JP2002165457A - 電力変換器の制御装置 - Google Patents

電力変換器の制御装置

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JP2002165457A JP2000357499A JP2000357499A JP2002165457A JP 2002165457 A JP2002165457 A JP 2002165457A JP 2000357499 A JP2000357499 A JP 2000357499A JP 2000357499 A JP2000357499 A JP 2000357499A JP 2002165457 A JP2002165457 A JP 2002165457A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 瞬停時及び復電時の電源電流、直流電圧の変
動を極小化し、瞬停状態でも変換器の運転を継続し、負
荷運転状態を保持し続けることにある。 【解決手段】 コンバータ1とインバータ2から構成さ
れ、コンバータの直流電圧指令値と直流出力電圧検出値
との偏差からコンバータの有効電流指令値を出力する直
流電圧制御手段15と、この有効電流指令値を電源電圧
の有効分に逆比例する値に変化させた指令値を出力する
有効電流補償手段70と、電源電圧の有効分に基づいて
電源電圧変動分を補償する有効電圧分を出力する電源電
圧変動補償手段50と、変化させた指令値とコンバータ
に入力する電源電流の有効電流分との偏差からコンバー
タの有効分電圧指令を作成すると共に、この有効分電圧
指令に電源電圧変動分を補償する有効電圧分を加算する
電源電流有効分制御手段21を備え、この制御手段21
の出力するコンバータの有効分電圧指令に基づいてコン
バータを制御する。また、コンバータ運転継続判定手段
60を設け、コンバータゲート信号をデブロック/ブロ
ックする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電力変換器の制御
装置に係り、特に、受電側の商用電源が瞬間停電もしく
は瞬時電圧低下した場合の運転継続の技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の制御装置は、特開平6−2055
86公報に記載されている。この従来の技術では、直流
電圧検出値が予め与えられた第1のしきい値以下になっ
たことで直流電圧の低下を検出し、電源電圧の大きさが
予め与えられた第2のしきい値以下になったことで停電
を検出する。直流電圧低下と停電の両条件が成立した時
にコンバータのゲートをブロックする。また、復電時
は、電源電圧≧第2のしきい値の状態がある一定時間以
上継続した時に復電と判断する。また、直流電圧検出値
が予め与えられた第3のしきい値以上になったことで再
起動可能直流電圧状態を検出する。復電と再起動可能直
流電圧状態の両条件が成立した時にコンバータのゲート
をデブロックする。この従来例では、コンバータのゲー
トブロック及びデブロックを判断する第1と第3のしき
い値は、第1のしきい値>第3のしきい値とすることが
良いと述べられている。また、装置の許容する範囲で第
1のしきい値はできる限り大きく、第3のしきい値はで
きる限り小さくすると述べられている。また、この従来
例では、停電を判断する第2の手段として電源周波数を
検出し、所定の周波数より外れた場合に停電と判断し、
即座にゲートブロックする例、及び、停電を判断する第
3の手段として電源電圧と定格値より大きい予め与えら
れた第3のしきい値より大きくなると、停電と判断し、
即座にゲートブロックする例が述べられている。また、
コンバータのゲートをデブロックする際、直流電圧指令
値を直流電圧検出値あるいは予め与えられたゲートデブ
ロック時の直流電圧指令値に制限し、一定時間後に、通
常の直流電圧指令値に復帰させることにより、コンデン
サへの充電電流を抑制する手段が述べられている。ま
た、別の従来の制御装置として、特開2000−102
291公報に記載されている。停電が停電検出回路によ
って検出され、以下の停電時運転継続制御が始まる。直
流電圧検出値と目標直流電圧との偏差から速度補正回路
で速度補正信号が演算される。速度補正信号は、速度指
令に加算され、電動機を減速させるように周波数制御を
行い、直流回路に回生する電気エネルギー量を調整しな
がら直流回路電圧を目標電圧に保持するように、停電時
運転継続制御する。つまり、この従来例では、瞬停発生
