JP2002166359A - 加工方法、加工装置及び加工機 - Google Patents

加工方法、加工装置及び加工機

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JP2002166359A
JP2002166359A JP2000363043A JP2000363043A JP2002166359A JP 2002166359 A JP2002166359 A JP 2002166359A JP 2000363043 A JP2000363043 A JP 2000363043A JP 2000363043 A JP2000363043 A JP 2000363043A JP 2002166359 A JP2002166359 A JP 2002166359A
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JP
Japan
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force
movement
moving
movable table
processing
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Application number
JP2000363043A
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English (en)
Inventor
Koji Mitsutsugan
弘司 三ツ岩
Michio Matsuyama
道雄 松山
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WAIDA Manufacturing
Waida Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
WAIDA Manufacturing
Waida Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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  • Constituent Portions Of Griding Lathes, Driving, Sensing And Control (AREA)
  • Grinding Of Cylindrical And Plane Surfaces (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【解決手段】砥石13を取り付けた可動台10を移動向
きXDへ駆動部9による強制移動力PDにより設定加工
寸法だけ移動させる場合に可動台10に生じる移動摩擦
抵抗力FUに対抗する反力(可動台10の荷重W0 に基
づき自然法則に従って発生する重力による自然移動力Q
D)を可動台10に生じさせながら、被加工物6を砥石
13により加工する。自然移動力QDは、可動台10の
往復移動方向Xを重力方向Zに対し傾斜させることによ
り発生する。自然移動力QDにより、移動摩擦抵抗力F
Uと自然移動力QDとの差の絶対値を移動摩擦抵抗力F
Uの絶対値よりも小さくすることが可能となる。 【効果】自然移動力QDを利用するだけの簡単な構成に
より、移動摩擦抵抗力FUが強制移動力PDに与える悪
影響を少なくし、可動台10に対し実際に働く移動力を
強制移動力PDに極力近くして、加工精度を向上させる
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、研削盤
の砥石により被加工物を研削する研削加工方法、砥石に
より被加工物を研削する研削加工装置、この研削加工装
置を備えた研削盤等の研削加工機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の研削盤においては、砥石を回転可
能に支持し得る可動台と、この可動台を砥石の送り方向
に沿って往復移動可能に支持した支持台と、この可動台
をこの支持台に対し往復強制移動させ得る駆動部と、砥
石に面して被加工物を回転可能に支持し得るワーク台と
を備えている。所望の研削寸法に応じた出力信号が駆動
部に与えられると、その出力信号に応じて駆動部が駆動
し、可動台が加工向きへ移動して砥石が実際の研削寸法
だけ被加工物を研削する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の研削盤では、可
