JP2002165226A - 撮像素子および撮像装置 - Google Patents
撮像素子および撮像装置Info
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Abstract
の画素配列を改良して、偽信号の発生を招くことなくダ
イナミックレンジの拡大を図る。 【解決手段】CCD撮像素子の色フィルタには、2×2
の4画素ブロックが同色で、ブロックを単位とした場合
の配列がベイヤ配列であるような複ベイヤ配列が用いら
れる。この場合、4画素ブロックからなる各複画素内に
は高低2つの濃度の同色フィルタが市松配置(対角配
置)されている。例えばRの複画素はRの分光感度特性
を持つ2×2の4画素から構成されるが、このうちの対
角配置された2画素はフィルタ濃度の低い高感度画素
(LR)であり、別の対角配置された2画素はフィルタ
濃度の高い低感度画素(dR)である。G,Bの複画素
についても同様の構造であり、複画素の色の違いを無視
して考えれば、画素配列全体にわたって高低2種類の感
度の画素(L,d)が市松配置された形式となってい
る。
Description
およびそれを用いて被写体像の撮像を行なう撮像装置に
関する。
広く普及して各方面で用いられている。一方で、ダイナ
ミックレンジの不足も指摘されており、さまざまな解決
策が提案されている。
る画素情報からダイナミックレンジの拡大した画像を得
る技術は公知であり、特に複ベイヤ配列の同色ブロック
内の画素に適用したものが特開2000−069491
号に記載されている。これは縦横各2画素からなる4画
素ブロックを単位画素と見做し(このような見做し単位
画素を、本明細書では複画素と称し、複画素によって構
成される行や列を複行、複列と称する)、この複画素が
RGBベイヤ配列を構成した撮像素子において、複画素
を構成する4画素の同色フィルタを全て異なる濃度にし
たり、あるいは縦または横2列ずつに高低2つの濃度の
同色フィルタを配置して、複画素内に異なる感度の画素
を設けることでダイナミックレンジの広い画素情報を得
るものである。
な従来の構成はその効果はあるものの、以下に述べるよ
うな不具合を有する。すなわち濃度の異なる画素は、同
色とはいえその有意に機能する露光量レンジが異なって
いるから、結局は画素情報サンプリング点としては異な
るものである。従って、そのサンプリング周波数に対し
て高周波な画像情報が入力された場合にはエリアシング
(モアレ)による偽信号を生じる。
論を単純化して、縦2列ずつに露光量レンジがオーバー
ラップしない高低2つの感度の画素が配されている場合
を取り上げ、被写体入力として黒(0レベル)と露光量
レンジのクロスオーバーポイントに相当するグレイレベ
ル(COGレベル)とが原画素の画素ピッチpで並んで
いる縦縞を考える。これは周期2pすなわち周波数1/
2pの1次元波である。この様子を図6に示す。
Lはフィルタ濃度の低い高感度(light)の画素、
またdはフィルタ濃度の高い低感度d(dark)の画
素を示している。縦横各2画素からなるどの複画素につ
いても高感度Lの画素と低感度dの画素の並びは同じで
ある。前述のように高感度Lの画素と低感度dの画素の
露光量レンジがオーバーラップしない場合を想定する
と、それら高低2つの感度の画素それぞれの光電変換特
性は図6(c)のようになる。
0レベルである場合は高感度L,低感度dのいずれの画
素でも有意な出力を生じない(ノイズレベル以下とな
る。以下においては簡単のためこれを0レベル出力と称
する)が、COGレベルの場合は高感度L側では飽和レ
ベル出力を生じるが、低感度d側の出力レベルは0レベ
ルとなることによって、COGレベルであることが検出
される。従ってこの場合、サンプリング位相のずれによ
って各複画素の出力は0レベルからCOGレベルまで異
なることになり偽信号(モアレ)となる。例えば、図6
(b)に示すように、高感度L側に黒、低感度d側にグ
レイが重なる場合はL,dいずれの画素でも有意な出力
を生じないため複画素の出力は0レベルであるので黒ベ
タ出力となってしまい、逆に黒とグレイの位相が反転し
ている場合はL画素で飽和レベルを生じることから、複
画素の出力はCOGレベルと検出されてしまいグレイベ
タ出力となってしまう。
