JP2002167374A - アミノウレイドクロトンアミド誘導体またはその塩、ならびにそれらの製造方法 - Google Patents

アミノウレイドクロトンアミド誘導体またはその塩、ならびにそれらの製造方法

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JP2002167374A
JP2002167374A JP2000365424A JP2000365424A JP2002167374A JP 2002167374 A JP2002167374 A JP 2002167374A JP 2000365424 A JP2000365424 A JP 2000365424A JP 2000365424 A JP2000365424 A JP 2000365424A JP 2002167374 A JP2002167374 A JP 2002167374A
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Hiroshi Shimoharada
洋 下原田
Nobuko Kidai
宣子 木代
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Ishihara Sangyo Kaisha Ltd
Original Assignee
Ishihara Sangyo Kaisha Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 農薬あるいは医薬の中間体を提供
する。 【解決手段】 一般式(I): 【化1】 (式中R1、R2、R3、R4およびR5は、それぞれ独立
に水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、置換されてもよ
いアルキル基、置換されてもよいアルコキシ基、置換さ
れてもよいアルコキシカルボニル基またはAr−Z基
(Arは置換されてもよいアリール基または置換されて
もよい複素環基であり、Zは酸素原子または硫黄原子で
ある)であり;R6およびR7はそれぞれ独立にアルキル
基であるか一緒になってアルキレン基を形成する)で表
されるアミノウレイドクロトンアミド誘導体またはその
塩。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、農薬あるいは医薬
として有用な種々のアミノウラシル誘導体を製造するた
めの中間体であるアミノウレイドクロトンアミド誘導体
またはその塩、ならびにそれらの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明のアミノウレイドクロトンアミド
誘導体から製造されるアミノウラシル誘導体としては、
WO98/41093に記載されたものなどが挙げられる。また、
本発明のアミノウレイドクロトンアミド誘導体の製造用
原料であるウレイドクロトンアミド誘導体は、WO99/256
98などによって公知の化合物である。しかしながら、本
発明のアミノウレイドクロトンアミド誘導体は、従来知
られていなかった化合物である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題とその手段】前記アミノ
ウラシル誘導体を従来法で製造した場合、精製が難し
く、新たな製造方法が希求されていた。このような中、
本発明者らは、新規なアミノウレイドクロトンアミド誘
導体を経由するアミノウラシル誘導体の製造方法を見出
した。
【0004】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、一般式
(I):
【化4】
【0005】(式中R1、R2、R3、R4およびR5は、
それぞれ独立に水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、置
換されてもよいアルキル基、置換されてもよいアルコキ
シ基、置換されてもよいアルコキシカルボニル基または
Ar−Z基(Arは置換されてもよいアリール基または
置換されてもよい複素環基であり、Zは酸素原子または
硫黄原子である)であり;R6およびR7はそれぞれ独立
にアルキル基であるか一緒になってアルキレン基を形成
する)で表されるアミノウレイドクロトンアミド誘導体
