジヒドロ−8−オキソ−2
−フェニル−9H−プリン−9−イル)酢酸、2−
(7,8−ジヒドロ−7−メチル−8−オキソ−2−フ
ェニル−9H−プリン−9−イル)酢酸、2−(7−エ
チル−7,8−ジヒドロ−8−オキソ−2−フェニル−
9H−プリン−9−イル)酢酸、2−[2−(4−クロ
ロフェニル)−7,8−ジヒドロ−8−オキソ−9H−
プリン−9−イル]酢酸、2−[2−(4−クロロフェ
ニル)−7,8−ジヒドロ−7−メチル−8−オキソ−
9H−プリン−9−イル]酢酸、
【0070】2−(7,8−ジヒドロ−8−オキソ−2
−フェニル−9H−プリン−9−イル)アセトアミド、
2−(7,8−ジヒドロ−7−メチル−8−オキソ−2
−フェニル−9H−プリン−9−イル)アセトアミド、
2−(7−エチル−7,8−ジヒドロ−8−オキソ−2
−フェニル−9H−プリン−9−イル)アセトアミド、
【0071】N−エチル−2−(7,8−ジヒドロ−8
−オキソ−2−フェニル−9H−プリン−9−イル)ア
セトアミド、2−(7,8−ジヒドロ−8−オキソ−2
−フェニル−9H−プリン−9−イル)−N−プロピル
アセトアミド、N−ベンジル−2−(7,8−ジヒドロ
−8−オキソ−2−フェニル−9H−プリン−9−イ
ル)アセトアミド、N−エチル−2−(7,8−ジヒド
ロ−7−メチル−8−オキソ−2−フェニル−9H−プ
リン−9−イル)アセトアミド、2−(7,8−ジヒド
ロ−7−メチル−8−オキソ−2−フェニル−9H−プ
リン−9−イル)−N−プロピルアセトアミド、N−ベ
ンジル−2−(7,8−ジヒドロ−7−メチル−8−オ
キソ−2−フェニル−9H−プリン−9−イル)アセト
アミド、N−エチル−2−(7−エチル−7,8−ジヒ
ドロ−8−オキソ−2−フェニル−9H−プリン−9−
イル)アセトアミド、2−(7−エチル−7,8−ジヒ
ドロ−8−オキソ−2−フェニル−9H−プリン−9−
イル)−N−プロピルアセトアミド、N−ベンジル−2
−(7−エチル−7,8−ジヒドロ−8−オキソ−2−
フェニル−9H−プリン−9−イル)アセトアミド、2
−[2−(4−クロロフェニル)−7,8−ジヒドロ−
8−オキソ−9H−プリン−9−イル]−N−メチルア
セトアミド、2−[2−(4−クロロフェニル)−7,
8−ジヒドロ−8−オキソ−9H−プリン−9−イル]
−N−エチルアセトアミド、N−ベンジル−2−[2−
(4−クロロフェニル)−7,8−ジヒドロ−8−オキ
ソ−9H−プリン−9−イル]アセトアミド、2−[2
−(4−クロロフェニル)−7,8−ジヒドロ−7−メ
チル−8−オキソ−9H−プリン−9−イル]−N−メ
チルアセトアミド、2−[2−(4−クロロフェニル)
−7,8−ジヒドロ−7−メチル−8−オキソ−9H−
プリン−9−イル]−N−エチルアセトアミド、N−ベ
ンジル−2−[2−(4−クロロフェニル)−7,8−
ジヒドロ−7−メチル−8−オキソ−9H−プリン−9
−イル]アセトアミド。
【0072】式(I)の化合物に含まれる化合物の具体
例として、下記式[化18]、[化19]並びに[化2
0]で表される表1、表2並びに表3の化合物およびそ
の塩が挙げられる。
【0073】なお、本明細書の表1、表2並びに表3に
おいて記載の簡略化のために、次のような略号を用いる
こともある。
【0074】Me:メチル基 Et:エチル基 Pr:n−プロピル基 Bu:n−ブチル基 cPr:シクロプロピル基 cPrCH2-:シクロプロピルメチル基 Bzl:ベンジル基 Ph:フェニル基 Py:ピリジル基 Fur:フリル基 Thi:チエニル基
【0075】従って、例えばPh-4-Clは4−クロロフェ
ニル基、Ph-4-Fは4−フルオロフェニル基、3-Thiは3
−チエニル基、Bzl-4-Fは4−フルオロベンジル基を表
す。
【0076】
【化18】
【0077】
【表1】
【0078】
【化19】
【0079】
【表2】
【0080】
【化20】
【0081】
【表3】
【0082】
【表4】
【0083】
【表5】
【0084】式(I)の化合物は、例えば以下の方法に
より製造することができる。
【0085】製法(A)−− 式(I)において、R1がヒドロキシ基である化合物は、
下記式(II)
【0086】
【化21】
【0087】(式中、R2、A、WおよびXは前掲と同じ
ものを意味する。)で表される化合物を加水分解するこ
とにより製造することができる。
【0088】式(II)で表される化合物の加水分解反応は
常法に従って行うことができ、例えば、適当な溶媒中で
酸性または塩基性条件下に水と接触することにより行わ
れる。溶媒としては、例えば、メタノール、エタノー
