JP2002161734A - 内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents

内燃機関の排気浄化装置

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JP2002161734A JP2001282004A JP2001282004A JP2002161734A JP 2002161734 A JP2002161734 A JP 2002161734A JP 2001282004 A JP2001282004 A JP 2001282004A JP 2001282004 A JP2001282004 A JP 2001282004A JP 2002161734 A JP2002161734 A JP 2002161734A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内燃機関の排気系に直接還元剤を噴射供給し
てNOx触媒の機能調整を図る内燃機関の排気浄化装置
において、排気由来の熱の影響を受けることなく所望量
の還元剤を所望のタイミングで安定して供給することの
できる装置を提供する。 【解決手段】 燃料添加ノズル17は、その先端部17
cも含めて、シリンダヘッド100a内に形成される排
気ポート40aの内壁に埋設されいる。噴射通路101
cは、燃料添加ノズル17の先端部17cから噴射され
る燃料を排気ポート40a内に導く。先端部17c及び
排気ポート40a間に設けられた壁102は、燃料添加
ノズル17の受熱量を低減する。また、ノズルシート1
03の外縁にウォータジャケット110が近接している
ことで、ガスケット103に含まれる熱が、ウォータジ
ャケット110内の冷却水へ効率的に移動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、希薄燃焼可能な内
燃機関の排気系内であって、同排気系内に設けられた還
元触媒上流に還元剤を供給し、排気中の有害成分の浄化
を促す内燃機関の排気浄化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ディーゼルエンジンや希薄燃焼を行うガ
ソリンエンジンでは、高い空燃比(リーン雰囲気)の混
合気を燃焼に供して機関運転を行う運転領域が、全運転
領域の大部分を占める。この種のエンジン(内燃機関)
では一般に、酸素の存在下で窒素酸化物(NOx)を吸
収するNOx吸収剤(触媒)がその排気系に備えられ
る。
【0003】代表的なNOx触媒として、例えば吸蔵還
元型NOx触媒や選択還元型NOx触媒が知られてい
る。
【0004】吸蔵型NOx触媒は、排気中の酸素濃度が
高い条件下ではNOxを吸収し、排気中の酸素濃度が低
い条件下ではNOxを放出する特性を有する。ちなみに
排気中に放出されたNOxは、排気中に炭化水素(H
C)や一酸化炭素(CO)等の還元成分が存在していれ
ば、それら還元成分と速やかに反応して窒素(N2)に
還元される。また、吸蔵還元型NOx触媒は、所定の限
界量のNOxを吸収し、その状態を保持(吸蔵)してい
る場合、排気中の酸素濃度が高い条件下にあってもそれ
以上NOxを吸収しなくなる。そこで、このような吸蔵
還元型NOx触媒を排気系に備えた内燃機関では、同触
媒のNOx吸蔵量が限界量に達する前に、排気系内に還
元剤を添加して同触媒に吸蔵されているNOxを放出お
よび還元浄化し、同触媒のNOx吸収能力を回復させる
といった制御を所定のインターバルで繰り返すのが一般
的である。
【0005】これに対し、選択還元型NOx触媒は、排
気中の酸素濃度が高く且つ、炭化水素(HC)等の還元
成分が存在する条件下で、排気中に存在するこれら還元
成分とNOxとを互いに反応させ、窒素(N2)、水
(H2O)及び二酸化炭素(CO 2)のかたちに浄化する
特性を有する。このため、このような選択還元型NOx
触媒を排気系に備えた内燃機関では、当該機関の運転中
排気系内への還元剤の添加を継続的に行い、排気中に存
在するNOxを浄化するのが一般的である。
【0006】ところで、NOx触媒を採用して排気中の
NOxの還元浄化を図る内燃機関では、上記吸蔵還元型
NOx触媒、或いは選択還元型NOx触媒の何れを採用
する場合であれ、所望量の還元剤を所望のタイミングで
排気系のNOx触媒上流に供給する必要がある。
【0007】例えば特開平6−74022号公報に記載
された装置では、NOx触媒へ流入する排気中に、所定
の通路を通じて圧送供給される還元剤を、開閉制御の自
在な噴射弁を介して所望量ずつ噴射供給する構成を適用
している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記公報記
載の装置によるように、排気中に還元剤を適宜噴射供給
してNOx触媒の機能調整を行う装置では、還元剤の噴
射口が排気流路に直接晒される装置構造を採用せざるを
得ないことから、同噴射口や噴射口近傍の還元剤の流路
が高温の排気によって熱せられ易くなっていた。
【0009】このため、熱せられた還元剤が炭化して還
元剤の噴射口を詰まらせたり、噴射弁を固着させる等
し、結果として還元剤が噴射されなくなったり、噴射量
や噴射タイミングの調整ができなくなってしまうことが
あった。
【0010】本発明は、このような実情に鑑みてなされ
たものであって、その目的とするところは、内燃機関の
排気系に直接還元剤を噴射供給してNOx触媒の機能調
整を図る内燃機関の排気浄化装置において、排気由来の
熱の影響を受けることなく所望量の還元剤を所望のタイ
ミングで安定して供給することのできる装置を提供する
ことにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、内燃機関の排気ポートを形成する外郭部
材に設けられ、該排気ポート内に還元剤を噴射する還元
剤噴射ノズルを有してなる内燃機関の排気浄化装置にお
いて、前記還元剤噴射ノズルの噴射口から内部に亘って
形成される還元剤の通路の昇温を抑制する昇温抑制手段
を備えることを要旨とする。
【0012】同構成によれば、還元剤の熱変性によって
生じる前記還元剤噴射ノズルの噴口や内部通路における
詰まりや、同還元剤噴射ノズル内部の弁構造等の劣化が
好適に抑制される。よって、所望タイミングで所望量の
還元剤を噴射供給する同還元剤噴射ノズルの機能が、高
精度に且つ、長期に亘って保持されるようになる。
【0013】また、前記昇温抑制手段は、前記外郭部材
の一部をなす構造体であって、前記排気ポートに対する
前記還元剤噴射ノズルの露呈部分の少なくとも一部を覆
うとともに、前記還元剤噴射ノズルの噴射口及び前記排
気ポート間を連通する通路を形成する構造体を備えるの
がよい。