またはその塩、ならびにそれらの製造方法に関する。
【0006】前記一般式(I)中のR1、R2、R3、R4
およびR5で表されるハロゲン原子としては、フッ素原
子、塩素原子、臭素原子、沃素原子が挙げられる。
【0007】前記一般式(I)中のR1、R2、R3、R4
およびR5で表される置換されてもよいアルキル基、置
換されてもよいアルコキシ基、置換されてもよいアルコ
キシカルボニル基のアルキル部分としては、通常炭素数
1〜6の直鎖または枝分かれ鎖のアルキル基が含まれ
る。具体的にはメチル、エチル、n−プロピル、n−ブ
チル、n−ペンチル、n−ヘキシル、イソプロピル、se
c-ブチル、tert-ブチル、イソブチル、シクロプロピ
ル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルな
どが含まれる。
【0008】前記一般式(I)中のArで表される置換
されてもよいアリール基のアリール部分としては、フェ
ニル基の他、ナフチル基のような縮合型多環式基などが
挙げられる。
【0009】前記一般式(I)中のArで表される置換
されてもよい複素環基の複素環部分としては、ピリジル
基、ピリミジニル基、ピリダジニル基、ピラジニル基、
トリアジニル基、フリル基、チエニル基、ピロリジニル
基、チアゾリル基、イミダゾリル基、ピラゾリル基、オ
キサゾリル基などの単環式複素環基の他、縮合型多環式
複素環基、架橋型多環式複素環基などが挙げられる。
【0010】前記一般式(I)中のR1、R2、R3、R4
およびR5で表される置換されてもよいアルキル基、置
換されてもよいアルコキシ基、置換されてもよいアルコ
キシカルボニル基の置換基は、反応に悪影響を与えない
ものであればいずれのものでもよく、例えばハロゲン、
ハロアルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、アルキル
チオ、ハロアルキルチオ、アリール、アリールチオ、ヘ
テロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロアリール
チオ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノなどが挙げら
れる。
【0011】前記一般式(I)中のArで表される置換
されてもよいアリール基、置換されてもよい複素環基の
置換基は、反応に悪影響を与えないものであればいずれ
のものでもよく、例えばハロゲン、アルキル、ハロアル
キル、アルコキシ、ハロアルコキシ、アルキルチオ、ハ
ロアルキルチオ、アリール、アリールオキシ、アリール
チオ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、ヘテロ
アリールチオ、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、ニ
トロ、シアノなどが挙げられる。置換基の数は1または
2以上であってもよく、2以上の場合、置換基は同一で
あっても異なっていてもよい。
【0012】前記一般式(I)の化合物またはその塩
は、一般式(II):
【化5】 (式中R1、R2、R3、R4、R5、R6およびR7は前述
の通りである)で表されるウレイドクロトンアミド誘導
体を、アミノ化剤と反応させることにより製造すること
ができる。
【0013】前記一般式(I)の化合物またはその塩を
製造する反応で具体的に使用されるアミノ化剤として
は、O-(2,4-ジニトロフェニル) ヒドロキシルアミン、O
-(2,6-ジニトロフェニル) ヒドロキシルアミン、O-(2,
4,6-トリニトロフェニル) ヒドロキシルアミン、O-(2
−ニトロフェニル)ヒドロキシルアミン、O-(4−ニトロ
フェニル)ヒドロキシルアミン、O-(メシチレンスルホニ
ル)ヒドロキシルアミン、O-メシトイルヒドロキシルア
ミン、O-ベンゾイルヒドロキシルアミン、ヒドロキシル
アミンO-スルホン酸のようなヒドロキシルアミン誘導体
ならびにクロロアミンのようなハロゲン化アミン類など
を挙げることができる。
【0014】前記一般式(I)の化合物またはその塩を
製造する反応は、通常0〜200℃の反応温度で行われ、望
ましくは40〜120℃の反応温度で行われる。反応時間
は、通常5分〜24時間、望ましくは30分〜5時間である。
