JP2002164591A - 半導体装置およびその半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその半導体装置の製造方法

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JP2002164591A JP2000357663A JP2000357663A JP2002164591A JP 2002164591 A JP2002164591 A JP 2002164591A JP 2000357663 A JP2000357663 A JP 2000357663A JP 2000357663 A JP2000357663 A JP 2000357663A JP 2002164591 A JP2002164591 A JP 2002164591A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レーザを用いて加工を行う際に、被加工部分
以外の部分が悪影響を受けない半導体装置と、その半導
体装置の製造方法を提供すること。 【解決手段】 半導体基板1上に、PN接合ダイオード
2を覆うように、10μmの厚さを有するNi膜からな
る損傷防止層としての金属膜パターン3を形成する。続
いて、ポリイミドからなる下部絶縁層4を積層する。下
部絶縁層4のダイオード2に対応する位置にレーザ光1
1を照射して、金属膜パターン3に達する孔12をレー
ザアブレーションによって形成する。孔12を形成する
レーザ光11は、金属膜パターン3によって反射および
吸収されるので、ダイオード2に殆ど達しない。したが
って、レーザアブレーションによって短時間で、しか
も、ダイオード2の性能を低下させないで、良好な性能
を有する半導体装置を製造できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子部品や光部品
等の半導体装置およびその半導体装置の製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体基板や絶縁性基板上に導電
層と絶縁層とを交互に積層して多層配線基板を形成し
て、LSI(大規模集積回路)やVLSI(超大規模集
積回路)等の電子部品を作製している。また、半導体基
板や絶縁性基板上に電気回路を形成すると共に導光体を
配置して、この導光体を加工して光導波路や光路変換素
子等の光部品を作製している。
【0003】上記電子部品や光部品等の半導体装置を作
製する際、レーザ光を用いたレーザアブレーションが多
く用いられている。上記レーザ光としては、例えばKr
Fエキシマレーザ装置から出射される高輝度かつ高エネ
ルギーの紫外線領域のレーザ光が用いられる。このレー
ザ光を、加工すべき材料の被加工部分に照射して、この
被加工部分を瞬間的に蒸発させて上記材料を所定の形状
に加工する。
【0004】上記レーザアブレーションは、短時間で行
われるので、上記被加工部分以外の部分を殆ど加熱しな
いという利点がある。また、上記レーザ光は、非常に小
さいスポットに集光できるので、加工すべき材料を所定
の形状に高い精度で加工できるという利点がある。この
ようなレーザアブレーションの利点を生かして作製され
た半導体装置およびその半導体装置の製造方法として
は、以下のようなものがある。
【0005】図4(a)は、従来の半導体装置を示す図
である。この半導体装置は、半導体基板401にPN接
合ダイオード402を有し、このダイオード402は、
接続配線404を介して配線405に電気的に接続され
ている。この半導体装置は、以下のようにして製造す
る。
【0006】まず、図4(b)に示すように、半導体基
板401にP型不純物およびN型不純物を拡散させてP
N接合ダイオード402を形成した後、この半導体基板
401上にポリイミドからなる下部絶縁層406を積層
する。
【0007】続いて、図4(c)に示すように、上記ダ
イオード402上方の下部絶縁層406にレーザ光40
8を照射して、レーザアブレーションによってポリイミ
ドのレーザ光照射部分を蒸発させて、下部絶縁層406
に孔410を形成する。上記孔410の大きさは、平面
において50μm×50μmにしている。
【0008】その後、図4(d)に示すように、上記孔
410内と下部絶縁層406上にAl(アルミニウム)
を蒸着して、接続配線404および配線405を形成す
る。
【0009】最後に、上記配線405上に上部絶縁層4
07を積層して、図4(a)に示す半導体装置が得られ
る。
【0010】上記孔410は、ポリイミドからなる比較
的厚い厚みを有する下部絶縁層406に、高輝度・高出
力のレーザ光によって形成するので、例えばRIE(反
応性イオンエッチング)によって形成するよりもはるか
に短時間で孔410を形成できる。その結果、上記半導
体装置の製造時間が短縮される。
【0011】図5(a)は、従来の半導体装置としての
フォトダイオードおよび光導波路を有する光部品を示す
図である。この半導体装置は、半導体基板501に形成
されたフォトダイオード502と、上記半導体基板50
1およびフォトダイオード502の上に積層された紫外
線吸収層503と、下部クラッド層504と、光導波路
505を有する。この光導波路505は、図5(a)に
おける右側端にテーパ形状部分を有し、このテーパ形状
部分によって、光導波路505の光をフォトダイオード
502に導くようになっている。なお、上記紫外線吸収
層503は、上記クラッド層504の反射防止膜として
