JP2002162250A - 携帯型gps受信装置 - Google Patents

携帯型gps受信装置

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JP2002162250A
JP2002162250A JP2001266056A JP2001266056A JP2002162250A JP 2002162250 A JP2002162250 A JP 2002162250A JP 2001266056 A JP2001266056 A JP 2001266056A JP 2001266056 A JP2001266056 A JP 2001266056A JP 2002162250 A JP2002162250 A JP 2002162250A
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running
gps
stride
pitch
positioning
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JP2001266056A
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English (en)
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Hiroyuki Odagiri
博之 小田切
Kazusane Sakumoto
和実 佐久本
Keisuke Tsubata
佳介 津端
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Seiko Instruments Inc
Original Assignee
Seiko Instruments Inc
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  • Navigation (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 GPS衛星が捕捉できない場合でも移動距離
の測定を可能とすると共に,GPS受信を連続動作を回
避し,電力の消費を抑制すること。 【解決手段】 GPS衛星からの信号をGPS受信装置
102で受信し,自装置の位置および速度を測定する携
帯型GPS受信装置において,人体の走行ピッチを検出
する走行ピッチ検出部101と,GPS衛星からの受信
動作を断続的に動作させる動作周期を決定するタイマー
手段(CPU103)と,受信した2点間の測位データ
と,該測位データが得られる間に走行ピッチ検出部10
1で検出されたピッチとから走行ストライドとを,上記
動作周期で演算するストライド演算手段(CPU10
3)と,ストライド演算手段で求めたストライドと走行
ピッチ検出部101で検出されたピッチとから走行速度
および走行距離を,上記動作周期で演算する速度・距離
演算手段(CPU103)と,を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、GPS(Global
Positioning System :全世界測位システム)衛星から
の信号を受信し、受信装置の位置・速度を測定する携帯
型GPS受信装置に関し、より詳細には、人間の腕での
保持・装着が可能であり、人間の走行、歩行時の位置、
移動速度および移動距離を測定する携帯型GPS受信装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来において、GPSシステムは、地球
上約20、200Km、傾斜角55度の6つの軌跡を一
周約12時間で周回する24個のGPS衛星のうち、3
〜4個以上の衛星から測位に必要な航法データを地球上
の受信機で受信し、受信機が装着された移動体の位置、
移動速度などの測位演算を行うものである。
【0003】GPS衛星の送信周波数には周波数が1.
57542GHzのL1と周波数が1.22760GH
zのL2の2つがあり、一般的な測位にはL1を用い
る。L1は疑似雑音符号(衛星を識別するC/Aコード
と、衛星の軌道と衛星の軌道情報、時刻情報などの航法
データの合成波)でPSK(phase shift keying)変調
され、スペクトラム拡散されて衛星から送信されてい
る。
【0004】上記電波を受信するためのGPS受信装置
の構成を図15のブロック図に示す。図において、15
01はGPS衛星から送られる電波を受信するためのア
ンテナ、1502は受信したL帯域の信号を増幅するL
帯増幅回路、1503は後述する信号変換を行うダウン
コンバータ、1504はダウンコンバータ1503から
の信号をデジタル変換する電圧比較器、1505は航法
データと疑似距離に相当する搬送波位相情報を得るメッ
セージ解読回路、1506はC/Aコードを発生するC
/A符号発生回路、1507は測位データを演算する測
位演算部である。上記のそれぞれの構成要素が有機的に
接続されてGPS受信装置が構成されている。
【0005】つぎに、上記のように構成されたGPS受
信装置の受信動作について説明する。アンテナ1501
で受信した1.57542GHzの信号をL帯増幅回路
1502で増幅し、ダウンコンバータ1503で数10
MHz〜200MHzの第1のIF(中間周波)信号に
変換し、さらに2MHz〜5MHz程度の第2のIF信
号に変換する。この第2のIF信号を電圧比較器150
4に入力し、IF信号の数倍のクロックで電圧比較器1
504を用いてデジタル変換する。この出力がスペクト
ラム拡散されたデータである。
【0006】メッセージ解読回路1505において、電
圧比較器1504の出力するデジタル信号にC/A符号
発生回路1506で発生する衛星と同じ疑似雑音符号で
あるC/Aコードを逆拡散することにより航法データと
疑似距離に相当する搬送波位相情報を得る。この動作を
複数の衛星に対して行い、通常は4つの衛星の航法デー
タから測位演算部1507で測位データを求める。測位
演算部1507で求めた測位データは、携帯機器全体の
動作を制御するCPUへ出力されるか、あるいは、デジ
タル信号として外部へ出力される。
【0007】最近では、このようなGPS受信装置は車
のナビゲーション装置として利用されている。また、G
PS受信装置を小型化し、人間の方向や歩行時の移動距
離を求める目的で利用する携帯装置として利用する装置
が、たとえば、特開平6?118156号公報の「受信
