JP2002165771A - 磁気共鳴信号獲得方法および装置並びに磁気共鳴撮影装置 - Google Patents
磁気共鳴信号獲得方法および装置並びに磁気共鳴撮影装置Info
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Abstract
得する磁気共鳴信号獲得方法および装置、並びに、その
ような磁気共鳴信号獲得装置を備えた磁気共鳴撮影装置
を実現する。 【解決手段】 フェーズコントラスト法により磁気共鳴
信号を獲得するに当たり、スライス勾配Gsによりスピ
ンをリフェーズする期間T2に一致する期間に、前半と
後半で勾配の方向が反対になり勾配の絶対値が同一なフ
ローエンコード勾配Grをリードアウト勾配の方向に印
加し、リードアウト勾配Grによりスピンをディフェー
ズする期間T4に一致する期間に、前半と後半で勾配の
方向が反対になり勾配の絶対値が同一なフローエンコー
ド勾配Gsをスライス勾配の方向に印加する。
Description
方法および装置並びに磁気共鳴撮影装置に関し、特に、
フェーズコントラスト(Phase Contras
t)法による磁気共鳴撮影を行うための磁気共鳴信号獲
得方法および装置、並びに、フェーズコントラスト法に
より磁気共鳴撮影を行う磁気共鳴撮影装置に関する。
c Resonance Imaging)装置では、
マグネットシステム(magnet system)の
内部空間、すなわち、静磁場を形成した空間に撮影の対
象を搬入し、勾配磁場および高周波磁場を印加して対象
内に磁気共鳴信号を発生させ、その受信信号に基づいて
断層像を生成(再構成)する。
フローイメージング(flow imaging)を行
う方法の1つとしてフェーズコントラスト法がある。こ
の方法では、対象内のスピン(spin)のうち撮影中
に位置が変化しないものに位相変化を生じさせず、位置
が変化するものにだけ位相変化を生じさせる勾配磁場が
利用される。そのような勾配磁場はフローエンコード勾
配磁場と呼ばれる。
勾配を持つ2つの磁場を相次いで等時間ずつ印加するよ
うにしたものである。このような勾配磁場を用いること
により、位置が変化しないスピンでは、その位相が勾配
磁場印加期間の前半で1つの方向に変化し後半で逆方向
に同じ量だけ変化するので、結果的に位相の変化がな
い。これに対して、磁場の勾配に沿って位置が変化する
スピンでは、位置の変化に伴い勾配磁場印加期間の前半
と後半で強度の異なる磁場が作用するため位相が元に戻
らず、元の位相からの変化が生じる。
フローエンコード勾配磁場の対として、移動するスピン
に互いに逆方向の位相変化をそれぞれ生じさせる2種類
の勾配磁場が時期を異にして使用される。そして、一方
のフローエンコード勾配磁場の下で得た磁気共鳴信号と
他方のフローエンコード勾配磁場の下で得た磁気共鳴信
号との差を求めることにより、位置が変化しないスピン
の磁気共鳴信号を相殺して移動するスピンの磁気共鳴信
号だけとする。このような磁気共鳴信号に基づいて画像
を再構成することにより、移動するスピンの像すなわち
例えば血流像等であるフローイメージを得る。
しないスピンにも、フローエンコード勾配磁場によりマ
ックスウェル項(Maxwell term)で表され
る位相変化が生じる。この位相変化はフローエンコード
勾配磁場の対の一方と他方で異なるのが普通であるか
ら、磁気共鳴信号の差を求めても位置が変化しないスピ
ンの相殺されない信号が残る。このため、フローイメー
ジには静止部分の像が消え残り像として含まれる。静磁
場が低くなるほどマックスウェル項が大きくなるので、
消え残り像は低磁場でのフローイメージングにおいて目
立ち易くなる。
項が小さい磁気共鳴信号を獲得する磁気共鳴信号獲得方
法および装置、並びに、そのような磁気共鳴信号獲得装
置を備えた磁気共鳴撮影装置を実現することである。
するための1つの観点での発明は、静磁場、高周波磁
場、スライス勾配磁場、フェーズエンコード勾配磁場、
リードアウト勾配磁場およびフローエンコード勾配磁場
を用いてフェーズコントラスト法により対象から磁気共
鳴信号を獲得するに当たり、前記スライス勾配磁場によ
り前記対象のスピンをリフェーズする期間に一致する期
間に前半と後半で勾配の方向が反対になり勾配の絶対値
が同一なフローエンコード勾配磁場を前記リードアウト
勾配磁場の方向に印加する、ことを特徴とする磁気共鳴
信号獲得方法である。
勾配磁場を、前半と後半で勾配の方向が反対になり勾配
の絶対値が同一な勾配磁場とするとともに、スライス勾
配磁場によりスピンをリフェーズする期間に一致する期
間にリードアウト勾配磁場の方向に印加するようにした
ので、マックスウェル項を0にすることができる。
点での発明は、静磁場、高周波磁場、スライス勾配磁
場、フェーズエンコード勾配磁場、リードアウト勾配磁
場およびフローエンコード勾配磁場を用いてフェーズコ
ントラスト法により対象から磁気共鳴信号を獲得するに
当たり、前記リードアウト勾配磁場により前記対象のス
ピンをディフェーズする期間に一致する期間に前半と後
半で勾配の方向が反対になり勾配の絶対値が同一なフロ
ーエンコード勾配磁場を前記スライス勾配磁場の方向に
印加する、ことを特徴とする磁気共鳴信号獲得方法であ
る。
勾配磁場を、前半と後半で勾配の方向が反対になり勾配
の絶対値が同一な勾配磁場とするとともに、リードアウ
ト勾配磁場によりスピンをディフェーズする期間に一致
する期間にスライス勾配磁場の方向に印加するようにし
たので、マックスウェル項を0にすることができる。
点での発明は、静磁場、高周波磁場、スライス勾配磁
場、フェーズエンコード勾配磁場、リードアウト勾配磁
場およびフローエンコード勾配磁場を用いてフェーズコ
ントラスト法により対象から磁気共鳴信号を獲得するに
当たり、前記スライス勾配磁場により前記対象のスピン
をリフェーズする期間に一致する期間に前半と後半で勾
配の方向が反対になり勾配の絶対値が同一なフローエン
コード勾配磁場を前記リードアウト勾配磁場の方向に印
加し、前記リードアウト勾配磁場により前記対象のスピ
ンをディフェーズする期間に一致する期間に前半と後半
で勾配の方向が反対になり勾配の絶対値が同一なフロー
エンコード勾配磁場を前記スライス勾配磁場の方向に印
加する、ことを特徴とする磁気共鳴信号獲得方法であ
る。
勾配磁場を、前半と後半で勾配の方向が反対になり勾配
の絶対値が同一な勾配磁場とするとともに、スライス勾
配磁場によりスピンをリフェーズする期間に一致する期
間にリードアウト勾配磁場の方向に印加し、また、フロ
ーエンコード勾配磁場を、前半と後半で勾配の方向が反
対になり勾配の絶対値が同一な勾配磁場とするととも
に、リードアウト勾配磁場によりスピンをディフェーズ
する期間に一致する期間にスライス勾配磁場の方向に印
加するようにしたので、マックスウェル項を0にするこ
とができる。
点での発明は、前記スライス勾配磁場により前記対象の
スピンをリフェーズする期間に一致する期間に、前半と