ップが無いと単純化したが、オーバーラップがあっても
2つの画素のダイナミックレンジが同一でない限り(こ
の技術の目的から同一では有り得ないことは自明)、一
方のレンジを逸脱した領域での上記高周波入力に対して
は同様の偽信号が発生することは明らかである。また横
2列の場合は横縞を考えれば同じであり、また4画素と
も異なる濃度の場合はサンプリング点がさらに減少する
ことになる(同一特性画素は複画素あたり1画素のみ)
から縦縞、横縞のいずれに対しても同様の現象を生じる
ことになる。
ら、別途色コーディングに基づくサンプリングモアレが
発生し、これを防止するため水晶などの光学LPFが使
用されることは前提であるが、このトラップ周波数は色
サンプリング周波数に対応して設計されるものであるか
ら、光線分離幅(ずらし量)は縦横とも2p(トラップ
周波数1/4p)であり、上記問題となる入力周波数近
傍には無効である。
のであり、その目的とするところは、偽信号の発生を招
くことなくダイナミックレンジを拡大できるようにし、
十分な画質向上を図ることが可能な撮像素子および撮像
装置を提供することにある。
め、本発明は、隣接する複数の画素からなる単位画素ブ
ロックたる複画素に対して同色の相対分光感度を付与す
るとともに、前記各複画素に対しては所定数の異色の相
対分光感度を付与することによって色コーディングを成
した単板カラー撮像素子であって、前記各複画素内の複
数の同色画素に対しては高低2種類の感度を付与しこれ
らを市松配置させたことを特徴とする。
画素を市松配置することにより、縦および横のどちらの
方向についても感度の異なる同色画素が隣接して配置さ
れることになる。このため、上述したような高周波の縦
縞や横縞が入力された場合でも高低2種類の画素出力を
平均化して得ることができるので、偽信号(モアレ)は
生じない。また斜め方向については同感度の画素が並ん
で配置されることになるものの、正方画素であれば斜め
方向から見た高低2種類の画素間の画素ピッチは縦また
は横方向から見た高低2種類の画素間の画素ピッチより
も狭くなるため、斜め方向に入力される縞に対してもあ
る程度の周波数までは偽信号の発生を抑制することがで
きる。よって、モアレ等の偽信号の発生を招くことな
く、高低2種類の感度の画素を利用して複画素のダイナ
ミックレンジ拡大を図ることが可能となる。
素ブロックであり且つ前記色コーディング配列がベイヤ
配列である複ベイヤ配列を使用する場合は、前記複画素
内における前記高低2感度の市松配置たる対角配置の交
差パターンを各複画素毎に変化させることが好ましい。
この場合、交差パターンは同一の複行に関しては同一
で、隣接する複行毎に変化するように構成したり、ある
いは同一の複列に関しては同一であり、隣接する複列毎
に変化するように構成することができる。これら構成に
より、斜め方向から見た場合でも複画素毎に高低2種類
の感度の並びを交互に変えることができ同感度の画素が
連続するのを1複画素内に留めることが可能となるの
で、縦縞、横縞の場合と同じく、斜め方向に入力される
縞に対しても複画素間のサンプリング位相のずれによる
偽信号の発生を十分に抑制することができる。
ディング配列がRGBベイヤ配列であるところのRGB
複ベイヤ配列を用いることができる。
か1項記載の撮像素子と、前記撮像素子を駆動して撮像
信号を読み出す駆動手段と、前記撮像信号に基づいて所
定フォーマットの画像信号を生成可能な画像信号生成手
段であって、前記複画素内の高低2種類の感度の画素情
報に基づいて、当該複画素に関する広ダイナミックレン
ジ情報を生成するように構成された画像信号生成手段と
を具備することを特徴とする。この撮像装置によれば、
高低2種類の感度の画素情報を用いることにより各複画
素の情報のダイナミックレンジを拡大でき、高画質の画
像を得ることができる。この場合、画像信号生成に際し
ては、複画素内の高低2種類の感度の画素情報の加算結
果を利用することができる。
施形態を説明する。図1には、本発明の一実施形態に係
わる撮像装置の構成が示されている。ここでは、デジタ
ルカメラとして実現した場合を例示して説明することに
する。
ズ系、102はレンズ系101を駆動するためのレンズ
駆動機構、103はレンズ系101の絞りを制御するた
めの露出制御機構、104はローパスおよび赤外カット