装置」に開示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記に示されるような
従来におけるGPS受信装置を人体の移動速度や移動距
離の測定に利用する場合、たとえば、車載用のGPS受
信装置であればトンネルやビルの谷間などの測位し難い
場所では、マップマッチングなどの自立航法手段を用い
てナビゲーション動作を続けることができる。しかしな
がら、これを腕型のように小型のGPS受信装置として
利用すると、CD?ROMによる地図情報を備えること
はそのサイズが小さいので著しく困難なものとなる。
【0009】また、車輛であれば移動距離や移動速度を
車載の計器から得ることができるが、腕型の場合、移動
距離そのものをGPS衛星から求めるため、衛星が捕捉
不能になると距離測定もできなくなる虞れがある。さら
に、人の移動方向は頻繁に変化し、その移動距離を正確
に求めるためには連続して測位動作を行う必要が生じる
ため、GPS受信装置の消費電力が極めて大きくなって
しまうなどの問題点があった。
【0010】この発明は、上記に鑑みてなされたもので
あって、GPS衛星が捕捉できない場合でも移動距離の
測定を可能にすると共に、GPS受信を連続動作を回避
し、電力の消費を抑制できる携帯型GPS受信装置を提
供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に係る携帯型GPS受信装置にあって
は、GPS衛星からの信号をGPS受信手段で受信し、
自装置の位置および速度を測定する携帯型GPS受信装
置において、人体の走行ピッチを検出する走行ピッチ検
出手段と、前記GPS衛星からの受信動作を断続的に動
作させる動作周期を決定するタイマー手段と、受信した
2点間の測位データと、該測位データが得られる間に前
記走行ピッチ検出手段で検出されたピッチとから走行ス
トライドとを、前記動作周期で演算するストライド演算
手段と、前記ストライド演算手段で求めたストライドと
前記走行ピッチ検出手段で検出されたピッチとから走行
速度および走行距離を、前記動作周期で演算する速度・
距離演算手段と、を備えたものである。
【0012】すなわち、GPS受信手段で測位した2点
間の移動距離と、その間に得られた走行ピッチ数とから
走行ストライドを求め、該ストライドから移動距離およ
び移動速度を求めることにより、トンネルやビルの谷間
などの測位の難しい場所での連続計測が可能となる。ま
た、ストライドを基準として移動距離および移動速度を
求めることにより、GPS受信手段の測位を連続的に行
う必要がなくなる。
【0013】また、請求項2に係る携帯型GPS受信装
置にあっては、前記GPS受信手段は、走行速度および
走行距離の測定開始後、前記ストライド演算手段が走行
ストライドを求めるまでの間、連続的に測位動作を実行
するものである。
【0014】すなわち、走行速度および走行距離の測定
開始後、走行ストライドを求めるまでの間のみ連続的に
測位動作を実行することにより、GPS受信手段の連続
測位時間を最小限にする。
【0015】また、請求項3に係る携帯型GPS受信装
置にあっては、GPS測位を行った後、前回の測位時の
進行方向と今回の進行方向との差がある一定量以内であ
るかを評価し、移動方向の変化があった場合、ある定め
られた一定距離を移動する間、前記GPS受信手段の測
位動作を連続的に動作させるものである。
【0016】すなわち、GPS測位を行った後、前回の
測位時の進行方向と今回の進行方向との差がある一定量
以内であるかを評価し、その結果、移動方向の変化があ
った場合にある定められた一定距離を移動する間、GP
S受信手段の測位動作を連続的に動作させることによ
り、2点間の測位ポイントの移動方向に大きな違いがあ
る場合、GPS受信手段で得られた座標間で求めた直線
的な移動距離と実際の移動距離との間に生じる大きな誤
差を除去する。
【0017】また、請求項4に係る携帯型GPS受信装
置にあっては、人体の移動方向を検出する移動方向検出
手段を備え、前記移動方向検出手段の出力信号に基づい
て前記GPS受信手段の測位動作を制御するものであ
る。
【0018】すなわち、人体の移動方向を検出する手段
を設け、その検出信号に基づいてGPS受信手段の測位
動作を制御することにより、移動方向が変化する2点の
座標をタイマーに頼ることなく認識することが可能とな
る。
【0019】また、請求項5に係る携帯型GPS受信装
置にあっては、受信基準局から送信される各GPS衛星
の補正信号を用い、各GPS衛星からの受信信号を補正
するDGPS受信手段を備え、受信開始時にGPS測位
データから前記受信基地局を選択し、前記DGPS受信
手段によるDGPS測位に切り換えるものである。
【0020】すなわち、測位開始時には上記GPS受信
動作を実行し、そこで得られた測位データからDGPS
のデータリンク受信機の受信基地局を選択し、その後は
精度の高いDGPS動作を実行する。
【0021】また、請求項6に係る携帯型GPS受信装
置にあっては、GPS測位データに基づいて、複数の受
信基地局のうち最も受信感度のよい受信基地局を選択
し、DGPS測位を実行するものである。
【0022】すなわち、DGPSのデータリンク受信機
の受信基地局を受信感度の最もよい基地局にオートチュ
ーニングした後、その後は精度の高いDGPS動作を実
行する。
【0023】また、請求項7に係る携帯型GPS受信装
置にあっては、前記DGPS受信手段は、走行速度およ
び走行距離の測定開始後、前記ストライド演算手段が走
行ストライドを求めるまでの間、連続的に測位動作を実
行するものである。
【0024】すなわち、走行速度および走行距離の測定
開始後、走行ストライドを求めるまでの間のみ連続的に
測位動作を実行することにより、DGPS受信手段の連
続測位時間を最小限にする。
【0025】また、請求項8に係る携帯型GPS受信装
置にあっては、DGPS測位を行った後、前回の測位時
の進行方向と今回の進行方向との差がある一定量以内で
あるかを評価し、移動方向の変化があった場合、ある定
められた一定距離を移動する間、前記DGPS受信手段
の測位動作を連続的に動作させるものである。
【0026】すなわち、DGPS測位を行った後、前回
の測位時の進行方向と今回の進行方向との差がある一定
量以内であるかを評価し、その結果、移動方向の変化が
あった場合にある定められた一定距離を移動する間、G
PS受信手段の測位動作を連続的に動作させることによ
り、2点間の測位ポイントの移動方向に大きな違いがあ