後半で勾配の方向が反対になり勾配の絶対値が同一なフ
ローエンコード勾配磁場の前半部分を前記フェーズエン
コード勾配磁場の方向に印加し、前記リードアウト勾配
磁場により前記対象のスピンをディフェーズする期間に
一致する期間に、前半と後半で勾配の方向が反対になり
勾配の絶対値が同一なフローエンコード勾配磁場の後半
部分を前記フェーズエンコード勾配磁場の方向に印加す
る、ことを特徴とする(1)ないし(3)のうちのいず
れか1つに記載の磁気共鳴信号獲得方法である。
(3)のうちのいずれか1つに加えて、スライス勾配磁
場によりスピンをリフェーズする期間に一致する期間
に、前半と後半で勾配の方向が反対になり勾配の絶対値
が同一なフローエンコード勾配磁場の前半部分をフェー
ズエンコード勾配磁場の方向に印加し、リードアウト勾
配磁場によりスピンをディフェーズする期間に一致する
期間に、前半と後半で勾配の方向が反対になり勾配の絶
対値が同一なフローエンコード勾配磁場の後半部分をフ
ェーズエンコード勾配磁場の方向に印加するようにした
ので、マックスウェル項を小さくすることができる。
点での発明は、静磁場、高周波磁場、スライス勾配磁
場、フェーズエンコード勾配磁場、リードアウト勾配磁
場およびフローエンコード勾配磁場を用いてフェーズコ
ントラスト法により対象から磁気共鳴信号を獲得する磁
気共鳴信号獲得装置であって、前記スライス勾配磁場に
より前記対象のスピンをリフェーズする期間に一致する
期間に前半と後半で勾配の方向が反対になり勾配の絶対
値が同一なフローエンコード勾配磁場を前記リードアウ
ト勾配磁場の方向に印加する勾配磁場印加手段、を具備
することを特徴とする磁気共鳴信号獲得装置である。
勾配磁場を、前半と後半で勾配の方向が反対になり勾配
の絶対値が同一な勾配磁場とするとともに、スライス勾
配磁場によりスピンをリフェーズする期間に一致する期
間にリードアウト勾配磁場の方向に印加するようにした
ので、マックスウェル項を0にすることができる。
点での発明は、静磁場、高周波磁場、スライス勾配磁
場、フェーズエンコード勾配磁場、リードアウト勾配磁
場およびフローエンコード勾配磁場を用いてフェーズコ
ントラスト法により対象から磁気共鳴信号を獲得する磁
気共鳴信号獲得装置であって、前記リードアウト勾配磁
場により前記対象のスピンをディフェーズする期間に一
致する期間に前半と後半で勾配の方向が反対になり勾配
の絶対値が同一なフローエンコード勾配磁場を前記スラ
イス勾配磁場の方向に印加する勾配磁場印加手段、を具
備することを特徴とする磁気共鳴信号獲得装置である。
勾配磁場を、前半と後半で勾配の方向が反対になり勾配
の絶対値が同一な勾配磁場とするとともに、リードアウ
ト勾配磁場によりスピンをディフェーズする期間に一致
する期間にスライス勾配磁場の方向に印加するようにし
たので、マックスウェル項を0にすることができる。
点での発明は、静磁場、高周波磁場、スライス勾配磁
場、フェーズエンコード勾配磁場、リードアウト勾配磁
場およびフローエンコード勾配磁場を用いてフェーズコ
ントラスト法により対象から磁気共鳴信号を獲得する磁
気共鳴信号獲得装置であって、前記スライス勾配磁場に
より前記対象のスピンをリフェーズする期間に一致する
期間に前半と後半で勾配の方向が反対になり勾配の絶対
値が同一なフローエンコード勾配磁場を前記リードアウ
ト勾配磁場の方向に印加し、前記リードアウト勾配磁場
により前記対象のスピンをディフェーズする期間に一致
する期間に前半と後半で勾配の方向が反対になり勾配の
絶対値が同一なフローエンコード勾配磁場を前記スライ
ス勾配磁場の方向に印加する勾配磁場印加手段、を具備
することを特徴とする磁気共鳴信号獲得装置である。
勾配磁場を、前半と後半で勾配の方向が反対になり勾配
の絶対値が同一な勾配磁場とするとともに、スライス勾
配磁場によりスピンをリフェーズする期間に一致する期
間にリードアウト勾配磁場の方向に印加し、また、フロ
ーエンコード勾配磁場を、前半と後半で勾配の方向が反
対になり勾配の絶対値が同一な勾配磁場とするととも
に、リードアウト勾配磁場によりスピンをディフェーズ
する期間に一致する期間にスライス勾配磁場の方向に印
加するようにしたので、マックスウェル項を0にするこ
とができる。
点での発明は、勾配磁場印加手段は、前記スライス勾配
磁場により前記対象のスピンをリフェーズする期間に一
致する期間に、前半と後半で勾配の方向が反対になり勾
配の絶対値が同一なフローエンコード勾配磁場の前半部
分を前記フェーズエンコード勾配磁場の方向に印加し、
前記リードアウト勾配磁場により前記対象のスピンをデ
ィフェーズする期間に一致する期間に、前半と後半で勾
配の方向が反対になり勾配の絶対値が同一なフローエン
コード勾配磁場の後半部分を前記フェーズエンコード勾
配磁場の方向に印加する、ことを特徴とする(5)ない
し(7)のうちのいずれか1つに記載の磁気共鳴信号獲
得装置である。
(7)のうちのいずれか1つに加えて、スライス勾配磁
場によりスピンをリフェーズする期間に一致する期間
に、前半と後半で勾配の方向が反対になり勾配の絶対値
が同一なフローエンコード勾配磁場の前半部分をフェー
ズエンコード勾配磁場の方向に印加し、リードアウト勾
配磁場によりスピンをディフェーズする期間に一致する
期間に、前半と後半で勾配の方向が反対になり勾配の絶
対値が同一なフローエンコード勾配磁場の後半部分をフ
ェーズエンコード勾配磁場の方向に印加するようにした
ので、マックスウェル項を小さくすることができる。
点での発明は、静磁場、高周波磁場、スライス勾配磁
場、フェーズエンコード勾配磁場、リードアウト勾配磁
場およびフローエンコード勾配磁場を用いてフェーズコ
ントラスト法により対象から磁気共鳴信号を獲得し前記
獲得した磁気共鳴信号に基づいて画像を構成する磁気共
鳴撮影装置であって、前記スライス勾配磁場により前記
対象のスピンをリフェーズする期間に一致する期間に前
半と後半で勾配の方向が反対になり勾配の絶対値が同一
なフローエンコード勾配磁場を前記リードアウト勾配磁
場の方向に印加する勾配磁場印加手段、を具備すること
を特徴とする磁気共鳴撮影装置である。
勾配磁場を、前半と後半で勾配の方向が反対になり勾配
の絶対値が同一な勾配磁場とするとともに、スライス勾
配磁場によりスピンをリフェーズする期間に一致する期
間にリードアウト勾配磁場の方向に印加するようにした
ので、マックスウェル項を0にすることができる。これ
によって、消え残り像を含まないフローイメージを得る
ことができる。
観点での発明は、静磁場、高周波磁場、スライス勾配磁
場、フェーズエンコード勾配磁場、リードアウト勾配磁
場およびフローエンコード勾配磁場を用いてフェーズコ
ントラスト法により対象から磁気共鳴信号を獲得し前記
獲得した磁気共鳴信号に基づいて画像を構成する磁気共
鳴撮影装置であって、前記リードアウト勾配磁場により
前記対象のスピンをディフェーズする期間に一致する期
間に前半と後半で勾配の方向が反対になり勾配の絶対値
