JP2002162874A - 水膨潤性の表層を有するシート、及び、トナーを除去可能に受容できる凹部を多数形成した凹凸面を有する凹凸シートの両方に適用可能な画像除去装置及び方法 - Google Patents

水膨潤性の表層を有するシート、及び、トナーを除去可能に受容できる凹部を多数形成した凹凸面を有する凹凸シートの両方に適用可能な画像除去装置及び方法

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JP2002162874A
JP2002162874A JP2000355966A JP2000355966A JP2002162874A JP 2002162874 A JP2002162874 A JP 2002162874A JP 2000355966 A JP2000355966 A JP 2000355966A JP 2000355966 A JP2000355966 A JP 2000355966A JP 2002162874 A JP2002162874 A JP 2002162874A
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Masafumi Yamamoto
雅史 山本
Takaharu Kurita
隆治 栗田
Hiroshi Mizuno
博 水野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トナーを除去可能に受容できる凹部を多数形
成した凹凸面を有するシートと、水膨潤性の表層を有す
るシートとに形成された画像を除去する装置を提供す
る。 【解決手段】 画像除去装置1は、水を主材料とする液
体34をシートに付与して画像を除去する湿式画像除去
部4と、乾式画像除去部6と、供給カセット14上のシ
ートの種類を検出するシート種検出手段とを有する。検
出手段により水膨潤性シートであると検出された場合、
湿式画像除去部4において画像の除去を行う。凹凸シー
トであると検出された場合、乾式画像除去部6において
画像の除去を行う。湿式画像除去部4は、水膨潤性シー
トの表層表面を機械的に摺擦する手段58を有する。乾
式画像除去部6は、凹凸シートの凹凸面を機械的に摺擦
して凹部内のトナーを除去する手段77を有する。機械
的摺擦力に併用して凹凸シートの凹部内のトナーに対し
静電気力を作用することでトナーをより確実に除去でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水膨潤性の表層を
有するシートと、トナーを除去可能に受容できる凹部を
多数形成した凹凸面を有する凹凸シートとの両方に適用
可能な画像除去装置及び方法に関する。
【0002】
【発明の背景】現在、複写紙、プリント紙、OHPシー
ト等の記録紙は、複写機、プリンタなどで画像(例えば
文字や図形)を形成するために大量に使用されている。
これらの記録紙は使用後に廃棄されるものが多く、この
ため環境問題や資源問題を引き起こしている。したがっ
て、こうした問題を解決するためには、記録紙上に形成
した画像を除去して繰り返し記録紙を使用できるのが望
ましい。
【0003】しかしながら、実際には、複写機、プリン
タなどを用いて記録紙に付着させるトナーやインクは、
水に不溶で除去することが容易でない。また、これら印
字材料を有機溶剤を使用して除去することも考えられる
が、人体、環境に悪影響を与える恐れがある。
【0004】この問題を解決するために、トナーを除去
可能に受容できる凹部を多数形成した凹凸面を有する凹
凸シート(以下、単に凹凸シートという。)及びこのシ
ートを使用した画像形成装置が、本出願人により例えば
特願平11−281812号に提案されている。この画
像形成装置は、電子写真方式を採用しており、像担持体
(感光体ドラム)上に形成した静電潜像を現像装置によ
りトナーで現像し、その後このトナーを電気的に凹凸シ
ートに転写する。このとき、トナーの多くは凹凸シート
の凹部に付着するが、一部凸部上に付着するので、凸部
上のトナーに静電気力を作用して除去する。凹凸シート
上の画像をなす凹部内のトナーは、凸部により外的な作
用(例えば手指などの擦り)から保護されているので、
画像形成装置には、トナーを凹凸シートに定着させる定
着器を設ける必要がない。一方、凹部内のトナーは、転
写工程において凹凸シートに生じた電荷との静電気力に
より凹部内に保持されているだけなので、凹部内のトナ
ーに静電気力を作用することで除去することができる。
また、磁性トナーを用いれば、磁気力を利用して凹部内
のトナーの除去をさらに容易に除去することができる。
【0005】また、シートとして水膨潤性の表層を有す
るシート(以下、水膨潤性シートという。)を使用した
画像除去装置が例えば特開平11−218955号公報
に開示されている(ここで、「水膨潤性」とは、水性溶
液(水を含む)を吸収して膨張するが、上記水性溶液に
溶解しないことをいう。)。水膨潤性シートを用いた場
合、水を主材料とする液体内に水膨潤性シートを浸漬さ
せることにより、上記表層中に液体を浸透させ、トナー
と表層間の接触力を減少させる。続いて、例えばブラシ
などの機械的摺擦力を利用したトナー除去手段によりト
ナーを除去する。最後に、水膨潤性シートを乾燥して再
度画像を形成できる状態にする。
【0006】このようなリユーザブルシートを、例えば
同一オフィス内で混在して使用する場合を考えると、こ
れらリユーザブルシートの画像除去を同一装置内で可能
にして、できるだけ装置の設置スペースを小さくするの
が望ましい。
【0007】そこで、本発明は、凹凸シートと水膨潤性
シートとの両方に適用可能な画像除去装置及び方法を提
供することを目的とする。
【0008】
