JP2002166620A - 液体吐出記録装置および液体吐出記録方法 - Google Patents

液体吐出記録装置および液体吐出記録方法

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JP2002166620A
JP2002166620A JP2000365019A JP2000365019A JP2002166620A JP 2002166620 A JP2002166620 A JP 2002166620A JP 2000365019 A JP2000365019 A JP 2000365019A JP 2000365019 A JP2000365019 A JP 2000365019A JP 2002166620 A JP2002166620 A JP 2002166620A
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liquid
liquid ejection
film
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JP2000365019A
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Masahiko Kubota
雅彦 久保田
Hiroshi Higashiyama
拓 東山
Hiroyuki Tamaki
寛之 玉木
Atsuhiro Tsuchiya
敦裕 土屋
Takashi Nojima
隆司 野島
Osamu Sato
理 佐藤
Akiro Kato
秋朗 加藤
Koichi Kuno
宏一 久野
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用する個人を簡易な指紋情報に基づき、容
易に識別を行い、記録を可能にする。 【解決手段】 インクジェット記録装置600に搭載さ
れたヘッドカートリッジ601は、指紋センサ43を有
するインクジェット記録ヘッド601aと、インクジェ
ット記録ヘッド601aに供給される液体を保持する液
体容器601bとを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機・ファクシ
ミリ・ワープロ・ホストコンピュータ等の出力用端末と
してのプリンタ、ビデオプリンタ等に用いられる液体噴
射記録ヘッドおよび装置に関し、特に記録のためのエネ
ルギーとして利用される熱エネルギーを発生する電気熱
変換素子を形成した基体を有する液体噴射記録ヘッドお
よび装置に関する。即ち、記録用の液体(インク等)を
飛翔液滴として吐出口(オリフィス)から吐出させて、
記録媒体に付着させることによって記録を行う液体噴射
記録装置に用いられる液体噴射記録ヘッドに関する。
【0002】また本発明は、車両などに搭載された無線
機などが受信した情報などを印字する車載用プリンタ装
置および記録方法に関する。
【0003】また本発明は、指紋読みとり装置により検
出された指紋情報に基づき、個人の照合を行い、記録を
行う入出力装置に関する。
【0004】
【従来の技術】液体吐出記録装置、特にインクジェット
式記録装置は、現代のビジネスオフィスやその他の事務
処理部門において広汎に使用されている。
【0005】このような記録装置に備わるヘッド(イン
クジェット記録ヘッドと言う)は、インク等の記録液を
吐出する複数の微細な穴(オリフィス)、各オリフィス
にそれぞれ連通する複数の液流路および各液流路内に位
置付けられた吐出エネルギー発生素子を備えている。こ
の吐出エネルギー発生素子に記録情報に対応した駆動信
号を印加し、吐出エネルギー発生素子の位置する液流路
内の記録液に吐出エネルギーを付与することによって、
記録液をオリフィスから飛翔液滴として吐出させて記録
を行なうように構成されている。
【0006】この種のインクジェット記録ヘッドは例え
ば図10に示すように、高精度にオリフィスが形成され
たオリフィスプレート100と、そのオリフィスにそれ
ぞれ連通する複数の液流路溝を持つ天板101と、表面
に複数の吐出エネルギー発生素子102が形成されたS
i基板からなる素子基板103とから構成される。オリ
フィスプレート100のオリフィス104、天板101
の液流路溝、素子基板103上の吐出エネルギー発生素
子102がそれぞれ対応するように位置決めし、ばね等
の付勢手段あるいは接着剤により接合され、素子基板1
03の電気配線の端部に位置し、本体装置から駆動信号
などの電気信号を受けるパッドを有する配線基板(不図
示)と共に、ベースプレート105上に固定される。
【0007】また、指紋照合機による個人の識別方法と
しては、例えば特開平7−98764号公報に開示され
ているような、プリズムを用いた光学的な手段が一般的
である。このような光学的な指紋照合機には、指紋等の
画像を検出し、画像を二次元量子化データに変換し、照
合を行う方式が大半である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このようなインクジェ
