JP2002164702A - 同軸導波管構体およびその製造方法 - Google Patents
同軸導波管構体およびその製造方法Info
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Abstract
電体気密窓あるいはその気密性の破壊を防止し、信頼性
の高い同軸導波管構体およびその製造方法を提供するこ
と。 【解決手段】 外導体金属円筒11およびこの外導体金
属円筒11の内側に位置する内導体金属円筒15を有す
る同軸導波管と、外導体金属円筒11および内導体金属
円筒15間の空間を気密に遮断する誘電体気密窓16と
を具備した同軸導波管構体において、外導体金属円筒1
1の一部に透孔17を形成している。
Description
一部を誘電体気密窓で気密に遮断した同軸導波管構体お
よびその製造方法に関する。
ロ波管からマイクロ波出力を取り出す場合、通常、その
出力部に同軸導波管などが接続される。この場合、マイ
クロ波管の出力部に接続される側の同軸導波管内を真空
に維持する必要から、同軸導波管内を気密に遮断する誘
電体気密窓が一部に配置される。
誘電体気密窓を設けた構造を例にとり図3の断面図を参
照して説明する。
金属円筒で、外導体金属円筒41の両端にフランジ42
a、42bが形成されている。外導体金属円筒41の一
部に壁厚の薄い薄壁部41aが形成されている。この薄
壁部41aを囲んで外壁43が環状に設けられ、薄壁部
41aと外壁43で囲まれた空間44は、冷却水などを
流す水路を形成している。
筒45が配置されている。内導体金属円筒45にも、そ
の一部に壁厚が薄い薄壁部45aが形成されている。
aと内導体金属円筒45の薄壁部45aとの間に、円板
状の誘電体気密窓46が配置されている。誘電体気密窓
46は、その中央の透孔部分を内導体金属円筒45が貫
通し、外周面が外導体金属円筒41の薄壁部41aにろ
う付けされ、また、内周面が薄壁部45aにろう付けさ
れ、それぞれの部分は気密に接合されている。
波管の出力部に接続すると、たとえばマイクロ波管に接
続された側が誘電体気密窓46によって真空に維持され
る。
ロ波出力を負荷回路など離れた場所に伝送する場合、マ
イクロ波管に接続された同軸導波管に、さらに別の同軸
導波管が接続される。
について図4の断面図を参照して説明する。
よび第2の同軸導波管で、第1同軸導波管51は、外導
体金属円筒511および内導体金属円筒512などから
構成され、外導体金属円筒511の端部にフランジ51
3が形成されている。
21および内導体金属円筒522などから構成され、外
導体金属円筒521の端部にフランジ523が形成され
ている。
軸導波管52を接続する場合、両者のフランジ513、
523をネジ53で固定し、外導体金属円筒511、5
21どうしを電気的に接続している。また、内導体金属
円筒512、522どうしは円筒状のアンカーコネクタ
ー54を介して電気的に接続されている。
部分の外壁面に環状の突起541が設けられ、突起54
1の図の左側の部分54aが第1同軸導波管511の内
導体金属円筒512の内側に嵌め込まれ、その内面と弾
性的に接触し、電気的に接続されている。また、突起の
図の右側の部分54bが第2同軸導波管52の内導体金
属円筒522の内側に嵌め込まれ、その内面と弾性的に
接触し、電気的に接続されている。
つの方法について図5の断面図を参照して説明する。図
5では、図4に対応する部分には同じ符号を付し、重複
する説明を一部省略する。
1、52のそれぞれの外導体金属円筒511、521の
外周面に跨がってストレートカップリング61が配置さ
れている。そして、ストレートカップリング61の外面
から金属バンド62で締め付け、ストレートカップリン
グ61の金属弾性による接触を利用して、外導体金属円
筒511、521どうしを電気的に接続している。
などに接続される従来の同軸導波管構体は、外導体金属
円筒の内面と内導体金属円筒の外面との間に誘電体気密
窓が気密にろう付けされている。
導体金属円筒の外面と誘電体気密窓とをろう付けする場
合に、両者の材質の違いなどから熱膨張率が相違し、接
合部に十分な接合強度が得られないことがある。
管と他の同軸導波管とを接続する場合に、図4や図5で
説明したように、たとえばアンカーコネクターを内導体
金属円筒に圧入すると、アンカーコネクターと内導体金
属円筒間の摩擦によって誘電体気密窓の接合部分に軸方
向の力が加わる。その結果、誘電体気密窓が破壊され、
あるいは、誘電体気密窓の接合部分の気密性が破壊され
る場合がある。
波管どうしを接続する場合などに、誘電体気密窓あるい
はその気密性の破壊を防止し、信頼性の高い同軸導波管
構体およびその製造方法を提供することを目的とする。
筒およびこの外導体金属円筒の内側に位置する内導体金
