JP2002162770A - 非定着式受像シート - Google Patents

非定着式受像シート

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JP2002162770A JP2000355962A JP2000355962A JP2002162770A JP 2002162770 A JP2002162770 A JP 2002162770A JP 2000355962 A JP2000355962 A JP 2000355962A JP 2000355962 A JP2000355962 A JP 2000355962A JP 2002162770 A JP2002162770 A JP 2002162770A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 非定着式受像シートにおいて、機械的な保持
性及びクリーニング性を向上させることを目的としてい
る。 【解決手段】 トナー粒子が除去可能に付着される非定
着式受像シートにおいて、受像シートSの表面に、トナ
ー粒子10を受容する多数の凹部5とトナー粒子を保護
する多数の凸部6を形成する。受像シートSの表面の中
心線平均表面粗さRaを0.2μm以上1.0μm以下
とする。好ましくは、上記凹凸表面を構成する凹部5を
溝状に形成し、凸部6を溝状凹部5に沿う尾根状の凸条
部として形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、シート表面が凹
凸状に形成され、除去可能にトナーが付着される非定着
式受像シートに関する。
【0002】
【従来の技術】[定着式受像シート]現在、パソコンか
らの出力に用いられているプリンタにおいて、一般的に
用いられている印字方式は、トナー粒子を紙・プラスチ
ック等からなる受像シート上に加熱定着する電子写真方
式、またはインクを受像シート上に乾燥定着するインク
ジェット方式が代表的である。
【0003】上記各定着方式では、プリント時間がかか
り、電気代やインク等の消耗品が必要になり、ランニン
グコストがかかる。また最近の環境負荷抵減指向により
プリンタのエネルギー削減、紙の消費量削減が求められ
ている。
【0004】一方、プリンタ等で出力された紙は一時的
に必要であるが、一旦見るとすぐ不要になり廃棄される
場合が多いのも現状である。
【0005】[非定着式受像シート]上記のような方式
に対して、転写紙を再利用する方法も知られている。た
とえば、転写紙からトナーを分離させる方法として転写
紙を一対の熱ローラ間を通過させて固化したトナーを溶
融・剥離する方法や、界面活性剤などの水溶液を利用し
て脱墨する方法が知られている。
【0006】しかしながら、加熱や浸透する水分除去に
多量のエネルギーが必要であり、さらに除去したトナー
は溶融固化しているため再利用できない。
【0007】そこで、特開平6−43682号公報は、
このような問題の解決を目指し、受像シート表面に微小
突起を分散形成し、この多数の微小突起を有する受像シ
ート面にトナー像を転写した後、加圧により固定して画
像を形成し、その後該トナーを機械的方法で受像シート
から脱離させ、受像シート及びトナーの再利用すること
を提案している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
6−43682号公報に記載された受像シートによる
と、一応微小突起がシート上方のスペーサの役目を果た
し、シート表面に重ねられた上側のシートの裏面にトナ
ー粒子が付着するのを防いでいるが、シート表面に付着
されたトナー粒子を機械的に確実に保持する機能は殆ど
果たしていない。
【0009】また、シート表面の中心線平均表面粗さに
ついて、従来の受像シートは、通常Ra0.1μmより
小さく、平滑となるように設定されているが、そのため
にトナー粒子のファンデルワールス力が大きくなり過ぎ
て、トナー粒子のシート表面への付着力が大きくなり、