の機能と、以下に示すレーザ光506を吸収する機能と
を有する。
【0012】この半導体装置の製造方法は、まず、図5
(b)に示すように、半導体基板501にフォトダイオ
ード502を形成し、その上にシリコン窒化膜からなる
紫外線吸収層503と、シリコン酸化膜からなる下部ク
ラッド層504と、さらに、ポリマー樹脂からなる光導
波路505とを積層する。
【0013】その後、上記光導波路505の端部周辺
に、KrFエキシマレーザ装置によって、フルエンスが
0.5J/cm2で波長が248nmのレーザ光506
を照射する。そして、上記レーザ光506を矢印Aで示
すように光導波路505の長手方向に移動させながら照
射して、上記光導波路505の端部をテーパ形状に加工
する(特開平12−117465号公報参照)。このよ
うにして、高輝度・高出力のKrFエキシマレーザによ
って、ポリマー樹脂からなる光導波路505の被加工部
分を瞬間的に蒸発させて、上記被加工部分の周辺に熱を
殆ど与えることなく光導波路505端部をテーパ形状に
加工する。その結果、上記光導波路505のテーパ形状
部分を、熱による歪や傷を生じることなく良好な光反射
面にできる。
【0014】なお、上記紫外線吸収層503は、上記光
導波路505を加工する際に、上記下部クラッド層50
4を透過したレーザ光506を吸収して、レーザ光50
6が半導体基板501やフォトダイオード502に達し
ないようにしている。
【0015】図6(a)は、従来の半導体装置を示す図
であり、基板601上に、絶縁層602,604と、配
線層603,606とが交互に形成されてなる多層配線
基板を示している。
【0016】この半導体装置の製造方法は、まず、図6
(b)に示すように、基板601上に、ポリイミドから
なる下部絶縁層602と、Alからなる下部配線層60
3と、さらに、ポリイミドからなる上部絶縁層604と
を形成する。
【0017】その後、図6(c)に示すように上部絶縁
層604にエキシマレーザ光605を照射して、レーザ
アブレーションによって上部絶縁層604に孔607を
形成する。
【0018】そして、この孔607の内部と上部絶縁層
604上にAlを蒸着して、上記上部配線層606と下
部配線層603とを接続する接続配線609と、上部配
線層606とを形成して、図6(a)に示す半導体装置
が得られる。
【0019】上記ポリイミドからなる上部絶縁層604
は数10μm以上の厚さを有し、RIE(反応性イオン
エッチング)によって孔を形成する場合、略半日の時間
が必要である。一方、上記レーザアブレーションによれ
ば、略瞬間的に上部絶縁層604に孔607を形成でき
るので、半導体装置の製造時間を大幅に短縮できる。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図4に
示す半導体装置の製造方法において、図4(c)の下部
絶縁層406にレーザアブレーションによって孔410
を形成する工程で、ダイオード402がレーザ光408
に直接照射されて性能が低下する、あるいは、破損する
という問題がある。具体的には、上記ダイオード402
は、400μm×400μmの大きさを有し、その一部
にレーザ光408が照射されるのみでも、ダイオード4
02に数10μAのリーク電流が流れるようになってし
まって、ダイオードとしての機能が失われてしまう。
【0021】また、図5に示す半導体装置の製造方法に
おいて、図5(b)の光導波路505の端部をレーザ光
506によってテーパ形状に加工する際に、上記レーザ
光506が下部クラッド層504を通過して紫外線吸収
層503に達する。しかし、上記レーザ光506は、高
輝度・高出力であるので、上記紫外線吸収層503で吸
収されずに紫外線吸収層503を破壊してしまう。この
紫外線吸収層503の破壊は、被加工物である光導波路
505の端部周辺で著しい。その結果、上記光導波路5
05端部の下方のフォトダイオード502周辺の半導体
基板501がレーザ光506によって損傷して、フォト
ダイオード502の性能が低下する。上記レーザ光50
6がさらに強いと、フォトダイオード502もまた損傷
してしまう。すなわち、上記シリコン窒化膜からなる紫
外線吸収層503は、フルエンスが0.5J/cm2
上の強いレーザ光に対しては、レーザ光を吸収して遮断
する効果を有していない。
【0022】また、図6に示した半導体装置の製造方法
において、図6(c)の絶縁層604にレーザ光605
によって孔607を形成する際、上記レーザ光605が
上記絶縁層604の下方の下部配線層603にまで達す
る。下部配線層603の材料であるAlは、上記エキシ
マレーザ光に対して約80%の反射率を有するので、下
部配線層603で反射されない約20%のレーザ光が、
下部配線層603に熱エネルギーとして吸収される。こ
の場合、上記下部配線層603は、熱伝導率が比較的低
いポリイミドからなる下部絶縁層602上に形成されて
いるので、上記熱エネルギーは下部配線層603に蓄積
されて、下部配線層603が高温になる。その結果、上
記下部配線層603が溶融したり、剥がれたり吹き飛ん
だりするという問題が生じる。さらに、上記下部配線層
603が溶融すると、下部配線層603の下方の下部絶
縁層602にまでレーザ光が達して、この下部絶縁層6
02に孔が形成される。その結果、上記下部絶縁層60
2の孔に異物や残瑳が生じて、マイグレーションを引き
起こすという問題がある。
【0023】そこで、本発明の目的は、レーザ光によっ
て加工を行う際に、被加工部分以外の部分が悪影響を受