ット記録装置は、使い勝手が良い、保守点検が比較的容
易、或いはメンテナンスフリーである等のユーザ要求に
答えられるように開発、研究が図られている。
【0009】本発明者らは鋭意研究の結果、上記のよう
な記録装置を自動車などの移動体内で使用する場合に、
移動体に搭載された無線機などで受信した情報を自動車
の所有者や登録で許可された者以外は出力できないよう
にするセキリティー機能を備えることが求められてい
る。
【0010】そこで本発明の第1の目的は、装置の利便
性を向上することができる液体噴射記録ヘッドおよびこ
れを用いた記録装置を提供することにある。
【0011】また本発明の第2の目的は、使用する個人
を簡易な指紋情報に基づき、容易に識別を行い、記録を
可能にする液体噴射記録装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、液体を吐出する複数の吐出口の各々と連通
する複数の液流路を構成するために互いに接合された第
1の基板および第2の基板内に、前記吐出口から液体を
吐出する吐出エネルギーを発生させるために前記各液流
路内に配された複数のエネルギー発生素子と、該エネル
ギー発生素子の駆動条件を制御するための、機能が異な
る複数の素子あるいは電気回路とを備えた液体吐出ヘッ
ドを用いた液体吐出記録装置において、前記液体吐出記
録装置の使用者が特定し易い場所に設置され、指紋読み
とり面に接触された指の指紋を読みとるセンサと、前記
指紋読みとりセンサにて検出された指紋が予め登録され
た指紋に一致するか否かを照合する指紋照合メモリと、
前記エネルギー発生素子のそれぞれの一端側に電気的に
接続され、かつ、記録すべき画像に対応する画像データ
に基づいて、前記エネルギー発生素子のそれぞれを駆動
可能な駆動制御回路と、前記画像データを、それに対応
する前記複数のエネルギー発生素子毎の駆動回路のそれ
ぞれに供給する画像データ供給装置と、を有することを
特徴とする。
【0013】上記の液体吐出記録装置において、前記指
紋照合メモリでの判別に基づいて、前記液体吐出ヘッド
のエネルギー発生素子を駆動制御し記録を行うことが好
ましい。
【0014】さらに、上記のような液体吐出記録装置は
乗物の内部に設置されていることが好ましい。
【0015】また、本発明の液体吐出記録方法は、前記
液体吐出記録装置を乗物の内部に設置し、前記指紋照合
メモリに登録された指紋の人間しか使用できないよう
に、情報の入出力を制限することを特徴とする。
【0016】上記のとおりに構成された発明では、指の
指紋を読みとるセンサと、この指紋読みとりセンサにて
検出された指紋が予め登録された指紋に一致するか否か
を照合する指紋照合メモリとを有し、指紋照合メモリで
の判別に基づいて、液体吐出ヘッドのエネルギー発生素
子を駆動制御し記録を行う構成としているので、登録さ
れた指紋の人間しか情報を出力できないよう制限するこ
とが可能である。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0018】図1は、本発明の一実施形態である液体吐
出ヘッドの液流路方向に沿った断面図である。
【0019】図1に示すように、この液体吐出ヘッド
は、液体に気泡を発生させるための熱エネルギーを与え
る複数個(図1では1つのみ示す)の発熱体2が並列に
設けられた素子基板1と、この素子基板1上に接合され
た天板3と、素子基板1および天板3の前端面に接合さ
れたオリフィスプレート4と、素子基板1と天板3とで
構成される液流路7内に設置された可動部材6とを有す
る。
【0020】素子基板1は、シリコン等の基板上に絶縁
および蓄熱を目的としたシリコン酸化膜または窒化シリ
コン膜を成膜し、その上に、発熱体2を構成する電気抵
抗層および配線をパターニングしたものである。この配
線から電気抵抗層に電圧を印加し、電気抵抗層に電流を
流すことで発熱体2が発熱する。
【0021】天板3は、各発熱体2に対応した複数の液
流路7および各液流路7に液体を供給するための共通液
室8を構成するためのもので、天井部分から各発熱体2
の間に延びる流路側壁9が一体的に設けられている。天
板3はシリコン系の材料で構成され、液流路7および共
通液室9のパターンをエッチングで形成したり、シリコ
ン基板上にCVD等の公知の成膜方法により窒化シリコ
ン、酸化シリコンなど、流路側壁9となる材料を堆積し
た後、液流路7の部分をエッチングして形成することが
できる。
【0022】オリフィスプレート4には、各液流路7に
対応しそれぞれ液流路7を介して共通液室8に連通する
複数の吐出口5が形成されている。オリフィスプレート
4もシリコン系の材料からなるものであり、例えば、吐
出口5を形成したシリコン基板を10〜150μm程度
の厚さに削ることにより形成される。なお、オリフィス
プレート4は本発明には必ずしも必要な構成ではなく、
オリフィスプレート4を設ける代わりに、天板3に液流
路7を形成する際に天板3の先端面にオリフィスプレー
ト4の厚さ相当の壁を残し、この部分に吐出口5を形成
することで、吐出口付きの天板とすることもできる。