【0015】前記一般式(I)の化合物またはその塩を
製造する反応は、一般に溶媒および/または塩基の存在
下で行われる。具体的に使用される溶媒としては、水、
N,N-ジメチルホルムアミド(DMF)、N-メチルピロリド
ン(NMP)などの極性溶媒;テトラヒドロフラン(TH
F)、ジオキサンなどのエーテル系溶媒;アセトニトリ
ルなどのニトリル系溶媒;酢酸エチル、酢酸メチルなど
のエステル系溶媒などが挙げられる。また、その使用量
は、反応条件などの相違により一概に規定できないが、
通常、一般式(II)の化合物1重量部に対して1〜10重
量部、望ましくは2〜5重量部の割合で溶媒が使用され
る。
【0016】具体的に使用される塩基としては、炭酸ナ
トリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水
素カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどの
無機塩基;トリエチルアミン、ピリジン、4−(N,N
−ジメチルアミノ)ピリジンなどの有機塩基;塩基とし
て機能するイオン交換樹脂などが挙げられる。また、そ
の使用量は、反応条件などの相違により一概に規定でき
ないが、通常、一般式(II)の化合物1当量に対して1〜
10当量、望ましくは1〜5当量の割合で塩基が使用さ
れる。
【0017】前記一般式(I)の化合物またはその塩を
製造する反応において、一般式(II)の化合物およびアミ
ノ化剤の使用量は、一般式(II)の化合物、溶媒および/
または塩基使用の有無ならびにそれらの種類、反応条件
などの相違によって異なり、一概に規定できないが、通
常、一般式(II)の化合物1モルに対して1〜5倍モル、
望ましくは1〜2倍モルの割合でアミノ化剤が使用され
る。
【0018】前記一般式(I)の化合物またはその塩を
製造する反応における反応諸条件すなわち、(1)一般式
(II)の化合物の種類および/または使用量、(2)アミノ
化剤の種類および/または使用量、(3)反応温度、(4)反
応時間、(5)溶媒使用の有無、(6)溶媒の種類および/ま
たは使用量、(7)塩基使用の有無、(8)塩基の種類および
/または使用量、(9)最終目的物である一般式(I)の
化合物の種類などは各々適宜組み合わせることができ
る。また、これら反応諸条件の中には、通常の反応条件
と望ましい反応条件を有するものがあるが、これらは適
宜選択し、組み合わせることができる。これらの組み合
わせも本発明の範疇である。なお、一般式(I)の化合物
またはその塩は、上記反応終了後、通常の後処理を行う
ことにより単離することができる。
【0019】このようにして得られた一般式(I)の化合
物またはその塩を環化させると、一般式(III):
【化6】 (式中R1、R2、R3、R4およびR5は前述の通りであ
る)で表されるアミノウラシル誘導体またはその塩が製
造できる。製造原料である一般式(I)の化合物またはそ
の塩は一旦、単離したものを利用してもよいが、一般式
(I)の化合物またはその塩を製造する反応が終了した
後、反応生成物の単離を行わず、引き続き一般式(III)
の化合物を製造する反応を行ってもよい。
【0020】前記一般式(III)の化合物またはその塩
を製造する反応における反応温度は通常、0〜200℃、望
ましくは40℃〜120℃である。また、反応時間は通常5分
〜24時間、望ましくは30分〜5時間である。
【0021】前記一般式(III)の化合物またはその塩
を製造する反応は、一般に溶媒および/または酸触媒の
存在下で行われる。具体的に使用される溶媒としては、
水、N,N-ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルスル
ホキシド(DMSO)などの極性溶媒;テトラヒドロフラン
(THF)、ジオキサンなどのエーテル系溶媒;アセトニ
トリルなどのニトリル系溶媒;酢酸エチル、酢酸メチル
などのエステル系溶媒;酢酸、トリフルオロ酢酸などの
酸性溶媒などが使用できる。また、その使用量は、反応
条件などの相違により一概に規定できないが、通常、一
般式(III)の化合物1重量部に対して1〜10重量部、
望ましくは2〜5重量部の割合で溶媒が使用される。
【0022】具体的に使用される酸触媒として、塩酸、