が同一なフローエンコード勾配磁場を前記スライス勾配
磁場の方向に印加する勾配磁場印加手段、を具備するこ
とを特徴とする磁気共鳴撮影装置である。
勾配磁場を、前半と後半で勾配の方向が反対になり勾配
の絶対値が同一な勾配磁場とするとともに、リードアウ
ト勾配磁場によりスピンをディフェーズする期間に一致
する期間にスライス勾配磁場の方向に印加するようにし
たので、マックスウェル項を0にすることができる。こ
れによって、消え残り像を含まないフローイメージを得
ることができる。
観点での発明は、静磁場、高周波磁場、スライス勾配磁
場、フェーズエンコード勾配磁場、リードアウト勾配磁
場およびフローエンコード勾配磁場を用いてフェーズコ
ントラスト法により対象から磁気共鳴信号を獲得し前記
獲得した磁気共鳴信号に基づいて画像を構成する磁気共
鳴撮影装置であって、前記スライス勾配磁場により前記
対象のスピンをリフェーズする期間に一致する期間に前
半と後半で勾配の方向が反対になり勾配の絶対値が同一
なフローエンコード勾配磁場を前記リードアウト勾配磁
場の方向に印加し、前記リードアウト勾配磁場により前
記対象のスピンをディフェーズする期間に一致する期間
に前半と後半で勾配の方向が反対になり勾配の絶対値が
同一なフローエンコード勾配磁場を前記スライス勾配磁
場の方向に印加する勾配磁場印加手段、を具備すること
を特徴とする磁気共鳴撮影装置である。
勾配磁場を、前半と後半で勾配の方向が反対になり勾配
の絶対値が同一な勾配磁場とするとともに、スライス勾
配磁場によりスピンをリフェーズする期間に一致する期
間にリードアウト勾配磁場の方向に印加し、また、フロ
ーエンコード勾配磁場を、前半と後半で勾配の方向が反
対になり勾配の絶対値が同一な勾配磁場とするととも
に、リードアウト勾配磁場によりスピンをディフェーズ
する期間に一致する期間にスライス勾配磁場の方向に印
加するようにしたので、マックスウェル項を0にするこ
とができる。これによって、消え残り像を含まないフロ
ーイメージを得ることができる。
観点での発明は、勾配磁場印加手段は、前記スライス勾
配磁場により前記対象のスピンをリフェーズする期間に
一致する期間に、前半と後半で勾配の方向が反対になり
勾配の絶対値が同一なフローエンコード勾配磁場の前半
部分を前記フェーズエンコード勾配磁場の方向に印加
し、前記リードアウト勾配磁場により前記対象のスピン
をディフェーズする期間に一致する期間に、前半と後半
で勾配の方向が反対になり勾配の絶対値が同一なフロー
エンコード勾配磁場の後半部分を前記フェーズエンコー
ド勾配磁場の方向に印加する、ことを特徴とする(9)
ないし(11)のうちのいずれか1つに記載の磁気共鳴
撮影装置である。
(3)のうちのいずれか1つに加えて、スライス勾配磁
場によりスピンをリフェーズする期間に一致する期間
に、前半と後半で勾配の方向が反対になり勾配の絶対値
が同一なフローエンコード勾配磁場の前半部分をフェー
ズエンコード勾配磁場の方向に印加し、リードアウト勾
配磁場によりスピンをディフェーズする期間に一致する
期間に、前半と後半で勾配の方向が反対になり勾配の絶
対値が同一なフローエンコード勾配磁場の後半部分をフ
ェーズエンコード勾配磁場の方向に印加するようにした
ので、マックスウェル項を小さくすることができる。こ
れによって、消え残り像が目立たないフローイメージを
得ることができる。
施の形態を詳細に説明する。なお、本発明は実施の形態
に限定されるものではない。図1に磁気共鳴撮影装置の
ブロック(block)図を示す。本装置は本発明の実
施の形態の一例である。本装置の構成によって、本発明
の装置に関する実施の形態の一例が示される。本装置の
動作によって、本発明の方法に関する実施の形態の一例
が示される。
ステム100を有する。マグネットシステム100は主
磁場コイル(coil)部102、勾配コイル部106
およびRF(radio frequency)コイル
部108を有する。これら各コイル部は概ね円筒状の形
状を有し、互いに同軸的に配置されている。マグネット
システム100の概ね円柱状の内部空間(ボア:bor
e)に、撮影の対象300がクレードル(cradl
e)500に搭載されて図示しない搬送手段により搬入
および搬出される。
ム100の内部空間に静磁場を形成する。静磁場の方向
は概ね対象300の体軸の方向に平行である。すなわち
いわゆる水平磁場を形成する。主磁場コイル部102は
例えば超伝導コイルを用いて構成される。なお、超伝導
コイルに限らず常伝導コイル等を用いて構成しても良い
のはもちろんである。
持たせるための勾配磁場を生じる。発生する勾配磁場
は、スライス(slice)勾配磁場、フェーズエンコ
ード(phase encode)勾配磁場およびリー
ドアウト(read out)勾配磁場の3種である。
3種類の勾配磁場に対応して勾配コイル部106は図示
しない3系統の勾配コイルを有する。以下、勾配磁場を
単に勾配ともいう。
方向において静磁場強度にそれぞれ勾配を付与する。本
書では、この方向を勾配の方向という。後述するフロー
エンコード勾配磁場もこれら3つの方向あるいはいずれ
か2つまたは1つの方向に勾配を持つ磁場である。
00の体内のスピンを励起するための高周波磁場を形成
する。以下、高周波磁場を形成することをRF励起信号
の送信ともいう。RFコイル部108は、また、励起さ
れたスピンが生じる電磁波すなわち磁気共鳴信号を受信
する。
コイルおよび受信用のコイルを有する。送信用のコイル
および受信用のコイルは、同じコイルを兼用するかある
いはそれぞれ専用のコイルを用いる。
が接続されている。勾配駆動部130は勾配コイル部1
06に駆動信号を与えて勾配磁場を発生させる。勾配駆
動部130は、勾配コイル部106における3系統の勾
配コイルに対応して、図示しない3系統の駆動回路を有
する。勾配コイル部106および勾配駆動部130から
なる部分は、本発明における勾配磁場印加手段の実施の
形態の一例である。
が接続されている。RF駆動部140はRFコイル部1
08に駆動信号を与えてRF励起信号を送信し、対象3
00の体内のスピンを励起する。
0が接続されている。データ収集部150はRFコイル
部108が受信した受信信号を取り込み、それをビュー
データ(view data)として収集する。
びデータ収集部150には制御部160が接続されてい
る。制御部160は、勾配駆動部130ないしデータ収
集部150をそれぞれ制御して撮影を遂行する。
30、RF駆動部140、データ収集部150および制
御部160からなる部分は、本発明の磁気共鳴信号獲得
装置の実施の形態の一例である。本装置の構成によっ
て、本発明の装置に関する実施の形態の一例が示され
る。本装置の動作によって、本発明の方法に関する実施
の形態の一例が示される。
部170に接続されている。データ処理部170は、例
えばコンピュータ(computer)等を用いて構成
される。データ処理部170は図示しないメモリ(me
mory)を有する。メモリはデータ処理部170用の