良好なクリーニング性(トナー除去性)が得られなくな
って、シート再生に支障をきたすことがある。また、中
心線表面平均粗さRaが小さいことにより、正反射光量
(光沢)が多くなり過ぎて、画像が見づらくなることも
ある。
【0010】また、微小突起を単に分散して形成してい
るだけであるので、受像シートの微小突起にトナーが付
着したまま、画像形成後の受像シートが取り扱われるこ
ともある。加圧処理によって該突起に固定されるという
ものの、そのトナー固定は機械的に受像シートから除去
できる程度のものに過ぎず、手指で触ったり、重ね擦ら
れることで、手指やシート裏面を汚してしまうこともあ
る。
【0011】また、受像シートに形成される微小突起は
各々孤立した点状に形成されているため、外力を受ける
と撓んだり、変形しやすいので、突起間に物体が入り込
みやすく、画像が撹乱作用を受け、トナー像を十分に保
護できない。
【0012】
【発明の目的】本願請求項1記載の発明は、繰り返し使
用可能な受像シートを実現すると共に、上記特開平6−
43682号の受像シートよりも機械的なトナー保持性
を向上させ、かつ、クリーニング性(トナー除去性)も
向上させることを目的としている。請求項2の発明は、
機械的な保持性をさらに向上させることを目的としてい
る。
【0013】
【課題を解決するための技術的手段】上記目的を達成す
るために本願請求項1記載の発明は、トナー粒子が除去
可能に付着される非定着式受像シートにおいて、受像シ
ートの表面に、トナー粒子を受容する多数の凹部とトナ
ー粒子を保護する多数の凸部を形成し、受像シートの表
面の中心線平均表面粗さRaを0.2μm以上1.0μ
m以下としていることを特徴としている。
【0014】請求項2記載の非定着式受像シートは、請
求項1記載の非定着式受像シートにおいて、上記凹凸表
面を構成する凹部は溝状に形成され、凸部は溝状凹部に
沿う尾根状の凸条部として形成されていることを特徴と
している。
【0015】
【発明の実施の形態】[非定着式受像シートの構造]図
1は本願発明を適用した非定着式受像シートSの縦断面
拡大部分斜視図であり、受像シートSの断面構造は、シ
ート表層2と、シート芯層3により積層構造(ニ層構
造)となっている。シート表層2の表面は、多数の凹部
5と凸部6が形成された凹凸表面となっている。
【0016】凹部5は連続溝状に形成されており、凸部
6は溝状凹部5に沿って尾根状に連なっており、いわゆ
る凸条部として形成されている。そしてシート表層2の
表面の中心線表面平均粗さRaは0.2μm以上1.0
μm以下になっている。
【0017】溝条凹部5はトナー10を受容するために
規則的に、たとえば同一幅W1で平行に設けられてい
る。各凹部5の上記幅W1は、トナー10の平均粒径の
2倍以上の幅を有していることが望ましい。たとえば、
トナー10の平均粒径2〜30μmに対して、各溝状凹
部5の幅W1は20μm〜500μmであることが好ま
しく、また、深さD(凸部高さH)は20μm〜100
μmであることが好ましい。凸部6の幅W2は、溝状凹
部5の幅W1の2分の1以下50分の1以上であること
が好ましい。
【0018】受像シートSの材質は、紙、合成樹脂(ポ
リエステル、ポリエチレンテレフタレート、ポリオレフ
ィン(ポリプロピレン、ポリエチレン等)、ポリイミ
ド、ポリアミド等)又はこれらの組合せ等種々の材料で
形成できる。
【0019】図1のように、凹部5を連続溝状とし、凸
部6を連続溝状凹部5に沿う尾根状の凸条部6としてい
ることにより、凸条部6が凹部5の幅W1及び上方空間
のスペースの役目を果たし、溝条凹部5の底面の所定位
置に付着されたトナーを機械的に安定保持し、かつ、画
像形成済みの画像シートを積み重ねても、上側の画像シ
ートの裏面がトナーにより汚れることはなく、また、画
像シートの表面を手で触っても、凸条部6がトナー粒子
を保護していることにより、手が汚れたりあるいは受像
シート表面が汚れたりすることもない。