硫酸、硝酸などの鉱酸;蟻酸、酢酸プロピオン酸、トリ
フルオロ酢酸などの有機酸;酸として機能するイオン交
換樹脂などが使用できる。また、その使用量は、反応条
件などの相違により一概に規定できないが、通常、一般
式(III)の化合物1当量に対して1〜10当量、望まし
くは1〜5当量の割合で酸触媒が使用される。
【0023】前記一般式(III)の化合物またはその塩
を製造する反応における反応諸条件すなわち、(1)一般
式(I)の化合物の種類および/または使用量、(2)反応
温度、(3)反応時間、(4)溶媒使用の有無、(5)溶媒の種
類および/または使用量、(6)酸触媒使用の有無、(7)酸
触媒の種類および/または使用量、(8)最終目的物であ
る一般式(III)の化合物の種類などは各々適宜組み合
わせることができる。また、これら反応諸条件の中に
は、通常の反応条件と望ましい反応条件を有するものが
あるが、これらは適宜選択し、組み合わせることができ
る。これらの組み合わせも本発明の範疇である。なお、
一般式(III)の化合物またはその塩は、上記反応終了
後、通常の後処理を行うことにより単離することができ
る。
【0024】一般式(III)の化合物またはその塩を製造
するための中間体として望ましい一般式(I)の化合物ま
たはその塩としては、以下のものが挙げられる。 (1)R1、R3およびR5がそれぞれ独立に水素原子、
塩素原子、フッ素原子またはシアノ基であり;R2が水
素原子であり;R4がシアノ置換フェノキシ基またはニ
トロ置換フェノキシ基であり;R6およびR7がそれぞれ
独立にメチル基またはエチル基である前記一般式(I)
の化合物またはその塩。 (2)R1、R3およびR5がそれぞれ独立に水素原子、
塩素原子、フッ素原子またはシアノ基であり;R2が水
素原子であり;R4がピリミジニルオキシ基であり;R6
およびR7がそれぞれ独立にメチル基またはエチル基で
ある前記一般式(I)の化合物またはその塩。
【0025】
【発明の実施の形態】次に本発明製造方法の望ましい実
施形態のいくつかを記載するが、本発明はこれらに限定
されるものではない。 (1)前記一般式(II)の化合物を、アミノ化剤と反応さ
せることを特徴とする前記一般式(I)の化合物の製造方
法。 (2)前記一般式(I)の化合物を環化させることを特徴
とする前記一般式(III)の化合物の製造方法。 (3)前記一般式(II)の化合物をアミノ化剤と反応させ
て前記一般式(I)の化合物を得た後、このものを環化さ
せることを特徴とする前記一般式(III)の化合物の製造
方法。
【0026】前記(3)の製造方法は、前記(1)の製
造方法と前記(2)の製造方法とを組み合わせたもので
あり、その反応条件は前記した両製造方法の反応条件を
適宜相互に組み合わせたものとなる。
【0027】
【実施例】本発明をより詳しく述べるため、以下に実施
例を記載するが、これらは本発明を限定するものではな
い。 <実施例1>3-(α-(4-クロロ-2-フルオロ-5-(4-ニトロフェノキシ)
フェニルカルバモイル)ヒドラジノ)-4,4,4-トリフルオ
ロ-N,N-ジメチルクロトンアミドの合成 3-(4-クロロ-2-フルオロ-5-(4-ニトロフェノキシ)フェ
ニルカルバモイルアミノ)-4,4,4-トリフルオロ-N,N-ジ
メチルクロトンアミド(3.54g、7.95mmol)、O-(2,4-ジ
ニトロフェニル)ヒドロキシアミン(2.37g、11.91mol)
および炭酸カリウム(2.19g、15.87mol)を乾燥したジ
メチルホルムアミド溶媒中、20℃で2.5時間攪拌した。
反応混合液を水(300ml)の中へ投入し酢酸エチルで生
成物を抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し溶媒
を減圧留去した。残さをシリカゲルカラム(n-ヘキサン
/酢酸エチル=6:4)に付し、2.45g(5.34mmol)の淡褐色
無定形結晶を得た。
【0028】<実施例2>3-(α-(4-クロロ-2-フルオロ-5-(2-シアノフェノキシ)
フェニルカルバモイル)ヒドラジノ-4,4,4-トリフルオロ
-N,N-ジメチルクロトンアミドの合成 3-(4-クロロ-2-フルオロ-5-(2-シアノフェノキシ)フェ
ニルカルバモイルアミノ)-4,4,4-トリフルオロ-N,N-ジ