【発明の概要】上記目的を達成するために、画像除去装
置の第1の態様は、水膨潤性の表層を有する水膨潤性シ
ートに形成された画像、及び、トナーを受容できる凹部
を多数形成した凹凸面を有する凹凸シートに形成された
画像を除去する画像除去装置において、水を主材料とす
る液体をシートに付与することにより画像を除去する湿
式画像除去部と、乾式により画像を除去する乾式画像除
去部と、所定位置にセットされた画像除去すべきシート
が、水膨潤性シートであるか凹凸シートであるかを検出
する検出手段とを有する。検出手段により、画像除去す
べきシートが水膨潤性シートであると検出された場合、
湿式画像除去部において画像の除去を行い、画像除去す
べきシートが凹凸シートであると検出された場合、乾式
画像除去部において画像の除去を行う。
【0009】湿式画像除去部は、ブラシなど水膨潤性シ
ートの表層表面を機械的に摺擦する手段を有するのが好
適である。この摺擦手段による水膨潤性シートの摺擦
は、液体付与後に行ってもよいし、液体付与と同時に行
ってもよい。
【0010】乾式画像除去部は、凹凸シートの凹凸面を
機械的に摺擦して凹部内のトナーを除去する手段を有す
るのが好適である。さらに、機械的摺擦力に併用して凹
凸シートの凹部内のトナーに対し静電気力を作用するこ
とでトナーの除去がより確実に行われる。磁性トナーを
用いればさらに磁気力を用いてトナーの除去を行っても
よい。
【0011】画像除去装置は、湿式画像除去部において
画像が除去された水膨潤性シートを排出する第1の排出
部と、前記乾式画像除去部において画像が除去された凹
凸シートを排出する第2の排出部を更に有するのが好適
である。水膨潤性シートと凹凸シートとで別々の排出部
に排出することで、ユーザは、排出部に排出されたシー
トを水膨潤性シートと凹凸シートとに区分けする作業を
省略できる。
【0012】画像除去装置の第2の態様は、水膨潤性の
表層を有する水膨潤性シートに形成された画像、及び、
基材層とトナーを受容できる凹部を多数形成した表層と
を有する凹凸シートに形成された画像を除去する画像除
去装置において、水を主材料とする液体をシートに付与
することにより画像を除去する湿式画像除去部と、乾式
により画像を除去する乾式画像除去部と、所定位置にセ
ットされた画像除去すべきシートが、水膨潤性シートで
あるか、耐水性の基材層を有する凹凸シートであるか、
あるいは非耐水性の基材層を有する凹凸シートであるか
を検出する検出手段とを有する。検出手段により、画像
除去すべきシートが水膨潤性シート又は耐水性の基材層
を有する凹凸シートであると検出された場合、湿式画像
除去部において画像の除去を行い、画像除去すべきシー
トが非耐水性の基材層を有する凹凸シートであると検出
された場合、乾式画像除去部において画像の除去を行
う。
【0013】湿式画像除去部は、画像除去すべきシート
の表層表面を機械的に摺擦する手段を有するのが好適で
ある。通常、水膨潤性シートに対する摺擦力に比べて、
凹凸シートに対する摺擦力は小さくてよく、したがっ
て、画像除去すべきシートが水膨潤性シートか耐水性の
基材層を有する凹凸シートかによって、画像除去すべき
シートの表層表面に対する摺擦力を変更する制御手段を
更に設けてもよい。
【0014】本発明に係る画像除去方法の第1の態様
は、水膨潤性の表層を有する水膨潤性シートに形成され
た画像、及び、トナーを受容できる凹部を多数形成した
凹凸面を有する凹凸シートに形成された画像を除去する
画像除去方法において、所定位置にセットされた画像除
去すべきシートが、水膨潤性シートであるか凹凸シート
であるかを検出する検出する工程と、画像除去すべきシ
ートが水膨潤性シートであると検出された場合、該水膨
潤性シートに水を主材料とする液体を付与することによ
り画像の除去を行う湿式画像除去工程と、画像除去すべ
きシートが凹凸シートであると検出された場合、乾式に
より画像の除去を行う乾式画像除去工程とを含む。
【0015】本発明に係る画像除去方法の第2の態様
は、水膨潤性の表層を有する水膨潤性シートに形成され
た画像、及び、基材層とトナーを受容できる凹部を多数
形成した表層とを有する凹凸シートに形成された画像を
除去する画像除去方法において、所定位置にセットされ
た画像除去すべきシートが、水膨潤性シートであるか、
耐水性の基材層を有する凹凸シートであるか、あるいは
非耐水性の基材層を有する凹凸シートであるかを検出す
る工程と、画像除去すべきシートが水膨潤性シート又は
耐水性の基材層を有する凹凸シートであると検出された
場合、画像除去すべきシートに水を主材料とする液体を
付与することにより画像の除去を行う湿式画像除去工程
と、画像除去すべきシートが非耐水性の基材層を有する
凹凸シートであると検出された場合、乾式により画像の
除去を行う乾式画像除去工程とを含む。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の実施の形態を説明する。なお、以下の説明において、
「シートの搬送方向に関して下流側」、「シートの搬送
方向に関して上流側」をそれぞれ単に「下流側」、「上
流側」と呼ぶ。
【0017】(1)画像除去装置の概略構成 図1は、シート(水膨潤性シート又は凹凸シート)から
該シートに付着しているトナーを除去して該シートを再
利用可能な状態にする、画像除去装置1を示す。画像除
去装置1は、概略、この装置1で再生するシートSを収
容し供給するシート供給部2と、シート供給部2に収容
されたシートSが水膨潤性シート、凹凸シート、あるい
は、普通紙やOHPシートなど画像除去に適さない一般
シートかを検出するシート種検出手段(図1には図示し
ないが、後で詳細に説明する。)と、シート供給部2か
ら水膨潤性シートが送り出されたときに該シート上の画