けない半導体装置と、その半導体装置の製造方法を提供
することにある。
【0024】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、第1の発明の半導体装置は、半導体素子を有する基
板と、上記基板および半導体素子上に設けられていて、
レーザ光によって加工される被加工層と、上記被加工層
と、上記半導体素子または基板の少なくとも一方との間
に配置されると共に、上記レーザ光を反射する損傷防止
層とを有することを特徴としている。
【0025】上記構成によれば、上記被加工層を加工す
るレーザ光が、上記被加工層を通過して基板側に向って
も、上記損傷防止層によって反射されるので、上記レー
ザ光が上記半導体素子または基板に達することが防止さ
れる。したがって、上記半導体素子のレーザ光による性
能の低下や破壊、あるいは上記基板の損傷による半導体
素子の性能の低下が防止される。
【0026】1実施形態では、上記損傷防止層は、上記
レーザ光に対して80%以上の反射率を有する。
【0027】上記実施形態によれば、上記被加工層を加
工するレーザ光が、被加工層を通過して基板側に向って
も、上記損傷防止層によって上記レーザ光の80%以上
が被加工層側に反射される。したがって、上記レーザ光
は基板および半導体素子に殆ど達しないので、上記基板
の損傷や上記半導体素子の性能の低下や損傷が効果的に
防止される。
【0028】ここで、上記損傷防止層の上記レーザ光の
波長に対する反射率が80%未満であると、損傷防止層
は、上記レーザ光のうちの反射しない割合のレーザ光を
吸収して、この吸収したレーザ光のエネルギーを熱エネ
ルギーとして蓄える。この場合、レーザ光から熱として
受け取るエネルギーの量が上昇して、この熱によって損
傷防止層が溶融、蒸発する恐れが急速に高まる。
【0029】なお、上記損傷防止層は、1層で上記レー
ザ光の80%を反射してもよく、また、2層以上の複数
の層によって上記レーザ光の80%を反射してもよい。
【0030】1実施形態では、上記損傷防止層は、金属
膜である。
【0031】上記実施形態によれば、上記損傷防止層は
金属膜であるので、上記被加工層を通過して基板側に向
ったレーザ光は、上記損傷防止層によって効果的に反射
されるから、上記基板の破損や半導体素子の性能の低下
や破壊が、効果的に防止される。
【0032】1実施形態では、上記金属膜は、Al膜で
ある。
【0033】上記実施形態によれば、上記金属膜は、レ
ーザ光に対する反射率が比較的大きいAl膜であるの
で、上記被加工層を通過して基板側に向ったレーザ光
は、その大部分が上記Al膜によって反射される。した
がって、上記基板の破損や半導体素子の性能の低下や破
壊が、確実に防止される。
【0034】1実施形態では、上記Al膜は、0.5μ
m以上の膜厚を有する。
【0035】上記実施形態によれば、上記損傷防止層と
してのAl膜に達したレーザ光は、そのうちの大部分が
Al膜によって反射される一方、一部分が反射されずに
Al膜に吸収されて、この吸収されたレーザ光によって
Al膜が加熱される。しかし、上記Al膜は0.5μm
以上の膜厚を有していて、Al膜全体としての熱容量が
比較的大きいので、上記吸収されたレーザ光の熱によっ
て上記Al膜が溶融することがない。したがって、上記
Al膜は、上記レーザ光が上記基板や半導体素子に達す
ることを安定して防止できて、上記基板の損傷および半
導体素子の性能の低下や破壊が、安定して防止される。
【0036】ここで、上記Al膜の膜厚が0.5μm以
下であると、Al膜の全体としての熱容量が小さくなっ
て、上記吸収されたレーザ光の熱によってAl膜が溶
融、蒸発する危険性が高まる。
【0037】1実施形態では、上記損傷防止層は2つ以
上の層からなり、上記損傷防止層のうちの上記被加工層
側の層は、上記レーザ光を反射する反射層であり、上記
損傷防止層のうちの上記半導体素子側の層は、上記レー
ザ光を吸収する吸収層である。
【0038】上記実施形態によれば、上記損傷防止層に
達したレーザ光は、その一部が先ず上記被加工層側の損
傷防止層によって反射される。この被加工層側の損傷防
止層によって反射されずに、上記半導体素子側の損傷防
止層にまで達したレーザ光は、その殆どが上記半導体素
子側の損傷防止層によって吸収される。このようにし
て、上記損傷防止層に達したレーザ光は、損傷防止層に
よって反射および吸収されるので、上記レーザ光は上記
基板および半導体素子に殆ど達しない。したがって、上
記基板の損傷や半導体素子の性能の低下や破壊が、確実
に防止される。
【0039】なお、上記損傷防止層は、被加工側の層が
レーザ光を反射して、半導体素子側の層がレーザ光を吸
収するのであれば、レーザ光を反射する層と、レーザ光
を吸収する層とを、いずれも1層以上の何層設けてもよ
い。
【0040】1実施形態では、上記反射層は金属膜であ
り、上記吸収層は、シリコン層である。ここにおいて、
シリコン層とは、Si元素を含む層を意味し、シリコン
酸化膜やシリコン窒化膜なども含まれる。
【0041】上記実施形態によれば、上記損傷防止層に
達したレーザ光は、その大部分が上記金属膜で反射さ
れ、さらに、この金属膜で反射されずに金属膜を透過し
たレーザ光は、その大部分が上記シリコン層で吸収され
る。したがって、この損傷防止層に達したレーザ光は、
略全てが上記半導体素子に達しない。その結果、上記基
板の損傷や半導体素子の性能の低下や破壊が確実に防止
される。
【0042】第2の発明の半導体装置は、金属配線が設
