JP2002167326A - 生分解性入浴用材 - Google Patents

生分解性入浴用材

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JP2002167326A JP2000365560A JP2000365560A JP2002167326A JP 2002167326 A JP2002167326 A JP 2002167326A JP 2000365560 A JP2000365560 A JP 2000365560A JP 2000365560 A JP2000365560 A JP 2000365560A JP 2002167326 A JP2002167326 A JP 2002167326A
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bathing
polylactic acid
biodegradable
bag
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Zenji Okumura
善次 奥村
Masayuki Yasuda
昌之 安田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 入浴用材の製袋加工と使用後の廃棄を容易化
し、入浴剤の有効成分を湯舟内に良好に溶出・拡散す
る。 【解決手段】 天然繊維の不織布にポリ乳酸の不織布を
積層した生分解性積層体を、ポリ乳酸不織布の面同士を
ヒートシールして袋状に形成し、入浴剤を袋内にポリ乳
酸不織布面に臨ませて収容し、生分解性積層体の壁面を
介して入浴剤の有効成分が外部に溶出可能にした入浴用
材である。天然繊維不織布と生分解性に優れたポリ乳酸
不織布の積層体を基本とするため、廃棄が容易であるう
え、ポリ乳酸のヒートシール性により製袋加工も容易で
ある。また、入浴剤を袋に収容する代わりに、ポリ乳酸
不織布の繊維間に入浴剤を付着すると、繊維間に均一分
散された入浴剤の付着面積が増大するため、入浴剤の溶
出効果が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は生分解性を有する入
浴用材に関して、製袋加工と使用後の廃棄が共に容易で
あり、入浴剤の有効成分を湯舟内に良好に溶出・拡散で
きるものを提供する。
【0002】
【従来の技術】特開2000−109423号公報に
は、木綿などの繊維地の袋に抹茶などの粉末茶を収納
し、湯舟にこの袋入り粉末茶を浸漬させて、湯舟全体が
緑色になるまで粉末茶の収納袋を揉み込む入浴方法が開
示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一般に、抹茶などの粉
末茶を湯舟に直接入れて撹拌・浸漬すると、抹茶の微粉
末が湯の中に混入されて美観を損ねたり、湯上がりの肌
面や湯舟の壁面にこの微粉末が付着する弊害があるた
め、上記従来技術は粉末茶を袋に収納してこれらの問題
を解消しようとするものである。そして、単に粉末茶を
湯舟に入れただけでは色や香りが出にくいため、粉末茶
を収納した袋を揉むことにより、色や香りが有効に広が
るようにしたものである。一方、上記従来技術では、木
綿などの繊維地の袋を使用しているため、ヒートシール
などの簡便な製袋加工は適用できない。また、粉末茶を
袋に収納する場合、粉末茶の微粉が袋の目からこぼれ出
て、袋の保管場所や湯舟周辺を汚損する恐れもあり、特
に、袋を揉む場合にはこの恐れが増す。
【0004】本発明は、各種入浴剤を袋で包み込んだ形
態の入浴用材において、先ず、袋の製袋加工と使用後の
廃棄を共に容易化すること、次いで、袋内の入浴剤の有
効成分を湯舟に良好に拡散・溶出させ、或は、入浴剤が
微粉末の場合であってもこの微粉末の漏出を防止するこ
とを技術的課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、コットン
などの天然繊維の不織布にヒートシール性を有するポリ
乳酸の不織布を積層すると、ラミネート全体に良好な生
分解性を具備できるとともに、コットンなどの天然繊維
に比べて製袋加工が格段に迅速・容易になること、さら
