JP2002163640A - 概観図作成装置 - Google Patents

概観図作成装置

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JP2002163640A
JP2002163640A JP2000362484A JP2000362484A JP2002163640A JP 2002163640 A JP2002163640 A JP 2002163640A JP 2000362484 A JP2000362484 A JP 2000362484A JP 2000362484 A JP2000362484 A JP 2000362484A JP 2002163640 A JP2002163640 A JP 2002163640A
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JP2000362484A
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Shigeru Wakashiro
滋 若代
Masato Hara
正人 原
Toshihiro Nakayama
利宏 中山
Shinobu Uesono
忍 上園
Atsumi Kaneko
敦美 金子
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Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 測量現場での作業を軽減し、高精度の概観図
を容易に作成することを可能にする。 【解決手段】 測量現場で被写体の近傍にターゲットを
置いて2方向から撮影する。概観図作成装置において、
描画および編集モードのときにはモニタ画面上に一方の
画像IMG1を表示し、これを透写しつつ概観図EAG
を作成する。計測モードの場合には画像IMG1に関連
するもう1枚の画像を並列表示して三角測量により実寸
法を計測し、概観図EAGに表示すべき図形要素FOB
1〜6のデータを生成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表示装置等の画面
に表示された画像を透写して概観図を生成する概観図作
成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】交通事故等の状況を撮影し、得られた画
像に基づいて図面を作成する写真測量においては、測量
現場の状況を把握するための簡単な概観図を作成するこ
とがあり、従来では測量前または後に現場を手描きで写
生し、指標となる構造物の実寸を測定し記入することに
より概観図を作成していた。しかし、写生による概観図
の出来・不出来は作成者の能力や経験によるところが大
きく、また構造物の測定作業も加わるために、現場での
作業時間を長引かせる要因にもなっていた。測量は車輌
や人の往来を阻害することが多く、迅速な作業が常に求
められるところである。
【0003】近年では、パーソナルコンピュータの普及
により、作図が比較的容易に行えるようになってきてい
る。そこで、上記問題点の改善策として、電子スチルカ
メラで現場を撮影し、終了後に別の場所へ移動して、パ
ーソナルコンピュータと適当な画像処理ソフトウェアプ
ログラム等を用いて、得られた画像を表示装置の画面上
に表示しつつこれを透写して概観図を作成するという手
法によって、現場での作業時間を短縮する試みが行われ
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、現在の画像処
理ソフトウェアプログラムにおいては、1枚の画像では
構造物の実寸は算出できないため、現場における測定作
業は必要であり、現場での作業時間短縮に貢献できな
い。また、画面に画像と概観図とを重ねて表示させた場
合、特に画像をフルカラー表示した場合には概観図が視
認し難くなる。このため、作図作業に多大な労力と時間
を要し、作成者の負担が大きくなるという問題がある。
【0005】本発明は、上記問題点を解決するために、
現場での作業時間が短縮でき、かつ概観図を作成し易く
することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の概観図作成装置
は、画像を透写することによって概観図を作成するもの
であって、同一の被写体を異なる方向から撮影して得ら
れた一対の画像の少なくとも一方が描画される第1レイ
ヤ層と、第1レイヤ層の上に重ね合せられ画像に対応す
る概観図が描画される透明の第2レイヤ層とを表示する
表示手段と、被写体の少なくとも1つの計測点を一対の
画像のそれぞれにおいて指定する指定手段と、指定され
た計測点の座標に基づいて被写体の実寸法を計測する計
測手段と、計測手段によって得られた計測値を第2レイ
ヤ層に描画する描画手段とを備えることを最も主要な特
徴とする。これにより、現場での作業時間が短縮でき、
かつ概観図が容易に作成できる。
【0007】概観図作成装置において用いられる一対の
画像には被写体と共に基準尺が写し込まれていることが
好ましく、この場合基準尺に基づいて被写体の実寸法を
求めることができる。
【0008】被写体の実寸法は、例えば、被写体上の2
つの計測点間の距離や、被写体上の2つの計測点におけ
る鉛直方向距離、または被写体上の1つの計測点と他の
2つの計測点とをそれぞれ結んだ2直線の成す角度であ
る。
【0009】概観図作成装置は、さらに、第1レイヤ層
に画像の一方が描画されたときに、第2レイヤ層に描画
すべき概観図を作成する作図手段を備えることが好まし
い。これにより計測値以外の図形要素を描画できる。
【0010】概観図作成装置に用いられる画像は、例え
ば電子スチルカメラによって撮影されたものである。ま
た、概観図は、例えばオブジェクト指向言語によって描
画される複数の図形要素から成る。
【0011】概観図作成装置には、例えばウィンドウシ
ステムおよびGUI(Graphical User Interface)が採用
されることが好ましく、さらに被写体の実寸法を計測す
るときには第1レイヤ層に一対の画像が並列表示される
と共に、計測に必要な数の計測点にそれぞれ対応するボ
タンと、計測値の算出を実行させるボタンとが設けられ
たガイドウィンドウが表示されることが好ましい。1つ
の画像を並列表示することにより共通する計測点を視覚
的に捉えることができ、またガイドウィンドウに従って
計測点を指定すれば、指定作業が容易になり、また誤指
定を防止できる。さらに、計測値の算出を実行させるボ
タンを設けることにより、算出を視覚的かつ容易に行え
る。
【0012】上記ガイドウィンドウにおいて、一対の画
像において指定するために選択されている計測点に対応
するボタンと、その他のボタンとの表示状態が異なって
いることが好ましい。具体的には、選択中の計測点に対
応するボタンが凹状に表示されると共に、その他のボタ
ンが凸状に表示されてもよい。これにより、現在指定し
ている計測点が視覚的に把握でき、作業効率が向上す
る。
【0013】また、上記ガイドウィンドウにおいては、
一対の画像の双方において既に指定済みの計測点に対応
するボタンと、一対の画像何れか一方または双方におい
て未だ指定されていない計測点に対応するボタンとの表
示状態が異なっていることが好ましく、具体的には例え
ば指定済みの計測点に対応するボタンが赤色、未指定の
計測点に対応するボタンが青色に表示される。これによ
り、各計測点について指定したか否かが視覚的に把握で
き、作業効率が向上する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
添付図面を参照して説明する。
【0015】図1は、概観図作成装置にパーソナルコン
ピュータを適用したときの概観図作成システムを簡単に
示す斜視図である。この概観図作成システムにおいて
は、画像入力装置として電子スチルカメラ10を備え