けられた基板と、上記金属配線上に設けられていて、レ
ーザ光によって上記金属配線に開口する開口が加工され
る被加工層と、上記基板と金属配線との間に配置され
て、上記基板よりも高い熱伝導率を有する熱伝導層とを
有することを特徴としている。
【0043】上記構成によれば、上記被加工層をレーザ
光によって加工して、上記金属配線に開口する開口を形
成する際、上記金属配線がレーザ光に照射されて、レー
ザ光の一部が熱エネルギーになって金属配線が加熱され
る。しかし、上記金属配線と、この金属配線が設けられ
た基板との間に、上記基板よりも高い熱伝導率を有する
熱伝導層が配置されているので、この熱伝導層によって
上記金属配線の熱が基板に速やかに逃がされる。したが
って、上記金属配線は、上記レーザ光による熱が蓄積さ
れて温度が上昇することがない。その結果、金属配線の
溶解や剥がれなどの問題が防止される。
【0044】なお、上記開口は、孔や溝等に限らず、上
記被加工層の1部分を除去して金属配線の1部を露出さ
せた部分を示し、上記被加工層を除去する形状には限定
されない。
【0045】1実施形態では、上記金属配線は、Alか
らなり、上記熱伝導層は、シリコン酸化膜、シリコン窒
化膜、またはNi(ニッケル)膜である。
【0046】上記実施形態によれば、上記金属配線は、
レーザ光に対する反射率が比較的高いAlであるので、
上記レーザ光がAlに照射されても、Alに吸収される
レーザ光は比較的少なく、したがって、Alの加熱量は
少ない。しかも、上記熱伝導層は、シリコン酸化膜、シ
リコン窒化膜、またはNi膜からなり、比較的高い熱伝
導率を有するので、上記Alの熱は速やかにAl以外の
部分に逃がされる。その結果、Alからなる金属配線の
溶解や剥がれなどが防止される。
【0047】第3の発明の半導体装置の製造方法は、半
導体素子を有する基板上に、損傷防止層を設ける工程
と、上記基板および損傷防止層上に、被加工層を設ける
工程と、上記損傷防止層上の被加工層をレーザ光によっ
て加工する工程とを有することを特徴としている。
【0048】上記第3の発明の半導体装置の製造方法に
よれば、上記半導体素子を有する基板上に損傷防止層を
設けることによって、上記被加工層を上記レーザ光で加
工する際に、上記基板や半導体素子へのレーザ光の照射
が効果的に防止される。その結果、レーザ光によって上
記被加工層を迅速に加工して半導体装置を短時間で製造
でき、しかも、上記基板を損傷したり半導体素子の性能
を低下させたり破壊したりすることなく、良好な性能を
有する半導体装置が製造できる。
【0049】
【発明の実施の形態】図1(a)は、本発明の第1実施
形態の半導体装置である電子部品を示す図である。
【0050】この半導体装置は、半導体基板1に半導体
素子としてのPN接合ダイオード2が設けられている。
この半導体装置は、上記半導体基板1上に、ポリイミド
からなりレーザ光による被加工層としての下部絶縁層4
と、この下部絶縁層4上に形成されたAlからなる配線
6と、この配線6の上に積層されてポリイミドからなる
上部絶縁層7とを有する。
【0051】上記PN接合ダイオード2と上記下部絶縁
層4との間には、上記PN接合ダイオード2を覆うよう
に、Ni膜からなる損傷防止層としての金属膜パターン
3が設けられている。上記PN接合ダイオード2は、上
記金属膜パターン3を介して、Alからなる接続配線9
によって上記配線6に接続されている。
【0052】この半導体装置は、以下のようにして製造
する。
【0053】まず、図1(b)に示すように、半導体基
板1にp型不純物およびn型不純物を拡散させてPN接
合ダイオード2を形成する。その後、上記半導体基板1
上に、上記PN接合ダイオード2を覆うように金属膜パ
ターン3を形成する。この金属膜パターン3は、まず、
半導体基板1上にNi薄膜を形成してパターニングして
所定の形状にした後、このパターニングしたNi薄膜
に、めっきによってNiをさらに成長させて10μmの
厚さにする。その後、上記半導体基板1および金属膜パ
ターン3上に、ポリイミドからなる下部絶縁層4を積層
する。
【0054】続いて、図1(c)に示すように、上記下
部絶縁層4の上記ダイオード2に対応する位置にレーザ
光11を照射して、レーザアブレーションによって、下
部絶縁層4に上記金属膜パターン3に達する孔12を形
成する。
【0055】その後、図1(d)に示すように、スパッ
タリフロー法によって、上記孔12にAlを埋め込んで
接続配線9を形成すると共に、下部絶縁層4上にAl層
を形成する。続いて、上記Al層をRIEによってパタ
ーニングして、所定の配線パターンを有する配線層6を
形成する。
【0056】最後に、上記配線層6上にポリイミドを塗
布・焼成して、上部絶縁層7を形成する。
【0057】上記半導体装置の製造方法において、図1
(c)に示す工程で用いるレーザ光11は、KrFエキ
シマレーザ装置によって発振し、フルエンス(単位面積
あたりのパルスレーザ強度)が0.5J/cm2であ
り、波長が248nmである。このレーザ光11によっ
て、上記ポリイミドからなる下部絶縁層4を瞬間的に蒸
発させて、ポリイミドに燃焼部分を生じることなく、迅
速に孔12を形成することができる。
【0058】また、上記半導体装置は、半導体基板1の
PN接合ダイオード2の上方に、10μm膜厚のNiか
らなる金属膜パターン3が設けられているので、この金
属膜パターン3によって、上記レーザ光11がPN接合
ダイオード2に到達することが防止される。したがっ
て、上記レーザ光11によってPN接合ダイオード2が