ル、イソプロパノールのようなアルコール類、ジオキサ
ン、水またはこれらの混液が用いられる。酸の具体例と
しては、塩酸、硫酸のような鉱酸、ギ酸、酢酸、プロピ
オン酸、シュウ酸のような有機酸が挙げられる。塩基の
具体例としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムの
ような水酸化アルカリ、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム
のような炭酸アルカリが挙げられる。反応温度は通常約
20℃〜100℃である。
【0089】上記式(II)においてXが水素原子以外の基
である化合物は、上記式(II)においてXが水素原子であ
る下記式(IIa)
【0090】
【化22】
【0091】(式中、R2、AおよびWは前掲と同じもの
を意味する。)で表される化合物と下記式(III)
【0092】
【化23】Z−X (III)
【0093】(式中、Zは脱離原子または脱離基を意味
し、Xは前掲と同じものを意味する。)で表される化合
物を反応させることにより製造することができる。
【0094】式(III)においてZで表される脱離原子ま
たは脱離基とは、反応条件下に式(IIa)の化合物のNH
部分の水素原子と共にHZの形で脱離し得る原子または
基を意味し、例えば、塩素、臭素、ヨウ素のようなハロ
ゲン原子、メタンスルホニルオキシのような低級アルキ
ルスルホニルオキシ基、トリフルオロメタンスルホニル
オキシのようなトリハロゲノメタンスルホニルオキシ
基、ベンゼンスルホニルオキシ、p−トルエンスルホニ
ルオキシのようなアリールスルホニルオキシ基が挙げら
れる。
【0095】式(IIa)で表される化合物と式(III)で表
される化合物との反応は、塩基の存在下、無溶媒下また
は適当な溶媒中で常圧または加圧下に行うことができ
る。使用する溶媒としては、例えば、トルエン、キシレ
ン、ジメトキシエタン、1,2−ジクロロエタン、アセ
トン、メチルエチルケトン、ジオキサン、ジグライム、
酢酸エチル、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキ
シドが挙げられる。塩基としては水素化ナトリウム、ト
リエチルアミン、炭酸カリウム、炭酸ナトリウムが挙げ
られる。反応温度は通常約−10℃〜約150℃で、好
ましくは約10℃〜約70℃である。
【0096】上記式(IIa)の化合物は、例えば、[化
24]に示される方法により製造することができる。
【0097】
【化24】
【0098】(式中、Rは低級アルキル基を意味し、Z1
はハロゲン原子またはp−トルエンスルホニルオキシ
基、メタンスルホニルオキシ基またはトリフルオロメタ
ンスルホニルオキシ基等のアリールスルホニルオキシ基
またはアルカンスルホニルオキシ基を意味し、R2、A
およびWは前掲と同じものを意味する。)
【0099】工程1:式(V)の化合物は、例えば、式(I
V)の化合物とハロゲン化剤(例えば、オキシ塩化リン、
三臭化リン)あるいはスルホニル化剤(例えば、メタンス
ルホニルクロリド、p−トルエンスルホニルクロリド、
トリフルオロメタンスルホニルクロリド)とを反応させ
ることにより製造することができる。
【0100】工程2:式(VI)の化合物は、式(V)の化合
物に下記式(VIII)
【0101】
【化25】 H2N−CH(R2)−CN (VIII)
【0102】(式中、R2は前掲と同じものを意味す
る。)で表される化合物を反応させることにより製造す
ることができる。
【0103】工程2の反応は、常圧または加圧下に、溶
媒の不存在下または適当な溶媒中で行われる。
【0104】溶媒の具体例としては、トルエン、キシレ
ンのような芳香族炭化水素類、メチルエチルケトン、メ
チルイソブチルケトンのようなケトン類、ジオキサン、
ジグライムのようなエーテル類、エタノール、イソプロ
パノール、ブタノールのようなアルコール類、アセトニ
トリル、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド
が挙げられる。本反応は塩基の存在下に行うのが好まし
く、塩基の具体例としては、炭酸ナトリウム、炭酸カリ
ウムのような炭酸アルカリ、炭酸水素ナトリウム、炭酸
水素カリウムのような炭酸水素アルカリ、トリエチルア
ミンのような第三アミンが挙げられるが、式(VIII)の化
合物の過剰量で兼ねることもできる。反応温度は、原料
化合物の種類、反応条件等により異なるが、通常約0℃
〜約200℃で、好ましくは約20℃〜約100℃であ
る。
【0105】上記式(VIII) で表される化合物は市販さ