プログラムおよび各種のデータを記憶している。本装置
の機能は、データ処理部170がメモリに記憶されたプ
ログラムを実行することによりを実現される。
0から取り込んだデータをメモリに記憶する。メモリ内
にはデータ空間が形成される。データ空間は2次元フ−
リエ(Fourier)空間を構成する。データ処理部
170は、これら2次元フ−リエ空間のデータを2次元
逆フ−リエ変換して対象300の画像を生成(再構成)
する。以下、2次元フ−リエ空間をkスペース(k−s
pace)ともいう。
されている。データ処理部170は制御部160の上位
にあってそれを統括する。データ処理部170には表示
部180および操作部190が接続されている。表示部
180は、グラフィックディスプレー(graphic
display)等で構成される。操作部190はポ
インティングデバイス(pointing devic
e)を備えたキーボード(keyboard)等で構成
される。
出力される再構成画像および各種の情報を表示する。操
作部190は、操作者によって操作され、各種の指令や
情報等をデータ処理部170に入力する。操作者は表示
部180および操作部190を通じてインタラクティブ
(interactive)に本装置を操作する。
ロック図を示す。本装置は本発明の実施の形態の一例で
ある。本装置の構成によって、本発明の装置に関する実
施の形態の一例が示される。本装置の動作によって、本
発明の方法に関する実施の形態の一例が示される。
方式を異にするマグネットシステム100’を有する。
マグネットシステム100’以外は図1に示した装置と
同様な構成になっており、同様な部分に同一の符号を付
して説明を省略する。
ネット部102’、勾配コイル部106’およびRFコ
イル部108’を有する。これら主磁場マグネット部1
02’および各コイル部は、いずれも空間を挟んで互い
に対向する1対のものからなる。また、いずれも概ね円
盤状の形状を有し中心軸を共有して配置されている。マ
グネットシステム100’の内部空間(ボア)に、対象
300がクレードル500に搭載されて図示しない搬送
手段により搬入および搬出される。
システム100’の内部空間に静磁場を形成する。静磁
場の方向は概ね対象300の体軸方向と直交する。すな
わちいわゆる垂直磁場を形成する。主磁場マグネット部
102’は例えば永久磁石等を用いて構成される。な
お、永久磁石に限らず超伝導電磁石あるいは常伝導電磁
石等を用いて構成しても良いのはもちろんである。
を持たせるための勾配磁場を生じる。発生する勾配磁場
は、スライス勾配磁場、リードアウト勾配磁場およびフ
ェーズエンコード勾配磁場の3種であり、これら3種類
の勾配磁場に対応して勾配コイル部106’は図示しな
い3系統の勾配コイルを有する。勾配コイル部106’
および勾配駆動部130からなる部分は、本発明におけ
る勾配磁場印加手段の実施の形態の一例である。
300の体内のスピンを励起するためのRF励起信号を
送信する。RFコイル部108’は、また、励起された
スピンが生じる磁気共鳴信号を受信する。RFコイル部
108’は図示しない送信用のコイルおよび受信用のコ
イルを有する。送信用のコイルおよび受信用のコイル
は、同じコイルを兼用するかあるいはそれぞれ専用のコ
イルを用いる。
130、RF駆動部140、データ収集部150および
制御部160からなる部分は、本発明の磁気共鳴信号獲
得装置の実施の形態の一例である。本装置の構成によっ
て、本発明の装置に関する実施の形態の一例が示され
る。本装置の動作によって、本発明の方法に関する実施
の形態の一例が示される。
ケンス(pulse sequence)の一例を示
す。このパルスシーケンスは、フェーズコントラスト法
に基づくパルスシーケンスである。同図において、横軸
は時間であり縦軸は信号強度である。同図では、便宜的
に、パルスシーケンスを横軸に沿って5つの区間T1〜
T5に区切ってある。
り、α°パルスすなわちRF励起信号とグラディエント
エコーのシーケンスを示す。(2)、(3)および
(4)は、それぞれ、スライス勾配Gs、フェーズエン
コード勾配Gpおよびリードアウト勾配Grのシーケン
スである。
1にスライス選択用の勾配を生じるための信号波形を有
し、区間T2にスピンの位相をリフェーズ(repha
se)する勾配を生じるための信号波形を有する。信号
波形は例えば台形波である。
区間T4に、フローエンコード勾配を生じるための信号
波形を有する。信号波形としては例えば区間の積分値が
0となる三角波等が用いられる。なお、信号波形は三角
波に限るものではなく、区間の積分値が0となるもので
あれば鋸歯状波、矩形波、台形波、正弦波等適宜の波形
として良い。
り、区間の前半と後半で勾配の方向が反対になり勾配の
絶対値が同一なフローエンコード勾配を形成することが
できる。
ことにより、スライス勾配Gsの方向に沿って移動する
スピンでは、位置の変化に伴って、勾配印加期間の前半
と後半で強度の異なる磁場が互いに逆に作用するため元
の位相からの変化が生じる。すなわちスピンのフローエ
ンコードが行われる。このフローエンコードは、スピン
の移動量のスライス勾配方向の成分に対するフローエン
コードとなる。
は、区間T3にスピンのフェーズエンコードを行う勾配
を生じるための信号波形を有する。信号波形は例えば台
形波である。台形波の振幅は周期的に変更される。振幅
の変化を破線によって示す。
は、また、区間T2およびT4にフローエンコード勾配
を生じるための信号波形を有する。区間T2の信号波形
は区間T2およびT4を合わせての積分値が0となる三
角波の前半部分であり、区間T4の信号波形はその後半
部分である。この波形も三角波に限らないことはいうま
でもない。
ーズエンコード勾配Gpの方向に沿って移動するスピン
では、位置の変化に伴い勾配印加期間の前半と後半で強
度の異なる磁場が互いに逆に作用するため元の位相から
の変化が生じ、フローエンコードが行われる。このフロ
ーエンコードは、スピンの移動量のフェーズエンコード
勾配方向の成分に対するフローエンコードとなる。
間T4にスピンをディフェーズする勾配を生じるための
波形を有し、区間T5にスピンをリフェーズし次いでデ
ィフェーズしてグラディエントエコー(gradien
t echo)を生じさせる勾配を生じるための信号波
形を有する。信号波形は例えば台形波である。
た、区間T2にフローエンコード勾配を生じるための信
号波形を有する。信号波形としては例えば区間の積分値
が0となる三角波等が用いられる。この波形も三角波に
限らないことはもちろんである。
ドアウト勾配Grの方向に沿って移動するスピンでは、
位置の変化に伴って、勾配印加期間の前半と後半で強度
の異なる磁場が互いに逆に作用するため元の位相からの
変化が生じ、フローエンコードが行われる。このフロー
エンコードは、スピンの移動量のリードアウト勾配方向
の成分に対するフローエンコードとなる。
鳴撮影は次のようにして行われる。先ず、区間T1でス