【0014】同構成によれば、前記還元剤噴射ノズルが
前記排気ポート内に露出されないため、排気の熱が同還
元剤噴射ノズルに直接伝導することがなく、同還元剤噴
射ノズル内部の温度上昇が好適に抑制されるようにな
る。また、同還元剤添加ノズルの先端部が同排気ポート
内に突出する等して排気の流れが乱されることもなく、
同排気ポート内の排気の流れも安定した状態に保持され
る。
【0015】また、前記昇温抑制手段は、少なくともそ
の一部が、前記排気ポートを形成する外郭部材の材質に
比して高い熱伝導率の材質から形成され、前記還元剤噴
射ノズル外面の少なくとも一部を覆うのがよい。
【0016】同構成によれば、前記排気ポートを形成す
る外郭部材の材質に比して高い熱伝導率の材質から形成
される前記昇温抑制手段の一部が、同排気ポートから前
記還元剤噴射ノズルの外縁に向かう熱を効率的に吸収し
て周囲へ逃がすことにより、同還元剤噴射ノズルの吸熱
量を好適に低減する。
【0017】また、前記昇温抑制手段は、前記排気ポー
トを形成する外郭部材の材質に比して高い熱伝導率の材
質から形成される部位の近傍に、冷却媒体の通路を備
え、前記高い熱伝導率の材質から形成される部位の包含
する熱を前記冷却媒体に吸収させるのがよい。
【0018】なお、前記排気ポートを形成する外郭部材
の材質に比して高い熱伝導率の材質から形成される部位
のうち、前記冷却媒体の通路への最近接位置は、前記還
元剤噴射ノズルの軸心に向かう当該通路の投影面(範
囲)内に含まれるのが好ましい。
【0019】同構成によれば、前記通路内の冷却媒体
が、前記還元剤噴射ノズル若しくはその周囲の熱を、前
記高い熱伝導率の材質から形成される部位を介して好適
に吸収するようになり、同還元剤噴射ノズルの昇温が好
適に抑制される。
【0020】また、前記昇温抑制手段は、前記還元剤噴
射ノズル外周面の一部が通路内壁の一部をなして形成さ
れる冷却媒体の通路を有してなるのがよい。
【0021】同構成によれば、還元剤噴射ノズル内の全
体、或いは局部を、その外周面から効率的に冷却するこ
とができるようになる。
【0022】なお、上記各構成は、可能な限り組み合わ
せることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)以下、本発
明にかかる内燃機関の排気浄化装置を、ディーゼルエン
ジンシステムに適用した第1の実施の形態について説明
する。
【0024】図1において、内燃機関(以下、エンジン
という)100は、燃料供給系10、燃焼室20、吸気
系30及び排気系40等を主要部として構成される直列
4気筒のディーゼルエンジンシステムである。
【0025】先ず、燃料供給系10は、サプライポンプ
11、コモンレール12、燃料噴射弁13、遮断弁1
4、調量弁16、燃料添加ノズル17、機関燃料通路P
1及び添加燃料通路P2等を備えて構成される。
【0026】サプライポンプ11は、燃料タンク(図示
略)から燃料を汲み上げ、この汲み上げた燃料を高圧に
した上で、機関燃料通路P1を介してコモンレール12
に供給する。コモンレール12は、サプライポンプ11
から供給された高圧燃料を所定圧力に保持(蓄圧)する
蓄圧室としての機能を有し、この蓄圧した燃料を各燃料
噴射弁13に分配する。燃料噴射弁13は、その内部に
電磁ソレノイド(図示略)を備えた電磁弁であり、適宜
開弁して燃焼室20内に燃料を噴射供給する。
【0027】他方、サプライポンプ11は、燃料タンク
から汲み上げた燃料の一部を、添加燃料通路P2を介し
て燃料添加ノズル(還元剤噴射ノズル)17に供給す
る。添加燃料通路P2には、サプライポンプ11から燃
料添加ノズル17に向かって遮断弁14及び調量弁16
が順次配設されている。遮断弁14は、緊急時において
添加燃料通路P2を遮断し、燃料供給を停止する。調量
弁16は、燃料添加ノズル17に供給する燃料の圧力
(燃圧)を制御する。燃料添加ノズル17は所定圧以上
の燃圧(例えば0.2MPa)が付与されると開弁し、
排気系40(排気ポート40a)内に燃料を噴射供給す
る機械式の開閉弁である。すなわち調量弁16により燃
料添加ノズル17上流の燃圧が制御されることにより、
所望の燃料が適宜のタイミングで燃料添加ノズル17よ
り噴射供給(添加)される。
【0028】吸気系30は、各燃焼室20内に供給され
る吸入空気の通路(吸気通路)を形成する。他方、排気
系40は、上流から下流にかけ、排気ポート40a、排
気マニホールド40b、触媒上流側通路40c、触媒下
流側通路40dといった各種通路部材が順次接続されて
構成され、各燃焼室20から排出される排気ガスの通路
(排気通路)を形成する。
【0029】また、このエンジン100には、周知の過
給機(ターボチャージャ)50が設けられている。ター
ボチャージャ50は、シャフト51を介して連結された
2つのタービンホイール52,53を備える。一方のタ
ービンホイール(吸気側タービンホイール)52は、吸
気系30内の吸気に晒され、他方のタービンホイール
(排気側タービンホイール)53は排気系40内の排気
に晒される。このような構成を有するターボチャージャ
50は、排気側タービンホイール52が受ける排気流
(排気圧)を利用して吸気側タービンホイール53を回
転させ、吸気圧を高めるといったいわゆる過給を行う。
【0030】吸気系30において、ターボチャージャ5
0に設けられたインタークーラ31は、過給によって昇
温した吸入空気を強制冷却する。インタークーラ31よ
りもさらに下流に設けられたスロットル弁32は、その
開度を無段階に調節することができる電子制御式の開閉
弁であり、所定の条件下において吸入空気の流路面積を
絞り、同吸入空気の供給量を調整(低減)する機能を有
する。
【0031】また、エンジン100には、燃焼室20の
上流(吸気系30)及び下流(排気系40)をバイパス
する排気還流通路(EGR通路)60が形成されてい
る。このEGR通路60は、排気の一部を適宜吸気系3
0に戻す機能を有する。EGR通路60には、電子制御
によって無段階に開閉され、同通路を流れる排気流量を
自在に調整することができるEGR弁61と、EGR通
路60を通過(還流)する排気を冷却するためのEGR
クーラ62が設けられている。
【0032】また、排気系40において、排気側タービ
ンホイール53の下流(触媒上流側通路40c及び触媒
下流側通路40d間)には、吸蔵還元型NOx触媒(以
下、単に触媒という)41を収容した触媒ケーシング4
2が設けられている。触媒ケーシング42に収容された
触媒41は、例えばアルミナ(Al2O3)を担体と
し、この担体上に例えばカリウム(K)、ナトリウム
(Na)、リチウム(Li)、セシウムCsのようなア
ルカリ金属、バリウムBa、カルシウムCaのようなア