像を湿式により除去する湿式画像除去部4と、シート供
給部2から凹凸シートが送り出されたときに該シート上
の画像を乾式により除去する乾式画像除去部6とを有す
る。
【0018】(2)水膨潤性シート 水膨潤性シートは、図2(a)に示すように、基材層の
片面に、中間接着層と表層を順次積層した3層の構造、
または図2(b)に示すように、基材層の両面にそれぞ
れ中間接着層と表層を設けた5層の構造を有する。基材
層として、プラスチックフィルム、紙などが用いられ
る。中間接着剤は、基材層に表層を接着するためのもの
で、例えばウレタン樹脂、アクリル樹脂、スチレン樹脂
などが利用される。基材層と表層の接着性の良好な場合
には、この中間接着層を省略できる。表層は、水溶性樹
脂を架橋して得られる水膨潤性の樹脂からなる。なお、
シート、及びシートを構成する各層の組成などについて
は、本出願人による特開平11−218955号公報に
詳細に説明されている。
【0019】(3)凹凸シート 凹凸シートは、これに限定されないが、図3(a)に示
すように、基材層8の片面にトナーを受容する多数の凹
部10を有する表層12を形成した構造を有する。な
お、図ではトナーが誇張して示されている。基材層8と
して、紙、合成樹脂(ポリエステル、ポリエチレンテレ
フタレート、ポリオレフィン(ポリプロピレン、ポリエ
チレン等)、ポリイミド、ポリアミド等)、これらの組
み合わせなど種々の材料が使用できる。凹凸面を有する
表層12は、一例として、合成樹脂(例えばポリエチレ
ン、アクリル、ポリエステル等の熱可塑性樹脂)、ある
いはその樹脂に酸化チタン、酸化亜鉛、シリカ、アルミ
ナ、クレイ、タルク等の白色顔料、体質顔料などを混練
した材料を基材層8上に塗布し、成形型(例えばマスタ
ーローラ)を重ねて熱プレスして所定の凹部10を形成
したものである。適当な成形型に樹脂を流し込むことに
より凹部を形成してもよい。凹部10は、例えば図3
(b)に示すように連続溝状に形成されているのが好適
であるが、平面にドット状の凸部を形成してなる表面の
平坦部分であってもよい。凹部10が連続溝状に形成さ
れる場合、凹部は、規則的に設けられ、トナーの平均粒
径の2倍以上の幅を有しているのが望ましく、その幅が
20〜500μm、深さが20〜100μmであるのが
好ましい。凸部13は、その幅が凹部10の幅の50分
の1〜2分の1であるのが好ましい。なお、凹凸シート
に好適に使用されるトナーなどについては、本出願人に
よる特願平11−281812号に詳細に説明されてい
る。
【0020】なお、樹脂を塗布する代わりに、樹脂フィ
ルムを基材層に重ね、この上に成形型を重ねて熱プレス
してもよい。あるいは、レジストとして利用されるポリ
マーの膜を基材層上に形成し、マスクを介して露光処理
することで凹部に相当する部分を除去する方法も例示で
きる。
【0021】(4)シート供給部 シート供給部2は、シートS(水膨潤性シート、凹凸シ
ート又は一般シート)を収容する供給トレイ又はカセッ
ト14を有する。シート供給部2はまた、供給カセット
14に積層して収容されている複数のシートから最上シ
ートのみを送り出すための捌き機構16と、捌き機構1
6によって下層のシートから分離された最上シートをシ
ート搬送路17に沿って送り出す送り出し機構18を有
する。本実施形態では、捌き機構16として、最上シー
トに接触するピックアップローラと該ピックアップロー
ラの外周面に接触する捌きパッドとを有する捌き装置を
利用しているが、他の形態の捌き装置を利用してもよ
い。また、送り出し機構18としては、通常、駆動系に
連結された第1の軸とこれに平行に配置された第2の軸
とを有し、これらの軸に所定の間隔をあけて複数のロー
ラ(例えば、ゴムローラ)を取り付け、一方の軸に取り
付けたローラと他方の軸に取り付けたローラとでシート
を挟持して搬送する、従来から複写機やプリンタの用紙
搬送装置として利用されているローラ搬送装置が利用さ
れる。
【0022】送り出し機構18の下流側には、シート搬
送路17に沿って第1及び第2の切換爪20、22が順
次設けてあり、シート種検出手段による検出結果に応じ
て、それぞれ実線位置と点線位置との間で移動できるよ
うになっている。第1の切換爪20が点線位置に設定さ
れると、供給カセット14上の最上シート(一般シー
ト)は、選別トレイ24に案内されて画像除去が行われ
ないようにしてある。第1及び第2の切換爪20、22
がともに実線位置に設定されると、供給カセット14上
の最上シート(水膨潤シート)は、湿式画像除去部4に
案内されるようにしてある。第1及び第2の切換爪2
0、22がそれぞれ実線位置、点線位置に設定される
と、供給カセット14上の最上シート(凹凸シート)
は、乾式画像除去部6に案内されるようにしてある。
【0023】(5)湿式画像除去部 湿式画像除去部4は、シート搬送路25に沿って、シー
ト供給部2から送り出された水膨潤性シートに液体を付
与して該シートを濡らす浸漬部26と、液体の付与され
た水膨潤性シートからトナーを除去する第1のトナー除
去部28と、トナーが除去された水膨潤性シートに液体
をスプレーして該シート上に残留しているトナーなどの
異物を除去するリンス部29と、トナーが除去された水
膨潤性シートの表面に付着した液体を除去する液体除去
部30と、液体を除去した水膨潤性シートを再利用可能
な状態まで乾燥する乾燥部31と、乾燥した水膨潤性シ
ートを排出し収容する第1のシート排出部32とを有す
る。
【0024】(6)浸漬部 浸漬部26は、クリーニング液(液体)34を収容する
容器36を有する。クリーニング液34としては、水が
利用される。なお、水膨潤性シートに付着しているトナ
ーを除去し易くするために、界面活性剤を約0.01%
(=界面活性剤の重量/水の重量)添加してもよい。ま