る。電子スチルカメラ10によって被写体である道路面
および周辺建造物が撮影されると、内部のCCD(図示
せず)により1フレーム分の光学的被写体像は光電変換
され、多数の画素のRGB信号からなる画像データとし
て適当な記録媒体、例えば着脱自在なメモリカード12
に記録される。
【0016】被写体は異なる2方向から撮影され、被写
体の近傍には基準尺であるL字型のターゲット14が置
かれる。即ち、得られた2フレーム分の画像には被写体
と共にターゲット14が写し込まれている。2つの撮影
地点、具体的には撮影光学系の後側主点位置を図中黒丸
点M1およびM2で示し、撮影方向として撮影光学系の
光軸を一点鎖線O1およびO2で示す。各画像データに
は、後の座標計算に用いるための種々のデータ、例えば
電子スチルカメラ10の撮影光学系の焦点距離(一定値
に設定される)、CCDの画素ピッチ、ターゲット14
の寸法形状等のデータが付加される。
【0017】メモリカード12はまたパーソナルコンピ
ュータ(PC)20に着脱自在であり、このメモリカー
ド12を介してPC20に画像データおよび付加データ
が入力される。なお、PC20に画像データを入力する
画像入力装置としては電子スチルカメラ10に限定され
ず、銀塩フィルムカメラによる撮影で得られたフィルム
原稿、写真あるいは紙原稿を読取って画像データを出力
するスキャナでもよい。またさらに、電子スチルカメラ
10やスキャナからPC20へ画像データを転送するイ
ンターフェースとしては、上記メモリカード12の様な
記録媒体を介在させるものの他、ケーブルや赤外線およ
び無線等によって送信するものであってもよい。
【0018】PC20には、表示装置として例えば液晶
表示パネル(LCD)30が接続され、その画面30a
には入力された画像データに対応した被写体像が再現さ
れる。また、PC20には入力装置としてキーボード2
2およびポインティングデバイスであるマウス24が接
続され、これらを手動操作することにより、画面30a
に表示された被写体像、即ち画像を透写する。具体的に
は画像の上に道路の輪郭線や境界線等の図形が描かれる
ことにより概観図が生成され、概観図は画像に重ね合せ
られて表示される。概観図は、PC20に接続された出
力装置、例えばプリンタ26により紙等に印刷可能であ
る。
【0019】図2は概観図作成装置の回路ブロック図で
ある。パーソナルコンピュータ(PC)20は、回路全
体を統括的に制御するマイクロプロセッサ(CPU)2
02、CPU202の入出力制御を行う入出力コントロ
ーラ204、作業メモリとして使用される読み書き可能
メモリ(RAM)206、Windows98(Mic
rosoft社)等の基本入出力オペレーティングシス
テム(BIOS)を記憶する読み出し専用メモリ(RO
M)208および図示しない周辺回路を備える。入出力
コントローラ204はROM208に格納されたBIO
Sに従って、システムバスSBに接続された各回路とC
PU202との間の入出力制御を行う。
【0020】システムバスSBには、キーボード22お
よびマウス24が、これらの入出力制御を行う入力装置
コントローラ210を介して接続される。また、システ
ムバスSBと、内蔵のハードディスク214などの記憶
装置、CD−ROMドライブ218およびプリンタ26
とは、シリアルインターフェース(シリアルI/O)2
16を介して接続され、シリアルI/O216によりそ
れぞれとの間のシリアルデータの入出力制御が行われ
る。またさらに、メモリカード12が装着された際にそ
の入出力を制御するメモリカードコントローラ220が
システムバスSBに接続される。
【0021】LCDコントローラ222は、システムバ
スSBを介して転送された表示用データをVRAM22
4に展開して、LCD30の全面に配設される画面30
aの表示制御を行う。LCD30は、例えば縦640ド
ット×横480ドットのドットマトリックスで構成され
る透過型のものであり、背面には図示しないバックライ
トが埋設される。
【0022】ハードディスク214には、概観図作成処
理を行うための概観図作成プログラム(図中PGで示
す)が予めCD−ROM18からインストールされてい
るが、概観図作成プログラムをハードディスク214に
インストールせず、CD−ROM18から逐次読み出し
て実行してもよいことはいうまでもない。
【0023】外部記録媒体12に格納された画像データ
は、1フレーム毎に所定の規格に応じた画像ファイルに
変換されており、PC20に読み出された際に画像デー
タが展開され、画像データ格納領域206Aに一端格納
される。
【0024】RAM206は、LCD30に表示すべき
画像のデータを一時的に格納する画像データ格納領域2
06Aを有する。格納される画像データは、1フレーム
分の被写体像の赤(R)、緑(G)、青(B)の3色成
分を、2次元配列されたN個(Nは自然数)の画素のそ
れぞれにおける輝度値で表したものであり、各色成分の
輝度値は、各色光の強さを8ビット、即ち0から255
までの256段階の数値で示したものである。
【0025】またRAM206は、画像に基づいて生成
された概観図または計測図のデータ(以下、図形データ
と記載する)を一時的に格納する図形データ格納領域2
06Bを有する。ここに格納される図形データは、概観
図および計測図を構成する図形要素のベクトルデータで
あり、オブジェクト指向言語によって描画される。
【0026】画像データおよび図形データは必要に応じ
てRAM206から読み出され、例えばCPU202に
より双方のデータが併せられて所定の形式に従ったデー
タファイルに変換されてハードディスク214に格納さ
れる。また、画像、概観図および計測図の表示用データ
が生成されてLCDコントローラ222に出力された
り、PC20に接続された出力装置、例えばプリンタ2
6により紙等に概観図が印刷される。このときベクトル
データである図形データは必要に応じてラスター変換さ
れる。
【0027】図3は概観図作成処理画面を概念的に示す
図である。BIOSにはウィンドウシステムおよびGU
I(Graphical User Interface)が採用されており、CP
U202により概観図作成プログラムがハードディスク
214から読み出されて実行されると、LCD30の画
面30aにメインウィンドウWINが表示される。メイ
ンウィンドウWINには画像と概観図または計測図とを
重ねて表示するための図画表示領域DIAが設定され、
その図画表示領域DIAの外側には各種処理に関連付け
られたアイコンをそれぞれ複数個有するメニューバーM
enu1〜3が水平に並んで表示される。メインウィン
ドウWINの右上隅には終了ボタンEが設けられてお
り、マウス24により画面上に現れたカーソルを終了ボ
タンE上に移動させてクリックするとメインウィンドウ
WINが閉じられ、概観図作成プログラムが終了する。
【0028】メニューバーMenu1には「新規作
成」、「既存ファイルを開く」、「保存」、「印刷」、
「画像入力」の各コマンドに対応したアイコンB11、
B12、B13、B14およびB15が表示される。
【0029】メニューバーMenu2には、図画表示領
域DIAに関する設定メニューアイコン、例えば画像、
概観図および計測図を拡大または縮小表示するための表
示倍率設定アイコンB21や、概観図や計測図を視認し
易くするために画像の透過率を調整する透過率設定アイ
コンB22が設けられる。これらはプルダウンメニュー
であり、所定の領域をクリックするとさらに数値選択メ
ニューが表示され、任意の数値が選択される。
【0030】透過率は画像の明るさおよびコントラスト
を調整するための指標であり、百分率で表される。透過
率が高くなる、即ち100%に近づくと画像の明るさお
よびコントラストは限りなく元の被写体像に近づき、逆
に透過率が低くなる、即ち0%に近づくと画像は白いマ
スクをかけたような状態になる、即ち全体に白っぽく
(明るく)かつコントラストのない画像に近づく。具体
的には、画像データに含まれるR、GおよびB信号のそ