ルカリ土類、ランタン(La)、イットリウム(Y)の
ような希土類と、白金Ptのような貴金属とが担持され
ることによって構成される。
【0033】この触媒41は、排気中に多量の酸素が存
在している状態においてはNOxを吸収し、排気中の酸
素濃度が低く、且つ還元成分(例えば燃料の未燃成分
(HC))が多量に存在している状態においてはNOx
をNO2若しくはNOに還元して放出する。NO2やNO
として放出されたNOxは、排気中のHCやCOと速や
かに反応することによってさらに還元されてN2とな
る。ちなみにHCやCOは、NO2やNOを還元するこ
とで、自身は酸化されてH2OやCO2となる。すなわ
ち、触媒ケーシング42(触媒41)に導入される排気
中の酸素濃度やHC成分を適宜調整すれば、排気中のH
C、CO、NOxを浄化することができることになる。
【0034】エンジン100では、燃料添加ノズル17
を通じて排気系40の触媒41上流に添加される燃料の
添加量や添加タイミングを制御することにより、触媒4
1に導入される排気中の酸素濃度やHC成分が調整され
る。すなわち、本実施形態において、排気系40に設け
られた触媒41、この触媒41に導入される排気中の成
分を調整する燃料添加ノズル17、さらにはこの燃料添
加ノズル17を含めて燃料を圧送供給する燃料供給系1
0等が併せて、エンジン100の排気を浄化する排気浄
化装置としての機能を担うこととなる。
【0035】一方、エンジン100の各部位には、各種
センサが取り付けられており、当該部位の環境条件や、
エンジン100の運転状態に関する信号を出力する。
【0036】すなわち、レール圧センサ70は、コモン
レール12内に蓄えられている燃料の圧力に応じた検出
信号を出力する。燃圧センサ71は、添加燃料通路P2
内を流通する燃料のうち、調量弁16へ導入される燃料
の圧力(燃圧)Pgに応じた検出信号を出力する。エア
フロメータ72は、吸気系30内のスロットル弁32下
流において吸入空気の流量(吸気量)Gaに応じた検出
信号を出力する。空燃比(A/F)センサ73は、排気
系40の触媒ケーシング42下流において排気中の酸素
濃度に応じて連続的に変化する検出信号を出力する。排
気温センサ74は、同じく排気系40の触媒ケーシング
42下流において排気の温度(排気温度)Texに応じ
た検出信号を出力する。
【0037】また、アクセル開度センサ75はエンジン
100のアクセルペダル(図示略)に取り付けられ、同
ペダルへの踏み込み量Accに応じた検出信号を出力す
る。クランク角センサ76は、エンジン100の出力軸
(クランクシャフト)が一定角度回転する毎に検出信号
(パルス)を出力する。これら各センサ70〜76は、
電子制御装置(ECU)80と電気的に接続されてい
る。
【0038】ECU80は、中央処理装置(CPU)8
1、読み出し専用メモリ(ROM)82、ランダムアク
セスメモリ(RAM)83及びバックアップRAM8
4、タイマーカウンタ85等を備え、これら各部81〜
85と、A/D変換器を含む外部入力回路86と、外部
出力回路87とが双方向性バス88により接続されて構
成される論理演算回路を備える。
【0039】このように構成されたECU80は、上記
各種センサの検出信号を外部入力回路を介して入力し、
これら信号に基づいてエンジン100の燃料噴射等につ
いての基本制御を行う他、還元剤(還元剤として機能す
る燃料)添加にかかる添加タイミングや供給量の決定等
に関する還元剤(燃料)添加制御等、エンジン100の
運転状態に関する各種制御を実行する。
【0040】次に、ECU80の実行する燃料添加の基
本原理についてその概略を説明する。
【0041】一般に、ディーゼルエンジンでは、燃焼室
内で燃焼に供される燃料及び空気の混合気の酸素濃度
が、ほとんどの運転領域で高濃度状態にある。
【0042】燃焼に供される混合気の酸素濃度は、燃焼
に供された酸素を差し引いてそのまま排気中の酸素濃度
に反映されるのが通常であり、混合気中の酸素濃度(空
燃比)が高ければ、排気中の酸素濃度(空燃比)も基本
的には同様に高くなる。一方、上述したように、吸蔵還
元型NOx触媒は排気中の酸素濃度が高ければNOxを
吸収し、低ければNOxをNO2若しくはNOに還元し
て放出する特性を有するため、排気中の酸素が高濃度状
態にある限りNOxを吸収することとなる。ただし、当
該触媒のNOx吸収量に限界量が存在し、同触媒が限界
量のNOxを吸収した状態では、排気中のNOxが同触
媒に吸収されず触媒ケーシングを素通りすることとな
る。
【0043】そこで、エンジン100のように燃料添加
ノズル17を備えた内燃機関では、適宜の時期に燃料添
加ノズル17を通じ排気系40の触媒41上流に燃料を
添加することで、一時的に排気中の酸素濃度を低減し、
且つ還元成分量(HC等)を増大させる。すると触媒4
1は、これまでに吸収したNOxをNO2若しくはNO
に還元して放出し、自身のNOx吸収能力を回復(再
生)するようになる。放出されたNO2やNOが、HC
やCOと反応して速やかにN2に還元されることは上述
した通りである。
【0044】このとき、自身の吸収したNOxを上記態
様で放出しつつ還元浄化する触媒41にとって、触媒ケ
ーシング42内に流入する排気中の還元成分量(燃料の
濃度)と、酸素濃度(空燃比)とにより還元浄化の効率
が決定づけられることとなる。
【0045】そこで、エンジン100では、排気中の適
切な還元成分量および空燃比を安定して得ることができ
るように、排気系40への燃料添加(燃料添加制御)を
実施する。
【0046】次に、エンジン100のシリンダヘッドに
取り付けられ、添加燃料通路P2を通じて送られる燃料
を適宜エンジン100の排気系40(排気ポート40
a)内へ噴射供給(添加)する燃料添加ノズル17につ
いて、その周辺部の構造とともに詳しく説明する。
【0047】図2は、エンジン100のシリンダヘッド
に取り付けられた燃料添加ノズル17を、その周辺部の
断面構造とともに概略的に示す一部断面図である。
【0048】同図2に示すように、エンジン100のシ
リンダヘッド(外郭部材)100a内には、排気系40
の最上流部位をなす排気ポート40aが貫通形成されて
いる。排気ポート40aの上流側開口端は燃焼室20
(図1参照)に連通し、下流側開口端は排気マニホール
ド40bの上流側開口端に連通する。燃料添加ノズル1
7は、シリンダヘッド100aに形成された取り付け穴
101に嵌入されることにより、燃料の噴射孔17aを
排気ポート40a内に向けて取り付けられる。
【0049】燃料添加ノズル17は、円柱形状からなる
胴部17bと、この胴部17bより小さな外径を有する
円柱形状からなる先端部17cとが、同一軸に沿って連
なった形状を有する。先端部17cには、その(排気ポ