時にインバータ側(負荷側)からエネルギーを回生し、瞬
停発生後のコンバータ側の運転継続を図ることを目的と
している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特開平6−2
05586公報に記載の技術の場合、瞬停検出かつ直流
電圧<第1のしきい値の条件でコンバータ及びインバー
タのゲートをブロックする。これは、一旦電力変換器の
機能を停止し、エネルギーのやり取りを行わないことで
直流電圧をできる限り低下させないようにし、復電時の
電圧、電流の変動が極小となることを期待するためであ
る。しかし、ゲートブロックされている間は、モータ側
はフリーラン状態になり、モータに負荷がかかっている
場合(そもそも電力変換器の目的は負荷を運転すること
であり、負荷運転状態が通常状態である。)は、モータ
の回転速度は大幅に低下する、という問題がある。ま
た、特開2000−102291公報に記載の技術の場
合、より積極的にモータからエネルギーを回生し、直流
電圧を一定になるように制御するものである。従って、
モータの回転速度はより速く低下することになる、とい
う問題がある。更に、この公報には、瞬停期間中のコン
バータの処理が明記されておらず、モータ側からの回生
エネルギーは、コンバータを介し電源に回生される可能
性があり、直流電圧を制御することはできない。次に、
特開平6−205586公報に記載の技術の場合、瞬停
検出かつ直流電圧<第1のしきい値の条件でコンバータ
及びインバータのゲートをブロックする。さらに、復電
検出(電源電圧≧第2のしきい値が一定状態継続)かつ直
流電圧>第3のしきい値の条件でコンバータのゲートを
デブロックする。第1と第3のしきい値は、第1のしき
い値>第3のしきい値とすること、また、装置の許容す
る範囲で第1のしきい値はできるだけ大きく、第3のし
きい値はできるだけ小さくすると述べられているが、具
体的な数値や計算方法の記述はない。また、コンバータ
ゲートデブロックとインバータゲートデブロックのタイ
ミング関係の詳細な記述がない。また、瞬停状態から復
電した時の問題点は、コンバータへの突入電流と、この
突入電流により直流電圧が跳ね上がることである。この
従来例では、復電状態が成立した時のインバータのゲー
トデブロックするタイミングや、瞬停状態時や、復電条
件が成立した時の直流電圧制御器、コンバータ側の電流
制御器の処理が明確でないが、インバータ側の負荷、電
源の復電の仕方などに再起動の状態が左右されるため、
直流電圧の変動が極めて小さい時以外には安定した復電
動作が期待できない。
【0004】本発明の課題は、上記の問題点に鑑み、瞬
停時及び復電時の電源電流、直流電圧の変動を極小化
し、瞬停状態でもコンバータ若しくはインバータの運転
を継続し、負荷運転状態を保持し続ける好適な電力変換
器の制御装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、コンバータの直流電圧指令値と直流出力電圧検出値
との偏差からコンバータの有効電流指令値を出力する直
流電圧制御手段と、前記有効電流指令値を電源電圧の有
効分に逆比例する値に変化させた指令値を出力する有効
電流補償手段と、電源電圧の有効分に基づいて電源電圧
変動分を補償する有効電圧分を出力する電源電圧変動補
償手段と、前記変化させた有効電流指令値と前記コンバ
ータに入力する電源電流の有効電流分との偏差からコン
バータの有効分電圧指令を作成すると共に、前記有効分
電圧指令に前記電源電圧変動分を補償する有効電圧分を
加算する電源電流有効分制御手段を備え、電源電流有効
分制御手段の出力するコンバータの有効分電圧指令に基
づいてコンバータを制御する。ここで、コンバータ運転
継続判定手段を設け、電源電圧の有効分と所定の第1の
しきい値を比較し、電源電圧の有効分が第1のしきい値
以上か以下かの状態を示す信号を出力し、この状態信号
によりコンバータゲート信号をデブロック/ブロックす
る。また、インバータ運転継続判定を設け、電源電圧の
有効分と所定の第2のしきい値を比較し、電源電圧の有
効分が第2のしきい値以上か以下かの状態を示す信号を
出力し、この状態信号によりインバータゲート信号をデ
ブロック/ブロックする。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
用いて説明する。図1は、本発明の一実施形態による電
力変換器の制御装置の構成を示す。図1において、1は
電圧形PWMコンバータ、2は電圧形PWMインバー