動台の荷重やその他の移動抵抗負荷により、駆動部によ
り可動台に与えられる加工向きの強制移動力に対抗する
移動摩擦抵抗力がこの可動台に生じる。そのため、可動
台に対し実際に働く移動力は駆動部から出力される強制
移動力よりも小さくなり、実際の研削寸法が所望の研削
寸法よりも小さくなって加工精度が悪くなる。特に、可
動台を微少量移動させる場合、この点を無視することが
できない。そこで、この移動摩擦抵抗力を極力小さくす
るために移動機構を種々改良しているが、その移動機構
の付加によりコストが高くなる欠点があった。
【0004】本発明は、加工精度を向上させることを目
的にしている。
【0005】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】後記実施
形態の図面(図1)の符号を援用して本発明を説明す
る。 * 請求項1の発明 この発明にかかる加工方法においては、加工具(砥石1
3)を取り付けた可動台(10)を被加工物(6)に対
する加工時の移動向き(XD)へ駆動部(9)による強
制移動力(PD)により設定加工寸法(L0 )だけ移動
させる場合にこの可動台(10)に生じる移動摩擦抵抗
力(FU)に対抗する反力(QD)をこの可動台(1
0)に生じさせながら、この被加工物(6)をこの加工
具(13)により加工する。この反力(QD)により、
移動摩擦抵抗力(FU)と反力(QD)との差の絶対値
を移動摩擦抵抗力(FU)の絶対値よりも小さくするこ
とが可能となる。
【0006】この発明では、この移動摩擦抵抗力(F
U)が強制移動力(PD)に与える悪影響を少なくし、
可動台(10)に対し実際に働く移動力を強制移動力
(PD)に極力近くして、加工精度を向上させることが
できる。
【0007】* 請求項2の発明 この発明においては、請求項1の発明に記載した移動摩
擦抵抗力(FU)に対抗する反力を、前記可動台(1
0)の荷重(W0 )に基づき自然法則に従って発生する
重力による自然移動力(QD)とした。例えば、可動台
(10)の移動方向(X)を重力方向(Z)に対し傾斜
させてこの自然移動力(QD)を生じさせる。従って、
この発明では、自然移動力(QD)を利用するだけの簡
単な構成により、加工精度を向上させることができる。
【0008】* 請求項3の発明及び請求項4の発明 請求項3の発明にかかる加工装置は、下記のように構成
されている。この加工装置(研削加工装置3)は、加工
具(砥石13)を取り付ける可動台(10)と、この可
動台(10)を加工具(13)の送り方向(X)に沿っ
て往復移動可能に支持した支持台(8)と、この可動台
(10)をこの支持台(8)に対し往復強制移動させ得
る駆動部(9)とを備えている。
【0009】前記可動台(10)に対し前記駆動部
(9)による往復強制移動力(PD,PU)が生じ得る
以外に、前記支持台(8)に対し前記可動台(10)が
加工具(13)の送り方向(X)へ往復移動する場合に
この往復強制移動力(PD,PU)に対抗する移動摩擦
抵抗力(FU,FD)のうち、被加工物(6)に対する
加工時の移動向き(XD)の強制移動力(PD)に対抗
し得る移動摩擦抵抗力(FU)に対し反力となる自然移
動力(QD)が前記可動台(10)に対し生じるよう
に、この可動台(10)の往復移動方向(X)を設定し
ている。例えば、この自然移動力(QD)は、この往復
移動方向(X)を重力方向(Z)に対し傾斜させること
により、前記可動台(10)の荷重(W0 )に基づき重
力による自然法則に従って発生する。この自然移動力
(QD)により、移動摩擦抵抗力(FU)と自然移動力
(QD)との差の絶対値を移動摩擦抵抗力(FU)の絶
対値よりも小さくすることが可能となる。
【0010】また、請求項4の発明は、請求項3の発明
を前提として下記のように構成されている。前記可動台
(10)の往復移動方向(X)が重力方向(Z)に対し
なす傾斜角度(β)は、下記・の値(β0 )(βs )
(βL )のうち、少なくともいずれかの値(β0 ,βs
,βL )を含む角度範囲(E)に設定されている。
【0011】・ 被加工物(6)に対する加工時の移動
向き(XD)の強制移動力(PD)に対抗し得る移動摩
擦抵抗力(FU)と、その移動摩擦抵抗力(FU)に対
し反力となる自然移動力(QD)とが互いに等しくなる
値(β0 ) ・ 被加工物(6)に対する加工時の移動向き(XD)
の強制移動力(PD)に対抗し得る移動摩擦抵抗力(F
U)よりも、その移動摩擦抵抗力(FU)に対し反力と
