JP2002162000A - ガスダクト用水封装置 - Google Patents
ガスダクト用水封装置Info
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Abstract
されるガス回収系ダクト用水封装置において、COガス
の滞留、爆発や、逆流による中毒事故の危険性を避ける
ことを目的とする。 【解決手段】 ロータリー型水封弁13の底部に電動弁
付給水配管18が設けられ、V型水封弁14の底に電動
弁付ブロー配管20が設けられていて、ロータリー型水
封弁13とV型水封弁14との間のダクト部Pに、圧力
計21とこの圧力計からの圧力検出信号に対応して開閉
される放散弁を備えた放散配管23と同じく圧力計から
の圧力検出信号に対応して開閉される電動弁を備えたN
2配管25が設けられ、V型水封弁の両側上部14a,
14bのダクトに、途中に圧力計21からの圧力検出信
号に対応して開閉される電動弁26を備えた均圧管27
の両端が連通されているガスダクト用水封装置。
Description
装置、詳しくは非燃焼型転炉排ガス処理設備のガス回収
系のダクトに設置されている水封装置の改良に関する。
示す転炉1に装入された溶銑を精錬し、精錬中に発生す
る濃度の高いCOガスを、後述する誘引排風機10の運
転により炉口2を封塞したスカート3、下部フード4,
上部フード5を通して転射伝熱部6に導入し、ここで高
温のCOガスから熱回収し、そして温度降下したCOガ
スを1次集塵器7及び2次集塵器8に導いてCOガス中
のダストを除去した後、COガスを流量計9、誘引排風
機10に通し、三方弁11によりガス回収系ダクト12
に切替えて、水封装置、即ちロータリー型水封弁13、
V型水封弁14を経てガスホルダ15に回収している。
また、吹錬初期及び末期の濃度の低いCOガスは、三方
弁11によりガス放散煙突16側に切替えられ、ガス放
散煙突16の頂部で燃焼後大気中に放散している。
排ガス処理設備では、ガス回収系ダクト12に設置され
ている水封装置のV型水封弁14は、転炉の操業時はシ
ールされず、ロータリー型水封弁13の開閉によりガス
ホルダ15との連絡、切り離しが行われる。
的に実施されるメンテナンスのため、運転が停止され
る。このとき水封装置のロータリー型水封弁13とV型
水封弁14はシールされ、ガスホルダ15との連絡を完
全に切り離してガスホルダ15内のCOガスが停止して
いる転炉1側へ逆流することを防止して安全が確保され
る。その後、転炉1の運転が行われる場合には、V型水
封弁14のシール水29の水抜きが行われる。
焼型転炉排ガス処理設備における水封装置の水抜きは、
ガスホルダ15から転炉1側へのCOガスの逆流を防止
するためロータリー型水封弁13はシールされた状態で
実施される。このため、たんにV型水封弁14の水抜き
を行うと、図3に示すロータリー型水封弁13とV型水
封弁14との間のダクト部Pが大気圧以下になり、ロー
タリー型水封弁13の蓋13aの外側と内側で圧力差が
生じる。結果として、図4に示すようにロータリー型水
封弁13の蓋13aの外側の水位W1が上昇し、内側の
水位W2が下降し、ロータリー型水封弁13がシール切
れを起す。こうしてロータリー型水封弁13のシールが
切れると、先ず、転炉1側から大気を吸い込み、ロータ
リー型水封弁13とV型水封弁14との間のダクト部P
は空気雰囲気となる。次にV型水封弁14のシール水位
が低下し、シール深さがガスホルダ15の圧力よりも小
さくなった時点でガスホルダ15から高濃度のCOガス
がダクト部Pに流入し、先に侵入していた空気と混合
し、着火源があると爆発したり、転炉1側の内部に人が
いたりするとガス中毒を起すなどの危険がある。
型水封弁14に水張りを行うと、ロータリー型水封弁1
3とV型水封弁14との間のダクト部Pが大気圧以上に
なり、ロータリー型水封弁13の蓋13aの外側と内側
で圧力差が生じる。結果として、図5に示すようにロー
タリー型水封弁13の蓋13aの内側の水位W2が上昇
し、外側の水位W1が下降し、ロータリー型水封弁13
がシール切れを起す。このようにV型水封弁が完全にシ
ールされる前にロータリー型水封弁13のシール切れが
生じると、ロータリー型水封弁13とV型水封弁14と
の間のダクト部Pが空気による置換がなされていない場
合、ダクト部Pに残留していたCOガスが転炉1側に押
し出され、空気と混合して着火源があると爆発したり、
転炉1側の内部に人がいたりするとガス中毒を起こすな
どの危険がある。