用の光学フィルタ、105は色フィルタを内蔵したCC
Dカラー撮像素子、106は撮像素子105を駆動する
ためのCCDドライバ、107はA/D変換器等を含む
プリプロセス回路、108は色信号生成処理,マトリッ
クス変換処理,その他各種のデジタル処理を行なうため
のデジタルプロセス回路、109はカードインターフェ
ース、110は撮影画像を記録するためのメモリカー
ド、111はLCD画像表示系を示している。
するためのシステムコントローラ(CPU)、113は
各種SWからなる操作スイッチ系、114は操作状態及
びモード状態等を表示するための操作表示系、115は
レンズ駆動機構102を制御するためのレンズドライ
バ、116は発光手段としてのストロボ、117は露出
制御機構103およびストロボ116を制御するための
露出制御ドライバ、118は各種設定情報等を記憶する
ための不揮発性メモリ(EEPROM)を示している。
ッシブスキャン(順次走査)型でインターライン構造の
ものが使用される。このCCD撮像素子105において
は、フォトダイオードからなる光電変換領域(画素部)
が行及び列のマトリクス状に配置されており、かつ垂直
方向の1列分の画素部毎に垂直転送路が設けられ、また
垂直転送路それぞれに共通の水平転送路が設けられてい
る。各画素部からの信号はまず垂直転送路に移送された
後、垂直転送路を介して水平転送路に転送され、そして
出力アンプ(フローティングディフュージョンアンプF
DA:FloatingDiffusion Amplifier)を通して読み出
される。
は図2以降で詳述するが、2×2の4画素ブロックが同
色で、ブロックを単位とした場合の配列がベイヤ配列で
あるような複ベイヤ配列が用いられている。この場合、
本実施形態では、偽信号(モアレ)の発生を招くことな
くダイナミックレンジ(Dレンジ)の拡大を図るため
に、4画素ブロックからなる各複画素内に高低2つの濃
度の同色フィルタを市松状に、すなわち対角配置してい
る。
システムコントローラ112が全ての制御を統括的に行
っており、CCDドライバ106によりCCD撮像素子
105の駆動を制御して露光(電荷蓄積)及び信号の読
み出しを行い、それをプリプロセス回路107を介して
ディジタルプロセス回路108に取込んで所定フォーマ
ットの記録用の画像信号を生成した後にカードインター
フェース109を介してメモリカード110に記録する
ようになっている。
算駆動制御部112aと広Dレンジ情報生成制御部11
2bが設けられている。画素加算駆動制御部112aは
CCDドライバ106を用いてCCD撮像素子105の
駆動を制御して同色加算読み出しを実行するためのもの
であり、この同色加算読み出しにより複画素内の高低2
種類の感度の画素情報を加算してCCD撮像素子105
から読み出すことができる。広Dレンジ情報生成制御部
112bは、同色加算読み出しで得られた加算信号、ま
たは非加算読み出しにより各複画素から個別に読み出さ
れた高低2種類の感度の画素情報を用いて、各複画素に
関する広ダイナミックレンジ情報を生成する。
05のフィルタ配列について説明する。
ルタ配列の第1の例を示している。このフィルタ配列は
2×2の4画素ブロックから成る複画素を単位としたR
GB複ベイヤ配列であり、各複画素(同色単位画素ブロ
ック)内に高低2感度を市松(図示のように4画素の場
合は対角)配置した構成となっている。
2の4画素から構成されるが、このうちの対角配置され
た2画素はフィルタ濃度の低い高感度画素(LR)であ
り、別の対角配置された2画素はフィルタ濃度の高い低
感度画素(dR)である。同様に、Gの複画素について
も同じGの分光感度特性を持つ2×2の4画素から構成
され、このうちの対角配置された2画素はフィルタ濃度
の低い高感度画素(LG)であり、別の対角配置された
2画素はフィルタ濃度の高い低感度画素(dG)であ
る。さらに、Bの複画素についても同様であり、対角配
置された2つの高感度画素(LB)と別の対角配置され
た2つの低感度画素(dB)とから構成されている。複
画素を単位とした場合の配列はRGBのベイヤ配列であ
るので、複画素の色の違いを無視して考えれば、画素配
列全体にわたって高低2種類の感度の画素(L,d)が
市松配置された形式となっている。
ーンは全ての複画素で共通となっており、低感度の2画