た、必要に応じて他の材料をクリーニング液34に添加
してもよい。
【0025】容器36の内部空間は、越流壁38によっ
て、水膨潤性シートを浸漬するための浸漬槽40と、こ
の浸漬槽40から越流したクリーニング液34を収容す
る越流槽42とに分断されている。容器36にはまた、
浸漬槽40から越流壁38を越流して越流槽42に流れ
込んだクリーニング液34を再び浸漬槽40に送り込む
とともに越流槽42から浸漬槽40にクリーニング液3
4を送る過程で該クリーニング液34に含まれる異物
(例えば、トナー)を回収する液体循環部44が付設さ
れている。
【0026】液体循環部44は液体循環路48を有す
る。液体循環路48は、一端が越流槽42に接続され、
他端が浸漬槽40の上方に位置している。したがって、
越流槽42に溜まったクリーニング液34は、浸漬槽4
0に液面上から補給される。また、液体循環路48は、
この液体循環路48に沿ってクリーニング液34を強制
循環するためのポンプ50と、クリーニング液34に含
まれる異物を除去するフィルタ部52を有する。
【0027】越流槽42の液面高さを一定にするため
に、液面高さを計測し、越流槽42内の水位が所定以下
になると図示しない予備タンクから浸漬槽40にクリー
ニング液34が補充されるようにしてもよい。
【0028】容器36の浸漬槽40には、シート搬送経
路25に沿って水膨潤性シートを浸漬槽40内のクリー
ニング液34中で搬送するために、複数の搬送機構56
と、これら複数の搬送機構56の間で水膨潤性シートを
ガイドするガイド部材(図示せず)とを有する。搬送機
構56は、上述したローラ搬送装置が用いられる。ガイ
ド部材としては、シート搬送経路25を挟み、所定の間
隔をあけて対向する一対のガイド板(クリーニング液3
4が出入りできる複数の開口部を有する板)又はガイド
ワイヤ(シート搬送方向に伸び且つシート搬送方向と直
交する方向に所定の間隔をあけて配置された複数のワイ
ヤ)が好適に利用できる。
【0029】(7)第1のトナー除去部 第1のトナー除去部28は、シート搬送経路25を挟ん
で対向する一対のブラシローラ58を有する。これらブ
ラシローラ58は、駆動系に連結された軸と、この軸の
外周にナイロン繊維の植毛された基布を巻き付けたもの
が利用され、シート搬送経路25に沿って搬送される水
膨潤性シートの表面と裏面にそれぞれのブラシローラ5
8の毛が接触するように配置されている。また、ブラシ
ローラ58の間を通過する水膨潤性シートの表面と裏面
に付着しているトナーに接触して該シートからトナーを
除去するために、それぞれ図示しないモータに駆動連結
されている。
【0030】なお、ブラシローラ58の周速度は、水膨
潤性シートの搬送速度の数倍から数十倍に設定される。
また、ブラシローラ58の回転方向について簡単に説明
すると、水膨潤性シートの先端がブラシローラ58の対
向部に進入するときブラシローラ58の毛先がシート搬
送方向に移動し、水膨潤性シートの先端が対向部を通過
した後は毛先がシート搬送方向と逆方向に移動するよう
に、ブラシローラ58の駆動モータを制御することが好
ましい。
【0031】なお、本実施形態では、水膨潤性シートに
接触して該シートからトナーを除去する部材としてブラ
シローラ58を用いているが、回転軸の周囲にスポンジ
又は布等の柔らかい部材を取り付けたローラを利用する
こともできる。あるいは、例えば特開平7−84395
号公報に開示されているように、シートにクリーニング
液を付与した後に剥離部材によりトナーを除去する型式
も適用できる。
【0032】(8)リンス部 リンス部29は、一対のブラシローラ58の間を通過す
る又は通過した水膨潤性シートの表面と裏面にクリーニ
ング液34を供給するために、シート搬送経路25を挟
み且つブラシローラ対58の上方に配置されたスプレー
ノズル60を有する。このスプレーノズル60は、上述
した液体循環路48の他端に接続されており、この液体
循環路48で浄化されたクリーニング液34が供給され
るようにしてある。なお、本実施形態において、スプレ
ーノズル60は、所定の間隔をあけて液体噴射孔を形成
した管をその途中で180°折り返して形成されてい
る。
【0033】(9)液体除去部 液体除去部30は、シート搬送経路25を挟んで対向す
るとともに、このシート搬送経路25上で互いに接触す
る2つのローラからなる絞りローラ対62を有する。こ
れら絞りローラ対62を構成する2つのローラの一方は
図示しないモータに駆動連結されている。
【0034】(10)乾燥部 乾燥部31は、クリーニング液34が除去された水膨潤
性シートを、複写機などで再利用できる状態まで乾燥す
るために、液体除去部30の下流側に配置される。乾燥
部31として、本実施形態では、シート搬送経路25を
挟んで対向するとともに、このシート搬送経路25上で
互いに接触する2つのローラ64、66からなる。これ
らローラ64、66のうち、少なくとも一方のローラ6
6は内部に加熱源であるヒータ68を備えている。
【0035】なお、乾燥部31の乾燥手段として、上述
したローラ型加熱器の代わりに、例えば、シートに対し
て常温の空気を吹付けるだけの送風機や、温風を吹出す
ことのできるヒータ内蔵型送風機を用いてもよい。さら
に除湿機によって乾燥させた空気を吹付ける形態のもの
であってもよい。
【0036】(11)第1のシート排出部 第1のシート排出部32は、乾燥部31で乾燥された水
膨潤性シートを積層して収容する排出トレイ70を有す
る。
【0037】(12)乾式画像除去部 乾式画像除去部6は、シート搬送路72に沿って、シー
ト供給部2から送り出された凹凸シートからトナーを除
去する第2のトナー除去部74と、トナーが除去された
凹凸シートを排出し収容する第2のシート排出部75と