【0023】可動部材6は、液流路7を吐出口5に連通
した第1の液流路7aと、発熱体2を有する第2の液流
路7bとに分けるように、発熱体2に対面して配置され
た片持梁状の薄膜であり、窒化シリコンや酸化シリコン
などのシリコン系の材料で形成される。
【0024】この可動部材6は、液体の吐出動作によっ
て共通液室8から可動部材6を経て吐出口5側へ流れる
大きな流れの上流側に支点6aを持ち、この支点6aに
対して下流側に自由端6bを持つように、発熱体2に面
した位置に発熱体2を覆うような状態で発熱体2から所
定の距離を隔てて配されている。この発熱体2と可動部
材6との間が気泡発生領域10となる。
【0025】上記構成に基づき、発熱体2を発熱させる
と、可動部材6と発熱体2との間の気泡発生領域10の
液体に熱が作用し、これにより発熱体2上に膜沸騰現象
に基づく気泡が発生し、成長する。この気泡の成長に伴
う圧力は可動部材6に優先的に作用し、可動部材6は図
1に破線で示されるように、支点6aを中心に吐出口5
側に大きく開くように変位する。可動部材6の変位もし
くは変位した状態によって、気泡の発生に基づく圧力の
伝搬や気泡自身の成長が吐出口5側に導かれ、吐出口5
から液体が吐出する。
【0026】つまり、気泡発生領域10上に、液流路7
内の液体の流れの上流側(共通液室8側)に支点6aを
持ち下流側(吐出口5側)に自由端6bを持つ可動部材
6を設けることによって、気泡の圧力伝搬方向が下流側
へ導かれ、気泡の圧力が直接的に効率よく吐出に寄与す
ることになる。そして、気泡の成長方向自体も圧力伝搬
方向と同様に下流方向に導かれ、上流より下流で大きく
成長する。このように、気泡の成長方向自体を可動部材
によって制御し、気泡の圧力伝搬方向を制御すること
で、吐出効率や吐出力または吐出速度等の根本的な吐出
特性を向上させることができる。
【0027】一方、気泡が消泡工程に入ると、可動部材
6の弾性力との相乗効果で気泡は急速に消泡し、可動部
材6も最終的には図1に実線で示した初期位置に復帰す
る。このとき、気泡発生領域10での気泡の収縮体積を
補うため、また、吐出された液体の体積分を補うため
に、上流側すなわち共通液室8側から液体が流れ込み、
液流路7への液体の充填(リフィル)が行われるが、こ
の液体のリフィルは、可動部材6の復帰作用に伴って効
率よく合理的かつ安定して行われる。
【0028】なお、本明細書の説明で用いる「上流」
「下流」とは、液体の供給源から気泡発生領域(または
可動部材)を経て、吐出口へ向かう液体の流れ方向に関
して、またはこの構成上の方向に関しての表現として用
いられる。
【0029】また、本実施形態の液体吐出ヘッドは、発
熱体2を駆動したりその駆動を制御するための回路や素
子を有する。これら回路や素子は、その機能に応じて素
子基板1または天板3に分担して配置されている。ま
た、これら回路や素子は、素子基板1および天板3がシ
リコン材料で構成されていることから、半導体ウェハプ
ロセス技術を用いて容易かつ微細に形成することができ
る。
【0030】以下に、半導体ウェハプロセス技術を用い
て形成された素子基板1の構造について説明する。
【0031】図2は、図1に示す液体吐出ヘッドに用い
られる素子基板の断面図である。図2に示すように、本
実施形態の液体吐出ヘッドに用いられる素子基板1で
は、シリコン基板301の表面に、蓄熱層としての熱酸
化膜302および、蓄熱層を兼ねる層間膜303がこの
順番で積層されている。層間膜303としては、SiO
2膜またはSi34膜が用いられている。層間膜303
の表面に部分的に抵抗層304が形成され、抵抗層30
4の表面に部分的に配線305が形成されている。配線
305としては、Alまたは、Al−Si,Al−Cu
などのAl合金配線が用いられている。この配線30
5、抵抗層304および層間膜303の表面に、SiO
2膜またはSi34膜から成る保護膜306が形成され
ている。保護膜306の表面の、抵抗層304に対応す
る部分およびその周囲には、抵抗層304の発熱に伴う
化学的および物理的な衝撃から保護膜306を守るため
の耐キャビテーション膜307が形成されている。抵抗
層304表面の、配線305が形成されていない領域
は、抵抗層304の熱が作用する部分となる熱作用部3
08である。
【0032】この素子基板1上の膜は半導体の製造技術
によりシリコン基板301の表面に順に形成され、シリ
コン基板301に熱作用部308が備えられている。
【0033】図3は、図2に示す素子基板1の主要素子
を縦断するように素子基板1を切断した模式的断面図で
ある。
【0034】図3に示すように、P導電体であるシリコ
ン基板301の表層にはN型ウェル領域422およびP
型ウェル領域423が部分的に備えられている。そし
て、一般的なMosプロセスを用いてイオンプラテーシ
ョンなどの不純物導入および拡散によって、N型ウェル
領域422にP−Mos420が、P型ウェル領域42
3にN−Mos421が備えられている。P−Mos4
20は、N型ウェル領域422の表層に部分的にN型あ