タ、3はコンバータ用変圧器であり、この変圧器3を介
して電圧形PWMコンバータ1は商用電源系統(以下、
電源と略称)9に接続される。4は電圧形PWMインバ
ータ2に接続された交流負荷であり、例えば誘導電導機
や同期電動機といった交流電動機である。5は直流平滑
用のコンデンサ、10は直流電圧検出器、11は電源9
よりコンバータ1へ流れこむ電流を検出する電源電流検
出器、12は電源9の電圧を検出する入力電圧検出器で
ある。
【0007】次に、コンバータ制御回路の構成を説明す
る。16は電源9の電圧に同期し、電源電圧位相θを出
力する周波数制御回路であり、入力は後述する電源電圧
座標変換器14の出力である無効電圧分Edである。1
4は電源電圧を電源電圧位相θに同期した回転座標系に
変換する電源電圧座標変換器であり、電源電圧検出器1
2より電源電圧検出値が周波数制御回路16より電源電
圧位相θが入力されて電源電圧を有効電圧分Eqと無効
電圧分Edとに変換する。17はコンバータ入力電流を
電源電圧に同期した回転座標系に変換する電源電流座標
変換器であり、電源電流検出器11より電源電流検出
値、周波数制御回路16より電源電圧位相θが入力され
て電源電流を有効電流分Iqと無効電流分Idとに変換
する。13は電圧形PWMコンバータ1の直流電圧指令
値を出力する直流電圧指令器、15はコンバータの直流
電圧指令値と直流電圧検出値との偏差からコンバータの
有効電流指令値を出力し、直流電圧を制御する直流電圧
制御器である。50は電源電圧の変動を補償する電源電
圧変動補償回路であり、入力は電源電流座標変換器17
の出力の電源電流有効電流分Iqと無効分Id及び電源
電圧座標変換器14の出力の電源電圧有効電圧分Eqで
ある。また、70は電源電圧変動により生じる電源電流
有効分Iqの不足を補償する有効電流補償回路であり、
入力は直流電圧制御器15の出力である有効電流指令と
電源電圧座標変換器14の出力の電源電圧有効電圧分E
qである。電源電圧変動補償回路50の出力と有効電流
補償回路70の出力と電源電流座標変換器17の出力で
ある電源電流有効分Iqは、電源電流有効分制御器21
に入力される。電源電流有効分制御器21は、有効電流
補償回路70の出力である直流電圧制御器15を補償し
た有効電流指令値と電源電流座標変換器17の出力であ
る電源電流有効分Iqとの偏差からコンバータの有効分
電圧指令を作成し、この有効分電圧指令に電源電圧変動
補償回路50が出力する電源電圧変動分を補償する電圧
を加算し、コンバータの有効分電圧指令を出力する。ま
た、電源電流座標変換器17の出力である無効電流分I
dと電源電流無効電流分指令器19の出力の無効電流指
令は電源電流無効分制御器22に入力され、電源電流無
効分制御器22からコンバータの無効分電圧指令が出力
される。電源電流有効分電流制御器21の出力と電源電
流無効分電流制御器22の出力と電源電圧位相θは座標
逆変換器23に入力され、電圧形PWMコンバータ1が
出力すべき実際の変調率指令に変換され、コンバータゲ
ート制御器24に入力されてゲートパルスとなって電圧
形PWMコンバータ1に送られる。以上説明した符号1
3〜24の構成要素によってコンバータ1の直流出力電
圧及び電源電流が制御される。60は瞬停発生時に直流
電圧制御器15と周波数制御回路16と電源電流有効分
電流制御器21と電源電流無効分電流制御器22とコン
バータゲート制御器24の制御の継続を判断するコンバ
ータ運転継続判定回路であり、入力は電源電流座標変換
器17の出力の電源電流有効電流分Eqである。
【0008】次に、インバータ制御装置の構成を説明す
る。32は交流電動機4の回転速度を検出する回転速度
検出器、33は電動機電流検出器、34は交流電動機4
の回転速度の指令値を出力する回転速度指令器、36は
電動機電流検出値と回転速度指令値と回転速度検出値と
から電動機4の速度を制御する速度制御器、38は速度
制御器36の出力と電動機電流検出器33の出力である
電動機電流検出値から電動機電流を制御する電動機電流
制御器である。電動機電流制御器38の出力は、電圧形
PWMインバータ2の実際の変調率指令となってインバ
ータゲート制御器39に入力されてゲートパルスとなっ
て電圧形PWMインバータ2に送られる。以上、符号3
2〜39の構成要素によって電圧形PWMインバータ2
の負荷である交流電動機4が制御される。
【0009】瞬停発生時の本実施形態における電力変換
器の動作について説明する。電源電圧位相に同期した回
転座標系のコンバータの回路方程式は、下式で与えられ