れぞれについて、各画素の輝度値を透過率に応じた濃度
階調変換することにより調整される。濃度階調変換に
は、線形あるいは非線形の様々な公知の変換式のいずれ
か1つが用いられる。このように、本実施形態の概観図
作成装置においては、作成者が透過率を設定するだけで
画像の明るさおよびコントラストが自動的に調整される
ので、画像の上に表示される概観図や計測図が見易くな
る。従って、あたかも写真の上にトレーシングペーパー
等の半透明の紙を載せて透写するような感覚で概観図を
描くことができる。
【0031】図4を参照して透過率による濃度階調変換
を説明する。図4は変換前および変換後の画像のヒスト
グラムであり、横軸に輝度値(範囲[0,255])、
縦軸に画素数をとる。変換前のヒストグラムを実線で示
し、変換後のヒストグラムを実線で示す。変換前の輝度
値は最小値Min1(Min1≧0)から最大値Max
1(Max1≦255)までの範囲HW1に分布してい
る。ここで、透過率をST%(0≦ST≦100)に設
定すると、変換後の輝度値の範囲HW2は(HW1×S
T/100)に狭められ、これにより画像のコントラス
トは弱められる。
【0032】また、変換後の輝度値の最小値Min2お
よび最大値Max2は高輝度側にシフトさせられてお
り、これにより画像が明るくなる。具体的には、変換前
の中間輝度値をMid1、変換後の中間輝度値をMid
2とすると、Mid2はMid1からとり得る輝度値の
最大値255までの範囲にシフトさせられ、透過率がS
T(%)であれば255からST%だけ少ない値{(2
55−Mid1)×ST/100}に定められる。濃度
階調変換がRGB各色成分についてそれぞれ行われ、各
色成分全てが高輝度側にシフトすると、画像は全体とし
て白っぽくなる。
【0033】道路や建物などを被写体とするとき被写体
像には様々な色が含まれているため、カラー表示された
被写体像の上から図形を描く場合には、特に被写体と描
画線が同系色の場合、図形が認識し難いという問題が生
じる。そこで、本実施形態においては、画像のコントラ
ストを弱めかつ白っぽく表示させることにより、概観図
や計測図が視認し易くなり、作業効率が向上し作業者の
疲労も軽減される。一般に表示装置には画面全体の明る
さおよびコントラストを調整するためのロータリスイッ
チが設けられるが、このような調整では画像だけでなく
概観図あるいは計測図も同時に調整されてしまうので、
かえって概観図や計測図が見難くなり作図作業が困難に
なる。しかし、本実施形態においては画像のみが調整さ
れ、概観図は調整されないので、概観図のみを明確に視
認できる。
【0034】図3に示すメニューバーMenu3には概
観図または計測図に関する設定メニューアイコン、例え
ば「編集モード」、「ポリライン描画モード」、「ポリ
ゴン描画モード」、「長さ計測モード」、「高さ計測モ
ード」および「角度計測モード」の何れか1つのモード
を設定するためのアイコンB31、B32、B33、B
34、B35およびB36が設けられる。メインウィン
ドウWINが開いた直後の初期状態では編集モードが選
択されており、アイコンB31のみが選択状態、例えば
周囲から窪んだ状態で表示される。
【0035】図5は画像および概観図の関係を概念的に
示す図である。概観図作成装置は、画像を透写して線分
などの図形要素を描く描画モードと、任意の図形要素の
移動や拡大縮尺等ができる編集モードと、画像上の被写
体の実寸法を計測して表示する計測モードとを有してい
る。描画または編集モードの場合には図5(a)に示す
ように、1フレーム分の画像IMG1に基づいて概観図
EAGが作図され、図画表示領域DIAに階層的に設け
られた2つの同寸法のレイヤ層に表示される。第1レイ
ヤ層には画像IMG1が表示され、第1のレイヤ層の上
に重ね合せられた第2レイヤ層には概観図EAGが表示
される。第2レイヤ層は、画面30aに生成される透明
の電子層であり、キーボード22上の入力キーやマウス
24でもって線分などの図形要素が書込み入力できる。
【0036】本実施形態では、実寸法を計測するために
三角測量法を用いており、このため1フレーム分の画像
だけでは実寸法は計測できない。従って、計測モードに
おいては、図5(b)に示すように概観図EAGのもと
となる画像IMG1と、さらに同一の被写体を異なる方
向から撮影して得られた画像IMG2とを第1のレイヤ
層に並列表示させている。第2レイヤ層には、概観図E
AGに計測値を表示させるための図形要素がそれぞれ計
測図DIG1、DIG2として描かれる。例えば、線分
の実寸長さを計測する場合には、各画像IMG1、IM
G2において線分の始点及び終点となるべき2つの計測
点がそれぞれ指定され、始点及び終点を結んだ線分がそ
れぞれの計測図DIG1、DIG2に描画される。計測
の結果は図5(a)に示す描画モードあるいは編集モー
ドに戻った時に概観図EAGを構成する図形要素として
第2レイヤ層に描き加えられる(図5では省略され
る)。
【0037】画像IMG1およびIMG2の表示の並び
は特に本実施形態に限定されないが、左右眼の視差を考
慮すれば、被写体を左右から撮影し、左方から撮影した
画像IMG1を画面の左側に、右方から撮影した画像I
MG2を画面の右側に配することが好ましい。これによ
り、操作者が被写体を捉えやすく、概観図の作成や計測
の負担が少なくなり作業効率が向上する。なお、本実施
形態において、画像IMG1およびIMG2は同一の道
路面を左右から撮影したものであり、図面では簡単な線
分図で表し、道路面と側溝の段差部分とをハッチングで
表す。
【0038】図6は、長さ計測モードにおける処理画面
を概念的に示す図である。一対の画像IMG1およびI
MG2を読み込んだ後にアイコンB34のクリックによ
り長さ計測モードが選択されると、アイコンB34のみ
が選択状態で表示される。長さ計測モードにおいては、
2つの計測点の3次元座標から両者間の距離が算出され
るが、各計測点の3次元座標を得るためには画像IMG
1およびIMG2において対応する像点をそれぞれ特定
し、各画像上における計測点の2次元座標を取得する必
要がある。このため、画面には像点を容易に指定するた
めのガイドウィンドウGWIN1が表示される。このガ
イドウィンドウGWIN1は図画表示領域DIA内にお
いて移動可能であり、最前面、即ち画像IMG1、IM
G2および計測図DIG1、DIG2の上に表示され
る。
【0039】ガイドウィンドウGWIN1には、水平方
向に延びる矢印で結ばれた2つの像点指定ボタンB41
およびB42と、数字“1”が示される第1像点指定ボ
タンB41の上方に設けられた算出ボタンB44とが配
されている。図6に示す初期状態では、第1像点指定ボ
タンB41は周囲から陥没した選択状態で表示され、こ
のとき1番目の計測点P[1]を画像IMG1およびIM
G2に投影した像点P 11、P12を指定しその2次元座標
を取得可能である。図6は画像IMG2上の像点P12
指定している状態を示す。第2像点指定ボタンB42は
周囲から突出した選択解除状態で表示されているが、こ
れをクリックして選択状態に変えれば2番目の計測点P
[2](図示せず)が投影された2つの像点が指定でき
る。各計測点に対応する2つの像点が未だ指定されてい
なければ、第1、第2像点指定ボタンB41、B42は
例えば青色(図では白色で表す)で表示され、像点指定
が既に終了していれば赤色に表示変更される。
【0040】図7は、像点指定におけるガイドウィンド
ウGWIN1の表示の変遷を示す図である。1番目の計
測点P[1]に対応する2つの像点P11、P12の指定が終
了すると、図7(a)に示すように第1像点指定ボタン
B41は青色から赤色(図では網掛けで表す)に表示変
更される。この後、カーソルCを第2像点指定ボタンB
42上に移動させてクリックすると、図7(b)に示す
ように第2像点指定ボタンB42が選択状態に変わると
共に、第1像点指定ボタンB41は選択解除状態に変わ