るいはP型の不純物を導入してなるソース領域425お
よびドレイン領域426や、N型ウェル領域422の、
ソース領域425およびドレイン領域426を除く部分
の表面に厚さ数百Åのゲート絶縁膜428を介して堆積
されたゲート配線435などから構成されている。ま
た、N−Mos421は、P型ウェル領域423の表層
に部分的にN型あるいはP型の不純物を導入してなるソ
ース領域425およびドレイン領域426や、P型ウェ
ル領域423の、ソース領域425およびドレイン領域
426を除く部分の表面に厚さ数百Åのゲート絶縁膜4
28を介して堆積されたゲート配線435などから構成
されている。ゲート配線435は、CVD法により堆積
した厚さ4000Å〜5000Åのポリシリコンから成
るものである。これらのP−Mos420およびN−M
os421からC−Mosロジックが構成されている。
【0035】P型ウェル領域423の、N−Mos42
1と異なる部分には、電気熱変換素子駆動用のN−Mo
sトランジスタ430が備えられている。N−Mosト
ランジスタ430も、不純物導入および拡散などの工程
によりP型ウェル領域423の表層に部分的に備えられ
たソース領域432およびドレイン領域431や、P型
ウェル領域423の、ソース領域432およびドレイン
領域431を除く部分の表面にゲート絶縁膜428を介
して堆積されたゲート配線433などから構成されてい
る。
【0036】本実施形態では、電気熱変換素子駆動用の
トランジスタとしてN−Mosトランジスタ430を用
いたが、複数の電気熱変換素子を個別に駆動できる能力
を持ち、かつ、上述したような微細な構造を得ることが
できるトランジスタであれば、このトランジスタに限ら
れない。
【0037】P−Mos420とN−Mos421との
間や、N−Mos421とN−Mosトランジスタ43
0との間などの各素子間には、5000Å〜10000
Åの厚さのフィールド酸化により酸化膜分離領域424
が形成されており、その酸化膜分離領域424によって
各素子が分離されている。酸化膜分離領域424の、熱
作用部308に対応する部分は、シリコン基板301の
表面側から見て一層目の蓄熱層434としての役割を果
たす。
【0038】P−Mos420、N−Mos421およ
びN−Mosトランジスタ430の各素子の表面には、
厚さ約7000ÅのPSG膜またはBPSG膜などから
成る層間絶縁膜436がCVD法により形成されてい
る。熱処理により層間絶縁膜436を平坦化した後に、
層間絶縁膜436およびゲート絶縁膜428を貫通する
コンタクトホールを介して第1の配線層となるAl電極
437により配線が行われている。層間絶縁膜436お
よびAl電極437の表面には、厚さ10000Å〜1
5000ÅのSiO2膜から成る層間絶縁膜438がプ
ラズマCVD法により形成されている。層間絶縁膜43
8の表面の、熱作用部308およびN−Mosトランジ
スタ430に対応する部分には、厚さ約1000ÅのT
aN0.8,he x膜から成る抵抗層304がDCスパッタ法
により形成されている。抵抗層304は、層間絶縁膜4
38に形成されたスルーホールを介してドレイン領域4
31の近傍のAl電極437と電気的に接続されてい
る。抵抗層304の表面には、各電気熱変換素子への配
線となる第2の配線層としての、Alの配線305が形
成されている。
【0039】配線305、抵抗層304および層間絶縁
膜438の表面の保護膜306は、プラズマCVD法に
より形成された厚さ10000ÅのSi34膜から成る
ものである。保護膜306の表面に形成された耐キャビ
テーション膜307は、厚さ約2500ÅのTaなどの
膜から成るものである。
【0040】次に、図1のように素子基板1に可動部材
6及び流路側壁9を設けた場合の、可動部材及び流路側
壁の形成工程の一例について、図4及び図5を参照して
説明する。なお、図4及び図5は、図3に示した、可動
部材及び流路側壁が形成される素子基板の液流路方向と
直交する方向に沿った断面を示している。
【0041】まず、図4(a)では、素子基板1の発熱
体2側の面全体に、発熱体2との電気的な接続を行うた
めの接続用パッド部分を保護するための第1の保護層と
して、不図示のTiW膜をスパッタリング法によって厚
さ約5000Å形成する。この素子基板1の発熱体2側
の面に、間隙形成部材71を形成するためのAl膜をス
パッタリング法によって厚さ約4μm形成する。形成さ
れたAl膜を、周知のフォトリソグラフィプロセスを用
いてパターニングし、図1に示した発熱体2と可動部材
6との間の気泡発生領域10に対応する位置に、素子基
板1と可動部材6との間の間隙を形成するための、Al
膜からなる間隙形成部材71を複数形成する。それぞれ
の間隙形成部材71は、後述する図5(b)の工程にお
いて、可動部材6を形成するための材料膜であるSiN
膜72がエッチングされる領域まで延在されている。
【0042】間隙形成部材71は、後述するようにドラ
イエッチングにより液流路7および可動部材6を形成す
る際のエッチングストップ層として機能する。これは、