ライス勾配Gsを印加し、その印加期間中にα°パルス
を印加してスピンを選択励起し、スピンのフリップアン
グル(flip angle)をα°とする。α°は9
0°以下である。
スピンのリフェーズを行う。この区間では、フェーズエ
ンコード勾配Gpのシーケンスに付加したフローエンコ
ード勾配の前半部分により、フェーズエンコード勾配方
向のスピンの移動に対するフローエンコードの前半分を
行う。また、リードアウト勾配Grのシーケンスに付加
したフローエンコード勾配により、リードアウト勾配方
向のスピンの移動に対するフローエンコードを行う。
Gpによるスピンのフェーズエンコードを行う。次に、
区間T4で、リードアウト勾配Grによるスピンディフ
ェーズを行う。このとき、フェーズエンコード勾配Gp
のシーケンスに付加したフローエンコード勾配の後半部
分により、フェーズエンコード勾配方向のスピンの移動
に対するフローエンコードの後半分を行う。また、スラ
イス勾配Gsのシーケンスに付加したフローエンコード
勾配により、スライス勾配方向のスピンの移動に対する
フローエンコードを行う。
によるスピンのリフェーズとそれに引き続くディフェー
ズを行ってグラディエントエコーを発生させる。グラデ
ィエントエコーの信号強度は、α°励起からエコータイ
ム(echo time)TE後の時点で最大となる。
グラディエントエコーはデータ収集部150によりビュ
ーデータとして収集される。
ition time)で繰り返される。図4に、次の
周期におけるパルスシーケンスを示す。同図のパルスシ
ーケンスは、リードアウト勾配Grのシーケンスに付加
した、区間T2のフローエンコード勾配の信号波形以外
は、図3に示したものと同じである。フェーズエンコー
ド勾配Gpの振幅も図3と同じである。
した区間T2のフローエンコード勾配の信号波形は、図
3に示したものとは位相が逆になっている。これによっ
て、リードアウト勾配の方向の移動成分を持つスピン
に、図3の場合とは逆な方向への位相変化が生じる。す
なわち、いわば逆極性のフローエンコードが行われる。
グラディエントエコーがビューデータとして収集され
る。フェーズエンコード勾配Gpを同じにしていること
により同一のフェーズエンコードが行われるので、この
データは図3の場合と同一ビューのデータとなる。ただ
し、リードアウト勾配方向のフローに対するフローエン
コードは逆極性である。
スを示す。同図のパルスシーケンスは、フェーズエンコ
ード勾配Gpのシーケンスに付加した、区間T2,T4
のフローエンコード勾配の信号波形以外は、図3に示し
たものと同じである。フェーズエンコード勾配Gpの振
幅も図3と同じである。
に付加した区間T2,T4のフローエンコード勾配の信
号波形は、図3に示したものとは位相が逆になってい
る。これによって、フェーズエンコード勾配の方向の移
動成分を持つスピンに、図3の場合とは逆極性のフロー
エンコードが行われる。
グラディエントエコーがビューデータとして収集され
る。フェーズエンコード勾配Gpを同じにしていること
によりこのデータは図3の場合と同一ビューのデータと
なる。ただし、フェーズエンコード勾配方向のフローに
対するフローエンコードは逆極性である。
スを示す。同図のパルスシーケンスは、スライス勾配G
sのシーケンスに付加した、区間T4のフローエンコー
ド勾配の信号波形以外は、図3に示したものと同じであ
る。フェーズエンコード勾配Gpの振幅も図3と同じで
ある。
区間T4のフローエンコード勾配の信号波形は、図3に
示したものとは位相が逆になっている。これによって、
スライス勾配の方向の移動成分を持つスピンに、図3の
場合とは逆極性のフローエンコードが行われる。
グラディエントエコーがビューデータとして収集され
る。フェーズエンコード勾配Gpを同じにしていること
によりこのデータは図3の場合と同一ビューのデータと
なる。ただし、スライス勾配方向のフローに対するフロ
ーエンコードは逆極性である。
方向におけるスピンの移動に対し、正逆両極性のフロー
エンコードがそれぞれ行われる。各図のパルスシーケン
スと各勾配方向におけるフローエンコード極性との関係
を図7に示す。同図において+は正極性、−は負極性を
表す。
ーエンコード勾配はフローエンコード勾配の対をなす。
すなわち、図3においてリードアウト勾配Grのシーケ
ンスに付加した区間T2のフローエンコード勾配と、図
4においてリードアウト勾配Grのシーケンスに付加し
た区間T2のフローエンコード勾配は1つの対をなす。
配Gpのシーケンスに付加した区間T2,T4のフロー
エンコード勾配と、図5においてフェーズエンコード勾
配Gpのシーケンスに付加した区間T2,T4のフロー
エンコード勾配は他の対をなす。
ーケンスに付加した区間T4のフローエンコード勾配
と、図6においてスライス勾配Gsのシーケンスに付加
した区間T4のフローエンコード勾配はさらに他の対を
なす。
ケンスで得たグラディエントエコーと、図4のパルスシ
ーケンスで得たグラディエントエコーとの差を求める。
差を求めることにより、互いに逆なフローエンコードが
行われた信号、すなわち、リードアウト勾配方向の移動
成分を有するスピンに由来する信号だけが残り、他はう
ち消される。これによって、リードアウト勾配方向の移
動成分を有するスピンに関する1ビュー分の磁気共鳴信
号が得られる。
スシーケンスで得たグラディエントエコーと、図5のパ
ルスシーケンスで得たグラディエントエコーとの差を求
める。差を求めることにより、互いに逆なフローエンコ
ードが行われた信号、すなわち、フェーズエンコード勾
配方向の移動成分を有するスピンに由来する信号だけが
残り、他はうち消される。これによって、フェーズエン
コード勾配方向の移動成分を有するスピンに関する1ビ
ュー分の磁気共鳴信号が得られる。
ルスシーケンスで得たグラディエントエコーと、図6の
パルスシーケンスで得たグラディエントエコーとの差を
求める。差を求めることにより、互いに逆なフローエン
コードが行われた信号、すなわち、スライス勾配方向の
移動成分を有するスピンに由来する信号だけが残り、他
はうち消される。これによって、スライス勾配方向の移
動成分を有するスピンに関する1ビュー分の磁気共鳴信
号が得られる。
エントエコーにも、フローエンコード勾配によって、マ
ックスウェル項に基づく位相変化が生じる。フローエン
コード勾配の対の一方と他方によってそれぞれ位相変化
が生じる。これら位相変化のの差分は、マックスウェル
項を含む次式で与えられる。
3次元直角座標系の座標である。静磁場の方向をz方向
とする。座標の原点は静磁場空間の中心すなわちマグネ
ットセンタ(magnet center)にとる。
あり、それぞれ次式で与えられる。
ローエンコード勾配の対の一方および他方をそれぞれを
意味する。したがって、添え字fe1が付されたGx
(t),Gy(t),Gz(t)は、それぞれ、x方
向、y方向、z方向のフローエンコード勾配対の一方を
表し、添え字fe2が付されたGx(t),Gy
(t),Gz(t)は、それぞれ、x方向、y方向、z