る。2番目の計測点P[2]に対応する2つの像点P21
22の指定が終了すると、図7(c)に示すように第2
像点指定ボタンB42も青色から赤色に表示変更され
る。
【0041】図8は、2つの計測点P[1]およびP[2]
に対応する像点P11、P12、P21、P22の指定が終了し
た状態の処理画面を示す。ここで画像倍率は200%に
設定される。透過率は60%に設定されているが、図面
では100%の場合と同様に示す。左方の画像IMG1
の上には、2つの像点P11およびP21が点で示され、こ
れら2点P11およびP21を結ぶ直線SL1が表示され
る。像点P11の近傍には「1:長さ1」のメッセージが
表示され、像点P21の近傍には「1:長さ2」が表示さ
れる。これらメッセージの前方の数字は複数の長さ計測
があった場合等、区別を容易にするために計測の順番が
付されたものである。メッセージ後方の数字は1番目の
計測点P[1]であることを示し、ガイドウィンドウGW
IN1の第1像点指定ボタンB41の数字「1」に対応
している。上記点P11、P21、直線SL1およびメッセ
ージは、画面上に設定された第2レイヤ層に計測図DI
G1を構成する図形要素として描かれる。右方の画像I
MG2についても同様、2つの像点P12およびP22、直
線SL2およびメッセージ「1:長さ1」「1:長さ
2」が計測図DIG2を構成する図形要素として描かれ
る。これにより、指定した4つの像点P11、P21、P12
およびP22が視覚的に容易に判別できる。なお、像点指
定は2番目の計測点P[2]から行ってもよいことは言う
までもない。
【0042】像点指定の終了後、算出ボタンB44上に
カーソルCを移動させてクリックすると、これら4つの
像点P11、P21、P12およびP22の2次元座標に基づい
て、実寸長さが算出される。この実寸長さの算出に先立
って、ターゲット14の表面に設けられた特定の基準点
(図示せず)を原点とする3次元直交座標系が設定さ
れ、この座標系における一対の画像IMG1およびIM
G2が得られた時点での電子スチルカメラ10の(以
下、カメラ位置と記載する)、具体的には撮影光学系の
後側主点位置M1、M2の3次元座標および光軸O1、
O2の3次元方向余弦が、ターゲット14の実寸法と各
画像上におけるターゲット像の2次元座標、さらに撮影
光学系の焦点距離に基づいて求められている。なお、タ
ーゲット14を用いた3次元座標の算出については公知
であり、ここでは詳述を省くが、ターゲット14により
設定された3次元直交座標は、その原点がL字型の角部
に位置する基準点であって、Y軸が鉛直方向かつZ軸が
北方向に一致し、かつXZ平面が水平面に一致するよう
定められる。カメラ位置は一度算出されるとRAM20
6に保存され、画像データおよび図形データが保存され
る際に併せて保存される。
【0043】ターゲット14と2つのカメラ位置との相
対関係は、計測点P[1]と像点P11およびP21との相対
関係あるいは計測点P[2]と像点P12およびP22との相
対関係と同じであることから、この2つのカメラ位置と
2つの像点P11およびP21(または像点P12および
22)の2次元座標とに基づいて、計測点P[1](また
は計測点P[2])の3次元座標が算出される。そして2
つの計測点P[1]およびP[2]の3次元空間における距
離が算出され、これが実寸長さとして定められる。
【0044】図9は算出終了後に、再びボタンB31を
クリックして編集モードに切替えた状態を示す。図画表
示領域DIAの第1レイヤ層には画像IMGが表示され
ると共に、その上の第2レイヤ層には2つの像点P11
よびP21を結ぶ矢印FOB1と、実寸長さの数値(40
5.5[cm])FOB2が概観図EAGを構成する図形
要素として描き足される。
【0045】図10は高さ計測モードにおける処理画面
を示す図である。高さ計測モードにおいても上述の長さ
計測モードと同様、ガイドウィンドウGWIN2が表示
され、このガイドウィンドウGWIN2の表示に従って
2つの計測点を画像IMG1およびIMG2においてぞ
れぞれ指定し、図に示すように算出ボタンB44にカー
ソルCを合わせてクリックするとこれら2つの計測点の
鉛直方向の座標の差分が算出される。そして図9の編集
モードに切替えられた時、2点を結ぶ矢印FOB3およ
び実寸高さの数値(5.1[cm])FOB4が図形要素
として描き足される。
【0046】図11は角度計測モードにおける処理画面
を示す図である。角度計測モードも上記長さ計測モード
および高さ計測モードと同様、ガイドウィンドウGWI
N3が表示される。他の計測モードと異なる所は計測点
が3点必要であるということだけであり、指定方法は全
く同じである。このガイドウィンドウGWIN3の表示
に従って3つの計測点P[1]、P[2]およびP[3]に対
応する像点P11およびP12、P21およびP22、P31およ
びP32を画像IMG1およびIMG2においてぞれぞれ
指定し、図に示すように算出ボタンB44にカーソルC
を合わせてクリックすると、第2の計測点P[2]と他の
2つの計測点P[1]、P[3]とを結ぶ2つのベクトルが
求められさらにこれらベクトルが成す角度が算出され
る。そして図9の編集モードに切替えられた時、3点を
結ぶ直線FOB5および実寸角度(90[°])FOB6
が図形要素として描き足される。
【0047】このように、3つの計測モードにおいて
は、ガイドウィンドウGWIN1、GWIN2またはG
WIN3を表示させつつ、これらガイドウィンドウGW
IN1、GWIN2またはGWIN3の表示に従って計
測点を指定するので、視覚的かつ極めて容易に計測が行
える。また指定ミスが防止でき、例え指定ミスがあった
としてもそのミスが発見し易い。
【0048】次に概観図作成処理について詳細に説明す
る。図12は概観図作成プログラムのメインルーチンを
示すフローチャートである。
【0049】概観図作成プログラムが起動すると、ステ
ップS102およびS104の初期化処理が実行され、
初期モードとして編集モードが設定されると共にデータ
フラグFdには初期値0が与えられ、そして画像倍率お
よび透過率をそれぞれ示すパラメータMC、STには共
に100が初期値として与えられる。データフラグFd
は図画表示領域DIAに表示すべき画像の枚数を示すフ
ラグであり、0、1または2の値をとる。
【0050】続いて、図3に示すように、メインウィン
ドウWINおよびメニューバーMenu1〜3が表示さ
れ(ステップS106、S200)、図画表示領域DI
Aの第1レイヤ層に画像が、第2レイヤ層に概観図また
は計測図が順に表示される(ステップS300およびS
400)。上述した初期状態の場合、編集モードが設定
されており「編集モード」アイコンB31が選択状態で
示され、「表示倍率」アイコンB21および「透過率」
アイコンB22の数値表示領域にはそれぞれ現在の値
「100%」が示される。また、RAM206Aおよび
206Bには表示すべき画像データおよび図形データが
ないので、図画表示領域DIAには何も表示されない。
【0051】ステップS400の後、クリックの入力待
ち状態となり(ステップS502)、マウス24により
クリックされると、クリック時点での画面30aに表示
されたカーソルの位置に応じて以下の分岐処理が行われ
る。
【0052】カーソル位置がメニューバーMenu1で
ある、即ち「新規作成」アイコンB11、「開く」アイ
コンB12、「保存」アイコンB13、「印刷」アイコ
ンB14および「画像入力」アイコンB15の何れかが
クリックされた場合にはデータ処理(ステップS50
4)に移行し、各アイコンに対応した処理が実行され
る。
【0053】「新規作成」アイコンB11がクリックさ
れると、図形データ格納領域206Aはクリアされて図
画表示領域DIAの第2レイヤ層に表示されている概観
図は消去され、新たな概観図を作成できる。「開く」ア
イコンB12がクリックされると、一度ハードディスク
214などに保存された画像および概観図のデータファ