れているか、或いは自体公知の方法、例えば、Tetrahed
ron Lett., 25, 4583 (1984); J. Am. Chem. Soc., 73,
4404 (1951) 並びにTetrahedron Lett., 28, 4057 (19
87) に記載の方法またはこれらに準じた方法により製造
することができる。
【0106】工程3:式(VII)の化合物は、式(VI)の化
合物のエステル基を加水分解することにより製造するこ
とができ、例えば、適当な溶媒中で塩基性条件下に水と
接触することにより行われる。溶媒としては、例えば、
アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケト
ンのようなケトン類、メタノール、エタノール、イソプ
ロパノールのようなアルコール類、ジオキサン、水また
はこれらの混液が用いられる。塩基の具体例としては、
水酸化ナトリウム、水酸化カリウムのような水酸化アル
カリ、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムのような炭酸アル
カリが挙げられる。反応温度は通常約0℃〜40℃であ
る。
【0107】工程4:式(IIa)の化合物は、例えば、
式(VII)の化合物にアジド化合物を反応させることによ
り製造することができる。
【0108】本反応で使用されるアジド化合物として
は、例えば、ジフェニルリン酸アジド、ナトリウムアジ
ドが挙げられる。
【0109】本反応は、塩基の存在下、無溶媒下または
適当な溶媒中で常圧または加圧下に行うことができる。
使用する溶媒としては、例えば、トルエン、キシレン、
ジメトキシエタン、1,2−ジクロロエタン、アセト
ン、メチルエチルケトン、ジオキサン、ジグライム、酢
酸エチル、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシ
ドが挙げられる。塩基としてはトリエチルアミン、炭酸
カリウム、炭酸ナトリウムが挙げられる。反応温度は通
常約10℃〜約150℃で、好ましくは約30℃〜約1
20℃である。
【0110】出発物質である式(IV)の化合物は、自体公
知の方法、例えば、J. Am. Chem. Soc., 74, 842 (195
2);Chem. Ber., 95, 937 (1962);J. Org. Chem., 29,
2887(1964); J. Med. Chem., 35, 4751 (1992); J. Or
g. Chem., 58, 4490 (1993);Synthesis, 86 (1985) 並
びにWO99/28320号公報に記載の方法またはこ
れらに準じた方法により製造することができる。
【0111】製法(B)−− 上記式(I)において、R1がアミノ基または式[Y]で表
される基である化合物は、上記式(I)においてR1がヒ
ドロキシ基である下記式(Ib)
【0112】
【化26】 (式中、R2、A、WおよびXは前掲と同じものを意味す
る。)で表される化合物またはその反応性誘導体とアン
モニウム塩または下記式(IX)
【0113】
【化27】R3−NH2 (IX)
【0114】(式中、R3は前掲と同じものを意味す
る。)で表される化合物を反応させることにより製造す
ることができる。
【0115】本反応で使用されるアンモニウム塩の具体
例としては、塩化アンモニウム、臭化アンモニウム等が
挙げられる。
【0116】式(Ib)の化合物の反応性誘導体としては、
例えば、低級アルキルエステル(特にメチルエステル)、
活性エステル、酸無水物、酸ハライド(特に酸クロリド)
を挙げることができる。活性エステルの具体例としては
p−ニトロフェニルエステル、2,4,5−トリクロロフ
ェニルエステル、N−ヒドロキシコハク酸イミドエステ
ルが挙げられる。酸無水物としては、対称酸無水物また
は混合酸無水物が用いられ、混合酸無水物の具体例とし
てはクロル炭酸エチル、クロル炭酸イソブチルのような
クロル炭酸アルキルエステルとの混合酸無水物、クロル
炭酸ベンジルのようなクロル炭酸アラルキルエステルと
の混合酸無水物、クロル炭酸フェニルのようなクロル炭
酸アリールエステルとの混合酸無水物、イソ吉草酸、ピ
バリン酸のようなアルカン酸との混合酸無水物が挙げら
れる。
【0117】式(Ib)の化合物自体を用いる場合には、
N,N'−ジシクロヘキシルカルボジイミド、1−エチル
−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩
酸塩、1,1’−カルボニルビス−1H−イミダゾール