ート側)底面から側周面に向かって一部が切り取られた
かたちで斜面が形成されており、この斜面上に燃料を噴
射するための噴口、すなわち噴射孔17aの開口部が形
成されている。また、燃料添加ノズル17は、その先端
部17c外周に、胴部17bの外径とほぼ同等の外径、
先端部17cの外径よりやや大きな内径を有する環状の
ガスケット17dを環装した状態で取り付け穴101に
嵌入される。ガスケット17dは、シリンダヘッド10
0a(例えば鋳鉄製)や燃料添加ノズル17(例えばス
テンレス鋼製)に比べ、銅或いは銅の合金等といった相
対的に熱伝導性の高い材質から形成されている。取り付
け穴101の内面形状は、燃料添加ノズル17の先端部
17cから胴部17b半ばにかけての外形とほぼ合致す
る。すなわち、シリンダヘッド100bの頂面から排気
ポート40aに向かって、相対的に径の大きなを有する
筒状孔101aと、小さな径する有底の筒状孔101b
がほぼ同一軸方向に連設されたかたちで形成される。
【0050】取り付け穴101の奥部にあたる有底の筒
状孔101bには、排気流路の下流方向に向かうかたち
で排気ポートに連通する噴射通路101cが形成されて
いる。燃料添加ノズル17の噴射孔17aは、当該燃料
添加ノズル17が取り付け穴101に嵌入された状態に
おいて、噴射通路101cを介し排気ポート40aに直
面する。
【0051】すなわち、燃料添加ノズル17は、その先
端部17c底面と排気ポート40a内面との間にある程
度の肉厚を有する壁102(構造体)を隔ててシリンダ
ヘッド100aに埋設された状態にあり、且つ、同シリ
ンダヘッド100aに形成された噴射通路101cを通
じて先端部17cの噴射孔17aを排気ポート40aと
連通させる構成を有する。
【0052】一方、シリンダヘッド100a内を循環す
る冷却水の通路の一部(以下、ウォータジャケットとい
う)110が、ガスケット17dの外縁と近接する位置
に形成されている。エンジン100の運転時、ウォータ
ジャケット110内の冷却水は、放熱機能を有するラジ
エータ(図示略)との間を適宜循環し、その温度(冷却
水温)をほぼ一定に保持する。
【0053】次に、燃料添加ノズル17の主要内部構造
および動作態様を、周辺部位との関連を含めて説明す
る。
【0054】図3は、先の図2の一部を拡大するととも
に、燃料添加ノズル17についてはとくにその内部構造
を詳しく示す断面図である。
【0055】同図3に示すように、本実施の形態にかか
るエンジン100では、排気ポート40a、ウォータジ
ャケット110、および燃料添加ノズル17の配置が以
下のような関係にある。
【0056】すなわち、ガスケット17dの底面に対峙
するシリンダヘッド100a内面(以下、ノズルシート
という)103の外縁のうち、少なくとも一部にウォー
タジャケット110が近接していることで、ノズルシー
ト103上のガスケット17dに含まれる熱が、ウォー
タジャケット110内の冷却水へ効率的に移動するよう
になる。
【0057】また、ノズルシート103外縁のうちウォ
ータジャケット110への最近接位置を点Pとしたと
き、燃料添加ノズル17の軸心に向かう対向面110a
の投影面(範囲)d内に点Pが含まれるように、ノズル
シート103及びウォータジャケット110相互間の配
置が設定されている。なお、投影面(範囲)d内には、
ウォータジャケット110に対向するガスケット17d
の外周面が概ね含まれることとなるのが好ましい。ウォ
ータジャケット110内を満たす冷却水の燃料添加ノズ
ル17に対する対向面110aは、燃料添加ノズル17
やガスケット17dからウォータジャケット110に熱
が移動する場合、その熱を効率的に吸収する有効受熱面
であるといえる。このため、ノズルシート103及びウ
ォータジャケット110相互間に上記のような配置関係
を適用することで、ガスケット103からウォータジャ
ケット110内の冷却水に移動する熱に関し、移動効率
の最適化が図られるようになる。
【0058】また、ノズルシート103および排気ポー
ト40a内面の間の距離は、排気ポート40a内の排気
に含まれる熱が壁102や噴射通路101cを介して先
端部17cに吸収される速度(効率)よりも、ガスケッ
ト103を介してウォータジャケット110内の冷却水
に吸収される速度(効率)が上回るように、十分小さく
設定されている。
【0059】一方、燃料添加ノズル17の内部には、添
加燃料通路P2を介して圧送される燃料を噴射孔17a
に至らしめる内部通路が形成されている。当該内部通路
は、添加燃料通路P2に直接連通する第1の管状通路1
7e、当該第1の管状通路17eよりも大きな径を有す
る第2の管状通路17f、当該第2の管状通路17fよ
りも小さな径を有する第3の管状通路17g、当該第3
の管状通路17gよりさらに小さな径を有する第4の管
状通路17hといった複数の管状通路が、順次連なって
形成されている。第2の管状通路17f内には、第1の
管状通路17eよりも大きな径を有する金属球(チェッ
クボール)17iが収納されている。また、第4の管状
通路17g内に収容されているスプリング17jが燃料
の圧送方向と拮抗する方向にチェックボール17iを付
勢することで、チェックボール17iが第1の管状通路
17eと第2の管状通路17fとの境界を閉塞する。
【0060】第1の管状通路17e内の燃圧が所定圧を
上回ると、図4に示すように同通路17e内の燃料が矢
指方向αにチェックボール17iを押し動かす。このよ
うにして、第1の管状通路17eから第2の管状通路1
7fへ向かう燃料の流れが許容されることで噴射孔17
aより霧状の燃料が噴射され、噴射通路101cを通じ
て排気ポート40a内に到達する。排気ポート40a内
に到達した霧状の燃料は、排気ポート40a内において
矢指β方向に流動する高温の排気中で速やかに気化さ
れ、拡散しつつ排気系40下流の触媒41に移送される
こととなる。
【0061】ここで、液体の燃料は高温条件下でより速
やかに気化するため、燃料添加ノズル17から一旦噴射
された燃料は、排気系40(排気ポート40a)内で高
温の排気に晒されるのが好ましい。これに対し、燃料添
加ノズル17自体が高温になると、その内部を流通する
燃料が炭化して通路内面に堆積したり、スプリング17
jが劣化し易くなる。とくに、従来の技術において説明
したように、燃料添加ノズルを介して排気系内に燃料
(還元剤)を噴射供給するにあたり、還元剤の噴射口が
排気流路に直接晒される装置構造、例えば燃料添加ノズ
ルの先端部を排気系内に突出させる装置構成を採用した
場合には、燃料添加ノズル17の温度上昇が顕著にな
る。
【0062】この点、本実施の形態にかかるエンジン1
00では、排気ポート40a内を流動する排気に含まれ
る熱は壁102に阻まれるため、燃料添加ノズル17の