水張り作業時に、ロータリー型水封弁の蓋の内外の水位
に差が生じないようにして、ロータリー型水封弁のシー
ル切れをなくすことができ、また、ロータリー型水封弁
とV型水封弁との間のダクト部でのCOガスの滞留、爆
発や、転炉側への逆流によるガス中毒事故の危険性を避
けることができ、さらにV型水封弁の水抜き及び水張り
作業時にV型水封弁の近辺に監視員を配置せず、全て自
動制御により安全化、省力化を図ることのできるガスダ
クト用水封弁装置を提供しようとするものである。
の本発明のガスダクト用水封装置の1つは、ガスホルダ
に連なるガス回収系ダクトに、ロータリー型水封弁とV
型水封弁が設けられ、ロータリー型水封弁の底部に電動
弁付給水配管が設けられ、V型水封弁の底に電動弁付ブ
ロー配管が設けられていて、前記ロータリー型水封弁と
V型水封弁との間のダクト部に、圧力計とこの圧力計か
らの圧力検出信号に対応して開閉される放散弁を備えた
放散配管と同じく圧力計からの圧力検出信号に対応して
開閉される電動弁を備えたN2配管が設けられ、前記V
型水封弁の両側上部のダクトに、途中に前記圧力計から
の圧力検出信号に対応して開閉される電動弁を備えた均
圧管の両端が連通されていることを特徴とするものであ
る。
は、ガスホルダに連なるガス回収系ダクトに、ロータリ
ー型水封弁とV型水封弁が設けられ、ロータリー型水封
弁の底部に電動弁付給水配管が設けられ、V型水封弁の
底に電動弁付ブロー配管が設けられていて、前記ロータ
リー型水封弁にシール水水位計が設けられ、前記ロータ
リー型水封弁とV型水封弁との間のダクト部に、前記水
位計からの水位検出信号に対応して開閉される放散弁を
備えた放散配管と同じく水位計からの水位検出信号に対
応して開閉される電動弁を備えたN2配管が設けられ、
前記V型水封弁の両側上部のダクトに、途中に電動弁を
備えた均圧管の両端が連通されていることを特徴とする
ものである。
1つの実施形態を図1によって説明すると、三方弁11
からガスホルダ15に連なるガス回収系ダクト12に、
ロータリー型水封弁13とV型水封弁14が順次設けら
れ、ロータリー型水封弁13の底部に電動弁17付給水
配管18が設けられ、V型水封弁14の底に電動弁19
付ブロー配管20が設けられている。前記ロータリー型
水封弁13とV型水封弁14との間のダクト部Pには、
このダクト部Pの内圧を検出する圧力計21と、この圧
力計21からの圧力検出信号に対応して開閉される放散
弁22を備えた放散配管23と、同じく圧力計21から
の圧力検出信号に対応して開閉される電動弁24を備え
たN2配管25が設けられている。前記V型水封弁14
の両側上部のダクト14a,14bには、途中に前記圧
力計21からの圧力検出信号に対応して開閉される電動
弁26を備えた均圧管27の両端が連通されている。
管20からシール水29が張られ、通常電動弁19が閉
じられている。さらに、前記放散配管23は大気に開放
または既設のガス放散煙突16(図3参照)に連通させ
てある。そして、N2配管25の電動弁24及び均圧管
27の電動弁26は通常閉じられている。
装置は、ガスホルダ15内のCOガスの逆流を防止して
安全を確保するために、転炉1の運転が行われない期
間、V型水封弁14はシールされている。従って、休止
している転炉1で再び運転を行う場合には、V型水封弁
14のシール水を排水してガスホルダー15とロータリ
ー型水封弁13の間を連絡する必要がある。
う場合、ブロー配管20の電動弁19を開き、V型水封
弁14からシール水29を抜き始めると、圧力計21が
ロータリー型水封弁13とV型水封弁14との間のダク
ト部Pの内圧を検出し、ダクト部Pが大気圧以下になる
と、均圧管27の電動弁26及びN2配管25の電動弁
24に圧力検出信号を送り、それに応じて両電動弁2
6,24が開く、これによりダクト部P内にN2配管2
5からN2ガスが導入され、ダクト部P内に残っていた
COガスと混合する。また、ダクト部Pが大気圧以上に
なったことを圧力計21が検出すると、その圧力検出信
号がN2配管25の電動弁24に送られ、それに応じて
該電動弁24が閉じられてN2ガスの導入が止められ
る。こうして、V型水封弁14の水抜き中は、ダクト部
Pの内圧力に応じて電動弁24の開閉を繰り返し、N2
ガスをダクト部Pに吹込み、常に大気圧と等しくなるよ
うにする。V型水封弁14からの水抜きが終了した後
は、全ての弁を閉じる。
装置において、レンガの張り替えや定期的に実施される
メンテナンスのため転炉1の運転が停止されるときは、
ガスホルダ15からのCOガスの逆流を防止して安全性