(別名:N,N'−カルボニルジイミダゾール)、N,N'
−カルボニルジコハク酸イミド、1−エトキシカルボニ
ル−2−エトキシ−1,2−ジヒドロキノリン、ジフェ
ニルホスホリルアジド、プロパンホスホン酸無水物、ベ
ンゾトリアゾール−1−イルオキシ−トリス(ジメチル
アミノ)ホスホニウム・ヘキサフルオロホスフェートの
ような縮合剤の存在下に反応させることができる。
【0118】式(Ib)の化合物またはその反応性誘導体と
アンモニウム塩または式(IX)の化合物との反応は、溶媒
中または無溶媒下に行われる。使用する溶媒は、原料化
合物の種類等に従って適宜選択されるべきであるが、例
えば、ベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香族炭
化水素類、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジ
オキサンのようなエーテル類、塩化メチレン、クロロホ
ルムのようなハロゲン化炭化水素類、エタノール、イソ
プロパノールのようなアルコール類、酢酸エチル、アセ
トン、アセトニトリル、ジメチルホルムアミド、ジメチ
ルスルホキシド、エチレングリコール、水等が挙げら
れ、これらの溶媒はそれぞれ単独で、或いは2種以上混
合して用いられる。本反応は必要に応じて塩基の存在下
に行われ、塩基の具体例としては、水酸化ナトリウム、
水酸化カリウムのような水酸化アルカリ、炭酸ナトリウ
ム、炭酸カリウムのような炭酸アルカリ、炭酸水素ナト
リウム、炭酸水素カリウムのような炭酸水素アルカリ、
或いはトリエチルアミン、トリブチルアミン、ジイソプ
ロピルエチルアミン、N−メチルモルホリンのような有
機塩基が挙げられるが、式(IX)の化合物の過剰量で兼ね
ることもできる。反応温度は用いる原料化合物の種類等
により異なるが、通常約−30℃〜約200℃、好まし
くは約−10℃〜約150℃である。
【0119】上記式(I)において、R1がアミノ基また
は式[Y]で表される基であり、R2および/またはR3
ヒドロキシ(低級)アルキル基である化合物は、上記式(I
b)の化合物とアンモニウム塩または式(IX) の化合物の
反応においてR2および/またはR3が対応する非置換も
しくは置換ベンジルオキシ(低級)アルキル基である化合
物を用いて反応を行い、次いで、得られた化合物を加水
素分解することによっても目的の化合物を得ることがで
きる。
【0120】出発物質である式(Ib) の化合物は前記製
法(A)に記載の方法で製造することができる。
【0121】製法(C)−− 上記式(I)において、R1がヒドロキシ基以外の基であ
り、Xが水素原子以外の基である化合物は、下記式(Ic)
【0122】
【化28】 [式中、R12はアミノ基または−NH(R3)で表される
基を意味し、R2、R3、AおよびWは前掲と同じものを
意味する。]で表される化合物と下記式(III)
【0123】
【化29】Z−X (III)
【0124】(式中、ZおよびXは前掲と同じものを意
味する。)で表される化合物を反応させることにより製
造することができる。
【0125】本製法は製法(A)の中間体の製法に記載し
た式(IIa) の化合物と式(III) の化合物の反応方法をそ
のまま使用することができるが、収率を上げるために反
応温度は約−10℃〜約40℃が好ましい。
【0126】上記式(I)において、R1がアミノ基また
は式[Y]で表される基であり、Xが水素原子以外の基で
あり、R2および/またはR3がヒドロキシ(低級)アルキ
ル基である化合物は、上記式(Ic) の化合物とアンモニ
ウム塩または式(III) の化合物の反応においてR2およ
び/またはR3が対応する非置換もしくは置換ベンジル
オキシ(低級)アルキル基である化合物を用いて反応を行
い、次いで、得られた化合物を加水素分解することによ
っても目的の化合物を得ることができる。
【0127】出発物質である式(Ic) の化合物は、前記
製法(B)に記載の方法で製造することができる。
【0128】上記式(Ic) において、R12が式[Y]で表
される基である化合物は、下記式(X)
【0129】
【化30】
【0130】(式中、R2、R3、AおよびWは前掲と同
じものを意味する。)で表される化合物にアジド化合物
を反応させることにより製造することもできる。
【0131】式(X)の化合物にアジド化合物を反応させ
る製造方法は前記[化24]の工程4に記載した方法を
そのまま使用することができる。
【0132】式(X)の化合物は、例えば、下記式(XI)
【0133】
【化31】
【0134】(式中、Rは低級アルキル基を意味し、