先端部17c底面に直接伝わることはほとんどない。ま
た、噴射孔17a及び同噴射孔17aの形成される先端
部17cの斜面も、排気ポート40aの内部空間と連通
してはいるものの、噴射通路101cを介することで、
高温の排気流(熱風)からの受熱量は低減される。さら
に、排気ポート40a内の排気から噴射通路101cや
壁102に伝わる熱や、わずかながら燃料添加ノズル1
7の先端部17cに吸収された熱は、先端部17c及び
シリンダヘッド100aの間隙等を通じてガスケット1
7dに移動し、さらにウォータジャケット110内の冷
却水に吸収される。
【0063】すなわち、排気ポート40aに対する燃料
添加ノズル噴射ノズル17の露呈部分を覆う構造体をな
す通路101cや壁102による受熱量の低減作用と、
熱伝導率の高いガスケット17dを介する冷却水への放
熱作用とが相乗的に機能することにより、燃料添加ノズ
ル17(とくにその先端部17c)の温度上昇が好適に
抑制される。
【0064】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、燃料添加ノズル17の一部を排気ポート40a内面
から突出させることなく内面から埋没させることで、燃
料添加ノズル17にとっては排気ポート内を流動する高
温の排気を直接受けることがなくなる。さらに壁102
の存在で、燃料添加ノズル17の受熱量は一層低減され
ることとなる。
【0065】よって、燃料添加ノズル17の内部通路、
とくに先端部17内の内部通路や噴出孔に滞留する燃料
を炭化させ、当該部位に詰まりを発生させたり、燃料添
加ノズル17内において弁構造の構成要素をなすスプリ
ング17jを劣化させ、その開弁圧を低下させることも
ない。また、排気ポート40a内面から突き出した燃料
添加ノズル17の一部が排気ポート40a内の排気の流
れに乱れを生じさせる懸念もない。
【0066】しかも、噴射孔17a及び排気ポート40
a間を連通する噴射通路101cによって、噴射孔17
aを通じて霧化されつつ排気ポート40a内に噴射供給
される燃料の進路および形態は好適に確保される。
【0067】また、ノズルシート103(ガスケット1
7d)と排気ポート40a内面とが十分近接し、また同
じくノズルシート103(ガスケット17d)とウォー
タジャケット110とが十分近接する構造により、排気
ポート40a内を流動する排気に含まれる熱が、燃料添
加ノズル17(とくにその先端部17c)に吸収される
ことなく、また吸収された場合であれ、熱伝導性の高い
ガスケット17dを介して効率的にウォータジャケット
110内の冷却水に逃がされ、燃料添加ノズル17(と
くにその先端部17c)の温度上昇が好適に抑制される
ようになる。
【0068】従って、所望量の燃料を、所望のタイミン
グで排気ポート40aに噴射供給する燃料添加ノズル1
7の機能が、好適に確保され、且つその耐久性も向上す
るようになる。
【0069】なお、噴射通路101cや壁102の形状
を、例えば図5において示す噴射通路101cや壁10
2aのように変形させてもよい。すなわち、壁102a
の壁面を壁102の壁面に比し小さなものとすること
で、噴射通路101cの通路空間を噴射通路101cの
通路空間に比して大きく形成する。
【0070】このような構成によれば、燃料添加ノズル
17の先端部17cのうち排気ポート40aに露呈され
る部位は大きくなり、当該先端部17cと排気との接触
面(先端部17の受熱面)はやや増大するものの、同先
端部17cからの放熱効率は高くなり、燃料添加ノズル
17(とくにその先端部17c)の温度上昇の抑制機能
は十分に確保される。すなわち、図3或いは図4に示す
構造によるものと、同等若しくはこれに準ずる効果を奏
することができる。また、取り付け穴101を形成すべ
くシリンダヘッド100aを加工するにあたり、その加
工容易性はむしろ向上することとなる。 (第2の実施の形態)次に、本発明にかかる内燃機関の
排気浄化装置を、ディーゼルエンジンシステムに適用し
た第2の実施の形態について先の第1の実施の形態と異
なる点を中心に説明する。
【0071】なお、当該第2の実施の形態にあって、適
用対象とするエンジン1の構成、およびECU80のハ
ードウエア構成について、その基本構成は、先の第1の
実施の形態で図1において説明したものとほぼ同様であ
る。よって、同第1の実施の形態において適用すること
としたものと同等の構成および機能を有する構成部材に
ついては、同一の符号を付し、それらに関するここでの
重複する説明は割愛する。
【0072】図6は、本実施の形態にかかるエンジンに
ついて、そのシリンダヘッドに取り付けられた燃料添加
ノズルの主要内部構造をその周辺部位とともに示す断面
図であり、先の図4と同様、燃料添加ノズルが排気ポー
トに向かって燃料を噴射供給している状態を示す。
【0073】同図6に示すように、本実施の形態にかか
るエンジンでは、先の第1の実施の形態のおいてシリン
ダヘッド100aに形成された取り付け穴101に替
え、シリンダヘッド100bの頂面から排気ポート40
aに向かって、相対的に径の大きな筒状孔104aと小
さな径の筒状孔104bがほぼ同一軸方向に連続して形
成されることにより、貫通孔(取り付け孔)104が形
成される。
【0074】筒状孔104aと筒状孔104bとの境界
には、第1の実施の形態と同様のノズルシート103が
形成される。また、取り付け孔104のうち筒状孔10
4aの排気ポート40a側端部から筒状孔104bの開
口端に亘る内面形状と、ほぼ一致する外形を有し、取り
付け孔104の排気ポート40a側開口端を概ね閉塞す
るキャップ17kが設けられる。キャップ17kは、ガ
スケット17dの装着された燃料添加ノズル17の先端
部17cに嵌着され、先端部17cのうち同ガスケット
17dから突出した部分を、噴射孔17aの形成される
斜面のみ露呈させたかたちで覆うことになる。キャップ
17kもガスケット17dと同じく、銅或いは銅の合金
等のように、シリンダヘッド100aや燃料添加ノズル
17に比べて相対的に高い熱伝導性を有する材質から形
成される。
【0075】なお、本実施の形態においても、ノズルシ
ート103外縁のうちウォータジャケット110への最
近接位置を点Pとしたとき、燃料添加ノズル17の軸心
に向かう対向面110aの投影面(範囲)d内に点Pが
含まれるように、ノズルシート103及びウォータジャ
ケット110相互間の配置が設定されている。ここで、
投影面(範囲)d内には、ガスケット17dの外周面、
およびキャップ17kの外周面のうち少なくとも筒状孔
104aの内周面に対向する部分であって、ウォータジ
ャケット110に対向する部位が概ね含まれることとな
るのが好ましい。
【0076】以上のように、先の第1の実施の形態にお