る場合、GPS受信手段で得られた座標間で求めた直線
的な移動距離と実際の移動距離との間に生じる大きな誤
差を除去する。
【0027】また、請求項9に係る携帯型GPS受信装
置にあっては、人体の移動方向を検出する移動方向検出
手段を備え、前記移動方向検出手段の出力信号に基づい
て前記DGPS受信手段の測位動作を制御するものであ
る。
【0028】すなわち、人体の移動方向を検出する手段
を設け、その検出信号に基づいてDGPS受信手段の測
位動作を制御することにより、移動方向が変化する2点
の座標をタイマーに頼ることなく認識することが可能と
なる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係る携帯型GP
S受信装置について添付図面を参照し、詳細に説明す
る。
【0030】(実施の形態1)図1は、実施の形態1に
係る携帯型GPS受信装置の概略構成を示すブロック図
である。この携帯型GPS受信装置は、人体の走行ピッ
チを検出する走行ピッチ検出手段としての走行ピッチ検
出部101と、後述するCPUによって動作が制御さ
れ、図15に示すように、アンテナから測位演算回路ま
での機能を持ち、CPUへ位置データを出力するGPS
受信手段としてのGPS受信装置102と、この装置全
体を所定の制御プログラムに基づいて制御し、ピッチ計
測などの動作を実行するCPU103と、を備えてい
る。
【0031】さらに、CPU103が動作するときのデ
ータのレジスタとしてCPU103に接続されたRAM
104と、CPU103の動作プログラムが格納されて
いるROM105と、CPU103の動作のための基準
周波数信号を発生する基準信号発生回路106と、スイ
ッチ(図示せず)などの入力信号をCPU103に入力
するための入力回路107と、表示パネルを駆動する駆
動回路108と、CPU103で計算された走行速度や
走行距離を表示する表示パネル109と、を備えてい
る。
【0032】また、走行ピッチ検出部101は、ピエゾ
素子などを用いたピッチセンサ101と、ピッチセンサ
101の出力信号を増幅する増幅回路111と、高い周
波数を除去するフィルタ112と、フィルタ112の出
力信号を矩形波に変換する矩形波変換回路113と、矩
形波に変換するための基準電圧を発生する基準電圧発生
回路114と、から構成されている。
【0033】なお、矩形波変換回路113の出力はCP
U103に接続されている。また、CPU103は、タ
イマー手段たる機能、ストライド演算手段たる機能、速
度・距離演算手段たる機能を、それぞれ備えている。
【0034】つぎに、上記のように構成された携帯型G
PS受信装置の動作についてフローチャートを用いて説
明する。図2および図3は、実施の形態1に係る第1の
動作例を示すフローチャートであり、CPU103によ
って実行される。まず、入力回路107からの信号がス
イッチ(以下、SWという)により入力されたか否かを
判断する(S201)。ここで、スイッチにより入力が
あったと判断すると、さらに、その入力信号が走行距離
や走行速度の計測開始信号であるか否かを判断する(S
202)。
【0035】上記ステップS202で計測開始信号であ
ると判断すると、GPS受信を開始し(S203)、計
測開始信号でなければ、その他の処理を実行し(S22
4)、この動作を終了する。一方、GPS受信を開始す
ると、つぎに初期値の測定が終了したか否かを判断する
(S204)。すなわち、計測を開始すると初期位置の
位置データを測位するためのGPS受信が開始し、初期
位置が測定されるまで測位動作を繰り返し実行する。
【0036】初期値の測定が終了したと判断すると、測
位した位置データPnを距離測定のための基準測定位置
Pn-1=PnとしてRAM104にストアする(S20
5)。その後、電力の消費を抑制するためにGPS受信
を停止する(S206)。つぎに、走行ストライドを求
めるための走行ピッチを初期化(Rpn-1=0)する
(S207)。ここで、走行ピッチの初期化で走行スタ
ートの準備が完了したので、表示パネル109上に、使
用者に対して走行を促すためのスタート表示を行う(S
208)。
【0037】そして、ストップウォッチがスタートした
か否かを判断し(S209)、ストップウォッチがスタ
ートした(SWTスタート)と判断するまでスタート表
示を行う。すなわち、ストップウォッチがスタートされ
るまで上記表示動作が継続される。ここで、ストップウ
ォッチがスタートしたと判断すると、体動によって発生
するピッチ信号が発生したか否かを判断する(S21
0)。ピッチ信号が発生したと判断すると、GPS受信
装置102の動作周期を決定するタイマーをスタートさ
せる(S211)。
【0038】引き続いて、タイマーをスタートさせた後
RAM104にあるピッチカウンタを+1カウント(R
p=Rp+1)し(S212)、体動によって発生する
ピッチ信号が発生したか否かを判断する(S213)。
ピッチ信号が発生したと判断すると、さらにタイムアッ
プであるか否かを判断する(S214)。すなわち、上
記ステップS212〜S214で、タイマーがタイムア
ップするまでの間に発生するピッチ信号は、ピッチカウ
ンタRpにカウントされ続ける。
【0039】上記ステップS214においてタイマーが
タイムアップしたと判断すると、GPS受信装置102
の動作が再開され、現在の位置データPnが測定される
(S215)。現在の位置データが測定された後、GP
S受信装置102は消費電力を抑制するために再び受信
動作を停止する(S216)。
【0040】つぎに、前回の測位と今回の測位との間に
発生したピッチ数Bp(=Rp?Rpn−1)を計算す
る(S217)。さらに、前回測位と今回測位位置の2
つの位置データと測位間で発生したピッチ数とから、そ
の測位間におけるストライドST(=(Pn?Pn−
1)/BRp)を計算する(S218)。
【0041】上記ストライドを計算した後、つぎのスト
ライド計算のために最新の測位位置データPnを基準測
定位置データPn-1としてストアする(S219)。同
じくつぎのストライド計算のために最新の累積ピッチ数
Pnを前回ピッチRpn-1としてストアする(S22
0)。その後、移動距離計算を累積ピッチとストライド
とから計算し(S221)、表示パネル109に表示す
る(S222)。その後、再びGPS受信装置102の
動作周期を決定しているタイマーを再スタート(S22
3)させ、つぎのピッチ信号のウエイト状態であるステ