損傷することを防止できる。
【0059】上記半導体装置を製造した後、上記PN接
合ダイオード2に約10Vの逆方向電圧を印加して、そ
の際に流れるリーク電流を測定した結果、リーク電流は
数pAオーダであった。したがって、ダイオード2のレ
ーザ光11による損傷が回避できたと言える。
【0060】また、上記金属膜パターン3はNi膜から
なるので、PN接合ダイオード2と接続配線9との間を
問題無く電気的に接続できる。
【0061】なお、上記金属膜パターン3は、Ni膜以
外の例えばAl膜によって形成してもよい。金属膜パタ
ーン3をAl膜によって形成した場合、金属膜パターン
3の厚さを0.5μmにまで薄くできる。これによっ
て、下部絶縁層4を、半導体基板1と金属パターン3と
の境界の上方位置に段差を生じることなく形成できる。
【0062】図2(a)は、本発明の第2実施形態の半
導体装置としての光部品を示す図である。
【0063】この半導体装置は、半導体基板201に半
導体素子としてのフォトダイオード202を有し、上記
半導体基板201上に、紫外線吸収層203と、上記フ
ォトダイオード202位置に孔が設けられてAlからな
る損傷防止層としての金属膜204と、下部クラッド層
205と、光導波路206と、シリコン酸化膜からなる
上部クラッド層209と、Alからなる迷光封止膜21
0とを有する。上記紫外線吸収層203は、上記下部ク
ラッド層205の反射防止膜としての機能も有する。
【0064】この半導体装置は、上記光導波路206の
光を、図2(a)における光導波路206の右側端部に
形成されたテーパ形状部分で反射させて、フォトダイオ
ード202で受け取るようになっている。
【0065】この半導体装置は、以下のようにして製造
する。
【0066】まず、図2(b)に示すように、フォトダ
イオード202が設けられた半導体基板201上に、紫
外線吸収層203と、Al膜を積層し、このAl膜の上
記フォトダイオード202に対応する位置を開口して金
属膜204を形成する。続いて、上記紫外線吸収層20
3および金属膜204上に、下部クラッド層205と、
ポリマー樹脂からなる光導波路206とを積層する。
【0067】その後、KrFエキシマレーザ装置を用い
て、フルエンスが0.5J/cm2で波長が248nm
のレーザ光によって、上記光導波路206の端部を加工
する。すなわち、図2(b)に示すように、レーザ光2
07を光導波路206に、この光導波路206の長手方
向に直角に照射すると共に、矢印Bに示すように光導波
路206の長手方向に移動させて、図2(c)に示すよ
うに上記光導波路206の端部をテーパ形状に加工す
る。
【0068】続いて、上記光導波路206および下部ク
ラッド層205の上に上部クラッド層209を積層し
て、最後に、上記上部クラッド層209上に迷光封止膜
210を形成して、図2(a)に示す半導体装置が完成
する。
【0069】上記半導体装置の製造工程において、図2
(b)に示す光導波路206をレーザ光207によって
加工する際、上記金属膜204によって、上記レーザ光
207によるフォトダイオード202周辺の半導体基板
201の損傷が防止される。すなわち、上記レーザ光2
07が上記下部クラッド層205を通過して半導体基板
201側に向っても、このレーザ光207の殆どは、A
l膜からなる金属膜204によって反射される。また、
上記金属膜204によって反射されずに金属膜204を
透過するレーザ光は非常に少ないので、この少ないレー
ザ光は上記紫外線吸収層203に、この紫外線吸収層2
03が損傷することなく効果的に吸収される。したがっ
て、上記レーザ光207は殆ど半導体基板201に達し
ないので、フォトダイオード202周辺の半導体基板2
01が損傷することがない。その結果、フォトダイオー
ド202の性能の低下を防止できる。
【0070】上記半導体装置を製造した後、上記フォト
ダイオード202のリーク電流を計測して、上記フォト
ダイオード202が上記レーザ光の影響を受けたか否か
を確認した。その結果、フォトダイオード202のリー
ク電流は数pAオーダであり、フォトダイオード202
はレーザ光の影響を受けていないことが判った。
【0071】また、上記Al膜からなる金属膜204
は、半導体装置の配線や、フォトダイオードの遮光膜、
光導波路の迷光封止膜として用いてもよく、レーザ光に
対する損傷防止層としての機能に加えて、他の機能を有
するように形成してもよい。
【0072】図3(a)は、本発明の第3実施形態の半
導体装置としての電子部品である多層配線基板を示す図
である。この半導体装置は、基板301上に、シリコン
酸化膜からなる下部絶縁層302と、Alからなる下部
配線層303と、ポリイミドからなる上部絶縁層304
と、Alからなる上部配線層306とを有する。上記下
部配線層303と、上部配線層306とが、接続配線3
08によって電気的に接続されている。
【0073】この半導体装置は、以下のようにして製造
する。
【0074】まず、図3(b)に示すように、基板30
1上にシリコン酸化膜からなる下部絶縁層302を形成
し、その後、Alからなる下部配線層303と、ポリイ
ミドからなる上部絶縁層304とを形成する。
【0075】その後、図3(c)に示すように上部絶縁
層304にエキシマレーザ光310を照射して、上部絶
縁層304に、上記下部配線層303に開口する孔31
2を形成する。
【0076】そして、この孔312の内部にAlを埋め
込んで接続配線308を形成すると共に、上部絶縁層3
04上にAlを蒸着して上部配線層306を形成して、