なる自然移動力(QD)が小さくなる値(βs ) ・ 被加工物(6)に対する加工時の移動向き(XD)
の強制移動力(PD)に対抗し得る移動摩擦抵抗力(F
U)よりも、その移動摩擦抵抗力(FU)に対し反力と
なる自然移動力(QD)が大きくなる値(βL ) 請求項3の発明及び請求項4の発明では、自然移動力
(QD)を利用するだけの簡単な構成により、移動摩擦
抵抗力(FU)が強制移動力(PD)に与える悪影響を
少なくし、可動台(10)に対し実際に働く移動力を強
制移動力(PD)に極力近くして、加工精度を向上させ
ることができる。
【0012】* 請求項5の発明 この発明は、請求項3の発明を前提として下記のように
構成されている。前記可動台(10)の往復移動方向
(X)が重力方向(Z)に対しなす傾斜角度(β)は、
下記・の基準値(β0 )と、下記・の値(βs )のうち
この基準値(β0 )付近の値(βs )と、下記・の値
(βL )のうちこの基準値(β0 )付近の値(βL )と
のうち、いずれかの値(β0 ,βs ,βL )に設定され
ている。
【0013】・ 被加工物(6)に対する加工時の移動
向き(XD)の強制移動力(PD)に対抗し得る移動摩
擦抵抗力(FU)と、その移動摩擦抵抗力(FU)に対
し反力となる自然移動力(QD)とが互いに等しくなる
基準値(β0 ) ・ 被加工物(6)に対する加工時の移動向き(XD)
の強制移動力(PD)に対抗し得る移動摩擦抵抗力(F
U)よりも、その移動摩擦抵抗力(FU)に対し反力と
なる自然移動力(QD)が小さくなる値(βs ) ・ 被加工物(6)に対する加工時の移動向き(XD)
の強制移動力(PD)に対抗し得る移動摩擦抵抗力(F
U)よりも、その移動摩擦抵抗力(FU)に対し反力と
なる自然移動力(QD)が大きくなる値(βL ) この発明では、移動摩擦抵抗力(FU)と自然移動力
(QD)との差の絶対値を零にするかまたは零に近くす
ることが可能となり、可動台(10)に対し実際に働く
移動力を強制移動力(PD)に極力近くして、加工精度
を向上させることができる。
【0014】* 請求項6の発明 この発明は、請求項3または請求項4または請求項5の
発明を前提として下記のように構成されている。
【0015】前記加工具(13)は可動台(10)にお
いて回転可能に支持されている。この加工具(13)の
回転中心線(12a)の方向に対し前記可動台(10)
の往復移動方向(X)が傾斜している。この発明では、
請求項3または請求項4または請求項5の発明の効果に
加え、加工精度をより一層向上させることができる。
【0016】* 請求項7の発明 この発明は、請求項3から請求項6のうちいずれかの請
求項の発明を前提として下記のように構成されている。
【0017】前記加工具(13)は可動台(10)にお
いて回転可能に支持されている。この加工具(13)の
回転中心線(12a)の方向は、重力方向(Z)に対し
直交し、水平線(H)の方向に対し平行に設定されてい
る。この発明では、請求項3から請求項6のうちいずれ
かの請求項の発明の効果に加え、加工精度をより一層向
上させることができる。
【0018】* 請求項8の発明 この発明にかかる加工機(研削盤1)は、請求項3から
請求項7のうちいずれかの請求項の発明に記載の加工装
置(3)における加工具(13)に面して被加工物
(6)を支持し得るワーク台(2)を備えている。この
発明では、加工機において請求項3から請求項7のうち
いずれかの請求項の発明の効果を発揮することができ
る。
【0019】* 他の技術的思想 ・ 第9の発明 この発明は、請求項8の発明を前提として下記のように
構成されている。
【0020】前記被加工物(6)はワーク台(2)にお
いて回転可能に支持され、この被加工物(6)の回転中
心線(5a)の方向は、前記可動台(10)において回
転可能に支持された加工具(13)の回転中心線(12
a)の方向に対し平行に設定されている。この発明で
は、請求項8の発明の効果に加え、加工精度をより一層
向上させることができる。
【0021】・ 第10の発明 この発明は、下記のように構成されている。請求項8の
発明または第9の発明に記載の加工機は、研削盤(1)
である。この発明では、研削盤(1)において請求項8
の発明または第9の発明の効果を発揮することができ
る。
【0022】・ 第11の発明 この発明は、請求項1から請求項8のうちいずれかの請
求項の発明、または第9の発明または第10の発明を前
提として下記のように構成されている。
【0023】前記加工具は砥石(13)である。この発
