JP2002162525A - 光機能素子 - Google Patents

光機能素子

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JP2002162525A
JP2002162525A JP2000362195A JP2000362195A JP2002162525A JP 2002162525 A JP2002162525 A JP 2002162525A JP 2000362195 A JP2000362195 A JP 2000362195A JP 2000362195 A JP2000362195 A JP 2000362195A JP 2002162525 A JP2002162525 A JP 2002162525A
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optical functional
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columnar
optical
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Application number
JP2000362195A
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English (en)
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Hiroko Yamamoto
裕子 山本
Shinji Maruyama
眞示 丸山
Kazuhiko Ishimaru
和彦 石丸
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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  • Optical Integrated Circuits (AREA)
  • Optical Modulation, Optical Deflection, Nonlinear Optics, Optical Demodulation, Optical Logic Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 クラッド層及び小さい周期構造のフォトニッ
ク結晶を簡単に形成して製造コストを削減可能な光機能
素子を提供する。 【解決手段】 所定の屈折率N3を有した第1、第2基
体3、4にそれぞれ2次元の所定周期で第1、第2柱状
部3a、4aを形成し、第1、第2基体3、4を対向配
置して第1、第2柱状部3a、4aに垂直な同一面内に
第1、第2柱状部3a、4aを配してコア層6を形成
し、第1、第2柱状部3a、4aの先端に隙間7a、7
bを設けてクラッド層5a、5bを形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、周期的な屈折率分
布を有するフォトニック結晶を備えた光機能素子に関す
る。
【0002】
【従来の技術】屈折率の異なる複数の媒質を周期的に配
置したフォトニック結晶を有する光機能素子は図13に
示すような構造になっている。光機能素子1は基板17
上にフォトニック結晶から成るコア層16が形成され、
その上に上部クラッド層15が形成されている。コア層
16は屈折率の異なる媒質16a、16bが周期的に配
列されたフォトニック結晶から成っている。
【0003】フォトニック結晶は、例えば、Si膜にエ
ッチング等により所定周期で空孔を形成することによっ
て得ることができる。この時、屈折率の異なる空気とS
iから成る媒質16a、16bが周期的に配列される。
【0004】フォトニック結晶は屈折率分散の異方性が
生じる光学特性を有している。媒質16a、16の屈折
率、円柱や角柱等の媒質16a、16bの形状、媒質1
6a、16bの大きさ、三角格子や正方格子等の格子種
類或いは配列の周期を適切に選択することにより、所望
の波長や偏光方向の光に対して異なる光学特性を得るこ
とができる。
【0005】また、コア層16に入射する光を閉じこめ
て導波し、所定の方向に出射するためにはコア層16よ
りも屈折率の小さい層でコア層16を挟む必要がある。
コア層16を空気層により挟むことによって入射光を閉
じこめることができるが、コア層16と空気層との間の
屈折率の差が大きいために散乱による損失が生じる。こ