図6(a)に示す半導体装置が完成する。
【0077】上記レーザアブレーションによって上部絶
縁層304に孔312を形成する際、レーザ光310が
上部絶縁層304下側の下部配線層303に照射され
る。この下部配線層303の材料であるAlは、上記エ
キシマレーザ光310に対して約80%の反射率を有す
るので、この下部配線層303が反射しない約20%の
レーザ光は、熱エネルギーとして下部配線層303に蓄
積されて、下部配線層303が加熱される。しかしなが
ら、この下部配線層303が接する下部絶縁層302
は、基板301よりも高い熱伝導率を有するシリコン酸
化膜からなるので、この下部絶縁層302を介して上記
下部配線層303の熱が速やかに基板301に逃がされ
る。したがって、下部配線層303の温度は殆ど上昇し
ないので、従来におけるように下部配線層303が溶融
したり、剥がれたり吹き飛んだりすることがない。その
結果、従来におけるように、上記下部配線層303の下
方の下部絶縁層302までレーザ光が達して、この下部
絶縁層302に孔が形成されて、この下部絶縁層302
の孔に生じた異物や残瑳によってマイグレーションが発
生することがない。したがって、本実施形態による半導
体装置の製造方法によれば、レーザ光によって短時間で
絶縁層304に孔312を形成して半導体装置を短時間
で製造でき、しかも、良好な性能を有する半導体装置が
得られる。
【0078】本発明による半導体装置の損傷防止層と比
較例の損傷防止層に実際にレーザ光を照射する実験を行
って、本発明による損傷防止層の作用効果について比較
例と比較した。
【0079】表1は、本発明の損傷防止層と、比較例の
損傷防止層とにレーザ光を照射した後の損傷防止層の状
態をまとめて示した表である。上記レーザ光は、KrF
エキシマレーザ装置によるレーザ光であり、レーザ光の
波長は248nmで、フルエンスは0.5〜2.0J/
cm2である。なお、損傷防止層の状態は、0.5〜
2.0J/cm2の間のいずれのフルエンスのレーザ光
を照射しても同様の結果が得られた。すなわち、損傷防
止層の状態は、照射されるレーザ光のフルエンスが0.
5〜2.0J/cm2の間であれば、フルエンスの値に
は依存しない。
【0080】比較例1の損傷防止層は、SiO2および
Si上に形成されたAu(金)およびTiW(チタン・
タングステン)の2層からなる膜であり、1.0μmの
層厚を有する。比較例1の損傷防止層は、実施例1の損
傷防止層と金属膜の種類以外の条件は略同一である。
【0081】比較例2の損傷防止層は、ポリイミド上に
形成されたAl膜であり、1.1から2.0μmの層厚
を有して実施例1の層厚よりも厚い層厚を有し、かつ、
実施例1の損傷防止層とは下側層が異なる。
【0082】比較例3および比較例4の損傷防止層は、
いずれもAl膜からなり、かつ、SiO2およびSi上
に形成されていて、各々層厚のみが実施例1の損傷防止
層と異なる。
【0083】なお、比較例2乃至4、および実施例1の
Al膜は、下側層の上に蒸着によって形成した。
【0084】
【表1】
【0085】上記表1からわかるように、比較例1のA
uおよびTiWの2層の膜からなる損傷防止層は、レー
ザ光によって完全にエッチングされてしまう。このこと
は、実施例1のAl膜は、レーザ光に対する反射率が約
80%であるのに対して、比較例1のAuおよびTiW
の2層の膜は、レーザ光に対する反射率が約30%であ
ることに起因する。すなわち、損傷防止層によって反射
されずに吸収された約70%のレーザ光が、熱としてA
uおよびTiWの2層の膜に蓄積されて、この熱によっ
て損傷防止層が溶解および蒸発した。
【0086】また、比較例2の損傷防止層は、実施例1
の損傷防止層よりも比較的大きい層厚を有するにもかか
わらず、完全にレーザ光によってエッチングされてしま
う。これは、比較例2の損傷防止層が、熱伝導率が比較
的低いポリイミド上に形成されたことに起因する。すな
わち、比較例2の損傷防止層に吸収されたレーザ光が熱
として蓄積され、熱伝導率が比較的低い上記ポリイミド
によって上記熱が損傷防止層以外の部分に逃がされるこ
とが妨げられるので、損傷防止層の温度が上昇した結
果、損傷防止層が溶解・蒸発したのである。
【0087】比較例3の損傷防止層は、レーザ光によっ
て完全にエッチングされた。これは、実施例1の損傷防
止層のAl膜に比べて、比較例3のAl膜の厚さが小さ
いことに起因する。
【0088】比較例4の損傷防止層は、レーザ光によっ
て完全にはエッチングされないが、損傷防止層の表面の
光沢が変化したことから、多少Al膜が溶融したことが
わかる。これは、レーザ光によって溶融しない実施例1
の損傷防止層に比べて、層厚が0.1μm小さいことに
起因する。
【0089】以上の実験結果から、損傷防止層が溶融す
ることなく確実にレーザ光に対する損傷防止効果を奏す
るためには、実施例1のように、Al膜は0.5μm以
上の層厚が必要であり、かつ、熱伝導率が比較的高いS
iO2またはSi上に形成する必要があることが分か
る。
【0090】なお、上記実験に加えて、実施例1と同一
の構成の損傷防止層を、Al膜を、SiO2またはSi
上にスパッタによって形成したものについてもレーザ光
を照射して実験を行った。この場合においても、上記実
施例1と同様に、損傷防止層はレーザ光によって溶融し
なかった。従って、蒸着膜およびスパッタ膜とでAl膜
の結晶状態が異なる場合でも、層厚が0.5μm以上で
あり、かつ、SiO2またはSi上に形成すれば、Al
膜は損傷防止効果を有する。