素子基板1におけるパッド保護層としてのTiW層や、
耐キャビテーション膜としてのTa膜、および抵抗体上
の保護層としてのSiN膜が、液流路7を形成するため
に使用するエッチングガスによりエッチングされてしま
うからであり、これらの層や膜のエッチングが間隙形成
部材71により防止される。そのため、ドライエッチン
グにより液流路7を形成する際に素子基板1の発熱体2
側の面や、素子基板1上のTiW層が露出しないよう
に、それぞれの間隙形成部材71における液流路7の流
路方向と直行する方向の幅は、後述する図5(b)の工
程で形成される液流路7の幅よりも広くなっている。
【0043】さらに、ドライエッチング時には、CF4
ガスの分解によりイオン種およびラジカルが発生し、素
子基板1の発熱体2や機能素子にダメージを与えること
があるが、Alからなる間隙形成部材71は、これらイ
オン種やラジカルを受け止めて素子基板1の発熱体2や
機能素子を保護するものとなっている。
【0044】次に、図4(b)では、間隙形成部材71
の表面、および素子基板1の間隙形成部材71側の面上
に、プラズマCVD法を用いて、可動部材6を形成する
ための材料膜である厚さ約4.5μmのSiN膜72
を、間隙形成部材71を被覆するように形成する。
【0045】次に、図4(c)では、SiN膜72の表
面に、スパッタリング法によりAl膜を厚さ約6100
Å形成した後、形成されたAl膜を、周知のフォトリソ
グラフィプロセスを用いてパターニングし、SiN膜7
2表面の、可動部材6に対応する部分、すなわちSiN
膜72表面の可動部材形成領域に第2の保護層としての
Al膜73を残す。Al膜73は、ドライエッチングに
より液流路7を形成する際の保護層(エッチングストッ
プ層)となる。
【0046】次に、図5(a)では、SiN膜72およ
びAl膜73の表面に、流路側壁9を形成するためのS
iN膜74を、マイクロ波CVD法を用いて厚さ約50
μm形成する。ここで、マイクロ波CVD法によるSi
N膜74の成膜に使用するガスとしては、モノシラン
(SiH4)、窒素(N2)およびアルゴン(Ar)を用
いた。そのガスの組み合わせとしては、上記以外にも、
ジシラン(Si26)やアンモニア(NH3)などとの
組み合わせや、混合ガスを用いてもよい。また、周波数
が2.45[GHz]のマイクロ波のパワーを1.5[k
W]とし、ガス流量としてはモノシランを100[mL/m
in(normal)]、窒素を100[mL/min(normal)]、アル
ゴンを40[mL/min(normal)]でそれぞれのガスを供給
して、圧力が5[mTorr]の高真空下でSiN膜74を
形成した。また、ガスのそれ以外の成分比でのマイクロ
波プラズマCVD法や、RF電源を使用したCVD法な
どでSiN膜74を形成してもよい。
【0047】そして、SiN膜74の表面全体にAl膜
を形成した後に、形成されたAl膜を、フォトリソグラ
フィなどの周知の方法を用いてパターニングして、Si
N膜74の表面の、液流路7に対応する部分を除く部分
にAl膜75を形成する。前述したように、それぞれの
間隙形成部材71における液流路7の流路方向と直行す
る方向の幅は、次の図5(b)の工程で形成される液流
路7の幅よりも広くなっているので、Al膜75の側部
が間隙形成部材71の側部の上方に配置されている。
【0048】次に、図5(b)では、誘電結合プラズマ
を使ったエッチング装置を用いてSiN膜74およびS
iN膜72をパターニングして流路側壁9および可動部
材6を同時に形成する。そのエッチング装置では、CF
4とO2の混合ガスを用いて、Al膜73,25および間
隙形成部材71をエッチングストップ層すなわちマスク
として、SiN膜74がトレンチ構造となるようにSi
N膜74およびSiN膜72のエッチングを行う。この
SiN膜72をパターニングする工程では、図1に示し
たように可動部材6の支持固定部が素子基板1に直接固
定されるようにSiN膜72の不要な部分を除去する。
可動部材6の支持固定部と素子基板1との密着部の構成
材料には、パッド保護層の構成材料であるTiW、およ
び素子基板1の耐キャビテーション膜の構成材料である
Taが含まれる。
【0049】その後、他方の素子基板3である天板側に
は、電気的な接続用パッドが形成された表面上に、金バ
ンプ等を形成し、凸電極部を形成する。
【0050】そして、図示しないが、天板側の凸電極
と、素子基板1側の凹電極間で、金属の共晶を利用した
接合を行った。この際、両側の金属種は、同種金属を採
用した方が接合時の温度・圧力を低減でき、かつ、接合
強度を高めることができる。
【0051】次に、エキシマレーザを用いて、フェイス
全面に設置したコンタクトマスクを介して、オリフィス
5を形成した。
【0052】最後に、図5(c)では、酢酸、りん酸お
よび硝酸の混酸を用いてAl膜73および75を加温エ
ッチングすることで、Al膜73および75や、Al膜
からなる間隙形成部材71を溶出して除去し、素子基板
1上に可動部材6および流路側壁9を作り込む。その
後、過酸化水素を用いて、素子基板1に形成したパッド