メチルクロトンアミド(3.74g、7.95mmol)、O-(2,4-ジ
ニトロフェニル)ヒドロキシアミン(2.37g、11.91mol)
および炭酸カリウム(2.19g、15.87mol)を乾燥したジ
メチルホルムアミド溶媒中、20℃で2.5時間攪拌した。
反応混合液を水(300ml)の中へ投入し酢酸エチルで生
成物を抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し溶媒
を減圧留去した。残さをシリカゲルカラム(n-ヘキサン
/酢酸エチル=6:4)に付し、2.59g(5.34mmol)の淡褐色
無定形結晶を得た。
【0029】<実施例3>3-(α-(4-クロロ-2-フルオロ-5-(2-ニトロフェノキシ)-
フェニルカルバモイル)ヒドラジノ)-4,4,4-トリフルオ
ロ-N,N-ジメチルクロトンアミドの合成 3-(4-クロロ-2-フルオロ-5-(2-ニトロフェノキシ)フェ
ニルカルバモイルアミノ)-4,4,4-トリフルオロ-N,N-ジ
メチルクロトンアミド(3.90g、7.95mmol)、O-(2,4-ジ
ニトロフェニル)ヒドロキシアミン(2.37g、11.91mol)
および炭酸カリウム(2.19g、15.87mol)を乾燥したジ
メチルホルムアミド溶媒中、20℃で2.5時間攪拌した。
反応混合液を水(300ml)の中へ投入し酢酸エチルで生
成物を抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し溶媒
を減圧留去した。残さをシリカゲルカラム(n-ヘキサン
/酢酸エチル=6:4)に付し、2.7g(5.34mmol)の淡褐色
無定形結晶を得た。
【0030】<実施例4>1-アミノ-3-(4-クロロ-2-フルオロ-5-(2-シアノフェノ
キシ)フェニル)-6-(トリフルオロメチル)‐1,2,3,4-テ
トラヒドロピリミジン-2,4-ジオンの合成 3-(α-(4-クロロ-2-フルオロ-5-(2-シアノフェノキシ)-
フェニルカルバモイル)ヒドラジノ)-4,4,4-トリフルオ
ロ-N,N-ジメチルクロトンアミド(1.52g、3.22mmol)を
ジオキサン(18ml)に溶かし、この溶液に70%過塩素酸
(1.62g)を少しづつ加えた。この混合液を80℃で70分
間攪拌した。反応混合液を水(300ml)の中へ投入し酢
酸エチルで生成物を抽出した。有機層を硫酸ナトリウム
で乾燥し溶媒を減圧留去した。残さをシリカゲルカラム
(n-ヘキサン/酢酸エチル=7:3)に付し、0.57gの無色結
晶(mp220-222℃)を得た。
【0031】<実施例5>1-アミノ-3-(4-クロロ-2-フルオロ-5-(2-シアノ-3-フル
オロフェノキシ)フェニル)-6-(トリフルオロメチル)‐
1,2,3,4-テトラヒドロピリミジンピリミジン-2,4-ジオ
ンの合成 3-(α-(4-クロロ-2-フルオロ-5-(2-シアノ-3-フルオロ
フェノキシ)フェニルカルバモイル)ヒドラジノ)-4,4,4-
トリフルオロ-N,N-ジメチルクロトンアミド(0.93g、1.
84mmol)を1,2-ジメトキシエタン(14ml)に溶かし、こ
の溶液に酢酸(7ml)を加えた。この混合液を加熱還流
下3時間攪拌した。反応混合液を水(200ml)の中へ投入
し酢酸エチルで生成物を抽出した。有機層を硫酸ナトリ
ウムで乾燥し溶媒を減圧留去した。残さをシリカゲルカ
ラム(n-ヘキサン/酢酸エチル=4:1)に付し、0.26gの無
色結晶(mp230-233℃)を得た。
【0032】<実施例6>1-アミノ-3-(4-クロロ-2-フルオロ-5-(2-ニトロフェノ
キシ)フェニル)-6-(トリフルオロメチル)‐1,2,3,4-テ
トラヒドロピリミジン-2,4-ジオンの合成 3-(α-(4-クロロ-2-フルオロ-5-(2-ニトロフェノキシフ
ェニル)カルバモイル)ヒドラジノ)-4,4,4-トリフルオロ
-N,N-ジメチルクロトンアミド(1.58g、3.22mmol)をジ
オキサン(18ml)に溶かし、この溶液に70%過塩素酸
(1.62g)を少しづつ加えた。この混合液を80℃で70分
間攪拌した。反応混合液を水(300ml)の中へ投入し酢
酸エチルで生成物を抽出した。有機層を硫酸ナトリウム
で乾燥し溶媒を減圧留去した。残さをシリカゲルカラム
(n-ヘキサン/酢酸エチル=7:3)に付し、0.6gの無色結