方向のフローエンコード勾配対の他方を表す。
1回目のフローエンコード勾配ともいい、フローエンコ
ード勾配の対の他方を2回目のフローエンコード勾配と
もいう。
とし、フェーズエンコード勾配Gpの方向をy方向と
し、リードアウト勾配Grの方向をxとすると、Gz
(t),Gy(t),Gx(t)は、それぞれ、Gs,
Gp,Grに相当する。
限るものではなく、x,y,z方向のうちのいずれか1
つの方向として良い。また、フェーズエンコード勾配G
pの方向は残り2つの方向のいずれか一方として良く、
リードアウト勾配Grの方向は残り1つの方向として良
い。
z方向に対して傾けて、いわゆるオブリーク(obli
que)な勾配としても良い。その場合、Gz(t),
Gy(t),Gx(t)は、Gs,Gp,Grのベクト
ル(vector)合成で表される。以下、Gz
(t),Gy(t),Gx(t)をそれぞれ、Gs,G
p,Grに対応させた例で説明するが、それ以外の場合
も同様になる。
うに変化するとき、係数A,B,C,Dは、次に述べる
ように0または小さな値になる。これによって、(1)
式の値は小さなものとなる。
式の{ }内の左半分の項は1回目のフローエンコード
におけるx方向の勾配Gx(t)とy方向の勾配Gy
(t)の2乗和を表す。1回目のフローエンコードは、
図3に示したパルスシーケンスによって行われる。した
がって、Gx(t)の2乗は区間T2のGrの三角波信
号を2乗したものに相当し、Gy(t)の2乗は区間T
2,T4のGpの三角波信号を2乗したものに相当す
る。
ローエンコードにおけるx方向の勾配Gx(t)とy方
向の勾配Gy(t)の2乗和を表す。2回目のフローエ
ンコードは図4および図5に示したパルスシーケンスに
よってそれぞれ行われる。したがって、Gx(t)の2
乗は図4における区間T2のGrの三角波信号を2乗し
たものに相当し、Gy(t)の2乗は図5の区間T2,
T4のGpの三角波信号をそれぞれ2乗したものに相当
する。
だけであるから、2乗することにより両者は同じにな
る。このため{ }内の左半分と右半分の差は0となる
から、係数Aは0である。
式の{ }内の左半分の項は1回目のフローエンコード
におけるz方向の勾配Gz(t)2乗を表す。1回目の
フローエンコードは、図3に示したパルスシーケンスに
よって行われるから、Gz(t)の2乗は区間T4のG
sの三角波信号を2乗したものに相当する。
ローエンコードにおけるz方向の勾配Gz(t)2乗を
表す。2回目のフローエンコードは図6に示したパルス
シーケンスによって行われるから、Gz(t)の2乗は
図6における区間T4のGsの三角波信号を2乗したも
のに相当する。
だけであるから、2乗することにより両者は同じにな
る。このため{ }内の左半分と右半分の差は0となり
係数Bは0である。
式の{ }内の左半分の項は1回目のフローエンコード
におけるx方向の勾配Gx(t)とz方向の勾配Gz
(t)の積を表す。1回目のフローエンコードは、図3
に示したパルスシーケンスによって行われるから、Gx
(t)とGz(t)の積は、区間T2の、Gsの台形波
信号とGrの三角波信号を乗算したもの、および、区間
T4の、Gsの三角波信号とGrの台形波信号を乗算し
たものに相当する。
ローエンコードにおけるx方向の勾配Gx(t)とz方
向の勾配Gz(t)の積を表す。2回目のフローエンコ
ードは、図4および図6に示したパルスシーケンスによ
ってそれぞれ行われるから、Gx(t)とGz(t)の
積は、図4において、区間T2の、Gsの台形波信号と
Grの三角波信号を乗算したもの、および、区間T4
の、Gsの三角波信号とGrの台形波信号を乗算したも
のに相当する。また、図6において、区間T2の、Gs
の台形波信号とGrの三角波信号を乗算したもの、およ
び、区間T4の、Gsの三角波信号とGrの台形波信号
を乗算したものに相当する。
信号で与えられるから、台形波信号で与えられるGsと
の積は、区間T2の平均値が0となる。また、Gsは区
間T4の平均値が0となる三角波信号で与えられるか
ら、台形波信号で与えられるGrとの積は、区間T4の
平均値が0となる。これは1回目も2回目も同じであ
る。したがって、{ }の値の積分で与えられる係数C
は0である。
式の{ }内の左半分の項は1回目のフローエンコード
におけるy方向の勾配Gy(t)とz方向の勾配Gz
(t)の積を表す。1回目のフローエンコードは、図3
に示したパルスシーケンスによって行われるから、Gy
(t)とGz(t)の積は、区間T2の、Gpの三角波
信号の前半部分とGsの台形波信号を乗算したもの、お
よび、区間T4の、Gpの三角波信号の後半部分とGs
の三角波信号を乗算したものに相当する。
ローエンコードにおけるy方向の勾配Gy(t)とz方
向の勾配Gz(t)の積を表す。2回目のフローエンコ
ードは、図5および図6に示したパルスシーケンスによ
ってそれぞれ行われるから、Gy(t)とGz(t)の
積は、図5において、区間T2の、Gpの三角波信号の
前半部分とGsの台形波信号を乗算したもの、および、
区間T4の、Gpの三角波信号の後半部分とGsの三角
波信号を乗算したものに相当する。また、図6におい
て、区間T2の、Gpの三角波信号の前半部分とGsの
台形波信号を乗算したもの、および、区間T4の、Gp
の三角波信号の後半部分とGsの三角波信号を乗算した
ものに相当する。
信号で与えられるから、三角波信号の半分で与えられる
Gpとの積は、区間T4の平均値が0となる。これは1
回目も2回目も同じである。したがって、積分により0
となるから係数Dには影響しない。
分であるGpは1回目と2回目で符号が反対になるか
ら、台形波であるGsとの積の符号も1回目と2回目で
反対となるので{ }内の値は0にならず、このため係
数Dも0にはならない。
半に分け2区間にわたって印加しているので、他の方向
と同じフローエンコード量を実現するのに信号強度は半
分で良い。このため、係数Dの値は小さなものとなる。
うち3つが0で、残りの1つは値が小さくなることによ
り、(1)式で与えられる位相は小さな値を持つ。この
値が小さいということは、静止部分からのグラディエン
トエコーの位相変化がフローエンコードの1回目と2回
目でほぼ同一であることを意味するので、差を求めるこ
とにより実質的にうち消すことができる。すなわち、消
え残りの原因となる信号を実質的に取り除くことができ
る。
セット(set)とし、フェーズエンコード勾配Gpを
順次変更しながら上記と同様なデータ収集を例えば64
〜512回行う。これによって、kスペースを埋める6
4〜512ビューのビューデータが3組得られる。
タに基づいてそれぞれ画像を再構成し3つの断層像を得
る。これらの断層像はそれぞれ互いに垂直な3方向にお
けるスピンのフローの成分を示すものとなる。データ処
理部170は、3つの画像を同一画素ごとに画素値の2
乗和の開平を求め、その値を画素値とする画像を構成す
る。この画像は、スライス面内におけるスピンのフロー