保護層としてのTiW膜の、気泡発生領域10およびパ
ッドに対応する部分を除去する。素子基板1と流路側壁
9との密着部にも、パッド保護層の構成材料であるTi
W、および素子基板1の耐キャビテーション膜の構成材
料であるTaが含まれている。以上のようにして、図1
に示した液体吐出ヘッドを作製した。
【0053】図6は、指紋センサで検出した2次元デー
タを、指紋情報が格納されているメモリ49に入力し、
識別判定を行い、発熱体への印加エネルギーを制御する
素子基板1および素子基板3の回路構成の一例を示して
いる。
【0054】図6(a)では、素子基板1には、一列に
配列された発熱体2と、ドライバとして機能するパワー
トランジスタ41と、パワートランジスタ41の駆動を
制御するためのAND回路39と、パワートランジスタ
41の駆動タイミングを制御するための駆動タイミング
制御ロジック回路38と、シフトレジスタおよびラッチ
回路で構成される画像データ転送回路42とが形成され
ている。
【0055】駆動タイミング制御ロジック回路38は、
装置の電源容量を少なくする目的で、全ての発熱体2を
同時に通電するのではなく発熱体2を分割駆動して時間
をずらして通電するためのものであり、この駆動タイミ
ング制御ロジック回路38を駆動するイネーブル信号
は、外部コンタクトパッドであるイネーブル信号入力端
子45k〜45nから入力される。
【0056】また、素子基板31に設けられる外部コン
タクトパッドとしては、イネーブル信号入力端子45k
〜45nの他に、発熱体2の駆動電源の入力端子45
a、パワートランジスタ41の接地端子45b、発熱体
2を駆動するエネルギーを制御するために必要な信号用
の入力端子45c〜45e、ロジック回路の駆動電源端
子45f、接地端子45g、画像データ転送回路42の
シフトレジスタに入力されるシリアルデータの入力端子
45iおよびこれに同期するシリアルクロック信号の入
力端子45h、ラッチ回路に入力されるラッチクロック
信号の入力端子45jがある。
【0057】一方、図6(b)に示すように、天板であ
る素子基板3には、個人の識別を行う指紋センサ43を
駆動するためのセンサ駆動回路47と、指紋センサ43
からの出力をモニタし、メモリ49での識別判定に基づ
き、その結果に応じて発熱体2への印加エネルギーを制
御する(ON/OFF)ための駆動信号制御回路46
と、センサ43で検出された出力値データを個人情報と
して、識別判定を行い、その結果を駆動信号制御回路4
6に出力する照合メモリ49とが形成されている。
【0058】また、接続用コンタクトパッドとして、素
子基板31および天板32には、センサ43とセンサ駆
動回路47とを接続する端子44g,44h,48g,
48h、外部から上記発熱体2を駆動するエネルギーを
制御するために必要な信号用の入力端子45c〜45e
と駆動信号制御回路46とを接続する端子44b〜44
d,48b〜48d、駆動信号制御回路46の出力をA
ND回路39の一方の入力端子に入力させるための端子
48a等が設けられている。
【0059】以上では指紋センサ43によって検出した
個人情報を識別判定することで、この判定結果に基づい
て記録ヘッドを制御する構成を示した。
【0060】なお、図6に示した例では、指紋センサ4
3を素子基板1に設けているが、これに代えて図6
(b)のセンサ200のように素子基板3に設けてあっ
てもよい。さらにはインクタンクや、後述する記録装置
の一部(図9参照)に設けてあってもよい。いずれにし
ても、指紋センサの位置は個人情報を特定し易い場所に
あって、かつ、インク等でセンサ面が汚れにくい場所で
あれば、特に限定されない。
【0061】以上の構成において、まず、前記指紋セン
サの断面を概略的に示したのが、図7である。指紋セン
サ43は、シリコンベースの薄膜ダイアフラム202を
用い、その一部に拡散法等によって数ミクロン角の微細
な抵抗層(ヒーター)203が作り込まれており、その
微細な抵抗層203に指201の表面が接触するかしな
いかによって、抵抗層203の抵抗値に変化が生じる。
その変化を指の指紋部分が接触する全面積において測定
すると、個人情報である指紋識別判定に用いられる。そ
して、そのセンサ周辺に演算増幅部を構成する電気回路
を集積しておくと、更に、判定する精度が向上する。回
路機能としては、出力の増幅度調整、温度特性の補償
(零点、感度)、零点の調整などの機能が備えられてい
る。
【0062】さらに図8は、前記指紋センサを2次元に
配列し、水平走査と垂直走査を制御するシフトレジスタ
を組み合わせた指紋センサの構成図である。例えば、こ
の構成図において、各指紋センサをMOSFET型で形
成しておくと、MOSのドレイン電圧のオン・オフによ
って、又は、垂直方向の1水平走査に必要なMOSFE
Tの全てのゲートを同時にオン・オフすることで、指紋
の2次元情報を検出することができる。
【0063】図9は、上述したインクジェット記録ヘッ
ドを装着して適用することのできる液体吐出記録装置の
一例であるインクジェット記録装置を示す斜視図であ
る。
【0064】図9に示されるインクジェット記録装置6