を有する。シート搬送経路72に沿って凹凸シートを搬
送するために、複数の搬送機構76を有する。搬送機構
76は、上述したローラ搬送装置が用いられる。
【0038】(13)第2のトナー除去部 第2のトナー除去部74は、シート搬送路72を挟んで
その上下に配置された導電性のブラシローラ及び対向ロ
ーラ77、78を有する。また、ブラシローラ77の近
傍には、ブラシローラ77上のトナーを除去する適当な
手段(例えば、ブラシローラ77上のトナーを電気的に
吸引する。)(図示せず)が設けてある。ローラ77、
78はそれぞれモータ(図示せず)に駆動連結されてい
る。ブラシローラ77は、中心軸の周囲に植毛された多
数のブラシを有し、これらのブラシが、ブラシローラ7
7と対向ローラ78との間を通過する凹凸シートの凹部
に接触し、これにより凹部内のトナーを機械的に除去す
ることができる。また、ブラシローラ77及び対向ロー
ラ78にそれぞれ所定のバイアス電圧を印加することに
より(例えば、トナーが負極性の場合、ブラシローラ7
7に+1kVのバイアス電圧を印加するとともに、対向
ローラ78を接地する。)、凹部から除去されたトナー
をブラシに吸着させて回収することができる。また、ブ
ラシローラ77に印加するバイアス電圧に振動バイアス
(例えばACバイアス)を重畳させる方がよりトナーが
除去し易い。磁性トナーを用いるのであればさらに磁気
力を作用させてより容易、確実に凹部からトナーが除去
できる。
【0039】なお、シート(凹凸シート)を表裏区別せ
ずにシート供給部2の供給カセット14上にセットする
ことを想定して、図に示すようにブラシローラ77と対
向ローラ78を2組設け、ブラシローラ77をシート搬
送路72の上側及び下側に配置するのが好ましい。
【0040】第2のトナー除去部74のブラシローラ7
7として磁気ブラシローラを用いてもよい。具体的に
は、磁気ブラシローラとして、非磁性の円筒状スリーブ
に、N極及びS極が交互に表面上に配置されたマグネッ
トローラを内包させ、スリーブとマグネットローラとの
相対回転によりスリーブ表面に磁性粒子を連ねて起立さ
せる形態が例示できる。
【0041】(14)第1のシート排出部 第1のシート排出部75は、第2のトナー除去部74で
トナーが除去された凹凸シートを積層して収容する排出
トレイ79を有する。
【0042】このように、凹凸シートと水膨潤性シート
で別々の排出部に排出することで、ユーザは、排出部に
排出されたシートを凹凸シートと水膨潤性シートに区分
けする作業を省略できる。
【0043】(15)画像除去装置の動作 以上の構成を有する画像除去装置1の動作を説明する。
具体的に、印字済みのシート(水膨潤性シート、凹凸シ
ート又は一般シート)は供給カセット14に積層して収
容される。この状態で画像除去装置1が起動すると供給
カセット14に収容された複数のシートは、捌き機構1
6及び送り出し機構18によって最上シートからシート
搬送路17に沿って順次送り出される。このとき、図示
しないシート種検出手段により、最上シートのシート種
が検出される。最上シートが普通紙やOHPシートなど
画像除去に適さない一般シートであると検出されると、
第1の切換爪20は点線位置に設定され、最上シートは
選別トレイ24に排出される。最上シートが水膨潤性シ
ートであると検出されると、第1及び第2の切換爪20
はともに実線位置に設定され、最上シートは湿式画像除
去部4に供給される。最上シートが凹凸シートであると
検出されると、第1及び第2の切換爪20はそれぞれ実
線位置、点線位置に設定され、最上シートは乾式画像除
去部6に供給される。
【0044】湿式画像除去部4に供給された水膨潤性シ
ートは、まず、浸漬部26に案内され、ガイド部材にガ
イドされながら搬送機構56によって搬送され、浸漬槽
40内のクリーニング液34に所定時間浸漬され、水膨
潤性シートの表層全体に完全にクリーニング液34が浸
透する。これにより、水膨潤性シートの表層は膨潤し、
表面上に定着されているトナーと表層との接着力が失わ
れ、トナーは機械的な力を与えるだけで分離可能な状態
になる。次に、浸漬槽40のクリーニング液34から排
出された水膨潤性シートは、その表面と裏面が一対のブ
ラシローラ58の摺擦力を受け、これら表面と裏面に付
着しているトナーが除去される。このとき、水膨潤性シ
ートの表面と裏面にはそれぞれスプレーノズル60から
クリーニング液34が噴射され、ブラシローラ58の対
向部を通過したシート部分に付着しているトナーが洗い
流される。また、ブラシローラ58に付着したトナーが
浸漬槽40に洗い落とされる。
【0045】浸漬槽40に落下したトナー、また浸漬槽
40の中を水膨潤性シートが搬送される過程で該シート
から分離したトナーは、越流壁38を越えて浸漬槽40
から越流槽42に流れるクリーニング液34と共に越流
槽42に流れ込む。越流槽42のクリーニング液34に
含まれるトナーは、液体循環路48内をポンプ50によ
って送られ、フィルタ部52によって除去される。トナ
ーが除去されたクリーニング液34は、スプレーノズル
60から水膨潤性シートの表面と裏面、及びブラシロー
ラ58に噴射される。
【0046】トナーなどの異物が除去された水膨潤性シ
ートは、液体除去部30の絞りローラ対62によって挟
圧され、表面上のクリーニング液34が除去される。続
いて、水膨潤性シートは乾燥部31に送られて乾燥され
た後、第1のシート排出部32の排出トレイ70上に排
出される。
【0047】一方、乾式除去部4に供給された凹凸シー
トは、搬送機構76によって第2のトナー除去部74に
案内され、そこで凹部内のトナーは、ブラシローラ77
の摺擦力及びブラシローラ77に向けて付勢する静電気
力によりブラシローラ77に吸着し凹部内から除去され