素(d)は左下および右上に配置され、高感度の2画素
(L)は左上および右下に配置されている。
d)を市松配置することにより、縦および横のどちらの
方向についても各画素内では感度の異なる同色画素
(L,d)が隣接して配置されることになる。このた
め、図6で説明したような高周波の縦縞や横縞が入力さ
れた場合でもサンプリング位相のずれによらずに高低2
種類の画素出力を各複画素毎に平均化して得ることがで
きるので、偽信号(モアレ)は生じない。また斜め方向
については同感度の画素が並んで配置されることになる
ものの、図2(a)に示すように斜め方向から見た高低
2種類の画素間の画素ピッチP’は縦または横方向から
見た高低2種類の画素間の画素ピッチPよりも狭くなる
(P’=P/ 21/2)ため、斜め方向に入力される
縞に対してもある程度の周波数までは偽信号の発生を抑
制することができる。よって、モアレ等の偽信号の発生
を招くことなく、高低2種類の感度の画素を利用して複
画素のダイナミックレンジ拡大を図ることが可能とな
る。
で用いられるフィルタ配列の別の例を示している。これ
ら配列は斜め方向に入力される縞に対しても複画素間の
サンプリング位相のずれによる偽信号の発生を十分に抑
制できるように2感度対角配置の交差パターンを複画素
によって変化させた場合の例である。
の交差パターンを同一の複行に関しては同一で、隣接す
る複行単位で変化させた場合を示している。この図2
(b)では、奇数番目の複行(1,3,5,…)では2
感度対角配置の交差パターンは図2(a)と同じである
が(左下および右上が低感度dで、左上および右下が高
感度L)、偶数番目の複行(2,4,6,…)では2感
度対角配置の交差パターンは図2(a)とは逆のパター
ン(左下および右上が高感度Lで、左上および右下が低
感度d)になっている。図2(c)も2感度対角配置の
交差パターンを複行単位で変化させた例であり、ここで
は図2(b)とは逆に、偶数番目の複行では2感度対角
配置の交差パターンを図2(a)と同じにし、奇数番目
の複行では2感度対角配置の交差パターンを図2(a)
とは逆のパターンにしている。
ンを同一の複列に関しては同一で、隣接する複列単位で
変化させた場合を示している。この図2(d)では、奇
数番目の複列(1,3,5,…)では2感度対角配置の
交差パターンは図2(a)と同じであるが(左下および
右上が低感度dで、左上および右下が高感度L)、偶数
番目の複列(2,4,6,…)では2感度対角配置の交
差パターンは図2(a)とは逆のパターン(左下および
右上が高感度Lで、左上および右下が低感度d)になっ
ている。図2(e)も2感度対角配置の交差パターンを
複列単位で変化させた例であり、ここでは図2(d)と
は逆に、偶数番目の複列では2感度対角配置の交差パタ
ーンを図2(a)と同じにし、奇数番目の複列では2感
度対角配置の交差パターンを図2(a)とは逆のパター
ンにしている。
撮像素子105で得られる撮像信号に対する信号処理に
ついて説明する。
Lの画素と低感度dの画素の露光量レンジがオーバーラ
ップしない場合を想定する。この場合、高低2つの感度
の画素L,dのそれぞれの光電変換特性は図3のように
なる。これら高低2つの感度の画素L,dからの信号を
用いることにより、例えば図3に点線で示すように、撮
像可能な被写体の輝度レベル(露光量)のレンジが広が
り、各複画素に関して広ダイナミックレンジの画素情報
を生成することができる。広ダイナミックレンジ情報の
生成は、大別して、同色加算読み出しを利用する場合
と、非加算読み出しにより各複画素から個別に読み出さ
れた高低2種類の感度の画素情報を利用する場合の2通
りがある。
を利用する場合の信号処理動作を説明する。まず、画素
加算駆動制御部112aがCCDドライバ106を用い
てCCD撮像素子105の駆動を制御して同色加算読み
出しを実行することにより、各複画素毎にそれを構成す
る垂直・水平各2画素の計4画素の加算読み出しが行わ
れる(ステップS101)。この加算読み出しでは、通
常の2倍の速度で垂直転送路を駆動することにより、1
水平ブランキング期間に2ライン分の垂直転送が行われ
る。これにより、各複画素における縦2画素が水平転送
路上で加算される。垂直加算後の画素情報(加算平均情
報)は水平転送路を介して出力アンプ(FDA)に送ら