には、この天然繊維の不織布面に入浴剤自体を塗布する
と、入浴剤の付着面積が増大し、袋内からの入浴剤の有
効成分が効率良く溶出・拡散するとともに、不織布面へ
の入浴剤の付着は入浴剤が微粉末の場合でも袋からの漏
出防止に有効に寄与することに着目し、本発明を完成し
た。
【0006】即ち、本発明1は、天然繊維の不織布にポ
リ乳酸の不織布を積層した生分解性積層体を、ポリ乳酸
不織布の面同士をヒートシールして袋状に形成し、入浴
剤を袋内にポリ乳酸不織布面に臨ませて収容して、生分
解性積層体の壁面を介して入浴剤の有効成分が外部に溶
出可能にしたことを特徴とする生分解性入浴用材であ
る。
【0007】本発明2は、上記本発明1において、入浴
剤を袋内にポリ乳酸不織布面に臨ませて収容する代わり
に、入浴剤をポリ乳酸不織布の繊維間に付着させること
を特徴とする生分解性入浴用材である。
【0008】本発明3は、上記本発明1において、天然
繊維の不織布とポリ乳酸の不織布の少なくとも一方の面
に水溶性糊料を付着したことを特徴とする生分解性入浴
用材である。
【0009】本発明4は、上記本発明1〜3のいずれか
において、天然繊維の不織布がコットン不織布であるこ
とを特徴とする生分解性入浴用材である。
【0010】本発明5は、上記本発明1〜4のいすれか
において、入浴剤がお茶類を有効成分としたものである
ことを特徴とする生分解性入浴用材である。
【0011】本発明6は、上記本発明1〜5のいずれか
において、入浴剤にマンナンなどの膨張機能成分を含有
することを特徴とする生分解性入浴用材である。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明は、第一に、天然繊維の不
織布とポリ乳酸の不織布の積層体をポリ乳酸不織布の面
同士をヒートシールして、天然繊維の不織布面が外側で
ポリ乳酸面が内側になる袋状に形成し、その袋内に各種
の入浴剤を収容したものであり、第二に、この入浴剤収
容式の袋において、いずれかの不織布面にデキストリン
などの水溶性糊料を付着したものであり、第三に、入浴
剤を袋内に収容する代わりに、ポリ乳酸不織布の繊維間
に入浴剤を付着したものである。
【0013】上記ポリ乳酸は、ポリL−乳酸、ポリD−
乳酸、或は、L−乳酸とポリD−乳酸の共重合体であ
り、乳酸から直接に脱水重縮合し、或は、ラクチド、グ
リコリド、ε−カプロラクトンなどを開環重合し、又は
その他の公知の方式で製造することができ、分子量は特
に限定されるものではない。また、本発明のポリ乳酸
は、乳酸とグリコール酸、ヒドロキシ酪酸などの他のオ
キシカルボン酸との共重合体も含む概念である。ポリ乳
酸の不織布は、上記ポリ乳酸の短繊維及び/又は長繊維
をスパンボンド、サーマルボンド、メルトブロー、水流
絡合などの公知の方式で不織布に製造したものである。
【0014】上記天然繊維は、コットン、カポック、亜
麻、大麻、黄麻、ラミー、マニラ麻、バガス、ケナフ、
エスパルト草、羊毛、モヘヤ、絹などの植物性、或は動
物性の任意の繊維をいい、タオルのように摺擦形態で使
用する場合を考慮すると、肌触りの優しいコットンが好
ましい。また、本発明の天然繊維はレーヨン、アセテー
トなどの再生繊維を排除するものではない。天然繊維の
不織布は、ポリ乳酸不織布と同様に、公知の方式で製造
する。
【0015】上記本発明1の積層袋は、例えば、天然繊
維の不織布上にポリ乳酸の不織布を載置し、適正な温度
と圧力で熱プレス処理を行って積層体に形成した後、ポ
リ乳酸の不織布面を内側にして折り畳み方式、或は合掌
方式によりヒートシール成形して各種形状の袋に製袋加
工する。この場合、袋は天然繊維とポリ乳酸のみを材質
とするため、袋の全体は生分解性を具備する。
【0016】上記積層袋に収容する入浴剤としては、緑
茶、杜中茶、煎茶などのお茶類、ハーブ、ペパーミン
ト、ラベンダー、ミモザ、ヨモギ、カミツレなどの香草
類、シャクヤク、ケイ皮、サフラン、ウイキョウ、ショ
ウブ根、チンピ、カンゾウ、トウキ、ボウイ、コウカ、
マツブサ、センキュウなどの生薬類、硫酸ナトリウム、
塩化ナトリウム、炭酸マグネシウム、硫酸アルミニウ
ム、ホウ酸、ケイ酸類、安息香酸、酒石酸、ソルビトー