2、AおよびWは前掲と同じものを意味する。)で表さ
れる化合物またはその反応性誘導体と下記式(IX)
【0135】
【化32】R3−NH2 (IX)
【0136】(式中、R3は前掲と同じものを意味す
る。)で表される化合物を反応させ、次いで加水分解反
応を行うことにより製造することができる。
【0137】本反応は製法(B)に記載した式(Ib) で
表される化合物と式(IX) で表される化合物の反応方法
および前記[化24]の工程3に記載した加水分解の方
法で行うことができる。
【0138】出発物質である式(XI)の化合物は、自体公
知の方法、例えば、WO99/28320号公報の参考
例63の方法およびそれに準じた方法により製造するこ
とができる。
【0139】式(I)の化合物は以下に示す方法によっ
ても製造することができる。
【0140】Wが低級アルコキシ基である式(I)の化合
物は、式(I)の化合物においてWがハロゲン原子である
化合物に金属低級アルキレートを反応させることにより
製造することができる。例えば、WO99/28320
号公報の実施例46に準じた方法により製造することが
できる。
【0141】Wがモノもしくはジ(低級)アルキルアミノ
基である式(I)の化合物は、式(I)の化合物においてW
がハロゲン原子である化合物にモノもしくはジ(低級)ア
ルキルアミンを反応させることにより製造することがで
きる。例えば、WO99/28320号公報の実施例4
7に準じた方法により製造することができる。
【0142】式(I)においてフェニル基がヒドロキシ基
で置換されている化合物は、式(I)においてフェニル基
がメトキシ基で置換されている化合物を三臭化ホウ素ま
たは臭化水素で処理することにより製造することができ
る。例えば、WO99/28320号公報の実施例17
4に準じた方法により製造することができる。
【0143】式(I)においてフェニル基がアミノ基で置
換されている化合物は、式(I)においてフェニル基がニ
トロ基で置換されている化合物を常法に従って還元する
ことにより製造することができる。
【0144】上記式(I)においてR1がヒドロキシ基で
あり、R2、A、WおよびXが前掲に同じものである化
合物は、上記製法(B)において式(I)においてR1がア
ミノ基または−NH(R3)で表される基(R3は前掲に同
じ)である化合物の製造原料化合物として用いることが
できる。
【0145】さらに、式(I)においてR1がヒドロキシ
基であり、R2、A、WおよびXが前掲に同じものであ
る化合物は、WO99/28320号公報記載の製法
(e)に準じた方法によって、2−アリール−8−オキ
ソジヒドロプリン−9−アセトアミド誘導体へと導かれ
る。その具体的な例を後記参考例7に示す。
【0146】式(I)においてR1がアミノ基または下記
式[Y]
【0147】
【化33】−NH(R3) [Y]
【0148】(式中、R3は低級アルキル基、低級アルケ
ニル基、シクロアルキル基、シクロアルキル(低級)アル
キル基、ヒドロキシ(低級)アルキル基、非置換もしくは
置換ベンジルオキシ(低級)アルキル基、非置換もしくは
置換フェニル基、非置換もしくは置換フェニル(低級)ア
ルキル基または非置換もしくは置換ヘテロアリール基を
意味する。)で表される基であり、R2、A、WおよびX
が前掲に同じものである化合物は、WO99/2832
0号公報記載の製法(e)に準じた方法によって、2−
アリール−8−オキソジヒドロプリン−9−アセトアミ
ド誘導体へと導かれる。
【0149】前記各製法により得られる生成物は、クロ
マトグラフィー、再結晶、再沈殿等の常法により単離・
精製することができる。式(I)の化合物は、常法に従っ
て各種の塩基あるいは酸と処理することにより塩に導く
ことができる。また、式(I)の化合物の各種立体異性体
は、クロマトグラフィー等の常法に従って分離・精製す
ることができる。
【0150】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明の化合物ついて
さらに具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に
限定されるものではない。化合物の同定は元素分析値、
マススペクトル、IRスペクトル、NMRスペクトル等
により行った。
【0151】参考例1−− 4−シアノメチルアミノ−2−フェニルピリミジン−5
−カルボン酸エチルの製造
【0152】(参考例1−1)−− 3,4−ジヒドロ−4−オキソ−2−フェニルピリミジ
ン−5−カルボン酸エチル24.4g、トリエチルアミ