を確保するために、V型水封弁14にシール水29を給
水してV型水封弁14をシールする必要がある。V型水
封弁14のシールに際しては、ブロー配管20の電動弁
19を開き、V型水封弁14内にシール水29を張り始
めると、圧力計21がロータリー型水封弁13とV型水
封弁14との間のダクト部Pの内圧を検出し、ダクト部
Pが大気圧以上になると、放散配管23の放散弁22に
圧力検出信号を送り、それに応じて放散弁22を開く、
これによりダクト部Pは大気に開放されて減圧される。
ダクト部Pが大気圧と等しくなると、圧力計がその圧力
検出信号を放散弁22に送り、該放散弁22を閉じる。
こうして、V型水封弁14に水張り中は、ダクト部Pの
内圧力に応じて放散弁22の開閉を繰り返し、ダクト部
Pを常に大気圧と等しくなるようにする。V型水封弁1
4への水張りが終了した後は、全ての弁を閉じる。
1つの実施形態を図2によって説明すると、三方弁11
からガスホルダ15に連なるガス回収系ダクト12に、
ロータリー型水封弁13とV型水封弁14が順次設けら
れ、ロータリー型水封弁13の底部に電動弁17付給水
配管18が設けられ、V型水封弁14の底に電動弁19
付ブロー配管20が設けられている。前記ロータリー型
水封弁13にシール水水位計30が設けられ、前記ロー
タリー型水封弁13とV型水封弁14との間のダクト部
Pに、前記シール水水位計30から水位検出信号に対応
して開閉される放散弁22′を備えた放散配管23と同
じくシール水水位計30からの水位検出信号に対応して
開閉される電動弁24′を備えたN2配管25が設けら
れている。前記V型水封弁14の両側上部の14a,1
4bには途中に電動弁26′を備えた均圧管27の両端
が連通されている。
ト用水封装置は、ガスホルダ15内のCOガスの逆流を
防止して安全を確保するために、転炉1の運転が行われ
ない期間、V型水封弁14はシールされている。従っ
て、休止している転炉1で再び運転を行う場合には、V
型水封弁14のシール水29を排水してガスホルダ15
とロータリー型水封弁13の間を連絡する必要がある。
う場合、均圧管27の電動弁26′を開き、且つブロー
配管20の電動弁19を開き、V型水封弁14からシー
ル水29を抜き始めると、ロータリー型水封弁13のシ
ール水28における蓋13aの外側の水位が上昇してい
く。この水位はシール水水位計30に検出され、上限近
くなるとその水位検出信号がN2配管25の電動弁2
4′に送られ、それに応じて電動弁24′が開く。これ
によりロータリー型水封弁13とV型水封弁14との間
のダクト部P内にN2配管25からN2ガスが導入され、
ダクト部P内に残っていたCOガスと混合し、ダクト部
P内の圧力が上昇し、ロータリー型水封弁13のシール
水28における蓋13aの外側の水位が下がる。そして
この水位が指定の水位、即ち蓋13aの内側の水位と同
じ水位になるまで下がると、その水位がシール水水位計
30に検出されてその水位検出信号がN2配管25の電
動弁24′に送られ、それに応じて該電動弁24′が閉
じられてN2ガスの導入が止められる。こうして、V型
水封弁14の水抜き中は、ロータリー型水封弁13のシ
ール水28における蓋13aの外側の水位に応じて電動
弁24の開閉を繰り返し、N2ガスをダクト部Pに吹き
込み、ロータリー型水封弁13のシール水28における
蓋13aの外側の水位を常に規定の範囲内に保つように
する。V型水封弁14からの水抜きが終了した後は、全
ての弁を閉じる。
置において、レンガの張り替えや定期的に実施されるメ
ンテナンスのため転炉1の運転が停止されるときは、ガ
スホルダ15からのCOガスの逆流を防止して安全性を
確保するために、V型水封弁14にシール水29を給水
してV型水封弁14をシールする必要がある。V型水封
弁14のシールに際し、ブロー配管20の電動弁19を
開き、V型水封弁14内に水封用の水29を張り始める
と、ロータリー型水封弁13のシール水28における蓋
13aの外側の水位が下降していく。この水位はシール
水水位計30に検出され、下限近くになると、その水位
検出信号が放散配管23の放散弁22′に送られ、それ
に応じて放散弁22′が開く。これによりロータリー型
水封弁13とV型水封弁14との間のダクト部Pは大気
に開放されて大気圧となり、ロータリー型水封弁13の
シール水28における蓋13aの外側の水位が上昇して
いく。この水位が指定の水位まで上昇すると、その水位
がシール水水位計30に検出されてその水位検出信号が
放散配管23の放散弁22′に送られ、それに応じて放