のため、同図に示すように、コア層16の上下にコア層
16よりも屈折率の小さい上部クラッド層15及び基板
17を配し、屈折率の差を小さくして損失を低減するよ
うになっている。
【0006】これにより、同図に示すように例えば、同
一方向から入射した波長λ1、λ2の光を異なる方向に
出射することができる。逆に異なる方向から入射した波
長の異なる光を同一方向に出射することもできる。ま
た、特定の波長の光を反射させることも可能である。こ
のような光学特性を利用することで、光機能素子1を光
信号の分波器や合波器、或いはフィルターとして用いる
ことができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来の光機能素子1によると、コア層16の上部に上部
クラッド層15を形成する必要がある。上部クラッド層
15は屈折率の小さい材料の成膜、融着、接着等により
形成可能であるが、いずれも工程が複雑になり製造コス
トがかかる問題がある。また、周期的な空孔を形成して
コア層16を形成する場合に、周期が短くなるとエッチ
ング時のパターニングの解像度の限界等によって空孔の
形成が困難になり光機能素子1の製造コストがかかる問
題もある。
【0008】また、媒質16a、16bの屈折率、形
状、格子種類或いは配列の周期は、所定の波長や偏光方
向の光に応じて必要な光学特性に基づいて決められる。
このため、使用される光の波長、偏光方向或いは必要な
光学特性等の仕様に応じて別途フォトニック結晶の設
計、製造を行う必要があり光機能素子1のコストがかか
る問題がある。
【0009】本発明は、クラッド層及び小さい周期構造
のフォトニック結晶を簡単に形成して製造コストを削減
可能な光機能素子を提供することを目的とする。また本
発明は、複数の仕様のフォトニック結晶を簡単に形成し
て製造コストを削減可能な光機能素子を提供することを
目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に記載された発明は、所定の屈折率を有した
第1、第2基体にそれぞれ2次元の所定周期で第1、第
2柱状部を形成し、第1、第2基体を対向配置して第
1、第2柱状部に垂直な同一面内に第1、第2柱状部を
配するとともに、第1、第2柱状部の先端から高さ方向
に隙間を設けたことを特徴としている。
【0011】この構成によると、第1基体には第1柱状
部が所定周期で形成され、第2基体には第2柱状部が所
定周期で形成される。第1、第2柱状部に垂直な同一面
内に第1、第2柱状部が配されるように第1、第2基体
を対向配置することにより、例えば第1、第2柱状部が
交互に並んだ周期構造を有するコア層が得られる。ま
た、第1柱状部の先端から高さ方向に隙間が設けられ、
該隙間内の空気と第2柱状部の根本部分とから構成され
たクラッド層が形成される。同様に、第2柱状部の先端
から高さ方向に隙間が設けられ、該隙間内の空気と第1
柱状部の根本部分とから成るクラッド層が形成される。
【0012】また請求項2に記載された発明は、所定の
屈折率を有した第1基体に2次元の所定周期で柱状部を
形成するとともに、所定の屈折率を有した第2基体に前
記柱状部と同一の周期で孔部を形成し、第2基体の表面
と第1基体との間に隙間を有して前記孔部に前記柱状部
を挿通したことを特徴としている。
【0013】この構成によると、第1基体には柱状部が
所定周期で形成され、第2基体には孔部が同じ周期で形
成される。孔部に柱状部を挿通することにより、例えば
第1基体と柱状部とが空気層を介して交互に並んだ周期
構造を有するコア層が得られる。また、第2基体の表面
と第1基体との間には隙間が設けられ、該隙間内の空気
と柱状部の根本部分とから構成されたクラッド層が形成
される。
【0014】また請求項3に記載された発明は、請求項
2に記載された光機能素子において、前記孔部から前記
柱状部を突出させたことを特徴としている。この構成に
よると、孔部から突出した柱状部の先端部分と空気とか
ら構成されたクラッド層が形成される。
【0015】また請求項4に記載された発明は、請求項
2に記載された光機能素子において、前記孔部に挿通さ
れた部分の前記柱状部の長さを前記孔部の深さよりも短
くしたことを特徴としている。この構成によると、孔部
内の例えば空気と第2基体とから構成されたクラッド層
が形成される。
【0016】また請求項5に記載された発明は、請求項
1に記載された光機能素子において、第1柱状部と第2
柱状部との間に第1、第2基体よりも屈折率の小さい媒
質を充填したことを特徴としている。