イルを読み出すことができ、例えば既に描かれた概観図
に新たな図形要素を加えることができる。「保存」アイ
コンB13がクリックされれば、現在表示されている時
点での画像、概観図および計測図のデータを併せてファ
イル形式で保存することができる。概観図作成に用いら
れた画像の枚数(1または2)はデータファイルに保存
され、このデータファイルが読み出された際には保存さ
れている画像数に応じてフラグデータFdが更新され
る。「印刷」アイコンB14がクリックされた場合には
図示しない印刷メニューが表示され、概観図をプリンタ
26により印刷できる。「画像入力」アイコンB15が
クリックされた場合には図示しない画像選択メニューが
表示され、図画表示領域DIAの第1レイヤ層に表示す
べき画像が選択される。ここで、入力された画像の総数
に応じてフラグデータFdは1または2に更新される。
【0054】また、クリック時点でのカーソル位置がメ
ニューバーMenu2の「表示倍率」アイコンB21ま
たは「透過率」アイコンB22であった場合には、表示
設定処理(ステップS506)に移行し、表示倍率MC
または透過率STが任意の値に更新される。
【0055】図13を参照して透過率STについて詳述
する。図13は「透過率」アイコンB22の表示の変遷
を段階的に示す図である。「透過率」アイコンB22に
は、数値選択メニュー(符号B25;図13(b)参
照)をプルダウン表示するための指示領域B23と、現
在の透過率STが表示される数値表示領域B24とが設
けられる。図13(a)に示すように、ステップS50
2(図12)でクリックが検出された時のカーソルCが
指示領域B23内に位置している場合には、数値選択メ
ニューB25が既に表示されているか否かが判定され
る。表示されていなければ、図13(b)に示すように
数値選択メニューB25が表示される。図13(b)の
状態で指示領域B23がクリックされた場合には図13
(a)の状態に戻る。
【0056】図13(b)に示すように、数値選択メニ
ューB25が表示された状態において、クリック時のカ
ーソル位置が数値選択メニューB25内にあった場合に
は、そのカーソルCが指し示す値(図13(b)の場合
は60%)が透過率STに代入される。そして図13
(c)に示すように、更新された透過率STを数値表示
領域B24に表示すべく、表示内容が「60%」に変更
される。なお、このとき数値選択メニューB25は消去
される。そして、ステップS250の透過率変換処理に
おいて、更新された透過率STに応じた画像を第1レイ
ヤ層に表示すべく、画像データが変換される。
【0057】なお、表示倍率MCについても、上記透過
率STと同様、図13に示す数値選択メニューにより変
更可能であり、詳細は省略する。表示倍率MCが例えば
200%に設定されると、図画表示領域DIAに表示さ
れるべき画像、概観図および計測図はそれぞれ縦横2
倍、即ち4倍の面積で表示される。図画表示領域DIA
に一度に表示しきれない大きさであれば、必要に応じて
縦および横方向に表示領域を移動させるためのカーソル
バーが設けられる。
【0058】再び図12において、カーソル位置がメニ
ューバーMenu3である、即ち「編集モード」アイコ
ンB31、「ポリライン描画モード」アイコンB32、
「ポリゴン描画モード」アイコンB33、「長さ計測モ
ード」アイコンB34、「高さ計測モード」アイコンB
35および「角度計測モード」アイコンB36の何れか
がクリックされた場合にはモード設定処理(ステップS
600)が実行され、各アイコンに応じたモードに更新
される。
【0059】クリック時点でのカーソル位置が図画表示
領域DIAであった場合には編集/描画/計測処理(ス
テップS700)に移行し、その時点で設定されている
モードに応じて、概観図を構成する図形要素が編集また
は描画されたり、画像上の任意の被写体の実寸法が計測
される。なお、編集、描画または計測を終了する場合に
は図画表示領域DIAに図示しないポップアップメニュ
ーを表示させ、終了の項目を選択する。これによりステ
ップS700の編集/描画/計測処理が終了する。
【0060】データ処理(ステップS504)、表示設
定処理(ステップS506)、モード設定処理(ステッ
プS600)または編集/描画/計測処理(ステップS
700)が終了するとステップS200へ戻り、ステッ
プS200〜S400が実行されてメニューバー、第1
および第2レイヤ層が現在の設定に基づいて更新表示さ
れ、再びクリックの入力待ち状態(ステップS502)
となる。
【0061】カーソル位置が終了ボタンEであった場合
には、図示しない終了メッセージが表示されてこの概観
図作成処理を終了するか否かが判定され(ステップS5
10)、終了すると判定された場合にはステップS51
2において必要に応じて保存処理を行った後メインウィ
ンドウWINが閉じられ、概観図作成プログラムが終了
する。なお、ステップS510で終了しないと判定され
た場合あるいはクリック位置が上記領域の何れでもない
時にはステップS502に戻る。
【0062】図14は、メニューバー表示処理(図12
のステップS200)の詳細を示すフローチャートであ
る。ここでは、現在設定されているモードに応じてメニ
ューバーMenu1〜3のアイコンが使用可能なディス
エイブル状態または無効なエネイブル状態で表示され、
また現在選択されているモードに対応するアイコンが選
択状態(周囲から窪んだ状態)で表示され、他のアイコ
ンは選択解除状態(周囲に対して凹凸のない状態)で表
示される。
【0063】ステップS202ではFd=0であるか否
か、即ち第1レイヤ層に表示すべき画像の有無が判定さ
れ、無い場合にはステップS204に進み、新規作成ア
イコンB11、開くアイコンB12および画像入力アイ
コンB15のみがエネイブル状態(フローチャートで
は'enable'と記す)で示され、他のアイコンはディスエ
イブル状態で示される。従って、画像が少なくとも1枚
表示されなければ編集、描画および計測は実行できな
い。ステップS202でFd=0ではないと判定される
と、ステップS206においてFd=1であるか否か、
即ち第1レイヤ層に表示すべき画像が1枚か否かが判定
される。画像が1枚であると判定されるとステップS2
08に進み、計測モードが指定できないようにアイコン
B34、B35およびB36がディスエイブル状態で示
され、残りのアイコンB11〜15、B21、B22、
B31、B32およびB33はエネイブル状態で示され
る。
【0064】ステップS208の実行後ステップS21
0に進み、編集モードであるか否かが判定される。編集
モードの場合にはステップS212が実行されて編集モ
ードアイコンB31のみが選択状態(フローチャートで
は'on'と記す)で示され、他のアイコンは選択解除状態
(フローチャートでは'off'と記す)で示され、編集モ
ードではなかった場合にはステップS214においてさ
らにポリライン描画モードであるか否かが判定される。
ポリライン描画モードであった場合にはステップS21
6が実行されてポリライン描画モードアイコンB32の
みが選択状態で示され、他のアイコンは選択解除状態で
示される。編集モードおよびポリライン描画モードの何
れでもない場合にはポリゴン描画モードであるとみなさ
れてステップS218が実行され、ポリゴン描画モード
アイコンB33のみが選択状態で示され、他のアイコン
は選択解除状態で示される。
【0065】ステップS202およびステップS206
においてフラグFdが0または1の何れでもないと判定
されると、Fd=2であるとみなされ、ステップS22
0において全てのアイコンがエネイブル状態で示され
る。そしてさらにステップS224において現在のモー
ドが編集モードあるいは描画モードであると判定される
と上述したステップS210以降のステップが実行さ
れ、編集モードあるいは描画モードのいずれでもない、
即ち計測モードであると判定されるとステップS226