を、方向の如何に関わらず平等に表すフローイメージと
なる。
において行う変わりに、いずれか2方向において行うよ
うにしても良い。すなわち、図8に示すパルスシーケン
スのように、フローエンコードをリードアウト勾配Gr
の方向およびフェーズエンコード勾配Gpの方向におい
て行う。図8のパルスシーケンスは、図3のパルスシー
ケンスからGsによるフローエンコードを除いたものに
相当する。
と、Gr方向の2回目のフローエンコードは図9に示す
パルスシーケンスによって行う。図9のパルスシーケン
スは、図4のパルスシーケンスからGsによるフローエ
ンコードを除いたものに相当する。
ンコードは図10に示すパルスシーケンスによって行
う。図10のパルスシーケンスは、図5のパルスシーケ
ンスからGsによるフローエンコードを除いたものに相
当する。
ントエコーと図9のパルスシーケンスで得たグラディエ
ントエコーの差を求めることより、Gr方向のフローを
表す磁気共鳴信号を得ることができる。
ントエコーと図10のパルスシーケンスで得たグラディ
エントエコーの差を求めることより、Gp方向のフロー
を表す磁気共鳴信号を得ることができる。
ンスを1組としてフェーズエンコード量の異なる64〜
512ビューのビューデータ群を2群収集し、それらビ
ューデー群からそれぞれ画像を再構成し、両画像の画素
値の2乗和の開平値を用いて、Gr方向とGp方向を含
む2次元空間でのフローを表す画像を構成する。
フローを表す画像を得る場合は、図11、図12、図1
3に示すようなパルスシーケンスを1組として用いる。
図11のパルスシーケンスは図3のパルスシーケンスか
らGr方向のフローエンコードを除いたものに相当す
る。これは1回目のフローエンコードのパルスシーケン
スである。図12のパルスシーケンスは図5のパルスシ
ーケンスからGr方向のフローエンコードを除いたもの
に相当する。これはGp方向の2回目のフローエンコー
ドのパルスシーケンスである。図13のパルスシーケン
スは図6のパルスシーケンスからGr方向のフローエン
コードを除いたものに相当する。これはGs方向の2回
目のフローエンコードのパルスシーケンスである。
フローを表す画像を得る場合は、図14、図15、図1
6に示すようなパルスシーケンスを1組として用いる。
図14のパルスシーケンスは図3のパルスシーケンスか
らGp方向のフローエンコードを除いたものに相当す
る。これは1回目のフローエンコードのパルスシーケン
スである。図15のパルスシーケンスは図4のパルスシ
ーケンスからGp方向のフローエンコードを除いたもの
に相当する。これはGr方向の2回目のフローエンコー
ドのパルスシーケンスである。図16のパルスシーケン
スは図6のパルスシーケンスからGp方向のフローエン
コードを除いたものに相当する。これはGs方向の2回
目のフローエンコードのパルスシーケンスである。
は、フローエンコードをGr、Gp、Gsのいずれか1
つ方向において行う。すなわち、図17に示すパルスシ
ーケンスのように、フローエンコードをリードアウト勾
配Grの方向のみにおいて行う。図17のパルスシーケ
ンスは、図8のパルスシーケンスからGpによるフロー
エンコードを除いたものに相当する。
と、Gr方向の2回目のフローエンコードは図18に示
すパルスシーケンスによって行う。図18のパルスシー
ケンスは、図9のパルスシーケンスからGpによるフロ
ーエンコードを除いたものに相当する。
エントエコーと図18のパルスシーケンスで得たグラデ
ィエントエコーの差を求めることより、Gr方向のフロ
ーを表す磁気共鳴信号を得ることができる。
を1組としてフェーズエンコード量の異なる64〜51
2ビューのビューデータを収集し、それに基づいて画像
を再構成しGr方向のフローを表す画像を得る。
は、図19、図20に示すようなパルスシーケンスを1
組として用いる。図19のパルスシーケンスは図8のパ
ルスシーケンスからGr方向のフローエンコードを除い
たものに相当する。これは1回目のフローエンコードの
パルスシーケンスである。図20のパルスシーケンスは
図10のパルスシーケンスからGr方向のフローエンコ
ードを除いたものに相当する。これは2回目のフローエ
ンコードのパルスシーケンスである。
は、図21、図22に示すようなパルスシーケンスを1
組として用いる。図21のパルスシーケンスは図11の
パルスシーケンスからGp方向のフローエンコードを除
いたものに相当する。これは1回目のフローエンコード
のパルスシーケンスである。図22のパルスシーケンス
は図13のパルスシーケンスからGp方向のフローエン
コードを除いたものに相当する。2回目のフローエンコ
ードのパルスシーケンスである。
ンコードにおいても3次元の場合と同様に静止部分から
のグラディエントエコーがうち消されるので、フローイ
メージは消え残り像を含まないものとなる。
れば、マックスウェル項が小さい磁気共鳴信号を獲得す
る磁気共鳴信号獲得方法および装置、並びに、そのよう
な磁気共鳴信号獲得装置を備えた磁気共鳴撮影装置を実
現することができる。
である。
である。
シーケンスの一例を示す図である。
シーケンスの一例を示す図である。
シーケンスの一例を示す図である。
シーケンスの一例を示す図である。
るフローエンコードの一例を示す図である。
シーケンスの一例を示す図である。
シーケンスの一例を示す図である。
スシーケンスの一例を示す図である。
スシーケンスの一例を示す図である。
スシーケンスの一例を示す図である。
スシーケンスの一例を示す図である。
スシーケンスの一例を示す図である。
スシーケンスの一例を示す図である。
スシーケンスの一例を示す図である。
スシーケンスの一例を示す図である。
スシーケンスの一例を示す図である。
スシーケンスの一例を示す図である。
スシーケンスの一例を示す図である。
スシーケンスの一例を示す図である。
スシーケンスの一例を示す図である。
Claims (12)
- 【請求項1】 静磁場、高周波磁場、スライス勾配磁
場、フェーズエンコード勾配磁場、リードアウト勾配磁
場およびフローエンコード勾配磁場を用いてフェーズコ
ントラスト法により対象から磁気共鳴信号を獲得するに
当たり、 前記スライス勾配磁場により前記対象のスピンをリフェ
ーズする期間に一致する期間に前半と後半で勾配の方向
が反対になり勾配の絶対値が同一なフローエンコード勾
配磁場を前記リードアウト勾配磁場の方向に印加する、
ことを特徴とする磁気共鳴信号獲得方法。 - 【請求項2】 静磁場、高周波磁場、スライス勾配磁
場、フェーズエンコード勾配磁場、リードアウト勾配磁
場およびフローエンコード勾配磁場を用いてフェーズコ
ントラスト法により対象から磁気共鳴信号を獲得するに
当たり、 前記リードアウト勾配磁場により前記対象のスピンをデ
ィフェーズする期間に一致する期間に前半と後半で勾配
の方向が反対になり勾配の絶対値が同一なフローエンコ
ード勾配磁場を前記スライス勾配磁場の方向に印加す
る、ことを特徴とする磁気共鳴信号獲得方法。 - 【請求項3】 静磁場、高周波磁場、スライス勾配磁