る。トナーが除去された凹凸シートは、第2のシート排
出部75の排出トレイ79上に排出される。
【0048】(16)シート種検出手段 次に、供給カセット14上の最上シートのシート種を検
出する手段を説明する。本発明は、以下に説明する実施
例に限定されるものではない。
【0049】(実施例1)凹凸シート、水膨潤性シート
を一般シートと外形を異ならせておき、その形状を光学
的に検知する。例えば、図4に示すように、少なくとも
一隅に切欠き80を設けた凹凸シートを用い、この切欠
き80に対応する供給カセット81部分に孔82を設け
る。さらに、この孔82を挟んで発光素子84及び受光
素子86を配置する。この構成によれば、供給カセット
81に配置されているシートが凹凸シートか一般シート
かを検知できる。また、図示はしないが、水膨潤性シー
トに、凹凸シートの切欠き80とは異なる外形の切欠き
を設け、必要ならば、この切欠きに対応して供給カセッ
ト81部分に別の孔を設けるとともに、この孔を挟んで
発光素子及び受光素子を更に配置することで、供給カセ
ット81に配置されているシートが水膨潤性シートか凹
凸シートかを検知できる。
【0050】(実施例2)図5に示すように、凹凸シー
ト表面の一部に、一般シートとは反射率の異なるマーキ
ング88を設け、所定の位置に設けた発光素子90から
出射された光をマーキング部分で反射させて受光素子9
2で受光させる。この構成によれば、受光素子92で受
光した光の強さから、供給カセット94に配置されてい
るシートが凹凸シートか一般シートかを検知できる。同
様に、水膨潤性シート表面の一部に、凹凸シート及び一
般シートとは反射率の異なるマーキングを設けること
で、供給カセット94に配置されているシートが水膨潤
性シートか凹凸シートかを検知できる。
【0051】なお、実施例1は、同一の供給カセットに
凹凸シートのみ又は水膨潤性シートがセットされている
場合に有効である。これに対し、実施例2は、同一の供
給カセットに一般シート、凹凸シート及び水膨潤性シー
トが混在する場合でも、これらのシートを識別すること
ができるのでより好ましい。
【0052】(その他の実施例)シートの静電容量、表
面抵抗値、磁気量などの物性値を検出してシート種を検
知するようにしてもよい。
【0053】(17)画像除去装置の他の実施形態 以上の説明は本発明の一実施形態に関するものであっ
て、本発明は種々改変可能である。例えば、水膨潤性シ
ートに液体(クリーニング液)34を付与するために、
上記実施形態では、水膨潤性シートをクリーニング液3
4中に浸漬する方法が用いられているが、代わりに、シ
ャワー状にクリーニング液を水膨潤性シートに吹付けて
もよいし、クリーニング液が外周上に塗布されたローラ
を水膨潤性シートに接触させてもよい。
【0054】湿式画像除去部4と乾式画像除去部6とで
はシートの搬送速度を変えるのが好ましい。具体的に、
湿式画像除去部4では、水膨潤性シートの表層にクリー
ニング液34を十分に浸透させるために、比較的ゆっく
り搬送するのに対し、乾式画像除去部6では比較的速い
スピードで凹凸シートを搬送してもよい。この目的のた
めに、例えば、湿式画像除去部4と乾式画像除去部6と
で搬送ローラと駆動連結される駆動モータを共通とし、
湿式による画像除去時に駆動モータと湿式画像除去部4
の搬送ローラとを連結するギアの減速比と、乾式による
画像除去時に駆動モータと湿式画像除去部6の搬送ロー
ラとを連結するギアの減速比とを異ならせることが例示
できる。但し、画像除去装置で単位時間当たりに処理す
る枚数を増やすために、湿式画像除去部4と乾式画像除
去部6の搬送ローラがそれぞれ異なる駆動モータに連結
され、湿式による画像除去と乾式による画像除去を同時
に行えるようにしてもよい。
【0055】図6は、図1の画像除去装置1のシート供
給部2と同様のシート供給部を複数設けた画像除去装置
の実施形態を示す。この画像除去装置1’のシート供給
部2A,2Bは、それぞれ水膨潤性シート及び凹凸シー
トの専用カセット14A,14Bを有し、水膨潤性シー
ト専用カセット14Aから水膨潤性シートが湿式画像除
去部4に供給され、凹凸シート専用カセット14BAか
ら凹凸シートが乾式画像除去部6に供給されるようにし
てある。本実施形態において、水膨潤性シート専用カセ
ット14Aに一般シートや凹凸シートが混入されている
可能性を考えて、図示しないシート種検出手段によりカ
セット14Aの最上シートが一般シートや凹凸シートで
あると検出されると、送り出し機構18Aの下流側に配
置された切換爪20Aが点線位置に移動して、最上シー
トが選別トレイ24に案内されるのが好ましい。同様
に、凹凸シート専用カセット14Bに一般シートや水膨
潤性シートが混入されている可能性を考えて、図示しな
いシート種検出手段によりカセット14Bの最上シート
が一般シートや水膨潤性シートであると検出されると、
送り出し機構18Bの下流側に配置された切換爪20B
が点線位置に移動して、最上シートが選別トレイ24に
案内されるのが好ましい。
【0056】凹凸シートであっても、凹凸シートの基材
層8(図3)がプラスチックなどの耐水性である場合
は、湿式画像除去部を利用して凹部内のトナーを除去
し、基材層8がパルプ繊維を主体とする紙など比較的水
に弱い素材からなる場合に、乾式画像除去部を介して凹
部内のトナーを除去してもよい。凹凸シートを湿式画像
除去部に搬送する場合、図1を参照して、凹凸シート
は、浸漬槽40内のクリーニング液34に所定時間浸漬
され、凹凸シートの表層の凹部にクリーニング液34が
浸透する。これにより、凹凸シートの表面の凹部の中に
付着しているトナーと表面との接着力が失われ、トナー
は機械的な力を与えるだけで分離可能な状態になる。浸
漬槽40のクリーニング液34から排出された凹凸シー