ン35.4gおよびジメチルホルムアミド100mlの
混合物にp−トルエンスルホニルクロリド21.0gの
ジメチルホルムアミド50ml溶液を室温で滴下し、同
温で10分間攪拌した。反応混合物にアミノアセトニト
リル硫酸塩18.5gを少しずつ加え、室温で1時間攪
拌した後、水300mlを滴下した。析出物を濾取し、
水洗して目的物21.8gを得た。 融点 127〜1
28℃
【0153】(参考例1−2)−− アミノアセトニトリル硫酸塩18.5gに代えてアミノ
アセトニトリル塩酸塩11.1gを用い、前記参考例1
−1と同様に反応・処理して目的物19.6gを得た。
【0154】(参考例1−3)−− 4−クロロ−2−フェニルピリミジン−5−カルボン酸
エチル26.3g、トリエチルアミン12.1g、アミ
ノアセトニトリル塩酸塩10.2gおよび2−プロパノ
ール500mlの混合物を100℃で24時間攪拌し
た。反応混合物を減圧で濃縮し、水500mlを加えた
後、析出物を濾取し、水洗して目的物25.5gを得
た。
【0155】参考例2−− 4−シアノメチルアミノ−2−フェニルピリミジン−5
−カルボン酸の製造
【0156】参考例1で得られた4−シアノメチルアミ
ノ−2−フェニルピリミジン−5−カルボン酸エチル
8.0g、水酸化ナトリウム水溶液(1mol/L)3
0mlおよびアセトン30mlの混合物を室温で2時間
攪拌した。反応混合物に水90mlを加えた後、pH3
になるまで酢酸を加え、析出物を濾取し、水洗して目的
物7.1gを得た。 融点 280℃(分解点)
【0157】参考例3−− 2−(7,8−ジヒドロ−8−オキソ−2−フェニル−
9H−プリン−9−イル)アセトニトリルの製造
【0158】参考例2で得られた4−シアノメチルアミ
ノ−2−フェニルピリミジン−5−カルボン酸2.5g
およびジメチルホルムアミド25mlの混合物に室温で
トリエチルアミン1.2gを加え、10分間攪拌した。
次に同温でジフェニルリン酸アジド3.0gを加えた
後、反応混合物を100℃で2時間攪拌した。反応混合
物に水50mlを加えた後、析出物を濾取し、水洗して
目的物1.6gを得た。融点 294〜296℃
【0159】参考例4−− 2−(7,8−ジヒドロ−7−メチル−8−オキソ−2
−フェニル−9H−プリン−9−イル)アセトニトリル
の製造
【0160】参考例3で得られた2−(7,8−ジヒド
ロ−8−オキソ−2−フェニル−9H−プリン−9−イ
ル)アセトニトリル1.0g、炭酸カリウム0.83g
およびジメチルホルムアミド10mlの混合物を室温で
30分攪拌した後、同温でヨウ化メチル0.85gを加
え、3時間攪拌した。反応混合物に水30mlを加えた
後、析出物を濾取し、水洗し、粗目的物0.91gを得
た。析出粗結晶0.50gをジメチルホルムアミド−エ
タノールから再結晶して目的物0.44gを得た。 融
点 252〜254℃
【0161】参考例5−− 4−(N−ベンジルカルバモイルメチルアミノ)−2−
フェニルピリミジン−5−カルボン酸の製造
【0162】2−[(5−エトキシカルボニル−2−フ
ェニルピリミジン−4−イル)アミノ]酢酸18.1
g、ベンジルアミン9.6g、ベンゾトリアゾール−1
−イルオキシ−トリス(ジメチルアミノ)ホスホニウム
・ヘキサフルオロホスフェート(以下、「BOP試薬」
と称する)39.8g、トリエチルアミン12.1gお
よびジメチルホルムアミド500mlの混合物を室温で
2時間攪拌した。反応混合物に水1000mlを加えた
後、析出物を濾取した。濾取した結晶、水酸化ナトリウ
ム水溶液(1mol/L)150mlおよびエタノール
150mlの混合物を100℃で2時間攪拌した。反応
混合物に水300mlを加えた後、pH3になるまで酢
酸を加えた。析出物を濾取し、水洗して目的物21.7
gを得た。融点 282〜283℃
【0163】参考例6−− 4−(N−エチルカルバモイルメチルアミノ)−2−フ
ェニルピリミジン−5−カルボン酸の製造
【0164】2−[(5−エトキシカルボニル−2−フ
ェニルピリミジン−4−イル)アミノ]酢酸18.1
g、2Mエチルアミン−THF溶液50ml、BOP試
薬39.8g、トリエチルアミン12.1gおよびジメ
チルホルムアミド500mlの混合物を室温で2時間攪
拌した。反応混合物に水1000mlを加えた後、析出
物を濾取した。濾取した結晶、水酸化ナトリウム水溶液
(1mol/L)150mlおよびエタノール150m
lの混合物を100℃で2時間攪拌した。反応混合物に
水300mlを加えた後、pH3になるまで酢酸を加え
た。析出物を濾取し、水洗して目的物15.3gを得
た。 融点 293〜295℃