以降のステップが実行される。長さ計測モードであった
場合にはステップS226からステップS228へ進
み、長さ計測モードアイコンB34のみが選択状態で示
され、他のアイコンは選択解除状態で示される。高さ計
測モードであった場合にはステップS226、S230
およびS234が順に実行されて高さ計測モードアイコ
ンB35のみが選択状態となり、他のアイコンは選択解
除状態となる。ステップS226およびS230におい
て長さ計測モードおよび高さ計測モードの何れでもない
と判定されると、角度計測モードであるとみなされてス
テップS236に進み、角度計測モードアイコンB36
のみが選択状態で示され、他のアイコンは選択解除状態
で示される。
【0066】以上のように、ステップS204、S21
2、S216、S218、s228、S234およびS
236の何れかが終了すると、メニューバー表示処理は
終了し、次の画像表示処理(ステップS300)が実行
される。
【0067】図15は、画像表示処理(図12のステッ
プS300)の詳細を示すフローチャートである。ここ
では、現在の設定モードに応じて第1レイヤ層が更新表
示される。まずステップS302においてFd=0であ
るか否かが判定され、Fd=0であった場合にはステッ
プS304において第1レイヤ層はクリアされ、画像は
表示されない。ステップS302においてFd=0でな
いと判定されるとさらにステップS306においてFd
=1であるか否かが判定され、またさらにFd=0、1
の何れでもなくかつ計測モードではない(編集モードま
たは描画モードである)と判定された場合にはステップ
S308に進み、第1レイヤ層に1枚の画像IMG1が
全面表示される。ステップS302、304においてF
dが0、1の何れでもないと判定されるとFd=2であ
るとみなされ、さらにステップS310において計測モ
ードであると判定されると、ステップS312が実行さ
れて2枚の画像IMG1およびIMG2が並列表示され
る。ステップS304、S308およびS312が終了
すると、この画像表示処理は終了し、次の図形表示処理
(ステップS400)が実行される。
【0068】以上のように、ステップS300の画像表
示処理においては、編集モード、ポリライン描画モード
あるいはポリゴン描画モードであった場合には1枚の画
像IMG1のみが図画表示領域DIAに表示され、長さ
計測モード、高さ計測モードあるいは角度計測モードで
あった場合には画像IMG1およびIMG2が図画表示
領域DIAに並列表示される。
【0069】図16は、図形表示処理(図12のステッ
プS400)の詳細を示すフローチャートである。ここ
では上述の画像表示処理(ステップS300)と同様、
フラグFdおよび現在の設定モードに基づいて第2レイ
ヤ層が更新表示される。即ち、Fd=0の場合には第2
レイヤ層はクリアされ(ステップS402、S40
4)、Fd=1であってかつ編集モードまたは描画モー
ドの場合には概観図EAGのみが表示され(ステップS
402、S406、S408)、Fd=1かつ計測モー
ドの場合またはFd=2の場合には計測図DIG1およ
びDIG2が並列表示される。
【0070】図17は、モード設定処理(図12のステ
ップS600)の詳細を示すフローチャートである。こ
こではまずステップS602において、現在ガイドウィ
ンドウGWIN1、GWIN2またはGWIN3が表示
されていればこれが消去された後、クリック位置に応じ
て処理が分岐している。クリック位置がアイコンB3
1、B32およびB33であった場合には、それぞれモ
ードが更新されて終了する。即ち、アイコンB31がク
リックされた場合にはステップS604において編集モ
ードに更新され、アイコンB32がクリックされた場合
にはステップS606においてポリライン描画モードに
更新され、アイコンB33がクリックされた場合にはス
テップS608においてポリゴン描画モードに更新され
る。各アイコンに応じてモードが更新されると、このモ
ード設定処理S600は終了し、メインルーチンのステ
ップS200に戻る。
【0071】一方、クリック位置がアイコンB34、B
35およびB36であった場合には、それぞれの計測モ
ードに更新された後、各計測モードに応じて計測値を入
力するためのガイドウィンドウGWIN1、GWIN2
またはGWIN3が図画表示領域DIAの最前面に表示
されて終了する。即ち、アイコンB34がクリックされ
た場合にはステップS610において長さ計測モードに
更新された後、ステップS612においてガイドウィン
ドウGWIN1のみが表示される(図6)。このとき、
ガイドウィンドウGWIN1は初期状態、即ち第1像点
指定ボタンB41が選択状態であってかつ全ボタンB4
1およびB42が未指定の青色で表示される。同様に、
アイコンB35がクリックされた場合にはステップS6
14において高さ計測モードに更新された後、ステップ
S616においてガイドウィンドウGWIN2のみが初
期状態で表示され(図10)、またアイコンB36がク
リックされた場合にはステップS618において角度計
測モードに更新された後、ステップS620においてガ
イドウィンドウGWIN3のみが初期状態で表示される
(図11)。
【0072】ステップS612、S616またはS62
0が実行された後、ステップS622において2つの画
像IMG1およびIMG2のカメラ位置が未算出か否か
が判定され、未算出の場合はステップS624において
2つのカメラ位置が求められ、既に求められている場合
にはステップS624はスキップされる。続いて、ステ
ップS626において計測点の座標値を代入すべき3次
元パラメータP[1]、P[2]、P[3]および像点の座標
値を代入すべき2次元パラメータP11、P12、P21、P
22、P31およびP32には0が代入され、ステップS62
8において計測点の順番(1〜3)を示すパラメータN
に1が代入される。ステップS628が終了すると、モ
ード設定処理S600は終了し、メインルーチンのステ
ップS200に戻る。
【0073】図18は、編集/描画/計測処理(図12
のステップS700)の詳細を示すフローチャートであ
る。ステップS702では現在のモードが編集モードで
あるか否かが判定され、編集モードであった場合にはス
テップS704が実行され、ここで図画表示領域DIA
に描かれた図形の移動や拡大縮尺、線分の太さや種類、
色等が変更される。編集モードでなければステップS7
06においてされらにポリライン描画モードであるか否
かが判定され、ポリライン描画モードの場合にはクリッ
ク時点でのカーソル位置を順に結んでポリラインが描か
れる。ステップS702およびS706において編集モ
ードおよびポリライン描画モードの何れでもない場合に
はステップS710においてさらにポリゴン描画モード
であるか否かが判定され、ポリゴン描画モードであった
場合には、ステップS712が実行されて、連続したク
リックによって任意の多角形が描かれる。
【0074】編集モード、ポリライン描画モードおよび
ポリゴン描画モードの何れでもない場合にはステップS
720の計測処理が実行される。各モードに応じた処理
(ステップS704、S708、S712およびS72
0)が終了すると、図12に示すメインルーチンに戻
り、ステップS200、S300およびS400により
メニューバーMenu1〜3、第1および第2レイヤ層
の表示内容が更新されて再びステップS502のクリッ
ク入力待ちの状態となる。
【0075】編集、ポリラインおよびポリゴンの描画処
理については、汎用の画像処理ソフトウェアプログラム
と同様であり、詳細な説明は省略する。また、描画につ
いては上記ポリラインやポリゴンだけでなく、必要に応
じて円や楕円等を描画できるようプログラムを設計変更
してももちろんよい。計測についても同様、上記長さ、
高さおよび角度だけでなく、必要に応じて項目を増やし
てもよい。
【0076】図19〜図21は図18の計測処理(ステ
ップS720)をさらに詳細に示すフローチャートであ