【0020】しかも、シート表層2の表面の中心線表面
平均粗さRaを、0.2μm以上1.0μm1以下として
いるので、トナー粒子のファンデルワールス力が大きく
も小さくもなり過ぎず、良好なクリーニング性(トナー
除去性)を保つことができ、また、正反射光量も過大に
なり過ぎず、いわゆる「テカテカ」現象を防止でき、印
刷面が見易い適度な光沢を得ることができる。
【0021】[非定着式受像シートの製造方法]図1に
示すように凹凸表面を有するシート表層2を、シート芯
層3に積層状に形成する方法としては、たとえば、紙等
からなるシート芯層3の上に合成樹脂(たとえばポリエ
チレン、アクリル、ポリエステル等の熱可塑性樹脂)、
あるいはその樹脂に酸化チタン、酸化亜鉛、シリカ、ア
ルミナ、クレイ、タルク等に白色顔料、体質顔料などを
混練したシート表層材料の層を、所定の連続溝状凹部5
を形成できるパターンを形成した成形型(たとえばマス
ターローラ)で成形して凹凸面を形成できる。成形型に
樹脂の流し込み成形等によってもよい。
【0022】また、シート芯層3上にいわゆるレジスト
として利用されるポリマーの膜を形成し、遮光マスクを
介して露光処理し、連続溝状凹部5に相当する部分を除
去する方法、さらに具体例を挙げると、シート芯層3上
に光重合性ポリマーの膜を形成し、遮光マスクを介して
露光処理し、その後連続溝状凹部5に相当する部分を水
洗等により除去する方法も例示できる。
【0023】シート表層2の中心線表面平均粗さRaの
制御は、形状作成用型(シリコーンゴム)の表面に無機
微粒子(シリカ)を分散・混練する場合に、上記無機微
粒子(シリカ)の量を調節することにより行なう。
【0024】[画像形成装置]本願発明に係る非定着式
受像シートに画像を形成するための画像形成装置を説明
する。
【0025】図2は画像形成装置の一例を示しており、
画像形成装置21の搬送始端側(図2の左側)にシート
クリーニング装置(トナー除去装置)20を配置し、搬
送終端側に凸条部クリーニング装置(凸条部トナー除去
装置)22を配置してある。シートクリーニング装置2
0は、回収導電性ブラシローラ25と対向ローラ26か
ら構成されている。画像形成装置21はドラム状の感光
体27とこれに対向する転写ローラ28から構成され、
感光体27の周囲には、転写ローラ28に当接する転写
部30からドラム回転方向R側へと順に、トナー拭取部
(掻取り部)31、画像帯電部32、露光部33及び現
像部34が配置されている。転写ローラ28はトナー粒
子を引き付けるバイアスが印加されている。凸条部クリ
ーニング装置22は帯電性ローラ35と対向ローラ36
から構成され、帯電性ローラ35にはトナー拭取部37
が配置されている。
【0026】[画像形成方法]図2の画像形成装置21
を用いた画像形成方法を説明する。 (1)画像形成装置21は、画像帯電部32において感
光体27の表面を一様に約−900Vに帯電し、露光部
33において画像データに応じた露光を行い感光体27
の表面に静電潜像を形成する。感光体27の表面のう
ち、露光された部分は約−100Vに減衰し、未露光部
分は約−900Vを維持される。その後、現像部34に
おいて静電潜像に応じてトナー粒子(負極性)を感光体
27に付着させる。
【0027】(2)受像シートSは、再利用の場合には
一旦クリーニング装置20において溝条凹部5内のトナ
ー粒子が除去され、また、再利用でない場合でも、必要
に応じて表面がクリーニングされ、画像形成装置21の
転写部30へ搬送される。
【0028】(3)画像形成装置21の転写部30にお
いて、上記クリーニング装置20から搬送されてくる受
像シートSの凹凸表面に、前記感光体27に付着した静
電潜像のトナー粒子を転写する。このとき、転写ローラ
28に印加されるバイアスは、たとえば約+1kVが印
加されている。
【0029】図3は転写部30の拡大図であり、感光体
27の表面に付着しているトナー粒子10は、その殆ど
が溝条凹部5の底面に付着するが、一部は凸条部6にも
付着する。転写の際には、凸条部6が感光体27と溝状