ップS213に戻り、同様の動作を繰り返し実行する。
【0042】すなわち、つぎのSW入力で移動距離およ
び移動速度の計算が終了されるまでの間、上記フローチ
ャートのピッチカウント(S212)からタイマースタ
ート(S223)までの動作を繰り返し実行する。この
結果、タイマーのタイムアップの周期でストライドが計
算し直され、距離および速度の表示が行われる。なお、
図2、3において速度の計算ステップを特に図示してい
ないのは、距離情報と時間情報があれば容易に計算でき
るためである。
【0043】ところで、図2、3に示した第1の動作例
は、この発明の基本的な動作を理解しやすくするため
に、動作を簡略化している説明している。そのために、
GPS受信装置102の動作周期を決めているタイマー
が最初にタイムアップするまでの間、距離および速度の
表示が行えなかったり、タイマーがタイムアップする度
に直近のストライドデータで、スタートからの累積距離
が計算されているしまうことが想定される。そこで、こ
の実施の形態1の第2の動作例では、以下に説明する図
4および図5のフローチャートに示すような動作制御を
実行するようにする。
【0044】図4および図5は、実施の形態1に係る第
2の動作例を示すフローチャートであり、CPU103
によって実行される。ここでの動作は、当初は上記第1
の動作例と同様に、まず、入力回路107からの信号が
SWにより入力されたか否かを判断する(S401)。
ここで、スイッチにより入力があったと判断すると、さ
らに、その入力信号が走行距離や走行速度の計測開始信
号であるか否かを判断する(S402)。
【0045】上記ステップS402で計測開始信号であ
ると判断すると、GPS受信を開始し(S403)、計
測開始信号でなければ、その他の処理を実行し(S42
9)、この動作を終了する。一方、GPS受信を開始す
ると、つぎに初期値の測定が終了したか否かを判断する
(S404)。すなわち、計測を開始すると初期位置の
位置データを測位するためのGPS受信が開始し、初期
位置が測定されるまで測位動作を繰り返し実行する。
【0046】初期値の測定が終了したと判断すると、測
位した位置データPnを距離測定のための基準測定位置
Pn-1=PnとしてRAM104にストアする(S40
5)。つぎに走行ストライドを求めるための走行ピッチ
を初期化(Rpn−1=0)する(S406)。ここ
で、走行ピッチの初期化で走行スタートの準備が完了し
たので、表示パネル109上に、使用者に対して走行を
促すためのスタート表示を行う(S407)。
【0047】そして、ストップウォッチがスタートした
か否かを判断し(S408)、ストップウォッチがスタ
ートした(SWTスタート)と判断するまでスタート表
示を行う。つまり、ストップウォッチがスタートされる
まで上記表示動作が継続される。ここで、ストップウォ
ッチがスタートしたと判断すると、体動によって発生す
るピッチ信号が発生したか否かを判断する(S40
9)。
【0048】上記において、使用者が走行を開始し、ピ
ッチ信号が発生したと判断すると、RAM104にある
ピッチカウンタRpを+1カウントする(S410)。
ピッチを+1カウントした後、引き続き受信状態にある
GPS受信装置102は再び測位動作を実行する(S4
11)。測位した後、最新の測位データPnと基準測定
位置データPn−1とから移動距離を計算し、表示パネ
ル109に表示する(S412)。そして、この移動距
離が予め定めてある一定距離Xに達したか否か(Pn?
Pn−1≧X)を判断し(S413)、一定距離Xに達
していなければ上記ステップS409〜S413の動作
を繰り返し実行する。
【0049】一方、一定距離Xに達していると判断する
と、走行距離が移動距離とその間の累積ピッチ数とから
走行ストライドを計算する(S414)。ストライドを
計算した後、電力消費を抑制するためにGPS受信装置
102の動作を停止する(S415)。GPS受信装置
102の動作を停止した後、移動距離変数RDに今まで
の移動距離Xをセットする(S416)。移動距離をセ
ットした後、つぎのストライド計算のために、基準測定
位置Pn-1をストアし(S417)、前回のピッチRp
n-1を書き換える(S418)。さらにタイマーをスタ
ートさせ(S419)、ピッチ信号が発生したか否かを
判断する(S420)。
【0050】ピッチ信号が発生したと判断するとピッチ
カウンタRpを+1カウントし(S421)、移動距離
変数RDに先ほど求めたストライドを加算する(S42
2)。その後、この加算した結果を表示パネル109に
表示し(S423)、タイムアップであるか否かを判断
する(S424)。
【0051】タイムアップではないと判断すると、ピッ
チ信号の待ち状態S420〜累積移動距離表示S423
の動作を繰り返し実行する。一方、タイムアップしたと
判断すると、GPS受信装置102は再び動作状態とな
り、測位動作を行う(S425)。測位終了後、GPS
受信装置102の動作を停止させ(S426)、測位間
のピッチ数BRp(=Rp?Rpn−1)を計算する
(S427)。測位間のピッチ数が求められた後、スト
ライドST(=(Pn?Pn−1)/BRp)を計算す
る(S428)。そして、上記ストライドを計算した後
につぎのストライドのめに変数Pn-1およびRpn−1
を変更し(S417、S418)し、再びタイマーをス
タートさせる(S419)。
【0052】以上の動作を行うことにより、タイマーで
設定された間隔での最新のストライドが求められ、刻々
変化するストライドに基づいた走行距離および走行速度
を求めることができる。
【0053】ところで、2点の測位ポイント間の移動方
向に大きな違いがある場合、GPS受信装置102で得
られた座標間で求めた直線的な移動距離と実際の移動距
離との間に大きな誤差が含まれる可能性がある。このた
め、この第3の動作例では図6に示すフローチャートの
動作を実行する。すなわち、上記の図4および図5で説
明した動作に、図6および図7に示すステップS601
〜S608の動作を追加する。したがって、同一符号の
動作は上記と同様であるので、図4および図5と同じ部
分については省略する。
【0054】すなわち、直近のGPS測位(ステップS
426)までの動作は図4および図5と同一である。G
PS測位を実行した後、前回測位時の進行方向と今回測
位時の進行方向との差がある一定量以内か否かを評価・
判断する処理(S601)以降の、移動方向に変化が有
った場合の処理が追加されている。なお、GPS受信装