散弁22′が閉じられる。こうして、V型水封弁14に
水張り中は、ロータリー型水封弁13のシール水28に
おける蓋13aの外側の水位に応じて放散弁22′の開
閉を繰り返し、ダクト部Pを常に大気圧と等しくなるよ
うにする。V型水封弁14への水張りが終了した後は、
全ての弁を閉じる。
クト用水封装置は、V型水封弁の水抜き及び水張り作業
時に、ロータリー型水封弁の蓋の内外の水位に差が生じ
ないようにすることができるので、ロータリー型水封弁
のシール切れをなくすことができる。また、ロータリー
型水封弁とV型水封弁との間のダクト部をN2ガスで満
たすことができるので、COガスの滞留、爆発の危険性
を避けることができる。さらに、V型水封弁の水抜き及
び水張り作業時にV型水封弁の近辺に監視員を配置せ
ず、全て自動的にロータリー型水封弁、V型水封弁及び
両弁の間のダクト部内圧が制御されるので安全化、省力
化を図ることができる。その上、非燃焼型転炉排ガス処
理設備の系内のガスをできるだけ早く大気に放出する必
要が生じた場合には、ロータリー型水封弁とV型水封弁
との間のダクト部に設けられた放散配管の放散弁を開け
ることにより、従来より短時間に系内のガスを大気に放
出することができる。
態を示す図である。
施形態を示す図である。
系のダクトにおける従来の水封装置のV型水封弁の水抜
き時の状態を示す図である。
の状態を示す図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 ガスホルダに連なるガス回収系ダクト
に、ロータリー型水封弁とV型水封弁が設けられ、ロー
タリー型水封弁の底部に電動弁付給水配管が設けられ、
V型水封弁の底に電動弁付ブロー配管が設けられてい
て、前記ロータリー型水封弁とV型水封弁との間のダク
ト部に、圧力計とこの圧力計からの圧力検出信号に対応
して開閉される放散弁を備えた放散配管と同じく圧力計
からの圧力検出信号に対応して開閉される電動弁を備え
たN2配管が設けられ、前記V型水封弁の両側上部のダ
クトに、途中に前記圧力計からの圧力検出信号に対応し
て開閉される電動弁を備えた均圧管の両端が連通されて
いることを特徴とするガスダクト用水封装置。 - 【請求項2】 ガスホルダに連なるガス回収系ダクト
に、ロータリー型水封弁とV型水封弁が設けられ、ロー
タリー型水封弁の底部に電動弁付給水配管が設けられ、
V型水封弁の底に電動弁付ブロー配管が設けられてい
て、前記ロータリー型水封弁にシール水水位計が設けら
れ、前記ロータリー型水封弁とV型水封弁との間のダク
ト部に、前記水位計からの水位検出信号に対応して開閉
される放散弁を備えた放散配管と同じく水位計からの水
位検出信号に対応して開閉される電動弁を備えたN2配
管が設けられ、前記V型水封弁の両側上部のダクトに、
途中に電動弁を備えた均圧管の両端が連通されているこ
とを特徴とするガスダクト用水封装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000359469A JP3561838B2 (ja) | 2000-11-27 | 2000-11-27 | ガスダクト用水封装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2000359469A JP3561838B2 (ja) | 2000-11-27 | 2000-11-27 | ガスダクト用水封装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2002162000A true JP2002162000A (ja) | 2002-06-07 |
JP3561838B2 JP3561838B2 (ja) | 2004-09-02 |
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Family Applications (1)
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---|---|---|---|
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- 2000-11-27 JP JP2000359469A patent/JP3561838B2/ja not_active Expired - Fee Related
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