ける壁102に替え、燃料添加ノズル17の先端部17
cをキャップ17kにより覆う構成を適用した当該第2
の実施の形態によっても、第1の実施の形態と同様、燃
料添加ノズル17の一部を排気ポート40a内面から突
出させることなく内面から埋没させることで、燃料添加
ノズル17にとっては排気ポート内を流動する高温の排
気を直接受けることがなくなる。
【0077】また、排気ポート40aから燃料添加ノズ
ル17に向かう熱にとって、他部位(ウォータジャケッ
ト)への逃げ道として効率的に機能するキャップ17k
の存在で、冷却水への放熱作用が一層増し、燃料添加ノ
ズル17の受熱量は好適に低減されることとなる。
【0078】よって、燃料添加ノズル17の内部通路、
とくに先端部17c内の内部通路や噴出孔に滞留する燃
料を炭化させ、当該部位に詰まりを発生させたり、燃料
添加ノズル17内において弁構造の構成要素をなすスプ
リング17jを劣化させ、その開弁圧を低下させること
もない。また、排気ポート40a内面から突き出した燃
料添加ノズル17の一部が排気ポート40a内の排気の
流れに乱れを生じさせる懸念もない。
【0079】さらに、ノズルシート103(ガスケット
17d)と排気ポート40a内面とが十分近接し、また
同じくノズルシート103(ガスケット17d)とウォ
ータジャケット110とが十分近接する構造により、排
気ポート40a内を流動する排気に含まれる熱が、燃料
添加ノズル17(とくにその先端部17c)に吸収され
ることなく、また吸収された場合であれ、熱伝導性の高
いキャップ17kおよびガスケット17dを介して効率
的にウォータジャケット110内の冷却水に逃がされ、
燃料添加ノズル17(とくにその先端部17c)の温度
上昇が好適に抑制されるようになる。
【0080】従って、所望量の燃料を、所望のタイミン
グで排気ポート40aに噴射供給する燃料添加ノズル1
7の機能が、好適に確保され、且つその耐久性も向上す
るようになる。
【0081】なお、図7に示すように、ガスケット17
dを除外し、キャップ17kのみを適用して、排気ポー
ト40a内の排気から燃料添加ノズル17(とくにその
先端部17c)への熱伝導を抑制する一方、当該先端部
17c周辺の熱をウォータジャケット110内の冷却水
に放熱する機能を担わせることとしてもよい。 (第3の実施の形態)次に、本発明にかかる内燃機関の
排気浄化装置を、ディーゼルエンジンシステムに適用し
た第3の実施の形態について先の第1の実施の形態と異
なる点を中心に説明する。
【0082】なお、当該第3の実施の形態にあっても、
適用対象とするエンジン1の構成、およびECU80の
ハードウエア構成について、その基本構成は、先の第1
の実施の形態で図1において説明したものとほぼ同様で
ある。よって、同第1の実施の形態において適用するこ
ととしたものと同等の構成および機能を有する構成部材
については、同一の符号を付し、それらに関するここで
の重複する説明は割愛する。
【0083】図8は、本実施の形態にかかるエンジンに
ついて、そのシリンダヘッドに取り付けられた燃料添加
ノズルの主要内部構造をその周辺部位とともに示す断面
図であり、先の図4と同様、燃料添加ノズルが排気ポー
トに向かって燃料を噴射供給している状態を示す。
【0084】同図8に示すように、本実施の形態におい
ては、エンジンのシリンダヘッド100cに形成される
ウォータジャケット111が燃料添加ノズル17の取り
付け穴105に連通し、取り付け穴105に嵌装された
燃料添加ノズル17の胴部17bの外周面がウォータジ
ャケット111内壁の一部をなす。
【0085】燃料添加ノズル17の胴部17b外周面と
取り付け穴105の内周面との間隙には、ウォータジャ
ケット111の内壁をなす部位を挟んで一対のOリング
18,19が環装され、シリンダヘッド100cの頂面
側或いは排気ポート40a側への冷却水の漏出を封止す
る。
【0086】上記のような構成によれば、燃料添加ノズ
ル17内の全体、或いは局部を、燃料添加ノズル17の
胴部17bの外周面から効率的に強制冷却することがで
きるようになる。
【0087】なお、ウォータジャケットの通路構造およ
び燃料添加ノズル17との位置関係は、上記各実施の形
態において示したウォータジャケット110のように、
燃料添加ノズル18の片側の周面近傍に形成されるもの
に限らず、両側の周面近傍に形成されるものや、全周面
を取り巻くように形成されるものであってもよい。ま
た、上記第3の実施の形態において示したウォータジャ
ケット111のように、ウォータジャケットが燃料添加
ノズル17の片側の周面の一部を内壁として形成される
ものに限らず、ウォータジャケット内を燃料添加ノズル
が貫通する構造若しくは両者の位置関係を適用してもよ
い。
【0088】また、上記各実施の形態において適用する
こととしたガスケット11dや、上記第2の実施の形態
において適用することとしたキャップ11kの構成材料
は、銅やその合金に限らず、シリンダヘッドや燃料添加
ノズルの材質よりある程度以上熱伝導性(率)が高く、
所定の強度や耐久性を有するものであれば、他の材料で
あっても構わない。 (第4の実施の形態)次に、本発明にかかる内燃機関の
排気浄化装置を、ディーゼルエンジンシステムに適用し
た第4の実施の形態について先の第1の実施の形態と異
なる点を中心に説明する。
【0089】なお、当該第4の実施の形態にあっても、
適用対象とするエンジン1の構成、およびECU80の
ハードウエア構成について、その基本構成は、先の第1
の実施の形態で図1において説明したものとほぼ同様で
ある。よって、同第1の実施の形態において適用するこ
ととしたものと同等の構成及び機能を有する構成部材に
ついては、同一の符号を付し、それらに関するここでの
重複する説明は割愛する。
【0090】本実施の形態にかかるエンジンにも、第1
の実施の形態にかかるエンジン(図2参照)と同様、そ
のシリンダヘッド内に貫通形成された排気ポートに噴射
孔を向けた燃料添加ノズルが取り付けられている。
【0091】図9(a)及び図9(b)は、本実施の形
態にかかるエンジンについて、そのシリンダヘッドに取
り付けられた燃料添加ノズルの一部を、その周辺部位の
断面構造とともに示す一部断面図である。ここで、図9
(a)は、燃料添加ノズルが排気ポートに向かって燃料
を噴射していない状態を示し、図9(b)は、燃料添加
ノズルが排気ポートに向かって燃料を噴射している状態
を示す。また図9(b)おいては、燃料添加ノズルにつ
いて、その一部(噴射孔近傍)を断面構造として示す。
【0092】燃料添加ノズル17’は、円柱形状からな
る胴部17b’と、この胴部17b’より小さな外径を
有する形状からなる先端部17c’とが、同一軸に沿っ
て連なった形状を有する。そして先端部17c’には、