ル、グリセリン、プロピレングリコールなどの薬剤類な
どの外、各種公知の入浴成分を、リラックス、疲労回
復、ストレス解消、保温、保湿、或は美容などの様々な
入浴目的に応じて適宜使用できる。当該入浴剤には、特
に、本発明5に示すように、お茶類が好ましい。入浴剤
の形態は粉末状、顆粒状などを問わない。
【0017】本発明3のように、上記ポリ乳酸の不織布
及び/又は天然繊維の不織布の面に水溶性糊料を付着さ
せて、不織布の目を封鎖することができる。この水溶性
糊料は水溶性で、且つ、人体に安全なことが条件であっ
て、具体的には、各種デキストリン、プルラン、アラビ
アガム、グアーガム、キサンタンガム、アラビアガム、
タマリンドガム、ローカストビーンガムなどの天然ガム
類、アルギン酸塩、マンナン、ペクチン、ゼラチン、ポ
リビニルアルコール、ポリエチレングリコールなどが挙
げられる。例えば、各種デキストリンを使用する場合に
は、付着・乾燥後に空気中の水分を吸湿してベタ付いた
り、乾燥空気中で割れが発生することを抑制する見地か
ら、加水分解度が低い(即ち、分子量が大きい)デキスト
リンが好ましい。尚、水溶性糊料は水だけではなく、水
とエタノールやグリセリンなどの各種アルコール類との
混合溶媒に溶解しても良い。上記水溶性糊料の付着は塗
布、浸漬、或は噴霧などにより行う。これにより、入浴
剤が微細粉末の場合でも、入浴剤の微粉末が不織布の目
からこぼれ出て入浴用材の保管場所や入浴前に湯舟周辺
を汚損することがなくなる。尚、入浴時には、水溶性糊
料は湯に速やかに溶出して不織布の目を開口するため、
入浴剤の有効成分は入浴用材から湯中に円滑に溶け広が
る。
【0018】一方、本発明1が入浴剤を袋内に収容した
入浴用材であるのに対して、本発明2は袋の内側のポリ
乳酸不織布の繊維間に入浴剤を均一分散的に付着させた
入浴用材である。この場合、入浴剤はポリ乳酸不織布の
繊維間に直接に絡み付かせても良いが、付着を強化する
見地からは結合剤を用いて不織布に付着させることが好
ましい。付着の態様としては塗布、浸漬、或は噴霧など
が挙げられ、上記結合剤としては前記水溶性糊料などが
挙げられる。従って、例えば、デキストリン水溶液に入
浴剤を添加した後、この添加液を不織布にコーターを用
いて塗布させても良いし、デキストリン水溶液を塗布し
た不織布に入浴剤を振り掛け機を用いて均一に振り掛け
ても良い。この場合、ポリ乳酸不織布への入浴剤の付着
は、ポリ乳酸不織布のヒートシールによる製袋加工の前
に実施することになる。また、入浴剤を不織布の繊維間
に直接に絡み付かせる場合には、前述のように、水溶性
糊料を外側の天然繊維の不織布面に付着させて入浴剤の
漏出をより確実に防止することも可能である。入浴剤を
不織布の繊維間に付着させると、入浴剤の粉末又は顆粒
などが一箇所に固まることがなく繊維間に均一分散し、
その付着面積が有効に増大するため、入浴用材の使用時
に入浴剤の有効成分の溶出・拡散に有利である。
【0019】本発明6のように、入浴剤にマンナンなど
の膨張機能成分を含有させると、使用時に入浴用材がボ
ディスポンジのように膨張するため、タオルやスポンジ
のように肌面に擦り付けて使用するのに好適な入浴用材
が得られる。また、本発明の入浴用材では、例えば、袋
内の入浴剤の含有量が一定の場合でも、コットンなどの
天然繊維の不織布の厚さ、或は、ポリ乳酸不織布の厚さ
を変化させ、或は、不織布の目の封鎖に使用する水溶性
糊料の付着量を変化させることによって、入浴用材から
の入浴剤の溶出量を可変調整することができる。
【0020】
【発明の効果】(1)本発明の入浴用材はポリ乳酸不織布
と天然繊維の不織布との積層体を基本とするため、この
ポリ乳酸不織布の面同士をヒートシールすることによ
り、ポリ乳酸不織布面が内側であり天然繊維不織布面が
外側である袋を簡便に形成でき、製袋加工をきわめて容
易化して、生産コストを軽減できる。また、後述の試験
例に示すように、ポリ乳酸不織布は生分解性に優れるた
め、ポリ乳酸不織布と天然繊維不織布の積層袋である本
発明の入浴用材は使用後にそのまま廃棄することがで
き、環境保全に有益である。この場合、天然繊維として
コットンを選択すると、肌触りが優しいため、入浴用材
を湯舟に浮かせる使用方法だけではなく、肌面に擦り付