【0165】実施例1−− 2−(7,8−ジヒドロ−8−オキソ−2−フェニル−
9H−プリン−9−イル)酢酸の製造
【0166】参考例3で得られた2−(7,8−ジヒド
ロ−8−オキソ−2−フェニル−9H−プリン−9−イ
ル)アセトニトリル2.5g、水酸化ナトリウム水溶液
(2mol/L)10mlおよびエタノール10mlの
混合物を80℃で2時間攪拌した。反応混合物に水20
mlを加えた後、pH1になるまで塩農酸を加えた。析
出物を濾取し、水洗して目的物1.5gを得た。 融点
>300℃
【0167】実施例2−− 2−(7,8−ジヒドロ−7−メチル−8−オキソ−2
−フェニル−9H−プリン−9−イル)酢酸の製造
【0168】参考例4で得られた2−(7,8−ジヒド
ロ−7−メチル−8−オキソ−2−フェニル−9H−プ
リン−9−イル)アセトニトリル1.0gをメタノール
150mlに加え、50℃で溶解した。次に、水酸化ナ
トリウム水溶液(1mol/L)50mlを加え、10
時間加熱還流した。冷後、反応混合物に水200mlを
加えた後、pH1になるまで塩農酸を加えた。析出物を
濾取し、水洗して目的物0.62gを得た。 融点 2
46〜247℃
【0169】実施例3−− 2−(7,8−ジヒドロ−8−オキソ−2−フェニル−
9H−プリン−9−イル)アセトアミドの製造
【0170】実施例1で得られた2−(7,8−ジヒド
ロ−8−オキソ−2−フェニル−9H−プリン−9−イ
ル)酢酸13.2g、1,1’−カルボニルビス−1H
−イミダゾール11.4gおよびジメチルホルムアミド
100mlの混合物を70℃で1時間攪拌した。反応混
合物に塩化アンモニウム5.4gを加え、100℃で1
時間攪拌した。反応混合物を減圧で濃縮し、水200m
lを加えた後、析出物を濾取し、水洗した。70%エタ
ノールから再結晶して目的物12.8gを得た。 融点
>300℃
【0171】実施例4−− 2−(7,8−ジヒドロ−7−メチル−8−オキソ−2
−フェニル−9H−プリン−9−イル)アセトアミドの
製造
【0172】実施例3で得られた2−(7,8−ジヒド
ロ−8−オキソ−2−フェニル−9H−プリン−9−イ
ル)アセトアミド6.5g、炭酸カリウム3.9gおよ
びジメチルホルムアミド100mlの混合物にヨウ化メ
チル3.7gを室温で加え、同温で1時間攪拌した。反
応混合物に水200mlを加えた後、析出物を濾取し、
水洗した。70%エタノールから再結晶して目的物2.
7gを得た。 融点>300℃
【0173】実施例5−− N−ベンジル−2−(7,8−ジヒドロ−8−オキソ−
2−フェニル−9H−プリン−9−イル)アセトアミド
の製造
【0174】参考例5で得られた4−(N−ベンジルカ
ルバモイルメチルアミノ)−2−フェニルピリミジン−
5−カルボン酸21.7gおよびジメチルホルムアミド
200mlの混合物に室温でトリエチルアミン7.0g
を加え、10分間攪拌した。次に同温でジフェニルリン
酸アジド17.1gを加えた後、反応混合物を100℃
で2時間攪拌した。反応混合物に水500mlを加えた
後、析出物を濾取し、水洗し、目的物の粗結晶17.2
gを得た。粗結晶5.0gをジメチルホルムアミド−エ
タノールから再結晶して目的物2.6gを得た。 融点
>300℃
【0175】実施例6−− N−エチル−2−(7,8−ジヒドロ−8−オキソ−2
−フェニル−9H−プリン−9−イル)アセトアミドの
製造
【0176】参考例6で得られた4−(N−エチルカル
バモイルメチルアミノ)−2−フェニルピリミジン−5
−カルボン酸15.0gおよびジメチルホルムアミド1
50mlの混合物にトリエチルアミン6.1gを室温で
加え、10分間攪拌した。次に同温でジフェニルリン酸
アジド14.2gを加えた後、反応混合物を100℃で
2時間攪拌した。反応混合物に水500mlを加えた
後、析出物を濾取し、水洗し、目的物の粗結晶7.6g
を得た。粗結晶5.0gをエタノールから再結晶して目
的物3.2gを得た。 融点 >300℃
【0177】実施例7−− N−ベンジル−2−(7,8−ジヒドロ−7−メチル−
8−オキソ−2−フェニル−9H−プリン−9−イル)
アセトアミドの製造
【0178】実施例5で得られたN−ベンジル−2−
(7,8−ジヒドロ−8−オキソ−2−フェニル−9H
−プリン−9−イル)アセトアミド9.0g、炭酸カリ
ウム4.2gおよびジメチルホルムアミド100mlの
混合物を室温で30分攪拌した後、同温でヨウ化メチル
4.3gを加え、1時間攪拌した。反応混合物に水30
0mlを加えた後、析出物を濾取し、水洗した。ジメチ
ルホルムアミド−エタノールから再結晶して目的物5.