【0017】また請求項6に記載された発明は、請求項
2〜請求項4のいずれかに記載された光機能素子におい
て、前記孔部内に第1、第2基体よりも屈折率の小さい
媒質を充填したことを特徴としている。
【0018】また請求項7に記載された発明は、請求項
5または請求項6に記載された光機能素子において、前
記媒質は電気光学効果を有し、前記媒質に電圧を印加で
きるようにしたことを特徴としている。この構成による
と、充填された媒質に電圧を印加すると該媒質の屈折率
が変化し、光機能素子の光学特性が可変される。
【0019】また請求項8に記載された発明は、請求項
7に記載された光機能素子において、前記媒質は液晶か
ら成ることを特徴としている。
【0020】また請求項9に記載された発明は、請求項
1〜請求項4のいずれかに記載された光機能素子におい
て、第1基体と第2基体とを相対的に移動できるように
したことを特徴としている。この構成によると、第1基
体と第2基体とを相対的に移動することにより周期構造
が変化し、光機能素子の光学特性が可変される。
【0021】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。図1(a)は第1実施形態の光機能
素子を示す断面図である。光機能素子1は所定の屈折率
を有した同一形状の基体3、4から成っている。基体3
の斜視図を図2に示すと、基体3には2次元の所定周期
で円柱形の柱状部3aが突設されている。基体4にも同
様に円柱形の柱状部4aが突設されている。柱状部3
a、4aは、基体3、4上に円形のパターンを所定の周
期で形成し、RIE等によるエッチングを行うことによ
り形成することができる。
【0022】基体3、4は柱状部3a、4aに垂直な面
内で柱状部3a、4aが重なるように対向配置されてい
る。これによりコア層6が形成される。また、柱状部4
aの先端から高さ方向に基体3との間に空隙7aが設け
られ、柱状部3aの先端の高さ方向に基体4との間に空
隙7bが設けられる。これにより、クラッド層5a、5
bが形成される。
【0023】コア層6の平面図を図3に示すと、直径2
raの柱状部3a、4aは周期pでそれぞれ形成されて
いる。空気の屈折率をN0とし、基体3、4の屈折率を
0よりも大きなN3とすると、コア層6の平均の屈折率
6は下記の式(1)で表される。同様に、クラッド層
5a、5bの平均の屈折率N5は式(2)で表される。
従って、各屈折率N0、N3、N5、N6の関係は式(3)
で表され、図1(b)に示すようになる。図1(b)に
おいて、横軸は屈折率を示し、縦軸は距離を示してい
る。
【0024】 N6=2πra2(N3−N0)/p2+N0 ・・・(1) N5=πra2(N3−N0)/p2+N0 ・・・(2) N0<N5<N6<N3 ・・・(3)
【0025】コア層6は屈折率の小さいクラッド層5
a、5bに挟まれるため入射光を導波して所定の方向に
出射することができる。基体3、4の屈折率N3及び周
期pを適切に選択することによって光機能素子1は所望
の光学特性を得ることができる。また、クラッド層5
a、5bの屈折率N5は空気の屈折率N0よりも大きくな
る。このため、コア層6とクラッド層5a、5bとの屈
折率の差を小さくすることができ、散乱による損失を低
減することができる。従って、コア層6との屈折率の差
が小さいクラッド層5a、5bを別途形成する工程を必
要とせず、光機能素子1のコスト削減を図ることができ
る。
【0026】図3において、直交する方向にそれぞれ周
期pで柱状部3a、4aを形成することにより、より小
さい周期p/21/2の正方格子が得られる。従って、媒
質の周期が小さく従来製造が困難であったフォトニック
結晶を容易に得ることができる。また、図4に示すよう
に、直交する方向にそれぞれ周期p及び周期31/2pで
柱状部3a、4aを形成すると、周期pの三角格子を得
ることができる。
【0027】柱状部3a、4aの形状は円柱形に限られ
ず、図5及び図6に示すように角柱や円錐形であっても
よい。また、基体3、4を異なる屈折率で形成してもよ
く、柱状部3a、4aを異なる径や周期で形成してもよ
い。このような構成によって、より複雑な光学特性を有
する光機能素子1を得ることができる。また、柱状部3
aと柱状部4aの間に基体3、4よりも屈折率の小さい
媒質を充填することにより、更に異なる光学特性の光機
能素子1を得ることも可能である。
【0028】次に、図7(a)は第2実施形態の光機能
素子1を示す断面図である。第1実施形態と同一の部分
には同一の符号を付している。本実施形態の光機能素子