置102は進行方位情報も出力できる機能を備えてい
る。
【0055】ステップS601において、評価結果があ
る一定量以内(変化無し)の場合、GPS受信を停止し
(S427)、前述と同様の動作を実行する。一方、評
価結果がある一定量以上(変化有り)の場合、現在位置
からある一定距離を移動する間、GPS受信装置102
を連続的に動作させ、つぎのストライド計算のために変
数Pn−1およびRpn−1を変更する(S602、S
603)。そして、ピッチ信号が発生したか否かを判断
し(S604)、ピッチ信号の待ち状態となる。
【0056】上記において、ピッチ信号が発生したと判
断すると、ピッチカウンタRpを+1カウントし(S6
05)、累積移動距離RD(=RD+ST)をストライ
ドSTから求め(S606)、表示パネル109に表示
する(S607)。そして、前回の測位ポイントからあ
る一定距離Xまで移動したか否かを判断し(S60
8)、上記一定距離Xまで移動していない場合には、ス
テップS604〜S607を実行する。一方、上記一定
距離Xまで移動したと判断した場合には、図6における
ステップS601に戻り、以降の動作を繰り返して実行
する。
【0057】以上のように、移動方向の変化がある一定
量以下の2点の測位データが得られるまで、GPS受信
装置102は連続的に動作し続ける。この結果、精度の
よい走行ストライドを求めることができる。
【0058】したがって、以上述べてきた実施の形態に
よれば、測位した2点間の位置情報とその間に求めたピ
ッチ数とから走行ストライドを計算し、ストライドとピ
ッチから移動距離および移動速度を求めることにより、
GPS電波が受信できないところ(たとえば、トンネル
やビルの谷間など)でも距離および速度の計測を続行す
ることができる。また、自動的に求めたストライドで移
動距離および移動速度を演算するため、大きな電力を必
要とするGPS受信装置102を断続的に動作させても
距離および速度の測定が可能となる。
【0059】(実施の形態2)この実施の形態2では、
人体の移動方向を検出する移動方向検出手段を設け、そ
の移動方向検出手段の出力信号に基づいてGPS受信装
置102の測位動作を制御する例について説明する。
【0060】図8は、実施の形態2に係る携帯型GPS
受信装置の構成を示すブロック図である。この携帯型G
PS受信装置は、前述した図1の装置に対し、人体の移
動方向を検出する移動方向検出手段としての移動方向検
出部800を付加した構成となっている。したがって、
他の構成要素およびその機能は実施の形態1と同様であ
るため、図1と同一符号を付し、その説明は省略する。
【0061】図8において、移動方向検出部800は、
人の移動方向の変化を角速度で検出するための振動ジャ
イロ801と、振動ジャイロ801の検出用端子の出力
電圧を差動増幅する差動増幅回路802と、振動ジャイ
ロ801を発振させる発振回路803と、コリオリ信号
のみを抽出するための同期検波回路804と、同期検波
回路804の出力電圧を直流増幅するための直流増幅回
路805と、直流増幅回路805の出力電圧をデジタル
データに変換するA/D変換回路806と、から構成さ
れている。また、振動ジャイロ801に回転角速度が加
わると、その加速度に比例したデジタル数値信号をCP
U103に対して出力するように構成されている。
【0062】つぎに、上記のように構成された携帯型G
PS受信装置の動作についてフローチャートを用いて説
明する。図9および図10は、実施の形態2に係る動作
例を示すフローチャートであり、CPU103によって
実行され、後述するステップS925の移動方向の変化
を移動方向検出部800の出力に応じて判断し、その判
断に基づいて以降の動作を実行する部分が特徴となり、
他の部分は基本的に図4および図5の動作と同様であ
る。以下、詳細に説明する。
【0063】図において、まず、入力回路107からの
信号がSWにより入力されたか否かを判断する(S90
1)。ここで、スイッチにより入力があったと判断する
と、さらに、その入力信号が走行距離や走行速度の計測
開始信号であるか否かを判断する(S902)。
【0064】上記ステップS902で計測開始信号であ
ると判断すると、GPS受信を開始し(S903)、計
測開始信号でなければ、その他の処理を実行し(S93
0)、この動作を終了する。GPS受信を開始すると、
つぎに初期値の測定が終了したか否かを判断する(S9
04)。すなわち、計測を開始すると初期位置の位置デ
ータを測位するためのGPS受信を開始し、初期位置が
測定されるまで測位動作を繰り返し実行する。
【0065】初期値の測定が終了したと判断すると、測
位した位置データPnを距離測定のための基準測定位置
Pn−1=PnとしてRAM104にストアする(S9
05)。つぎに走行ストライドを求めるための走行ピッ
チを初期化(Rpn−1=0)する(S906)。ここ
で、走行ピッチの初期化で走行スタートの準備が完了し
たので、表示パネル109上に、使用者に対して走行を
促すためのスタート表示を行う(S907)。
【0066】その後、ストップウォッチがスタートした
か否かを判断し(S908)、ストップウォッチがスタ
ートした(SWTスタート)と判断するまでスタート表
示を行う。すなわち、ストップウォッチがスタートされ
るまで上記表示動作が継続される。ここで、ストップウ
ォッチがスタートしたと判断すると、体動によって発生
するピッチ信号が発生したか否かを判断する(S90
9)。
【0067】上記において、使用者が走行を開始し、ピ
ッチ信号が発生したと判断すると、RAM104にある
ピッチカウンタRpを+1カウントする(S910)。
ピッチを+1カウントした後、引き続き受信状態にある
GPS受信装置102は再び測位動作を実行する(S9
11)。測位した後、最新の測位データPnと基準測定
位置データPn−1とから移動距離を計算し、表示パネ
ル109に表示する(S912)。そして、この移動距
離が予め定めてある一定距離Xに達したか否かを判断し
(S913)、一定距離Xに達していなければ上記ステ
ップS909〜S913の動作を繰り返し実行する。
【0068】一方、一定距離Xに達していると判断する
と、走行距離が移動距離とその間の累積ピッチ数とから
走行ストライドを計算する(S914)。ストライドを
計算した後、電力消費を抑制するためにGPS受信装置
102の動作を停止させる(S915)。GPS受信装
置102の動作が停止された後、移動距離変数RDに今
までの移動距離Xをセットする(S916)。移動距離