れる。そして、通常はFDAには1画素当たり1パルス
の割合でリセットパルスが供給されるが、1リセットパ
ルスに対して2画素分の水平転送が行われるように水平
転送駆動またはリセットパルスの供給タイミングを制御
することにより、水平方向に隣接する垂直加算後の2画
素同士がFDAにて加算されて読み出される。このよう
にして、各複画素毎に2×2の4画素の加算結果(加算
平均)がCCD撮像素子105から撮像信号として読み
出される。
後にデジタルプロセス回路108に送られる。加算後の
撮像信号に対して直接的に例えば階調処理(γ、ニー、
セットアップ)や色バランス処理など従来公知の任意の
信号処理を適用して記録用の画像を生成してもよいが、
本例では、通常のγ補正処理(ステップS103)に先
だって、階調適正化のための処理(ステップS102)
が広Dレンジ情報生成制御部112bの制御の下にデジ
タルプロセス回路108内で行われる。階調適正化処理
(ステップS102)は、加算信号を通常のγ補正処理
に入力する前に行なわれる前処理であり、ここでは加算
信号のレベルから元の入力露光量レベル(被写体輝度)
が推定され、それに基づいて加算信号の階調補正が行わ
れる。
ているため、高感度のL画素が飽和する領域とそうでな
い領域では光電変換特性が異なり、全体としては折れ線
状の非線型特性となってしまうため、出力信号レベルの
大きさによる場合分け処理を行なうことで入力露光量に
比例した信号(線形信号)を算出するものである。処理
の一例を挙げれば、撮像素子出力をS0(ただし飽和レ
ベル=最大値をSMA Xとする)、補正後の線形信号を
S、L画素に対するd画素の感度比をr(<1)とした
とき例えば、 S=S0/(1+r) :ただしS0≦(1+r)・SMAX/2のと き =(S0−SMAX/2)/r:ただしS0≧(1+r)・SMAX/2の とき とすれば良い。
の露光量レンジは一部オーバーラップさせるのが望まし
いが、上述の階調適正化処理(ステップS102)を行
うことにより、露光量レンジをオーバーラップさせた場
合でも入力露光量に比例した線形信号を正しく求め、そ
れをγ補正処理(ステップS103)のγ補正テーブル
にかけることが可能となる。
利用する場合の信号処理動作を説明する。まず、画素加
算駆動制御部112aがCCDドライバ106を用いて
CCD撮像素子105の駆動を制御して各画素それぞれ
を個別に読み出すための通常の非加算読み出しが行われ
る(ステップS111)。CCD撮像素子105から読
み出された撮像信号はA/D変換された後にデジタルプ
ロセス回路108に送られ、そこで複画素毎に広Dレン
ジ情報を得るための演算処理が広Dレンジ情報生成制御
部112bの制御の下に実行される。
同感度の2画素からの信号同士をデジタル加算する処理
が行われ(ステップS112)、これにより低感度画素
d同士の加算信号と、高感度画素L同士の加算信号とが
得られる。次いで、複画素毎に低感度画素d同士の加算
信号と高感度画素L同士の加算信号を合成する処理が行
われる(ステップS113)。この合成処理では、例え
ば高感度画素L同士の加算信号である高感度出力側を主
として用い、その飽和レベル近傍以上の高輝度領域の信
号については低感度画素d同士の加算信号である低感度
出力側を用いて補完するという処理が行われる。またこ
の合成処理では、前述したステップS102と同様に線
形信号を得る目的で、ゲイン補正処理が必要に応じて高
感度出力および低感度出力に対してそれぞれ行われる。
すなわち、L、dの感度比rを考慮して低感度出力に対
しては高感度出力よりも高いゲイン(相対的に1/r
倍)を与えるようになっている。そして、合成後の信号
に対して通常のγ補正処理(ステップS114)が実行
され、さらにニー、セットアップや色バランス処理など
の必要な各信号処理を経て記録画像が生成される。
態が考えられる。
意の複カラー配列で良い。また複画素の構成画素数は4
画素に限らずそのカラー配列と生成目的の画像の画素密
度が許す限りにおいて、任意数を用いることが可能であ
る。
に際しては、例えば垂直方向の2画素の加算のみを素子
内で行い、水平加算は素子外でデジタル演算によって行
うようにしてもよい。
ンジ情報生成のための信号処理はデジタルスチルカメラ
に限らず、デジタルムービーにも適用することが可能で