1は第1実施形態と同様の基体3(図2参照)と孔部4
bを有する基体4とから成っている。基体4は図8に示
すように基体3の柱状部3aと同一の周期で孔部4bが
形成されている。
【0029】基体3の柱状部3aは基体4の孔部4bに
挿通されている。これにより、基体4と柱状部3aとが
柱状部3aに垂直な同一面内で重なって配置されたコア
層6が形成される。基体4の表面と基体3との間には空
隙7cが形成されている。これにより、空隙7cと柱状
部3aから成るクラッド層5aが形成される。また、柱
状部3aは孔部4bを貫通して基体4の背面から突出し
ている。これにより、柱状部3aと空気から成るクラッ
ド層5bが形成され、空気層によってコア層6との屈折
率の差を小さくすることができる。
【0030】コア層6の平面図を図9に示すと、直径2
raの柱状部3aと直径2rbの孔部4bは周期pでそ
れぞれ形成されている。上記と同様に、空気の屈折率を
0とし、基体3、4の屈折率をN0よりも大きなN3
すると、クラッド層5a、5bの平均の屈折率N5は前
述の式(2)によって表される。コア層6の平均の屈折
率N6は下記の式(4)で表される。これにより、各屈
折率の関係は図7(b)に示すようになる。図7(b)
において、横軸は屈折率を示し、縦軸は距離を示してい
る。
【0031】 N6=N3−π(rb2−ra2)(N3−N0)/p2 ・・・(4)
【0032】従って、第1実施形態と同様に、コア層6
は屈折率の小さいクラッド層5a、5bに挟まれるため
入射光を導波して所定の方向に出射することができる。
基体3、4の屈折率N3及び周期pを適切に選択するこ
とによって光機能素子1は所望の光学特性を得ることが
できる。また、コア層6とクラッド層5a、5bとの屈
折率の差を小さくすることができ、散乱による損失を低
減することができる。従って、別途クラッド層5a、5
bを形成する工程を必要とせず、光機能素子1のコスト
削減を図ることができる。
【0033】柱状部3aの形状は円柱形に限られず、前
述の図5、図6に示す角柱や円錐形であってもよく、基
体3、4を異なる屈折率で形成してもよい。また、柱状
部3aと孔部4bとの径方向の隙間に基体3、4よりも
屈折率の小さい媒質を充填してもよい。
【0034】次に、図10(a)は第3実施形態の光機
能素子1を示す断面図である。第2実施形態と同一の部
分には同一の符号を付している。本実施形態の光機能素
子1は第2実施形態と同様の基体3(図2参照)及び基
体4(図8参照)から成っている。
【0035】第2実施形態と同様に、基体3の柱状部3
aは基体4の孔部4bに挿通されており、基体4の表面
と基体3との間には空隙7cが形成されている。また、
柱状部3aは孔部4bを貫通せず、挿通部分の長さLが
孔部4bの深さd(深さdは基体4の厚みと一致してい
る)よりも短くなっている。これにより、孔部4b内に
柱状部3bが配されない空孔部4cが形成され、基体4
と空孔部4cから成るクラッド層5bが形成される。
尚、孔部4bを貫通孔とせずに一方が塞がれた形状にし
てもよい。
【0036】上記と同様に、コア層6の平均の屈折率N
6は前述の式(4)で表され、クラッド層5aの平均の
屈折率N5は前述の式(2)によって表される。また、
クラッド層5bの平均の屈折率N5’は下記の式(5)
によって表される。これにより、各屈折率の関係は図1
0(b)に示すようになる。図10(b)において、横
軸は屈折率を示し、縦軸は距離を示している。
【0037】 N5'=N3−πrb2(N3−N0)/p2 ・・・(5)
【0038】従って、第1、第2実施形態と同様に、コ
ア層6は屈折率の小さいクラッド層5a、5bに挟まれ
るため入射光を導波して所定の方向に出射することがで
きる。基体3、4の屈折率N3及び周期pを適切に選択
することによって光機能素子1は所望の光学特性を得る
ことができる。また、コア層6とクラッド層5a、5b
との屈折率の差を小さくすることができ、散乱による損
失を低減することができる。従って、別途クラッド層5
a、5bを形成する工程を必要とせず、光機能素子1の
コスト削減を図ることができる。
【0039】柱状部3aの形状は円柱形に限られず、前
述の図5、図6に示す角柱や円錐形であってもよく、基
体3、4を異なる屈折率で形成してもよい。また、柱状
部3aと孔部4bとの径方向の隙間に基体3、4よりも
屈折率の小さい媒質を充填してもよい。
【0040】次に、図11は第4実施形態の光機能素子
を示す断面図である。第1実施形態と同一の部分には同