00に搭載されたヘッドカートリッジ601は、上述し
た指紋センサ43を有するインクジェット記録ヘッド6
01aと、インクジェット記録ヘッド601aに供給さ
れる液体を保持する液体容器601bとを有するもので
ある。なお、指紋センサ43の代わりに、他の個人情報
認識手段として音声又は眼球の虹彩などを認識するセン
サを用いてもよい。
【0065】ヘッドカートリッジ601は、図9に示す
ように、駆動モータ602の正逆回転に連動して駆動力
伝達ギヤ603および604を介して回転するリードス
クリュー605の螺旋溝606に対して係合するキャリ
ッジ607上に搭載されている。駆動モータ602の動
力によってヘッドカートリッジ601がキャリッジ60
7ともとにガイド608に沿って矢印aおよびbの方向
に往復移動される。インクジェット記録装置600に
は、ヘッドカートリッジ601から吐出されたインクな
どの液体を受ける被記録媒体としてのプリント用紙Pを
搬送する被記録媒体搬送手段(不図示)が備えられてい
る。その被記録媒体搬送手段によってプラテン609上
を搬送されるプリント用紙Pの紙押さえ板610は、キ
ャリッジ607の移動方向にわたってプリント用紙Pを
プラテン609に対して押圧する。
【0066】リードスクリュー605の一端の近傍に
は、フォトカプラ611および612が配設されてい
る。フォトカプラ611および612は、キャリッジ6
07のレバー607aの、フォトカプラ611および6
12の領域での存在を確認して駆動モータ602の回転
方向の切り換えなどを行うためのホームポジション検知
手段である。プラテン609の一端の近傍には、ヘッド
カートリッジ601の吐出口のある前面を覆うキャップ
部材614を支持する支持部材613が備えられてい
る。また、ヘッドカートリッジ601から空吐出などさ
れてキャップ部材614の内部に溜まったインクを吸引
するインク吸引手段615が備えられている。このイン
ク吸引手段615によりキャップ部材614の開口部を
介してヘッドカートリッジ601の吸引回復が行われ
る。
【0067】インクジェット記録装置600には本体支
持体619が備えられている。この本体支持体619に
は移動部材618が、前後方向、すなわちキャリッジ6
07の移動方向に対して直角な方向に移動可能に支持さ
れている。移動部材618には、クリーニングブレード
617が取り付けられている。クリーニングブレード6
17はこの形態に限らず、他の形態の公知のクリーニン
グブレードであってもよい。さらに、インク吸引手段6
15による吸引回復操作にあたって吸引を開始するため
のレバー620が備えられており、レバー620は、キ
ャリッジ607と係合するカム621の移動に伴って移
動し、駆動モータ602からの駆動力がクラッチ切り換
えなどの公知の伝達手段で移動制御される。ヘッドカー
トリッジ601に設けられた発熱体に信号を付与した
り、前述した各機構の駆動制御を司ったりするインクジ
ェット記録制御部は記録装置本体側に設けられており、
図9では示されていない。
【0068】上述した構成を有するインクジェット記録
装置600では、前記の被記録媒体搬送手段によりプラ
テン609上を搬送されるプリント用紙Pに対して、ヘ
ッドカートリッジ601がプリント用紙Pの全幅にわた
って往復移動しながら記録を行う。
【0069】さらに、上記記録装置を不図示の移動体
(例えば自動車などの乗物)に搭載した場合、不特定多
数の人間が使用することになっても、その内部にある記
録装置は、登録された人間しか使用できないように、情
報の入出力を制限することができる。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、指の指
紋を読みとるセンサと、この指紋読みとりセンサにて検
出された指紋が予め登録された指紋に一致するか否かを
照合する指紋照合メモリとを有し、指紋照合メモリでの
判別に基づいて、液体吐出ヘッドのエネルギー発生素子
を駆動制御し記録を行う液体吐出記録装置を構成してい
るので、登録された指紋の人間しか情報を出力できない
よう制限することができる。そのため、液体吐出記録装
置を自動車などの移動体内部に設置した場合、例えば移
動体の持つ受信機で受信した情報を登録で許可された者
以外はプリント出力できないというセキリュティ機能を
持たせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である液体吐出ヘッド構造
を説明するための、液流路方向に沿った断面図である。
【図2】図1に示した液体吐出ヘッドに用いられる素子
基板の断面図である。
【図3】図2に示した素子基板の主要素子を縦断するよ
うに素子基板を切断した模式的断面図である。
【図4】図3に示した素子基板上に可動部材及び流路側
壁を形成する方法を説明するための図である。
【図5】図3に示した素子基板上に可動部材及び流路側
壁を形成する方法を説明するための図である。
【図6】図1に示した液体吐出ヘッドの回路構成を説明
するための図であり、同図(a)は素子基板の平面図、