る。
【数1】 Vd=Ed+(R+pL)Id+ωLIq (1) Vq=Eq−ωLId+(R+pL)Id (2) ここで、Vd,q:コンバータ入力電圧の無効分及び有
効分(図1の電源電流無効分制御器22のコンバータの
無効分電圧指令及び電源電流有効分制御器21のコンバ
ータの有効分電圧指令に相当) Ed,q:電源電圧の無効分及び有効分 Id,q:電源電流の無効分及び有効分 R,L:トランスの抵抗及びインダクタンス成分 ω:電源角周波数 〔数1〕のうち電源電圧の無効分Ed及び有効分Eq
は、電源電流座標変換器14において下式により、3相
分の電源電圧検出値を電源電圧位相に同期した回転座標
系(いわゆるdq座標)に変換することで求められる。
【数2】 ここで、eu,ev,ew:3相分の電源電圧検出値 θ:電源電圧位相 この演算で得られたEd,Eqがそれぞれ電源電圧の無
効分及び有効分であり、電源電流座標変換器14の出力
となる。ここで、瞬停が発生した場合の電源電圧有効分
Eqの挙動について考えてみる。図2は、瞬停が発生し
た場合の電源電圧有効分Eqの挙動を示した図である。
瞬停が発生する前の電源電圧の波高値を100%とし、
瞬停が発生し波高値がα%になったとする。電源電圧有
効分Eqは瞬停発生前には電源電圧の波高値と同じ大き
さの直流量であり、瞬停発生後は、電源電圧の波高値に
比例し、その大きさが変化する。電源電圧有効分Eq
は、電源電圧変動補償回路50と有効電流補償回路70
とコンバータ運転継続判定回路60の入力となり、それ
ぞれ次のように働く。電源電圧変動補償回路50は、
〔数1〕の定常項に相当する下式を演算する。
【数3】 Vdc=Ed+ωLIq (1) Vqc=Eq−ωLId (2) ここで、Vdc,qc:電源電圧変動補償回路出力の無
効分及び有効分 上式において、〔数3〕(1)式右辺第1項のEdは通
常ゼロに制御されているため、式に反映しない場合もあ
る。〔数3〕(2)式右辺第1項のEqは、コンバータ
の交流側端子電圧の内、電源電圧の大きさに相当する部
分である。電源電圧変動補償回路50の出力の有効分V
qcは、電源電流有効分制御器21が作成するコンバー
タの有効分電圧指令に加算され、このコンバータの有効
分電圧指令を電源電圧の大きさに応じて補償する。瞬停
が発生した場合や復電した場合、電源電圧の変化に対し
てコンバータの交流側端子電圧はできるだけ早く反応す
る必要がある。電源電圧変動補償回路50は、電源電圧
の検出値をフィードフォワードの形で用いることによ
り、制御の遅れを極小化することができる。有効電流補
償回路70は、電源電圧の大きさが瞬停により減少した
分、有効電流Iqを増加させ、電源から入出力されるエ
ネルギーを一定に補償する回路である。ここでは、まず
直流電圧制御回路15のみでの問題点を考えてみる。直
流電圧制御回路15では、直流電圧検出値が直流電圧指
令に一致するようにフィードバック制御(主に比例積分
制御)により有効電流指令を演算する。しかし、フィー
ドバック制御であるため、応答に制限があり、瞬停時電
源電圧が急激に低下し、電源からの入力エネルギーが減
少すると、制御遅れにより直流電圧が低下する。有効電
流補償回路70では、下式により電源電圧低下分による
入出力エネルギーの変化分を有効電流Iqに転化して高
速に補償する。
【数4】Iqsc=Iqs×Eq0/Eq ここで、Iqsc:有効電流補償回路70の出力の有効
電流指令 Iqs:直流電圧制御回路15の出力の有効電流指令 Eq0:瞬停が発生していない状態での電源電圧有効分
(=100%) 〔数4〕により、電源電圧低下に反比例し、有効電流I
qを増加させ、電源電圧状態に拘らず電源からやり取り
するエネルギーを一定にできる。この補償は、フィード
フォワード制御の形で電源電圧低下分を有効電流Iqに
反映するため、制御遅れを極小化でき、直流電圧変動を
最小に制御できる。
【0010】コンバータ運転継続判定回路60は、電源
電圧有効分Eqの大きさから瞬停の状態を判断し、直流
電圧制御器15と周波数制御回路16と電源電流有効分
電流制御器21と電源電流無効分電流制御器22とコン
バータゲート制御器24の制御の状態(動作停止)を決
める回路である。コンバータ運転継続判定回路60は、
電源電流座標変換器14からの電源電圧有効分Eqが予
め与えられたしきい値Eq1以下になったことを判定
し、運転継続/停止信号を発生する手段を持つ。しきい
値Eq1は、本実施形態の場合、定格電源電圧の10%
程度の値とする。この値はコンバータを構成するスイッ