トは、その表面と裏面が一対のブラシローラ58の摺擦
力を受け、これら表面又は裏面に付着しているトナーが
除去される。
【0057】凹凸シートの基材層8の種類を検出する方
法として、2つの電極を備えたプローブを基材層表面に
接触させ、表面抵抗値を測定する方法が例示できる。一
般に、耐水紙や合成紙を基材層として用いる場合、その
表面部分は、樹脂で構成されたり(すなわち、基材層自
体が樹脂)、もしくは樹脂でコーティングされているた
めに、絶縁抵抗が高い。したがって、凹凸シートの基材
層は、例えば、表面抵抗が1×1014Ω/□以上であれ
ば耐水紙、1×1013Ω/□以下であれば普通紙などの
耐水性のない用紙として判定される。
【0058】また、凹凸シートの基材層8に光を当てそ
の反射光の強度分布から基材層8の種類を検出すること
もできる。具体的には、図7に示すように、基材層8に
対向する側に、発光素子95と、発光素子95から発光
され基材層表面で反射した光を受光する第1及び第2の
受光素子96、97とを配置する。特に、第1の受光素
子96は、発光素子95から発光された光のうち基材層
表面で正反射した光を受光するようにしてある。前述し
たように耐水性の用紙表面は樹脂であるので、基材層8
が耐水紙であれば正反射成分が多く、第1の受光素子9
6で受光する光量が第2の受光素子97で受光する光量
より多い。一方、普通紙、再生紙など一般的な紙は表面
がパルプ繊維で構成され、耐水紙に比べて表面が粗いの
で、基材層8が一般的な紙であれば乱反射成分が多く、
第1の受光素子96と第2の受光素子97とで受光する
光量があまり変わらない。したがって、基材層8に当て
た光の反射強度分布から基材層8の種類を判定すること
ができる。
【0059】上述のように耐水性の基材層を有する凹凸
シートと、水膨潤性シートとがともに湿式画像除去部4
において画像除去される場合、トナー除去部28のブラ
シローラ58の設定条件を変えるようにしてもよい。具
体的に、水膨潤性シートに対するブラシローラ58の摺
擦力に比べて、凹凸シートに対する摺擦力は小さくてよ
く、したがって、凹凸シートがトナー除去部28を通過
する場合、例えばブラシローラ58間の距離を、水膨潤
性シートが通過する場合に比べて大きくすることが挙げ
られる。
【0060】また、水膨潤性シートはトナー除去部28
においてブラシローラでトナー除去を行い、凹凸シート
の場合は、例えばスポンジローラでトナー除去を行うよ
うにしてもよい。
【0061】なお、水膨潤性シートは、電子写真用トナ
ー以外にも、熱転写インク、印刷用インク、筆記具(ク
レヨン、鉛筆、ボールペン、サインペン、マーカーペン
等)により書き込まれる印字材料、インクジェットプリ
ンタ用インクのように用紙表面に被膜を作るインクなど
を除去することもできる。
【0062】
【発明の効果】本発明の画像除去装置及び方法によれ
ば、同一オフィス内などで水膨潤性シート、凹凸シート
など異なる種類のリユーザブルシートを混在して使用す
る(すなわち画像形成する)場合であっても、同一の装
置で画像の消去を行ってシートを再生することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る画像除去装置の第1の実施形態
の概略断面図。
【図2】 (a)水膨潤性シートの一実施形態を示す断
面図。(b)水膨潤性シートの別の実施形態を示す断面
図。
【図3】 (a)凹凸シートの拡大部分断面図。(b)
連続溝状の凹部を有する凹凸シートの一例を示す拡大部
分斜視図。
【図4】 シートの種類を検出するための一検出機構の
斜視図。
【図5】 シートの種類を検出するための別の検出機構
の斜視図。
【図6】 本発明に係る画像除去装置の別の実施形態を
示す概略断面図。
【図7】 凹凸シートの基材層の種類を検出するための
一検出機構を示す概略断面図。
【符号の説明】
1:画像除去装置、2:シート供給部、4:湿式画像除
去部、6:乾式画像除去部、8:凹凸シートの基材層、
10:凹凸シートの凹部、12:凹凸シートの表層、1
3:凹凸シートの凸部、14:供給カセット、26:浸
漬部、28:第1のトナー除去部、34:液体(クリー
ニング液)、58:ブラシローラ対、74:第2のトナ
ー除去部、77:ブラシローラ、78:対向ローラ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 水野 博 大阪府大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪国際ビル ミノルタ株式会社内 Fターム(参考) 2H034 FA00

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水膨潤性の表層を有する水膨潤性シート
    に形成された画像、及び、トナーを受容できる凹部を多
    数形成した凹凸面を有する凹凸シートに形成された画像
    を除去する画像除去装置において、 水を主材料とする液体をシートに付与することにより画
    像を除去する湿式画像除去部と、 乾式により画像を除去する乾式画像除去部と、 所定位置にセットされた画像除去すべきシートが、水膨
    潤性シートであるか凹凸シートであるかを検出する検出
    手段とを有し、 前記検出手段により、画像除去すべきシートが水膨潤性
    シートであると検出された場合、前記湿式画像除去部に
    おいて画像の除去を行い、画像除去すべきシートが凹凸
    シートであると検出された場合、前記乾式画像除去部に
    おいて画像の除去を行うことを特徴とする画像除去装
    置。
  2. 【請求項2】 前記湿式画像除去部は、水膨潤性シート
    の表層表面を機械的に摺擦する手段を有することを特徴