【0091】また、上記損傷防止層が形成されるSiO
2またはSiは、層厚が厚くて熱伝導効果が高ければよ
り好ましい。また、SiO2またはSi以外の例えばN
iなどの熱伝導率が比較的高いめっき層であってもよ
い。但し、Al膜を損傷防止層としてのみでなく配線と
しても使う場合、Al膜が形成される下側層の影響によ
って配線抵抗が変化するので、下側層の材料の電気抵抗
を考慮する必要がある。この場合、上記下側層は、Al
膜に比べて高い抵抗を有する金属膜が好ましい。
【0092】上記実施形態において、損傷防止層とし
て、Al膜を用いたが、レーザアブレーションに対して
選択比が高い例えばAlSi,AlSiCu,AlC
u,AlNiなどの合金による金属膜を用いてもよい。
半導体装置を形成する場合、基板として多く用いられる
シリコンに対して、融点が近い点で好適な金属膜材料と
して、Ni,Ti,Coなどがある。この他のレーザア
ブレーションに対して選択比が高い金属膜の材料とし
て、Cr、Mo、Cu等を用いてもよい。
【0093】また、上記損傷防止層は、誘電体を複数層
形成し、この複数の誘電体層によってレーザ光の屈折率
を最適化することによってレーザ光の多重反射を起こさ
せて、レーザ光の反射率を約80%以上にしてもよい。
【0094】
【発明の効果】以上より明らかなように、第1の発明の
半導体装置は、半導体素子を有する基板と、上記基板お
よび半導体素子上に設けられていて、レーザ光によって
加工される被加工層と、上記被加工層と、上記半導体素
子または基板の少なくとも一方との間に配置されると共
に上記レーザ光を反射する損傷防止層とを有するので、
この損傷防止層によって、上記被加工層を加工するレー
ザ光が反射されて、上記半導体素子にレーザ光が達する
ことが防止される。したがって、この半導体装置は、レ
ーザ光によって短時間で製造でき、かつ、製造時のレー
ザ光による基板の損傷や半導体素子の性能の低下や破壊
を防止できて、良好な性能を有する半導体装置にでき
る。
【0095】1実施形態では、上記損傷防止層は、上記
レーザ光に対して80%以上の反射率を有するので、上
記被加工層を越えて基板側に向うレーザ光の80%以上
を加工層側に反射できて、殆どのレーザ光が上記半導体
素子に達しないようにして、上記半導体素子の性能の低
下や破壊を効果的に防止できる。
【0096】1実施形態では、上記損傷防止層は、金属
膜であるので、上記被加工層を越えて基板側に向うレー
ザ光を効果的に反射できて、上記半導体素子の性能の低
下や破壊を効果的に防止できる。
【0097】1実施形態では、上記金属膜は、レーザ光
に対する反射率が比較的大きいAl膜であるので、上記
被加工層を越えて基板側に向うレーザ光をAl膜によっ
て確実に反射して、上記半導体素子の性能の低下や破壊
を確実に防止できる。
【0098】1実施形態では、上記Al膜は、0.5μ
m以上の膜厚を有するので、反射されずにAl膜に吸収
されたレーザ光によってAl膜が加熱されても、この熱
によってAl膜が溶融することがない。したがって、こ
のAl膜からなる損傷防止層によって、レーザ光が上記
半導体素子に達することを安定して防止できて、上記半
導体素子の性能の低下や破壊を確実に防止できる。
【0099】1実施形態では、上記損傷防止層は2つ以
上の層からなり、上記損傷防止層のうちの上記被加工層
側の層は、上記レーザ光を反射する反射層であり、上記
損傷防止層のうちの上記半導体素子側の層は、上記レー
ザ光を吸収する吸収層であるので、上記被加工層を加工
する際に損傷防止層に向ったレーザ光は、その殆どが反
射および吸収されて上記半導体素子に殆ど達しないの
で、上記半導体素子の性能の低下や破壊を確実に防止で
きる。
【0100】1実施形態では、上記反射層は金属膜であ
り、上記吸収層はシリコン層であるので、この損傷防止
層に達したレーザ光の大部分を上記金属膜で反射して、
さらに、上記金属膜で反射されずに金属膜を透過したレ
ーザ光の大部分を上記シリコン層で吸収して、略全ての
レーザ光を上記半導体素子に達しないようにできて、上
記半導体素子の性能の低下や破壊を確実に防止できる。
【0101】第2の発明の半導体装置は、金属配線が設
けられた基板と、上記金属配線上に設けられていて、レ
ーザ光によって上記金属配線に開口する開口が加工され
る被加工層と、上記基板と金属配線との間に配置され
て、上記基板よりも高い熱伝導率を有する熱伝導層とを
有するので、上記金属配線に照射されたレーザ光の一部
が熱エネルギーになって金属配線が発熱しても、この熱
は上記熱伝導層によって基板に速やかに逃がされるか
ら、上記金属配線はレーザ光によって熱が蓄積されるこ
とがなくて、金属配線の溶解や剥がれなどの問題を防止
できる。
【0102】1実施形態では、上記金属配線は、レーザ
光に対する反射率が比較的高いAlからなり、上記熱伝
導層は、比較的高い熱伝導率を有するシリコン酸化膜、
シリコン窒化膜、またはNi膜であるので、被加工層を
通過したレーザがAlに達しても、Alに吸収されるレ
ーザ光が比較的少なくてAlの加熱量は少なく、しか
も、このAlの熱は、上記熱伝導層によって速やかにA
l以外の部分に逃がされるから、Alからなる金属配線
の溶解や剥がれなどを確実に防止できて、この金属配線
が設けられた半導体装置の性能を安定にできる。
【0103】第3の発明の半導体装置の製造方法は、半
導体素子を有する基板上に、損傷防止層を設ける工程
と、上記基板および損傷防止層上に、被加工層を設ける
工程と、上記損傷防止層上の被加工層をレーザ光によっ