晶(mp153.5-154℃)を得た。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I): 【化1】 (式中R1、R2、R3、R4およびR5は、それぞれ独立
    に水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、置換されてもよ
    いアルキル基、置換されてもよいアルコキシ基、置換さ
    れてもよいアルコキシカルボニル基またはAr−Z基
    (Arは置換されてもよいアリール基または置換されて
    もよい複素環基であり、Zは酸素原子または硫黄原子で
    ある)であり;R6およびR7はそれぞれ独立にアルキル
    基であるか一緒になってアルキレン基を形成する)で表
    されるアミノウレイドクロトンアミド誘導体またはその
    塩。
  2. 【請求項2】R1、R3およびR5がそれぞれ独立に水素
    原子、塩素原子、フッ素原子またはシアノ基であり;R
    2が水素原子であり;R4がシアノ置換フェノキシ基また
    はニトロ置換フェノキシ基であり;R6およびR7がそれ
    ぞれ独立にメチル基またはエチル基である請求項1のア
    ミノウレイドクロトンアミド誘導体またはその塩。
  3. 【請求項3】R1、R3およびR5がそれぞれ独立に水素
    原子、塩素原子、フッ素原子またはシアノ基であり;R
    2が水素原子であり;R4がピリミジニルオキシ基であ
    り;R6およびR7がそれぞれ独立にメチル基またはエチ
    ル基である請求項1のアミノウレイドクロトンアミド誘
    導体またはその塩。
  4. 【請求項4】 一般式(I): 【化2】 (式中R1、R2、R3、R4およびR5は、それぞれ独立
    に水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、置換されてもよ
    いアルキル基、置換されてもよいアルコキシ基、置換さ
    れてもよいアルコキシカルボニル基またはAr−Z基
    (Arは置換されてもよいアリール基または置換されて
    もよい複素環基であり、Zは酸素原子または硫黄原子で
    ある)であり;R6およびR7はそれぞれ独立にアルキル
    基であるか一緒になってアルキレン基を形成する)で表
    されるアミノウレイドクロトンアミド誘導体またはその
    塩の製造方法であって、一般式(II): 【化3】 (式中R1、R2、R3、R4、R5、R6およびR7は前述
    の通りである)で表されるウレイドクロトンアミド誘導
    体を、アミノ化剤と反応させることを特徴とする前記ア
    ミノウレイドクロトンアミド誘導体またはその塩の製造
    方法。
  5. 【請求項5】アミノ化剤が、ヒドロキシルアミン誘導体
    および/またはハロゲン化アミン類である請求項4のア
    ミノウレイドクロトンアミド誘導体またはその塩の製造
    方法。
  6. 【請求項6】アミノ化剤が、O-(2,4-ジニトロフェニル)
    ヒドロキシルアミン、O-(2,6-ジニトロフェニル) ヒド
    ロキシルアミン、O-(2,4,6-トリニトロフェニル) ヒド
    ロキシルアミン、O-(2−ニトロフェニル)ヒドロキシル
    アミン、O-(4−ニトロフェニル)ヒドロキシルアミン、
    O-(メシチレンスルホニル)ヒドロキシルアミン、O-メ
    シトイルヒドロキシルアミン、O-ベンゾイルヒドロキシ
    ルアミン、ヒドロキシルアミンO-スルホン酸およびクロ
    ロアミンから成る群から選ばれる少なくとも1種である
    請求項4のアミノウレイドクロトンアミド誘導体または
    その塩の製造方法。
  7. 【請求項7】0〜200℃の反応温度で反応させること
    を特徴とする請求項4のアミノウレイドクロトンアミド
    誘導体またはその塩の製造方法。
  8. 【請求項8】一般式(II)の化合物を溶媒および/または
    塩基の存在下でアミノ化剤と反応させることを特徴とす
    る請求項4のアミノウレイドクロトンアミド誘導体また
    はその塩の製造方法。
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