明では、砥石(13)を利用した加工装置や加工機にお
いて、請求項1から請求項8のうちいずれかの請求項の
発明、または第9の発明または第10の発明の効果を発
揮することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態にかか
る研削盤を図面を参照して説明する。 <図1で概略的に示す研削盤1の概要>この研削盤1
(研削加工機)は、大別して、ワーク台2と研削加工装
置3とを備えている。このワーク台2においては、駆動
モータ4(電動モータ)により回転するスピンドル5に
対し被加工物6がチャック7により支持されて回転中心
線5aを中心に回転し得る。この研削加工装置3は、支
持台8上で駆動部9により移動する可動台10を備えて
いる。この可動台10においては、駆動モータ11(電
動モータ)により回転するスピンドル12に対し砥石1
3(研削加工具)が前記被加工物6に面して支持されて
回転中心線12aを中心に回転し得る。
【0025】前記支持台8は、機台14上に設置された
基台8aと、この基台8a上で移動可能に支持された横
動台8bとからなる。前記可動台10は、この横動台8
b上でリニヤガイド15(ころがり摩擦を利用した直動
案内機器の一種)を介して往復移動可能に支持されてい
る。前記駆動部9においては、この可動台10に連結さ
れた脚部16に対しサーボモータ17の駆動軸17aが
予圧ボールねじ機構18を介して連結されている。この
駆動軸17aが正逆回転すると、この可動台10は、前
記砥石13が前記被加工物6に対し接近離間する送り方
向Xに沿って、被加工物6に対する加工時の移動向きX
Dと、被加工物6から離れる移動向きXUとへ、前記支
持台8の横動台8bに対し往復移動する。なお、前記基
台8aに対する横動台8bの往復移動方向(図1の紙面
に対し直交する方向)は、この可動台10の往復移動方
向Xに対し直交している。
【0026】<前記研削加工装置3の改良>前記機台1
4の上面を水平線H(重力方向Zに対し直角の線)の方
向に一致させた場合、前記被加工物6の回転中心線5a
と砥石13の回転中心線12aとは、互いに平行で且つ
重力方向Zに対し直交するとともに水平線Hの方向に対
し平行になる。
【0027】特に、前記可動台10の往復移動方向X
は、前記砥石13が前記被加工物6に対し接近する加工
向きXHへ水平線Hに沿って向かうに従い、この被加工
物6の回転中心線5aや砥石13の回転中心線12aに
対する離間距離が大きくなるように、前記重力方向Zや
水平線Hに対し傾斜している。ちなみに、前記被加工物
6の回転中心線5aと砥石13の回転中心線12aとに
対し、この往復移動方向Xが傾斜している。その場合、
この往復移動方向Xが水平線Hに対し傾斜する角度をα
(0°<α<90°)とし、この往復移動方向Xが重力
方向Zに対し傾斜する角度をβ(β=90°−α、90
°>β>0°)とする。
【0028】<前記可動台10の往復移動方向Xについ
ての力学的考察> * 前記砥石13が加工向きXHへ移動する場合 この場合、前記サーボモータ17により可動台10に対
し移動向きXDの強制移動力PDが与えられる。この可
動台10の荷重W0 やその他の移動抵抗負荷により、こ
の強制移動力PDに対抗する移動摩擦抵抗力FUがこの
可動台10に生じる。ちなみに、この移動摩擦抵抗力F
Uは前記往復移動方向Xの傾斜角度α=0°の場合の値
とする。総負荷W(可動台10の荷重W0 とその他の移
動抵抗負荷とを含む負荷)とこの移動摩擦抵抗力FUと
前記往復移動方向Xの傾斜角度αとの関係については、
FU=Wsinαすなわちα=sin-1(FU/W)と
なる。前述したように可動台10の往復移動方向Xは傾
斜しているため、この可動台10にはその荷重W0 に基
づき自然法則に従って重力による自然移動力QDが前記
移動摩擦抵抗力FUに対抗する反力として発生する。こ
の自然移動力QDは可動台10の荷重W0 と往復移動方
向Xの傾斜角度αとにより求めることができる。従っ
て、可動台10を実際に移動させるのに必要な駆動力を
Rとした場合、α=0°でR=PD+FUの関係式が成
立し、0°<α<90°でR=PD+FU−QDの関係
式が成立する。この関係式から、自然移動力QDにより
移動摩擦抵抗力FUを相殺(FU=QD)すれば、R=
PDとなり、理論的には、サーボモータ17の駆動軸1
7aから出力される強制移動力PDが欠損なくそのまま
可動台10に伝動されることが分かる。
【0029】所望の研削寸法L0 に応じた出力信号がサ