排気ポート40aの下流方向に向かって)底面から側周
面に向かうように噴射孔17a’の開口部が形成されて
いる。また、燃料添加ノズル17’は、その先端部17
c'外周に、胴部17b’の外径とほぼ同等の外径、先
端部17c’の外径よりやや大きな内径を有する環状の
皿形バネ座金17mを環装した状態で取り付け穴10
1’に嵌入される。
【0093】取り付け穴101’の奥部にあたる有底の
筒状孔101b’には、排気流路の下流方向に向かうか
たちで排気ポートに連通する噴射通路101c’が形成
されている。燃料添加ノズル17’の噴射孔17a’
は、当該燃料添加ノズル17’が取り付け穴101’に
嵌入された状態において、噴射通路101c’を介し排
気ポート40aに直面する。
【0094】すなわち、燃料添加ノズル17’は、その
先端部17c’底面と排気ポート40a内面との間にあ
る程度の肉厚を有する壁102’(構造体)を隔ててシ
リンダヘッド100dに埋設された状態にあり、且つ、
同シリンダヘッド100dに形成された噴射通路101
c’を通じて先端部17c’の噴射孔17a’を排気ポ
ート40aと連通させる構成を有する。
【0095】ここで、燃料添加ノズル17’の先端部1
7c’を取り巻く壁102’や噴射通路101c’に
は、排気ポート40aから燃料添加ノズル17’への排
気の巻き込み、壁102’自体の強度、加工容易性とい
った観点から、以下のような構成が採用されている。
【0096】すなわち、排気ポート40aの内壁のう
ち、燃料添加ノズル17’の先端部17a’直下に位置
する部位は緩やかに隆起し、凸部R1を形成する。ま
た、燃料添加ノズル17’の噴射孔17a’前方(燃料
の噴射方向前方)に位置する部位は緩やかに窪み、凹部
R2を形成する。凸部R1及び凹部R2双方の境界に
は、平面(境界面)102cが形成され、燃料添加ノズ
ル17’の噴射孔17a’と中心軸を共有する噴射通路
101c’が取り付け穴101’(噴射孔17a’の開
口部)まで貫通形成されている。また、凸部R1及び凹
部R2を境界面102cに向かってみた平面図に相当す
る図10を併せ参照して明らかなように、凸部R1及び
凹部R2の表面は、いずれも滑らかな曲面(概ね半円形
状)をなす。
【0097】図11(a)及び図11(b)は、先の図
9のXI-XI断面を示す平面図であり、とくに図11
(a)は燃料添加ノズルが排気ポートに向かって燃料を
噴射していない状態、図11(b)は、燃料添加ノズル
が排気ポートに向かって燃料を噴射している状態を示
す。
【0098】同図11(a),(b)に示すように、燃
料添加ノズル17’から噴射される霧状燃料にとって、
噴射孔17a’の開口部から噴射通路101c’、排気
ポート40a内の通路空間にかけて、十分に広い経路が
確保されている。
【0099】このように、滑らかな表面形状をなす凸部
R1及び凹部R2を連ね、その境界面に噴射通路101
c’の開口端を設ける構成により、噴射通路101c’
が排気ポート40a内壁の奥部に引き込まれ、壁10
2’が比較的肉厚に形成され、十分な強度が保証される
ばかりでなく、噴射孔17a’を介して排気ポート40
a内の通路空間に向かう噴霧の通路面積(例えば噴射通
路101c’の通路面積)にも、十分な大きさを確保す
ることができる。また、凸部R1及び凹部R2の表面が
曲面形状(半円形状)であることから、乱流の発生も好
適に抑制されるようになる。さらに、噴射通路101
c’の形成は、例えばドリル加工のみによって、簡易且
つ容易に行うことができ、また、その工程に関しとりわ
け高い加工精度が要求されることもない。すなわち、製
造コストの面においても優位な構成であるといえる。
【0100】なお、本実施の形態にかかる燃料添加ノズ
ル17’及び同ノズルが取り付けられるシリンダヘッド
100dの構成において、皿形バネ座金17mを設ける
こととした位置には、この皿形バネ座金17mに替え、
又はこれに加え、先の第1の実施の形態と同様の性質を
有するガスケット17dを装着することとしてもよい。
この場合、シリンダヘッド100d内のガスケット17
d近傍には、ウォータジャケットを形成するのが好まし
い(図2参照)。
【0101】また、上記第1〜第4の実施の形態におい
ては、燃料タンクからコモンレール12へ燃料を供給す
るサプライポンプ11を用いて、サプライポンプ11の
汲み上げた燃料の一部を排気系40内に添加供給する装
置構成を適用することとした。しかし、こうした装置構
成に限らず、例えば添加燃料を燃料タンク、或いは他の
燃料(還元剤)供給源から供給する独立した供給系を備
える装置構成を適用してもよい。
【0102】また、上記各実施の形態においては、燃料
の排気系への添加にあたり、添加燃料通路P2を介して
供給される燃料の圧力を調量弁16によって制御し、そ
の圧力制御によって燃料添加ノズル17の開閉弁動作を
制御する構成を適用している。これに対し、例えば燃料
噴射弁13のように、ECU80による通電を通じて直
接開閉弁動作を制御される電磁弁等を燃料添加を行う噴
射弁として適用してもよい。
【0103】また、上記各実施の形態においては、本発
明の排気浄化装置を内燃機関としての直列4気筒のディ
ーゼルエンジン100に適用することとしたが、希薄燃
焼を行うガソリンエンジンにも好適に本発明を適用する
ことができる。また、直列4気筒の内燃機関に限らず、
搭載気筒数の異なる内燃機関にも本発明を適用すること
はできる。
【0104】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
還元剤の熱変性によって生じる還元剤噴射ノズルの噴口
や内部通路における詰まりや、同還元剤噴射ノズル内部
の弁構造等の劣化が好適に抑制される。よって、所望タ
イミングで所望量の還元剤を噴射供給する同還元剤噴射
ノズルの機能が、高精度に且つ、長期に亘って保持され
るようになる。
【0105】また、還元剤噴射ノズルが排気ポート内に
露出されないため、排気の熱が同還元剤噴射ノズルに直
接伝導することがなく、同還元剤噴射ノズル内部の温度
上昇が好適に抑制されるようになる。また、同還元剤添
加ノズルの先端部が同排気ポート内に突出する等して排
気の流れが乱されることもなく、同排気ポート内の排気
の流れも安定した状態に保持される。
【0106】また、排気ポートを形成する外郭部材の材
質に比して高い熱伝導率の材質から形成される昇温抑制
手段の一部が、同排気ポートから前記還元剤噴射ノズル
の外縁に向かう熱を効率的に吸収して周囲へ逃がすこと
により、同還元剤噴射ノズルの吸熱量が好適に低減され
る。
【0107】また、前記通路内の冷却媒体が、前記還元
剤噴射ノズル若しくはその周囲の熱を、前記高い熱伝導
率の材質から形成される部位を介して好適に吸収するよ