けてタオル的な使用をする場合にも好適であり、美容に
有効である。また、入浴剤にお茶類を選択すると、リラ
ックス、疲労回復、ストレス解消などに特に有効であ
る。
【0021】(2)本発明2では、ポリ乳酸不織布の繊維
間に入浴剤を付着することにより、入浴剤は一箇所に固
まることがなく繊維間に均一分散されて、その付着面積
が増大するため、使用時に入浴用材から入浴剤の有効成
分が効率良く溶出・拡散し、入浴効果が向上する。
【0022】(3)本発明3では、天然繊維の不織布とポ
リ乳酸の不織布の少なくとも一方に水溶性糊料を付着し
て不織布の目を封鎖するため、入浴剤が微粉末の場合で
も不織布の壁面からこぼれ出ることがなく、入浴用材の
保管場所や使用前に湯舟周辺を汚損するがなく、周囲を
清浄に保持できる。一方、入浴用材の使用時には、水溶
性糊料が湯に溶出するため、入浴剤の溶出に支障はな
く、円滑な入浴効果が得られる。
【0023】(4)本発明6では、入浴剤にマンナンなど
の膨張機能成分を含有させると、使用時に入浴用材がボ
ディスポンジのように膨張するため、肌面に擦り付けて
使用する際には特に使い勝手が良くて好適である。ま
た、この膨張機能成分を使用すると、膨張機能成分の含
有量を調整することにより、使用形態、或は使用者に応
じて入浴用材の膨張度合(即ち、大きさ)を適宜可変調整
することができる。
【0024】
【実施例】以下、本発明の生分解性入浴用材の製造実施
例、本発明の入浴用材を使用した場合の入浴評価試験
例、入浴用材の生分解性試験例などを順次説明する。
尚、本発明は下記の実施例に拘束されるものではなく、
本発明の技術的思想の範囲内で任意の変形をなし得るこ
とは勿論である。
【0025】《実施例1》本実施例1は水溶性糊料で外
側のコットン不織布の目を封鎖するとともに、膨張機能
成分を含有する入浴剤を袋内に収容した方式の生分解性
入浴用材である。即ち、市販のポリ乳酸不織布(テラマ
ック;ユニチカ社製)とコットン不織布(オイコス;日清
紡績社製)を熱プレス処理して積層した後、不織布積層
体のうちのポリ乳酸不織布の面同士をヒートシールし
て、コットン不織布が外側でポリ乳酸不織布が内側であ
り、15cm×10cm(横×縦)の矩形状の袋を成形した。尚、
袋の厚みは0.32mmであった。
【0026】次いで、下記の組成で入浴剤を調製した。 緑茶粉末 10g コンニャクマンナン 1g また、下記の組成でデキストリン水溶液を調製した。 デキストリン 30重量部 エタノール 20重量部 グリセリン 10重量部 水 45重量部 尚、デキストリンには松谷化学社製のパインデックス#
100を使用した。前記不織布の積層袋の外側のコットン
不織布面にコーターを用いて上記デキストリン水溶液を
塗布し、乾燥機で乾燥させて不織布の目を封鎖した後、
積層袋の中に上記入浴剤を収容して入浴用材を得た。但
し、入浴剤に含有させた前記マンナン量は0.5〜3g
の範囲で適宜調整することができる。
【0027】《実施例2》上記実施例1が入浴剤を袋に
収容したのに対して、本実施例2は入浴剤をポリ乳酸不
織布面に付着させた入浴用材である。即ち、市販のポリ
乳酸不織布とコットン不織布を熱プレスして、得られた
不織布積層体のポリ乳酸不織布面の側に上記実施例1で
使用したデキストリン水溶液をコーターを用いて塗布
し、これが乾燥しないうちに、上記実施例1と同様のマ
ンナンを含有する入浴剤を香辛料の振り掛け機を用いて
均一に振り掛けて乾燥させた後、このポリ乳酸不織布の
面同士をヒートシールして、実施例1と同様の条件で矩
形の袋状に製袋加工し、入浴用材を得た。
【0028】《比較例》実施例1と同様の市販のコット
ン不織布を袋状に接着(又は縫着)加工し、抹茶粉末10
gから成る入浴剤を袋内に収容した。
【0029】《入浴評価試験例》そこで、上記実施例1
〜2で得られた入浴用材を用いて入浴した際の入浴効果
を、上記比較例との対比において複数のパネラーにより
官能評価した。即ち、10人のパネラーに入浴用材を同
じ入浴条件で使用した場合に、リラックス、保温及び保
湿、疲労回復などの入浴効果の良否と、入浴用材を擦り
付けてタオルのように使用する際の使い勝手の良否を下