ーボモータ17に与えられると、その出力信号に応じて
サーボモータ17が駆動し、可動台10が移動向きXD
へ移動して砥石13が加工向きXHへ移動して実際の研
削寸法Lだけ被加工物6を研削する。その場合、前述し
たR=PDが満たされると、実際の研削寸法Lが所望の
研削寸法L0 に極めて近くなり、研削精度を向上させる
ことができる。そこで、FU=QDが成立する傾斜角度
αとなる基準値α0 (α0 =90°−β0 )を近似的に
設定することが重要になる。
【0030】前記基準値α0 を中心とする傾斜角度αの
角度範囲Eは、下記・のように分けることができる。 ・ 前記移動摩擦抵抗力FUと前記自然移動力QDとが
互いに等しくなる基準値α0 (α0 =90°−β0 )す
なわち角度範囲Eが基準値α0 である場合 ・ 前記移動摩擦抵抗力FUよりも前記自然移動力QD
が小さくなる値αs (αs =90°−βs )すなわち0
°<αs <α0 <90°が成立する角度範囲E ・ 前記移動摩擦抵抗力FUよりも前記自然移動力QD
が大きくなる値αL (αL =90°−βL )すなわち0
°<α0 <αL <90°が成立する角度範囲E 上記角度範囲Eについて、理想的にはE=α0 、または
0°<αs <α0 <90°の角度範囲Eのうちα0 付近
のαs 、または0°<α0 <αL <90°の角度範囲E
のうちα0 付近のαL を設定することは、移動摩擦抵抗
力FUと自然移動力QDとの差の絶対値を、移動摩擦抵
抗力FUの絶対値よりも小さくするとともに、零にする
かまたは零に近くする上で好ましい。ちなみに、本実施
形態においては、前記可動台10の荷重W0 を350K
gにするとともに他の条件も考慮して演算すると、基準
値α0 が約2.5°になるが、このα0 は各種条件に応
じて変化する。このα0 が特定された場合、0°<α
(αs ,αL )≦2α0 <90°、すなわち傾斜角度α
を0°より大きく且つ基準値α0 の2倍数値以下に設定
することが好ましい。換言すれば、基準値α0 により基
準値β0 が特定された場合、90°>β(βs ,βL
≧2β0 −90°>0°、すなわち傾斜角度βを90°
より小さく且つ基準値β0 の2倍数値から90°を減算
した値以上に設定することが好ましい。
【0031】* 前記砥石13が加工を行なわない向き
へ移動する場合 この場合、前記サーボモータ17により可動台10に対
し移動向きXUの強制移動力PUが与えられる。この可
動台10の荷重W0 やその他の移動抵抗負荷により、こ
の強制移動力PUに対抗する移動摩擦抵抗力FDがこの
可動台10に生じる。ちなみに、この移動摩擦抵抗力F
Dは前記往復移動方向Xの傾斜角度α=0°の場合の値
とする。総負荷W(可動台10の荷重W0 とその他の移
動抵抗負荷とを含む負荷)とこの移動摩擦抵抗力FDと
前記往復移動方向Xの傾斜角度αとの関係については、
FD=Wsinαすなわちα=sin-1(FD/W)と
なる。前述したように可動台10の往復移動方向Xは傾
斜しているため、この可動台10にはその荷重W0 に基
づき自然法則に従って自然移動力QDが前記移動摩擦抵
抗力FDと同一向きで発生する。この自然移動力QDは
可動台10の荷重W 0 と往復移動方向Xの傾斜角度αと
により求めることができる。従って、可動台10を実際
に移動させるのに必要な駆動力をRとした場合、α=0
°でR=PD+FUの関係式が成立し、0°<α<90
°でR=PD+FU+QDの関係式が成立する。この関
係式から、自然移動力QDがない場合と比較してRは大
きくなるが、移動向きXUの強制移動力PUの欠損であ
るため、研削精度上全く問題はない。
【0032】〔別例〕 * 図示しないが、前記実施形態で可動台10の往復移
動方向Xの傾斜角度αを調節可能にする。
【0033】* 前記実施形態では、移動摩擦抵抗力F
Uに対抗する反力として、傾斜により生じる自然移動力
QDを利用した。図示しないが、重錘により生じる移動
力を反力として利用してもよい。
【0034】* 前述した実施形態では、固定砥粒によ
る加工の一種として砥石13を利用する研削盤1の一例
を加工機として例示したが、刃物による加工を利用した
各種加工機にも本発明を応用することができる。また、
前述した実施形態では砥石13を有する研削加工装置3
のほかにワーク台2を備えた研削盤1を例示したが、こ
の種の研削加工装置のみを仕上げユニットとして各種研
削加工機に取り付けて利用するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態にかかる研削盤を概略的に示す正