一の符号を付している。本実施形態の光機能素子1は、
第1実施形態の光機能素子と同様の構成から成るととも
に、基体3にピエゾ素子9が取り付けられている。そし
て、ピエゾ素子9を制御部10により駆動することによ
って、基体3が基体4に対して相対移動できるようにな
っている。
【0041】例えば、柱状部3a、4aが周期pで形成
されており、ピエゾ素子9が駆動されない場合には、周
期方向と垂直な方向から見ると柱状部3aと柱状部4a
とが距離aの間隔で配列されている。制御部10により
ピエゾ素子9が駆動されると、図中破線で示すように、
基体3が基体4に対して平行に移動し、周期方向と垂直
な方向から見て柱状部3aと柱状部4aとは距離bの間
隔と距離cの間隔で交互に配列される。
【0042】これによりコア層6の周期構造が変化し、
光学特性を可変できる光機能素子1を得ることができ
る。従って、仕様の異なる光機能素子を同一の設計及び
製造工程により形成でき光機能素子のコストを削減でき
る。また、ピエゾ素子1の駆動により所定の光の出射方
向や、遮断と透過を切り替えるスイッチング素子として
光機能素子1を使用することができる。
【0043】尚、基体3、4の相対的な移動方向は基体
3、4に平行な方向への直進だけでなく、垂直方向の移
動や基体3、4に平行な面内を回転移動してもよい。特
に柱状部3aが円錐形(図6参照)の場合には、基体
3、4を図中、上下方向に相対移動させると柱状部3
a、4aの間隔だけでなく平均の屈折率も変化させるこ
とができる。また、前述の図7(a)に示す第2実施形
態の光機能素子1にピエゾ素子を取り付けてもよい。
【0044】次に、図12は第5実施形態の光機能素子
を示す断面図である。第1実施形態と同一の部分には同
一の符号を付している。本実施形態の光機能素子1は、
第1実施形態の光機能素子と同様の構成から成るととも
に、基体3、4の間にコレステリック液晶等の液晶から
成る媒質12が充填されている。そして、基体3、4に
は対向電極11a、11bが取り付けられ、制御部10
により媒質12に電圧を印加できるようになっている。
【0045】柱状部3a、4aの根本部分の基体3、4
の表面には所定方向に微小な溝(不図示)が形成されて
いる。液晶は電圧の印加により屈折率が変化する電気光
学効果を有しており、電極11a、11bにより所定の
電圧が印加されると液晶分子が溝に沿って配向して屈折
率が変化する。
【0046】これによりコア層6の屈折率が変化し、光
学特性を可変できる光機能素子1を得ることができる。
従って、仕様の異なる光機能素子を同一の設計及び製造
工程により形成でき光機能素子のコストを削減できる。
また、電圧の印加により所定の光の出射方向や、遮断と
透過を切り替えるスイッチング素子として光機能素子1
を使用することができる。
【0047】尚、媒質12として、電気光学効果を有す
るPLZT等の他の材料を基体3、4間に充填してもよ
いが、液晶の方が屈折率変化が大きいためより望まし
い。また、前述の図7(a)に示す第2実施形態の光機
能素子1の基体4の孔部4bに媒質12を充填して電極
により電圧を印加してもよい。
【0048】
【発明の効果】請求項1、請求項2の発明によると、別
途クラッド層を形成する工程を必要とせず、光が導波さ
れるコア層と屈折率の差の小さいクラッド層を簡単に形
成することができる。従って、光機能素子のコストを削
減し、散乱による損失を低減した光機能素子を安価に得
ることができる。
【0049】また、第1、第2柱状部を同一面内に配置
することにより、従来製造が困難であった媒質の周期が
小さいフォトニック結晶を有する光機能素子を容易に得
ることができる。
【0050】また請求項3、請求項4の発明によると、
クラッド層とコア層との屈折率差を簡単に小さくして散
乱による損失を低減することができる。
【0051】また請求項5、請求項6の発明によると、
第1、第2基体間に第1、第2基体よりも屈折率の小さ
い媒質を充填することによって異なる光学特性を有する
光機能素子を簡単に得ることができる。
【0052】また請求項7の発明によると、電気光学効
果を有する媒質に電圧を印加することにより第1、第2
基体間の屈折率が変わって周期構造が変化し、光学特性
を可変できる光機能素子を得ることができる。従って、
仕様の異なる光機能素子を同一の設計及び製造工程によ
り形成でき光機能素子のコストを削減できる。また、所
定の光の出射方向や、遮断と透過を切り替えるスイッチ
ング素子として光機能素子を使用することができる。
【0053】また請求項8の発明によると、液晶を第