る。この計測処理は、3つの計測モードの何れかのモー
ドであってかつガイドウィンドウGWIN1〜3の何れ
か1つが既に表示されている状態でクリックが検出され
たときに実行される処理であり、クリック位置が図画指
定領域DIA内に表示された画像IMG1またはIMG
2、ガイドウィンドウGWIN1〜3上の第1〜3像点
指定ボタンB41、B42、B43または算出ボタンB
44の何れかであった場合にそれぞれ以下の分岐処理が
実行される。
【0077】クリック位置が画像IMG1である、即ち
ガイドウィンドウGWIN1〜3の何れか1つが表示さ
れ、かつ第1〜3像点指定ボタンB41、B42および
B43の何れか1つが選択状態であったときに画像IM
G1がクリックされた時には、ステップS722におい
てクリック位置の画面上の2次元座標が取得され、ステ
ップS724において画像IMG1に設定された2次元
座標系に変換されて、パラメータPN1、例えば第1像点
指定ボタンB41が選択状態(N=1)の場合にはパラ
メータP11に代入される。クリック位置が画像IMG2
であった場合も同様、現在選択状態にある像点指定ボタ
ンに対応するパラメータPN2に代入される(ステップS
726、S728)。
【0078】クリック位置が現在表示されているガイド
ウィンドウGWIN1、GWIN2またはGWIN3の
第1像点指定ボタンB41であった場合には、まずステ
ップS730において3つのボタンB41、B42およ
びB43(ボタンB43はガイドウィンドウGWIN3
が表示されている場合のみ)が選択解除状態に戻され、
ステップS732においてクリック指定した第1像点指
定ボタンB41のみを選択状態に設定する。そしてパラ
メータNは1に更新される。例えば、クリック指定前に
第2像点指定ボタンB42が選択されていれば、このボ
タンB42は選択解除状態に更新されると共に、クリッ
ク指定された第1像点指定ボタンB41が新たに選択状
態となりパラメータNが1に更新される。クリック位置
が第2像点指定ボタンB42であったときも同様、ステ
ップS736、S738およびS740により選択状態
が第2像点指定ボタンB42に遷移してパラメータNが
2に更新される。クリック位置が第3像点指定ボタンB
43であった場合、これは角度計測モードであってガイ
ドウィンドウGWIN3が表示されている場合のみであ
るが、ステップS742、S744およびS746が実
行されて選択状態が第3像点指定ボタンB43に遷移し
てパラメータNが3に更新される。
【0079】図20を参照して、クリック位置が現在表
示されているガイドウィンドウGWIN1、GWIN2
またはGWIN3の算出ボタンB44であった場合につ
いて述べる。ここでは、現在パラメータP11、P12、P
21、P22、P31およびP32に代入されている値が、3つ
の計測点に対応する像点の2次元座標であるとみなさ
れ、これらと既に算出されている2つのカメラ位置とに
基づいて、各計測点の3次元座標が算出され、パラメー
タP[1]、P[2]およびP[3]に代入される。
【0080】詳述すると、ステップS750においては
パラメータP11およびP12の現在の値と2つのカメラ位
置とに基づいて計測点P[1]の3次元座標が算出され、
ステップS752においてはパラメータP21およびP22
の値と2つのカメラ位置とに基づいて計測点P[2]の3
次元座標が算出される。次のステップS754では角度
計測モードであるか否かが判定され、角度計測モードで
あればさらにステップS756でパラメータP31および
32の現在の値と2つのカメラ位置とに基づいて計測点
P[3]の3次元座標が算出され、角度計測モードではな
い場合にはステップS756がスキップされる。
【0081】続いて、ステップS758では長さ計測モ
ードであるか否かが判定され、長さ計測モードであれば
ステップS760において下記の(1)式に基づいて2
つの計測点P[1]、P[2]間の実寸空間距離Lが算出さ
れる。
【数1】 但し、(Px1,Py1,Pz1)は計測点P[1]の3次元座
標、(Px2,Py2,P z2)は計測点P[2]の3次元座標
である。
【0082】ステップS758で長さ計測モードではな
いと判定された場合にはさらにステップS762におい
て高さ計測モードであるか否かが判定され、高さ計測モ
ードであった場合にはステップS768において下記の
(2)式に基づいて2つの計測点P[1]、P[2]間の実
寸高さHが算出される。
【数2】
【0083】ステップS758およびステップS762
において、長さ計測モードでもなくかつ高さ計測モード
でもないと判定された場合には角度計測モードであると
みなされ、ステップS770において下記の(3)式に
基づいて3つの計測点P[1]、P[2]およびP[3]を結
んで形成される時計回り方向の角度が算出される。
【数3】 但し、ベクトルa(ax,ay,az)は計測点P[2]
から計測点P[1]に向かうベクトルであり、ベクトルb
(bx,by,bz)は計測点P[2]から計測点P[3]
に向かうベクトルである。
【0084】ステップS760、S768またはS77
0が終了すると、ステップS772が実行され、得られ
た実寸のデータL、Hまたはθと、計測点P[1]、P
[2]およびP[3]の3次元座標と、像点P11、P12、P
21、P22、P31およびP32の2次元座標は、RAM20
6に一時的に保存される。また、これら指定された像点
の2次元座標と算出された計測値とに基づいて概観図E
AGや計測図DIG1、DIG2に描画すべき図形要素
が登録される、具体的には図形データが生成されてRA
M206の図形データ格納領域206Bに格納される。
このとき、さらに他の計測を行う場合や以前行った計測
とを区別するための番号が付される。上記ステップで新
たに登録された図形要素は計測処理の終了後に再度実行
されるメインルーチンのステップS400において第2
レイヤ層に描画される。
【0085】図21に示す計測処理の後半においては、
現在表示されているガイドウィンドウGWIN1、2ま
たは3上の第1〜3像点指定ボタンB41、B42およ
びB43の表示状態が更新される。ステップS780に
おいては像点P11およびP12が双方とも入力済みである
か否かが判定され、両方のパラメータに0以外の2次元
座標が入力されていればステップS782が実行されて
第1像点指定ボタンB41が赤色に更新表示される一
方、何れか一方でも入力が済んでいない場合にはステッ
プS784が実行されて第1像点指定ボタンB41が青
色に更新表示される。同様に、ステップS786、S7
88およびS790においては像点P21およびP22が双
方とも入力済みの場合には第2像点指定ボタンB42が
赤色に更新表示される一方、何れか一方でも入力が済ん
でいない場合には青色に更新表示される。さらにステッ
プS792、S794およびS796においては像点P
31およびP32が双方とも入力済みの場合には第3像点指
定ボタンB43が赤色に更新表示される一方、何れか一
方でも入力が済んでいない場合には青色に更新表示され
る。
【0086】第1〜3像点指定ボタンB41、B42お
よびB43の表示色が決定した後、ステップS798に
おいて現在のパラメータNの値に対応するボタンのみが
選択状態とされ、他のボタンが選択解除状態とされる。
例えばパラメータNが2であれば、第2像点指定ボタン
B42が選択状態、第1像点指定ボタンB41および第
3指定ボタンB43が選択解除状態となる。以上で計測
処理が終了し、メインルーチンのステップS200に戻
る。
【0087】以上のように、概観図作成プログラムにお
いては、モニタ画面に表示された画像IMG1を透写す
ることにより概観図EAGを生成する描画し、さらにも
う1枚の画像IMG2を用いて三角測量を行うことによ
って概観図EAGに実寸法を記入できる。また、概観図
を描画する描画モードまたは図形を編集する編集モード
と、実寸法を計測する計測モードの切替えはクリック操