ある。
るものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範
囲で種々に変形することが可能である。更に、上記実施
形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される
複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の
発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構
成要件から幾つかの構成要件が削除されても、発明が解
決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明
の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、
この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得
る。
偽信号の発生を招くことなくダイナミックレンジを拡大
することができ、十分な画質向上を図ることが可能とな
る。
すブロック図。
タ構造を示す図。
度フィルタの輝度レンジ特性の一例を示す図。
ための信号処理の例を説明するための図。
ための信号処理の他の例を説明するための図。
めの図。
Claims (7)
- 【請求項1】隣接する複数の画素からなる単位画素ブロ
ックたる複画素に対して同色の相対分光感度を付与する
とともに、前記各複画素に対しては所定数の異色の相対
分光感度を付与することによって色コーディングを成し
た単板カラー撮像素子であって、前記各複画素内の複数
の同色画素に対しては高低2種類の感度を付与しこれら
を市松配置させたことを特徴とする撮像素子。 - 【請求項2】前記撮像素子の色配列は、前記複画素が縦
2×横2の正方4画素ブロックであり且つ前記色コーデ
ィング配列がベイヤ配列である複ベイヤ配列であって、 前記複画素内における前記高低2感度の市松配置たる対
角配置の交差パターンを各複画素毎に変化させたもので
あることを特徴とする請求項1記載の撮像素子。 - 【請求項3】前記交差パターンは同一の複行に関しては
同一であり、隣接する複行毎に変化するように構成され
たものであることを特徴とする請求項2記載の撮像素
子。 - 【請求項4】前記交差パターンは同一の複列に関しては
同一であり、隣接する複列毎に変化するように構成され
たものであることを特徴とする請求項2記載の撮像素
子。 - 【請求項5】前記複ベイヤ配列は、前記色コーディング
配列がRGBベイヤ配列であるところのRGB複ベイヤ
配列であることを特徴とする請求項2乃至4のいずれか
1項記載の撮像素子。 - 【請求項6】請求項1乃至5のいずれか1項記載の撮像
素子と、前記撮像素子を駆動して撮像信号を読み出す駆
動手段と、前記撮像信号に基づいて所定フォーマットの
画像信号を生成可能な画像信号生成手段であって、前記
複画素内の高低2種類の感度の画素情報に基づいて、当
該複画素に関する広ダイナミックレンジ情報を生成する
ように構成された画像信号生成手段とを具備することを
特徴とする撮像装置。 - 【請求項7】前記複画素内の高低2種類の感度の画素情
報を加算する画素加算手段をさらに具備し、前記画像信
号生成手段は、前記画素加算手段によって加算された画
素情報に基づいて前記広ダイナミックレンジ情報を生成
するように構成されたものであることを特徴とする請求
項6記載の撮像装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000358150A JP4460751B2 (ja) | 2000-11-24 | 2000-11-24 | 撮像素子および撮像装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000358150A JP4460751B2 (ja) | 2000-11-24 | 2000-11-24 | 撮像素子および撮像装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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