面図である。
【符号の説明】
1…研削盤(加工機)、2…ワーク台、3…研削加工装
置、6…被加工物、8…支持台、9…駆動部、10…可
動台、12a…砥石回転中心線、13…砥石(加工
具)、X…砥石送り方向または可動台往復移動方向、X
D…移動向き、XU…移動向き、Z…重力方向、H…水
平線、W0 …可動台荷重、PD,PU…強制移動力、F
U,FD…移動摩擦抵抗力、QD…反力である自然移動
力、β…傾斜角度。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加工具を取り付けた可動台を被加工物に
    対する加工時の移動向きへ駆動部による強制移動力によ
    り設定加工寸法だけ移動させる場合にこの可動台に生じ
    る移動摩擦抵抗力に対抗する反力をこの可動台に生じさ
    せながら、この被加工物をこの加工具により加工するこ
    とを特徴とする加工方法。
  2. 【請求項2】 前記移動摩擦抵抗力に対抗する反力は、
    前記可動台の荷重に基づき自然法則に従って発生する重
    力による自然移動力であることを特徴とする請求項1に
    記載の加工方法。
  3. 【請求項3】 加工具を取り付ける可動台と、この可動
    台を加工具の送り方向に沿って往復移動可能に支持した
    支持台と、この可動台をこの支持台に対し往復強制移動
    させ得る駆動部とを備えた加工装置において、 前記可動台に対し前記駆動部による往復強制移動力が生
    じ得る以外に、 前記支持台に対し前記可動台が加工具の送り方向へ往復
    移動する場合にこの往復強制移動力に対抗する移動摩擦
    抵抗力のうち、被加工物に対する加工時の移動向きの強
    制移動力に対抗し得る移動摩擦抵抗力に対し反力となる
    自然移動力が前記可動台に対し生じるように、 この可動台の往復移動方向を設定したことを特徴とする
    加工装置。
  4. 【請求項4】 前記可動台の往復移動方向が重力方向に
    対しなす傾斜角度は、 被加工物に対する加工時の移動向きの強制移動力に対抗
    し得る移動摩擦抵抗力と、その移動摩擦抵抗力に対し反
    力となる自然移動力とが互いに等しくなる値と、 被加工物に対する加工時の移動向きの強制移動力に対抗
    し得る移動摩擦抵抗力よりも、その移動摩擦抵抗力に対
    し反力となる自然移動力が小さくなる値と、 被加工物に対する加工時の移動向きの強制移動力に対抗
    し得る移動摩擦抵抗力よりも、その移動摩擦抵抗力に対
    し反力となる自然移動力が大きくなる値とのうち、少な
    くともいずれかの値を含む角度範囲に設定されているこ
    とを特徴とする請求項3に記載の加工装置。
  5. 【請求項5】 前記可動台の往復移動方向が重力方向に
    対しなす傾斜角度は、 被加工物に対する加工時の移動向きの強制移動力に対抗
    し得る移動摩擦抵抗力と、その移動摩擦抵抗力に対し反
    力となる自然移動力とが互いに等しくなる基準値と、 被加工物に対する加工時の移動向きの強制移動力に対抗
    し得る移動摩擦抵抗力よりも、その移動摩擦抵抗力に対
    し反力となる自然移動力が小さくなる値のうち、前記基
    準値付近の値と、 被加工物に対する加工時の移動向きの強制移動力に対抗
    し得る移動摩擦抵抗力よりも、その移動摩擦抵抗力に対
    し反力となる自然移動力が大きくなる値のうち、前記基
    準値付近の値とのうち、いずれかの値に設定されている
    ことを特徴とする請求項3に記載の加工装置。
  6. 【請求項6】 前記加工具は可動台において回転可能に
    支持され、この加工具の回転中心線の方向に対し、前記
    可動台の往復移動方向が傾斜していることを特徴とする
    請求項3または請求項4または請求項5に記載の加工装
    置。
  7. 【請求項7】 前記加工具は可動台において回転可能に
    支持され、この加工具の回転中心線の方向は水平線の方
    向に対し平行に設定されていることを特徴とする請求項
    3から請求項6のうちいずれかの請求項に記載の加工装
    置。
  8. 【請求項8】 請求項3から請求項7のうちいずれかの
    請求項に記載の加工装置における加工具に面して被加工
    物を支持し得るワーク台を備えたことを特徴とする加工
    機。
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