6gを得た。 融点 269〜271℃
【0179】実施例8−− N−エチル−2−(7,8−ジヒドロ−7−メチル−8
−オキソ−2−フェニル−9H−プリン−9−イル)ア
セトアミドの製造
【0180】実施例6で得られたN−エチル−2−
(7,8−ジヒドロ−8−オキソ−2−フェニル−9H
−プリン−9−イル)アセトアミド7.4g、炭酸カリ
ウム4.8gおよびジメチルホルムアミド100mlの
混合物を室温で30分攪拌した後、同温でヨウ化メチル
4.9gを加え、1時間攪拌した。反応混合物に水30
0mlを加えた後、析出物を濾取し、水洗した。70%
エタノールから再結晶して目的物3.1gを得た。 融
点 291〜293℃
【0181】参考例7−− N−ベンジル−2−N−エチル−(7,8−ジヒドロ−
8−オキソ−2−フェニル−9H−プリン−9−イル)
アセトアミドの製造
【0182】実施例1で得られた2−(7,8−ジヒド
ロ−8−オキソ−2−フェニル−9H−プリン−9−イ
ル)酢酸2.2g、N−エチルベンジルアミン1.4
g、BOP試薬4.4g、トリエチルアミン1.2gお
よびジメチルホルムアミド20mlの混合物を室温で2
時間攪拌した。反応混合物に水60mlを加えた後、析
出物を濾取し、水洗した。エタノールから再結晶して目
的物2.4gを得た。融点 214〜217℃
【0183】
【発明の効果】以上で説明したように、式(I)で表され
る化合物は、不安関連疾患、うつ病、てんかんなどの中
枢性疾患の治療薬および予防薬として有用である2−ア
リール−8−オキソジヒドロプリン−9−アセトアミド
誘導体の製造用原料化合物として有用である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記式(I)で表される2−(7,8−ジ
    ヒドロ−8−オキソ−9H−プリン−9−イル)酢酸誘
    導体またはその塩。 【化1】 [式中、R1はヒドロキシ基、アミノ基または下記式
    [Y] 【化2】−NH(R3) [Y] (式中、R3は低級アルキル基、低級アルケニル基、シク
    ロアルキル基、シクロアルキル(低級)アルキル基、ヒド
    ロキシ(低級)アルキル基、非置換もしくは置換ベンジル
    オキシ(低級)アルキル基、非置換もしくは置換フェニル
    基、非置換もしくは置換フェニル(低級)アルキル基また
    は非置換もしくは置換ヘテロアリール基を意味する。)
    で表される基を意味し、R2は水素原子、低級アルキル
    基、ヒドロキシ(低級)アルキル基または非置換もしくは
    置換ベンジルオキシ(低級)アルキル基を意味し、Wは水
    素原子、低級アルキル基、ハロゲン原子、低級アルコキ
    シ基、アミノ基、モノもしくはジ(低級)アルキルアミノ
    基または非置換もしくは置換フェニル基を意味し、Xは
    水素原子、低級アルキル基、シクロアルキル(低級)アル
    キル基、非置換もしくは置換フェニル(低級)アルキル
    基、低級アルケニル基、低級アルカノイル基、カルバモ
    イル基またはジ(低級)アルキルカルバモイル基を意味
    し、Aは非置換もしくは置換フェニル基または非置換も
    しくは置換ヘテロアリール基を意味する。]
  2. 【請求項2】 R1がヒドロキシ基である請求項1記載
    の化合物。
  3. 【請求項3】 R1がアミノ基である請求項1記載の化
    合物。
  4. 【請求項4】 R1が下記式[Y] 【化3】−NH(R3) [Y] (式中、R3は低級アルキル基、低級アルケニル基、シク
    ロアルキル基、シクロアルキル(低級)アルキル基、ヒド
    ロキシ(低級)アルキル基、非置換もしくは置換ベンジル
    オキシ(低級)アルキル基、非置換もしくは置換フェニル
    基、非置換もしくは置換フェニル(低級)アルキル基また
    は非置換もしくは置換ヘテロアリール基を意味する。)
    で表される基である請求項1記載の化合物。
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