属円筒を有する同軸導波管と、前記外導体金属円筒およ
び前記内導体金属円筒間の空間を気密に遮断する誘電体
気密窓とを具備した同軸導波管構体において、前記外導
体金属円筒の一部に透孔を形成したことを特徴としてい
る。
は、透孔が一部に形成された外導体金属円筒の内面、お
よび、前記透孔と対向する領域に透孔または凹部の機械
的結合部が形成された内導体金属円筒の外面に、中央に
貫通孔をもつ誘電体気密窓の外周面および内周面をそれ
ぞれ接合する第1工程と、補強部材の一端部を前記外導
体金属円筒の前記透孔の周辺に固定し、前記補強部材の
他端部を前記内導体金属円筒の前記機械的結合部に固定
する第2工程と、前記外導体金属円筒および前記内導体
金属円筒に、他の同軸導波管の外導体金属円筒および内
導体金属円筒をそれぞれ接続する第3工程とからなって
いる。
断面図を参照して説明する。
体金属円筒で、外導体金属円筒11の両端にフランジ1
2a、12bが形成されている。外導体金属円筒11の
一部に壁厚が薄い薄壁部11aが形成されている。この
薄壁部11aを囲んで外壁13が環状に設けられ、薄壁
部11aと外壁13で囲まれた空間14は、たとえば冷
却水などを流す水路を形成している。
円筒11とともに同軸導波管構体を構成する内導体金属
円筒15が設けられている。内導体金属円筒15にも、
その一部に壁厚が薄い薄壁部15aが形成されている。
壁部11aと内導体金属円筒15の薄壁部15aとの間
に、円板状の誘電体気密窓16が気密に接合されてい
る。
を内導体金属円筒15が貫通し、外周面が薄壁部11a
の内面にろう付けされ、また、内周面が薄壁部15aの
外面にろう付けされ、それぞれの部分は気密に接合され
ている。
の側、たとえば図の右側のフランジ12bがマイクロ波
管の出力部に接続される場合には、誘電体気密窓16の
図の左側に位置する外導体金属円筒11の一部に透孔1
7が形成されている。また、透孔17を囲んで突壁18
が環状に形成されている。なお、マイクロ波出力が同軸
導波管を伝送する使用状態の場合、透孔17は金属蓋1
9で封止される。
部19aとフランジ部19bとで構成されている。そし
て、フランジ部19bがねじ20で環状の突壁18に固
定され、外導体金属円筒11と着脱できる構造になって
いる。また、金属蓋19の内側の先端面は、外導体金属
円筒11の内面との間に凹凸がないように、外導体金属
円筒11の内面と面一に形成されている。
孔17と対向する領域の内導体金属円筒15に、機械的
結合部となるたとえば透孔21が形成され、透孔21の
内周面にねじ溝が形成されている。
の同軸導波管を接続する方法について図2を参照して説
明する。図2では、図1に対応する部分には同じ符号を
付し、重複する説明を一部省略する。
止する金属蓋19(図1)を取り外し、その後、たとえ
ば外導体金属円筒11の透孔17周辺に設けられた突壁
18と内導体金属円筒15の透孔21との間に補強部材
31を固定する。
1aおよびフランジ部分31b、筒状部分31aの底部
を貫通するねじ31cなどから構成され、たとえばその
一端のフランジ部分31bが突壁18にねじ20で固定
される。また、他端は、たとえばねじ31cを透孔21
のねじ溝にねじ込んで固定される。
の同軸導波管34を接続する。同軸導波管34は、外導
体金属円筒341および内導体金属円筒342などから
構成され、外導体金属円筒341の端部にフランジ34
2が形成されている。
34の接続は、まず、両者の内導体金属円筒15、34
2どうしをアンカーコネクター35で接続する。
部分の外壁面に環状の突起351が設けられ、突起35
1の図の左側の部分35aが同軸導波管34の内導体金
属円筒342の内側に嵌め込まれ、その内面と弾性的に
接触し、電気的に接続している。そして、突起351の
図の右側の部分35bを、矢印Yで示すように、同軸導
波管構体の内導体金属円筒15の内側に嵌め込み、内導
体金属円筒15の内面と弾性的に接触させ、同時に、電
気的に接続する。
1と同軸導波管34の外導体金属円筒341間を、それ
ぞれのフランジ12a、342どうしをねじ(図示せ
ず)で連結し、電気的に接続する。
導体金属円筒の一部に透孔が形成されている。そのた
め、透孔を利用して、たとえば外導体金属円筒と内導体
金属円筒を連結する補強部材を配置できる。したがっ
て、他の同軸導波管を接続する際に、内導体金属円筒に
外力が加わっても、内導体金属円筒が補強部材で支持さ
れているため、誘電体気密窓の接合部などに作用する力
が抑えられる。その結果、誘電体気密窓やその気密性の
破壊が防止され、信頼性の高い同軸導波管構体が実現さ
れる。また、外導体金属円筒に形成された透孔は、使用
時、金属蓋で封止されるため動作上の問題も生じない。
る同軸導波管構体をマイクロ波管の出力部に接続し、こ