凹部5の底面との間のスペーサの役目を果たし、溝条凹
部5の底面と感光体27が接近し過ぎるのを防止し、適
度な電界距離を確保し、良好な転写性を発揮することが
できる。
【0030】(4)トナー像が転写された受像シートS
は、図2の凸条部クリーニング装置22に搬送され、図
4に示すように、帯電性ローラ(正荷電)35の静電力
にて凸条部6に付着したトナー粒子10が回収される。
このとき帯電性ローラ35には約+300Vのバイアス
が印加され、対向ローラ36は接地されている。
【0031】(5)画像形成された受像シートSを再度
利用する場合には、図2のシートクリーニング装置20
に搬送され、凹部5に付着したトナー粒子を回収する。
図5において、このとき回収導電性ブラシローラ25に
はトナー粒子帯電極性と逆極性の約+1kVのバイアス
が印加される。また、対向ローラ26は接地されてい
る。
【0032】
【実施例】下記の表1は、図1のような受像シートとし
て、各種中心線表面平均粗さRaのサンプルシートSP
1〜SP10を作成し、それらのクリーニング性及び光
沢を比較した表である。
【0033】各種サンプルシートSPnの具体的な製造
方法としては、ポリエチレンテレフタレートを厚さ約8
0μmのシート状に加工したシート芯層2上に、熱可塑
性樹脂(高密度ポリエチレン)を均一に塗布した後、形
状作成用型(シリコーンゴム)を重ねて熱プレス(12
0℃、30分間、10kg/cm2)し、その後冷却し
て分離し、表面形状を転写した。このとき形状作成用型
(シリコーンゴム)の表面に無機微粒子(シリカ)を分
散・混練することにより形状作成用型の表面粗さを調節
し、シート表層2の中心線表面平均粗さを制御した。ま
た転写された凹凸形状は、図1において、凹部幅W1=
200μm、凸部幅W2=10μm、高さD(H)50
μmで、表層の厚み最小部(凹部底面部の表層の厚み)
T3は約20μmであった。
【0034】上記のように、形状作成用型(シリコーン
ゴム)表面に分散・混練する無機微粒子(シリカ)の量
を制御して、表1に示す各種中心線表面平均粗さRaの
サンプルシートSP1〜SP10を作成した。
【0035】表面粗さの測定は、表面粗さ測定機サーフ
コム554A((株)東京精密)において、軟物質粗さ
測定用ピックアップE−DT−S02Aを用い、中心線
表面平均粗さRaを測定した。
【0036】
【表1】
【0037】表1において、クリーニング性の評価につ
いては、画像形成されたサンプルシートSPを図2のシ
ートクリーニング装置20を通過させ、画像形成装置2
1の転写部30の直前におけるサンプルシートSPの残
像を目視で評価した。残像のないものを良好(○)、そ
れ以外を不可(×)とした。
【0038】光沢の評価については、光沢計(日本電色
工業(株))社製:VG−2000)を用いて測定角度
20°で測定した。その測定値が40以下を良好
(○)、それ以上を不可(×)とした。
【0039】[クリーニング性の評価]表1において、
サンプルシートSP1(Ra0.11μm)のように中
心線平均表面粗さRaが小さ過ぎると、トナー粒子のフ
ァンデルワールス力が大きくなり、トナー粒子とシート
表層2の表面との間の付着力が増加して、トナー粒子が
剥離しにくく、クリーニングが困難となった。
【0040】反対に、サンプルシートSP9(Ra1.
46μm)及びSP10(Ra1.52μm)のよう
に、中心線平均表面粗さRaが大きいと、トナー粒子が
シート表層2の表面の凹凸(表面粗さによる凹凸)に粒
子が入り込み、接触面積が増加して、剥離が困難となっ
た。
【0041】[光沢の評価]サンプルシートSP1(R
a0.11μm)及びSP2(Ra0.16μm)のよ
うに、中心線平均表面粗さRaが小さ過ぎると、正反射
光量(光沢)が多くなり、画像が見づらくなった。
【0042】上記各評価から、サンプルシートSP3〜
SP7のように、シート表層2のトナー粒子に接触する
表面の中心線平均表面粗さRaを略0.2μm以上1.