チング素子の特性によるコンバータ端子電圧の最小値の
制限や、コンバータ自身のロスを考慮した値であり、理
想的な変換器の場合はゼロに設定できる。
【0011】この判定値を用い、直流電圧制御器15で
は直流電圧制御演算を図3に示すように行う。図3は直
流電圧制御器内部の構成を示す。直流電圧制御器15
は、直流電圧指令値と直流電圧検出値の差ΔVdcを演
算する減算器160、切り換え回路161、比例係数K
pの比例回路162、積分係数Kiの積分回路163、
加算器164で構成する。コンバータ運転継続判定回路
60から与えられる運転継続/停止信号によって電源9
の正常時は切り換え回路161のスイッチをオンし、比
例回路162、積分回路163に入力が与えられ、制御
演算が行なわれる。一方、電源9の異常時はスイッチを
オフして入力を零にすることにより、比例演算出力をゼ
ロに、積分演算出力を前回値保持にし、制御演算動作を
停止させる。周波数制御回路16、電源電流有効分電流
制御器21、電源電流無効分電流制御器22も同様な回
路構成で制御演算動作を制御する。コンバータゲート制
御器24は、コンバータ運転継続判定回路60から与え
られる運転継続/停止信号によって即座にゲート信号を
デブロック/ブロックする。一方、インバータ側に関し
ては、この間も運転を継続し、制御の停止やゲートブロ
ック等は行わない。これは、連続圧延設備のように瞬停
時にも負荷側の運転状態を変えず、運転を継続すること
が必要であり、逆に負荷状態が維持できない場合には再
起動を必要としない用途に適している。
【0012】図4は、本発明の他の実施形態による電力
変換器の制御装置の構成を示す。図1の実施形態との相
違点のみ述べる。相違点は、瞬停発生時に速度制御器3
6と電動機電流制御器38とインバータゲート制御器3
9の制御の継続を判断するインバータ運転継続判定機8
0が追加された点である。インバータ運転継続判定回路
80は、電源電流座標変換器14からの電源電圧有効分
Eqが予め与えられたしきい値Eq2以下になったこと
を判定し、運転継続/停止信号を発生する手段を持つ。
しきい値Eq2は、コンバータ1の最大容量Pcma
x、インバータ2の最大負荷Pimaxから下式のよう
に決める。
【数5】Eq2=Eq0×Pimax/Pcmax ただし、インバータ2の最大負荷Pimaxにはインバ
ータ2やコンバータ1でのロス分も考慮される必要があ
る。このしきい値Eq2は、コンバータ1が直流電圧を
一定に維持しつつ、インバータ2の負荷運転を継続でき
る最小値である。電源電圧がこの値以下になると、直流
電圧は一定値に維持できず、低下し始める。従って、電
源電圧がこのしきい値Eq2より小さくなった場合には
インバータ側の負荷運転を停止し、直流電圧が低下しな
いようにし、復電時にスムーズに運転が再開できるよう
にする。本実施形態は、ファンやブロワなどのように、
瞬停により一旦負荷状態が維持できなくなった後も、一
定時間以内に再起動すればよい用途に適する。
【0013】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
電源電圧の有効分に基づいて電源電圧変動分を補償する
有効電圧分を演算し、この有効電圧分を用いてコンバー
タの有効分電圧指令を発生することにより、コンバータ
端子電圧を高速に制御し、瞬停時及び復電時の急激な電
流変動を抑制することができる。また、電源電圧低下に
反比例し、有効電流を増加させ、電源電圧状態に拘らず
電源からやり取りするエネルギーを一定にすることによ
り、瞬停時及び復電時の直流電圧変動を抑制することが
できる。また、電源電圧の有効分の大きさから運転継続
/停止を判断し、この運転継続/停止の判断によって、
即座に変換器のゲート信号をデブロック/ブロックする
ことができ、加えて瞬停状態でも変換器の運転を継続
し、負荷運転状態を保持し続けることができ、また、復
電時にスムーズに制御を再開することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による電力変換器の制御装
置の構成図
【図2】本発明の瞬停が発生した場合の電源電圧有効分
の挙動を示した図
【図3】本発明の直流電圧制御器の内部構成図
【図4】本発明の他の実施形態による電力変換器の制御
装置の構成図
【符号の説明】
1…電圧形PWMコンバータ、2…電圧形PWMインバ
ータ、3…コンバータ用変圧器、4…交流負荷、5…直
流平滑用のコンデンサ、8…遮断器、9…電源系統、1
0…直流電圧検出器、11…電源電流検出器、12…電