をセットした後、つぎのストライド計算のために、基準
測定位置Pn−1をストアし(S917)、前回のピッ
チRpn−1を書き換える(S918)。さらに、タイ
マーをスタートさせ(S919)、ピッチ信号が発生し
たか否かを判断する(S920)。
【0069】ピッチ信号が発生したと判断するとピッチ
カウンタRpを+1カウントし(S921)、移動距離
変数RDに先ほど求めたストライドを加算する(S92
2)。その後、この加算した結果を表示パネル109に
表示し(S923)、タイムアップであるか否かを判断
する(S924)。
【0070】タイムアップでないと判断すると、さらに
移動方向検出部800により移動方向が変化したか否か
を判断する(S925)。ここで、移動方向が変化した
と判断すれば、GPS受信装置102は再び動作状態と
なり、測位動作を行う(S926)。測位終了後、GP
S受信装置102の動作を停止させ(S927)、測位
間のピッチ数BRp(=Rp?Rpn−1)を計算する
(S928)。測位間のピッチ数が求められた後、スト
ライドST(=(Pn?Pn−1)/BRp)を計算す
る(S929)。そして、上記ストライドを計算した後
につぎのストライドのめに変数Pn−1およびRpn−
1を変更し(S917、S918)し、再びタイマーを
スタートさせる(S919)。
【0071】すなわち、上記動作においてはタイムアッ
プ以前であっても、ステップS925で人体の移動方向
の検出を行う。移動方向の変化は、振動ジャイロ801
に加わる角加速度によって変化するA/D変換回路80
6の出力が、ある閾値をこえるか否かにより判断する。
ある閾値をこえた場合、人体の移動方向が変化したと認
識する。移動方向が変化したと認識すると直ちにタイマ
ーをリセットし、GPS受信装置102に測位動作を実
行される(S926〜S929)。この結果、移動方向
が変化する2点の座標をタイマーに頼ることなく認識す
ることが可能となる。
【0072】なお、この実施の形態では、ピッチセンサ
としてピエゾタイプの加速度センサを、ジャイロとして
振動タイプのジャイロを用いて説明したが、他のピッチ
センサやジャイロを用いてもこの発明の目的は達成され
るものである。
【0073】(実施の形態3)ところで、通常のGPS
システムは、国防上の理由から故意に精度が劣化した状
態に置かれている(SA:Selective Availability
)。この結果、位置精度は±30mから100m程度
しか得られない。このため、この実施の形態3では、D
GPSシステムを用いることにより、さらに位置精度を
向上させる例について説明する。
【0074】まず、DGPS(Differential Global Po
sitioning System) システムについて説明する。GPS
は、アメリカの軍事利用のためのシステムであり、これ
を民間にも開放したものである。しかし、軍事上の理由
から故意に精度を落としてあり、その落ちた精度を補う
ものがDGPSである。DGPSは、地球上での自分の
位置が既知である基地局を設け、GPS衛星からの電波
により位置を算出する。基地の正しい位置と、計算によ
って求めた位置とから誤差分を求め、その情報を周囲の
利用者に知らせるものである。
【0075】日本では、FM放送にDGPSデータを乗
せる、いわゆるFM多重による実験が行われ、実用化が
進められている。このDGPS伝送手段には、携帯無線
機の利用、携帯電話を含めた電話回線の利用、専用無線
回線、ビーコン電波、通信衛星、航海衛星の利用などが
ある。
【0076】なお、航海用の衛星を利用した全世界的D
GPSのサービスが、船舶を主対象としたシステムがす
でに運用中である。これは世界各地に参照受信点を配置
し、疑似距離補正データを衛星経由で利用者に伝送する
ものである。なお、この場合、航海衛星(インマルサッ
ト)の受信設備が必要となる。
【0077】図11は、実施の形態3に係る携帯型GP
S受信装置の構成を示すブロック図である。この携帯型
GPS受信装置は、上記の図1(あるいは図8)に示し
た装置に対し、DGPS受信手段としてのDGPS受信
装置1101を付加した構成となっている。また、CP
U103は上記の実施の形態で述べた各機能の他に後述
するオートチューニング機能を備えている。したがっ
て、他の構成要素およびその機能は実施の形態1と同様
であるため、図1のものと同一符号を付し、その説明は
省略する。
【0078】また、図16は、DGPS受信装置の構成
を示すブロック図であり、前述した図15のGPS装置
に対して、DGPS補正データを得るためのアンテナ1
601と、基準基地局の位置情報を受信するためのデー
タリンク受信機1602と、デファレンシャルデータを
2値符号化し、定められた形式に整理するデータフォー
マッタ1603と、デファレンシャル補正データを演算
し、これを測位演算部1507に出力するデファレンシ
ャルデータ演算部1604と、を付加した構成となって
いる。
【0079】なお、この実施の形態では、DGPSの測
位方式としてトランスロケーション方式DGPSを用い
る。この方式は、予め正確な位置が決定された基準局
(固定)と利用者側の受信機で構成される。上記基準局
で各GPS衛星の信号を受信し、各GPS衛星の時計誤
差、軌道誤差、電離層近似誤差、対流圏遅延誤差を検出
する。また、上記基準局は各GPS衛星の疑似距離誤差
部分を補正値として電波を利用したデータ回線で周辺に
放送する。一方、利用者側の受信機は、上記補正値を用
い、各GPS衛星からの受信信号を補正し正確な位置を
求める。
【0080】図12は、DGPS受信装置におけるデー
タリンク受信機の構成を示すブロック図である。図にお
いて、1201は受信するFM波の搬送波周波数を選択
に増幅する選択高周波増幅器であり、増幅率は後述する
AGCによって制御され、周波数はCPUによって制御
される。また、1202は選択高周波増幅器1201の
出力する搬送波周波数と後述する局部発振器の出力周波
数との差をとることで変調された搬送波周波数を低い周
波数に変換する周波数変換器、1203は搬送波周波数
を下げる目的でうなり周波数を発生させるための周波数
信号を発生する局部発振器である。
【0081】また、1204は周波数変換器1202に
よって低い周波数に変換された中間周波数を増幅する中
間周波数増幅器、1205は変調された信号を復調する
検波器、1206は復調された変調データの振幅から中
間周波数増幅器1204および選択高周波増幅器120
1の増幅率を可変し、検波器1205の出力信号の振幅