0μm以下程度に制御することで、良好なクリーニング
性が得られると同時に光沢残像が発生し難い適度な光沢
が得られた。すなわち、繰り返し安定性が改善され、か
つ光沢を抑えた見やすい画像を得ることが可能であっ
た。
【0043】
【本願発明の別の実施の形態】(1)図1はシート表層
とシート芯層を備えたニ層の積層構造の非定着式受像シ
ートに適用しているが、三層以上の積層構造に非定着式
受像シートにも、また、単層で形成される受像シートに
も本願発明を適用することは可能である。
【0044】図2に示す乾式のシートクリーニング装置
(画像除去装置)20の代わりに、図6に示すように、
受像シートに液体を付与することで、受像シートの凹部
のトナーを除去し、該シートを再使用可能な状態に再生
する画像除去装置210を利用することも可能である。
以下、図6の画像除去装置210を説明する。
【0045】 画像除去装置の概略構成 画像除去装置210は、概略、この装置210で再生す
る受像シートSを収容し供給するシート供給部212
と、シート供給部212から送り出された受像シートS
に液体を付与して該受像シートSを濡らす浸漬部214
と、液体の付与された受像シートSからトナーを除去す
るトナー除去部216と、トナーが除去された受像シー
トSに液体をスプレーして該受像シートS上に残留して
いるトナーなどの異物を除去するリンス部218と、ト
ナーが除去された受像シートSの表面に付着した液体を
除去する液体除去部220と、液体を除去した受像シー
トSを再利用可能な状態まで乾燥する乾燥部222と、
乾燥した受像シートSを排出し収容するシート排出部2
24とを有する。
【0046】 シート供給部 シート供給部212は、受像シートSを収容する供給ト
レイ226を有する。シート供給部212はまた、供給
トレイ226に積層して収容されている複数の受像シー
トSから最上シートのみを送り出すための捌き機構22
8と、捌き機構228によって下層のシートから分離さ
れた最上シートをシート搬送経路230に沿って送り出
す送り出し機構232を有する。本実施形態では、捌き
機構228として、最上シートに接触するピックアップ
ローラと該ピックアップローラの外周面に接触する捌き
パッドとを有する捌き装置を利用しているが、他の形態
の捌き装置を利用してもよい。また、送り出し機構23
2としては、通常、駆動系に連結された第1の軸とこれ
に平行に配置された第2の軸とを有し、これらの軸に所
定の間隔をあけて複数のローラ(例えば、ゴムローラ)
を取り付け、一方の軸に取り付けたローラと他方の軸に
取り付けたローラとでシートを挟持して搬送する、従来
から複写機やプリンタの用紙搬送装置として利用されて
いるローラ搬送装置が利用される。
【0047】 浸漬部 浸漬部214は、クリーニング液(液体)234を収容
する容器236を有する。クリーニング液234として
は、水が利用される。なお、受像シートSに付着してい
るトナーを除去し易くするために、界面活性剤を約0.
01%(=界面活性剤の重量/水の重量)添加してもよ
い。また、必要に応じて他の材料をクリーニング液23
4に添加してもよい。
【0048】容器236の内部空間は、越流壁238に
よって、受像シートSを浸漬するための浸漬槽240
と、この浸漬槽240から越流したクリーニング液23
4を収容する越流槽242とに分断されている。容器2
36にはまた、浸漬槽240から越流壁238を越流し
て越流槽242に流れ込んだクリーニング液234を再
び浸漬槽240に送り込むとともに越流槽242から浸
漬槽240にクリーニング液234を送る過程で該クリ
ーニング液234に含まれる異物(例えば、トナー)を
回収する液体循環部244が付設されている。
【0049】液体循環部244は液体循環路248を有
する。液体循環路248は、一端が越流槽242に接続
され、他端が浸漬槽240の上方に位置している。した
がって、越流槽242に溜まったクリーニング液234
は、浸漬槽240に液面上から補給される。また、液体
循環路248は、この液体循環路248に沿ってクリー
ニング液234を強制循環するためのポンプ250と、
クリーニング液234に含まれる異物を除去するフィル
タ部252を有する。
【0050】越流槽242の液面高さを一定にするため
に、液面高さを計測し、越流槽242内の水位が所定以
下になると図示しない予備タンクから浸漬槽240にク
リーニング液234が補充されるようにしてもよい。
【0051】容器236の浸漬槽240には、シート搬
送経路230に沿って、シート供給部212から送られ
てきた受像シートSを浸漬槽240内のクリーニング液
234中で搬送するために、複数の搬送機構256と、
これら複数の搬送機構256の間で受像シートSをガイ
ドするガイド部材(図示せず)とを有する。搬送機構2