作で簡単に切替でき、計測モードにおいても、2枚の画
像IMG1およびIMG2における共通の計測点を指定
するだけで良く、また指定のためのガイドウィンドウG
WIN1〜3が表示されるので指定ミスが防止できる。
【0088】
【発明の効果】以上説明したように本発明の概観図作成
装置または概観図作成プログラムを用いれば、測量現場
においては撮影だけ行えば良く、実寸法の計測は必要な
いので、時間短縮や作業者の負担軽減が図られるという
利点がある。また、概観図の作成においてもマウス操作
で簡単に描画できるだけでなく高精度の実寸法が容易に
計測・記入できるという利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】概観図作成装置としてパーソナルコンピュータ
を適用したときの概観図作成システムを簡単に示す斜視
図である。
【図2】図1に示す概観図作成装置の回路ブロック図で
ある。
【図3】図1に示す概観図作成装置において表示される
概観図作成処理画面を示す図であって、初期状態を示す
図である。
【図4】濃度階調変換による画像のヒストグラムの変化
を示す図である。
【図5】画像および概観図の関係を概念的に示す図であ
る。
【図6】長さ計測モードにおける処理画面を概念的に示
す図であって、像点を指定する前の状態を示す図であ
る。
【図7】像点指定におけるガイドウィンドウの表示の変
遷を示す図である。
【図8】長さ計測モードにおける処理画面を概念的に示
す図であって、2つの計測点に対応する4つの像点を指
定した後の状態を示す図である。
【図9】編集モードにおける処理画面を概念的に示す図
であって、計測後に切替えた状態を示す。
【図10】高さ計測モードにおける処理画面を概念的に
示す図である。
【図11】角度計測モードにおける処理画面を概念的に
示す図である。
【図12】概観図作成プログラムのメインルーチンを示
すフローチャートである。
【図13】透過率の更新処理におけるアイコン表示の変
遷を段階的に示す図である。
【図14】図12に示すメニューバー表示処理の詳細を
示すフローチャートである。
【図15】図12に示す画像表示処理の詳細を示すフロ
ーチャートである。
【図16】図12に示す図形表示処理の詳細を示すフロ
ーチャートである。
【図17】図12に示すモード設定処理の詳細を示すフ
ローチャートである。
【図18】図12に示す編集/描画/計測処理の詳細を
示すフローチャートである。
【図19】図18に示す計測処理の詳細を示すフローチ
ャートであって、その前半部分の一部を示す。
【図20】図18に示す計測処理の詳細を示すフローチ
ャートであって、その前半部分の残りを示す。
【図21】図18に示す計測処理の詳細を示すフローチ
ャートであって、後半部分を示す。
【符号の説明】 10 電子スチルカメラ 20 パーソナルコンピュータ(概観図作成装置) 24 マウス 30 液晶表示パネル IMG1、IMG2 画像 EAG 概観図 DIG1、DIG2 計測図
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中山 利宏 東京都板橋区前野町2丁目36番9号 旭光 学工業株式会社内 (72)発明者 上園 忍 東京都板橋区前野町2丁目36番9号 旭光 学工業株式会社内 (72)発明者 金子 敦美 東京都板橋区前野町2丁目36番9号 旭光 学工業株式会社内 Fターム(参考) 2C032 HB02 HB03 HB21 HC13 HC22 HC23 HC27 2F065 AA03 AA23 AA24 BB28 FF04 FF42 JJ03 JJ05 JJ26 QQ17 QQ24 QQ36 QQ38 QQ43 RR05 5B050 AA07 BA04 BA07 BA17 CA07 DA07 EA07 EA08 EA18 EA21 FA02 FA08 FA12 FA13 FA17 5B057 AA16 BA02 CA13 CE11 DA07 DB03 DC03 DC08 DC23

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像を透写することによって概観図を作
    成する概観図作成装置であって、 同一の被写体を異なる方向から撮影して得られた一対の
    画像の少なくとも一方が描画される第1レイヤ層と、前
    記第1レイヤ層の上に重ね合せられ前記画像に対応する
    概観図が描画される透明の第2レイヤ層とを表示する表
    示手段と、 前記被写体の少なくとも1つの計測点を前記一対の画像
    のそれぞれにおいて指定する指定手段と、 指定された前記計測点の座標に基づいて前記被写体の実
    寸法を計測する計測手段と、 前記計測手段によって得られた計測値を前記第2レイヤ
    層に描画する描画手段とを備えることを特徴とする概観
    図作成装置。
  2. 【請求項2】 前記一対の画像には被写体と共に基準尺
    が写し込まれ、この基準尺に基づいて前記被写体の実寸
    法が求められることを特徴とする請求項1に記載の概観
    図作成装置。
  3. 【請求項3】 前記被写体の実寸法が、前記被写体上の
    2つの計測点間の距離を含むことを特徴とする請求項1
    に記載の概観図作成装置。
  4. 【請求項4】 前記被写体の実寸法が、前記被写体上の
    2つの計測点における鉛直方向距離を含むことを特徴と
    する請求項1に記載の概観図作成装置。
  5. 【請求項5】 前記被写体の実寸法が、前記被写体上の
    1つの計測点と他の2つの計測点とをそれぞれ結んだ2
    直線の成す角度を含むことを特徴とする請求項1に記載
    の概観図作成装置。
  6. 【請求項6】 前記第1レイヤ層に前記画像の一方が描
    画されたときに、前記第2レイヤ層に描画すべき前記概
    観図を作成する作図手段を備えることを特徴とする請求
    項1に記載の概観図作成装置。
  7. 【請求項7】 前記画像が電子スチルカメラによって撮
    影されることを特徴とする請求項1に記載の概観図作成
    装置。
  8. 【請求項8】 前記概観図がオブジェクト指向言語によ
    って描画される複数の図形要素から成ることを特徴とす
    る請求項1に記載の概観図作成装置。
  9. 【請求項9】 ウィンドウシステムおよびGUI(Graph
    ical User Interface)が採用され、被写体の実寸法を計
    測するときには前記第1レイヤ層に前記一対の画像が並
    列表示されると共に、計測に必要な数の前記計測点にそ
    れぞれ対応するボタンと、計測値の算出を実行させるボ
    タンとが設けられたガイドウィンドウが表示されること
    を特徴とする請求項1に記載の概観図作成装置。
  10. 【請求項10】 前記一対の画像において指定するため
    に選択されている計測点に対応するボタンと、その他の
    ボタンとの表示状態が異なっていることを特徴とする請
    求項9に記載の概観図作成装置。
  11. 【請求項11】 選択中の計測点に対応するボタンが凹
    状に表示されると共に、その他のボタンが凸状に表示さ
    れることを特徴とする請求項10に記載の概観図作成装
    置。
  12. 【請求項12】 前記一対の画像の双方において既に指
    定済みの計測点に対応するボタンと、前記一対の画像何
    れか一方または双方において未だ指定されていない計測
    点に対応するボタンとの表示状態が異なっていることを
    特徴とする請求項9に記載の概観図作成装置。
  13. 【請求項13】 指定済みの計測点に対応するボタンが
    赤色に表示されると共に、未指定の計測点に対応するボ
    タンが青色に表示されることを特徴とする請求項12に
    記載の概観図作成装置。
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