場、フェーズエンコード勾配磁場、リードアウト勾配磁
場およびフローエンコード勾配磁場を用いてフェーズコ
ントラスト法により対象から磁気共鳴信号を獲得するに
当たり、 前記スライス勾配磁場により前記対象のスピンをリフェ
ーズする期間に一致する期間に前半と後半で勾配の方向
が反対になり勾配の絶対値が同一なフローエンコード勾
配磁場を前記リードアウト勾配磁場の方向に印加し、 前記リードアウト勾配磁場により前記対象のスピンをデ
ィフェーズする期間に一致する期間に前半と後半で勾配
の方向が反対になり勾配の絶対値が同一なフローエンコ
ード勾配磁場を前記スライス勾配磁場の方向に印加す
る、ことを特徴とする磁気共鳴信号獲得方法。 - 【請求項4】 前記スライス勾配磁場により前記対象の
スピンをリフェーズする期間に一致する期間に、前半と
後半で勾配の方向が反対になり勾配の絶対値が同一なフ
ローエンコード勾配磁場の前半部分を前記フェーズエン
コード勾配磁場の方向に印加し、 前記リードアウト勾配磁場により前記対象のスピンをデ
ィフェーズする期間に一致する期間に、前半と後半で勾
配の方向が反対になり勾配の絶対値が同一なフローエン
コード勾配磁場の後半部分を前記フェーズエンコード勾
配磁場の方向に印加する、ことを特徴とする請求項1な
いし請求項3のうちのいずれか1つに記載の磁気共鳴信
号獲得方法。 - 【請求項5】 静磁場、高周波磁場、スライス勾配磁
場、フェーズエンコード勾配磁場、リードアウト勾配磁
場およびフローエンコード勾配磁場を用いてフェーズコ
ントラスト法により対象から磁気共鳴信号を獲得する磁
気共鳴信号獲得装置であって、 前記スライス勾配磁場により前記対象のスピンをリフェ
ーズする期間に一致する期間に前半と後半で勾配の方向
が反対になり勾配の絶対値が同一なフローエンコード勾
配磁場を前記リードアウト勾配磁場の方向に印加する勾
配磁場印加手段、を具備することを特徴とする磁気共鳴
信号獲得装置。 - 【請求項6】 静磁場、高周波磁場、スライス勾配磁
場、フェーズエンコード勾配磁場、リードアウト勾配磁
場およびフローエンコード勾配磁場を用いてフェーズコ
ントラスト法により対象から磁気共鳴信号を獲得する磁
気共鳴信号獲得装置であって、 前記リードアウト勾配磁場により前記対象のスピンをデ
ィフェーズする期間に一致する期間に前半と後半で勾配
の方向が反対になり勾配の絶対値が同一なフローエンコ
ード勾配磁場を前記スライス勾配磁場の方向に印加する
勾配磁場印加手段、を具備することを特徴とする磁気共
鳴信号獲得装置。 - 【請求項7】 静磁場、高周波磁場、スライス勾配磁
場、フェーズエンコード勾配磁場、リードアウト勾配磁
場およびフローエンコード勾配磁場を用いてフェーズコ
ントラスト法により対象から磁気共鳴信号を獲得する磁
気共鳴信号獲得装置であって、 前記スライス勾配磁場により前記対象のスピンをリフェ
ーズする期間に一致する期間に前半と後半で勾配の方向
が反対になり勾配の絶対値が同一なフローエンコード勾
配磁場を前記リードアウト勾配磁場の方向に印加し、前
記リードアウト勾配磁場により前記対象のスピンをディ
フェーズする期間に一致する期間に前半と後半で勾配の
方向が反対になり勾配の絶対値が同一なフローエンコー
ド勾配磁場を前記スライス勾配磁場の方向に印加する勾
配磁場印加手段、を具備することを特徴とする磁気共鳴
信号獲得装置。 - 【請求項8】 勾配磁場印加手段は、 前記スライス勾配磁場により前記対象のスピンをリフェ
ーズする期間に一致する期間に、前半と後半で勾配の方
向が反対になり勾配の絶対値が同一なフローエンコード
勾配磁場の前半部分を前記フェーズエンコード勾配磁場
の方向に印加し、前記リードアウト勾配磁場により前記
対象のスピンをディフェーズする期間に一致する期間
に、前半と後半で勾配の方向が反対になり勾配の絶対値
が同一なフローエンコード勾配磁場の後半部分を前記フ
ェーズエンコード勾配磁場の方向に印加する、ことを特
徴とする請求項5ないし請求項7のうちのいずれか1つ
に記載の磁気共鳴信号獲得装置。 - 【請求項9】 静磁場、高周波磁場、スライス勾配磁
場、フェーズエンコード勾配磁場、リードアウト勾配磁
場およびフローエンコード勾配磁場を用いてフェーズコ
ントラスト法により対象から磁気共鳴信号を獲得し前記
獲得した磁気共鳴信号に基づいて画像を構成する磁気共
鳴撮影装置であって、 前記スライス勾配磁場により前記対象のスピンをリフェ
ーズする期間に一致する期間に前半と後半で勾配の方向
が反対になり勾配の絶対値が同一なフローエンコード勾
配磁場を前記リードアウト勾配磁場の方向に印加する勾
配磁場印加手段、を具備することを特徴とする磁気共鳴
撮影装置。 - 【請求項10】 静磁場、高周波磁場、スライス勾配磁
場、フェーズエンコード勾配磁場、リードアウト勾配磁
場およびフローエンコード勾配磁場を用いてフェーズコ
ントラスト法により対象から磁気共鳴信号を獲得し前記
獲得した磁気共鳴信号に基づいて画像を構成する磁気共
鳴撮影装置であって、 前記リードアウト勾配磁場により前記対象のスピンをデ
ィフェーズする期間に一致する期間に前半と後半で勾配
の方向が反対になり勾配の絶対値が同一なフローエンコ
ード勾配磁場を前記スライス勾配磁場の方向に印加する
勾配磁場印加手段、を具備することを特徴とする磁気共
鳴撮影装置。 - 【請求項11】 静磁場、高周波磁場、スライス勾配磁
場、フェーズエンコード勾配磁場、リードアウト勾配磁
場およびフローエンコード勾配磁場を用いてフェーズコ
ントラスト法により対象から磁気共鳴信号を獲得し前記
獲得した磁気共鳴信号に基づいて画像を構成する磁気共
鳴撮影装置であって、 前記スライス勾配磁場により前記対象のスピンをリフェ
ーズする期間に一致する期間に前半と後半で勾配の方向
が反対になり勾配の絶対値が同一な前記フローエンコー
ド勾配磁場をリードアウト勾配磁場の方向に印加し、前
記リードアウト勾配磁場により前記対象のスピンをディ
フェーズする期間に一致する期間に前半と後半で勾配の
方向が反対になり勾配の絶対値が同一なフローエンコー
ド勾配磁場を前記スライス勾配磁場の方向に印加する勾
配磁場印加手段、を具備することを特徴とする磁気共鳴
撮影装置。 - 【請求項12】 勾配磁場印加手段は、 前記スライス勾配磁場により前記対象のスピンをリフェ
ーズする期間に一致する期間に、前半と後半で勾配の方
向が反対になり勾配の絶対値が同一なフローエンコード
勾配磁場の前半部分を前記フェーズエンコード勾配磁場
の方向に印加し、前記リードアウト勾配磁場により前記
対象のスピンをディフェーズする期間に一致する期間
に、前半と後半で勾配の方向が反対になり勾配の絶対値
が同一なフローエンコード勾配磁場の後半部分を前記フ
ェーズエンコード勾配磁場の方向に印加する、ことを特
徴とする請求項9ないし請求項11のうちのいずれか1
つに記載の磁気共鳴撮影装置。
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