記の基準で評価した。 ○:10〜8人が良好と判断した。 △:7〜4人が良好と判断した。 ×:良好と判断したのは3人以下であった。
【0030】その結果、比較例ではお茶の香りが湯舟に
広がって入浴効果の評価は○であった。また、入浴用材
の使用方法のうち、湯舟に浮かせる使用方法には問題が
なかったが、スポンジのように膨れていないため、タオ
ルのように肌面に擦り付ける使用方法には不向きであ
り、使い勝手の評価は×であった。また、自然に溶け広
がるのに若干の時間を要し、手で揉むと入浴剤の溶出が
促進された。これに対して、実施例1及び実施例2もお
茶の香りが湯舟に広がり、入浴効果は共に○の評価であ
って比較例に比べても遜色がなかった。特に、実施例2
では、お茶の成分の溶出・拡散がよりスムーズであっ
て、これは、入浴剤をポリ乳酸不織布の繊維間に均一に
塗布したことにより、入浴剤の付着面積が増大したため
と推定できる。また、実施例1及び実施例2では、入浴
用材がスポンジにように膨張して嵩高くなったため、湯
舟に浮かべる使用方法だけではなく、タオルのような使
用方法にも好適であり、使い勝手の評価は○で、美容に
も有効であった。
【0031】《入浴用材の生分解性試験例》そこで、実
施例1〜2の入浴用材の基本となるポリ乳酸不織布とコ
ットン不織布の積層体(厚さは0.16mm)を5cm×5cm
の矩形の試料として、市販の家庭用コンポスト(生ゴミ
イーター;松下電工社製)内に載置して、生分解性の可
否、或はその分解速度を目視観察した。その結果、試料
のうちのポリ乳酸不織布の部分はコットン不織布より速
く、ほぼ12日程度で生分解されて完全に消失してしま
ったが、コットン不織布の部分が分解し終えるのには4
5日強の日数を要した。これにより、ポリ乳酸不織布の
迅速な生分解性能が確認され、この不織布積層体の全体
を廃棄しても環境に無用の負荷を掛ける恐れは全くな
く、もって、本発明の入浴用材が良好な環境保全能を具
備することが判明した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E067 AA05 AB99 BA12A BB06A BB25A BB30A CA23 CA24 EA06 3E086 AD01 BA04 BA15 BA19 BA29 BB51 BB72 CA35 4C083 AA111 AA112 AC102 AC122 AD211 AD212 AD242 CC25 DD12 EE03 EE07 EE42

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天然繊維の不織布にポリ乳酸の不織布を
    積層した生分解性積層体を、ポリ乳酸不織布の面同士を
    ヒートシールして袋状に形成し、入浴剤を袋内にポリ乳
    酸不織布面に臨ませて収容し、生分解性積層体の壁面を
    介して入浴剤の有効成分が外部に溶出可能にしたことを
    特徴とする生分解性入浴用材。
  2. 【請求項2】 入浴剤を袋内にポリ乳酸不織布面に臨ま
    せて収容する代わりに、入浴剤をポリ乳酸不織布の繊維
    間に付着させることを特徴とする請求項1に記載の生分
    解性入浴用材。
  3. 【請求項3】 天然繊維の不織布とポリ乳酸の不織布の
    少なくとも一方の面に水溶性糊料を付着したことを特徴
    とする請求項1の生分解性入浴用材。
  4. 【請求項4】 天然繊維の不織布がコットン不織布であ
    ることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載
    の生分解性入浴用材。
  5. 【請求項5】 入浴剤がお茶類を有効成分としたもので
    あることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記
    載の生分解性入浴用材。
  6. 【請求項6】 入浴剤にマンナンなどの膨張機能成分を
    含有することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項
    に記載の生分解性入浴用材。
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