56は、上述したローラ搬送装置が用いられる。ガイド
部材としては、シート搬送経路230を挟み、所定の間
隔をあけて対向する一対のガイド板(クリーニング液2
34が出入りできる複数の開口部を有する板)又はガイ
ドワイヤ(シート搬送方向に伸び且つシート搬送方向と
直交する方向に所定の間隔をあけて配置された複数のワ
イヤ)が好適に利用できる。
【0052】 トナー除去部 トナー除去部216は、シート搬送経路230を挟んで
対向する一対のブラシローラ258を有する。これらブ
ラシローラ258は、駆動系に連結された軸と、この軸
の外周にナイロン繊維の植毛された基布を巻き付けたも
のが利用され、シート搬送経路230に沿って搬送され
る受像シートSの表面と裏面にそれぞれのブラシローラ
258の毛が接触するように配置されている。また、ブ
ラシローラ258の間を通過する受像シートSの表面又
は裏面に付着しているトナーに接触して該受像シートS
からトナーを除去するために、それぞれ図示しないモー
タに駆動連結されている。
【0053】なお、ブラシローラ258の周速度は、受
像シートSの搬送速度の数倍から数十倍に設定される。
また、ブラシローラ258の回転方向について簡単に説
明すると、受像シートSの先端がブラシローラ258の
対向部に進入するときブラシローラ258の毛先がシー
ト搬送方向に移動し、受像シートSの先端が対向部を通
過した後は毛先がシート搬送方向と逆方向に移動するよ
うに、ブラシローラ258の駆動モータを制御すること
が好ましい。
【0054】なお、図6では、受像シートSに接触して
該受像シートSからトナーを除去する部材としてブラシ
ローラ258を用いているが、回転軸の周囲にスポンジ
又は布等の柔らかい部材を取り付けたローラを利用する
こともできる。
【0055】 リンス部 リンス部218は、一対のブラシローラ258の間を通
過する又は通過した受像シートSの表面と裏面にクリー
ニング液234を供給するために、シート搬送経路23
0を挟み且つブラシローラ258の上方に配置されたス
プレーノズル260を有する。このスプレーノズル26
0は、上述した液体循環路248の他端に接続されてお
り、この液体循環路248で浄化されたクリーニング液
234が供給されるようにしてある。なお、本実施形態
において、スプレーノズル260は、所定の間隔をあけ
て液体噴射孔を形成した管をその途中で180°折り返
して形成されている。
【0056】なお、図に示すように、シート搬送経路の
両側にブラシローラ258及びスプレーノズル260を
設けてあるのは、供給トレイ226上に受像シートの凹
凸面を下側又は上側にして配置しても画像除去が行われ
るようにするためである。
【0057】 液体除去部 液体除去部220は、シート搬送経路230を挟んで対
向するとともに、このシート搬送経路230上で互いに
接触する2つのローラからなる絞りローラ対262を有
する。これら絞りローラ対262を構成する2つのロー
ラの一方は図示しないモータに駆動連結されている。
【0058】 乾燥部 乾燥部222は、クリーニング液234が除去された受
像シートSを、画像形成装置で再利用できる状態まで乾
燥するために、液体除去部220の下流側に配置され
る。乾燥部222として、本実施形態では、シート搬送
経路230を挟んで対向するとともに、このシート搬送
経路230上で互いに接触する2つのローラ264、2
66からなる。これらローラ264、266のうち、少
なくとも一方のローラ266は内部に加熱源であるヒー
タ268を備えている。
【0059】なお、乾燥部222の乾燥手段として、上
述したローラ型加熱器の代わりに、例えば、シートに対
して常温の空気を吹付けるだけの送風機や、温風を吹出
すことのできるヒータ内蔵型送風機を用いてもよい。さ
らに除湿機によって乾燥させた空気を吹付ける形態のも
のであってもよい。
【0060】 シート排出部 シート排出部224は、乾燥部222で乾燥された受像
シートSを積層して収容する排出トレイ270を有す
る。
【0061】 シート再生処理 以上の構成を有する画像除去装置210の動作を説明す
る。具体的に、再生すべき受像シートSは供給トレイ2
26に積層して収容される。この状態で装置210が起
動すると、供給トレイ226に収容された複数の受像シ
ートSは、捌き機構228によって最上シートから順次
送り出され、送り出し機構232によって浸漬部214
に供給される。
【0062】浸漬部214に供給された受像シートS
は、ガイド部材にガイドされながら搬送機構256によ
って搬送され、浸漬槽240内のクリーニング液234
に所定時間浸漬され、受像シートSのシート表層の凹部
にクリーニング液234が浸透する。これにより、受像
シートSの表面の凹部の中に付着しているトナーと表面
との接着力が失われ、トナーは機械的な力を与えるだけ