うになり、同還元剤噴射ノズルの昇温が好適に抑制され
る。
【0108】また、還元剤噴射ノズル内の全体、或いは
局部を、その外周面から効率的に冷却することができる
ようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態にかかるディーゼル
エンジンシステムを示す概略構成図。
【図2】同実施の形態にかかるエンジンのシリンダヘッ
ドに取り付けられた燃料添加ノズルを、その周辺部の断
面構造とともに概略的に示す一部断面図。
【図3】図2の一部を拡大するとともに、燃料添加ノズ
ル17についてはその内部構造を詳しく示す断面図。
【図4】同実施の形態において、シリンダヘッドに取り
付けられた燃料添加ノズルが排気ポートに向かって燃料
を噴射している状態を示す断面図。
【図5】同実施の形態の変形例において、シリンダヘッ
ドに取り付けられた燃料添加ノズルが排気ポートに向か
って燃料を噴射している状態を示す断面図。
【図6】本発明の第2の実施の形態において、シリンダ
ヘッドに取り付けられた燃料添加ノズルが排気ポートに
向かって燃料を噴射している状態を示す断面図。
【図7】同実施の形態の変形例において、シリンダヘッ
ドに取り付けられた燃料添加ノズルが排気ポートに向か
って燃料を噴射している状態を示す断面図。
【図8】本発明の第3の実施の形態において、シリンダ
ヘッドに取り付けられた燃料添加ノズルが排気ポートに
向かって燃料を噴射している状態を示す断面図。
【図9】本発明の第4の実施の形態において、シリンダ
ヘッドに取り付けられた燃料添加ノズルの一部を示す側
面図。
【図10】同実施の形態において、燃料添加ノズルの取
り付け部位である排気ポート内壁の一部を、燃料添加ノ
ズルの噴射孔に向かってみた正面図。
【図11】図9のXI-XI断面図。
【符号の説明】
100 エンジン(内燃機関) 10 燃料供給系 11 サプライポンプ 12 コモンレール 13 燃料噴射弁 14 遮断弁 16 調量弁 17 燃料添加ノズル(還元剤噴射ノズル) 17a 噴射孔 17b 胴部 17c 先端部 17d ガスケット(昇温抑制手段の一部) 17e,17f,17g,17h 管状通路 17i チェックボール 17j スプリング 17k キャップ(昇温抑制手段の一部) 17m 皿形バネ座金 20 燃焼室 30 吸気系 31 インタークーラ 32 スロットル弁 40 排気系 40a 排気ポート 40b 排気マニホールド 40c 触媒上流側通路 41 吸蔵還元型NOx触媒(還元触媒) 42 触媒ケーシング 50 ターボチャージャ 51 シャフト 52 排気側タービンホイール 53 吸気側タービンホイール 60 EGR通路 61 EGR弁 62 EGRクーラ 70 レール圧センサ 71 燃圧センサ 72 エアフロメータ 73 空燃比センサ 74 排気温センサ 75 アクセル開度センサ 76 クランク角センサ 80 電子制御装置(ECU) 81 中央処理装置(CPU) 82 読み出し専用メモリ(ROM) 86 外部入力回路 87 外部出力回路 88 双方向性バス 100a,100b,100c,100d シリンダヘ
ッド 101,105 取り付け穴 101a 筒状孔 101b 有底の筒状孔 101c,101d 噴射通路(還元剤導入通路) 102,102a 壁(昇温抑制手段の一部) 103 ノズルシート 104 取り付け孔 104a,104b 筒状孔 110,111 ウォータジャケット(冷却媒体の通
路) 110a 対向面 P1 機関燃料通路 P2 添加燃料通路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 増田 道彦 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 秋山 忠史 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 Fターム(参考) 3G024 AA11 CA05 DA02 DA18 DA25 FA00 3G091 AA10 AA11 AA17 AA18 AA28 AB06 BA04 BA05 BA14 BA15 BA19 CA13 CA18 CB02 CB07 CB08 DA01 DA02 DB10 EA00 EA01 EA05 EA07 EA17 EA31 EA34 FB03 GB01X GB02W GB03W GB04W GB05W GB06W GB10W GB16X HA37 HB03 HB05 HB06 4D048 AA06 AB02 AB07 AC02 BA02X BA03X BA14X BA15X BA18X BA30X BA41X CC27 CC52 CC54 CC61 CC63 DA01 DA10 DA13 DA20 EA04

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の排気ポートを形成する外郭部
    材に設けられ、該排気ポート内に還元剤を噴射する還元
    剤噴射ノズルを有してなる内燃機関の排気浄化装置にお
    いて、 前記還元剤噴射ノズルの噴射口から内部に亘って形成さ
    れる還元剤の通路の昇温を抑制する昇温抑制手段を備え
    ることを特徴とする内燃機関の排気浄化装置。
  2. 【請求項2】 前記昇温抑制手段は、前記外郭部材の一
    部をなす構造体であって、前記排気ポートに対する前記
    還元剤噴射ノズルの露呈部分の少なくとも一部を覆うと
    ともに、前記還元剤噴射ノズルの噴射口及び前記排気ポ
    ート間を連通する通路を形成する構造体を備えることを
    特徴とする請求項1記載の内燃機関の排気浄化装置。
  3. 【請求項3】 前記昇温抑制手段は、少なくともその一
    部が、前記排気ポートを形成する外郭部材の材質に比し
    て高い熱伝導率の材質から形成され、前記還元剤噴射ノ
    ズル外面の少なくとも一部を覆うことを特徴とする請求
    項1記載の内燃機関の排気浄化装置。
  4. 【請求項4】 前記昇温抑制手段は、前記排気ポートを
    形成する外郭部材の材質に比して高い熱伝導率の材質か
    ら形成される部位の近傍に、冷却媒体の通路を備え、前
    記高い熱伝導率の材質から形成される部位の包含する熱
    を前記冷却媒体に吸収させることを特徴とする請求項1
    又は3記載の内燃機関の排気浄化装置。
  5. 【請求項5】 前記昇温抑制手段は、前記還元剤噴射ノ
    ズル外周面の一部が通路内壁の一部をなして形成される
    冷却媒体の通路を有してなることを特徴とする請求項1
    〜4の何れかに記載の内燃機関の排気浄化装置。
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