源電圧検出器、13…直流電圧指令器、14…電源電圧
座標変換器、15…直流電圧制御器、16…周波数制御
回路、17…電源電流座標変換器、21…電源電流有効
分制御器、22…電源電流無効分制御器、23…座標逆
変換器、24…コンバータゲート制御器、32…回転速
度検出器、33…電動機電流検出器、34…回転速度指
令器、36…速度制御器、38…電動機電流制御器、3
9…インバータゲート制御器、50…電源電圧変動補償
回路、60…コンバータ運転継続判定回路、70…有効
電流補償回路、80…インバータ運転継続判定回路、1
60…減算器、161…切り換え回路、162…比例回
路、163…積分回路、164…加算器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 清隆 茨城県日立市大みか町五丁目2番1号 株 式会社日立製作所情報制御システム事業部 内 Fターム(参考) 5H006 AA06 BB01 BB05 CB08 CC02 DA02 DA03 DA04 DB02 DC02 DC05 FA04 5H007 BB06 CC12 DA03 DA04 DB01 DC02 FA02 FA12

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 商用電源に接続され、交流電源を直流電
    源に変換するコンバータと、コンバータの出力である前
    記直流電源に平滑用コンデンサを介して接続され、前記
    直流電源を交流電源に変換するインバータから構成され
    る電力変換装置において、 前記コンバータの直流電圧指令値と直流出力電圧検出値
    との偏差からコンバータの有効電流指令値を出力する直
    流電圧制御手段と、前記有効電流指令値を電源電圧の有
    効分に逆比例する値に変化させた指令値を出力する有効
    電流補償手段と、前記電源電圧の有効分に基づいて電源
    電圧変動分を補償する有効電圧分を出力する電源電圧変
    動補償手段と、前記変化させた有効電流指令値と前記コ
    ンバータに入力する電源電流の有効電流分との偏差から
    コンバータの有効分電圧指令を作成すると共に、前記有
    効分電圧指令に前記電源電圧変動分を補償する有効電圧
    分を加算する電源電流有効分制御手段を備え、前記電源
    電流有効分制御手段の出力するコンバータの有効分電圧
    指令に基づいて前記コンバータを制御することを特徴と
    する電力変換器の制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記電源電圧変動補
    償手段が出力する電源電圧変動分を補償する有効電圧分
    は、次式に基づいて演算することを特徴とする電力変換
    器の制御装置。 Vqc=Eq−ωLId ここで、Vqc:電源電圧変動補償手段出力の有効分、
    Eq:電源電圧の有効分、Id:電源電流の無効分、
    L:インダクタンス成分、ω:電源角周波数
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記有効電流補償手
    段が出力する有効電流指令値は、次式に基づいて演算す
    ることを特徴とする電力変換器の制御装置。 Iqsc=Iqs×Eq0/Eq ここで、Iqsc:有効電流補償手段の出力の有効電流
    指令、Iqs:直流電圧制御手段の出力の有効電流指
    令、Eq0:瞬停が発生していない状態での電源電圧有
    効分(=100%)、Eq:電源電圧の有効分
  4. 【請求項4】 請求項1において、コンバータ運転継続
    判定手段を設け、電源電圧の有効分と所定の第1のしき
    い値を比較し、前記電源電圧の有効分が前記第1のしき
    い値以上か以下かの状態を示す信号を出力し、この状態
    信号によりコンバータゲート信号をデブロック/ブロッ
    クすることを特徴とする電力変換器の制御装置。
  5. 【請求項5】 請求項4において、インバータ運転継続
    判定を設け、電源電圧の有効分と所定の第2のしきい値
    を比較し、前記電源電圧の有効分が前記第2のしきい値
    以上か以下かの状態を示す信号を出力し、この状態信号
    によりインバータゲート信号をデブロック/ブロックす
    ることを特徴とする電力変換器の制御装置。
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