で分離可能な状態になる。浸漬槽240のクリーニング
液234から排出された受像シートSは、その表面と裏
面が一対のブラシローラ258の摺擦力を受け、これら
表面又は裏面に付着しているトナーが除去される。この
とき、受像シートSの表面と裏面にはそれぞれスプレー
ノズル260からクリーニング液234が噴射され、ブ
ラシローラ258の対向部を通過したシート部分に付着
しているトナーが洗い流される。また、ブラシローラ2
58に付着したトナーが浸漬槽240に洗い落とされ
る。
【0063】浸漬槽240に落下したトナー、また浸漬
槽240の中を受像シートSが搬送される過程で該受像
シートSから分離したトナーは、越流壁238を越えて
浸漬槽240から越流槽242に流れるクリーニング液
234と共に越流槽242に流れ込む。越流槽242の
クリーニング液234に含まれるトナーは、液体循環路
248内をポンプ250によって送られ、フィルタ部2
52によって除去される。トナーが除去されたクリーニ
ング234は、スプレーノズル260から受像シートS
の表面と裏面、及びブラシローラ258に噴射される。
【0064】トナーが除去された受像シートSは、液体
除去部220の絞りローラ対262によって挟圧され、
表面上のクリーニング液234が除去される。続いて、
受像シートSは乾燥部222に送られて乾燥された後、
シート排出部224の排出トレイ270上に排出され
る。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように本願発明は、 (1)トナー粒子が除去可能に付着される非定着式受像
シートを採用しているので、受像シートの再利用がで
き、紙消費量を削減できると共に、定着式のようなエネ
ルギー及び消耗品が不要になり、また、受像シートから
回収したトナーを再利用でき、ランニングコストの低減
が可能になる。
【0066】(2)受像シートの表面に、トナー粒子を
受容する多数の凹部とトナー粒子を保護する多数の凸部
が形成されているので、凹部内にトナー粒子を機械的に
確実に保持し、かつ、多数の凸部により上記機械的な保
持を強固にすると共に、凸部がスペーサとしての役目を
果たすことにより、上方からの異物(指あるいは他のシ
ート裏面)の接触を確実に防ぎ、機械的な保持性を向上
させることができる。
【0067】(3)受像シートの表面の中心線平均表面
粗さRaを0.2μm以上1.0μm以下としているの
で、表1から明確なように、良好なクリーニング性が得
られると同時に光沢残像が発生し難い適度な光沢が得ら
れる。すなわち、受像シートの繰り返し安定性が改善さ
れ、かつ光沢を抑えた見やすい画像を得ることができ
る。
【0068】(4)上記凹凸表面を構成する凹部を溝状
に形成し、凸部を溝状凹部に沿う尾根状の凸条部として
形成することにより、トナー粒子の機械的な保持性がさ
らに安定し、また、受像シートの自体の強度も向上す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本願発明を適用した非定着式受像シートの縦
断面部分拡大斜視図である。
【図2】 画像形成装置の簡略側面図である。
【図3】 画像形成装置の転写部の拡大縦断面図であ
る。
【図4】 凸条部クリーニング装置の拡大縦断面図であ
る。
【図5】 クリーニング装置(画像除去装置)の拡大縦
断面図である。
【図6】 湿式のクリーニング装置(画像除去装置)の
簡略側面図である。
【符号の説明】
2 シート表層 3 シート芯層 5 溝状凹部 6 凸部(凸条部) 10 トナー粒子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) (72)発明者 栗田 隆治 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタ株式会社内 (72)発明者 山本 雅史 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタ株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トナー粒子が除去可能に付着される非定
    着式受像シートにおいて、 受像シートの表面に、トナー粒子を受容する多数の凹部
    とトナー粒子を保護する多数の凸部を形成し、 シート表面の中心線平均表面粗さRaを0.2μm以上
    1.0μm以下としていることを特徴とする非定着式受
    像シート。
  2. 【請求項2】 上記凹凸表面を構成する凹部は溝状に形
    成され、凸部は溝状凹部に沿う尾根状の凸条部として形
    成されていることを特徴とする請求項1記載の非定着式
    受像シート。
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