て加工する工程とを有するので、上記損傷防止層によっ
て、上記被加工層をレーザ光で加工する際の上記半導体
素子へのレーザ光の照射を効果的に防止できるから、短
時間で、しかも、上記基板を破損したり、半導体素子の
性能を低下させたり破壊したりすることなく半導体装置
を製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1(a)は、本発明の第1実施形態の半導
体装置である電子部品を示す図であり、図1(b),
(c),(d)は、図1(a)の半導体装置の製造工程
を示す図である。
【図2】 図2(a)は、本発明の第2実施形態の半導
体装置としての光部品を示す図であり、図2(b),
(c)は、図2(a)の半導体装置の製造工程を示す図
である。
【図3】 図3(a)は、本発明の第3実施形態の半導
体装置としての電子部品である多層配線基板を示す図で
あり、図3(b),(c)は、図3(a)の半導体装置
の製造工程を示す図である。
【図4】 図4(a)は、従来の半導体装置としてのP
N接合ダイオードを有する電子部品を示す図であり、図
4(b),(c),(d)は、図4(a)の半導体装置
の製造工程を示す図である。
【図5】 図5(a)は、従来の半導体装置としてのフ
ォトダイオードおよび光導波路を有する光部品を示す図
であり、図5(b)は、図5(a)の半導体装置の製造
工程を示す図である。
【図6】 図6(a)は、従来の半導体装置としての多
層配線基板を示す図であり、図6(b),(c)は、図
6(a)の半導体装置の製造工程を示す図である。
【符号の説明】
1 半導体基板 2 PN接合ダイオード 3 金属膜パターン 4 下部絶縁層 6 配線層 7 上部絶縁層 9 接続配線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4E068 CF01 CF03 CF04 DA09 DB01 5F033 HH08 JJ01 JJ08 KK07 KK08 KK09 KK10 KK11 KK15 KK18 KK20 PP15 PP18 PP19 PP27 PP28 PP33 QQ08 QQ09 QQ13 QQ46 QQ54 RR04 RR06 RR22 TT04 WW00 WW02 XX22 XX32 XX33 5F072 AA06 JJ12 RR05 YY08

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体素子を有する基板と、 上記基板および半導体素子上に設けられていて、レーザ
    光によって加工される被加工層と、 上記被加工層と、上記半導体素子または基板の少なくと
    も一方との間に配置されると共に、上記レーザ光を反射
    する損傷防止層とを有することを特徴とする半導体装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の半導体装置において、
    上記損傷防止層は、上記レーザ光に対して80%以上の
    反射率を有することを特徴とする請求項1記載の半導体
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の半導体装置に
    おいて、上記損傷防止層は、金属膜であることを特徴と
    する半導体装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の半導体装置において、
    上記金属膜は、Al膜であることを特徴とする半導体装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の半導体装置において、
    上記Al膜は、0.5μm以上の膜厚を有することを特
    徴とする半導体装置。
  6. 【請求項6】 請求項1または2に記載の半導体装置に
    おいて、上記損傷防止層は2つ以上の層からなり、 上記損傷防止層のうちの上記被加工層側の層は、上記レ
    ーザ光を反射する反射層であり、 上記損傷防止層のうちの上記半導体素子側の層は、上記
    レーザ光を吸収する吸収層であることを特徴とする半導
    体装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の半導体装置において、
    上記反射層は金属膜であり、 上記吸収層は、シリコン層であることを特徴とする半導
    体装置。
  8. 【請求項8】 金属配線が設けられた基板と、 上記金属配線上に設けられていて、レーザ光によって上
    記金属配線に開口する開口が加工される被加工層と、 上記基板と金属配線との間に配置されて、上記基板より
    も高い熱伝導率を有する熱伝導層とを有することを特徴
    とする半導体装置。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の半導体装置において、
    上記金属配線は、Alからなり、 上記熱伝導層は、シリコン酸化膜、シリコン窒化膜、ま
    たはNi膜であることを特徴とする半導体装置。
  10. 【請求項10】 半導体素子を有する基板上に、損傷防
    止層を設ける工程と、 上記基板および損傷防止層上に、被加工層を設ける工程
    と、 上記損傷防止層上の被加工層をレーザ光によって加工す
    る工程とを有することを特徴とする半導体装置の製造方
    法。
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