が一定になるように制御するAGC(Auto Gain Contro
l)であり、CPU103からの制御信号によって中間周
波数増幅器1204および選択高周波増幅器1201に
対する負帰還ループを遮断することができる。また、1
207は復調されたデファレンシャルデータを2値符号
化し、定められた形式に整理するデータフォーマッタで
ある。
【0082】まず、データリンク受信機の受信基地局を
GPS測位データを用い、自動的に変更する動作につい
て説明する。
【0083】図13は、受信基地局自動選択処理の第1
の動作例を示すフローチャートである。なお、このチュ
ーニング動作はCPU103によって行われる。まず、
GPS受信装置102によりGPS測位を実行し(S1
301)、座標データを入手する(S1302)。引き
続いて、FM放送局の座標と周波数のデータテーブルが
ROM105に書き込まれているので、上記受信した座
標データに最も近いFM放送局を選択する基地局座標テ
ーブル検索処理を実行する(S1303)。さらに、C
PU103が選択高周波増幅器1201の受信周波数を
制御するレジスタに受信周波数データをセットする(S
1304)。ここで上記データをセットした後、DGP
S動作モードをセットする(S1305)。すなわち、
DGPS動作モードでは、前述した実施の形態1あるい
は2で述べた各動作処理を実行し、人の移動距離および
移動速度を演算する。
【0084】つぎに、上記動作例の他に、データリンク
受信機の受信基地局を受信感度の最もよい基地局にオー
トチューニングする動作について説明する。たとえば、
座標データからオートチューニング機能を実行させるか
否かを決定する。たとえば、BayFMの送信局から半
径10KM以内は無条件に、データリンク受信機の周波
数を78MHzに決定する。以下、その動作手順をフロ
ーチャートを用いて説明する。
【0085】図14は、受信基地局自動選択処理の第2
の動作例を示すフローチャートである。まず、GPS受
信装置102によりGPS測位を実行し(S140
1)、座標データを入手する(S1402)。引き続い
て、FM放送局の座標と周波数のデータテーブルがRO
M105に書き込まれているので、上記受信した座標デ
ータに最も近いFM放送局を選択する基地局座標テーブ
ル検索処理を実行する(S1403)。さらに、基地局
と座標と受信機の座標との差(絶対値)が予め定めた値
xより大きいか否かを判断する(S1404)。
【0086】上記ステップS1404において、基地局
と座標と受信機の座標との差(絶対値)が予め定めた値
x以上と判断した場合、AGCループを遮断する(S1
405)。その後、複数の基地局のうち基地局候補1の
受信周波数をセットし(S1406)、AGC1206
の出力値(K1)をストアする(S1407)。なお、
検波器1205が復調した信号が大きいほどK値が大き
くなる。つぎに、基地局候補2の受信周波数をセットし
(S1408)、AGC1206の出力値(K2)をス
トアする(S1409)。そして、上記ストアしたK1
とK2とを比較し、K1>K2であるか否かを判断する
(S1410)。
【0087】一方、上記ステップS1404において、
基地局と座標と受信機の座標との差(絶対値)が予め定
めた値xより小さいと判断した場合、CPU103が選
択高周波増幅器1201の受信周波数を制御するレジス
タに受信周波数データをセットし(S1411)、遮断
していたAGCループを復帰し(S1412)、DGP
S動作モードをセットする(S1413)。すなわち、
DGPS動作モードでは、前述した実施の形態1あるい
は2で述べた各動作処理を実行し、人の移動距離および
移動速度を演算する。その後、この動作をリターンす
る。
【0088】上記ステップS1410において、K1>
K2でなければ上記ステップS1411に戻り、一方、
K1>K2であると判断した場合には、前述したステッ
プS1412に進み、同様の動作を実行し、この動作を
リターンする。
【0089】なお、上記の実施の形態では受信基地局と
してFM放送局を例にとっているが、既知である基地局
であれば他の基地局であってもよく、上記に限定される
ものではない。たとえば、FM放送局と他のメディアと
の組み合わせ、あるいはカーネビゲーションでサービス
が行われているVICS情報、あるいはインマルサット
の情報などを利用することも可能である。さらに、地域
を限定して用いる場合であれば、搭載されているカーネ
ビゲーションとリンクさせ、これを基地局として利用す
ることも可能である。
【0090】また、上記の実施の形態ではチューニング
機能をCPU103のプログラムに基づいて実行する例
について示したが、この他に、たとえば、ハードウェア
として上記チューニング動作を行うための回路を設け、
同様に行ってもよい。
【0091】
【発明の効果】以上説明したように、この発明に係る携
帯型GPS受信装置(請求項1)によれば、GPS受信
手段で測位した2点間の移動距離と、その間に得られた
走行ピッチ数とから走行ストライドを求め、該ストライ
ドから移動距離および移動速度を求めることにより、ト
ンネルやビルの谷間などの測位の難しい場所やGPS衛
星が捕捉できない場合での連続計測を行うことができ、
かつストライドを基準として移動距離および移動速度を
求めることにより、GPS受信手段の測位を連続的に行
う必要がなくなるため、消費電力を抑制することができ
る。
【0092】また、この発明に係る携帯型GPS受信装
置(請求項2)によれば、走行速度および走行距離の測
定開始後、走行ストライドを求めるまでの間のみ連続的
に測位動作を実行するため、GPS受信手段の連続測位
時間が最小限となり、消費電力を抑制することができ
る。
【0093】また、この発明に係る携帯型GPS受信装
置(請求項3)によれば、GPS測位を行った後、前回
の測位時の進行方向と今回の進行方向との差がある一定
量以内であるかを評価し、その結果、移動方向の変化が
あった場合にある定められた一定距離を移動する間、G
PS受信手段の測位動作を連続的に動作させることによ
り、2点間の測位ポイントの移動方向に大きな違いがあ
る場合、GPS受信手段で得られた座標間で求めた直線
的な移動距離と実際の移動距離との間に生じる大きな誤
差を除去するため、精度のよい走行ストライドを求める
ことができる。
【0094】また、この発明に係る携帯型GPS受信装
置(請求項4)によれば、人体の移動方向を検出する手
段を設け、その検出信号に基づいてGPS受信手段の測
