JP2002162322A - アルデヒド類、voc等の有害化学物質の部位別放散量測定器 - Google Patents

アルデヒド類、voc等の有害化学物質の部位別放散量測定器

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JP2002162322A
JP2002162322A JP2000358556A JP2000358556A JP2002162322A JP 2002162322 A JP2002162322 A JP 2002162322A JP 2000358556 A JP2000358556 A JP 2000358556A JP 2000358556 A JP2000358556 A JP 2000358556A JP 2002162322 A JP2002162322 A JP 2002162322A
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container
air
sensor
ventilation
chemical materials
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JP2000358556A
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English (en)
Inventor
Masashi Nakagawa
雅至 中川
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Daiwa House Industry Co Ltd
Original Assignee
Daiwa House Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 室内において化学物質がどこからどれだけ放
出しているのかを的確に測定していくことができるアル
デヒド類、VOC等の有害化学物質の部位別放散量測定
器を提供する。 【解決手段】 換気回数制御用の容器3が備えられ、こ
の容器3に有害化学物質を取り込む開口部5と、清浄空
気を取り入れ、排気する換気用の空気導入口7,7、同
導出口8が備えられ、容器3の導出口8から導出された
容器内空気中に含まれる有害化学物質の放散量を検知す
るセンサー2が備えられている。容器3の容量は、容器
内換気回数を0.1〜2.0回/hの範囲とすることの
できる容量に設定されている。センサー2は例えば臭い
センサーなどからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アルデヒド類、V
OC等の有害化学物質の部位別放散量測定器に関する。
【0002】
【従来の技術及び課題】新築住宅等の建物において、室
内空気質がアルデヒド類、VOC等の有害化学物質で汚
染されていると騒がれている今日、そのような有害化学
物質の室内濃度を計測することが広く行われるようにな
ってきている。しかしながらこれまで、この計測では、
室内全体の化学物質濃度を計測することは行われてきた
が、室内において化学物質がどこからどれだけ放出して
いるのか、その部位を特定しうるものではなく、そのた
め、計測の結果から原因排除の的確な判断を行うことが
できないという問題があった。
【0003】本発明は、上記のような問題点に鑑み、室
内において化学物質がどこからどれだけ放出しているの
かを的確に測定していくことができるアルデヒド類、V
OC等の有害化学物質の部位別放散量測定器を提供する
ことを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の課題は、所定容量
の内部空間を有する換気回数制御用の容器が備えられ、
この容器には、測定対象部位にフィットして当てられ測
定対象部位から放散するアルデヒド類、VOC等の有害
化学物質を容器内に取り込む開口部と、容器内に清浄空
気を取り入れる換気用の空気導入口と、容器内の空気を
容器内から排出する換気用の空気導出口とが備えられ、
かつ、前記容器の換気用空気導出口から導出された容器
内空気中に含まれる有害化学物質の放散量を検知するセ
ンサーが備えられていることを特徴とするアルデヒド
類、VOC等の有害化学物質の部位別放散量測定器によ
って解決される。
【0005】この測定器では、容器の化学物質取込み開
口部を測定対象部位に当てることで、その対象部位から
放散する有害化学物質の量を局所的に測定していくこと
ができ、各所を測定することによって、室内において化
学物質がどこからどれだけ放出しているのかを測定でき
て原因排除の判断を合理的に行っていくことができる。
【0006】しかも、換気回数制御用の容器が備えられ
ているから、物質伝達率が放散速度を支配する蒸散支配
型建材などからなる測定対象面であっても、その対象面
から放散する有害化学物質の量を的確に測定することが
できる。
【0007】特に、上記の測定器において、容器の内部
空間の容量が、容器内換気回数を0.1〜2.0回/h
の範囲とすることのできる容量に設定されている場合
は、その範囲の換気回数とすることで、物質伝達率が放
散速度を支配する蒸散支配型建材などからなる測定対象
面であっても、その対象面から放散する有害化学物質の
量を的確に測定することができる。0.1回/hを下回
わらせてもよいが、下回らせなくとも測定の的確性を確
保できるし、むしろ、測定に無用に多くの時間を要した
り、容器のサイズを大きなものにしなければならなくな
るなどの弊害を生じやすくなるので、0.1回/hを下
回らないようにするのがよい。また、2.0回/hを越
えると、実際の日常生活のそぐいにくくなり、的確な測
定ができにくくなりやすい。好ましくは、容器内空気の
換気回数の上限値は1.0回/h、特に0.7回/hで
あるのがよい。容器内空気の換気回数の下限値について
は0.3回/h、特に0.4回/hであるのがよい。
【0008】上記のセンサーは、どのようなセンサーで
あってもよいが、前記センサーが臭いセンサーからなる
場合は、測定機器を安価なものにすることができ、有害
化学物質の量を簡易にしかも的確に測定することができ
る。なお、臭いセンサーは、既存のものであってもよ
く、タイプとしては、半導体センサーであってもよい
し、合成二分子膜皮膜センサーであってもよい。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0010】図1に示す実施形態の部位別放散量測定器