同図(b)は天板の平面図である。
【図7】本発明の液体吐出ヘッドに備わる指紋センサの
構成例を示す断面図である。
【図8】図7に示す構造の指紋センサを2次元に配列
し、水平走査と垂直走査を制御するシフトレジスタを組
み合わせた指紋センサの構成図である。
【図9】本発明の液体吐出ヘッドを備えた液体吐出記録
装置の一例を示す概略斜視図である。
【図10】従来のインクジェット記録ヘッドを一部切り
欠いて見た斜視図である。
【符号の説明】
1 素子基板 2 発熱体 3 天板 4 オリフィスプレート 5 吐出口 6 可動部材 6a 支点 6b 自由端 7 液流路 8 共通液室 9 流路側壁 10 気泡発生領域 43 指紋センサ 71 間隙形成部材 72、74 SiN膜 73、75 Al膜 200 指紋センサ 202 ダイヤフラム 203 抵抗層 301 シリコン基板 302 熱酸化膜 303 層間膜 304 抵抗層 305 配線 306 保護層 307 耐キャビテーション膜 308 熱作用部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 玉木 寛之 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 土屋 敦裕 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 野島 隆司 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 佐藤 理 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 加藤 秋朗 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 久野 宏一 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2C056 EB06 EC07 EC67 FA03 FA10 HA05 HA16 HA17 HA58 HA60 KD06 2C061 AQ05 HK11 HN15 4C038 FF01 FF05 FG00

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体を吐出する複数の吐出口の各々と連
    通する複数の液流路を構成するために互いに接合された
    第1の基板および第2の基板内に、前記吐出口から液体
    を吐出する吐出エネルギーを発生させるために前記各液
    流路内に配された複数のエネルギー発生素子と、該エネ
    ルギー発生素子の駆動条件を制御するための、機能が異
    なる複数の素子あるいは電気回路とを備えた液体吐出ヘ
    ッドを用いた液体吐出記録装置において、 前記液体吐出記録装置の使用者が特定し易い場所に設置
    され、指紋読みとり面に接触された指の指紋を読みとる
    センサと、 前記指紋読みとりセンサにて検出された指紋が予め登録
    された指紋に一致するか否かを照合する指紋照合メモリ
    と、 前記エネルギー発生素子のそれぞれの一端側に電気的に
    接続され、かつ、プリントすべき画像に対応する画像デ
    ータに基づいて、前記エネルギー発生素子のそれぞれを
    駆動可能な駆動制御回路と、 前記画像データを、それに対応する前記複数のエネルギ
    ー発生素子毎の駆動回路のそれぞれに供給する画像デー
    タ供給装置と、を有することを特徴とする液体吐出記録
    装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の液体吐出記録装置にお
    いて、前記指紋照合メモリでの判別に基づいて、前記液
    体吐出ヘッドのエネルギー発生素子を駆動制御し記録を
    行うことを特徴とする液体吐出記録装置。
  3. 【請求項3】 乗物の内部に設置された請求項2に記載
    の液体吐出記録装置。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2に記載の液体吐出記録装
    置を用いた液体吐出記録方法あって、前記液体吐出記録
    装置を乗物の内部に設置し、前記指紋照合メモリに登録
    された指紋の人間しか使用できないように、情報の入出
    力を制限することを特徴とする液体吐出記録方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004333268A (ja) * 2003-05-07 2004-11-25 Sony Corp 表面形状認識装置およびその製造方法
US8172365B2 (en) 2007-03-29 2012-05-08 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Liquid jetting apparatus and head cartridge

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