1、第2基体間に充填するので、電圧の印加による屈折
率変化が大きく、光学特性を著しく可変できる光機能素
子を得ることができる。
【0054】また請求項9の発明によると、第1基体と
第2基体とを相対的に移動させることにより第1、第2
基体間の相対位置が変わって周期構造が変化し、光学特
性を可変できる光機能素子を得ることができる。従っ
て、仕様の異なる光機能素子を同一の設計及び製造工程
により形成でき光機能素子のコストを削減できる。ま
た、所定の光の出射方向や、遮断と透過を切り替えるス
イッチング素子として光機能素子を使用することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態の光機能素子を示
す図である。
【図2】 本発明の第1実施形態の光機能素子の基
体を示す斜視図である。
【図3】 本発明の第1実施形態の光機能素子のコ
ア層を示す平面図である。
【図4】 本発明の第1実施形態の光機能素子の他
の配列のコア層を示す平面図である。
【図5】 本発明の第1実施形態の光機能素子の他
の基体を示す斜視図である。
【図6】 本発明の第1実施形態の光機能素子の他
の基体を示す斜視図である。
【図7】 本発明の第2実施形態の光機能素子を示
す図である。
【図8】 本発明の第2実施形態の光機能素子の基
体を示す斜視図である。
【図9】 本発明の第2実施形態の光機能素子のコ
ア層を示す平面図である。
【図10】 本発明の第3実施形態の光機能素子を示
す図である。
【図11】 本発明の第4実施形態の光機能素子を示
す断面図である。
【図12】 本発明の第5実施形態の光機能素子を示
す断面図である。
【図13】 従来の光機能素子を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 光機能素子 3、4 基体 3a、4a 柱状部 4b 孔部 5a、5b クラッド層 6 コア層 7a、7b、7c 空隙 9 ピエゾ素子 10 制御部 11a、11b 電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石丸 和彦 大阪市中央区安土町二丁目3番13号 大阪 国際ビル ミノルタ株式会社内 Fターム(参考) 2H047 KA04 KA11 NA02 QA01 TA35 TA41 2H079 AA02 AA12 BA01 DA08 EA03 EB04

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の屈折率を有した第1、第2基体に
    それぞれ2次元の所定周期で第1、第2柱状部を形成
    し、第1、第2基体を対向配置して第1、第2柱状部に
    垂直な同一面内に第1、第2柱状部を配するとともに、
    第1、第2柱状部の先端から高さ方向に隙間を設けたこ
    とを特徴とする光機能素子。
  2. 【請求項2】 所定の屈折率を有した第1基体に2次元
    の所定周期で柱状部を形成するとともに、所定の屈折率
    を有した第2基体に前記柱状部と同一の周期で孔部を形
    成し、第2基体の表面と第1基体との間に隙間を有して
    前記孔部に前記柱状部を挿通したことを特徴とする光機
    能素子。
  3. 【請求項3】 前記孔部から前記柱状部を突出させたこ
    とを特徴とする請求項2に記載の光機能素子。
  4. 【請求項4】 前記孔部に挿通された部分の前記柱状部
    の長さを前記孔部の深さよりも短くしたことを特徴とす
    る請求項2に記載の光機能素子。
  5. 【請求項5】 第1柱状部と第2柱状部との間に第1、
    第2基体よりも屈折率の小さい媒質を充填したことを特
    徴とする請求項1に記載の光機能素子。
  6. 【請求項6】 前記孔部内に第1、第2基体よりも屈折
    率の小さい媒質を充填したことを特徴とする請求項2〜
    請求項4のいずれかに記載の光機能素子。
  7. 【請求項7】 前記媒質は電気光学効果を有し、前記媒
    質に電圧を印加できるようにしたことを特徴とする請求
    項5または請求項6に記載の光機能素子。
  8. 【請求項8】 前記媒質は液晶から成ることを特徴とす
    る請求項7に記載の光機能素子。
  9. 【請求項9】 第1基体と第2基体とを相対的に移動で
    きるようにしたことを特徴とする請求項1〜請求項4の
    いずれかに記載の光機能素子。
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