1において、2はセンサー、3は換気回数制御用の容器
である。センサー2は、種々のセンサーであってよい
が、例えば、臭いセンサーあるいはTVOC検知器など
の既存の比較的安価なセンサーからなっていて、表示部
2aが備えられ、そこに臭いやTVOCなどが数値とな
って現れ、その数値の大小をもって発生源の特定が行え
るようになっている。本実施形態では、このセンサー2
が容器3に取り付けられて容器3と一体化されており、
取扱いや計測作業を容易かつ簡易に行うことができるよ
うになされている。
【0011】容器3は、ボックス状のものからなってい
て、この容器3には、所定容量の内部空間4が備えられ
ると共に、開口部5が備えられ、この開口部5を通じて
外からアルデヒド類、VOC等の有害化学物質が容器3
内に取り込まれるようになされている。この開口部5
は、その周縁部が床面や天井面、壁面、ドア面等の測定
対象部位の平面部にフィットして当てられるようフラッ
トに形成されており、そこには、クッション性のあるパ
ッキン6が備えられている。
【0012】そして、容器3には、その内部に清浄空気
を取り入れる換気用の空気導入口7,7と、容器内の空
気を容器3内から排出する換気用の空気導出口8とが備
えられ、清浄空気が空気導入口7,7から空気導出口8
へと送られて容器内空間4が換気され、この空気の流れ
に、取込み開口部5から取り込まれる有害化学物質がの
せられて、その空気が空気導出口8からセンサー2に送
り込まれるようになされている。9は、テフロン(登録
商標)などからなるチューブであり、空気導出口8とセ
ンサー2とをつないでいる。
【0013】空気導入口7,7は、開口部5の近傍の容
器3の側壁に備えられ、そこには、導入する空気を清浄
化するため活性炭や汚染物質除去フィルター、あるいは
テフロンチューブ10などの空気清浄化手段が備えられ
ている。空気導出口8は、開口部5とは離れた反対側の
位置に位置して容器壁に設けられている。容器内空間4
は、空気導出口8、即ちセンサー2側からの吸引で換気
されるようになされている。そして、空気導入口7,7
の合計開口面積は空気導出口8の合計開口面積よりも大
きく設計されており、容器3内の空気の流れが測定対象
部位の面部においてゆっくりとしたものになるようにな
されている。また、容器3の内壁面3aに有害化学物質
が付着するのを防ぐため、この内壁面3aはステンレス
などによる化学物質難付着性の面に形成されている。
【0014】そして、本実施形態では、容器3内の容
積、即ち容器3のサイズは、容器3内の換気回数を0.
5回/hにするサイズのものに設計されている。具体的
には、容器3のサイズは、センサー2側からの空気吸引
流量が0.4リットル/min(24リットル/h)で
ある場合、12リットルの容量サイズに設計すれば、容
器3内の換気回数を0.5回/hにすることができる。
この場合には、容器3として、例えば、高さ寸法が30
cmで平面サイズが20cm*20cmの直方体容器な
どを用いればよい。これにより、物質伝達率が放散速度
を支配する蒸散支配型建材などからなる測定対象面であ
っても、その対象面から放散する有害化学物質の量を的
確に測定していくことができる。
【0015】上記の部位別放散量測定器1では、これ
を、図2に示すように、フローリングなどの床面11
や、図示しない壁面、天井面、ドア面などに当て、容器
3内を上記の換気回数で所定の時間換気することによ
り、その面から放散する有害化学物質の量を的確に測定
することができる。その結果、センサー2の表示部2a
に表示される数値を見て、室内において有害化学物質が
どこからどれだけ放出しているのかを的確に測定でき、
その発生源を特定することができる。例えば、床からの
放散量が少なく、壁からの放散量が多ければ、クロスの
みを張り替えましょうといった説明なども可能となる。
【0016】以上に、本発明の実施形態を示したが、本
発明はこれに限られるものではなく、発明思想を逸脱し
ない範囲で各種の変更が可能である。例えば、センサー
として各種センサーが用いられてよいし、また、容器の
形状も各種形態をしていてよい。また、容器3とセンサ
ー2とは、上記のように、一体化されていなくてもよ
く、別々に備えられていてもよい。更に、容器3内の換
気は導出口8側から上記のような吸引方式でなくてもよ
い。
【0017】
【発明の効果】本発明は、以上のとおりのものであるか
ら、室内において化学物質がどこからどれだけ放出して
いるのかを的確に測定していくことができる等の効果が
発揮される。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態の測定器を示すもので、図(イ)は側
面図、図(ロ)は底面側から見た透視図、図(ハ)は平
面図である。
【図2】同測定器によって測定を行っている状態を示す
側面断面図である。
【符号の説明】
1…部位別放散量測定器 2…センサー 3…換気回数制御用の容器 4…容器内空間 5…化学物質取込み開口部 7…換気用の空気導入口 8…換気用の空気導出口 11…床面(測定対象部位)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定容量の内部空間を有する換気回数制
    御用の容器が備えられ、 この容器には、測定対象部位にフィットして当てられ測
    定対象部位から放散するアルデヒド類、VOC等の有害
    化学物質を容器内に取り込む開口部と、容器内に清浄空
    気を取り入れる換気用の空気導入口と、容器内の空気を
    容器内から排出する換気用の空気導出口とが備えられ、
    かつ、 前記容器の換気用空気導出口から導出された容器内空気
    中に含まれる有害化学物質の放散量を検知するセンサー
    が備えられていることを特徴とするアルデヒド類、VO
    C等の有害化学物質の部位別放散量測定器。
  2. 【請求項2】 前記容器の容量が、容器内換気回数を
    0.1〜2.0回/hの範囲とすることのできる容量に
    設定されている請求項1に記載のアルデヒド類、VOC
    等の有害化学物質の部位別放散量測定器。
  3. 【請求項3】 前記センサーが臭いセンサーからなる請
    求項1又は2に記載のアルデヒド類、VOC等の有害化
    学物質の部位別放散量測定器。
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