    とする請求項1の画像除去装置。
  3. 【請求項3】 前記乾式画像除去部は、凹凸シートの凹
    凸面を機械的に摺擦して凹部内のトナーを除去する手段
    を有することを特徴とする請求項1の画像除去装置。
  4. 【請求項4】 前記乾式画像除去部は、前記摺擦手段に
    よる機械的な摺擦力とともに凹凸シートの凹部内のトナ
    ーに対し静電気力を作用する手段を有することを特徴と
    する請求項3の画像除去装置。
  5. 【請求項5】 前記湿式画像除去部において画像が除去
    された水膨潤性シートを排出する第1の排出部と、前記
    乾式画像除去部において画像が除去された凹凸シートを
    排出する第2の排出部を更に有する請求項1の画像除去
    装置。
  6. 【請求項6】 水膨潤性の表層を有する水膨潤性シート
    に形成された画像、及び、基材層とトナーを受容できる
    凹部を多数形成した表層とを有する凹凸シートに形成さ
    れた画像を除去する画像除去装置において、 水を主材料とする液体をシートに付与することにより画
    像を除去する湿式画像除去部と、 乾式により画像を除去する乾式画像除去部と、 所定位置にセットされた画像除去すべきシートが、水膨
    潤性シートであるか、耐水性の基材層を有する凹凸シー
    トであるか、あるいは非耐水性の基材層を有する凹凸シ
    ートであるかを検出する検出手段とを有し、 前記検出手段により、画像除去すべきシートが水膨潤性
    シート又は耐水性の基材層を有する凹凸シートであると
    検出された場合、前記湿式画像除去部において画像の除
    去を行い、画像除去すべきシートが非耐水性の基材層を
    有する凹凸シートであると検出された場合、前記乾式画
    像除去部において画像の除去を行うことを特徴とする画
    像除去装置。
  7. 【請求項7】 前記湿式画像除去部は、画像除去すべき
    シートの表層表面を機械的に摺擦する手段を有すること
    を特徴とする請求項6の画像除去装置。
  8. 【請求項8】 画像除去すべきシートが水膨潤性シート
    か耐水性の基材層を有する凹凸シートかによって、画像
    除去すべきシートの表層表面に対する摺擦力を変更する
    制御手段を更に有する請求項7の画像除去装置。
  9. 【請求項9】 水膨潤性の表層を有する水膨潤性シート
    に形成された画像、及び、トナーを受容できる凹部を多
    数形成した凹凸面を有する凹凸シートに形成された画像
    を除去する画像除去方法において、 所定位置にセットされた画像除去すべきシートが、水膨
    潤性シートであるか凹凸シートであるかを検出する検出
    する工程と、 画像除去すべきシートが水膨潤性シートであると検出さ
    れた場合、該水膨潤性シートに水を主材料とする液体を
    付与することにより画像の除去を行う湿式画像除去工程
    と、 画像除去すべきシートが凹凸シートであると検出された
    場合、乾式により画像の除去を行う乾式画像除去工程と
    を含む画像除去方法。
  10. 【請求項10】 前記湿式画像除去工程は、水膨潤性シ
    ートの表層表面を機械的に摺擦する工程を含むことを特
    徴とする請求項9の画像除去方法。
  11. 【請求項11】 前記乾式画像除去工程は、凹凸シート
    の凹凸面を機械的に摺擦して凹部内のトナーを除去する
    工程を含むことを特徴とする請求項9の画像除去方法。
  12. 【請求項12】 前記乾式画像除去工程は、機械的な摺
    擦と同時に凹凸シートの凹部内のトナーに対し静電気力
    を作用する工程を含むことを特徴とする請求項11の画
    像除去方法。
  13. 【請求項13】 水膨潤性の表層を有する水膨潤性シー
    トに形成された画像、及び、基材層とトナーを受容でき
    る凹部を多数形成した表層とを有する凹凸シートに形成
    された画像を除去する画像除去方法において、 所定位置にセットされた画像除去すべきシートが、水膨
    潤性シートであるか、耐水性の基材層を有する凹凸シー
    トであるか、あるいは非耐水性の基材層を有する凹凸シ
    ートであるかを検出する工程と、 画像除去すべきシートが水膨潤性シート又は耐水性の基
    材層を有する凹凸シートであると検出された場合、画像
    除去すべきシートに水を主材料とする液体を付与するこ
    とにより画像の除去を行う湿式画像除去工程と、 画像除去すべきシートが非耐水性の基材層を有する凹凸
    シートであると検出された場合、乾式により画像の除去
    を行う乾式画像除去工程とを含む画像除去方法。
  14. 【請求項14】 前記湿式画像除去工程は、画像除去す
    べきシートの表層表面を機械的に摺擦する工程を含むこ
    とを特徴とする請求項13の画像除去方法。
  15. 【請求項15】 画像除去すべきシートが水膨潤性シー
    トか耐水性の基材層を有する凹凸シートかによって、画
    像除去すべきシートの表層表面に対する摺擦力を変更す
    ることを特徴とする請求項14の画像除去方法。
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US7024150B2 (en) 2002-09-17 2006-04-04 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Separable cleaning device for an image forming apparatus

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