位動作を制御することにより、移動方向が変化する2点
の座標をタイマーに頼ることなく認識し、その認識結果
に基づいてつぎの動作処理を行うので、迅速、かつ精度
のよい走行ストライドを求めることができる。
【0095】また、この発明に係る携帯型GPS受信装
置(請求項5)によれば、測位開始時には上記GPS受
信動作を実行し、そこで得られた測位データからDGP
Sのデータリンク受信機の受信基地局を選択し、その後
は精度の高いDGPS動作を実行するため、より精度の
高い移動距離および移動速度を得ることができる。
【0096】また、この発明に係る携帯型GPS受信装
置(請求項6)によれば、DGPSのデータリンク受信
機の受信基地局を受信感度の最もよい基地局にオートチ
ューニングした後、その後は精度の高いDGPS動作を
実行するため、上記各請求項の効果に加え、さらに精度
の高い移動距離および移動速度を得ることができる。
【0097】また、この発明に係る携帯型GPS受信装
置(請求項7)によれば、走行速度および走行距離の測
定開始後、走行ストライドを求めるまでの間のみ連続的
に測位動作を実行することにより、DGPS受信手段の
連続測位時間を最小限となり、消費電力を抑制すること
ができる。
【0098】また、この発明に係る携帯型GPS受信装
置(請求項8)によれば、DGPS測位を行った後、前
回の測位時の進行方向と今回の進行方向との差がある一
定量以内であるかを評価し、その結果、移動方向の変化
があった場合にある定められた一定距離を移動する間、
GPS受信手段の測位動作を連続的に動作させることに
より、2点間の測位ポイントの移動方向に大きな違いが
ある場合、GPS受信手段で得られた座標間で求めた直
線的な移動距離と実際の移動距離との間に生じる大きな
誤差を除去するため、精度のよい走行ストライドを求め
ることができる。
【0099】また、この発明に係る携帯型GPS受信装
置(請求項9)によれば、人体の移動方向を検出する手
段を設け、その検出信号に基づいてDGPS受信手段の
測位動作を制御することにより、移動方向が変化する2
点の座標をタイマーに頼ることなく認識し、その認識結
果に基づいてつぎの動作処理を行うので、迅速、かつ精
度のよい走行ストライドを求めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1に係る携帯型GPS受
信装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】この発明の実施の形態1に係る第1の動作例を
説明するフローチャートである。
【図3】この発明の実施の形態1に係る第1の動作例を
説明するフローチャートである。
【図4】この発明の実施の形態1に係る第2の動作例を
説明するフローチャートである。
【図5】この発明の実施の形態1に係る第2の動作例を
説明するフローチャートである。
【図6】この発明の実施の形態1に係る第3の動作例を
説明するフローチャートである。
【図7】この発明の実施の形態1に係る第3の動作例を
説明するフローチャートである。
【図8】この発明の実施の形態2に係る携帯型GPS受
信装置の概略構成を示すブロック図である。
【図9】この発明の実施の形態2に係る動作例を説明す
るフローチャートである。
【図10】この発明の実施の形態2に係る動作例を説明
するフローチャートである。
【図11】この発明の実施の形態3に係る携帯型GPS
受信装置の概略構成を示すブロック図である。
【図12】この発明の実施の形態3に係るデータリンク
受信機の概略構成を示すブロック図である。
【図13】この発明の実施の形態3に係る受信基地局自
動選択処理の第1の動作例を説明するフローチャートで
ある。
【図14】この発明の実施の形態3に係る受信基地局自
動選択処理の第2の動作例を説明するフローチャートで
ある。
【図15】GPS受信装置の概略構成を示すブロック図
である。
【図16】DGPS受信装置の概略構成を示すブロック
図である。
【符号の説明】
101 走行ピッチ検出部 102 GPS受信装置 103 CPU 109 表示パネル 800 移動方向検出部 1101 DGPS受信装置 1201 選択高周波増幅器 1202 周波数変換器 1203 局部発振器 1204 中間周波増幅器 1205 検波器 1206 AGC 1207 データフォーマッタ 1601 データリンク受信機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 津端 佳介 千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目8番地 セ イコーインスツルメンツ株式会社内 Fターム(参考) 2F024 AA14 AA16 AB01 AB03 AB07 AC01 AD03 AE05 BA10 BA11 BA13 BA15 2F029 AA07 AB07 AC02 AC06 AC12 AC17 5H180 AA21 FF05 FF07 FF13 FF27 5J062 AA11 BB05 CC07 DD05 EE04

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 GPS衛星からの信号をGPS受信手段
    で受信し、自装置の位置および速度を測定する携帯型G
    PS受信装置において、 人体の走行ピッチを検出する走行ピッチ検出手段と、 タイマー作動中は前記GPS受信手段の受信を停止させ
    るタイマー手段と、 受信した2点間の測位データと、該測位データが得られ
    る間に前記走行ピッチ検出手段で検出されたピッチとか
    ら走行ストライドとを演算するストライド演算手段と、 該受信した2点間の進行方向情報を評価し、進行方向の
    変化がある一定量以内か否かを評価判断する移動方向評
    価手段と、 前記ストライド演算手段で求めたストライドと前記走行
    ピッチ検出手段で検出されたピッチとから、走行速度及
    び走行距離を演算する速度・距離演算手段と、 を備えたことを特徴とする携帯型GPS受信装置。
  2. 【請求項2】 前記GPS受信手段は、走行速度および
    走行距離の測定開始後、前記ストライド演算手段が走行
    ストライドを求めるまでの間、連続的に測位動作を実行
    することを特徴とする請求項1に記載の携帯型GPS受
    信装置。
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