の同軸導波管構体に別の同軸導波管を接続する場合で説
明している。しかし、この発明は、同軸導波管構体をマ
イクロ波管の出力部に接続する場合に限らず、通常の同
軸導波管どうしの接続にも適用できる。
管構体の一方の側が真空に維持される場合は、真空度の
維持に影響を与えないように、誘電体気密窓を挟んだ大
気側に形成することが望ましい。なお、外導体金属円筒
に他の同軸導波管と接続するためのフランジが形成され
る場合、透孔は、通常、誘電体気密窓とフランジ間に形
成される。
筒に設ける機械的結合部が透孔の場合で説明している。
しかし、透孔に代えて、内導体金属円筒の表面に凹部を
形成し、この凹部の内周面にねじ溝を設ける構造でもよ
い。
密性の破壊を防止し、信頼性の高い同軸導波管構体およ
びその製造方法を実現できる。
る。
接続方法を説明するための断面図である。
断面図である。
めの断面図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 外導体金属円筒およびこの外導体金属円
筒の内側に位置する内導体金属円筒を有する同軸導波管
と、前記外導体金属円筒および前記内導体金属円筒間の
空間を気密に遮断する誘電体気密窓とを具備した同軸導
波管構体において、前記外導体金属円筒の一部に透孔を
形成したことを特徴とする同軸導波管構体。 - 【請求項2】 透孔を封止する蓋を設けた請求項1記載
の同軸導波管構体。 - 【請求項3】 透孔は、誘電体気密窓を挟んだその大気
側に設けられている請求項1記載の同軸導波管構体。 - 【請求項4】 外導体金属円筒に形成された透孔と対向
する領域の内導体金属円筒に、透孔または凹部の機械的
結合部を形成した請求項1記載の同軸導波管構体。 - 【請求項5】 透孔が一部に形成された外導体金属円筒
の内面、および、前記透孔と対向する領域に透孔または
凹部の機械的結合部が形成された内導体金属円筒の外面
に、中央に貫通孔をもつ誘電体気密窓の外周面および内
周面をそれぞれ接合する第1工程と、補強部材の一端部
を前記外導体金属円筒の前記透孔の周辺に固定し、前記
補強部材の他端部を前記内導体金属円筒の前記機械的結
合部に固定する第2工程と、前記外導体金属円筒および
前記内導体金属円筒に、他の同軸導波管の外導体金属円
筒および内導体金属円筒をそれぞれ接続する第3工程と
からなる同軸導波管構体の製造方法。 - 【請求項6】 第3工程の後、補強部材を取り外し、外
導体金属円筒の透孔を蓋で封止する工程を設けた請求項
5記載の同軸導波管構体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000357786A JP2002164702A (ja) | 2000-11-24 | 2000-11-24 | 同軸導波管構体およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2000357786A JP2002164702A (ja) | 2000-11-24 | 2000-11-24 | 同軸導波管構体およびその製造方法 |
Publications (1)
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---|---|
JP2002164702A true JP2002164702A (ja) | 2002-06-07 |
Family
ID=18829792
Family Applications (1)
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JP2000357786A Pending JP2002164702A (ja) | 2000-11-24 | 2000-11-24 | 同軸導波管構体およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002164702A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005175792A (ja) * | 2003-12-10 | 2005-06-30 | Hitachi Cable Ltd | 高周波同軸ケーブル位相調整用接続装置 |
-
2000
- 2000-11-24 JP JP2000357786A patent/JP2002164702A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2005175792A (ja) * | 2003-12-10 | 2005-06-30 | Hitachi Cable Ltd | 高周波同軸ケーブル位相調整用接続装置 |
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